特表2018-512118(P2018-512118A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2018-512118吸引可能な媒体を発生させるための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-512118(P2018-512118A)
(43)【公表日】2018年5月17日
(54)【発明の名称】吸引可能な媒体を発生させるための装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 47/00 20060101AFI20180417BHJP
【FI】
   A24F47/00
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】48
(21)【出願番号】特願2017-545245(P2017-545245)
(86)(22)【出願日】2016年2月29日
(85)【翻訳文提出日】2017年10月10日
(86)【国際出願番号】EP2016054232
(87)【国際公開番号】WO2016135342
(87)【国際公開日】20160901
(31)【優先権主張番号】1503411.9
(32)【優先日】2015年2月27日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】1517470.9
(32)【優先日】2015年10月2日
(33)【優先権主張国】GB
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】500252844
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100103285
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 順之
(74)【代理人】
【識別番号】100183782
【弁理士】
【氏名又は名称】轟木 哲
(72)【発明者】
【氏名】ヘップワース、リチャード
(72)【発明者】
【氏名】ウッドコック、ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】サットン、ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】グッドール、シャロン
(57)【要約】
吸引可能な媒体を発生させるための装置および方法が提示されている。液体を保持する容器と、液体を揮発させるためのヒーターと、複数の個別の材料部材を収容するための収容部とを含む装置が使用される。容器内に保持された液体は、揮発させられる。揮発させた液体よって形成された蒸気エアロゾルの内の少なくとも1つは前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過させられる。前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分は、これにより蒸気エアロゾルの内の少なくとも1つに同伴され、吸引可能な媒体を製造する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を保持するための液体容器と、
容器に保持された液体を揮発させるためのヒーターと、
複数の個別の材料部材を収容するための収容部とを含む吸引可能な媒体を発生させるための装置であって、
使用の際、ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過し、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されている装置。
【請求項2】
容器および収容部は一体型ユニットを形成することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
収容部が液体容器に接続可能であり、液体容器から取り外し可能であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項4】
装置は、ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを順番に通過するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の装置。
【請求項5】
装置は、ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを同時に通過するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の装置。
【請求項6】
装置は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れるヒーターによって揮発させた液体は、複数の個別の細流として流れるように構成され、各細流は使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の対応する1つを介して流れるためのものであることを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項7】
装置は、各個別の細流の流れを独立して調節できるように構成されていることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記独立した調節は、前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過する蒸気またはエアロゾルの流れを止めつつ、前記複数の個別の材料部材のそれ以外の1つ以上を通って蒸気またはエアロゾルが流れるように調節することを含むことを特徴とする請求項7記載の装置。
【請求項9】
装置は、使用の際に収容部によって収容された複数の材料部材を保持するための1つ以上の保持器を含み、この1つ以上の保持器は蒸気またはエアロゾルを通過させるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の装置。
【請求項10】
収容部は、使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上にユーザーが触れられるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の装置。
【請求項11】
収容部は、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の順番を変えること、
収容部に1つ以上の個別の材料部材を加えること、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上をそれ以外のタバコの前記個別の材料部材の1つ以上と交換することの内の1つ以上を行えるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の装置。
【請求項12】
収容部は、その中に収容された前記複数の個別の材料部材を有することを特徴とする請求項1乃至11いずれか1項記載の装置。
【請求項13】
複数の個別の材料部材は規則正しい配置にあることを特徴とする請求項12記載の装置。
【請求項14】
複数の個別の材料部材のそれぞれは同じであることを特徴とする請求項12または13記載の装置。
【請求項15】
複数の個別の材料部材の内の1つは、複数の個別の材料部材の内の別のものと異なる特性を有することを特徴とする請求項12または13記載の装置。
【請求項16】
複数の個別の材料部材の内のそれぞれは、複数の個別の材料部材の内のそれ以外の各1つと異なる特性を有することを特徴とする請求項12または13記載の装置。
【請求項17】
前記特性は香味および風味の内の1つであることを特徴とする請求項15または16記載の装置。
【請求項18】
複数の個別の材料部材は順に重ねられることを特徴とする請求項12乃至17いずれか1項記載の装置。
【請求項19】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料を含むことを特徴とする請求項12乃至18いずれか1項記載の装置。
【請求項20】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料であり、収容部は固形状の材料を収容するための受け部であることを特徴とする請求項12乃至19いずれか1項記載の装置。
【請求項21】
受け部の寸法に対する複数の個別の材料部材のそれぞれの寸法は、使用の際複数の個別の材料部材の規則正しい配置が固定されたままになるようなものであることを特徴とする請求項20記載の装置。
【請求項22】
受け部は内方部と外方部とを含み、固形状の材料は内方部と外方部の間に収容されるように環状形状であることを特徴とする請求項20または21記載の装置。
【請求項23】
ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で内方部および外方部の内の1つから固形状の材料を通って内方部および外方部の他の一方へと通過することを特徴とする請求項22記載の装置。
【請求項24】
複数の個別の材料部材のそれぞれは互いに不透過性の膜でセパレートされていることを特徴とする請求項22または23記載の装置。
【請求項25】
個別の材料部材の内の1つ以上は、
材料を含むための材料容器と、
材料容器に含まれる材料とを含むことを特徴とする請求項12乃至18いずれか1項記載の装置。
【請求項26】
材料容器はコネクターを含み、収容部は材料容器のコネクターを収容するためのものであることを特徴とする請求項25記載の装置。
【請求項27】
材料容器は材料容器を別のそのような材料容器と接続することができるコネクターを含むことを特徴とする請求項25記載の装置。
【請求項28】
材料容器は環状形状であることを特徴とする請求項25乃至27いずれか1項記載の装置。
【請求項29】
材料容器内に含まれる材料は固形状の材料であることを特徴とする請求項25乃至28いずれか1項記載の装置。
【請求項30】
固形状の材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項19乃至24および請求項29いずれか1項記載の装置。
【請求項31】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項19乃至24および請求項29いずれか1項記載の装置。
【請求項32】
液体を保持する容器と、液体を揮発させるためのヒーターと、複数の個別の材料部材とを含む装置を使用して吸引可能な媒体を発生させる方法であって、この方法は、
容器内に保持された液体を揮発させることと、
揮発させた液体によって形成された蒸気およびエアロゾルの内の少なくとも一方を前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過させ、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製することとを含む方法。
【請求項33】
複数の個別の材料部材は、規則正しい配置にあることを特徴とする請求項32記載の方法。
【請求項34】
複数の個別の材料部材のそれぞれは、同じであることを特徴とする請求項32または33記載の方法。
【請求項35】
複数の個別の材料部材の内の1つは、複数の個別の材料部材の内の別のものと異なる特性を有することを特徴とする請求項32または33記載の方法。
【請求項36】
複数の個別の材料部材の内のそれぞれは、複数の個別の材料部材の内のそれ以外の各1つと異なる特性を有することを特徴とする請求項32または33記載の方法。
【請求項37】
前記特性は香味および風味の内の1つであることを特徴とする請求項35または36記載の方法。
【請求項38】
蒸気およびエアロゾルの内の前記少なくとも1つは、前記複数の個別の材料部材のそれぞれを順番に通過することを特徴とする請求項32乃至37いずれか1項記載の方法。
【請求項39】
蒸気およびエアロゾルの内の前記少なくとも1つは、前記複数の個別の材料部材のそれぞれを同時に通過することを特徴とする請求項32乃至37いずれか1項記載の方法。
【請求項40】
蒸気およびエアロゾルの内の前記少なくとも1つは、複数の個別の細流として流れ、各細流は前記複数の個別の材料部材の対応する1つを介して流れることを特徴とする請求項39記載の方法。
【請求項41】
各個別の細流の流れを独立して調節することを含むことを特徴とする請求項40記載の方法。
【請求項42】
各個別の細流の流れの独立した調節は、前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過する蒸気またはエアロゾルの流れを止めつつ、前記複数の個別の材料部材のそれ以外の1つ以上を通って蒸気またはエアロゾルの流れるように調節することを含むことを特徴とする請求項41記載の方法。
【請求項43】
複数の個別の材料部材の1つ以上は環状形状であり、蒸気およびエアロゾルの内の前記少なくとも1つは、その複数の個別の材料部材の1つ以上を半径方向に通過することを特徴とする請求項32乃至42いずれか1項記載の方法。
【請求項44】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料を含むことを特徴とする請求項32乃至41いずれか1項記載の方法。
【請求項45】
固形状の材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項44記載の方法。
【請求項46】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項44記載の方法。
【請求項47】
液体を保持するための容器と、
複数の個別の材料部材を収容するための収容部とを含む吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用するカートリッジであって、
使用の際、容器から出る液体が蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されているカートリッジ。
【請求項48】
容器および収容部は一体型ユニットを形成することを特徴とする請求項47記載のカートリッジ。
【請求項49】
収容部が液体容器に接続可能であり、液体容器から取り外し可能であることを特徴とする請求項47記載のカートリッジ。
【請求項50】
カートリッジは、使用の際、容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを順番に通過するように構成されていることを特徴とする請求項47乃至49いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項51】
カートリッジは、使用の際、容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを同時に通過するように構成されていることを特徴とする請求項47乃至49いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項52】
カートリッジは、使用の際、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れる容器を出た液体は、複数の個別の細流として流れるように構成され、各細流は使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の対応する1つを介して流れるためのものであることを特徴とする請求項51記載のカートリッジ。
【請求項53】
カートリッジは各個別の細流の流れを独立して調節できるように構成されている請求項52記載のカートリッジ。
【請求項54】
前記独立した調節は、前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過する蒸気またはエアロゾルの流れを止めつつ、前記複数の個別の材料部材のそれ以外の1つ以上を通って蒸気またはエアロゾルの流れるように調節することを含むことを特徴とする請求項53記載のカートリッジ。
【請求項55】
前記カートリッジは、使用の際に収容部によって収容された複数の材料部材を保持するための1つ以上の保持器を含み、この1つ以上の保持器は蒸気またはエアロゾルを通過させるように構成されていることを特徴とする請求項47乃至54いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項56】
