【実施例】
【0219】
実施例
略語リスト:
ACN アセトニトリル
AIBN アゾビスイソブチロニトリル
BSA ウシ血清アルブミン
BOC tert-ブトキシカルボニル
BOP-Cl ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド
DCC N,N′-ジシクロヘキシルカルボジイミド溶液
DCM ジクロロメタン
DEAD アゾジカルボン酸ジエチル
DIEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
DMAP 4-(ジメチルアミノ)ピリジン
DMSO ジメチルスルホキシド
EDAC N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N′-エチルカルボジイミド塩酸塩
ES エレクトロスプレー
EtOAc又はEA 酢酸エチル
HATU 1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスファート
HOBt又はHOBT 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール
KHMDS カリウムヘキサメチルジシラジド、さらに正確にはカリウムビス(トリメチルシリル)アミド
MeOH メタノール
PE 石油エーテル
TBAF フッ化tert-ブチルアンモニウム
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
【0220】
調製例
下記調製例は、本発明の例の調製に用いる方法の非限定例である。スキーム1及び2に示す出発物質の調製においては、以下に示すtert-ブチルオキシカルボニル基(BOC)で保護した4-フルオロ-N-メチルロイシン試薬を使用する。
【0221】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0222】
この化合物は、市販の4-フルオロロイシンから標準的手順により調製される(CAS登録番号857026-04-1)。当然のことながら、他の基R
1〜R
4も同様の方法で異なるロイシン類似体を用いて調製可能である。例えば、3-フルオロロイシン(CAS登録番号171077-98-8、例えばKaneko et al., Chem. Pharm Bull., 1995, 43(5), 760-765参照)及び5-フルオロロイシン(CAS登録番号159415-71-1、Moody et al., Tett. Lett., 1994, 35(30), 5485-8参照)も知られており、R
1〜R
4が異なって置換されているフルオロロイシン残基である化合物の調製に使用できるであろう。さらに、当然のことながら、異なる側鎖を有するオルタナティブなアミノ酸を用いて、本発明のオルタナティブな化合物を調製してもよい。
上記スキーム1に示すように、末端アミン及びカルボン酸基の脱保護後の前駆体1〜7の環化によって本発明の化合物の調製を行なう。当業者には当然のことながら、スキーム1に概要を示す一般プロセスを用いて、適所に所望の基R
1、R
2、R
3、R
4、Cy
1及びCy
2を有する適切なモノマー出発物質を選択し、適切なカルボン酸基とアミノ基の脱保護及びアミド形成により一般式1-1、1-2、1-3及び1-4のダイマーを調製することによって、本発明の種々多様の化合物を調製することができる。
以下に示す調製例1〜28は、本発明の化合物に用いる多様な集合のダイマー化合物の調製を可能にする、種々多様の基R
1、R
2、R
3、R
4、Cy
1及びCy
2で置換された種々のモノマー化合物M1〜M49の調製プロセスを提供する。
【0223】
調製例1:モノマーM1の調製。
下記スキーム2に示すプロセスによってモノマーM1を調製した。
スキーム2
【0224】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0225】
実験の詳細
【0226】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0227】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]ブタン二酸4-メチル1-ベンジル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した20Lの三口丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(5L)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-メトキシ-4-オキソブタン酸(150g,606.69mmol,1.00当量)の溶液、Cs
2CO
3(396g,1.22mol,2.00当量)、BnBr(124g,725.02mmol,1.20当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた溶液を10LのEAで希釈した。結果として生じた混合物を3×5LのH
2Oで洗浄した。結果として生じた混合物を3×5Lのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として170g(83%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]ブタン二酸4-メチル1-ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 338 (M+H)。
【0228】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0229】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]ブタン二酸4-メチル1-ベンジル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した10Lの三口丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]ブタン二酸4-メチル1-ベンジル(170g,503.90mmol,1.00当量)の溶液、Ag
2O(348g,3.00当量)、CH
3I(1433g,10.10mol,20.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を油浴内で60℃にて1時間撹拌した。結果として生じた溶液を10LのEAで希釈した。結果として生じた混合物を3×8LのH
2Oで洗浄した。結果として生じた混合物を3×8Lのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、黄色油として159g(90%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]ブタン二酸4-メチル1-ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 352 (M+H)。
【0230】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メトキシ-4-オキソブタン酸:10Lの三口丸底フラスコに、メタノール(3L)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]ブタン二酸4-メチル1-ベンジル(159g)の溶液、パラジウム炭素(15.9g,0.10当量)、H
2(ガス)(十分な)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、黄色油として115g(97%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メトキシ-4-オキソブタン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 262 (M+H)。
【0232】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0233】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-ヒドロキシ-4-メチルペンタン酸:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した3Lの三口丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(4L)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メトキシ-4-オキソブタン酸(114g)の溶液、CH
3MgBr(874mL,6.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を冷浴内で-30℃にて3時間撹拌した。次に1000mLのNH
4Cl/H
2Oを添加して反応をクエンチした。塩化水素/H
2Oで溶液のpH値を3〜4に調整した。結果として生じた溶液を6LのH
2Oで希釈した。結果として生じた溶液を3×4Lの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を2×5Lのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、黄色油として90g(粗製)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-ヒドロキシ-4-メチルペンタン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 262 (M+H)。
【0234】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0235】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-ヒドロキシ-4-メチルペンタン酸メチル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した3Lの三口丸底フラスコに、ジクロロメタン(4L)、(ジアゾメチル)トリメチルシラン(340mL,2.00当量,2M)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-ヒドロキシ-4-メチルペンタン酸(90g)の溶液を入れた。結果として生じた溶液を氷/塩浴内で室温にて2時間撹拌した。結果として生じた混合物を2×3LのH
2Oで洗浄した。結果として生じた混合物を2×3Lのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、黄色油として92g(粗製)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-ヒドロキシ-4-メチルペンタン酸メチルをもたらした。MS (ES, m/z): 276 (M+H)。
【0236】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0237】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸メチル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した3Lの三口丸底フラスコに、ジクロロメタン(3.0L)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-ヒドロキシ-4-メチルペンタン酸メチル(90g)の溶液、DAST(106g,2.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を冷浴内で-30℃にて2時間撹拌した。次に1LのNaHCO
3を0℃で添加して反応をクエンチした。結果として生じた混合物を2×1LのH
2Oで洗浄した。結果として生じた混合物を2×1Lのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:100〜1:20)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として15g(16%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸メチルをもたらした。MS (ES, m/z): 278 (M+H)。
【0238】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0239】
(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(M1):500mLの三口丸底フラスに、MeOH(80mL)中の2-(tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(S)-メチル(15g)の溶液、H
2O(150mL)中のLiOH(11.4g,5.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出した。塩化水素/H
2Oで水層のpH値を3〜4に調整した。結果として生じた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を2×5Lのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、黄色油として12.6g(89%)の(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 264 (M+H)。
【0240】
調製例2:モノマーM2の調製。
下記スキーム3に示すプロセスでモノマーM2を調製した。
スキーム3
【0241】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0242】
実験の詳細
【0243】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
(R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸:500mLの三口丸底フラスコに、(R)-2-アミノ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸(20g,85.77mmol,1.00当量)、硫酸(0.5M)(340mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら水(80mL)中のNaNO
2(35.5g,514.49mmol,6.00当量)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を0℃で1時間撹拌した。結果として生じた溶液を撹拌しながら室温で一晩反応させた。固体を濾過で収集した。これは、白色固体として17.5g(87%)の(R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 233 (M-H);
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.63 (d, J=3.9 Hz, 2 H), 7.46 (d, J=4.0 Hz, 2 H), 4.21-4.17 (m, 1 H), 3.09-3.03 (m, 1 H), 2.91-2.84 (m, 1 H)。
【0245】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸ベジル(M2):500mLの三口丸底フラスコに、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸(17.5g,74.73mmol,1.00当量)、(ブロモメチル)ベンゼン(15.3g,89.46mmol,1.20当量)、炭酸カリウム(31g,224.30mmol,3.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)を入れた。結果として生じた溶液を0℃で30分間撹拌し、一晩撹拌しながら室温に戻した。次に250mLの水を添加して反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×150mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×250mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム上で酢酸エチル/石油エーテル(1:6)を用いて精製して10.6g(44%)の(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸ベンジルを白色固体として得た。
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.60 (d, J=4.0 Hz, 2 H), 7.42 (d, J=4.0 Hz, 2 H), 7.39-7.27 (m, 5 H), 5.72 (d, J=3 Hz, 1 H), 5.10 (s, 2 H), 4.40-4.33 (m, 1 H), 3.10-3.04 (m, 1 H), 2.99-2.91 (m, 1 H)。
【0247】
調製例3:モノマーM3の調製。
下記スキーム4に示すプロセスでモノマーM3を調製した。
スキーム4
【0248】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
実験の詳細
【0250】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0251】
(2R)-3-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸:500mLの四口丸底フラスコに、(2R)-2-アミノ-3-(4-フルオロフェニル)プロパン酸(10g,54.59mmol,1.00当量)、硫酸(218.6mL,2.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら水(15mL)中のNaNO
2(23g,333.33mmol,6.00当量)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を5℃で3時間撹拌した。結果として生じた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を5×40mLの塩化ナトリウムで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、白色固体として12g(粗製)の(2R)-3-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 183 (M-H)。
【0252】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
(2R)-3-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M3):(2R)-3-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M3):50mLの三口丸底フラスコに、(2R)-3-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸(7g,38.01mmol,1.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(30mL)、炭酸カリウム(16g,115.77mmol,3.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらBnBr(7.8g,45.61mmol,1.20当量)を滴加した。結果として生じた溶液を0℃で30分間撹拌した。結果として生じた溶液を撹拌しながら室温でさら14時間反応させた。濾過して固体を取り除いた。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:30)を用いるシリカゲルカラムにかけた。収集フラクションを混ぜ合わせて真空下で濃縮した。これは、白色固体として6g(58%)の(2R)-3-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.41-7.22 (m, 7 H), 7.09-7.03 (m, 2 H), 5.10 (s, 2 H), 4.31-4.27 (m, 1 H), 2.99-2.93 (m, 1 H), 2.88-2.81 (m, 1 H)。
【0254】
調製例4:モノマーM4の調製。
下記スキーム5に示すプロセスでモノマーM4を調製した。
スキーム5
【0255】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
実験の詳細
【0257】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸:2000mLの四口丸底フラスコに(2R)-2-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)プロパン酸(150g,614.54mmol,1.00当量)、硫酸(0.5M/L)(2500mL)を入れた。この後に撹拌しながら水(900mL)中のNaNO
2(256g,3.71mol,6.00当量)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を室温で48時間撹拌した。固体を濾過により収集した。固体をオーブン内で減圧下にて乾燥させた。これは、白色固体として240g(80%)の(2R)3-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 243 (M-H);
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 12.59 (br s, 1 H), 7.51-7.44 (m, 2 H), 7.27-7.14 (m, 2 H), 5.34 (br s, 1 H), 4.16-4.12 (m, 1 H), 2.97-2.91 (m, 1 H), 2.80-2.70 (m, 1 H)。
【0259】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル:2000mLの四口丸底フラスコに、(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸(60g,244.83mmol,1.00当量)、炭酸カリウム(67.6g,489.11mmol,2.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(1000mL)を入れた。この後に撹拌しながらBnBr(50.3g,294.10mmol,1.20当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた溶液を2000mLのH
2Oで希釈した。結果として生じた溶液を3×500mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機層を3×500mLの水及び1×500mLのブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として62g(76%)の(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.49 (d, J=3.9 Hz, 2 H), 741-7.34 (m, 5 H), 7.15 (d, J=4.4 Hz, 2 H), 5.28-5.15(m, 2 H), 4.55-4.51 (m, 1 H), 3.23-3.16 (m, 1 H), 3.07-3.01 (m, 1 H)。
【0261】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0262】
(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]プロパン酸ベンジル:2Lの四口丸底フラスコに、(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(60g,179.00mmol,1.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(1000mL)、1H-イミダゾール(24.5g,359.89mmol,2.00当量)を入れた。この後に撹拌しながらTBDMSCl(32.4g,1.20当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で16時間撹拌した。結果として生じた溶液を2LのH
2Oで希釈した。結果として生じた溶液を3×500mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機層を3×500mLのブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:50)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として78g(97%)の(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 449 (M+H);
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.44 (d, J=4.2 Hz, 2 H), 7.40-7.31 (m, 5 H), 7.16 (d, J=4.0 Hz, 2 H), 5.13(s, 2 H), 4.50-4.46 (m, 1 H), 3.03-2.98 (m, 1 H), 2.86-2.79 (m, 1 H), 0.73 (s, 9 H), -0.15 (s, 3 H), -0.25 (s, 3 H)。
【0263】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した2Lの四口丸底フラスコに、(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]プロパン酸ベンジル(78g,173.54mmol,1.00当量)、X-ホス(8.27g,0.10当量)、Pd(OAc)
2(1.95g,8.69mmol,0.05当量)、トルエン(1500mL)、モルホリン(45.3g,519.97mmol,3.00当量)、Cs
2CO
3(170g,3.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を90℃で16時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として64g(81%)の(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 456 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 7.34-7.31 (m, 5 H), 7.12 (d, J=4.2 Hz, 2 H), 6.90-6.80 (m, 2 H), 5.20-5.10 (m, 2 H), 4.36-4.32 (m, 1 H), 3.90-3.80 (m, 4 H), 3.13-3.05 (m, 4 H), 3.04-2.95 (m, 1 H), 2.89-2.82 (m, 1 H), 0.79 (s, 9 H), -0.15 (s, 3 H), -0.20 (s, 3 H)。
【0265】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル(M4):2000mLの四口丸底フラスコに、(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル(60g,131.68mmol,1.00当量)、テトラヒドロフラン(1200mL)を入れた。この後にTBAF(51.7g,197.74mmol,1.20当量)を0℃で少しずつ添加した。結果として生じた溶液を室温で20分間撹拌した。結果として生じた溶液を2000mLのH
2Oで希釈した。結果として生じた溶液を3×500mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機層を3×500mLの水及び1×500mLのブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:3)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色固体として42g(93%)の(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 342 (M+H);
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.40-7.27 (m, 5H), 7.06 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.82(d, J=8.7 Hz, 2H), 5.57(d, J=6.3 Hz, 1H), 5.08(s, 2H), 4.27-4.21(m, 1H), 3.75-3.71(m, 4H), 3.06-3.03(m, 4H), 2.91-2.74(m, 2H)。
【0267】
調製例5:モノマーM5の調製。
以下に示すプロセスでモノマーM5を調製した。
【0268】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタン酸(M5):3000mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(2L)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4,4-ジメチルペンタン酸(30g,122.29mmol,1.00当量)、水素化ナトリウム(48g,2.00mol,16.35当量)、CH
3I(348g,2.45mol,20.05当量)を入れた。結果として生じた溶液を35℃で一晩撹拌した。2000mLの水/氷を添加して反応をクエンチした。塩化水素(2mol/L)で溶液のpH値を4に調整した。結果として生じた溶液を3×2Lの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色固体として23g(73%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 260 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 4.92-4.88 (m, 0.5H), 4.68-4.64 (m, 0.5H), 2.83-2.80 (m, 3H), 1.91-1.64 (m, 2H), 1.51 (s, 9H), 0.96 (s, 9H)。
【0270】
調製例6:モノマーM8の調製。
下記スキーム6に示すプロセスでモノマーM8を調製した。
スキーム6
【0271】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
実験の詳細
【0273】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
(2R)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸:2000mLの三口丸底フラスコに、硫酸(0.5M)(480mL)中の(2R)-2-アミノ-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸(30g,135.57mmol,1.00当量)の溶液、水(180mL)中のNaNO
2(94g,1.36mol,10.00当量)の溶液を入れた。結果として生じた溶液を氷/塩浴内で室温にて一晩撹拌した。固体を濾過で収集した。これは、白色固体として20.0g(66%)の(2R)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 221 (M-H)。
【0275】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
(2R)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸(M8):2000mLの三口丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(1000mL)中の(2R)3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸(40g,179.95mmol,1.00当量)の溶液、炭酸カリウム(50g,361.77mmol,2.00当量)、BnBr(61g,356.66mmol,2.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた溶液を2000mLのEAで希釈した。結果として生じた混合物を3×2000mLの水で洗浄した。結果として生じた混合物を2×2000mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:50〜1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として42g(75%)の(2R)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.40-7.27 (m, 7H), 7.10 (d, J=8.1Hz, 2H), 5.20 (s,2H), 4.49 (t, J=5.4Hz, 1H),3.14-2.93 (m, 2H), 1.31(s, 9H)。
【0277】
調製例7:モノマーM9の調製。
下記スキーム7に示すプロセスでモノマーM9を調製した。
スキーム7
【0278】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
実験の詳細
【0280】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン酸:1000mLの三口丸底フラスコに、(2R)2-アミノ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン酸塩酸塩(10g,35.01mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら水(150mL)中のNaNO
2(29g,420.29mmol,12.00当量)の溶液を滴加した。これに硫酸(0.5M/L)(300mL)を加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた溶液を3×200mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×200mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として11g(粗製)の(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 249 (M-H)。
【0282】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン酸ベンジル(M9):1000mLの三口丸底フラスコに、(2R)2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル] プロパン酸(11g,43.97mmol,1.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(300mL)、炭酸カリウム(12g,86.82mmol,2.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら(ブロモメチル)ベンゼン(9g,52.62mmol,1.20当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。次に100mLの水を添加して反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×150mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×200mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として7.6g(51%)の(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル] プロパン酸ベンジルをもたらした。
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.45-7.30 (m, 7 H), 7.25-7.17 (m, 2 H), 5.70 (d, J=2.7 Hz, 1 H), 5.10 (s, 2 H), 4.34-4.32 (m, 1 H), 3.04-2.98 (m, 1 H), 2.92-2.85 (m, 1 H)。
【0284】
調製例8:モノマーM10の調製。
下記スキーム8に示すプロセスでモノマーM10を調製した。
スキーム8
【0285】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
実験の詳細
【0287】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
4-(5-ブロモピリジン-2-イル)モルホリン:1Lの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(300mL)中の5-ブロモ-2-クロロピリジン(50g,259.82mmol,1.00当量)の溶液、モルホリン(91g,1.04mol,4.00当量)、炭酸カリウム(108g,781.42mmol,3.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を120℃で一晩撹拌した。結果として生じた溶液を5×150mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×100mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。結果として生じた混合物をPE:EA=1:5で洗浄した。これは、白色固体として80g(63%)の4-(5-ブロモピリジン-2-イル)モルホリンをもたらした。MS (ES, m/z): 243 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 8.22 (s, 1 H), 7.57 (d, J=4.5Hz, 1 H), 6.54 (d, J=2.4Hz, 1 H), 3.82 (t, J=5.1 Hz, 4 H), 3.48 (t, J=5.1Hz, 4 H)。
【0289】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
(2E)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパ-2-エン酸メチル:窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(120mL)中の4-(5-ブロモピリジン-2-イル)モルホリン(5g,20.57mmol,1.00当量)の溶液、プロパ-2-エン酸メチル(3.54g,41.12mmol,2.00当量)、Pd(OAc)
2(92mg,0.41mmol,0.02当量)、炭酸水素ナトリウム(3.46g,41.19mmol,2.00当量)、Bu
4NCl(11.4g,41.02mmol,2.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を100℃で3日間撹拌した。結果として生じた溶液を5×150mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×100mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。濾過して固体を取り除いた。これは、淡褐色固体として11.5g(56%)の(2E)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパ-2-エン酸メチルをもたらした。MS (ES, m/z): 249 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 8.30 (s, 1 H), 7.72-7.58 (m, 2 H), 6.64 (d, J=4.5Hz, 1 H), 6.27 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 3.84-3.80 (m, 7 H), 3.62 (t, J=4.8 Hz, 4 H)。
【0291】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0292】
(2E)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパ-2-エン酸:500mLの丸底フラスコに、メタノール/H
2O(60:60mL)中の(2E)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパ-2-エン酸メチル(11g,44.31mmol,1.00当量)の溶液、LiOH(10.6g,442.59mmol,10.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を80℃で1時間撹拌した。結果として生じた溶液を150mlの水で希釈した。NaHCO
3(飽和)で溶液のpH値を6〜7に調整した。結果として生じた溶液を5×150mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×150mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、淡褐色固体として10.4g(粗製)の(2E)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパ-2-エン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 245 (M+H)。
【0293】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
(2E)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパ-2-エン酸ベンジル:250mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(70mL)中の(2E)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパ-2-エン酸(4g,17.08mmol,1.00当量)の溶液、炭酸カリウム(7.1g,51.37mmol,3.00当量)、(ブロモメチル)ベンゼン(4.4g,25.73mmol,1.50当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた溶液を5×150mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×150mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。結果として生じた混合物を1×70mLのPEで洗浄した。固体を濾過で収集した。これは、黄色固体として10g(72%)の(2E)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパ-2-エン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 325 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 8.30 (s, 1 H), 7.70-7.62 (m, 2 H), 7.45-7.32 (m, 5 H), 6.63 (d, J=4.5Hz, 1 H), 6.32 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 5.25 (s, 2 H), 3.82 (t, J=4.5Hz, 4 H), 3.63-3.60 (m, 4 H)。
【0295】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
(2R,3S)-2,3-ジヒドロキシ-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸:100mLの三口丸底フラスコに、tert-ブタノール:H
2O(20:20mL)、AD-ミックスα(8.6g)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら(2E)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパ-2-エン酸ベンジル(2g,6.17mmol,1.00当量)及びMeSO
2NH
2(586g,6.17mol,1.00当量)を添加した。結果として生じた溶液を室温で3日間撹拌した。次にNa
2SO
3を添加して反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×150mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡黄色固体として5.4g(49%)の(2R,3S)-2,3-ジヒドロキシ-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 359 (M+H)。
