(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
は、本明細書に記載される通りである。特定の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、elF4E/eiF4G相互作用を妨害し、これを使用し、過剰増殖性障害、神経疾患または障害または自閉症を治療することができる。
各ヘテロシクロアルキルが、O、SおよびNから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜7員環の単環ヘテロシクロアルキルである、請求項1〜84のいずれかに記載の化合物。
場合により、医薬的に許容され得る塩またはN−オキシドまたは溶媒和物または水和物の形態で請求項1〜97のいずれかに記載の化合物を含み、医薬的に許容され得る担体、希釈剤または賦形剤を含む、医薬組成物。
【発明を実施するための形態】
【0009】
一態様において、本開示は、mRNAからタンパク質への翻訳の開始を阻害することができる化合物を提供する。
【0010】
特定の実施形態において、本開示は、構造式(I)に関して上に記載した化合物を提供する。特定のこのような実施形態において、それぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、それぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレンは、置換されていない。
【0011】
本開示は、構造式(I)において、X
1、X
2、Z
1、Z
2、「a」によって示される環系、R
1、A
1A、L
1B、A
1B、L
1A、L
2、Q、L
3、R
3、A
4A、L
4B、A
4B、L
4A、R
4、L
5およびR
5が、場合により、独立して、本明細書で以下に定義される(Ia)(以下参照)、(1a)(以下参照)、(2a)(以下参照)、(3a)(以下参照)、(4a)(以下参照)、(5a)(以下参照)、(6a)(以下参照)、(7a)(以下参照)、(8a)(以下参照)、(9a)(以下参照)、(10a)(以下参照)、(11a)(以下参照)、(12a)(以下参照)、(13a)(以下参照)、(14a)(以下参照)、(15a)(以下参照)、(16a)(以下参照)、(17a)(以下参照)、(18a)(以下参照)、(19a)(以下参照)、(20a)(以下参照)および(21a)(以下参照)から選択される化合物の種々の部分集合も提供する(例えば、化合物は、以下の実施形態の任意の組み合わせにおいて定義されるような構造式(I)を有する)。
【0012】
特定の実施形態において、構造式(I)は、式(Ia)〜(Ic)のいずれかである。
【化3】
【化4】
【化5】
【0013】
特定の実施形態において、X1は、以下の群(1a)〜(1i)のいずれかから選択される。
(1a)X
1が、CR
XA、S、O、NおよびNR
XBからなる群から選択される。
(1b)X
1が、S、O、NおよびNR
XBからなる群から選択される。
(1c)X
1がOである。
(1d)X
1がSである。
(1e)X
1がNまたはNR
XBである。
(1f)X
1が、NまたはNR
XBであり、ここで、NR
XBが、水素または場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキルである。
(1g)X
1がNである。
(1h)X
1がCR
XAである。
(1i)X
1がCR
XAであり、ここで、R
XAが、水素または場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキルである。
特定のこのような実施形態において、X
1のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
XAおよびR
XBのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、X
1のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
XAおよびR
XBのものを含む)は、置換されていない。特定の実施形態において、RX
AおよびRX
Bはそれぞれ水素である。
【0014】
特定の実施形態において、X2は、以下の群(2a)〜(2i)のいずれかから選択される。
(2a)X
2が、CR
XA、S、O、NおよびNR
XBからなる群から選択される。
(2b)X
2が、S、O、NおよびNR
XBからなる群から選択される。
(2c)X
2がOである。
(2d)X
2がSである。
(2e)X
2が、NおよびNR
XBから選択される。
(2f)X
2が、NおよびNR
XBから選択され、ここで、NR
XBが、水素または場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキルである。
(2g)X
2がNである。
(2h)X
2がCR
XAである。
(2i)X
2がCR
XAであり、ここで、R
XAが、水素または場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキルである。
特定のこのような実施形態において、X
2のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
XAおよびR
XBのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、X
2のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
XAおよびR
XBのものを含む)は、置換されていない。特定の実施形態において、RX
AおよびRX
Bは、それぞれ水素である。
【0015】
特定の実施形態において、Z1は、以下の群(3a)〜(3c)のいずれかから選択される。
(3a)Z
1が、CおよびNから選択される。
(3b)Z
1がCである。
(3c)Z
1がNである。
【0016】
特定の実施形態において、Z2は、以下の群(4a)〜(4c)のいずれかから選択される。
(4a)Z
2が、CおよびNから選択される。
(4b)Z
2がCである。
(4c)Z
2がNである。
【0017】
特定の実施形態において、「a」によって示される環系は、以下の群(5a)〜(5i)のいずれかから選択される。
(5a)「a」によって示される環系が、ヘテロ芳香族である(すなわち、X
1、X
2、Z
1およびZ
2の少なくとも1つが、CでもCR
XAでもない)。
(5b)「a」によって示される環系が、飽和または部分的に不飽和のヘテロ環である(例えば、各R
Zが水素である)。
(5c)「a」によって示される環系がチアゾールである。
(5d)「a」によって示される環系がチアゾールであり、この化合物が式(Id)を有する。
【化6】
(5e)「a」によって示される環系がチアゾールであり、この化合物が式(Ie)を有する。
【化7】
(5f)「a」によって示される環系がチアゾールであり、この化合物が式(If)を有する。
【化8】
(5g)「a」によって示される環系がチアゾールであり、この化合物が式(Ig)を有する。
【化9】
(5h)「a」によって示される環系が、オキサゾール、イミダゾール、ピラゾールまたはトリアゾールであり、例えば、以下の構造式のいずれかを有する。
【化10】
または
(5i)この化合物が、式(Ia)〜(Ic)のいずれかを有し、ここで、「a」によって示される環系がチアゾールであり、チアゾール部分が、以下の構造式を有する。
【化11】
特定の実施形態において、実施形態(5a)および(5b)によれば、各R
XAおよびR
XBは、水素である。
【0018】
特定の実施形態において、R1は、以下の群(6a)〜(6g)のいずれかから選択される。
(6a)R
1が、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニル、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、ここで、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルが、1〜5個のR
1Eで場合により置換されていてもよい。
(6b)R
1は、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニルからなる群から選択される。
(6c)R
1は、水素、非置換C
1−C
8アルキル、非置換C
1−C
8アルケニルおよび非置換C
1−C
8アルキニル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブテニルまたはブチル)からなる群から選択される。
(6d)R
1は、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル(例えば、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチル)であり、それぞれ、1〜5個のR
1E、例えば、1〜5個のアルキル基で場合により置換されていてもよい。
(6e)R
1は、1〜5個のR
1Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキルである。
(6f)R
1は、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、または1〜5個のR
1Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキルである。
(6g)R
1は、水素または場合により置換されていてもよいC
1−C
6アルキル(例えば、エチル、プロピルまたはブチル)である。
特定のこのような実施形態において、R
1のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
1Eのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、R
1のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
1Eのものを含む)は、置換されていない。
【0019】
特定の実施形態において、A1Aは、以下の群(7a)〜(7d)のいずれかから選択される。
(7a)A
1Aが、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−OC(O)−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(7b)A
1Aが、結合である。
(7c)A
1Aが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される。
(7d)A
1AがOである。
特定のこのような実施形態において、A
1Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、A
1Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0020】
特定の実施形態において、L1Bは、以下の群(8a)〜(8c)のいずれかから選択される。
(8a)L
1Bが、結合および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンから選択される。
(8b)L
1Bが、結合である。
(8c)L
1Bは、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである。
特定のこのような実施形態において、L
1Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
1Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていない。
【0021】
特定の実施形態において、A1Bは、以下の群(9a)〜(9f)のいずれかから選択される。
(9a)A
1Bが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−OC(O)−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(9b)A
1Bが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(9c)A
1Bが、−S−である。
(9d)A
1Bが、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)
2−、−OC(O)−および−C(O)O−から選択される。
(9e)A
1Bが、−O−である。
(9f)A
1Bが、結合である。
特定のこのような実施形態において、A
1Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、A
1Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0022】
特定の実施形態において、L1Aは、以下の群(10a)〜(10c)のいずれかから選択される。
(10a)L
1Aが、結合および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンから選択される。
(10b)L
1Aが、結合である。
(10c)L
1Aが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである。
特定のこのような実施形態において、L
1Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
1Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていない。
【0023】
特定の実施形態において、A1A−L1A−A1B−L1B(合わせてL1)は、以下の群(10d)〜(10j)のいずれかから選択される。
(10d)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、結合、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレン、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される。
(10e)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)−、−CH
2CH
2−、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される。
(10f)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、結合である。
(10g)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、−S−、−O−、−S(O)
1−2−および−NR
6−から選択される。
(10h)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、結合、−S−、−S(O)−および−S(O)
2−から選択される。
(10i)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、−O−である。
(10j)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである。
特定のこのような実施形態において、A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0024】
特定の実施形態において、L2は、以下の群(11a)〜(11d)のいずれかから選択される。
(11a)L
2が、結合および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンから選択される。
(11b)L
2が、非置換C
1−C
4アルキレンから選択される。
(11c)L
2が、−CH
2−、−CH(CH
3)−または−CH
2CH
2−である。
(11d)L
2が、結合である。
特定のこのような実施形態において、L
2のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
2のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていない。
【0025】
特定の実施形態において、Qは、以下の群(12a)〜(12j)のいずれかから選択される。
(12a)Qが、−CH
2OH、−C(O)OH、−C(O)OR
2A、−C(O)NR
2BR
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2R
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)R
2A、−S(O)
2OH、−P(O)(OH)
2、−C(OH)(CF
3)
2、−S(O)
2R
2A、−N(R
2B)S(O)
2R
2A、−S(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)NH−O(C
1−C
3アルキル)、−C(O)NHOH、−CO(NH)CN、
【化12】
からなる群から選択される。
(12b)Qが、−C(O)OH、−C(O)OR
2A、−C(O)NR
2BR
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2R
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)R
2A、−S(O)
2OH、−P(O)(OH)
2、−C(OH)(CF
3)
2、−S(O)
2R
2A、−S(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)NHOH、−CO(NH)CN、
【化13】
からなる群から選択される。
(12c)Qが、−CH
2OH、−C(O)OH、−C(O)OR
2A、−C(O)NR
2BR
2A、−C(O)R
2A、−S(O)
2OH、−P(O)(OH)
2、−S(O)
2R
2A、−S(O)
2NR
2BR
2Aおよび−C(O)NHOHからなる群から選択される。
(12d)Qが、−C(O)OH、−C(O)OR
2Aおよび−C(O)NR
2BR
2A(例えば、−C(O)OH)から選択される。
(12e)Qが、−C(O)OHおよび−C(O)O(C
1−C
3アルキル)から選択される。
(12f)Qが、−C(O)OHである。
(12g)Qが、−C(O)O(C
1−C
3アルキル)である。
(12h)Qが、−C(O)NR
2BR
2Aであり、ここで、R
2Aが、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキルまたはC
1−C
3チオアルキルであり、R
2Bが、HまたはC
1−C
3アルキルである。
(12i)Qが、−C(O)NR
2BR
2Aであり、ここで、R
2AおよびR
2Bは、これらが両方とも直接的に結合する窒素と共に、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、チオ、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキル、C
1−C
3チオアルキルおよび−C(O)C
1−C
3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキルを形成する。
(12j)Qが、−C(O)NR
2BR
2Aであり、ここで、R
2Aが、−S(O)
1−2(C
1−C
3アルキル)、−S(O)
1−2(C
1−C
3フルオロアルキル)、またはC
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、チオ、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキル、C
1−C
3チオアルキルおよび−C(O)C
1−C
3アルキルから選択される1〜2個の基で場合により置換されていてもよいヘテロアリールであり、R
2Bが、HまたはC
1−C
3アルキルである。
【0026】
特定の実施形態において、L3は、以下の群(13a)〜(13i)のいずれかから選択される。
(13a)L
3が、結合(すなわち、L
3が−L
3A−A
3A−であり、ここで、A
3AおよびL
3Aの両方が結合であるか、またはL
3が−A
3B−L
3B−であり、ここで、A
3BおよびL
3Bの両方が結合である)および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレン(例えば、L
3が−L
3A−A
3A−であり、ここで、A
3Aが結合であり、L
3Aが場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである)から選択される。
(13b)L
3が、結合である(例えば、A
3AおよびL
3Aの両方が結合である)。
(13c)L
3が、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである(例えば、A
3Aが結合であり、L
3Aが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである)。
(13d)L
3が、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレン、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルケニレンまたは場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキニレンである。
(13e)L
3が、非置換C
1−C
4アルキレンである。
(13f)L
3が、ヒドロキシルで場合により置換されていてもよいC
1−C
3アルキレンである。
(13g)L
3が、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−または−NR
6−である。
(13h)L
3が、−CH(CH
3)(OH)−または−CH(OH)−である。
(13i)L
3が、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)−および−CH
2CH
2−から選択される。
特定のこのような実施形態において、L
3のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
3のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0027】
特定の実施形態において、R3は、以下の群(14a)〜(14k)のいずれかから選択される。
(14a)R
3が、それぞれが(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリールおよびヘテロアリールである。
(14b)R
3が、1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいアリール(例えば、フェニル、ベンゾジオキソールまたはジヒドロ−1H−イソキノリン)である。
(14c)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリール(例えば、フェニル、ベンゾジオキソールまたはジヒドロ−1H−イソキノリン)である。
(14d)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいフェニル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよい単環ヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環シクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環ヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリール(例えば、フェニル、ベンゾジオキソールまたはジヒドロ−1H−イソキノリン)である。
(14e)R
3が、(14a)〜(14d)に定義される通りであり、ここで、アリールが、任意のR
3Eで置換されていない。
(14f)R
3が、1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロアリール(例えば、イソチアゾール、ピリドン、チアジアゾール、ピラジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、インドール、イミダゾピリジン、ピリジン、ピラゾール、イソオキサゾール、トリアゾロピリジン、ベンゾイミダゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、フランまたはピリミジン)である。
(14g)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソチアゾール、ピリドン、チアジアゾール、ピラジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、インドール、イミダゾピリジン、ピリジン、ピラゾール、イソオキサゾール、トリアゾロピリジン、ベンゾイミダゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、フランまたはピリミジン)である。
(14h)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいフェニル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよい単環ヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環シクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環ヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソチアゾール、ピリドン、チアジアゾール、ピラジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、インドール、イミダゾピリジン、ピリジン、ピラゾール、イソオキサゾール、トリアゾロピリジン、ベンゾイミダゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、フランまたはピリミジン)である。
(14i)R
3が、(14f)〜(14h)に定義される通りであり、ここで、ヘテロアリールが、任意のR
3Eで置換されていない。
(14j)R
3が、それぞれが(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、フェニル、ベンゾジオキソリル、ジヒドロ−1H−イソキノリニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、ピリジニルおよびピラジニル、ピリドニル、チアジアゾリル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロピリジニル、ベンゾフラニル、インドリル、イミダゾピリジニル、ピラゾリル、トリアゾロピリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、チエニル、ベンゾチエニル、フラニルおよびピリミジニルからなる群から選択される。
(14k)R
3が、1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいフェニルおよび単環ヘテロアリール(例えば、ピリジル、ピラゾリル)からなる群から選択される。
特定のこのような実施形態において、R
3のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
3DおよびR
3Eのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、R
3のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
3DおよびR
3Eのものを含む)は、置換されていない。
【0028】
特定の実施形態において、R4は、以下の群(15a)〜(15k)のいずれかから選択される。
(15a)R
4が、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニルからなる群から選択される。
(15b)R
4が、水素、非置換C
1−C
8アルキル、非置換C
1−C
8アルケニルおよび非置換C
1−C
8アルキニルからなる群から選択される。
(15c)R
4が、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
6アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
6アルキニルからなる群から選択される。
(15d)R
4が、水素、非置換C
1−C
6アルキル、非置換C
1−C
6アルケニルおよび非置換C
1−C
6アルキニルからなる群から選択される。
(15e)R
4が、水素または場合により置換されていてもよいC
1−C
6アルキルである。
(15f)R
4が、水素または非置換C
1−C
6アルキルである。
(15g)R
4が、水素または場合により置換されていてもよいC
1−C
3アルキルである。
(15h)R
4が、水素または非置換C
1−C
3アルキルである。
(15i)R
4が、場合により置換されていてもよいC
1−C
3アルキルである。
(15j)R
4が、非置換C
1−C
3アルキルである。
(15k)R
4が、メチルである。
【0029】
特定の実施形態において、A4Aは、以下の群(16a)〜(16d)のいずれかから選択される。
(16a)A
4Aが、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−OC(O)−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(16b)A
4Aが、結合である。
(16c)A
4Aが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−からなる群から選択される。
(16d)A
4Aが、−O−である。
特定のこのような実施形態において、A
4Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、A
4Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0030】
特定の実施形態において、L4Bは、以下の群(17a)〜(17c)のいずれかから選択される。
(17a)L
4Bが、結合および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンから選択される。
(17b)L
4Bが、結合である。
(17c)L
4Bが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである。
特定のこのような実施形態において、L
4Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
4Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていない。
【0031】
特定の実施形態において、A4Bは、以下の群(18a)〜(18g)のいずれかから選択される。
(18a)A
4Bが、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−OC(O)−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(18b)A
4Bが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−OC(O)−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(18c)A
4Bが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(18d)A
4Bが、−NR
6−、−C(O)NR
6−および−NR
6C(O)−から選択される。
(18e)A
4Bが、−C(O)−、−OC(O)−および−C(O)O−から選択される。
(18f)A
4Bが、結合である。
(18g)A
4Bが、−O−である。
特定のこのような実施形態において、A
4Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、A
4Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0032】
特定の実施形態において、L4Aは、以下の群(19a)〜(19c)のいずれかから選択される。
(19a)L
4Aが、結合および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンから選択される。
(19b)L
4Aが、結合である。
(19c)L
4Aが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである。
特定のこのような実施形態において、L
4Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
4Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていない。
【0033】
特定の実施形態において、L4B−A4B−L4A−A4A(合わせてL4)は、以下の群(19d)〜(19j)のいずれかから選択される。
(19d)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、結合、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレン、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される。
(19e)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)−、−CH
2CH
2−、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される(例えば、結合)。
(19f)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、結合である。
(19g)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、−S(O)
1−2−および−NR
6−から選択される。
(19h)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、−S−である。
(19i)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、−O−である。
(19j)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである。
特定のこのような実施形態において、L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0034】
特定の実施形態において、L5は、以下の群(20a)〜(20f)のいずれかから選択される。
(20a)L
5が、結合(すなわち、L
5は、−L
5A−A
5A−であり、ここで、A
5AおよびL
5Aの両方が結合であるか、またはL
5が−A
5B−L
5B−であり、ここで、A
5BおよびL
5Bの両方が結合である)および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレン(例えば、L
5は、−L
5A−A
5A−であり、ここで、A
5Aは結合であり、L
5Aは<場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである)から選択される。
(20b)L
5が、結合である(例えば、A
5AおよびL
5Aの両方が結合である)。
(20c)L
5が、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−からなる群から選択される。
(20d)L
5が、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)−、−CH
2CH
2−、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−C(O)O−からなる群から選択される(例えば、結合)。
(20e)L
5が、−S−および−O−から選択される。
(20f)L
5が、−C(O)−、−S(O)
1−2−および−C(O)O−から選択される。
特定のこのような実施形態において、L
5のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
5のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0035】
特定の実施形態において、R5は、以下の群(21a)〜(21i)のいずれかから選択される。
(21a)R
5が、(i)−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、アリール(例えば、フェニル)である。
(21b)R
5が、1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいアリール(例えば、フェニル)である。
(21c)R
5が、1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいフェニルであり、各R
5Eは、独立して、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−OR
5Fおよび−NR
5GR
5Fから選択される。
(21d)R
5が、(i)−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソオキサゾリル、ピリジル、イミダゾピリジル、ピラゾリル、ベンゾオキサゾール、インドリル、ピリミジニル)である。
(21e)R
5が、1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソオキサゾリル、ピリジル、イミダゾピリジル、ピラゾリル、ベンゾオキサゾール、インドリル、ピリミジニル)である。
(21f)R
5は、それぞれが(i)−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、フェニル、イソオキサゾリル、ピリジル、イミダゾピリジル、ピラゾリル、ベンゾオキサゾリル、インドリルおよびピリミジニルからなる群から選択される。
(21g)R
5が、それぞれが1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、フェニル、イソオキサゾリル、ピリジル、イミダゾピリジル、ピラゾリル、ベンゾオキサゾリル、インドリルおよびピリミジニルからなる群から選択される。
特定のこのような実施形態において、R
5のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
5DおよびR
5Eのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、R
5のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
5DおよびR
5Eのものを含む)は、置換されていない。
【0036】
本開示のこの態様のさまざまな特定の実施形態1〜140番は、式(I)および(Ia)〜(Ig)のいずれか1つの化合物を含み、それぞれ、以下のそれぞれの行に定義される通りであり(またはその医薬的に許容され得る塩またはN−オキシド、またはその溶媒和物または水和物)、それぞれの項目は、上に定義されるような群の番号であり(例えば、(11d)は、L
2が結合であることを指す)、ダッシュ「−」は、その変数が、式(I)に関して上に記載した定義の通りであるか、または適用可能な変数の定義のいずれか1つに従って定義される通りであることを示す(例えば、式(Ia)〜(Ig)、(5a)〜(5i)、(6a)〜(6g)、(11a)〜(11d)など[例えば、R
1がダッシュであるとき、式(I)に関して上に記載した定義の通りであるか、または適用可能な定義(6a)〜(6h)のいずれか1つに定義される通りであろう]。
【表1】
【0037】
特定の実施形態において、本開示は、式(Ih)の化合物を提供し、
【化14】
式(Ih)において、「a」によって示される環系は、ヘテロ芳香族であると定義され、場合により、医薬的に許容され得る塩またはN−オキシド、または溶媒和物または水和物の形態であり、ここで、
A
1Aは、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)S−、−SC(O)−、−C(S)O−、−OC(S)−、−C(S)S−、−SC(S)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−および−NR
6S(O)
1−2−からなる群から選択され;
L
1Aは、結合、非置換C
1−C
4アルキレン、非置換C
1−C
4アルケニレンおよび非置換C
1−C
4アルキニレンからなる群から選択され;
A
1Bは、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)S−、−SC(O)−、−C(S)O−、−OC(S)−、−C(S)S−、−SC(S)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−および−NR
6S(O)
1−2−からなる群から選択され;
L
1Bは、結合、非置換C
1−C
4アルキレン、非置換C
1−C
4アルケニレンおよび非置換C
1−C
4アルキニレンからなる群から選択され;
R
1は、
水素、
場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニル、
それぞれ1〜5個のR
1Eで場合により置換されていてもよい、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル、および
それぞれ1〜5個のR
1Eで場合により置換されていてもよい、アリールおよびヘテロアリール、
からなる群から選択され、ここで、
各R
1Eは、独立して、オキソ、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−CN、SF
5、−N
3、−C(O)R
1F、−SR
1F、−S(O)
1−2R
1F、−OR
1F、−NR
1GR
1F、−C(O)R
1F、−C(O)NR
1GR
1F、−NR
1GC(O)R
1F、−C(S)NR
1GR
1F、−NR
1GC(S)R
1F、−C(O)OR
1F、−OC(O)R
1F、−C(O)SR
1F、−SC(O)R
1F、−C(S)OR
1F、−OC(S)R
1F、−C(S)SR
1F、−SC(S)R
1F、−S(O)
1−2OR
1F、−OS(O)
1−2R
1F、−S(O)
1−2NR
1GR
1F、−NR
1GS(O)
1−2R
1Fから選択され;
各R
1Fは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキルおよび(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、(C
1−C
3アルコキシ(C
1−C
3アルコキシ))C
1−C
3アルキル、(C
1−C
3アルコキシ(C
1−C
3アルコキシ(C
1−C
3アルコキシ)))C
1−C
3アルキルから選択され、
各R
1Gは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、−S(O)
1−
2(C
1−C
3アルキル)、−C(O)(C
1−C
3アルキル)および−C(O)O(C
1−C
3アルキル)から選択され;
L
2は、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)−または−CH
2CH
2−からなる群から選択され;
Qは、H、−CH
2OH、−C(O)OH、−C(O)OR
2A、−C(O)NR
2BR
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2R
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)R
2A、−S(O)
2OH、−P(O)(OH)
2、−C(OH)(CF
3)
2、S(O)
2R
2A、−N(R
2B)S(O)
2R
2A、−S(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)NHOH、−C(O)NH−O(C
1−C
3アルキル)、−CO(NH)CN、
【化15】
からなる群から選択され、
各R
2Aは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキルC
1−C
3アミノアルキル、C
1−C
3チオアルキル、(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、−(CH
2CH
2O)
2−5−(場合により置換されていてもよいC
1−C
3アルキル)−、およびC
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、チオ、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキル、C
1−C
3チオアルキルおよび−C(O)C
1−C
3アルキルから選択される1〜2個の置換基で場合により置換されていてもよいヘテロアリールから選択され、
各R
2Bは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキル、C
1−C
3チオアルキル、(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、−S(O)
1−
2(C
1−C
3アルキル)、−C(O)(C
1−C
3アルキル)および−C(O)O(C
1−C
3アルキル)から選択されるか、
またはR
2AおよびR
2Bが、これらが両方とも直接的に結合する窒素と共に、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、チオ、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキル、C
1−C
3チオアルキルおよび−C(O)C
1−C
3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキルを形成し;
L
3は、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−CH
2−、−CH(CH
3)(OH)−、−CH(OH)−、−CH
2CH
2−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−または−NR
6S(O)
1−2−であり;
R
3は、
それぞれが(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル、
それぞれが(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリールおよびヘテロアリール、
からなる群から選択され、
ここで、
各L
3Cは、結合、メチレン、エチレン、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−または−NR
3G−であり;
各R
3Dは、独立して、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−CN、SF
5、−N
3、−C(O)R
3F、−SR
3F、−S(O)
1−2R
3F、−OR
3F、−NR
3GR
3F、−C(O)R
3F、−C(O)NR
3GR
3F、−NR
3GC(O)R
3F、−C(S)NR
3GR
3F、−NR
3GC(S)R
3F、−C(O)OR
3F、−OC(O)R
3F、−C(O)SR
3F、−SC(O)R
3F、−C(S)OR
3F、−OC(S)R
3F、−C(S)SR
3F、−SC(S)R
3F、−S(O)
1−2OR
3F、−OS(O)
1−2R
3F、−S(O)
1−2NR
3GR
3F、−NR
3GS(O)
1−2R
3F、−OC(O)OR
3F、−OC(O)NR
3GR
3F、−NR
3GC(O)OR
3F、−NR
3GC(O)NR
3GR
3F、−SC(O)OR
3F、−OC(O)SR
3F、−SC(O)SR
3F、−SC(O)NR
3GR
3F、−NR
3GC(O)SR
3F、−OC(S)OR
3F、−OC(S)NR
3GR
3F、−NR
3GC(S)OR
3F、−NR
3GC(S)NR
3GR
3F、−SC(S)OR
3F、−OC(S)SR
3F、−SC(S)SR
3F、−SC(S)NR
3GR
3F、−NR
3GC(S)SR
3F、−NR
3GC(NR
3G)NR
3GR
3Fおよび−NR
3GS(O)
1−2NR
3GR
3Fから選択され;
各R
3Eは、独立して、オキソ、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−CN、SF
5、−N
3、−C(O)R
3F、−SR
3F、−S(O)
1−2R
3F、−OR
3F、−NR
3GR
3F、−C(O)R
3F、−C(O)NR
3GR
3F、−NR
3GC(O)R
3F、−C(S)NR
3GR
3F、−NR
3GC(S)R
3F、−C(O)OR
3F、−OC(O)R
3F、−C(O)SR
3F、−SC(O)R
3F、−C(S)OR
3F、−OC(S)R
3F、−C(S)SR
3F、−SC(S)R
3F、−S(O)
1−2OR
3F、−OS(O)
1−2R
3F、−S(O)
1−2NR
3GR
3F、−NR
3GS(O)
1−2R
3F、−OC(O)OR
3F、−OC(O)NR
3GR
3F、−NR
3GC(O)OR
3F、−NR
3GC(O)NR
3GR
3F、−SC(O)OR
3F、−OC(O)SR
3F、−SC(O)SR
3F、−SC(O)NR
3GR
3F、−NR
3GC(O)SR
3F、−OC(S)OR
3F、−OC(S)NR
3GR
3F、−NR
3GC(S)OR
3F、−NR
3GC(S)NR
3GR
3F、−SC(S)OR
3F、−OC(S)SR
3F、−SC(S)SR
3F、−SC(S)NR
3GR
3F、−NR
3GC(S)SR
3F、−NR
3GC(NR
3G)NR
3GR
3Fおよび−NR
3GS(O)
1−2NR
3GR
3Fから選択され;
各R
3Fは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキルおよびC
1−C
3ヒドロキシアルキルから選択され、
各R
3Gは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、−S(O)
1−
2(C
1−C
3アルキル)、−C(O)(C
1−C
3アルキル)および−C(O)O(C
1−C
3アルキル)から選択され;
A
4Aは、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)S−、−SC(O)−、−C(S)O−、−OC(S)−、−C(S)S−、−SC(S)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−および−NR
6S(O)
1−2−からなる群から選択され;
L
4Aは、結合、非置換C
1−C
4アルキレン、非置換C
1−C
4アルケニレンおよび非置換C
1−C
4アルキニレンからなる群から選択され;
A
4Bは、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)S−、−SC(O)−、−C(S)O−、−OC(S)−、−C(S)S−、−SC(S)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−および−NR
6S(O)
1−2−からなる群から選択され;
L
4Bは、結合、非置換C
1−C
4アルキレン、非置換C
1−C
4アルケニレンおよび非置換C
1−C
4アルキニレンからなる群から選択され;
R
4は、
水素、
場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニル、
それぞれが1〜5個のR
4Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル、
からなる群から選択され、ここで、
各R
4Eは、独立して、オキソ、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−CN、−SF
5、−N
3、−C(O)R
4F、−SR
4F、−S(O)
1−2R
4F、−OR
4F、−NR
4GR
4F、−C(O)R
4F、−C(O)NR
4GR
4F、−NR
4GC(O)R
4F、−C(S)NR
4GR
4F、−NR
1GC(S)R
4F、−C(O)OR
4F、−OC(O)R
4F、−C(O)SR
4F、−SC(O)R
4F、−C(S)OR
4F、−OC(S)R
4F、−C(S)SR
4F、−SC(S)R
4F、−S(O)
1−2OR
4F、−OS(O)
1−2R
4F、−S(O)
1−2NR
4GR
4F、−NR
4GS(O)
1−2R
4F、−OC(O)OR
4F、−OC(O)NR
4GR
4F、−NR
4GC(O)OR
4F、−NR
4GC(O)NR
4GR
4F、−SC(O)OR
4F、−OC(O)SR
4F、−SC(O)SR
4F、−SC(O)NR
4GR
4F、−NR
4GC(O)SR
4F、−OC(S)OR
4F、−OC(S)NR
4GR
4F、−NR
4GC(S)OR
4F、−NR
4GC(S)NR
4GR
4F、−SC(S)OR
4F、−OC(S)SR
4F、−SC(S)SR
4F、−SC(S)NR
4GR
4F、−NR
4GC(S)SR
4F、−NR
4GC(NR
4G)NR
4GR
4Fおよび−NR
4GS(O)
1−2NR
4GR
4Fから選択され;
各R
4Fは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキルおよび(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキルから選択され、
各R
4Gは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキルおよび(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、−S(O)
1−
2(C
1−C
3アルキル)、−C(O)(C
1−C
3アルキル)および−C(O)O(C
1−C
3アルキル)から選択され;
L
5は、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−CH
2−、−CH(CH
3)(OH)−、−CH(OH)−、−CH
2CH
2−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−または−NR
6S(O)