収容部は、使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上にユーザーが触れられるように構成されていることを特徴とする請求項47乃至55いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項57】
収容部は、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の順番を変えること、
収容部に1つ以上の個別の材料部材を加えること、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上をそれ以外のタバコの前記個別の材料部材の1つ以上と交換することの内の1つ以上を行えるように構成されていることを特徴とする請求項47乃至56いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項58】
収容部は、その中に収容された前記複数の個別の材料部材を有することを特徴とする請求項47乃至57いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項59】
複数の個別の材料部材は規則正しい配置にあることを特徴とする特徴とする請求項58記載のカートリッジ。
【請求項60】
複数の個別の材料部材のそれぞれは同じであることを特徴とする請求項58または59記載のカートリッジ。
【請求項61】
複数の個別の材料部材の内の1つは、複数の個別の材料部材の内の別のものと異なる特性を有することを特徴とする請求項58または59記載のカートリッジ。
【請求項62】
複数の個別の材料部材の内のそれぞれは、複数の個別の材料部材の内のそれ以外の各1つと異なる特性を有することを特徴とする請求項58または59記載のカートリッジ。
【請求項63】
前記特性は香味および風味の内の1つであることを特徴とする請求項61または62記載のカートリッジ。
【請求項64】
複数の個別の材料部材は順に重ねられることを特徴とする請求項58乃至63いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項65】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料を含むことを特徴とする請求項58乃至64いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項66】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料であり、収容部は固形状の材料を収容するための受け部であることを特徴とする請求項58乃至65いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項67】
受け部の寸法に対する複数の個別の材料部材のそれぞれの寸法は、使用の際複数の個別の材料部材の規則正しい配置が固定されたままになるようなものであることを特徴とする請求項66記載のカートリッジ。
【請求項68】
受け部は内方部と外方部とを含み、固形状の材料は内方部と外方部の間に収容されるように環状形状であることを特徴とする請求項66または67記載のカートリッジ。
【請求項69】
液体容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で内方部および外方部の内の1つから固形状の材料を通って内方部および外方部の他の一方へと通過することを特徴とする請求項68記載のカートリッジ。
【請求項70】
複数の個別の材料部材のそれぞれは互いに不透過性の膜でセパレートされていることを特徴とする請求項68または請求項69記載のカートリッジ。
【請求項71】
個別の材料部材の内の1つ以上は、
材料を含むための材料容器と、
材料容器に含まれる材料とを含むことを特徴とする請求項58乃至64いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項72】
材料容器はコネクターを含み、収容部は材料容器のコネクターを収容するためのものであることを特徴とする請求項71記載のカートリッジ。
【請求項73】
材料容器は材料容器を別のそのような材料容器と接続することができるコネクターを含むことを特徴とする請求項71記載のカートリッジ。
【請求項74】
材料容器は環状形状であることを特徴とする請求項71乃至73いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項75】
材料容器内に含まれる材料は固形状の材料であることを特徴とする請求項71乃至74いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項76】
固形状の材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項65乃至70および請求項75いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項77】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項65乃至70および請求項75いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項78】
複数の個別の材料部材を収容するための受け部であって、液体を保持するための容器を含み、吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用され、使用の際蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れて容器から出る液体が使用時に受け部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されている受け部。
【請求項79】
受け部は、使用の際、容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを順番に通過するように構成されていることを特徴とする請求項78記載の受け部。
【請求項80】
受け部は、使用の際、容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを同時に通過するように構成されていることを特徴とする請求項78記載の受け部。
【請求項81】
受け部は、使用の際、蒸気およびエアロゾルの内の少なくとも1つの形体で流れて容器から出る液体は、複数の個別の細流として流れ、各細流は使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の対応する1つを介して流れるためのものであることを特徴とする請求項80記載の受け部。
【請求項82】
受け部は、使用の際に収容部によって収容された複数の材料部材を保持するための1つ以上の保持器を含み、この1つ以上の保持器は蒸気またはエアロゾルを通過させるように構成されていることを特徴とする請求項78乃至81いずれか1項記載の受け部。
【請求項83】
受け部は、使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上にユーザーが触れられるように構成されていることを特徴とする請求項78乃至82いずれか1項記載の受け部。
【請求項84】
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の順番を変えること、
収容部に1つ以上の個別の材料部材を加えること、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上をそれ以外のタバコの前記個別の材料部材の1つ以上と交換することの内の1つ以上を行えるように構成されていることを特徴とする請求項78乃至82いずれか1項記載の受け部。
【請求項85】
受け部は、その中に収容された前記複数の個別の材料部材を有することを特徴とする請求項78乃至84いずれか1項記載の受け部。
【請求項86】
複数の個別の材料部材は規則正しい配置にあることを特徴とする請求項85記載の受け部。
【請求項87】
複数の個別の材料部材のそれぞれは同じであることを特徴とする請求項85または86記載の受け部。
【請求項88】
複数の個別の材料部材の内の1つは、複数の個別の材料部材の内の別のものと異なる特性を有することを特徴とする請求項85または86記載の受け部。
【請求項89】
複数の個別の材料部材の内のそれぞれは、複数の個別の材料部材の内のそれ以外の各1つと異なる特性を有することを特徴とする請求項85または86記載の受け部。
【請求項90】
前記特性は香味および風味の内の1つであることを特徴とする請求項88または89記載の受け部。
【請求項91】
複数の個別の材料部材は順に重ねられることを特徴とする請求項85乃至90いずれか1項記載の受け部。
【請求項92】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料を含むことを特徴とする請求項85乃至91いずれか1項記載の受け部。
【請求項93】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料であり、受け部は固形状の材料を収容するための受け部であることを特徴とする請求項85乃至92いずれか1項記載の受け部。
【請求項94】
受け部の寸法に対する複数の個別の材料部材のそれぞれの寸法は、使用の際複数の個別の材料部材の規則正しい配置が固定されたままになるようなものであることを特徴とする請求項93記載の受け部。
【請求項95】
受け部は内方部と外方部とを含み、固形状の材料は内方部と外方部の間に収容されるように環状形状であることを特徴とする請求項93または94記載の受け部。
【請求項96】
液体容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で内方部および外方部の内の1つから固形状の材料を通って内方部および外方部の他の一方へと通過することを特徴とする請求項95記載の受け部。
【請求項97】
複数の個別の材料部材のそれぞれは互いに不透過性の膜でセパレートされていることを特徴とする請求項95または96記載の受け部。
【請求項98】
個別の材料部材の内の1つ以上は、
材料を含むための材料容器と、
材料容器に含まれる材料とを含むことを特徴とする請求項85乃至91いずれか1項記載の受け部。
【請求項99】
材料容器はコネクターを含み、収容部は材料容器のコネクターを収容するためのものであることを特徴とする請求項98記載の受け部。
【請求項100】
材料容器は材料容器を別のそのような材料容器と接続することができるコネクターを含むことを特徴とする請求項98記載の受け部。
【請求項101】
材料容器は環状形状であることを特徴とする請求項98乃至100いずれか1項記載の受け部。
【請求項102】
材料容器内に含まれる材料は固形状の材料であることを特徴とする請求項98乃至101いずれか1項記載の受け部。
【請求項103】
固形状の材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項92乃至97および請求項102いずれか1項記載の受け部。
【請求項104】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項92乃至97および請求項102いずれか1項記載の受け部。
【請求項105】
蒸気およびエアロゾルの一方の形体で流れる吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用されるキャップであって、
前記装置のマウスピースとキャップの間でシールを形成するための接続部と、
材料を収容するための収容部とをを含み、
使用の際蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れる前記吸引可能な媒体がマウスピースからキャップ内に受け部によって収容された前記材料を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されているキャップ。
【請求項106】
接続部がキャップと複数の異なる形状または寸法のマウスピースのいずれか1つとの間でシールを形成できるような形状であることを特徴とする請求項105記載のキャップ。
【請求項107】
シールは、気密シールであることを特徴とする請求項105または106記載のキャップ。
【請求項108】
接続部は、キャップがマウスピースに取り外し自在に接続可能なように構成されていることを特徴とする請求項105乃至107いずれか1項記載のキャップ。
【請求項109】
接続部はテーパーした凹部を含むことを特徴とする請求項105または108記載のキャップ。
【請求項110】
凹部はその直径がその一端からその閉じた端部へ小さくなるようにテーパーしていることを特徴とする請求項109記載のキャップ。
【請求項111】
凹部は円錐台状凹部であることを特徴とする請求項109または110記載のキャップ。
【請求項112】
接続部はゴムであるまたはゴムを含むことを特徴とする請求項105乃至111いずれか1項記載のキャップ。
【請求項113】
キャップは接続部がキャップとさらなるそのようなキャップの間でシールを形成するような形状であることを特徴とする請求項105乃至請求項112いずれか1項記載のキャップ。
【請求項114】
収容部はその中に収容された材料を有することを特徴とする請求項105乃至113いずれか1項記載のキャップ。
【請求項115】
材料は固形状の材料であることを特徴とする請求項114記載のキャップ。
【請求項116】
固形材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項115記載のキャップ。
【請求項117】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項115記載のキャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は吸引可能な媒体を発生させるための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
紙巻きタバコ、シガーなどの喫煙品は使用時にタバコを燃やし、煙を発生させる。燃焼させずに化合物を放出する製品を創ることによってこれら喫煙品に代わるものが提供されている。
【0003】
そのような製品としてはその材料を燃焼させずに加熱によって化合物を放出する加熱装置が挙げられる。その材料は、例えばタバコまたは他の非タバコ製品であってもよく、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。別の例として、所謂電子タバコ装置なるものがある。これらの装置は、通常、加熱されると揮発して吸引可能な蒸気またはエアロゾルを製する液体を含む。液体はニコチンおよび/または風味料および/またはグリセリンなどのエアロゾル発生物質を含んでもよい。従来の電子タバコ装置はタバコを含まないまたは使用しない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様では吸引可能な媒体を発生させるための装置が提供され、この装置は、液体を保持するための液体容器と、容器に保持された液体を揮発させるためのヒーターと、複数の個別の材料部材を収容するための収容部とを含み、使用の際、ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過し、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されている。
【0005】
容器と収容部は一体型ユニットを形成してもよい。
【0006】
収容部は、液体容器に接続可能かつ液体容器から取り外し可能であってもよい。
【0007】
本発明の装置は、ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを順番に通過するように構成してもよい。
【0008】
本発明の装置は、ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを同時に通過するように構成してもよい。
【0009】
本発明の装置は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れるヒーターによって揮発させた液体は、複数の個別の細流として流れるように構成してもよく、各細流は使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の対応する1つを介して流れるためのものである。