【0297】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸ベンジル(M10):100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(15mL)中の(2R,3S)-2,3-ジヒドロキシ-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸ベンジル(1.5g,4.19mmol,1.00当量)の溶液、トリフルオロ酢酸(5mL)、Et
3SiH(10mL)を入れた。結果として生じた溶液を50℃で3日間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。次に水/氷を加えて反応をクエンチした。溶液のpH値を炭酸水素ナトリウム水溶液で9に調整した。結果として生じた溶液を3×40mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:2)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として2.3g(27%)の(2R)-2-ヒドロキシ-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 343 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 8.02 (s, 1 H), 7.43-7.32 (m, 6 H), 6.54 (d, J=4.4 Hz, 1 H), 5.21 (s, 2 H), 4.52-4.46 (m, 1 H), 3.84 (t, J=7.8Hz, 4 H), 3.48 (t, J=4.8Hz, 4 H) 3.05-3.01 (m, 1H), 2.91-2.85 (m, 1H)。
【0299】
調製例9:モノマーM11の調製。
下記スキーム9に示すプロセスでモノマーM11を調製した。
スキーム9
【0300】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
実験の詳細
【0302】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
(2R)-3-(4-シアノフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸:500mLの三口丸底フラスコに、(2R)2-アミノ-3-(4-シアノフェニル)プロパン酸(10g,52.58mmol,1.00当量)、0.5M硫酸(100mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら水(20mL)中のNaNO
2(21.8g,315.94mmol,5.98当量)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を室温で18時間撹拌した。結果として生じた溶液を2×500mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機混合物を2×500mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、淡黄色液体として9g(粗製)の(2R)-3-(4-シアノフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 190 (M-H)。
【0304】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
(2R)-3-(4-シアノフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M11):250mLの丸底フラスコに、(2R)3-(4-シアノフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸(9g,47.08mmol,1.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(150mL)を入れた。この後に0℃で炭酸カリウム(20.6g,149.05mmol,3.17当量)を少しずつ加えた。これに0℃で撹拌しながらBnBr(16.9g,98.81mmol,2.10当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で16時間撹拌した。結果として生じた溶液を50mLの水で希釈し、2×200mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を混ぜ合わせた。混ぜ合わせた混合物を3×150mLのNaCl水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/10〜1/5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡黄色液体として2.5g(19%)の(2R)-3-(4-シアノフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 7.50 (d, J=4.0 Hz, 2 H), 7.43-7.32 (m, 5 H), 7.23 (d, J=4.0 Hz, 2 H), 5.31-5.13 (m, 2 H), 4.53-4.49 (m, 1 H), 3.21-3.15 (m, 1 H), 3.06-2.99 (m, 1 H)。
【0306】
調製例10:モノマーM16の調製。
下記スキーム10に示すプロセスでモノマーM16を調製した。
スキーム10
【0307】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
実験の詳細
【0308】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの丸底フラスコに、(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]プロパン酸ベンジル(14.53g,32.33mmol,1.00当量)、4,4-ジフルオロピペリジン(6.2g,51.19mmol,1.20当量)、Cs
2CO
3(19g,3.00当量)、X-ホス(309mg,0.02当量)、トルエン(50mL)、Pd(OAc)
2(145mg,0.65mmol,0.02当量)を入れた。結果として生じた溶液を90℃で16時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:6)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として12.28g(78%)の(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)フェニル]プロパン酸ベンジルをもたらした。
【0310】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
(2R)-3-[4-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M16):100mLの三口丸底フラスコに、(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル(12.28g,25.08mmol,1.00当量)、テトラヒドロフラン(30mL)、TBAF(8.4g,32.13mmol,1.20当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で20分間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。結果として生じた溶液を100mLの酢酸エチルで希釈した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として6.8g(72%)の(2R)-3-[4-(4,4-ジフルオロピペリジン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 376 (M+H)。
【0312】
調製例11:モノマーM17の調製。
下記スキーム11に示すプロセスでモノマーM17を調製した。
スキーム11
【0313】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
実験の詳細
【0315】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4,4,4-トリフルオロブタン酸ベンジル:100mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(15mL)、2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4,4,4-トリフルオロブタン酸(1.5g,5.83mmol,1.00当量)、Cs
2CO
3(5.7g,17.49mmol,3.00当量)、BnBr(1.1g,6.43mmol,1.10当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で4時間撹拌した。結果として生じた溶液を20mLの水で希釈し、3×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機層を1×40mLのブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として1.3g(64%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4,4,4-トリフルオロブタン酸ベンジルをもたらした。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.40-7.34 (m, 5H), 5.25 (s, 2H), 4.60-4.59 (m, 1H), 2.78-2.71(m, 2H), 1.45 (s, 9H)。
【0317】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4,4-トリフルオロブタン酸ベンジル:250mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(25mL)、2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4,4,4-トリフルオロブタン酸ベンジル(3.1g,8.93mmol,1.00当量)、Ag
2O (5.4g)、CH
3I(17g,119.77mmol,13.42当量)を入れた。結果として生じた溶液を60℃で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を80mLの水で希釈し、3×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機層を1×20mLのブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として2.8g(87%)の2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4,4-トリフルオロブタン酸ベンジルをもたらした。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.38-7.35 (m, 5H), 5.26-5.20 (m, 2H), 4.47-4.44 (m, 1H), 2.96-2.89 (m, 3H), 2.79-2.63 (m, 2H), 1.47-1.41 (m, 9H)。
【0319】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4,4-トリフルオロブタン酸(M17):100mLの丸底フラスコに、酢酸エチル(20mL)、2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4,4-トリフルオロブタン酸ベンジル(3.1g,8.58mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(300mg)を入れ、上記溶液に水素を導入した。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、黄色油として2.1g(90%)の2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4,4-トリフルオロブタン酸をもたらした。
【0321】
調製例12:モノマーM19の調製。
下記スキーム12に示すプロセスでモノマーM19を調製した。
スキーム12
【0322】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
実験の詳細
【0324】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
(2S)-2-[(ジフェニルメチリデン)アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸tert-ブチル:500mLの三口丸底フラスコに、2-[(ジフェニルメチリデン)アミノ]酢酸tert-ブチル(15g,50.78mmol,1.00当量)、1-ブロモプロパン-2-オン(8.2g,59.86mmol,1.20当量)、トルエン(150mL)、クロロメタン(65mL)を入れた。この後にCAS:200132-54-3(1.57g,2.59mmol,0.05当量)、を-20℃で少しずつ加えた。これに-20℃で撹拌しながら水(30mL)中の水酸化カリウム(28.6g,510.71mmol,10.00当量)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を-20℃で48時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を水(50mL×3)及びブライン(50mL×1)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィーで下記条件を用いて精製した(IntelFlash-1):カラム、C18シリカゲル;移動相、CH
3CN/H
2O(0.5% NH
3H
2O);検出器、UV 254nm。これは、白色固体として12.0g(68%)の(2S)-2-[(ジフェニルメチリデン)アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 350 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 7.64-7.61 (m, 2 H), 7.45-7.28 (m, 6 H), 7.19-7.16 (m, 2 H), 4.74-4.72 (m, 2H), 4.10-4.06 (m, 1 H), 2.62-2.57 (m, 2 H), 1.52 (s, 3 H), 1.45 (s, 9 H)。
【0326】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
(2S)-2-アミノ-4-メチルペンタ-4-エン酸tert-ブチル:250mLの丸底フラスコに、2N HCl(100mL)中の(2S)-2-[(ジフェニルメチリデン)アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸tert-ブチル(10g,28.62mmol,1.00当量)の溶液を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。結果として生じた溶液を3×30mLのn-ヘキサンで抽出し、水層を混ぜ合わせた。水相のpH値をNaHCO
3(飽和)で9に調整した。結果として生じた溶液を4×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×30mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として4.2g(79%)の(2S)-2-アミノ-4-メチルペンタ-4-エン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 186 (M+H)。
【0328】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
(2S)-2-アミノ-4-メチルペンタ-4-エン酸:250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(20mL)中の(2S)-2-アミノ-4-メチルペンタ-4-エン酸tert-ブチル(4.2g,22.67mmol,1.00当量)の溶液、トリフルオロ酢酸(10mL)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、褐色油として3g(粗製)の(2S)-2-アミノ-4-メチルペンタ-4-エン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 128 (M-H)。
【0330】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸:250mLの丸底フラスコに、ジオキサン(100mL)中の(2S)-2-アミノ-4-メチルペンタ-4-エン酸(3g,23.23mmol,1.00当量)の溶液、(Boc)
2O(7.5g,34.36mmol,1.50当量)、水(5mL)中の水酸化ナトリウム(3g,75.00mmol,3.00当量)の溶液を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。結果として生じた溶液を2×20mLのn-ヘキサンで抽出し、水相を混ぜ合わせた。水相のpH値をHCl(2N.)で6〜5に調整した。結果として生じた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×30mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として3.5g(66%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 228 (M-H)。
【0332】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0333】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸ベンジル:250mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(80mL)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸(3.5g,15.27mmol,1.00当量)の溶液、BnBr(3.2g,18.71mmol,1.20当量)、炭酸カリウム(6.3g,45.58mmol,3.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。次に水(100ml)を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×40mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×30mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡黄色油として4g(82%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 320 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 7.39-7.33 (m, 5 H), 5.23-5.12 (m, 2 H), 4.96-4.94 (m, 1 H), 4.80 (d, J=14.0 Hz, 2 H), 4.47-4.46 (m, 1H), 2.58-2.51 (m, 1 H), 2.42-2.35 (m, 1 H), 1.73 (s, 3 H), 1.27 (s, 9 H)。
【0334】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸ベンジル:250mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸ベンジル(5.2g,16.28mmol,1.00当量)の溶液、Ag
2O(11.2g,3.00当量)、AcOH(1g,16.65mmol,1.00当量)、CH
3I(23g,162.04mmol,10.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を水(200mL)で希釈し、3×70mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を2×50mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡黄色油として4g(74%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 334 (M+H);1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 7.36 (s, 5 H), 5.23 (s, 2 H), 5.13-5.06 (m, 0.5 H), 4.83-4.73 (m, 2.5 H), 2.83-2.77 (m, 3H), 2.66-2.46 (m, 2 H), 1.78 (s, 3 H), 1.47-1.33 (m, 9 H)。
【0336】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-オキソペンタン酸ベンジル:100mLの丸底フラスコに、CH
3CN:H
2O:EA( mL)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタ-4-エン酸ベンジル(4g,12.00mmol,1.00当量)の溶液、RuCl
3(124mg,0.05当量)、NaIO
4(10.3g,4.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。結果として生じた溶液を3×60mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×30mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡褐色油として3g(75%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-オキソペンタン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 336 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 7.35 (s, 5 H), 5.20-5.10 (m, 2 H), 4.70-4.66 (m, 1 H), 2.94-2.74 (m, 5H), 2.24-2.22 (m, 3 H), 1.49-1.31 (m, 9 H)。
【0338】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロペンタン酸ベンジル:30mLのバイアルに、ジクロロメタン(3mL)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-オキソペンタン酸ベンジル(500mg,1.49mmol,1.00当量)の溶液、メタノール(0.01mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDAST(1.5mL)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。次に水/氷を加えて反応をクエンチした。溶液のpH値をNaHCO
3(飽和)で9に調整した。結果として生じた溶液を3×50mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×30mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として1.8g(42%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロペンタン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 338 (M+H);
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.37-7.33 (m, 5 H), 5.20-5.09 (m, 2 H), 4.82-4.59 (m, 1 H), 2.77-2.76 (m, 3H), 2.57-2.47 (m, 2 H), 1.72-1.57 (m, 3 H), 1.41-1.30 (m, 9 H)。
【0340】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロペンタン酸(M19):100mLの丸底フラスコに、メタノール(20mL)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロペンタン酸ベンジル(900mg,2.52mmol,1.00当量)の溶液、パラジウム炭素(50mg)を入れた。上記溶液に水素を導入した。結果として生じた溶液を室温で30分間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、白色固体として700mg(粗製)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジフルオロペンタン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 268 (M+H)。
【0341】
調製例13:モノマーM20の調製。
下記スキーム13に示すプロセスでモノマーM20を調製した。
スキーム13
【0342】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0343】
実験の詳細
【0344】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパン酸tert-ブチル:2Lの丸底フラスコに、(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパン酸(50g,209.01mmol,1.00当量)、アセトニトリル(400mL)、メタンペルオキソ酸カリウム(potassium potassium methaneperoxoate)(180g,1.29mol,6.50当量)、ベンジルトリエチルアザニウムクロリド(benzyltriethylazanium chloride)(47g,206.35mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で5時間撹拌した。次に2-ブロモ-2-メチルプロパン(250mL,10.20当量)を加えた。結果として生じた溶液を油浴内で50℃にて一晩撹拌した。反応混合物を冷却した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を1.5Lの酢酸エチルに溶かした。結果として生じた混合物を1×500mLのH
2Oで洗浄した。有機層を2×400mLのブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、白色固体として39g(63%)の(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 296 (M+H)。
【0346】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
(2R)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-3-ヨードプロパン酸tert-ブチル:250mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(150mL)、(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパン酸tert-ブチル(20g,67.72mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらメチルトリフェノキシホスホニウムヨージド(43g,95.09mmol,1.30当量)を少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水/氷浴で0℃に冷却した。次に30gの炭酸水素ナトリウムを加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を260mLのH
2Oで希釈した。結果として生じた溶液を3×300mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機層を2×200mLの水酸化ナトリウム水溶液(0.05mol/L)で洗浄した。有機層を1×200mLのブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:100〜1:30)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として20g(73%)の(2R)2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-3-ヨードプロパン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 406 (M+H)。
【0348】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)、亜鉛(16g,244.61mmol,5.00当量)、ジヨーダン(diiodane)(1.25g,4.92mmol,0.10当量)を入れて混合物を撹拌し、反応混合物が無色になったら、(2R)2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-3-ヨードプロパン酸tert-ブチル(20g,49.35mmol,1.00当量)及びI2(1.25g,4.92mmol,0.10当量)を反応混合物に加えた。この後に-30℃でN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)中のヘキサフルオロプロパン-2-オン(100mL,3.00当量)の溶液を加えた。結果として生じた溶液を室温で4時間撹拌した。結果として生じた溶液を500mLの氷水で希釈した。結果として生じた溶液を3×200mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機層を3×100mLのブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物をフラッシュ分取HPLCで下記条件を用いて精製した(IntelFlash-1):カラム、C18シリカゲル;移動相、CH
3CN/H
2O=30%、20分以内にCH
3CN/H
2O=65%に増加;検出器、UV 220nm。これは、白色固体として17g(77%)の(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル] アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチルをもたらした。
MS (ES, m/z): 446 (M+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.52-7.3 (m, 5H), 6.15-5.80 (br, 1H), 5.16 (s, 2H), 4.52-4.40 (m, 1H), 2.80-2.70 (m, 1H), 2.40-2.25 (m, 1H), 1.50 (s, 9H)。
【0350】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの丸底フラスコに、トルエン(Tol)(50mL)、(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル(12.34g,27.71mmol,1.00当量)、2-クロロ-2-オキソ酢酸フェニル(7.4g,40.09mmol,1.45当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら1時間でピリジン(3g,37.93mmol,1.40当量)を滴加した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これにAIBN(1.8g,10.96mmol,0.40当量)を加え、粗生成物を油浴内で100℃にて水素化トリブチルスズ(14.4g,49.65mmol,1.80当量)及びトルエンに加えた。結果として生じた溶液を油浴内で100℃にて1時間撹拌した。反応混合物を冷却した。結果として生じた溶液を100mLのエーテルで希釈した。次に30gのKF/Al
2O
3を加えて反応をクエンチした。反応混合物を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:100〜1:30)を用いるシリカゲルカラムにかけた。粗生成物をフラッシュ分取HPLCにより下記条件で精製した(IntelFlash-1):カラム、C18シリカゲル;移動相、CH
3CN/H
2O=40%、20分以内でCH
3CN/H
2O=78%に増加;検出器、UV 254nm。これは、白色固体として1.2g(10%)の(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 430 (M+H);
1H NMR: (300MHz, CDCl
3, ppm): 7.46-7.31 (m, 5H), 5.46-5.30 (br, 1H), 5.15 (s, 2H), 4.50-4.30 (m, 1H), 3.40-3.20 (m, 1H), 2.45-2.00 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
【0352】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
(2S)-2-アミノ-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル:100mLの丸底フラスコに、パラジウム炭素(400mg)、メタノール(40mL)、(2S)-2-[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル(2.1g,4.89mmol,1.00当量)を入れ、上記溶液に水素を導入した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは無色油として1.4g(97%)の(2S)-2-アミノ-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 296 (M+H)。
【0354】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
(2S)-2-[ベンジル(メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル:250mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(40mL)、(2S)-2-アミノ-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル(1.35g,4.57mmol,1.00当量)を入れた。この後にベンズアルデヒド(1.17g,11.03mmol,2.50当量)を0℃で滴加した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。これにNaBH
3CN(820mg,13.23mmol,3.00当量)を0℃で少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。混合物にホルムアルデヒド(330mg,10.99mmol,2.50当量)を0℃で少しずつ加えた。これにNaBH
3CN(820mg,13.23mmol,3.00当量)を0℃で少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(エーテル:n-ヘキサン=1:1)で精製した。これは、無色油として800mg(44%)の(2S)-2-[ベンジル(メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 400 (M+H)。
【0356】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
(2S)-5,5,5-トリフルオロ-2-(メチルアミノ)-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル:50mLの丸底フラスコに、(2S)-2-[ベンジル(メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル(240mg,0.60mmol,1.00当量)、酢酸エチル(10mL)、パラジウム炭素(50mg)を入れた。上記溶液にH
2(ガス)を導入した。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。これは、無色油として130mg(70%)の(2S)-5,5,5-トリフルオロ-2-(メチルアミノ)-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 310 (M+H)。
【0358】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
(2S)-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル:8mLの丸底フラスコに、ジオキサン(2mL)、水(1滴)、(2S)-5,5,5-トリフルオロ-2-(メチルアミノ)-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル(130mg,0.42mmol,1.00当量)、NaHCO
3(43mg,0.51mmol,1.20当量)、9H-フルオレン-9-イルメチルクロロホルマート(120mg,0.46mmol,1.10当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(EtOAc:PE=1:5)で精製した。これは、無色油として150mg(67%)の(2S)-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 554 (M+Na)。
【0360】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
(2S)-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸(M20):50mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(10mL)、(2S)-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸tert-ブチル(150mg,0.28mmol,1.00当量)を入れた。この後に撹拌しながらトリフルオロ酢酸(3mL)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で4時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、無色油として210mgの(2S)-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 476 (M+H);
1H NMR: (300MHz, CDCl
3, ppm): 7.82-7.78 (m, 2H), 7.63-7.50 (m, 2H), 7.47-7.30 (m, 4H), 4.82-4.30 (m, 5H), 2.90-2.78 (m, 3H), 2.60-2.20 (m, 2H)。
【0362】
調製例14:モノマーM21の調製。
下記スキーム14に示すプロセスでモノマーM21を調製した。
スキーム14
【0363】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
実験の詳細
【0365】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
4-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)モルホリン:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した1Lの丸底フラスコに、トルエン(300mL)中の4-ブロモ-2-フルオロ-1-ヨードベンゼン(15g,49.85mmol,1.00当量)の溶液、Pd
2(dba)
3(1.3g,1.42mmol,0.03当量)、Cs
2CO
3(41g,125.45mmol,2.50当量)、キサントホス(XantPhos)(2.9g,5.01mmol,0.10当量)、モルホリン(4.3g,49.36mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を100℃で一晩撹拌した。次に150mLの水を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:15)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色固体として10.5g(81%)の4-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)モルホリンをもたらした。
MS (ES, m/z): 260 (M+H)。
【0367】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0368】
(2E)-3-[3-フルオロ-4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパ-2-エン酸ベンジル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した100mLの丸底フラスコに、4-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)モルホリン(1.25g,4.81mmol,1.00当量)、Pd(OAc)
2(50mg,0.22mmol,0.05当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(30mL)中の炭酸水素ナトリウム(810mg,9.64mmol,2.00当量)の溶液、Bu
4NCl(2.7g,9.72mmol,2.00当量)、プロパ-2-エン酸ベンジル(1.6g,9.87mmol,2.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を100℃で36時間撹拌した。次に水を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を4×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×60mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色固体として10.5g(80%)の(2E)-3-[3-フルオロ-4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパ-2-エン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 342 (M+H)。
【0369】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
(2R,3S)-3-[3-フルオロ-4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-2,3-ジヒドロキシプロパン酸ベンジル:250mLの三口丸底フラスコに、tert-ブタノール/H
2O(60:60mL)中のAD-ミックスα(12.3g)の溶液を入れた。この後に(2E)-3-[3-フルオロ-4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパ-2-エン酸ベンジル(3g,8.79mmol,1.00当量)を0℃で少しずつ加えた。これにMeSO
2NH
2(1.23g,1.00当量)を0℃で少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で3日間撹拌した。次にNa
2SO
3を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×60mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として9.5g(72%)の(2R,3S)-3-[3-フルオロ-4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-2,3-ジヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 376 (M+H)。
【0371】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
