特表2018-518612(P2018-518612A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2018-518612下向きに開く家具のリーフ用のヒンジ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-518612(P2018-518612A)
(43)【公表日】2018年7月12日
(54)【発明の名称】下向きに開く家具のリーフ用のヒンジ
(51)【国際特許分類】
   E05D 3/16 20060101AFI20180615BHJP
   E05F 3/04 20060101ALI20180615BHJP
   E05F 5/00 20170101ALI20180615BHJP
【FI】
   E05D3/16
   E05F3/04
   E05F5/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-556869(P2017-556869)
(86)(22)【出願日】2016年4月27日
(85)【翻訳文提出日】2017年12月19日
(86)【国際出願番号】EP2016059354
(87)【国際公開番号】WO2016174061
(87)【国際公開日】20161103
(31)【優先権主張番号】MI2015A000620
(32)【優先日】2015年4月30日
(33)【優先権主張国】IT
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】517220911
【氏名又は名称】アルトゥーロ・サリチェ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
【氏名又は名称原語表記】ARTURO SALICE S.P.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100100158
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100113170
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 和久
(72)【発明者】
【氏名】ルチアーノ・サリチェ
(57)【要約】
下向きに開く家具のリーフ用のヒンジであって、家具の後壁又は水平壁に接続される固定部と、家具のリーフに接続される可動部とを備え、固定部と可動部とは、少なくとも1つの回動軸を有する関節連結手段を介して回動可能のように、相互に連接し、閉合位置と開き位置との間で移動可能であり、リーフは、実質的に家具の後壁又は水平壁と同一の配置面にある。ヒンジは、関節連結式の支持レバーを更に備え、関節連結式の支持レバーは、ヒンジの固定部をヒンジの可動部の一部分又はリーフに接続するように構成され、支持レバーの少なくとも一方は、ヒンジの固定部に接続され、リーフの開き位置において、ヒンジの前記固定部の休止表面又は前記家具の壁面と接触するように形成され、支持レバーの一方の端部は、ヒンジの可動部の前記部分に接続され、又は別個の支持レバーを介してリーフに接続されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具の後壁又は水平壁(3)に接続される固定部(2)と、
家具のリーフ(5)に接続される可動部(4)と、を備え、
前記固定部(2)と前記可動部(4)とは、少なくとも1つの回動軸を有する関節連結手段(6,9)を介して回動可能のように、相互に連接し、閉合位置と開き位置との間で移動可能であり、
前記リーフ(5)は、実質的に前記家具の前記後壁又は水平壁(3)と同一の配置面にある、
下向きに開く家具のリーフ用のヒンジ(1)であって、
関節連結式の支持レバー(15,16)を備え、
前記支持レバー(15,16)は、ヒンジ(1)の固定部(2)をヒンジの可動部(4)の一部分又はリーフ(5)に接続するように構成され、
前記支持レバーの少なくとも一方(15)は、ヒンジの固定部(2)に接続され、リーフ(5)の開き位置において、ヒンジの前記固定部(2)又は前記家具の前記壁面の休止表面と接触するように形成され、
前記支持レバー(15)の一方の端部は、前記ヒンジの前記可動部の前記部分に、又は別個の前記支持レバー(16)を介して前記リーフに接続されている、
ことを特徴とするヒンジ。
【請求項2】
前記固定部(2)に接続された前記支持レバー(16)は、前記リーフ(5)の開き位置において、前記家具の前面を越えて突出するように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のヒンジ。
【請求項3】
4つの関節連結軸及び2つのロッカー(6,7)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のヒンジ。
【請求項4】
前記ロッカー(6,7)は、第1ロッカー(6)と第2ロッカー(7)とを含み、前記ヒンジ(1)の前記可動部(4)を前記固定部(2)に接続させ、
