【実施例】
【0186】
本発明は、以下の実施例を参照することでより深く理解される。これらの実施例は、本発明の特定の実施形態を代表するものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0187】
I.化学実施例
以下に記載する実施例で提供する質量分析(MS)データは、次のとおりに取得した。質量スペクトル:LC/MS Agilent6110(電子スプレーイオン化、ESI)またはWaters Acquity SQD(ESI)。
【0188】
以下に記載する実施例において提供するNMRデータは、次のとおりに取得した。Bruker Ultrashield(商標)400 PLUSおよびBruker Fourier 300MHz。TMSを内部標準として使用した。
【0189】
マイクロ波化学反応は、Biotageの単一モードマイクロ波反応器Initiator Microwave System EUにおいて実施した。
【0190】
分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)精製は、別段報告しない限り、Xbridge(商標)Prep C18 OBDカラム 19×150mm 5μmを備えたWatersの質量式自動精製Fractionlynxで実施した。すべてのHPLC精製を、CH
3CN/H
2O/NH
4HCO
3(5mM)、CH
3CN/H
2O/TFA(0.1%)、またはCH
3CN/H
2O/NH
3H
2O(0.1%)の勾配で実施した。
【0191】
以下の略語が本明細書で使用され、示される定義を有する。ACNは、アセトニトリルであり、DMSOは、ジメチルスルホキシドであり、DCMは、ジクロロメタンであり、DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンであり、DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドであり、dppfは、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンであり、EtOHは、エタノールであり、HATUは、2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートメタンアミニウムであり、Hzは、ヘルツであり、KOAcは、酢酸カリウムであり、MeOHは、メタノールであり、MeNH2は、メチルアミドであり、BH3MeSは、ジメチルスルフィドボランである。BuOKは、カリウムtert−ブトキシドである。MeIは、ヨウ化メチルである。MHzは、メガヘルツであり、mMは、ミリモル濃度であり、mLは、ミリリットルであり、minは、分であり、molは、モルであり、M+は、分子イオンであり、[M+H]+は、プロトン化分子イオンであり、Nは、規定度であり、NMRは、核磁気共鳴であり、PEは、石油エーテル(petrol ether)であり、EAは、酢酸エチルである。PPh3は、トリフェニルホスフィンであり、psiは、重量ポンド毎平方インチであり、PPMは、百万分率であり、qd poは、経口で毎日を意味し、rtは、室温であり、RTは、保持時間であり、TLCは、薄層クロマトグラフィーであり、TFAは、トリフルオロ酢酸であり、TEAは、トリメチルアミンであり、SFCは、超臨界流体クロマトグラフィーである。LCMS(LC−MSも)は、液体クロマトグラフィー−質量分析である。HPLCは、高速液体クロマトグラフィーである。TBAFは、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムである。AIBNは、アゾビスイソブチロニトリルであり、BNSは、ベンゼンスルホン酸であり、TBDPSClは、tert−ブチルジフェニルクロロシランである。
【0192】
中間体1:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
ステップ1:tert−ブチル 6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
6−フルオロ−1H−インドール(10.0g、74.0mmol)のDCM(200mL)中の溶液に、(Boc)
2O(19.4g、88.9mmol)、TEA(11.2g、15.4mmol)、およびDMAP(1.81g、14.8mmol)を加えた。反応液を18℃で18時間撹拌した。混合物をHCl水溶液(1M、100mL)およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮して、17.4gの粗生成物を得、これを精製せずに次のステップに使用した。
【0193】
ステップ2:tert−ブチル 3−ブロモ−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(17.4g、74.0mmol)のDCM(200mL)中の溶液に、NBS(15.8g、88.8mmol)を加えた。反応液を40℃で6時間撹拌した。混合物を水およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10:1)によって精製して、表題化合物を白色の固体として得た。
【0194】
ステップ3:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 3−ブロモ−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(10.0g、32.0mmol)のジオキサン(150mL)中の溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(12.0g、47.0mmol)、KOAc(9.30g、95.0mmol)、およびPd(dppf)Cl
2(2.30g、3.10mmol)を加えた。反応液を90℃で5時間撹拌した。溶媒を除去し、DCM(300mL)を加えた。混合物をブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10:1)によって精製して、表題化合物(6.00g、50%)を白色の固体として得た。
【0195】
(実施例1)
(実施例1)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾチアゾール 1,1−ジオキシド
【0196】
【化16】
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ステップ1:4−ブロモ−2−エチルベンゼンスルホニルアジド
丸底フラスコにおいて4−ブロモ−2−エチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(2g、7.0mmol)の水/アセトン(1:1、50ml)中の溶液を撹拌し、氷浴中で15〜20分間かけて0℃に冷却した。塩化スルホニル混合物にアジ化ナトリウム(0.92g、14.2mmol)を少量ずつ加えた。淡赤色の溶液を20℃で3時間撹拌した。反応溶液を真空中にて25℃で濃縮してアセトンを除去し、粗生成物を、酢酸エチル(3×15ml)を使用して抽出した。次いで、有機相をブライン(10ml/mmol)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中にて25℃で濃縮して、表題化合物(2.0g、98%)を油状物として得た。
【0197】
ステップ2:5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
4−ブロモ−2−エチルベンゼンスルホニルアジド(500mg、1.72mmol)およびCo(TPP)(116mg、0.172mmol)のPhCl(5mL)中の溶液をN
2で3回脱気し、次いで80〜85℃で24時間撹拌した。追加のCo(TPP)(116mg、0.172mmol)を加え、溶液を80〜85℃で、もう48時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/EtOAc=1/5〜1/1)によって精製して、粗5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(380mg、収率84.1%)を赤色のゴム質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) d =
7.72 - 7.62 (m, 2H), 7.58 - 7.53 (m, 1H), 4.76 (td, J=6.4, 12.3 Hz, 1H), 4.63
(br. s., 1H), 1.63 (d, J=6.5 Hz, 3H).
【0198】
ステップ3. tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート:
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(524mg、1.45mmol)、5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(380mg、1.45mmol)、およびK
3PO
4(616mg、2.9mmol)のジオキサン(15mL)およびH
2O(5mL)中の明るい白色の懸濁液に、窒素雰囲気下でPd(dppf)Cl
2(106mg、0.145mmol)を加え、次いで、懸濁液を100℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(60mL)および水(20mL)で希釈した。層を分離し、次いで、水層をEtOAc(30mL*2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(604mg)を黒色の固体として得、これをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。
【0199】
ステップ4:5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(0.604g、1.45mmol)のDCM(6mL)中の黄色の溶液に、0℃でTFA(3mL)を加えた。加えた後、黒色の溶液を20℃で2時間撹拌した。黒色の溶液を濃縮し、NaHCO
3水溶液(10mL)で処理し、DCM(10mL×5)で抽出し、NaSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物(0.5g)を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、DCM/EtOAc=10/1〜3/1)によって精製して、ラセミの5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾチアゾール 1,1−ジオキシド(0.18g、収率45%)を黒色の固体として得た。150mgのラセミ生成物を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾチアゾール 1,1−ジオキシド(70mg、47%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) d = 11.67
(br. s., 1H), 8.02 - 7.68 (m, 6H), 7.27 (dd, J=2.3, 10.0 Hz, 1H), 7.02 (dt,
J=2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.90 - 4.67 (m, 1H), 1.54 (d, J=6.5 Hz, 3H); LC-MS:m/z
316.9 (M+H)
+. [α]
20D
+27.0° (c=2 mg/ml, EtOH).
【0200】
(実施例2)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾチアゾール 1,1−ジオキシド
【0201】
【化17】
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表題化合物は、実施例111について記載するキラル分離からの2番目の溶出ピークとして得られた(70mg、47%、黄色の固体)。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) d = 11.67
(br. s., 1H), 8.05 - 7.69 (m, 6H), 7.27 (dd, J=2.0, 10.0 Hz, 1H), 7.11 - 6.86
(m, 1H), 4.91 - 4.64 (m, 1H), 1.54 (d, J=6.5 Hz, 3H); LC-MS:m/z 316.9 (M+H)
+.
[α]
20D -43.8° (c=1.3 mg/ml, EtOH).
【0202】
(実施例3)
(+)−3−エチル−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]−イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0203】
【化18】
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ステップ1:1−ブロモ−3−プロピルベンゼン
1−(3−ブロモフェニル)プロパン−1−オン(5000mg、23.5mmol)およびKOH(3.95g、70.4mmol)の(CH
2OH)
2(28mL)中の懸濁液に、N
2H
4−H
2O(4.15g、70.4mmol)を加えた。混合物をN
2雰囲気下にて200℃で4時間、次いで140℃で16時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、1M HCl(500mL)(pH3〜4)で失活させ、次いで石油エーテル(150mL)で抽出した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル)によって精製して、1−ブロモ−3−プロピルベンゼン(4.0g、86%)を透明な油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
TM[ππμ] 7.37 - 7.30 (m, 2H), 7.19 - 7.09 (m, 2H), 2.64 - 2.52 (m, 2H), 1.69
- 1.61 (m, 2H), 0.95 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
【0204】
ステップ2:4−ブロモ−2−プロピルベンゼン−1−スルホニルクロリド
100mLの丸底フラスコをN
2でパージし、1−ブロモ−3−プロピルベンゼン(2g、10mmol)およびクロロホルム(25mL)を装入し、次いで氷浴中で0℃に冷却した。クロロスルホン酸(7.02g、60.3mmol)を10分かけて滴下し、反応液を0℃で1時間、次いで30℃で16時間撹拌した。粗反応液を氷水(60mL)中に慎重に注ぎ、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL×3)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル)によって精製して、4−ブロモ−2−プロピルベンゼン−1−スルホニルクロリド(1.6g、53%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
TM[ππμ] 7.93 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.56 (dd, J =
2.1, 8.7 Hz, 1H), 3.15 - 3.02 (m, 2H), 1.85 - 1.70 (m, 2H), 1.08 (t, J = 7.3
Hz, 3H).
【0205】
ステップ3:4−ブロモ−2−プロピルベンゼンスルホニルアジド
4−ブロモ−2−プロピルベンゼン−1−スルホニルクロリド(1.6g、3.2mmol)の水/アセトン(16ml/16mL)中の溶液を、氷浴中で冷却し、次いで、アジ化ナトリウム(523mg、8.04mmol)を少量ずつ加えた。反応液を約10℃で1時間撹拌し、次いで濃縮し、石油エーテル(30ml)で抽出した。有機層をブライン(20ml)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−ブロモ−2−プロピルベンゼンスルホニルアジド(1.6g、98%)を透明な油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
TM[ππμ] 7.90 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.54 (dd, J =
2.0, 8.5 Hz, 1H), 3.00 - 2.88 (m, 2H), 1.73 (dd, J = 7.5, 15.6 Hz, 2H), 1.05
(t, J = 7.3 Hz, 3H).
【0206】
ステップ4:5−ブロモ−3−エチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
4−ブロモ−2−プロピルベンゼンスルホニルアジド(1.63g、5.36mmol)のクロロベンゼン(5mL)中の黄色の溶液に、N
2下にて5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィンコバルト(II)(180mg、0.268mmol)を加えた。反応液をN
2で2分間スパージングし、64時間80℃に加熱し、次いで濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10〜20%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、5−ブロモ−3−エチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシドと6−ブロモ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン 1,1−ジオキシドの混合物(1.0g、68%混合物)を黒色のゴム質として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
TM[ππμ] 7.69 - 7.59 (m, 3H), 7.56 - 7.46 (m, 2H), 7.39 (s, 1H), 4.85 (br s,
1H), 4.71 - 4.56 (m, 1H), 4.45 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 4.11 - 3.94 (m, 1H), 3.00
- 2.88 (m, 1H), 2.84 - 2.71 (m, 1H), 2.10 - 1.95 (m, 1H), 1.81 (td, J = 7.5, 14.7
Hz, 1H), 1.40 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.08 - 0.99 (m, 3H).
【0207】
ステップ5:tert−ブチル 3−(3−エチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−3−エチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシドと6−ブロモ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン 1,1−ジオキシド(600mg、2.17mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(872mg、2.17mmol)、およびK
3PO
4(922mg、4.35mmol)のジオキサン/H
2O(8ml/2mL)中の黄色の溶液に、N
2下にて25℃で、Pd(dppf)Cl
2(153mg、0.217mmol)を加えた。赤色の懸濁液を80℃で2時間撹拌し、次いで水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 3−(3−エチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレートとtert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−6−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレートの混合物(570mg、61%混合物)をオフホワイト色の固体として得た。
【0208】
ステップ6:(+)3−エチル−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(3−エチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレートおよびtert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−6−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(570mg、1.32mmol)のジクロロメタン(12mL)中の透明な溶液に、トリフルオロ酢酸(4mL)を加えた。反応液を25℃で1時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣をNaHCO
3(飽和)でpH>7に中和し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、4種の生成物の混合物を得た。混合物を分取キラル超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)によって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−3−エチル−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(38mg、9%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
TM[ππμ] 11.66 (br s, 1H), 7.98 - 7.82 (m, 5H), 7.81 - 7.73 (m, 1H), 7.26
(dd, J = 2.3, 10.0 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.70 - 4.61 (m,
1H), 2.08-1.90 (m, 1H), 1.75-1.60 (m, 1H), 0.95 (t, J = 7.3 Hz, 3H); LC-MS:
m/z, 331.2 (M+H)
+; [α]
20D
+43.8° (c= 0.95 mg/mL, メタノール).
【0209】
(実施例4)
(−)−3−エチル−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0210】
【化19】
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表題化合物は、実施例3において記載したSFC精製からの2番目の溶出ピークとしてオフホワイト色の固体として単離された(36mg、8%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
TM[ππμ] 11.66 (br s, 1H), 8.01 - 7.81 (m, 5H), 7.80 - 7.75 (m, 1H), 7.26
(dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.05 - 6.95 (m, 1H), 4.72 - 4.58 (m, 1H), 2.10 -
1.95 (m, 1H), 1.75 - 1.58 (m, 1H), 0.95 (t, J = 7.3 Hz, 3H); LC-MS: m/z 330.9
(M+H)
+; [α]
20D -48° (c = 1.0 mg/mL, メタノール).
【0211】
(実施例5)
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0212】
【化20】
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実施例3で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、1−ブロモ−3−イソプロピルベンゼンから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
TM[ππμ] 11.68 (br s, 1H), 7.94 - 7.88 (m, 3H), 7.88 - 7.81 (m, 2H), 7.75
(d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.01 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 1.60
(s,6H); LC-MS: m/z 352.9 (M+23)
+.
【0213】
(実施例6)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−プロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0214】
【化21】
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実施例3で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、1−ブロモ−3−ブチルベンゼンから出発して、表題化合物が最初の溶出ピークとして灰色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, MeOD)
TM[ππμ] 7.92 - 7.81 (m, 2H), 7.80 - 7.72 (m, 2H), 7.66 (s, 1H), 7.16 (dd, J
= 2.3, 9.8 Hz, 1H), 6.95 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.74 (dd, J = 3.5, 9.0 Hz,
1H), 2.09 - 1.96 (m, 1H), 1.82 - 1.69 (m, 1H), 1.63 - 1.48 (m, 2H), 1.01 (t, J
= 7.4 Hz, 3H); LC-MS: m/z 344.9 (M+H)
+; [α]
20D
+34.8° (c=2.3mg/ml, メタノール).
【0215】
(実施例7)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−プロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0216】
【化22】
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実施例3で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、1−ブロモ−3−ブチルベンゼンから出発して、表題化合物が2番目の溶出ピークとして灰色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, MeOD)
TM[ππμ] 7.89 - 7.81 (m, 2H), 7.78 - 7.71 (m, 2H), 7.66 (s, 1H), 7.15 (dd, J
= 2.4, 9.7 Hz, 1H), 6.94 (dt, J = 2.5, 9.2 Hz, 1H), 4.73 (dd, J = 3.4, 8.9 Hz,
1H), 2.06 - 1.96 (m, 1H), 1.81 - 1.69 (m, 1H), 1.60 - 1.48 (m, 2H), 1.01 (t, J
= 7.3 Hz, 3H), LC-MS: m/z 344.9 (M+H)
+; [α]
20D
-36.4° (c=2.5mg/ml, メタノール).
【0217】
(実施例8)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0218】
【化23】
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ステップ1:4−ブロモ−2−イソブチルベンゼンスルホンアミド
4−ブロモ−2−イソブチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(1000mg、3.21mmol)およびNH
4OH(5mL)の無水ジクロロメタン(50mL)中の黄色の溶液を、25℃で2時間撹拌した。この反応液をH
2O(10mL)で希釈し、層を分離した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=6/1〜3/1)によって精製して、4−ブロモ−2−イソブチルベンゼンスルホンアミド(900mg、96%)を褐色の固体として得た。
【0219】
ステップ2:4−ブロモ−2−(1−ブロモ−2−メチルプロピル)ベンゼンスルホンアミド
4−ブロモ−2−イソブチルベンゼンスルホンアミド(200mg、0.684mmol)、N−ブロモスクシンアミド(NBS)(146mg、0.820mmol)、およびアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(11mg、0.07mmol)のCCl
4(10mL)中の黄色の溶液を、70℃で12時間撹拌した。この反応液をH
2O(10mL)で希釈し、層を分離した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=6/1〜3/1)によって精製して、4−ブロモ−2−(1−ブロモ−2−メチルプロピル)ベンゼンスルホンアミド(250mg、98)を褐色の固体として得た。
【0220】
ステップ3:5−ブロモ−3−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
4−ブロモ−2−(1−ブロモ−2−メチルプロピル)ベンゼンスルホンアミド(350mg、0.943mmol)およびK
2CO
3(261mg、1.89mmol)のH
2O/アセトン(5mL/10mL)中の黄色の溶液を、50℃で12時間撹拌し、次いで濃縮し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)によって精製して、5−ブロモ−3−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(200mg、85%)を黄色のゴム質として得た。
【0221】
ステップ4:tert−ブチル 3−(4−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)フェニル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−3−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(400mg、2.21mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(498mg、1.38mmol)、およびK
3PO
4(586mg、2.76mmol)のジオキサン/H
2O(12mL/4mL)中の溶液に、N
2下にて28℃で、Pd(dppf)Cl
2(101mg、0.138mmol)を加えた。赤色の懸濁液を80℃で16時間撹拌し、次いで水(8mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜30%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 3−(4−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)フェニル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(300mg、24%)を黄色のゴム質として得た。
【0222】
ステップ5:(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(4−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)フェニル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(300mg、0.675mmol)のトリフルオロ酢酸およびジクロロメタン(5mL/5mL)中の赤色の溶液を、N2雰囲気下にて20℃で1時間撹拌した。黄色の懸濁液を濃縮し、次いで、NaHCO
3水溶液(10mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜酢酸エチル/メタノール=10/1)および分取HPLCによって精製して、ラセミの5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(30mg、13%)を白色の固体として得た。ラセミ生成物を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(10mg、4%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD)
TM[ππμ] 7.95 - 7.83 (m, 2H), 7.80 - 7.75 (m, 2H), 7.69 (s, 1H), 7.18 (dd, J
= 2.4, 9.7 Hz, 1H), 6.97 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.77 (d, J = 3.0 Hz, 1H),
2.48 - 2.30 (m, 1H), 1.18 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 0.78 (d, J = 6.8 Hz, 3H); LC-MS:
m/z 344.9 (M+Na)
+; [α]
20D
+35.3° (メタノール, 0.001 g/mL).
【0223】
(実施例9)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−イソプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0224】
【化24】
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表題化合物は、実施例8において記載した精製からの2番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, MeOD)
TM[ππμ] 7.94 - 7.83 (m, 2H), 7.80 - 7.75 (m, 2H), 7.69 (s, 1H), 7.18 (dd, J
= 2.4, 9.4 Hz, 1H), 6.97 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.77 (d, J = 3.0 Hz, 1H),
2.44 - 2.32 (m, 1H), 1.18 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.78 (d, J = 6.8 Hz, 3H); LC-MS:
m/z 344.9 (M+H)
+; [α]
20D
-25
o (メタノール, 0.001 g/mL).
【0225】
(実施例10)
(+)−3−シクロプロピル−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0226】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:5−ブロモ−3−シクロプロピルベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモベンゾ[d]イソチアゾール−3(2H)−オン 1,1−ジオキシド(500mg、1.91mmol)の無水THF(5.0mL)中の溶液の真空排気および窒素再充填を4サイクル行い、次いで、シクロプロピルマグネシウムブロミド(THF中0.5M、15.3mL)をゆっくりと加えた。反応液を2時間40℃に加熱し、次いで冷却し、NH
4Cl水溶液(飽和)(15mL)および2M HCl(0.5mL)で失活させた。反応液をEtOAc(20mL×3)で抽出し、合わせた有機層を水(15mL)で洗浄し、次いで濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、4〜50%のEtOAc/石油エーテル)によって精製して、5−ブロモ−3−シクロプロピルベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(270mg、50%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
TM[ππμ] 8.62 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.15 - 8.07 (m, 2H), 2.91 - 2.79 (m, 1H),
1.47 (qd, J = 3.6, 7.7 Hz, 2H), 1.34 (五重線, J = 3.9 Hz,
2H).
【0227】
ステップ2:5−ブロモ−3−シクロプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−3−シクロプロピルベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(344mg、0.35mmol)のMeOH(12mL)中の透明な溶液に、15℃でNaBH
4(68mg、1.8mmol)を加えた。反応液を15℃で1.5時間撹拌し、次いで水(1.5mL)で失活させ、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、4〜50%のEtOAc/石油エーテル)によって精製して、5−ブロモ−3−シクロプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(222mg、64%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 8.16 (br s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.79 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 4.22
(d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.13 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 0.71 - 0.60 (m, 2H), 0.48 -
0.35 (m, 2H)
【0228】
ステップ3:tert−ブチル 3−(3−シクロプロピル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]−イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−3−シクロプロピル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(267mg、0.93mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(351mg、0.97mmol)、PdCl
2(dppf)(69mg、0.09mmol)、およびK
3PO
4(590mg、2.78mmol)の1,4−ジオキサン(9mL)中の混合物を、窒素で1分間スパージングし、次いで85℃で2.5時間撹拌した。反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜60%のEtOAc/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 3−(3−シクロプロピル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(330mg、81%)を黄色のゴム質として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
TM[ππμ] 8.12 - 8.05 (m, 2H), 7.97 (s, 1H), 7.94 - 7.85 (m, 3H), 7.76 - 7.68
(m, 1H), 7.26 (dt, J = 2.5, 9.0 Hz, 1H), 4.32 (dd, J = 4.5, 7.5 Hz, 1H), 1.75 -
1.59 (m, 8H), 1.28 - 1.19 (m, 1H), 0.76 - 0.57 (m, 2H), 0.52 - 0.36 (m, 2H);
LC-MS: m/z 443.1 (M+H)
+.
【0229】
ステップ4:(+)−3−シクロプロピル−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(3−シクロプロピル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(330mg、0.75mmol)のCH
2Cl
2(8.0mL)中の黄色の溶液に、18℃でTFA(4.0mL)を加えた。反応液を3時間撹拌し、次いで濃縮し、DCM(50mL)に溶解し直した。溶液をNaHCO
3(飽和)(15mL)で中和し、層を分離した。水層をジクロロメタン(DCM)(20mL×2)で逆抽出し、合わせた有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10〜65%のEtOAc/石油エーテル)によって精製して、ラセミの3−シクロプロピル−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(190mg、74%)を黄色のゴム質として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−3−シクロプロピル−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(55mg、29%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
TM[ππμ] 11.68 (br s, 1H), 8.01 - 7.83 (m, 5H), 7.81 - 7.76 (m, 1H), 7.27
(dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.02 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.28 (dd, J = 4.0,
7.5 Hz, 1H), 1.26 - 1.13 (m, 1H), 0.78 - 0.59 (m, 2H), 0.52 - 0.37 (m, 2H);
LC-MS: m/z 343.1 (M+H)
+; [α]
20D
+39.55° (c= 0.0015 g/mL, MeOH).
【0230】
(実施例11)
(−)−3−シクロプロピル−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0231】
【化26】
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表題化合物は、実施例10について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(60mg、32%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
[ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.00 - 7.85 (m, 5H), 7.81 - 7.76 (m, 1H), 7.27 (dd,
J=2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.06 - 6.97 (m, 1H), 4.31 - 4.24 (m, 1H), 1.25 - 1.13 (m,
1H), 0.77 - 0.59 (m, 2H), 0.52 - 0.37 (m, 2H); LC-MS: m/z 343.1 (M+H)
+;
[α]
20D -33.46° (c= 0.0017 g/mL, MeOH).
【0232】
(実施例12)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0233】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:メチル 2−(2−(アジドスルホニル)−5−ブロモフェニル)アセテート
メチル 2−(5−ブロモ−2−(クロロスルホニル)フェニル)アセテート(10g、4.6mmol)のアセトン(100ml)およびH
2O(50mL)中の黄色の溶液を、氷浴中で冷却し、次いで、アジ化ナトリウム(3g、46mmol)を少量ずつ加えた。反応液を0℃で1時間撹拌し、次いで濃縮し、MTBE(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10ml)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜10%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、メチル 2−(2−(アジドスルホニル)−5−ブロモフェニル)アセテート(6g、59%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD)
TM[ππμ] 7.89 - 8.01 (m, 1 H), 7.59 - 7.70 (m, 2 H), 4.05 (s, 2 H), 3.75 (s,
3 H).
【0234】
ステップ2:メチル 5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド
メチル 2−(2−(アジドスルホニル)−5−ブロモフェニル)アセテート(6g、19mmol)のクロロベンゼン(15mL)中の溶液に、N
2下にて5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィンコバルト(II)(654mg、0.974mmol)を加えた。褐色の懸濁液をN
2で2分間スパージングし、18時間80℃に加熱した。反応液を周囲温度に冷却し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜30%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、メチル 5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド(3.5g、59%)を淡褐色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
TM[ππμ] 7.86 (s, 1 H), 7.64 - 7.75 (m, 1 H), 7.58 - 7.63 (m, 1 H), 5.48 -
5.53 (br, 1 H), 5.26 (d, 1 H), 3.97 (s, 3 H).
【0235】
ステップ3:5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸 1,1−ジオキシド
メチル 5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド(2.5g、8.2mmol)のTHF(25mL)中の溶液に、LiOH−H
2O(857mg、20.4mmol)の水(25mL)中の溶液を加えた。反応液を周囲温度で10分間撹拌し、次いで濃縮してテトラヒドロフラン(THF)を除去し、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)(2×50mL)で洗浄した。水相を2N HClでpH2に酸性化し、MTBE(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸 1,1−ジオキシド(1.8g、76%)を淡褐色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD)
TM[ππμ] 8.00 (s, 1 H), 7.84 (dd, J = 8.28, 1.00 Hz, 1 H), 7.69 - 7.76 (m, 1
H), 5.38 (s, 1 H).
【0236】
ステップ4:5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸 1,1−ジオキシド(1.0g、3.4mmol)の乾燥THF(20mL)中の溶液に、0℃でBH
3−Me
2S(2.1g、27mmol)を滴下した。反応液を周囲温度で4時間撹拌し、次いで、氷水(50mL)中に慎重に注ぎ(気体放出)、MTBE(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜10%のメタノール/ジクロロメタン)によって精製して、5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(650mg、68%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD)
TM[ππμ] 7.88 (d, J = 0.75 Hz, 1 H), 7.75 - 7.82 (m, 1 H), 7.64 - 7.73 (m, 1
H), 4.69 (t, J = 5.77 Hz, 1 H), 3.73 - 3.87 (m, 2 H).
【0237】
ステップ5:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(550mg、1.98mmol)およびtert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(929mg、2.57mmol)のジオキサン(10mL)中の溶液に、Cs
2CO
3(1290mg、3.96mmol)およびPd(dppf)
2Cl
2(145mg、0.198mmol)を加えた。淡褐色の溶液をN
2で2分間スパージングし、密閉し、80℃で2時間撹拌した。反応液を周囲温度に冷却し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜45%の酢酸エチル/石油)によって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(500mg、59%)を淡黄色のゴム質として得た。
【0238】
ステップ6:(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
ラセミのtert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(200mg)をキラルSFCによって精製して、2種の鏡像異性体を得た。ピーク1(100mg、0.231mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、0℃でHCl/メタノール(10mL、4M)を加えた。反応液を周囲温度に温め、2時間撹拌し、次いで濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(45mg、59%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
TM[ππμ] 11.57 - 11.75 (m, 1 H), 7.85 - 8.00 (m, 5 H), 7.77 - 7.83 (m, 1 H),
7.27 (dd, J = 9.91, 2.38 Hz, 1 H), 7.02 (td, J = 9.29, 2.51 Hz, 1 H), 5.25 (t,
J = 5.52 Hz, 1 H), 4.67 (t, J = 5.90 Hz, 1 H), 3.61 - 3.80 (m, 2 H); LC-MS: m/z
(M+Na)
+ 354.9; [α]
20D
-40.3° (c = 2.2 mg/ml, DMSO) .
【0239】
(実施例13)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0240】
【化28】
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実施例12に記載のキラル分離からの2番目のピーク(100mg、0.231mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、0℃でHCl/メタノール(10mL、4M)を加えた。反応液を周囲温度に温め、2時間撹拌し、次いで濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(36mg、47%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
TM[ππμ] 11.57 - 11.75 (m, 1 H), 7.85 - 8.00 (m, 5 H), 7.77 - 7.83 (m, 1 H),
7.27 (dd, J = 9.91, 2.38 Hz, 1 H), 7.02 (td, J = 9.29, 2.51 Hz, 1 H), 5.25 (t,
J = 5.52 Hz, 1 H), 4.67 (t, J = 5.90 Hz, 1 H), 3.61 - 3.80 (m, 2 H); LC-MS: m/z
(M+Na)
+ 354.9; [α]
20D
+37.3° (c=3 mg/ml, DMSO).