(2R)-3-[3-フルオロ-4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M21):40mLのバイアルに、ジクロロメタン(2mL)中の(2R,3S)-3-[3-フルオロ-4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-2,3-ジヒドロキシプロパン酸ベンジル(900mg,2.40mmol,1.00当量)の溶液、Et
3SiH(4mL)、トリフルオロ酢酸(2mL)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3日間撹拌した。次に水/氷を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×80mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×60mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:3)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、赤みがかった油として4.1g(48%)の(2R)-3-[3-フルオロ-4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 360 (M+H)。
【0373】
調製例15:モノマーM24の調製。
下記スキーム15に示すプロセスでモノマーM24を調製した。
スキーム15
【0374】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
実験の詳細
【0376】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(4-フルオロフェニル)フェニル]プロパン酸ベンジル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した100mLの丸底フラスコに、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(1g,7.15mmol,1.50当量)、ジオキサン(20mL)、水(2mL)、(2R)3-(4-ブロモフェニル)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]プロパン酸ベンジル(2g,4.45mmol,1.00当量)、炭酸ナトリウム(1.2g,11.32mmol,2.50当量)、Pd(PPh
3)
4(250mg,0.22mmol,0.05当量)を入れた。結果として生じた溶液を70℃で3時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、石油エーテルを用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として2.1g(粗製)の(2R)2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(4-フルオロフェニル)フェニル]プロパン酸ベンジルをもたらした。
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.70-7.54 (m, 4 H), 7.45 (d, J=4.2 Hz, 1 H), 7.39-7.25 (m, 8 H), 7.16 (d, J=4.2 Hz, 1 H), 5.14 (s, 2 H), 4.53-4.47 (m, 1 H), 3.06-2.86 (m, 2 H), 0.73 (s, 9 H), -0.13 (s, 3 H), -0.23 (s, 3 H)。
【0378】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
(2R)-3-[4-(4-フルオロフェニル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M24):(2R)2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(4-フルオロフェニル)フェニル]プロパノアート(2.1g,4.52mmol,1.00当量)、テトラヒドロフラン(50mL)。この後にTBAF(1.5g,5.74mmol,1.30当量)を0℃で少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で40分間撹拌した。次に水/氷を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×60mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×50mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色粗固体として1.2g(76%)の(2R)3-[4-(4-フルオロフェニル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 7.56-7.51 (m, 2 H), 7.46-7.32 (m, 7 H), 7.25-7.22 (m, 2 H), 7.17-7.11 (m, 2 H), 5.27-5.15 (m, 2 H), 4.53-4.47 (m, 1 H), 3.12-2.92 (m, 2 H)。
【0380】
調製例16:モノマーM25の調製。
下記スキーム16に示すプロセスでモノマーM25を調製した。
スキーム16
【0381】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
実験の詳細
【0383】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの丸底フラスコに、(2R)3-(4-ブロモフェニル)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]プロパン酸ベンジル(1.58g,3.52mmol,1.00当量)、2-(4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(1g,4.23mmol,1.20当量)、K
3PO
4(1.86g,8.76mmol,2.50当量)、Pd(dppf)
2Cl
2(130mg,0.18mmol,0.05当量)、ジオキサン(25mL)、水(2.5mL)を入れた。結果として生じた溶液を75℃で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:50)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として1.5g(89%)の(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]プロパン酸ベンジルをもたらした。
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.40-7.28 (m, 7 H), 7.17 (d, J=4.0 Hz, 2 H), 6.07 (t, J=3.9 Hz, 1 H), 5.23- 5.13 (m, 2 H), 4.44-4.40 (m, 1 H), 3.13-3.08 (m, 1 H), 2.98-2.91 (m, 1 H), 2.47-2.42 (m, 2 H), 2.04-2.03 (m, 2 H), 1.57 (t, J=6.1 Hz, 2 H), 1.01 (s, 6 H), 0.85 (s, 9 H), -0.07 (s, 3 H), -0.15 (s, 3 H)。
【0385】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
(2R)-3-[4-(4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M25):100mLの三口丸底フラスコに、(2R)2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル(1.5g,3.13mmol,1.00当量)、テトラヒドロフラン(25mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらテトラヒドロフラン(5mL)中のTBAF(980mg,3.75mmol,1.20当量)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。次に12mLの水/氷を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×25mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×30mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として1g(88%)の(2R)3-[4-(4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 365 (M+H);
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.41-7.28 (m, 7 H), 7.11 (d, J=4.0 Hz, 2 H), 6.08-6.06 (m, 1 H), 5.20 (s, 2 H), 4.53-4.49 (m, 1 H), 3.20-3.09 (m, 1 H), 3.02-2.98 (m, 1 H), 2.45-2.40 (m, 2 H), 2.02-2.00 (m, 2 H), 1.60-1.52(m, 2 H), 0.99 (s, 6 H)。
【0387】
調製例17:モノマーM28の調製。
下記スキーム17に示すプロセスでモノマーM28を調製した。
スキーム17
【0388】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0389】
実験の詳細
【0390】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸:250mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(140mL)、(2S)-2-アミノ-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸(7g,31.63mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらH
2O(25mL)中の炭酸カリウム(10.9g,78.87mmol,2.50当量)の溶液を滴加した。これに0℃で撹拌しながらテトラヒドロフラン(5mL)中のBoc
2O(10.2g,46.74mmol,1.50当量)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。塩化水素(3mol/L)で溶液のpH値を6に調整した。結果として生じた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機層を3×50mLのブラインで洗浄した。この層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、白色固体として14gの(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 322 (M+H)。
【0392】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0393】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸メチル:100mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(80mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸(10.1g,31.42mmol,1.00当量)、Ag
2O(14.6g,2.00当量)、CH
3I(5.4g,38.04mmol,1.10当量)を入れた。結果として生じた溶液を油浴内で60℃にて2時間撹拌した。反応混合物を冷却した。結果として生じた溶液を200mLの氷水で希釈した。結果として生じた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機層を3×50mLのブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として11.7g(粗製)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸メチルをもたらした。MS (ES, m/z): 336 (M+H)。
【0394】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0395】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸メチル:250mLの三口丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(150mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸メチル(11.7g,34.88mmol,1.00当量)、Ag
2O(16g,3.00当量)、CH
3I(14.7g,103.56mmol,2.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を冷却した。結果として生じた溶液を400mLの氷水で希釈した。結果として生じた溶液を3×300mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機層を3×100mLのブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として13.7g(粗製)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸メチルをもたらした。
【0396】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0397】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸(M28):500mLの丸底フラスコに、メタノール(200mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸メチル(13.7g,39.20mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらH
2O(40mL)中のLiOH(9.4g,392.48mmol,10.00当量)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。塩化水素(12mol/L)で溶液のpH値を7に調整した。結果として生じた溶液を3×100mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、無色油として10g(76%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 336(Ms+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.33-7.27 (m, 2H), 7.17-7.11(m, 2H), 4.90-4.63 (m, 1H), 3.35-3.23 (m, 1H), 3.15-2.89 (m, 1H), 2.75 (d, J=22.8Hz, 3H),1.47-1.23 (m, 18H)。
【0398】
調製例18:モノマーM29の調製。
下記スキーム18に示すプロセスでモノマーM29を調製した。
スキーム18
【0399】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0400】
実験の詳細
【0401】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパン酸ベンジル:100mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパン酸(3g,8.79mmol,1.00当量)、Cs
2CO
3(9g,27.62mmol,3.14当量)、BnBr(1.6g,9.36mmol,1.06当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:4)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として4.5gの(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 432(M+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.59-7.11(m, 14H), 5.23-5.19(m, 2H), 5.05-5.04(m, 0.5H), 4.72-4.65(m, 0.5H), 3.15-3.14(m, 2H), 1.44(s,9H)。
【0403】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパン酸ベンジル:(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパン酸ベンジル(4.5g,10.43mmol,1.00当量)、Ag
2O(4.8g)、CH
3I(7.4g,52.13mmol,5.00当量)。結果として生じた溶液を60℃で3時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として2.4g(52%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 446 (M+H);
1HNMR (300 MHz,CD
3OD): δ7.59-7.28(m, 14H),5.22(s, 2H), 4.80-4.71(m,1H), 3.37-3.11(m,2H), 2.71(s,3H), 1.48-1.45(m,9H)
【0405】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0406】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパン酸(M29):100mLの丸底フラスコに、酢酸エチル(10mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパン酸ベンジル(2.4g,5.39mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(0.4g)、水素(十分なg)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、無色油として1.4g(73%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパン酸をもたらした。
【0407】
調製例19:モノマーM30の調製。
下記スキーム19に示すプロセスでモノマーM30を調製した。
スキーム19
【0408】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0409】
実験の詳細
【0410】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸:5Lの四口丸底フラスコに、硫酸/H
2O(0.5mol/L)(3.2L)、(2R)2-アミノ-3-(4-ブロモフェニル)プロパン酸(100g,409.69mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらH
2O(500mL)中のNaNO
2(350g,5.07mol,12.38当量)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。固体を濾過により収集した。固体をオーブン内で減圧下にて乾燥させた。これは、白色固体として146g(73%)の(2R)3-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 243(M-H)。
【0412】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
(2R)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した1Lの丸底フラスコに、ジオキサン(500mL)、H
2O(50mL)、(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸(30g,122.41mmol,1.00当量)、2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(40g,190.41mmol,1.60当量)、K
3PO
4(65g,306.21mmol,2.50当量)、Pd(dppf)Cl
2(4.5g,6.15mmol,0.05当量)を入れた。結果として生じた溶液を油浴内で75℃にて2時間撹拌した。反応混合物を冷却した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を100mLのエーテルに溶かした。濾過して固体を取り除いた。固体を10mLのH
2O及び500mLのTHFに溶かした。塩化水素(12mol/L)で溶液のpH値を4〜5に調整した。濾過して固体を取り除いた。濾液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、淡褐色固体として28g(92%)の(2R)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 249(M+H)。
【0414】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0415】
(2R)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M30):500mLの丸底フラスコに、トルエン(300mL)、(2R)3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸(9g,36.25mmol,1.00当量)、フェニルメタノール(10.3g,95.25mmol,2.50当量)、TsOH (2g,11.61mmol,0.30当量)、4A-MS(5.4g)を入れた。結果として生じた溶液を油浴内で110℃にて40分間撹拌した。反応混合物を冷却した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10〜1:3)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として24g(98%)の(2R)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 339 (M+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.62-7.30(m, 7H), 7.13(d, J=8.4Hz, 2H), 6.12-6.10(m,1H), 5.24(s,2H), 4.52-4.48(m,1H), 4.35-4.32(m,2H), 3.96-3.92(m,2H), 3.16-2.95(m, 2H), 2.67-2.49(m,2H)。
【0416】
調製例20:モノマーM33の調製。
下記スキーム20に示すプロセスでモノマーM33を調製した。
スキーム20
【0417】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
実験の詳細
【0419】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0420】
(2S)-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-2-[(ジフェニルメチリデン)アミノ]プロパン酸tert-ブチル:1000mLの三口丸底フラスコに、2-[(ジフェニルメチリデン)アミノ]酢酸tert-ブチル(30g,101.57mmol,1.00当量)、トルエン(315mL)、1-ブロモ-4-(ブロモメチル)-2-フルオロベンゼン(54g,201.55mmol,1.98当量)のクロロホルム(135mL)中の溶液、O-アリル-N-(9-アントラセニルメチル)シンコニジニウムブロミド(1.1g,2.09mmol,0.02当量)、水酸化カリウム(56g,998.04mmol,9.83当量)を入れた。結果として生じた溶液を-20℃で3日間撹拌した。結果として生じた溶液を1000mLのEAで希釈した。結果として生じた混合物を3×1000mLのH
2Oで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、H
2O/ACN(1/9)を用いるC18逆相カラムにかけた。これは、淡黄色油として28g(57%)の(2S)-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-2-[(ジフェニルメチリデン)アミノ]プロパン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 482 (M+H)。
【0421】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0422】
(2S)-2-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)プロパン酸tert-ブチル:2Lの三口丸底フラスコに、(2S)-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-2-[(ジフェニルメチリデン)アミノ]プロパン酸tert-ブチル(28g,58.04mmol,1.00当量)、テトラヒドロフラン(580mL)、クエン酸(580mL)を入れた。結果として生じた溶液を室温で4時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。結果として生じた溶液を1000mLの水で希釈した。結果として生じた溶液を3×200mLのエーテルで抽出し、水層を混ぜ合わせた。炭酸水素ナトリウムで水層のpH値を8に調整し、3×300mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を混ぜ合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として14.8g(80%)の(2S)-2-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)プロパン酸tert-ブチルをもたらした。MS (ES, m/z): 318 (M+H)。
【0423】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
(2S)-2-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)プロパン酸:500mLの丸底フラスコに、(2S)-2-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)プロパン酸tert-ブチル(5.9g,18.54mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(200mL)、トリフルオロ酢酸(21g,185.77mmol,10.02当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3日間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、H
2O/ACN(1/3)を用いるC18逆相カラムにかけた。これは、白色固体として5.4g(粗製)の(2S)-2-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 262 (M+H)。
【0425】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
(2S)-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸:500mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-アミノ-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)プロパン酸(5.4g,20.60mmol,1.00当量)、トリフルオロ酢酸(28.3g,250.35mmol,12.15当量)、水(180mL)を入れ、上記溶液にNaNO
2(17.1g,247.83mmol,12.03当量)の水(180mL)中溶液をゆっくり加えた。結果として生じた溶液を室温で16時間撹拌した。固体を濾過により収集した。これは、淡黄色固体として3.1g(57%)の(2S)-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸をもたらした。
【0427】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0428】
(2S)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した500mLの三口丸底フラスコに、(2S)-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸(3g,11.40mmol,1.00当量)、2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(4.8g,22.85mmol,2.00当量)、K
3PO
4(7.28g,34.30mmol,3.01当量)、ジオキサン(180mL)、水(18mL)、Pd(dppf)Cl
2(1.67g,2.28mmol,0.20当量)を入れた。結果として生じた溶液を80℃で5時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。結果として生じた混合物を900mLのエーテルで希釈した。固体を濾過により収集した。固体を200mLのテトラヒドロフランに溶かした。塩化水素で溶液のpH値を3〜4に調整した。固体を濾過で取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、褐色固体として2.63g(87%)の(2S)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 265 (M-H)。
【0429】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
(2S)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M33):100mLの丸底フラスコに、(2S)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸(1g,3.76mmol,1.00当量)、BnOH(1.1g)、TsOH(160mg,0.93mmol,0.25当量)、4A-Ms(1g)、トルエン(20mL)を入れた。結果として生じた溶液を110℃で4時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/4)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、褐色油として350mg(26%)の(2S)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。
1HNMR (300 MHz,CD
3OD): δ 7.37-7.29 (m,5H), 7.20-7.15 (m,1H), 6.97-6.92 (m,2H), 6.02 (br, 1H), 5.19 (s,2H), 4.44-4.40 (m, 1H), 4.30-4.27 (m,2H), 3.92-3.885 (m,2H), 3.33-2.90 (m, 2H), 2.47-2.46 (m,2H)。
【0431】
調製例21:モノマーM34の調製。
下記スキーム21に示すプロセスでモノマーM34を調製した。
スキーム21
【0432】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0433】
実験の詳細
【0434】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0435】
(2S)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した50mLの丸底フラスコに、ジオキサン/H
2O(20/2mL)、(2S)-3-(4-ブロモ-3-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸(830mg,3.16mmol,1.00当量)、2-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(790mg,3.80mmol,1.20当量)、Pd(dppf)Cl
2(115mg,0.16mmol,0.05当量)、K
3PO
4(2g,9.42mmol,3.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を油浴内で80℃にて1時間撹拌した。反応混合物を冷却した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を20mLのエーテルに溶かした。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を20mLのTHFに溶かした。塩化水素(12mol/L)で溶液のpH値を4に調整した。濾過して固体を取り除いた。濾液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、褐色固体として1gの(2S)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 263 (M-H)。
【0436】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
(2S)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M34):100mLの丸底フラスコに、トルエン(tol)(40mL)、(2S)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸(1g,3.78mmol,1.00当量)、BnOH (0.8g,2.00当量)、TsOH(130mg,0.75mmol,0.20当量)、4A-Ms(0.3g)を入れた。結果として生じた溶液を油浴内で110℃にて2時間撹拌した。反応混合物を冷却した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20〜1:10)を用いるリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として730g(粗製)の(2S)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 355 (M+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.41-7.33(m, 5H), 7.14-7.08(m, 1H), 6.88-6.83(m, 2H), 5.92(m, 1H), 5.25(s,2H), 4.45-4.47(m, 1H), 3.13-2.91(m,2H), 2.35(br, 2H), 2.22(br,2H), 1.87-1.58(m, 4H)。
【0438】
調製例22:モノマーM35の調製。
下記スキーム22に示すプロセスでモノマーM35を調製した。
スキーム22
【0439】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0440】
実験の詳細
【0441】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの丸底フラスコに、(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]プロパン酸ベンジル(5g,11.12mmol,1.00当量)、トルエン(100mL)、3,3-ジフルオロピロリジン塩酸塩(4.7g,32.74mmol,3.00当量)、X-ホス(X-Phos)(2.1g,0.40当量)、Pd(OAc)
2(500mg,2.23mmol,0.20当量)、Cs
2CO
3(14.3g,43.89mmol,4.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を90℃で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:30)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として4.2g(79%)の(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 476 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 7.37-7.30 (m, 5 H), 7.10 (d, J=4.4 Hz, 2 H), 6.50 (d, J=4.2 Hz, 2 H), 5.20-5.10 (m, 2 H), 4.38-4.33 (m, 1 H), 3.66 (t, J=13.2 Hz, 2 H), 3.51 (t, J=6.9 Hz, 2 H), 3.04-2.98 (m, 1 H), 2.90-2.83 (m, 1 H), 2.58-2.46 (m, 2 H), 0.79 (s, 9 H), -0.10 (s, 3 H), -0.15 (s, 3 H)。
【0443】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
(2R)-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M35):250mLの三口丸底フラスコに、(2R)-2-[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル(4.2g,8.83mmol,1.00当量)、テトラヒドロフラン(80mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらTBAF(4.6g,17.59mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で30分間撹拌した。次に100mLの水/氷を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×50mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:15)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として2.5g(78%)の(2R)-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 362 (M+H);
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 7.38-7.24 (m, 5 H), 7.04 (d, J=4.0 Hz, 2 H), 6.51 (d, J=4.4 Hz, 2 H), 5.54-5.52 (m, 1 H), 5.08 (s, 2H), 4.25-4.19 (m, 1 H), 3.64 (t, J=13.5 Hz, 2 H), 3.42 (t, J=6.9 Hz, 2 H), 2.90-2.74 (m, 2 H), 2.58-2.44 (m, 2 H)。
【0445】
調製例23:モノマーM45の調製。
下記スキーム23に示すプロセスでモノマーM45を調製した。
スキーム23
【0446】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
実験の詳細
【0448】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
(2R)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸メチル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した500mLの三口丸底フラスコに、Zn(1.35g)、N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)を入れた。この後にI
2(188.1mg)を数回に分けて50℃にて10分で添加した。これに(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-ヨードプロパン酸メチル(6g,18.23mmol,1.00当量)を数回に分けて0℃にて30分で加えた。混合物に2-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン(3.3g,14.60mmol,0.80当量)を数回に分けて0℃で加えた。混合物にPd(PPh
3)
2Cl
2(1.04g,1.48mmol,0.08当量)を数回に分けて0℃で加えた。結果として生じた溶液を50℃で5時間撹拌した。反応混合物を冷却した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた溶液を50mLのH
2Oで希釈した。結果として生じた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を6×100mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:4)を用いるシリカゲルカラムにかけた。収集フラクションを混ぜ合わせ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として5g(79%)の(2R)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸メチルをもたらした。MS (ES, m/z): 349 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 8.80 (s, 1 H), 7.89-7.86 (m, 1 H), 7.32 (d, J=4.5 Hz, 1 H), 5.80-5.60 (m, 1 H), 4.77-4.75 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.42-3.41 (m, 2 H), 1.43 (s, 9 H)。
【0450】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
(2R)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸:250mLの丸底フラスコに、(2R)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸メチル(5g,14.35mmol,1.00当量)、メタノール(60mL)を入れ、上記溶液に水酸化ナトリウム(1.7g,42.50mmol,2.96当量)の水(15mL)中溶液を加えた。結果として生じた溶液を25℃で12時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。結果として生じた溶液を10mLのH
2Oで希釈した。硫酸(1mol/L)で溶液のpH値を6に調整した。結果として生じた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×100mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として4.2g(88%)の(2R)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 335 (M+H)。
【0452】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
(2R)-2-アミノ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸:100mLの丸底フラスコに、(2R)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸(3g,8.97mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(30mL)、トリフルオロ酢酸(6mL)を入れた。結果として生じた溶液を25℃で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは褐色油として4g(粗製)の(2R)-2-アミノ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸;トリフルオロ酢酸をもたらした。MS: (ES, m/z): 235 (M+H);
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 8.89 (s, 1 H), 8.22-8.21 (br s 3 H), 8.19-8.18 (m, 1 H), 7.65-7.54 (m, 1 H), 4.46 (br s, 1 H), 3.50-3.35 (m, 2 H)。