前記ロッカー(6,7)は、前記支持レバー(15,16)によって分離されている、
ことを特徴とする、請求項3に記載のヒンジ。
【請求項5】
前記リーフ(5)の開き動作を減速させる減速装置(30)を備え、
前記減速装置(30)は、好ましくは、前記固定部(2)上に着脱可能に配置され、前記支持レバーの一方、又は前記関節連結手段の一方、又は前記ヒンジ(1)の可動要素に機能的に接続されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のヒンジ。
【請求項6】
前記減速装置(30)は、前記支持レバー(15,16)の一方、又は前記関節連結手段(6,9)の一方、又は前記ヒンジ(1)の前記可動要素に接続された線形減速器を備えることを特徴とする、請求項5に記載のヒンジ。
【請求項7】
開き動作を制動する制動装置(19)を備え、
前記制動装置は、可動カム(19)を含み、
前記可動カム(19)は、前記支持レバー(15,16)の一方(16)と一体であり、少なくとも1つの摩擦要素(22)と相互作用するように形成され、
前記摩擦要素(22)は、前記ヒンジ(1)の固定部(2)と一体である、
ことを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のヒンジ。
【請求項8】
前記減速装置(30)と前記制動装置(19)との一方又は両方を備えることを特徴とする、請求項5から7のいずれか1項に記載のヒンジ。
【請求項9】
減速及び/又は制動を調整する手段を備えることを特徴とする、請求項5から8のいずれか1項に記載のヒンジ。
【請求項10】
前記家具の前記リーフ(5)の閉合部分を保持する弾性手段(24)を有し、
前記弾性手段(24)は、前記制動手段の前記カム手段(19)によって作動される、
ことを特徴とする、請求項7に記載のヒンジ。
【請求項11】
前記少なくとも1つの減速装置(30)用の作動手段を備え、
前記作動手段は、第1レバー(31)、第2レバー(32)、及び第3レバー(33)を含み、
前記第1レバー(31)、第2レバー(32)、及び第3レバー(33)のうちの少なくとも1つは、前記支持レバー(15,16)の一方に機能的に接続されている、
ことを特徴とする、請求項5又は6に記載のヒンジ。
【請求項12】
垂直方向、前方方向、及び/又は横方向のうちの少なくとも一方向において、前記家具の前記後壁又は水平壁(3)に対し、前記ヒンジ(1)の前記固定部(2)の位置を調整する手段を備えることを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載のヒンジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下向きに開く家具のリーフ用のヒンジに関する。より具体的には、本発明は、少なくとも1つの水平軸回りに下向きに開くリーフ用のヒンジに関する。
【背景技術】
【0002】
知られているように、家具分野において、少なくとも1つの水平軸周りの回動運動によって下向きに開くリーフを備える家具品目が数多く存在している。
【0003】
このようなリーフは、ヒンジによって家具の固定部の後壁に特別に接続されており、ヒンジは、リーフが前記回動運動を行うことを可能にするように設計されている。
【0004】
このタイプの家具において最も一般的に使用されるヒンジは、家具の後壁に固定される固定部と、リーフに固定される可動部とを備えている。固定部と可動部とは、相互に連接し、関節連結システムを介して回動する。関節連結システムは、2つのロッカー及び4つの関節連結軸を有し、関節連結式の四辺形を形成し、開いたリーフが実質に当該リーフが回動する家具の一部の平面内にあるように構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したヒンジは、全開位置のリーフに十分の支持を単独で提供すること、或いは、単独でリーフの開き動作の速度を制御することができない。
【0006】
開いたリーフを支持するため、及びリーフの開き動作を制御するために、支持システムは、通常、例えば、国際公開第2015/014814号に開示されているように、ヒンジから分離され、独立した装置の形態である。当該装置は、ヒンジから上方に離間された位置で家具の一側壁に接続可能な本体と、リーフに接続可能な支持ケーブルを巻き上げるために、回転と平行移動とを組み合わせた手段と、当該巻き取り手段に機能的に接続された減速及び/又は弾性手段とを備え、ケーブルの巻き取り/巻き戻しを制御することによってリーフの開き動作の速度を制御するとともに、最終開き位置において当該リーフを支持する。
【0007】
このような装置の代替として、家具の側壁及びリーフから伸びて、伸縮自在の支持ロッドを利用することが知られている。当該支持ロッドは、ロッドの範囲及び/又は回動を規定するように、弾性手段及び/又は減速手段が設けられ、また、この場合、リーフの開き動作を制御するとともに最終開き位置においてリーフを支持する。
【0008】