【0241】
(実施例14)
メチル 5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド
【0242】
【化29】
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ステップ1:メチル 5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド
バイアルに、メチル 5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド(実施例12、ステップ2、200mg、0.653mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(236mg、0.653mmol)、およびPd(Amphos)Cl
2を加えた。混合物に覆いを被せ、次いで、真空排気およびN
2再充填を2サイクル行った。トルエン(13mL)を加えた後、CsF(469mg、3.27mmol、水中1M)を加え、反応液を17時間70℃に加熱した。粗反応液をEtOAc(20mL)および水(5mL)で希釈し、次いで、層を分離した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィーによって精製して、メチル 5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド(180mg、60%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)
TM[ππμ] 7.93 - 8.01 (m, 1 H), 7.90 (d, J=8.53 Hz, 2 H), 7.82 - 7.86 (m, 1
H), 7.79 (s, 1 H), 7.65 (dd, J=8.78, 5.27 Hz, 1 H), 7.10 (d, J=2.51 Hz, 1 H),
5.48 (d, J=4.02 Hz, 1 H), 5.36 (d, J=4.27 Hz, 1 H), 3.96 (s, 3 H), 1.67 - 1.77
(m, 9 H)
【0243】
ステップ2:メチル 5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド
メチル 5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド(180mg、0.391mmol)の乾燥DCM(2mL)中の溶液に、HCl/MeOH(10mL、4M)を加えた。反応液を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、ラセミのメチル 5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド(120mg、85%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
TM[ππμ] 11.71 (br s, 1 H), 8.36 - 8.62 (m, 1 H), 7.81 - 8.05 (m, 5 H), 7.29
(dd, J=9.79, 2.26 Hz, 1 H), 6.95 - 7.10 (m, 1 H), 5.59 (br s, 1 H), 3.78 (s, 3
H).; LC-MS: m/z 383.0 (M+Na)
+.
【0244】
(実施例15)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]−イソチアゾール−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシド
【0245】
【化30】
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ステップ1:tert−ブチル 3−(3−カルバモイル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
メチル 5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド(150mg、0.326mmol)のEtOH(15mL)中の溶液を、−30℃にてNH
3ガスで10分間スパージングした。反応液を密閉し、室温で18時間撹拌し、次いで濃縮して、tert−ブチル 3−(3−カルバモイル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(150mg、100%)を淡黄色の固体として得た。
【0246】
ステップ2:5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]−イソチアゾール−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(3−カルバモイル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]−イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(150mg、0.337mmol)のEtOAc(2mL)中の溶液に、0℃でHCl/EtOAc(10mL、4M)を加えた。反応液を室温で18時間撹拌し、次いで濃縮し、NaHCO
3(飽和)(10mL)で中和した。層を分離し、有機相を濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物をラセミ混合物として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシド(24mg、21%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)
TM[ππμ] 11.71 (br s, 1 H), 8.23 (d, J=5.02 Hz, 1 H), 8.03 (s, 1 H), 7.88 -
7.95 (m, 3 H), 7.79 - 7.86 (m, 1 H), 7.65 (s, 2 H), 7.29 (dd, J=9.79, 2.26 Hz,
1 H), 7.04 (td, J=9.22, 2.38 Hz, 1 H), 5.19 (d, J=5.02 Hz, 1 H), LC-MS:
m/z 367.9 (M+Na)
+; [α]
20D
-31.83° (c= 0.004 g/mL, DMSO).
【0247】
(実施例16)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]−イソチアゾール−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシド
【0248】
【化31】
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表題化合物は、実施例15について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(25mg、21%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.71 (br s, 1 H), 8.23 (d, J=5.02 Hz, 1 H), 8.03 (s, 1 H),
7.88 - 7.95 (m, 3 H), 7.79 - 7.86 (m, 1 H), 7.65 (s, 2 H), 7.29 (dd, J=9.79,
2.26 Hz, 1 H), 7.04 (td, J=9.22, 2.38 Hz, 1 H), 5.19 (d, J=5.02 Hz, 1 H);
LC-MS: m/z 368 (M+Na)
+; [α]
20D
+33.66° (c= 0.004 g/mL, DMSO).
【0249】
(実施例17)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−N−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシド
【0250】
【化32】
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メチル 5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド(120mg、0.261mmol)のMeNH
2/EtOH(5mL、30%)中の溶液を、室温で16時間撹拌した。反応液を濃縮して、表題化合物をラセミ混合物として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−N−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシド(38mg、41%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.71 (br s, 1 H), 8.37 (d, J=5.52 Hz, 1 H), 8.16 (d, J=4.77
Hz, 1 H), 8.00 - 8.08 (m, 1 H), 7.80 - 7.96 (m, 4 H), 7.29 (dd, J=9.79, 2.51
Hz, 1 H), 7.06 (td, J=9.22, 2.38 Hz, 1 H), 5.23 (d, J=5.02 Hz, 1 H), 2.67 (d,
J=4.52 Hz, 3 H); LC-MS m/z S 381.9 (M+Na)
+; [α]
20D -59.38° (c=
0.0035 g/mL, DMSO).
【0251】
(実施例18)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−N−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシド
【0252】
【化33】
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表題化合物は、実施例17について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(35mg、37%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.71 (br s, 1 H), 8.37 (d, J=5.52 Hz, 1 H), 8.16 (d, J=4.77
Hz, 1 H), 8.00 - 8.08 (m, 1 H), 7.80 - 7.96 (m, 4 H), 7.29 (dd, J=9.79, 2.51
Hz, 1 H), 7.06 (td, J=9.22, 2.38 Hz, 1 H), 5.23 (d, J=5.02 Hz, 1 H), 2.67 (d,
J=4.52 Hz, 3 H); LC-MS: m/z 381.9 (M+Na)
+; [α]
20D +76.85° (c=
0.0036 g/mL, DMSO).
【0253】
(実施例19)
(+)−3−(アミノメチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0254】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:N−(3−ブロモフェネチル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
3−ブロモフェネチルアミン(21g、105mmol)およびTEA(12.7g、125mmol)のDCM(150mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、トリフルオロ酢酸無水物(24g、115mmol)を滴下した。反応液を室温で18時間撹拌し、次いで水(200mL)中に注ぎ、DCM(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、次いで、メチルtert−ブチルエーテル(TBME)(250mL)およびH
2O(50mL)で希釈した。層を分離し、有機相をブライン(50mL)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗N−(3−ブロモフェネチル)−O−(2,2,2−トリフルオロ−アセチル)ヒドロキシルアミン(33g、>100%)を褐色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 9.49 (br s, 1H), 7.47 - 7.35 (m, 2H), 7.30 - 7.17 (m, 2H),
3.42 (d, J=4.0 Hz, 2H), 2.80 (t, J=7.0 Hz, 2H).
【0255】
ステップ2:4−ブロモ−2−(2−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)エチル)ベンゼン−1−スルホニルクロリド
N−(3−ブロモフェネチル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(33g、110mmol)のDCM(250mL)中の溶液を、氷浴中で冷却し、次いで、クロロスルホン酸(121g)を滴下した。反応液をN
2雰囲気下にて5℃で4時間、次いで室温で18時間撹拌した。反応液を氷水(500mL)中に慎重に注ぎ、TBME(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)およびNaHCO
3(飽和)(50mL)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗4−ブロモ−2−(2−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)エチル)ベンゼン−1−スルホニルクロリド(35g、82%)を褐色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 9.68 (br s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.52 - 7.25 (m, 2H), 3.62 -
3.40 (m, 2H), 3.27 (t, J=6.7 Hz, 2H).
【0256】
ステップ3:5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)フェネチルアセテート
4−ブロモ−2−(2−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)−エチル)ベンゼン−1−スルホニルクロリド(5g、13mmol)のDCM(50mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、tert−ブチルアミン(4.0mL、38mmol)を滴下した。反応液を氷浴の中で10分間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)フェネチルアセテート(5g、92%)を淡黄色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 9.45 (t, J=5.4 Hz, 1H), 7.82 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.71 - 7.60
(m, 2H), 7.53 (d, J=2.0 Hz, 1H), 3.54 (q, J=6.3 Hz, 2H), 3.21 (t, J=6.7 Hz,
2H), 1.13 (s, 9H).
【0257】
ステップ4:N−(2−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)−フェニル)エチル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)フェネチル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(12g、28mmol)、NBS(7.4g、42mmol)、およびAIBN(2.3g、14mmol)のCCl
4(350mL)中の溶液を、80℃で16時間撹拌し、次いで濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−(2−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)−フェニル)エチル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(3.8、27%)を黄色のゴム質として得、6.9gの出発材料を回収した。
【0258】
ステップ5:N−((5−ブロモ−2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
N−(2−ブロモ−2−(5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)−フェニル)エチル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(3.8g、7.4mmol)およびK
2CO
3(2.1g、15mmol)のDMF(60mL)中の混合物を、2時間80℃に加熱し、次いで水(50mL)で希釈し、EtOAc(25mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(10mL×3)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−((5−ブロモ−2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(4.2g、100%)を黄色のゴム質として得た。
【0259】
ステップ6:tert−ブチル 3−(2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−3−((2,2,2−トリフルオロアセトアミド)−メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
N−((5−ブロモ−2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(4.2g、9.8mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(3.5g、9.8mmol)、およびCs
2CO
3(6.4mg、20mmol)のジオキサン(60mL)およびH
2O(15mL)中の懸濁液に、PdCl
2(dppf)(0.72g、0.98mmol)を加えた。反応液をN
2雰囲気下にて80℃で1.5時間撹拌し、次いで濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル 3−(2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−3((2,2,2−トリフルオロアセトアミド)−メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(2.9g、51%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 9.37 (t, J=6.1 Hz, 1H), 8.07 - 7.98 (m, 2H), 7.94 - 7.88 (m,
2H), 7.86 - 7.80 (m, 2H), 7.25 (dt, J=2.5, 9.0 Hz, 1H), 5.15 (dd, J=2.4, 6.4
Hz, 1H), 3.88 - 3.79 (m, 1H), 3.56 - 3.49 (m, 1H), 1.66 (s, 9H), 1.51 (s, 9H).
【0260】
ステップ7:キラルな3−(アミノメチル)−2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−3−((2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(500mg、0.857mmol)のMeOH(6mL)およびH
2O(3mL)中の溶液に、NaOH(69mg、1.7mmol)を加えた。反応液を50℃で9時間撹拌し、次いでEtOAc/MeOH(10/1:30mL)で希釈した。層を分離し、有機相をブライン(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、ラセミの3−(アミノメチル)−2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(262mg、79%)を淡黄色のゴム質として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、ピーク1(112mg、33.1%)およびピーク2(105mg、31.6%)をそれぞれ黄色のゴム質として得た。
【0261】
ステップ8:(+)−3−(アミノメチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
キラルな3−(アミノメチル)−2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(100mg、0.19mmol)(ステップ7、ピーク1)のHCl/MeOH(10mL)中の溶液を、30℃で16時間撹拌した。反応液を濃縮し、分取HPLCによって精製して、(+)−3−(アミノメチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(75mg、88%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.98 (dd, J=1.0, 8.3 Hz, 1H), 7.95 - 7.89 (m, 2H), 7.84 (d,
J=8.0 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.18 (dd, J=2.3, 9.8 Hz, 1H), 6.96 (dt, J=2.5, 9.2
Hz, 1H), 5.03 (dd, J=3.5, 8.8 Hz, 1H), 3.56 (dd, J=3.6, 13.2 Hz, 1H), 3.28 -
3.21 (m, 1H); LC-MS: m/z 353.9 (M +Na)
+; [α]
20D
+84.38° (c= 0.0035 g/mL, MeOH).
【0262】
(実施例20)
(−)−3−(アミノメチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0263】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
キラル−3−(アミノメチル)−2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(100mg、0.19mmol)(実施例19、ステップ7、ピーク2)のHCl(g)/MeOH(10mL)中の溶液を、30℃で16時間撹拌した。反応液を濃縮し、分取HPLCによって精製して、(−)−3−(アミノメチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(72mg、84%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 8.01 - 7.96 (m, 1H), 7.95 - 7.89 (m, 2H), 7.84 (d, J=8.3 Hz,
1H), 7.73 (s, 1H), 7.18 (dd, J=2.3, 9.5 Hz, 1H), 6.96 (dt, J=2.4, 9.2 Hz, 1H),
5.03 (dd, J=3.5, 8.8 Hz, 1H), 3.56 (dd, J=3.5, 13.1 Hz, 1H), 3.24 (dd, J=8.8,
13.1 Hz, 1H); LC-MS: m/z 353.9 (M +H)
+; [α]
20D
-65.21° (c= 0.0035 g/mL, MeOH).
【0264】
(実施例21)
(−)−メチル ((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)カルバメート
【0265】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:メチル ((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)カルバメート
3−(アミノメチル)−2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(300mg、0.774mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(200mg、1.55mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、5℃でカルボノクロリド酸メチル(81mg、0.852mmol)を加えた。反応液を30分間撹拌し、次いでEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗メチル ((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)カルバメート(320mg、収率93%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0266】
ステップ2:(−)−メチル ((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)カルバメート
メチル ((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)カルバメート(320mg、0.718mmol)およびTFA(8mL)のDCM(5mL)中の溶液を、50℃で3時間撹拌した。反応液を濃縮し、NaHCO
3(飽和)で中和し、次いでEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を分取HPLCによって精製して、100mgのラセミ生成物を得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−メチル ((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)カルバメート(33mg、12%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.97 - 7.88 (m, 2H), 7.86 (s, 1H), 7.77 (d, J=8.0 Hz, 1H),
7.68 (s, 1H), 7.16 (dd, J=2.4, 9.7 Hz, 1H), 6.95 (dt, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.87
- 4.82 (m, 1H), 3.71 - 3.58 (m, 4H), 3.50 (dd, J=7.0, 14.1 Hz, 1H); LC-MS: m/z,
411.9 (M+Na)
+; [α]
20D
-85° (c= 1 mg/mL, MeOH).
【0267】
(実施例22)
(+)−メチル ((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)カルバメート
【0268】
【化37】
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表題化合物は、実施例21について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとしてオフホワイト色の固体として得られた(37mg、13%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.95 - 7.88 (m, 2H), 7.86 (s, 1H), 7.77 (d, J=8.3 Hz, 1H),
7.68 (s, 1H), 7.16 (dd, J=2.4, 9.7 Hz, 1H), 6.95 (dt, J=2.5, 9.2 Hz, 1H), 4.85
(d, J=5.8 Hz, 1H), 3.69 - 3.59 (m, 4H), 3.50 (dd, J=6.9, 14.2 Hz, 1H); LC-MS:
m/z, 411.8 (M+Na)
+; [α]
20D
+89° (c= 1 mg/mL, MeOH).
【0269】
(実施例23)
(−)−N−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)アセトアミド
【0270】
【化38】
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ステップ1:N−((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)アセトアミド
3−(アミノメチル)−2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(100mg、0.258mmol)のDCM(5mL)およびDIPEA(0.09mL、0.52mmol)中の冷却した(氷浴)溶液に、塩化アセチル(22mg、0.28mmol)のDCM(2mL)中の溶液を滴下した。反応液を室温で30分間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物をラセミ混合物として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークの表題化合物(ピーク1、37mg、23%)および2番目の溶出ピーク(ピーク2、25mg、収率23%)を白色のゴム質として得た。
【0271】
ステップ2:(−)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)アセトアミド
キラル−N−((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)アセトアミド(ステップ1、ピーク1、25mg、0.07mmol)のHCl(g)/MeOH(5mL)中の溶液を、30℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮し、分取TLCによって精製して、(−)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)アセトアミド(11mg、44%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.97 - 7.86 (m, 3H), 7.77 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.70 - 7.68 (m,
1H), 7.16 (dd, J=2.3, 9.5 Hz, 1H), 6.99 - 6.92 (m, 1H), 4.91 - 4.88 (m, 1H),
3.81 (dd, J=4.1, 13.9 Hz, 1H), 3.52 (dd, J=6.7, 13.9 Hz, 1H), 1.94 (s, 3H)
LC-MS: m/z 373.9 (M +H)
+; [α]
20D
-67.65° (c= 0.00136 g/mL, MeOH).
【0272】
(実施例24)
(+)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)アセトアミド
【0273】
【化39】
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キラルなN−((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)アセトアミド(実施例23、ステップ1、ピーク2、37mg、0.09mmol)のHCl/MeOH(5mL)中の溶液を、30℃で7時間撹拌した。反応液を濃縮し、分取TLCによって精製して、(+)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)アセトアミド(27mg、83%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.94 - 7.87 (m, 3H), 7.77 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H),
7.16 (dd, J=2.3, 9.8 Hz, 1H), 6.95 (dt, J=2.5, 9.2 Hz, 1H), 4.91 - 4.88 (m,
1H), 3.80 (dd, J=4.1, 13.9 Hz, 1H), 3.56 - 3.48 (m, 1H), 1.94 (s, 3H) LC-MS:
m/z 395.9 (M +Na)
+; [α]
20D
+81.67° (c= 0.0024 g/mL, MeOH).
【0274】
(実施例25)
(−)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0275】
【化40】
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ステップ1:2−(tert−ブチル)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−3−((2,2,2−トリフルオロアセトアミド)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.9g、3.3mmol)のMeOH(20mL)およびH
2O(12mL)中の溶液に、NaOH(260mg、6.51mmol)を加えた。反応液を65℃で30時間撹拌し、次いで水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−(tert−ブチル)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(1.1g、87%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0276】
ステップ2:2−(tert−ブチル)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
3−(アミノメチル)−2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(200mg、0.516mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、室温でホルムアルデヒド(水中37%、209mg、2.58mmol)を加えた。反応液を15分間撹拌し、次いで、NaBH
3CN(49mg、0.77mmol)を加えた後、AcOH(31mg、0.52mmol)を加えた。反応液を室温で1時間撹拌し、次いでEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗2−(tert−ブチル)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(200mg、93%)を黄色の油状物として得た。
【0277】
ステップ3:(−)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
2−(tert−ブチル)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(200mg、0.481mmol)およびTFA(5mL)のDCM(5mL)中の溶液を、30℃で2時間、次いで50℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮し、次いでNaHCO
3(飽和)で中和し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を分取HPLCによって精製して、表題化合物をラセミ混合物として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(26mg、15%)を無色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.90 - 7.83 (m, 3H), 7.76 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H),
7.16 (dd, J=2.3, 9.5 Hz, 1H), 6.94 (dt, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.86 (dd, J=4.5,
9.3 Hz, 1H), 2.84 (dd, J=4.3, 12.8 Hz, 1H), 2.70 (dd, J=9.3, 12.8 Hz, 1H), 2.43
(s, 6H); LC-MS: m/z, 359.9 (M+H)
+; [α]
20D
-270.66° (c= 1 mg/mL, MeOH).
【0278】
(実施例26)
(+)−3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0279】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例25について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(25mg、14%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.92 - 7.81 (m, 3H), 7.75 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H),
7.15 (dd, J=2.3, 9.8 Hz, 1H), 6.94 (dt, J=2.3, 9.2 Hz, 1H), 4.83 (dd, J=4.5,
9.0 Hz, 1H), 2.84 - 2.75 (m, 1H), 2.66 (dd, J=9.0, 12.8 Hz, 1H), 2.40 (s, 6H);
LC-MS: m/z, 359.7 (M+H)
+; [α]
20D
+31° (c= 1 mg/mL, MeOH).
【0280】
(実施例27)
(+)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−N−メチルアセトアミド
【0281】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル 3−(2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−3−((2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミド)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 3−(2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−3−((2,2,2−トリフルオロアセトアミド)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(430mg、0.737mmol)のDMF(5mL)中の溶液に、NaH(35mg、0.88mmol、鉱油中60%分散液)を加えた。懸濁液を10℃で5分間撹拌し、次いでヨウ化メチル(MeI)(523mg、3.68mmol)を加え、撹拌を10℃で16時間継続した。反応液をNH
4Cl(飽和)(15mL)で失活させ、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL×3)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗tert−ブチル 3−(2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−3−((2,2,2−トリフルオロアセトアミド)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(500mg、>100%)を黄色の油状物として得た。
【0282】
ステップ2:2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−((メチルアミノ)−メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−3−((2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(500mg、0.837mmol)のMeOH(10mL)およびH
2O(6mL)中の溶液に、NaOH(100mg、2.51mmol)を加えた。反応液を60℃で16時間撹拌し、次いで水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−((メチルアミノ)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(330mg、98%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0283】
ステップ3:N−((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−N−メチルアセトアミド
2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−((メチルアミノ)−メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(180mg、0.448mmol)およびDIPEA(0.148mL、0.897mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、塩化アセチル(38.7mg/0.0351mL、0.493mmol)のDCM(1mL)中の溶液を滴下した。反応液を10℃で1時間撹拌し、次いで濃縮し、水(10mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、N−((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−N−メチルアセトアミド(220mg、>100%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0284】
ステップ4:(+)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−N−メチルアセトアミド
N−((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−N−メチルアセトアミド(220mg、0.496mmol)のTFA(10mL)中の溶液を、50℃で32時間撹拌した。反応液を濃縮し、次いでNaHCO
3(飽和)(10mL)で中和し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物(200mg)を得た。粗生成物を分取HPLCによって精製して、ラセミのN−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−N−メチルアセトアミド(54mg、収率28%)を無色の油状物として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−N−メチルアセトアミド(18mg、33%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ
[ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.20 - 7.76 (m, 6H), 7.34 - 7.21 (m,
1H), 7.02 (t, J=9.3 Hz, 1H), 4.96 (br s, 1H), 4.04 - 3.48 (m, 2H), 3.09 - 2.89
(m, 3H), 2.02 (d, J=3.8 Hz, 3H); LC-MS: m/z, 388.1 (M+H)
+; [α]
20D +35° (c= 2 mg/mL,
DMSO).
【0285】
(実施例28)
(−)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)−N−メチルアセトアミド
【0286】
【化43】
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表題化合物は、実施例27について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(18mg、33%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.18 - 7.78 (m, 6H), 7.27 (d, J=9.8 Hz,
1H), 7.02 (t, J=9.2 Hz, 1H), 4.97 (d, J=9.5 Hz, 1H), 4.05 - 3.48 (m, 2H), 3.08
- 2.91 (m, 3H), 2.02 (d, J=4.8 Hz, 3H); LC-MS: m/z, 387.9 (M+H)
+; [α]
20D -30.5° (c= 2
mg/mL, DMSO).
【0287】
(実施例29)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0288】
【化44】
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ステップ1:3−(3−ブロモフェニル)プロパン−1−オール
3−(3−ブロモフェニル)プロパン酸(8.0g、35mmol)の無水THF(100mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、窒素雰囲気下にて付加漏斗でBH
3−THF(100mL、1.0M)を加えた。反応液を0℃で1時間、次いで還流状態で16時間撹拌した。反応液をHCl(37mL、2M)で慎重に失活させ、次いで濃縮してTHFを除去した。懸濁液をDCM(300mL)で希釈し、次いで濾過して固体を除去した。層を分離し、有機相を水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、3−(3−ブロモフェニル)プロパン−1−オール(9.8g、>100%)を黄色の油状物として得、これをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。
【0289】
ステップ2:3−(3−ブロモフェニル)プロピルアセテート
3−(3−ブロモフェニル)プロパン−1−オール(4.5g、16mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、Ac
2O(1.95g、19.1mmol)、Et
3N(4.83g、47.7mmol)、およびDMAP(97mg、0.79mmol)を加えた。反応液を16℃で30分間撹拌し、次いで水(10mL)で失活させ、層を分離した。有機相を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%の石油エーテル中EtOAc)によって精製して、3−(3−ブロモフェニル)プロピルアセテート(4.0g、98%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 7.43 (s, 1H), 7.38 (td, J=1.9, 7.3 Hz, 1H), 7.27 - 7.21 (m,
2H), 3.98 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.65 - 2.61 (m, 2H), 1.99 (s, 3H), 1.90 - 1.80 (m,
2H).
【0290】
ステップ3:3−(5−ブロモ−2−(クロロスルホニル)フェニル)プロピルアセテート
3−(3−ブロモフェニル)プロピルアセテート(3.8g、15mmol)のCHCl
3(50mL)中の冷却した溶液に、付加漏斗でクロロスルホン酸(17.2g、148mmol)を滴下した。反応液を14℃で3時間撹拌し、次いで氷(200g)中に注ぎ、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)、NaHCO
3(飽和)(50mL)、水(50mL)、およびブライン(50mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、3−(5−ブロモ−2−(クロロスルホニル)フェニル)プロピルアセテート(2.2g、42%)を黄色の油状物として得た。
【0291】
ステップ4:3−(5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)フェニル)プロピルアセテート
3−(5−ブロモ−2−(クロロスルホニル)フェニル)プロピルアセテート(1.7g、8.0mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、t−BuNH
2(1.2g、16mmol)を加えた。反応液を14℃で30分間撹拌し、次いで水(15mL)で失活させ、濃縮してDCMを除去した。残渣をEtOAc(20mL×3)で抽出し、合わせた有機層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、3−(5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)フェニル)プロピルアセテート(2.4g、81%)を黄色の油状物として得、これをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。
【0292】
ステップ5:3−ブロモ−3−(5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)フェニル)プロピルアセテート
3−(5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)フェニル)プロピルアセテート(2.4g、6.118mmol)のCCl
4(40mL)中の溶液に、NBS(1.2g、6.73mmol)およびAIBN(502mg、3.06mmol)を加えた。反応液を窒素雰囲気下にて80℃で6時間撹拌し、次いで水(20mL)で失活させた。層を分離し、有機相を水(20mL×2)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、3−ブロモ−3−(5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)フェニル)プロピルアセテート(3.0g、>100%)を褐色の油状物として得た。
【0293】
ステップ6:2−(5−ブロモ−2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)エチルアセテート
3−ブロモ−3−(5−ブロモ−2−(N−(tert−ブチル)スルファモイル)−フェニル)プロピルアセテート(1.7g、3.5mmol)のMeCN(20mL)中の溶液に、K
2CO
3(968mg、7.00mmol)を加えた。反応液を40℃で16時間撹拌し、次いで水(15mL)で失活させ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2−(5−ブロモ−2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)エチルアセテート(580mg、42%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.66 - 7.59 (m, 2H), 7.56 - 7.54 (m, 1H), 4.82 (t, J=4.6 Hz,
1H), 4.28 - 4.23 (m, 1H), 4.06 - 3.99 (m, 1H), 2.34 - 2.30 (m, 2H), 1.88 (s,
3H), 1.55 (s, 9H).
【0294】
ステップ7:tert−ブチル 3−(3−(2−アセトキシエチル)−2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
2−(5−ブロモ−2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)エチルアセテート(580mg、1.49mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(448mg、1.63mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(111mg、0.149mmol)、およびK
3PO
4(946mg、4.46mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2.5mL)中の溶液を、窒素で1分間スパージングし、次いで80℃で16時間撹拌した。粗反応液をEtOAc(15mL×3)で抽出し、合わせた有機層を水(15mL)およびブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜40%の石油エーテル中EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 3−(3−(2−アセトキシエチル)−2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(460mg、57%)を黄色のゴム質として得た。
【0295】
ステップ8:2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)エチルアセテート
tert−ブチル 3−(3−(2−アセトキシエチル)−2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(660mg、1.21mmol)のTFA(6mL)中の冷却した(氷浴)溶液を、6℃で3時間撹拌した。反応液を濃縮し、次いでDCM(60mL)で希釈し、NaHCO
3(飽和)(20mL)で中和した。層を分離し、有機相を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)エチルアセテート(280mg、60%)を白色の固体として得た。
【0296】
ステップ9:(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)エチルアセテート(280mg、0.721mmol)のTHF(20mL)および水(10mL)中の溶液に、LiOH−H
2O(151mg、3.60mmol)を加えた。反応液を50℃で2時間撹拌し、次いでDCM(20mL×3)で抽出した。水相を凍結乾燥し、次いでDCM/MeOH(40mL/4mL)に溶解させ、濾過した。濾液を濃縮して、ラセミの5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(190mg、76%)を白色の固体として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(54mg、28%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 7.95 - 7.90 (m, 2H), 7.88 - 7.77 (m, 4H),
7.26 (dd, J=2.4, 9.9 Hz, 1H), 7.01 (dt, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.81 - 4.74 (m,
1H), 4.70 (t, J=4.9 Hz, 1H), 3.67 - 3.57 (m, 2H), 2.22 - 2.13 (m, 1H), 1.83 -
1.74 (m, 1H); LC-MS: m/z 347.1 (M+H)
+; [α]
20D
-46.89
o (c=1.045 mg/mL, MeOH).
【0297】
(実施例30)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0298】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
表題化合物は、実施例29について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(58mg、31%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 7.95 - 7.90 (m, 2H), 7.89 - 7.76 (m, 4H),
7.26 (dd, J=2.4, 9.9 Hz, 1H), 7.01 (dt, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.77 (dd, J=3.0,
9.5 Hz, 1H), 4.70 (br s, 1H), 3.65 - 3.57 (m, 2H), 2.22 - 2.14 (m, 1H), 1.77
(dt, J=5.0, 9.2 Hz, 1H); LC-MS: m/z 346.9 (M+H)
+; [α]
20D +44.1°
(c=1.155 mg/mL, MeOH).
【0299】
(実施例31)
2−(2−アミノエチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0300】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:4−ブロモ−2−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド
1−ブロモ−3−メチルベンゼン(40g、230mmol)のCHCl
3(400mL)中の無色の溶液に、0℃にて付加漏斗で80分かけてクロロスルホン酸(164g、1400mmol)を加えた。得られる褐色の溶液を0℃で4時間撹拌し、次いで氷(400g)中に注ぎ、ジクロロメタン(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(150mL×2)およびブライン(150mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−ブロモ−2−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(45g、71%)を白色の固体として得、これをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.93 (dd, J = 1.3, 8.5 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8
Hz, 1H), 2.77 (s, 3H).
