(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-538057(P2017-538057A)
(43)【公表日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】建築用デッキパネル
(51)【国際特許分類】
E04C 5/04 20060101AFI20171124BHJP
E04G 21/12 20060101ALI20171124BHJP
【FI】
E04C5/04
E04G21/12 105A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-531631(P2017-531631)
(86)(22)【出願日】2015年11月30日
(85)【翻訳文提出日】2017年6月7日
(86)【国際出願番号】KR2015012895
(87)【国際公開番号】WO2016093527
(87)【国際公開日】20160616
(31)【優先権主張番号】10-2014-0175001
(32)【優先日】2014年12月8日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】517201183
【氏名又は名称】キム グァンソプ
【氏名又は名称原語表記】KIM, Kwang Sub
(74)【代理人】
【識別番号】110000981
【氏名又は名称】アイ・ピー・ディー国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム グァンソプ
【テーマコード(参考)】
2E164
【Fターム(参考)】
2E164AA02
2E164CB01
2E164CB11
2E164CB25
2E164CB29
(57)【要約】
本発明は、上面デッキプレートと、前記上面デッキプレート上に配置される上面トラスガーダーと、前記上面デッキプレート又は上面トラスガーダーに結合する上面補強部とを備える上面デッキパネル;側面デッキプレートと、前記側面デッキプレート上に配置される側面トラスガーダーと、前記側面デッキプレート又は側面トラスガーダーに結合する側面補強部とを備え、前記上面デッキパネルの少なくも1つの側面に配置される側面デッキパネル;及び前記上面デッキパネル及び側面デッキパネルを固定させる結合部材;を含む建築用デッキパネルを提供する。
【選択図】
図4c
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面デッキプレートと、前記上面デッキプレート上に配置される上面トラスガーダーと、前記上面デッキプレート又は上面トラスガーダーに結合する上面補強部とを備える上面デッキパネル;
側面デッキプレートと、前記側面デッキプレート上に配置される側面トラスガーダーと、前記側面デッキプレート又は側面トラスガーダーに結合する側面補強部とを備え、前記上面デッキパネルの少なくも1つの側面に配置される側面デッキパネル;及び
前記上面デッキパネル及び側面デッキパネルを固定させる結合部材;
を含む建築用デッキパネル。
【請求項2】
前記上面デッキパネルには、前記上面デッキパネルの外側に突出して配置される上面締結部が設けられ、
前記側面デッキパネルには、前記上面締結部の方向に前記側面デッキプレートの外側に突出して配置される側面締結部が設けられ、
前記結合部材は、前記上面締結部と側面締結部とが交差して形成される空間に配置される水平結合部材を備える請求項1に記載の建築用デッキパネル。
【請求項3】
前記上面締結部は、「匚」字状に形成され、自由端が前記上面デッキプレートの上方に離間して配置されるように設けられ、
前記側面締結部は、「匚」字状に形成され、自由端が前記側面デッキプレートの上方に離間して配置されるように設けられ、
前記水平結合部材は、矩形状で、前記上面締結部と側面締結部とが交差して形成される空間に配置される請求項2に記載の建築用デッキパネル。
【請求項4】
前記水平結合部材は、矩形状の各辺を形成する4つのバーと、隣接するバー同士を互いに連結する連結部とを備え、
地面に垂直な対向面において、前記連結部は、それぞれ一定のピッチを有する波状に形成される請求項3に記載の建築用デッキパネル。
【請求項5】
前記上面トラスガーダーは、一定の波状に形成される一対のラティスと、前記一対のラティスの上側ピッチに結合され、前記一対のラティスの上側部を固定する上弦材と、前記一対のラティスのそれぞれの下方に互いに平行に配置される一対の下弦材とを備え、
前記上面補強部は、前記上面締結部の自由端に結合され、両端が前記一対の下弦材にそれぞれ結合される第5の上面補強材と、前記上弦材、前記上面締結部の自由端及び前記第5の上面補強材と結合される第2の上面補強材と、一端が前記複数個の一対のラティスのうちのいずれか一対のラティスの一端内側に結合され、他端が他の一対のラティスの他端内側に結合される複数個の第1の上面補強材と、前記一対のラティスの内側それぞれと前記一対の下弦材の下側面に結合され、かつ前記一対の下弦材と垂直に配置される一対の第3の上面補強材と、互いに水平に配置され、かつ一方は前記上弦材の上方に垂直に結合され、他方は前記一対の下弦材に垂直に結合される一対の第4の補強材とを備える請求項2に記載の建築用デッキパネル。
【請求項6】
前記上面締結部は、前記上弦材に形成される請求項5に記載の建築用デッキパネル。
【請求項7】
