特表2018-502794(P2018-502794A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-502794(P2018-502794A)
(43)【公表日】2018年2月1日
(54)【発明の名称】識別コードを有するボトルキャップ
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/24 20060101AFI20180105BHJP
   B65D 53/00 20060101ALI20180105BHJP
   B65D 47/36 20060101ALI20180105BHJP
   B65D 41/42 20060101ALI20180105BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20180105BHJP
   G06K 19/02 20060101ALI20180105BHJP
【FI】
   B65D51/24 200
   B65D53/00 200
   B65D47/36 210
   B65D41/42
   G06K19/06 037
   G06K19/06 121
   G06K19/06 046
   G06K19/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2017-550976(P2017-550976)
(86)(22)【出願日】2015年12月18日
(85)【翻訳文提出日】2017年8月15日
(86)【国際出願番号】CN2015097971
(87)【国際公開番号】WO2016095863
(87)【国際公開日】20160623
(31)【優先権主張番号】201420813867.4
(32)【優先日】2014年12月18日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201420817978.2
(32)【優先日】2014年12月18日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201520241700.X
(32)【優先日】2015年4月20日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201520425861.4
(32)【優先日】2015年6月18日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201520523121.4
(32)【優先日】2015年7月17日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201520648110.9
(32)【優先日】2015年8月25日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】517212950
【氏名又は名称】信碼互通(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SIGMATRIX TECHNOLOGY CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】呉 林
(72)【発明者】
【氏名】崔 征
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA32
3E084AB01
3E084AB02
3E084CA01
3E084CC01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB11
3E084DB12
3E084DC01
3E084DC03
3E084FA02
3E084FB01
3E084FD08
3E084GA01
3E084GA06
3E084GB01
3E084GB06
3E084GB08
3E084GB12
3E084GB19
3E084HA02
3E084HB03
3E084HC03
3E084HD01
3E084JA03
3E084JA19
3E084KA12
3E084KB01
3E084LA03
3E084LA17
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
本発明では、所定の領域に識別コード(二次元コード又はデジタルコード等)を有するボトルキャップを提供する。当該ボトルキャップでは、識別コードを活用することにより、商品の偽造防止、ポイント獲得のセールス、製品トレーサビリティ、横流し防止等を実現することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋体、情報層、ゲル層及びシールガスケットを備え、
前記情報層は前記蓋体頂部の内壁に塗装され、
前記シールガスケットは、上面が前記ゲル層を介して前記情報層が印刷された蓋体頂部の内側に貼り付けられ、下面の縁部には飲み口が嵌め込む環状シール溝が設けられていることを特徴とする偽造防止ボトルキャップ。
【請求項2】
前記情報層はインクであることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止ボトルキャップ。
【請求項3】
前記情報層は二次元コードであることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止ボトルキャップ。
【請求項4】
前記シールガスケットはシリカゲル材質を採用していることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止ボトルキャップ。
【請求項5】
前記シールガスケットの大きさは前記頂部に合わせていることを特徴とする請求項4に記載の偽造防止ボトルキャップ。
【請求項6】
前記蓋体は頂部とスカートとを備えることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止ボトルキャップ。
【請求項7】
前記蓋体は金属材質を採用していることを特徴とする請求項6に記載の偽造防止ボトルキャップ。
【請求項8】
前記蓋体は、上蓋体と下蓋体とを含み、
前記下蓋体の上端には前記上蓋体蓋壁のねじにマッチングする螺合部が設けられ、前記下蓋体の蓋壁内側には飲み口と合致するねじ又はスナップリングが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止ボトルキャップ。
【請求項9】
前記蓋体は筒状の蓋壁と頂部とを含むことを特徴とする請求項1に記載の偽造防止ボトルキャップ。
【請求項10】
ボトルキャップ本体と偽造防止ラベルとを含み、
前記偽造防止ラベルは少なくとも4層構造を含み、前記4層構造は、上から下へプラスチック薄膜層、ホログラム情報層、インク情報層及びゲル層がこの順で設けられ、
前記偽造防止ラベルは前記ゲル層を介して前記ボトルキャップの頂蓋外側に貼り付けられ、
前記ボトルキャップ本体の頂蓋は透明なプラスチック又は半透明なプラスチック材質を採用していることを特徴とする偽造防止ラベルを有するボトルキャップ。
【請求項11】
前記インク情報層は二次元コードであることを特徴とする請求項10に記載の偽造防止ラベルを有するボトルキャップ。
【請求項12】
前記ボトルキャップ本体は蓋壁と頂蓋とを含み、
前記蓋壁の外側には縦方向の滑り止め模様が設けられ、内側には飲み口における雄ねじと合致する雌ねじが設けられ、
前記頂蓋の内壁には、それぞれ、飲み口内壁と気・液密されている内シールリングと、飲み口外壁と気・液密されている外シールリングとが設けられていることを特徴とする請求項10に記載の偽造防止ラベルを有するボトルキャップ。
【請求項13】
前記ボトルキャップ本体はさらに破断リングを備え、
前記破断リングは破断線を介して蓋体に接続され、前記破断リングの内側には位置決めスナップリングが設けられていることを特徴とする請求項12に記載の偽造防止ラベルを有するボトルキャップ。
【請求項14】
前記ボトルキャップ本体は上蓋体、ヒンジ部及び下蓋体を備え、
前記上蓋体はヒンジ部を介して前記下蓋体に接続され、前記下蓋体の内側には飲み口と合致するねじが設けられていることを特徴とする請求項10に記載の偽造防止ラベルを有するボトルキャップ。
【請求項15】
前記ボトルキャップ本体は上蓋体と下蓋体とを備え、
前記下蓋体の上端には前記上蓋体の蓋壁内のねじにマッチングする螺合部が設けられ、前記下蓋体の蓋壁内側には飲み口と合致するねじ又はスナップリングが設けられていることを特徴とする請求項10に記載の偽造防止ラベルを有するボトルキャップ。
【請求項16】
上蓋体と下蓋体とを含み、
前記下蓋体の内部には引き剥がし可能なインナープラグピースとリングプルが設けられている、対となる偽造防止コードを有するリングプルボトルキャップであって、
前記上蓋体の上面には二次元コードが設けられ、前記インナープラグピースの下面には第2偽造防止コードが設けられ、前記第2偽造防止コードは前記二次元コード一々に一々対応していることを特徴とする、対となる偽造防止コードを有することを特徴とするリングプルボトルキャップ。
【請求項17】
前記二次元コードはURLアクセス情報を含むことを特徴とする請求項16に記載のリングプルボトルキャップ。
【請求項18】
前記第2偽造防止コードはデジタルコードであることを特徴とする請求項17に記載のリングプルボトルキャップ。
【請求項19】
各ボトルキャップに設けられた前記二次元コードは唯一であることを特徴とする請求項16に記載のリングプルボトルキャップ。
【請求項20】
前記上蓋体と前記下蓋体は接続片又は回転軸によって接続されていることを特徴とする請求項16に記載のリングプルボトルキャップ。
【請求項21】
前記上蓋体内には内圧筒が設けられ、前記下蓋体の頂部には導流口が設けられ、前記上蓋体が反転するときに、前記内圧筒が前記導流口に嵌め込んでいることを特徴とする請求項20に記載のリングプルボトルキャップ。
【請求項22】
前記インナープラグピースと前記導流口との間にはティアラインが設けられ、或いは、前記インナープラグピースは折り目線を介して前記導流口内に接続されていることを特徴とする請求項21に記載のリングプルボトルキャップ。
【請求項23】
前記上蓋体の内壁には雌ねじが設けられ、前記下蓋体と前記上蓋体が重合している位置には雄ねじが設けられていることを特徴とする請求項16に記載のリングプルボトルキャップ。
