特表2017-539057(P2017-539057A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-539057(P2017-539057A)
(43)【公表日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】照明ダイナミクスの制御
(51)【国際特許分類】
   H05B 37/02 20060101AFI20171201BHJP
【FI】
   H05B37/02 E
   H05B37/02 H
   H05B37/02 L
   H05B37/02 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-527593(P2017-527593)
(86)(22)【出願日】2015年11月12日
(85)【翻訳文提出日】2017年6月13日
(86)【国際出願番号】EP2015076375
(87)【国際公開番号】WO2016083136
(87)【国際公開日】20160602
(31)【優先権主張番号】14194438.9
(32)【優先日】2014年11月24日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.iBeacon
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】特許業務法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】シュライビ サナエ
(72)【発明者】
【氏名】メイソン ジョナサン デービッド
(72)【発明者】
【氏名】アレクセイユ ズミトリー ヴィクトロビッチ
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA01
3K273PA03
3K273PA04
3K273PA05
3K273PA09
3K273PA10
3K273QA29
3K273RA02
3K273RA05
3K273RA08
3K273RA16
3K273SA06
3K273SA20
3K273SA21
3K273SA23
3K273SA24
3K273SA34
3K273SA37
3K273SA40
3K273SA46
3K273SA57
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA11
3K273TA15
3K273TA16
3K273TA22
3K273TA28
3K273TA32
3K273TA41
3K273TA52
3K273TA54
3K273TA59
3K273TA62
3K273TA63
3K273TA66
3K273TA72
3K273TA75
3K273UA13
3K273UA15
3K273UA22
3K273UA24
3K273UA25
3K273VA02
3K273VA06
3K273VA07
(57)【要約】
動的照明シーンをレンダリングするために1つ以上の照明源を含む照明システムを制御する方法であって、当該方法は、照明シーンのための1つ以上の色を選択する第1のユーザ入力を受信するステップと、照明シーンのための動的効果を選択する第2のユーザ入力を受信するステップと、第1のユーザ入力及び第2のユーザ入力にそれぞれ基づいて、1つ以上の色及び動的効果で照明シーンをレンダリングするステップとを含み、第2のユーザ入力は、ユーザのモバイルユーザ端末を用いた動きの実施を含み、第2のユーザ入力を受信するステップは、モバイルユーザ端末の動きを検出するステップを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動的照明シーンをレンダリングするために複数の照明源を含む照明システムを制御する方法であって、
前記照明シーンのための1つ以上の色を選択する第1のユーザ入力を受信するステップと、
前記照明シーンのための動的効果を選択する第2のユーザ入力を受信するステップと、
前記第1のユーザ入力及び前記第2のユーザ入力にそれぞれ基づいて、前記1つ以上の色及び前記動的効果で前記照明シーンをレンダリングするステップと、
を含み、
前記レンダリングするステップは、前記複数の照明源のそれぞれを制御するステップを含み、
前記第2のユーザ入力は、ユーザのモバイルユーザ端末を用いた動きの実施を含み、前記第2のユーザ入力を受信する前記ステップは、前記モバイルユーザ端末の前記動きを検出するステップを含み、
前記動きは、ある期間にわたって行われ、前記動きの前記検出は、前記ある期間にわたって蓄積された前記動きを表すデータを記録するステップを含み、
前記ある期間後、前記照明シーンをレンダリングするための前記複数の照明源の前記制御は、記録された前記データに基づいて行われる、方法。
【請求項2】
前記動きの前記検出は、前記動きの素早さを検出するステップを含み、前記照明シーンをレンダリングする前記ステップは、前記動きの検出された前記素早さに基づいて、前記動的効果の素早さを設定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動きの前記検出は、前記動きのリズムを検出するステップを含み、前記照明シーンをレンダリングする前記ステップは、前記動きの検出された前記リズムに基づいて、前記動的効果のリズムを設定するステップを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記動きの前記検出は、前記動きによって描かれた経路の形状を検出するステップを含み、前記照明シーンをレンダリングする前記ステップは、前記経路の前記形状に基づいて、前記動的照明効果を設定するステップを含む、請求項1乃至3の何れか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記動きの前記検出は、前記ユーザに対する前記動きの方向を検出するステップを含み、前記照明シーンをレンダリングする前記ステップは、前記動きの検出された前記方向に基づいて、前記動的効果の特性を設定するステップを含む、請求項1乃至4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のユーザ入力の前記受信は、周囲環境から色を取り出すために、前記モバイルユーザ端末のカメラを使用するステップを含み、前記第2のユーザ入力の前記受信は、前記周囲環境から前記色を取り出す際に、前記カメラの動きを検出するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記動きの前記検出は、前記モバイルユーザ端末の1つ以上の動きセンサを使用して行われ、