【0010】
本発明の装置は各個別の細流の流れを独立して調節可能に構成してもよい。
【0011】
独立した調節は、前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過する蒸気またはエアロゾルの流れを止めつつ、前記複数の個別の材料部材のそれ以外の1つ以上を通って蒸気またはエアロゾルが流れるように調節することを含んでもよい。
【0012】
本発明の装置は、使用の際に収容部によって収容された複数の材料部材を保持するための1つ以上の保持器を含んでもよく、この1つ以上の保持器は蒸気またはエアロゾルを通過させるように構成されている。
【0013】
収容部は、使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上にユーザーが触れられるように構成されてもよい。
【0014】
収容部は、使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の順番を変えること、収容部に1つ以上の個別の材料部材を加えること、使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上をそれ以外のタバコの前記個別の材料部材の1つ以上と交換することの内の1つ以上を行えるように構成してもよい。
【0015】
収容部はその中に前記複数の個別の材料部材を収容していてもよい。
【0016】
複数の個別の材料部材は規則正しく配置されてもよい。
【0017】
複数の個別の材料部材のそれぞれは同じであってもよい。
【0018】
複数の個別の材料部材の内の1つは、複数の個別の材料部材の別のものと異なる特性を有してもよい。
【0019】
複数の個別の材料部材の内の各1つは、複数の個別の材料部材の内のそれ以外の各1つと異なる特性を有してもよい。
【0020】
その特性は香味および風味の内の1つであってもよい。
【0021】
複数の個別の材料部材は順番に重ねられてもよい。
【0022】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料を含んでもよい。
【0023】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料であってもよく、収容部は固形状の材料を収容するための受け部であってもよい。
【0024】
受け部の寸法に対する複数の個別の材料部材のそれぞれの寸法は、使用の際複数の個別の材料部材の規則正しい配置が固定されたままになるようなものであってもよい。
【0025】
受け部は内方部と外方部とを含んでもよく、固形状の材料は、内方部と外方部の間で受けられるように環状形状であってもよい。
【0026】
ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で内方部および外方部の内の1つから固形状の材料を通って内方部および外方部の他の一方へと通過してもよい。
【0027】
複数の個別の材料部材のそれぞれは、非透過性の膜によって互いに分離されてもよい。
【0028】
個別の材料部材の内の1つ以上は、材料を含む材料容器および材料容器内に含まれる材料を含んでもよい。
【0029】
材料容器はコネクターを含んでもよく、収容部は材料容器のコネクターを収容するためのものである。
【0030】
材料容器は材料容器を別のそのような材料容器に接続することができるコネクターを含んでもよい。
【0031】
材料容器は環状形状であってもよい。
【0032】
材料容器内に含まれる材料は固形状の材料であってもよい。
【0033】
固形状の材料はタバコであってもよく、あるいはタバコを含んでもよい。
【0034】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であってもよく、あるいは風味付けされた固形材料を含んでもよい。
【0035】
本発明の第2の態様では液体を保持する容器と、液体を揮発させるためのヒーターと、複数の個別の材料部材とを含む装置を使用して吸引可能な媒体を発生させる方法が提供され、この方法は、容器内に保持された液体を揮発させることと、揮発させた液体によって形成された蒸気およびエアロゾルの内の少なくとも一方を前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過させ、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製することとを含む。
【0036】
本発明の第3の態様では吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用するカートリッジが提供され、このカートリッジは、液体を保持するための容器と、複数の個別の材料部材を収容するための収容部とを含み、使用の際、容器から出る液体が蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されている。
【0037】
本発明の第4の態様では複数の個別の材料部材を収容するための受け部が提供され、液体を保持するための容器を含み、吸引可能な媒体を発生させるための装置に受け部は使用され、受け部は、使用の際蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れて容器から出る液体が使用時に受け部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されている。
【0038】
本発明の第5の実施態様では、蒸気およびエアロゾルの一方の形体で流れる吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用されるキャップが提供され、このキャップは、前記装置のマウスピースとキャップの間でシールを形成するための接続部と、材料を収容するための収容部とを含み、使用の際蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れる前記吸引可能な媒体がマウスピースからキャップ内に受け部によって収容された前記材料を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されている。
【0039】
接続部は、接続部がキャップと複数の異なる形状または寸法のマウスピースのいずれか1つとの間でシールを形成できるような形状であってもよい。
【0040】
シールは気密シールであってもよい。
【0041】
接続部は、キャップがマウスピースに取り外し自在に接続可能なように構成されてもよい。
【0042】
接続部はテーパーした凹部を含んでもよい。
【0043】
凹部はその直径がその一端からその閉じた端部へ小さくなるようにテーパーさせてもよい。
【0044】
凹部は円錐台状凹部であってもよい。
【0045】
接続部はゴムであってもよく、あるいはゴムを含んでもよい。
【0046】
キャップは接続部がキャップとさらなるそのようなキャップの間でシールを形成するような形状であってもよい。
【0047】
収容部はその中に収容される材料を有してもよい。
【0048】
材料は固形状の材料であってもよい。
【0049】
固形材料はタバコであってもよく、あるいはタバコを含んでもよい。
【0050】
固形材料は固形の風味材料であってもよく、あるいは固形の風味材料を含んでもよい。
【0051】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付図面を参照して単に一例として挙げられる本発明の好ましい実施態様の以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1】典型的なカートリッジを含む典型的な装置の略式断面図である。
図2】典型的なカートリッジの略式断面図である。
図3】いくつかの典型的な容器の略式断面図である。
図4】いくつかの典型的な容器の略式断面図である。
図5】いくつかの典型的な容器の略式断面図である。
図6】いくつかの典型的な容器を通る流路を略式に示している。
図7】典型的な受け部の略式断面図である。
図8】いくつかの典型的な容器の略式断面図である。
図9】典型的なキャップの略式断面図である。
図10】種々のマウスピースに接続された典型的なキャップの略式断面図である。
図11】典型的なキャップの略式断面図である。
図12】典型的なキャップの略式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
図1を参照すると、吸引可能な媒体を発生させるための装置1の略式断面が示されている。大筋において、装置1は液体を揮発させ、複数の個別の固体材料部材を通過する蒸気またはエアロゾルを形成し、その材料由来の1つ以上の成分を含む吸引可能な媒体を製造する。
【0054】
この点に関し、第1に注目すべきことは一般に蒸気はその臨界温度より低い温度で気相の物質であり、これは例えば蒸気はその温度を下げずに圧力を上げることによって凝縮されて液体になり得ることを意味する。一方、一般にエアロゾルは、空気または別の気体中で微細固体粒子または液滴のコロイドである。「コロイド」は微視的に分散した不溶粒子が別の物質の全体に懸濁されている物質である。
【0055】
再度図1を参照すると、装置1はカートリッジ104とバッテリー106を収容する外方本体102とユーザーが吸い込みを行えるマウスピース110とを含む。カートリッジ104は、バッテリー106に接続されているが、それから取り外し可能である。外方本体102の少なくとも一部は、カートリッジ104を露出させて、従ってカートリッジ104の設置、除去および/または交換が行えるように取り外せてもよい。カートリッジ104は、液体118を含むための液体容器132および複数の個別の固形材料部材124、126、128(本明細書中では材料部材ともいう)を収容するための受け部114を含む収容部150を有する。
【0056】
以下に詳しく説明するように材料部材124、126、128は、例えば、エアロゾルまたは蒸気を透過する固形材料からなる自己支持型ディスク124、126、128またはそれ自体がエアロゾルまたは蒸気に対して透過性である自己支持型容器(図示せず)に梱包された固形材料を含んでもよい。固形材料(本明細書中では固形状の材料ともいう)は、例えばタバコまたは所望の味または香りを付与するために使用されるまたはニコチン含有などの他の特性を有する他の風味付けされた材料であってもよい。1つの例では各材料部材124、126、128は、これら複数の材料部材124、126、128の他の一つの固形部材と同じ風味、香味または他の特性を有する固形材料を含んでもよい。例えば、複数の材料部材124、126、128のそれぞれは、同じであってもよい。この例では蒸気またはエアロゾルが通過する材料部材124、126、128の数を調節することによって、ユーザーは、装置1によって製せられる吸引可能な媒体に付与される固形材料の風味または他の特性の度合いを調節することができる。別の例では各材料部材124、126、128は、複数の材料部材124、126、128の他のものの固形材料とは異なる風味、香味または他の特性を有する固形材料を含んでもよい。例えば、複数の材料部材124、126、128の内の1つは、複数の材料部材124、126、128の別のものと異なる特性(例えば、香味、風味など)を有してもよく、および/または各複数の材料部材124、126、128の内の1つは、これ以外の複数の材料部材124、126、128の各1つと異なる特性を有してもよい。この例では材料部材124、126、128は、従って異なる方法で組み合わせてユーザーが装置1によって製せられる吸引可能な媒体の特性(例えば、風味)をカスタマイズできるようにしてもよい。他の例では任意の組み合わせの材料部材124、126、128を使用して、例えば複数の材料部材124、126、128の風味または他の特性のいずれか1つまたは任意の組み合わせの度合いをカスタマイズしてもよい。
【0057】
図1の例では受け部114はカートリッジ104と一体である。受け部114は、受け部114内で複数の材料部材124、126、128保持するために第1の保持器122と第2の保持器112とを含む。複数の材料部材124、126、128は、規則正しい配列で受け部114に収容されてもよい。例えば、複数の材料部材124、126、128は規則正しい位置的配置で受け部114内に手動で挿入されてもよい。受け部114に対する材料部材124、126、128の寸法は、材料部材124、126、128の1つ以上を手動で並べ替えない限り、一度挿入されたら材料部材124、126、128の規則正しい位置的配置が固定されたままになるようなものであってもよい。図1の例では複数の材料部材124、126、128は、順に重ねられ、即ち第2の材料部材126は第1の材料部材128の上に重ねられ、第3の材料部材124は第2の材料部材の上に重ねられる。図1の例では3つの材料部材124、126、128があるが、当然のことながら一部の例では材料部材が2つだけであってもよく、他の例では材料部材がN個あってもよく、Nは2以上の正の整数を表す。第1および第2保持器112、122は、蒸気またはエアロゾルなどの気相材料は透過させるが、材料部材128、126、124などの固相材料を通過させない。例えば、第1および第2保持器は金属、プラスチック、セラミックまたはゴムから製せられたメッシュ、透過性膜または単に貫通した穴を有するディスクを含んでもよい。保持器112、122は受け部114と一体であってもよく、従って、カートリッジ自体と一体であってもよい。
【0058】
この例では、カートリッジ104は、液体118を揮発させて、液滴のエアロゾルを製するまたは蒸気が製せられるように充分に加熱されると、エアロゾルまたは蒸気の少なくとも一部、そして好ましくは全てまたは実質的に全てが複数の材料部材124、126、128のそれぞれを順番に通過して、例えば各材料部材124、126、128から風味を捕捉するように構成されている。
【0059】
この例では液体容器132はカートリッジ104のほぼ中央に設けられる。図示の例では液体容器132は円錐台形状であるが、円錐状、円筒状などの異なる形状を有してもよい。液体容器132は外方シェル134によって囲まれ、これは液体容器132の長さの外側の周囲で環状の流路116を画定し、液体容器132の一端から他端へと延びている。液体容器132は金属、好適なプラスチック等などの硬質であり水密および気密の材料で形成してもよい。
【0060】
カートリッジ104にはヒーター130およびヒーター130と(熱)接触している芯120が設けられている。この例ではヒーター130および芯120は単独のユニットとして提供される。この場合、カートリッジ104がヒーター130を含む場合、そのようなカートリッジは「カトマイザー」と称される場合がある。ヒーター130の向きが略式に示されており、例えばヒーター130は、図1に示すような平行でなく、カートリッジ104の長手方向軸に直交する長手方向軸を有するコイルであってもよい。芯120は液体118と接触している。これは、例えば芯120が液体容器132の端部壁136の貫通穴(図示せず)に挿入されることによって実行してもよい。これとは別にまたはこれに加えて端部壁136は、液体を液体容器132からそしてこれを通過させる多孔性部材であってもよく、芯120は多孔性端部壁136と接触してもよい。端部壁136は例えば、多孔性セラミックディスクの形状であってもよい。この種の多孔性端部壁136は液体の芯120上への流れを調節するのに役立つ。芯120は一般的に吸収材であり、毛管作用により液体容器132から液体118を吸い込むように作用する。芯120は、好ましくは不織であり、例えばコットンまたはウール材料等または例えばポリエステル、ナイロン、ビスコース、ポリプロピレンなどの合成材料、またはセラミック材であってもよい。
【0061】
