(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-514739(P2018-514739A)
(43)【公表日】2018年6月7日
(54)【発明の名称】低NOX燃焼方法
(51)【国際特許分類】
F23C 9/08 20060101AFI20180511BHJP
F23L 15/02 20060101ALI20180511BHJP
【FI】
F23C9/08 402
F23L15/02ZAB
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-553330(P2017-553330)
(86)(22)【出願日】2016年4月11日
(85)【翻訳文提出日】2017年11月1日
(86)【国際出願番号】US2016026864
(87)【国際公開番号】WO2016168099
(87)【国際公開日】20161020
(31)【優先権主張番号】62/147,786
(32)【優先日】2015年4月15日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/094,044
(32)【優先日】2016年4月8日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】392032409
【氏名又は名称】プラクスエア・テクノロジー・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クゥアン−ツァイ・ウー
(72)【発明者】
【氏名】ヒサシ・コバヤシ
【テーマコード(参考)】
3K023
3K065
【Fターム(参考)】
3K023QA03
3K023QA06
3K023QB01
3K023QC08
3K023SA00
3K065TA01
3K065TB15
3K065TC03
3K065TD05
3K065TE04
3K065TL02
3K065TM03
(57)【要約】
加熱された煙道ガスにより、再生器(100)を加熱し、燃料及びNOxを含む煙道ガスの混合物が、当該再生器(100)を通過して、吸熱反応を受けることにより、合成ガスが生成されると共に、NOxが除去される燃焼方法が開示されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
炉内で燃焼を行う方法であって、
(A)炉内で燃料を燃焼させて、NOxを含むガス状燃焼生成物を生成することと、
(B)交互に、以下の(1)及び(2)を行うことと、を含む、方法。
(1)NOxを含むガス状燃焼生成物を前記炉から冷却された第1の再生器内へ送り、通過させて、前記第1の再生器を加熱し、かつ前記ガス状燃焼生成物を冷却し、前記第1の再生器からの前記冷却されたガス状燃焼生成物の第1の部分及び燃料を、加熱された第2の再生器内へ送り、前記第2の再生器において、前記ガス状燃焼生成物と前記燃料とを吸熱反応で反応させて、前記ガス状燃焼生成物中のNOxを窒素に還元し、水素、CO、及び前記窒素を含む合成ガスを形成し、前記合成ガスを前記第2の再生器から前記炉内へ送り、前記合成ガスを前記炉内で燃焼させ、一方で、前記第1の再生器からの前記ガス状燃焼生成物の残りを送って排気させること、並びに、
(2)NOxを含むガス状燃焼生成物を前記炉から冷却された第2の再生器内へ送り、通過させて、前記第2の再生器を加熱し、かつ前記ガス状燃焼生成物を冷却し、前記第2の再生器からの前記冷却されたガス状燃焼生成物の第1の部分及び燃料を、加熱された第1の再生器内へ送り、前記第1の再生器において、前記ガス状燃焼生成物と前記燃料とを吸熱反応で反応させて、前記ガス状燃焼生成物中のNOxを窒素に還元し、水素、CO、及び前記窒素を含む合成ガスを形成し、前記合成ガスを前記第1の再生器から前記炉内へ送り、前記合成ガスを前記炉内で燃焼させ、一方で、前記第2の再生器からの前記ガス状燃焼生成物の残りを送って排気させること。
【請求項2】
前記燃料及び前記合成ガスは、少なくとも50体積%の酸素を含む酸化剤によって、前記炉内で燃焼する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記燃料及び前記合成ガスは、少なくとも90体積%の酸素を含む酸化剤によって、前記炉内で燃焼する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