前記動きの前記検出は、前記モバイルユーザ端末のカメラによって捕捉される画像を解析することによって行われ、及び/又は、
前記動きの前記検出は、前記モバイルユーザ端末と、ロケーションネットワークのノードとの間で通信される基準信号に基づいて行われる、請求項1乃至6の何れか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記動きの前記検出は、少なくとも部分的に、前記モバイルユーザ端末の1つ以上の動きセンサを使用して行われ、前記1つ以上の動きセンサは、1つ以上の加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ及び/又はコンパスを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のユーザ入力の前記受信は、画像から1つ以上の色を取り出すユーザ入力を受信するステップを含み、前記照明シーンをレンダリングする前記ステップは、前記照明シーンの前記1つ以上の色のそれぞれを、前記画像から取り出された前記1つ以上の色の対応する1つに設定するステップを含む、請求項1乃至8の何れか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記画像は、前記モバイルユーザ端末のカメラによって捕捉される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記照明システムは、シーンを照らすための光を放出する複数の照明源を含み、前記照明システムは、前記シーンの少なくとも2つの空間次元にわたる場所の配列のうちの各場所において、前記光の色及び強度を変化させるように動作可能であり、
前記照明シーンをレンダリングする前記ステップは、前記場所のうちの様々な場所において、前記色及び/又は前記動的効果を異なるように設定するステップを含む、請求項1乃至10の何れか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のユーザ入力の前記受信は、前記画像内の複数の選択された位置のそれぞれからの色を取り出すユーザ入力を受信するステップを含み、
前記照明シーンをレンダリングする前記ステップは、前記場所のうちの複数の様々な場所を、前記画像内の前記複数の選択された位置の様々な対応する位置にマッピングするステップと、前記複数の場所における色を、前記複数の場所にマッピングされた前記画像内の前記対応する位置から取り出された前記色に設定するステップとを含む、請求項9及び11に記載の方法。
【請求項13】
1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体上に具体化され、前記ユーザ端末上で実行された場合に、請求項1乃至12の何れか一項に記載の方法を行う、コンピュータプログラム。
【請求項14】
請求項1乃至12の何れか一項に記載の方法を実施する、モバイルユーザ端末。
【請求項15】
動的照明シーンをレンダリングするための複数の照明源を含む照明システムと、
前記照明シーンのための1つ以上の色を選択する第1のユーザ入力を受信し、前記照明シーンのための動的効果を選択する第2のユーザ入力を受信し、前記第1のユーザ入力及び前記第2のユーザ入力のそれぞれに基づいて、前記1つ以上の色及び前記動的効果で前記照明シーンをレンダリングするように前記照明システムを制御するモバイルユーザ端末と、
を含み、
前記レンダリングすることは、前記複数の照明源のそれぞれを制御することを含み、
前記第2のユーザ入力は、ユーザの前記モバイルユーザ端末を用いた動きの実施を含み、前記モバイルユーザ端末は、前記モバイルユーザ端末の前記動きを検出することによって、前記第2のユーザ入力を受信し、
前記動きは、ある期間にわたって行われ、前記動きの前記検出は、前記ある期間にわたって蓄積された前記動きを表すデータを記録することを含み、
前記ある期間後、前記照明シーンをレンダリングするための前記複数の照明源の前記制御は、記録された前記データに基づいて行われる、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、1つ以上の照明源を含む照明システムにおける動的効果の制御に関する。
【背景技術】
【0002】
「接続された照明」とは、照明源が、主電源と各照明源との間の従来の手動で操作される機械的スイッチによって制御されるのではなく(又は、そのようなスイッチによって制御されるだけでなく)、各照明源との直接ワイヤレスデータ接続(例えばジグビー(登録商標))を介して、又は、有線若しくは無線データネットワーク(例えばWi−Fi(登録商標)ネットワーク、3GPPネットワーク又はイーサネット(登録商標)ネットワーク)を介して、照明システムの照明源に接続する、よりインテリジェントなコントローラによって制御される照明システムを指す。例えばコントローラは、スマートホン、タブレット、又は、ラップトップコンピュータ若しくはデスクトップコンピュータといったユーザ端末上で動作するアプリケーションの形を取ってよい。
【0003】
現在、このようなシステムは、ユーザが、白色光、着色光又は両方を含む静的照明シーンを設定することを可能にする。コントローラは、このようなシーンが作成されることを許可するために、ユーザに、適切なセットの制御部又はユーザインターフェースを提示しなければならない。一例では、コントローラは、ユーザが、1つの照明源又は照明源のグループを選択し、また、当該照明源又は照明源のグループによって放出される光の1つ以上のパラメータを手動で入力することを可能にして、例えば放出された光の全体的な輝度の数値を設定する及び/又は光の赤色、緑色及び青色(RGB)成分の個々の数値を設定する。しかし、このようなやり方で数値を入力することは、あまりユーザフレンドリではない。よりユーザフレンドリな別の例では、コントローラは、ユーザに、写真といった画像(例えばユーザによって選択された画像)を提示し、ユーザが、例えばランプのアイコンを画像上にドラッグしてドロップすることによって、写真内のそこから色を選択する点を選択することを可能にする。コントローラは、次に、画像内の選択された点における色に対応するように、シーンの光出力を設定する。このような方法を使用すると、静的シーンが容易に作成される。