この例ではカートリッジ104はバッテリー106に接続され、ヒーター130を給電することができる。ヒーター130が給電されると(これは例えばそれ自体は既に知られているようにユーザーが装置1全体のボタンを操作するまたは装置全体のパフ検知器によって生じるようにしてもよい)、芯120によって液体容器132から引き込まれる液体118がヒーター130によって加熱され、液体を揮発させるまたは蒸発させる。ユーザーがマウスピース110で吸引すると、空気が空気入り口(図示せず)を介して引き込まれる。液体118がヒーター130によって空気入り口(図示せず)からの空気内に揮発させられるまた蒸発させられ、これにより蒸気およびエアロゾルの一方を製する。蒸気またはエアロゾルは、矢印Aで示すように液体容器132の長さの外側の周囲の環状流路116内に移動する。蒸気またはエアロゾルは、受け部114の第1保持器122の方へと引き込まれ、矢印Bで示すように複数の材料部材124、126、128を順番に通って引き込まれる。蒸気またはエアロゾルは、材料部材124、126、128のそれぞれから風味(および/または他の構成成分)を捕捉する。材料部材124、126、128のいずれか1つの固形材料がニコチンを含むまたはニコチンを含有する場合、蒸気またはエアロゾルも固形材料から同伴したニコチンを含んでもよい。蒸気またはエアロゾルは、カートリッジ104の第2の保持器124を介してマウスピース110(矢印Bで示すように)から出る。一方向バルブ(図示せず)を第1または第2保持器122、124の1つにまたはその近くにまたはマウスピース110にまたはその近くに設けて、蒸気またはエアロゾルがカートリッジ104から出られるだけで、装置1のヒーター130または電子部品(図示せず)にバックフローできないようにしてもよい。
【0062】
材料部材124、126、128は受け部114から取り外してもよい。例えば、第2の保持器112を取り外し可能にして、材料部材124、126、128に触れられるようにしてもよい。別の例としてカートリッジ104自体の一部、例えばドアまたはハッチ状部分(図示せず)を取り外し可能にして、材料部材124、126、128の内の1つ以上に触れられるようにしてもよい。このようにしてユーザーは受け部114の1つ以上の材料部材を加える、取り除くまたは交換してもよい。材料部材124、126、128は、手動で受け部114に規則正しい位置的配置で挿入してもよい。ユーザーは複数の材料部材124、126、128の内の2つ以上の順番を変えてもよい。任意に第1の保持器112(即ち、図1に示す上方の保持器)は、省略して、複数の材料部材124、126、128が第2の保持器122(即ち、図1に示す下方の保持器)と例えば、重力だけで受け部114にだけ保持されるようにしてもよい。これとは別に装置1の外方本体102のマウスピース110または他の部品は、組み立てられた際に複数の材料部材124、126、128が受け部から落ちないようにして、外方本体のマウスピース部分を取り外した際にユーザーが材料部材124、126、128に触れられるように構成してもよい。これによりユーザーは複数の材料部材に容易に触れることができる。他の例では材料部材124、126、128は、受け部114から取り外し可能でなく、カートリッジ104は使い捨てである。
【0063】
図1を参照して説明した上記の例では、受け部114はカートリッジ104と一体であった。しかしながら、これは必ずしもそうである必要はない。他の例では受け部114はカートリッジ104に接続可能かつカートリッジ104から取り外し可能である。
【0064】
図2は、例えば図1に示す装置1に例えば図1のカートリッジ104の代わりに使用してもよい一例のカートリッジ204の断面を略式に示している。図2に示すカートリッジ204では受け部214はカートリッジ204の収容部250に接続可能であり、これから取り外すことができる。簡潔にするために図1を参照してすでに説明した特徴と違わない図2の特徴は、再度ここでは詳しく説明しない。
【0065】
ここで図2の例を参照すると、カートリッジ204は収容部250を含み、これは受け部214をカートリッジ204に取り外し可能に接続されるようにする。この例では収容部250は、ヒーターを含む端部とは反対のカートリッジの端部にある。この例では受け部214は、環状形状であり、その中に収容された複数の材料部材224、226、228を有する。複数の材料部材224、226、228は、順に重ねられ、即ち第2の材料部材226は第1の材料部材228の上に重ねられ、第3の材料部材224は第2の材料部材226の上に重ねられる。受け部214は、受け部内に材料部材224、226、228を保持するための第1の保持器222と第2の保持器212とを含む。保持器222、212は蒸気およびエアロゾルを通過させるが、材料部材224、226、228は通過させない。この例では受け部214は、カートリッジ204の収容部250に入れられ、それに取り外し可能に接続されている。例えば、収容部250は、ねじ山(図示せず)を含んでもよく、これは受け部114の逆ねじ山(図示せず)をそれと係合させる。他の例では押し込み式嵌めまたはスナップ嵌めなどを収容部250と受け部214の間に使用してもよい。
【0066】
保持器222、212の一方または両方は受け部214から取り外しできるようにし、複数の材料部材224、226、228の1つ以上に触れられるようにし、従ってユーザーが受け部内の材料部材224、226、228の1つ以上を加える、取り除く、交換するまたは順番を変えることができるようにしてもよい。他の例では保持器222、212は、取り外しできないようにし、受け部214は使い捨てである。ユーザーは受け部214全体を交換してもよい。
【0067】
この例では大まかに説明すると液体容器232から芯220によって引き込まれる液体218は、液体を揮発させるまたは気化させるためにヒーター230によって加熱される。ユーザーがマウスピース(図2に示していない)で吸い込むと、空気が空気入り口(図示せず)を介して引き込まれ、液体218がヒーター230によって空気内に揮発させられるまたは蒸発させられ、蒸気およびエアロゾルのどちらか一方を製する。蒸気またはエアロゾルは、図2の矢印で示すように液体容器132の長さの外側の周囲にある環状の流路216内に移動する。蒸気またはエアロゾルは、図2の矢印Bで示すように収容部250の方へ、そしてこれを介し、受け部214の第1の保持器22を介し、そして順番に複数の材料部材224、226、228を介して引き込まれる。蒸気またはエアロゾルは材料部材224、226、228のそれぞれから風味(および/または他の構成成分)を捕捉する。その後蒸気またはエアロゾルは、ユーザーによる吸引のためにカートリッジ104の第2の保持器224(矢印Bで示すように)を介して出る。
【0068】
図1および2を参照して説明した上記の例では、複数の材料部材124、126、128は共通の受け部114、214などに収容され、1つ以上の保持器122、112によって所定の位置に保持された。しかしながら、これは必ずしもそうである必要はない。他の例では、複数の材料部材124、126、128等のそれぞれは、カートリッジ104等の収容部250等および互いに取り外し自在に接続可能である。
【0069】
図3および4はカートリッジ304の収容部350に取り外し自在に接続可能な例えば複数の材料部材324、326、328の断面を略式に示している。カートリッジ304は、例えば図1に示すカートリッジ104の代わりに装置1に使用してもよい。簡潔にするために図1および2を参照して既に説明したものと違わない特徴は図3および4に示されてなく、再度ここでは説明しない。
【0070】
図3および4を参照すると、カートリッジ304は複数の材料部材324、326、328の1つを収容するための収容部350を含む。この例では材料部材324、326、328のそれぞれは、自己支持型容器344、346、348(それぞれに対応する)を含み、これは固形材料364、366、368(それぞれに対応する)を含む。図4に最も分かりやすく示すように材料部材326を参照すると、各容器346は容器346内に固形材料366を保持するための第1の保持器374および第2の保持器372を含む。第1および第2保持器374、372は、蒸気またはエアロゾルを通過させるが、固形材料366は通過させない。各材料部材326は、材料部材326を別の材料部材に接続するためのコネクター378を含む。コネクター378は、さらに各材料部材326をカートリッジ304の収容部350に接続させる。コネクター378は複数の材料部材324、326、328を規則正しい配置で収容部350に収容されるようにする。コネクター378は、一度接続されたら、複数の材料部材324、326、328の規則正しい位置配置が、材料部材124、126、128の1つ以上を手動で並べ替えない限り、固定されたままになるようにしてもよい。図4に示す例では各材料部材326は、材料部材が重ねられるようにするために雄接続部378と、材料部材のこの雄接続部378の反対側にある対応する雌接続部376とを含む。収容部350はまた材料部材324、326、328が接続されるようにするこのような接続部378、376も含んでもよい。接続部378、376は、あらゆる好適な接続部、例えば押し込み式嵌めまたはスナップ嵌めなどの相互逆ねじ山、相互部材であってもよい。
【0071】
この例では第1材料部材328の雄接続部378は、カートリッジ304の収容部350の雌接続部376内に挿入され、第1の材料部材328を収容部350に、従って、カートリッジ304に接続する(即ち、流体および機械的に接続する)。その後第2の材料部材326の雄接続部378が第1材料部材328の雌接続部376内に挿入され、第2の材料部材326を第1の材料部材328に、従って、収容部350を介してカートリッジ304に接続する(即ち、流体および機械的に接続する)。同様に材料部材324を材料部材326に接続してもよい。上述したのと同じように従ってユーザーがマウスピース(図示せず)で吸い込むと、蒸気またはエアロゾルは材料部材324、326、328(対応する)に含まれた固形材料部材364、366、368を順番に流れる。複数の材料部材324、326、328は可換的に重ねることができるので、それから放出される吸引可能な媒体の風味および/または他の特徴をユーザーは簡単にカスタマイズすることができる。
【0072】
図1〜4を参照して上述した上記の例では、蒸気またはエアロゾルは複数の材料部材124、126、128等を順番に流れた。しかしながら、これは必ずしもそうである必要はない。他の例ではカートリッジ104等から引き込まれたエアロゾルまたは蒸気は、各材料部材124、126、128等を同時に流れる。
【0073】
図5は複数の材料部材524、526、528の一例の断面を略式に示しており、この例ではカートリッジ504から引き込まれたエアロゾルまたは蒸気が各材料部材を同時に流れる。カートリッジ504は、例えば図1に示すカートリッジ104の代わりに例えば図1に示す装置1に使用してもよい。簡潔にするために図1〜4を参照して既に説明したものと違わない特徴は図5に示されてなく、再度ここでは説明しない。
【0074】
図5を参照すると、複数の材料部材524、526、528が繋げられており、カートリッジ504の収容部550に収容され、接続されている。材料部材524、526、528のそれぞれは、異なる固形材料(例えば、香味、風味等の異なる特性を有する固形材料)を含むことを除いて基本的に同じであるが、勿論当然のことながらこれは必ずしもそうである必要はなく、代わりに、例えば材料部材524、526、528の2つ以上が同じ固形材料(例えば、香味、風味等のなどの同じまたは類似の特徴を有する固形材料)を含んでもよい。簡潔にするために材料部材526の特徴についてのみ説明する。材料部材526は、中央キャビティー592に固形材料566を含む自己支持型容器546を含む。容器546は、中央キャビティー592を囲む外方キャビティー594も含む。例えば、外方キャビティー594は環状であってもよい。外方キャビティー594は2つの部分596、598に分けられて、外方キャビティー594の第1部分596内の蒸気またはエアロゾルが、環状のキャビティー594の第2部分598に到達するために中央キャビティー594を通って流れなければならないようにする。
【0075】
材料部材524、526、528は、第1の材料部材528の第1部分596の蒸気またはエアロゾルが第1の材料部材528が接続されている第2の材料部材526の第1部分596内に流れるが、第2の材料部材528の第2部分598には流れないように構成される。同様に材料部材524、526、528は、第1の材料部材528の第2部分598の蒸気またはエアロゾルが第1の材料部材528が接続されている第2の材料部材526の第2部分598内に流れるが、第2の材料部材528の第1部分596には流れないように構成される。
【0076】
同様にカートリッジ504の収容部550に隣接し、かつ、接続されている材料部材528の場合、材料部材528は、カートリッジ504からの蒸気またはエアロゾルが材料部材528の外方キャビティー594の第1部分596だけに流れて、第2部分598に流れないように構成される。同様に複数の材料部材524、526、528の内でカートリッジ504の収容部550から最も遠い材料部材524の場合、蒸気またはエアロゾルがユーザーによる吸引のために第1部分596からではなく、外方キャビティー594の第2部分598から流れ出てもよい。
【0077】
図5において矢印で示すように上述の構成では、蒸気またはエアロゾルは、カートリッジ504から引き込まれ、複数の個別の細流に分割され、これらは対応する材料部材524、526、528を同時に流れ、その後再度合流し、ユーザーによる吸引のために材料部材から出る。
【0078】
一部の例では各複数の材料部材124、126、128等を通る蒸気またはエアロゾルの相対的な流れを調節してもよい。図6は蒸気またはエアロゾルが各異なる材料部材624、626、628を異なる速度で通って流れるように調節される流れ経路601を略式に示している。流れ経路601は材料部材624、626、628の上流にブランチ603を含み、これは蒸気またはエアロゾルを各材料部材624、626、628(対応する)と各々関連する複数の個別の細流605、607、609に分割する。各個別の細流605、607、609は、レギュレーターX、Y、Z(対応する)を有し、これは蒸気またはエアロゾルの対応する材料部材624、626、628内への流れを調整することができる。レギュレーターX、Y、Zは独立して調節可能である。例えば、各レギュレーターX、Y、Zは、例えばユーザーが触れられる調節レバー(図示せず)を介してユーザーによって機械的に調節可能であってもよい。レギュレーターX、Y、Zは、例えば装置全体の外側に配置された1つ以上のボタンをユーザーがプレスするまたはユーザーインターフェースとユーザーが交信することによって電気的に調節可能であってもよい。これとは別にまたはこれに加えてユーザーは、レギュレーターX、Y、Zを装置全体の外部の調節装置またはインターフェース(図示せず)を介して、例えばスマートフォンなどの別個の制御装置から無線制御信号またはブルートゥース(登録商標)等を介して調節してもよい。レギュレーターX、Y、Zは、バルブの形状をとってもよい。別の例としてレギュレーターX、Y、Zは、それぞれ複数の重なった孔の空いたプレートを含んでもよく、これらプレートが互いに対して移動すると、プレートの孔が位置合わせされたり、外れたりして、それらを通る流れを多くしたり、少なくしたりする。材料部材624、626、628の1つ1つを通る蒸気またはエアロゾルの流れを独立して調節できることで、ユーザーは装置1によって製せられる吸引可能な媒体の特性(例えば、風味)をさらにカスタマイズすることができる。
【0079】
一部の例では、細流の独立した調節は、材料部材624、626、628の内の1つ以上を通る蒸気またはエアロゾルの流れを止めながら、それ以外の材料部材624、626、628の1つ以上を蒸気またはエアロゾルが流れるように調節することを含む。例えば、ユーザーは、蒸気またはエアロゾルが、例えば材料部材の1つだけ(例えば、624)を流れて、他の材料部材626、628等は流れないようにレギュレーターX、Y、Zを調節してもよい。このようにして、ユーザーは、複数の材料部材624、626、628が利用可能であっても、蒸気またはエアロゾルが一度に1つの材料部材(例えば、624)だけを通過するように装置1を調節してもよい。ユーザーは、各パフ(即ち吸入)の時に複数の材料部材624、626、628の内のどれを蒸気またはエアロゾルが通過するかを選択するように装置1を調節してもよく、これによりパフごとに味覚を変えるようにしてもよい。
【0080】
複数の材料部材の全てを迂回するバイパス流路(図示せず)があってもよく、ユーザーは、蒸気またはエアロゾルがバイパス流路を通過し、よって複数の材料部材624、626、628のいずれも通過しないように装置を調節してもよい。
【0081】
再度、図5を参照する流れ制御の一例では、材料部材526の外方キャビティー594の第1部分596から材料部材526の中央キャビティー592内への流れを調節してもよい。これとは別にまたはこれに加えて、材料部材526の中央キャビティー592から材料部材526の外方キャビティー594の第2部分598への流れを調節してもよい。1つの例では、同様の調節を材料部材524、526、528のそれぞれに適用して、ユーザーが材料部材524、526、528のそれぞれを通る蒸気またはエアロゾルの流れを独立して調節できるようにしてもよい。