【0301】
ステップ2:4−ブロモ−2−メチルベンゼンスルホンアミド
4−ブロモ−2−メチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(45g、170mmol)の1,4−ジオキサン(350mL)中の黄色の溶液に、0℃にて付加漏斗でNH
4OH(350mL、28%w/v)を加えた。反応液を24℃で10時間撹拌し、次いで濃縮した。得られる固体を水(50mL)で洗浄し、次いでエーテルで摩砕した。懸濁液を濾過し、アセトン/石油エーテル(100mL/250mL)で再結晶させて、4−ブロモ−2−メチルベンゼンスルホンアミド(39g、94%)を白色の結晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.88 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.48 - 4.46 (m, 1H),
4.83 (br s, 2H), 2.67 (s, 3H).
【0302】
ステップ3:5−ブロモベンゾ[d]イソチアゾール−3(2H)−オン 1,1−ジオキシド
磁気撹拌棒および内部温度計を備えた500mLの三口丸底フラスコに、H
5IO
6(46.3g、203mmol)のMeCN(350mL)中の溶液を装入した。白色の懸濁液を23℃で1時間撹拌し、次いで、CrO
3(254mg、2.54mmol)を加えた後、Ac
2O(20.7g、203mmol)を加えた。反応液を0℃に冷却し、0℃で15分間、次いで室温で16時間撹拌しながら、4−ブロモ−2−メチルベンゼンスルホンアミド(6.35g、25.4mmol)を加えた。得られる黄色の懸濁液を濾過し、水(300mL)で洗浄した。白色の固体を乾燥させて、5−ブロモベンゾ[d]イソチアゾール−3(2H)−オン 1,1−ジオキシド(5.6g、84%)を白色の固体として得、これをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 8.23 - 8.01 (m, 3H), 7.08 (br s, 1H).
【0303】
ステップ4:5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモベンゾ[d]イソチアゾール−3(2H)−オン 1,1−ジオキシド(7.5g、29mmol)の乾燥THF(160mL)中の冷却した(氷浴)白色の懸濁液に、BH
3.MeS(10M、14.3mL、143mmol)をゆっくりと加えた。反応液を75℃で2時間撹拌し、次いで、氷浴中に保ったまま、HCl(2M、150mL)でゆっくりと失活させた。混合物を1時間撹拌し、次いで濃縮し、ジクロロメタン(100mL×4)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(6.6g、92%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 7.91 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.80 - 7.72 (m, 2H), 4.39 (d, J =
5.0 Hz, 2H).
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.67 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 7.57 (s, 1H), 4.89 (br s, 1H), 4.52
(s, 2H).
【0304】
ステップ5:tert−ブチル (2−ヒドロキシエチル)カルバメート
Boc
2O(21.8g、0.1mol)のジクロロメタン(20mL)中の無色の溶液に、0℃で、エタノールアミン(6.71g、0.11mol)を15分かけて少量ずつ加えた。反応液を28℃で16時間撹拌し、次いで水(20mL)で失活させ、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル (2−ヒドロキシエチル)カルバメート(17g、100%)を透明な油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 5.23 (br s, 1H), 3.63 - 3.61 (m, 2H), 3.23 (br s, 2H), 1.41
(s, 9H).
【0305】
ステップ6:2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチルメタンスルホネート
tert−ブチル (2−ヒドロキシエチル)カルバメート(10.0g、62.0mmol)およびEt
3N(9.48mL、68.2mmol)の乾燥ジクロロメタン(200mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、MsCl(8.53g、74.4mmol)のジクロロメタン(100mL)中の溶液を30分かけて滴下した。反応液を0℃で1時間撹拌し、次いで濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(100mL)および水(60mL)で希釈した。有機層を5%NaHCO
3水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチルメタンスルホネート(9.3g、収率62%)を無色の液体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 5.03 (br s, 1H), 4.26 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 3.44 (d, J = 4.8
Hz, 2H), 3.01 (s, 3H), 1.42 (s, 9H).
【0306】
ステップ7:tert−ブチル (2−(5−ブロモ−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)カルバメート
5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(500mg、2.02mmol)およびK
2CO
3(557mg、4.03mmol)のDMF(8mL)中の白色の懸濁液を、27℃で1時間撹拌し、次いで、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチルメタンスルホネート(723mg、3.02mmol)のDMF(2mL)中の溶液をゆっくりと加えた。反応液をN
2で1分間スパージングし、80℃で16時間撹拌した。反応液を周囲温度に冷却し、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。黄色の粗固体をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル (2−(5−ブロモ−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)カルバメート(656mg、83%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 8.02 (s, 1H), 7.67 (s, 2H), 7.57 (s, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.49
- 3.43 (m, 4H), 1.41 (s, 9H).
【0307】
ステップ8:tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル (2−(5−ブロモ−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)カルバメート(800mg、2.04mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.1g、2.5mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(153mg、0.204mmol)、およびK
3PO
4(1.3g、6.1mmol)の1,4−ジオキサン(16mL)および水(4mL)中の黄色の溶液を、N
2で1分間スパージングし、80℃で16時間撹拌した。粗反応液を濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(830mg、74%)を黄色の油状物として得た。LC-MS: m/z 568.1 (M+Na)
+.
【0308】
ステップ9:2−(2−アミノエチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(330mg、0.61mmol)のジクロロメタン(4mL)中の冷却した(氷浴)黄色の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を滴下した。反応液を周囲温度で1時間撹拌し、次いで水性NH
3/H
2O(5mL)で失活させ、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過し、濃縮した。粗固体を分取HPLCによって精製して、2−(2−アミノエチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(24mg、20%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.74 (br s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.97 - 7.86 (m, 5H), 7.27
(dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.56 (s, 2H), 3.33 -
3.31 (m, 2H), 2.98 (t, J = 5.8 Hz, 2H); LC-MS: m/z 368.0 (M+Na)
+.
【0309】
(実施例32)
2−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0310】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:2−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
2−(2−アミノエチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(210mg、0.608mmol)のメタノール(10mL)中の白色の溶液に、27℃でホルムアルデヒド(247mg、1.22mmol、水中37%)を加えた。反応液を27℃で30分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却し、NaBH
4(46mg、1.22mmol)を加えた。反応液を16時間撹拌し、次いで水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を分取HPLCによって精製して、2−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(11mg、5%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.67 (br s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.98 - 7.84 (m, 4H), 7.26
(dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 4.57 (s, 2H), 3.30
(t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.60 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.24 (s, 6H); LC-MS: m/z 374.1
(M+H)
+.
【0311】
(実施例33)
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0312】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(300mg、1.21mmol)、2−ブロモエタノール(227mg、1.81mmol)、およびK
2CO
3(334mg、0.242mmol)のDMF(5mL)中の溶液を、N
2雰囲気下にて80℃で16時間撹拌した。反応液を水(10mL)で失活させ、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)およびブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。黄色の粗油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(249mg、70%)を白色の固体として得た。
【0313】
ステップ2:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−ヒドロキシエチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(249mg、0.852mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(308mg、0.852mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(64mg、0.09mmol)、およびK
3PO
4(543mg、2.56mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)および水(2mL)中の溶液を、N
2で1分間スパージングし、次いで80℃で16時間撹拌した。粗反応混合物を酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)およびブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−ヒドロキシエチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(290mg、76%)を黄色の固体として得た。LC-MS: m/z 447.2 (M+H)
+.
【0314】
ステップ3:2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチルアセテート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−ヒドロキシエチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(290mg、0.55mmol)の酢酸エチル(3mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、HCl(酢酸エチル中4M、6mL)をゆっくりと加えた。黄色の溶液を17℃で12時間撹拌した。反応液を氷浴中で再冷却し、次いでトリフルオロ酢酸(3mL)を加え、反応液を周囲温度で2時間撹拌した。反応を水(5mL)で失活させ、濃縮し、得られる溶液のpHをNaHCO
3(飽和)(15mL)で8に調整した。水溶液をジクロロメタン(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)およびブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシドベンゾ−[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチルアセテート(251mg、>100%)が褐色の固体として単離された。LC-MS: m/z 389.1 (M+H)
+.
【0315】
ステップ4:5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチルアセテート(251mg、0.52mmol)のTHF(4mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、LiOH.H
2O(54mg、1.3mmol)の水(2mL)中の溶液をゆっくりと加えた。反応液を50℃で3時間撹拌し、次いで濃縮し、ジクロロメタン(15mL)で抽出した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を分取HPLCによって精製して、5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(84mg、47%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.66 (br s, 1H), 7.96 (dd, J = 5.3, 8.8 Hz, 1H), 7.91 - 7.84
(m, 4H), 7.26 (dd, J = 2.4, 9.9 Hz, 1H), 7.03 - 6.98 (m, 1H), 4.94 (t, J = 5.1
Hz,1H), 4.59 (s, 2H), 3.71 (q, J = 5.7 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 5.8 Hz, 2H);
LC-MS: m/z 347.1 (M+H)
+.
【0316】
(実施例34)
(S)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0317】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(S)−5−ブロモ−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(600mg、1.5mmol)、(R)−4−(クロロメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(328mg、2.2mmol)、およびK
2CO
3(501mg、3.63mmol)のDMF(10mL)中の溶液を、N
2雰囲気下にて80℃で50時間撹拌した。反応液を水(10mL)で失活させ、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)およびブライン(10mL×3)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。褐色の粗油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜30%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、(S)−5−ブロモ−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(220mg、42%)を黄色の油状物として得た。
【0318】
ステップ2:(S)−tert−ブチル 3−(2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
(S)−5−ブロモ−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(220mg、0.607mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(219mg、0.61mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(45mg、0.06mmol)、およびK
3PO
4(387mg、1.82mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)および水(2mL)中の溶液を、N
2で1分間スパージングした。反応液を80℃で16時間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、(S)−tert−ブチル 3−(2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1Hインドール−1−カルボキシレート(416mg、>100%)を褐色の油状物として得、これをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。LC-MS: m/z 539.1 (M+H)
+.
【0319】
ステップ3:(S)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
(S)−tert−ブチル 3−(2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(416mg、0.81mmol)のジクロロメタン(4mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。反応液を16℃で1時間撹拌し、次いで濃縮した。NH
3−H
2O(0.5mL)を加えて粗固体をpH7に中和し、次いで分取HPLCによって精製して、(S)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(45mg、27%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.67 (br s, 1H), 7.97 (dd, J = 5.3, 9.0 Hz, 1H), 7.92 - 7.85
(m, 4H), 7.26 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 5.05
(d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.73 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.68 - 4.53 (m, 2H), 3.79 - 3.76
(m, 1H), 3.45 - 3.36 (m, 3H), 3.04 (dd, J = 7.5, 14.1 Hz, 1H); LC-MS: m/z 377.0
(M+H)
+; [α]
20D -4.91° (c=1.0189 mg/ml, メタノール).
【0320】
(実施例35)
(R)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0321】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
実施例34で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、(S)−4−(クロロメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソランを使用して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.10 - 7.75 (m, 5H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.07 - 6.95 (m, 1H), 5.06 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.75 (t, J = 5.5 Hz,
1H), 4.71 - 4.64 (m, 1H), 4.60 - 4.53 (m, 1H), 3.84 - 3.74 (m, 1H), 3.48 - 3.40
(m, 3H), 3.05 (dd, J = 7.5, 14.1 Hz, 1H); LCMS: m/z 399.0 (M+Na)
+;
[α]
20D +3.51° (c=1.14 mg/ml, メタノール).
【0322】
(実施例36)
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0323】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル 4−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル 4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(10g、50mmol)のジクロロメタン(100mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、トリエチルアミン(14mL、99mmol)および塩化メタンスルホニル(6.8g、60mmol)を加えた。反応液を周囲温度に温め、1時間撹拌し、次いで水(50mL)で失活させ、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル 4−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(15g、収率>100%)を淡黄色の固体として得、これをそれ以上精製せずに次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 4.90 - 4.86 (m, 1H), 3.73 - 3.67 (m, 2H), 3.33 - 3.27 (m,
2H), 3.04 (s, 3H), 1.99 - 1.94 (m, 2H), 1.85 - 1.79 (m, 2H), 1.46 (s, 9H).
【0324】
ステップ2:tert−ブチル 4−(5−ブロモ−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−ピペリジン−1−カルボキシレート
5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(1.0g、1.5mmol)およびK
2CO
3(411mg、2.97mmol)のDMF(20mL)中の混合物を、27℃で30分間撹拌し、次いでtert−ブチル 4−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(498mg、1.78mmol)を加えた。反応液を3回真空排気およびN
2再充填し、次いで80℃で16時間撹拌した。反応液を水(30mL)で失活させ、酢酸エチル(30mL×5)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜40%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 4−(5−ブロモ−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−ピペリジン−1−カルボキシレート(600mg、収率34.5%)を白色の固体として得た。LC-MS: m/z 454.8 (M+Na)
+.
【0325】
ステップ3:tert−ブチル 3−(2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 4−(5−ブロモ−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(405mg、1.25mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(497mg、1.38mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(93.5mg、0.125mmol)、およびK
3PO
4(797mg、3.76mmol)の1,4−ジオキサン(8.0mL)および水(2.0mL)中の黄色の溶液を、N
2で1分間スパージングし、次いで80℃で4時間撹拌した。反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜40%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 3−(2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(498mg、68%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.96 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.78 -
7.78 (m, 2H), 7.67 - 7.62 (m, 2H), 7.11 - 7.06 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.24 -
4.18 (m, 2H), 3.89 - 3.83 (m, 1H), 2.94 - 2.88 (m, 2H), 2.08 (d, J = 13.6 Hz,
2H), 1.87 - 1.77 (m, 2H), 1.71 (s, 9H), 1.48 (m, 9H); LC-MS: m/z 608.0 (M+Na)
+.
【0326】
ステップ4:5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(400mg、0.683mmol)の酢酸エチル(6mL)中の淡黄色の溶液に、トリフルオロ酢酸(3mL)を加えた。反応液を32℃で2時間撹拌し、次いでメタノール(10mL)で希釈し、氷浴中で冷却し、NH
3−H
2O(10mL)で処理した。黄色の溶液を濃縮し、分取HPLCによって精製して、5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(78mg、27%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 8.32 (br s, 1H), 7.97 - 7.82 (m, 5H), 7.27
(dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.54 (s, 2H), 3.76 -
3.69 (m, 1H), 3.19 (d, J = 11.5 Hz, 2H), 2.987 - 2.81 (m, 2H), 2.00 - 1.85 (m,
4H); LC-MS: m/z 385.9 (M+H)
+.
【0327】
(実施例37)
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0328】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(170mg、0.441mmol)、ホルムアルデヒド(水中40%)(46mg、0.57mmol)、およびCH
3COOH(2滴)のジクロロメタン(3mL)中の黄色の溶液を、0℃で15分間撹拌し、次いで、NaBH(OAc)
3(100mg、0.472mmol)をジクロロメタン(2mL)中の懸濁液として加えた。懸濁液を0℃で1時間撹拌し、次いで水(5mL)で失活させ、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層をブライン(5mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗固体を分取HPLCによって精製して、5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(40mg、23%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.67 (br s, 1H), 7.97 - 7.81 (m, 5H), 7.26 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.53 (s, 2H), 2.85 (d, J = 12.0 Hz,
1H), 2.20 (s, 3H), 1.99 - 1.88 (m, 4H), 1.23 (br s, 4H); LC-MS: m/z 399.9 (M+H)
+.
【0329】
(実施例38)
(R)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0330】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
実施例36で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、(S)−(+)−3−ヒドロキシテトラヒドロフランから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.80 - 11.56 (m, 1H), 8.00 - 7.83 (m, 5H), 7.27 (dd, J =
2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.06 - 6.97 (m, 1H), 4.60 - 4.51 (m, 2H), 4.32 - 4.23 (m,
1H), 3.98 - 3.90 (m, 2H), 3.87 - 3.79 (m, 1H), 3.75 - 3.66 (m, 1H), 2.34 - 2.24
(m, 1H), 2.23 - 2.13 (m, 1H); LC-MS: m/z 394.8 (M+Na)
+; [α]
20D +21.1° (c = 0.95
mg/mL, DMSO).
【0331】
(実施例39)
(S)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0332】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
実施例36で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、(R)−(+)−3−ヒドロキシテトラヒドロフランから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.67 (br s, 1H), 7.99 - 7.82 (m, 5H), 7.26 (dd, J = 2.5,
10.0 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.3, 9.2 Hz, 1H), 4.60 - 4.51 (m, 2H), 4.31 - 4.23
(m, 1H), 3.98 - 3.91 (m, 2H), 3.82 (dd, J = 6.0, 9.5 Hz, 1H), 3.74 - 3.66 (m,
1H), 2.33 - 2.23 (m, 1H), 2.22 - 2.13 (m, 1H); LC-MS: m/z 394.8 (M+Na)
+;
[α]
20D -27.36° (c = 0.95 mg/mL, DMSO).
【0333】
(実施例40)
2−(アゼチジン−3−イル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0334】
【化55】
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実施例36で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、N−Boc−3−OH−アゼチジンを使用して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.77 (br s, 1H), 8.35 (br s, 1H), 7.97 - 7.87 (m, 5H), 7.28
(dd, J = 2.1, 9.9 Hz, 1H), 7.02 (dt, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 4.72 (s, 2H), 4.61
(d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.14 (br s, 4H); LC-MS: m/z 357.9 (M+H)
+.
【0335】
(実施例41)
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0336】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:5−(6−フルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
2−(アゼチジン−3−イル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(150mg、0.318mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、周囲温度でホルムアルデヒド(水中37%、129mg、1.59mol)を加えた。反応液を27℃で15分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却し、NaBH
3CN(30mg、0.477mmol)を加えた。反応液をゆっくりと27℃に温め、12時間撹拌し、次いで水(4mL)で希釈し、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、5−(6−フルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(134mg、>100%)を黄色の固体として得た。
【0337】
ステップ2:5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−(6−フルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(124mg、0.309mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)中の冷却した(氷浴)黄色の溶液に、NH
3/H
2O(2.5mL)をゆっくりと加えた。反応液を27℃で48時間撹拌し、次いでジクロロメタン(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。黄色の粗油状物を分取TLC(シリカゲル、10%のジクロロメタン中メタノール)によって精製して、5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(30mg、26%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.91 - 7.87 (m, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.3 Hz, 1H),
7.68 (s, 1H), 7.16 (dd, J = 2.3, 9.5 Hz, 1H), 6.95 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H),
4.56 (s, 2H), 4.27 - 4.22 (m, 1H), 3.73 - 3.69 (m, 2H), 3.55 - 3.51 (m, 2H),
2.44 (s, 3H); LC-MS: m/z 371.9 (M+H)
+.
【0338】
(実施例42)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0339】
【化57】
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ステップ1:5−ブロモ−2−(2−(メチルチオ)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(1000mg、4.03mmol)、(2−クロロエチル)(メチル)スルファン(892mg、8.06mmol)、およびK
2CO
3(1110mg、8.06mmol)のDMF(10mL)中の溶液を、3回真空排気およびN
2再充填し、次いで85℃で7時間撹拌した。反応液を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL×2)およびブライン(30mL×3)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、5−ブロモ−2−(2−(メチルチオ)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(1.3g、43%)を濃黄色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 7.90 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.86 - 7.84 (m, 1H), 7.81 - 7.79
(m, 1H), 4.54 (s, 2H), 3.41 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.79 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 2.12
(s, 3H).
【0340】
ステップ2:5−ブロモ−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−2−(2−(メチルチオ)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(1000mg、3.103mmol)の無水ジクロロメタン(50mL)中の黄色の溶液に、−25℃で、meta−クロロペルオキシ安息香酸(m−CPBA)(630mg、3.10mmol)を加えた。黄色の懸濁液を30分間撹拌し、次いでH
2O(25mL×3)で洗浄した。層を分離し、有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜5%のメタノール/ジクロロメタン)によって精製して、5−ブロモ−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(652mg、62%)を黄色の固体として得た。LC-MS: m/z 359.7 (M+Na)
+.
【0341】
ステップ3:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(857mg、2.53mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1100mg、3.04mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(189mg、0.025mmol)、およびK
3PO
4(1610mg、7.60mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(3mL)中の黄色の混合物を、N
2で1分間スパージングした。反応液を80℃で3時間撹拌し、次いで酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜5%のメタノール/ジクロロメタン)によって精製して、tert−ブチル−6−フルオロ−3−(2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.33g、79%)を黒色の油状物として得た。LC-MS: m/z 493.0 (M+H)
+.
【0342】
ステップ4:(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−(メチルスルフィニル)−エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.3g、2.0mmol)のジクロロメタン(16mL)中の溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(8mL)を加えた。黒色の溶液を26℃で16時間撹拌し、次いで濃縮し、酢酸エチル(10mL)およびNaHCO
3(飽和)(20mL)で希釈した。層を分離し、水相を酢酸エチル(20mL×3)で逆抽出した。合わせた有機層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜10%のメタノール/ジクロロメタン)によって精製して、ラセミの5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(450mg、57%)を黄色の固体として得た。LC-MS: m/z 392.9 (M+H)
+, 414.8 (M+Na)
+.ラセミ生成物を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(68mg、26%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 7.98 - 7.87 (m, 5H), 7.27 (d, J = 10.0 Hz,
1H), 7.01 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 3.62 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.26 -
3.19 (m,1H), 3.07 - 3.04 (m, 1H), 2.65 (s, 3H); LC-MS: m/z 393.1 (M+H)
+;
[α]
20D +18.5° (c=1.515 mg/ml, DMSO).
【0343】
(実施例43)
3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0344】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:エチル3−(5−ブロモ−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート
5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(800mg、1.9mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、エチル3−ブロモプロパノエート(420mg、2.32mmol)およびK
2CO
3(535mg、3.87mmol)を加え、次いで、混合物をN
2で1分間スパージングし、80℃で16時間撹拌した。粗反応液を酢酸エチル(20mL)および水(20mL)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(30mL×2)で逆抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL×2)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、2〜20%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、エチル3−(5−ブロモ−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート(530mg、79%)を灰色の固体として得た。
【0345】
ステップ2:tert−ブチル 3−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
エチル3−(5−ブロモ−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート(530mg、1.52mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(605mg、1.67mmol)、およびK
3PO
4(646mg、3.04mmol)のジオキサン/H
2O(12ml/4mL)中の黄色の溶液に、N
2下にて25℃で、Pd(dppf)Cl
2(111mg、0.152mmol)を加えた。反応液を90℃に加熱し、14時間撹拌し、次いで酢酸エチル(40mL)で希釈した。層を分離し、有機相をH
2O(10mL)およびブライン(15mL×2)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10〜60%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 3−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(220mg、29%)を黄色のゴム質として、およびエチル3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート(360mg、収率60%)を黄色のゴム質として得た。
【0346】
ステップ3:3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
tert−ブチル 3−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(220mg、0.438mmol)のMeNH
2/EtOH(30%w/w、10mL)中の黄色の溶液を、封管において100℃で14時間撹拌した。反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20〜100%の酢酸エチル/石油エーテル)に続いて分取HPLCによって精製して、3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]−イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド(58mg、34%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.01 - 7.81 (m, 6H), 7.26 (dd, J = 2.5, 9.8
Hz, 1H), 7.06 - 6.96 (m, 1H), 4.50 (s, 2H), 3.45 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.60 (d,
J = 4.5 Hz, 3H), 2.56 - 2.51 (m, 2H); LC-MS: m/z 410.0 (M+Na)
+.
【0347】
(実施例44)
3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパンアミド
【0348】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
実施例43で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、3−(5−ブロモ−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパンアミドを使用して、表題化合物が灰色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.06 - 7.77 (m, 5H), 7.48 (br s, 1H), 7.26
(d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.10 - 6.88 (m, 2H), 4.51 (s, 2H), 3.44 (t, J = 6.8 Hz,
2H), 2.58 - 2.52 (m, 2H); LC-MS: m/z、396.0 (M+Na)
+.
【0349】
(実施例45)
(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]−イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0350】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:エチル3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート:
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(1.5g、5.7mmol)、エチル3−ブロモプロパノエート(1.24g、6.87mmol)、およびK
2CO
3(1.58g、11.4mmol)のDMF(15mL)中の黄色の混合物を、N
2で1分間スパージングし、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)および水(10mL)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(20mL×2)で逆抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜50%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、エチル3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート(1.6g、77%)を黒色の固体として得た。
【0351】
ステップ2:tert−ブチル 3−(4−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)フェニル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
エチル3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]−イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート(800mg、2.21mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(801mg、2.21mmol)、およびK
3PO
4(938mg、4.42mmol)のジオキサン/H
2O(12mL/4mL)中の黄色の溶液に、N
2下にて28℃で、Pd(dppf)Cl
2(1621mg、0.221mmol)を加えた。得られる赤色の懸濁液を80℃で16時間撹拌し、次いで水(8mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5〜30%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 3−(4−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)フェニル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(500mg、38%)を黄色のゴム質として得た。
【0352】
ステップ3:(+)−3−(5−(4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)フェニル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
tert−ブチル 3−(4−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)フェニル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(500mg、0.84mmol)のMeNH
2/EtOH(30%w/w、40mL)中の黄色の溶液を、封管において50℃で3時間撹拌した。粗反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1〜3/1)によって精製して、ラセミの3−(5−(4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)フェニル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド(300mg、58%)を赤色のゴム質として得た。ラセミ材料を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド(90mg、27%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 8.63 (br s, 1H), 7.86 - 7.71 (m, 3H), 7.57 (s, 1H), 7.42 (d,
J = 2.3 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.3, 9.2 Hz,
1H), 6.07 (br s, 1H), 4.50 (q, J = 6.1 Hz, 1H), 3.80 - 3.61 (m, 2H), 2.84 -
2.61 (m, 5H), 1.59 (d, J = 6.5 Hz, 3H);LC-MS: m/z 401.9
(M+H)
+; [α]
20D +6.7° (c=0.0015 g/mL, メタノール).
【0353】
(実施例46)
(−)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0354】
【化61】
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表題化合物は、実施例45について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として単離された(100mg、30%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 8.61 (br s, 1H), 7.89 - 7.70 (m, 3H), 7.57 (s, 1H), 7.42 (d,
J = 2.5 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.1 Hz,
1H), 6.07 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 3.84 - 3.59 (m, 2H),
2.91 - 2.59 (m, 5H), 1.59 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 401.9 (M+H)
+;
[α]
20D -10.9° (c=0.0011 g/mL, メタノール).
【0355】
(実施例47)
(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパンアミド
【0356】
【化62】
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ステップ1:1−tert−ブチル 2−メチル4−((4−ブロモフェニル)スルホニル)ピペラジン−1,2−ジカルボキシレート
ピペラジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステル(977mg、4.0mmol)のDCM(20mL)中の撹拌した0℃の溶液に、4−ブロモ−ベンゼンスルホニルクロリド(1.02mg、4.0mmol)を加えた。次いで、TEA(404mg、4.0mmol)を滴下し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=20/1〜5/1)によって精製して、1.66g(90%)の表題化合物を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.69 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.61 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.89-4.60
(m, 1H), 4.27-4.20 (m, 1H), 4.04-3.82 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.76-3.61 (m, 1H),
3.35-3.11 (m, 1H), 2.51 (dd, J = 11.6, 4.0 Hz, 1H), 2.33 (td, J = 11.6, 4.0 Hz,
1H), 1.44 (s, 9H).
【0357】
ステップ2:tert−ブチル 4−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−2−(ヒドロキシメチル)−ピペラジン−1−カルボキシレート
4−(4−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−ピペラジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステル(1.66g、3.59mmol)の無水THF(20mL)中の撹拌した0℃の溶液に、LiAlH
4(137mg、3.59mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した後、これをEtOAc(100mL)および水(0.5mL)で希釈した。有機混合物を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5/1〜3/1)によって精製して、910mg(58%)の表題化合物を白色の固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.69 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.61 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.28-4.20
(m, 1H), 4.04-3.93 (m, 1H), 3.91-3.71 (m, 3H), 3.70-3.64 (m, 1H), 3.19-3.09 (m,
1H), 2.44-2.27 (m, 2H), 1.99 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 1.42 (s, 9H).
【0358】
ステップ3:tert−ブチル 3−(4−((4−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(ヒドロキシメチル)−ピペラジン−1−イル)スルホニル)フェニル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
4−(4−ブロモ−ベンゼンスルホニル)−2−ヒドロキシメチル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(120mg、0.277mmol)、6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(中間体1、100mg、0.277mmol)、K
2CO
3(114mg、0.831mmol)、およびPd(dppf)Cl
2(20mg、0.028mmol)のジオキサン/水(10mL/2mL)中の混合物を、N
2下にて90℃で4時間撹拌した。混合物を冷却し、EtOAc(60mL)で希釈した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5/1〜3/1)によって精製して、120mg(74%)の表題化合物を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.97 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.81-7.74
(m, 3H), 7.74-7.68 (m, 1H), 7.08 (td, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.29-4.21 (m, 1H),
4.02-3.95 (m, 1H), 3.95-3.79 (m, 2H), 3.79-3.71 (m, 2H), 3.17 (t, J = 12.8 Hz,
1H), 2.49 (dd, J = 12.0, 4.0 Hz, 1H), 2.41 (td, J = 12.0, 4.0 Hz, 1H), 2.02
(brs, 1H), 1.70 (s, 9H), 1.42 (s, 9H).