【0004】
幾つかの接続された照明システムは更に、ユーザが、動的照明シーン、即ち、放出された光が時間と共に変化するシーンも作成することができるように、ダイナミクスエンジンを含んでもよい。動的照明は、家庭における適用と、オフィス、ホスピタリティ及び小売店といった専門的領域における適用との両方に、ますます人気となってきている。
【0005】
しかし、動的照明の作成は、専門家ではないユーザ(即ち、専門的な照明技術者ではないユーザ)にとって簡単な作業ではない。多くの現行のシステムは、光の推移を割り当てるのにユーザが求められるやり方、及び、複数の照明源に亘って効果を最良に分布するやり方に関して制限されている。動的照明効果を作成するためにユーザ入力を受け入れる既存の方法は、タイムラインのメタファーに依存する。ユーザは、当該タイムライン上で、効果を規定し、その後、当該効果は実行される。これらは、しばしば、繰り返され、複数の照明器具がある場合、ユーザは、シーケンス又はデザインを、複数のタイムラインに割り当てなければならない。つまり、1つのシーケンス又はデザインを、様々な照明源のそれぞれについて割り当てなければならない。これは、必ずしも満足のいくダイナミクスをもたらすわけではない時間のかかる処理となりうる。幾つかのモバイルアプリケーションは、ランダムカラー生成器を適用することによって、又は、ユーザが、カラーピッカーを動画コンテンツ上にドラッグ及びドロップすることを可能にすることによって、ダイナミクスを制御する。しかし、結果は、しばしば、依然として満足のいくものではなく、及び/又は、繰り返しが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
照明において技術訓練を受けていない非専門家のエンドユーザが、ユーザフレンドリで直感的なやり方で、自分自身の動的照明シーンを規定できるようになる方法を提供することが望ましい。各照明源の光出力が時間と共に変化するので、動的シーンの設定は、静的シーンの設定よりも複雑である。上記されたように、1つの知られている考えは、動画コンテンツを使用して、光の色及び動きを提供する。しかし、この直接変換では、繰り返しが多過ぎるか又は意味がないため、必ずしも満足のいくものではない。また、ユーザは、依然として、ユーザが気に入る色及び動きの両方を含む動画を見つけなければならず、これは、多くの検索を必要とする場合もあれば、更には、全く不可能である場合もある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
照明ダイナミクスを設定するユーザフレンドリなアプローチを提供することが望ましい。このために、開示されるアプローチは、モバイルユーザ端末の動きを介するユーザ入力を受け入れることによって動的照明を制御する新規の入力手段を提供する。
【0008】
本明細書に開示される一態様によれば、動的照明シーンをレンダリングするために複数の照明源を含む照明システムを制御する方法が提供される。当該方法は、照明シーンのための1つ以上の色を選択する第1のユーザ入力を受信するステップと、照明シーンのための動的効果を選択する第2のユーザ入力を受信するステップと、第1のユーザ入力及び第2のユーザ入力にそれぞれ基づいて、上記1つ以上の色及び上記動的効果で照明シーンをレンダリングするステップとを含み、レンダリングするステップは、複数の照明源のそれぞれを制御するステップを含み、第2のユーザ入力は、ユーザのモバイルユーザ端末を用いた動きの実施を含み、第2のユーザ入力を受信するステップは、モバイルユーザ端末の動きを検出するステップを含み、動きは、ある期間にわたって行われ、動きの検出は、当該ある期間にわたって蓄積された動きを表すデータを記録するステップを含み、当該ある期間後、照明シーンをレンダリングするための複数の照明源の制御は、記録されたデータに基づいて行われる。これは、動きが完了した直後に、又は、後の時間若しくは日(例えばその日のうちの後の時間又は翌日)に、動的照明シーンを実行することを意味する。
【0009】
したがって、エンドユーザは、動的照明シーンの好適なパラメータをシステムに通信するために、ユーザにとってより馴染みがあり、自然であり、又は、快適である表現を使用して、エンドユーザ自身の動的照明設定を規定する手段が提供される。実施形態では、ユーザ入力は、1回の滑らかな動きで提供される。例えばこの動きは、素早い円形動作、緩やかな旋回、又は、低速及び高速の動きの組み合わせであってよい。
【0010】
実施形態では、動きの検出は、動きの素早さを検出するステップを含んでよく、照明シーンのレンダリングは、検出された動きの素早さに基づいて、動的効果の素早さを設定するステップを含んでよい。例えば高速の動きは、動的シーンでは、急な色の変化に変換される一方で、緩やかな旋回は、連続的であるが非常にゆっくりとした色の変化に変換されてよい。
【0011】
或いは又は更に、動きの検出は、動きのリズムを検出するステップを含んでよく、照明シーンのレンダリングは、検出された動きのリズムに基づいて、動的効果のリズムを設定するステップを含んでよい。
【0012】
或いは又は更に、動きの検出は、動きによって描かれた経路の形状を検出するステップを含んでよく、照明シーンのレンダリングは、当該経路の2次元又は3次元形状に基づいて、動的照明効果を設定するステップを含んでよい。
【0013】
或いは又は更に、動きの検出は、ユーザに対する動きの方向を検出するステップを含んでよく、照明シーンのレンダリングは、検出された動きの方向に基づいて、動的効果を設定するステップを含んでよい。例えばモバイルユーザ端末をユーザ自身に向けて動かすことは、光が輝度を増加させる動的効果を作成する。
【0014】