【0082】
カートリッジ104等から複数の材料部材124、126、128等を介してユーザーによる吸引のために出る蒸気またはエアロゾルの流れの他の構造も使用してもよい。例えば、蒸気またはエアロゾルは、材料部材124、126、128等の中央から材料部材124、126、128等の先端へと半径方向に流れ出てもよい。同様の例では、蒸気またはエアロゾルは、材料部材124、126、128等の先端から材料部材124、126、128等の中央へと半径方向に流れてもよい。
【0083】
図7はカートリッジ704の収容部750に収容される受け部714の一例の断面を略式に示し、蒸気は材料部材724、726、728を通って半径方向に流れる。図7に示すカートリッジ704を例えば、図1に示したカートリッジ104の代わりに図1にした装置1に使用してもよい。簡潔にするために図1〜5を参照して既に説明したものと違わない特徴は図7に示されてなく、再度ここでは説明しない。
【0084】
図7を参照すると、受け部714は外方部731と内方部733とを含む。外方部731は環状形状であり、複数の材料部材724、726、728をその中に収容されるようにする。内方部733は、円筒状形状であり、外方部731の中央に置かれ、即ち、外方部731と同軸に配置される。従って受け部714に配されるために複数の材料部材724、726、728のそれぞれも、受け部714の内方部733が複数の材料部材724、726、728のそれぞれの中央にある穴(図示せず)を通過させられるように環状形状である。複数の材料部材724、726、728は、受け部714に規則正しい配置で収容されてもよい。例えば、複数の材料部材724、726、728は、受け部714内に規則正しい位置的配置に手動で挿入されてもよい。受け部714に対する材料部材724、726、728の寸法は、一度挿入されたら、材料部材724、726、728の規則正しい位置的配置が材料部材124、126、128の1つ以上を手動で並べ替えない限り、固定されたままになるような寸法であってもよい。受け部714の外方部731は、外方部731自体の本体内の第1キャビティー794を含む。第1キャビティー794は、外方部731の一端で開口し、蒸気またはエアロゾルがキャビティー794内に流れる(または出る)ようにしている。外方部731の内壁735は、蒸気またはエアロゾルを通過させるが、固形材料の通過を妨げるように構成されている。例えば、内壁735は穿孔されてもよい。受け部714の内方部733は、一端で開口した第2キャビティー796を含み、蒸気またはエアロゾルが第2キャビティー796から流れ出る(または流入する)ようにしている。受け部714の内方部733の外壁737は、蒸気またはエアロゾルは通過させるが、固形材料の通過を妨げるように構成されている。
【0085】
図7に示す例において、図中矢印で示すように蒸気またはエアロゾルはカートリッジ704から受け部714の外方部731の第1キャビティー内に流れる。その後蒸気またはエアロゾルは、受け部の外方部731の内壁735を半径方向内方にそして同時に複数の材料部材724、726、728、受け部714の内方部733の外壁737を介して内方部722の第2キャビティー796内に流れる。その後蒸気またはエアロゾルはユーザーによる吸引のために内方部722の第2キャビティー796から出る。
【0086】
図7に示した例では蒸気は外方部731から受け部714の内方部733へと材料部材724、726、728を介して内方に流れるが、他の例では、受け部714を蒸気またはエアロゾルがユーザーによる吸引のために材料部材724、726、728を介して外方に流れるように構成してもよい。
【0087】
各材料部材724、726、728は、非透過性の膜(図示せず)、即ち気体、蒸気、エアロゾル、固体、液体等に対して非透過性の膜によってセパレートされてもよい。この非透過性の膜(図示せず)は、例えば、受け部714の内方部733上に設置され、各材料部材724、726、728を別の複数の材料部材724、726、728からセパレートする薄い環状のディスク(図示せず)の形を取ってもよい。例えば、図7の例では第2の材料部材726は第1の材料部材728の上に重ねられ、第3の材料部材724は第2の材料部材726の上に重ねられる。この例では第1の材料部材728と第2の材料部材726の間に非透過性の膜(図示せず)が設置されてもよく、別の非透過性の膜が第3の材料部材724と第2の材料部材726の間に設置されてもよい。この非透過性の膜は材料部材724、726、728が互いに混ざるのを妨げる。非透過性の膜(図示せず)は、例えば任意の好適な非透過性の材料、例えばプラスチック、ゴム等から作製してもよい。
【0088】
図7に示した例では環状の材料部材724、726、728は受け部714に収容される。しかしながら、他の例では、材料部材は、固形材料含むための環状の自己支持型容器を含んでもよく、これら容器のそれぞれは、カートリッジの収容部に収容され(および取り外し可能に接続され)、互いに取り外し可能に接続可能である。
【0089】
図8は複数の環状の材料部材824、826、828の一例の断面を略式に示し、これらはそれぞれ対応する固形材料864、866、868を含むためのそれぞれ対応する環状の容器844、846、848を含む。図8の例ではカートリッジ804から引き込まれるエアロゾルまたは蒸気は、各材料部材824、826、828を介して別々の細流として流れる。カートリッジ804は、例えば図1に示すカートリッジ104の代わりに例えば図1に示す装置1に使用してもよい。簡潔にするために図1〜7を参照して既に説明したものと違わない特徴は図8に示されてなく、再度ここでは説明しない。
【0090】
図8を参照すると環状の容器844、846、848は、共に繋がれ、カートリッジ804の収容部850に収容され、接続されている。容器844、846、848のそれぞれは、(この例では)異なる固形材料を含むことを除いて基本的に同じであるが、当然のことながらそうである必要はなく、代わりに例えば、容器844、846、848の2つ以上は同じ固体を含んでもよく、あるいは同じまたは類似の特徴(例えば、風味、香味等)を有する固形材料を含んでもよい。各容器844、846、848、例えば、容器846は、固形材料含む内方環状キャビティー892と、この内方環状キャビティー892を囲む外方環状キャビティー894とを含む。内方環状キャビティー892自体は、内方円筒状キャビティー896を囲む。外方環状キャビティー864と内方環状キャビティー892は、蒸気またはエアロゾルは通過させるが、固形材料は通過させない透過性保持器によってセパレートされている。同様に内方環状キャビティー892および内方円筒状キャビティー896は、蒸気またはエアロゾルは通過させるが、固形材料は通過させない透過性保持器によってセパレートされている。図8に示す例では容器844、846、848は、順に重ねられるように接続される。環状の容器844、846、848が繋がれると、各環状の容器844、846、848の内方円筒状キャビティー896が組み合わされて蒸気またはエアロゾルが沿って流れるそれらの長手方向軸に沿って中央円筒状キャビティー840を形成する。また環状の容器844、846、848が繋がれると、各環状の容器844、846、848の外方環状キャビティー864が蒸気またはエアロゾルがその間を流れることができるように繋がる。しかしながら、環状の容器844、846、848が繋がれると、各容器844、846、848の内方環状キャビティー896は繋げられず、蒸気またはエアロゾルも固形材料も通過させない非透過性の膜によってセパレートされる。
【0091】
上述の構成によれば、本図において矢印で示すように蒸気またはエアロゾルは、カートリッジ804から容器844、846、848のそれぞれの外方環状キャビティー864内に流れる。容器844、846、848それぞれでは、蒸気またはエアロゾルの個々の細流が外方環状キャビティー864から半径方向内方に内方環状キャビティー892(および従って、その中に含まれる固形材料)を介して内方円筒状キャビティー896へと流れる。容器844、846、848のそれぞれからのセパレートされた蒸気またはエアロゾル細流は中央円筒状キャビティー840で合流し、その後ユーザーによる吸引のために中央円筒状キャビティーから出る。
【0092】
図8に示す例では外方環状キャビティー864から半径方向内方に内方環状キャビティー892(および従って、その中に含まれる固形材料)を介して内方円筒状キャビティー896へと流れるが、他の例では、容器844、846、848および/または収容部850および/またはカートリッジ804は、蒸気またはエアロゾルが内方円筒状キャビティー896から半径方向外方に内方環状キャビティー892(および従って、その中に含まれる固形材料)を介して外方環状キャビティー864へとそしてユーザーによる吸引のために流れるように構成されてもよい。この例では当然のことながら外方環状キャビティー864を省略して、蒸気またはエアロゾルがユーザーによる吸引のために内方環状キャビティー892から流出するようにしてもよい。
【0093】
上記の例はカートリッジ104等に複数の材料部材124、126、128等を使用することについて言及しているが、所謂電子タバコの構造に多くのものがあり(その内の一部はカートリッジを持たず、例えば装置1と一体の詰め替え可能なチェンバーを有する)、上記の例をこれら他の構造に適用することが可能であることは容易に理解されるはずである。勿論、上述したように複数の材料部材124、126、128等を通る蒸気またはエアロゾルの流れは、蒸気またはエアロゾル源の構造から独立してもよい。
【0094】
図9は吸引可能な媒体などを発生させるための装置のマウスピース22上に配置されるキャップ20の一例の断面を略式に示している。この装置は、例えば上述の装置1と類似のまたは同じ電子タバコまたは当然のことながらあらゆる電子タバコであってもよい。
【0095】
キャップ20はマウスピース22と固形材料24を収容するための収容部30に接続するための接続部28を含む。接続部28は、接続部28がキャップ20と複数のマウスピース22の任意の1つとの間でシール、例えば気密シールを形成できるように形成される。接続部28は、例えばユーザーが使用の際にキャップ20で吸い込みを行って吸引可能な媒体を吸入する際にキャップ20が、マウスピース22から外れないが、例えばユーザーが意図的にキャップを取り外すためにマウスピース22からキャップ20を引っ張った際に外れるようにキャップ20をマウスピース22に接続されるようにする。この例ではキャップ20は円錐台形状である。キャップ20の接続部28は、マウスピース22を収容し、キャップ20とマウスピース22の間でシール、例えば気密シールを形成するための円錐台状凹部26を含む。接続部28は、例えばゴムまたはプラスチックまたは接続部28とマウスピース22の間で気密シールを形成するためのあらゆる好適な材料で作製してもよい。接続部28は、キャップ20をマウスピース22から取り外し可能にするようなものである。
【0096】
収容部30は、その中にタバコなどの固形材料またはそれを通過する蒸気またはエアロゾルに風味または他の成分を付与する任意の材料を収容してもよい。収容部はキャップ20と一体であってもよく、その中の固形材料24はユーザーによって触れられなくてもよく、あるいは交換可能であってもよい。キャップ20は、従って使い捨てであってもよい。これとは別に収容部30は、ユーザーが固形材料24を触れられるようにして、ユーザーがその中に収容されている固形材料24を加える、取り除くまたは交換できるように構成してもよい。キャップ20は、従って繰り返し使用可能であってもよい。収容部30は、マウスピース22から放出される蒸気またはエアロゾルが凹部26から固形材料32を通過し、そしてユーザーによる吸引のためにキャップ20の第1端部32から出るように構成される(図9において矢印で示すように)。例えば、収容部は穿孔された壁を有する容器(図示せず)を含んでもよく、これらの壁は蒸気またはエアロゾルは通過させるが、固形材料24は通過させない。収容部は、その中に固形材料の自己支持型部分などの複数の個別の固形材料部材(図示せず)または蒸気またはエアロゾルは通過させるが固形材料は通過させないように構成された容器に含まれる固形材料を収容していてもよい。
【0097】
それぞれ異なる固形材料または複数の固形材料部材を含む(従って、それを通過する蒸気またはエアロゾルに異なる風味またはニコチン含有量などの他の特性をそれぞれ付与する)異なるキャップ20が利用可能であり、従ってユーザーが簡単に感覚をカスタマイズすることができる。それぞれが隣接するキャップと気密シールを形成する複数のキャップ20を順に重ねて配置して(図示せず)、それを通過する蒸気またはエアロゾルにキャップによって付与される風味または他の成分的特徴が簡単に組み合わされるようにしてもよい。
【0098】
キャップ20の接続部28の円錐台状凹部26は、キャップ20を種々の異なる形のマウスピース22または同じ一般的な形状であるがサイズの異なる種々のマウスピースの任意の1つに普遍的に接続されるようにする。図10は円錐台状凹部26を有する一例のキャップ20がどのようにしてそれ自体が円錐または円錐台形状であるマウスピース34、円筒形状のマウスピース36および球状の端部40を有するマウスピース38とシール、例えば気密シールを形成するために接続されるかを略式に示している。基本的に円錐台状凹部26の直径を凹部26の開口部から収容部30の方に小さくすることによって、キャップ20をマウスピース38上にマウスピースの直径が凹部26の直径と合致するまで下降(押し込んで)させて、シール、例えば気密シールが形成されるようにする。
【0099】
当然のことながら、凹部26は必ずしも円錐台形状である必要はなく、代わりに凹部26の直径が凹部26の開口部からキャップ20の収容部30の方に小さくなっている任意のテーパーした凹部、例えば円錐、半球体、角錐、切頭四角錐などであってもよい。
【0100】
さらに当然のことながらキャップ20は円錐台形状である必要はない。図11および12はテーパーした凹部(この例では円錐台状凹部)を含むが、キャップ自体は円錐台形状ではない別のキャップ50、60の断面を略式に示している。
【0101】
図11を参照するとキャップ50は接続部56と収容部501とを含む。収容部501は円筒形状であり、接続部56は円錐台形状である。接続部56は、キャップ50をマウスピース(図示せず)に配置されるようにして、接続部58とマウスピース(図示せず)の間で気密シールを形成する円錐台状凹部56を含む。
【0102】
図12を参照するとキャップ60は接続部66と収容部601とを含む。収容部601は円筒形状であり、接続部66は円筒形状である。接続部66は、キャップ60をマウスピース(図示せず)に配置されるようにして、接続部68とマウスピース(図示せず)の間で気密シールを形成する円錐台状凹部56を含む。
【0103】
上述の例の多くの他の変形および代替えが可能である。
【0104】
例えば、場合によっては複数の固体材料部材を上述したカートリッジが使用される装置(バッテリーセクションなど)のマウスピースに独占的にまたは追加で配置することも可能である。
【0105】
別の例として複数の材料部材を選択的に受け部から例えばユーザーのオプションで省略してもよい。
【0106】
流路116、216等は環状であり、液体容器132、232等を完全に囲むと上述されている。他の例では流路は環状ではなく、液体容器132、232等を囲まない。例えば、液体容器132、232等から延びた単独の実質的に管状の流路または溝であってもよい。別の例として液体容器132、232等から延びた複数の流路または溝であってもよく、その内の1つ以上は実質的に管状であってもよい。複数の流路がある場合、流路が複数の材料部材の内の別個の1つ以上に繋がるようにすることも可能である。
【0107】
上記の例の一部では、液体容器および複数の材料部材または受け部は、実質的に装置またはカートリッジの長手方向軸に沿って直列に配置される。他の例では、液体容器および材料部材または受け部は、装置またはカートリッジの長手方向において少なくとも部分的重なるように配置され、そのような例では、液体容器および材料部材または受け部はそれでも実質的に装置またはカートリッジの長手方向軸に沿って直列に配置される、または並んでまたは一方が他方の部分的または完全に内側に入って配置されてもよい。さらに他の例では液体容器および材料部材または受け部は、同軸に配置され(材料部材または受け部の内側に液体容器またはその逆)、および装置またはカートリッジの長手方向軸に沿って互いに対して全体的にオフセットして、重なって、または一方が他方の中に完全に入って配置されてもよい。