1−2−であり;
R
5は、
それぞれが1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル、
それぞれが1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいアリールおよびヘテロアリール、
からなる群から選択され、
各R
5Eは、独立して、オキソ、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−CN、−SF
5、−N
3、−C(O)R
5F、−SR
5F、−S(O)
1−2R
5F、−OR
5F、−NR
5GR
5F、−C(O)R
5F、−C(O)NR
5GR
5F、−NR
5GC(O)R
5F、−C(S)NR
5GR
5F、−NR
1GC(S)R
5F、−C(O)OR
5F、−OC(O)R
5F、−C(O)SR
5F、−SC(O)R
5F、−C(S)OR
5F、−OC(S)R
5F、−C(S)SR
5F、−SC(S)R
5F、−S(O)
1−2OR
5F、−OS(O)
1−2R
5F、−S(O)
1−2NR
5GR
5F、−NR
5GS(O)
1−2R
5F、−OC(O)OR
5F、−OC(O)NR
5GR
5F、−NR
5GC(O)OR
5F、−NR
5GC(O)NR
5GR
5F、−SC(O)OR
5F、−OC(O)SR
5F、−SC(O)SR
5F、−SC(O)NR
5GR
5F、−NR
5GC(O)SR
5F、−OC(S)OR
5F、−OC(S)NR
5GR
5F、−NR
5GC(S)OR
5F、−NR
5GC(S)NR
5GR
5F、−SC(S)OR
5F、−OC(S)SR
5F、−SC(S)SR
5F、−SC(S)NR
5GR
5F、−NR
5GC(S)SR
5F、−NR
5GC(NR
5G)NR
5GR
5Fおよび−NR
5GS(O)
1−2NR
5GR
5Fから選択され;
各R
5Fは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキルおよび(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキルから選択され、
各R
5Gは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキルおよび(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、−S(O)
1−
2(C
1−C
3アルキル)、−C(O)(C
1−C
3アルキル)および−C(O)O(C
1−C
3アルキル)から選択され;
X
1は、CR
XA、S、O、NRX
BおよびNからなる群から選択され、
X
2は、CR
XA、S、O、NRX
BおよびNからなる群から選択され、ここで、
各R
XAは、独立して、水素、C
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、ハロ、−CN、オキソ、−SF
5、−N
3、−C(O)R
XC、−SR
XC、−S(O)
1−2R
XC、−OR
XC、−NR
XDR
XCからなる群から選択され、ここで、各R
XCは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキルおよび(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキルから選択され、各R
XDは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキルおよび(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、−C(O)(C
1−C
3アルキル)および−C(O)O(C
1−C
3アルキル)から選択され;
各R
XBは、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、−C(O)(C
1−C
3アルキル)および−C(O)O(C
1−C
3アルキルおよびC
1−C
4アルキル−S(O)
1−2−からなる群から選択され;
Z
1およびZ
2は、独立して、CおよびNから選択され;
Yは、CR
YまたはNであり、ここで、R
Yは、水素、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキル、C
1−C
3チオアルキル、(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、−S(O)
1−
2(C
1−C
3アルキル)、ハロゲン、−CN、−SF
5、−N
3、−C(O)R
YC、−SR
YC、−S(O)
1−2R
YC、−OR
YCおよび−NR
YDR
YCからなる群から選択され、ここで、各R
YCは、独立して、H、C
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3フルオロアルキルから選択され、各R
YDは、独立して、H、C
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3フルオロアルキルから選択され;
ここで、
各R
6は、水素、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキル、C
1−C
3チオアルキル、(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、−S(O)
1−
2(C
1−C
3アルキル)、−C(O)(C
1−C
3アルキル)および−C(O)O(C
1−C
3アルキル)からなる群から選択され;
それぞれのアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレンは、直鎖または分枝鎖であり;
それぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンは、置換されていないか、またはオキソ、ハロゲン、−CN、−SF
5、−N
3、−C(O)R
8、−SR
8、−S(O)
1−2R
8、−OR
8、−NR
9R
8、−C(O)NR
9R
8、−NR
9C(O)R
8、−C(S)NR
9R
8、−NR
9C(S)R
8、−C(O)OR
8、−OC(O)R
8、−C(O)SR
8、−SC(O)R
8、−C(S)OR
8、−OC(S)R
8、−C(S)SR
8、−SC(S)R
8、−S(O)
1−2OR
8、−OS(O)
1−2R
8、−S(O)
1−2NR
9R
8、−NR
9S(O)
1−2R
8、−OC(O)OR
8、−OC(O)NR
9R
8、−NR
9C(O)OR
8、−NR
9C(O)NR
9R
8、−SC(O)OR
8、−OC(O)SR
8、SC(O)SR
8、−SC(O)NR
9R
8、−NR
9C(O)SR
8、−OC(S)OR
8、−OC(S)NR
9R
8、−NR
9C(S)OR
8、−NR
9C(S)NR
9R
8、−SC(S)OR
8、−OC(S)SR
8、−SC(S)SR
8、−SC(S)NR
9R
8、−NR
9C(S)SR
8、−NR
9C(NR
9)NR
9R
8および−NR
9S(O)
1−2NR
9R
8から独立して選択され1〜5個の置換基で置換されており、ここで、
各R
8は、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキルおよび(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキルから選択され、
各R
9は、独立して、H、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキルおよび(C
1−C
3アルコキシ)C
1−C
3アルキル、−S(O)
1−2(C
1−C
3アルキル)、−C(O)(C
1−C
3アルキル)および−C(O)O(C
1−C
3アルキル)から選択され;
各シクロアルキルは、3〜10個の環炭素を有し、不飽和であるか、または部分的に不飽和であり、場合により1個または2個の縮合したシクロアルキル環を含み、それぞれの縮合した環は、3〜8個の環原子を有し;
各ヘテロシクロアルキルは、3〜10個の環原子と、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子とを有し、不飽和であるか、または部分的に不飽和であり、場合により1個または2個の縮合したシクロアルキル環を含み、それぞれが3〜8個の環原子を有し;
各アリールは、フェニルまたはナフチルであり、場合により1個または2個の縮合したシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を含み、それぞれの縮合したシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環は、4〜8個の環原子を有し;
各ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員環の単環ヘテロアリール環、または窒素、酸素および硫黄から独立して選択される1〜5個のヘテロ原子を有し、場合により1個または2個の縮合したシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を含み、それぞれの縮合したシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環が4〜8個の環原子を有する8〜10員環の二環ヘテロアリールである。
特定のこのような実施形態において、それぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、それぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレンは、置換されていない。
【0038】
本開示は、式(I)または(Ia)〜(Ih)のいずれかの化合物のさまざまな部分集合も提供し、ここで、R
1、A
1A、L
1B、A
1B、L
1A、L
2、Q、L
3、R
3、A
4A、L
4B、A
4B、L
4A、R
4、L
5およびR
5は、場合により、独立して、本明細書で定義される(6h)(以下参照)、(7e)(以下参照)、(8d)(以下参照)、(9g)(以下参照)、(10k)(以下参照)、(11e)(以下参照)、(12k)(以下参照)、(13j)(以下参照)、(14l)(以下参照)、(15l)(以下参照)、(16e)(以下参照)、(17d)(以下参照)、(18h)(以下参照)、(19k)(以下参照)、(20g)(以下参照)および(21h)(以下参照)の群から選択される(例えば、化合物が、以下の実施形態の任意の組み合わせに定義される、構造式(I)または(Ia)〜(Ih)を有する)。
【0039】
特定の実施形態において、化合物は、以下の構造式のいずれかを有する。
(Id);
(Ie);
(If);
(Ig);
(Ih);
(Ii)、ここで、(Ii)は、「a」によって示される環系が、オキサゾール、イミダゾール、ピラゾールまたはトリアゾールである式(I)である(例えば、以下の構造のいずれか)。
【化16】
(Ij)、ここで、(Ij)は、「a」によって示される環系が、オキサゾール、イミダゾール、ピラゾールまたはトリアゾールである式(Ic)である(例えば、以下の構造のいずれか)。
【化17】
特定の実施形態において、化合物が、上に記載するような式(Id)、(Ie)、(Ih)および(Ii)のいずれかを有する場合、R
Yは、H、−C(O)−C
1−C
3アルキル、−C(O)−C
1−C
3フルオロアルキル、−C
1−C
3アルキル、−C
1−C
3フルオロアルキル、−CNまたはハロゲンである。式(Id)−(Ij)の特定の実施形態において、RX
AおよびRX
Bは、それぞれ水素である。
【0040】
特定の実施形態において、R1は、以下の群(6h)〜(6p)のいずれかから選択される。
(6h)R
1が、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニル、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、ここで、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルが、1〜5個のR
1Eで場合により置換されていてもよい。
(6i)R
1が、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニルからなる群から選択される。
(6j)R
1が、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニルから選択される。
(6k)R
1が、水素、非置換C
1−C
8アルキル、非置換C
1−C
8アルケニルおよび非置換C
1−C
8アルキニル(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはブチル)からなる群から選択される。
(6l)R
1が、非置換C
1−C
8アルキル、非置換C
1−C
8アルケニルおよび非置換C
1−C
8アルキニル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブテニルまたはブチル)からなる群から選択される。
(6m)R
1が、それぞれが1〜5個のR
1E、例えば、1〜5個のアルキル基で場合により置換されていてもよい、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル(例えば、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチル)である。
(6n)R
1が、1〜5個のR
1Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキルである。
(6o)R
1が、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキルまたは1〜5個のR
1Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキルである。
(6p)R
1が、水素または場合により置換されていてもよいC
1−C
6アルキル(例えば、エチル、プロピルまたはブチル)である。
特定のこのような実施形態において、R
1のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
1Eのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、R
1のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
1Eのものを含む)は、置換されていない。
【0041】
特定の実施形態において、A1Aは、以下の群(7e)〜(7h)のいずれかから選択される。
(7e)A
1Aが、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(7f)A
1Aが、結合である。
(7g)A
1Aが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−からなる群から選択される。
(7h)A
1Aが、Oである。
【0042】
特定の実施形態において、L1Bは、以下の群(8d)〜(8f)のいずれかから選択される。
(8d)L
1Bが、結合および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンから選択される。
(8e)L
1Bが、結合である。
(8f)L
1Bが、非置換C
1−C
4アルキレンである。
特定のこのような実施形態において、L
1Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
1Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていない。
【0043】
特定の実施形態において、A1Bは、以下の群(9g)〜(9l)のいずれかから選択される。
(9g)A
1Bが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−OC(O)−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(9h)A
1Bが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(9i)A
1Bが、−S−である。
(9j)A
1Bが、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)
2−、−OC(O)−および−C(O)O−から選択される。
(9k)A
1Bが、−O−である。
(9l)A
1Bが、結合である。
【0044】
特定の実施形態において、L1Aは、以下の群(10k)〜(10m)のいずれかから選択される。
(10k)L
1Aが、結合および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンから選択される。
(10l)L
1Aが、結合である。
(10m)L
1Aが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである。
特定のこのような実施形態において、L
1Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
1Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていない。
【0045】
特定の実施形態において、A1A−L1A−A1B−L1B(すなわち、−L1−)は、以下の群(10n)〜(10v)のいずれかから選択される。
(10n)A
1A−L
1A−A
1B−L
1B、ここで、A
1Aが、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)S−、−SC(O)−、−C(S)O−、−OC(S)−、−C(S)S−、−SC(S)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−および−NR
6S(O)
1−2−からなる群から選択され;L
1Aが、結合、非置換C
1−C
4アルキレン、非置換C
1−C
4アルケニレンおよび非置換C
1−C
4アルキニレンからなる群から選択され;A
1Bが、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)S−、−SC(O)−、−C(S)O−、−OC(S)−、−C(S)S−、−SC(S)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−および−NR
6S(O)
1−2−からなる群から選択され;L
1Bが、結合である。
(10o)A
1A−L
1A−A
1B−L
1B、ここで、A
1A、L
1AおよびL
1Bが結合であり、A
1Bが式(I)または(10n)に定義される通りである。
(10p)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bは、結合、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレン、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される。
(10q)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)−、−CH
2CH
2−、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される。
(10r)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、−O−または−S−である。
(10s)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、非置換C
1−C
4アルキレンである。
(10t)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、−C(O)−、−S(O)−および−S(O)
2−から選択される。
(10u)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、−CH
2−、−CH(CH
3)−および−CH
2CH
2−から選択される。
(10v)A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bが、結合である。
特定のこのような実施形態において、A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、A
1A−L
1A−A
1B−L
1Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0046】
特定の実施形態において、L2は、以下の群(11e)〜(11h)のいずれかから選択される。
(11e)L
2が、結合および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンから選択される。
(11f)L
2が、非置換C
1−C
4アルキレンから選択される。
(11g)L
2が、−CH
2−、−CH(CH
3)−または−CH
2CH
2−である。
(11h)L
2が、結合である。
特定のこのような実施形態において、L
2のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
2のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていない。
【0047】
特定の実施形態において、Qは、以下の群(12k)〜(12t)のいずれかから選択される。
(12k)Qが、−CH
2OH、−C(O)OH、−C(O)OR
2A、−C(O)NR
2BR
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2R
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)R
2A、−S(O)
2OH、−P(O)(OH)
2、−C(OH)(CF
3)
2、−S(O)
2R
2A、−N(R
2B)S(O)
2R
2A、−S(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)NH−O(C
1−C
3アルキル)、−C(O)NHOH、−CO(NH)CN、
【化18】
からなる群から選択される。
(12l)Qが、−C(O)OH、−C(O)OR
2A、−C(O)NR
2BR
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2R
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)R
2A、−S(O)
2OH、−P(O)(OH)
2、−C(OH)(CF
3)
2、−S(O)
2R
2A、−S(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)NHOH、−CO(NH)CN、
【化19】
からなる群から選択される。
(12m)Qが、−CH
2OH、−C(O)OH、−C(O)OR
2A、−C(O)NR
2BR
2A、−C(O)R
2A、−S(O)
2OH、−P(O)(OH)
2、−S(O)
2R
2A、−S(O)
2NR
2BR
2Aおよび−C(O)NHOHからなる群から選択される。
(12n)Qが、−C(O)OH、−C(O)OR
2Aおよび−C(O)NR
2BR
2Aから選択される。
(12o)Qが、−C(O)OHおよび−C(O)O(C
1−C
3アルキル)から選択される。
(12p)Qが、−C(O)OHである。
(12q)Qが、−C(O)O(C
1−C
3アルキル)である。
(12r)Qが、−C(O)NR
2BR
2Aであり、ここで、R
2Aが、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキルまたはC
1−C
3チオアルキルであり、R
2Bが、HまたはC
1−C
3アルキルである。
(12s)Qが、−C(O)NR
2BR
2Aであり、ここで、R
2AおよびR
2Bが、これらが両方とも直接的に結合する窒素と共に、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、チオ、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキル、C
1−C
3チオアルキルおよび−C(O)C
1−C
3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキルを形成する。
(12t)Qが、−C(O)NR
2BR
2Aであり、ここで、R
2Aが、−S(O)
1−2(C
1−C
3アルキル)、−S(O)
1−2(C
1−C
3フルオロアルキル)、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、チオ、C
1−C
3ヒドロキシアルキル、C
1−C
3アミノアルキル、C
1−C
3チオアルキルおよび−C(O)C
1−C
3アルキルから選択される1〜2個の基で場合により置換されていてもよいヘテロアリールであり、R
2Bが、HまたはC
1−C
3アルキルである。
【0048】
特定の実施形態において、L3は、以下の群(13j)〜(13r)のいずれかから選択される。
(13j)L
3が、結合(すなわち、L
3が、−L
3A−A
3A−であり、ここで、A
3AおよびL
3Aが両方とも結合であるか、またはL
3が、−A
3B−L
3B−であり、ここで、A
3BおよびL
3Bが両方とも結合である)および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレン(例えば、L
3が、−L
3A−A
3A−であり、ここで、A
3Aが結合であり、L
3Aが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである)から選択される。
(13k)L
3が、結合である。
(13l)L
3が、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである(例えば、A
3Aが、結合であり、L
3Aが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである)。
(13m)L
3が、−L
3A−A
3A−であり、ここで、A
3Aが結合であり、L
3Aが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレン、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルケニレンまたは場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキニレンである。
(13n)L
3が、非置換C
1−C
4アルキレンである。
(13o)L
3が、ヒドロキシルで場合により置換されていてもよいC
1−C
3アルキレンである。
(13p)L
3が、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−である。
(13q)L
3が、−CH
2−、−CH(CH
3)−、−CH
2CH
2−、−CH(CH
3)(OH)−または−CH(OH)−である。
(13r)L
3が、−CH
2−、−CH(CH
3)−および−CH
2CH
2−から選択される。
特定のこのような実施形態において、L
3のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
3のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0049】