動きの検出は、1つ以上の加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ及び/又はコンパスといったモバイルユーザ端末の1つ以上の動きセンサを(少なくとも部分的に)使用して行われてよい。或いは又は更に、動きの検出は、モバイルユーザ端末のカメラによって捕捉された画像を、例えば画像認識を使用して物体を追跡することによって、解析することによって、フレーム間の動きベクトル若しくは残余を解析することによって、及び/又は、画像内に検出されるコード化光信号を参照することによって(少なくとも部分的に)行われてよい。別の例として、動きの検出は、或いは又は更に、モバイルユーザ端末と、屋内ロケーションネットワークといったロケーションネットワークのノードとの間で通信される基準信号(例えばWi−Fi(登録商標)ビーコン、iBeacon又はコード化光を放出する照明源といったビーコンからのビーコン信号)を参照することによって(少なくとも部分的に)行われてよい。
【0015】
実施形態では、第1のユーザ入力の受信は、画像から1つ以上の色を取り出すユーザ入力を受信するステップを含んでよく、照明シーンをレンダリングするステップは、照明シーンの1つ以上の色のそれぞれを、画像から取り出された1つ以上の色の対応する1つに設定するステップを含む。例えばこの画像は、モバイルユーザ端末のカメラによって捕捉される。
【0016】
更なる実施形態では、照明システムは、シーンを照らすための光を放出する複数の照明源を含んでよく、照明システムは、シーンの少なくとも2つの空間次元にわたる場所の配列のうちの各場所において、光の色及び強度を変化させるように動作可能であり、照明シーンをレンダリングするステップは、場所の配列のうちの様々な場所において、色及び/又は動的効果を異なるように設定するステップを含んでよい。
【0017】
このような実施形態の1つの特定の実現において、第1のユーザ入力の受信は、画像内の複数の選択された位置のそれぞれからの色を取り出すユーザ入力を受信するステップを含んでよく、照明シーンをレンダリングするステップは、場所のうちの複数の様々な場所を、画像内の複数の選択された位置の様々な対応する位置にマッピングするステップと、複数の場所における色を、複数の場所にマッピングされた画像内の対応する位置から取り出された色に設定するステップとを含んでよい。
【0018】
本開示の別の態様によれば、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体上に具体化され、ユーザ端末上で実行された場合に、本明細書に開示される実施形態の何れかに従う方法を行うコンピュータプログラムが提供される。
【0019】
本開示の別の態様によれば、本明細書に開示される実施形態の何れかに従う方法を行うモバイルユーザ端末が提供される。
【0020】
更に別の態様によれば、動的照明シーンをレンダリングするために、複数の照明源を含む照明システムと、照明シーンのための1つ以上の色を選択する第1のユーザ入力を受信し、照明シーンのための動的効果を選択する第2のユーザ入力を受信し、第1のユーザ入力及び第2のユーザ入力のそれぞれに基づいて、1つ以上の色及び動的効果で照明シーンをレンダリングするように照明システムを制御するモバイルユーザ端末とを含むシステムが提供される。レンダリングは、複数の照明源のそれぞれを制御することを含み、第2のユーザ入力は、ユーザのモバイルユーザ端末を用いた動きの実施を含み、モバイルユーザ端末は、モバイルユーザ端末の動きを検出することによって、第2のユーザ入力を受信し、動きは、ある期間にわたって行われ、動きの検出は、当該ある期間にわたって蓄積された動きを表すデータを記録することを含み、当該ある期間後、照明シーンをレンダリングするための複数の照明源の制御は、記録されたデータに基づいて行われる。実施形態では、システムは更に、本明細書に開示される実施形態の何れかに従ってさらに構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本開示の理解に役立つように、また、実施形態を実施する方法を示すために、例として、添付図面を参照する。
【0022】
図1a図1aは、照明システムを含む空間の概略表現である。
図1b図1bは、照明システムを含む空間の概略表現である。
図2図2は、モバイルユーザ端末の略ブロック図である。
図3図3は、動的照明シーンをレンダリングするための一連の作業の概略表現である。
図4図4は、動的照明シーンをレンダリングするために色及びダイナミクスを選択するために使用されるモバイルユーザ端末を概略的に示す。
図5a図5aは、関心領域を選択するモバイルユーザ端末を概略的に示す。
図5b図5bは、関心領域を選択するモバイルユーザ端末を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1a及び図1bそれぞれは、本明細書に開示される実施形態による照明システムの異なる一例を示す。いずれの事例においても、照明システムは、環境2の様々な対応する場所に配置される複数の照明器具4を含む。例えば環境2は、図1aに示されるように、部屋若しくはコンサートホールの内部といった屋内空間、図1bに示されるように、公園若しくは庭といった屋外空間、又は、スタジアムといった部分的に覆われた空間に含まれてよい。各照明器具4は、1つ以上のランプ(即ち、1つ以上の照明源)を含む異なる物理的なデバイスである。これらの照明器具4のそれぞれは、その対応する場所において固定して設置されるか、独立したユニットであってよい。複数の照明器具4は、全体で、環境2内のシーンを照らし、これにより、照明シーンが作成される。なお、「照明器具」、「ランプ」又は「照明源」との用語それぞれは、ただ普通の光ではなく、具体的には照明、即ち、人間が使用する環境2の照明に(人間である使用者が環境2において見ることができ、また、任意選択的に、環境2内に照明雰囲気を作成することができるように)寄与するのに適している規模の光を放出するデバイスを具体的に指す。照明器具4は、関連付けられるソケットを有する1つ以上のランプ(即ち、照明源)、ハウジング及び/又は支持体を含むデバイスである。ランプ、即ち、照明源は、LEDベースの照明源(1つ以上のLEDを含む)、従来の白熱電球、ガス放電ランプ(例えば蛍光灯)等といった多数の様々な可能な形の何れか1つを取ってよい。更に、照明器具4は、従来の天井又は壁取付け型室内照明、フロアスタンド若しくはテーブルスタンド式ユニット、又は、壁若しくは家具内に埋め込まれるLEDストリップといった現代的な形といった様々な形を取ってよい。