【0108】
液体は、適当な温度、好ましくはカートリッジが使用される装置の電力消費を低く保つことに役立つことから、100〜300℃の範囲内の温度、またはより具体的には約150〜250℃で蒸発させることが可能な液体であることが好ましい。好適な材料は、例えばプロピレングリコールおよびグリセロール(グリセリンとしても知られている)などの電子タバコ装置に従来から知られている材料が挙げられる。また上記例に関して説明されているように固形材料は、エアロゾルまたは蒸気が材料を通過する際にエアロゾルまたは蒸気に風味(または他の成分)を付与するために使用してもよい材料である。例えば、材料は清涼感、熱感、栄養補助的効用、刺激的効用を付与するまたはあらゆる他の感覚または効用を製するまたはユーザーに誘発する成分を含んでもよい。材料は例えばタバコからなるまたはタバコを含んでもよい。エアロゾルまたは蒸気がタバコ材を介してかつタバコ材に亘って通過すると、エアロゾルまたは蒸気がタバコにその感覚刺激性を与えるタバコ材からの有機物および他の化合物または成分を同伴し、エアロゾルまたは蒸気がマウスピースを通過する際にエアロゾルまたは蒸気に風味を付与する。タバコ以外の材料を使用してエアロゾルまたは蒸気細流に異なる風味を付与してもよい。例えば、タバコ以外の材料をタバコまたは例えば、バニラの鞘、八角、ミント葉、他のハーブ類などの他の材料をブレンドしたものとブレンドしてもよい。風味剤は材料または液体または両方に含有させてもよい。
【0109】
上述の例のいずれかにおいて、装置コントローラーが装置全体としての作動を制御してもよい。コントローラーは、例えば必要とされる間ヒーターに給電されるようにし、そして加熱する必要がなくなったらヒーターのスイッチを切るようにしてもよい。ヒーターの作動は、液体および/または材料が適切な温度に加熱されるように制御してもよい。特に考慮すべきことは、確実に固形材料が燃えないようにし、確実に液体が適度に気化されるようにし、確実に気化された液体またはエアロゾルが適した温度で材料から化合物を自由にし、確実にユーザーに届いた蒸気またはエアロゾルが心地よくかつ安全温度にするということである。それ自体は知られている装置であるパフ検知器を加熱エレメントを励起させる必要がある場合にコントローラーに信号を送るために設けてもよい。装置は蒸気またはエアロゾルがユーザーに届く前にこれらをろ過する1つ以上のフィルター、装置は蒸気またはエアロゾルがユーザーに届く前にこれらを冷却するための冷却装置、ハウジングの内側で発生する熱からユーザーを守るために装置の内部にある絶縁体などを含んでもよい。
【0110】
材料を加熱してそれを通過する蒸気またはエアロゾル内への固形材料の成分の放出を促進させてもよい。使用時、材料は固形材料を通過する蒸気またはエアロゾルによって加熱されてもよい。これとは別にまたはこれに加えて、固形材料は液体を加熱するヒーターとは別個の専用ヒーター、例えば電気抵抗性ヒーターまたは誘導ヒーターを使用して加熱してもよい。誘導ヒーターを使用することで、例えば固形材料がユーザーが吸い込みしている間にその成分の放出を促進させる充分な温度に加熱されるように材料が早く加熱されるようにする。専用ヒーターは、例えば固形材料またはそれが収容される受け部/容器を囲んでもよい。例えば、特に固形材料がタバコの場合、タバコまたは少なくともタバコの表面は、約190〜210℃の温度、最も好ましくは約200°Cの温度に加熱して、充分または適当な量の化合物が確実にタバコから放出されるようにするのが好ましい。材料の加熱は予備加熱を含んでもよい。予備加熱する場合、材料、特にタバコの場合、約100〜150℃の範囲の温度に予備加熱される。当然のことながら他の温度も利用可能である。例えば、固形材料または少なくともヒーターと接触しているタバコは、210°C超の温度、例えば約230°Cまたは240°C程度および290℃程度の温度に加熱されてもよい。含まれるタバコの量は、例えば50〜300mgの範囲であってもよい。タバコの量について最も好適な量は、例えば50〜150mgの範囲であり、130mgがいくつかの用途で特に好適であることが現在分かっている。典型的な例では装置の操作一回当たり(即ち、パフ一回当たり)に加熱されるタバコの量は約8〜50mgに相当する範囲であってもよい。専用ヒーターの機能は、例えば材料が専用ヒーターによって予備加熱されるかまたは加熱されるかまたはどの程度予備加熱されるかまたは加熱されるかをユーザーが調節できるように装置全体の他の機能から独立してユーザーによって調節可能であってもよい。
【0111】
使用の際、液体は約100〜300℃、より好ましくは約150〜250℃の間の温度に加熱してもよい。好適な材料14などは、加熱によって気化した化合物、通常はエアロゾルの形で供する材料が挙げられる。好適な固形材料としてはあらゆるタバコ含有材が挙げられ、例えばタバコ自体、種々違った種類のタバコ、タバコ派生品、ペレット化されたタバコ、押し出しタバコ、膨張タバコ、再生タバコ、粉タバコ、タバコ抽出物、均質化タバコまたはタバコ代替え品の内の1つ以上を含んでもよい。タバコの場合、固形材料はタバコロッド、タバコパッドまたはプラグ、ばらのタバコ、凝集体の形状であってもよく、例えば比較的乾燥した形体または比較的湿った形体であってもよい。タバコは、例えば化学的修飾などのように修飾されていてもよく、ニコチンなどのタバコの選択された構成成分の放出を促進させるためにそのpHを修飾してもよい。好適な固形材料は製品によってニコチンを含むまたは含まない他の非タバコ製品を含んでもよい。一部の例では固形材料用の受け部または容器は、透明であり、ユーザーが使用の際に内容物(即ち、固形材料)を見ることができ、これは一部のユーザーにとっては好ましいことである。タバコロッドは包装材などの透明な材料を使用して形成し、ユーザーがタバコを見えるようにしてもよい。特に好適な材料は、“NatureFlex”(商標)であり、これはInnovia Films Limited社による再生可能な原料から作製された生分解性フィルムである。
【0112】
本明細書中で使用する「風味」および「風味剤」なる用語は各地の条例で許可されており、成人消費者が望む味や香りを製品に加えるのに用いることができる材料を指す。このような材料としては、抽出物(例えば、ユーカリ、カンゾウ、アジサイ、ホオノキの葉、カミツレ、フェヌグリーク、クローブ、メントール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ヒメコウジ、サクランボ、ベリー、モモ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、ハチミツエキス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイランノキ、セージ、ウイキョウ、ピメント、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、ハッカ属のいずれかの種からのハッカ油など)、調味料、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容器部位活性化剤または刺激剤、糖及び/または糖置換体(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、サイクラミン酸塩、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、マンニトールなど)や、木炭、クロロフィル、鉱物、植物息消臭剤などのその他の添加剤などが挙げられる。これら材料は模造品、合成または天然成分であってもよく、またはこれらのブレンドであってもよい。これら材料は、例えば油、液体、粉末などの任意の好適な形態であってもよい。例えば、液体、油または他のこのような流体風味剤を多孔性固形材料に含浸させて、その多孔性固形材料に風味および/または他の特性を付与してもよい。従って、液体または油は、それが含浸される固形材料の構成成分である。
【0113】
各個別の材料部材の容量は、例えば100mm〜1200mm、好ましくは150mm〜800mmまたは200mm〜800mmの範囲内であり、より好ましくは150mm〜500mmの範囲内である。
【0114】
各個別の材料部材の質量は、例えば20mg〜600mgの範囲内であり、好ましくは40mg〜300mg、より好ましくは60mg〜200mgの範囲内である。
【0115】
上記の例では材料は固形材料または固形状の材料であるとして説明したが、必ずしもそうである必要はない。他の例では材料は、液体などの流体であってもよい。
【0116】
上記の実施態様は本発明の説明に役立つ実例として理解されたい。当然のことながら任意の1つの実施態様について説明したあらゆる特徴は単独または説明された他の特徴と組み合わせて使用してもよく、他の実施態様のいずれかの1つ以上の特徴または他の実施態様のいずれかのあらゆる組み合わせと組み合わせて使用してもよい。さらに上記で説明されていない同等物および修飾物も添付の特許請求の範囲に規定されている本発明の範囲を逸脱することなく採用することも可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2017年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を保持するための液体容器と、
容器に保持された液体を揮発させるためのヒーターと、
複数の個別の材料部材を収容するための収容部とを含む吸引可能な媒体を発生させるための装置であって、
使用の際、ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の材料を通過し、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されている装置。
【請求項2】
容器および収容部は一体型ユニットを形成することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
収容部が液体容器に接続可能であり、液体容器から取り外し可能であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項4】
装置は、ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを順番に通過するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の装置。
【請求項5】
装置は、ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを同時に通過するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の装置。
【請求項6】
装置は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れるヒーターによって揮発させた液体は、複数の個別の細流として流れるように構成され、各細流は使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の対応する1つを介して流れるためのものであることを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項7】
装置は、各個別の細流の流れを独立して調節できるように構成されていることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記独立した調節は、前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過する蒸気またはエアロゾルの流れを止めつつ、前記複数の個別の材料部材のそれ以外の1つ以上を通って蒸気またはエアロゾルが流れるように調節することを含むことを特徴とする請求項7記載の装置。
【請求項9】
装置は、使用の際に収容部によって収容された複数の材料部材を保持するための1つ以上の保持器を含み、この1つ以上の保持器は蒸気またはエアロゾルを通過させるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の装置。
【請求項10】
収容部は、使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上にユーザーが触れられるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の装置。
【請求項11】
収容部は、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の順番を変えること、
収容部に1つ以上の個別の材料部材を加えること、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上をそれ以外のタバコの前記個別の材料部材の1つ以上と交換することの内の1つ以上を行えるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の装置。
【請求項12】
収容部は、その中に収容された前記複数の個別の材料部材を有することを特徴とする請求項1乃至11いずれか1項記載の装置。
【請求項13】
複数の個別の材料部材は規則正しい配置にあることを特徴とする請求項12記載の装置。
【請求項14】
複数の個別の材料部材のそれぞれは同じであることを特徴とする請求項12または13記載の装置。
【請求項15】
複数の個別の材料部材の内の1つは、複数の個別の材料部材の内の別のものと異なる特性を有することを特徴とする請求項12または13記載の装置。
【請求項16】
複数の個別の材料部材の内のそれぞれは、複数の個別の材料部材の内のそれ以外の各1つと異なる特性を有することを特徴とする請求項12または13記載の装置。
【請求項17】
前記特性は香味および風味の内の1つであることを特徴とする請求項15または16記載の装置。
【請求項18】
複数の個別の材料部材は順に重ねられることを特徴とする請求項12乃至17いずれか1項記載の装置。
【請求項19】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料を含むことを特徴とする請求項12乃至18いずれか1項記載の装置。
【請求項20】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料であり、収容部は固形状の材料を収容するための受け部であることを特徴とする請求項12乃至19いずれか1項記載の装置。
【請求項21】
受け部の寸法に対する複数の個別の材料部材のそれぞれの寸法は、使用の際複数の個別の材料部材の規則正しい配置が固定されたままになるようなものであることを特徴とする請求項20記載の装置。
【請求項22】
受け部は内方部と外方部とを含み、固形状の材料は内方部と外方部の間に収容されるように環状形状であることを特徴とする請求項20または21記載の装置。
【請求項23】
ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で内方部および外方部の内の1つから固形状の材料を通って内方部および外方部の他の一方へと通過することを特徴とする請求項22記載の装置。
【請求項24】
複数の個別の材料部材のそれぞれは互いに不透過性の膜でセパレートされていることを特徴とする請求項22または23記載の装置。
【請求項25】
個別の材料部材の内の1つ以上は、
材料を含むための材料容器と、
材料容器に含まれる材料とを含むことを特徴とする請求項12乃至18いずれか1項記載の装置。
【請求項26】
材料容器はコネクターを含み、収容部は材料容器のコネクターを収容するためのものであることを特徴とする請求項25記載の装置。
【請求項27】
材料容器は材料容器を別のそのような材料容器と接続することができるコネクターを含むことを特徴とする請求項25記載の装置。
【請求項28】
材料容器は環状形状であることを特徴とする請求項25乃至27いずれか1項記載の装置。
【請求項29】
材料容器内に含まれる材料は固形状の材料であることを特徴とする請求項25乃至28いずれか1項記載の装置。
【請求項30】