特定の実施形態において、R3は、以下の群(14l)〜(14v)のいずれかから選択される。
(14l)R
3が、それぞれが(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリールまたはヘテロアリールである。
(14m)R
3が、1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリール(例えば、フェニル、ベンゾジオキソールまたはジヒドロ−1H−イソキノリン)である。
(14n)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリール(例えば、フェニル、ベンゾジオキソールまたはジヒドロ−1H−イソキノリン)である。
(14o)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいフェニル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよい単環ヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環シクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環ヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリール(例えば、フェニル、ベンゾジオキソールまたはジヒドロ−1H−イソキノリン)である。
(14p)R
3が、(14k)〜(14n)に定義される通りであり、ここで、アリールは、任意のR
3Eで置換されていない。
(14q)R
3が、1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソチアゾール、ピリドン、チアジアゾール、ピラジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、インドール、イミダゾピリジン、ピリジン、ピラゾール、イソオキサゾール、トリアゾロピリジン、ベンゾイミダゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、フランまたはピリミジン)である。
(14r)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソチアゾール、ピリドン、チアジアゾール、ピラジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、インドール、イミダゾピリジン、ピリジン、ピラゾール、イソオキサゾール、トリアゾロピリジン、ベンゾイミダゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、フランまたはピリミジン)である。
(14s)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいフェニル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよい単環ヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環シクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環ヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソチアゾール、ピリドン、チアジアゾール、ピラジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、インドール、イミダゾピリジン、ピリジン、ピラゾール、イソオキサゾール、トリアゾロピリジン、ベンゾイミダゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、フランまたはピリミジン)である。
(14t)R
3が、(14p)〜(14r)に定義される通りであり、ここで、ヘテロアリールは、任意のR
3Eで置換されていない。
(14u)R
3が、それぞれが(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、フェニル、ベンゾジオキソリル、ジヒドロ−1H−イソキノリニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、ピリジニルおよびピラジニル、ピリドニル、チアジアゾリル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロピリジニル、ベンゾフラニル、インドリル、イミダゾピリジニル、ピラゾリル、トリアゾロピリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、チエニル、ベンゾチエニル、フラニルおよびピリミジニルからなる群から選択される。
(14v)R
3が、1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいフェニルおよび単環ヘテロアリール(例えば、ピリジル、ピラゾリル)からなる群から選択される。
特定のこのような実施形態において、R
3のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
3DおよびR
3Eのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、R
3のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
3DおよびR
3Eのものを含む)は、置換されていない。
【0050】
特定の実施形態において、R4は、以下の群(15l)〜(15y)のいずれかから選択される。
(15l)R
4が、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニルから選択される。
(15m)R
4が、水素、非置換C
1−C
8アルキル、非置換C
1−C
8アルケニルおよび非置換C
1−C
8アルキニルから選択される。
(15n)R
4が、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
6アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
6アルキニルから選択される。
(15o)R
4が、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルまたは場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニルである。
(15p)R
4が、水素、非置換C
1−C
6アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニルから選択される。
(15q)R
4が、水素、非置換C
1−C
6アルキル、非置換C
1−C
6アルケニルおよび非置換C
1−C
6アルキニル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルまたはペンチル)から選択される。
(15r)R
4が、水素または場合により置換されていてもよいC
1−C
6アルキルである。
(15s)R
4が、水素または非置換C
1−C
6アルキルである。
(15t)R
4が、水素または場合により置換されていてもよいC
1−C
3アルキルである。
(15u)R
4が、水素または非置換C
1−C
3アルキルである。
(15v)R
4が、場合により置換されていてもよいC
1−C
3アルキルである。
(15w)R
4が、非置換C
1−C
3アルキルである。
(15x)R
4が、メチルである。
(15y)R
4が、水素である。
【0051】
特定の実施形態において、A4Aは、以下の群(16e)〜(16h)のいずれかから選択される。
(16e)A
4Aが、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(16f)A
4Aが、結合である。
(16g)A
4Aが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−からなる群から選択される。
(16h)A
4Aが、−O−である。
【0052】
特定の実施形態において、L4Bは、以下の群(17d)〜(17f)のいずれかから選択される。
(17d)L
4Bが、結合および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンから選択される。
(17e)L
4Bが、結合である。
(17f)L
4Bが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである。
特定のこのような実施形態において、L
4Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
4Bのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていない。
【0053】
特定の実施形態において、A4Bは、以下の群(18h)〜(18n)のいずれかから選択される。
(18h)A
4Aが、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−OC(O)−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(18i)A
4Aが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−OC(O)−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(18j)A
4Aが、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−C(O)O−からなる群から選択される。
(18k)A
4Aが、−NR
6−、−C(O)NR
6−および−NR
6C(O)−から選択される。
(18l)A
4Aが、−C(O)−、−OC(O)−および−C(O)O−から選択される。
(18m)A
4Aが、結合である。
(18n)A
4Aが、−O−である。
【0054】
特定の実施形態において、L4Aは、以下の群(19k)〜(19m)のいずれかから選択される。
(19k)L
4Aが、結合および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンから選択される。
(19l)L
4Aが、結合である。
(19m)L
4Aが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである。
特定のこのような実施形態において、L
4Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
4Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキレンは、置換されていない。
【0055】
特定の実施形態において、L4B−A4B−L4A−A4Aは、以下の群(19n)〜(19v)から選択される。
(19n)L
4B−A
4B−L
4A−A
4A、ここで、A
4Aが、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)S−、−SC(O)−、−C(S)O−、−OC(S)−、−C(S)S−、−SC(S)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−および−NR
6S(O)
1−2−からなる群から選択され;L
4Aが、結合、非置換C
1−C
4アルキレン、非置換C
1−C
4アルケニレンおよび非置換C
1−C
4アルキニレンからなる群から選択され;A
4Bが、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)S−、−SC(O)−、−C(S)O−、−OC(S)−、−C(S)S−、−SC(S)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−および−NR
6S(O)
1−2−からなる群から選択され;L
4Bが、結合である。
(19o)L
4B−A
4B−L
4A−A
4A、ここで、A
4A、L
4AおよびL
4Bが、結合であり、A
4Bが、式(I)または(19n)に定義される通りである。
(19p)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、結合、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレン、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される。
(19q)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)−、−CH
2CH
2−、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される(例えば、結合)。
(19r)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、−O−または−S−である。
(19s)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、非置換C
1−C
4アルキレンである。
(19t)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、−C(O)−、−S(O)−および−S(O)
2−から選択される。
(19u)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、−CH
2−、−CH(CH
3)−および−CH
2CH
2−から選択される。
(19v)L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aが、結合である。
特定のこのような実施形態において、L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
4B−A
4B−L
4A−A
4Aのそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0056】
特定の実施形態において、L5は、以下の群(20g)〜(20l)のいずれかから選択される。
(20g)L
5が、結合(すなわち、L
5が、−L
5A−A
5A−であり、ここで、A
5AおよびL
5Aの両方が結合であるか、またはL
5が、−A
5B−L
5B−であり、ここで、A
5BおよびL
5Bの両方が結合である)および場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレン(例えば、L
5が、−L
5A−A
5A−であり、ここで、A
5Aが結合であり、L
5Aが、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキレンである)から選択される。
(20h)L
5が、結合である(例えば、A
5AおよびL
5Aが両方とも結合である)。
(20i)L
5が、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−からなる群から選択される。
(20j)L
5が、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)−、−CH
2CH
2−、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−C(O)O−からなる群から選択される(例えば、結合)。
(20k)L
5が、−S−および−O−から選択される。
(20l)L
5が、−C(O)−、−S(O)
1−2−および−C(O)O−から選択される。
特定のこのような実施形態において、L
5のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、L
5のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレン(R
6のものを含む)は、置換されていない。
【0057】
特定の実施形態において、R5は、以下の群(21h)〜(21n)のいずれかから選択される。
(21h)R
5が、それぞれが(i)−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、アリール(例えば、フェニル)である。
(21i)R
5が、1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいアリール(例えば、フェニル)である。
(21j)R
5が、1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいフェニルであり、ここで、各R
5Eは、独立して、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−OR
5Fおよび−NR
5GR
5Fから選択される。
(21k)R
5が、それぞれが(i)−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソオキサゾリル、ピリジル、イミダゾピリジル、ピラゾリル、ベンゾオキサゾール、インドリル、ピリミジニル)である。
(21l)R
5が、1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいヘテロアリール(例えば、イソオキサゾリル、ピリジル、イミダゾピリジル、ピラゾリル)である。
(21m)R
5が、それぞれが、(i)−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
5C−(1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、フェニル、イソオキサゾリル、ピリジル、イミダゾピリジルおよびピラゾリルからなる群から選択される。
(21n)R
5が、それぞれが1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、フェニル、イソオキサゾリル、ピリジル、イミダゾピリジルおよびピラゾリルからなる群から選択される。
特定のこのような実施形態において、R
5のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
5DおよびR
5Eのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、R
5のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
5DおよびR
5Eのものを含む))は、置換されていない。
【0058】
本開示のこの態様のさまざまな特定の実施形態141〜268番は、式(I)の化合物を含み、それぞれ、以下のそれぞれの行に定義される通りであり(またはその医薬的に許容され得る塩またはN−オキシド、またはその溶媒和物または水和物)、それぞれの項目は、上に定義されるような群の番号である。
【表2】
【0059】
特定の実施形態において、本開示は、以下の式(Ik)、(Im)、(In)または(Io)のいずれかの化合物を提供し、
【化20】
式(Ik)において、「a」によって示される環系は、ヘテロ芳香族であり、
【化21】
式(Im)において、「a」によって示される環系は、ヘテロ芳香族であり、
【化22】
【化23】
場合により、医薬的に許容され得る塩またはN−オキシドまたは溶媒和物または水和物の形態であり、ここで、
L
1は、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)S−、−SC(O)−、−C(S)O−、−OC(S)−、−C(S)S−、−SC(S)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−および−NR
6S(O)
1−2−からなる群から選択され;
R
1は、
水素、
それぞれが置換されていないか、またはフッ素化されている、C
1−C
8アルキル、C
1−C
8アルケニルおよびC
1−C
8アルキニル、
それぞれが1〜2個のR
1Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル、および
それぞれが1〜5個のR
1Eで場合により置換されていてもよいアリールおよびヘテロアリール、
からなる群から選択され、ここで、
各R
1Eは、独立して、オキソ、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−CN、SF
5、−N
3、−C(O)R
1F、−SR
1F、−S(O)
1−2R
1F、−OR
1F、−NR
1GR
1Fおよび−C(O)R
1Fから選択され;
各R
1Fは、独立して、H、C
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3フルオロアルキルから選択され、
各R
1Gは、独立して、HおよびC
1−C
3アルキルから選択されるか、または
A
1A、L
1A、A
1B、A
1BおよびR
1が存在せず;
L
2は、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)−または−CH
2CH
2−からなる群から選択され;
Qは、H、−CH
2OH、−C(O)OH、−C(O)OR
2A、−C(O)NR
2BR
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2R
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)R
2A、−S(O)
2OH、−P(O)(OH)
2、−C(OH)(CF
3)
2、S(O)
2R
2A、−N(R
2B)S(O)
2R
2A、−S(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)NHOH、−C(O)NH−O(C
1−C
3アルキル)および−CO(NH)CNからなる群から選択され、ここで、
各R
2Aは、独立して、HおよびC
1−C
3アルキルから選択され、
各R
2Bは、独立して、HおよびC
1−C
3アルキルから選択され;
L
3は、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−CH
2−、−CH(CH
3)(OH)−または−CH(OH)−であり;
R
3は、それぞれが(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリールまたはヘテロアリールであり、
ここで、
各L
3Cは、結合、メチレン、エチレン、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−または−NR
3G−であり;
各R
3Dは、独立して、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−CN、SF
5、−N
3、−C(O)R
3F、−SR
3F、−S(O)
1−2R
3F、−OR
3F、−NR
3GR
3F、−C(O)R
3F、−C(O)NR
3GR
3F、−NR
3GC(O)R
3F、−C(S)NR
3GR
3F、−NR
3GC(S)R
3F、−C(O)OR
3F、−OC(O)R
3F、−C(O)SR
3F、−SC(O)R
3F、−C(S)OR
3F、−OC(S)R
3F、−C(S)SR
3F、−SC(S)R
3F、−S(O)
1−2OR
3F、−OS(O)
1−2R
3F、−S(O)
1−2NR
3GR
3Fおよび−NR
3GS(O)
1−2R
3Fから選択され;
各R
3Eは、独立して、オキソ、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−CN、SF
5、−N
3、−C(O)R
3F、−SR
3F、−S(O)
1−2R
3F、−OR
3F、−NR
3GR
3F、−C(O)R
3F、−C(O)NR
3GR
3F、−NR
3GC(O)R
3F、−C(S)NR
3GR
3F、−NR
3GC(S)R
3F、−C(O)OR
3F、−OC(O)R
3F、−C(O)SR
3F、−SC(O)R
3F、−C(S)OR
3F、−OC(S)R
3F、−C(S)SR
3F、−SC(S)R
3F、−S(O)
1−2OR
3F、−OS(O)
1−2R
3F、−S(O)
1−2NR
3GR
3F、−NR
3GS(O)
1−2R
3Fから選択され;
各R
3Fは、独立して、H、C
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3フルオロアルキルから選択され、
各R
3Gは、独立して、HおよびC
1−C
3アルキル、C
1−C
3フルオロアルキルから選択され;
L
4は、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−C(O)NR
6−、−NR
6C(O)−、−C(S)NR
6−、−NR
6C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)S−、−SC(O)−、−C(S)O−、−OC(S)−、−C(S)S−、−SC(S)−、−S(O)
1−2O−、−OS(O)
1−2−、−S(O)
1−2NR
6−および−NR
6S(O)
1−2−からなる群から選択され;
R
4は、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルおよび場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニルからなる群から選択され、
L
5は、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−CH
2CH
2−、−CH=CH−、−C≡C−、−CH
2−、−CH(CH
3)(OH)−または−CH(OH)−であり;
R
5は、それぞれが1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
ここで、
各R
5Eは、独立して、オキソ、場合により置換されていてもよいC
1−C
4アルキル、C
1−C
4フルオロアルキル、ハロゲン、−CN、−SF
5、−N
3、−C(O)R
5F、−SR
5F、−S(O)
1−2R
5F、−OR
5F、−NR
5GR
5F、−C(O)R
5F、−C(O)NR
5GR
5F、−NR
5GC(O)R
5F、−C(S)NR
5GR
5F、−NR
1GC(S)R
5F、−C(O)OR
5F、−OC(O)R
5F、−C(O)SR
5F、−SC(O)R
5F、−C(S)OR
5F、−OC(S)R
5F、−C(S)SR
5F、−SC(S)R
5F、−S(O)
1−2OR
5F、−OS(O)
1−2R
5F、−S(O)
1−2NR
5GR
5Fおよび−NR
5GS(O)
1−2R
5Fから選択され;
各R
5Fは、独立して、H、C
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3フルオロアルキルから選択され、
各R
5Gは、独立して、HおよびC
1−C
3アルキルから選択され;
Yは、CR
YまたはNであり、ここで、R
Yは、水素、C
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3フルオロアルキルからなる群から選択され;
X
1は、CR
XA、S、O、NRX
BおよびNからなる群から選択され、
X
2は、CR
XA、S、O、NRX
BおよびNからなる群から選択され、ここで、
各R
XAは、独立して、水素、C
1−C
4アルキルおよびC
1−C
4フルオロアルキルからなる群から選択され;
各R
XBは、独立して、水素、C
1−C
4アルキルおよびC
1−C