【請求項24】
前記上蓋体と前記下蓋体との間には接続リブが複数本設けられていることを特徴とする請求項23に記載のリングプルボトルキャップ。
【請求項25】
前記インナープラグピースはティアライン又は折り目線を介して前記下蓋体内に接続されていることを特徴とする請求項24に記載のリングプルボトルキャップ。
【請求項26】
蓋体を含む、ダブル識別コードを有するボトルキャップであって、
前記蓋体裏側には、下に向けて二次元コード情報層、ゲル層、シールガスケットがこの順で設けられ、前記蓋体の頂側には、上に向けて、インク下層とインク表層がこの順で設けられ、さらに、文字コード情報層が含まれ、
前記文字コード情報層は、インク表層の部分面積が除去された後に露出した可視なインク下層であることを特徴とする、ダブル識別コードを有するボトルキャップ。
【請求項27】
前記二次元コード情報層の情報と前記文字コード情報層の情報が関連し、かつ異なるボトルキャップに設けられた二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた文字コード情報層における情報が異なっていることを特徴とする請求項26に記載のボトルキャップ。
【請求項28】
前記文字コード情報層はアルファベット及び/又は数字からなり、1行又は複数行に配列されていることを特徴とする請求項26に記載のボトルキャップ。
【請求項29】
前記インク下層は蛍光又は透明なインク下層であることを特徴とする請求項26に記載のボトルキャップ。
【請求項30】
前記蓋体は金属材質を採用していることを特徴とする請求項26に記載のボトルキャップ。
【請求項31】
前記蓋体は、頂部とスカートとを含むクラウンボトルキャップであることを特徴とする請求項30に記載のボトルキャップ。
【請求項32】
前記インク下層と前記インク表層との間には、さらに、印刷パターン層が設けられていることを特徴とする請求項26に記載のボトルキャップ。
【請求項33】
蓋体を含む、3つの識別コードを有するボトルキャップであって、
前記蓋体の頂側には、上に向けてインク下層とインク表層がこの順で設けられ、インク表層の部分面積が除去された後に露出した可視なインク下層は、情報層であり、
前記情報層には、前記ボトルキャップの頂部において異なる領域に設けられた第1二次元コード情報層と文字コード情報層が含まれ、
前記蓋体裏側には、下に向けて第2二次元コード情報層、ゲル層及びシールガスケットがこの順で設けられていることを特徴とする3つの識別コードを有するボトルキャップ。
【請求項34】
前記第1二次元コード情報層と文字コード情報層とにおける情報が同じであることを特徴とする請求項33に記載のボトルキャップ。
【請求項35】
前記第1二次元コード情報層と文字コード情報層とにおける情報が異なっていることを特徴とする請求項33に記載のボトルキャップ。
【請求項36】
前記第1二次元コード情報層の情報、前記第2二次元コード情報層の情報及び前記文字コード情報層の情報が関連し、かつ、異なるボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた第2二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた文字コード情報層における情報が異なっていることを特徴とする請求項33乃至35のいずれか1項に記載のボトルキャップ。
【請求項37】
前記文字コード情報層はアルファベット及び/又は数字からなり、1行又は複数行に配列されていることを特徴とする請求項33に記載のボトルキャップ。
【請求項38】
前記文字コード情報層における情報は、デジタル符号と誤り訂正符号とを含み、前記誤り訂正符号は誤り訂正アルゴリズムによって、前記デジタル符号から得ることを特徴とする請求項33に記載のボトルキャップ。
【請求項39】
前記インク下層は蛍光又は透明なインク下層であることを特徴とする請求項33に記載のボトルキャップ。
【請求項40】
前記蓋体は金属材質を採用し、前記蓋体は頂部とスカートとを含むクラウンボトルキャップであることを特徴とする請求項33に記載のボトルキャップ。
【請求項41】
前記インク下層と前記インク表層との間には、さらに、印刷パターン層が設けられていることを特徴とする請求項33に記載のボトルキャップ。
【請求項42】
蓋体を含む、二重の二次元コード情報層を有するボトルキャップであって、
前記蓋体の頂側には、上に向けてインク下層和インク表層が設けられ、インク表層の部分面積が除去された後に露出した可視なインク下層は、第1二次元コード情報層であり、前記蓋体裏側には、下に向けて第2二次元コード情報層、ゲル層及びシールガスケットがこの順で設けられたことを特徴とする、二重の二次元コード情報層を有するボトルキャップ。
【請求項43】
前記第1二次元コード情報層の面積が前記蓋体の総面積を占めている割合は10%以上であることを特徴とする請求項42に記載のボトルキャップ。
【請求項44】
前記蓋体の頂側には、さらに、文字コード情報層が設けられ、前記文字コード情報層はアルファベット及び/又は数字からなり、1行又は複数行に配列されていることを特徴とする請求項42に記載のボトルキャップ。
【請求項45】
前記第1二次元コード情報層と前記文字コード情報層は前記蓋体の同側の領域に位置していることを特徴とする請求項44に記載のボトルキャップ。
【請求項46】
前記文字コード情報層における情報は、デジタル符号と誤り訂正符号を含み、前記誤り訂正符号は誤り訂正アルゴリズムによって前記デジタル符号から得ることを特徴とする請求項44に記載のボトルキャップ。
【請求項47】
前記第1二次元コード情報層の情報、前記第2二次元コード情報層の情報及び前記文字コード情報層の情報は関連し、かつ、異なるボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた第2二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた文字コード情報層における情報が異なっていることを特徴とする請求項44に記載のボトルキャップ。
【請求項48】
前記インク下層と前記インク表層との間には、さらに、印刷パターン層が設けられていることを特徴とする請求項42に記載のボトルキャップ。
【請求項49】
前記第1二次元コード情報層と前記印刷パターン層はそれぞれ前記蓋体の異なる領域に設けられ、或いは、前記第1二次元コード情報層と前記印刷パターン層は重なっていることを特徴とする請求項48に記載のボトルキャップ。
【請求項50】
前記インク下層は蛍光又は透明なインク下層であることを特徴とする請求項42に記載のボトルキャップ。
【請求項51】
前記第1二次元コード情報層における二次元コードはDMcode二次元コードであり、前記第2二次元コード情報層における二次元コードはQRcode二次元コードであることを特徴とする請求項42に記載のボトルキャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は日用消費財の包装用のボトルキャップに関し、特に所定の領域で識別コード(二次元コード又はデジタルコード等)を有し、商品の偽造防止、ポイント獲得のセールス、製品トレーサビリティ、横流し防止等に適用するボトルキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンの普及に従い、人々はますます携帯電話で各種情報を取得することに依頼している。携帯電話を利用して重要な入り口とされる二次元コードの適用は、人々が情報を取得する重要な手段である。現在、パンフレット、新聞でも、テレビ、インターネットでも、大量の二次元コードが含まれている。ユーザーは、携帯電話で各種メディアにおける二次元コードを気軽に走査すると、指定したウェブページに接続して内容を取得することができる。
【0003】
二次元コードの適用が普及しているものの、その適用は基本的に製品の宣伝を中心としている。現在、二次元コードは、飲料、酒類、健康食品、調味料などの日用消費財に多く適用していない。個別製品に二次元コードが使用されたとしても、1種類の製品に1つのコードが付与され、製品における1 次元バーコードに類似している。それは、ユーザーが便利で迅速に製品情報を取得することを目的とし、偽造防止に用いられていない。
【0004】
販売市場の競争が日増しに激化しているため、多くのメーカーの製品、特にブランド製品が巨大の模倣リスクに直面している。したがって、今まで、多くのメーカーが製品の偽造防止トレーサビリティに極大なコストがかかっているが、1製品1コードができないため、偽造防止効果が少ない。個別偽造防止技術は、1製品1コードができたが、巨大なコストがかかったため、消費者が自発的に偽造防止する方法が煩雑で立ち遅れ、製品の偽造防止トレーサビリティの割合が低く、本当の偽造防止トレーサビリティの役割を果たすことができない。
【0005】
日常生活中、ボトル詰めの液態日用消費財が一般である。商品包装時に使用されるボトルキャップが様々である。そのうち、一般的に、ねじ式ボトルキャップ、ブリキボトルキャップ(クラウンボトルキャップともいう)とリングプル式ボトルキャップ等がある。そのうち、ねじ式ボトルキャップは主にプラスチックで包装されたミネラルウォーター、飲料等に用いられている。ブリキボトルキャップは主にガラス瓶のビール、飲料等に用いられている。リングプル式ボトルキャップは主に食用油、醤油、お酢等に用いられている。従来技術では、ボトルキャップの偽造防止に基づきコードが付与されている。ボトルキャップに偽造防止コート層付きのラベル又は引き剥がしで下層を残したラベルが貼り付けられている。この2種のラベルが使用されると、デメリットとしては、販売店で悪意にこそぎ取られたり引き剥がされたため、販売に影響を与えてしまい、同時にこのようなラベルの製造コストが高く、大量に使用する時に費用が高い。
【発明の概要】
【0006】
本発明が解決しようとする技術課題は、識別コードを有するボトルキャップを提供していることである。このボトルキャップは、所定の領域で識別コードを有し、商品の偽造防止、ポイント獲得のセールス、製品トレーサビリティ、横流し防止などの適用を実現することができる。
上記の発明目的を達成するために、本発明の第1局面は、蓋体、情報層、ゲル層及びシールガスケットを備え、前記情報層は前記蓋体頂部の内壁に塗装され、