固形状の材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項19乃至24および請求項29いずれか1項記載の装置。
【請求項31】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項19乃至24および請求項29いずれか1項記載の装置。
【請求項32】
液体を保持する容器と、液体を揮発させるためのヒーターと、複数の個別の材料部材とを含む装置を使用して吸引可能な媒体を発生させる方法であって、この方法は、
容器内に保持された液体を揮発させることと、
揮発させた液体によって形成された蒸気およびエアロゾルの内の少なくとも一方を前記複数の個別の材料部材の1つ以上の材料を通過させ、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製することとを含む方法。
【請求項33】
複数の個別の材料部材は、規則正しい配置にあることを特徴とする請求項32記載の方法。
【請求項34】
複数の個別の材料部材のそれぞれは、同じであることを特徴とする請求項32または33記載の方法。
【請求項35】
複数の個別の材料部材の内の1つは、複数の個別の材料部材の内の別のものと異なる特性を有することを特徴とする請求項32または33記載の方法。
【請求項36】
複数の個別の材料部材の内のそれぞれは、複数の個別の材料部材の内のそれ以外の各1つと異なる特性を有することを特徴とする請求項32または33記載の方法。
【請求項37】
前記特性は香味および風味の内の1つであることを特徴とする請求項35または36記載の方法。
【請求項38】
蒸気およびエアロゾルの内の前記少なくとも1つは、前記複数の個別の材料部材のそれぞれを順番に通過することを特徴とする請求項32乃至37いずれか1項記載の方法。
【請求項39】
蒸気およびエアロゾルの内の前記少なくとも1つは、前記複数の個別の材料部材のそれぞれを同時に通過することを特徴とする請求項32乃至37いずれか1項記載の方法。
【請求項40】
蒸気およびエアロゾルの内の前記少なくとも1つは、複数の個別の細流として流れ、各細流は前記複数の個別の材料部材の対応する1つを介して流れることを特徴とする請求項39記載の方法。
【請求項41】
各個別の細流の流れを独立して調節することを含むことを特徴とする請求項40記載の方法。
【請求項42】
各個別の細流の流れの独立した調節は、前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過する蒸気またはエアロゾルの流れを止めつつ、前記複数の個別の材料部材のそれ以外の1つ以上を通って蒸気またはエアロゾルの流れるように調節することを含むことを特徴とする請求項41記載の方法。
【請求項43】
複数の個別の材料部材の1つ以上は環状形状であり、蒸気およびエアロゾルの内の前記少なくとも1つは、その複数の個別の材料部材の1つ以上を半径方向に通過することを特徴とする請求項32乃至42いずれか1項記載の方法。
【請求項44】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料を含むことを特徴とする請求項32乃至41いずれか1項記載の方法。
【請求項45】
固形状の材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項44記載の方法。
【請求項46】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項44記載の方法。
【請求項47】
液体を保持するための容器と、
複数の個別の材料部材を収容するための収容部とを含む吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用するカートリッジであって、
使用の際、容器から出る液体が蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の材料を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されているカートリッジ。
【請求項48】
容器および収容部は一体型ユニットを形成することを特徴とする請求項47記載のカートリッジ。
【請求項49】
収容部が液体容器に接続可能であり、液体容器から取り外し可能であることを特徴とする請求項47記載のカートリッジ。
【請求項50】
カートリッジは、使用の際、容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを順番に通過するように構成されていることを特徴とする請求項47乃至49いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項51】
カートリッジは、使用の際、容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを同時に通過するように構成されていることを特徴とする請求項47乃至49いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項52】
カートリッジは、使用の際、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れる容器を出た液体は、複数の個別の細流として流れるように構成され、各細流は使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の対応する1つを介して流れるためのものであることを特徴とする請求項51記載のカートリッジ。
【請求項53】
カートリッジは各個別の細流の流れを独立して調節できるように構成されている請求項52記載のカートリッジ。
【請求項54】
前記独立した調節は、前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過する蒸気またはエアロゾルの流れを止めつつ、前記複数の個別の材料部材のそれ以外の1つ以上を通って蒸気またはエアロゾルの流れるように調節することを含むことを特徴とする請求項53記載のカートリッジ。
【請求項55】
前記カートリッジは、使用の際に収容部によって収容された複数の材料部材を保持するための1つ以上の保持器を含み、この1つ以上の保持器は蒸気またはエアロゾルを通過させるように構成されていることを特徴とする請求項47乃至54いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項56】
収容部は、使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上にユーザーが触れられるように構成されていることを特徴とする請求項47乃至55いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項57】
収容部は、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の順番を変えること、
収容部に1つ以上の個別の材料部材を加えること、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上をそれ以外のタバコの前記個別の材料部材の1つ以上と交換することの内の1つ以上を行えるように構成されていることを特徴とする請求項47乃至56いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項58】
収容部は、その中に収容された前記複数の個別の材料部材を有することを特徴とする請求項47乃至57いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項59】
複数の個別の材料部材は規則正しい配置にあることを特徴とする特徴とする請求項58記載のカートリッジ。
【請求項60】
複数の個別の材料部材のそれぞれは同じであることを特徴とする請求項58または59記載のカートリッジ。
【請求項61】
複数の個別の材料部材の内の1つは、複数の個別の材料部材の内の別のものと異なる特性を有することを特徴とする請求項58または59記載のカートリッジ。
【請求項62】
複数の個別の材料部材の内のそれぞれは、複数の個別の材料部材の内のそれ以外の各1つと異なる特性を有することを特徴とする請求項58または59記載のカートリッジ。
【請求項63】
前記特性は香味および風味の内の1つであることを特徴とする請求項61または62記載のカートリッジ。
【請求項64】
複数の個別の材料部材は順に重ねられることを特徴とする請求項58乃至63いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項65】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料を含むことを特徴とする請求項58乃至64いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項66】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料であり、収容部は固形状の材料を収容するための受け部であることを特徴とする請求項58乃至65いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項67】
受け部の寸法に対する複数の個別の材料部材のそれぞれの寸法は、使用の際複数の個別の材料部材の規則正しい配置が固定されたままになるようなものであることを特徴とする請求項66記載のカートリッジ。
【請求項68】
受け部は内方部と外方部とを含み、固形状の材料は内方部と外方部の間に収容されるように環状形状であることを特徴とする請求項66または67記載のカートリッジ。
【請求項69】
液体容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で内方部および外方部の内の1つから固形状の材料を通って内方部および外方部の他の一方へと通過することを特徴とする請求項68記載のカートリッジ。
【請求項70】
複数の個別の材料部材のそれぞれは互いに不透過性の膜でセパレートされていることを特徴とする請求項68または請求項69記載のカートリッジ。
【請求項71】
個別の材料部材の内の1つ以上は、
材料を含むための材料容器と、
材料容器に含まれる材料とを含むことを特徴とする請求項58乃至64いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項72】
材料容器はコネクターを含み、収容部は材料容器のコネクターを収容するためのものであることを特徴とする請求項71記載のカートリッジ。
【請求項73】
材料容器は材料容器を別のそのような材料容器と接続することができるコネクターを含むことを特徴とする請求項71記載のカートリッジ。
【請求項74】
材料容器は環状形状であることを特徴とする請求項71乃至73いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項75】
材料容器内に含まれる材料は固形状の材料であることを特徴とする請求項71乃至74いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項76】
固形状の材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項65乃至70および請求項75いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項77】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項65乃至70および請求項75いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項78】
複数の個別の材料部材を収容するための受け部であって、液体を保持するための容器を含み、吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用され、使用の際蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れて容器から出る液体が使用時に受け部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の材料を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されている受け部。
【請求項79】
受け部は、使用の際、容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを順番に通過するように構成されていることを特徴とする請求項78記載の受け部。
【請求項80】
受け部は、使用の際、容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを同時に通過するように構成されていることを特徴とする請求項78記載の受け部。
【請求項81】
受け部は、使用の際、蒸気およびエアロゾルの内の少なくとも1つの形体で流れて容器から出る液体は、複数の個別の細流として流れ、各細流は使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の対応する1つを介して流れるためのものであることを特徴とする請求項80記載の受け部。
【請求項82】
受け部は、使用の際に収容部によって収容された複数の材料部材を保持するための1つ以上の保持器を含み、この1つ以上の保持器は蒸気またはエアロゾルを通過させるように構成されていることを特徴とする請求項78乃至81いずれか1項記載の受け部。
【請求項83】
受け部は、使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上にユーザーが触れられるように構成されていることを特徴とする請求項78乃至82いずれか1項記載の受け部。
【請求項84】
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の順番を変えること、
収容部に1つ以上の個別の材料部材を加えること、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上をそれ以外のタバコの前記個別の材料部材の1つ以上と交換することの内の1つ以上を行えるように構成されていることを特徴とする請求項78乃至82いずれか1項記載の受け部。
【請求項85】
受け部は、その中に収容された前記複数の個別の材料部材を有することを特徴とする請求項78乃至84いずれか1項記載の受け部。
【請求項86】
複数の個別の材料部材は規則正しい配置にあることを特徴とする請求項85記載の受け部。
【請求項87】
複数の個別の材料部材のそれぞれは同じであることを特徴とする請求項85または86記載の受け部。
【請求項88】
複数の個別の材料部材の内の1つは、複数の個別の材料部材の内の別のものと異なる特性を有することを特徴とする請求項85または86記載の受け部。
【請求項89】
複数の個別の材料部材の内のそれぞれは、複数の個別の材料部材の内のそれ以外の各1つと異なる特性を有することを特徴とする請求項85または86記載の受け部。
【請求項90】
前記特性は香味および風味の内の1つであることを特徴とする請求項88または89記載の受け部。
【請求項91】
複数の個別の材料部材は順に重ねられることを特徴とする請求項85乃至90いずれか1項記載の受け部。
【請求項92】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料を含むことを特徴とする請求項85乃至91いずれか1項記載の受け部。
【請求項93】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料であり、受け部は固形状の材料を収容するための受け部であることを特徴とする請求項85乃至92いずれか1項記載の受け部。
【請求項94】
受け部の寸法に対する複数の個別の材料部材のそれぞれの寸法は、使用の際複数の個別の材料部材の規則正しい配置が固定されたままになるようなものであることを特徴とする請求項93記載の受け部。
【請求項95】
受け部は内方部と外方部とを含み、固形状の材料は内方部と外方部の間に収容されるように環状形状であることを特徴とする請求項93または94記載の受け部。
【請求項96】
液体容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で内方部および外方部の内の1つから固形状の材料を通って内方部および外方部の他の一方へと通過することを特徴とする請求項95記載の受け部。
