(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-500528(P2018-500528A)
(43)【公表日】2018年1月11日
(54)【発明の名称】衛生的温水設備及び衛生的温水設備の動作方法
(51)【国際特許分類】
F24H 1/18 20060101AFI20171208BHJP
F24D 17/00 20060101ALI20171208BHJP
【FI】
F24H1/18 302P
F24D17/00 L
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2017-526051(P2017-526051)
(86)(22)【出願日】2015年11月13日
(85)【翻訳文提出日】2017年6月2日
(86)【国際出願番号】IB2015058782
(87)【国際公開番号】WO2016075665
(87)【国際公開日】20160519
(31)【優先権主張番号】P.410133
(32)【優先日】2014年11月13日
(33)【優先権主張国】PL
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】517163489
【氏名又は名称】チャルコ,ズビグネフ タデウシュ
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】チャルコ,ズビグネフ タデウシュ
【テーマコード(参考)】
3L073
3L122
【Fターム(参考)】
3L073AA01
3L073AA12
3L073AB09
3L073AC01
3L122AA02
3L122AB30
(57)【要約】
本発明は、家庭用温水設備における温水流の問題を解決する。本発明に係る設備の主題は、加熱装置(1)に送水する第3の冷水分岐(13)上に制御スイッチ(4)が設置され、スイッチ(4)は制御システム(11)によって第2の温水循環分岐(2)上に設けられた温水流強制装置(3)と接続されることである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水加熱装置を有する重力循環式又は強制循環式の衛生的温水設備の動作方法であって、蛇口を開けると、温水分岐内の循環が始まり、温水の取水が冷水入口分岐上の制御スイッチによって検出されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記水の循環強制時間が前記蛇口を閉めることによって終わることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
水加熱装置と、循環回路内の水流強制装置と、液体の流れに反応するセンサと、温度センサとを有する衛生的温水設備であって、前記加熱装置(1)に送水する第3の冷水分岐(13)上に制御スイッチ(4)が設置され、前記スイッチ(4)は水流の影響下で作動される要素(8)を備え、前記要素(8)は第2のセンサ(10)によって制御システム(11)と結合され、前記スイッチ(4)は第2の温水循環分岐(2)に設けられた前記水流強制装置(3)と接続されることを特徴とする衛生的温水設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、衛生的温水設備及び衛生的温水設備の動作方法である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
公知の温水設備では、蛇口を開いた後で所望の温度の水を得るためには、継続的に水を循環させる、若しくはタイマ又は温度センサによって循環を行うポンプのパワーを制御する必要があった。
【0003】
熱交換器の二次回路内の、熱交換器の出口側に温度センサが配置された、家庭用温水の温度を調節する装置が、例えばポーランド特許明細書第P.182897号から公知である。センサは、レギュレータと接続されており、二次加熱回路の送水管上には、瞬間的な水流の変化を検出するための流量センサがある。
【0004】
パドル付きの回転ホイールを支える本体と永久磁石型パルス発生器からなるタービン流量計も、公開されたポーランド特許明細書第P.110740号から公知である。このパルス発生器は、ロータのシャフト上に設けられた環状永久磁石と、磁場センサからなり、これらの両方の要素は、本体の内部に互いに近接して設けられており、また磁場センサは、本体の外部に配置された体積流量計と接続されている。
【0005】