【0454】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸:250mLの丸底フラスコに、水(76mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら硫酸(7.5g,76.47mmol,6.34当量)を滴加した。これに(2R)-2-アミノ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸;トリフルオロ酢酸(4.2g,12.06mmol,1.00当量)、NaNO
2(1.75g,25.36mmol,2.10当量)を加えた。結果として生じた溶液を25℃で12時間撹拌した。結果として生じた溶液を5×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×100mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として2.5g(88%)の(2R)-2-ヒドロキシ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 236 (M+H)。
【0456】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸ベンジル(M45):250mLの丸底フラスコに、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸(2g,8.50mmol,1.00当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)、Cs
2CO
3(13.87g,42.57mmol,5.01当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら(ブロモメチル)ベンゼン(2.89g,16.90mmol,1.99当量)を10分で滴加した。結果として生じた溶液を25℃で12時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた溶液を100mLのH
2Oで希釈した。結果として生じた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を6×100mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:4)を用いるシリカゲルカラムにかけた。収集フラクションを混ぜ合わせ、真空下で濃縮した。これは淡黄色油として1.9g(69%)の(2R)-2-ヒドロキシ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 326 (M+H);
1H NMR (DMSO, 300 MHz) δ: 8.85 (d, J=5.3 Hz, 1 H), 8.10-8.07 (m, 1 H), 7.54-7.50 (m, 1 H), 7.38-7.29 (m, 5 H), 5.74-5.65 (m, 1 H), 5.12 (s, 2 H), 4.61-4.54 (m, 1 H), 3.25-3.11 (m, 2 H)。
【0458】
調製例24:モノマーM46の調製。
下記スキーム24に示すプロセスでモノマーM46を調製した。
スキーム24
【0459】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
実験の詳細
【0461】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0462】
4-(5-ブロモピリジン-2-イル)オキサン-4-カルボン酸メチル:1000mLの三口丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(300mL)、5-ブロモ-2-フルオロピリジン(13g,73.87mmol,1.00当量)、オキサン-4-カルボン酸メチル(17g,117.92mmol,1.60当量)を入れた。この後に-30℃で撹拌しながらKHMDS(300mL)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。次に100mLのNH
4Clを加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×120mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、固体として22g(99%)の4-(5-ブロモピリジン-2-イル)オキサン-4-カルボン酸メチルをもたらした。MS (ES, m/z): 301 (M+H)。
【0463】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
4-(5-ブロモピリジン-2-イル)オキサン-4-カルボン酸:50mLの丸底フラスコに、メタノール(5mL)、水(1mL)、4-(5-ブロモピリジン-2-イル)オキサン-4-カルボンメチル酸(500mg,1.67mmol,1.00当量)、LiOH(80mg,3.34mmol,2.01当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、黄色固体として420mg(88%)の4-(5-ブロモピリジン-2-イル)オキサン-4-カルボン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 287 (M+H)。
【0465】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0466】
5-ブロモ-2-(オキサン-4-イル)ピリジン:1000mLの丸底フラスコに、DMSO(200mL)、4-(5-ブロモピリジン-2-イル)オキサン-4-カルボン酸(20g,69.90mmol,1.00当量)、水(60mL)、塩化ナトリウム(16g)を入れた。結果として生じた溶液を150℃で3時間撹拌した。結果として生じた溶液を500mLの水/氷で希釈した。結果として生じた溶液を3×300mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色固体として10g(59%)の5-ブロモ-2-(オキサン-4-イル)ピリジンをもたらした。MS (ES, m/z): 243 (M+H)。
【0467】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸メチル:250mLの三口丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(40mL)、Zn(26g)、I
2(4g)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-ヨードプロパン酸メチル(10g,30.38mmol,1.00当量)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(1.6g,2.28mmol,0.08当量)、5-ブロモ-2-(オキサン-4-イル)ピリジン(17g,70.22mmol,2.31当量)を入れた。結果として生じた溶液を50℃で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(3:1)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは黄色油として4g(36%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸メチルをもたらした。MS (ES, m/z): 365 (M+H)。
【0469】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸:50mLの丸底フラスコに、水(2mL)、メタノール(10mL)、LiOH(420mg,17.54mmol,3.20当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸メチル(2g,5.49mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、黄色粗固体として1.5g(78%)の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 351 (M+H)。
【0471】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
(2S)-2-アミノ-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸:50mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(10mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ]-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸(900mg,2.57mmol,1.00当量)、トリフルオロ酢酸(3mL)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、700mg(粗製)の(2S)-2-アミノ-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 251 (M+H)。
【0473】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0474】
(2S)-2-ヒドロキシ-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸:100mLの丸底フラスコに、水(20mg)、トリフルオロ酢酸(1.6g,14.15mmol,5.90当量)、(2S)-2-アミノ-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸(600mg,2.40mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら水(10mL)中のNaNO
2(1g,14.49mmol,6.05当量)の溶液を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣をDCM:MeOH(15:1,50mL)で希釈した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、黄色粗油として300mg(50%)の(2S)-2-ヒドロキシ-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 252 (M+H)。
【0475】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
(2S)-2-ヒドロキシ-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸ベンジル(M46):100mLの丸底フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(15mL)、(2S)-2-ヒドロキシ-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸(2g,7.96mmol,1.00当量)、Cs
2CO
3(5g,15.35mmol,1.93当量)、BnBr(2.6g,15.20mmol,1.91当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として2.7g(99%)の(2S)-2-ヒドロキシ-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 342 (M+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 8.37 (d, J=2.1Hz, 1H), 7.48-7.45 (m, 1H), 7.41-7.33 (m, 5H), 7.06 (d, J=8.1Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.50-4.46 (m, 1H), 4.12-4.07 (m, 2H), 3.59-3.51 (m, 2H), 3.14-2.89 (m,3H), 1.89-1.82 (m, 4H)。
【0476】
調製例25:モノマーM47の調製。
下記スキーム25に示すプロセスでモノマーM47を調製した。
スキーム25
【0477】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0478】
実験の詳細
【0479】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0480】
(2R)-3-[4-(4,4-ジフルオロシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの丸底フラスコに、ジオキサン/H
2O(88mL)、(2R)-3-(4-ブロモフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸(4g,16.32mmol,1.00当量)、2-(4,4-ジフルオロシクロヘキサ-1-エン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(4.0g,16.39mmol,1.00当量)、Pd(dppf)Cl
2(640mg,0.87mmol,0.05当量)、K
3PO
4(11g,51.82mmol,3.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を油浴内で80℃にて4時間撹拌した。反応混合物を冷却した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を50mLのエーテルに溶かした。固体を濾過により収集した。固体を50mLのTHFに溶かした。塩化水素(12mol/L)で溶液のpH値を5に調整した。結果として生じた溶液を200mLの酢酸エチルで希釈した。固体を濾過により収集した。濾液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として4.5g(98%)の(2R)-3-[4-(4,4-ジフルオロシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 281 (M-H)。
【0481】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0482】
(2R)-3-[4-(4,4-ジフルオロシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(M47):500mLの丸底フラスコに、トルエン(200mL)、(2R)-3-[4-(4,4-ジフルオロシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸(4.5g,15.94mmol,1.00当量)、BnOH(2.24g,1.30当量)、TsOH(540mg,3.14mmol,0.20当量)、4A-MS(2g)を入れた。結果として生じた溶液を油浴内で110℃にて4時間撹拌した。反応混合物を冷却した。濾過して固体を取り除いた。濾液混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20〜1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡黄色固体として5g(84%)の(2R)-3-[4-(4,4-ジフルオロシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジルをもたらした。
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.62-7.30 (m, 7H), 7.11 (d, J=8.4Hz, 2H), 5.89 (br,1H), 5.21 (s,2H), 4.52-4.48 (m,1H), 3.16-2.95 (m,2H), 2.71-2.67 (m,4H), 2.25-2.12 (m,2H)。
【0483】
調製例26:モノマーM48の調製。
下記スキーム26に示すプロセスでモノマーM48を調製した。
スキーム26
【0484】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
実験の詳細
【0486】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
4-(4-ブロモナフタレン-1-イル)モルホリン:250mLの丸底フラスコに、4-ブロモナフタレン-1-アミン(5g,22.51mmol,1.00当量)、1-ブロモ-2-(2-ブロモエトキシ)エタン(8g,34.50mmol,1.53当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)、炭酸カリウム(14g,101.30mmol,4.50当量)を入れた。結果として生じた溶液を110℃で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた溶液を200mLの水でクエンチし、2×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を2×20mLの水で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、褐色油として3.5g(53%)の4-(4-ブロモナフタレン-1-イル)モルホリンをもたらした。MS (ES, m/z): 292 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 8.29-8.25 (m, 2 H), 7.73 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.64-7.59 (m, 2 H), 6.98 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 4.00 (t, J=4.5 Hz, 4 H), 3.11 (t, J=4.5 Hz, 4 H)。
【0488】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
(2E)-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]プロパ-2-エン酸ベンジル:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの丸底フラスコに、4-(4-ブロモナフタレン-1-イル)モルホリン(3g,10.27mmol,1.00当量)、プロパ-2-エン酸ベンジル(2.0g,12.33mmol,1.20当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)、Bu
4NCl(5.7g,20.51mmol,2.00当量)、炭酸水素ナトリウム(4.3g,51.18mmol,4.98当量)、Pd(OAc)
2(230mg,1.02mmol,0.10当量)を入れた。結果として生じた溶液を110℃で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた溶液を200mLの水でクエンチし、2×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を2×30mLの水及び1×30mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として2.3g(60%)の(2E)-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]プロパ-2-エン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 374 (M+H)。
【0490】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0491】
(2R,3S)-2,3-ジヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]プロパン酸:250mLの丸底フラスコに、(2E)-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]プロパ-2-エン酸ベンジル(2.1g,5.62mmol,1.00当量)、tert-ブタノール(40mL)、水(40mL)、メタンスルホンアミド(600mg,6.31mmol,1.12当量)、AD-ミックスα(8g)を入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。次に11.5gのNa
2SO
3を加えて反応をクエンチした。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた溶液を200mLの水で希釈し、2×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を2×30mLの水及び1×30mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:4)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、褐色油として1.6g(70%)の(2R, 3S)-2,3-ジヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 408 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 8.34-8.31 (m, 1 H), 8.06-8.03 (m, 1 H), 7.66 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 7.58-7.52 (m, 2 H), 7.41-7.31 (m, 5 H), 7.13 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 5.84 (br s 1 H), 5.34-5.21 (m, 2 H), 4.73 (br s, 1 H), 4.63-4.60 (m, 1 H), 4.00 (t, J=4.5 Hz, 4 H), 3.80-3.66 (m, 1 H), 3.16-3.11 (m, 4 H)。
【0492】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]プロパン酸ベンジル:250mLの丸底フラスコに、(2R,3S)-2,3-ジヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]プロパン酸ベンジル(1.6g,3.93mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(100mL)、Et
3SiH(1.35g,11.61mmol,2.96当量)、トリフルオロ酢酸(1.3g,11.50mmol,2.93当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。次に40mLの水を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を2×50mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×30mLのブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として600mg(39%)の(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]プロパン酸ベンジルをもたらした。MS (ES, m/z): 392 (M+H);
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ: 8.38-8.36 (m, 1 H), 8.11-8.08 (m, 1 H), 7.58-7.52 (m, 2 H), 7.40-7.28 (m, 6 H), 7.08 (d, J=3.8 Hz, 1 H), 5.24-5.14 (m, 2 H), 4.66-4.62 (m, 1 H), 4.07 (t, J=4.5 Hz, 4 H), 3.69-3.63 (m, 1 H), 3.37-3.29 (m, 1 H), 3.19-3.10 (m, 4 H)。
【0494】
調製例27:モノマーM49の調製。
下記スキーム27に示すに示すプロセスでモノマーM49を調製した。
スキーム27
【0495】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
実験の詳細
【0497】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]プロパン酸メチル:窒素雰囲気下で0℃に冷却した5mLのDMF中の亜鉛粉末(0.7g,11mmol)とヨウ素(0.1g,0.4mmol)の撹拌混合物に、10mLのDMF中の(S)-N-tert-ブトキシカルボニル-β-ヨードアラニンメチルエステル(2.5g,7.6mmol)の溶液を滴加し、混合物を30分間撹拌した。次に混合物を5-ブロモ-2-トリフルオロメチルピリジン(1.7g,7.6mmol)及びビス-トリフェニルホスフィン-パラジウム(II)クロリド(0.26g,0.4mmol)で処理し、50℃で5時間加熱した。次に混合物を室温に冷まし、セライトプラグで濾過し、濾液を200mLの水で希釈し、200mLの酢酸エチルに抽出した。有機層を100mLの20%LICl溶液で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣を酢酸エチル/ヘプタンで溶出するシリカゲルカラムで精製して目標化合物を黄色油として得た。収量:1.4g,54%。MS (CI, m/z): 349 (M+H);
1H NMR (CDCl
3): δ 8.51 (s, 1H), 7.66 (m, 2H), 5.10 (m, 1H), 4.65 (m, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.29 (m, 1H), 3.11 (m, 1H), 1.41 (s, 9H);
19F NMR (CDCl
3): δ 67.35 (s, 3F)。
【0499】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0500】
(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]プロパン酸:15mLの2:1メタノール:THF中の(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]プロパン酸メチル(1.4g,4.0mmol)の撹拌溶液に、7mLの水中の水酸化ナトリウム(0.32g,8.1mmol)の溶液を加えて混合物を1時間撹拌した。混合物を60mLの水で希釈し、1M HClで酸性にしてpHを2とし、75mLの酢酸エチル中に抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過かつ濃縮して目標化合物を清澄油として得た。収量:1.4g(定量的)。MS (CI, m/z): 335 (M+H)。
【0501】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
(2R)-2-アミノ-3-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]プロパン酸塩酸塩:10mLのHClの4M溶液(ジオキサン中)に(2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]プロパン酸(1.4g,4.0mmol)を加えて混合物を1時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を高真空下で乾燥させて目標化合物を清澄油として得た。収量:1.1g(定量的)。質量分析(CI) m/z: (M+H)
+ 235。
【0503】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]プロパン酸:0℃に冷却した16mLの0.5M硫酸溶液(8.0mmoL)中の(2R)-2-アミノ-3-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]プロパン酸塩酸塩(1.1g,4.0mmol)の撹拌溶液に6mLの水中の亜硝酸ナトリウム(1.7g,24mmol)の溶液を滴加して混合物を1時間撹拌した。混合物を50mLの水で希釈し、75mLの酢酸エチル中に抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して目標化合物を黄色固体として得た。収量(0.90g,94%)。MS (CI, m/z): 236 (M+H);
1H NMR (CDCl
3): δ 8.67 (m, 1H), 7.92 (m, 1H), 7.71 (m, 1H), 4.61 (m, 1H), 3.45 (m, 1H), 3.25 (m, 1H);
19F NMR (CDCl
3): δ 67.35 (s, 3F)。
【0505】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0506】
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]プロパン酸ベンジル(M49):10mLのDMF中の(2R)-2-ヒドロキシ-3-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]プロパン酸(0.90g,3.8mmol)の撹拌溶液に炭酸セシウム(1.2g,3.8mmol)を加えて混合物を30分間撹拌した。次に混合物をベンジルブロミド(0.65g,3.8mmol)で処理して混合物を一晩撹拌した。混合物を60mLの水で希釈し、75mLの酢酸エチル中に抽出した。有機層を50mLの20%LICl溶液で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣を酢酸エチル/ヘプタンで溶出するシリカゲルカラムで精製して目標化合物を清澄油として得た。収量:0.57g,46%。MS (CI m/z): 326 (M+H);
1H NMR (CDCl
3): δ 8.55 (d, J= 1.7 Hz, 1 H), 7.64 (dd, J = 1.7, 8.0 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.40 (m, 3H), 7.34 (m, 2H), 5.22, (q, J = 11.9 Hz, 2 H), 4.52 (m, 1H), 3.21 (m, 1H), 3.05 (m, 1H), 2.93 (d, J = 4.8 Hz, 1H);
19F NMR (CDCl
3): δ 67.87 (s, 3F)。
【0507】
下記調製例28〜82は、本発明の化合物を調製するために用いる上記特定のモノマーM1〜M49から種々のダイマー化合物を調製する方法を示す。
調製例28:ダイマーD1の調製。
以下に示す反応によってダイマーD1を調製した。
【0508】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0509】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D1):100mLの丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(200mg,0.82mmol,1.00当量)、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸ベンジル(152mg,0.47mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(10mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(140mg,0.68mmol,1.10当量)、4-ジメチルアミノピリジン(83mg,0.68mmol,1.10当量)及びHOBT(116mg,0.86mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡黄色固体として159.3mg(35%)の(2R)1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 552 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.52-7.47 (m, 2H), 7.36-7.34 (m, 3H), 7.26-7.24 (m, 4H), 5.32 -5.28 (m, 1H), 4.18-4.99 (m, 2H), 4.97-4.67 (m, 1H), 3.26-3.13 (m, 2H), 2.62 (d, J=21.9 Hz, 3H), 1.60-1.14 (m, 12H), 0.93 (d, J=12.0 Hz, 6H)。
【0510】
調製例29:ダイマーD2の調製。
以下に示す反応によってダイマーD2を調製した。
【0511】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0512】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D2):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した1000mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(15g,56.97mmol,1.00当量)のジクロロメタン(400mL)中の溶液、(2R)2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸ベンジル(12g,37.00mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらHOBT(7.5g,55.51mmol,1.20当量)、DCC(11g,53.31mmol,1.20当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(6.8g,55.66mmol,1.20当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、赤色油として21g(65%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 570 (M+H)。
【0513】
調製例30:ダイマーD3の調製。
以下に示す反応によってダイマーD3を調製した。
【0514】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0515】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアート(D3):50mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタン酸(4g,15.42mmol,1.00当量)、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸ベンジル(5g,15.42mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(40mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(4.1g,1.30当量)、HOBT(2.7g,1.30当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(2.5g,1.30当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で14時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:50)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として6g(69%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 566 (M+H);
1H NMR (300 MHz, DMSO): δ 7.61-7.59 (m, 2H), 7.45-7.42 (m, 2H), 7.37-7.35 (m, 3H), 7.29 (br, 2H), 5.41-5.35 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.90-4.85 (m, 0.5H), 4.59 (br, 0.5H), 3.32-3.15 (m, 2H), 2.55-2.50 (m, 3H), 1.51-1.46 (m, 2H), 1.37 (d, J=21.0 Hz, 9H), 0.83 (s, 9H)。
【0516】
調製例31:ダイマーD4の調製。
以下に示す反応によってダイマーD4を調製した。
【0517】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-フルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D4):250mLの三口丸底フラスコに、(2R)3-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(1.5g,5.47mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(1.5g,6.11mmol,1.10当量)、ジクロロメタン(80mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(1.2g,5.82mmol,1.10当量)、HOBT(0.8g,1.10当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(0.7g,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で13時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として1.5g(55%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-フルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 502 (M+H);
1H NMR (300 MHz, DMSO): δ 7.41-7.21 (m, 7H), 7.09-7.03 (m, 2H), 5.31-5.29 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.82-4.78 (m, 0.5H), 4.58-4.54 (m, 0.5H), 3.19-3.05 (m, 2H), 2.56 (s, 3H), 1.52-1.23 (m, 12H), 0.90-0.79 (br, 6H)。
【0519】
調製例32:ダイマーD5の調製。
以下に示す反応によってダイマーD5を調製した。
【0520】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0521】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-フルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D5):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した100mLの三口丸底フラスコに、ジクロロメタン(60mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(2.8g,10.63mmol,1.00当量)、(2R)3-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(2.9g,10.57mmol,1.00当量)を入れた。この後にDCC(2.4g,88.75mmol,1.10当量)、4-ジメチルアミノピリジン(1.4g,11.46mmol,1.10当量)及びHOBT(1.58g,49.62mmol,1.10当量)をそれぞれ0℃で少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:100〜1:50)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色固体として3.8g(粗製)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-フルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル (2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 520 (M+H)。
【0522】
調製例33:ダイマーD6の調製。
以下に示す反応によってダイマーD6を調製した。
【0523】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0524】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-フルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアート(D6):100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(20mL)、(2R)3-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(2g,7.29mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタン酸(2g,7.71mmol,1.06当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(4.6g,22.29mmol,3.06当量)、4-ジメチルアミノピリジン(2.2g,18.01mmol,2.47当量)及びHOBT(2.4g,17.76mmol,2.44当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として2.6g(69%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-フルオロフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 416 (M+H - Boc)。
【0525】
調製例34:ダイマーD7の調製。
以下に示す反応によってダイマーD7を調製した。
【0526】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0527】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D7):250mLの三口丸底フラスコに、(2R)2-ヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル(10g,29.29mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(7.9g,32.20mmol,1.10当量)、ジクロロメタン(180mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(6.6g,31.99mmol,1.10当量)、4-ジメチルアミノピリジン(3.9g,31.92mmol,1.10当量)及びHOBT(4.3g,31.82mmol,11.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として14g(84%)の(2R)1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 569 (M+H); 1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.41-7.36 (m, 3H), 7.33-7.29 (m, 2H), 7.10 (d, J=8.1 Hz, 2H), 6.85 (br, 2H), 5.26-5.23 (m, 1H), 5.19-5.11 (m, 2H), 5.08-4.99 (m, 0.5H), 4.77-4.72 (m, 0.5H), 3.89 (br, 4H), 3.16-3.03 (m, 6H), 2.67 (d, J=8.4 Hz, 3H), 1.65-1.56 (m, 3H), 1.49 (d, J=15.9 Hz, 9H), 0.92 (d, J=6.0 Hz, 6H)。
【0528】
調製例35:ダイマーD8の調製。
以下に示す反応によってダイマーD8を調製した。