NOxを含み、かつ前記炉で生成されていないガス流が、前記第1の再生器からのガス状燃焼生成物の前記第1の部分と共に、前記第2の再生器内へと送られ、また、NOxを含み、かつ前記炉で生成されていないガス流が、前記第2の再生器からのガス状燃焼生成物の前記第1の部分と共に、前記第1の再生器内へ送られる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記燃料及び前記合成ガスは、少なくとも50体積%の酸素を含む酸化剤によって、前記炉内で燃焼する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記燃料及び前記合成ガスは、少なくとも90体積%の酸素を含む酸化剤によって、前記炉内で燃焼する、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
炉内で燃焼を行う方法であって、
(A)炉内で燃料を燃焼させて、NOxを含むガス状燃焼生成物を生成することと、
(B)交互に、以下の(1)及び(2)を行うことと、を含む、方法。
(1)NOxを含むガス状燃焼生成物を前記炉から冷却された第1の再生器内へ送り、通過させて、前記第1の再生器を加熱し、かつ前記ガス状燃焼生成物を冷却し、前記第1の再生器からの前記冷却されたガス状燃焼生成物の第1の部分及び燃料を、加熱された第2の再生器内へ送り、前記第2の再生器において、前記ガス状燃焼生成物と前記燃料とを吸熱反応で反応させて、前記ガス状燃焼生成物中のNOxを窒素に還元し、水素、CO、及び前記窒素を含む合成ガスを形成し、前記合成ガスを前記第2の再生器から前記炉内へ送り、前記合成ガスを前記炉内で多段燃焼によって燃焼させ、一方で、前記炉内のNOxを含む前記ガス状燃焼生成物を、前記第2の再生器から前記炉に入る前記合成ガス流に取り込み、前記多段燃焼の燃料リッチゾーンにおいて前記合成ガス流中のNOxを還元すること、並びに、
(2)NOxを含むガス状燃焼生成物を前記炉から冷却された第2の再生器内へ送り、通過させて、前記第2の再生器を加熱し、かつ前記ガス状燃焼生成物を冷却し、前記第2の再生器からの前記冷却されたガス状燃焼生成物の第1の部分及び燃料を、加熱された第1の再生器内へ送り、前記第1の再生器において、前記ガス状燃焼生成物と前記燃料とを吸熱反応で反応させて、前記ガス状燃焼生成物中のNOxを窒素に還元し、水素、CO、及び前記窒素を含む合成ガスを形成し、前記合成ガスを前記第1の再生器から前記炉内へ送り、前記合成ガスを前記炉内で多段燃焼によって燃焼させ、一方で、前記炉内のNOxを含む前記ガス状燃焼生成物を、前記第1の再生器から前記炉に入る前記合成ガス流に取り込み、前記多段燃焼の燃料リッチゾーンにおいて前記合成ガス流中のNOxを還元すること。
【請求項8】
前記燃料及び前記合成ガスは、少なくとも50体積%の酸素を含む酸化剤によって、前記炉内で燃焼する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記燃料及び前記合成ガスは、少なくとも90体積%の酸素を含む酸化剤によって、前記炉内で燃焼する、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
NOxを含み、かつ前記炉で生成されていないガス流が、前記第1の再生器からのガス状燃焼生成物の前記第1の部分と共に、前記第2の再生器内へと送られ、また、NOxを含み、かつ前記炉で生成されていないガス流が、前記第2の再生器からのガス状燃焼生成物の前記第1の部分と共に、前記第1の再生器内へ送られる、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記燃料及び前記合成ガスは、少なくとも50体積%の酸素を含む酸化剤によって、前記炉内で燃焼する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記燃料及び前記合成ガスは、少なくとも90体積%の酸素を含む酸化剤によって、前記炉内で燃焼する、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス溶解炉などの、炉内に材料が供給され、炉内で生じさせる燃焼の熱により、加熱及び/又は溶融させられる炉における燃焼に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な処理で必要になる熱及びエネルギーを供給するために、炭化水素燃料を用いる多くの産業において、NOxの放出を減らすことが、共通の環境的目標となっている。典型的には、炭化水素燃料を酸化剤により燃焼させると、燃料の化学エネルギーが放出され、これにより、単一又は複数の高温の火炎も形成される。この火炎からの熱は、発電用の高圧蒸気を作り出すため、又は原材料を溶融させてガラス及び金属を生産するためなど、様々な目的で仕事を行うために伝達される。火炎燃焼プロセスにより、高温の煙道ガス流が生じ、これにはCO2及びH2Oなどの主要な燃焼化学種、並びにSO2及びNOx(即ち、NO、NO2、N2O、及びこれらの2つ又は3つ全ての任意の組み合わせ)などの望ましくない排出物が含まれる。通常、炭化水素燃焼による煙道ガス中のNOxは、NOを含む。