4フルオロアルキル、C
1−C
4アルキル−C(O)−、C
1−C
4アルキル−S(O)
1−2−からなる群から選択され;
Z
1およびZ
2は、独立して、CおよびNから選択され;ここで、
Z
1がNであり、「a」によって示される環系に二重結合によって結合している場合、A
1A、L
1A、A
1B、A
1BおよびR
1は、存在せず;
各R
6は、水素、C
1−C
3アルキルおよび−C(O)(C
1−C
3アルキル)からなる群から選択され;
それぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、置換されていないか、フッ素化されているか、または1個または2個のヒドロキシル基で置換されており;
各シクロアルキルは、3〜10個の環炭素を有し、不飽和であるか、または部分的に不飽和であり、場合により1個または2個の縮合したシクロアルキル環を含み、それぞれの縮合した環は、3〜8個の環原子を有し;
各ヘテロシクロアルキルは、3〜10個の環原子と、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子とを有し、不飽和であるか、または部分的に不飽和であり、場合により1個または2個の縮合したシクロアルキル環を含み、それぞれが3〜8個の環原子を有し;
各アリールは、フェニルまたはナフチルであり、場合により1個または2個の縮合したシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を含み、それぞれの縮合したシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環は、4〜8個の環原子を有し;
各ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員環の単環ヘテロアリール環、または窒素、酸素および硫黄から独立して選択される1〜5個のヘテロ原子を有し、場合により1個または2個の縮合したシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を含み、それぞれの縮合したシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環が4〜8個の環原子を有する8〜10員環の二環ヘテロアリールである。
特定のこのような実施形態において、それぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、それぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニルおよびアルキニレンは、置換されていない。
【0060】
本開示は、R
1、L
1、L
2、Q、L
3、R
3、L
4、R
4、L
5およびR
5が、場合により、独立して、本明細書で以下に定義される(6q)(以下参照)、(10w)(以下参照)、(11i)(以下参照)、(12u)(以下参照)、(13s)(以下参照)、(14w)(以下参照)、(15z)(以下参照)、(19w)(以下参照)、(20m)(以下参照)および(21o)(以下参照)から選択される、式(1k)〜(1o)のいずれかの化合物のさまざまな部分集合も提供する(例えば、化合物は、以下の実施形態の任意の組み合わせにおいて定義される通りである)。
【0061】
特定の実施形態において、化合物は、以下の構造式
(Ik);
(Im);
(In);
(Io)
のいずれかである。
【0062】
特定の実施形態において、R1は、以下の群(6q)〜(6u)のいずれかから選択される。
(6q)R
1が、水素、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、および1〜5個のR
1Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキルからなる群から選択される。
(6r)R
1が、水素である。
(6s)R
1が、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキルである。
(6t)R
1が、非置換C
1−C
8アルキルまたはフッ素化C
1−C
8アルキルである。
(6u)R
1が、非置換シクロアルキルである。
特定のこのような実施形態において、R
1のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル(R
1Eのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、R
1のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル(R
1Eのものを含む)は、置換されていない。
【0063】
特定の実施形態において、L1は、以下の群(10w)〜(10y)のいずれかから選択される。
(10w)L
1が、結合、−S−、−S(O)−または−S(O)
2−である。
(10x)L
1が、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)−、−CH
2CH
2−、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される。
(10y)L
1が、−O−または−S−である。
【0064】
特定の実施形態において、L2は、以下の群(11i)〜(11k)のいずれかから選択される。
(11i)L
2が、−CH
2−、−CH(CH
3)−または−CH
2CH
2−である。
(11j)L
2が、結合である。
(11k)L
2が、結合または−CH
2−である。
【0065】
特定の実施形態において、Qは、以下の群(12u)〜(12x)のいずれかから選択される。
(12u)Qが、−CH
2OH、−C(O)OH、−C(O)OR
2A、−C(O)NR
2BR
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2R
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)R
2A、−S(O)
2OH、−P(O)(OH)
2、−C(OH)(CF
3)
2、S(O)
2R
2A、−N(R
2B)S(O)
2R
2A、−S(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)NH−O(C
1−C
3アルキル)、−C(O)NHOHおよび−CO(NH)CNからなる群から選択される。
(12v)Qが、−CH
2OH、−C(O)OH、−C(O)OR
2A、−C(O)NR
2BR
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2R
2A、−C(O)NR
2BS(O)
2NR
2BR
2A、−C(O)R
2A、−S(O)
2OH、−P(O)(OH)
2からなる群から選択される。
(12w)Qが、−CH
2OH、−C(O)OHまたは−C(O)OR
2Aである。
(12x)Qが、−COOHである。
【0066】
特定の実施形態において、L3は、以下の群(13s)〜(13u)のいずれかから選択される。
(13s)L
3が、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−CH
2−、−CH(CH
3)(OH)−または−CH(OH)−である。
(13t)L
3が、結合である。
(13u)L
3が、結合、−CH
2−、−CH(CH
3)(OH)−または−CH(OH)−である。
【0067】
特定の実施形態において、R3は、以下の群(14w)〜(14gg)のいずれかから選択される。
(14w)R
3が、それぞれが(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリールまたはヘテロアリールである。
(14x)R
3が、1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいアリール(例えば、フェニル、ベンゾジオキソールまたはジヒドロ−1H−イソキノリン)である。
(14y)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリール(例えば、フェニル、ベンゾジオキソールまたはジヒドロ−1H−イソキノリン)である。
(14z)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいフェニル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよい単環ヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環シクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環ヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、アリール(例えば、フェニル、ベンゾジオキソールまたはジヒドロ−1H−イソキノリン)である。
(14aa)R
3が、(14u)〜(14x)に定義される通りであり、ここで、アリールが、任意のR
3Eで置換されていない。
(14bb)R
3が、1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソチアゾール、ピリドン、チアジアゾール、ピラジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、インドール、イミダゾピリジン、ピリジン、ピラゾール、イソオキサゾール、トリアゾロピリジン、ベンゾイミダゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、フランまたはピリミジン)である。
(14cc)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソチアゾール、ピリドン、チアジアゾール、ピラジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、インドール、イミダゾピリジン、ピリジン、ピラゾール、イソオキサゾール、トリアゾロピリジン、ベンゾイミダゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、フランまたはピリミジン)である。
(14dd)R
3が、(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいフェニル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよい単環ヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環シクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい単環ヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で置換され、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、ヘテロアリール(例えば、イソチアゾール、ピリドン、チアジアゾール、ピラジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、インドール、イミダゾピリジン、ピリジン、ピラゾール、イソオキサゾール、トリアゾロピリジン、ベンゾイミダゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、フランまたはピリミジン)である。
(14ee)R
3が、(14z)〜(14bb)に定義される通りであり、ここで、ヘテロアリールが、任意のR
3Eで置換されていない。
(14ff)R
3が、それぞれが(i)−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Dで場合により置換されていてもよいヘテロアリール)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいシクロアルキル)、−L
3C−(1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよいヘテロシクロアルキル)から選択される1個の置換基で場合により置換されていてもよく、(ii)1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、フェニル、ベンゾジオキソリル、ジヒドロ−1H−イソキノリニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、ピリジニルおよびピラジニル、ピリドニル、チアジアゾリル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロピリジニル、ベンゾフラニル、インドリル、イミダゾピリジニル、ピラゾリル、トリアゾロピリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、チエニル、ベンゾチエニル、フラニルおよびピリミジニルからなる群から選択される。
(14gg)R
3が、1〜5個のR
3Eで場合により置換されていてもよい、フェニルおよび単環ヘテロアリール(例えば、ピリジル、ピラゾリル)からなる群から選択される。
特定のこのような実施形態において、R
3のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
3DおよびR
3Eのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、R
3のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
3DおよびR
3Eのものを含む)は、置換されていない。
【0068】
特定の実施形態において、R4は、以下の群(15z)〜(15cc)のいずれかから選択される。
(15z)R
4が、水素である。
(15aa)R
4が、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキル、場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルケニルまたは場合により置換されていてもよいC
1−C
8アルキニルである。
(15bb)R
4が、水素または非置換C
1−C
6アルキルである。
(15cc)R
4が、非置換C
1−C
3アルキルである。
特定のこのような実施形態において、R
4のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、R
4のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニルは、置換されていない。
【0069】
特定の実施形態において、L4は、以下の群(19w)〜(19x)のいずれかから選択される。
(19w)L
4が、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−および−NR
6−から選択される(例えば、結合)。
(19x)L
4が、結合である。
【0070】
特定の実施形態において、L5は、以下の群(20m)〜(20n)のいずれかから選択される。
(20m)L
5が、結合、−C(O)−、−S−、−S(O)
1−2−、−O−、−NR
6−、−CH
2CH
2−、−CH
2−、−CH(CH
3)(OH)−または−CH(OH)−である。
(20n)L
5が、結合である。
【0071】
特定の実施形態において、R5は、以下の群(21o)〜(21q)のいずれかから選択される。
(21o)R
5が、それぞれが1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、アリール(例えば、フェニル)またはヘテロアリール(例えば、イソオキサゾリル、ピリジル、イミダゾピリジル、ピラゾリル)である。
(21p)R
5が、1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよいフェニルである。
(21q)R
5が、それぞれが1〜5個のR
5Eで場合により置換されていてもよい、フェニル、イソオキサゾリル、ピリジル、イミダゾピリジルおよびピラゾリルからなる群から選択される。
特定のこのような実施形態において、R
5のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
5DおよびR
5Eのものを含む)は、置換されていないか、またはフッ素化されている。例えば、特定のこのような実施形態において、R
5のそれぞれの場合により置換されていてもよいアルキル、アルケニルおよびアルキニル(R
5DおよびR
5Eのものを含む)は、置換されていない。
【0072】
本開示のこの態様のさまざまな特定の実施形態269〜1292番は、式(I)の化合物を含み、それぞれ、以下のそれぞれの行に定義される通りであり(またはその医薬的に許容され得る塩またはN−オキシド、またはその溶媒和物または水和物)、それぞれの項目は、上に定義されるような群の番号である。
【表3】
【0073】
式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292のいずれかを含む特定のさらなる実施形態において、前述の実施形態のいずれか1つに引用される、それぞれの場合により置換されていてもよいアルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンは、置換されていない。式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292のいずれかを含む代替的なさらなる実施形態において、前述の実施形態のいずれか1つに引用される、それぞれの場合により置換されていてもよいアルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンは、置換されていないか、またはフッ素化されている。
【0074】
式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292、および直前の段落に記載される任意の実施形態のいずれかを含む特定のさらなる実施形態において、前述の実施形態のいずれか1つに引用される、それぞれの場合により置換されていてもよいアルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンは、置換されていない。式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292、および直前の段落に記載される任意の実施形態のいずれかを含む代替的なさらなる実施形態において、前述の実施形態のいずれか1つに引用される、それぞれの場合により置換されていてもよいアルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンは、置換されていない。
【0075】
式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292、および直前の2つの段落に記載される任意の実施形態のいずれかを含む特定のさらなる実施形態において、前述の実施形態のいずれか1つに引用される、それぞれのシクロアルキルは、3〜7員環の単環シクロアルキルである。例えば、式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292、および直前の2つの段落に記載される任意の実施形態のいずれかを含む、ある特定的な実施形態において、前述の実施形態のいずれか1つに引用される、それぞれのシクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシルまたはシクロヘキセニルである。
【0076】
式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292、および直前の3つの段落に記載される任意の実施形態のいずれかを含む特定のさらなる実施形態において、前述の実施形態のいずれか1つに引用される、それぞれのヘテロシクロアルキルは、O、SおよびNから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜7員環の単環ヘテロシクロアルキルである。例えば、式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292、および直前の3つの段落に記載される任意の実施形態のいずれかを含む、ある特定的な実施形態において、前述の実施形態のいずれか1つに引用される、それぞれのヘテロシクロアルキルは、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロ−2H−ピラニルまたはテトラヒドロ−2H−チオピラニルである。
【0077】
式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292、および直前の4つの段落に記載される任意の実施形態のいずれかを含む特定のさらなる実施形態において、前述の実施形態のいずれか1つに引用される、それぞれのヘテロアリールは、O、SおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜6員環の単環ヘテロアリールである。例えば、式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292、および直前の4つの段落に記載される任意の実施形態のいずれかを含む、ある特定的な実施形態において、前述の実施形態のいずれか1つに引用される、それぞれのヘテロアリールは、フラニル、チエニル、ピローリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリルまたはチアゾリルである。
【0078】
式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292、および直前の4つの段落に記載される任意の実施形態のいずれかを含む特定のさらなる実施形態において、それぞれのアリールは、フェニルである。
【0079】
式(I)−(Io)を参照しつつ記載される実施形態および上の実施形態1〜1292、および直前の5つの段落に記載される任意の実施形態のいずれかを含む特定のさらなる実施形態において、R
5は、ハロゲン(例えば、クロロ−またはフルオロ−)およびフッ素化C
1−C
3アルキル(例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、ペンタフルオロエチル、トリフルオロエチル)から選択される1個、2個または3個の置換基で置換される。例えば、上述の特定の実施形態において、R
5は、トリフルオロメチル、フッ素および塩素から選択される1個または2個の置換基で置換されたフェニルである(例えば、3−置換、4−置換、3,4−二置換、2,4−二置換または2,5−二置換)。例えば、特定の実施形態において、R
5は、ジクロロフェニル、例えば、3,4−ジクロロフェニルまたはトリフルオロメチルフェニル、例えば、4−トリフルオロメチルフェニルであってもよい。
【0080】
特定の実施形態において、化合物は、以下の化合物表のいずれかの化合物である。BJAB細胞増殖データが、表に提示される。「A」は、測定されたEC
50が1μM以下を示す。「B」は、測定されたEC
50が、1μMより大きく、5μM以下を示す。「C」は、測定されたEC
50が、5μMより大きく、10μM以下を示す。「D」は、測定されたEC
50が、10μMより大きく、25μM以下を示す。「E」は、測定されたEC
50が、25μMより大きく、50μM以下を示す。「F」は、測定されたEC
50が、50μMより大きく、100μM以下を示す。「G」は、実施された実験において、80μM以下のEC
50が測定されなかったことを示す。「H」は、実施された実験において、50μM以下のEC
50が測定されなかったことを示す。「I」は、実施された実験において、40μM以下のEC
50が測定されなかったことを示す。「J」は、実施された実験において、25μM以下のEC
50が測定されなかったことを示す。「K」は、実施された実験において、20μM以下のEC
50が測定されなかったことを示す。
【表4】
【0081】
別の態様において、本開示は、前述のいずれかの実施形態に引用される化合物のN−オキシドを提供する。しかし、上述の特定の実施形態において、化合物は、N−オキシドとして提供されない。
【0082】
別の態様において、本開示は、前述のいずれかの実施形態に引用される化合物およびN−オキシドの医薬的に許容され得る塩を提供する。当業者は、以下にさらに詳細に記載するように、さまざまな医薬的に許容され得る塩が提供されてもよいことを理解するだろう。当業者は、「場合により医薬的に許容され得る塩またはN−オキシド、または溶媒和物または水和物の形態で」との句が、N−オキシドの医薬的に許容され得る塩の形態での化合物を含むことを理解するだろう。しかし、上述の特定の実施形態において、この化合物は、医薬的に許容され得る塩として提供されない。
【0083】
別の態様において、本開示は、前述のいずれかの実施形態に引用される化合物、N−オキシドおよび塩の溶媒和物(例えば、水和物)を提供する。当業者は、さまざまな溶媒和物および/または水和物を生成してもよいことを理解するだろう。当業者は、「場合により医薬的に許容され得る塩またはN−オキシド、または溶媒和物または水和物の形態で」との句が、上述の基本となる化合物、医薬的に許容され得る塩およびN−オキシドの溶媒和物および水和物の形態での化合物を含むことを理解するだろう。しかし、上述の特定の実施形態において、この化合物は、溶媒和物または水和物として提供されない。
【0084】
別の態様において、本開示は、本発明の前述の態様または実施形態またはその任意の実施形態の化合物、N−オキシド、塩、溶媒和物または水和物を、医薬的に許容され得る賦形剤、希釈剤または担体と共に含む医薬組成物を提供する。
【0085】
過剰増殖の特徴は、キャップに依存する翻訳の必要性である。例えば、増殖の増加は、タンパク質合成の増加を必要とする。従って、別の態様において、本開示は、例えば、異常なmRNA翻訳制御の場合に、mRNAからタンパク質への翻訳開始を阻害するための医薬を調製するための、本開示の前述の態様またはその任意の実施形態のいずれか1つによって記載される化合物の使用を提供する。同様に、本開示は、翻訳開始を阻害するための本開示の前述の態様またはその任意の実施形態のいずれか1つによって記載される化合物の使用を提供する。本開示は、本開示の前述の態様またはその任意の実施形態のいずれか1つによって記載される有効な量の化合物を、それを必要とする被検体に投与することを含む、翻訳開始を阻害するための方法も提供する。本明細書に記載される化合物は、例えば、バーキットリンパ腫を治療するために使用することができる。
【0086】
種々の実施形態において、限定されないが、本明細書に記載される化合物は、翻訳開始の阻害によって、PI3K、Akt、mTOR、Ras、BRAF、MEK、ERK、MAPK、MNK、Myc EGFR、HER2、BCR、BCL2、MCL1、サイクリン、ER、PRおよびARのネットワーク/経路から選択されるシグナル伝達のネットワークまたは経路を調整(例えば、下方制御)することができる。
【0087】
定義
本明細書で使用される用語は、指定の置換基とその親部分との間の結合の結合次数を示すために、シングルダッシュ「−」またはダブルダッシュ「=」の前および/または後に記載されてもよい。シングルダッシュは、単結合を示し、ダブルダッシュは、二重結合を示すか、またはスピロ置換基の場合には一対の単結合を示す。シングルダッシュまたはダブルダッシュが存在しない場合、その置換基と、その親部分との間に、単結合が生成すると理解される。さらに、置換基は、ダッシュがそれ以外の方法で示されている場合を除き、言及されている化学構造に関し、「左から右に」読むことを意図している。例えば、アリールアルキル、アリールアルキル−および−アルキルアリールは、同じ官能基を示す。