【0529】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0530】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D8):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した100mLの三口丸底フラスコに、ジクロロメタン(10mL,1.10当量)、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル(130mg,0.38mmol,1.00当量)、(2S)-2-[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(100mg,0.38mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらHOBT(57mg,0.42mmol,1.10当量)、DCC(86mg,0.42mmol,1.10当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(51mg,0.42mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラム にかけた。これは、淡黄色固体として180mg(80.5%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4- (モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 587 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.38-7.36 (m, 4H), 7.29-7.25 (m, 1H), 7.20-6.99 (m, 4H), 5.27-5.18 (m, 1H), 5.18-5.09 (m, 2H), 5.08-4.83 (m, 1H), 4.01 (br, 4H), 3.23 (br, 4H), 3.15-3.05 (m, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.28-1.91 (m, 2H), 1.51-1.28 (m, 15H)。
【0531】
調製例36:ダイマーD9の調製。
以下に示す反応によってダイマーD9を調製した。
【0532】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D9):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した2Lの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(1.5L)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(50g,203.82mmol,1.00当量)、(2S)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(36.7g,203.66mmol,1.00当量)、トリフェニルホスファン(85g,324.07mmol,1.50当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(56.5g,324.43mmol,1.20当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:50〜1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは桃色油として82g(99%)の(2R)1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 408 (M+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.41-7.31 (m, 5H), 5.31-5.10 (m, 3H), 5.01-4.73 (m, 1H), 2.77-2.74 (m, 3H), 1.72-1.65 (m, 2H), 1.60-1.58 (m, 1H), 1.52-1.50 (m, 3H), 1.47(s, 9H), 0.96-0.94 (m, 6H)。
【0534】
調製例37:ダイマーD10の調製。
以下に示す反応によってダイマーD10を調製した。
【0535】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D10):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した50mLの三口丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(10mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(100mg,0.38mmol,1.00当量)、(2S)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(69mg,0.38mmol,1.00当量)、トリフェニルホスファン(150mg,0.57mmol,1.50当量)を入れた。この後にDEAD(99mg,0.57mmol,1.50当量)を加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:100〜1:50)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、オフホワイト油として106mg(66%)の(2R)1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 426 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.41-7.32 (m, 5H), 5.23-5.10 (m, 3H), 5.09-4.82 (m, 1H), 2.80-2.77 (m, 3H), 2.31-2.06 (m, 2H), 1.54-1.27 (m, 18H)。
【0537】
調製例38:ダイマーD11の調製。
以下に示す反応によってダイマーD11を調製した。
【0538】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0539】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアート(D11):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した1000mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタン酸(18g,69.41mmol,1.00当量)のテトラヒドロフラン(500mL)中の溶液、(2S)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(12.5g,69.37mmol,1.00当量)、PPh
3(22g,83.88mmol,1.20当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(14.5g,83.26mmol,1.20当量)を滴加した。結果として生じた溶液を氷/塩浴内で室温にて2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。結果として生じた溶液を1000mLのEAで希釈した。結果として生じた混合物を2×1000mLのブラインで洗浄した。有機層を収集し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20〜1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として25.3g(86%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 422 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.40-7.33 (m, 5H), 5.23-4.79 (m, 4H), 2.75 (d, J=8.4Hz, 3H), 1.85-1.61 (m, 2H), 1.59-1.52 (m, 3H), 1.47 (s, 9H), 0.95 (s, 9H)。
【0540】
調製例39:ダイマーD12の調製。
以下に示す反応によってダイマーD12を調製した。
【0541】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D12):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(1.2g,4.56mmol,1.00当量)のジクロロメタン(100mL)中の溶液、(2R)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロパン酸ベンジル(1.17g,4.57mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(1.13g,5.48mmol,1.20当量)、HOBT(740mg,5.48mmol,1.20当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(670mg,5.48mmol,1.20当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として1.52g(66%)の(2R)1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル] (メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 502 (M+H)。
【0543】
調製例40:ダイマーD13の調製。
以下に示す反応によってダイマーD13を調製した。
【0544】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0545】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアート(D13):250mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタン酸(3.8g,14.65mmol,1.00当量)、(2R)2-ヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル(5g,14.65mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(20mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(3.3g,1.10当量)、HOBT(2g,1.10当量)、及び4-ジメチルアミノピリジン(2.2g,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で14時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として6.5g(76%)の(2R)1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 583 (M+H)。
【0546】
調製例41:ダイマーD14の調製。
以下に示す反応によってダイマーD14を調製した。
【0547】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0548】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D14):1000mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(200mL)、(2R)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(12g,35.46mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(10.6g,43.21mmol,1.22当量)、HOBT(6g,44.40mmol,1.25当量)、DCC(9g,43.62mmol,1.23当量)、4-ジメチルアミノピリジン(6g,49.11mmol,1.38当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。濾液を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡黄色油としてとして18.0g(90%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 566 (M+H)
【0549】
調製例42:ダイマーD15の調製。
以下に示す反応によってダイマーD15を調製した。
【0550】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0551】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D15):250mLの丸底フラスコに、(2R)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(5.3g,16.97mmol,1.00当量)のジクロロメタン(90mL)中の溶液、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(4.2g,17.12mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(3.85g,18.66mmol,1.10当量)、HOBT(2.52g,18.65mmol,1.10当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(2.28g,18.66mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:8)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡黄色油として10g(粗製)の(2R)1-(ベンジルオキシ)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 562 (M+Na)。
【0552】
調製例43:ダイマーD16の調製。
以下に示す反応によってダイマーD16を調製した。
【0553】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D16):250mLの三口丸底フラスコに、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン酸ベンジル(4.0g,11.75mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(2.94g,11.98mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(100mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(2.72g,13.18mmol,1.10当量)、4-ジメチルアミノピリジン(1.61g,13.18mmol,1.10当量)及びHOBt(1.78g,13.17mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:30)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として4.5g(67%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 568 (M+H)。
【0555】
調製例44:ダイマーD17の調製。
以下に示す反応によってダイマーD17を調製した。
【0556】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0557】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D17):100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(40mL)中の(2R)-2-ヒドロキシ-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸ベンジル(1.36g,3.97mmol,1.00当量)、(2S)-2-[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ-4-メチルペンタン酸(980mg,3.99mmol,1.00当量)の溶液を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(900mg,4.36mmol,1.10当量)、4-ジメチルアミノピリジン(540mg,4.42mmol,1.10当量)及びHOBT(740mg,5.48mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、オフホワイト固体として1.2572g(56%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[6-(モルホリン-4-イル)ピリジン-3-イル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 570 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 8.01 (s, 1H), 7.39-7.33 (m, 4H), 7.30-7.28 (m, 2H), 6.59-6.56 (m, 1H), 5.23-5.19 (m, 1H), 5.14 (s, 2H), 5.05-4.99 (m, 0.5H), 4.78-4.73 (m, 0.5H), 3.85-3.82 (m, 4H), 3.49 (br, 4H), 3.10-2.95 (m, 2H), 2.68 (d, J=10.8 Hz, 3H), 1.64-1.57 (m, 3H), 1.48 (d, J=12.9 Hz, 9H), 0.97-0.91 (m, 6H)。
【0558】
調製例45:ダイマーD18の調製。
以下に示す反応によってダイマーD18を調製した。
【0559】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-シアノフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D18):100mLの三口丸底フラスコに、(2R)-3-(4-シアノフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(2g,7.11mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(2.3g,9.38mmol,1.30当量)、ジクロロメタン(40mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(1.6g,7.75mmol,1.10当量)、4-ジメチルアミノピリジン(960mg,7.86mmol,1.10当量)及びHOBT(1.1g,8.14mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で17時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として3.3g(91%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-シアノフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 509 (M+H)。
【0561】
調製例46:ダイマーD19の調製。
以下に示す反応によってダイマーD19を調製した。
【0562】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0563】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D19):500mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(400mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(20g,75.96mmol,1.00当量)、(2R)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(25.8g,76.24mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらHOBT(12g,88.81mmol,1.15当量)、DCC(18g,87.24mmol,1.15当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(10.7g,87.58mmol,1.15当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で4時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10〜1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として80g(90%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 584 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.37-7.16 (m, 7H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.12 (s, 1H), 5.28-5.25 (m, 1H), 5.15-5.13 (m, 2H), 5.12-4.81 (m, 1H), 4.35-4.33 (m, 2H), 3.95 (t, J=8.7 Hz, 2H), 3.18-3.14 (m, 2H), 2.68 (d, J=12.9 Hz, 3H), 2.53-2.49 (m, 2H), 2.22-2.10 (m, 1H), 2.06-1.85 (m, 1H), 1.48 (d, J=16.8 Hz, 9H), 1.39 (s, 3H), 1.32 (s, 3H)。
【0564】
調製例47:ダイマーD20の調製。
以下に示す反応によってダイマーD20を調製した。
スキーム28
【0565】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
実験の詳細
【0567】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
2-ブロモ-5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した50mLの丸底フラスコに、ジオキサン(2mL)、水(1mL)、2-ブロモ-5-ヨードピリジン(100mg,0.35mmol,1.00当量)、2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(104mg,0.50mmol,1.30当量)、炭酸カリウム(120mg,0.86mmol,3.00当量)、Pd(PPh
3)
4(40mg,0.03mmol,0.10当量)を入れた。結果として生じた溶液を油浴内で80℃にて一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(EtOAc:PE=1:1)で精製した。これは、無色油として50mg(59%)の2-ブロモ-5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジンをもたらした。MS (ES, m/z): 240 (M+H)。
【0569】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-オール:250mLの三口丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(200mL)、2-ブロモ-5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン(4g,16.66mmol,1.00当量)を入れた。この後に-78℃で撹拌しながらブチルリチウム(8.7mL,1.30当量)を滴加した。これに-78℃でBF
3.Et
2O(2.8mL,1.00当量)を滴加した。混合物に-78℃でテトラヒドロフラン(10mL)中の(2R)-2-[(ベンジルオキシ)メチル]オキシラン(3.6g,21.92mmol,1.30当量)の溶液を加えた。結果として生じた溶液を-78℃で1.5時間撹拌した。次に100mLのNH
4Cl(水溶液)を添加して反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×100mLの酢酸エチルで抽出して有機層を混ぜ合わせた。有機層を3×50mLのブラインで洗浄した。有機層を収集し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色固体として2g(37%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-オールをもたらした。MS (ES, m/z): 326 (M+H)。
【0571】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(50mL)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-オール(1.84g,5.65mmol,1.00当量)、(2S)-2-[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(3.4g,12.91mmol,2.50当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながら4-ジメチルアミノピリジン(1.4g,11.46mmol,2.00当量)、HOBT(1.5g,47.11mmol,2.00当量)及びDCC(2.3g,85.05mmol,2.00当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色固体として4.0gの(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 571 (M+H)。
【0573】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0574】
(2R)-1-ヒドロキシ-3-[5-(オキサン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート:250mLの丸底フラスコに、Pd(OH)
2/C(4g)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(4g,7.01mmol,1.00当量)を入れた。この後に酢酸エチル(100mL)を加えた。上記溶液に水素を導入した。結果として生じた溶液を室温で8時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、褐色固体として800mgの(2R)-1-ヒドロキシ-3-[5-(オキサン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 483 (M+H)。
【0575】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
(2R)-2-[(2S)-2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチル-ペンタノイル]オキシ-3-(5-テトラヒドロピラン-4-イル-2-ピリジル)プロパン酸:8mLのバイアルに、(2R)-1-ヒドロキシ-3-[5-(オキサン-4-イル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(20mg,0.04mmol,1.00当量)、CH
3CN(1mL)、クロロホルム(1mL)、水(2mL)、過ヨウ素酸ナトリウム(44mg,0.21mmol,5.00当量)、トリクロロルテニウム(1mg,0.10当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。MS (ES, m/z): 497 (M+H)。
【0577】
調製例48:ダイマーD21の調製。
以下に示す反応によってダイマーD21を調製した。
【0578】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0579】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D21):50mLの丸底フラスコに、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸ベンジル(500mg,1.54mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(489.9mg,2.00mmol,1.30当量)、4-ジメチルアミノピリジン(206.4mg,1.69mmol,1.10当量)、HOBT(230.1mg,1.70mmol,1.11当量)、ジクロロメタン(10mL)を入れた。この後に0℃でDCC(348.5mg,1.69mmol,1.10当量)を少しずつ加えた。結果として生じた溶液を0〜25℃で12時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。収集フラクションを混ぜ合わせ、真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として281.2mg(33%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 553 (M+H)。
【0580】
調製例49:ダイマーD22の調製。
以下に示す反応によってダイマーD22を調製した。
【0581】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]-1-オキソプロパン-2-イル (2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D22):50mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(5mL)、(2S)-2-ヒドロキシ-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]プロパン酸ベンジル(900mg,2.64mmol,1.00当量)、(2S)-2-[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(1.1g,4.18mmol,1.58当量)、PPh3(1.7g,6.48mmol,2.46当量)、DEAD(1.3g,7.46mmol,2.83当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として1.7gの(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[6-(オキサン-4-イル)ピリジン-3-イル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 587 (M+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 8.38 (s,1H), 7.50-7.49 (br, 1H), 7.37-7.31(m, 5H), 7.12(br, 1H), 5.32-5.12 (m,3H), 4.92-4.63 (m,1H),4.13-4.09 (m,2H), 3.61-3.56 (m,2H), 3.17-3.16 (m,2H), 2.98 (br, 1H), 2.74-2.66 (m,3H), 2.29-1.96 (m,2H), 1.87-1.85 (4H), 1.51-1.27 (m, 15)
【0583】
調製例50:ダイマーD23の調製。
以下に示す反応によってダイマーD23を調製した。
【0584】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0585】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D23):50mLの丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(526mg,2.00mmol,1.30当量)、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン酸ベンジル(500mg,1.54mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(10mL)を入れた。この後に4-ジメチルアミノピリジン(206.4mg,1.69mmol,1.10当量)、HOBT(230.1mg,1.70mmol,1.10当量)及びDCC(348.6mg,1.69mmol,1.10当量)をそれぞれ数回に分けて0℃で加えた。結果として生じた溶液を25℃で12時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。収集フラクションを混ぜ合わせて真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として305mg(27%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。
MS (ES, m/z): 571 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 8.75 (s, 1H), 7.86-7.82 (m, 1H), 7.38-7.28 (m, 6H), 5.63 -5.58 (m, 1H), 5.31-5.17 (m, 2H), 5.12-4.71(m, 1H), 3.48-3.45 (m, 2H), 2.69 (d, J=11.7 Hz, 2H), 2.29-1.83 (m, 2H), 1.45-1.27 (m, 15H)。
【0586】
調製例51:ダイマーD24の調製。
以下に示す反応によってダイマーD24を調製した。
【0587】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]プロパン-2-イル (2S)-2-[[(tert-(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-シアノフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D24):100mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(5.2g,19.75mmol,1.00当量)、(2R)-3-(4-シアノフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(4.25g,15.11mmol,1.30当量)、ジクロロメタン(40mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(3.4g,16.48mmol,1.10当量)、4-ジメチルアミノピリジン(2g,16.37mmol,1.10当量)及びHOBt(2.2g,16.28mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で17時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)に用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として3.2g(31%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-シアノフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。
MS (ES, m/z): 527 (M+H)。
【0589】
調製例52:ダイマーD25の調製。
以下に示す反応によってダイマーD25を調製した。
【0590】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0591】
2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D25):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの三口丸底フラスコに、2-ヒドロキシ酢酸ベンジル(3.5g,21.06mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(100mL)、(2S)-2-[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ-4-メチルペンタン酸(5.2g,21.20mmol,1.00当量)の溶液を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(5.21g,25.25mmol,1.20当量)、HOBT(3.42g,25.31mmol,1.20当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(3.1g,25.37mmol,1.20当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20〜1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として5.3g(64%)の2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 394 (M+H)。
調製例53:ダイマーD26の調製。
以下に示す反応によってダイマーD26を調製した。
【0592】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0593】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[3-フルオロ-4-(オキサン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D26):250mLの丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(900mg,3.67mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(30mL)、(2S)-3-[3-フルオロ-4-(オキサン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(620mg,1.73mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(570mg,2.76mmol,1.10当量)、HOBT(373mg,2.76mmol,1.10当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(340mg,2.78mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として1.2g(56%)の(2R)1-(ベンジルオキシ)-3-[3-フルオロ-4-(オキサン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 586 (M+H)。
【0594】
調製例54:ダイマーD27の調製。
以下に示す反応によってダイマーD27を調製した。
【0595】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート:250mLの三口丸底フラスコに、(2R)-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(1.5g,4.15mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(1g,4.08mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(80mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(1.1g,5.33mmol,1.20当量)、4-ジメチルアミノピリジン(600mg,4.91mmol,1.20当量)及びHOBT(700mg,5.18mmol,1.20当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:15)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として1.7g(70%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 589 (M+H)。
【0597】
調製例55:ダイマーD28の調製。
以下に示す反応によってダイマーD28を調製した。
【0598】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0599】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[3-フルオロ-4-(オキサン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D28):100mLの丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(700mg,2.66mmol,1.00当量)、DCM(30mL)、(2S)-3-[3-フルオロ-4-(オキサン-4-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(513mg,1.43mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらHOBT(262mg,1.94mmol,1.10当量)、DCC(442mg,2.14mmol,1.10当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(290mg,2.37mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として850mg(53%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[3-フルオロ-4-(オキサン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 604 (M+H)。
【0600】
調製例56:ダイマーD29の調製。
以下に示す反応によってダイマーD29を調製した。
【0601】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D29):1000mLの三口丸底フラスコに、ジクロロメタン(1000mL)中の(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(25g,94.95mmol,1.00当量)の溶液、(2R)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(30g,96.03mmol,1.00当量)、DCC(40g,193.86mmol,2.00当量)、HOBT(26g,192.42mmol,2.00当量)、4-ジメチルアミノピリジン(23.5g,192.35mmol,2.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を氷/塩浴内で室温にて2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:50〜1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として50g(94%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 558 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.35-7.27 (m, 7H), 7.12-7.09 (m, 2H), 5.27-4.62 (m, 4H), 3.15-3.09 (m, 2H), 2.69-2.61 (m, 3H), 2.20-1.82 (m, 2H), 1.61-1.31 (m, 24H)。
【0603】
調製例57:ダイマーD30の調製。
以下に示す反応によってダイマーD30を調製した。
【0604】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0605】
[(1R)-1-ベンジル-2-ベンジルオキシ-2-オキソ-エチル]-(2S)-2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-4,4-ジメチル-ペンタノアート(D30):0℃に冷却した8mLのDCM中のN-tert-ブトキシカルボニル-N-メチル-γ-メチル-L-ロイシン(0.8g,3.1mmol)、R-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸ベンジル(0.8g,3.1mmol)及びDMAP(触媒量)の撹拌溶液に、EDAC(1.0g,4.6mmol)を加えて混合物を一晩撹拌して室温に戻した。混合物を70mlのDCMで希釈し、70mLの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣を酢酸エチル/ヘプタンを用いて溶出するシリカゲルカラムで精製して目標化合物を白色固体として得た。収量:1.46g,95%。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 7.28 (m, 10H), 5.28(m, 1H), 5.12 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 4.89(m, 0.5 H), 4.63(m, 0.5H), 3.17 (m, 1H), 3.07 (m, 1H), 2.54 (m, 3H), 1.50 (m, 2H), 1.41 (s, 5H), 1.35 (s, 4H)。