前記側面トラスガーダーは、一定の波状に形成される一対のラティスと、前記一対のラティスの上側ピッチに結合され、前記一対のラティス上側部を固定する上弦材と、前記一対のラティスのそれぞれの下方に互いに平行に配置される一対の下弦材とを備え、
前記側面補強部は、前記側面締結部の自由端に結合され、両端が前記一対の下弦材にそれぞれ結合される第5の側面補強材と、前記上弦材、前記側面締結部の自由端及び前記第5の側面補強材と結合される第2の側面補強材と、一端が前記複数個の一対のラティスのうちのいずれか一対のラティスの一端内側に結合され、他端が他の一対のラティスの他端内側に結合される複数個の第1の側面補強材と、前記一対のラティスの内側それぞれと前記一対の下弦材の下側面に結合され、かつ前記一対の下弦材と垂直に配置され、前記側面デッキプレートの外側に「匚」字状の第1の結合部を有する一対の第3の側面補強材と、互いに水平に配置され、かつ一方は前記上弦材の上方に垂直に結合され、他方は前記一対の下弦材に垂直に結合され、前記側面デッキプレートの外側に「匚」字状の第2の結合部を有する一対の第4の補強材とを備える請求項2に記載の建築用デッキパネル。
【請求項8】
前記側面締結部は、前記上弦材に形成される請求項7に記載の建築用デッキパネル。
【請求項9】
前記結合部材は、前記側面デッキパネルに配置されている第1の結合部と、前記側面パネルの隣接した側面デッキパネルに配置されている第2の結合部とが交差して形成される空間に配置される垂直結合部材を含む請求項7に記載の建築用デッキパネル。
【請求項10】
前記垂直結合部材は、矩形状の各辺を形成する4つのバーと、前記バー同士を連結する連結部とを備え、
地面に垂直な少なくとも1つの対向面において、前記連結部は、それぞれ一定のピッチを有する波状に形成される請求項9に記載の建築用デッキパネル。
【請求項11】
前記垂直結合部材は、「匚」字状に形成され、自由端が隣接した前記2つのバーを連結する延長部を有し、かつ、前記延長部は、互いに対向するように一対が前記垂直結合部材の端部に形成される請求項10に記載の建築用デッキパネル。
【請求項12】
前記一対の延長部の対向面間の距離は、前記対向するバー間の距離より長くなっていることを特徴とする請求項11に記載の建築用デッキパネル。
【請求項13】
前記一対の延長部と、前記一対の延長部に挿入される他の垂直結合部材の端部とが形成する空間に配置される補助水平結合部材をさらに備える請求項12に記載の建築用デッキパネル。
【請求項14】
前記補助水平結合部材は、矩形状の各辺を形成する4つのバーと、前記バー同士を連結する連結部とを備え、
前記連結部は、地面に垂直な部分が、一定のピッチを有する波状に形成される請求項13に記載の建築用デッキパネル。
【請求項15】
前記側面デッキパネルの上弦材の外側に配置され、別の側面デッキパネルに配置された第3の側面補強材に着座する複数個のフック部材を備える請求項7に記載の建築用デッキパネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デッキパネル間の結合を行うための結合部材を含む建築用デッキパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、最も多く使用されている建築工法としては、鉄筋コンクリート構造が挙げられ、これは、鉄筋コンクリート構造が、剛性、耐久性、耐火性、耐震性及び遮音性に優れているためである。
【0003】
このような鉄筋コンクリート構造の建物を建てるために使用されている従来の型枠工法では、工程が複雑で、配筋及び型枠が解体し難く、多量の廃棄物が生じているため、近年は、デッキパネルを用いた工法が、床板又は天井板の施工に使用されるようになっている。
【0004】
ここで、前記デッキパネル(Deck Panel)は、大別して、デッキプレート(Deck plate)と、トラスガーダー(Truss girder)を含む。
【0005】
前記デッキプレートは、型枠の役割を果たすと共に、施工後のコンクリート構造物の表面としての役割を果たし、コンクリートによる腐食を防止するため、亜鉛鋼板で形成することができる。このようなデッキプレートは、複数個が連結されることで建物の床面又は天井面を形成することができる。
【0006】
前記トラスガーダーは、一定の波状を有するラティス部と、前記ラティス部を堅固に固定するための固定部とを有し、このようなラティス部及び固定部は、鉄筋で形成され、前記デッキプレート上に締結されるようになる。
【0007】
このようなデッキパネルは、一定の場所で作られて建築現場に運ばれ、建物の床又は天井に配置され、その後、コンクリート打設が行われ、一定時間の養生を経ることで、建物の構造物を形成するようになる。
【0008】
しかし、このような従来のデッキパネルは、建物の床板又は天井板への使用に限定されるという問題があり、全体として建物の工期が長くなる短所がある。
【0009】
また、前記デッキプレート、トラスガーダーの締結は、溶接方式による組立てが行われるため、組み立て時間が多少長くなり、組み立て公差が生じることがあり得る。
【0010】
また、従来のデッキパネルを用いる建築方法では、それぞれのデッキパネルを連結するための、現場での配筋工程を行う必要がある。これは、現場での溶接、配筋補強作業による工事期間の長期化による人件費の増加及び材料費の増加、又は、現場作業者の作業スキルのばらつきにより、工事の質に影響を及ぼすという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記のような問題点を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、デッキパネルの構造を改善してモジュール化することで、鉄筋コンクリート製建物の工期を短縮すると共に、工事費用の削減、安定性と工事の質の向上、及び建築廃棄物の発生を最小化することができる、環境に優しい建築用デッキパネルを提供することにある。