【0359】
ステップ4:(4−((4−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン−2−イル)メタノール
3−[4−(4−tert−ブトキシカルボニル−3−ヒドロキシメチル−ピペラジン−1−スルホニル)−フェニル]−6−フルオロ−インドール−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(120mg、0.204mmol)の無水DCM(5mL)中の撹拌した溶液に、0℃でTFA(3mL)を滴下した。混合物を室温で3時間撹拌した後、EtOAc(60mL)およびTEA(5mL)を加えた。混合物を水(20mL)およびブライン(20mL×2)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮し、分取HPLC(添加剤としてのNH
3H
2O)によって精製して、36mg(46%)の表題化合物を白色の固体として得た。C
19H
20FN
3O
3S+H
+[M+H]
+についてのLC-MS:計算値:390.1;実測値:390.1.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm]
11.67 (brs, 1H), 7.99-7.91 (m, 4H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.26 (dd, J =
10.0, 2.0 Hz, 1H), 7.01 (td, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.67 (t, J = 5.2 Hz, 1H),
3.58 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.45 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 3.27-3.16 (m, 1H), 2.91
(d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.70-2.60 (m, 2H), 2.21-2.13 (m, 1H), 1.89 (t, J = 10.8
Hz, 1H).
【0360】
ステップ5:tert−ブチル 3−(4−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)フェニル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
上記ステップ1〜4に記載の一般法に従いながら、1−tert−ブチル 3−メチルピペラジン−1,3−ジカルボキシレートから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。C
19H
20FN
3O
3S-H
-[M-H]
-についてのLC-MS:計算値:388.1;実測値:388.1.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm]
11.66 (br s, 1H), 7.95-7.91 (m, 4H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.26 (dd, J =
10.0, 2.4 Hz, 1H), 7.01 (td, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.76 (br s, 1H), 3.77-3.72
(m, 1H), 3.68-3.64 (m, 1H), 3.51-3.48 (m, 1H), 3.37-3.29 (m, 2H), 3.04-2.92 (m,
2H), 2.71-2.68 (m, 1H), 2.49-2.40 (m, 2H).
【0361】
ステップ6:tert−ブチル 3−(4−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)フェニル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(ステップ5、500mg、1.2mmol)のNH
3/EtOH(30%w/w、30mL)中の黄色の溶液を、封管において80℃で14時間撹拌した。反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=2/1〜1/4)によって精製して、ラセミの3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパンアミド(170mg、52%)を赤色の固体として得た。ラセミ材料を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパンアミド(90mg、27%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 8.11 - 7.80 (m, 5H), 7.48 (br s, 1H), 7.31
- 7.24 (m, 1H), 7.02 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.95 (br s, 1H), 4.67 (d, J = 6.5 Hz,
1H), 3.60 - 3.43 (m, 2H), 2.64 - 2.53 (m, 2H), 1.56 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS:
m/z 409.9 (M+Na)
+; [α]
20D
+2
o (c=0.002 g/mL, DMSO).
【0362】
(実施例48)
(−)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパンアミド
【0363】
【化63】
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表題化合物は、実施例47について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として得られた(80mg、24%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 7.98 - 7.82 (m, 5H), 7.48 (br s, 1H), 7.28
(dd, J = 2.4, 9.9 Hz, 1H), 7.02 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 6.95 (br s, 1H),
4.67 (q, J = 6.7 Hz, 1H), 3.57 - 3.46 (m, 2H), 2.64 - 2.54 (m, 2H), 1.56 (d, J
= 6.3 Hz, 3H); LC-MS: m/z 409.9 (M+Na)
+; [α]
20D
-2.14° (c=0.0014 g/mL, DMSO).
【0364】
(実施例49)
(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−ベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン
【0365】
【化64】
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ステップ1:3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパン酸
tert−ブチル 3−(2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(210mg、0.354mmol)のTHF(5mL)およびH
2O(5mL)中の黄色の溶液に、LiOH−H
2O(47mg、1.1mmol)を加えた。反応液を28℃で18時間撹拌し、次いで濃縮し、H
2O(5mL)で希釈した。得られる溶液を1N HClでpH6に調整し、次いで酢酸エチル中5%メタノール(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパン酸(202mg、>100%)を黄色のゴム質として得、これを次のステップにそのまま使用した。
【0366】
ステップ2:tert−ブチル 4−(3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート
3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパン酸(200mg、0.354mmol)、tert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレート(132mg、0.708mmol)、およびDIPEA(0.123mL、0.708mmol)の乾燥DMF(5mL)中の黄色の懸濁液を、28℃で10分間撹拌し、次いでHATU(202mg、0.531mmol)を加えた。反応液を28℃で6時間撹拌し、濃縮し、次いでH
2O(10mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10〜60%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、110mgをラセミ混合物として得た。ラセミ生成物をキラルSFCによって精製して、(+)tert−ブチル 4−(3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(合計46mg、17%)を黄色の油状物として、および(−)tert−ブチル 4−(3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(31mg、収率17%)を黄色の油状物として得た。
【0367】
ステップ3:(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン
(+)−tert−ブチル 4−(3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(46mg、0.08mmol)のジクロロメタン(5mL)中の溶液に、HCl(g)/酢酸エチル(4N)(5mL)を加えた。反応液を28℃で5時間撹拌し、次いで濃縮して固体を得、これを酢酸エチル(10mL)で洗浄した。固体を乾燥させて、(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(42mg、100%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.75 (br s, 1H), 9.25 (br s, 1H), 7.97 - 7.87 (m, 4H), 7.86
- 7.82 (m, 1H), 7.27 (dd, J = 2.4, 9.9 Hz, 1H), 7.06 - 6.96 (m, 1H), 4.76 -
4.68 (m, 1H), 3.69 (br s, 4H), 3.59 - 3.49 (m, 2H), 3.13 - 3.02 (m, 4H), 2.90 -
2.76 (m, 2H), 1.55 (d, J = 6.3 Hz, 3H); LCMS: m/z 479.0 (M+Na)
+; [α]
20D +2.67° (c=1.5
mg/ml, メタノール).
【0368】
(実施例50)
(−)3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン
【0369】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
(−)−tert−ブチル 4−(3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(45mg、0.08mmol)のジクロロメタン(5mL)中の溶液に、HCl(g)/酢酸エチル(4N)(5mL)を加えた。反応液を28℃で5時間撹拌し、次いで濃縮して固体を得、これを酢酸エチル(10mL)で洗浄した。固体を乾燥させて、(−)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−(ピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン(40mg、100%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.76 (br s, 1H), 9.30 (br s, 1H), 7.98 - 7.88 (m, 4H), 7.87
- 7.81 (m, 1H), 7.27 (dd, J = 2.4, 9.9 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H),
4.72 (q, J = 6.3 Hz, 1H), 3.70 (br s, 4H), 3.62 - 3.49 (m, 2H), 3.16 - 3.00 (m,
4H), 2.93 - 2.73 (m, 2H), 1.56 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 479.1 (M+Na)
+;
[α]
20D -2.67° (c=1.3 mg/ml, メタノール).
【0370】
(実施例51)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0371】
【化66】
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ステップ1:tert−ブチル 4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(400mg、1.53mmol)、tert−ブチル 4−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(853mg、3.05mmol)、およびK
2CO
3(211mg、1.53mmol)のDMF(5mL)中の褐色の懸濁液を、80℃で18時間撹拌した。反応液を周囲温度に冷却し、次いで水(100mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(250mg、37%)を淡黄色の固体として得た。
【0372】
ステップ2:tert−ブチル 4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル 4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]−イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.449mmol)およびtert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(211mg、0.584mmol)のジオキサン(5mL)中の溶液に、K
3PO
4水溶液(水中2M、191mg、0.898mmol)およびPd(dppf)
2Cl
2(33mg、0.045mmol)を加えた。反応溶液をN
2で2分間スパージングし、密閉し、80℃で3時間撹拌した。粗反応液を周囲温度に冷却し、濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 3−(2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]ソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(210mg、82%)を淡黄色のゴム質として得た。LCMS (M+Na, 622).
【0373】
ステップ3:(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
ラセミのtert−ブチル3−(2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]ソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボン酸(150mg、0.25mmolをキラルSFCによって分離して、2つのピークを得た。第1のピーク(65mg、0.11mmol)をジクロロメタン(5mL)およびHCl/酢酸エチル(4M、10mL)に溶解させ、次いで、周囲温度で4時間撹拌した。反応液を濃縮し、分取HPLCによって精製して、(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(10mg、21%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.66 - 11.87 (m, 1 H), 8.63 - 9.08 (m, 1 H), 7.88 - 8.02 (m,
4 H), 7.75 - 7.86 (m, 1 H), 7.29 (dd, J = 9.79, 2.26 Hz, 1 H), 6.98 - 7.07 (m,
1 H), 4.90 (q, J = 6.53 Hz, 1 H), 3.91 (t, J = 11.17 Hz, 1 H), 3.29 (br s, 2
H), 3.05 (br s, 2 H), 2.06 - 2.33 (m, 4 H), 1.61 (d, J = 6.53 Hz, 3 H); LC-MS:
m/z 399.9 (M+1)
+; [α]
20D
-8.79° (c=1.1 mg/ml, DMSO).
【0374】
(実施例52)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0375】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
実施例51に記載のキラル分離からの2番目のピーク(70mg、0.12mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、次いで0℃に冷却し、HCl/酢酸エチル(10mL、4M)を滴下した。反応液を周囲温度で4時間撹拌し、濃縮し、分取HPLCによって精製して、(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(10mg、24%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.79 (br s, 1 H), 8.79 - 9.21 (m, 1 H), 7.87 - 7.98 (m, 4
H), 7.78 - 7.86 (m, 1 H), 7.29 (dd, J = 9.79, 2.26 Hz, 1 H), 7.02 (m, 1 H),
4.90 (q, J = 6.53 Hz, 1 H), 3.91 (t, J = 11.17 Hz, 1 H), 3.33 (br s, 2 H), 3.05
(br s, 2 H), 2.00 - 2.40 (m, 4 H), 1.62 (d, J = 6.53 Hz, 3 H); LC-MS: m/z 399.9
(M+1)
+; [α]
20D +8.1° (c=0.9 mg/ml, DMSO).
【0376】
(実施例53)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0377】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:5−ブロモ−3−メチル−2−(2−(メチルチオ)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(400mg、1.53mmol)、(2−クロロエチル)(メチル)スルファン(169mg、1.534mmol)、およびK
2CO
3(422mg、3.05mmol)のDMF(5mL)中の赤色の溶液を、3回真空排気およびN
2再充填し、次いで85℃で14時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、H
2O(10mL×3)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗5−ブロモ−3−メチル−2−(2−(メチルチオ)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(513mg、100%)を赤色のゴム質として得た。
【0378】
ステップ2:5−ブロモ−3−メチル−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−3−メチル−2−(2−(メチルチオ)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(513mg、1.53mmol)およびOxone(938mg、1.53mmol)のTHF/H
2O(10mL/2)中の赤色の溶液を、25℃で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、H
2O(10mL×3)で洗浄した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、/酢酸エチル/石油エーテル=1/5〜1/1)によって精製して、5−ブロモ−3−メチル−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(400mg、71%)を赤色の固体として得た。
【0379】
ステップ3:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−3−メチル−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(394mg、1.09mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(400mg、1.09mmol)、PdCl
2(dppf)(80mg、0.11mmol)、およびCs
2CO
3(710mg、2.18mmol)のジオキサン(8mL)およびH
2O(2mL)中の黄色の溶液を、N
2雰囲気下にて85℃で14時間撹拌した。得られる黒色の溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、ブライン(20mL)で洗浄した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレートを赤色のゴム質として得た。
【0380】
ステップ4:(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
粗tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(570mg、1.09mmol)のトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(5mL/5mL)中の赤色の溶液を、N
2雰囲気下にて20℃で2時間撹拌した。得られる黄色の懸濁液を濃縮し、NaHCO
3(飽和)(10mL)で中和し、次いでジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜1/4)によって精製して、ラセミ生成物(150mg)を赤色の固体として得た。ラセミ混合物を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(65mg、14%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.72 (br s, 1H), 8.11 - 7.75 (m, 5H), 7.28 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.03 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.80 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 3.85 - 3.52
(m, 4H), 3.11 (s, 3H), 1.60 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 444.8 (M+Na)+; [α]
20D +0.67
o (c=0.0035 g/mL, DMSO).
【0381】
(実施例54)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルホニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0382】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例53に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として単離された(30mg、7%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.72 (br s, 1H), 8.09 - 7.83 (m, 5H), 7.28 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.03 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.80 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 3.84 - 3.50
(m, 4H), 3.16 - 3.05 (m, 3H), 1.60 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 444.8 (M+Na)
+;
[α]
20D = -1.62
o
(c=0.0036 g/mL, DMSO).
【0383】
(実施例55)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0384】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:5−ブロモ−3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−3−メチル−2−(2−(メチルチオ)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(1.05g、3.12mmol)の無水ジクロロメタン(50mL)中の黄色の溶液に、−25℃で、m−CPBA(634mg、3.12mmol)を加えた。黄色の懸濁液を−25℃で1時間撹拌し、次いでH
2O(10mL×2)で洗浄した。層を分離し、有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=6/1〜3/1)によって精製して、5−ブロモ−3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(1.0g、91%)を黄色のゴム質として得た。
【0385】
ステップ2:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(513mg、1.42mmol)、5−ブロモ−3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(500mg、1.42mmol)、PdCl
2(dppf)(104mg、0.142mmol)、およびCs
2CO
3(925mg、2.84mmol)のジオキサン(8mL)およびH
2O(2mL)中の黄色の溶液を、N
2雰囲気下にて85℃で14時間撹拌した。得られる黒色の溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレートを赤色のゴム質として得、これを精製せずに次のステップで使用した。
【0386】
ステップ3:(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(4−(N−(3−アミノ−3−オキソプロピル)スルファモイル)−3−イソブチルフェニル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(719mg、1.42mmol)のトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(5mL/5mL)中の赤色の溶液を、N
2雰囲気下にて20℃で1時間撹拌した。黄色の懸濁液を濃縮し、NaHCO
3(飽和)(10mL)で中和し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜酢酸エチル/メタノール=10/1)に続いて分取HPLCによって精製して、ラセミの5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシドを赤色の固体として得た。ジアステレオ異性体の混合物を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(40mg、24%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 8.63 (br s, 1H), 7.87 - 7.81 (m, 1H), 7.79 - 7.71 (m, 2H),
7.57 (s, 1H), 7.42 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.01
(dt, J = 2.3, 9.2 Hz, 1H), 4.68 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 4.01 - 3.90 (m, 1H), 3.87
- 3.74 (m, 1H), 3.44 - 3.32 (m, 1H), 3.09 (td, J = 5.8, 13.2 Hz, 1H), 2.76 -
2.66 (m, 3H), 1.65 (d, J = 6.5Hz, 3H); LC-MS: m/z 428.8 (M+Na)
+; [α]
20D +25.1°(c= 0.0016
g/mL, メタノール).
【0387】
(実施例56)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0388】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例55に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として得られた(40mg、24%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 8.56 (br s, 1H), 7.87 - 7.73 (m, 3H), 7.59 (s, 1H), 7.43 (d,
J = 2.5 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 7.02 (dt, J = 2.4, 9.1 Hz,
1H), 4.70 (q, J = 6.7 Hz, 1H), 4.02 - 3.90 (m, 1H), 3.82 (d, J = 7.0 Hz, 1H),
3.43 - 3.32 (m, 1H), 3.14 - 3.05 (m, 1H), 2.71 (s, 3H), 1.66 (d, J = 6.5 Hz,
3H); LC-MS: m/z 428.8 (M+Na)
+; [α]
20D
-20°(c= 0.0016 g/mL, メタノール).
【0389】
(実施例57)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0390】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例55に記載したキラル分離からの3番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として得られた(40mg、24%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 8.56 (br s, 1H), 7.88 - 7.72 (m, 3H), 7.60 (s, 1H), 7.44 (d,
J = 2.8 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.3, 9.2 Hz,
1H), 4.52 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 3.96 - 3.88 (m, 1H), 3.85 - 3.75 (m, 1H), 3.38
(ddd, J = 6.0, 10.3, 13.3 Hz, 1H), 3.05 - 2.94 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 1.71 (d,
J = 6.5Hz, 3H); LC-MS: m/z 428.8 (M+Na)
+; [α]
20D
-10° (c=0.0019 g/mL, メタノール).
【0391】
(実施例58)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−(メチルスルフィニル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0392】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例55に記載したキラル分離からの4番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として得られた(40mg、24%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 8.61 - 8.49 (m, 1H), 7.89 - 7.72 (m, 3H), 7.60 (s, 1H), 7.44
(d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 7.02 (dt, J = 2.3, 9.2 Hz,
1H), 4.52 (q, J = 6.3 Hz, 1H), 3.97 - 3.88 (m, 1H), 3.86 - 3.75 (m, 1H), 3.38
(ddd, J = 6.0, 10.3, 13.6 Hz, 1H), 3.02 - 2.95 (m, 1H), 2.72 - 2.65 (m, 3H),
1.71 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 428.8 (M+Na)
+; [α]
20D +0.67° (c=0.0015
g/mL, メタノール).
【0393】
(実施例59)
(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルエタン−1−スルホンアミド
【0394】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]−イソチアゾール−2(3H)−イル)エタンスルホニルクロリド
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(500mg、1.9mmol)、2−クロロエタンスルホニルクロリド(933mg、5.72mmol)、およびK
2CO
3(1050mg、7.63mmol)のMeCN(15mL)中の赤色の溶液を、3回真空排気およびN
2再充填し、次いで85℃で48時間撹拌した。2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]−イソチアゾール−2(3H)−イル)エタンスルホニルクロリドの黄色の懸濁液をそのまま次のステップで使用した。
【0395】
ステップ2:2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルエタンスルホンアミド
2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エタンスルホニルクロリドの懸濁液(ステップ1)を25℃に冷却し、H
2O中MeNH
2(10mL)を加えた。反応液を25℃で4時間撹拌し、次いで酢酸エチル(50mL)で希釈し、H
2O(10mL×3)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=3/1〜1/1)によって精製して、粗2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルエタンスルホンアミド(270mg、37%)を赤色のゴム質として得た。
【0396】
ステップ3:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−(N−メチルスルファモイル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(254mg、0.704mmol)、2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルエタンスルホンアミド(270mg、0.704mmol)、PdCl2(dppf)(51.5mg、0.0704mmol)、およびCs
2CO
3(459mg、1.41mmol)のジオキサン(8mL)およびH
2O(2mL)中の黄色の溶液を、N
2雰囲気下にて85℃で14時間撹拌した。得られる黒色の溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、ブライン(20mL)で洗浄した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−(N−メチルスルファモイル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレートを赤色のゴム質として得、これを精製せずに次のステップで使用した。
【0397】
ステップ4:(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルエタン−1−スルホンアミド
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−(N−メチルスルファモイル)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(378mg、0.703mmol)のトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(5mL/5mL)中の赤色の溶液を、N
2雰囲気下にて20℃で1時間撹拌した。黄色の懸濁液を濃縮し、NaHCO
3(飽和)(10mL)で中和し、次いで酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜1/4)によって精製して、鏡像異性体の混合物を得た。ラセミ混合物を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルエタン−1−スルホンアミド(20mg、7%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.96 - 7.86 (m, 2H), 7.85 - 7.79 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.18
(dd, J = 2.4, 9.7 Hz, 1H), 6.97 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.77 (d, J = 6.5 Hz,
1H), 3.89 - 3.71 (m, 2H), 3.63 - 3.47 (m, 2H), 2.78 (s, 3H), 1.66 (d, J = 6.5
Hz, 3H); LC-MS: m/z 459.9 (M+Na)
+; [α]
20D
-1.33° (c=0.003 g/mL, メタノール)
【0398】
(実施例60)
(+)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルエタン−1−スルホンアミド
【0399】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例59に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として得られた(20mg、7%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.95 - 7.86 (m, 2H), 7.85 - 7.80 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.18
(dd, J = 2.4, 9.7 Hz, 1H), 6.97 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.78 (d, J = 6.5 Hz,
1H), 3.90 - 3.71 (m, 2H), 3.65 - 3.48 (m, 2H), 2.78 (s, 3H), 1.67 (d, J = 6.5
Hz, 3H); LC-MS: m/z 459.9(M+Na)
+; [α]
20D
+0.42° (c=0.004 g/mL, メタノール).
【0400】
(実施例61)
(+)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エタン−1−スルホンアミド
【0401】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エタンスルホンアミド
2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エタンスルホニルクロリド(737mg、1.9mmol)のMeCN(15mL)中の懸濁液を、25℃に冷却し、NH
4OH(5mL)を加えた。撹拌を25℃で4時間継続し、次いで、反応液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、H
2O(10mL×3)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=3/1〜1/1)によって精製して、2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エタンスルホンアミド(280mg、40%)を赤色のゴム質として得た。
【0402】
ステップ2:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(2−スルファモイルエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(275mg、0.760mmol)、2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エタンスルホンアミド(280mg、0.758mmol)、PdCl
2(dppf)(56mg、0.08mmol)、およびCs
2CO
3(495mg、1.52mmol)のジオキサン(8mL)およびH
2O(2mL)中の黄色の溶液を、N
2雰囲気下にて85℃で14時間撹拌した。得られる黒色の溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、層を分離した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(2−スルファモイルエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレートを赤色のゴム質として得、これを精製せずに次のステップで使用した。
【0403】
ステップ3:(+)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エタン−1−スルホンアミド
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(2−スルファモイルエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(398mg、0.76mmol)のトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(5mL/5mL)中の赤色の溶液を、N
2雰囲気下にて20℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮し、次いでNaHCO
3(飽和)(10mL)で中和し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜1/4)によって精製して、ラセミ材料(100mg)を赤色の固体として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エタン−1−スルホンアミド(30mg、9%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.96 - 7.86 (m, 2H), 7.85 - 7.80 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.18
(dd, J = 2.3, 9.5 Hz, 1H), 7.01 - 6.94 (m, 1H), 4.81 - 4.75 (m, 1H), 3.94 -
3.78 (m, 2H), 3.68 - 3.51 (m, 2H), 1.67 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z、445.9 (M+Na)
+; [α]
20D
+6° (c=0.002 g/mL, メタノール).
【0404】
(実施例62)
(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]−イソチアゾール−2(3H)−イル)エタン−1−スルホンアミド
【0405】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例61に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として得られた(30mg、9%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.97 - 7.86 (m, 2H), 7.86 - 7.80 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.19
(dd, J = 2.4, 9.7 Hz, 1H), 6.97 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.78 (q, J = 6.4 Hz,
1H), 3.95 - 3.78 (m, 2H), 3.68 - 3.51 (m, 2H), 1.67 (d, J = 6.3 Hz, 3H); LC-MS:
m/z 445.9 (M+Na)
+; [α]
20D
= -1.33
o (c=0.003 g/mL, メタノール).
【0406】
(実施例63)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0407】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(500mg、1.91mmol)、2−ブロモエタノール(477mg、3.81mmol)、およびK
2CO
3(1050mg、7.63mmol)のMeCN(5mL)中の赤色の溶液を、3回真空排気およびN
2再充填し、次いで85℃で48時間撹拌した。粗反応液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、H
2O(10mL×3)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(500mg、86%)を赤色のゴム質として得た。
【0408】
ステップ2:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(500mg、1.38mmol)、5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(500mg、1.63mmol)、PdCl
2(dppf)(101mg、0.138mmol)、およびCs
2CO
3(902mg、2.77mmol)のジオキサン(8mL)およびH
2O(2mL)中の黄色の溶液を、N
2雰囲気下にて85℃で14時間撹拌した。得られた黒色の溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、層を分離した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレートを赤色のゴム質として得、これを精製せずに次のステップで使用した。
【0409】
ステップ3:(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(637mg、1.38mmol)のトリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(5mL/5mL)中の赤色の溶液を、N
2雰囲気下にて20℃で1時間撹拌した。黄色の懸濁液を濃縮し、次いでNaHCO
3(飽和)(10mL)で中和し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜1/4)によって精製して、ラセミ生成物(150mg)を赤色の固体として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(35mg、7%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.95 - 7.86 (m, 2H), 7.85 - 7.77 (m, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.18
(dd, J = 2.3, 9.5 Hz, 1H), 6.97 (dt, J = 2.1, 9.2 Hz, 1H), 4.80 (q, J = 6.6 Hz,
1H), 3.94 - 3.83 (m, 2H), 3.58 - 3.42 (m, 2H), 1.66 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS:
m/z 360.9 (M+H)
+; [α]
20D
+15.7° (c=0.0021 g/mL, メタノール).
【0410】
(実施例64)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0411】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例63に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として得られた(40mg、8%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.96 - 7.86 (m, 2H), 7.84 - 7.78 (m, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.18
(dd, J = 2.5, 9.5 Hz, 1H), 6.97 (dt, J = 2.3, 9.2 Hz, 1H), 4.84 - 4.77 (m, 1H),
3.93 - 3.84 (m, 2H), 3.59 - 3.42 (m, 2H), 1.66 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z
360.9 (M+H)
+; [α]
20D
-17° (c=0.002 g/mL, メタノール).
【0412】
(実施例65)
(−)1−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)ピペラジン−2−オン
【0413】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチルメタンスルホネート
5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(900mg、2.94mmol)(実施例173、ステップ1)およびTEA(892mg、8.82mmol)のDCM(10ml)中の溶液に、メタンスルホニルクロリド(MsCl(673mg、5.88mmol)を加えた。反応液を20℃で16時間撹拌し、次いで水(100ml)中に注ぎ、DCM(100ml×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100ml)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチルメタンスルホネート(1.1g)を黄色の油状物として得、これをそれ以上精製せずに次のステップにそのまま使用した。
【0414】
ステップ2:tert−ブチル 4−(2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレート
2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチルメタンスルホネート(1.5g、3.9mmol)およびt−BuOK(876mg、7.81mmol)のDMF(30ml)中の懸濁液に、tert−ブチル 3−オキソピペラジン−1−カルボキシレート(938mg、4.68mmol)を加えた。反応液を80℃で16時間撹拌し、次いで水(100ml)中に注ぎ、EtOAc(100ml×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100ml×3)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル 4−(2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−3−オキソピペラジン−1−カルボキシレート(1800mg、粗生成物)を黄色の油状物として得、これをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。
【0415】
ステップ3:tert−ブチル 3−(2−(2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−オキソピペラジン−1−イル)エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル (3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−(メチルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(1.8g、3.7mmol)およびtert−ブチル6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.5g、4.1mmol)のジオキサン/水(20ml/6ml)中の懸濁液に、Pd(dppf)Cl
2(270mg、0.369mmol)およびK
3PO
4(1.6g、7.4mmol)を加えた。反応液を80℃で16時間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル(PE/EA)=4/1)に続いて分取HPLCによって精製して、表題化合物をラセミ混合物(400mg)として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしてのキラルなtert−ブチル 3−(2−(2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−オキソピペラジン−1−イル)エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(200mg)を白色の固体として、および2番目の溶出ピークとしてのキラルなtert−ブチル 3−(2−(2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−オキソピペラジン−1−イル)−エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(200mg)を白色の固体として得た。
【0416】
ステップ4:(−)1−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)ピペラジン−2−オン
tert−ブチル 3−(2−(2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−オキソピペラジン−1−イル)エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(300mg、0.467mmol)(ステップ3、ピーク1)のHCl/EA(10ml)中の溶液を、20℃で36時間撹拌した。反応液を濃縮し、乾燥させて、(−)1−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)ピペラジン−2−オン(154mg、75%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 12.00 (br s, 1H), 10.84 - 10.05 (m, 1H), 8.43 - 7.80 (m, 5H),
7.29 (br s, 1H), 7.23 - 6.94 (m, 1H), 4.81 (br s, 1H), 3.83 - 3.46 (m, 10H),
1.86 - 1.51 (m, 3H); LC-MS: m/z 443.1 (M+H)
+; [α]
20D -15° (c= 0.001
g/mL, DMSO).
【0417】
(実施例66)
(+)1−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)ピペラジン−2−オン
【0418】
【化81】
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tert−ブチル 3−(2−(2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−オキソピペラジン−1−イル)エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(300mg、0.467mmol)(実施例176、ステップ3、ピーク2)のHCl/EA(10ml)中の溶液を、20℃で36時間撹拌した。反応液を濃縮し、乾燥させて、(+)1−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)ピペラジン−2−オン(149mg、72%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6)
δ [ppm] 11.80 (br s, 1H), 9.87 (br s, 1H), 7.98 - 7.89
(m, 5H), 7.28 (dd, J=2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.80 (d, J=6.3
Hz, 1H), 3.70 - 3.37 (m, 10H), 1.58 (d, J=6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 443.0 (M+H)
+;
[α]
20D 13° (c= 0.001 g/mL, DMSO).
【0419】
(実施例67)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−(5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0420】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:キラルなtert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−((メチルスルホニル)−オキシ)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
キラルなtert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(200mg、0.434mmol)およびDIPEA(112mg、0.869mmol)のジクロロメタン(20mL)中の黄色の溶液に、0℃でMsCl(74.6mg、0.651mmol)を加えた。反応液を25℃で2時間撹拌し、次いで濃縮して、キラルなtert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−((メチルスルホニル)オキシ)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(0.23g、100%)を黄色のゴム質として得、これをそのまま次のステップで使用した。
【0421】
ステップ2:キラルな5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドラジニルエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
キラルなtert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−((メチルスルホニル)オキシ)エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(234mg、0.434mmol)のEtOH/NH
2NH
2H
2O(10mL/2mL)中の黄色の溶液を、25℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮して、キラルな5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドラジニルエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(163mg、100%)を黄色のゴム質として得、これをそのまま次のステップで使用した。
【0422】
ステップ3:(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−(5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
キラルな5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドラジニルエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(163mg、0.435mmol)およびアセト酢酸エチル(57mg、0.44mmol)のEtOH(10mL)中の黄色の溶液を、25℃で14時間撹拌した。反応液を濃縮し、分取HPLCによって精製して、(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−(5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(75mg、39%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 10.86 (br s, 1H), 8.06 - 7.79 (m, 5H), 7.27
(dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.02 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 5.18 (s, 1H), 4.88 -
4.58 (m, 1H), 4.21 - 3.74 (m, 2H), 3.70 - 3.45 (m, 2H), 2.15 - 1.94 (m, 3H),
1.68 - 1.36 (m, 3H); LC-MS: m/z 440.9 (M+H)
+; [α]
20D +2.2° (c=0.005
g/mL, DMSO).
