(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-538073(P2017-538073A)
(43)【公表日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】パイプ連結装置
(51)【国際特許分類】
F16L 19/03 20060101AFI20171124BHJP
【FI】
F16L19/03
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-521201(P2017-521201)
(86)(22)【出願日】2015年10月26日
(85)【翻訳文提出日】2017年4月14日
(86)【国際出願番号】KR2015010782
(87)【国際公開番号】WO2016068519
(87)【国際公開日】20160506
(31)【優先権主張番号】10-2014-0150560
(32)【優先日】2014年10月31日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】517133758
【氏名又は名称】キム、ギ ニョン
(74)【代理人】
【識別番号】100071054
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高久
(72)【発明者】
【氏名】キム、ギ ニョン
【テーマコード(参考)】
3H014
【Fターム(参考)】
3H014DA02
(57)【要約】
本発明は、複数のパイプを連結するためのパイプ連結装置に関するものであり、より詳しくは、比較的簡単な構造で各々のパイプを連結することはもちろん、パイプ連結部分の信頼性が向上することができるパイプ連結装置に関するもので、連結末端部に係止鍔が備えられるパイプと、円形の板スプリングが装着されるスプリング装着部と上記のパイプが貫通するパイプ貫通ホールが備えられ内側にねじ溝が備えられる円筒形状の第1連結部材と、上記のパイプが結合する側にオーリングが装着されるオーリング装着部と外部にねじ山が備えられパイプと内径が同一な貫通部が形成される第2連結部材で構成され、パイプに変形を起こさないことはもちろん、比較的簡単な構造で、熟練した技術者でなくても容易に各々のパイプを連結することができ、パイプ連結部分の信頼性を向上させることができ、特にステンレスまたは銅材質に比較的内外径の差が少ない薄板で構成されるパイプの場合、パイプ連結構造による変形を基本的に遮断するだけでなく、管に沿って流れる流体の速度及び流量を一定に維持することができ、パイプを連結するために作業空間を確保する必要なく、現場で別途の工具なしに容易にパイプを連結することができる効果がある。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも二つ以上のパイプを連結するためのパイプ連結装置において、
連結末端部に係止鍔(11)が備えられるステンレスまたは銅材質のパイプ(10)と、
円形の板スプリング(21)が装着されるスプリング装着部(22)と上記のパイプ(10)が貫通するパイプ貫通ホール(23)が備えられ内側にねじ溝(24)が備えられる円筒形状の第1連結部材(20)と、
上記のパイプ(10)が結合する側にオーリング(31)が装着されるオーリング装着部(32)と外部にねじ山(33)が備えられパイプ(10)と内径が同一な貫通部(34)が形成される第2連結部材(30)で構成されることを特徴とするパイプ連結装置。
【請求項2】
上記の第1連結部材(20)に第1連結部材結合部(25)が構成されて第2連結部材(30)に結合し、向い側に結合する第1連結部材(20)に構成される第1連結部材結合部(25)に締結する固定部材(40)が備えられることを特徴とする、請求項1項に記載のパイプ連結装置。
【請求項3】
第1連結部材(20)に第1連結部材結合部(25)が構成されて、第2連結部材(30)に構成される第2連結部材結合部(35)に締結する補助固定部材(50)が備えられることを特徴とする、請求項1項に記載のパイプ連結装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のパイプを連結するためのパイプ連結装置に関する。より詳しくは、比較的簡単な構造で各々のパイプを連結することはもちろん、パイプ連結部分の信頼性が向上することができるパイプ連結装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、水や油、ガス等のような流体を遠距離まで移送するために使用するパイプは、長さが限定されていて、これを連続するよう連結するために連結部位にフランジが形成され、このフランジを連結部材を用いて相互結合する。この他にも連結部を溶接したり、伸縮可動式、圧着式等、多様な方法が適用される。溶接してパイプを連結する場合、作業時に専門的な溶接工が必要であり、パイプに熱変形が発生し得る。そして、伸縮可動式の場合、連結対象である二つのパイプ本体にパッキングを挿入しナットを締めて圧着するが、パイプの離脱を防止するためにボールは配管パイプに挿入する方式で、パイプに変形をもたらすだけでなく、これによりパイプ内部に沈殿物がたまる問題点がある。また、圧着式の場合、連結部材にパイプを挿入して別途の圧着工器具を用いてパッキングをステンレスリングとともに圧着する方式で、パイプの変形が発生する問題点がある。
【0003】