【0012】
また、本発明の目的は、区画建物にそれぞれ配置されたデッキパネル間の結合が可能なデッキパネル構造を具現し、高層建物の工事においても簡単かつ早期に施工することができる建築用デッキパネルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述の目的を達成するため、本発明は、上面デッキプレートと、前記上面デッキプレート上に配置される上面トラスガーダーと、前記上面デッキプレート又は上面トラスガーダーに結合する上面補強部とを備える上面デッキパネル;側面デッキプレートと、前記側面デッキプレート上に配置される側面トラスガーダーと、前記側面デッキプレート又は側面トラスガーダーに結合する側面補強部とを備え、前記上面デッキパネルの少なくも1つの側面に配置される側面デッキパネル;及び前記上面デッキパネル及び側面デッキパネルを固定させる結合部材;を含む建築用デッキパネルを提供する。
【0014】
また、前記上面デッキパネルには、前記上面デッキパネルの外側に突出して配置される上面締結部が設けられ、前記側面デッキパネルには、前記上面締結部の方向に前記側面デッキプレートの外側に突出して配置される側面締結部が設けられ、前記結合部材は、前記上面締結部と側面締結部とが交差して形成される空間に配置される水平結合部材を備えている。
【0015】
また、前記上面締結部は、「匚」字状に形成され、自由端が前記上面デッキプレートの上方に離間して配置されるように設けられ、前記側面締結部は、「匚」字状に形成され、自由端が前記側面デッキプレートの上方に離間して配置されるように設けられ、前記水平結合部材は、矩形状で、前記上面締結部と側面締結部とが交差して形成される空間に配置されている。
【0016】
また、前記水平結合部材は、矩形状の各辺を形成する4つのバーと、隣接するバー同士を互いに連結する連結部とを備え、地面に垂直な対向面において前記連結部は、それぞれ一定のピッチを有する波状に形成されている。
【0017】
また、前記上面トラスガーダーは、一定の波状に形成される一対のラティスと、前記一対のラティスの上側ピッチに結合され、前記一対のラティスの上側部を固定する上弦材と、前記一対のラティスのそれぞれの下方に互いに平行に配置される一対の下弦材とを備え、前記上面補強部は、前記上面締結部の自由端に結合され、両端が前記一対の下弦材にそれぞれ結合される第5の上面補強材と、前記上弦材、前記上面締結部の自由端及び前記第5の上面補強材と結合される第2の上面補強材と、一端が前記複数個の一対のラティスのうちのいずれか一対のラティスの一端内側に結合され、他端が他の一対のラティスの他端内側に結合される複数個の第1の上面補強材と、前記一対のラティスの内側のそれぞれと前記一対の下弦材の下側面に結合され、かつ前記一対の下弦材と垂直に配置される一対の第3の上面補強材と、互いに水平に配置され、かつ一方は前記上弦材の上方に垂直に結合され、他方は前記一対の下弦材に垂直に結合される一対の第4の補強材とを備えている。
【0018】
また、前記上面締結部は、前記上弦材に形成されている。
【0019】
また、前記側面トラスガーダーは、一定の波状に形成される一対のラティスと、前記一対のラティスの上側ピッチに結合され、前記一対のラティスの上側部を固定する上弦材と、前記一対のラティスのそれぞれの下方に互いに平行に配置される一対の下弦材とを備え、前記側面補強部は、前記側面締結部の自由端に結合され、両端が前記一対の下弦材にそれぞれ結合される第5の側面補強材と、前記上弦材、前記側面締結部の自由端及び前記第5の側面補強材と結合される第2の側面補強材と、一端が前記複数個の一対のラティスのうちのいずれか一対のラティスの一端内側に結合され、他端が他の一対のラティスの他端内側に結合される複数個の第1の側面補強材と、前記一対のラティスの内側のそれぞれと前記一対の下弦材の下側面に結合され、かつ前記一対の下弦材と垂直に配置され、前記側面デッキプレートの外側に「匚」字状の第1の結合部を有する一対の第3の側面補強材と、互いに水平に配置され、かつ一方は前記上弦材の上方に垂直に結合され、他方は前記一対の下弦材に垂直に結合され、前記側面デッキプレートの外側に「匚」字状の第2の結合部を有する一対の第4の補強材とを備えている。
【0020】
また、前記側面締結部は、前記上弦材に形成されている。
【0021】
また、前記結合部材は、前記側面デッキパネルに配置されている第1の結合部と、前記側面パネルの隣接した側面デッキパネルに配置されている第2の結合部とが交差して形成される空間に配置される垂直結合部材を備えている。
【0022】
また、前記垂直結合部材は、矩形状の各辺を形成する4つのバーと、前記バー同士を連結する連結部とを備え、地面に垂直な少なくとも1つの対向面において前記連結部は、それぞれ一定のピッチを有する波状に形成されている。
【0023】
また、前記垂直結合部材は、「匚」字状に形成され、自由端が隣接した前記2つのバーを連結する延長部を有し、かつ、前記延長部は、互いに対向するように一対が前記垂直結合部材の端部に形成されている。
【0024】
また、前記一対の延長部の対向面間の距離は、前記対向するバー間の距離より長く形成されている。
【0025】