【0088】
単純化のために、全体的に、主に一価の化学部分として化学部分が定義されるか、言及される(例えば、アルキル、アリールなど)。とは言っても、このような用語は、当業者には明らかな適切な構造状況の下では、対応する多価部分を伝えるためにも使用される。例えば、「アルキル」部分は、一価の基(例えば、CH
3−CH
2−)を指すことができるが、ある状況では、二価の連結部分が「アルキル」であってもよく、この場合には、当業者は、アルキルが、「アルキレン」という用語と同意義の二価の基であると理解するだろう(例えば、−CH
2−CH
2−)。(同様に、二価の部分が必要な状況であって、「アリール」と呼ばれる状況では、当業者は、「アリール」との用語が、対応する二価の部分であるアリーレンを指すと理解するだろう。)全ての原子は、結合生成のためのその原子の通常の価数を有すると理解される(すなわち、炭素は4、Nは3、Oは2、Sは、Sの酸化状態に依存して2、4または6)。ここに開示される化合物の窒素は、超原子価であってもよい(例えば、N−オキシドまたは四置換アンモニウム塩)。状況によって、ある部分が、例えば、−B−(A)
aとして定義されてもよく、このとき、aは、0または1である。この場合に、aが0であるとき、その部分は、−Bであり、aが1であるとき、その部分は、−B−Aである。
【0089】
本明細書で使用される場合、「アルキル」との用語は、設計した数の炭素原子、例えば、1〜10個の炭素(すなわち、1と10を含む)、1〜8個の炭素、1〜6個の炭素、1〜3個の炭素、または1個、2個、3個、4個、5個または6個の炭素を含む飽和炭化水素を含む。アルキル基は、直鎖または分枝鎖であってもよく、内容に応じて、一価の基または二価の基(すなわち、アルキレン基)であってもよい。例えば、「−(C
1−C
6アルキル)−O−」との部分は、1〜6個の炭素を含むアルキレン架橋による酸素の接続を示し、C
1−C
3アルキルは、メチル部分、エチル部分およびプロピル部分を表す。「アルキル」の例としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ−、sec−およびtert−ブチル、ペンチルおよびヘキシルが挙げられる。
【0090】
「アルコキシ」との用語は、酸素架橋によって親分子部分に接続する、所定の数の炭素原子のアルキル基を表す。「アルコキシ」の例としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシおよびイソプロポキシが挙げられる。
【0091】
「アルケニル」との用語は、本明細書で使用される場合、2〜10個の炭素(すなわち、2と10を含む)、2〜8個の炭素、2〜6個の炭素または2個、3個、4個、5個または6個の炭素と、特に明記されない限り、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合とを含む不飽和炭化水素を含む。アルケニル基は、直鎖または分枝鎖であってもよく、内容に応じて、一価の基または二価の基(すなわち、アルケニレン基)であってもよい。例えば、「−(C
2−C
6アルケニル)−O−」との部分は、2〜6個の炭素を含むアルケニレン架橋による酸素の接続を示す。アルケニルの代表例としては、限定されないが、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−メチル−1−ヘプテニル、3−デセニルおよび3,7−ジメチルオクタ−2,6−ジエニルが挙げられる。
【0092】
「アルキニル」との用語は、本明細書で使用される場合、2〜10個の炭素(すなわち、2と10を含む)、2〜8個の炭素、2〜6個の炭素または2個、3個、4個、5個または6個の炭素と、特に明記されない限り、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合とを含む不飽和炭化水素を含む。アルキニル基は、直鎖または分枝鎖であってもよく、内容に応じて、一価の基または二価の基(すなわち、アルキニレン基)であってもよい。例えば、「−(C
2−C
6アルキニル)−O−」との部分は、2〜6個の炭素を含むアルキニレン架橋による酸素の接続を示す。アルキニルの代表例としては、限定されないが、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチニルおよび1−ブチニルが挙げられる。
【0093】
「アリール」との用語は、単環(例えば、フェニル)を有し、場合により、この単環が他の芳香族炭化水素環または非芳香族炭化水素環またはヘテロ環に縮合していてもよい、芳香族環系を表す。「アリール」は、複数の縮合した環を含む環系を含み、少なくとも1つが炭素環または芳香族環(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、ナフチル)である。アリール基の例としては、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、インダニル、インデニル、ジヒドロナフチル、フルオレニル、テトラリニルおよび6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[a]シクロヘプテニルが挙げられる。「アリール」は、第1の炭素環、芳香族環が、非芳香族ヘテロ環、例えば、1H−2,3−ジヒドロベンゾフラニルおよびテトラヒドロイソキノリニルに縮合した環系も含む。本明細書のアリール基は、置換されていないか、または、「場合により置換されていてもよい」と明記されている場合、特に示されていない限り、1つ以上の置換可能な位置で、示されている種々の基で置換されていてもよい。
【0094】
「ハロゲン」または「ハロ」との用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を示す。本明細書に記載されるそれぞれの実施形態の特定の実施形態において、「ハロゲン」または「ハロ」との用語は、フッ素または塩素を指す。本明細書に記載されるそれぞれの実施形態の特定の実施形態において、「ハロゲン」または「ハロ」との用語は、フッ素を指す。
【0095】
「ヘテロアリール」との用語は、芳香族環に窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む芳香族環系を指す。最も一般的には、ヘテロアリール基は、1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含むだろう。ヘテロアリールは、1つ以上の非芳香族環、例えば、シクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環と縮合していてもよく、ここで、シクロアルキル環およびヘテロシクロアルキル環は、本明細書に記載される。本発明の化合物の一実施形態において、ヘテロアリール基は、ヘテロアリール基芳香族環の中の原子によって、構造の残りの部分に結合する。別の実施形態において、ヘテロアリール基は、非芳香族環の原子によって、構造の残りの部分に結合する。ヘテロアリール基の例としては、例えば、ピリジル、ピリミジニル、キノリニル、ベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、ピリダジニル、ピラジニル、イソインドリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、インドリジニル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、フラニル、チエニル、ピローリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾ[1,4]オキサジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソチアゾリル、ナフチリジニル、イソクロマニル、クロマニル、イソインドリニル、イソベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ピリドピリジニル、プリニル、ベンゾジオキソリル、トリアジニル、プテリジニル、ベンゾチアゾリル、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、ベンゾイソオキサジニル、ベンゾオキサジニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、クロモニル、クロマノニル、ピリジニル−N−オキシド、イソインドリノニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサゾリノニル、ピローリル N−オキシド、ピリミジニル N−オキシド、ピリダジニル N−オキシド、ピラジニル N−オキシド、キノリニル N−オキシド、インドリル N−オキシド、インドリニル N−オキシド、イソキノリル N−オキシド、キナゾリニル N−オキシド、キノキサリニル N−オキシド、フタラジニル N−オキシド、イミダゾリル N−オキシド、イソオキサゾリル N−オキシド、オキサゾリル N−オキシド、チアゾリル N−オキシド、インドリジニル N−オキシド、インダゾリル N−オキシド、ベンゾチアゾリル N−オキシド、ベンゾイミダゾリル N−オキシド、ピローリル N−オキシド、オキサジアゾリル N−オキシド、チアジアゾリル N−オキシド、トリアゾリル N−オキシド、テトラゾリル N−オキシド、ベンゾチオピラニル S−オキシド、ベンゾチオピラニル S,S−ジオキシドが挙げられる。好ましいヘテロアリール基としては、ピリジル、ピリミジル、キノリニル、インドリル、ピローリル、フラニル、チエニルおよびイミダゾリル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリルおよびベンゾチアゾリルが挙げられる。特定の実施形態において、各ヘテロアリールは、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、フラニル、チエニル、ピローリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル−N−オキシド、ピローリル N−オキシド、ピリミジニル N−オキシド、ピリダジニル N−オキシド、ピラジニル N−オキシド、イミダゾリル N−オキシド、イソオキサゾリル N−オキシド、オキサゾリル N−オキシド、チアゾリル N−オキシド、ピローリル N−オキシド、オキサジアゾリル N−オキシド、チアジアゾリル N−オキシド、トリアゾリル N−オキシドおよびテトラゾリル N−オキシドから選択される。好ましいヘテロアリール基としては、ピリジル、ピリミジル、キノリニル、インドリル、ピローリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、インダゾリル、チアゾリルおよびベンゾチアゾリルが挙げられる。本明細書のヘテロアリール基は、置換されていないか、または「場合により置換されていてもよい」と明記されている場合、特に示されていない限り、示されるように、1つ以上の置換可能な位置で、種々の基で置換されていてもよい。
【0096】
「ヘテロシクロアルキル」との用語は、好ましくは窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む非芳香族環または環系を指し、ここで、このヘテロ原子は、非芳香族環の中にある。ヘテロシクロアルキルは、1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含んでいてもよい。ヘテロシクロアルキルは、飽和(すなわち、ヘテロシクロアルキル)または部分的に不飽和(すなわち、ヘテロシクロアルケニル)であってもよい。ヘテロシクロアルキルは、3〜8個の環原子の単環基、架橋した系および縮合した系を含む二環系および多環系を含み、それぞれの環が、3〜8個の環原子を含む。ヘテロシクロアルキル環は、場合により、他のヘテロシクロアルキル環および/または非芳香族炭化水素環に縮合する。特定の実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、1個の環に3〜7個の原子を含む。他の実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、1個の環に5個または6個の原子を含む。ある実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、1個の環に3個、4個、5個、6個または7個の原子を含む。ヘテロシクロアルキル基の例としては、例えば、アザビシクロ[2.2.2]オクチル(それぞれの場合に、「キヌクリジニル」またはキヌクリジン誘導体とも)、アザビシクロ[3.2.1]オクチル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル S−オキシド、チオモルホリニル S,S−ジオキシド、2−オキサゾリドニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピペラジノニル、ピロリジニル、アゼパニル、アゼチジニル、ピローリニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル、イソインドリンジオニル、ホモピペリジニル、ホモモルホリニル、ホモチオモルホリニル、ホモチオモルホリニル S,S−ジオキシド、オキサゾリジノニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピローリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロフリル、ジヒドロピラニル、イミダゾリドニル、テトラヒドロチエニル S−オキシド、テトラヒドロチエニル S,S−ジオキシドおよびホモチオモルホリニル S−オキシドが挙げられる。特に望ましいヘテロシクロアルキル基としては、モルホリニル、3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、アザ−ビシクロ[2.2.2]オクチル、γ−ブチロラクトニル(すなわち、オキソ置換テトラヒドロフラニル)、γ−ブチロラクタミル(すなわち、オキソ置換ピロリジン)、ピロリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、アゼチジニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル S,S−ジオキシド、2−オキサゾリドニル、イミダゾリドニル、イソインドリンジオニル、ピペラジノニルが挙げられる。本明細書のヘテロシクロアルキル基は、置換されていないか、または「場合により置換されていてもよい」と明記されている場合、特に示されていない限り、示されるように、1つ以上の置換可能な位置で、種々の基で置換されていてもよい。
【0097】
「シクロアルキル」との用語は、非芳香族炭素環または炭素環系を指し、これらは、飽和(すなわち、シクロアルキル)または部分的に不飽和(すなわち、シクロアルケニル)であってもよい。シクロアルキル環は、場合により、他のシクロアルキル環に他の方法で縮合または他の方法で接続(例えば、架橋した系)していてもよい。開示される化合物の中に存在する特定の例のシクロアルキル基は、1個の環に3〜7個の原子を含み、例えば、1個の環に5個または6個の原子を含む。ある実施形態において、シクロアルキル基は、1個の環に3個、4個、5個、6個または7個の原子を含む。シクロアルキル基の例としては、例えば、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチル、シクロプロピル、テトラヒドロナフチルおよびビシクロ[2.2.1]ヘプタンが挙げられる。本明細書のシクロアルキル基は、置換されていないか、または「場合により置換されていてもよい」と明記されている場合、示されるように、1つ以上の置換可能な位置で、種々の基で置換されていてもよい。
【0098】
「環系」との用語は、単環と、縮合および/または架橋した多環を包含する。
【0099】
「オキソ」との用語は、二重結合した酸素を意味し、時には、=Oと示されるか、または、例えば、カルボニル「C(O)」を記載するときに、オキソ置換された炭素を示すために使用されてもよい。
【0100】
「置換」との用語は、明記された基またはラジカルを修飾するために使用される場合、特に明記されない限り、明記された基またはラジカルの1個以上の水素原子が、それぞれ互いに独立して、以下に定義するような同じ置換基または異なる置換基と置き換わっていることを意味する。
【0101】
本明細書で使用される場合、「医薬的に許容され得る塩」との句は、医薬的に許容され得る酸付加塩および塩基付加塩、および溶媒和物を指す。このような医薬的に許容され得る塩は、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸、スルフィン酸、ギ酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硝酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、ヨウ化水素酸、酢酸のようなアルカン酸、HOOC−(CH
2)
n−COOH(ここでnは0〜4である)などの酸の塩を含む。非毒性の医薬塩基付加塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウムなどの塩基の塩が挙げられる。当業者は、広範囲の非毒性の医薬的に許容され得る付加塩を認識するだろう。
【0102】
医薬品化学の当業者は、開示される構造が、本発明の化合物の同位体を豊富に含む形態を含むことを意図していることも理解するだろう。本明細書で使用される場合、「同位体」は、原子番号が同じだが、質量数が異なる原子を含む。当業者には知られているように、水素などの特定の原子は、異なる同位体形態で存在する。例えば、水素は、プロチウムジュウテリウム、トリチウムの3種類の同位体形態を含む。本発明の化合物を考えるときに当業者には明らかであろうが、特定の化合物は、所与の位置で、その位置の原子の特定の同位体を豊富に含んでいてもよい。例えば、フッ素原子を含む化合物は、放射性フッ素同位体
18Fを豊富に含む形態で合成されてもよい。同様に、化合物は、水素の重い同位体であるジュウテリウムおよびトリチウムを豊富に含んでいてもよく、同様に、炭素の放射性同位体、例えば、
13Cを豊富に含んでいてもよい。このような同位体の異なる化合物は、異なる代謝経路を受け、例えば、ユビキチン化経路と、疾患でのその役割を研究する際に有用な場合がある。もちろん、特定の実施形態において、化合物は、天然に存在する材料と実質的に同じ同位体特徴を有していてもよい。
【0103】
本明細書で使用される場合、「細胞」との用語は、in vitro、ex vivoまたはin vivoでの細胞を指すことを意味している。ある実施形態において、ex vivo細胞は、哺乳動物のような有機体から切除した組織サンプルの一部であってもよい。ある実施形態において、in vitro細胞は、細胞培養物中の細胞であってもよい。ある実施形態において、in vivo細胞は、哺乳動物のような有機体の中で生きている細胞である。
【0104】
本明細書で使用される場合、「個人」、「患者」または「被検体」との用語は、相互に置き換え可能に使用され、哺乳動物、好ましくは、マウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマまたは霊長類、最も好ましくはヒトを含む任意の動物を指す。
【0105】
本明細書で使用される場合、「治療に有効な量」または「有効な量」との句は、研究者、獣医、医師または他の臨床医によって、組織、系、動物、個人またはヒトで求められる生体応答または医学的な応答を誘起する活性化合物または医薬の量を指す。
【0106】
特定の実施形態において、治療に有効な量は、
(1)疾患を予防する;例えば、ある疾患、状態または障害の影響を受けやすいか、または他の様式で罹患しやすいと思われるが、その疾患の病状または症状をまだ経験していないか、または示していない個人において、その疾患、状態または障害を予防する;
(2)疾患を抑える;例えば、ある疾患、状態または障害の病状または症状を経験しているか、または示している個人において、その疾患、状態または障害を抑える;
(3)疾患(その症状を含む)を軽減する;例えば、ある疾患、状態または障害の病状または症状を経験しているか、または示している個人において、その疾患、状態または障害を軽減する(すなわち、その病状および/または症状を逆行させる);または
(4)参照される生物学的効果を誘発する、例えば、翻訳開始を阻害するのに適した量であってもよい。このような生物学的効果は、完全なものである必要はなく、すなわち、翻訳開始の阻害は、投与される化合物の量が治療に有効であるために、完全な阻害である必要はない。
【0107】
ここで使用される場合、「治療」および「治療する」という用語は、(i)参照される疾患状況、状態または障害(またはその症状)を軽減すること、例えば、ある疾患、状態または障害の病状または症状を経験しているか、または示している個人において、その疾患、状態または障害を軽減する(すなわち、その病状および/または症状を逆行させるか、または向上させる)こと、例えば、疾患またはその症状の重篤度を下げること;または(ii)参照される生物学的効果(例えば、翻訳開始を阻害すること)を誘発することを意味する。
【0108】
医薬製剤および投薬形態
本開示の化合物は、例えば、1つ以上の医薬的に許容され得る担体、希釈剤または賦形剤を含む単位投薬製剤で、経口投与、局所投与、非経口投与されてもよい。本明細書で使用される非経口との用語は、経皮、皮下、血管内(例えば、静脈内)、筋肉内またはくも膜下への注射または注入の技術などを含む。
【0109】
医薬組成物は、ここに開示される化合物を用いて製造されてもよい。例えば、一実施形態において、医薬組成物は、医薬的に許容され得る担体、希釈剤または賦形剤と、構造式のいずれか1つを参照しつつ上に記載される化合物とを含む。
【0110】
本明細書に開示される医薬組成物において、本開示の1つ以上の化合物は、1つ以上の医薬的に許容され得る担体、希釈剤または賦形剤と、所望な場合、他の活性成分と組み合わせて存在していてもよい。本開示の化合物を含む医薬組成物は、経口使用に適した形態、例えば、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、水性または油性の懸濁物、分散性粉末または顆粒、エマルション、硬質または軟質のカプセルまたはシロップまたはエリキシル剤であってもよい。
【0111】
経口使用を意図した組成物は、医薬組成物を製造するのに適した任意の方法に従って調製することができ、このような組成物は、医薬的に美しく口当たりのよい製剤を得るために、甘味剤、香味剤、着色剤および保存剤からなる群から選択される1つ以上の薬剤を含んでいてもよい。錠剤は、錠剤を製造するのに適した非毒性の医薬的に許容され得る賦形剤と混合した状態で、活性成分を含有する。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム;顆粒化剤および崩壊剤、例えば、コーンスターチまたはアルギン酸;結合剤、例えば、デンプン、ゼラチンまたはアカシアおよび滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであってもよい。錠剤は、コーティングされていなくてもよく、または錠剤は、既知の技術によってコーティングされていてもよい。ある場合に、このようなコーティングは、胃腸管での崩壊および吸収を遅らせ、それによって、長期間にわたって持続した作用を与えるのに適した技術によって調製することができる。例えば、グリセリルモノステアレートまたはグリセリルジステアレートのような徐放性材料を使用してもよい。
【0112】
経口使用のための製剤は、硬質ゼラチンカプセルとして存在していてもよく、活性成分を、不活性固体希釈剤(例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリン)と混合するか、または、活性セブンを水または油性媒体(例えば、ピーナッツ油、液体パラフィンまたはオリーブ油)と混合する軟質ゼラチンカプセルとして存在していてもよい。
【0113】
経口使用のための製剤は、ロゼンジ剤として存在していてもよい。
【0114】
水性懸濁物は、水性懸濁物を製造するのに適した賦形剤と混合した状態で、活性物質を含有する。このような賦形剤は、懸濁剤、例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ガムトラガカントおよびガムアカシア;分散剤または湿潤剤、例えば、天然に存在するホスファチド、例えば、レシチン、またはアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンステアレート)、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート)またはエチレンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生成物(例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレエート)であってもよい。水性懸濁物は、1つ以上の保存剤(例えば、エチルまたはp−ヒドロキシ安息香酸 n−プロピル)、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤および1つ以上の甘味剤(例えば、ショ糖またはサッカリン)も含んでいてもよい。
【0115】
油性懸濁物は、活性成分を植物油(例えば、ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油またはココナツ油)または鉱物油(例えば、液体パラフィン)に懸濁させることによって配合することができる。油性懸濁物は、増粘剤、例えば、ハチミツ、硬質パラフィンまたはセチルアルコールを含んでいてもよい。口当たりのよい経口製剤を与えるために、甘味剤および香味剤を加えてもよい。これらの組成物は、アスコルビン酸のような酸化防腐剤を添加することによって保存されてもよい。
【0116】
水を加えることによって水性懸濁物を調製するのに適した分散性粉末および顆粒は、分散剤または湿潤剤、懸濁剤および1つ以上の保存剤と混合した状態で、活性成分を与える。適切な分散剤、湿潤剤または懸濁剤は、上に既に述べたものによって例示される。さらなる賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤および着色剤も存在していてもよい。
【0117】
医薬組成物は、水中油エマルションの形態であってもよい。油相は、植物油または鉱物油、またはこれらの混合物であってもよい。適切な乳化剤は、天然に存在するガム(例えば、ガムアカシアまたはガムトラガカント)、天然に存在するホスファチド(例えば、大豆、レシチン)および脂肪酸およびヘキシトール、無水物から誘導されるエステルまたは部分エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート)および上述の部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)であってもよい。エマルションは、甘味剤および香味剤も含んでいてもよい。
【0118】
ある実施形態において、医薬的に許容され得る担体、希釈剤または賦形剤は、水ではない。他の実施形態において、水は、組成物の50%未満含まれる。ある実施形態において、50%未満の水を含む組成物は、少なくとも1%、2%、3%、4%または5%の水を含む。他の実施形態において、内容物の水は、組成物中に痕跡量存在する。
【0119】