【0423】
(実施例68)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−(5−ヒドロキシ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0424】
【化83】
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実施例67で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、キラルなtert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−((メチルスルホニル)オキシ)−エチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレートから出発して、表題化合物が黄色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 10.86 (br s, 1H), 8.06 - 7.79 (m, 5H), 7.27
(dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.02 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 5.18 (s, 1H), 4.88 -
4.58 (m, 1H), 4.21 - 3.74 (m, 2H), 3.70 - 3.45 (m, 2H), 2.15 - 1.94 (m, 3H),
1.68 - 1.36 (m, 3H); LC-MS: m/z 440.9 (M+H)
+; [α]
20D -2° (c=0.003
g/mL, DMSO).
【0425】
(実施例69)
(+)−3−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)オキサゾリジン−2−オン
【0426】
【化84】
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ステップ1:2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチルメタンスルホネート
3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン−2−オン(3.0g、23mmol)およびEt
3N(2.55g、25.2mmol)の乾燥ジクロロメタン(50mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、MsCl(3.14g、27.5mmol)のジクロロメタン(10mL)中の溶液を15分かけて滴下した。反応液を0℃で2時間撹拌し、次いで水(25mL)で希釈した。層を分離し、有機層をNaHCO
3水溶液(15mL×3)、水(15mL)、およびブライン(15mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチルメタンスルホネート(3.0g、63%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 4.41 - 4.35 (m, 4H), 3.74 - 3.61 (m, 4H), 3.06 (s, 3H).
【0427】
ステップ2:3−(2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)オキサゾリジン−2−オン
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(500mg、1.91mmol)のDMF(10mL)中の溶液に、K
2CO
3(527mg、3.81mmol)を加えた。反応液を周囲温度で30分間撹拌し、次いで2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチルメタンスルホネート(649mg、2.48mmol)を加え、撹拌を80℃で16時間継続した。黒色の混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL×2)およびブライン(20mL×2)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50〜100%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、3−(2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)オキサゾリジン−2−オン(418mg、58%)を褐色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.69 - 7.63 (m, 2H), 7.57 (s, 1H), 4.72 - 4.69 (m, 1H), 4.36
-4.31 (m, 2H), 3.83 - 3.73 (m, 2H), 3.68 - 3.64 (m, 2H), 3.48 - 3.41 (m, 2H),
1.57 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 398.7 (M+Na)
+.
【0428】
ステップ3:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
3−(2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)オキサゾリジン−2−オン(400mg、0.85mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(484mg、0.938mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(63.7mg、0.0853mmol)、およびK
3PO
4(543mg、2.56mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)および水(2mL)中の黄色の混合物を、N
2で1分間スパージングし、次いで80℃で16時間撹拌した。反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜80%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(280mg、62%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.98 - 7.96 (m, 1H), 7.88 - 7.86 (m, 1H), 7.79 -7.77 (m, 2H),
7.66 (dd, J = 5.4, 8.7 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.09 (dt, J = 2.4, 9.0 Hz, 1H),
4.83 - 4.78 (m, 1H), 4.39 - 4.33 (m, 2H), 3.90 - 3.78 (m, 2H), 3.74 - 3.68 (m,
2H), 3.54 - 3.47 (m, 2H), 1.72 (s, 9H), 1.64 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LC-MS: m/z
530.0 (M+H)
+, 552.0 (M+Na)
+.
【0429】
ステップ4:(+)−3−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)オキサゾリジン−2−オン
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(2−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)エチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(280mg、0.529mmol)のジクロロメタン(5mL)中の冷却した(氷浴)黄色の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)をゆっくりと加えた。反応液を27℃で1時間撹拌し、次いで濃縮し、NH
3/H
2O(5mL)で中和した(pH=7〜8)。混合物をジクロロメタン(15mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。黄色の粗固体をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜5%のメタノール/ジクロロメタン)によって精製して、ラセミの3−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)オキサゾリジン−2−オン(220mg、97%)を黄色の固体として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−3−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)オキサゾリジン−2−オン(36mg、22%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 7.96 - 7.84 (m, 5H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.04 - 6.99 (m, 1H), 4.78 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 4.26 - 4.21 (m, 2H),
3.69 -3.62 (m, 2H), 3.53 - 3.50 (m, 2H), 3.43 - 3.40 (m, 2H), 1.57 (d, J = 6.5
Hz, 3H); LC-MS: m/z 430.0 (M+H)
+; [α]
20D
+16.0° (c=1 mg/ml, メタノール).
【0430】
(実施例70)
(−)−3−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)オキサゾリジン−2−オン
【0431】
【化85】
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表題化合物は、実施例69に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(33mg、20%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 7.84 - 7.96 (m, 5H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.04 - 6.99 (m, 1H), 4.78 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 4.26 - 4.21 (m, 2H),
3.72 -3.60 (m, 2H), 3.53 - 3.50 (m, 2H), 3.43 - 3.38 (m, 2H), 1.57 (d, J = 6.5
Hz, 3H); LC-MS: m/z 429.9 (M+H)
+; [α]
20D
-46.0° (c=1 mg/ml, メタノール).
【0432】
(実施例71)
(+)−1−(4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン
【0433】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル 4−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル 4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(10g、50mmol)およびトリエチルアミン(14mL、99mmol)のジクロロメタン(100mL)中の0℃の透明な溶液に、塩化メタンスルホニル(6.8g、60mmol)を滴下した。反応液を周囲温度に温め、2時間撹拌し、次いでNaHCO
3(飽和)(50mL)で失活させた。層を分離し、水相をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル 4−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(14g、>100%)を淡黄色の固体として得、これをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 4.91- 4.85 (m, 1H), 3.73 - 3.67 (m, 2H), 3.33 - 3.27 (m, 2H),
3.04 (s, 3H), 1.99 - 1.94 (m, 2H), 1.83 - 1.79 (m, 2H), 1.46 (s, 9H).
【0434】
ステップ2:tert−ブチル 4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(500mg、1.91mmol)、tert−ブチル 4−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(799mg、2.86mmol)、およびK
2CO
3(527mg、3.81mmol)のDMF(10mL)中の溶液を、N
2雰囲気下にて80℃で19時間撹拌した。反応液を周囲温度に冷却し、水(30mL)で失活させ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL×2)およびブライン(30mL×2)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜20%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(400mg、47%)を黒色の油状物として得た。LC-MS: m/z 467.0 (M+Na)
+.
【0435】
ステップ3:5−ブロモ−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(800mg、1.1mmol)の酢酸エチル(5mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、HCl(酢酸エチル中4M、10mL)をゆっくりと加えた。反応液を21℃で16時間撹拌し、次いで濃縮し、水(8mL)および酢酸エチル(8mL)で希釈した。層を分離し、水相を酢酸エチル(8mL×3)で洗浄し、次いで凍結乾燥して、5−ブロモ−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(230mg、56%)を黄色の固体として得た。LC-MS: m/z 364.9 (M+H)
+.
【0436】
ステップ4:1−(4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン
5−ブロモ−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(230mg、0.54mmol)のジクロロメタン(5mL)中の黄色の溶液に、トリエチルアミン(163mg、0.224mL、1.61mmol)を加えた。反応液を21℃で15分間撹拌し、次いで無水酢酸(66mg、0.06mL、0.64mmol)を滴下した。反応液を21℃で2時間撹拌し、次いでNaHCO
3(飽和)(10mL)で失活させ、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、ラセミの1−(4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(480mg、収率>100%)を褐色の固体として得、これをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。LC-MS: m/z 408.9 (M+Na)
+.
【0437】
ステップ5:tert−ブチル 3−(2−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
1−(4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(280mg、0.723mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(261mg、0.723mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(54mg、0.07mmol)、およびK
3PO
4(460mg、2.17mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(1.5mL)中の溶液を、N
2で1分間スパージングした。反応液を80℃で16時間撹拌し、次いで酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗tert−ブチル 3−(2−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレートを得、これをそれ以上精製せずに次のステップに使用した。LC-MS: m/z 542.2 (M+H)
+.
【0438】
ステップ6:(+)−1−(4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン
tert−ブチル 3−(2−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(410mg、0.53mmol)の酢酸エチル(8mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、HCl(酢酸エチル中4M、8mL)をゆっくりと加えた。反応液を21℃で16時間撹拌し、次いでNaHCO
3(飽和)(6mL)で中和し(pH=7〜8)、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜5%のメタノール/ジクロロメタン)によって精製して、ラセミの1−(4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(220mg、94%)を褐色の固体として得た。LC-MS: m/z 442.2 (M+H)
+; 464.2 (M+Na)
+.鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−1−(4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(35mg、20%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 7.95 - 7.79 (m, 5H), 7.28 - 7.26 (m, 1H),
7.04 - 6.99 (m, 1H), 4.93 - 4.90 (m, 1H), 4.47 (t, J = 11.9 Hz, 1H), 3.93 -
3.87 (m,1H), 3.82 - 3.79 (m, 1H), 3.17 - 3.13 (m, 1H), 2.67 - 2.58 (m, 1H),
2.02 (s, 3H), 1.98 - 1.68 (m, 4H), 1.56 (d, J = 4.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 442.1
(M+H)
+; [α]
20D +60.9° (c=1.05 mg/ml, メタノール).
【0439】
(実施例72)
(−)−1−(4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン
【0440】
【化87】
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表題化合物は、実施例71に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として得られた(50mg、28%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 7.95 - 7.79 (m, 5H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.04 - 6.99 (m, 1H), 4.91 (q, J = 6.1 Hz, 1H), 4.47 (t, J = 13.1 Hz,
1H), 3.90 - 3.88 (m, 1H), 3.80 - 3.76 (m, 1H), 3.18 - 3.10 (m, 1H), 2.67 - 2.59
(m, 1H), 2.02 (d, J = 2.5 Hz, 3H),1.99 - 1.68 (m, 4H), 1.56 (dd, J = 2.4, 6.4
Hz, 3H); LC-MS: m/z 442.1 (M+H)
+; [α]
20D
-43.7° (c=1.03 mg/ml, メタノール).
【0441】
(実施例73)
(+)−1−(3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−1−イル)エタノン(ピーク1)
【0442】
【化88】
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実施例71で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、tert−ブチル 3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートから出発して、表題化合物が最初の溶出ピークとして白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (s., 1H), 7.96 - 7.89 (m, 4H), 7.85 - 7.82 (m, 1H),
7.29 - 7.25 (m, 1H), 7.01 (dt, J = 2.1, 9.1 Hz, 1H), 4.92 - 4.84 (m, 1H), 4.23
- 4.05 (m, 1H), 3.92 - 3.78 (m, 1H), 3.71 - 3.25 (m, 3H), 2.47 - 2.27 (m, 2H),
1.97 (d, J = 7.3 Hz, 3H), 1.57 (dd, J = 6.5, 9.8 Hz, 3H); LC-MS: m/z 428.1
(M+H)
+; [α]
20D +1.9° (c=1.04 mg/ml, DMSO).
【0443】
(実施例74)
(+)−1−(3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−1−イル)エタノン
【0444】
【化89】
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表題化合物は、実施例73におけるキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(48mg、6%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 7.96 - 7.89 (m, 4H), 7.84 - 7.83 (m, 1H),
7.27 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.02 (dt, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 4.93 - 4.81 (m,
1H), 4.22 - 4.06 (m, 1H), 3.83 - 3.23 (m, 4H), 2.39 - 2.17 (m, 2H), 1.96 (d, J
= 1.3 Hz, 3H), 1.61 - 1.50 (m, 3H); LC-MS: m/z 428.1 (M+H)
+; [α]
20D +5.88° (c=1.02
mg/ml, DMSO).
【0445】
(実施例75)
(−)−1−(3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−1−イル)エタノン
【0446】
【化90】
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表題化合物は、実施例73におけるキラル分離からの3番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(52mg、6%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 7.96 - 7.89 (m, 4H), 7.85 - 7.82 (m, 1H),
7.28 - 7.26 (m, 1H), 7.01 (dt, J = 2.3, 9.2 Hz, 1H), 4.92 - 4.84 (m, 1H), 4.23
- 4.05 (m, 1H), 3.92 - 3.78 (m, 1H), 3.72 - 3.25 (m, 3H), 2.39 - 2.22 (m, 2H),
1.97 (d, J = 7.3 Hz, 3H), 1.57 (dd, J = 6.5, 9.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 428.1
(M+H)
+; [α]
20D -1.90° (c=1.05 mg/ml, DMSO).
【0447】
(実施例76)
(−)−1−(3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−1−イル)エタノン
【0448】
【化91】
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表題化合物は、実施例73におけるキラル分離からの4番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(100mg、12%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 7.96 - 7.88 (m, 4H), 7.85 - 7.83 (m, 1H),
7.27 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.02 (dt, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 4.95 - 4.87 (m,
1H), 4.22 - 4.04 (m, 1H), 3.85 - 3.73 (m, 1H), 3.67 - 3.45 (m, 2H), 3.30 - 3.23
(m, 1H), 2.44 - 2.17 (m, 2H), 1.96 (d, J = 1.3 Hz, 3H), 1.56 (dd, J = 6.7, 7.9
Hz, 3H); LC-MS: m/z 428.1 (M+H)
+; [α]
20D
-4.0° (c=1.00 mg/ml, DMSO).
【0449】
(実施例77)
(−)5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0450】
【化92】
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実施例69で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、N−BOC−4−ピペリジンメタノールから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.77 (br s, 1H), 8.95 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.70 (d, J = 9.0
Hz, 1H), 8.00 - 7.79 (m, 4H), 7.28 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.01 (t, J = 9.2 Hz,
1H), 4.65 (q, J = 6.3 Hz, 1H), 3.34 - 3.19 (m, 3H), 3.08 (dd, J = 8.8, 14.3 Hz,
1H), 2.96 - 2.78 (m, 2H), 2.09 - 1.89 (m, 3H),1.56 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.48 -
1.30 (m, 2H); LCMS: m/z 414.0 (M+H)
+, [α]
20D
-9.2° (c=0.4 mg/ml, DMSO).
【0451】
(実施例78)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0452】
【化93】
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表題化合物は、実施例78におけるキラル分離からの2番目の溶出ピークとして得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.76 (br s, 1H), 8.89 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 8.64 (d, J = 8.5
Hz, 1H), 7.97 - 7.88 (m, 4H), 7.27 (dd, J = 2.4, 9.9 Hz, 1H), 7.01 (dt, J =
2.3, 9.3 Hz, 1H), 4.65 (q, J = 6.1 Hz, 1H), 3.34 - 3.19 (m, 3H), 3.11 - 3.05
(m, 1H), 2.95 - 2.79 (m, 2H), 2.11 - 1.86 (m, 3H), 1.56 (d, J = 6.5 Hz, 3H),
1.46 - 1.31 (m, 2H); LCMS: m/z 414.0 (M+H)
+; [α]
20D +33.3° (c=0.4
mg/ml, DMSO).
【0453】
(実施例79)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0454】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピペリジン−4−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(100mg、0.242mmol)のメタノール(5ml)中の白色の溶液に、25℃でホルムアルデヒド(水中37%、98.1mg、1.21mmol)を加えた。反応液を25℃で15分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却し、NaBH
3CN(23mg、0.36mmol)を加えた。反応液を25℃に温め、1時間撹拌し、次いで濃縮して、ラセミの5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシドを得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての表題化合物(46mg、44%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 7.96 - 7.81 (m, 5H), 7.27 (dd, J = 2.5, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.62 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 3.20 (dd, J
= 5.9, 14.2 Hz, 1H), 3.03 (dd, J = 8.9, 13.9 Hz, 1H), 2.86 (br s, 2H), 2.24 (s,
3H), 2.07 - 1.95 (m, 2H), 1.86 - 1.69 (m, 3H), 1.54 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.32 -
1.17 (m, 2H); LCMS: m/z 428.1 (M+H)
+; [α]
20D -8.3° (c=1.8
mg/ml, DMSO).
【0455】
(実施例80)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0456】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例79に記載した分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(42mg、41%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 7.98 - 7.79 (m, 5H), 7.26 (d, J = 9.5 Hz,
1H), 7.01 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 4.66 - 4.56 (m, 1H), 3.20 (dd, J = 5.4,14.4 Hz,
1H), 3.09 - 2.98 (m, 1H), 2.84 (br s, 2H), 2.23 (s, 3H), 1.99 (q, J = 11.5 Hz,
2H), 1.86 - 1.66 (m, 3H), 1.54 (d, J = 6.5Hz, 3H), 1.31 - 1.16 (m, 2H); LCMS:
m/z 428.1 (M+H)
+; [α]
20D
+7.1° (c=0.7 mg/ml, DMSO).
【0457】
(実施例81)
(+)−(5S)−5−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メチル)−5−メチルピロリジン−2−オン
【0458】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
実施例69で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、(S)−5−(ヒドロキシメチル)−5−メチルピロリジン−2−オンから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 7.99 - 7.86 (m, 5H), 7.76 (s, 1H), 7.27
(dd, J = 2.5, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.1, 9.2 Hz, 1H), 4.79 (q, J = 6.4 Hz,
1H), 3.29 (s, 1H), 3.24 - 3.17 (m, 1H), 2.30 - 2.14 (m, 3H), 1.82 - 1.72 (m,
1H), 1.56 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.28 (s, 3H); LCMS: m/z 427.9 [M+H]
+,
LCMS: m/z 428.1 (M+H)
+, [α]
20D
+1.6° (c=4.2 mg/ml, DMSO).
【0459】
(実施例82)
(+)−(5S)−5−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メチル)−5−メチルピロリジン−2−オン
【0460】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例81におけるキラル分離からの2番目の溶出ピークとして得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 7.97 - 7.85 (m, 5H), 7.69 (s, 1H), 7.27
(dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 4.83 (q, J = 6.2 Hz,
1H), 3.44 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 3.15 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 2.41 - 2.30 (m, 1H),
2.23 - 2.11 (m, 2H), 1.87 - 1.77 (m, 1H), 1.55 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.26 (s,
3H); LCMS: m/z 427.9 (M+H)
+; [α]
20D
+24.7° (c=3.0 mg/ml, DMSO).
【0461】
(実施例83)
(−)−(5R)−5−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メチル)−5−メチルピロリジン−2−オン
【0462】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
実施例69で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、(R)−5−(ヒドロキシメチル)−5−メチルピロリジン−2−オンから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 1.24 - 1.34 (s, 3 H), 1.57 (d, J = 6.53 Hz, 3 H), 1.71 - 1.83
(m, 1 H), 2.14 - 2.31 (m, 3 H), 3.16 - 3.32 (m, 2 H), 4.79 (q, J = 6.44 Hz, 1
H), 7.02 (td, J = 9.29, 2.51 Hz, 1 H), 7.27 (dd, J = 9.79, 2.26 Hz, 1 H), 7.72
- 7.78 (m, 1 H), 7.84 - 8.03 (m, 5 H), 11.70 (br s, 1 H); LC-MS: m/z 427.9
(M+H)
+; [α]
20D -7.52° (c=0.62 mg/ml, DMSO).
【0463】
(実施例84)
(−)−(5R)−5−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メチル)−5−メチルピロリジン−2−オン
【0464】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例83のキラル分離からの2番目の溶出ピークとして得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 1.24 - 1.34 (s, 3 H), 1.57 (d, J = 6.53 Hz, 3 H), 1.71 - 1.83
(m, 1 H), 2.14 - 2.31 (m, 3 H), 3.16 - 3.32 (m, 2 H), 4.79 (q, J = 6.44 Hz, 1
H), 7.02 (td, J = 9.29, 2.51 Hz, 1 H), 7.27 (dd, J = 9.79, 2.26 Hz, 1 H), 7.72
- 7.78 (m, 1 H), 7.84 - 8.03 (m, 5 H), 11.70 (br s, 1 H); LCMS m/z 427.9
(M+1)+; [α]
20D -97.3° (c=0.5 mg/ml, DMSO).
【0465】
(実施例85)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0466】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
実施例69で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタノールから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.98 - 7.83 (m, 5H), 7.26
(dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.00 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.86 (q, J = 6.4 Hz,
1H), 4.51 - 4.39 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 1.54 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z
411.8 (M+H)
+; [α]
20D
-15° (c = 1.3 mg/mL, メタノール).
【0467】
(実施例86)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0468】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例85について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.98 - 7.84 (m, 5H), 7.27
(dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.00 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.86 (q, J = 6.5 Hz,
1H), 4.51 - 4.40 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 1.55 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z
412.0 (M+H)
+; [α]
20D
+9° (c = 1.3 mg/mL, メタノール).
【0469】
(実施例87)
(−)−4−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メチル)−4−メチルオキサゾリジン−2−オン
【0470】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
実施例69で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、4−(ヒドロキシメチル)−4−メチルオキサゾリジン−2−オンから出発して、表題化合物が最初の溶出ピークとして白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 7.97 - 7.85 (m, 5H), 7.79 (s, 1H), 7.27 (d,
J = 12.0 Hz, 1H), 7.02 (t, J = 9.5 Hz, 1H), 4.89 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 4.34 (d,
J = 9.0 Hz, 1H), 4.05 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.41 (s, 1H), 3.28 (s, 1H), 1.56 (d,
J = 6.5 Hz, 3H), 1.33 (s, 3H); LC-MS: m/z 429.9 (M+H)
+; [α]
20D -45° (c=1.3
mg/mL, メタノール).
【0471】
(実施例88)
(−)−4−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メチル)−4−メチルオキサゾリジン−2−オン
【0472】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例87におけるキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(50mg、25%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.71 (br s, 1H), 7.99 - 7.85 (m, 6H), 7.26 (d, J = 10.0 Hz,
1H), 7.01 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 4.87 - 4.79 (m, 1H), 4.40 (d, J = 8.5 Hz, 1H),
4.02 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.39 (s, 1H), 3.29 (s, 1H), 1.57 (d, J = 6.5 Hz, 3H),
1.35 (s, 3H); LC-MS: m/z 429.9 (M+H)
+; [α]
20D
-2.38° (c = 1.4 mg/mL, メタノール).
【0473】
(実施例89)
(+)−4−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メチル)−4−メチルオキサゾリジン−2−オン
【0474】
【化104】
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表題化合物は、実施例87におけるキラル分離からの3番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(23mg、12%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 7.97 - 7.86 (m, 5H), 7.80 (s, 1H), 7.27
(dd, J = 2.4, 9.7 Hz, 1H), 7.06 - 6.98 (m, 1H), 4.93 - 4.85 (m, 1H), 4.34 (d, J
= 8.8 Hz, 1H), 4.05 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.48 - 3.37 (m, 2H), 1.56 (d, J = 6.3
Hz, 3H), 1.33 (s, 3H); LC-MS: m/z 430.0 (M+H)
+; [α]
20D +50° (c = 1.2
mg/mL, メタノール).
【0475】
(実施例90)
(+)−4−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)メチル)−4−メチルオキサゾリジン−2−オン
【0476】
【化105】
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表題化合物は、実施例87におけるキラル分離からの4番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(23mg、収率12%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 8.01 - 7.85 (m, 6H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.3, 9.2 Hz, 1H), 4.83 (q, J = 6.0 Hz, 1H), 4.40 (d, J =
9.0 Hz, 1H), 4.02 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.41 - 3.38 (m, 1H), 3.30 - 3.24 (m,
1H), 1.57 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.36 (s, 3H); LC-MS: m/z 430.0 (M+H)
+;
[α]
20D +2.86° (c = 1.4 mg/mL, メタノール).
【0477】
(実施例91)
(−)−2−(アゼチジン−3−イル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0478】
【化106】
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実施例69で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、N−Boc−3−OH−アゼチジンから出発して、表題化合物が、キラル分離における最初の溶出ピークとして白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.71 (br s, 1H), 7.99 - 7.87 (m, 4H), 7.86 - 7.80 (m, 1H),
7.28 (dd, J = 2.0, 10.0 Hz, 1H), 7.07 - 6.98 (m, 1H), 4.78 (d, J = 6.5 Hz, 1H),
4.32 (br s, 1H), 4.22 - 3.69 (m, 3H), 3.61 (br s, 2H), 1.54 (d, J = 6.5 Hz,
3H); LC-MS: m/z 393.9 (M+Na)
+; [α]
20D
-35.3° (c = 1.1 mg/mL, メタノール).
【0479】
(実施例92)
(+)−2−(アゼチジン−3−イル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0480】
【化107】
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表題化合物は、実施例91におけるキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.94 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.87 (dd, J = 5.3, 8.8 Hz, 1H),
7.83 - 7.78 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.17 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 6.96 (dt, J
= 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.80 - 4.74 (m, 1H), 4.74 - 4.69 (m, 1H), 4.68 - 4.62 (m,
2H), 4.42 - 4.32 (m, 2H), 1.62 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 394.0 (M+Na)
+;
[α]
20D +7.5° (c = 1.07 mg/mL, メタノール).
【0481】
(実施例93)
(−)−2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0482】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:5−ブロモ−2−(((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(500mg、1.91mmol)、(S)−4−(クロロメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(287mg、1.91mmol)、およびK
2CO
3(527mg、3.81mmol)のDMF(6ml)中の懸濁液を、90℃で48時間撹拌した。反応液を25℃に冷却し、水(100ml)中に注ぎ、次いで酢酸エチル(25ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15ml×2)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%の石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、表題化合物(234mg、54%)を得た。
【0483】
ステップ2:tert−ブチル 3−(2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(234mg、0.622mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(385mg、0.746mmol)、およびCs
2CO
3(405mg、1.24mmol)のジオキサン(9ml)およびH
2O(3ml)中の懸濁液に、PdCl
2(dppf)(46mg、0.06mmol)を加えた。反応液をN
2雰囲気下にて80℃で6時間撹拌し、次いで固体を濾別した。濾液を濃縮して、粗tert−ブチル 3−(2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレートを得、これをそれ以上精製せずに次のステップで使用した。
【0484】
ステップ3:(−)−2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(320mg、0.602mmol)のジクロロメタン(10ml)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(5ml)を加えた。反応液を30℃で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を酢酸エチル(20ml)およびH
2O(15ml)で希釈した。混合物をNaHCO
3(飽和)でpH7に中和した。層を分離し、有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=1/0〜5/1)および分取HPLCによって精製して、ラセミの2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシドを得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての表題化合物(20mg、9%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.92 - 7.85 (m, 2H), 7.83 - 7.78 (m, 2H), 7.69 (s, 1H), 7.16
(dd, J = 2.4, 9.7 Hz, 1H), 6.95 (dt, J = 2.5, 9.2 Hz, 1H), 4.77 - 4.73 (m, 1H),
4.60 (br s, 1H), 4.04 - 3.97 (m, 1H), 3.71 - 3.53 (m, 3H), 1.65 (d, J = 6.3 Hz,
3H); LC-MS: m/z 390.9 (M+H)
+; [α]
20D
-26.4° (c=0.43 mg/ml, DMSO).
【0485】
(実施例94)
(+)−2−((R)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0486】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例93におけるキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(40mg、18%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.92 - 7.84 (m, 2H), 7.82 - 7.78 (m, 2H), 7.68 (s, 1H), 7.16
(dd, J = 2.4, 9.7 Hz, 1H), 6.95 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.60 (br s, 1H),
4.08 - 4.01 (m, 1H), 3.68 - 3.59 (m, 2H), 3.52 (dd, J = 5.4, 14.7 Hz, 1H), 3.39
- 3.33 (m, 1H), 1.65 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 390.9 (M+H)
+, [α]
20D = +36.1° (c=0.61
mg/ml, DMSO).
【0487】
(実施例95)
(−)−2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0488】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
実施例93で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、(R)−(+)−4−(クロロメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソランから出発して、表題化合物が、キラル分離における最初の溶出ピークとして白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 7.99 - 7.82 (m, 5H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.3, 9.2 Hz, 1H), 5.02 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.93 (q, J =
6.2 Hz, 1H), 4.73 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 3.88 - 3.78 (m, 1H), 3.50 - 3.41 (m,
3H), 3.19 - 3.06 (m, 1H), 1.56 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 390.9 (M+H)
+;
[α]
20D -16° (c = 1.0 mg/mL, DMSO).
【0489】
(実施例96)
(+)−2−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0490】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例95におけるキラル分離からの2番目の溶出ピークとして黄色の固体として得られた(65mg、32%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 7.99 - 7.81 (m, 5H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.93 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.75 (q, J =
6.5 Hz, 1H), 4.69 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 3.83 - 3.74 (m, 1H), 3.45 - 3.40 (m,
3H), 3.19 - 3.06 (m, 1H), 1.56 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 390.9; (M+H)
+;
[α]
20D +9.5° (c = 1.05 mg/mL, DMSO).
【0491】
(実施例97)
(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド
【0492】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:メチル オキシラン−2−カルボキシレート
8%のNaOCl水溶液(300mL)に0℃でアクリル酸メチル(19g、220mmol)を加えた。二相性混合物を0℃で30分間激しく撹拌し、次いで2時間40℃に温めた。反応液を25℃に冷却し、次いでジクロロメタン(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗メチル オキシラン−2−カルボキシレート(9g、39%)を透明な油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 3.79 (s, 3H), 3.46 (dd, J = 2.6, 4.1 Hz, 1H), 3.02 - 2.90 (m,
2H).