【0003】
NOxの排出を低減するために、多くの技術が開発されてきた。これらの技術には、燃料多段化、酸化剤多段化、再燃焼、酸素−燃料燃焼、特別に設計された低NOxバーナ、選択的無触媒還元(SNCR)、選択的触媒還元(SCR)、及び煙道ガス洗浄が挙げられる。商業的な需要、その他様々な要素により、NOx低減技術を選択することは、低減すべきNOxのレベル及びそれに関連するコストに依存する。時に、NOx低減設備を設置するために利用可能なプラント空間も、意思決定において考慮すべき要因となる。更に、異なるタイプのNOx低減技術を組み合わせて、目標とするNOx排出レベルに達することができる。
【0004】
高温の予熱燃焼空気で天然ガスを燃焼する蓄熱式(regenerative)ガラス溶解炉では、火炎温度が非常に高くなり、高いNOx排出につながる。NOx排出を低減する1つの方法は、燃焼空気予熱温度を下げることによって、火炎温度を下げることである。しかし、そのような方法では、炉の煙道ガスから回収される熱量が減ってしまう。
【0005】
再生器の煙道ダクトの下流に追加の熱回収装置がない場合、高温の煙道ガスがスタックに排出され、燃料ペナルティ(fuel penalty)が課されるため、運転コストが高くなる。システムから出る煙道ガスは高温であるため、下流の煙道ダクトを耐火性にすること、また、公害防止設備がこれらの高温レジームで動作可能であること、を確認することが重要となる。熱回収効率を低下させることなく、高温炉からのNOx排出を低減する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
本発明の一態様は、炉内で燃焼を行う方法であって、
(A)炉内で燃料を燃焼させて、NOxを含むガス状燃焼生成物を生成することと、
(B)交互に、以下の(1)及び(2)を行うことと、を含む、方法である。
(1)NOxを含むガス状燃焼生成物を炉から冷却された第1の再生器内へ送り、通過させて、第1の再生器を加熱し、かつガス状燃焼生成物を冷却し、第1の再生器からの冷却されたガス状燃焼生成物の第1の部分及び燃料を、加熱された第2の再生器内へ送り、第2の再生器において、ガス状燃焼生成物と燃料とを吸熱反応で反応させて、ガス状燃焼生成物中のNOxを窒素に還元し、水素、CO、及び当該窒素を含む合成ガスを形成し、合成ガスを第2の再生器から炉内へ送り、合成ガスを炉内で燃焼させ、一方で、第1の再生器からのガス状燃焼生成物の残りを送って(本明細書で定義されるように)排気させること、並びに、
(2)NOxを含むガス状燃焼生成物を炉から冷却された第2の再生器内へ送り、通過させて、第2の再生器を加熱し、かつガス状燃焼生成物を冷却し、第2の再生器からの冷却されたガス状燃焼生成物の第1の部分及び燃料を、加熱された第1の再生器内へ送り、第1の再生器において、ガス状燃焼生成物と燃料とを吸熱反応で反応させて、ガス状燃焼生成物中のNOxを窒素に還元し、水素、CO、及び当該窒素を含む合成ガスを形成し、合成ガスを第1の再生器から炉内へ送り、合成ガスを炉内で燃焼させ、一方で、第2の再生器からのガス状燃焼生成物の残りを送って(本明細書で定義されるように)排気させること。
【0007】
本発明の別の態様は、炉内で燃焼を行う方法を含み、本方法は、
(A)炉内で燃料を燃焼させて、NOxを含むガス状燃焼生成物を生成することと、
(B)交互に、以下の(1)及び(2)を行うことと、を含む。
(1)NOxを含むガス状燃焼生成物を炉から冷却された第1の再生器内へ送り、通過させて、第1の再生器を加熱し、かつガス状燃焼生成物を冷却し、第1の再生器からの冷却されたガス状燃焼生成物の第1の部分及び燃料を、加熱された第2の再生器内へ送り、第2の再生器において、ガス状燃焼生成物と燃料とを吸熱反応で反応させて、ガス状燃焼生成物中のNOxを窒素に還元し、水素、CO、及び当該窒素を含む合成ガスを形成し、合成ガスを第2の再生器から炉内へ送り、合成ガスを炉内で多段燃焼によって燃焼させ、一方で、炉内のNOxを含むガス状燃焼生成物を、第2の再生器から炉に入る合成ガス流に取り込み、多段燃焼の燃料リッチゾーンにおいて合成ガス流中のNOxを還元すること、並びに、