温水循環パイプ内に配置されたセンサがパイプ内の水の移動を検出し、これに基づいてポンプをオンにするインパルスを発生させることを特徴とする温水循環を強制するための方法が、特許明細書第DE19600465号から公知である。この温水設備では、水流を検出するセンサが、温水管に設置される流量計、超音波センサ、圧力センサ、又は圧力変化を検出するセンサであり、ポンプをオンにするインパルスの発生器がタイムスイッチであることを特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、衛生的温水設備の動作方法は、温水蛇口を開いたときに温水分岐内の循環が始まり、水の消費が、加熱装置に送水する冷水分岐上に設置されたコントローラスイッチである、流れ検出装置によって検出されることである。
【0007】
温水循環の強制は、蛇口を閉めた後に止まる。水の循環の強制は、設定時間後に又はセンサに設定された特定の水温に達した後に止めることもできる。
【0008】
本発明に係る解決策は、冷水分岐上に流れ感知装置を設置することにより、給水ユニットで温水を得るのに必要とされる時間が短縮されるので、水の加熱に必要とされるエネルギーの保存に寄与する。
【0009】
本発明の主題はまた、衛生的温水設備である。本発明の主題は、加熱装置に入る第3の冷水分岐に、第2の温水循環分岐上に設置された温水の流れを強制する装置と接続される制御スイッチが設置されていることである。制御スイッチは、水流によって機械的に作動される要素を有し、該要素は水流センサによって制御システムと結合される。
【0010】
家庭用温水を沸かす装置に入る冷水分岐上の制御スイッチの設置により、温度又は設定時間に関係なく水流の検出のみで制御装置を稼働させることができ、圧力差、温度差、又は望ましくない水の重力差から起こりうる制御スイッチのランダム作動、結果的に加速装置の望ましくない稼働がなくなる。そのうえ、加熱装置の電源の稼働時間が短縮され、これにより、電気エネルギー及び水のさらなる節約となり、電源の耐用年数も延びる。家庭用温水を沸かす装置に入る冷水分岐上に制御スイッチを設置することにより、スイッチの生産においてより低い技術的要件の(より安価な、より環境に優しい)材料を用いることができる。このような設置は、温水循環システムの動作を改善し、DHW制御システム及び協働する装置の動作を妨げることもない。前述の解決策はまた、水加熱プロセスにおいて沈降した残留物が水流により作動される要素上に堆積しないため、その耐用年数を著しく延ばし、その動作に影響する、という利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】熱交換器の入口上に設置された制御スイッチを備える設備の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
方法についての実施例1
設備の動作方法が
図1の概略図でさらに説明され、設備は、2つの温水分岐5及び2と、第3の冷水分岐13を有する。第3の分岐13において、加熱装置1への入口上に制御スイッチ4が設置され、第2の温水循環分岐2上にポンプ3が設置される。蛇口6を開くことで第3の冷水取水分岐13内に水流が生じ、これは制御スイッチ4によって検出される。水の流れが制御スイッチ4を作動させ、これにより第2の分岐2上に設置されたポンプ3が作動する。ポンプ3は、第1の分岐5内でも温水を循環させるため、蛇口6への所望の温度の水の到達を加速させる。
【0013】
装置に関する実施例2
本発明に係る温水設備の例が図面に示され、
図1は、熱交換器の入口上に設置された制御スイッチを備える設備の概略図であり、
図2は、制御スイッチの概略図である。
【0014】
第2の温水循環分岐2は、熱交換器1の形態の加熱装置に接続されており、分岐2内の水流を強制するポンプ3を有する。熱交換器1への入口上に、ポンプ3と電気的に接続される制御スイッチ4がある。第1の家庭用温水回収分岐5上に、蛇口6がある。
【0015】
加えて、第2の分岐2上に、熱交換器1への循環水の入口の前に、第1の水温センサ7が設置される。制御スイッチ4は、本体9の内部に設けられたタービン8を有する。タービン8は、第2の水流センサ10によって、タイマ12を備えた制御システム11と結合される。第1の温度測定センサ7は、制御システム11に接続される。
図2に示されるような制御スイッチ4は、熱交換器1への第3の冷水分岐13上に配置される。
【0016】
水流が蛇口6によって設定されると、第1の取水分岐5と家庭用温水を沸かす装置1に送られる第3の冷水分岐13内で温水の移動が始まる。水の移動がタービン8の回転を強制することによりセンサ10が作動して、ポンプ3を作動させる信号を電子システム11に送る。ポンプ3の動作時間は、タイマ12又は電気システム11によって調節される。電気システム11はさらに、水流に応じてポンプ3の稼働を制御する。設定時間の経過後に、又はスイッチ4を通る水流がないときに、又は分岐2内の水がセンサ7に設定された所望の温度に達するときに、ポンプ3がオフになる。
【国際調査報告】