また、前記一対の延長部と、前記一対の延長部に挿入される他の垂直結合部材の端部とが形成する空間に配置される補助水平結合部材をさらに含むことができる。
【0026】
また、前記補助水平結合部材は、矩形状の各辺を形成する4つのバーと、前記バー同士を連結する連結部とを備え、前記連結部は、地面に垂直な部分が、一定のピッチを有する波状に形成されている。
【0027】
また、前記側面デッキパネルの上弦材の外側に配置され、別の側面デッキパネルに配置された第3の側面補強材に着座する複数個のフック部材を備えている。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、区画建物の上面だけでなく、側面にも配置することができるような、構造的剛性に優れたデッキパネルを提供することができる。
【0029】
また、本発明によれば、施工期間が短縮され、また、建築廃棄物を減少させることができるデッキパネルを提供することができる。
【0030】
さらに、本発明によれば、デッキパネル間の結合が可能な構造を有し、区画建物間の結合を容易かつ堅固に行うことができるため、建物の拡張が容易なデッキパネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1a】本発明の実施例に係る上面デッキパネルを示す斜視図である。
【
図1b】本発明の実施例に係る上面デッキパネルに上面補強部が追設されている様子を示す図である。
【
図2a】本発明の実施例に係る側面デッキパネルを示す斜視図である。
【
図2b】本発明の実施例に係る側面デッキパネルを示す部分拡大図である。
【
図2c】本発明の実施例に係る上面デッキパネルと側面デッキパネルが配置されている様子を示す図である。
【
図3a】本発明の実施例に係るフック部材が配置された2つの側面デッキパネルが結合される前の様子を部分的に示す図である。
【
図3b】本発明の実施例に係るフック部材が配置された2つの側面デッキパネルが結合されている様子を示す図である。
【
図4a】本発明の実施例に係る水平結合部材を示す斜視図である。
【
図4b】本発明の実施例に係る2つの上面デッキパネルが結合される前の様子を示す図である。
【
図4c】本発明の実施例に係る2つの上面デッキパネルが結合されている様子を示す図である。
【
図5a】本発明の実施例に係る垂直結合部材を示す斜視図である。
【
図5b】本発明の実施例に係る2つの側面デッキパネルが水平に結合されている様子を部分的に示す図である。
【
図5c】本発明の実施例に係る2つの側面デッキパネルが「¬」字状に結合されている様子を部分的に示す図である。
【
図5d】本発明の実施例に係る3つの側面デッキパネルが「⊥」字状に結合されている様子を部分的に示す図である。
【
図5e】本発明の実施例に係る2つの側面デッキパネルが「+」字状に結合されている様子を部分的に示す図である。
【
図6a】本発明の実施例に係る補助水平結合部材を示す斜視図である。
【
図6b】本発明の実施例に係る補助水平結合部材及び垂直結合部材が配置されたデッキパネルが結合されている様子を部分的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の好適な実施例について添付の図面を参照して詳述する。
【0033】
なお、特記しない限り、本発明において使用されている用語は、いずれも当業者が理解する用語の一般的な意味と同じであり、仮に、本発明において使用されている用語が当該用語の一般的な意味と矛盾する場合は、本発明において使用されている定義に従うことにする。
【0034】
但し、後述する発明は、本発明の実施例を説明するためのものに過ぎず、本発明の権利範囲を限定するものではなく、本明細書の全般にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を示している。
【0035】
本発明は、従来のデッキパネルとは異なり、高さが低く、かつ強度に優れたデッキパネルを提供し、このようなデッキパネルは、建築物の上面だけでなく、側面にも配置することができる。
【0036】
このような上面デッキパネルと側面デッキパネルとは、その基本的な技術的思想が同じであるが、互いに構造的な差異があるため、以下、上面デッキパネルと側面デッキパネルについて、それぞれ詳述する。
【0037】
なお、後述する区画建物とは、本発明の実施例に係る上面デッキパネル及び側面デッキパネルが配置されている1単位を意味する。
【0038】
図1aは、本発明の実施例に係る上面デッキパネルを示す斜視図であり、
図1bは、本発明の実施例に係る上面デッキパネルに上面補強部が追設されている様子を示す図である。
【0039】
本発明の実施例に係るデッキパネル100は、大別して、上面デッキプレート110、上面トラスガーダー120及び上面補強部130を含むことができる。
【0040】
また、このような上面デッキプレート110は、建築物に配置された後、打設されるコンクリートによる腐食を防止するため、亜鉛鋼板又は亜鉛めっき金属板で形成することができる。
【0041】
前記上面トラスガーダー120は、一対のラティス(lattice)121、上弦材122又は下弦材123を含むことができる。
【0042】
前記一対のラティス121は、前記上面デッキプレート110に少なくとも2つ以上が平行に配置され、図示されるように、1つの上面デッキプレート110に計3対のラティス121を配置されているが、これに限定されない。
【0043】