【0024】
各照明器具4は、ユーザ端末8から、照明器具4を制御するためのデータを受信する受信器を含み、また、任意選択的に、ユーザ端末8に、例えば確認応答又はステータス更新を提供するデータを送信する送信器も含むという意味で、接続照明器具である。ユーザ端末8は、それぞれ対応する送信器と、任意選択的に、受信器とを含む。例えばユーザ端末8は、スマートホン、タブレット又はラップトップといったモバイルユーザ端末の形を取る。ユーザ端末8には、ユーザ端末8上で動作する場合に、ユーザ端末8の1つ以上の送信器を使用して、照明制御コマンドの形のデータを各照明器具4に送信して、各照明器具が放出する光を個別に制御する(例えば照明器具を点灯及び消灯する、増光及び減光する、並びに/又は、放出された光の色を調節する)ように構成される照明制御アプリケーションがインストールされる。照明制御アプリケーションは更に、任意選択的に、ユーザ端末8の受信器を使用して、照明器具4から、もう1つの方向において、データを受信する(例えば制御コマンドに応じた確認応答、又は、放出された光を制御するのではなくステータス更新を要求する制御コマンドに対する応答を受信する)。
【0025】
ユーザ端末8上のアプリケーションと、各照明器具4との間のこの通信は、多くのやり方で実現される。なお、ユーザ端末8から照明器具4への送信は、照明器具4からユーザ端末8への任意の送信と同じ方法で実現されてもされなくてもよい。また、通信は、様々な照明器具4について、同じ方法で実現されなくてもよい。更に、通信は、無線で実現されても、有線接続を介して実現されても、又は、それらの2つの組み合わせで実現されてもよい。ユーザ端末8は、モバイル端末であるので、好適な実施形態では、通信は無線であるが、フレキシブルケーブルの形での有線接続のオプションは排除されない。幾つかの例を以下に提示する。各例は、実施形態では、本明細書に説明される通信の何れかを実現するように使用されてよい。各事例において、ユーザ端末8は、少なくともユーザ端末8及び照明器具4(また、実施形態では、他のネットワークインフラ)を含む無線及び/又は有線ネットワークを介して、照明器具4と通信するものとして説明される。
【0026】
幾つかの実施形態では、ユーザ端末8は、照明器具4のうちの1つ以上の照明器具それぞれと直接、即ち、中間ノードを介して通信することなく、通信する。例えばユーザ端末8は、例えばジグビー(登録商標)チャネルである無線チャネルを介して、各照明器具4と直接通信する無線端末であってよく、したがって、ユーザ端末8と照明器具4との間に直接、無線ネットワークが形成される。別の例では、ユーザ端末8は、ユーザ端末8自体がDMXコントローラである場合、DMXネットワークといった有線ネットワークを介して、照明器具と直接通信してもよい。
【0027】
或いは又は更に、ユーザ端末8は、照明器具4のうちの1つ以上の照明器具それぞれと、少なくとも1つのブリッジ、ゲートウェイ、ハブ、プロキシ又はルータ6の形の少なくとも1つの中間ノードを介して通信してもよい。例えばユーザ端末8は、例えばWi−Fi(登録商標)ルータである無線ルータを介して、このような照明器具4と通信する無線端末であってよく、したがって、無線ルータ6、ユーザ端末8及び照明器具4を含むWi−Fi(登録商標)ネットワークといった無線ネットワークを介して通信する。別の例として、中間ノード6は、イーサネット(登録商標)ルータといった有線ルータを含んでもよく、ユーザ端末8は、有線ルータ、ユーザ端末8及び照明器具4を含むイーサネット(登録商標)ネットワークといった有線ネットワークを介して、照明器具4と通信する。更に別の例では、中間ノード6は、DMXプロキシであってよい。
【0028】
更なる代替又は追加実施形態では、ユーザ端末8は、照明器具4のうちの1つ以上の照明器具それぞれと、集中型照明制御ユニット7の形の中間ノードを介して通信してもよい。このような通信は、例えばWi−Fi(登録商標)ルータであるルータ6等を介して生じても生じなくてもよい(また、制御ユニット7とルータ6との間の接続は有線であっても無線であってもよい)。いずれにせよ、制御ユニット7は、ユーザ端末8から制御コマンドを受信し、制御コマンドを、当該制御コマンドが向けられている関連の1つ以上の照明器具4に転送する。制御ユニット7は、ユーザ端末8及び/又はそのユーザ10が照明器具4を制御する及び/又は複数のユーザからのコンフリクトする可能性のあるコマンド間を仲裁する権限があるのかどうかを確認するといった追加の制御機能が設定されていてもよい。したがって、「コマンド」との用語は、本明細書において使用される場合、当該コマンドが、無条件に実行されることを必ずしも意味しない(しかし、無条件に実行されることも排除されない)。また、実施形態では、コマンドは、ユーザ端末8から受信されたフォーマットとは異なるフォーマットで、目標照明器具4に転送されてもよい(したがって、ユーザ端末8から照明器具4にコマンドを送信するという考えは、本明細書では、コマンドの実質的な内容又は意味を送信することを意味し、その特定のフォーマット又はプロトコルを意味しない)。
【0029】
したがって、上記手段のうちの1つ以上によって、ユーザ端末8には、照明器具4を遠隔制御するために、照明器具4と通信する能力(照明器具4が放出する光を制御することを少なくとも含む)が提供される。当然ながら、本開示の範囲は、任意の特定の通信手段に限定されない。
【0030】
通信がどのような手段によって実現されようとも、ユーザ端末8上の照明制御アプリケーションは、当該端末のユーザ10に、照明器具4によって放出される光を制御するユーザ10が望む態様を選択するために適切なインターフェースを提示しなければならない。
【0031】
しかし、上記されたように、動的照明の作成は、非専門家にとって簡単な作業ではない。例えば既存の方法は、タイムラインのメタファーに依存する。ユーザは、当該タイムライン上に、効果を追加し、その後、当該効果は実行される。しかし、これらは、しばしば、繰り返しであり、また、複数の照明器具がある場合、ユーザは、照明器具のうちの様々な照明器具について、複数のタイムラインに対して、シーケンス又はデザインを割り当てなければならない。これは、必ずしも満足のいくダイナミクスをもたらすわけではない時間のかかる処理となりうる。他の知られている技術は、光の色及び動きを提供するために動画コンテンツを使用すること、又は、動きのタイプを有するランダム色生成器を使用することを含むが、このような直接変換は、必ずしも満足のいくものではなく、例えば繰り返しが多過ぎるか意味がない。