【0606】
調製例58:ダイマーD31の調製。
以下に示す反応によってダイマーD31を調製した。
【0607】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタノアート(D31):8mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(4mL)、(2S)-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタン酸(200mg,0.42mmol,1.00当量)、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル(173mg,0.51mmol,1.20当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらHOBT(70mg,0.52mmol,1.20当量)、DCC(104mg,0.50mmol,1.20当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(62mg,0.51mmol,1.20当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(EtOAc:PE=1:3)で精製した。これはオフホワイト固体として177mg(53%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-5,5,5-トリフルオロ-4-(トリフルオロメチル)ペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 799 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.81-7.78 (m, 2H), 7.65-7.60 (m, 2H), 7.48-7.28 (m, 11H), 7.10-7.00 (m, 2H), 5.29-5.26 (m, 1H), 5.21-5.17 (m, 2H), 5.13-4.94 (m, 1H), 4.60-4.50 (m, 3H), 4.32-4.18 (m, 1H), 4.01 (br, 4H), 3.20-3.07 (m, 6H), 2.70 (s, 3H), 2.45-2.33 (m, 1H), 2.14-1.96 (m, 1H)。
【0609】
調製例59:ダイマーD32の調製。
以下に示す反応によってダイマーD32を調製した。
【0610】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0611】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]プロパノアート(D32):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(100mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]プロパン酸(5g,24.60mmol,1.00当量)、(2S)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(4.43g,24.58mmol,1.00当量)、PPh
3(8.4g,32.03mmol,1.30当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(5.6g,32.16mmol,1.30当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:30〜1:15)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として9g(100%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル (2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]プロパノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 366 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.42-7.32 (m, 5H), 5.24-5.12 (m, 3H), 5.03-4.69 (m, 1H), 2.83-2.79 (m, 3H), 1.53-1.39 (m, 15H)。
【0612】
調製例60:ダイマーD33の調製。
以下に示す反応によってダイマーD33を調製した。
【0613】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0614】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-メチルブタノアート(D33):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-メチルブタン酸(2g,8.65mmol,1.00当量)、テトラヒドロフラン(80mL)、(2S)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(1.6g,8.88mmol,1.00当量)、PPh
3(4.6g,17.54mmol,2.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(3g,17.23mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/9)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、桃色液体として3.3g(97%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-メチルブタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 394 (M+H)。
【0615】
調製例61:ダイマーD34の調製。
以下に示す反応によってダイマーD34を調製した。
【0616】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアート(D34):100mLの丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタン酸(1g,3.86mmol,1.00当量)、2-ヒドロキシ酢酸ベンジル(770mg,4.63mmol,1.20当量)、ジクロロメタン(25mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(950mg,4.60mmol,1.20当量)、HOBt(630mg,4.66mmol,1.20当量)及び4-ジメチルアミノピリジン(570mg,4.67mmol,1.20当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:9)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として1.15g(73%)の2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 408 (M+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.40-7.34 (m, 5H), 5.20 (s, 2H), 5.09-4.71 (m, 1H), 4.70-4.68 (m, 2H), 2.81-2.79 (m, 3H), 1.93-1.88 (m, 1H), 1.71-1.66 (m, 1H), 1.47 (s, 9H), 0.94 (s, 9H)。
【0618】
調製例62:ダイマーD36の調製。
以下に示す反応によってダイマーD36を調製した。
【0619】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0620】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3,3-ジメチルブタノアート(D36):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した100mLの丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3,3-ジメチルブタン酸(1.5g,6.11mmol,1.00当量)、テトラヒドロフラン(40mL)、(2S)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(1.1g,6.10mmol,1.00当量)、PPh
3(1.92g,7.32mmol,1.20当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(1.27g,7.29mmol,1.20当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡黄色油として2g(80%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3,3-ジメチルブタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 408 (M+H)。
【0621】
調製例63:ダイマーD37の調製。
以下に示す反応によってダイマーD37を調製した。
【0622】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0623】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]ペンタノアート(D37):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した100mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]ペンタン酸(800mg,3.46mmol,1.00当量)、テトラヒドロフラン(60mL)、(2S)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(623mg,3.46mmol,1.00当量)、PPh
3(1.8g,6.86mmol,1.99当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(1.20g,6.89mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/9)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色液体として1.05g(77%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]ペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 394 (M+H)。
【0624】
調製例64:ダイマーD38の調製。
以下に示す反応によってダイマーD38を調製した。
【0625】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0626】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-メチルペンタノアート(D38):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-メチルペンタン酸(4g,16.31mmol,1.00当量)、(2S)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(3.2g,17.76mmol,1.09当量)、テトラヒドロフラン(100mL)、PPh
3(5.3g,20.21mmol,1.24当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(4.1g,23.54mmol,1.44当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で4時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として4.2g(63%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 408 (M+H)。
【0627】
調製例65:ダイマーD40の調製。
以下に示す反応によってダイマーD40を調製した。
【0628】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0629】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(4-フルオロフェニル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D40):100mLの丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(1.2g,4.56mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(30mL)、(2R)3-[4-(4-フルオロフェニル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(900mg,2.57mmol,1.00当量)の溶液を入れた。この後に0℃で4-ジメチルアミノピリジン(500mg,4.09mmol,1.10当量)、DCC(780mg,3.78mmol,1.10当量)及びHOBT(510mg,3.77mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として2g(74%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(4-フルオロフェニル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 596 (M+H)。
【0630】
調製例66:ダイマーD41の調製。
以下に示す反応によってダイマーD41を調製した。
【0631】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0632】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D41):100mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(542mg,2.06mmol,1.00当量)、(2R)3-[4-(4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(750mg,2.06mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(60mL)を入れた。この後に0℃でDCC(467mg,2.26mmol,1.10当量)、4-ジメチルアミノピリジン(276mg,2.26mmol,1.10当量)及びHOBt(306mg,2.26mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として850mg(68%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(4,4-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 610 (M+H)。
【0633】
調製例67:ダイマーD42の調製。
以下に示す反応によってダイマーD42を調製した。
【0634】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0635】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパノアート(D42):50mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(20mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸(1g,2.98mmol,1.00当量)、(2S)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(530mg,2.94mmol,1.00当量)、PPh
3(1g,3.81mmol,1.30当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(670mg,3.85mmol,1.30当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として1.4g(94%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 498 (M+H)。
【0636】
調製例68:ダイマーD43の調製。
以下に示す反応によってダイマーD43を調製した。
【0637】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0638】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパノアート(D43):50mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(10mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパン酸ベンジル(1g,2.24mmol,1.00当量)、(2S)-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(760mg,4.22mmol,1.88当量)、PPh
3(1.5g,5.72mmol,2.55当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(960mg,5.51mmol,2.46当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として1.1g(91%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-3-(4-フェニルフェニル)プロパノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 518 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.58-7.30 (m, 14H), 5.27-5.15 (m, 3H), 4.96-4.91 (m, 1H), 3.36-3.30 (m, 1H), 3.06-2.82 (m, 1H), 2.78-2.71 (m, 3H), 1.55-1.52 (m, 3H), 1.46-1.22 (m, 12H)。
【0639】
調製例69:ダイマーD44の調製。
以下に示す反応によってダイマーD44を調製した。
【0640】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0641】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D44):100mLの丸底フラスコに、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]プロパン酸ベンジル(600mg,1.53mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(600mg,2.28mmol,1.49当量)、ジクロロメタン(20mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらHOBt(410mg,3.03mmol,1.98当量)、4-ジメチルアミノピリジン(370mg,3.03mmol,1.98当量)及びDCC(470mg,2.28mmol,1.49当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として600mg(61%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)ナフタレン-1-イル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 637 (M+H)。
【0642】
調製例70:ダイマーD45の調製。
以下に示す反応によってダイマーD45を調製した。
【0643】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D45):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した100mLの三口丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(25mL)、(2S)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(710mg,2.00mmol,1.00当量)、(2S)-2-[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(527mg,2.00mmol,1.00当量)、PPh
3(790mg,3.01mmol,1.50当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(517mg,2.97mmol,1.50当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/PE(1/5)を用いて展開させる薄層クロマトグラフィーで精製した。これは、無色油として710mg(59%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 600 (M+H)。
【0645】
調製例71:ダイマーD46の調製。
以下に示す反応によってダイマーD46を調製した。
【0646】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(4,4-ジフルオロシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D46):100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(50mL)、(2R)-3-[4-(4,4-ジフルオロシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(2g,5.37mmol,1.00当量)、(2S)-2-[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(1.42g,5.39mmol,1.10当量)を入れた。この後にHOBT(870mg,6.44mmol,1.20当量)を少しずつ加えた。これにDCC(1.33g,6.45mmol,1.20当量)を少しずつ加えた。混合物に4-ジメチルアミノピリジン(780mg,6.38mmol,1.20当量)を少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:20〜1:15)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として3.2g(96%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(4,4-ジフルオロシクロヘキサ-1-エン-1-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 618 (M+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.36-7.34(m, 5H), 7.26-7.25(m,2H), 7.14-7.11(m,2H), 5.89(br, 1H), 5.29-5.23(m,1H), 5.18-5.06(m,2H), 4.89-4.78(m,1H), 3.17-3.10(m,2H), 2.77-2.65(m,7H), 2.23-1.97(m,2H), 1.59-1.15(m,17H)。
【0648】
調製例72:ダイマーD47の調製。
以下に示す反応によってダイマーD47を調製した。
【0649】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D47):250mLの三口丸底フラスコに、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(3.1g,11.77mmol,1.00当量)、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン酸ベンジル(4g,11.75mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(120mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(2.7g,13.09mmol,1.10当量)、4-ジメチルアミノピリジン(1.6g,13.10mmol,1.10当量)及びHOBt(1.7g,12.58mmol,1.10当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として3.5g(51%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 586 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.39-7.37 (m, 4H), 7.28-7.26 (m, 1H), 7.19-7.08 (m, 4H), 5.30-5.27 (m, 1H), 5.22-5.10 (m, 2H), 5.05-4.82 (m, 1H), 3.19-3.16 (m, 2H), 2.66 (d, J=22.5 Hz, 3H), 2.28-2.16 (m, 1H), 2.07-1.92 (m, 1H), 1.51-1.33 (m, 15H)。
【0651】
調製例73:ダイマーD48の調製。
以下に示す反応によってダイマーD48を調製した。
【0652】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
【0653】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3-フルオロフェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D48):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した250mLの丸底フラスコに、(2S)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(700mg,1.96mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(776mg,2.95mmol,1.50当量)、PPh
3(1.03g,3.93mmol,2.00当量)、テトラヒドロフラン(50mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD (684mg,3.93mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1/4)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、淡黄色油として950mg(80%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3-フルオロフェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 602 (M+H);
1H NMR (300 MHz, CD
3OD): δ 7.36-7.28 (m, 5H), 7.14-7.12 (m, 1H), 6.97-6.93 (m, 2H), 6.03 (br, 1H), 5.33-5.31 (m, 1H), 5.17-5.12 (m, 2H), 4.93-4.90 (m, 0.5H), 4.73-4.56 (m, 0.5H), 4.34-4.23 (m, 2H), 3.88-3.83 (m, 2H), 3.15-3.12 (m, 2H), 2.75-2.71 (m, 3H), 2.50 (br, 2H), 2.31-1.97 (m, 2H), 1.47-1.23 (m, 15H)。
【0654】
調製例74:ダイマーD49の調製。
以下に示す反応によってダイマーD49を調製した。
【0655】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(D49):パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した100mLの三口丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(25mL)、(2S)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(710mg,2.00mmol,1.00当量)、(2S)-2-[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(527mg,2.00mmol,1.00当量)、PPh
3(790mg,3.01mmol,1.50当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDEAD(517mg,2.97mmol,1.50当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/PE(1/5)を用いて展開させる薄層クロマトグラフィーで精製した。これは、無色油として710mg(59%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)-3-フルオロフェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 600 (M+H);
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.35-7.27(m,5H), 7.15-7.11(m,1H), 6.87-6.82(m,2H), 5.91(br,1H), 5.30-5.06(m,3H), 4.94-4.65(m, 1H), 3.14-3.10(m, 2H), 2.74-2.68(m,3H),2.22-1.96(m,2H), 1.80-1.70(m,4H), 1.69-1.25(m,19H)。
【0657】
調製例75:ダイマーD50の調製。
以下に示す反応によってダイマーD50を調製した。
スキーム29
【0658】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0659】
実験の詳細
【0660】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0661】
(2S)-1-(ベンジルオキシ)-3-フルオロプロパン-2-オール:250mLの丸底フラスコに、(2R)-2-[(ベンジルオキシ)メチル]オキシラン(3g,18.27mmol,1.00当量)のヘプタン(50mL)中の溶液、TBABF(15g,3.00当量)、KHF
2(3.2g,3.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を5時間130℃で撹拌した。次に200mLの水/氷を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、無色油として3.1g(92%)の(2S)-1-(ベンジルオキシ)-3-フルオロプロパン-2-オールをもたらした。
1HNMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.41-7.29 (m, 5H), 4.61 (s, 2H), 4.60-4.51 (m,1H), 4.39-4.36 (m,1H), 4.13-4.00 (m,1H), 3.64-3.54 (m,2H);
19F NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 232.19
【0662】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0663】
(2S)-1-(ベンジルオキシ)-3-フルオロプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート:500mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(200mL)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(14.6g,59.52mmol,1.10当量)、(2S)-1-(ベンジルオキシ)-3-フルオロプロパン-2-オール(10g,54.29mmol,1.00当量)、DCC(14g,67.85mmol,1.25当量)、4-ジメチルアミノピリジン(8g,65.48mmol,1.21当量)、HOBT(8.8g,65.13mmol,1.20当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として16g(72%)の(2S)-1-(ベンジルオキシ)-3-フルオロプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 412(M+H)。
【0664】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0665】
(2S)-1-フルオロ-3-ヒドロキシプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート:100mLの丸底フラスコに、メタノール(30mL)、(2S)-1-(ベンジルオキシ)-3-フルオロプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(7g,17.01mmol,1.00当量)、及びパラジウム炭素(2g)を入れた。上記混合物に水素を導入した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として5.3g(97%)の(2S)-1-フルオロ-3-ヒドロキシプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 322(M+H)。
【0666】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0667】
(2S)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-フルオロプロパノアート(D50):1000mLの丸底フラスコに、水(100mL)、クロロホルム(150mL)、ACN(150mL)、(2S)-1-フルオロ-3-ヒドロキシプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(6g,18.67mmol,1.00当量)、RuCl
3(2.1g)、NaIO
4(20g)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×60mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として4.2g(67%)の(2S)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-フルオロプロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 236 (M+H - Boc);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 5.42 (br,1H), 4.92-4.63 (m, 3H), 2.85-2.82 (m, 3H), 1.83-1.53 (m, 3H), 1.46 (s, 9H), 1.02-0.86 (m, 6H)。
【0668】
調製例76:ダイマーD51の調製。
以下に示す反応によってダイマーD51を調製した。
【0669】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0670】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(D51):250mLの三口丸底フラスコに、(2R)-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]-2-ヒドロキシプロパン酸ベンジル(1.5g,4.15mmol,1.00当量)、(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(1g,4.08mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(80mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDCC(1.1g,5.33mmol,1.20当量)、4-ジメチルアミノピリジン(600mg,4.91mmol,1.20当量)及びHOBT(700mg,5.18mmol,1.20当量)をそれぞれ少しずつ加えた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:15)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として1.7g(70%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 589 (M+H)。
【0671】
調製例77:ダイマーD52の調製。
以下に示す反応によってダイマーD52を調製した。
【0672】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0673】
[(1R)-1-ベンジル-2-ベンジルオキシ-2-オキソ-エチル]-(2S)-2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-4,4-ジメチル-ペンタノアート(D52):0℃に冷却した8mLのDCM中のN-tert-ブトキシカルボニル-N-メチル-γ-メチル-L-ロイシン(0.8g,3.1mmol)、R-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸ベンジル(0.8g,3.1mmol)及びDMAP(触媒量)の撹拌溶液にEDAC(1.0g,4.6mmol)を加え、混合物を一晩撹拌して室温に戻した。混合物を70mlのDCMで希釈し、70mLの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣を酢酸エチル/ヘプタンで溶出するシリカゲルカラムで精製して目標化合物を白色固体として得た。収量:1.46g,95%。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 7.28 (m, 10H), 5.28 (m, 1H), 5.12 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 4.89 (m, 0.5 H), 4.63 (m, 0.5H), 3.17 (m, 1H), 3.07 (m, 1H), 2.54 (m, 3H), 1.50 (m, 2H), 1.41 (s, 5H), 1.35 (s, 4H)。
【0674】
調製例78:ダイマーD53の調製。
以下に示す反応によってダイマーD53を調製した。
【0675】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
[(1R)-2-ベンジルオキシ-1-メチル-2-オキソ-エチル]-(2S)-2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-4,4-ジメチル-ペンタノアート(D53):0℃に冷却した8mLのTHF中のN-tert-ブトキシカルボニル-N-メチル-γ-メチル-L-ロイシン(0.8g,3.1mmol)、L-乳酸ベンジル(0.56g,3.1mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.0g,3.7mmol)の撹拌溶液に、2mLのTHF中のジイソブチルアゾジカルボン酸(0.76g,3.7mmol)の溶液を滴加し、混合物を一晩撹拌して室温に戻した。混合物を100mLの酢酸エチルで希釈し、100mLの水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を酢酸エチル及びヘプタンで溶出するシリカゲルカラムで精製して目標化合物を清澄油として得た。収量:1.3g(定量的)。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 7.36 (m, 5H), 5.16 (s, 2H), 5.09 (m, 1H), 4.90 (m, 0.5H), 4.69 (m, 0.5), 2.65 (s, 3H), 1.66 (m, 2H), 1.40 (m, 12H), 0.89 (m, 9H)。
【0677】
調製例79:ダイマーD54の調製。
以下に示す反応によってダイマーD54を調製した。
【0678】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
[(1R)-2-ベンジルオキシ-1-[(6-モルホリノ-3-ピリジル)メチル]-2-オキソ-エチル]-(2S)-2-[tert-ブトキシ-カルボニル(メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチル-ペンタノアート(D54):0℃に冷却した5mLのDCM中のN-tert-ブトキシカルボニル-N-メチル-γ-フルオロ-L-ロイシン(0.31g,1.2mmol)、R-2-ヒドロキシ-3-[2-(4-モルホリノ)-5-ピリジル]プロピオン酸ベンジル(0.4g,1.2mmol)及びDMAP(触媒量)の撹拌溶液にEDAC(0.34g,1.8mmol)を加えて混合物を一晩撹拌して室温に戻した。混合物を50mlのDCMで希釈し、50mLの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣を酢酸エチル及びヘプタンで溶出するシリカゲルカラムで精製して目標化合物を清澄油として得た。収量:0.56g,82%。MS (CI, m/z): 588 (M+H)。
【0680】
調製例80:ダイマーD55の調製。
以下に示す反応によってダイマーD55を調製した。
【0681】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0682】
[(1R)-2-ベンジルオキシ-2-オキソ-1-[[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]メチル]エチル]-(2S)-2-[tert-ブトキシ-カルボニル(メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチル-ペンタノアート(D55):0℃に冷却した6mLのDCM中のN-tert-ブトキシ-カルボニル-N-メチル-γ-フルオロ-L-ロイシン(0.46g,1.7mmol)、R-2-ヒドロキシ-3-[2-(トリフルオロ-メチル)-5-ピリジル]プロパン酸ベンジル(0.56g,1.7mmol)及びDMAP(触媒量)の撹拌溶液にEDAC(0.51g,2.6mmol)を加え、混合物を一晩撹拌して室温に戻した。混合物を50mlのDCMで希釈し、50mLの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣を酢酸エチル及びヘプタンで溶出するシリカゲルカラムで精製して目標化合物を清澄油として得た。収量:0.80g,81%。MS (CI, m/z): 571 (M+H);
1H NMR (CDCl
3): δ 8.52 (s, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.37 (m, 3H), 7.26 (m, 3H), 5.33 (m, 1H), 5.12 (m, 2.5H), 4.87 (m, 0.5H), 3.26 (m, 2H), 2.66 (m, 3H), 2.22 (m, 1H), 1.96 (m, 1H), 1.58 (s, 2H), 1.49 (s, 4H), 1.38 (m 9H)。
【0683】
調製例81:ダイマーD56の調製。
以下に示す反応によってダイマーD56を調製した。
【0684】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0685】
[(1R)-2-ベンジルオキシ-2-オキソ-1-[[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]メチル]エチル]-(2S)-2-[tert-ブトキシ-カルボニル(メチル)アミノ]-4-メチル-ペンタノアート(D56):0℃に冷却した6mLのDCM中のN-tert-ブトキシカルボニル-N-メチル-γ-フルオロ-L-ロイシン(0.46g,1.7mmol)、R-2-ヒドロキシ-3-[2-(トリフルオロメチル)-5-ピリジル]プロパン酸ベンジル(0.56g,1.7mmol)及びDMAP(触媒量)の撹拌溶液にEDAC(0.51g,2.6mmol)を加え、混合物を一晩撹拌して室温に戻した。混合物を50mlのDCMで希釈し、50mLの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣を酢酸エチル及びヘプタンで溶出するシリカゲルカラムで精製して目標化合物を清澄油として得た。収量:0.80g, 81%.MS (CI, m/z): 553 (M+H)。