(2)NOxを含むガス状燃焼生成物を炉から冷却された第2の再生器内へ送り、通過させて、第2の再生器を加熱し、かつガス状燃焼生成物を冷却し、第2の再生器からの冷却されたガス状燃焼生成物の第1の部分及び燃料を、加熱された第1の再生器内へ送り、第1の再生器において、ガス状燃焼生成物と燃料とを吸熱反応で反応させて、ガス状燃焼生成物中のNOxを窒素に還元し、水素、CO、及び当該窒素を含む合成ガスを形成し、合成ガスを第1の再生器から炉内へ送り、合成ガスを炉内で多段燃焼によって燃焼させ、一方で、炉内のNOxを含むガス状燃焼生成物を、第1の再生器から炉に入る合成ガス流に取り込み、多段燃焼の燃料リッチゾーンにおいて合成ガス流中のNOxを還元すること。
【0008】
好ましくは、(本明細書で定義されているように)排気に送られる煙道ガスは、煙道ガスの第1の部分及び燃料が、いずれかの再生器から他方の再生器内へ送られないことを除いて、同じ条件下で炉を運転することによって生成されると考えられる煙道ガスの総量と比較して、少ないNOxを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明のプロセスの異なる態様の概略図である。
【
図2】本発明のプロセスの異なる態様の概略図である。
【
図3】本発明のプロセスの異なる態様の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、高温の煙道ガス流から利用可能な熱を再回収する、熱回収プロセスを用いる。本発明の方法を実施することができる燃焼プロセスの好ましい例は、ガラス形成成分が溶け合って溶融ガラスを形成するガラス溶解炉を含む。
【0011】
この熱回収プロセスは2つのサイクルで進行し、本明細書においては、これらを、煙道サイクル及び改質サイクルと称する。これら2つのサイクルは、チェッカを充填した2つ以上の再生器で交互に行われる。熱回収プロセスは、「酸素−燃料」燃焼プロセス、即ち、少なくとも50体積%の酸素、好ましくは少なくとも80体積%の酸素、更に好ましくは少なくとも90体積%の酸素、及び更には少なくとも99体積%の酸素の酸素含有量を含むガス状酸化剤による燃料の燃焼を採用する炉及び他の燃焼装置と関連させて実行することが好ましく、これは、酸素−燃料燃焼によって生成された煙道ガスは、より高いH2O及びCO2濃度を有し、これらの両方が、本発明の方法で利用される吸熱改質反応を促進するからである。煙道サイクルの間、この再生器へと、また、この再生器を通過するように、炉から高温の煙道ガスが供給され、第1の再生器内のチェッカは、この高温の煙道ガスから熱を抽出して蓄える。その後、改質サイクルにおいて、第1の再生器を出る冷却された煙道ガスから、一部(本明細書では再循環煙道ガス又はRFGと称する)が別の(第2の)再生器に供給され、燃料流(本明細書では改質燃料又はRFと称する)と混合される。以下の説明において、純メタン(CH4)は、例示の目的で改質燃料として記載されている。他の良好な燃料には、任意の可燃性ガス、ガス混合物、又は気化した液体燃料が挙げられ、これには天然ガス、プロパン、及びLPG(液化石油ガス)が挙げられるがこれらに限定されない。
【0012】
以下で更に記載されるように、RFGはNOxを含む。以下に記載する別の利点として、RFGは、NOxを含むがRFGが得られる炉で生成されていない別のガス組成物と混合することができる。
【0013】
改質サイクルにおいて、RFG/改質燃料混合物は、本明細書に記載されているように、チェッカがすでに加熱されている第2の再生器に入り、炉に向かってその中を通って流れる。第2の再生器を通過するRFG/RF混合物の温度は、すでに予熱されたチェッカから熱を抽出することによって上昇し続ける。RFG/RF混合物が第2の再生器を通過すると、改質反応が発生し始め、かつ継続的に発生する温度に到達し、H2及びCOを含む生成物が生成される。この改質反応は吸熱性であり、改質反応を促進するのに必要な熱は、加熱されたチェッカから吸収される。改質反応によって生成されたガス状組成物は、典型的には、H2、CO、H2O、CO2、CH4、窒素、任意の残留NOxを含む未反応ガス、及び煤煙などの1つ以上の成分を含む。このように生成されたガス状組成物は、本明細書において「合成ガス」とも称される場合がある。合成ガスは、第2の再生器から炉内に入り、炉で酸化剤と共に燃焼され、炉の材料を加熱及び/又は溶融するための熱エネルギーをもたらす。
【0014】