ある実施形態において、医薬的に許容され得る担体、希釈剤または賦形剤は、アルコールではない。他の実施形態において、アルコールは、組成物の50%未満含まれる。ある実施形態において、50%未満のアルコールを含む組成物は、少なくとも1%、2%、3%、4%または5%のアルコールを含む。他の実施形態において、内容物のアルコールは、組成物中に痕跡量存在する。
【0120】
シロップおよびエリキシル剤は、甘味剤(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、グルコースまたはショ糖)と共に配合されてもよい。このような製剤は、粘滑剤、防腐剤、香味剤および着色剤も含有していてもよい。医薬組成物は、滅菌の注射可能な水性または油性の懸濁物の形態であってもよい。この懸濁物は、上に述べた適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用し、既知の技術に従って配合することができる。滅菌の注射可能な製剤は、非毒性の非経口に許容され得る希釈剤または溶媒の滅菌の注射可能な溶液または懸濁物(例えば1,3−ブタンジオール溶液)であってもよい。使用可能な許容され得る補形薬および溶媒は、特に、水、リンガー液および等張性塩化ナトリウム溶液である。これに加え、滅菌の不揮発性油を溶媒または懸濁媒体として使用してもよい。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意のブレンドした不揮発性油を使用してもよい。これに加え、オレイン酸のような脂肪酸は、注射液の調製において用途が見出されている。
【0121】
本開示の化合物は、例えば、薬物の直腸投与のために、坐剤の形態で投与されてもよい。これらの組成物は、化合物と、通常の温度では固体であるが、直腸温度では液体であり、そのため、直腸で溶融して薬物を放出するのに適した非刺激性賦形剤とを混合することによって調製することができる。このような物質としては、ココアバターおよびポリエチレングリコールが挙げられる。
【0122】
本開示の化合物は、滅菌媒体中、非経口投与されてもよい。薬物は、使用する補形薬および濃度に依存して、補形薬に懸濁していてもよく、または溶解していてもよい。有利には、アジュバント(例えば、局所麻酔薬、防腐剤および緩衝剤)を補形薬に溶解してもよい。
【0123】
組成物は、活性成分の単位投薬形態で配合されてもよい。「単位投薬形態」との用語は、ヒト被検体および他の哺乳物に単位毎に投薬するのに適した物理的に別個の単位を指し、それぞれの単位は、適切な医薬賦形剤と組み合わせて、望ましい治療効果を生じるように計算された所定量の活性物質を含有する。
【0124】
活性化合物は、広範囲にわたる投薬範囲で有効であってもよく、一般的に、医薬的に有効な量で投与される。しかし、実際に投与される化合物の量が、通常、治療される状態、選択される投与経路、投与される実際の化合物、個々の患者の年齢、体重および応答、患者の症状の重篤度などを含む、関連する状況に従って、医師によって決定されることが理解されるだろう。
【0125】
錠剤のような固体組成物を調製するために、主な活性成分を医薬賦形剤と混合し、本明細書に記載する化合物の均一混合物を含む固体プレ製剤組成物を作成する。これらのプレ製剤組成物を均一であると称する場合、組成物を、錠剤、丸薬およびカプセルのような同等に有効な単位投薬形態に容易に分けることができるように、活性成分は、典型的には、組成物全体に均一に分散する。次いで、この固体製剤を、例えば、本明細書に記載する化合物の活性成分を0.1〜約500mg含む、上述の種類の単位投薬形態に分ける。
【0126】
錠剤または丸薬をコーティングし、または別の様式で混合し、長期間作用するという利点を与える投薬形態を与えることができる。例えば、錠剤または丸薬は、内側投薬成分と外側投薬成分を含んでいてもよく、外側投薬成分が、内側投薬成分を包み込む形態である。この2つの成分は、胃での崩壊に耐え、内側成分が無傷なままで十二指腸を通り抜けるか、または放出を遅らすのに役立つ腸溶性の層によって分けられていてもよい。このような腸溶性の層またはコーティングに、種々の物質を使用してもよく、このような物質は、多くのポリマー酸、ポリマー酸の混合物を含み、このような物質は、シェラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースである。
【0127】
患者に投与される化合物または組成物の量は、投与されるもの、投与目的(例えば、予防または治療)、患者の状態、投与様式などによって変わるだろう。治療用途において、組成物は、ある疾患をすでに患っている患者に、その疾患および合併症の症状を治癒するか、または少なくとも部分的に抑えるのに十分な量で投与されてもよい。有効な投薬量は、治療される疾患の状態に依存し、疾患の重篤度、患者の年齢、体重および全身の状態などの因子に基づいて、主治医の判断によって変わるだろう。
【0128】
患者に投与される組成物は、上に記載した医薬組成物の形態であってもよい。これらの組成物は、従来の滅菌技術によって滅菌されていてもよく、または滅菌濾過されてもよい。水溶液は、そのまま使用するために包装されていてもよく、または凍結乾燥されていてもよく、凍結乾燥された製剤を、投与前に滅菌水性担体と合わせる。化合物製剤のpHは、典型的には、3〜11、さらに好ましくは5〜9、最も好ましくは7〜8であろう。特定の上述の賦形剤、担体または安定化剤の使用によって、医薬用の塩を生成することが理解されるだろう。
【0129】
化合物の治療投薬量は、例えば、治療が行われる特定の使用、化合物の投与様式、患者の健康および状態、主治医の判断に従って変わるだろう。医薬組成物中の本明細書に記載される化合物の割合および濃度は、投薬量、化学特徴(例えば、疎水性)および投与経路を含む多くの因子に依存して変わるだろう。例えば、本明細書に記載される化合物は、非経口投与のための約0.1〜約10%(w/v)の化合物を含む生理学的な緩衝水溶液で与えられてもよい。ある典型的な投薬量範囲は、1日に約1μg/体重1kg〜約1g/体重1kgである。ある実施形態において、投薬量範囲は、1日に約0.01mg/体重1kg〜約100mg/体重1kgである。投薬量は、疾患または障害の種類および進行度、特定の患者の全体的な健康状態、選択される化合物の相対的な生体での効能、賦形剤の配合、その投薬経路のような変数に依存するようである。有効な投薬量は、in vitro試験系または動物モデル試験系から誘導される用量−応答曲線から外挿することができる。
【0130】
本明細書に記載される化合物は、任意の医薬を含んでいてもよい1つ以上のさらなる活性成分、例えば、抗ウイルス剤、ワクチン、抗体、免疫向上剤、免疫抑制剤、抗炎症剤などと組み合わせて配合することもできる。
【0131】
当業者は、例えば、化合物の物理化学特性、医薬的に有効な量のために必要な化合物の量、望ましい投与経路に基づき、本明細書の医薬製剤に記載されるような化合物を配合するだろう。
【0132】
(実施例)
(一般的な合成方法論)
開示されている化合物を合成するのに有用な一般的に知られている化学合成スキームおよび条件を与える多くの一般的な参考文献が入手可能である(see、例えば、SmithおよびMarch、March’s Advanced Organic Chemistry:Reactions、Mechanisms and Structure、Fifth Edition、Wiley−Interscience、2001;またはVogel、A Textbook of Practical Organic Chemistry、Including Qualitative Organic Analysis、Fourth Edition、New York:Longman、1978を参照)。
【0133】
本明細書に記載される化合物は、例えば、HPLC、分取薄層クロマトグラフィー、フラッシュカラムクロマトグラフィーおよびイオン交換クロマトグラフィーといったクロマトグラフィー手段を含め、当該技術分野で知られている任意の手段によって精製することができる。順相および逆相や、イオン性を含む任意の適切な固定相を使用してもよい。最も典型的には、開示される化合物は、シリカゲルおよび/またはアルミナクロマトグラフィーによって精製される。例えば、Introduction to Modern Liquid Chromatography、2nd Edition、L.R.SnyderおよびJ.J.Kirkland編集、John Wiley and Sons、1979;およびThin Layer Chromatography、E.Stahl編集、Springer−Verlag、New York、1969を参照。
【0134】
発明特定事項の化合物を調製するための任意のプロセスの間に、関連するいずれかの分子上の感度の高い基または反応性の基を保護することが必要および/または望ましい場合がある。これは、標準的な研究に記載されるような、従来の保護基を用いることによって達成されてもよい。例えば、J.F.W.McOmie,“Protective Groups in Organic Chemistry,”Plenum Press,London and New York 1973,in T.W.Greene and P.G.M.Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis,”Third edition,Wiley,New York 1999,in“The Peptides”;Volume 3(editors:E.Gross and J.Meienhofer),Academic Press,London and New York 1981,in“Methoden der organischen Chemie,”Houben−Weyl,4.sup.th edition,Vol.15/l,Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1974,in H.−D.Jakubke and H.Jescheit,“Aminosauren,Peptide,Proteine,”Verlag Chemie,Weinheim,Deerfield Beach,and Basel 1982,and/or in Jochen Lehmann,“Chemie der Kohlenhydrate:Monosaccharide and Derivate,”Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1974.保護基は、当該技術分野から知られている方法を用い、従来のその後に続く段階で除去されてもよい。
【0135】
本明細書に開示される化合物は、本明細書に記載される特定の調製手順という観点で、当業者によく知られている手順を用いて製造することができる。当業者は、望ましい標的分子に合うように、以下の実施例に記載される反応シーケンスを応用することができる。もちろん、特定の状況では、当業者は、1つ以上の個々の工程を行うか、または特定の置換基の保護された態様を使用するために、異なる試薬を使用するだろう。さらに、当業者は、全く異なる経路を用い、本開示の化合物を合成することができることを認識するだろう。
【0136】
ここに開示される医薬組成物に使用するのに適した化合物としては、上の表1の化合物が挙げられる。種々の例示的な合成を以下に提示する。当業者は、本明細書に記載される化合物を製造するために、本明細書に記載される手順および/または当業者によく知られている他の手順を応用するだろう。
【0137】
以下の合成例および生化学的データは、特定の実施形態をさらに説明することを意図しており、ここに開示される化合物の範囲を限定することを意図したものではない。
化合物1:メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0138】
メチル 2−(メトキシイミノ)−3−(2−ニトロベンジル)−4−オキソペンタノエート
【0139】
アセトピルビン酸メチル(1.0g、6.94mmol)、塩酸メトキシヒドロキシルアミン(0.58g、6.94mmol)およびモレキュラーシーブ(2.5g)を、窒素注入口を取り付けた、フレームドライした丸底フラスコに入れた。乾燥DMF(23mL)を加え、丸底フラスコを金属箔で覆い、室温で一晩攪拌した。反応混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、有機相を水(3×50mL)および塩水(1×50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮し、表題化合物(1.07g、6.16mmol、89%)を赤色液体として得た。
【0140】
メチル 2−(メトキシイミノ)−3−(2−ニトロベンジル)−4−オキソペンタノエート
【0141】
エチル 2−メトキシイミノ−4−オキソオクタノエート(3.38g、19.52mmol)、o−ニトロベンジルブロミド(4.22g、19.52mmol)、新しく粉砕した無水炭酸カリウム(3.24g、23.42mmol)および乾燥DMF(54.22mL)の混合物を室温で24時間、激しく攪拌した。反応物をHCl 0.2Mで中和し、EtOAcで希釈した。層を分離させ、水層をEtOAc(2×200mL)で抽出し、次いで、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(0〜20%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製した。次いで、生成物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、H
2O中、20%から55%のMeCNの勾配を用いる)によって精製し、表題化合物(2.62g、8.50mmol、44%)を白色固体として得た。
【0142】
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニルチアゾール
【0143】
チオセミカルバジド(2.0g、7.46mmol)および3,4−ジクロロフェンアシルブロミド(0.68g、7.46mmol)のジオキサン(75mL)溶液を室温で一晩攪拌した。飽和Na
2CO
3の水溶液を加えた。反応混合物を1時間激しく攪拌した。反応混合物をEt
2Oに溶解し、水を加えた。水層をEt
2Oで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。固体をEt
2O中で磨砕し、濾過し、Et
2Oで洗浄し、表題化合物(1.31g、5.02mmol、67%)をベージュ色固体として得た。
【0144】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0145】
メチル 2−(メトキシイミノ)−3−(2−ニトロベンジル)−4−オキソペンタノエート(60.0mg、0.19mmol)をMeOH(2mL)に溶解し、4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニルチアゾール(56.0mg、0.21mmol)を加え、その後、HCl 12N(32μL、0.39mmol)を滴下した。反応混合物を加熱して一晩環流させた。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、70−90%のMeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(9.5mg、0.02mmol、10%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0146】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(s,1H),8.08(d,J=2.0 Hz,1H),8.02(dd,J=8.1、1.1 Hz,1H),7.82(dd,J=8.4、2.0 Hz,1H),7.73(d,J=8.4 Hz,1H),7.69(td,J=7.6、1.2 Hz,1H),7.57−7.51(m,1H),7.33(d,J=7.5 Hz,1H),4.24(s,2H),3.68(s,3H),2.14(s,3H);MS(m/z):503.12[M+1]
+.
化合物3:メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(エチルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0147】
1−(3,4−ジクロロフェニル)−2−チオシアナトエタノン
【0148】
チオシアン酸カリウム(7.2g、74.6mmol)を、2−ブロモ−1−(3,4−ジクロロフェニル)エタノン(10g、37mmol)のMeCN(93mL)溶液を攪拌したものに室温で加えた。反応混合物を加熱して1時間環流させ(90℃)、次いで、室温まで冷却し、水(100mL)で希釈した。水層をEtOAcで抽出した(3×100mL)。合わせた有機層を塩水(300mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮して表題化合物を得て、これをさらに精製することなく使用した。
【0149】
2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール
【0150】
1−(3,4−ジクロロフェニル)−2−チオシアナトエタノン(49.6g、0.20mol)および4M HCl ジオキサン溶液(302mL、1.21mol)のジオキサン(200mL)中の混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を高減圧下で濃縮し、残渣を飽和NaHCO
3水溶液(400mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(3×400mL)。合わせた有機層を塩水(500mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮し、表題化合物(45.5g、0.17mol、85%)をベージュ色固体として得た。
【0151】
2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(エチルチオ)チアゾール
【0152】
n−BuLiのヘキサン2.5M溶液(2.0mL、5.0mmol)を、2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール(1.06g、4mmol)のTHF溶液(12mL)に−78℃で加えた。反応混合物を同じ温度で2時間攪拌した。この反応物にジエチルジスルフィド(0.98g、8mmol)を加え、10分後、飽和NH
4Cl水溶液(25mL)を加えた。反応混合物をEtOAcで抽出した(3×25mL)。合わせた有機層を塩水(75mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(5%から10%の勾配)を用いてシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(1.27g、3.92mmol、98%)を赤色液体として得た。
【0153】
4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(エチルチオ)−2−ヒドラジニルチアゾール
【0154】
ガラス製のマイクロ波用バイアル中、DIPEA(0.32g、2.5mmol)を、塩酸ヒドラジン(0.17g、2.5mmol)および2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(エチルチオ)チアゾール(0.41g、1.3mmol)のNMP(2.5mL)溶液に加えた。この管を密封し、マイクロ波を照射しつつ、反応物を2時間かけて150℃まで加熱した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAcで抽出した(3×10mL)。合わせた有機層を塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、H
2O中、20%から70% MeCNの勾配を用いる)によって精製し、表題化合物(0.31g、0.96mmol、76%)を緑色油状物として得た。
【0155】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(エチルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0156】
メチル 2−(メトキシイミノ)−3−(2−ニトロベンジル)−4−オキソペンタノエート(100.0mg、0.32mmol)をMeOH(3mL)に溶解した。4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(エチルチオ)−2−ヒドラジニルチアゾール(104.0mg、0.32mmol)を加え、次いで、HCl 12N(108μL、1.30mmol)を反応混合物に滴下した。反応混合物を加熱して一晩環流させた。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、70−90% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(100.0mg、0.18mmol、55%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0157】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.06(d,J=2.1 Hz,1H),8.02(dd,J=8.1、1.3 Hz,1H),7.91(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.77(d,J=8.5 Hz,1H),7.68(td,J=7.6、1.3 Hz,1H),7.57−7.50(m,1H),7.33(d,J=6.9 Hz,1H),4.23(s,2H),3.64(s,3H),2.97(q,J=7.3 Hz,2H),2.15(s,3H),1.21(t,J=7.3 Hz,3H);MS(m/z):563.0[M+1]
+.
化合物4:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(エチルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0158】
25mL丸底フラスコ中、メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(エチルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(25mg、0.04mmol)をTHF/MeOH(1mL、1:1)で希釈した。NaOH 1M溶液(89μL、0.09mmol)を加え、反応物を室温で一晩攪拌した。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(15.1mg、0.03mmol、62%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0159】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.11(d,J=2.1 Hz,1H),7.99(dd,J=8.1、1.2 Hz,1H),7.94(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.64(dt,J=7.7、3.8 Hz,1H),7.50(t,J=7.8 Hz,1H),7.23(d,J=7.8 Hz,1H),4.23(s,2H),2.97(q,J=7.3 Hz,2H),2.06(s,3H),1.21(t,J=7.3 Hz,3H);MS(m/z):549.1[M+1]
+.
化合物5:メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0160】
2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール
【0161】
n−BuLiのヘキサン2.5M溶液(37.8mL、94.5mmol)を、2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール(20.0g、75.6mmol)のTHF溶液(216mL)に−78℃で加えた。反応混合物を同じ温度で30分攪拌した。ジイソプロピルジスルフィド(2.3g、24.2mL、151.2mmol)を反応物に加え、同じ温度で1.5時間攪拌した。水(400mL)を加え、反応をクエンチし、次いで、Et
2O(300mL)を加えた。反応混合物を分液漏斗に移し、層を分離させた。水層をEt
2Oで抽出した(2×300mL)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン(0%から5%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(19.0g、56.2mmol、74%)を橙色油状物として得た。
【0162】
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール
【0163】
2個のガラス製のマイクロ波用バイアル中、DIPEA(3.2mL、18.2mmol)を、塩酸ヒドラジン(1.2g、18.2mmol)および2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(メチルチオ)チアゾール(3.1g、9.1mmol)のNMP(30mL)溶液に加えた。このバイアルを密封し、マイクロ波を照射しつつ、2時間かけて150℃まで加熱した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、Et
2Oで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し(3回)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。これにより、表題化合物(2.9g、8.7mmol、96%)を緑色油状物として得た。
【0164】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0165】
メチル 2−(メトキシイミノ)−3−(2−ニトロベンジル)−4−オキソペンタノエート(60.0mg、0.19mmol)をMeOH(2mL)に溶解した。4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール(65.0mg、0.19mmol)を加え、次いで、HCl 12N(65μL、0.78mmol)を反応混合物に滴下した。反応混合物を加熱して一晩環流させた。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、70−90% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(96.7mg、0.17mmol、86%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0166】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.10(d,J=2.1 Hz,1H),8.02(dd,J=8.2、1.2 Hz,1H),7.96(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.77(d,J=8.5 Hz,1H),7.72−7.64(m,1H),7.54(t,J=7.2 Hz,1H),7.33(d,J=7.1 Hz,1H),4.23(s,2H),3.64(s,3H),3.38−3.34(m,1H),2.15(s,3H),1.22(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):577.1[M+1]
+.
