特表2018-520935(P2018-520935A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2018-520935埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤ
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  • 特表2018520935-埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤ 図000003
  • 特表2018520935-埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤ 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-520935(P2018-520935A)
(43)【公表日】2018年8月2日
(54)【発明の名称】埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤ
(51)【国際特許分類】
   B60C 7/00 20060101AFI20180706BHJP
【FI】
   B60C7/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-568447(P2017-568447)
(86)(22)【出願日】2016年6月25日
(85)【翻訳文提出日】2018年2月28日
(86)【国際出願番号】CN2016087176
(87)【国際公開番号】WO2017005105
(87)【国際公開日】20170112
(31)【優先権主張番号】201510391967.1
(32)【優先日】2015年7月3日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】518001597
【氏名又は名称】深▲せん▼市金特安科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN KINGTITAN TECHNOLOGY CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】王 冰
(72)【発明者】
【氏名】余 前孫
【テーマコード(参考)】
3D131
【Fターム(参考)】
3D131BB19
3D131BC31
3D131BC42
3D131CC03
3D131CC04
(57)【要約】
埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤであって、アウターリング(2)とインナーリング(1)を備え、前記アウターリング(2)はタイヤ中心の放射状平面によって対称的な左外部リングと右外部リングに分けられ、前記左外部リングとインナーリング(1)に左リムリングが設置され、前記右外部リングとインナーリング(1)の間に右リムリングが設置され、前記左リムリングと右リムリングはタイヤ中心の放射状平面で接続されている。該タイヤは、左リムリングと右リムリングが設置され、且つ左リムリングと右リムリングは共にインナーリング(1)とアウターリング(2)に接続される。地面に接触するとき、リムはアウターリング(2)との接続点を中心とする左部分と右部分で緩衝構造を構成することで、受けた受力を迅速に分散させ、力が同一点に集まって、荷重が高くなりすぎることを回避する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アウターリングとインナーリングを備え、前記アウターリングはタイヤ中心の放射状平面によって対称的な左外部リングと右外部リングに分けられる埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤであって、
前記左外部リングとインナーリングに左リムリングが設置され、前記右外部リングとインナーリングの間に右リムリングが設置され、前記左リムリングと右リムリングはタイヤ中心の放射状平面に接続されることを特徴とする埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤ。
【請求項2】
前記左リムリングは、インナーリングの軸心を取り囲むように均等に分布し且つそれぞれ両側が接続されて閉ループを構成するリムを含み、前記リムはすべて左外部リング、インナーリングに接続され、前記右リムリングは、インナーリングの軸心を取り囲むように均等に分布し且つそれぞれ両側が接続されて閉ループを構成するリムを含み、前記リムはすべて右外部リング、インナーリングに接続されることを特徴とする請求項1に記載の埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤ。
【請求項3】
前記リムはインナーリングの軸心に平行であるとともに、円形、楕円形又は多角形の管状構造をしていることを特徴とする請求項2に記載の埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤ。
【請求項4】
前記左リムリングと右リムリングは非対称に設置され、前記左リムリングにおいて、隣接する2つのリムが交差する位置は右リムリングのリム円心に対応し又は対応しないことを特徴とする請求項3に記載の埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤ。
【請求項5】
前記左リムリングと右リムリングは対称的に設置され、前記左リムリングの管状構造と右リムリングの管状構造は縦方向に貫通することを特徴とする請求項3に記載の埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤ。
【請求項6】
放射状断面は、インナーリング、アウターリングのサイズが等しい、又は、アウターリングが大きく、インナーリングが小さい台形構造であることを特徴とする請求項4又は5に記載の埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非空気圧タイヤの分野に関し、より具体的には、埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤは車輪タイヤの通称であり、一般的に耐摩耗ゴム材料で製造され、ソリッドタイヤと空気入りタイヤに大別される。空気入りタイヤはチューブとタイヤからなり、トレッドゴム材料が摩損しやすい上、チューブに空気を入れることで支持されるため、パンクの恐れがあるという欠点が存在する。従来技術では、ソリッドタイヤも、たとえば、どのような材料を用いて製造するか、等の課題が存在し、以降の研究の結果、ポリウレタン材料を用いて製造されたタイヤは、たとえば耐摩耗性を有し、硬度を調整可能である等のメリットを有することが見出された。