ある期間が経過すると、2つの再生器の動作が反転する、即ち、煙道サイクルで使用された再生器が改質サイクルに切り替えられ、改質サイクルで使用された再生器が煙道サイクルに切り替えられる。更なる期間の後、2つの再生器の動作が再び反転される。反転するタイミングは、経過時間によって、又は煙道サイクル中の第1の再生器から出る煙道ガスの温度などの他の基準によって決定され得る。反転プロセスは、所定の機構及び方式に従って実行され、特定のタイミングに基づいて開閉するように、弁が配列される。
【0015】
本発明の動作及び制御は、
図1〜
図3と関連して以下に記載される。端壁(3)に2つの再生器を備えたエンドポート式ガラス炉(10)が、例として使用される。しかし、一対の再生器について、本明細書に記載されている動作は、一対の再生器が炉(10)の片側に並んでいるか、又は炉(10)の両側に配置されている場合にも、同じ方法で実行することができる。
【0016】
図1に示すように、エンドポート式ガラス炉(10)は、固体のガラス製造材料(バッチ及び/又はカレットとして知られる)を含む供給材料(30)を炉に投入して加熱及び溶融する、供給ステーション(20)を有する。炉(10)から流出する溶融ガラスの流れは、(90)で表される。炉(10)は、炉の左側の第1の再生器(100)及び炉の右側の第2の再生器(200)を備える。これら2つの再生器の垂直断面図が、
図2及び
図3で更に詳細に説明されている。
【0017】
図2に見られるように、再生器(200)は煙道サイクル中であり、炉(10)の内部からの煙道ガス流(50)がポートネック(240)に入り、その後酸素計(250)を通過して再生器(200)の頂部空間(530)に流れる。煙道ガス流は、再生器(200)内のチェッカの間の流路を通って流れる際、チェッカ((520)で表される)を加熱し、チェッカのベッド全体の重量も支持するアーチ(510)に支持されているガス流路(515)を通って、チャンバの底部空間(500)に入る。
図1に見られるように、炉(10)で生成された煙道ガスの一部(52)は、部分的に開放された弁(350)を介して導管(70)にバイパスされてもよく(例えば、再生器が熱くなり過ぎないように制御することが望まれる場合)、その後スタック(340)に入って排気される。これは、煙道ガスの一部(52)が、炉に再び入るのではなく、代わりに大気に排出されるか、並びに/又は、貯留及び/若しくは更なる処理のための1つ以上の他の設備又は、かかる搬送先の任意の組み合わせに向けて搬送されることを意味する。最大限、熱回収を行うため、実質的に炉の全ての煙道ガスが煙道ガス流(50)として再生器(200)へ向かうように、弁(350)を閉鎖することが望ましい。
【0018】
図1及び
図2に見られるように、冷却された煙道ガス流(201)は、導管(260)の再生器(200)を出て、開放された弁(210)及び酸素センサ(310)を通過し、その後送風機(300)の吸込み側に入る。送風機の圧側を離れる大部分の煙道ガス(301)は、ダンパ(330)、その後流量計(332)を通過し、最終的にスタック(340)に導かれ、ここを通ってこの煙道ガスは、本明細書に記載されるようにシステムから排気される。煙道ガスの一部(303)は、導管(320)及び弁(360)を通過させることによって、再生器(100)の底部に再循環される。これは、再循環煙道ガス(RFG)である。この流れは、流量計(322)によって計量される。第2の再生器(100)に供給される改質燃料は、導管(130)によって弁(120)を介して供給される。
【0019】
図3に見られるように、流れ(130)からの改質燃料(RF)は、再生器(100)の底部空間(400)とも連通する導管(128)における位置(127)でRFG(303)と交わり、混合される。このRFG/RF混合物は、アーチ(410)のガス流路(415)を介して再生器(100)のすでに予熱されたチェッカパック(420)に入る。再生器(100)は、前のサイクルで、煙道ガスが炉から再生器(100)へ入り、通過したことによって、すでに加熱されている。RFG/RF混合物の温度は、再生器(100)のチェッカパックを通って流れるにつれて上昇する。RFG/RFの温度が改質温度に達すると、吸熱改質反応が発生し、改質燃料(例えば、CH4)がRFG中のCO2及びH2Oと反応して、CO、H2、及びいくらかの煤煙を形成する。吸熱改質反応に必要な熱は、加熱されたチェッカから得られる。RFG/RF混合物が頂部空間(430)に向かって移動し続ける間、改質反応が継続する。ガス流(425)(本明細書では「改質」又は「合成ガス」ガス流と称される)は、チェッカパック(420)の頂部から出る。