【0007】
前記シールガスケットは、上面が前記ゲル層を介して前記情報層が印刷された蓋体頂部の内側に貼り付けられ、下面の縁部には飲み口が嵌め込む環状シール溝が設けられている、偽造防止ボトルキャップを提供している。
前記情報層は、インクで印刷した二次元コード又はデジタルコードであることが好ましい。
本発明の第2局面は、ボトルキャップ本体と偽造防止ラベルとを含み、
【0008】
前記偽造防止ラベルは少なくとも4層構造を含み、前記4層構造は、上から下へプラスチック薄膜層、ホログラム情報層、インク情報層及びゲル層がこの順で設けられ、
前記偽造防止ラベルは前記ゲル層を介して前記ボトルキャップの頂蓋外側に貼り付けられ、
前記ボトルキャップ本体の頂蓋は透明なプラスチック又は半透明なプラスチック材質を採用している、偽造防止ラベルを有するボトルキャップ。
前記インク情報層、インクで印刷した二次元コード又はデジタルコードであることが好ましい。
【0009】
前記ボトルキャップ本体は蓋壁と頂蓋とを含み、前記蓋壁の外側には縦方向の滑り止め模様が設けられ、内側には飲み口における雄ねじと合致する雌ねじが設けられ、前記頂蓋の内壁には、それぞれ、飲み口内壁と気・液密されている内シールリングと、飲み口外壁と気・液密されている外シールリングとが設けられていることが好ましい。
【0010】
本発明の第3局面は、上蓋体と下蓋体とを含み、前記下蓋体の内部には引き剥がし可能なインナープラグピースとリングプルが設けられている、対となる偽造防止コードを有するリングプルボトルキャップであって、前記上蓋体の上面には二次元コードが設けられ、前記インナープラグピースの下面には第2偽造防止コードが設けられ、前記第2偽造防止コードは前記二次元コード一々に一々対応していることを特徴とする、対となる偽造防止コードを有する、リングプルボトルキャップを提供している。
【0011】
前記二次元コードはURLアクセス情報を含むことが好ましい。
前記第2偽造防止コードはデジタルコードであることが好ましい。
ボトルキャップ毎に設けられた前記二次元コードは唯一なものであることが好ましい。
前記上蓋体と前記下蓋体は接続片又は回転軸によって接続されていることが好ましい。
【0012】
前記上蓋体内には内圧筒が設けられ、前記下蓋体の頂部には導流口が設けられ、前記上蓋体が反転するときに、前記内圧筒が前記導流口に嵌め込んでいることが好ましい。
【0013】
前記インナープラグピースと前記導流口との間にはティアラインが設けられ、或いは、前記インナープラグピースは折り目線を介して前記導流口内に接続されていることが好ましい。
又は、前記上蓋体の内壁には雌ねじが設けられ、前記下蓋体と前記上蓋体が重合している位置には雄ねじが設けられていることが好ましい。
本発明の第4局面は、蓋体を含む、ダブル識別コードを有するボトルキャップであって、
【0014】
前記蓋体裏側には、下に向けて二次元コード情報層、ゲル層、シールガスケットがこの順で設けられ、前記蓋体の頂側には、上に向けて、インク下層とインク表層がこの順で設けられ、
インク表層の部分面積が除去された後に露出した可視なインク下層は文字コード情報層である、ダブル識別コードを有するボトルキャップを提供している。
前記文字コード情報層はアルファベット及び/又は数字からなり、1行又は複数行に配列されていることが好ましい。
【0015】
前記二次元コード情報層の情報と前記文字コード情報層の情報が関連し、かつ異なるボトルキャップに設けられた二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた文字コード情報層における情報が異なっていることが好ましい。
前記蓋体は金属材質を採用していることが好ましい。
前記蓋体は、頂部とスカートとを含むクラウンボトルキャップであることが好ましい。
前記インク下層と前記インク表層との間には、さらに、印刷パターン層が設けられていることが好ましい。
【0016】
本発明の第5局面は、蓋体を含む、3つの識別コードを有するボトルキャップであって、前記蓋体の頂側には、上に向けてインク下層とインク表層がこの順で設けられ、インク表層の部分面積が除去された後に露出した可視なインク下層は、情報層であり、
前記情報層には、前記ボトルキャップの頂部において異なる領域に設けられた第1二次元コード情報層と文字コード情報層が含まれ、
【0017】
前記蓋体裏側には、下に向けて第2二次元コード情報層、ゲル層及びシールガスケットがこの順で設けられている3つの識別コードを有するボトルキャップを提供している。
前記第1二次元コード情報層と文字コード情報層とにおける情報が同じであることが好ましい。
又は、前記第1二次元コード情報層と文字コード情報層とにおける情報が異なっていることが好ましい。
【0018】
前記第1二次元コード情報層の情報、前記第2二次元コード情報層の情報及び前記文字コード情報層の情報が関連し、かつ、異なるボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた第2二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた文字コード情報層における情報が異なっていることが好ましい。
【0019】
前記文字コード情報層はアルファベット及び/又は数字からなり、1行又は複数行に配列されていることが好ましい。
【0020】
前記文字コード情報層における情報は、デジタル符号と誤り訂正符号とを含み、前記誤り訂正符号は誤り訂正アルゴリズムによって、前記デジタル符号から得ることが好ましい。
前記蓋体は金属材質を採用し、前記蓋体は頂部とスカートとを含むクラウンボトルキャップであることが好ましい。
前記インク下層と前記インク表層との間には、さらに、印刷パターン層が設けられていることが好ましい。
本発明の第6局面は、蓋体を含む、二重の二次元コード情報層を有するボトルキャップであって、
【0021】
前記蓋体の頂側には、上に向けてインク下層とインク表層が設けられ、前記インク表層の部分面積が除去された後に露出した可視なインク下層は、第1二次元コード情報層であり、前記蓋体裏側には、下に向けて第2二次元コード情報層、ゲル層及びシールガスケットがこの順で設けられた、二重の二次元コード情報層を有するボトルキャップを提供している。
前記第1二次元コード情報層の面積が前記蓋体の総面積を占めている割合は10%以上であることが好ましい。
【0022】
前記蓋体の頂側には、さらに、文字コード情報層が設けられ、前記文字コード情報層はアルファベット及び/又は数字からなり、1行又は複数行に配列されていることが好ましい。
前記第1二次元コード情報層と前記文字コード情報層は前記蓋体の同側の領域に位置していることが好ましい。
【0023】
前記文字コード情報層における情報は、デジタル符号と誤り訂正符号を含み、前記誤り訂正符号は誤り訂正アルゴリズムによって前記デジタル符号から得ることが好ましい。
【0024】
前記第1二次元コード情報層の情報、前記第2二次元コード情報層の情報及び前記文字コード情報層の情報は関連し、かつ、異なるボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた第2二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた文字コード情報層における情報が異なっていることが好ましい。
前記インク下層と前記インク表層との間には、さらに、印刷パターン層が設けられていることが好ましい。
【0025】
前記第1二次元コード情報層と前記印刷パターン層はそれぞれ前記蓋体の異なる領域に設けられ、或いは、前記第1二次元コード情報層と前記印刷パターン層は重なっていることことが好ましい。
前記インク下層は蛍光又は透明なインク下層であることが好ましい。
【0026】
前記第1二次元コード情報層における二次元コードはDMcode二次元コードであり、前記第2二次元コード情報層における二次元コードはQRcode二次元コードであることが好ましい。
【0027】
本発明の構造が簡単で、便利に使用できる。なお、ボトルキャップの所定の領域に識別コード(二次元コード又はデジタルコード等)を設けると、製造や販売中に正常の情報調査ニーズを満たすばかりでなく、活動参加用の識別コードが販売中に破損されたり模倣されることを防止すると同時にメーカーと消費者の合法的な権益を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】は本発明の第1組の実施例における偽造防止ボトルキャップの底面図である。
図2】は本発明の第1組の実施例におる蓋体構造の概略図である。
図3】は本発明の第1組の実施例におる偽造防止ボトルキャップの断面図である。
図4】は本発明の第2組の実施例におる偽造防止ラベルの概略構造図である。
図5】は本発明の第2組の実施例におるボトルキャップ本体の概略構造図である。
図6】は本発明の第2組の実施例におるボトルキャップ本体の底面図である。
図7】は本発明の第2組の実施例におるボトルキャップ本体の概略構造図である。
図8】は本発明の第2組の実施例におるボトルキャップ本体の概略構造図である。
図9】は本発明の第3組の実施例における第1種リングプルボトルキャップの概略構造図である。
図10】は本発明の第3組の実施例における第1種リングプルボトルキャップの概略斜視構造図である。
図11】は本発明の第3組の実施例における第2種リングプルボトルキャップの概略斜視構造図である。
図12】は本発明の第3組の実施例における第2種リングプルボトルキャップの概略底面構造図である。
図13】は本発明の第4組の実施例におけるダブル識別コードを有するボトルキャップの概略断面構造図である。
図14】は本発明の第4組の実施例におけるダブル識別コードを有するボトルキャップの概略正面図である。
図15】は図14に示されるダブル識別コードを有するボトルキャップの概略背面図である。
図16】は本発明の第4組の実施例における別の実施例のボトルキャップの概略正面図である。
図17】は図16に示されるダブル識別コードを有するボトルキャップの後視概略図である。
図18】は本発明の第5組の実施例における3つの識別コードを有するボトルキャップの概略正面図である。
図19】は図18に示されるボトルキャップの概略背面図である。
図20】は図18に示されるボトルキャップのA-A概略断面構造図である。