【0686】
調製例82:ダイマーD57の調製。
以下に示す反応によってダイマーD57を調製した。
スキーム30
【0687】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0688】
実験の詳細
【0689】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0690】
(2S)-2-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)プロパン酸ベンジル:0℃に冷却した100mLのDCM中の(S)-乳酸ベンジル(3.5g,17.5mmol)と2,6-ルチジン(2.0g,18.4mmol)の溶液にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(5.3g,18.4mmol)を加えて混合物を1時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル及びヘプタンで溶出するシリカゲルカラムで精製して目標化合物を淡桃色油として得た。収量:3.8g,70%。
1H NMR (CD
2Cl
2): δ 7.38 (m, 5H), 5.29 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.26 (s, 2H), 1.71 (d, J = 7.0 Hz, 3H);
19F NMR (CD
2Cl
2): δ 75.70 (s, 3F)。
【0691】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
N-[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-3-メチル-ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル:20mLのTHF中のN-boc-N-メチル-(L)-ロイシン(4.0g,16mmol)の溶液にTHF中の1Mボラン-THF複合体18mLを加えて混合物を30分間撹拌した。混合物を10mLのメタノールでクエンチし、濃縮した。残渣を150mLの酢酸エチルに溶かし、100mLの水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して目標化合物を清澄油として得た。
収量:3.5g,93%。
1H NMR (CD
2Cl
2): δ 4.19 (m, 1H), 3.50 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 2.68 (s, 3H), 1.86 (m, 1H), 1.51 (m, 1H), 1.44 (s, 9H), 1.39 (m, 1H), 1.1 (m, 1H), 0.92 (s, 3H), 0.91 (s, 3H)。
【0693】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0694】
(2R)-2-[(2S)-2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-4-メチル-ペントキシ]プロパン酸ベンジル(D57):窒素雰囲気下で-78℃に冷却した35mLのTHF中のN-[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-3-メチル-ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(2.8g,12mmol)の溶液に、ブチルリチウムのTHF中1.6M溶液7.6mLを滴加し、混合物を-20℃まで温めながら30分間撹拌してた。混合物を冷却して-78℃に戻し、10mLのTHF中の(2S)-2-(トリフルオロメチル-スルホニルオキシ)プロパン酸ベンジル(3.8g,12mmol)の溶液で滴下処理し、一晩撹拌して室温に戻した。混合物を100mLの水で希釈し、100mLの酢酸エチル中に溶出した。有機層を分け、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過かつ濃縮した。残渣を酢酸エチル及びヘプタンで溶出するシリカゲルカラムで精製して目標化合物を清澄油として得た。収量:0.35g,7.8%。MS (CI, m/z): 294 (M+H -Boc);
1H NMR (CD
2Cl
2): δ 7.33 (m, 5H), 5.16 (m, 1H), 4.73 (m, 3H), 4.07 (m, 1H), 3.57 (m, 1H), 2.69 (m, 3H), 1.44 (m, 15H), 0.91 (m, 6H)。
【0695】
調製例83:化合物4-18の調製
【0696】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
4-18
【0697】
以下に示すスキーム31〜33に従って化合物4-18を調製した。
スキーム31
【0698】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0699】
スキーム32
【0700】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0701】
スキーム33
【0702】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0703】
1.中間体DC2の調製
【0704】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0705】
(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸:パージし、水素で維持した100mLの丸底フラスコに、メタノール(10mL)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソ-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(3.5g,6.14mmol,1.00当量)、Pd/C(500mg,0.40当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として2.8g(95%)の(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル] プロパン酸(DC2)をもたらした。MS (ES, m/z): 480 (M+H)。
【0706】
2.中間体DA9の調製
【0707】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート:100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(15mL)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタン酸(2.5g,6.13mmol,1.00当量)、トリフルオロ酢酸(4mL,20.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(2mol/L)で溶液のpH値を9に調整した。結果として生じた溶液を3×20mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、無色油として2g(95%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアートをもたらした。
【0709】
3.中間体TP4-18の調製
【0710】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0711】
TA4-18:250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(30mL)、(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸(2g,4.17mmol,1.00当量)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート(2g,6.51mmol,1.56当量)、BOP-Cl(2.2g,8.64mmol,2.00当量)、DIEA(1.1g,8.51mmol,2.04当量)を0℃で入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として2.8g(87%)のTP4-18をもたらした。
4.中間体TA4-18の合成
【0712】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
TA4-18:100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(15mL)、TP4-18(700mg,0.91mmol,1.00当量)、トリフルオロ酢酸(4mL,20.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(2mol/L)で溶液のpH値を9に調整した。結果として生じた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。これは、黄色油として600mg(99%)のTA4-18をもたらした。
【0714】
5.中間体TC4-18の合成
【0715】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
TC4-18:パージし、水素で維持した50mLの丸底フラスコに、メタノール(10mL)、TP4-18(700mg,0.91mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(70mg,0.40当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を減圧下で濃縮してTC4-18(610mg,98%)を白色固体として得た。
【0717】
6.OP4-18の合成
【0718】
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【0719】
OP4-18:100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(20mL)、TC4-18(700mg,1.03mmol,1.00当量)、TA4-18(700mg,1.05mmol,1.00当量)、BOP-Cl(530mg,2.08mmol,2.02当量)、DIEA(270mg,2.09mmol,2.03当量)を0℃で入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。残渣を減圧下で濃縮し、酢酸エチル/石油エーテル(1:2)を用いるシリカゲルカラムにかけてOP4-18(500mg,36%)を淡黄色油として得た。
【0720】
7.中間体OA4-18の合成
【0721】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0722】
OA4-18:50mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(10mL)、中間体OP4-18(600mg,0.45mmol,1.00当量)、トリフルオロ酢酸(4mg,0.04mmol,20.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(2mol/L)で溶液のpH値を9に調整した。結果として生じた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として520mg(94%)のOA4-18をもたらした。
【0723】
中間体OAC4-18の合成
【0724】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0725】
OAC4-18:パージし、水素で維持した50mLの丸底フラスコに、メタノール(15mL)、中間体4-18-9(400mg,0.33mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(100mg,0.60当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、無色固体として340mg(92%)のOAC4-18をもたらした。
【0726】
9.化合物4-18の調製
【0727】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0728】
4-18:500mLの丸底フラスコに、OAC4-18(300mg,0.26mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(50mL)、BOP-Cl(168mg,0.66mmol,2.00当量)、DIEA(85mg,0.66mmol,2.50当量)を0℃で入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCにより下記条件で精製した:カラム、SunFire Prep C18 5um 19
*150mm;移動相、水(0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する)及びCH
3CN;グラジエント:8分で75%→88%;検出器、254nm。これは、白色固体として101.1mg(34%)の4-18をもたらした。(ES, m/z): 1120.5 (計算値, M), 1121.5 (実測値, M+H)
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.58 - 7.56(m, 4H), 7.39 -7.28 (m, 4H), 5.76 - 5.70(m, 2H), 5.42 -5.15(m, 5H), 4.51(m, 1H), 3.2 - 3.07(m, 4H), 3.01(m, 2H), 2.88 - 2.76(m, 10H), 2.21 - 1.91(m, 4H), 1.70 - 1.66(m, 2H), 1.52-1.27(m, 19H), 1.17-0.80(m, 15H)。[α]= -50.08°(T=27.2℃, c 0.86g/100mL(MeOH))。
【0729】
調製例84:化合物6-18の調製
【0730】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
6-18
【0731】
以下に示すスキーム34〜36に従って化合物4-18と同様に化合物6-18を調製した。
スキーム34
【0732】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【0733】
スキーム35
【0734】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0735】
スキーム36
【0736】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0737】
1. D8の合成
【0738】
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【0739】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート:パージし、窒素の不活性雰囲気で0℃にて維持した250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(50mL)、(2R)-2-ヒドロキシ-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸ベンジル(2.72g,7.97mmol,1.00当量)、(2S)-2-[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ-4-フルオロ-4-メチルペンタン酸(2.1g,7.98mmol,1.00当量)、HOBT(1.2g,8.89mmol,1.10当量)、DCC(1.8g,8.74mmol,1.10当量)、4-ジメチルアミノピリジン(1.1g,9.00mmol,1.10当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10〜1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、無色油として3.5g(75%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアートをもたらした。
【0740】
2. DC8の合成
【0741】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸:パージし、水素で維持した50mLの丸底フラスコに、酢酸エチル(10mL)、Pd/C(130mg)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(650mg,1.11mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として540mg(98%)の(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸をもたらした。
【0743】
3. DA9の合成
【0744】
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【0745】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート:50mLの丸底フラスコに、ジオキサン/HCl(10mL)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(460mg,1.13mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。次に10mLのNaHCO
3(水溶液)を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×20mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×5mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、無色油として340mg(98%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート(DA9)をもたらした。
【0746】
4. TP6-18の合成
【0747】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0748】
TP6-18:50mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(10mL)、(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(モルホリン-4-イル)フェニル]プロパン酸(540mg,1.09mmol,1.00当量)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート(DC8, 340mg,1.11mmol,1.00当量)、BOP-Cl(554mg,2.18mmol,2.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDIEA(280mg,2.17mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(EA:PE=1:2)で精製した。これは、無色油として510mg(60%)のTP6-18をもたらした。
【0749】
5. TC6-18の合成
【0750】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0751】
TC6-18:パージし、水素で維持した50mLの丸底フラスコに、酢酸エチル(10mL)、Pd/C(52mg)、TP6-18(260mg,0.33mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として230mg(100%)のTC6-18をもたらした。
【0752】
6. TA6-18の合成
【0753】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
【0754】
TA6-18:50mLの丸底フラスコに、ジオキサン/HCl(10mL)、TP6-18(250mg,0.32mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。次に10mLのNaHCO
3(水溶液)を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×20mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×5mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、無色油として215mg(99%)のTA6-18をもたらした。
【0755】
7. OP6-18の合成
【0756】
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
【0757】
OP6-18:50mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(10mL)、TC6-18(218mg,0.31mmol,1.00当量)、TA6-18(215mg,0.31mmol,1.00当量)、BOP-Cl(159mg,0.62mmol,2.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDIEA(80mg,0.62mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(EA:PE=1:1)で精製した。これは白色固体として280mg(66%)のOP6-18をもたらした。
【0758】
8. OA6-18の合成
【0759】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
【0760】
OA6-18:50mLの丸底フラスコに、ジオキサン/HCl(10mL)、OP6-18(280mg,0.21mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。次に10mLのNaHCO
3(水溶液)を添加して反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×20mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×5mLのブラインで洗浄した。DCM相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、無色油として250mg(96%)のOA6-18をもたらした。
【0761】
9. OAC6-18の合成
【0762】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0763】
OAC6-18:50mLの丸底フラスコに、酢酸エチル水素(10mL)、Pd/C(50mg)、OA6-18(250mg,0.20mmol,1.00当量)を入れた。フラスコを排気し、水素を3回流した後に水素を流した。結果として生じた溶液を水素の雰囲気下で室温にて1.5時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として200mg(86%)のOAC6-18をもたらした。
【0764】
10. 6-18の合成
【0765】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0766】
6-18:250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(100mL)、OAC6-18(200mg,0.17mmol,1.00当量)、BOP-Cl(86mg,0.34mmol,2.00当量)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらDIEA(44mg,0.34mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCで下記条件を用いて精製した:カラム:SunFire Prep C18 5um 19
*150mm;移動相:水(0.1%のギ酸及びCH
3CNを含有する);グラジエント:4分で15%→25%、6分で25%→60%;流速:15mL/分;検出器UV波長:254nm。これは、白色固体として45.6mg(23%)の6-18をもたらした。(ES,m/z): 1154.6 (計算値, M), 1156.0 (実測値, M+H)。
1H NMR: (300 MHz, CD
3OD): δ7.21-7.16 (m,4H), 6.95-6.91 (m,4H), 5.83-5.10 (m,7H), 4.97-4.90 (m,1H), 3.91-9.79 (m,8H), 3.18-2.81 (m,24H), 2.41-2.02 (m,4H), 1.83-1.31 (m,21H), 1.2-0.75 (m,15H), [α]= -62°(T=27.2℃, c 0.528g/100mL(MeOH))。
【0767】
調製例85:化合物7-27の調製:
【0768】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
7-27
【0769】
下記スキーム37〜39に従って化合物7-27を調製した。
スキーム37
【0770】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0771】
スキーム38
【0772】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0773】
スキーム39
【0774】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【0775】
実験の詳細
【0776】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0777】
(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(オキサン-4-イル)フェニル]プロパン酸:パージし、水素で維持した500mLの丸底フラスコに、メタノール(50mL)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(7g,12.37mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(2g,0.60当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として5g(85%)の(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(オキサン-4-イル)フェニル]プロパン酸、MS (ES, m/z): 478 (M+H)をもたらした。
【0778】
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0779】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート:250mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(25mL)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(5.0g,12.27mmol,1.00当量)、トリフルオロ酢酸(6mL,20.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(2mol/L)で溶液のpH値を9に調整した。結果として生じた溶液を3×20mLの ジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として3.6g(95%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート、MS (ES, m/z): 308 (M+H)をもたらした。
【0780】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0781】
TP7-27:250mLの丸底フラスコに、(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(オキサン-4-イル)フェニル]プロパン酸(6g,12.56mmol,1.00当量)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート(5g,16.27mmol,1.00当量)、BOP-Cl(6.4g,25.14mmol,2.00当量)、DIEA(3.2g,24.76mmol,1.97当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として4.5g(47%)のTP7-27、MS (ES, m/z): 767 (M+H)をもたらした。
【0782】
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【0783】
TC7-27:パージし、水素で維持した100mLの丸底フラスコに、TP7-27(4.6g,6.00mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(2g,0.50当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、固体として4.0g(99%)のTC7-27、MS (ES, m/z): 677 (M+H)をもたらした。
【0784】
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0785】
TA7-27:100mLの丸底フラスコに、TP7-27(4.8g,6.26mmol,1.00当量)、トリフルオロ酢酸(5mL,20.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(2mol/L)で溶液のpH値を9に調整した。結果として生じた溶液を3×30mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、淡黄色油として4.0g(96%)のTA7-27、MS (ES, m/z): 677 (M+H)をもたらした。
【0786】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0787】
OP7-27:100mLの丸底フラスコに、TA7-27(4.2g,6.30mmol,1.00当量)、TC7-27(4.0g,5.91mmol,1.00当量)、BOP-Cl(3.1g,12.18mmol,1.93当量)、DIEA(1.7g,13.15mmol,2.09当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として3.5g(42%)のOP7-27、MS (ES, m/z): 1326 (M+H)をもたらした。
【0788】
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【0789】
OA7-27:100mLの丸底フラスコに、OP7-27(3.5g,2.64mmol,1.00当量)、トリフルオロ酢酸(5mL,20.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(2mol/L)で溶液のpH値を9に調整した。結果として生じた混合物を3×30mLのDCMで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、白色固体として3.1g(96%)のOA7-27、MS (ES, m/z): 1226 (M+H)をもたらした。
【0790】
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0791】
OAC7-27:パージし、水素で維持した100mLの丸底フラスコに、OC7-27(3.1g,2.53mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(1.5g,0.50当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として2.7g(94%)のOAC7-27、MS (ES, m/z): 1136 (M+H)をもたらした。
【0792】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0793】
7-27:500mLの丸底フラスコに、OAC7-27(2.7g,2.38mmol,1.00当量)、BOP-Cl(2g,7.86mmol,2.00当量)、DIEA(1g,7.74mmol,3.25当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。粗生成物を分取HPLCで下記条件を用いて精製した:SunFire Prep C18 5um 19
*150mm;移動相、水(0.05%のトリフルオロ酢酸を含有する)及びCH
3CN;グラジエント:8分で87%→90%;流速:20mL/分;検出器UV波長:254nm。これは、白色固体として350.1mg(13%)の7-27をもたらした。MS (ES, m/z): 1116.7 (計算値, M), 1118.0 (実測値, M+H);
1HNMR (300MHz, CD
3OD): δ 7.26 - 7.24(m, 8H),5.81 - 5.73(m,2H), 5.55 - 5.43 (m, 5H), 4.88 (m,1H), 4.06 - 4.03 (m, 4H), 3.56- 3.53 (m, 4H), 3.35 - 3.08(m, 4H), 2.95 - 2.93(m,7H), 2.87 -2.80(m, 7H), 1.81 - 1.37(m, 22H), 1.07 - 0.81(m, 28H)。
【0794】
調製例86:化合物18-19の調製
【0795】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0796】
スキーム40〜42に従って化合物18-19を調製した。
スキーム40
【0797】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0798】
スキーム41
【0799】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
【0800】
スキーム42
【0801】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
【0802】
実験の詳細
【0803】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0804】
(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸:100mLの丸底フラスコに、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(1g,1.85mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(200mg)、メタノール(30mL)を入れた。上記混合物に水素ガスを導入した。結果として生じた混合物を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、白色固体として830mg(100%)の(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 450 (M+H)。
【0805】
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
【0806】
(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸:100mLの丸底フラスコに、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(1g,1.85mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(200mg)、メタノール(30mL)を入れた。上記混合物に水素ガスを導入した。結果として生じた混合物を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、白色固体として830mg(100%)の(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 450 (M+H)。
【0807】
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0808】
TP18-19:250mLの三口丸底フラスコに、(2R)2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸(1g,2.22mmol,1.00当量)、(2R)1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-フルオロ-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート(760mg,2.34mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(100mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらBOP-Cl(1.2g,4.71mmol,2.00当量)を少しずつ加え、DIEA(603mg,4.67mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣混合物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として900mg(53%)のTP18-19をもたらした。MS (ES, m/z): 757 (M+H)。
【0809】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0810】
TC18-19:100mLの丸底フラスコに、TP18-19(450mg,0.59mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(200mg)、及びメタノール(40mL)を入れた。上記混合物に水素ガスを導入した。結果として生じた混合物を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、白色固体として420mg(粗製)のTC18-19をもたらした。MS (ES, m/z): 667 (M+H)。
【0811】
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0812】
TA18-19:100mLの三口丸底フラスコに、TP18-19(450mg,0.59mmol,1.00当量)、ジオキサン(16mL)を入れ、上記溶液にHCl
(g)を導入した。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(飽和)で溶液のpH値を8に調整した。結果として生じた溶液を3×15mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、3×20mLのブラインで洗浄した。有機相を収集し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として400mg(粗製)のTA18-19をもたらした。MS (ES, m/z): 657 (M+H)。
【0813】
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【0814】
OP18-19:100mLの三口丸底フラスコに、TC18-19(406mg,0.61mmol,1.00当量)、TA18-19(400mg,0.61mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(25mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらBOP-Cl(311mg,2.00当量)を少しずつ加え、DIEA(157.4mg,1.22mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:3)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは黄色油として460mg(58%)のOP18-19をもたらした。MS (ES, m/z): 1306 (M+H)。
【0815】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0816】
OA18-19:100mLの三口丸底フラスコに、OP18-19(460mg,0.35mmol,1.00当量)、ジオキサン(15mL)を入れた。上記溶液にHCl
(g)を導入した。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(飽和)で溶液のpH値を8に調整した。結果として生じた溶液を3×20mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、3×30mLのブラインで洗浄した。有機相を収集し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として350mg(82%)のOA18-19をもたらした。MS (ES, m/z): 1206 (M+H)。
【0817】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0818】
OAC18-19:100mLの丸底フラスコに、OC18-19(350mg,0.29mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(300mg)、及びメタノール(30mL)を入れた。上記溶液に、水素ガスを導入した。結果として生じた溶液を室温で1時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、白色固体として300mg(93%)のOAC18-19をもたらした。MS (ES, m/z): 1116 (M+H)。
【0819】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0820】
18-19:500mLの三口丸底フラスコに、OAC18-19(300mg,0.27mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(300mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらBOP-Cl(137.2mg,0.54mmol,2.00当量)を少しずつ加え、DIEA(69.4mg,0.54mmol,3.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCで下記条件を用いて精製した:カラム、SunFire Prep C18 5um 19
*150mm;移動相、水及びCH
3CN;グラジエント:20分で90%→95%;検出器、220nm。これは白色固体として37.4mg(13%)の18-19をもたらした。MS (ES, m/z): 1096.7 (計算値, M), 1098.0 (実測値, M+H);
1H-NMR (CD
3OD, 300 MHz) δ: 7.50-7.30 (m, 4H), 7.30-7.21 (m, 4H), 5.90-5.10 (m, 7H), 4.87-4.70 (m, 1H), 3.34-2.80 (m, 16H), 2.50-1.92 (m, 4H), 1.71-1.20 (m, 40H), 1.10-0.80 (m, 14H); [α]=-45.82°(T=27.2℃, C=0.625g/100mL(MeOH))。
【0821】
調製例87:化合物7-18の調製
【0822】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0823】
下記スキーム43〜45に従って化合物7-18を調製した。
スキーム43
【0824】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0825】
スキーム44
【0826】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0827】
スキーム45
【0828】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
【0829】
実験の詳細
【0830】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【0831】