【0493】
ステップ2:メチル3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシプロパノエート
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(3g、11mmol)、メチル オキシラン−2−カルボキシレート(8.2g、80mmol)、およびCs
2CO
3(11g、34mmol)のDMF(30mL)中の懸濁液を、80℃で16時間撹拌した。反応液を冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL×3)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、メチル3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシプロパノエート(1.5g、36%)を黒色の油状物として得た。
【0494】
ステップ3:3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド
メチル3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシプロパノエート(1.5g、4.1mmol)のMeNH
2(EtOH中30%、30mL)中の黄色の溶液を、50℃で3時間撹拌した。反応液を濃縮して、粗3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド(1.8g、>100%)を黒色の油状物として得、これを次のステップにそのまま使用した。
【0495】
ステップ4:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−ヒドロキシ−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド(600mg、1.65mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(895mg、2.48mmol)、PdCl
2(dppf)(121mg、0.165mmol)、およびK
3PO
4(701mg、3.30mmol)をジオキサン(12mL)およびH
2O(4mL)中の懸濁液を、N
2雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。反応液を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)によって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−ヒドロキシ−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(390mg、46%)を黄色の固体として得た。
【0496】
ステップ5:(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−ヒドロキシ−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(390mg、0.754mmol)およびトリフルオロ酢酸(2mL)のジクロロメタン(10mL)中の溶液を、N
2雰囲気下にて20℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)によって精製して、ジアステレオ異性体の混合物を得た。ジアステレオ異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド(30mg、10%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.02 - 7.82 (m, 6H), 7.27 (dd, J = 2.5, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 6.04 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.97 (q, J =
6.4 Hz, 1H), 4.30 - 4.17 (m, 1H), 3.68 (dd, J = 2.6, 15.4 Hz, 1H), 3.28 (d, J =
6.5 Hz, 1H), 2.64 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 1.53 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z
440.0 (M+Na)
+; [α]
20D
+20.3° (c= 4 mg/mL, DMSO).
【0497】
(実施例98)
(−)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド
【0498】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例97に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(30mg、10%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 8.03 - 7.79 (m, 6H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 6.05 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.98 (q, J =
6.4 Hz, 1H), 4.29 - 4.18 (m, 1H), 3.69 (dd, J = 2.9, 15.2 Hz, 1H), 3.28 (dd, J
= 8.5, 15.1 Hz, 1H), 2.64 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 1.53 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS:
m/z 440.2 (M+Na)
+; [α]
20D
-8° (c=1 mg/ml, DMSO).
【0499】
(実施例99)
(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド
【0500】
【化114】
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表題化合物は、実施例97に記載したキラル分離からの3番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(33mg、10%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 8.04 - 7.80 (m, 6H), 7.27 (dd, J = 2.5, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.74 (q, J =
6.3 Hz, 1H), 4.18 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.66 (dd, J = 3.3, 14.6 Hz, 1H), 3.27
(dd, J = 7.5, 14.6 Hz, 1H), 2.63 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 1.56 (d, J = 6.5 Hz, 3H);
LC-MS: m/z 440.0 (M+Na)
+; [α]
20D
+19.25° (c=4 mg/ml, DMSO).
【0501】
(実施例100)
(−)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド
【0502】
【化115】
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表題化合物は、実施例97に記載したキラル分離からの4番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(33mg、10%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.00 - 7.78 (m, 6H), 7.27 (dd, J = 2.4,
9.9Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.3 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.74 (q,
J = 6.7 Hz, 1H), 4.17 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 3.64 (dd, J = 3.4, 14.7 Hz, 1H),
3.29 - 3.22 (m, 1H), 2.62 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 1.55 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS:
m/z 440.0 (M+Na)
+; [α]
20D
-7° (c=4 mg/ml, DMSO).
【0503】
(実施例101)
(−)−2−アミノ−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0504】
【化116】
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ステップ1:5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
メチル3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシプロパノエート(実施例207、500mg、1.38mmol)およびTEA(418mg、4.13mmol)のDCM(10ml)中の溶液に、MsCl(315mg、2.75mmol)を加えた。反応液を20℃で16時間撹拌し、次いで水(10ml)中に注ぎ、DCM(10×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10ml)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシドを黄色の油状物として得、これをそれ以上精製せずに次のステップにそのまま使用した。
【0505】
ステップ2:2−アジド−3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
メチル3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−ヒドロキシプロパノエート(600mg、1.36mmol)のDMF(10ml)中の溶液に、NaN
3(106mg、1.20mmol)を加えた。反応液を80℃で16時間撹拌し、次いで水(20ml)中に注ぎ、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗2−アジド−3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド(450mg)を黄色の油状物として得、これをそれ以上精製せずに次のステップにそのまま使用した。
【0506】
ステップ3:tert−ブチル (3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−(メチルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート
メチル2−アジド−3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート(450mg、1.16mmol)およびPPh
3(1210mg、4.62mmol)のTHF(20ml)および水(0.5ml)中の溶液を、60℃で16時間撹拌した。得られる黄色の溶液に、TEA(468mg、4.63mmol)および(Boc)
2O(757mg、3.47mmol)を加えた。反応液を20℃で16時間撹拌し、次いで水(50ml)中に注ぎ、EtOAc(50mlx2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル (3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−(メチルアミノ)−1−オキソプロパニル)カルバメート(250mg、47%)を黄色の固体として得た。
【0507】
ステップ4:キラルなtert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル (3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−(メチルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(200mg、0.433mmol)およびtert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(172mg、0.476mmol)のジオキサン/水(8ml/3ml)中の懸濁液に、Pd(dppf)Cl
2(32mg、0.04mmol)およびK
3PO
4(184mg、0.865mmol)を加えた。反応液を80℃で2時間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(270mg)をジアステレオ異性体の混合物として得た。混合物を分取キラルSFCによって精製して、ピーク1(60mg)、ピーク2(60mg)、ピーク3(30mg)、およびピーク4(40mg)の4種の生成物をそれぞれ黄色の固体として得た。
【0508】
ステップ5:(−)−2−アミノ−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(ピーク1、60mg、0.097mmol)のHCl/EtOAc(3ml)中の溶液を、20℃で20時間撹拌した。反応液を濃縮し、次いで分取HPLCによって精製して、(−)2−アミノ−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド(14mg、34%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.77 (br s, 1H), 8.69 (br s, 1H), 8.42 (br s, 2H), 7.99 -
7.88 (m, 4H), 7.33 - 7.26 (m, 1H), 7.06 - 6.99 (m, 1H), 4.76 - 4.68 (m, 1H),
4.06 - 3.98 (m, 1H), 3.70 - 3.62 (m, 1H), 3.60 - 3.53 (m, 1H), 2.69 (d, J=4.5
Hz, 3H), 2.54 (s, 1H), 1.61 (d, J=6.3 Hz, 3H); LC-MS: m/z 439.1 (M+Na)
+;
[α]
20D -4.09° (c= 0.001 g/mL, DMSO).
【0509】
(実施例102)
(+)−2−アミノ−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0510】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(60mg、0.097mmol)(実施例211、ステップ4、ピーク2)のHCl/EA(3ml)中の溶液を、20℃で20時間撹拌した。反応液を濃縮し、次いで分取HPLCによって精製して、(+)−2−アミノ−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド(9mg、23%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.77 (br s, 1H), 8.69 (br s, 1H), 8.42 (br s, 2H), 7.99 -
7.88 (m, 4H), 7.33 - 7.26 (m, 1H), 7.06 - 6.99 (m, 1H), 4.76 - 4.68 (m, 1H),
4.06 - 3.98 (m, 1H), 3.70 - 3.62 (m, 1H), 3.60 - 3.53 (m, 1H), 2.69 (d, J = 4.5
Hz, 3H), 2.54 (s, 1H), 1.61 (d, J = 6.3 Hz, 3H); LC-MS: m/z 439.0 (M+Na)
+;
[α]
20D 0.8° (c= 0.0075 g/mL, DMSO).
【0511】
(実施例103)
(−)−2−アミノ−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0512】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg、0.05mmol)(実施例101、ステップ4、ピーク3)のHCl/EA(3ml)中の溶液を、20℃で20時間撹拌した。反応液をもう16時間撹拌し、次いで濃縮し、分取HPLCによって精製して、(−)−2−アミノ−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド(7mg、36%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.81 (br s, 1H), 8.69 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.61 - 8.45 (m,
2H), 8.00 - 7.86 (m, 5H), 7.27 (s, 1H), 7.06 - 6.98 (m, 1H), 4.94 - 4.86 (m,
1H), 4.07 - 3.97 (m, 1H), 3.73 - 3.57 (m, 2H), 2.66 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 1.54
(d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 438.9 (M+Na)
+; [α]
20D -21° (c= 0.001
g/mL, DMSO).
【0513】
(実施例104)
(+)2−アミノ−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0514】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−カルボキシレート(40mg、0.07mmol)(実施例101、ステップ4、ピーク4)のHCl/EA(3ml)中の溶液を、20℃で20時間撹拌した。反応液をもう16時間撹拌し、次いで濃縮し、分取HPLCによって精製して、(+)−2−アミノ−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド(12mg、43%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.80 (s, 1H), 8.72 - 8.63 (m, 1H), 8.50 (br s, 2H), 7.99 -
7.87 (m, 5H), 7.32 - 7.26 (m, 1H), 7.06 - 6.99 (m, 1H), 4.93 - 4.84 (m, 1H),
4.06 - 3.97 (m, 1H), 3.73 - 3.58 (m, 2H), 2.67 (d, J=4.5 Hz, 3H), 1.54 (d,
J=6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 438.9 (M+Na)
+; [α]
20D
+10.67° (c= 0.001 g/mL, DMSO).
【0515】
(実施例105)
(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
【0516】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:N−2,2−トリメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキサミド
メチル 2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレート(5.0g、31mmol)のEtOH(50mL)中の溶液に、MeNH
2(EtOH中30%、9.7g、94mmol)を加えた。反応液を25℃で16時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣をMeNH
2(EtOH中30%、30mL)に溶解させ、次いで封管に移し、50℃で3時間撹拌した。粗反応液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、N,2,2−トリメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキサミド(2.5g、50%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 6.60 (br s, 1H), 4.49 (dd, J = 5.5, 7.5 Hz, 1H), 4.29 (t, J =
8.3 Hz, 1H), 4.09 (dd, J = 5.3, 8.8 Hz, 1H), 2.86 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 1.49 (s,
3H), 1.39 (s, 3H).
【0517】
ステップ2:2,3−ジヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド
N,2,2−トリメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキサミド(2.5g、16mmol)のジクロロメタン(40mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(20mL)を加えた。反応液を25℃で2時間撹拌し、次いで濃縮して、2,3−ジヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド(2g、>100%)を黒色の油状物として得、これを次のステップにそのまま使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 4.13 - 4.01 (m, 1H), 3.82 - 3.63 (m, 2H), 2.78 (s, 3H).
【0518】
ステップ3:3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド
2,3−ジヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド(2.0g、17mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、イミダゾール(3.5g、52mmol)およびtert−ブチルジフェニルシリルクロリド(TBDPSCl)(7.1g、26mmol)を加えた。反応液を25℃で16時間撹拌し、次いで水(60mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL×3)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド(2.2g、収率36%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.64 (dd, J = 1.4, 7.9 Hz, 4H), 7.49 - 7.36 (m, 6H), 6.77 (br
s, 1H), 4.22 - 4.14 (m, 1H), 3.90 (dd, J = 2.8, 5.8 Hz, 2H), 3.25 (d, J = 4.3
Hz, 1H), 2.87 (d, J = 5.0 Hz, 3H), 1.08 (s, 9H).
【0519】
ステップ4:3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−ヒドロキシ−N−メチルプロパンアミド(2.2g、6.2mmol)の無水THF(20mL)中の黄色の溶液に、MeI(4.4g、31mmol)およびAg
2O(11.4g、49.2mmol)を加えた。反応液を25℃で16時間撹拌し、次いで封管に移し、MeI(20g、141mmol)を加えた。反応液を密閉し、40℃で16時間撹拌した。得られる黄色の懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40〜50%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(1.5g、収率66%)を黄色の油状物として得た。
【0520】
ステップ5:3−ヒドロキシ−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(2.2g、5.92mmol)の無水THF(10mL)中の黄色の溶液に、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)(THF中1M、23.7mL g、23.7mmol)を加えた。反応液を25℃で16時間撹拌し、次いで水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40〜80%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、3−ヒドロキシ−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(300mg、38%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 6.71 (br s, 1H), 3.87 - 3.82 (m, 2H), 3.80 - 3.71 (m, 1H),
3.33 - 3.20 (m, 1H), 2.86 (d, J = 5.0 Hz, 3H).
【0521】
ステップ6:2−メトキシ−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピルメタンスルホネート
3−ヒドロキシ−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(370mg、2.78mmol)の無水ジクロロメタン(10mL)中の黄色の溶液に、DIPEA(718mg、5.56mmol)およびMsCl(477mg、4.17mmol)を加えた。反応液を25℃で1時間撹拌し、次いで濃縮し、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗2−メトキシ−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピルメタンスルホネート(350mg、60%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 6.73 (br s, 1H), 4.60 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.47 (dd, J =
4.4, 11.2 Hz, 1H), 3.94 (s, 1H), 3.54 (s, 3H), 3.04 (s, 3H), 2.88 (d, J = 5.2
Hz, 3H).
【0522】
ステップ7:3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(434mg、1.7mmol)、2−メトキシ−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピルメタンスルホネート(350mg、1.66mmol)、およびK
2CO
3(458mg、3.31mmol)のDMSO(10mL)中の溶液を、80℃で2時間撹拌した。粗反応液をブライン(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×3)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)によって精製して、3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(130mg、収率21%)を黒色の油状物として得た。
【0523】
ステップ8:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−メトキシ−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(200mg、0.530mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(249mg、0.689mmol)、PdCl
2(dppf)(39mg、0.05mmol)、およびK
3PO
4(225mg、1.06mmol)のジオキサン(8mL)およびH
2O(2mL)中の赤色の懸濁液を、N
2雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。混合物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80〜100%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−メトキシ−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(220mg、収率78%)を黒色の油状物として得た。
【0524】
ステップ9:(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(2−(2−メトキシ−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロピル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(220mg、0.414mmol)のジクロロメタン(10mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。反応液を20℃で16時間撹拌し、次いで濃縮し、NaHCO
3(飽和)でpH7に中和した。混合物を酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80%〜100%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、ジアステレオ異性体の混合物(150mg)を得た。ジアステレオ異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(28mg、16%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.10 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.00 - 7.82 (m,
5H), 7.27 (dd, J = 2.4, 9.9 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.1 Hz, 1H), 4.81 (q, J
= 6.2 Hz, 1H), 3.93 (dd, J = 3.8, 7.8 Hz, 1H), 3.59 - 3.51 (m, 1H), 3.44 (d, J
= 5.5 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 2.65 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 1.54 (d, J = 6.5 Hz,
3H); LC-MS: m/z 432.1(M+H)
+; [α]
20D
+6.75° (c= 4 mg/mL, DMSO).
【0525】
(実施例106)
(−)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
【0526】
【化121】
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表題化合物は、実施例105に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとしてオフホワイト色の固体として得られた(21mg、12%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 8.10 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.05 - 7.76 (m,
5H), 7.27 (dd, J = 2.4, 9.9 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.81 (q, J
= 6.5 Hz, 1H), 3.94 (dd, J = 3.5, 7.8 Hz, 1H), 3.61 - 3.50 (m, 1H), 3.43 (d, J
= 7.8 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 2.65 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 1.54 (d, J = 6.5 Hz,
3H); LC-MS: m/z 432.1 (M+H)
+; [α]
20D
-7° (c=4 mg/ml, DMSO).
【0527】
(実施例107)
(+)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
【0528】
【化122】
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表題化合物は、実施例105に記載したキラル分離からの3番目の溶出ピークとしてオフホワイト色の固体として得られた(21mg、12%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.06 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.99 - 7.81 (m,
5H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.71 (q, J
= 6.3 Hz, 1H), 3.90 (dd, J = 3.5, 7.3 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 3.5, 15.1 Hz, 1H),
3.43 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.36 (s, 3H), 2.64 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 1.54 (d, J =
6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 432.2 (M+H)
+; [α]
20D
+3.25° (c=4 mg/ml, DMSO).
【0529】
(実施例108)
(−)−3−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−2−メトキシ−N−メチルプロパンアミド
【0530】
【化123】
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表題化合物は、実施例105に記載したキラル分離からの4番目の溶出ピークとしてオフホワイト色の固体として得られた(11mg、6%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.06 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.98 - 7.81 (m,
5H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.71 (q, J
= 6.3 Hz, 1H), 3.90 (dd, J = 3.4, 7.4 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 3.6, 14.9 Hz, 1H),
3.48 - 3.47 (m, 1H), 3.35 (s, 3H), 2.64 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 1.54 (d, J = 6.5
Hz, 3H); LC-MS: m/z, 432.1 (M+H)
+; [α]
20D
-4.75° (c=4 mg/ml, DMSO).
【0531】
(実施例109)
(−)−エチル (2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)カルバメート
【0532】
【化124】
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ステップ1:tert−ブチル (2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ−[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)カルバメート
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾチアゾール 1,1−ジオキシド(300mg、1.14mmol)、tert−ブチル n−(2−ブロモエチル)カルバメート(282mg、1.26mmol)、およびK
2CO
3(316mg、2.29mmol)のDMF(5.7mL)中の混合物を、N
2で1分間スパージングし、次いで80℃で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)および水(10mL)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO
3(飽和)(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、次いで乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、4〜60%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル (2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−カルバメート(410mg、88%)を黄色のゴム質として得た。LC-MS: m/z 428.8 (M+Na)
+.
【0533】
ステップ2:tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル(2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)カルバメート(300mg、0.74mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(382mg、0.74mmol)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2(55.3mg、0.074mmol)、およびK
3PO
4(471mg、2.22mmol)の1,4−ジオキサン(7.4mL)中の褐色の混合物を、N
2で1分間スパージングし、次いで80℃で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、4〜60%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(367mg、87%)を黄色のゴム質として得た。LC-MS: m/z 582.0 (M+Na)
+.
【0534】
ステップ3:2−(2−アミノエチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)−アミノ)エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(245mg、0.44mmol)のCH
2Cl
2(5mL)中の黄色の溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(3mL)を加えた。反応溶液を25℃で3時間撹拌し、メタノールで希釈し、濃縮して、粗2−(2−アミノエチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(288mg、100%)を黄色の固体として得、これをそのまま次のステップで使用した。
【0535】
ステップ4:エチル 3−(2−(2−((エトキシカルボニル)アミノ)エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
2−(2−アミノエチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(157mg、0.44mmol)のCH
2Cl
2(8mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、Et
3N(0.183mL、1.31mmol)を加えた後、クロロギ酸エチル(110mg、1.01mmol)を加えた。反応液を25℃に温め、3時間撹拌した。反応溶液を水(10mL)で失活させ、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、4〜100%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、エチル 3−(2−(2−((エトキシカルボニル)アミノ)−エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(174mg、79%)を黄色の固体として得た。LC-MS: m/z 526.0 (M+Na)
+.
【0536】
ステップ5:(−)−エチル (2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)カルバメート
エチル 3−(2−(2−((エトキシカルボニル)アミノ)エチル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(174mg、0.35mmol)のEtOH(8mL)中の黄色の混合物に、K
2CO
3(95.5mg、0.69mmol)を加えた。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。粗反応液を濾過し、メタノールで洗浄し、次いで濃縮した。粗残渣をカラム(シリカゲル、5〜100%の酢酸エチル/石油エーテル)で精製して、ラセミのエチル (2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)カルバメート(74mg、50%)を黄色の固体として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−エチル (2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)カルバメート(15mg、15%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.93 - 7.84 (m, 2H), 7.83 - 7.77 (m, 2H), 7.68 (s, 1H), 7.16
(dd, J = 2.0, 9.5 Hz, 1H), 6.99 - 6.91 (m, 1H), 4.73 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 4.59
(s, 1H), 4.08 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.50 - 3.41 (m, 4H), 1.62 (d, J = 6.5 Hz,
3H), 1.22 (t, J = 7.0 Hz, 3H); LC-MS: m/z 432.0 (M+H)
+; [α]
20D -5° (c = 1.2
mg/mL, メタノール).
【0537】
(実施例110)
(+)−エチル(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)カルバメート
【0538】
【化125】
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表題化合物は、実施例109に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(25mg、24%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.92 - 7.82 (m, 2H), 7.81 - 7.75 (m, 2H), 7.67 (s, 1H), 7.16
(dd, J = 2.0, 10.0 Hz, 1H), 6.94 (dt, J = 2.0, 9.3 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 6.5
Hz, 1H), 4.60 (s, 1H), 4.08 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.48 - 3.41 (m, 4H), 1.61 (d,
J = 6.5 Hz, 3H), 1.22 (t, J = 7.0 Hz, 3H); LC-MS: m/z 432.0 (M+H)
+;
[α]
20D +5.56° (c = 3.6 mg/mL, メタノール).
【0539】
(実施例111)
(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルアセトアミド
【0540】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)アセテート
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−1,1−ジオキシド(1.2g、4.6mmol)のDMF(20mL)中の褐色の溶液に、tert−ブチル2−ブロモアセテート(1.1g、5.5mmol)およびK
2CO
3(1.27g、9.16mmol)を加え、次いで、反応液をN
2で1分間スパージングし、80℃で16時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(20mL)および水(20mL)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(30mL×2)で逆抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL×2)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、2〜20%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)アセテート(1.38g、80%)を黒色の固体として得た。
【0541】
ステップ2:tert−ブチル2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)アセテート
tert−ブチル 2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)アセテート(1.38g、3.67mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.57g、3.70mmol)、およびK
3PO
4(1.43g、6.72mmol)のジオキサン/H
2O(30ml/10mL)中の黒色の溶液に、N
2下にて28℃でPd(dppf)Cl
2(246mg、0.336mmol)を加えた。反応液を90℃で約6時間撹拌し、次いで酢酸エチル(40mL)で希釈した。層を分離し、有機層をH
2O(10mL)およびブライン(15mL×2)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10〜40%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)アセテート(597mg、収率38%)を黄色のゴム質として得た。
【0542】
ステップ3:2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)酢酸
tert−ブチル2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)アセテート(597mg、1.39mmol)のトリフルオロ酢酸(12mL)中の黄色の溶液を、25℃で71時間撹拌した。反応液を濃縮して、粗2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)酢酸(560mg、>100%)を緑色の固体として得、これを次のステップにそのまま使用した。
【0543】
ステップ4:(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルアセトアミド
2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)酢酸(175mg、0.467mmol)、メタンアミンHCl塩(97mg、0.94mmol)、およびDIPEA(0.326mL、1.87mmol)の乾燥DMF(5mL)中の溶液を、25℃で5分間撹拌し、次いでHATU(267mg、0.701mmol)を加えた。反応液を25℃で3時間撹拌し、次いで酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30〜100%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、ラセミ生成物(135mg)を得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルアセトアミド(29mg、収率16%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 8.04 - 7.82 (m, 6H), 7.27 (dd, J = 2.3, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.92 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 3.96 -
3.80 (m, 2H), 2.63 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 1.54 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z
409.9 (M+Na)
+; [α]
20D
-7.11° (c=1.97 mg/ml, DMSO).
【0544】
(実施例112)
(+)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−Nメチルアセトアミド
【0545】
【化127】
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表題化合物は、実施例111に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(16mg、9%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 8.09 - 7.80 (m, 6H), 7.27 (dd, J = 2.4, 9.9
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.5, 9.2 Hz, 1H), 4.92 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 3.89 (d, J =
3.3 Hz, 2H), 2.63 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 1.54 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LCMS: m/z
409.8 (M+Na)
+; [α]
20D
+9.32° (c=2.11 mg/ml, DMSO).
【0546】
(実施例113)
(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド
【0547】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)酢酸(260mg、0.260mmol)およびジメチルアミンHCl塩(42mg、0.51mmol)の乾燥DMF(5mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、DIPEA(133mg、1.03mmol)を加えた。反応液を氷浴中で5分間撹拌し、次いでHATU(147mg、0.385mmol)を加え、撹拌を25℃で2時間継続した。反応液を酢酸エチル(10mL)およびH
2O(20mL)で希釈し、次いで層を分離した。水相を酢酸エチル(10mL×3)で逆抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、1〜5%のメタノール/ジクロロメタン)によって精製し、分取TLC(酢酸エチル)によってさらに精製して、ラセミの2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド(76mg、74%)を黄色のゴム質として得た。鏡像異性体をSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド(19mg、28%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 8.03 - 7.78 (m, 5H), 7.27 (dd, J = 2.0, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 4.98 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 4.31 - 4.06
(m, 2H), 3.08 - 2.99 (m, 3H), 2.84 (s, 3H), 1.50 (d, J = 6.8 Hz, 3H); LC-MS:
m/z 424.1(M+Na)
+; [α]
20D
-30.7° (c=2.9 mg/ml, DMSO).
【0548】
(実施例114)
(+)2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド
【0549】
【化129】
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表題化合物は、実施例113に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(10mg、15%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 8.00 - 7.82 (m, 5H), 7.27 (dd, J = 2.0, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 4.96 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 4.31 - 4.06
(m, 2H), 3.08 - 2.99 (m, 3H), 2.84 (s, 3H), 1.54 (d, J = 6.8 Hz, 3H); LCMS: m/z
424.0 (M+Na)+; [α]
20D +21.9° (c=2.55 mg/ml, DMSO).
【0550】
(実施例115)
(+)2−(5−(6−フルオロインドリン−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)アセトアミド
【0551】
【化130】
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2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)酢酸(300mg、0.30mmol)、NH
4Cl固体(32mg、0.59mmol)、およびDIPEA(153mg、1.19mmol)の乾燥DMF(5mL)中の淡緑色の溶液を、25℃で3分間撹拌し、次いでHATU(169mg、0.445mmol)を加えた。反応液を25℃で3時間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)およびH
2O(20mL)で希釈した。層を分離し、水相を酢酸エチル(10mL×3)で逆抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50〜100%の石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、ラセミ生成物を得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)アセトアミド(17mg、28%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 7.99 - 7.83 (m, 5H), 7.45 (br s, 1H), 7.33
- 7.21 (m, 2H), 7.07 - 6.96 (m, 1H), 4.96 (q, J = 6.3 Hz, 1H), 3.94 - 3.81 (m,
2H), 1.54 (d, J = 6.3 Hz, 3H); LCMS: m/z 396.1 (M+Na)
+; [α]
20D +12.2° (c=2.45
mg/ml, DMSO).
【0552】
(実施例116)
(−)−2−(5−(6−フルオロインドリン−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)アセトアミド
【0553】
【化131】
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表題化合物は、実施例115に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(18mg、30%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 8.00 - 7.82 (m, 5H), 7.44 (br s, 1H), 7.34
- 7.19 (m, 2H), 7.01 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 4.96 (q, J = 6.0 Hz, 1H), 3.95 - 3.80
(m, 2H), 1.54 (d, J = 6.3 Hz, 3H); LCMS: m/z 396.1 (M+Na)
+; [α]
20D -13.6°
(c=2.55mg/ml, DMSO).
【0554】
(実施例117)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−モルホリノエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0555】
【化132】
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ステップ1:2−クロロ−1−モルホリノエタノン
2−クロロアセチルクロリド(1.0g、8.8mmol)およびモルホリン(771mg、8.85mmol)の無水ジクロロメタン(10mL)中の溶液に、トリエチルアミン(1.34g、13.3mmol)を加えた。反応液を25℃で1時間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、2−クロロ−1−モルホリノエタノン(1.1g、96%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 4.07 (s, 2H), 3.72 (td, J = 4.9, 10.0 Hz, 4H), 3.67 - 3.60
(m, 2H), 3.59 - 3.48 (m, 2H).
【0556】
ステップ2:2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−モルホリノエタノン
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(300mg、1.14mmol)、2−クロロ−1−モルホリノエタノン(225mg、1.37mmol)、およびK
2CO
3(316mg、2.29mmol)のDMSO(5mL)中の溶液を、80℃で18時間撹拌した。得られる懸濁液をブライン(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50〜100%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−モルホリノエタノン(270mg、収率61%)を黄色の油状物として得た。
【0557】
ステップ3:5−ブロモ−3−メチル−2−(2−モルホリノエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−1−モルホリノエタノン(270mg、0.694mmol)の無水THF(10mL)中の溶液に、BH
3−THF(2.77mL、2.77mmol)を加えた。反応液を30℃で48時間撹拌し、次いで追加のBH
3−THF(2.77mL、2.77mmol)を加え、撹拌を70℃で16時間継続した。反応液を2N HClで失活させ、40℃で1時間撹拌し、次いで水(10mL)で希釈し、固体NaHCO
3でpH7に中和した。混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)によって精製して、5−ブロモ−3−メチル−2−(2−モルホリノエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(250mg、96%)を黄色の油状物として得た。
【0558】
ステップ4:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−モルホリノエチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−3−メチル−2−(2−モルホリノエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(250mg、0.666mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(361mg、0.799mmol)、PdCl
2(dppf)(39mg、0.05mmol)、およびK
3PO
4(226mg、1.07mmol)のジオキサン(8mL)およびH
2O(2mL)中の赤色の懸濁液を、N
2雰囲気下にて80℃で2時間撹拌した。得られる混合物を水(15mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−モルホリノエチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(180mg、64%)を黄色の油状物として得た。
【0559】
ステップ5:(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−モルホリノエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−2−(2−モルホリノエチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(180mg、0.340mmol)のジクロロメタン(8mL)中の黄色の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。反応液を25℃で1時間撹拌し、次いで濃縮し、NaHCO
3(飽和)でpH7に中和した。混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、3%のメタノール/ジクロロメタン)によって精製して、ラセミ生成物(130mg)を黄色の油状物として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−モルホリノエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(40mg、27%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 7.99 - 7.79 (m, 5H), 7.27 (dd, J = 2.5, 9.8
Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.78 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 3.58 (t, J =
4.6 Hz, 4H), 3.38 - 3.31 (m, 2H), 2.73 - 2.55 (m, 2H), 2.46 (d, J = 5.8 Hz, 4H),
1.55 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z, 430.1 (M+H)
+; [α]
20D -3.6° (c=
1.1mg/mL, メタノール).