図21】は本発明の第6組の実施例において二重の二次元コード情報層を有するボトルキャップの概略正面図である。
図22】は図21に示されるボトルキャップの概略背面図である。
図23】は図21に示されるボトルキャップのA-A概略断面構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の技術的内容について図面及び具体的な実施例を参照して詳細に説明する。
【0030】
本発明の第1組の実施例では、偽造防止機能を有するボトルキャップ(偽造防止ボトルキャップと略称 )が提供されている。この偽造防止ボトルキャップは蓋体、情報層、ゲル層及びシールガスケットを含む。そのうち、情報層は、蓋体頂部の内側に位置している。本発明の一つの実施例では、情報層は二次元コードである。情報層は文字コード又はデジタルコードであってもよい。シールガスケットは、ゲル層を介して蓋体の頂部を覆って蓋体の頂部に貼り付けられ、情報層をシールする一方、ボトルの内外において液体と気体が遮断可能になっている。本発明は、消費者が二次元コードで携帯した情報を便利に取得しながら、液体が汚染されたり二次元コードが破壊されないように、透明なシールガスケットによって、頂部に情報層がゲル層を介してシールされている。
実施例1
【0031】
図1を参照しながら、本実施例の偽造防止ボトルキャップは金属材質を採用し、蓋体は頂部1とスカート2を含み、頂部1内側の中部は、インク等の溶剤による塗装によって二次元コード3が形成されている。ボトルキャップの製造時、通常、1枚のブリキ全体には、専用のUV機器によって二次元コードが所定の位置に精確にインクジェットされている。ブリキに透明ゲル層を1層加え、機器によってゲルを乾燥させる。その後、ブリキ全体は個々のボトルキャップに加工された。その後、高温機器によって、シールガスケットがボトルキャップの頂部に貼り付けられている。液体の溶解に起因して情報層が壊されながら液体が汚染されないように、シールガスケットによって、情報層をボトル内のアルコール液体から遮断させることができる。
【0032】
シールガスケット4は円状の透明なシリカゲルガスケットであり、上面がゲル層を介して二次元コード形式の情報層をシールし、下面の縁部が環状の溝状構造を採用し、その大きさが蓋体の頂部に合わせている。ボトルキャップが良く閉じられた後、ボトル内の液体と外界を遮断させながら、液体がシールガスケットのシールエッジを侵蝕してシールガスケットが脱落することを防止するように、飲み口がシール溝にはめ込み可能となっている。
【0033】
本発明は、シールガスケット4で二次元コードをボトルキャップ内にシールしている。このように、各本の飲料又は酒は、唯一の身分の二次元コードを有するようになる。メーカーの調査員が専用機器又は携帯電話でビール瓶ボトルキャップを便利に識別して横流し情報を調査しながら商品の偽造防止情報を取得することができる。
実施例2
【0034】
図2を参照しながら、本実施例における偽造防止ボトルキャップは、プラスチック材質を採用し、蓋体は上蓋体21と下蓋体22を含む。情報層は上蓋体の内側に塗装されたり印刷されている。シールガスケット4’(未図示)は、上面がゲル層を介して上蓋体21の内側に貼り付けられ、ボトル内の液体が情報層を侵蝕することを防止するように情報層をシールし、その下面の縁部には下蓋体22の螺合部23の縁部と合致するようにシール溝が同様に設けられている。下蓋体は上端の螺合部23及び下端の蓋壁24を含む。蓋壁24の内側にはボトル本体と合致しているねじ又はスナップリングが設けられている。
実施例3
【0035】
図3を参照しながら、本実施例における偽造防止ボトルキャップは蓋体を含み、蓋体は筒状の蓋壁31と頂蓋32を含む。情報層は頂蓋の内側に塗装されたり印刷されている。蓋壁の内壁には飲み口と合致しているねじ33が設けられている。シールガスケット上面はゲル層を介して情報層をシールし、下面の縁部には飲み口の縁部と合致するようにシール溝34が同様に設けられている。
【0036】
本組の実施例より提供される偽造防止ボトルキャップは、シールガスケットで二次元コードをボトルキャップ内にシールし、以下のような有益な効果を有する。(1)ユーザーがボトルキャップを開いた後、二次元コードで偽造防止情報を調査することができる。(2)液体が汚染されて二次元コードが壊れないようにする。(3)ポイント獲得抽選等の販売活動について、ユーザーがボトルキャップを開き、携帯電話で二次元コードをスキャンしてバックグラウンドに接続し、メーカーより提供されれるポイント獲得、抽選等の活動に参加することができる。(4)各ボトルキャップには唯一の二次元コードが印刷されている。メーカー調査員は専用の機器又は携帯電話でビール瓶ボトルキャップを識別することにより横流し情報を調査することができる。
【0037】
本発明の第2組の実施例では、偽造防止ラベルを有するボトルキャップが提供されている。このボトルキャップはボトルキャップ本体及び偽造防止ラベルを含む。そのうち、偽造防止ラベルはボトルキャップ本体頂部の外側に貼り付けられている。図4を参照しながら、この偽造防止ラベルは上から下へプラスチック薄膜層1、ホログラム情報層2、インク情報層3及びゲル層4の4層を順番に含むように構成されている。そのうち、ホログラム情報層2はプラスチック薄膜層1に印刷され、製品の商標、製品の名称等の専有のパターン又は偽造防止マークが印刷可能である。異なる角度からホログラム情報層2を見て異なる画像が現れ、虹効果が発生する。インク情報層3はホログラム情報層2の中部に印刷されている。具体的に、本実施例では、インク情報層3は二次元コード情報である。偽造防止ラベルの最下層はゲル層4である。ゲル層4によって、偽造防止ラベルは頂蓋の外側に貼り付けられている。本発明の偽造防止ラベルは複合構造を採用しているため、転移不可な性能を有する。一旦、偽造防止ラベルが剥がされると、回復不可となり、一定の偽造防止効果を奏している。
実施例4
【0038】
図5を参照しながら、本実施例におけるボトルキャップ本体は蓋体11と破断リング12を含む。蓋体11は筒状の蓋壁13と頂蓋14を含む。蓋壁13の外側には縦方向の滑り止め模様15が設けられ、内側には飲み口の雄ねじと合致している雌ねじ16が設けられている。頂蓋は透明なプラスチック材質を採用し、内壁には、それぞれ飲み口内壁と気・液密されている内シールリング17及び、飲み口外壁と気・液密されている外シールリング18が設けられている。そのうち、内シールリングの高さは外シールリングの高さより大きい。破断リングの内側に位置決めスナップリング19が設けられている。破断リング12と蓋体11との間に破断線が設けられている。ボトルキャップを開いた時、破断線を切断し、蓋体11を回転するように捻て、蓋体全体を開くことができる。
【0039】
頂蓋14は透明なプラスチック又は半透明なプラスチック材質を採用しているため、偽造防止ラベルが頂蓋に貼り付けられた後、頂蓋14内側から二次元コード情報をはっきりと見ることができる(図6参照)。消費者がボトルキャップを開いた後、操作する必要がなく、スマート端末機器で二次元コードを直接的にスキャンし、この製品について、偽造防止やトレーサビリティを行うことができる。頂蓋14内側への二次元コード情報の印刷に対して、本発明において、ボトルキャップ内の情報の印刷に起因するボトル内の液体の汚染及び情報の破壊を効率よく減少することができる。
実施例5
【0040】
図7を参照しながら、本実施例におけるボトルキャップ本体は上蓋体21、ヒンジ部22及び下蓋体23を含む。上蓋体21はヒンジ部22によって下蓋体23に接続されているため、蓋体が開閉可能になる。下蓋体23の内側には飲み口と合致しているねじが設けられている。本実施例では、偽造防止ラベルは上蓋体21の外側に貼り付けられている。本実施例では、上蓋体21は、透明又は半透明なプラスチック材質を採用すべきである。偽造防止ラベルは上蓋体21に貼り付けられている。上蓋体を開いた後、上蓋体21の内側から製品の関連情報を見て調査することができる。
実施例6
【0041】
図8を参照しながら、本実施例におけるボトルキャップ本体は、プラスチック材質を採用し、上蓋体31と下蓋体32を含む。下蓋体の上端には上蓋体蓋壁内部のねじにマッチチングするように螺合部33が設けられている。下蓋体の蓋壁内側には、飲み口と合致して接続可能になるようにねじ又はスナップリングが設けられている。そのうち、上蓋体の頂部は偽造防止ラベルを貼り付けるように透明又は半透明なプラスチック材質を採用している。消費者は上蓋体を回転して製品の関連情報を調査することができる。
【0042】
以上、本発明より提供されるボトルキャップは、二次元コード等のインク情報とホログラム偽造防止ラベルを一体にし、透明なプラスチック又は半透明なプラスチック材質のボトルキャップを使用してボトルキャップを透過して二次元コード等の偽造防止情報を直接見ることができる。このボトルキャップでは二次元コードがボトルキャップ外部に隠れているため、ボトル内の液体が汚染され、二次元コードが壊れたり模倣されることを効率よく防止することができる。この偽造防止ラベルは重複使用できないため、ボトルキャップの偽造防止効果を大幅に高めている。各ボトルキャップには唯一の二次元コードが印刷されているため、メーカーの調査員は専用の機器又は携帯電話でビール瓶ボトルキャップを識別して横流し情報を調査することができる。ポイント獲得抽選等の販売活動について、ユーザーは、ボトルキャップを開け、携帯電話で二次元コードをスキャンしてバックグラウンドに接続し、メーカーより提供されるポイント獲得や抽選等の活動に参加することができる。また、このボトルキャップは、構造が簡単で、かつ重複使用不可であるため、ボトルキャップの偽造防止効果を大幅に高めている。
【0043】
本発明の第3組の実施例では、対となる偽造防止コードを有し上蓋体と下蓋体を含むリングプルボトルキャップが提供されている。下蓋体内に剥がし可能なインナープラグピースとリングプルが設けられている。なお、上蓋体の上面には二次元コードが設けられ、インナープラグピースの下面にはそれと一々対応する第2偽造防止コードが設けられている。そのうち、二次元コードには独立したURLアクセス情報が含まれていも良い。第2偽造防止コードはデジタルコードであってもよい。デジタルコードは通常、4〜6位である。二次元コードとデジタルコードは一々対応する関係を持っている。つまり、1つの二次元コードは、1つのデジタルコードのみに対応している。なお、各ボトルキャップに設けられた二次元コードは唯一であり、アカウントに相当する。デジタルコードは唯一ではなく、パスワードに相当する。二次元コードとデジタルコードの組合は唯一であるため、ボトルキャップの身分を唯一に検証することができる。第2偽造防止コードは二次元コードであってもよく、アカウントとしての二次元コードと組み合わせることができ、対となる偽造防止コードは唯一にボトルキャップ身分を検証するものである。