流れ(425)は高温であり、CO、H2、煤煙、未反応CH4、並びに未反応CO2及びH2O(更に、本明細書に記載されるように窒素及び任意の残留NOx)などの化学種を含む。合成ガス流(425)は、ポートネック(140)及び酸素センサ(150)を通過し、炉(10)に入る。合成ガス流は、例えば1800F〜2500Fの範囲の温度でチェッカパック(420)を出る。この合成ガスは、火炎(40)として表されるように、炉(10)内で燃焼され、ガラス製造材料などの炉の材料を加熱及び/又は溶融するのに有用な付加的な燃焼熱を生成する。合成ガスの燃焼に必要な酸化剤は、開放された弁(115)を介して導管(135)によって供給される。この酸化剤は空気であってもよいし、又は空気の酸素含有量、即ち少なくとも21体積%よりも高い酸素含有量を有していてよく、好ましくは80体積%以上、更に好ましくは90体積%以上、又は更には少なくとも99体積%である。
【0020】
典型的には、熱回収プロセスは、
図1に見られるように、煙道サイクルにおける1つの再生器と、改質サイクル内における1つの再生器と、で約20〜40分間、又は改質再生器内のチェッカが冷却されすぎて、所望する吸熱化学反応を促進するための十分な熱を提供しなくなるまで、進行する。その時点で、再生器(200)が煙道サイクルにあり、再生器(100)が改質サイクルにあった本明細書の説明を続けると、炉(10)は、再生器(200)が熱回収のために改質サイクルに移行し、再生器(100)が蓄熱のために煙道サイクルへと移行する反転を受ける。反転の前に、再生器(100)の残留合成ガスは炉(10)にパージされるべきである。この例において、再生器へ供給されている改質燃料を、送風機(300)からのRFGの流れを継続させたまま、まず弁(120)を閉鎖することによって止める。パージの間、RFG流量を増加させてパージが完了するのに必要な時間を短縮してもよい。再生器(100)内の残留合成ガスは、所定時間にわたってRFGによってパージされるので、再生器内のほぼ全ての合成ガスが炉に放出され、完全燃焼する。
【0021】
反転時、炉からの煙道ガスは再生器(100)を通過し、その一部は(本明細書に記載されるように)排気に送られ、一方で、一部又は残余は燃料と混合され、この混合物は、再生器(200)を通過させられてから、炉内に送られる。閉鎖されていた弁(110)が開放され、弁(210)が閉鎖され、弁(360)が閉鎖され、かつ弁(380)が開放されることにより、加熱された煙道ガスが再生器(100)から送風機(300)へ向かって、かつ送風機(300)を通り抜けて進んで行くことが可能となり、そして、この煙道ガスの一部(303)が、閉鎖されていたが現在は開放されている弁(220)を通って入ってくる改質燃料(230)と混合された後に、再生器(200)へ送られ得るようになる。開放されていた弁(115)は閉鎖されており、弁(115)を介して酸化剤によって助長される燃焼はこの段階では発生しないため、弁(225)が開放される。改質燃料及び再循環煙道ガスからなる混合物は、本明細書に記載されるように、前のサイクルにおいて再生器(100)で発生した吸熱反応を再生器(200)で受けて、合成ガス(425)を生成し、この合成ガス(425)は、炉(10)へ送られ、そこで弁(225)を介して供給される酸化剤(235)で燃焼させられる。
【0022】
熱回収プロセスの間、炉(10)は、合成ガス炎(40)並びにバーナ炎(62)及び(64)の両方が共存するように、(60)及び(65)などの他のバーナと共に加熱されてもよい。更に、バーナ(60)及び(65)は、場合によっては、改質再生器(100)又は(200)が上述したパージシーケンスを受けている場合には、反転プロセス中に点火されていてもよいし、又はされていなくてもよい。最大限、熱回収を行うためには、バーナ(60)及び(65)が合成ガス炎(40)と共に焚かれないことが好ましい。また、パージシーケンスの間にバーナ(60)及び(65)が焚かれていないことが好ましい。
【0023】
本発明の実施において、炉から、煙道サイクル中の再生器に入る煙道ガスは、NOxを含む。NOxは、炉で実行される燃焼によって形成されたものであってもよい。再生器で冷却され、その後改質燃料と混合されて、改質反応のために他方の再生器に再循環されるこの煙道ガスの一部は、第1の再生器に供給された煙道ガス中にあったNOxの一部を含む。第1又は第2の再生器に入る煙道ガス中のNOx濃度は、場合によっては、改質燃料又は任意の他のガスと混合される前に再循環された煙道ガス中のNOx濃度と同じである。再循環したNOxの総量は、再循環煙道ガス流中のNOxの体積流量及び濃度に依存する。