一方、前記上面トラスガーダー120は、前記一対のラティス121の上側ピッチに結合され、前記一対のラティス121の上側部を固定する上弦材122を含むことができる。
【0044】
また、前記上弦材122は、長い直線状の鉄筋であって、前記一対のラティス121の上側ピッチの間に結合され、このような結合は、電気圧点方式で行うことができる。
【0045】
また、前記上弦材122は、前記上面デッキプレート110の外側に突出し、かつ「匚」字状に形成され、自由端が前記上面デッキプレート110の上方に離間して配置されるように形成される上面締結部122aをさらに含むことができる。
【0046】
このような上面締結部122aは、後述の側面締結部222a、又は、
図4b及び
図4cに示されるように、他の建築モジュールの上面締結部と交差して配置され、これによって形成される内部空間に後述の水平結合部材を挿入することで、全体的な機械的強度を向上させることができる。
【0047】
なお、前記上面トラスガーダー120は、前記一対のラティス121のそれぞれの下方に配置され、かつ前記上面デッキプレート110と所定の間隔を離間して互いに平行に配置される一対の下弦材123を含むことができる。
【0048】
前記上面デッキプレート110と、離間した下弦材123との間には、後述の第1の上面補強材131、第3の上面補強材133が配置され、このような構造的な特徴により、本発明の上面デッキパネル100の機械的な強度が一層向上する。
【0049】
また、前記下弦材123のそれぞれは、長い直線状の鉄筋であって、前記一対のラティス121の下方ピッチに結合され、このような結合は、電気圧点方式で行うことができる。
【0050】
前記上面補強部130は、前記上面デッキプレート110及び/又は上面トラスガーダー120に結合され、デッキパネル100の強度を向上させることができ、第1の上面補強材131、第2の上面補強材132、第3の上面補強材133、第4の上面補強材134、又は、第5の上面補強材135を含むことができる。
【0051】
このような上面補強部130は、それぞれ、長い形状の鉄筋又は折り曲げられた鉄筋で形成することができる。
【0052】
前記第1の上面補強材131は、一端が前記複数個の一対のラティス121のうちのいずれか一対のラティス121の一端に結合され、他端が他の一対のラティス121の他端の内側に結合される、二回折り曲げられた形状であることができる。
【0053】
即ち、1つの上面デッキプレート110において最外郭にそれぞれ配置された2対のラティス121は直線状で結合され、中間は、前記第1の上面補強材131の交差された一端と他端とが連結された斜線状に形成されている。
【0054】
また、このような第1の上面補強材131は、前記ラティス121の波形状において、1ピッチ当り1つ配置され、隣接する第1の上面補強材131と対応付けられ、又は、同じ方向に複数個配置されている。
【0055】
前記第2の上面補強材132は、前記上弦材122、前記上面締結部122aの自由端、及び後述の第5の上面補強材135と結合され、おおよそ直角方向に二回折り曲げられた形状であることができる。
【0056】
前記第3の上面補強材133は、前記一対のラティス121の内側のそれぞれと、前記一対の下弦材123の下側面に結合され、かつ前記一対の下弦材123と垂直に配置される一対の第3の上面補強材133として設けられている。
【0057】
このような第3の上面補強材133は、建築物の上側面の全体に配置される前記上面デッキプレート110に等間隔に配置され、又は、縁部にのみ配置されている。
【0058】
前記第4の上面補強材134は、互いに水平に配置され、かつ一方は前記上弦材122の上方に垂直に結合され、他方は前記一対の下弦材123に垂直に結合される一対の第4の上面補強材134として配置されている。
【0059】
また、前記一対の第3の上面補強材133又は一対の第4の上面補強材134の間には、機械的強度を向上させるため、トラス構造の補助補強材133aをそれぞれ配置することができる。
【0060】
前記第5の補強材135は、中央部が前記上面締結部122aの自由端に結合され、両端が前記一対の下弦材123にそれぞれ結合されている。
【0061】
即ち、上述の本発明の実施例に係る上面補強部130を含む本発明のデッキパネル100は、トラスガーダー120間の空いた空間を減少させ、これは、従来のものに比べて、優れた建物の耐久性を実現すると共に、打設されるコンクリートの量を減少させ、工事の費用及びコンクリートの養生時間を削減することができ、結果としてコスト削減が可能となる。
【0062】
ここで、前記ラティス121、上弦材122又は下弦材123は、前記上面デッキプレート110の長辺と平行に長く形成することができる。
【0063】
また、前記第3の上面補強材133、第4の上面補強材134又は第5の上面補強材135は、前記上面デッキプレート110の短辺と平行に形成することができる。
【0064】
また、上述の構成要素間の結合は、溶接又は別の結合部材にて行うことができるが、上述の電気圧点方式で結合することができる。
【0065】
以下、本発明の実施例に係る側面デッキパネルについて説明する。
【0066】
図2aは、本発明の実施例に係る側面デッキパネルを示す斜視図、
図2bは、本発明の実施例に係る側面デッキパネルを示す部分拡大図であり、
図2cは、本発明の実施例に係る上面デッキパネルと側面デッキパネルが配置された様子を示す図である。
【0067】
本発明の実施例に係る側面デッキパネル200は、大別して、側面デッキプレート210、側面トラスガーダー220及び側面補強部230を含むことができる。