以下、2つの実施例に基づき、本発明より提供されるリングプルボトルキャップの構成について例を挙げて説明する。
実施例7
【0044】
図9図10から分かるように、この実施例において、リングプルボトルキャップは、接続片3によって接続された上蓋体1及び下蓋体2を含む。上蓋体1は下蓋体2に対して反転可能である。下蓋体2はボトル本体の頂部に設けられている。下蓋体2内には剥がし可能なインナープラグピース4とリングプル5が設けられている。リングプル5はインナープラグピース4を引くようにインナープラグピース4に設けられている。上蓋体1が反転した後、リングプル5を引いてインナープラグピース4を下蓋体2内から取り出し、ボトル本体を開けることができる。
【0045】
図9に示されるように、このリングプルボトルキャップでは、上蓋体1の上面には二次元コード10Aが設けられ、インナープラグピース4の下面には第2偽造防止コード10Bが設けられ、二次元コード10Aと第2偽造防止コード10Bが一々に対応して個別製品の検証コードを構成している。インナープラグピース4を取り外すと、製品の完全な検証コードが取得できるため、対応する活動に参加し、ポイント獲得や抽選を行うことができる。したがって、模倣が難しくなり、偽造防止性が高くなった。なお、上蓋体1に設けられた二次元コード10Aは唯一であり、販売のトレーサビリティ又は横流しの防止に直接的に用いられてもよい。
【0046】
この実施例において、ボトル内の液体を便利に保存するために、上蓋体1と下蓋体2には対応する補助構造が設けられている。図10に示されるように、上蓋体1内には内圧筒7が設けられ、下蓋体の頂部には導流口6が設けられ、インナープラグピース4と導流口6と間にはティアラインが設けられ、或いは、インナープラグピース4も折り目線を介して導流口6内に接続されてもよい。上蓋体1が反転した後に、下蓋体2をカバーし、上、内圧筒7は導流口6の内壁に緊密には嵌め込んで飲み口をシールし、導流口6は完全な円筒であり、側開口を有してもよい。勿論、上蓋体1と下蓋体2には、シール用の未図示の係合溝等が設けられている。また、上記構造において、上蓋体1と下蓋体2は、旋転軸によって接続されてもよく、上蓋体1は旋転軸回りに回転してボトルキャップが開閉可能となる。
実施例8
【0047】
図11図12から分かるように、この実施例では、リングプルボトルキャップは、離間可能な上蓋体11及び下蓋体12を含む。上蓋体11と下蓋体12はねじによって接続され、かつ上蓋体11と下蓋体12との間に引き裂き可能な接続リブが複数本設けられている。上蓋体11を回転することにより、接続リブを引き裂き、上蓋体11と下蓋体12が離間可能になっている。下蓋体2は、ボトル本体の頂部に設けられており、蓋体11内に入り込み可能な重合部分を有している。下蓋体12と上蓋体11との重合部分の外壁には雄ねじが設けられ、上蓋体11の内壁には対応する雌ねじが設けられている。上蓋体11は、回転することにより下蓋体12をカバーし、飲み口を密閉することができる。
【0048】
図11に示されるように、下蓋体12内にインナープラグピース14が設けられ、インナープラグピース14には引くためのリングプル15が設けられ、インナープラグピース14はティアライン又は折り目線を介して下蓋体12内に接続されている。リングプル15を引くことにより、インナープラグピース14を下蓋体12から取り出し、封口を開けることができる。
【0049】
図11図12から分かるように、このリングプルボトルキャップでは、上蓋体11の上面には二次元コード20Aが設けられ、インナープラグピース14の下面には第2偽造防止コード20Bが設けられている。二次元コード20Aと第2偽造防止コード20Bは一々に対応して個別製品の検証コードを構成している。ユーザーは、インナープラグピース14を取り外した後、製品の完全な検証コードを取得し、対応する活動に参加し、ポイント獲得又は抽選を行うことができる。
【0050】
以上、2種のリングプルボトルキャップの構造について説明した。上蓋体の上面に二次元コードが設けられ、インナープラグピースの下面(即ちボトル本体内にシールされる)には第2偽造防止コードが設けられることにより、このようなリングプルボトルキャップでシールされた製品は、模倣が困難となり、良好な偽造防止効果を奏している。さらに、このような対となる偽造防止コードのリングプルボトルキャップも、製造が簡単でコストが低いというメリットを持っている。レーザー彫刻機器又はコードジェット機器を採用してリングプルボトルキャップの正面で二次元コードを作成し、その後、搬送ベルトで同時に又は反転した後にリングプルボトルキャップのインナープラグピースの背面で二次元コードに対応するデジタルコードが作成されると、対となる偽造防止コードを有するリングプルボトルキャップが取得することができる。
【0051】
リングプルボトルキャップへのコードの付与が終わった後、製造企業はリングプルボトルキャップで製品をシールする。上記リングプルボトルキャップ付きの製品が市場に投入されると、ユーザーは製品を購入した後、以下のようにメーカーより提供される活動に参加することができる。1)、ユーザーは、携帯電話の識別用ソフトウェアでボトルキャップ正面の二次元コードをスキャンする。2)、二次元コードのURLを通じてバックグラウンドにアクセスし、メーカーの活動のウエブサイトにアクセスすることができる。3)、リングプルを引き開けてインナープラグピースの背面のデジタルコードを入力するようにユーザーに注意してもらう。4)、メーカーより提供される活動情報を展示させ、メーカーの活動に参加する。具体的な活動情報は、偽造防止、ポイント獲得、抽選、トレーサビリティ等の内容であってもよい。メーカーは他の活動情報を設定してもよい。
【0052】
また、リングプルボトルキャップの上蓋体の上面に設けられた二次元コードは個別製品に対して唯一であるため、メーカー又はユーザーはボトルキャップを開けないことを前提として、ボトルキャップの二次元コードをスキャンして製品のディーラ等のトレーサビリティ情報を調査することができる。ユーザーは、製品の真偽を前もって予測する一方、メーカーは、これによって横流しであるかを調査することができる。
【0053】
従来技術と比較すると、本発明より提供されるリングプルボトルキャップでは、それぞれ、上蓋体の上面と、下蓋体内に設けられたインナープラグピースの下面とに対となる偽造防止コードが設けられている。消費者は、二次元コードをスキャンした後、関連アクセスを取得し、その後、リングプルを引いてインナープラグピースを引き裂き、第2偽造防止コードを取得し、活動に参加し、ポイント獲得又は抽選を行うことができる。上記偽造防止コードは、対となるように設けられ、第2偽造防止コードがインナープラグピースの下面に隠れているため、壊されたり模倣されることを防止することができる。
【0054】
本発明の第4組の実施例では、ダブル識別コードを有するボトルキャップが提供されている。以下、2つの実施例に基づき、このダブル識別コードを有するボトルキャップの具体的な構造について、例を挙げて説明する。
実施例9
【0055】
図13に示されるように、本発明より提供されるダブル識別コードを有するボトルキャップは蓋体1を含み、蓋体1の裏側には下方に向けて二次元コード情報層4とゲル層8がこの順で設けられ、蓋体1の頂側には上方に向けてインク下層7とインク表層6がこの順で設けられている。そのうち、レーザー彫刻等の工程でインク表層6の一部の面積が除去された後に露出した可視なインク下層7が文字コード情報層3になっている。レーザー彫刻の経路を変更することにより、異なる情報を含む文字コード情報層3が形成することができる。文字コード情報層3における情報は、アルファベット及び/又は数字からなり、長さが短く、製造中に便利に識別し、識別速度が速い。文字コード情報層3における文字列が1行又は複数行に配列されてもよい。製品の外観に影響しないために、インク下層7は、蛍光インク又はクリアインクを採用してもよい。また、インク下層7とインク表層6との間に印刷パターン層(未図示)が設けられても良い。
【0056】
本発明より提供されるダブル識別コードを有するボトルキャップでは、二次元コード情報層における情報と文字コード情報層における情報が関連し、唯一の対応関係を持ち、ボトルキャップの2つの識別コードを構成している。そのうち、異なるボトルキャップに設けられた二次元コードは互いに異なり、異なるボトルキャップに設けられた文字コードは互いに異なっている。2つの識別コードはそれぞれ、ボトルキャップの身分を識別するものになっている。二次元コード情報層4は、消費者が包装を壊した後にポイント獲得や抽選等の活動に参加するために用いられてもよい。二次元コード情報層4を蓋体1裏側(即ち内面)に設けると、活動参加用の二次元コードが販売中に壊されたり模倣されることを防止する。蓋体の頂側に設けられた文字コード情報層3は、製造及び販売中に横流しを防止するために用いられてもよい。
【0057】
図14図15から分かるように、この実施例より提供されるボトルキャップは、金属材質製のクラウンボトルキャップを採用している。蓋体は、頂部11とスカート12を含む。頂部11には文字コード情報層13が設けられている。文字コード情報層13はアルファベット及び/又は数字からなっている。文字コード情報層13は、レーザー彫刻機器によって頂部11の頂側の中部又は周辺寄りの位置に彫刻され、1行又は複数行に彫刻されてもよい。頂部11の内側の中部には、インク等の溶剤をインクジェットすることにより二次元コード情報層14が形成されてもよい。
【0058】