【0024】
改質のために他方の再生器に再循環される、冷却されていた再生器を通って出てくる煙道ガスの量は、特定の炉、及び煙道ガスのNOx含有量などの特定の特性に適合させることができるが、煙道サイクルで動作している再生器から出てくる煙道ガスの、典型的には最大約40体積%、及び好ましくは約6体積%〜27体積%が再循環され、改質サイクルで動作している再生器に入り、かつその再生器を通るように供給されると言うことができる。
【0025】
改質サイクルで動作している再生器に供給されるガス流の形成における、RFGのRF(FG又はCH4)に対する任意の比率を、本発明の方法に効果的に利用することができる一方、RFGのRFに対する好ましい(体積)比率は、0.5〜2.0、又は更には〜3.0である。
【0026】
再生器(100)が改質サイクル中の段階を示す
図1−
図3を再び参照すると、再循環煙道ガス中に存在するNOxは、導管(130)からの改質燃料(RF)と混合され、改質再生器(100)内のチェッカパック(420)に入り、反応して、NOxがN2に転化(還元)される。NOx還元反応は、再生器(100)における燃料改質反応と同時に発生する。より具体的には、いかなる特定の動作原理にも束縛されることを意図しないが、RFG/RF(好ましいRFはCH4)混合物がチェッカパック(420)で改質されるとき、合成ガス流(425)は、H2、CO、煤煙、及び未反応CO2、H2O、CH4、並びにCH、CH
2、及びCH
3などの燃料断片などの化学種を含む。様々な程度のNOx還元反応が、チャンバ(100)の底部アーチ(410)から始まり、炉(10)へのポートネック(140)入口まで延びる、反応RFG/RF混合物で発生し得る。例えば、煙道ガスが煤煙(即ち、粒状炭素など)を含む場合、NOxは、C+2NO→CO2+N2(式a)などの反応を介して煤煙中の炭素によってN2に還元され得る。更に、並行する改質反応から生成されるCO及びH2ガスの共存は、再循環したNOxをN2に還元する炭素の効果を著しく促進する。更に別のNOx還元経路は、任意の特定の原理又は反応メカニズムに同意することなく、NOx+CH→XN(式b)(式中、XNはNH3、又はHCN、又はNO、又はこれらの成分種のうち任意の2つ又は3つを含む混合物を表す)などの反応を介する、NOxと燃料断片との反応である。例えば、NOxは、CHによってHCNに還元される場合があり、これは、NO+CH→HCN+O(式c)と表される。燃料断片CHは、改質中の再生器(100)のチェッカパック(420)における高温での改質及び分解の際に、改質燃料(CH4など)から生成される。RFG流中の一部のNOxは、同時的な改質反応がCH、CH2、及びCH3などの燃料断片を生成及び供給する間に、再生器(100)でNH3若しくはHCN、又はNH3及びHCNの混合物に還元され得ることが予想される。
【0027】
再び
図3を参照すると、再生器(100)で形成された任意のXN化学種(即ち、NH3、HCN、及びNO)は、ポートネック(140)を介して炉(10)に入る合成ガス流(425)中に存在する。開放された弁(115)を介して導管(135)から供給される酸化剤は、合成ガスと燃焼し、火炎(40)が確立される。この合成ガス燃焼の間、一部のXN化学種は酸化されてNOxに戻る場合があり、また一部は、火炎(40)内でN2に還元され得る。火炎(40)の長さ及びXN化学種のNOxに戻る転化の程度を制御するため、合成ガスと酸化剤との混合率を調節することが好ましい。例えば、合成ガス燃焼のための酸化剤は、合成ガス燃焼がいわゆる「多段燃焼」法によって完了されるように、異なる炉位置で複数のランスによって供給されてもよい。多段燃焼において、可燃性物質(即ち、燃料及び合成ガス)の完全燃焼のために化学量論的に必要な酸素の総量(又は凝集体としての全化学量論的要件未満の量)は、異なる炉位置で少なくとも2つの酸化剤供給源から凝集体として供給され、これは、
図3において135及び135Aとして表される。各供給源は、化学量論的に必要な総量より少ない酸素を供給する。このように、酸化剤の供給、及びその燃料との混合率は、段階化及び制御される。この燃焼方法は、燃料が、NOx形成を促進する局所的に高いO2過剰条件下で燃焼されていないため、NOxの発生を低減する。更に、炉の煙道ガス中の一部のNOxは、火炎の燃料リッチゾーンに取り込まれ得、合成ガス中のXN化学種と反応して優先的にN2を形成する。更に、燃料リッチ合成ガス(425)は、高温で炉に入り(例えば、少なくとも1800F、好ましくは少なくとも2000F、最大2500F)、合成ガス中のNOx前駆体(HCN、NH3)は、炉の煙道ガスから取り込まれたNOxと共に高温の燃焼ゾーンで還元されるため、本発明は、取り込まれた炉のNOxをN2に還元すること、並びに合成ガス中のHCN及びNH3などの潜在的なNOx前駆体を、NOxよりも優先的にN2に転化することに特に有効である。