【0032】
本明細書に開示される実施形態では、エンドユーザは、1回のユーザアクションにおいて、動的照明シーンの好適なパラメータをシステムに通信するために、視覚(写真)及び動きといったユーザに馴染みのある表現を使用して、非反復性で一意であるユーザ自身の動的照明設定を規定する手段が提供される。これは、周囲環境から色を捕捉するためのカメラと、照明システムによる捕捉された色のレンダリングするやり方を規定するために環境を捕捉する際のセンサ又はカメラの動きとによって達成される。このようにすると、動的照明シーンが、1回のユーザアクションにおいて、また、カメラによって捕捉されたものと、捕捉時に、カメラ又は端末が動いていた様子とに基づいて、生成可能である。
【0033】
実施形態では、ユーザは、次のこれらのステップに従うことによって、1つの滑らかな動きで、動的シーンを設定可能である。
(i)ユーザは、カメラホンを動かして、周囲環境の一部を捕捉する(即ち、環境から色を「取り出す」)。
(ii)カメラによって捕捉された色は、次に、動的シーンに使用される色に変換される一方で、動きの速度及びリズムが、光ダイナミクス及び色推移を決定する。様々な動きの一例として、これは、素早い円形動作、緩やかな旋回、又は、低速及び高速の動きの組み合わせであってよい。例えば高速の動きは、動的シーンでは、急な色の変化に変換される一方で、緩やかな旋回は、連続的であるが非常にゆっくりとした色の変化に変換される。
【0034】
図2は、本明細書に開示される実施形態によるモバイル端末8の一例を示す。モバイル端末8は、上記通信技術の何れかに従って、制御コマンドを照明器具4に送信する送信器を少なくとも含むインターフェース20を含む(また、実施形態では、インターフェース20は、上記通信技術の何れかに従って、照明器具4からデータを受信する受信器を含んでもよい)。モバイル端末8は更に、インターフェース20に動作可能に結合され、これも上記されたように、インターフェース20の送信器を介して、照明器具4を制御する照明制御アプリケーション22を含む。照明制御アプリケーション22は、モバイルデバイス8の1つ以上の記憶媒体上に記憶されるコードにおいて実現され、また、モバイルデバイス8の1つ以上のプロセッサ上で(例えば実行可能コード又はモバイル端末8のブラウザ内で動作するアプレットとして)動作する。或いは、同じ機能が、専用ハードウェア回路又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにおいて実現されることも排除されないが、以下は、例示として、アプリケーション22に関して説明される。
【0035】
モバイル端末8は更に、1つ以上の動きセンサ24、1つ以上のカメラ26及び/又は画面28を含み、それぞれ、照明制御アプリケーション22に動作可能に結合される。
【0036】
照明制御アプリケーション22は、ユーザ10から、2つの別個のユーザ入力、即ち、環境2内に作成される照明シーンの1つ以上の色を選択するための第1のユーザ入力と、シーンのダイナミクス、即ち、それに従って照明シーンが時間と共に変化するスキームを選択する第2のユーザ入力とを受信する。
【0037】
実施形態では、照明制御アプリケーション22は、ユーザ10に、画像から色を選ばせることによって、第1のユーザ入力を受信する。例えばこの画像は、(スチール)写真又は動画であってよい。実施形態では、これは、モバイル端末8のカメラ26(又はカメラ26のうちの1つのカメラ)によって捕捉された写真又は動画であってよい。
【0038】
ユーザ10に画像から色を選ばせるために、アプリケーション22は、ユーザ端末8の画面28を介して、色画像をユーザ10に対して表示し、ユーザ10は、画像内の点又は領域を選択する。アプリケーション22は、次に、当該点又は領域から色(例えば当該領域における色値の平均値又は他の組み合わせ)をサンプリングし、照明器具4のうちの1つ以上の照明器具の光出力の色を、この色に設定する。実施形態では、ユーザ10は、照明器具4のうちの1つ以上の照明器具4又は照明器具4によって照らされる1つ以上の場所(例えば照明器具4のうちの2つ以上の照明器具からの光の組み合わせによってどこにおいて選択された場所が照らされるか)を選択するオプションが提供されてもよく、ユーザ10は、各照明器具4又は場所に対して、画像から対応する色を選択可能である。
【0039】
第2のユーザ入力に関して、照明制御アプリケーション22は、当該第2のユーザ入力を、モバイルデバイス8の動きセンサ24及び/又はカメラ26(又はカメラのうちの1つのカメラ)を使用して受信する。
【0040】
1つ以上の動きセンサ24を使用する実施形態では、動きセンサ24は、モバイルデバイス8の物理的な動きを、1次元、2次元又は好適には3次元で検知する。例えば動きセンサ24は、加速度計ベースのセンサ、ジャイロスコープベースのセンサ、傾斜センサ及び/又はコンパスのうちの1つ以上を含んでよい。例えばセンサ24は、3次元のそれぞれにおいて、モバイルデバイス8の加速度を検知するために3軸加速度計を含んでよい。照明制御アプリケーション22は、動きセンサ24からセンサデータを受信し、このセンサデータに基づいて、ユーザ端末8の動きの1つ以上の特性を検出する。
【0041】
或いは又は更に、カメラ26を使用する実施形態では、照明制御アプリケーション22は、(色選択のために使用されるカメラ26と同じであっても異なるカメラであってもよい)カメラ26によって捕捉される動画を解析することによって、モバイル端末8の動きを検出する。この解析は、例えば画像認識技術に基づいてよく、これにより、アルゴリズムが、動画内の物体を特定し、その動きを経時的に追跡する。また/或いは、この解析は、例えば動画のフレーム間の動きベクトル及び/若しくは残留信号を解析することによって、並びに/又は、画像内の捕捉された光における1つ以上のコード化された光成分(コード化された光は、人間の目には実質的に知覚できないが、多くのスマートホン及びタブレットに含まれているロールシャッタカメラといったカメラによってしばしば検出可能であるように十分に高い周波数において光に埋め込まれる情報)の位置を解析することによる他の動き解析技術に基づいていてよい。