図15に示されるように、クラウンボトルキャップの裏側には、一般的にシールガスケット15が設けられている。シールガスケット15は二次元コード情報層14とゲル層の表面に設けられている。シールガスケット15は、食用シリカゲル材質を採用している。シールガスケット15を設けることにより、二次元コード情報層14とボトル内の液体が遮断可能になり、液体が溶解して二次元コード情報層14が壊されないようにしながら二次元コード情報層14がボトル内の液体に汚染しないようにしている。シールガスケット15は通常、円状の透明シリカゲルガスケットであり、その上面がゲル層に接触し、シールガスケット15の下面の縁部が環状の溝状構造を有し、その大きさが蓋体の頂部に合わせている。ボトルキャップが良く閉じられた後、飲み口がシールガスケット15のシール溝にはめ込み可能になり、ボトル内の液体と外界を遮断させながら、液体がシールガスケットのシールエッジを侵蝕してシールガスケットが脱落することを防止する。
【0059】
この実施例では、ボトルキャップに設けられた二次元コード情報層14と文字コード情報層13とにおける情報は、互いに対応して関連している。製造メーカー又はディーラは、ボトルキャップ外側の文字コードを識別することにより、ボトルキャップ裏側の二次元コードを確定し、二次元コードの当選範囲を調整して正常な販売活動を確保することができる。各ボトルキャップ内側には異なる二次元コードが設けられると、各本の飲料又はビールは、唯一の身分を有するようになる。消費者は、二次元コードを取得してメーカーの活動に参加することができる。
実施例10
【0060】
図16図17に示されるように、この実施例では、射出成形のプラスチックボトルキャップが提供されている。蓋体20は、離間可能な上蓋体及び下蓋体を含む。上蓋体と下蓋体との間に引き裂き可能な接続リブが複数本設けられている。上蓋体が回転することにより、接続リブを引き裂き、上蓋体と下蓋体が離間可能になっている。下蓋体は、ボトル本体の頂部に設けられ、ボトルキャップとボトル本体が接続可能になっている。また、上蓋体の内側と飲み口の外側には、それぞれ対応するねじが設けられ、ボトルキャップとボトル本体とがシール可能になっている。
【0061】
この実施例では、文字コード情報層23が上蓋体の頂側に設けられ、二次元コード情報層24が上蓋体の裏側に設けられ、文字コード情報層23と二次元コード情報層24とにおける情報は互いに関連して対応している。文字コード情報層23、二次元コード情報層24と蓋体20が共に射出成形してもよく、或いは、プラスチック蓋体20には、レーザー彫刻等の工程によって、文字コード情報層23と二次元コード情報層24が形成されてもよい。
【0062】
上記2つの実施例では、クラウンボトルキャップと離間型プラスチック蓋にダブル識別コードを設けるという技術案について、それぞれ案内した。同じ理由に基づき、本発明より提供されるダブル識別コードも他の構造を有するボトルキャップに設けられてもよく、例えば、ダブル識別コードが筒状の蓋壁及び頂部のみを含むボトルキャップに設けられてもよい。
【0063】
以上、本発明より提供されるダブル識別コードを有するボトルキャップについて、例を挙げて説明した。文字コードは、蓋体の頂側(即ち外面)に設けられると、製造及び販売中に横流しを防止することに用いられてもよい。二次元コードは、蓋体の裏側(即ち内面)に設けられると、消費者が包装を壊した後にポイント獲得や抽選等の活動に参加することに用いられてもよい。二次元コード情報層における情報と文字コード情報層における情報が関連し、唯一の対応関係を有し、ボトルキャップの2つの識別コードを構成している。そのうち、異なるボトルキャップに設けられた二次元コードと文字コードが互いに異なり、それらはボトルキャップの唯一の身分になっている。製造セグメントにおいて文字コードと二次元コードを関連させることにより、販売活動の正常な実行を確保し、二次元コードが販売セグメントにおいて模倣されたり壊されることを防止することができる。
【0064】
本発明より提供されるボトルキャップは、構造が簡単で便利に使用されている。なお、ボトルキャップにダブル識別コードを設けることにより、製造や販売中の正常の情報の調査ニーズを満たし、さらに、活動参加用の二次元コードが販売中に壊されたり模倣されることを防止し、メーカーと消費者の合法的な権益を同時に確保することができる。
本発明の第5組の実施例では、3つの識別コードを有するボトルキャップが提供されている。
【0065】
図18図19図20に示されるA-A断面概略構造図から分かるように、本発明より提供される3つの識別コードを有するボトルキャップは蓋体を含む。蓋体の頂側には、上方に向けてインク下層17とインク表層18がこの順で設けられ、レーザー彫刻等の工程でインク表層18の一部の面積が除去された後に露出した可視なインク下層17が情報層になっている。情報層は、蓋体頂部の異なる領域に設けられた第1二次元コード情報層14と文字コード情報層13を含む(図18図20参照)。レーザー彫刻の経路を変更することにより、異なる情報を含む情報層が形成されている。製品の外観に影響しないように、インク下層17は蛍光インク又はクリアインクを採用してもよい。また、インク下層17とインク表層18との間には印刷パターン層(未図示)が設けられてもよい。蓋体の裏側には、下方に向けて第2二次元コード情報層15、ゲル層及びシールガスケット16がこの順で設けられている(図1 9参照)。異なるボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層14、第2二次元コード情報層15と文字コード情報層13における情報がそれぞれ異なっている。同一のボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層14、第2二次元コード情報層15と文字コード情報層13における情報が唯一に対応している。よって、第1二次元コード情報層14、第2二次元コード情報層15と文字コード情報層13における情報は共同でボトルキャップの3つの識別コードを構成している。
【0066】
具体的に、図18図19に示されるボトルキャップは、金属材質製のクラウンボトルキャップを採用している。蓋体は、頂部11とスカート12を含む。頂部11の頂側には文字コード情報層13と第1二次元コード情報層14が設けられている。文字コード情報層13における情報がアルファベット及び/又は数字からなり、長さが短く、製造中に便利に識別し、識別速度が速い。第1二次元コード情報層14における情報が同様に便利に識別する。従来技術に手持ち又は便携端末の使用に適する複数種類の二次元コード識別器が存在している。
【0067】
文字コード情報層13がアルファベット及び/又は数字からなっている。文字コード情報層13は、レーザー彫刻機器によって頂部11の頂側中部又は周辺寄りの位置に彫刻され、1行又は複数行に彫刻されてもよい。文字コード情報層13における情報は、デジタル符号のみを含んでもよく、デジタル符号と誤り訂正符号を含んでも良い。そのうち、誤り訂正符号は誤り訂正アルゴリズムによって、デジタル符号から得るものである。デジタル符号と誤り訂正符号からなる文字コードの符号化方法と復号化方法について、中国発明特許出願CN201510363185.7に開示された内容を参照してもよく、ここで詳細に説明しない。誤り訂正機能を有する文字コードを使用すると、文字コードが使用中に読み誤れることを完全に防止することができる。
【0068】
第1二次元コード情報層14は同様にレーザー彫刻機器によって頂部11の頂側の中部又は周辺寄りの位置に彫刻されている。文字コード情報層13と第1二次元コード情報層14は、蓋体の頂側の異なる領域に設けられている。第1二次元コード情報層14における情報は文字コード情報層13における情報と同じであってもよい。第1二次元コード情報層14における二次元コードは、文字コード情報層における情報を符号化した後に形成された二次元コードであってもよい。第1二次元コード情報層14におおける情報も文字コード情報層13における情報と異なっても良い。
【0069】
第1二次元コード情報層14と文字コード情報層13とにおける情報は同時に横流し防止や、トレーサビリティ調査に用いられてもよく、他の用途に用いられてもよい。第1二次元コード情報層14と文字コード情報層13とにおける情報が同時に横流し防止に用いられている場合に、蓋体の頂側の第1二次元コード情報層をスキャンしたり、機器で識別したり手動で入力するように文字コード情報層における情報を調査システムに入力すると、ボトルキャップについて横流し防止の調査を行うことができる。勿論、トレーサビリティ調査を行っても良い。実際の調査中、上記複数の方式が択一的に使用されてもよい。走査機器がある場合に文字コード又は二次元コードを自動的に識別して迅速に調査できるが、走査機器がない場合に文字コード情報を手動で調査システムに入力して調査を行うことができる。
【0070】
図19に示されるように、蓋体裏側(即ち内面)には第2二次元コード情報層15が設けられている。第2二次元コード情報層15は、インク等の溶剤をインクジェットすることにより頂部11の内側の中部に形成された情報層であってもよい。第2二次元コード情報層15は、ボトルキャップ裏側に設けられ、消費者が購入する前に取得できないため、消費者が包装を壊した後にポイント獲得や抽選等の活動に参加することに用いられてもよく、同時に偽造防止に用いられてもよい。
【0071】
クラウンボトルキャップの裏側には、一般的にシールガスケット16が設けられている。シールガスケット16は第2二次元コード情報層15及びゲル層の表面に設けられている。シールガスケット16は、食用シリカゲル材質を採用している。シールガスケット16を設けることにより、第2二次元コード情報層15とボトル内の液体が遮断可能になっている。液体が溶解して第2二次元コード情報層15を壊しないようにしながら、第2二次元コード情報層15がボトル内の液体に汚染しないようにしている。シールガスケット16は通常、円状の透明シリカゲルガスケットであり、その上面がゲル層に接触している。シールガスケット16の下面の縁部が環状の溝状構造を有し、その大きさが蓋体の頂部に合わせている。ボトルキャップが良く閉じられた後、飲み口はシールガスケット16のシール溝に嵌め込み可能であり、ボトル内の液体と外界を遮断させながら、液体がシールガスケットのシールエッジに侵蝕してそれを脱落させることを防止することができる。
【0072】