【請求項97】
複数の個別の材料部材のそれぞれは互いに不透過性の膜でセパレートされていることを特徴とする請求項95または96記載の受け部。
【請求項98】
個別の材料部材の内の1つ以上は、
材料を含むための材料容器と、
材料容器に含まれる材料とを含むことを特徴とする請求項85乃至91いずれか1項記載の受け部。
【請求項99】
材料容器はコネクターを含み、収容部は材料容器のコネクターを収容するためのものであることを特徴とする請求項98記載の受け部。
【請求項100】
材料容器は材料容器を別のそのような材料容器と接続することができるコネクターを含むことを特徴とする請求項98記載の受け部。
【請求項101】
材料容器は環状形状であることを特徴とする請求項98乃至100いずれか1項記載の受け部。
【請求項102】
材料容器内に含まれる材料は固形状の材料であることを特徴とする請求項98乃至101いずれか1項記載の受け部。
【請求項103】
固形状の材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項92乃至97および請求項102いずれか1項記載の受け部。
【請求項104】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項92乃至97および請求項102いずれか1項記載の受け部。
【請求項105】
蒸気およびエアロゾルの一方の形体で流れる吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用されるキャップであって、
前記装置のマウスピースとキャップの間でシールを形成するための接続部と、
材料を収容するための収容部とをを含み、
使用の際蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れる前記吸引可能な媒体がマウスピースからキャップ内に受け部によって収容された前記材料を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されているキャップ。
【請求項106】
接続部がキャップと複数の異なる形状または寸法のマウスピースのいずれか1つとの間でシールを形成できるような形状であることを特徴とする請求項105記載のキャップ。
【請求項107】
シールは、気密シールであることを特徴とする請求項105または106記載のキャップ。
【請求項108】
接続部は、キャップがマウスピースに取り外し自在に接続可能なように構成されていることを特徴とする請求項105乃至107いずれか1項記載のキャップ。
【請求項109】
接続部はテーパーした凹部を含むことを特徴とする請求項105または108記載のキャップ。
【請求項110】
凹部はその直径がその一端からその閉じた端部へ小さくなるようにテーパーしていることを特徴とする請求項109記載のキャップ。
【請求項111】
凹部は円錐台状凹部であることを特徴とする請求項109または110記載のキャップ。
【請求項112】
接続部はゴムであるまたはゴムを含むことを特徴とする請求項105乃至111いずれか1項記載のキャップ。
【請求項113】
キャップは接続部がキャップとさらなるそのようなキャップの間でシールを形成するような形状であることを特徴とする請求項105乃至請求項112いずれか1項記載のキャップ。
【請求項114】
収容部はその中に収容された材料を有することを特徴とする請求項105乃至113いずれか1項記載のキャップ。
【請求項115】
材料は固形状の材料であることを特徴とする請求項114記載のキャップ。
【請求項116】
固形材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項115記載のキャップ。
【請求項117】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項115記載のキャップ。
【手続補正書】
【提出日】2017年10月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を保持するための液体容器と、
容器に保持された液体を揮発させるためのヒーターと、
複数の個別の材料部材を収容するための収容部とを含む吸引可能な媒体を発生させるための装置であって、
使用の際、ヒーターによって揮発させた液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の材料を通過し、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されている装置。
【請求項2】
液体を保持する容器と、液体を揮発させるためのヒーターと、複数の個別の材料部材とを含む装置を使用して吸引可能な媒体を発生させる方法であって、この方法は、
容器内に保持された液体を揮発させることと、
揮発させた液体によって形成された蒸気およびエアロゾルの内の少なくとも一方を前記複数の個別の材料部材の1つ以上の材料を通過させ、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製することとを含む方法。
【請求項3】
液体を保持するための容器と、
複数の個別の材料部材を収容するための収容部とを含む吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用するカートリッジであって、
使用の際、容器から出る液体が蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の材料を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されているカートリッジ。
【請求項4】
容器および収容部は一体型ユニットを形成することを特徴とする請求項記載のカートリッジ。
【請求項5】
収容部が液体容器に接続可能であり、液体容器から取り外し可能であることを特徴とする請求項記載のカートリッジ。
【請求項6】
カートリッジは、使用の際、容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを順番に通過するように構成されていることを特徴とする請求項乃至いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項7】
カートリッジは、使用の際、容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材のそれぞれを同時に通過するように構成されていることを特徴とする請求項乃至いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項8】
カートリッジは、使用の際、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れる容器を出た液体は、複数の個別の細流として流れるように構成され、各細流は使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の対応する1つを介して流れるためのものであることを特徴とする請求項記載のカートリッジ。
【請求項9】
カートリッジは各個別の細流の流れを独立して調節できるように構成されている請求項記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記独立した調節は、前記複数の個別の材料部材の1つ以上を通過する蒸気またはエアロゾルの流れを止めつつ、前記複数の個別の材料部材のそれ以外の1つ以上を通って蒸気またはエアロゾルの流れるように調節することを含むことを特徴とする請求項記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記カートリッジは、使用の際に収容部によって収容された複数の材料部材を保持するための1つ以上の保持器を含み、この1つ以上の保持器は蒸気またはエアロゾルを通過させるように構成されていることを特徴とする請求項乃至10いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項12】
収容部は、使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上にユーザーが触れられるように構成されていることを特徴とする請求項乃至11いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項13】
収容部は、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の順番を変えること、
収容部に1つ以上の個別の材料部材を加えること、
使用の際に収容部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上をそれ以外のタバコの前記個別の材料部材の1つ以上と交換することの内の1つ以上を行えるように構成されていることを特徴とする請求項乃至12いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項14】
収容部は、その中に収容された前記複数の個別の材料部材を有することを特徴とする請求項乃至13いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項15】
複数の個別の材料部材は規則正しい配置にあることを特徴とする特徴とする請求項14記載のカートリッジ。
【請求項16】
複数の個別の材料部材のそれぞれは同じであることを特徴とする請求項14または15記載のカートリッジ。
【請求項17】
複数の個別の材料部材の内の1つは、複数の個別の材料部材の内の別のものと異なる特性を有することを特徴とする請求項14または15記載のカートリッジ。
【請求項18】
複数の個別の材料部材の内のそれぞれは、複数の個別の材料部材の内のそれ以外の各1つと異なる特性を有することを特徴とする請求項14または15記載のカートリッジ。
【請求項19】
前記特性は香味および風味の内の1つであることを特徴とする請求項17または18記載のカートリッジ。
【請求項20】
複数の個別の材料部材は順に重ねられることを特徴とする請求項14乃至19いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項21】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料を含むことを特徴とする請求項14乃至20いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項22】
複数の個別の材料部材の1つ以上は固形状の材料であり、収容部は固形状の材料を収容するための受け部であることを特徴とする請求項14乃至21いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項23】
受け部の寸法に対する複数の個別の材料部材のそれぞれの寸法は、使用の際複数の個別の材料部材の規則正しい配置が固定されたままになるようなものであることを特徴とする請求項22記載のカートリッジ。
【請求項24】
受け部は内方部と外方部とを含み、固形状の材料は内方部と外方部の間に収容されるように環状形状であることを特徴とする請求項22または23記載のカートリッジ。
【請求項25】
液体容器を出た液体は、蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で内方部および外方部の内の1つから固形状の材料を通って内方部および外方部の他の一方へと通過することを特徴とする請求項24記載のカートリッジ。
【請求項26】
複数の個別の材料部材のそれぞれは互いに不透過性の膜でセパレートされていることを特徴とする請求項24または請求項25記載のカートリッジ。
【請求項27】
個別の材料部材の内の1つ以上は、
材料を含むための材料容器と、
材料容器に含まれる材料とを含むことを特徴とする請求項14乃至20いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項28】
材料容器はコネクターを含み、収容部は材料容器のコネクターを収容するためのものであることを特徴とする請求項27記載のカートリッジ。
【請求項29】
材料容器は材料容器を別のそのような材料容器と接続することができるコネクターを含むことを特徴とする請求項27記載のカートリッジ。
【請求項30】
材料容器は環状形状であることを特徴とする請求項27乃至29いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項31】
材料容器内に含まれる材料は固形状の材料であることを特徴とする請求項27乃至30いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項32】
固形状の材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項21乃至26および請求項31いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項33】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項21乃至26および請求項31いずれか1項記載のカートリッジ。
【請求項34】
容器に保持された液体を揮発させるためのヒーターを含む、請求項3乃至33いずれか1項記載のカートリッジと使用するための装置
【請求項35】
請求項1または34に記載の装置と請求項3乃至33いずれか1項記載のカートリッジとを含むシステム
【請求項36】
複数の個別の材料部材を収容するための受け部であって、液体を保持するための容器を含み、吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用され、使用の際蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れて容器から出る液体が使用時に受け部によって収容された前記複数の個別の材料部材の1つ以上の材料を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されている受け部。
【請求項37】
蒸気およびエアロゾルの一方の形体で流れる吸引可能な媒体を発生させるための装置に使用されるキャップであって、
前記装置のマウスピースとキャップの間でシールを形成するための接続部と、
材料を収容するための収容部とをを含み、
使用の際蒸気またはエアロゾルの少なくとも一方の形体で流れる前記吸引可能な媒体がマウスピースからキャップ内に受け部によって収容された前記材料を通って流れるようにして、これにより前記複数の個別の材料部材の内の1つ以上の材料部材の1つ以上の成分を同伴し、吸引可能な媒体を製するように構成されているキャップ。
【請求項38】
接続部がキャップと複数の異なる形状または寸法のマウスピースのいずれか1つとの間でシールを形成できるような形状であることを特徴とする請求項37記載のキャップ。
【請求項39】
シールは、気密シールであることを特徴とする請求項37または38記載のキャップ。
【請求項40】
接続部は、キャップがマウスピースに取り外し自在に接続可能なように構成されていることを特徴とする請求項37乃至39いずれか1項記載のキャップ。
【請求項41】
接続部はテーパーした凹部を含むことを特徴とする請求項37乃至40いずれか1項記載のキャップ。
【請求項42】
凹部はその直径がその一端からその閉じた端部へ小さくなるようにテーパーしていることを特徴とする請求項41記載のキャップ。
【請求項43】
凹部は円錐台状凹部であることを特徴とする請求項41または42記載のキャップ。
【請求項44】
接続部はゴムであるまたはゴムを含むことを特徴とする請求項37乃至43いずれか1項記載のキャップ。
【請求項45】
キャップは接続部がキャップとさらなるそのようなキャップの間でシールを形成するような形状であることを特徴とする請求項37乃至請求項44いずれか1項記載のキャップ。
【請求項46】
収容部はその中に収容された材料を有することを特徴とする請求項37乃至45いずれか1項記載のキャップ。
【請求項47】
材料は固形状の材料であることを特徴とする請求項46記載のキャップ。
【請求項48】
固形材料はタバコであるまたはタバコを含むことを特徴とする請求項47記載のキャップ。
【請求項49】
固形状の材料は風味付けされた固形材料であるまたは風味付けされた固形材料を含むことを特徴とする請求項47記載のキャップ。
【国際調査報告】