【0068】
また、このような側面デッキプレート210は、建築物に配置された後、打設されるコンクリートによる腐食を防止するため、亜鉛鋼板又は亜鉛めっき金属板で形成することができる。
【0069】
前記側面トラスガーダー220は、一対のラティス(lattice)221、上弦材222又は下弦材223を含むことができる。
【0070】
具体的に、前記一対のラティス221は、前記側面デッキプレート210に対して、少なくとも2つ以上が平行に配置され、図示されるように、1つの側面デッキプレート210に計2対のラティス221が配置されている。
【0071】
一方、前記側面トラスガーダー220は、前記一対のラティス221の上側ピッチに結合され、前記一対のラティス221の上側部を固定する上弦材222を含むことができる。
【0072】
前記上弦材222は、長い直線状の鉄筋であって、前記一対のラティス221の上側ピッチの間に結合され、このような結合は、電気圧点方式で行うことができる。
【0073】
また、前記上弦材222は、前記側面デッキプレート210の外側に突出し、かつ「匚」字状に形成され、自由端が前記側面デッキプレート210の上方に離間して配置されるように形成される上面締結部222aをさらに含むことができる。
【0074】
このような側面締結部222aは、上述の上面締結部122a、又は、
図3bに示されるように、他の建築モジュールの側面締結部と交差して配置されているため、このような側面締結部222aは、上方に他の区画建物が増築される場合、結合されたデッキパネルモジュールを支持し、又は、上方に打設されたコンクリート構造物を支持することで、全体として機械的強度を向上させることができる。
【0075】
なお、前記側面トラスガーダー220は、前記一対のラティス221のそれぞれの下方に、前記側面デッキプレート210と所定の間隔を離間して互いに平行に配置される一対の下弦材223を含むことができる。
【0076】
従って、前記側面デッキプレート210と、離間した下弦材123との間には、後述の第1の側面補強材231、第3の側面補強材233を配置され、このような構造的な特徴により、本発明の側面デッキパネル200の機械的強度が一層向上する。
【0077】
また、前記下弦材223のそれぞれは、長い直線状の鉄筋であって、前記一対のラティス221の下方ピッチに結合され、このような結合は、上述の電気圧点方式で行うことができる。
【0078】
なお、従来の建築方式では、建物の側面にデッキパネルを使用するコンクリートの打設は行われていない。打設されるコンクリートの荷重は、上面より側面において大きく作用するため、従来のデッキパネルでは、このようなコンクリートの荷重を許容できないためである。
【0079】
しかし、本発明の側面デッキパネル200は、機械的強度に優れているため、建築物の側面にも適用することができ、これによって、工期の短縮及び内部空間の効率的な確保を行うことが可能となる。
【0080】
また、このような側面デッキパネル220の具現が可能となることで、上面デッキパネル100及び側面デッキパネル220が配置された区画建物間の結合が著しく容易となり、工期が大きく短縮されることで、コストが節減されると共に、堅固な側面を形成することが可能である。
【0081】
具体的に、前記側面補強部230は、前記側面デッキプレート210及び/又は側面トラスガーダー220に結合され、デッキパネル200の強度を向上させることができ、第1の側面補強材231、第2の側面補強材232、第3の側面補強材233、第4の側面補強材234、又は、第5の側面補強材235を含むことができる。
【0082】
このような側面補強部230は、それぞれ、長い形状の鉄筋又は折り曲げられた異形鉄筋で形成することができる。
【0083】
前記第1の側面補強材231は、一端が前記複数個の一対のラティス221のうちのいずれか一対のラティス221の一端に結合され、他端が他の一対のラティス221の他端の内側に結合される、二回折り曲げられた形状であることができる。
【0084】
即ち、1つの側面デッキプレート210において最外郭にそれぞれ配置された2対のラティス221には直線状で結合され、中間は、前記第1の側面補強材231の交差された一端と他端とが連結された斜線状に形成されている。
【0085】
また、このような第1の側面補強材231は、前記ラティス221の波形状において、1ピッチ当り1つ配置され、隣接する第1の側面補強材231と対応付けられ、又は、同じ方向に複数個配置されている。
【0086】
前記第2の側面補強材232は、前記上弦材222、前記側面締結部222aの自由端、及び後述の第5の側面補強材235と結合され、おおよそ直角方向に二回折り曲げられた形状であることができる。
【0087】
また、前記第3の側面補強材233は、前記一対のラティス221の内側のそれぞれと、前記一対の下弦材223の下側面に結合され、かつ前記一対の下弦材223と垂直に配置される一対の第3の側面補強材233として配置されている。
【0088】
このような第3の側面補強材233は、建築物の上側面の全体に配置される前記上面デッキプレート210に等間隔に配置され、又は、縁部にのみ配置されているが、コンクリートの荷重を考慮して、図示されるように、等間隔に複数個配置されることが好ましい。
【0089】
また、前記第3の側面補強材233は、前記側面デッキプレート210の外側に「匚」字状の第1の結合部233aを含むことができる。このような第1の結合部233aは、隣接する側面の後述の第4の側面補強材234の第2の結合部234aと交差することで、デッキパネル200の機械的強度を向上させることができる。