【0003】
特許番号200710108803.9の特許において、横方向に延びている丸筒状チャネルである複数のトレッド支持環状部を設置するとともに、横方向に延びているリム接合構造を有する複数の内環状部を設置することによって、低コスト化及び軽量化を図る一方、タイヤの乗り心地を向上させる非空気圧車両タイヤが開示されている。しかしながら、該構造にも、トレッド支持環状部がトレッド全体を貫通するため、支持環状部の直径が大きいときに、接続された2つの支持環状部間のトレッドは支持環状部のスパンが大きいことにより、ここでの支持力が小さくなり、このため、トレッド全体に印加される力が不均一になりやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術の欠点を克服して、力を均一に受ける埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術案は以下のとおりである。埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤは、アウターリングとインナーリングを備え、前記アウターリングはタイヤ中心の放射状平面によって対称的な左外部リングと右外部リングに分けられ、前記左外部リングとインナーリングは左リムリングが設置され、前記右外部リングとインナーリングの間に右リムリングが設置され、前記左リムリングと右リムリングはタイヤ中心の放射状平面で接続される。
【0006】
前記左リムリングは、インナーリングの軸心を取り囲むように均等に分布し且つそれぞれ両側が接続されて閉ループを構成するリムを含み、前記リムはすべて左外部リング、インナーリングに接続され、前記右リムリングは、インナーリングの軸心を取り囲むように均等に分布し且つそれぞれ両側が接続されて閉ループを構成するリムを含み、前記リムはすべて右外部リング、インナーリングに接続される。
【0007】
前記リムはインナーリングの軸心に平行であるとともに、円形、楕円形又は多角形の管状構造をしている。
【0008】
前記左リムリングと右リムリングは非対称に設置され、前記左リムリングにおいて、隣接する2つのリムが交差する位置は右リムリングのリム円心に対応し又は対応しない。
【0009】
前記左リムリングと右リムリングは対称的に設置され、前記左リムリングの管状構造と右リムリングの管状構造は縦方向に貫通する。
【0010】
前記埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤにおいて、放射状断面は、インナーリング、アウターリングのサイズが等しい、または、アウターリングが大きく、インナーリングが小さい台形構造である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。本発明による埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤは、左リムリングと右リムリングが設置されるとともに、左リムリングと右リムリングはすべてインナーリングとアウターリングに接続されるものであり、アウターリングに接続されることによって、地面に接触するとき、リムはアウターリングに接続された点を中心とする左部分と右部分で緩衝構造を構成することで、受ける力を迅速にほかの位置に分散させて、力が同一点に集まって、荷重が高くなりすぎることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施例によるタイヤの左右リムリングの正面図である。
図2】本発明の実施例によるタイヤ内部のリムの構造図である。
【符号の説明】
【0013】
図中、1−インナーリング、2−アウターリング、3−リム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施例の図面を参照しながら、本発明の実施例による技術案について明瞭且つ完全に説明するが、勿論、説明する実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な努力を必要とせずに想到し得るすべてのほかの実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0015】
図1図2に示すように、埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤは、アウターリング2、インナーリング1及びアウターリング2とインナーリング1のいずれにも接続された左リムリングと右リムリングからなり、且つ、左リムリングと右リムリングも固定して接続され、左リムリングと右リムリングはタイヤ中心の放射状平面を境界にして左右対称に又は非対称に設置され、左リムリングと右リムリングはすべてタイヤの軸心を取り囲むように均等に分布して閉ループを構成するリムからなり、対称的に設置される場合、前記左リムリングの管状構造と右リムリングの管状構造は縦方向に貫通し、左リムリングと右リムリングが非対称に設置される場合、左リムリングと右リムリングは部分的にずらし又は本質的にずらし、本質的にずらすとは、左リムリングの2つのリムの接続位置が右リムリングのリムの円心に対応することを意味し、対称的に設置される場合及び部分的にずらす場合に比べて、該構造は、タイヤと地面が接触するときに最適な緩衝性を実現でき、左リムリングと右リムリングのリムが均等に分布しており、左リムリングの2つのリムの接線が垂直に引き出されるアウターリング2の垂直面には、該垂直面とアウターリング2との交差部に支持点がなく、それに対して、該垂直面とアウターリング2との交線の延出線が右リムリングのリムとアウターリング2の接線と重なり、それにより、タイヤ構造においてリム3がアウターリング2の各点を均等に支持し、タイヤ構造全体が均等に力を受けるようになり、乗り心地を向上させる。
【0016】
該埋め込み式ノンパンクオープンチューブラータイヤでは、放射状断面は、インナーリング、アウターリングのサイズが等しい、又は、アウターリング2が大きく、インナーリング1が小さい台形構造であり、すなわち、前記台形構造はアウターリング2からインナーリング1へタイヤの軸心内部へ傾斜しており、リム3の管状構造も台形構造に対応するように傾斜して設置される。
図1
図2
【国際調査報告】