【0042】
或いは又は更に、別のオプションでは、照明制御アプリケーション22は、モバイル端末8の動きを、ロケーションネットワークを参照することにより(三角測量、三辺測量、多辺測量及び/又はこれらの信号に基づいたフィンガプリンティングといった処理によって)検出する。例えばデバイス中心の場合、幾つかのビーコンノードが、環境2のあらゆる場所に配置され、各ビーコンノードは、モバイルユーザ端末8の送受信器20によって検出可能であるビーコン信号を放出する。例えばビーコンは、Wi−Fi(登録商標)ノード、iBeacon又は更には、幾つか若しくはすべての照明器具4であってよい。各照明器具は、コード化光によって、各照明器具が放出する光に埋め込まれる異なる対応するIDを有する。ネットワーク中心の場合、モバイルユーザ端末8が、代わりに、位置特定のために、複数の適切なノードにおいて検出可能である基準信号を送信する。
【0043】
いずれの場合でも、照明制御アプリケーション22は、モバイル端末8を持っている又は着用している間に、ユーザ10によって(又はユーザの身体の動く部分の周りに配置されるモバイル端末8を有する任意の他の手段によって)行われるジェスチャの結果もたらされるユーザ端末8の動きを検出し、また、これに依存して、例えば光の強度が時間の経過と共に変化する様を制御することによって、照明器具4を介して作成される照明シーンの動的効果を制御する。幾つかの実施形態では、配列におけるすべての照明器具4が、同じ時間に同じダイナミクスで発光してもよい。或いは、光が変化する様が、配列の様々な場所における照明器具4の様々な照明器具について異なっていてもよい。又は、別の例として、照明器具4の様々な照明器具が、同じダイナミクスパターンで制御されるが、互いに対して時間がずらされていてもよい。
【0044】
センサ24及び/又はカメラ26の何れかを使用して、照明制御アプリケーション22は、この動きの1つ以上の特性を検出し、検出された特性に基づいて、動的効果を制御する。例えば照明制御アプリケーション22は、動きの素早さの尺度(動きの速さの任意の尺度、例えば速度、速さ、加速度又は加速度の大きさ)を検出し、照明シーンのために設定される動的効果の素早さはこれ(時間の経過に伴う効果の変化率の尺度、例えば強度及び/若しくは1つ以上の色チャネルの変化率、並びに/又は、照明効果の動きの速さ、速度、加速度若しくは加速度の大きさ)に依存する。例えばユーザ10が端末8を勢いよく動かしたとすると、アプリケーション22は、強度が急速に強くなったり弱くなったりする照明シーンを設定する一方で、ユーザ10が端末8をよりゆっくりと動かすと、アプリケーション22は、よりゆっくりと消えるシーンを設定する。
【0045】
或いは又は更に、照明制御アプリケーション22は、動きのリズム(例えば期間)を検出し、これに基づいて、ダイナミクスを設定してもよい。例えばユーザ10が、端末8を前後に高速で動かすと、アプリケーション22は、頻繁に光が弱くなったり強くなったりする照明シーンを設定する一方で、ユーザ10が、端末8を前後により低速で動かすと、アプリケーション22は、あまり頻繁に光が弱くなったり強くなったりしない照明シーンを設定する。
【0046】
別の代替又は追加例として、照明制御アプリケーション22は、モバイルデバイス8が進んだ経路40の形状を追跡してもよい(例えば図4を参照)。これは、何らかの平面における2次元形状であっても、3次元形状であってもよい。例えば(ユーザ10によって行われる様々なジェスチャに対応する)様々な形状の経路が、所定の動的照明効果のセットのうちの様々な動的照明効果にマッピングされ、アプリケーション22は、行われたジェスチャにマッピングされた動的照明効果を選択する。
【0047】
更に別の代替又は追加例として、照明制御アプリケーション22は、ユーザ10に対する動きの方向を決定してもよい。例えばアプリケーション22は、モバイルユーザ端末8をユーザ10に向かって動かすことが、輝度が増加される光を有する動的効果を作成するように構成されてよい。
【0048】
幾つかの実施形態では、第1のユーザ入力は、色しか設定しない一方で(例えば色の取り出し)、第2の入力は、ダイナミクス(動き)しか設定しない。つまり、第1のユーザ入力は、ダイナミクスに影響を及ぼさず、また、第2のユーザ入力は、色に影響を及ぼさない。或いは、第2のユーザ入力は、例えば色にも影響を及ぼしてもよく、例えばユーザ10により実施される動きは、強度値が変化する様を設定するだけでなく、色が変化する様も設定する。例えばユーザ10は、画像から特定の色(例えば青)を選択し、ダイナミクスは、放出された光のスペクトルを、選択された色の周り(例えば青緑色と藍色との間)で振動させる。
【0049】
なお、実施形態では、照明制御アプリケーション22は、モバイル端末8の動きに対して、「オンザフライ」で反応するだけでなく、(センサ24及び/若しくはカメラ26それぞれからのセンサデータ並びに/又は動画データを蓄積することによって)完全なジェスチャを記録もする。例えば照明制御アプリケーション22は、経路を記録するか、リズムを記録するために複数回の前後の振りを記録するか、又は、速度若しくは加速度を記録するためにある時間に亘る動きを検出する。アプリケーション22は、次に、ジェスチャ全体の関連の特徴が検出された後にのみ、対応する動的効果を実施する。これは、ユーザがジェスチャを行った直後に動的シーンを実行すること、又は、幾らか時間が経った後若しくは後の何らかの機会に(例えばその日のうちの後の時間に又は翌日に)実行するように選択されたシーンの指示を記憶することを含む。
【0050】
図3図4図5a及び図5bを参照して、幾つかの特定の例示的な実施形態について説明する。
【0051】
上記されたように、協力することで動的光出力を設定する様々な要素があり、これらの要素は、スマートデバイス(ユーザ端末8)の集積センサ24及び/又はカメラ26を使用して解釈され、適用される。実施形態では、照明制御アプリケーション22は、以下の通りに、ユーザ10が、1つの滑らかな動きで動的シーンを設定することを可能にする。
【0052】