【0090】
前記第4の側面補強材234は、互いに水平に配置され、かつ一方は前記上弦材222の上方に垂直に結合され、他方は前記一対の下弦材223に垂直に結合される一対の第4の側面補強材234として設けられている。
【0091】
また、前記第4の側面補強材234は、前記側面デッキプレート210の外側に「匚」字状の第2の結合部234aを含むことができる。このような第2の結合部234aは、隣接する側面の第1の結合部233a又は隣接する側面の第2の結合部234aと交差することで、デッキパネル200の機械的強度を向上させることができる。
【0092】
なお、
図5eに示されるように、前記第2の結合部234aは、変更例として、フック形状の第2の結合部234cをさらに含むことができる。このようなフック形状の第2の結合部234cは、隣接する側面の第2の結合部234aの一側辺に着座するような構造であることができる。
【0093】
さらに、前記一対の第3の側面補強材233又は一対の第4の側面補強材234の間には、機械的強度を向上させるため、トラス構造の補助補強材233b、234bがそれぞれ設けられている。
【0094】
前記第5の側面補強材235は、前記側面締結部222aの自由端に結合され、両端が前記一対の下弦材223にそれぞれ結合されている。
【0095】
即ち、上述の本発明の実施例に係る側面補強部230を含む本発明の側面デッキパネル200は、トラスガーダー220間の空いた空間を減少させ、これは、従来のものに比べて、優れた建物の耐久性を実現すると共に、打設されるコンクリートの量を減少させ、工事の費用及びコンクリートの養生時間を削減することができ、結果としてコスト削減が可能となる。
【0096】
ここで、前記ラティス221、上弦材222又は下弦材223は、前記側面デッキプレート210の長辺と平行に長く形成することができる。
【0097】
また、前記第3の側面補強材233、第4の側面補強材234又は第5の側面補強材235は、前記側面デッキプレート210の短辺と平行に形成することができる。
【0098】
また、上述の構成要素間の結合は、溶接又は別の結合部材にて行うことができるが、電気圧点方式で結合することができる。
【0099】
図2cに示されるように、本発明では、上面デッキパネル100とは別に、側面デッキパネル200を建物の側壁に配置することが可能である。
【0100】
このような側壁の配置では、上述のように、側壁の強度増大、及び型枠の不要による工期短縮及び工事費用の削減効果が得られると共に、各区画建物間の容易な結合を図ることができる。
【0101】
従って、上面デッキパネル100及び/又は側面デッキパネル200の結合又は固定を行うため、本発明は、結合部材300を含むことができる。
【0102】
このような結合部材300は、大別して、フック部材340、水平結合部材310、垂直結合部材320、又は補助水平結合部材330を含むことができる。
【0103】
図3aは、本発明の実施例に係るフック部材340を主に示すための図であって、本発明の実施例に係るフック部材340が配置された2つの側面デッキパネル200が結合される前の様子を部分的に示す図であり、
図3bは、本発明の実施例に係るフック部材340が配置された2つの側面デッキパネル200が結合されている様子を示す図である。
【0104】
図4aは、本発明の実施例に係る水平結合部材310を主に示すための図であって、本発明の実施例に係る水平結合部材310を示す斜視図であり、
図4bは、本発明の実施例に係る2つの上面デッキパネル100が結合される前の様子を示す図であり、
図4cは、本発明の実施例に係る2つの上面デッキパネル100が結合されている様子を示す図である。
【0105】
図5aは、本発明の実施例に係る垂直結合部材320を主に示すための図であって、本発明の実施例に係る垂直結合部材320を示す斜視図であり、
図5bは、本発明の実施例に係る2つの側面デッキパネル200が水平に結合されている様子を部分的に示す図であり、
図5cは、本発明の実施例に係る2つの側面デッキパネル200が「¬」字状に結合されている様子を部分的に示す図であり、
図5dは、本発明の実施例に係る3つの側面デッキパネル200が「⊥」字状に結合されている様子を部分的に示す図であり、
図5eは、本発明の実施例に係る2つの側面デッキパネル200が「+」字状に結合されている様子を部分的に示す図である。
【0106】
図6aは、本発明の実施例に係る補助水平結合部材330を主に示すための図であって、本発明の実施例に係る補助水平結合部材330を示す斜視図であり、
図6bは、本発明の実施例に係る補助水平結合部材330及び垂直結合部材320が配置されたデッキパネルが結合されている様子を部分的に示す図である。
【0107】
図3a及び
図3bに示されるように、実施例に係るフック部材340は、前記側面デッキパネル200の上弦材222の外側に複数個が等間隔に配置されている。
【0108】
このようなフック部材340は、他の区画建物の側面デッキパネル200に配置された第3の側面補強材233に着座することができ、これにより、区画建物間の間隔が一定なるという利点が得られると共に、対向する2つの側面デッキパネル220の間にコンクリートの打設を行う場合、荷重に耐え得る力が提供される。
【0109】