【0028】
本発明の方法は、炉から得たものではない別のガス流中に存在するNOxを転化するためにも利用され得る。これは
図1に示されており、流れ(315)は、別の炉などの別の供給源からのNOx含有流を表す。流れ(315)も、NH3及び/又はHCNのうちの1種類以上を含み得る。流れ(315)は、導管(320)に接続されて供給され、これにより、弁(316)が開放されると、流れ(315)がRFGと混合される。得られた混合流はその後、導管(130)及び(230)から交互に改質燃料と混合され、加熱された再生器(100)及び(200)に交互にそれぞれ供給される混合物を形成し、改質反応及びNOx還元反応が、本明細書に記載されるように発生する。
【0029】
本発明の方法は、炉の煙道ガス中のNOxを制御又は低減するための他の技術を超えた数多くの利点を提供する。即ち、炉の下流でNOxを軽減するための余分な設備は必要ない。また、NOx除去動作に対応するための燃料ペナルティを課すことなく、より高く更に効率的なNOx除去の程度が達成される。NOx還元は、従来のNOx低減技術よりも比較的一層長い滞留時間にわたって発生するため、様々な燃焼条件のより高い信頼性及びより優れた耐性を提供する。
【0030】
以下の非限定的な実施例1は、本発明を使用して、予想されるNOxの低減レベルを示す。実施例1において、天然ガス(NG)及び酸化剤は、それぞれ純CH4及びO2であり、CH4は改質燃料であるものとする。表現を簡潔にするために、全ての体積算出は、基礎となる1モルのCH4に基づいて行われる。更に、炉の煙道ガスは、CH4及びO2の化学量論的燃焼によるものとする。
【0031】
(実施例1)
図1に示したような本発明のNOx低減装置及び方法は、この説明に使用される。推測されたNOx低減率は、以下の表1にまとめた。
【0032】
図3及び表1の事例1もまた参照すると、1モルの煙道ガスは、導管(320)を通して再循環され、導管(128)の位置(127)で、弁(120)を通して導管(130)内に供給される1モルの改質燃料CH4と混合される。したがって、RFG/NGモル比は、1に等しい。再生器(100)のチェッカパック(420)における完全改質を仮定すると、CH4+1/3(CO2+2H2O)→4/3CO+8/3H2(式d)と記述されるように、4モルの合成ガスが生成される。したがって、導管(135)から供給された純粋O2により形成されたCOガス及びH2ガスの火炎(40)における化学量論的燃焼の後、煙道ガスのモル体積は、4にとどまる。バッチ/カレット由来のCO2及びH2Oなどのその他のガス及びガラス炉(10)への空気侵入は、それぞれ0.51モル及び0.45モルであると推定された。
【0033】
事例1及び
図1を参照すると、再生器(200)に入る全煙道ガス体積(50)は、4.96モル(即ち、4+0.51+0.45)に等しい。再生器(200)内の煙道ガス体積は、再生器内への空気進入がないと仮定すると、4.96モルにとどまる。1モルのみのRFGが導管(320)を通して送られるため、再循環率は、事例1に対して(1/4.96)×100=20%と計算された。再循環煙道ガス中のNOxに対して80%の全NOx低減効率を仮定すると、スタック(340)に入る全煙道ガスのNOx低減率は、0.8×0.2=0.16、即ち16%のNOx低減率である。その代わりに、NOx低減効率が表1に示したように50%の場合、スタックでの全NOx低減率は、10%である。
【0034】
事例2及び事例3は、事例1の手順と同様の手順に従い、本発明の全NOx低減可能性を評価し、RFG/NG比は、それぞれ1.5及び2に等しい。表1で明らかなように、より高いRFG/NG比は、より多くの煙道ガスがNOx低減用の改質チャンバに戻されて再循環されるため、より高い全NOx低減率をもたらす。本発明のNOx低減法は、上述した2つの再生器による熱回収プロセスに関連して行われ、熱回収を最大にするために好ましいRFG/NG比は、0.5〜3の範囲であってもよいため、
図1に例示し、かつ表1にまとめたような本発明の全NOx低減可能性は、RFG/NG比が1〜2で変化する場合、10%〜27%になると推測された。
【国際調査報告】