最初に、ユーザは、動的シーン作成特徴を始動させ、当該特徴は、スマートデバイス8のカメラ26を始動させ、ビデオ捕捉が開始する。次に、ユーザ10は、人が動的照明効果の作成のために使用したい周囲環境の一部分をカメラ26が捕捉する(即ち、環境から色を「取り出す」)ように、スマートデバイス8(例えば電話機)を動かすように求められる。
【0053】
次に、カメラ26によって捕捉された色は、動的シーンに使用される色に変換される一方で、スマートデバイス8を使用して行われた動きの速度及びリズムが、光のダイナミクス及び色推移を決定する。例えばこれは素早い円形動作、緩やかな旋回、又は、低速の動きと高速の動きとの組み合わせであってよい。例えば図4を参照されたい。例えば高速の動きは、動的シーンでは、急な色の変化に変換される一方で、緩やかな旋回は、連続的であるが非常にゆっくりとした色の変化に変換される。
【0054】
照明器具4の数に応じて、ユーザ10は、画像を捕捉する前に、画面28上で、選択された照明器具4の位置を明白に特定し(図5aを参照)、ユーザの指又は親指を使用して、色がそこから取り出されることを希望する「関心領域」を示してもよい(図5bを参照)。これは、照明制御アプリケーション22が、ランプアイコン(図5a)の下又はユーザの指若しくは親指の下(図5)にある画素の正確な色を取り出すことを含むか、又は、幾つかの場合では、アプリケーション22は、付近の色をより適切であるとして選択してもよい(例えばアイコン、指又は親指の正確に下にある色が、照明システム4によってレンダリングできない場合)。つまり、幾つかの場合では、照明システム4の1つ以上の特性も、動的シーンの作成において考慮される。
【0055】
更に別の代案として、システムは、捕捉ステップ中に、ユーザ10がスマートデバイス8(例えば電話機)を動かしたやり方に基づいて(また、任意選択的に、環境2内にある照明器具4の数にも依存して)自動的に色を割り当ててもよい。
【0056】
カメラ及び動き入力から動的シーンを生成する様々な態様を規定することができる。図3は、例示的な一連の作業を説明するフローチャートである。ステップS30において、システムは、カメラ26からの入力を受信し、ステップS32において、システムは、加速度計といった動きセンサ24からの入力を受信する。ステップS34において、システムは、場合によって、他のセンサからの入力を受信する。なお、これらのステップS30、S32及びS34は、任意の特定の順番で生じる必要はない。ステップS36において、これらの入力は、動的シーンに変換され、ステップS38において、当該動的シーンは、照明システム4によってレンダリングされる。以下は、このような変換を行う方法について、2つの例を説明する。
【0057】
第1の例として、カメラ26の動きは、捕捉された動画と直接的に関連付けられる。例えば図4において、ユーザ10が、庭にあるたき火の周りを非常にゆっくりと動いたとすると、これは、ユーザ10がこれらの色及び効果を気に入ったことを示し、したがって、照明ダイナミクスに変換された場合、ダイナミクスは、ダイナミクスのこの橙色の炎のような部分がレンダリングされるときにはゆっくりであるが、庭の残りの部分が再生されるときには加速する。又は、ダイナミクスのより多くの部分が橙色の内容を含んでもよい。この例では、動き及び色の取り出しは、互いに直接的に関連付けられている。
【0058】
第2の例として、カメラ26の動きは、動画の内容から切り離される。これは、ユーザの手の動きが、ユーザが好むダイナミクスのタイプのアルゴリズム(高速、低速、激しく揺れる等)を通知し、動画の内容は、色情報だけを提供することを意味する。
【0059】
1つの可能な拡張例として、スマートデバイス8の他のセンサを使用して、動的照明を設定してもよい。例えばスマートデバイス8のマイクを使用して、動的照明の入力は、音にも拡張される。例えば雨の音のリズムが、動的照明のリズムに変換される。音が測定され、保存されるか、又は、照明器具4のうちの1つの照明器具若しくはグループに適用されてよい。別の例として、照明ダイナミクスの追加の入力として光センサが使用されてもよい。環境の光に基づいて、環境に合うようにダイナミクス(速度、リズム、色、CCT)に影響を及ぼすように変換がされてよい。
【0060】
当然ながら、上記実施形態は、ほんの一例として説明されたに過ぎない。
【0061】
例えば色及び動的要素は、上記実施形態において説明されたように、1つのアクションで設定されてよいが、或いは、色及び動的要素は、別々に設定されて、先に作成され、保存されているプリセットと組み合わされてもよい。
【0062】
更に、動画捕捉及び動き捕捉は、同じデバイスによって行われる必要はなく、代替実施形態では、これらは、代わりに、2つの異なるデバイスによって行われてよい。例えば動画捕捉は、スマート眼鏡を使用して行われる一方で、動き捕捉は、スマート腕時計を付けた手の動きによって行われる。
【0063】
更に、色も、照明の一般色を維持しつつ、RGB(赤−緑−青)値、色温度、CRI(演色評価数)又は特定の色の彩度といった多くのやり方で制御可能である。本開示の範囲は、この点につき限定されない。
【0064】
更に、上記では、照明場所の配列は、照明器具4が設置又は配置される場所に対応するが、或いは、様々な可能な照明場所の配列は、照らされる場所とは異なる場所にある照明器具4によって、また、更には、配列における可能な照明場所とは異なる数の照明器具4によって実現される。例えば照明器具4は、ビーム形成機能を有する移動式スポット光源又は照明器具であってよく、そのビーム方向は照明制御アプリケーションによって制御可能である。
【0065】
なお、上記では、照明器具4の制御は、ユーザ端末8上で動作する照明制御アプリケーション22によって(即ち、ソフトウェアにおいて)行われるものとして説明されているが、代替実施形態では、このような制御機能が、例えば専用ハードウェア回路において、又は、ソフトウェアと専用ハードウェアとの組み合わせにおいて実現されることも排除されない。更に、照明制御アプリケーション22は、例えば動きを検出する及び/又は画像からの色の取り出し選択を受信するプラグイン又は他の協働アプリケーションを有する照明器具4にコマンドを送信する照明アプリケーションである構成アプリケーションの組み合わせを表してもよい。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5a
図5b
【国際調査報告】