大韓民国登録特許公報第10−0626291号に相手方のパイプとの連結される部分に、円周方向に複数の陥没部が形成された双方のパイプと、上記双方のパイプの陥没部に挿入される複数の突出部が形成されて双方のパイプを連結するジョイントリングと、上記ジョイントリング内に挿入されて上記双方のパイプの間を密封するパッキング部材を含んで構成される管連結構造が開示されているが、これは陥没部によって管路の変形はもちろん、管路を流れる流体の流れを一定に維持するのが難しい。また、陥没部に沈殿物が積層して長期間パイプを放置時、詰り現象が発生し得る問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報第10−0626291号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような問題点を解決するために、本発明では、パイプに変形を起こさないことはもちろん、比較的簡単な構造で、熟練した技術者でなくても容易に各々のパイプを連結することはもちろん、パイプの連結部分の信頼性が向上することができるパイプ連結装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的を達成するための構成としては、連結末端部に係止鍔が備えられるパイプと、円形の板スプリングが装着されるスプリング装着部と上記のパイプが貫通するパイプ貫通ホールが備えられ内側にねじ溝が備えられる円筒形状の第1連結部材と、上記のパイプが結合する側にオーリングが装着されるオーリング装着部と外部にねじ山が備えられパイプと内径が同一な貫通部が形成される第2連結部材からなり、上記のパイプはステンレスまたは銅材質である。
【0007】
本発明の他の特徴としては、上記の第1連結部材に第1連結部材結合部が構成されて第2連結部材に結合し、向い側に結合する第1連結部材に構成される第1連結部材結合部に締結する固定部材が備えられる。
【0008】
本発明のまた他の特徴としては、上記の第1連結部材に第1連結部材結合部が構成されて第2連結部材に結合し、向い側に結合する第1連結部材に構成される第1連結部材結合部に締結する固定部材が備えられる。そして、第1連結部材に第1連結部材結合部が構成されて、第2連結部材に構成される第2連結部材結合部に締結する補助固定部材が備えられることができる。
【発明の効果】
【0009】
上記したように、本願発明によるパイプ連結装置は、パイプに変形を起こさないことはもちろん、比較的簡単な構造で、熟練した技術者でなくても容易に各々のパイプを連結することができ、パイプ連結部分の信頼性を向上させることができ、特に変形が容易に起こり得るステンレスまたは銅材質に比較的内外径の差が小さな薄板で構成されるパイプのパイプ連結構造による変形を根本的に遮断するだけでなく、管を流れる流体の速度及び流量を一定に維持することができ、パイプを連結するために作業空間を確保する必要なく、現場で別途の工具なしに容易にパイプを連結することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】既存の管連結構造が示された全体断面図である。
【
図2】本発明によるパイプ連結装置の分解斜視図である。
【
図3】本発明によるパイプ連結装置の分解断面図である。
【
図4】本発明によるパイプ連結装置の断面図である。
【
図5】本発明によるパイプ連結装置の実施例1の断面図である。
【
図6】本発明によるパイプ連結装置の実施例2の断面図である。
【
図7】本発明によるパイプ連結装置の実施例3の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図2と3は、各々本発明によるパイプ連結装置の分解斜視図及び分解断面図であり、これを参考にして本願発明の構成要素を説明すれば次のとおりである。少なくとも二つ以上のパイプを連結するためのパイプ連結装置において、連結末端部に係止鍔11が備えられるパイプ10と、円形の板スプリング21が装着されるスプリング装着部22と上記のパイプ10が貫通するパイプ貫通ホール23が備えられ内側にねじ溝24が備えられる円筒形状の第1連結部材20と、上記のパイプ10が結合する側にオーリング31が装着されるオーリング装着部32と外部にねじ山33が備えられパイプ10と内径が同一な貫通部34が形成される第2連結部材30、から構成されることを特徴とする。
【0012】
図4は本発明によるパイプ連結装置の断面図であり、これを参考にして上記のように構成されるパイプ連結装置の結合方法、及び構成間の結合関係は次のとおりである。結合の最初の段階は、第1連結部材20に備えられたスプリング装着部22に板スプリング21を挿入した後、パイプ10を連結すると、係止鍔11が板スプリング21に掛かって第1連結部材20と結合する反対側へパイプが離脱することを防止する。二番目の段階としては、第2連結部材30に備えられるオーリング装着部32にゴム材質のオーリング31を挿入した後、ねじ溝24とねじ山33を締結して第1連結部材20と第2連結部材30を結合する。この際、パイプ10に構成された係止鍔11がオーリング31を圧縮して結合することにより、流体の漏れを防止することができる。上記のように、パイプ10が結合する第2連結部材30の反対側にも上述した方法で他のパイプ10を結合すれば、2つのパイプの連結が完了する。特に上記のパイプ10は、ステンレスまたは銅材質であって直径が5〜50mmである場合にパイプ10の変形が比較的容易に発生するため、上のようなパイプ連結装置を適用する場合、パイプ10の変形を遮断することができ結合部位が補強される効果がある。
【0013】
図5は本発明によるパイプ連結装置の実施例1の断面図であり、これを参考にすると、ねじ結合によるパイプ連結であるため、長期間放置して振動及び外力によってねじが緩むことを防止するために、追加で上記の第1連結部材20に第1連結部材結合部25が構成されて第2連結部材30に結合し、向い側に結合する第1連結部材20に構成される第1連結部材結合部25に締結する固定部材40を備えてこれを防止することができる。
【0014】
図6は本発明によるパイプ連結装置の実施例2の断面図であり、「┐」形にパイプ10を連結する場合、第2連結部材30の本体を「┐」に構成すれば他の構成品は同一に適用することができる。
【0015】
図7は本発明によるパイプ連結装置の実施例3の断面図であり、「T」字形に3つのパイプ10を連結する場合も、やはり第2連結部材30の本体を「T」字に構成すれば他の構成品は同一に適用することができる。また、第1連結部材20に第1連結部材結合部25が構成されて、第2連結部材30に構成される第2連結部材結合部35に締結する補助固定部材50を備えて結合をさらに堅固にすることができる。
【0016】
本発明は、特定の実施例及び適用例と係わって図示及び説明したが、添付された特許請求の範囲によって示された発明の思想及び領域から逸脱しない限度内で多様な改造及び変化が可能であるということは、当業界で通常の知識を有する者であれば誰でも容易に分かることができるものである。
【国際調査報告】