【0560】
(実施例118)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(2−モルホリノエチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0561】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例117に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとしてオフホワイト色の固体として得られた(45mg、31%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s, 1H), 8.02 - 7.79 (m, 5H), 7.27 (d, J = 9.8 Hz,
1H), 7.01 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 4.78 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 3.58 (br s, 4H), 3.35
- 3.26 (m, 2H), 2.70 - 2.55 (m, 2H), 2.49 - 2.37 (m, 4H), 1.55 (d, J = 6.0 Hz,
3H); LC-MS: m/z 430.0 (M+H)
+; [α]
20D
+4.6° (c= 1.3mg/mL, メタノール).
【0562】
(実施例119)
(−)−4−(−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−2−オン
【0563】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−2−オン
5,6−ジヒドロピリジン−2(1H)−オン(500mg、5.15mmol)のメタノール(15ml)中の溶液に、5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(2.7g、10mmol)およびCs
2CO
3(1.68g、5.15mmol)を加えた。反応液を55℃で2日間撹拌し、次いで濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/メタノール=1/0〜20/1)によって精製して、表題化合物(475mg、13%)を黄色の油状物として得た。
【0564】
ステップ2:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(2−オキソピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−2−オン(475mg、1.32mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(637mg、1.59mmol)、およびCs
2CO
3(862mg、0.334mmol)のジオキサン(10ml)およびH
2O(3ml)中の懸濁液に、PdCl
2(dppf)(96.7mg、0.132mmol)を加えた。反応液をN
2雰囲気下にて85℃で1.5時間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/メタノール=1/0〜10/1)によって精製して、表題化合物(338mg、14%)を褐色の油状物として得た。
【0565】
ステップ3:(−)−4−(−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−2−オン
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(2−オキソピペリジン−4−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(235mg、0458mmol)のHCl/メタノール(20ml、4M)中の溶液を、20℃で6時間撹拌した。反応液を濃縮し、ジアステレオ異性体の混合物を分取キラルSFCによって分離した。表題化合物が最初の溶出ピークとして白色の固体として得られた(25mg、13.2%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.91 - 7.85 (m, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.75 (d, J = 8.3 Hz, 1H),
7.68 (s, 1H), 7.16 (dd, J = 2.3, 9.5 Hz, 1H), 6.95 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H),
4.96 - 4.91 (m, 1H), 4.17 - 4.05 (m, 1H), 3.48 - 3.33 (m, 2H), 2.98 - 2.87 (m,
1H), 2.83 - 2.70 (m, 1H), 2.33 - 2.18 (m, 2H), 1.65 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS:
m/z 435.9 (M+Na)
+; [α]
20D
-5.6° (c=3.3 mg/ml, メタノール).
【0566】
(実施例120)
(+)−4−((S)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−2−オン
【0567】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例119に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(15mg、8%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.92 - 7.85 (m, 2H), 7.81 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.3 Hz, 1H),
7.69 (s, 1H), 7.17 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 6.95 (dt, J = 2.3, 9.2 Hz,
1H),4.94 - 4.90 (m, 1H), 4.15 - 4.04 (m, 1H), 3.46 - 3.34 (m, 2H), 2.93 - 2.77
(m, 2H), 2.38 - 2.30 (m, 2H), 1.65 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 436.0 (M+Na)
+;
[α]
20D +4.8° (c=4.2 mg/ml, メタノール).
【0568】
(実施例121)
(+)−4−(−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−2−オン
【0569】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例119に記載したキラル分離からの3番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(6mg、7%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.92 - 7.85 (m, 2H), 7.81 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H),
7.69 (s, 1H), 7.17 (dd, J = 2.1, 9.7 Hz, 1H), 6.95 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H),
4.91(d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.15 - 4.03 (m, 1H), 3.48 - 3.34 (m, 2H), 2.92 - 2.77
(m, 2H), 2.39 - 2.27 (m, 2H), 1.65 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 435.9 (M+Na)
+;
[α]
20D +3.7° (c=3.9 mg/ml, メタノール).
【0570】
(実施例122)
(−)−4−(−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピペリジン−2−オン
【0571】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例119に記載したキラル分離からの4番目の溶出ピークとしてオフホワイト色の固体として得られた(36mg、45%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.92 - 7.85 (m, 2H), 7.81 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H),
7.68 (s, 1H), 7.16 (dd, J = 2.1, 9.7 Hz, 1H), 6.95 (dt, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H),
4.96- 4.91 (m, 1H), 4.16 - 4.07 (m, 1H), 3.46 - 3.34 (m, 2H), 2.96 - 2.88 (m,
1H), 2.81 - 2.72 (m, 1H), 2.30 - 2.23 (m, 2H), 1.65 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS:
m/z 435.9 (M+23)
+; [α]
20D
-3.4° (c=3.6 mg/ml, メタノール).
【0572】
(実施例123)
(+)4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−2−オン
【0573】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:5−オキソピロリジン−3−イルメタンスルホネート
4−ヒドロキシ−2−ピロリドン(1.0g、9.9mmol)のCH
2Cl
2(33.0mL)中の冷却した(氷浴)懸濁液に、Et
3N(1.52mL、10.9mmol)を加えた後、MsCl(0.84mL、10.9mmol)をゆっくりと加えた。氷浴を取り外し、反応液を1時間撹拌した。粗反応液を濃縮して、5−オキソピロリジン−3−イルメタンスルホネート(1.8g、100%)を黄色の固体として得、これをそれ以上精製せずに次のステップでそのまま使用した。
【0574】
ステップ2:4−アジドピロリジン−2−オン
5−オキソピロリジン−3−イルメタンスルホネート(6.0g、33mmol)のDMF(111mL)中の溶液に、NaN
3(6.5g、100mmol)を加えた。反応液を60℃で18時間加熱し、次いで冷却し、EtOAc(400mL)で希釈した。溶液をNaHCO
3(飽和)で洗浄し、EtOAc(200mL×2)でさらに抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL×2)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、いくらかのEtOAcが残存する形で濃縮した。混合物をTHF(150mL)で希釈し、PPh
3(13.1g、50.1mmol、1.5当量)および水(50mL)を25℃で加えた。反応液を65℃で18時間加熱し、次いで濃縮し、2M HClでpH1に酸性化した。水相をCH
2Cl
2(150mL×3)で洗浄し、次いで濃縮して、4−アミノピロリジン−2−オン(959mg、21%)を褐色のゴム質として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 8.43 (br s, 2H), 7.90 - 7.80 (m, 1H), 3.55 (dd, J = 7.0, 11.0
Hz, 1H), 3.47 - 3.40 (m, 1H), 3.25 (dd, J = 3.3, 10.8 Hz, 1H), 2.56 (dd, J = 8.3,
17.3 Hz, 1H), 2.21 (dd, J = 4.0, 17.1 Hz, 1H).
【0575】
ステップ3:4−ブロモ−2−エチル−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
4−アミノピロリジン−2−オン(959mg、7.02mmol)の水(1.0mL)中の黄色の溶液に、15℃で、THF(34mL)、DIPEA(4.3mL、25mmol)、および4−ブロモ−2−エチルベンゼン−1−スルホニルクロリド(3.9g、14mmol)を加えた。反応液を15℃で4.5時間撹拌し、次いでEtOAc(20mL)および水(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(40mL×2)で逆抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)およびNaHCO
3(飽和)(20mL×1)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、4−ブロモ−2−エチル−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)ベンゼン−スルホンアミド(685mg、28%)を黄色の固体として得た。
【0576】
ステップ4:4−ブロモ−2−(1−ブロモエチル)−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド
4−ブロモ−2−エチル−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)ベンゼン−スルホンアミド(841mg、2.42mmol)、NBS(560mg、3.15mmol、1.3当量)、およびAIBN(199mg、1.21mmol、0.5当量)のCCl
4(48.4mL)中の黄色の懸濁液を、70℃で3時間加熱した。反応液を濃縮し、EtOAc(20mL)および水(15mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(15mL×2)で逆抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、4−ブロモ−2−(1−ブロモエチル)−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(814mg、79%)を黄色の固体として得た。
【0577】
ステップ5:4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−2−オン
4−ブロモ−2−(1−ブロモエチル)−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)ベンゼン−スルホンアミド(814mg、1.91mmol)のアセトン(35mL)中の混合物に、K
2CO
3(528mg、3.82mmol)および水(3.4mL)を加えた。反応液を15時間50℃に加熱し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−2−オン(470mg、71%)を黄色の固体として得た。
【0578】
ステップ6:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(5−オキソピロリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
4−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−2−オン(457mg、1.32mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(478mg、1.32mmol)、PdCl
2(dppf)(99mg、0.13mmol)、およびK
3PO
4(562mg、2.65mmol)の1,4−ジオキサン(13mL)および水(0.5mL)中の混合物を、窒素で60秒間スパージングし、次いで85℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(5−オキソピロリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]−イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(476mg、72%)を黄色のゴム質として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 8.13 (s, 1H), 8.02 - 7.80 (m, 6H), 7.25 (d, J=9.5 Hz, 1H),
4.88 (br s, 1H), 4.47 (br s, 1H), 3.17 (d, J=5.0 Hz, 2H), 2.71 - 2.56 (m, 2H),
1.66 (s, 9H), 1.58 (br s, 3H); LC-MS: m/z 522.0 (M+Na)
+.
【0579】
ステップ7:(+)−4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ−[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−2−オン
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(5−オキソピロリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(330mg、0.66mmol)のCH
2Cl
2(10.0mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、TFA(4.0mL)を加えた。反応液を5℃で4時間撹拌し、次いで濃縮した。粗残渣をNaHCO
3(飽和)で中和し、DCMで希釈した。層を分離し、水層をCH
2Cl
2(20mL×2)で逆抽出した。合わせた有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−2−オン(183mg、69%)をジアステレオ異性体の混合物として得た。混合物を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−ベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−2−オン(30mg、16.0%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.72 (br s, 1H), 7.97 - 7.89 (m, 4H), 7.86 - 7.80 (m, 2H),
7.27 (dd, J = 2.5, 9.5 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.86 (q, J =
6.2 Hz, 1H), 4.46 (td, J = 6.9, 14.3 Hz, 1H), 3.66 - 3.54 (m, 2H), 2.71 - 2.62
(m, 1H), 2.55 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 1.57 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 421.9
(M+Na)
+; [α]
20D +4.62° (c= 0.00087 g/mL, MeOH).
【0580】
(実施例124)
(−)−4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−ベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−2−オン
【0581】
【化139】
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表題化合物は、実施例123について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして黄色の固体として得られた(25mg、14%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 7.99 - 7.88 (m, 4H), 7.88 - 7.80 (m, 2H),
7.27 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.86 (q, J =
6.4 Hz, 1H), 4.46 (td, J = 7.1, 14.4 Hz, 1H), 3.66 - 3.54 (m, 2H), 2.70 - 2.63
(m, 1H), 2.55 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 1.57 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 421.9
(M+Na); [α]
20D -30.00° (c= 0.00067 g/mL, MeOH).
【0582】
(実施例125)
(−)−4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−ベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−2−オン
【0583】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例123について記載したキラル分離からの3番目の溶出ピークとして黄色の固体として得られた(25mg、14%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.72 (br s, 1H), 8.00 - 7.81 (m, 6H), 7.28 (d, J = 8.0
Hz, 1H), 7.02 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.86 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 4.46 (td, J
= 7.1, 14.4 Hz, 1H), 3.72 - 3.65 (m, 1H), 3.48 (dd, J = 5.5, 10.0 Hz, 1H), 2.65
- 2.53 (m, 2H), 1.59 (d, J = 6.5 Hz, 3H); LC-MS: m/z 421.9 (M+Na)
+;
[α]
20D -10.00° (c= 0.001 g/mL, MeOH).
【0584】
(実施例126)
(+)−4−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)ピロリジン−2−オン
【0585】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例123について記載したキラル分離からの4番目の溶出ピークとして黄色の固体として得られた(35mg、19%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1H), 8.00 - 7.80 (m, 6H), 7.27 (d, J = 10.0 Hz,
1H), 7.01 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 4.93 - 4.81 (m, 1H), 4.53 - 4.38 (m, 1H), 3.67 -
3.53 (m, 2H), 2.70 - 2.62 (m, 1H), 2.55 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 1.57 (d, J = 6.5
Hz, 3H); LC-MS: m/z 421.9 (M+Na)
+; [α]
20D
+12.50° (c= 0.00080 g/mL, MeOH).
【0586】
(実施例127)
(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルアセトアミド
【0587】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル 3−(2−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(実施例112、500mg、0.462mmol)およびK
2CO
3(192mg、1.39mmol)のDMF(5mL)中の懸濁液に、エチル2−ブロモアセテート(232mg、1.39mmol)を滴下した。反応液を室温で15時間撹拌し、次いで水(50mL)中に注ぎ、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル 3−(2−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(450mg、78%)を黄色のゴム質として得た。
【0588】
ステップ2:tert−ブチル 3−(2−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(100mg、0.193mmol)(ステップ1)のMeNH
2/EtOH(30%、5mL)中の溶液を、室温で16時間撹拌した。反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物をラセミ混合物として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルアセトアミド(28mg、18%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1 H), 7.85 - 80.6 (m, 6 H), 7.28 (dd, J=9.91,
2.38 Hz, 1 H), 7.02 (td, J=9.22, 2.38 Hz, 1 H), 5.25 - 5.40 (m, 1 H), 4.85 (t,
J=4.14 Hz, 1 H), 3.77 - 4.14 (m, 4 H), 2.59 - 2.74 (m, 3 H); LCMS: m/z 404.0
(M+H)
+; [α]
20D -4.54° (c= 0.0022 g/mL, DMSO).
【0589】
(実施例128)
(+)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルアセトアミド
【0590】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例127に記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(33mg、21%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s, 1 H), 7.85 - 80.6 (m, 6 H), 7.28 (dd, J=9.91,
2.38 Hz, 1 H), 7.02 (td, J=9.22, 2.38 Hz, 1 H), 5.25 - 5.40 (m, 1 H), 4.85 (t,
J=4.14 Hz, 1 H), 3.77 - 4.14 (m, 4 H), 2.59 - 2.74 (m, 3 H); LCMS: m/z 404.1
(M+H)
+; [α]
20D +7.42° (c= 0.0035 g/mL, DMSO).
【0591】
(実施例129)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0592】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルメタンスルホネート
(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メタノール(400mg、3.54mmol)およびDIEA(0.98mL、7.1mmol)のCH
2Cl
2(35mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、MsCl(0.41mL、5.3mmol)を加えた。反応液を室温で3時間撹拌し、次いでNaHCO
3(飽和)(20mL)で失活させた。層を分離し、水層をCH
2Cl
2(15mL×2)で逆抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルメタンスルホネート(650mg、96%)を黄色の油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 8.05 (s, 1H), 5.29 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.09 (s, 3H).
【0593】
ステップ2:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−(ヒドロキシメチル)−2−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(200mg、0.46mmol)、(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチルメタンスルホネート(133mg、0.69mmol)、およびK
2CO
3(128mg、0.92mmol)のDMF(2.3mL)中の混合物を、窒素で30秒間スパージングし、次いで70℃で12時間加熱した。反応液をEtOAc(10mL)および水(10mL)で希釈し、層を分離した。水層をEtOAc(10mL×2)で逆抽出し、合わせた有機層をブライン(10mL×2)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−(ヒドロキシメチル)−2−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(196mg、80%)を黄色のゴム質として得た。
【0594】
ステップ3:(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−(ヒドロキシメチル)−2−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(196mg、0.37mmol)のEtOH(5mL)およびCH
2Cl
2(2mL)中の溶液に、MeNH
2/EtOH(25%、5.0mL、32mmol)を加えた。反応液を15℃で15時間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(75mg、47%)をラセミ混合物として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(15mg、20%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.72 - 11.65 (m, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.99 - 7.82 (m, 5H),
7.27 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 5.35 (t, J =
6.0 Hz, 1H), 4.85 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 4.57 (q, J = 16.2 Hz, 2H), 4.00 - 3.86
(m, 2H), 3.85 (s, 3H); LC-MS: m/z 427.9 (M+H)
+; [α]
20D -100.91° (c=
0.00073 g/mL, MeOH).
【0595】
(実施例130)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0596】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例129について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(20mg、27%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.00 - 7.81 (m, 5H), 7.27 (d,
J = 9.5 Hz, 1H), 7.01 (dt, J = 2.5, 9.3 Hz, 1H), 5.36 (br s, 1H), 4.85 (t, J =
4.0 Hz, 1H), 4.56 (q, J = 16.6 Hz, 2H), 4.01 - 3.86 (m, 2H), 3.86 - 3.83 (m,
3H); LC-MS: m/z 449.9 (M+Na)
+; [α]
20D
+27.27° (c= 0.00073 g/mL, MeOH).
【0597】
(実施例131)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0598】
【化146】
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ステップ1:tert−ブチル 3−(2−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(500mg、1.16mmol)(実施例122)およびK
2CO
3(192mg、1.39mmol)のDMF(10mL)中の黄色の懸濁液に、20℃でtert−ブチルブロモアセテート(271mg、1.39mmol)を加えた。反応液を25℃で2時間撹拌し、次いで水(20mL)中に注ぎ、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル 3−(2−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(540mg、収率85%)を黄色のゴム質として得た。
【0599】
ステップ2:2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)酢酸
tert−ブチル 3−(2−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(540mg、0.84mmol)のTFA(20mL)中の溶液を、30℃で18時間撹拌し、次いで濃縮して、粗2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)酢酸(360mg)を得、これを次のステップにそのまま使用した。
【0600】
ステップ3:(+)−5−(2−((3−フルオロフェニル)アミノ)ビニル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
粗2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)酢酸(310mg、0.794mmol)のTHF(3mL)中の溶液を、氷浴中で5分間撹拌し、次いでBH
3−DMS(0.5mL、10M、5mmol)をゆっくりと加えた。反応液を室温に温め、4時間撹拌した。追加のBH
3−DMS(1.0mL、1.0mmol)をゆっくりと加え、反応液を室温で14時間撹拌した。粗反応液を氷浴中で冷却し、次いで、気体放出が止むまでNH
4Cl(飽和)でゆっくりと失活させた。混合物をEtOAc(20mL)およびNH
4Cl(飽和)(10mL)で希釈し、次いで層を分離した。水層をEtOAc(10mL×3)で逆抽出し、次いで、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、ラセミの5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシドを白色の固体として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)5−(2−((3−フルオロフェニル)アミノ)ビニル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(41mg、14%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.73 - 11.63 (m, 1H), 7.91 (s, 5H), 7.31 - 7.24 (m, 1H),
7.06 - 6.97 (m, 1H), 5.20 - 5.13 (m, 1H), 5.03 - 4.96 (m, 1H), 4.76 - 4.69 (m,
1H),3.96 - 3.81 (m, 2H), 3.70 (d, J=5.8 Hz, 2H), 3.49 (s, 1H), 3.35 - 3.29 (m,
1H); LCMS: m/z 399.0 (M+Na)
+; [α]
20D
+2.33° (c=0.0018 g/mL, MeOH).
【0601】
(実施例132)
(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0602】
【化147】
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表題化合物は、実施例131について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(45mg、15%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s, 1H), 8.02 - 7.87 (m, 4H), 7.87 - 7.79 (m, 1H),
7.27 (dd, J=2.1, 9.9 Hz, 1H), 7.01(dt, J=2.3, 9.2 Hz, 1H), 5.16 (s, 1H), 4.99
(t, J=5.3 Hz, 1H), 4.72 (s, 1H), 3.97 - 3.81 (m, 2H), 3.75 - 3.64 (m, 2H), 3.56
- 3.46 (m, 1H), 3.35 - 3.28 (m, 1H); LC-MS: m/z、399.0
(M+Na)
+; [α]
20D -1.72°(c=0.0018 g/mL, MeOH).
【0603】
(実施例133)
(−)−5−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン
【0604】
【化148】
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ステップ1:3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパンヒドラジド
エチル3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]−イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート(600mg、1.66mmol)のEtOH/NH
2NH
2H
2O(10mL/2mL)中の黄色の溶液を、25℃で14時間撹拌し、次いで濃縮して、3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパンヒドラジド(570mg、99%)を黄色のゴム質として得た。
【0605】
ステップ2:5−(2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン
3−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパンヒドラジド(500mg、1.44mmol)のDCE(30mL)中の溶液に、0℃でトリホスゲン(213mg、0.718mmol)を加えた。反応液を80℃に加熱し、2時間撹拌し、次いでジクロロメタン(50mL)で希釈し、NaHCO
3(飽和)(10mL)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/メタノール=120/1〜10/1)によって精製して、5−(2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(484mg、90%)を黄色の固体として得た。
【0606】
ステップ3:(−)−5−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン
5−(2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(552mg、1.48mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(533mg、1.48mmol)、およびK
3PO
4(626mg、2.95mmol)のジオキサン/H
2O(12mL/4mL)中の溶液に、28℃でPd(dppf)Cl
2(108mg、0.148mmol)を加えた。反応液を80℃で16時間撹拌し、次いで水(8mL)で希釈し、酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50〜100%の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、ラセミの5−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(150mg、24%)を黄色の固体として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−5−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン(45mg、7%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.90 (d, J = 1.3Hz, 2H), 7.84 - 7.77 (m, 2H), 7.70 (s, 1H),
7.18 (dd, J = 2.4, 9.7Hz, 1H), 6.97 (dt, J = 2.4, 9.2Hz, 1H), 4.75 (d, J =
6.3Hz, 1H), 3.75 (d, J = 2.5Hz, 2H), 3.08 (t, J = 6.9Hz, 2H), 1.64 (d, J =
6.5Hz, 3H); LC-MS: m/z 428.9 (M+H)
+; [α]
20D
-4.67° (c=0.0015 g/mL, メタノール).
【0607】
(実施例134)
(+)−5−(2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)エチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン
【0608】
【化149】
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表題化合物は、実施例133について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして淡黄色の固体として得られた(45mg、7%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.94 - 7.85 (m, 2H), 7.84 - 7.77 (m, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.18
(dd, J = 2.4, 9.7Hz, 1H), 6.97 (dt, J = 2.5, 9.2Hz, 1H), 4.75 (d, J = 6.5Hz,
1H), 3.75 (dt, J = 2.6, 6.8Hz, 2H), 3.07 (t, J = 6.9Hz, 2H), 1.64 (d, J =
6.3Hz, 3H); LC-MS: m/z 428.9 (M+H)
+; [α]
20D
+5.63° (c=0.0015 g/mL, メタノール).
【0609】
(実施例135)
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチルベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0610】
【化150】
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ステップ1:5−ブロモ−3−メチルベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモベンゾ[d]イソチアゾール−3(2H)−オン 1,1−ジオキシド(10g、38mmol)の無水THF(191mL)中の溶液に、0℃で臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、38.2mL)を滴下した。反応液を室温に温め、4時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。6M HCl(65mL)をゆっくりと加え、混合物を室温で30分間撹拌し、次いで濃縮した。得られる固体を水(200mL)で希釈し、濾過した。濾過ケークを水(200mL)で洗浄し、次いで乾燥させて、5−ブロモ−3−メチルベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(7.5g、76%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 8.32 (s, 1H), 8.14 - 8.07 (m, 2H), 2.71 (s, 3H).
【0611】
ステップ2:5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチルベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−ブロモ−3−メチルベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(200mg、0.54mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(194mg、0.538mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(20mg、0.03mmol)、およびK
3PO
4(228mg、1.08mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)および水(2mL)中の混合物を、窒素で1分間スパージングした。反応液を80℃で32時間撹拌し、次いで水(2mL)で希釈し、80℃でさらに16時間撹拌した。混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィーに続いて分取HPLC精製によって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(17mg、収率10%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, アセトニトリル-d
3) δ [ppm] 9.81 (br s,1H), 8.12
- 8.05 (m, 2H), 8.00 - 7.90 (m, 2H), 7.74 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.28 (dd, J=2.4,
9.9 Hz, 1H), 7.03 (dt, J=2.3, 9.3 Hz, 1H), 2.72 (s, 3H); LC-MS: m/z 315.0 (M+H)
+.
【0612】
(実施例136)
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2H−スピロ[ベンゾ[d]−イソチアゾール−3,1’−シクロプロパン] 1,1−ジオキシド
【0613】
【化151】
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ステップ1:1−(3−クロロフェニル)シクロプロパンアミン
3−ブロモベンゾニトリル(10g、55mmol)およびTi(O−iPr)
4(17.2g、18mL、60.4mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、−78℃でEtMgBr(40.3mL、121mmol、THF中3M)を滴下した。反応液を1時間かけてゆっくりと室温に温め、次いでBF
3・OEt
2(13.9mL、110mmol)を加えた。撹拌を16時間継続し、次いで、反応液を1N HCl(150mL)で失活させた。混合物を10%NaOH(200mL)で中和し、EtOAc(300mL)で抽出した。有機溶液をそのまま次のステップに使用した。
【0614】
ステップ2:tert−ブチル (1−(3−クロロフェニル)シクロプロピル)カルバメート
1−(3−ブロモフェニル)シクロプロパンアミン(12g、55mmol)のEtOAc(300mL)中の溶液に、Boc
2O(18g、83mmol)およびTEA(17g、165mmol)を加えた。反応液を10℃で16時間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル (1−(3−ブロモフェニル)シクロプロピル)−カルバメート(1.8g、11%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.39 - 7.29 (m, 2H), 7.20 - 7.10 (m, 2H), 5.25 (br s,1H),
1.52 - 1.37 (m, 9H), 1.33 - 1.18 (m, 4H).
【0615】
ステップ3:2−(1−アミノシクロプロピル)−4−クロロベンゼン−1−スルホニルクロリド
tert−ブチル (1−(3−ブロモフェニル)シクロプロピル)カルバメート(1.8g、5.8mmol)のクロロホルム(20mL)中の冷却した(氷浴)溶液に、クロロスルホン酸(4.0g、35mmol)を加えた。反応液を氷浴中で16時間撹拌し、次いで氷水(50mL)で失活させ、濾過した。濾過ケークを水(15mL)およびDCM(20mL)で洗浄して、副生成物の2−(1−アミノシクロプロピル)−4−ブロモベンゼンスルホン酸(900mg、53%)をオフホワイト色の固体として得た。得られる濾液をDCM(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(1−アミノシクロプロピル)−4−ブロモベンゼン−1−スルホニルクロリド(1g、56%)を黒色の油状物として得、これを精製せずに次のステップにそのまま使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 8.60 (br s,3H), 7.88 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.62 (d, J=1.5 Hz,
1H), 7.36 - 7.21 (m, 1H), 1.40 - 1.17 (m, 4H); LCMS, m/z, 292.1 (M+H)
+.
【0616】
ステップ4:5−クロロ−2H−スピロ[ベンゾ[d]イソチアゾール−3,1’−シクロプロパン] 1,1−ジオキシド
2−(1−アミノシクロプロピル)−4−クロロベンゼン−1−スルホニルクロリド(1.0g、3.2mmol)およびNa
2CO
3(1.0g、9.7mmol)のアセトン(30mL)および水(30mL)中の混合物を、10℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮してアセトンを除去し、水溶液をEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、5−ブロモ−2H−スピロ[ベンゾ[d]イソチアゾール−3,1’−シクロプロパン] 1,1−ジオキシド(40mg、0.3%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.65 - 7.55 (m, 2H), 7.08 d, J=0.8 Hz, 1H), 5.03 (br s,1H),
1.64 - 1.59 (m, 2H), 1.33 (d, J=2.0 Hz, 2H).
【0617】
ステップ5:tert−ブチル 3−(1,1−ジオキシド−2H−スピロ[ベンゾ[d]イソチアゾール−3,1’−シクロプロパン]−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−2H−スピロ[ベンゾ[d]イソチアゾール−3,1’−シクロプロパン]1,1−ジオキシド(40mg、0.15mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(79mg、0.22mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(5mg、0.01mmol)、およびK
3PO
4(62mg、0.29mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)および水(1mL)中の混合物を、窒素で1分間スパージングした。反応液を80℃で2時間撹拌し、次いで水(5mL)で希釈し、EtOAc(15mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル 3−(1,1−ジオキシド−2H−スピロ[ベンゾ[d]イソチアゾール−3,1’−シクロプロパン]−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(20mg、32%)を黄色の油状物として得た。
【0618】
ステップ6:5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2H−スピロ[ベンゾ[d]−イソチアゾール−3,1’−シクロプロパン] 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(1,1−ジオキシド−2H−スピロ[ベンゾ[d]イソチアゾール−3,1’−シクロプロパン]−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(20mg、0.05mmol)およびTFA(2mL)のDCM(4mL)中の溶液を、5℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮し、NaHCO
3(飽和)(5mL)で中和し、次いでEtOAc(15mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2H−スピロ[ベンゾ[d]イソチアゾール−3,1’−シクロプロパン] 1,1−ジオキシド(10mg、65%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, アセトニトリル-d
3) δ [ppm] 9.70 (br s,1H), 7.86
(dd, J=5.3, 8.8 Hz, 1H), 7.81 - 7.74 (m, 2H), 7.63 (d, J=2.8 Hz, 1H), 7.31 (s,
1H), 7.25 (dd, J=2.4, 9.9 Hz, 1H), 6.98 (dt, J=2.5, 9.3 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H),
1.50 - 1.46 (m, 2H), 1.44 - 1.40 (m, 2H); LC-MS: m/z 329.0 (M+H)
+.
【0619】
(実施例137)
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−((メチルアミノ)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0620】
【化152】
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ステップ1:5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−N−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チオフェン−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシド
メチル5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキシレート 1,1−ジオキシド(200mg、0.43mmol)のMeNH
2/EtOH(10mL、EtOH中27%のMeNH
2)中の溶液を、室温で2時間撹拌し、次いで濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−N−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシド(140mg、89%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0621】
ステップ2:(−)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−((メチルアミノ)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−N−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボキサミド 1,1−ジオキシド(120mg、0.334mmol)の乾燥THF(12mL)中の溶液に、10℃でBH
3−Me
2S(0.334mL、3.34mmol)を加えた。反応液を40℃で4時間撹拌し、次いで1M HCl(15mL)を滴下し、撹拌を50℃で2時間継続した。粗反応液を固体NaHCO
3で中和し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物をラセミ混合物として得た。鏡像異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−((メチルアミノ)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(12mg、10%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 8.00 - 7.89 (m, 3H), 7.85 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H),
7.18 (dd, J=2.3, 9.5 Hz, 1H), 6.96 (dt, J=2.5, 9.2 Hz, 1H), 5.14 - 5.07 (m,
1H), 3.64 (d, J=12.5 Hz, 1H), 3.27 (br s,1H), 2.81 (s, 3H); LC-MS: m/z 346.0
(M+H)
+; [a]
20D -74° (c= 0.002
g/mL, MeOH).