本発明より提供される3つの識別コードを有するボトルキャップでは、第1二次元コード情報層における情報、第2二次元コード情報層における情報と文字コード情報層における情報が関連しており、かつ唯一の対応関係を持ち、ボトルキャップの3つの識別コードを構成している。異なるボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた第2二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた文字コード情報層における情報が異なっている。そのうち、蓋体の頂側に設けられた文字コード情報層と第1二次元コード情報層はそれぞれ製造及び販売中に横流しを防止することに用いられてもよい。走査機器がある場合に自動的に識別して迅速に調査することができ、走査機器がない場合に文字コード情報を手動で調査システムに入力して調査を行うことができるという2種の横流し防止の調査方式が上記ボトルキャップにより提供され、便利に利用でき、各種類の販売環境に適している。製品についてこの2つの識別コードのうちの何れか1つにより横流し防止又はトレーサビリティ調査を行うことができる。ボトルキャップ裏側に設けられた第2二次元コード情報層は、消費者が包装を壊した後にポイント獲得や抽選等の活動に参加することに用いられてもよく、偽造防止調査に用いられてもよい。第2二次元コード情報層を蓋体の裏側に設けると、活動参加用の第2二次元コードが販売中に壊されたり模倣されることを防止することができる。
【0073】
また、ボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層と、文字コード情報層と第2二次元コード情報層とにおける情報が互いに対応して関連している。製造メーカー又はディーラは、ボトルキャップ外側の文字コード又は第1二次元コードを識別することにより、ボトルキャップの裏側に設けられた第2二次元コードを確定でき、第2二次元コードの当選範囲を調整することにより、販売活動の正常な実行を確保することができる。各ボトルキャップ内側に設けられた異なる第2二次元コードにより、各本の飲料又はビールが唯一の身分を有するようになる。消費者は第2二次元コードを取得することによりメーカーの活動に参加することができる。
【0074】
したがって、ボトルキャップに3つの識別コードを設けると、製造、販売程中の正常の情報調査ニーズを満たすばかりでなく、活動参加用の二次元コードが販売中に壊されたり模倣されることを防止しながら、メーカー及び消費者の合法的な権益を確保することができる。なお、走査機器がある場合に自動的に識別して迅速に調査することができ、走査機器がない場合に文字コード情報を手動で調査システムに入力して調査を行うことができるという2種の横流し防止の調査方式が上記ボトルキャップにより提供され、便利に利用できる。
【0075】
上記実施例では、3つの識別コードが設けられたクラウンボトルキャップについて案内した。本発明より提供される3つの識別コードは他の構造を有するボトルキャップに設けられてもよく、例えば、3つの識別コードは筒状の蓋壁と頂部のみを含む射出ボトルキャップに設けられても良い。
【0076】
本発明より提供される3つの識別コードを有するボトルキャップでは、その頂側(即ち外面)には文字コード情報層と第1二次元コード情報層が設けられ、両者はそれぞれ製造及び販売中に横流しを防止することに用いられてもよく、第1二次元コード情報層における情報と文字コード情報層における情報は同じでもよく、異なっても良く、その裏側(即ち内面)には第2二次元コード情報層が設けられ、消費者が包装を壊した後にポイント獲得や抽選等の活動に参加することに用いられてもよい。第1二次元コード情報層と第2二次元コード情報層とにおける情報と文字コード情報層における情報が関連し、唯一の対応関係を持ち、ボトルキャップの3つの識別コードを構成している。蓋体の頂側の第1二次元コード情報層をスキャンしたり、文字コード情報層における情報を調査システムに入力することにより、ボトルキャップについて横流し防止調査を行うことができ、勿論、トレーサビリティ調査を行うことができる。ボトルキャップ裏側の第2二次元コード情報層をスキャンすることにより、消費者が活動に参加でき、偽造防止調査を行うことができる。
【0077】
本発明より提供されるボトルキャップの構造が簡単で、便利に使用できる。なお、ボトルキャップに3つの識別コードを設けることにより、製造や販売中の正常の情報調査のニーズを満たすばかりでなく、活動参加用の二次元コードが販売中に壊されたり模倣さることを防止しながら、メーカー及び消費者の合法的な権益を確保することができる。さらに、走査機器がある場合に自動的に識別して迅速に調査することができ、走査機器がない場合に文字コード情報を手動で調査システムに入力して調査を行うことができるという2種の横流し防止の調査方式が上記ボトルキャップにより提供され、便利に利用できる。
本発明の第6組の実施例では、二重の二次元コード情報層を有するボトルキャップが提供されている。
【0078】
図21図22及び図23に示されるA-A断面概略構造図から分かるように、本発明より提供される二重の二次元コード情報層を有するボトルキャップは蓋体を含む。蓋体の頂側には、インク下層17とインク表層18がこの順で設けられている。レーザー彫刻等の工程でインク表層18の一部の面積が去除された後に露出した可視なインク下層17が第1二次元コード情報層13になっている。また、さらに、レーザー彫刻等の工程でインク表層18の一部の面積が除去された後に露出した可視なインク下層17が文字コード情報層(未図示)になってもよい。文字コード情報層と第1二次元コード情報層はそれぞれ、蓋体頂部の異なる領域に設けられてもよく、蓋体頂部の同側の領域に同時に設けられてもよい。レーザー彫刻の経路を変更することにより、異なる情報を含む第1二次元コード情報層13と文字コード情報層が形成されてもい。製品の外観に影響しないために、インク下層17は蛍光インク又はクリアインクを採用してもい。また、インク下層17とインク表層18との間に印刷パターン層(未図示)が設けられてもよい。第1二次元コード情報層13、文字コード情報層と印刷パターン層はそれぞれ蓋体の異なる領域に設けられてもよく、第1二次元コード情報層13と文字コード情報層との一方を印刷パターン層とともに同一の領域に位置させ、他方を他方側領域に位置させてもよい。第1二次元コード情報層13と印刷パターン層が同一の領域に位置する場合に、第1二次元コード情報層13と印刷パターン層が重なってもよい。
【0079】
蓋体の裏側には、下方に向けて第2二次元コード情報層15、ゲル層とシールガスケット16がこの順で設けられている(図22参照)。異なるボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層13、第2二次元コード情報層15及び文字コード情報層における情報がそれぞれ異なっている。なお、同一のボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層13、第2二次元コード情報層15及び文字コード情報層における情報が唯一に対応している。第1二次元コード情報層13、第2二次元コード情報層15及び文字コード情報層における情報は、共同でボトルキャップの複数の識別コードを構成している。
【0080】
具体的に、図21及び図22に示されたボトルキャップは、金属材質製のクラウンボトルキャップである。蓋体は頂部11とスカート12を含む。頂部11の頂側には第1二次元コード情報層13が設けられている。第1二次元コード情報層13は、レーザー彫刻機器によって、頂部11の頂側の中部又は周辺寄りの位置に彫刻されている。頂部11の頂側に設けられた第1二次元コード情報層13の面積がボトルキャップ総面積を占めている割合は10%以上であり、13%-20%が好ましく、第1二次元コード情報層13を効率よく識別することが確保できる。第1二次元コード情報層13における情報は、従来技術に存在している、手持ち又は便携端末の使用に適した複数種類の二次元コード識別器によって、迅速に識別されてもよい。蓋体の頂側の第1二次元コード情報層13をスキャンすることにより、ボトルキャップについて横流し防止調査を行うことができ、勿論、トレーサビリティ調査を行うことができる。
【0081】
図22に示されるように、蓋体裏側(即ち内面)には第2二次元コード情報層15が設けられている。第2二次元コード情報層15はインク等の溶剤をインクジェットすることにより、頂部11の内側の中部に形成された情報層であってもよい。第2二次元コード情報層15は、ボトルキャップの裏側に設けられているため、消費者が購入した前に取得できないため、消費者が包装を壊した後にポイント獲得や抽選等の活動に参加することに用いられてもよく、同時に偽造防止に用いられてもよい。第2二次元コード情報層15と第1二次元コード情報層13とにおける情報が異なっている。第1二次元コード情報層13と第2二次元コード情報層15とに用いられた二次元コードの種類が同じでもよく、異なってもよく、例えば、第1二次元コード情報層13はDMcode二次元コードを使用し、第2二次元コード情報層15はQRcode二次元コードを使用している。
【0082】
クラウンボトルキャップの裏側には、一般的に、シールガスケット16が設けられている。シールガスケット16は第2二次元コード情報層15とゲル層の表面に設けられている。シールガスケット16が食用シリカゲル材質を採用している。シールガスケット16を設けることにより、第2二次元コード情報層15とボトル内の液体が遮断可能になり、液体が溶解して第2二次元コード情報層15を壊すことを防止しながら、第2二次元コード情報層15がボトル内の液体に汚染しないようにしている。シールガスケット16は通常、円状の透明シリカゲルガスケットであり、その上面がゲル層に接触している。シールガスケット16の下面の縁部が環状の溝状構造を有し、その大きさが蓋体の頂部に合わせている。ボトルキャップが良く閉じられた後に、飲み口がシールガスケット16のシール溝に嵌め込み可能であり、ボトル内液体を外界と遮断させながら、液体がシールガスケットのシールエッジを侵蝕してそれを脱落させるることを防止することができる。
【0083】
また、蓋体の頂側には、文字コード情報層が同時に設けられてもよい。文字コード情報層と第1二次元コード情報層13はそれぞれ、蓋体の頂側の異なる領域に設けられてもよい。両者は蓋体の頂側の同側の領域に設けられてもよい。同一のボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層13における情報が文字コード情報層における情報と同である。第1二次元コード情報層13における二次元コードは、文字コード情報層における情報を符号化した後に形成された二次元コードであってもよい。第1二次元コード情報層13における情報も文字コード情報層における情報と異なってもよい。