また、前記フック部材340は、図示されるように、1つの側面デッキパネル200に上方が開口されるようにフック部材340が等間隔に配置され、他の1つの側面デッキパネル200では、下方が開口されるようにフック部材340が等間隔に配置されている。
【0110】
即ち、このようなフック部材340は、区画建物間の結合、又は側壁をなす他の側面デッキパネル200との間隔維持及び強度強化を図ることができる結合を行うために設けられている。
【0111】
図4a乃至
図4cに示されるように、本発明の実施例に係る前記結合部材300は、前記上面締結部122aと側面締結部222aとが交差して形成される空間に配置される水平結合部材310を含むことができる。
【0112】
このような水平結合部材310は、1つの区画建物の各辺を堅固に支持し、又は、区画建物間の連結を堅固かつ一定に維持するために設けられている。具体的には、
図3b、
図4b及び
図6bに示されるように、前記水平結合部材310は、隣接する区画建物間の上面締結部122aが交差して形成される空間、又は、前記上面締結部122aと側面締結部222aとが交差して形成される空間に配置され、後述の垂直結合部材320の延長部323の下方にも貫通して配置される。
【0113】
堅固な構造を形成するため、前記水平結合部材310は、矩形状に形成され、前記上面締結部122aと側面締結部222a又は垂直結合部材320とが形成する四角の空間に対応するように配置することができる。
【0114】
従って、前記水平結合部材310は、矩形状の各辺を形成する4つのバー311と、隣接するバー同士を互いに連結する連結部312a、312bとを含むことができ、区画建物又はコンクリート荷重による応力集中の方向を考慮して、図示されるように、地面に垂直な対向面において前記連結部312bは、それぞれ一定のピッチを有する波状に形成することができる。
【0115】
図5a乃至
図5eに示されるように、本発明の実施例に係る前記結合部材300は、前記側面デッキパネル200に配置される第1の結合部233aと、前記側面デッキパネル200の隣接した側面デッキパネル200に配置される第1の結合部234aとが交差して形成される空間に配置される垂直結合部材320を含むことができる。
【0116】
このような垂直結合部材320は、1つの区画建物の各辺を堅固に支持し、又は、区画建物間の連結を堅固かつ一定に維持するために設けられている。具体的には、前記垂直結合部材320は、隣接する区画建物間の第1の結合部234aが交差して形成される空間、又は、当該区画建物において第1の結合部233aと第1の結合部234aとが交差して形成される空間に配置されている。
【0117】
堅固な構造を形成するため、前記垂直結合部材320は、矩形状に形成され、当該区画建物における第1の結合部233aと第1の結合部234a又は隣接する区画建物間の第1の結合部233aとが形成する四角の空間に対応するように配置することができる。
【0118】
従って、前記垂直結合部材320は、矩形状の各辺を形成する4つのバー321と、前記バーを連結する連結部312a、312bとを含むことができ、区画建物又はコンクリート荷重による応力集中の方向を考慮して、図示されるように、地面に垂直な対向面において少なくとも1つの前記連結部312bは、それぞれ一定のピッチを有する波状に形成することができる。
【0119】
また、本発明では、上方において区画建物を結合させるという技術的思想を実現するため、前記垂直結合部材320は、「匚」字状に形成され、自由端が隣接した前記2つのバーを連結する延長部323を含むことができる。
【0120】
また、前記延長部323は、互いに対向するように一対が前記垂直結合部材320の端部に設けられている。
【0121】
このような延長部323は、上方に配置される区画建物に設けられる他の垂直結合部材320の下側端の堅固かつ安定的な配置を図ることができる。
【0122】
従って、前記一対の延長部232の対向面間の距離は、前記対向するバー間の距離より長くなることが好ましい。
【0123】
図6a及び
図6bに示されるように、本発明の実施例に係る前記結合部材300は、前記一対の延長部323と、前記一対の延長部323に挿入される他の垂直結合部材320の端部とが形成する空間に配置される補助水平結合部材330を含むことができる。
【0124】
このような補助水平結合部材330は、別の区画建物を区画建物の上方に増築する場合、区画建物間の連結を堅固かつ一定に維持するために設けられている。具体的には、前記補助水平結合部材330は、上下に隣接する区画建物に同一線上に配置される垂直結合部材320が交差して形成される空間に配置することができる。
【0125】
前記補助水平結合部材330は、矩形状の各辺を形成する4つのバー331と、前記バーを連結する連結部332a、332bとを含むことができ、区画建物又はコンクリート荷重による応力集中の方向を考慮して、図示されるように、地面に垂直な連結部332bは、一定のピッチを有する波状に形成することができる。
【0126】
要するに、本発明によれば、1つの建物の縁部の強度を補強し、又は、各区画建物間の結合を、均一で安定的かつ堅固に行うことができる、結合部材300を備えるデッキパネル100、200を提供することができる。
【0127】
以上、上述の説明により、当業者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々に変更及び修正を加えることができ、本発明の技術的範囲は、実施例に示す内容に限定されるのではなく、特許請求の範囲及びこれと均等な範囲によって決定されるべきである。
【国際調査報告】