【0622】
(実施例138)
(+)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−((メチルアミノ)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0623】
【化153】
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表題化合物は、実施例137について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(9mg、収率8%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 8.03 - 7.89 (m, 3H), 7.85 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H),
7.20 (dd, J=2.4, 9.7 Hz, 1H), 6.98 (dt, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 5.14 (dd, J=3.5,
9.5 Hz, 1H), 3.67 (dd, J=3.5, 13.1 Hz, 1H), 3.32 - 3.26 (m, 1H), 2.83 (s, 3H);
LC-MS: m/z 346.0 (M+H)
+; [a]
20D= +60.75° (c= 0.004 g/mL, MeOH).
【0624】
(実施例139)
(−)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)メタンスルホンアミド
【0625】
【化154】
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ステップ1:キラルなN−((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)メタンスルホンアミド
3−(アミノメチル)−2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(250mg、0.645mmol)およびDIPEA(0.213ml、1.29mmol)のDCM(15ml)中の冷却した(氷浴)溶液に、MsCl(0.06ml、0.62mmol)を滴下した。反応液を20℃で8時間撹拌し、次いで水(15ml)で希釈した。層を分離し、有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物をラセミ混合物(290mg、97%)として得た。ラセミのN−((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)メタンスルホンアミドを分取キラルSFCによって精製して、2種の鏡像異性体であるピーク1(146mg)およびピーク2(146mg)を得た。
【0626】
ステップ2:(−)N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)メタンスルホンアミド
キラルなN−((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)メタンスルホンアミド(ステップ1、ピーク1、146mg、0.314mmol)のDCM(5ml)中の溶液に、HCl/MeOH(20ml)を加えた。反応液を30℃で16時間撹拌し、次いで濃縮し、分取HPLCによって精製して、(−)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)メタンスルホンアミド(70mg、55%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s,1H), 8.05 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.98 (dd, J=5.3, 8.8
Hz, 1H), 7.95 - 7.89 (m, 3H), 7.85 - 7.81 (m, 1H), 7.39 (t, J=6.0 Hz, 1H), 7.27
(dd, J=2.4, 9.9 Hz, 1H), 6.99 (dt, J=2.5, 9.3 Hz, 1H), 4.76 (q, J=5.6 Hz, 1H),
3.46 - 3.40 (m, 1H), 3.34 - 3.28 (m, 1H), 2.96 (s, 3H); LCMS: m/z 409.8 [M+H]
+;
[α]
20D -72.3° (c=4.64 mg/ml, DMF).
【0627】
(実施例140)
(+)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)メタンスルホンアミド
【0628】
【化155】
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キラルなN−((2−(tert−ブチル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)メタンスルホンアミド(実施例139、ステップ1、ピーク2、146mg、0.314mmol)のDCM(5ml)中の溶液に、HCl/MeOH(20ml)を加えた。反応液を30℃で16時間撹拌し、次いで濃縮し、分取HPLCによって精製して、(+)−N−((5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチル)メタンスルホンアミド(70mg、55%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s,1H), 8.05 (d, J=5.0 Hz, 1H), 7.99 (dd, J=5.3, 8.8
Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.93 - 7.89 (m, 2H), 7.86 - 7.82 (m, 1H), 7.39 (t, J=6.1
Hz, 1H), 7.28 (dd, J=2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.00 (dt, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.77 (q,
J=5.9 Hz, 1H), 3.46 - 3.39 (m, 1H), 3.32 (d, J=7.0 Hz, 1H), 2.99 - 2.94 (m,
3H); LCMS: m/z 409.8 [M+H]
+; [α]
20D
+37.3° (c=1.84 mg/ml, DMF).
【0629】
(実施例141)
(+)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0630】
【化156】
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ステップ1:(5−ブロモ−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート
(5−ブロモ−2−(tert−ブチル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート(1.9g、5.1mmol)のTFA(25mL)中の溶液を、30℃で24時間撹拌し、次いで濃縮し、EtOAc(50mL)で希釈した。混合物をNaHCO
3(飽和)(10mL)およびブライン(10mL×2)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗5−ブロモ−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート(1.70g、100%)を黄色のゴム質として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.75 - 7.62 (m, 3H), 5.33 (d, J=4.5 Hz, 1H), 4.98 - 4.86 (m,
1H), 4.57 (dd, J=4.3, 11.5 Hz, 1H), 4.27 - 4.21 (m, 1H), 2.14 - 2.08 (m, 3H).
【0631】
ステップ2:(2−アリル−5−ブロモ−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート
(5−ブロモ−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート(800mg、2.50mmol)およびK
2CO
3(1.0g、7.5mmol)のDMF(8mL)中の懸濁液に、室温で3−ブロモプロパ−1−エン(363mg、3.0mmol)を加えた。反応液を25℃で1時間撹拌し、次いで水(10mL)中に注ぎ、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、(2−アリル−5−ブロモ−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート(620mg、69%)を黄色のゴム質として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.75 - 7.62 (m, 3H), 6.00 - 5.85 (m, 1H), 5.42 (s, 1H), 5.37
(s, 1H), 5.32 (d, J=1.0 Hz, 1H), 5.34 (s, 1H), 4.67 - 4.62 (m, 1H), 4.61 - 4.54
(m, 1H), 4.30 (d, J=4.5 Hz, 1H), 4.15 - 4.11 (m, 1H), 4.15 - 4.07 (m, 1H), 3.95
(dd, J=0.8, 8.0 Hz, 1H), 2.09 - 2.05 (m, 3H).
【0632】
ステップ3:(5−ブロモ−1,1−ジオキシド−2−(オキシラン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート
(2−アリル−5−ブロモ−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート(420mg、1.17mmol)のDCM(15mL)中の溶液に、m−CPBA(947mg、4.66mmol)を2回に分けて加えた。反応液を30℃で18時間撹拌し、次いでDCM(10mL)で希釈し、NaHCO
3(飽和)(5mL)、Na
2SO
3(5mL)、およびブライン(5mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(0〜40%のEA/PE)によって精製して、(5−ブロモ−1,1−ジオキシド−2−(オキシラン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート(260mg、59%)を白色の固体として得た。
【0633】
ステップ4:(5−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート
(5−ブロモ−1,1−ジオキシド−2−(オキシラン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート(260mg、0.55mmol)のジオキサン(4mL)中の溶液に、15℃でH
2SO
4(4mL)を加えた。反応液を60℃に加熱し、6時間撹拌し、次いでNaHCO
3(飽和)(6mL)で失活させた。混合物をEA(15mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗5−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート(230mg)を黄色のゴム質として得、これをそのまま次のステップで使用した。
【0634】
ステップ5:tert−ブチル 3−(3−(アセトキシメチル)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(211mg、0.583mmol)、(5−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール−3−イル)メチルアセテート(230mg、0.583mmol)、およびK
3PO
4(248mg、1.17mmol)のジオキサン/H
2O(8ml/2mL)中の溶液に、20℃でPd(dppf)Cl
2(43mg、0.06mmol)を加えた。反応液を90℃で6時間撹拌し、次いでH
2O(5mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル 3−(3−(アセトキシメチル)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(376mg)を黄色の油状物として得、これをそのまま次のステップで使用した。
【0635】
ステップ6:2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 3−(3−(アセトキシメチル)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(320mg、0.583mmol)のMeNH
2/EtOH(30%、10mL)中の溶液を、封管において60℃で4時間撹拌した。反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物をジアステレオ異性体の混合物として得た。ジアステレオ異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(+)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(26mg、11%)を褐色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.95 - 7.85 (m, 3H), 7.81 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.16 (dd,
J=2.1, 9.7 Hz, 1H), 6.94 (dt, J=2.3, 9.2 Hz, 1H), 4.80 (s, 1H), 4.13 - 3.97 (m,
3H), 3.74 - 3.62 (m, 2H), 3.60 - 3.46 (m, 2H); LCMS: m/z 407.0 (M+H)
+;
[α]
20D +12° (c=2.0 mg/ml, MeOH).
【0636】
(実施例142)
(−)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0637】
【化157】
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表題化合物は、実施例141について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして黄色の固体として得られた(18mg、8%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.94 - 7.85 (m, 3H), 7.81 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.19 - 7.13
(m, 1H), 6.99 - 6.90 (m, 1H), 4.69 - 4.63 (m, 1H), 4.14 - 4.00 (m, 3H), 3.81
(dd, J=3.5, 14.8 Hz, 1H), 3.68 - 3.58 (m, 2H), 3.29 - 3.22 (m, 1H); LCMS: m/z
407.0 (M+H)
+; [α]
20D
-10° (c=2.2 mg/ml, MeOH).
【0638】
(実施例143)
(−)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0639】
【化158】
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表題化合物は、実施例141について記載したキラル分離からの3番目の溶出ピークとして灰色の固体として得られた(15mg、6%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.93 - 7.86 (m, 3H), 7.80 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H),
7.22 - 7.12 (m, 1H), 6.99 - 6.89 (m, 1H), 4.80 (t, J=4.1 Hz, 1H), 4.06 (d,
J=4.0 Hz, 3H), 3.75 - 3.61 (m, 2H), 3.60 - 3.42 (m, 2H); LCMS: m/z 407.0 (M+H)
+;
[α]
20D -15° (c=5.0 mg/ml, MeOH);
【0640】
(実施例144)
(+)−2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0641】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例141について記載したキラル分離からの4番目の溶出ピークとして灰色の固体として得られた(20mg、8%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 7.94 - 7.86 (m, 3H), 7.80 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H),
7.16 (dd, J=2.1, 9.7 Hz, 1H), 6.95 (dt, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 4.66 (t, J=4.3 Hz,
1H), 4.11 - 4.01 (m, 3H), 3.81 (dd, J=3.5, 15.1 Hz, 1H), 3.63 (dd, J=5.1, 11.2
Hz, 2H), 3.29 - 3.23 (m, 1H); LCMS: m/z 407.0 (M+H)
+; [α]
20D +19.5° (c=2.0
mg/ml, MeOH).
【0642】
(実施例145)
(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0643】
【化160】
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ステップ1:エチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ−[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(1.2g、4.1mmol)およびK
2CO
3(1.7g、12mmol)のDMF(20mL)中の懸濁液に、エチル2−ブロモプロパノエート(1.1g、6.2mmol)を加えた。反応液を1時間撹拌し、次いでEtOAc(60mL)で希釈し、H
2O(10mL×2)およびブライン(10mL×2)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィーによって精製して、粗エチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート(1.2g、80%)を黄色のゴム質として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ [ppm] 7.69 - 7.61 (m, 2H), 7.54 (s, 1H), 4.85 (d, J=6.8 Hz, 1H),
4.34 (q, J=7.3 Hz, 1H), 4.20 (q, J=7.1 Hz, 2H), 1.74 - 1.68 (m, 3H), 1.57 (d,
J=6.5 Hz, 3H), 1.23 (t, J=7.2 Hz, 3H); LCMS: m/z、385.9
(M+Na)
+.
【0644】
ステップ2:tert−ブチル 3−(2−(1−エトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.2g、3.3mmol)、エチル2−(5−ブロモ−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)プロパノエート(1.2g、3.3mmol)、およびK
3PO
4(1.4g、6.6mmol)のジオキサン/H
2O(25ml/5mL)中の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(240mg、0.328mmol)を加えた。反応液を90℃で16時間撹拌し、次いでH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗tert−ブチル 3−(2−(1−エトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.8g、>100%)を淡黄色の油状物として得、これをそのまま次のステップで使用した。
【0645】
ステップ3:2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
tert−ブチル 3−(2−(1−エトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.7g、3.3mmol)のMeNH
2/EtOH(30%、30mL)中の溶液を、60℃で4時間撹拌し、次いで濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物をジアステレオ異性体の混合物として得た。ジアステレオ異性体を分取キラルSFCによって分離して、最初の溶出ピークとしての(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド(106mg、8%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.71 - 11.64 (m, 1H), 7.97 - 7.84 (m, 5H), 7.82 - 7.76 (m,
1H), 7.30 - 7.24 (m, 1H), 7.04 - 6.97 (m, 1H), 5.41 - 5.33 (m, 1H), 4.38 - 4.29
(m, 1H), 2.54 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.62 - 1.48 (m, 6H); LCMS: m/z 402.0 (M+H)
+;
[α]
20D -13.5° (c=2.0 mg/ml, MeOH).
【0646】
(実施例146)
(+)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0647】
【化161】
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表題化合物は、実施例145について記載したキラル分離からの2番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(60mg、5%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.69 (br s,1H), 7.98 - 7.83 (m, 6H), 7.30 - 7.24 (m, 1H),
7.05 - 6.98 (m, 1H), 4.94 - 4.87 (m, 1H), 4.35 - 4.28 (m, 1H), 2.64 (d, J=4.5
Hz, 3H), 1.50 (d, J=6.5 Hz, 3H), 1.40 (d, J=7.0 Hz, 3H); LCMS: m/z 402.0 (M+H)
+;
[α]
20D +13.5° (c=2.0 mg/ml, MeOH).
【0648】
(実施例147)
2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0649】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例145について記載したキラル分離からの3番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(93mg、7%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.68 (br s,1H), 7.97 - 7.85 (m, 5H), 7.82 - 7.76 (m, 1H),
7.27 (dd, J=2.3, 9.8 Hz, 1H), 7.01 (d, J=2.0 Hz, 1H), 5.37 (d, J=6.8 Hz, 1H),
4.34 (d, J=7.3 Hz, 1H), 2.54 (d, J=4.5 Hz, 3H), 1.55 (dd, J=7.0, 12.3 Hz, 6H);
LCMS: m/z、402.0 (M+H)
+; [α]
20D +12.17° (c=2.0
mg/ml, MeOH).
【0650】
(実施例148)
(−)−2−(5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−1,1−ジオキシドベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−イル)−N−メチルプロパンアミド
【0651】
【化163】
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表題化合物は、実施例145について記載したキラル分離からの4番目の溶出ピークとして白色の固体として得られた(215mg、16%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.70 (br s,1H), 8.00 - 7.83 (m, 6H), 7.27 (dd, J=1.9, 9.9
Hz, 1H), 7.01 (dt, J=2.1, 9.2 Hz, 1H), 4.91 (q, J=6.4 Hz, 1H), 4.32 (q, J=6.8
Hz, 1H), 2.64 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.50 (d, J=6.3 Hz, 3H), 1.40 (d, J=7.0 Hz,
3H); LCMS: m/z 402.0 (M+H)
+; [α]
20D
-9.33° (c=2.0 mg/ml, MeOH).
【0652】
(実施例149)
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピリジン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0653】
【化164】
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ステップ1:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(726mg、2.77mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1000mg、2.77mmol)、およびK
3PO
4(1210mg、5.54mmol)の1,4−ジオキサン(13.8mL、c=0.2M)および水(4.6mL、0.6M)中の混合物に、N
2下で、Pd(dppf)Cl
2(158mg、0.19mmol)を加えた。加えた後、紫色の溶液を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、NH
4Cl(飽和)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(15〜60%のEtOAc/ヘプタン)によって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(910mg、79%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 8.11 (s, 1 H), 7.83 - 7.98 (m, 6 H), 7.18 - 7.32 (m, 1 H),
4.79 (dd, J=6.42, 4.59 Hz, 1 H), 1.68 (s, 9 H), 1.55 (d, J=6.72 Hz, 3 H);
LC-MS: m/z 417 (M+H)
+.
【0654】
ステップ2:tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(ピリジン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(30.1mg、0.07mmol)および2−(クロロメチル)ピリジンHCl(18.5mg、0.11mmol)のジオキサン(0.69mL、0.21M)およびDMF(0.69mL、c=0.21M)中の混合物に、室温で、THF中のカリウムt−ブトキシド(0.18mL、1.0M)を滴下した。混合物を室温で5分間撹拌し、次いで80℃に加熱し、1.5時間撹拌した。反応混合物を濾過し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(ピリジン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(18mg、収率55%)を得た。
【0655】
ステップ3:5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピリジン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
tert−ブチル 6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(ピリジン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(18.0mg、0.036mmol)のDCM(0.0709mL、c=0.5M)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(0.177mL、4.0M)を加えた。反応混合物を30℃で終夜撹拌し、次いで濃縮して、5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピリジン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(15.7mg、収率100%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ [ppm] 8.83 (d, J=5.01 Hz, 1 H), 8.60 - 8.70 (m, 1 H), 8.26 (d,
J=8.07 Hz, 1 H), 8.05 (t, J=6.72 Hz, 1 H), 7.94 - 7.99 (m, 1 H), 7.84 - 7.91
(m, 3 H), 7.73 (s, 1 H), 7.18 (dd, J=9.66, 2.32 Hz, 1 H), 6.96 (td, J=9.20,
2.38 Hz, 1 H), 4.94 - 5.11 (m, 2 H), 4.84 (d, J=6.60 Hz, 1 H), 1.69 (d, J=6.48
Hz, 3 H); LC-MS: m/z 408 (M+H)
+.
【0656】
(実施例150)
5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−((6−メチルピリジン−2−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0657】
【化165】
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実施例149で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、2−(クロロメチル)−6−メチルピリジンから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 11.72 (br. s., 1 H), 8.12 (br. s., 1 H), 7.89 - 8.00 (m, 5
H), 7.66 (br. s., 1 H), 7.55 (br. s., 1 H), 7.28 (dd, J=9.84, 2.38 Hz, 1 H),
7.02 (td, J=9.26, 2.38 Hz, 1 H), 4.67 - 4.89 (m, 3 H), 2.66 (br. s., 3 H), 1.54
(d, J=6.48 Hz, 3 H); LC-MS: m/z 422 (M+H)
+.
【0658】
(実施例151)
(R)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−(ピリジン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0659】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(3R)−5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾチアゾール 1,1−ジオキシド
ギ酸/トリエチルアミン(10.0mL、5:2)の溶液を、室温で、5−ブロモ−1,2−ベンゾチアゾール−3(2H)−オン 1,1−ジオキシド(5.0g、19.2mmol)およびRuCl(p−シメン)[(R,R)−Ts−DPEN](122mg、0.19mmol)の溶液に加え、淡い琥珀色の溶液が得られた。反応液を終夜撹拌した。溶媒を除去し、琥珀色の油状物を、200mLの50%飽和NaHCO
3に加えた。水層をEtOAc(3×150mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して黄褐色の固体を得た。黄褐色の固体を50mLのMTBEで摩砕して、表題化合物(2g、40%、96%ee)を白色の固体として得た。濾液を濃縮し、2mLのMTBEで再び摩砕してオフホワイト色の固体を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%のヘプタン−EtOAc)によってさらに精製して、表題化合物(1g、20%、96%ee)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 8.01 (s, 1 H), 7.93 (s, 1 H), 7.68 - 7.81 (m, 2 H), 4.70 (q,
J = 6.7 Hz, 1 H), 1.47 (d, J = 6.7 Hz, 3 H); LC-MS: m/z 262 / 264 (M+H)
+;
[α]
20D +42.9° (c=0.2, MeOH), [α]
20D
+30.3° (c=0.4, CHCl
3).
【0660】
ステップ2:tert−ブチル (R)−6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
(R)−5−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(890mg、3.4mmol)、tert−ブチル 6−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1230mg、3.4mmol)、およびK
3PO
4(1340mg、6.1mmol)の1,4−ジオキサン(17.0mL、0.2M)および脱イオン水(5.7mL、0.6M)中の溶液に、N
2下にてPd(dppf)Cl
2(194mg、0.24mmol)を加えた。加えた後、赤色の溶液を70℃で2.2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、NH4Cl(飽和)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(10〜55%のEtOAc/ヘプタン)によって精製して、tert−ブチル (R)−6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1213mg、84%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [ppm] 8.11 (s, 1 H), 7.84 - 7.98 (m, 6 H), 7.20 - 7.31 (m, 1 H),
4.79 (dd, J=6.42, 4.46 Hz, 1 H), 1.67 (s, 9 H), 1.55 (d, J=6.72 Hz, 3 H);
LC-MS: m/z 417 (M+H)
+.
【0661】
ステップ3:tert−ブチル (R)−6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(ピリジン−2−イル−メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル (R)−6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(60.0mg、0.144mmol)および2−(クロロメチル)−ピリジンHCl(42.5mg、0.26mmol)のジオキサン(0.69mL、0.21M)およびDMF(0.69mL、c=0.21M)中の混合物に、室温で、THF中のカリウムt−ブトキシド(0.26mL)(1.0M)を滴下した。混合物を室温で5分間撹拌し、次いで1.5時間80℃に加熱した。反応混合物を濾過し、カラムクロマトグラフィーによって精製して、tert−ブチル (R)−6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(ピリジン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg、40%)を得た。
【0662】
ステップ4:(R)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−((6−メチルピリジン−2−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
EtOAc(0.2mL)中のtert−ブチル (R)−6−フルオロ−3−(3−メチル−1,1−ジオキシド−2−(ピリジン−2−イルメチル)−2,3−ジヒドロベンゾ−[d]イソチアゾール−5−イル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(29mg、0.06mmol)を、ジオキサン中のHCl(0.31mL)(4.0M)で処理した。反応液を30℃で終夜撹拌した。溶媒を除去し、残渣を分取HPLCによって精製して、(R)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−((6−メチルピリジン−2−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド(19mg、77%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD)
TM[ππμ] 8.54 (br. s., 1 H), 7.76 - 7.96 (m, 5 H), 7.63 - 7.74 (m, 2 H),
7.33 - 7.42 (m, 1 H), 7.15 (dd, J=9.60, 2.26 Hz, 1 H), 6.94 (td, J=9.23, 2.32
Hz, 1 H), 4.65 - 4.74 (m, 2 H), 4.55 - 4.65 (m, 1 H), 1.53 (d, J=6.48 Hz, 3 H);
LC-MS: m/z 408 (M+H)
+.
【0663】
(実施例152)
(R)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−((6−メチルピリジン−2−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0664】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
実施例151で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、2−(クロロメチル)−6−メチルピリジンから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, MeOD)
TM[ππμ] 7.95 - 8.01 (m, 1 H), 7.87 - 7.94 (m, 2 H), 7.85 (s, 1 H), 7.71 -
7.81 (m, 2 H), 7.54 (d, J=7.83 Hz, 1 H), 7.27 (d, J=7.70 Hz, 1 H), 7.21 (dd,
J=9.72, 2.26 Hz, 1 H), 6.99 (td, J=9.17, 2.32 Hz, 1 H), 4.67 - 4.79 (m, 2 H),
4.54 - 4.64 (m, 1 H), 2.61 (s, 3 H), 1.58 (d, J=6.48 Hz, 3 H); LC-MS: m/z 422
(M+H)
+.
【0665】
(実施例153)
(R)−5−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−3−メチル−2−((2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)メチル)−2,3−ジヒドロベンゾ[d]イソチアゾール 1,1−ジオキシド
【0666】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
実施例151で概略を述べたとおりの一般法に従いながら、5−(クロロメチル)−2−メチル−2H−テトラゾールから出発して、表題化合物が白色の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, MeOD)
TM[ππμ] 7.76 - 7.95 (m, 4 H), 7.68 (s, 1 H), 7.16 (dd, J=9.66, 2.32 Hz, 1
H), 6.95 (td, J=9.20, 2.38 Hz, 1 H), 4.84 - 4.91 (m, 1 H), 4.81 (s, 2 H), 4.37
(s, 3 H), 1.66 (d, J=6.48 Hz, 3 H); LC-MS: m/z 413 (M+H)
+.
【0667】
I.生物学実施例
II.1.TDO2酵素活性を明らかにする検定
式I、その下位式の化合物、ならびにその鏡像異性体、塩、および溶媒和物は、ヒトTDO2の酵素活性を阻害するのに有用である。
【0668】
TDO2活性を測定するために、Dolusicら、J.Med.Chem.、2011、54、5320〜533に記載されている手順を適合させており、反応混合物は、試験濃度の本発明の化合物を含まずに、または含み、リン酸カリウム緩衝液(50mM、pH7.5)、アスコルビン酸(0.25M)、メチレンブルー(0.125μM)、カタラーゼ(40単位/mL、ウシ肝臓由来、Sigma)、およびヒト組換えTDO2酵素(Dolusicら、J.Med.Chem.、2011、54、5320〜5334に記載のとおりに調製したもの、0.9μg)を含有する(最終濃度)(合計体積112.5μL)。反応は、室温で、37.5μLのL−Trp(最終濃度1mM)を加えることにより開始した。反応は、室温で1時間実施し、30μLの30%(w/v)トリクロロ酢酸を加えて停止させる。
【0669】
N−ホルミルキヌレニンをキヌレニンに変換するために、反応混合物を65℃で30分間インキュベートする。次いで、150μLの反応混合物を2.5%(w/v)の酢酸中4−(ジメチルアミノ)−ベンズアルデヒド120μLと混合し、室温で5分間インキュベートする。480nmでの吸光度を測定することにより、キヌレニン濃度を求める。検量線は、純粋なキヌレニンを用いて作成した。10段階の一連の濃度の本発明の化合物を使用して、上述のとおりにTDO活性を測定する。Prism(商標)ソフトウェア(GraphPad Software,Inc.)を標準のパラメーターを用いながら使用して、データを適合させた。
【0670】
一実施形態では、IC
50が2000nM未満である化合物、好ましくは、IC
50が1000nM未満である化合物が選択される。
【0671】
II.2. TDO2活性を明らかにする細胞検定
II.2.a A172細胞
式Iの化合物は、A172細胞などの、TDO2を恒常的に発現する細胞において、ヒトTDO2の活性を阻害する。A172は、ヒト脳神経膠芽腫細胞由来の細胞株である。この細胞は、American Type Culture Collection(ATCC(登録商標))からCRL−1620(商標)として入手可能である。
【0672】
検定(Pilotte Lら、Proc Natl Acad Sci USA、2012、109(7)、2497〜502から適合させた)は、hTDO2を自然に発現するヒト神経膠芽腫A172細胞(Tilmanら、Mol Cancer、2007、17(6)、80に記載のとおりに調製した)を200μLの最終体積中に1.25×10
4細胞/ウェルの濃度で播種した96ウェル平底プレートにおいて実施した。TDOを求めるために、2%のFBSおよび2%のペニシリン/ストレプトマイシンを補充したIMDM(Invitrogen)中にて、異なる濃度の本発明の化合物の存在下、細胞を37℃、5%CO
2で終夜インキュベートした。
【0673】
次いで、プレートを1000rpmで5分間遠心分離し、上清100μLをコニカルプレートに集め、30μLの30%TCAを加え、3000×gで10分間さらに遠心分離した。上清100μLを、2%(w/v)の酢酸中4−(ジメチルアミノ)−ベンズアルデヒド100μLを入れた平底プレートに集め、室温で5分間インキュベートした。480nmでの吸光度を測定することにより、キヌレニン濃度を求めた。検量線は、純粋なキヌレニンを用いて作成した。10段階の一連の濃度の本発明の化合物を使用して、上述のとおりにTDO活性を測定した。Prism(商標)ソフトウェア(GraphPad Software,Inc.)を標準のパラメーターを用いながら使用して、データを適合させた。
【0674】
上で言及した検定で求められる、ヒト脳神経膠芽腫細胞における代表的な化合物の生物学的活性を、以下の表にまとめる。
【0675】
【表2-1】
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【0676】
【表2-2】
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【0677】
【表2-3】
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【0678】
【表2-4】
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【0679】
【表2-5】
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【0680】
【表2-6】
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【0681】
【表2-7】
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【0682】
一実施形態では、IC
50が1000nM未満である化合物が選択される。別の実施形態では、IC
50が300nM未満である化合物が選択される。
【0683】
II.3. TDO2 in vivo活性を明らかにする薬力学検定:マウスにおける血中トリプトファンレベルの上昇
本発明の化合物は、マウス血液中のトリプトファンの量を増加させるその能力について評価することができる。簡潔に述べると、雌のBALB/cマウス(7〜8週齢)を、経管栄養による経口経路によって、異なる用量(30、60、および100mg/kg)の本発明の化合物の1種の0.5%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)K4M(4000mPa・s(cPs)、Methocell(商標)、Dow chemical)/0.25%のTween(登録商標)20(Sigma Aldrich)中の懸濁液、またはビヒクル対照(0.5%のHPMC K4M/0.25%のTween 20)のいずれかで処置する(投与体積5mL/kg、1群あたり10匹のマウス)。2時間後、血液を採取し、血漿を準備し、LC−MS−MS(HPLCカラム Unison UK−Phenyl、75×4.6、3μm、流量0.8mL/分、95%の水+0.1%ギ酸/5%のアセトニトリル+0.1%ギ酸から5%の水+0.1%ギ酸/95%のアセトニトリル+0.1%ギ酸への8分間の勾配、保持時間2.4分;AB SciexのAPI4000MS−MSシステム、ESI+モード、親イオン205.1、娘イオン146.1)によって、トリプトファンの存在量を求める。
【0684】
本明細書で引用したすべての文書、ならびに、2015年3月17日出願の優先権出願PCT/IB2015/051957、および2015年8月10日出願の米国仮出願第62/203,032号を、参照により本明細書に援用する。本発明について特定の実施形態に関連して記載してきたが、本発明の真意から逸脱することなく、変更を加えてもよいことは理解されよう。そのような変更は、添付の特許請求の範囲の範囲内にあるものとする。