(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(オキサン-4-イル)フェニル]プロパン酸:250mLの丸底フラスコに、パラジウム炭素(1.8g)、酢酸エチル(150mL)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)フェニル]-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(8.8g,15.08mmol,1.00当量)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流した後に水素を流した。混合物を室温の水素雰囲気下で室温にて2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として7g(粗製)の(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(オキサン-4-イル)フェニル]プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 496 (M+H)。
【0832】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0833】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート:50mLの丸底フラスコに、ジオキサン/HCl(10mL)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-メチルペンタノアート(460mg,1.13mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。次に10mLのNaHCO
3(水溶液)を加えて反応をクエンチした。結果として生じた溶液を3×20mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。結果として生じた混合物を3×5mLのブラインで洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、無色油として340mg(98%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアートをもたらした。MS (ES,m/z): 308 (M+H)。
【0834】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【0835】
TP7-18:8mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(80mL)、(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(オキサン-4-イル)フェニル]プロパン酸(3.8g,7.67mmol,1.00当量)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4-メチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート(2.8g,9.11mmol,1.20当量)を入れた。この後に0℃でBOP-Cl(3.9g,15.32mmol,2.00当量)を少しずつ加えた。これに0℃で撹拌しながらDIEA(3g,23.22mmol,3.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた溶液を200mLのDCMで希釈し、ブライン50mL×3で洗浄した。有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10〜1:3)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは白色固体として4.5g(75%)のTP7-18をもたらした。MS (ES, m/z): 785 (M+H)。
【0836】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【0837】
TC7-18:酢酸エチル(10mL)中のTP7-18(1g,1.27mmol,1.00当量)の溶液にパラジウム炭素(200mg)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流した後に水素を流した。混合物を水素の雰囲気下で室温にて1.5時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは白色固体として880mg(粗製)のTC7-18をもたらした。
MS (ES, m/z): 695 (M+H)。
【0838】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【0839】
TA7-18:50mLの丸底フラスコに、ジオキサン(10mL)中の塩化水素、TP7-18(500mg,0.64mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは無色油として470mg(粗製)のTA7-18をもたらした。
MS (ES, m/z): 685 (M+H)。
【0840】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【0841】
OP7-18:ジクロロメタン(8mL)中のTC7-18(440mg,0.63mmol,1.00当量)、TA7-18(433mg,0.63mmol,1.00当量)の溶液に、0℃でBOP-Cl(403mg,1.58mmol,2.00当量)を少しずつ入れた。この後に0℃で撹拌しながらDIEA(408mg,3.16mmol,4.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた溶液を50mLのDCMで希釈し、ブライン10mL×3で洗浄した。有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5〜1:1)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として760mg(88%)のOP7-18をもたらした。MS (ES, m/z): 1384( M+Na)。
【0842】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0843】
OC7-18:酢酸エチル(10mL)中のOP7-18(760mg,0.56mmol,1.00当量)の溶液にパラジウム炭素(150mg)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流した後に水素を流した。混合物を水素の雰囲気下で室温にて1.5時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、白色固体として710mg(100%)のOC7-18をもたらした。MS (ES, m/z): 1262 (Ms+H - Boc)。
【0844】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0845】
OAC7-18:50mLの丸底フラスコに、塩化水素/ジオキサン(10mL)、OC7-18(710mg,0.56mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは白色固体として678mg(粗製)のOAC7-18をもたらした。MS (ES, m/z): 1172 (M+H)。
【0846】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【0847】
7-18:ジクロロメタン(40mL)中のOAC7-18 (500mg,0.43mmol,1.00当量)の溶液に0℃でBOP-Cl(217mg,0.85mmol,2.00当量)を少しずつ加えた。この後に0℃で撹拌しながらDIEA(275mg,2.125mmol,5.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を50mLのDCMで希釈し、ブライン10mL×3で洗浄した。有機層を混ぜ合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。粗生成物をフラッシュ分取HPLCで下記条件を用いて精製した(IntelFlash-1):カラム、C18;移動相、20分以内でCH
3CN/H
2O=50%がCH
3CN/H
2O=80%に増加;検出器、UV 254nm。これは、白色固体として294mg(60%)の7-18をもたらした。MS (ES, m/z): 1152.6 (計算値, M), 1154.0 (実測値, M+H);
1HNMR (300 MHz,CD
3OD
3): δ 7.28-7.22 (m, 8H), 5.73-5.24 (m, 7H), 4.88 (m, 1H), 4.06-4.02 (d, J = 11.1Hz, 4H), 3.60-3.52 (m, 4H), 3.33-3.31 (m, 4H), 3.11-2.80 (m, 14H), 2.30-1.91 (m, 4H), 1.80-1.63 (m, 12H), 1.51-1.29 (m, 17H), 0.97-0.82(m, 15H); [α]= -61.3°(T=24.7℃, c=0.82g/100mL(MeOH))。
【0848】
調製例88:化合物7-32の調製:
【0849】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【0850】
下記スキーム46〜48に従って化合物7-32を調製した。
スキーム46
【0851】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【0852】
スキーム47
【0853】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【0854】
スキーム48
【0855】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【0856】
実験の詳細
【0857】
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【0858】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4,4-ジメチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート:500mLの丸底フラスコに、ジオキサン(200mL)中の塩化水素(ガス)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアート(23g,54.56mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として26g(粗製)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル (2S)-4,4-ジメチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 322 (M+H)。
【0859】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【0860】
TP7-32:500mLの三口丸底フラスコに、ジクロロメタン(400mL)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4,4-ジメチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート(14g,43.56mmol,1.00当量)、(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(オキサン-4-イル)フェニル]プロパン酸(21.58g,43.54mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃でBOP-Cl(22g,86.42mmol,2.00当量)を少しずつ加えた。これに0℃で撹拌しながらDIEA(22g,170.23mmol,4.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10〜1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは無色油として32g(92%)のTP7-32をもたらした。MS (ES, m/z): 799 (M+H)。
【0861】
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【0862】
TC7-32:500mLの丸底フラスコに、パラジウム炭素(3.2g)、酢酸エチル(300mL)、TP7-32(16g,20.03mmol,1.00当量)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流した後に水素を流した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、白色固体として14g(99%)のTC7-32をもたらした。MS (ES, m/z): 709 (M+H)。
【0863】
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0864】
TA7-32:500mLの丸底フラスコに、ジオキサン中の塩化水素(300mL)、TP7-32(16g,20.03mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは白色固体として15g(粗製)のTA7-32をもたらした。 MS (ES, m/z): 699 (M+H)。
【0865】
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
【0866】
OP7-32:500mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(400mL)、TA7-32(14g,20.03mmol,1.00当量)、TC7-32(13.8g,19.47mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃でBOP-Cl(10g,39.28mmol,2.00当量)を少しずつ加えた。これに0℃で撹拌しながらDIEA(10g,77.38mmol,4.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で3時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10〜1:2)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、オフホワイト固体として26.7g(96%)のOP7-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1412 (M+Na)。
【0867】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
【0868】
OC7-32:1Lの丸底フラスコに、パラジウム炭素(5g)、酢酸エチル(500mL)、OP7-32(26.7g,19.22mmol,1.00当量)を入れた。フラスコを排気し、窒素を3回流した後に水素を流した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として24.8g(99%)のOC7-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1300 (M+H)。
【0869】
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【0870】
OAC7-32:1Lの丸底フラスコに、塩化水素/ジオキサン(500mL)、OC7-32(24.8g,19.09mmol,1.00当量)を入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として24g(粗製)のOAC7-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1200 (M+H)。
【0871】
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
【0872】
7-32:1Lの丸底フラスコに、ジクロロメタン(800mL)、OAC7-32(24g,20.02mmol,1.00当量)を入れた。この後に0℃でBOP-Cl(10g,39.28mmol,2.00当量)を少しずつ加えた。これに0℃で撹拌しながらDIEA(10g,77.38mmol,4.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物をフラッシュ分取HPLCで下記条件を用いて精製した(IntelFlash-1):カラム、C18シリカゲル;移動相、20分以内でCH
3CN/H
2O=60%がCH
3CN/H
2O=90%に増加;検出器、UV 220nm。これは、白色固体として14.5g(61%)の7-32をもたらした。MS (ES,m/z): 1180.7 (計算値, M), 1182.0 (実測値, M+H);
1H NMR: (300MHz, CDCl
3, ppm): δ 7.22-7.09 (m,8H), 5.77-5.31 (m,8H), 4.75-4.65 (m, 1H), 4.11-4.07 (m,4H), 3.57-3.50 (m,4H), 3.18-3.0 (m,6H), 2.83-2.72 (m, 12H), 2.4-1.7 (m,15H), 1.52-0.78 (m,40H); [α]= -53.26°(T=27.2℃, c= 0.52g/100mL(MeOH))。
【0873】
調製例89:化合物5-32の調製
下記スキーム49〜51に従って化合物5-32を調製した。
スキーム49
【0874】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【0875】
スキーム50
【0876】
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
【0877】
スキーム51
【0878】
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
【0879】
実験の詳細
【0880】
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【0881】
(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン酸:250mLの丸底フラスコに、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(3g,5.25mmol,1.00当量)、Pd/C(500mg)、メタノール(80mL)を入れた。上記溶液に水素ガスを導入した。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、白色固体として2g(77%)の(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 496 (M+H)。
【0882】
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
【0883】
(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4,4-ジメチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート:250mLの丸底フラスコに、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4,4-ジメチルペンタノアート(3g,7.12mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(80mL)を入れた。上記溶液にHCl(ガス)を導入した。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(飽和)で溶液のpH値を8に調整した。結果として生じた溶液を3×70mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、3×100mLのブラインで洗浄した。有機相を収集し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として2.1g(92%)の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4,4-ジメチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアートをもたらした。MS (ES, m/z): 322 (M+H)。
【0884】
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【0885】
TP5-32:250mLの三口丸底フラスコに、(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-[4-(トリフルオロメトキシ) フェニル]プロパン酸(2g,4.04mmol,1.00当量)、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4,4-ジメチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート(1.3g,4.04mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(100mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらBOP-Cl(2.1g,8.25mmol,2.00当量)を少しずつ加えた。これに0℃で撹拌しながらDIEA(1.1g,8.51mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣混合物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として1.4g(43%)のTP5-32をもたらした。MS (ES, m/z): 799 (M+H)。
【0886】
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【0887】
TC5-32:100mLの丸底フラスコに、TP5-32(700mg,0.88mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(120mg)、メタノール(30mL)を入れた。上記溶液に水素ガスを導入した。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として610mg(98%)のTC5-32をもたらした。MS (ES, m/z): 709 (M+H)。
【0888】
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【0889】
TA5-32:100mLの丸底フラスコに、TP5-32 (700mg,0.88mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(35mL)を入れた。上記溶液にHCl(ガス)を導入した。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(飽和)で溶液のpH値を8に調整した。結果として生じた溶液を3×30mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせ、3×30mLのブラインで洗浄した。有機相を収集し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として600mg(98%)のTA5-32をもたらした。MS (ES, m/z): 699 (M+H)。
【0890】
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
【0891】
OP5-32:250mLの三口丸底フラスコに、TA5-32 (600mg,0.86mmol,1.00当量)、TC5-32(609mg,0.86mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(80mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらBOP-Cl(439mg,1.72mmol,2.00当量)を少しずつ加えた。これに0℃で撹拌しながらDIEA(222mg,1.72mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:2)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、黄色油として830mg(70%)のOP5-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1390 (M+H)。
【0892】
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
【0893】
OA5-32:100mLの丸底フラスコに、OP5-32(830mg,0.60mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(50mL)を入れた。上記溶液にH
2(ガス)を導入した。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム(飽和)で溶液のpH値を8に調整した。結果として生じた溶液を3×30mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を混ぜ合わせた。有機相を3×30mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。これは、黄色油として700mg(91%)のOA5-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1290 (M+H)。
【0894】
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【0895】
OAC5-32:100mLの丸底フラスコに、OA5-32(700mg,0.54mmol,1.00当量)、パラジウム炭素(150mg)、メタノール(40mL)を入れた。上記溶液にH
2(ガス)を導入した。結果として生じた溶液を室温で1.5時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは白色固体として600mg(92%)のOAC5-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1200 (M+H)。
【0896】
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【0897】
5-32:250mLの三口丸底フラスコに、生成物OAC5-32(600mg,0.50mmol,1.00当量)、ジクロロメタン(120mL)を入れた。この後に0℃で撹拌しながらBOP-Cl(255mg,1.00mmol,2.00当量)を少しずつ加えた。これに0℃で撹拌しながらDIEA(129mg,1.00mmol,2.00当量)を滴加した。結果として生じた溶液を室温で一晩撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCで下記条件を用いて精製した:カラム、SunFire Prep C18 5um 19
*150mm;移動相、水及びCH
3CN;グラジエント:20分で90%→95%;検出器、220nm。これは、白色固体として350mg(59%)の5-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1180.5 (計算値, M), 1181.5 (実測値, M+H);
1HNMR (300 MHz,CD
3OD): δ 7.48-7.40 (m, 4H), 7.29-7.22 (m, 4H), 5.68-4.89 (m, 8H), 3.34- 2.82 (m, 16H), 2.30-1.70 (m, 8H), 1.60-1.10 (m, 18H), 1.05 - 1.02 (m, 2H), 0.99-0.80 (m, 16H); [α]= -34.64°, T=27.2℃, c=1.085g/100mL(MeOH)。
【0898】
調製例90:化合物18-32
下記スキーム52〜54に記載の手順に従って化合物18-32を調製した。
スキーム52
【0899】
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
【0900】
スキーム53
【0901】
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【0902】
スキーム54
【0903】
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【0904】
実験の詳細
【0905】
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【0906】
(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸:メタノール(150mL)中の(2R)-1-(ベンジルオキシ)-3-(4-tert-ブチルフェニル)-1-オキソプロパン-2-イル (2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノアート(15g,26.90mmol,1.00当量)の溶液にパラジウム炭素(1.5g,0.10当量)を加えた。フラスコを排気し、窒素を3回流した後に水素を流した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、白色固体として12.0g(95%)の(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸をもたらした。MS (ES, m/z): 488 (M+H)。
【0907】
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
【0908】
TP18-32:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した500mLの三口丸底フラスコに、ジクロロメタン(150mL)中の(2R)-2-[[(2S)-2-[[(tert-ブトキシ)カルボニル](メチル)アミノ]-4-フルオロ-4-メチルペンタノイル]オキシ]-3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパン酸(12g,25.66mmol,1.00当量)の溶液、(2R)-1-(ベンジルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル-(2S)-4,4-ジメチル-2-(メチルアミノ)ペンタノアート塩酸塩(9.13g,25.51mmol,1.00当量)、BOP-Cl(13.0g,51.07mmol,2.00当量)、DIEA(6.6g,51.07mmol,2.00当量)を0℃で入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:100〜1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として17.14g(87%)のTP18-32をもたらした。MS (ES, m/z): 771 (M+H)。
【0909】
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【0910】
TA18-32:500mLの三口丸底フラスコに、塩化水素(ガス)ジオキサン(200mL)中のTP18-32(9.57g,12.41mmol,1.00当量)の溶液を入れた。結果として生じた溶液を室温で30分間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として9.22g(粗製)のTA18-32をもたらした。MS (ES, m/z): 671 (M+H)。
【0911】
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
【0912】
TC18-32:メタノール(100mL)中のTP18-32(9.57g,12.41mmol,1.00当量)の溶液にパラジウム炭素(957mg,0.10当量)を加えた。フラスコを排気し、窒素を3回流した後に水素を流した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。濾過して固体を取り除いた。濾液を真空下で濃縮した。これは、白色固体として8.33g(99%)のTC18-32をもたらした。MS (ES, m/z): 681 (M+H)。
【0913】
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【0914】
OP18-32:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した500mLの三口丸底フラスコに、ジクロロメタン(150mL)中のTA18-32(8.54g,12.07mmol,1.00当量)の溶液、TC18-32(8.23g,12.09mmol,1.00当量)、BOP-Cl(6.15g,24.16mmol,2.00当量)、DIEA(3.12g,24.14mmol,2.00当量)を0℃で入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:50〜1:10)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として13.0g(81%)のOP18-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1356 (M+Na)。
【0915】
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【0916】
OC18-32:メタノール(150mL)中のOP18-32(13g,9.75mmol,1.00当量)の溶液にパラジウム炭素(1.3g,0.10当量)を加えた。フラスコを排気し、窒素を3回流した後に水素を流した。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。固体を濾過により収集した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として11.52g(95%)のOC18-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1266 (M+Na)。
【0917】
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【0918】
OAC18-32:ジクロロメタン(150mL)中のOC18-32(11.52g,9.27mmol,1.00当量)の溶液にジオキサン中の塩化水素(ガス)を添加した。結果として生じた溶液を室温で30分間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。これは、白色固体として10.1g(95%)のOAC18-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1144 (M+H)。
【0919】
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
18-32
【0920】
18-32:パージし、窒素の不活性雰囲気で維持した500mLの三口丸底フラスコに、ジクロロメタン(150mL)中のOAC18-32(10.1g,8.84mmol,1.00当量)の溶液、BOP-Cl(4.5g,17.68mmol,2.00当量)、DIEA(2.3g,17.80mmol,2.00当量)を0℃で入れた。結果として生じた溶液を室温で2時間撹拌した。結果として生じた混合物を真空下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:100〜1:20)を用いるシリカゲルカラムにかけた。これは、白色固体として5.452g(55%)の18-32をもたらした。MS (ES, m/z): 1124.7 (計算値, M), 1126.0 (実測値, M+H);
1H NMR (300 MHz, CDCl
3): δ 7.33-7.27 (m, 4H), 7.18-7.14 (m, 4H), 5.80-5.75 (m, 1H), 5.70-5.55 (m, 1H), 5.49-5.29 (m, 5H), 5.20-5.10 (m, 1H), 4.72-4.60 (m, 1H), 3.16-3.03 (m, 6H), 2.98-2.60 (m, 10H), 2.26-2.15 (m, 2H), 1.95-1.87 (m, 4H), 1.51-0.70 (m, 56H); [α]= -37°(T=27.2℃, c= 1.0g/100mL(MeOH))。
【0921】
例83〜90に記載の本発明のデプシペプチド化合物に加えて、下表113に示す追加番号付き化合物(上表2〜112に記載され、R’、R’’、R’’’及びR’’’’がそれぞれメチルである)は、所望のデプシペプチド化合物を調製するように所望の官能基を有する様々なダイマー化合物(例えばダイマーD1〜D57)を選択したことを除き、例に記載の合成手順に従って調製した。選択ダイマーは、同様に所要モノマー化合物(例えばモノマー化合物M1〜M49)から調製される。当業者には、この方法論を利用して、他のモノマー及びダイマー成分を用いて本発明のさらなるデプシペプチド化合物を調製できることが明白であろう。
【0922】
表113:調製した式(I)の追加化合物
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0923】
上表113に示すLCMSデータは、複数の機器で獲得し、様々なソフトウェアを用いて解析した。従って、一部のデータ点は、自動的に切り捨て/切り詰められてモノアイソトープ(monisotope)を表し、一部のデータ点は質量損失を示している。
【0924】
生物学的活性例
方法A:捻転胃虫に対する化合物の活性を試験するためのスクリーニング方法。
DMSO中に栄養培地及び試験化合物を含有するマクロタイタープレートのウェルに12匹のL1捻転胃虫幼虫を添加した。4日で分析を行なって幼虫の発育の程度を判定した。DMSOのみにさらした幼虫はコントロールとして役立った。化合物の効力をMIC
90及び/又はEC
50形式で評価した。4日時点で評価すると、化合物2-3、2-4、2-15、3-20、3-26、3-27、3-31、4-20、4-27、6-3、6-7、6-24、6-26、6-33、6-39、7-38、7-49、7-50、10-18、11-18、15-27、16-27、18-19、及び23-27は、1.0〜10μMの中位MIC
90値を示し、化合物2-16、2-20、33-18、4-26、4-31、5-27、6-20、6-32、7-42、26-27、27-27、35-27、及び36-18は、0.1μM〜1.0μMの中位MIC
90値を示し、化合物2-18、30-18、及び30-27は、0.1μM未満の中位MIC
90値を示した。比較として、PF1022A及びエモデプシドは、このアッセイで1μM〜0.1μMの中位MIC
90値を示した。4日時点でアッセイしたときに、化合物6-16、6-42、6-45、7-18、7-27、7-40、7-45、18-18、18-32、32-27、35-32、及び37-18は、1.0〜10μMの中位EC
50値を示し、化合物3-18、4-18、5-32、6-18、6-44、7-31、7-37、及び30-32は、 0.1μM〜1.0μMの中位EC
50値を示し、化合物7-32、7-44、31-18、31-27、及び35-18は、0.1μM未満の中位EC
50値を示した。比較として、エモデプシドは、このアッセイで1μM〜0.1μMの中位EC
50値を示した。
【0925】
方法B:ディロフィラリア・イミティスのミクロフィラリアに対する化合物の活性を試験するためのスクリーニング方法。
DMSO中に緩衝液及び試験化合物を含有するマクロタイタープレートのウェルにディロフィラリア・イミティスのミクロフィラリアを添加した。72時間で評価を行なってミクロフィラリアの生存を判定した。DMSOのみにさらしたミクロフィラリアはコントロールとして役立った。化合物3-6、3-7、3-19、3-26、6-18、6-19、6-26、6-36、6-37、6-38、6-40、6-41、6-43、6-45、6-46、7-41、-19、9-27、10-27、13-18、14-27、18-6、19-18、19-27、21-27、24-18、24-27、及び32-32は、1μM〜10μMの中位EC
50値を示し、化合物2-10、3-8、4-19、4-32、 5-32、6-3、6-6、6-7、6-8、6-20、6-24、6-33、6-39、6-42、7-38、7-46、7-49、7-50、9-6、9-18、10-18、11-27、20-27、22-27、25-8、28-27、32-27、35-32、37-18、及び38-18は、0.1μM〜1.0μMの中位EC
50値を示し、化合物2-3、2-4、2-6、2-8、2-15、2-16、2-18、2-20、3-18、3-20、3-27、3-31、4-18、4-20、4-26、4-27、4-31、5-27、6-16、6-18、6-32、6-44 7-18、7-27、7-31、7-32、7-37、7-40、7-42、7-44、7-45、11-18、15-27、16-27、18-18、18-19、18-32、23-27、25-6、26-27、27-27、30-18、30-27、30-32、31-18、31-27、32-18、35-18、及び36-18は、0.1μM未満の中位EC
50値を示した。比較として、このアッセイでエモデプシドは、1μM〜0.1μMの中位EC
50値を示し、PF1022Aは、0.1μM未満の中位EC
50値を示した。
【0926】
方法C:摂取後の、ノミに対する化合物の活性を試験するためのスクリーニング方法。
円筒形試験容器に10匹の成虫ネコノミ(Ctenocephalides felis)を詰めた。セルフシールの可撓性フィルムで円筒形ウェルの一端を閉じ、ノミがフィルムに穴を開けてシリンダーの中身を餌にすることができるように試験容器の上面に置いた。次に試験化合物溶液をピペットでウシ血液中に入れ、ウェルに添加した。ネコノミがいる容器部分は20〜22℃及び40〜60%の相対湿度で保持し、処理血液を含有するウェル部分は37℃及び40〜60%の相対湿度で保持した。適用後72時間に、非処理コントロールと比較して評価を行なった。化合物6-7、6-8、6-16、6-19、6-20、7-27、7-32、&7-42は全て、10〜50ppmの平均EC
50値を示した。化合物3-18、4-26、5-27、6-32、6-39、6-41、27-27、30-27、&36-18は全て50〜200ppmの平均EC
50値を示した。比較としてエモデプシドは10〜50ppmの平均EC
50値を示した。
【0927】
方法D:インビボでのディロフィラリア・イミティス(Dirofilaria immits)に対する化合物の有効性を評価するためのスクリーニング方法。
ミクロフィラリア及びイヌ糸条虫抗原についてビーグルイヌを試験し、この研究に含める前にイヌを全身診察した。30日目又は29日目に各イヌに50匹の感染性第3期ディロフィラリア・イミティス幼虫を接種した(研究1又は2でそれぞれ、イベルメクチンを含む大環状ラクトンに対する感受性が低減した単離株(R)又は標準用量で大環状ラクトンに感受性である単離株(S)を用いる)。90日目に収集した血液について行なった抗原試験により、誘導感染前に動物はディロフィラリア・イミティスに曝露されたことがないことを確認した。
研究1では、-14日目から-7日目へ下降する体重に基づいてそれぞれ4匹のイヌの5ブロックを形成した。ブロック内では、イヌをくじ引きにより5つの処置群の1つにランダムに割り当て、下表114に従って1カ月の投与間隔でイベルメクチン及び本発明の化合物の経口溶液を用いて1カ月間隔で5回経口処置した。
研究2では、-3日目から0日目へ下降する体重に基づいてそれぞれ4匹のイヌの2ブロックを形成した。ブロック内では、イヌをくじ引きにより2つの処置群の1つにランダムに割り当て、下表114に示すように、3回の毎月投与に加えて剖検1日前の1回の投与を用いるか又は5回の1カ月の投与間隔を用いて、2つの用量及び2つの異なる投与間隔で本発明の化合物の経口溶液で処置した。
【0928】
表114.ビーグルにおけるディロフィラリア・イミティスに対する有効性。
[この文献は図面を表示できません]
【0929】
全ての動物を15日目又は155日目(それぞれ研究1及び2)に人道的に安楽死させ、個々のイヌについて寄生虫の回収及び生ているディロフィラリア・イミティス数について剖検を行なった。処置群別の有効率を表114に収載してある。
研究#1では、5回の毎月投与のためにイベルメクチン(@6μg/kg)と組み合わせて経口投与した(溶液で)本発明の化合物(@1.0又は2.5mg/kg)は、ディロフィラリア・イミティスのR単離株の誘導感染に対して100%の有効性をもたらした。エモデプシドは、同様式で投与したときに98.8%の有効性をもたらした(@2.5mg/kgw/6μg/kgイベルメクチンの溶液で)。
研究#2では、それぞれ4用量又は5用量のために経口投与した本発明の化合物7-18(@2.5又は0.5mg/kg)はディロフィラリア・イミティスのS単離株の誘導感染に対して100%の有効性をもたらした。
【0930】
本発明の好ましい実施形態を詳述したが、上記パラグラフで定義した発明は、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、その多くの明白な変形形態が可能なので、上記説明で示した特定の詳細に限定されるものでないことを理解すべきである。