【0084】
第1二次元コード情報層13と文字コード情報層とにおける情報は同時に横流し防止、トレーサビリティ調査の使用に用いられてもよく、他の用途に用いられてもよい。第1二次元コード情報層13と文字コード情報層とにおける情報は、同時に横流し防止の使用に用いられた場合に、蓋体の頂側の第1二次元コード情報層をスキャンしたり、機器で識別したり手動で入力するように文字コード情報層における情報を調査システム入力すると、ボトルキャップについて横流し防止の調査を行うことができ、勿論、トレーサビリティ調査を行うことができる。実際の調査中、上記の複数の方式が択一的に使用されてもよい。走査機器がある場合に自動的に文字コード又は二次元コードを識別して迅速に調査することができ、走査機器がない場合に文字コード情報を手動で調査システムに入力して調査することができる。
【0085】
文字コード情報層はアルファベット及び/又は数字からなっている。文字コード情報層はレーザー彫刻機器によって頂部11の頂側の中部又は或周辺寄りの位置に彫刻され、1行又は複数行に彫刻されてもよい。文字コード情報層における情報は、長さが短く、製造中に便利に識別し、識別速度が速い。文字コード情報層13における情報は、デジタル符号のみを含んでもよく、デジタル符号と誤り訂正符号を含んでもよい。そのうち、誤り訂正符号は、誤り訂正アルゴリズムによって、デジタル符号から得るものである。デジタル符号と誤り訂正符号からなる文字コードの符号化方法と復号化方法について、中国発明特許出願CN201510363185.7に開示された内容を参照してもよく、ここで詳細に説明しない。誤り訂正機能を有する文字コードを使用すると、文字コードが使用中に読み誤れることを完全に防止することができる。
【0086】
本発明より提供される多重の二次元コード情報層を含むボトルキャップでは、第1二次元コード情報層における情報、第2二次元コード情報層における情報と文字コード情報層における情報が関連し、かつ唯一の対応関係を持っている。異なるボトルキャップに設けられた第1二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた第2二次元コード情報層における情報が異なり、異なるボトルキャップに設けられた文字コード情報層における情報が異なっている。そのうち、蓋体の頂側に設けられた文字コード情報層と第1二次元コード情報層はそれぞれ、製造及び販売中に横流しを防止することに用いられてもよい。ボトルキャップ裏側に設けられた第2二次元コード情報層は、消費者が包装を壊した後にポイント獲得、抽選等の活動に参加することに用いられてもよく、偽造防止調査に用いられてもよい。第2二次元コード情報層を蓋体裏側に設けるうと、活動参加用の第2二次元コードが販売中に壊されたり模倣されることを防止することができる。
【0087】
以上、本発明より提供され二重の二次元コード情報層を有するボトルキャップは、製造や販売中の正常の情報調査のニーズを満たすばかりでなく、活動参加用の二次元コードが販売中に壊されたり模倣されることを防止しながら、メーカー及び消費者の合法的な権益を確保することができる。なお、このボトルキャップの正面には文字コード情報層も同時に設けられても良いため、走査機器がある場合に自動的に識別して迅速に調査することができ、走査機器がない場合に文字コード情報を手動で調査システムに入力して調査を行うことができるという2種の横流し防止の調査方式が上記ボトルキャップにより提供され、便利に使用でき、各販売環境に適している。この2つの識別コードのうちの何れかによって、製品について横流し防止又はトレーサビリティ調査を行うことができる。
【0088】
上記図示された実施例では、二重の二次元コード情報層が設けられたクラウンボトルキャップについて案内した。本発明より提供される二重の二次元コード情報層を設けるように構成されたものは、他の構造を有するボトルキャップに設けられてもよく、例えば、二重の二次元コード情報層が筒状蓋壁及び頂部のみを有する射出ボトルキャップに設けられてもよい。
【0089】
本発明より提供される二重の二次元コード情報層を有するボトルキャップは、その頂側(即ち外面)には第1二次元コード情報層が設けられ、かつその頂側には同時に文字コード情報層が設けられてもよい。両者は。製造や販売中に横流しを防止することに用いられてもよい。第1二次元コード情報層における情報と文字コード情報層における情報が同じでもよく、異なってもよく、その裏側(即ち内面)には第2二次元コード情報層が設けられ、消費者が包装を壊した後にポイント獲得や抽選等の活動に参加することに用いられてもよい。第1二次元コード情報層と第2二次元コード情報層とにおける情報と文字コード情報層における情報が関連し、唯一の対応関係を持ち、ボトルキャップの3つの識別コードを構成している。蓋体の頂側の第1二次元コード情報層をスキャンしたり文字コード情報層における情報を調査システムに入力することにより、ボトルキャップについて、横流し防止の調査を行うことができ、勿論、トレーサビリティ調査も行うことができる。ボトルキャップの裏側の第2二次元コード情報層をスキャンすることにより、消費者が活動に参加でき、偽造防止調査も行うことができる。
【0090】
本発明より提供されるボトルキャップの構造は簡単であり、便利に使用できる。なお、ボトルキャップに二重の二次元コード情報層を設けることにより、製造や販売中の正常の情報調査のニーズを満たすばかりでなく、活動参加用の二次元コードが販売中に壊されたり模倣されることを防止しながら、メーカー及び消費者の合法的な権益を確保することができる。
【0091】
以上、本発明より提供される識別コードを有するボトルキャップについて詳細に説明した。当業者にとって、本発明の実質精神を逸脱しないことを前提として如何なる自明な変更を行っても、本発明の特許権への侵害を構成し、対応する法的責任を負うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2017年11月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋体頂部の内側には情報層が設けられ、前記情報層は第2二次元コード及び/又は第2文字コードであることを特徴とする、識別コードを有するボトルキャップ。
【請求項2】
シールガスケットをさらに含み、前記シールガスケットの上面は前記蓋体頂部の内側に貼り付けられ、前記情報層を前記蓋体頂部にシールしていることを特徴とする請求項1に記載のボトルキャップ。
【請求項3】
前記蓋体は、頂部とスカートとを含むクラウンボトルキャップであることを特徴とする請求項1に記載のボトルキャップ。
【請求項4】
前記蓋体の頂側には第1二次元コード及び/又は第1文字コードが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボトルキャップ。
【請求項5】
蓋体の頂側に設けられている前記第1二次元コード及び/又は前記第1文字コードと、蓋体の内側に設けられている前記第2二次元コード及び/又は前記第2文字コードの情報は、関連していることを特徴とする請求項4に記載のボトルキャップ。
【請求項6】
前記第1文字コードは、デジタル符号と誤り訂正符号とを含み、前記誤り訂正符号は誤り訂正アルゴリズムにより、前記デジタル符号から得られることを特徴とする請求項4に記載のボトルキャップ。
【請求項7】
前記第1文字コードと前記第2文字コードはそれぞれアルファベット及び/又は数字からなり、1行又は複数行に配列されていることを特徴とする請求項4に記載のボトルキャップ。
【請求項8】
前記蓋体の頂側には、上に向かってインク下層及びインク表層の順に設けられ、前記第1二次元コード及び/又は前記第1文字コードは、インク表層の一部分が除去された後に露出した可視なインク下層であることを特徴とする請求項4に記載のボトルキャップ。
【請求項9】
前記インク下層は、蛍光のインク下層又は透明なインク下層であることを特徴とする請求項8に記載のボトルキャップ。
【請求項10】
前記インク下層と前記インク表層との間には、さらに、印刷パターン層が設けられていることを特徴とする請求項8に記載のボトルキャップ。
【請求項11】
前記第1二次元コードと前記印刷パターン層は、重なっていることを特徴とする請求項10に記載のボトルキャップ。
【請求項12】
前記第1二次元コードはDMコードであり、前記第2二次元コードはQRコード(登録商標)であることを特徴とする請求項4に記載のボトルキャップ。
【請求項13】
蓋体の上面に二次元コードが設けられ、前記蓋体の下面には第2偽造防止コードが設けられ、前記第2偽造防止コードは前記二次元コードと一対一で対応していることを特徴とする、識別コードを有するボトルキャップ。
【請求項14】
前記蓋体は上蓋体と下蓋体とを含み、前記下蓋体の内部には引き剥がし可能なインナープラグピースとリングプルが設けられ、前記上蓋体の上面には前記二次元コードが設けられ、前記インナープラグピースの下面には第2偽造防止コードが設けられていることを特徴とする請求項13に記載のボトルキャップ。
【請求項15】
前記蓋体の上面には、上に向かってインク下層とインク表層の順に設けられ、前記二次元コードは、インク表層の一部分が除去された後に露出した可視なインク下層であることを特徴とする請求項13に記載のボトルキャップ。
【請求項16】
前記蓋体の上面には文字コードがさらに設けられていることを特徴とする請求項13に記載のボトルキャップ。
【請求項17】
前記文字コードは、デジタル符号と誤り訂正符号とを含み、前記誤り訂正符号は誤り訂正アルゴリズムにより、前記デジタル符号から得られることを特徴とする請求項16に記載のボトルキャップ
【請求項18】
前記第2偽造防止コードは、デジタルコード又は二次元コードであることを特徴とする請求項13に記載のボトルキャップ。
【請求項19】
ボトルキャップ毎に設けられている前記二次元コードは唯一なものであり、前記二次元コードと前記第2偽造防止コードの情報は、関連していることを特徴とする請求項13に記載のボトルキャップ。
【請求項20】
前記蓋体は、頂部とスカートとを含むクラウンボトルキャップであることを特徴とする請求項13に記載のボトルキャップ。
【国際調査報告】