しかしながら、上述した支持装置は、家具の側壁を乱雑してしまい、また、当該装置の部品を家具の側壁及びリーフに固定するため、付加的な取り付け作業が必要となる。
【0009】
更に、家具の部品に対して、及び/又はヒンジに対して、支持装置の位置決めにおける誤差は、操作及び信頼性に問題を引き起こす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的は、少なくとも1つの水平軸回りに下向きに開く家具のリーフ用のヒンジを考案することであり、本発明によれば、全開位置にあるリーフを支持することが可能となり、リーフの脱離、衝突又は無制御の開き動作の危険を防止するとともに、リーフの開き動作の速度を確実に制御することができる。
【0011】
前記目標内において、本発明の1つの目的は、下向きに開く家具のリーフ用のヒンジを考案することであって、当該ヒンジは、特に、障害が低減され、そのようなリーフの全体的な取り付けを大幅に簡易化することを可能にする。
【0012】
本発明の他の目的は、下向きに開く家具のリーフ用の、信頼性の高いヒンジを考案することであって、当該ヒンジは、信頼性が高く、容易かつ実用的に実施され、低コストである。
【0013】
この目的及び以下でより明らかになるこれら及び他の目的は、下向きに開く家具のリーフ用のヒンジによって達成される。当該ヒンジは、
家具の後壁又は水平壁に接続される固定部と、
家具のリーフに接続される可動部と、を備え、
前記固定部と前記可動部とは、少なくとも1つの回動軸を有する関節連結手段を介して回動可能のように、相互に連接し、閉合位置と開き位置との間で移動可能であり、
前記リーフは、実質的に前記家具の前記後壁又は水平壁と同一の配置面にあるヒンジであって、
関節連結式の支持レバーを備え、
前記支持レバーは、ヒンジの固定部をヒンジの可動部の一部分又はリーフに接続するように構成され、
前記支持レバーの少なくとも一方は、ヒンジの固定部に接続され、リーフの開き位置において、ヒンジの前記固定部又は前記家具の前記壁面の休止表面と接触するように形成され、
前記支持レバーの一方の端部は、前記ヒンジの前記可動部の前記部分に、又は別個の前記支持レバーを介して前記リーフに接続されている、
ことを特徴とするヒンジである。
【0014】
本発明のさらなる特徴及び利点は、添付の図面における限定されない例によって示される。本発明に係るヒンジの好ましいが限定的ではない実施形態の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】リーフが閉合状態である、本発明に係るヒンジの長手方向断面図である。
図2】リーフが半開状態である、本発明に係るヒンジの長手方向断面図である。
図3】リーフが更に開いた、本発明に係るヒンジの長手方向断面図である。
図4】リーフが全開状態である、本発明に係るヒンジの長手方向断面図である。
図5】リーフが全開状態である、本発明に係るヒンジの長手方向断面の斜視図である。
図6】リーフが全開状態である、本発明に係るヒンジの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面を参照すれば、全体的に参照符号1で示されている本発明に係るヒンジは、家具の後壁又は水平壁3に接続可能な固定部2と、家具のリーフ5に接続可能な可動部4と、を備えている。
【0017】
ヒンジ1の固定部2と可動部4とは、関節連結手段を介して回動するように相互に連接している。関節連結手段は、少なくとも1つ、好ましくは4つの回動軸及び2つのロッカーを有する。
【0018】
関節連結手段は、リーフ5を閉合位置と開き位置との間で移動することを可能にする。この場合、リーフは、実質的に家具の後壁又は水平壁3がある平面と同一の平面にある。
【0019】
特に、関節連結手段は、図に示すように、少なくとも1つのロッカー、好ましくは第1ロッカー6及び第2ロッカー7を有し、これらのロッカーは第1端部において、第1ピン9及び第2ピン10を介してヒンジの可動部4のボックス8にそれぞれ接続され、その第2端部において、第3ピン11及び第4ピン12を介してヒンジの固定部2に接続される。このように、2つのロッカー6と7とは、関節連結式の四辺形を規定する。
【0020】
複数の関節連結式の支持レバー、好ましくは第1及び第2支持レバーは、ヒンジの固定部をヒンジの可動部の前進部分(関節連結手段及び家具の前面に比べて前進である)に又はリーフに接続させる。
【0021】
2つの支持レバー、それぞれ15と16、を有する場合は図示されており、レバー16は、固定部2の前進部分17に回動可能のように接続されており、リーフ4の開き位置において、好ましくは家具の前面を越えて突出し、固定部の前進部分17の休止表面に直接的に又は間接的に接触するように輪郭形成及び配置される。具体的には、レバー15は、その一端部を軸に、リーフ5に接続されているヒンジの可動部4の突出部18と一緒に旋回し、レバー15の他端部は、第2レバー16に接続される。続いて第2レバー16は、軸16’を中心に、カム19と一緒にヒンジ1の固定部2の前進部分17に回動するように接続される。
【0022】
代替的に、レバー16は、家具の後壁又は水平壁の休止表面と直接的に又は間接的に接触することができる。
【0023】
第2レバー16は、リーフ5の開き状態において、ヒンジ1の固定部2の前進部分17に当接し、好ましくは、レバー16は、家具に対して外部に突出するように形成される。
【0024】
ヒンジ1の固定部2の前進部分17は、第1ロッカー6の旋回点、すなわち、第3ピン11に実質的に近接している。
【0025】
第1レバー15と第2レバー16との間の旋回は、ピン20を介して発生する。第2レバー16は、ピン20の対向側の端部において、前述したように、軸16’を介してヒンジの固定部2に接続される。
【0026】
本発明に係るヒンジは、制動手段及び/又は減速手段を更に備える。
【0027】
制動手段は、好ましくはカム19、及びスライダ22により構成され、回転するとき、カムがスライダに当接し、開放期間において、漸進的制動が生じる。
【0028】
実質的に、第2レバー16と一体のカム19は、軸16’の周りを回転し、且つ軸16’の回転に伴って回転する。リーフ5が開いたとき、カム19は、ヒンジ1の固定部2に固定されたスライダ22に当たって、制動作用を発揮する。
【0029】
リーフ5を閉合位置に保持するために、弾性手段24が設けられている。弾性手段24は、第1制動手段内の同一のカム19によって作動される。
【0030】
前述したとおり、カム19は、可変の制動作用を発揮する(基本的に、制動作用は、開口弧の全体に沿って実質的に増大する)。
【0031】
前述したように、ヒンジは、減速手段を更に備える。減速手段は、開き動作、特に、開き動作の終端部分を減速させる手段によって構成される。
【0032】
減速手段は、好ましくは、流体作動式リニア減速器30によって構成される。当該流体作動式リニア減速器30は、支持レバー15,16のうちの一方、又は関節連結手段6,7のうちの一方、又はヒンジの可動要素に機能的に(直接に又は伝達手段を介して)接続される。
【0033】
好ましくは、減速器30は、ヒンジの固定部2に着脱可能に固定される。例えば、固定要素に挿入し、当該固定要素は、片側において固定部2に結合し、他側において作動手段に結合することができる。
【0034】
減速器の作動手段は、複数のレバー31,32,及び33を含む構成が図示されている。複数のレバー31,32,及び33は、ヒンジの固定部2及び支持レバー16に接続されている。
【0035】
好適には、減速手段は、1つのレバーのみによって作動することもできる。
【0036】
制動手段及び減速手段は、単独に又は相互的に組み合わせて設けることができる。
【0037】
図示されていないが、減速及び/又は制動を調整するための手段を設けることが可能である。例えば、減速手段について、減速器の進行を調整するための手段、制動手段について、スライダ22の位置又はカム19の角位置を調整するための手段を設けることができる。
【0038】
同様に、縦方向、前方方向、及び/又は横方向の少なくとも一方向において、家具の後壁又は水平壁に対して、ヒンジの固定部の位置を調整するための手段を設けることも可能である。例えば、互いに対して移動可能ないくつかの部品で固定部2を構成し、ネジ式又はカム式の調整要素によってこれらの部品の間の動きを制御する。このような方法によってリーフの位置を調整し、全開位置においてリーフが家具の前面と接触するようにすることができ、よって、リーフのよりよい支持を達成することができる。
【0039】
したがって、本発明に係るヒンジは、開き位置においてリーフを支持することができるとともに、リーフの開き動作の速度を確実に制御することができる。
【0040】
更に、本発明に係るヒンジは、障害が軽減され、取り付けが明らかに簡便である。
【0041】
実際には、本発明に係るヒンジは、設定された目標及び目的を完全に達成したことが明らかになっている。
【0042】
このように考案されたヒンジは、多数の修正及び変形が可能であり、それらの全ては、添付の特許請求の範囲内に含まれる。
【0043】
更に、全ての詳細は、技術的に同等の要素によって代えてもよい。
【0044】
実際に、使用される材料、及び不特定の寸法と形状とは、要求及び技術水準に応じて任意に採用されてもよい。
【0045】
本出願は、イタリア特許出願番号第MI2015A000620(102015902347518)の開示に基づいて優先権を主張し、その全体の内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0046】
特許請求の範囲に記載された技術的特徴の後に参照符号が付されている場合、それらの参照符号は、特許請求の範囲の明瞭性を高めるためのみに含まれている。したがって、そのような参照符号は、例としてそのような参照符号によって識別される各要素の解釈にいかなる限定的な影響も及ぼさないものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】