化合物12:1−(5−(ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2-イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0167】
5−(ブチルチオ)−2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール
【0168】
n−BuLiのヘキサン2.5M溶液(1.0mL、2.5mmol)を、2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール(0.53g、2.0mmol)のTHF溶液(6mL)に−78℃で加えた。反応混合物を同じ温度で2時間攪拌した。ジブチルジスルフィド(0.71g、4.0mmol)を反応物に加え、10分後、飽和NH
4Cl水溶液(15mL)を加えた。反応混合物をEtOAcで抽出した(3×15mL)。合わせた有機層を塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(5%から10%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(0.68g、1.93mmol、97%)を赤色液体として得た。
【0169】
5−(ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニルチアゾール
【0170】
ガラス製のマイクロ波用バイアル中、DIPEA(0.29mL、1.65mmol)を、塩酸ヒドラジン(0.11g、1.7mmol)および2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール(0.12g、0.30mmol)のNMP(2mL)溶液に加えた。このバイアルを密封し、マイクロ波を照射しつつ、1時間かけて150℃まで加熱した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し(3回)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(0%から5%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(61.0mg、0.18mmol、53%)を紫色固体として得た。
【0171】
メチル 1−(5−(ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0172】
メチル 2−(メトキシイミノ)−3−(2−ニトロベンジル)−4−オキソペンタノエート(38.0mg、0.12mmol)をMeOH(2mL)に溶解した。5−(ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニルチアゾール(134.0mg、0.40mmol)を加え、次いで、HCl 12N(41μL、0.49mmol)を反応混合物に滴下した。反応混合物を加熱して一晩環流させた。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、80−100% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(49.0mg、0.08mmol、67%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0173】
1−(5−(ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2-イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0174】
メチル 1−(5−(ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(25.0mg、0.04mmol)をTHF/MeOH(1mL、1:1)で希釈した。NaOH 1M溶液(85μL、0.08mmol)を加え、反応物を室温で一晩攪拌した。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、70−90% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で流出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(6.02mg、0.01mmol、25%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0175】
1H NMR(500 MHz,CDCl
3)δ 8.04(d,J=1.7 Hz,1H),7.97(d,J=7.9 Hz,1H),7.68(dd,J=8.6、1.6 Hz,1H),7.55(d,J=8.3 Hz,1H),7.44(t,J=8.1 Hz,1H),7.36(t,J=7.6 Hz,1H),7.05(d,J=7.7 Hz,1H),4.66(s,2H),2.87(t,J=7.3 Hz,2H),2.17(s,3H),1.60(dt,J=14.9、7.5 Hz,2H),1.39(dq、J=14.5、7.3 Hz,2H),0.88(t,J=7.4 Hz,3H);MS(m/z):577.2[M+1]
+.
化合物13:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−(メチルスルホンアミド)ベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0176】
メチル 4−(2−アミノベンジル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0177】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(79.0mg、0.14mmol)をTHF/MeOH(4mL 1:1)に溶解し、活性炭素上の白金1%およびバナジウム2%(50−70%の濡れた粉末)Evonik Noblyst(登録商標)P8078(187.0mg、0.96mmol)をその後に加えた。MeOHのバブリングを始めるまで、このフラスコを高減圧下に置き、次いで、水素風船を挿入した。反応混合物を一晩攪拌した。反応混合物をCelite(登録商標)によって濾過し、MeOHおよびTHFで複数回洗浄した。表題化合物(75.0mg、0.14mmol、100%)を高減圧下で濃縮し、さらに精製することなく次の工程で使用した。
【0178】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−(メチルスルホンアミド)ベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0179】
メチル 4−(2−アミノベンジル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(75.0mg、0.14mmol)を乾燥DCM(1mL)に溶解し、ピリジン(1.10mL、13.7mmol)を加えた。MsCl(106μL、1.37mmol)を加え、反応混合物を窒素雰囲気下で一晩攪拌した。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、表題化合物(86mg、0.14mmol、100%)を得た。
【0180】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2-イル)−3−メチル−4−(2−(メチルスルホンアミド)ベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0181】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−(メチルスルホンアミド)ベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(86.0mg、0.14mmol)をTHF/MeOH(1mL、1:1)で希釈した。NaOH 1M溶液(3.30mL、3.30mmol)を加え、反応物を室温で5時間攪拌した。反応混合物をHCl 3Mで酸性化し、未精製生成物を高減圧下で濃縮し、逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、H
2O中、0%から100% MeCNの勾配を用いる)によって精製し、表題化合物(39.7mg、0.07mmol、47%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0182】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 14.06(s,1H),9.29(s,1H),8.15(d,J=2.1 Hz,1H),7.95(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.78(d,J=8.5 Hz,1H),7.36(d,J=7.8 Hz,1H),7.25(t,J=7.6 Hz,1H),7.18(t,J=7.5 Hz,1H),6.90(d,J=7.3 Hz,1H),4.05(s,2H),3.01(s,3H),2.94(t,J=7.1 Hz,2H),2.02(s,3H),1.62−1.52(m,2H),0.90(t,J=7.3 Hz,3H);MS(m/z):613.1[M+1]
+.
化合物14:N−(2−((5−(4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)フェニル)メタンスルホンアミド
【0183】
tert−ブチル(1−(1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−(メチルスルホンアミド)ベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボニル)ピペリジン−4−イル)メチルカルバメート
【0184】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−(メチルスルホンアミド)ベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(27.0mg、0.04mmol)をDMF(1mL)で希釈した。DIPEA(16μL、0.09mmol)およびHATU(22.0mg、0.06mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を、EtOAcおよび水を用いて分液漏斗に移した。層を分離させ、有機層を水(1回)および塩水(3回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(20%から60%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(18.8mg、0.02mmol、53%)を無色油状物として得た。
【0185】
N−(2−((5−(4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2-イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4-イル)メチル)フェニル)メタンスルホンアミド
【0186】
tert−ブチル(1−(1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(プロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−(メチルスルホンアミド)ベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボニル)ピペリジン−4−イル)メチルカルバメート(19mg、0.05mmol)をジオキサン(1mL)で希釈し、次いで、HCl ジオキサン溶液(0.34mL、1.4mmol)を加えた。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で一晩攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、50−70% MeCN/NH
4CO
2H 10mMで溶出、pH3.8/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(4.2mg、0.02mmol、30%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0187】
1H NMR Mixture of 2 rotamers 1:1(500 MHz,MeOD)δ 8.55(s,3H),8.16(d,J=2.1 Hz,1H),8.11(d,J=2.0 Hz,1H),8.05(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.95(dd,J=8.4、2.1 Hz,1H),7.64−7.57(m,2H),7.39−7.32(m,2H),7.31−7.19(m,4H),7.19−7.09(m,2H),4.64(d,J=13.2 Hz,2H),4.53(d,J=13.4 Hz,2H),4.03(s,2H),3.98(s,2H),3.49−3.41(m,1H),3.40−3.34(m,1H),3.02(s,3H),3.00(s,3H),2.95−2.79(m,4H),2.79−2.72(m,1H),2.58(dd,J=36.5、24.3 Hz,4H),2.25(d,J=4.2 Hz,3H),2.20(s,3H),2.03(s,1H),1.81(d,J=11.8 Hz,1H),1.68−1.52(m,4H),1.46(t,J=15.3 Hz,3H),1.29(s,1H),1.12(d,J=12.7 Hz,1H),1.00−0.91(m,6H),0.84−0.59(m,2H);MS(m/z):709.0[M+1]
+.
化合物15:4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0188】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0189】
実施例5で調製した4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール(11.0g、32.9mmol)をメタノール(395mL)に溶解した。メチル 2−(メトキシイミノ)−4−オキソペンタノエート(6.84g、39.5mmol)を加え、その後、HCl
conc(11.0mL、134mmol)を加えた。反応混合物を18時間環流させた。水(300mL)を加え、減圧下、半分量のMeOHを蒸発させた。混合物をDCMで抽出し(3×250mL)、合わせた有機層をNaHCO
3飽和水溶液(300mL)および塩水(300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。DCMのヘキサン溶液(10%から20%)を用い、未精製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製した。表題化合物を粘性褐色油状物(8.85g、20.0mmol、61%)として得た。
【0190】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0191】
臭素(6.15mL、120mmol)のアセトニトリル(51mL)溶液を、メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(8.85g、20.0mmol)をアセトニトリル(51mL)およびDCM(51mL)に溶かした溶液に滴下した。反応物を室温で5時間攪拌した。Na
2SO
3飽和水溶液(300mL)を0℃で加え、混合物をDCMで抽出した(3×300mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(10%から20%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(7.26g、13.9mmol、70%)を白色固体として得た。
【0192】
4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0193】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.10mmol)をTHFおよびMeOHの1:1溶液(1mL)で希釈した。1M NaOH(0.19mL、0.19mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(50%から70%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(28mg、0.055mmol、58%)を淡黄色粉末として得た。
【0194】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.18(d,J=2.1 Hz,1H),7.99(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.74(d,J=8.5 Hz,1H),2.25(s,3H),1.22(d,J=6.7 Hz,6H).Note:isopropyl CH is overlapping with water signal;MS(m/z):505.7[M+H]
+.
化合物16:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0195】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(22mg、0.049mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.49mL)で希釈した。1M NaOH(0.098mL、0.098mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(20%から100%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(3.9mg、0.0091mmol、19%)を白色粉末として得た。
【0196】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(d,J=2.1 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.81(d,J=8.5 Hz,1H),6.91(s,1H),3.39(sept,J=6.7 Hz,1H),2.33(s,3H),1.27(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):426.0[M−H]
−.
化合物17:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0197】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアル中、室温で、1−(4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(50.0mg、0.10mmol)、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルボロン酸(18.6mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(50.8mg、0.48mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11.0mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。NaOH 1M(0.19mL、0.19mmol)を加え、反応混合物を50℃で6時間攪拌した。反応混合物をHCl 3Mで酸性化し、生成物を砕いた。この固体をEtOAc/水で磨砕し、次いで濾過した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、40−60% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(11.0mg、0.02mmol、21%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0198】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.70(s,1H),8.21(d,J=2.1 Hz,1H),8.06−7.99(m,2H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.64(d,J=9.5 Hz,2H),7.34(d,J=9.0 Hz,1H),3.42−3.29(m,1H),2.33(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):544.0[M+1]
+.
化合物18:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−フェニル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0199】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−フェニル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0200】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアル中、室温で、上述の実施例のように調製された1−(4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(25.0mg、0.05mmol)、フェニルボロン酸(7.0mg、0.06mmol)およびNa
2CO
3(25.4mg、0.24mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(5.5mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から20%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(20.0mg、0.04mmol、80%)白色固体として得た。
【0201】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−フェニル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0202】
25mL丸底フラスコ中、メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−フェニル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(20.0mg、0.04mmol)をTHF/MeOH(1mL、1:1)で希釈した。NaOH 1M溶液(193μL、0.19mmol)を加え、反応物を室温で16時間攪拌した。反応混合物をHCl 3Mで酸性化し、未精製生成物を高減圧下で濃縮した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(5.0mg、0.01mmol、26%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0203】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.23(d,J=2.0 Hz,1H),8.04(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.73(d,J=8.5 Hz,1H),7.55−7.29(m,5H),7.12(br s、1H),3.42−3.29(m,1H),2.29(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,5H);MS(m/z):504.5[M+1]
+.
化合物19:1−(5−(シクロヘキシルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0204】
2−クロロ−5−(シクロヘキシルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール
【0205】
n−BuLiのヘキサン2.5M溶液(2.3mL、5.67mmol)を、上述の実施例のように調製された2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール(1.0g、3.78mmol)のTHF溶液(13mL)に−78℃で加えた。反応混合物を同じ温度で30分間攪拌した。ジシクロヘキシルジスルフィド(1.89mL、7.56mmol)を加え、反応物を同じ温度で3時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(5%から10%の勾配)を用いて溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(0.85g、2.23mmol、59%)をベージュ色油状物として得た。
【0206】
5−(シクロヘキシルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニルチアゾール
【0207】
ガラス製のマイクロ波用バイアル中、DIPEA(184μL、1.06mmol)を、塩酸ヒドラジン(72.0mg、1.06mmol)および2−クロロ−5−(シクロヘキシルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール(200mg、0.53mmol)のNMP(2mL)溶液に加えた。このバイアルを密封し、マイクロ波を照射しつつ、2時間かけて150℃まで加熱した。生成物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、H
2O中、20%から100% MeCNの勾配を用いる)によって精製し、表題化合物(153mg、0.41mmol、77%)を淡橙色油状物として得た。
【0208】
メチル 1−(5−(シクロヘキシルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0209】
メチル 2−(メトキシイミノ)−3−(2−ニトロベンジル)−4−オキソペンタノエート(100.0mg、0.32mmol)をMeOH(4mL)に溶解した。5−(シクロヘキシルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニルチアゾール(146.0mg、0.39mmol)を加え、次いで、HCl 12N(108μL、1.30mmol)を反応混合物に滴下した。反応混合物を加熱して一晩環流させた。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、EtOAcのヘキサン溶液(5%から20%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(133mg、0.22mmol、66%)を褐色固体として得た。
【0210】
1−(5−(シクロヘキシルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0211】
メチル 1−(5−(シクロヘキシルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(133mg、0.022mmol)をTHF/MeOH(2mL、1:1)で希釈した。NaOH 1M溶液(431μL、0.43mmol)を加え、反応物を室温で16時間攪拌した。反応混合物をHCl 3Mで酸性化し、未精製生成物を高減圧下で濃縮し、次いで、EtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮し、表題化合物(116mg、0.19mmol、89%)をオフホワイト色固体として凍結乾燥後に得た。
【0212】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.16(d,J=2.1 Hz,1H),8.03−7.95(m,2H),7.75(d,J=8.5 Hz,1H),7.64(dd,J=11.4、3.8 Hz,1H),7.51(t,J=7.7 Hz,1H),7.22(d,J=7.5 Hz,1H),4.24(s,2H),3.17−3.09(m,1H),2.07(s,3H),1.95−1.81(m,2H),1.65(dd,J=9.2、3.8 Hz,2H),1.50(dd,J=7.6、3.1 Hz,1H),1.38−1.10(m,5H);MS(m/z):603.5[M+1]
+.
化合物20:4−(ベンゾフラン−2−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0213】
4−(ベンゾフラン−2−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0214】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、1−(4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(52mg、0.10mmol)、ベンゾフラン−2−イルボロン酸(19.4mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(53.0mg、0.50mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11.6mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(21.0mg、0.50mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(3.0mg、0.006mmol、6%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0215】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.25(d,J=1.9 Hz,1H),8.06(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.82−7.73(m,1H),7.68(d,J=7.2 Hz,1H),7.56(d,J=8.3 Hz,1H),7.30(dt,J=22.9、7.2 Hz,2H),7.17(s,1H),3.42−3.29(m,1H),2.54(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):544.0[M+1]
+.
化合物22:2−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2’,5,5’−トリメチル−4,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3−カルボン酸
【0216】
メチル 2−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2’,5,5’−トリメチル−4,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3−カルボキシレート
【0217】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、1−(4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(50.0mg、0.096mmol)、1,3−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(19.8mg、0.09mmol)およびNa
2CO
3(39.1mg、0.37mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(8.5mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。EtOAcおよび水を加え、水層をEtOAcで抽出し(3回)、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(20%から100%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(20.0g、0.037mmol、39%)を無色油状物として得た。
【0218】
2−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2’,5,5’−トリメチル−4,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3−カルボン酸
【0219】
5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、メチル 2−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2’,5,5’−トリメチル−4,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3−カルボキシレート(20.0mg、0.037mmol)およびLiOH(6.0mg、0.14mmol)を入れた。THF(1.5mL)、MeOH(0.5mL)および水(3mL)を加えた。マイクロ波を照射し、バイアルを10分かけて110℃まで加熱した。THFおよびMeOHを高減圧下で除去し、未精製生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、0.1%FAバッファを含み、H
2O中、20%から70% MeCNの勾配を用いる)によって精製し、表題化合物(11.0mg、0.02mmol、75%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0220】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(d,J=2.0 Hz,1H),8.00(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.73(d,J=8.5 Hz,1H),7.66(s,1H),3.79(s,3H),2.14(s,3H),2.06(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):522.2[M+1]
+.
化合物23:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0221】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸
【0222】
n−BuLiのヘキサン2.5M溶液(1.15mL、2.88mmol)を、30分間で(プッシュシリンジ)、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(1.00g、1.92mmol)およびホウ酸トリイソプロピル(1.33mL、5.76mmol)のTHF(19.2mL)溶液に−78℃で加えた。反応物をこの温度で10分間攪拌した。1N HCl(3mL)を加え、反応物を室温で30分間攪拌した。水(30mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×20mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、表題化合物(920mg、1.89mmol、99%)を淡黄色固体として得た。未精製生成物(LCMSによれば純度=94%)を精製することなく使用した。
【0223】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0224】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、5−アセチル−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50.0mg、0.010mmol)、4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(17.7mg、0.10mmol)およびNa
2CO
3(42.0mg、0.40mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、Pd(PPh
3)
4(9.20mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(16.6mg、0.40mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、35−55% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(14.0mg、0.03mmol、26%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0225】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20(d,J=2.1 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.16(s,2H),2.47(s,6H),2.33(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):533.0[M+1]
+.
化合物24:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0226】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、1−(4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)エタノン(50.0mg、0.096mmol)、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(14.5mg、0.09mmol)およびNa
2CO
3(40.4mg、0.50mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(8.8mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(16.0mg、0.38mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、55−75% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(15.0mg、0.027mmol、29%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0227】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.21(d,J=2.0 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.75(d,J=8.5 Hz,1H),7.33−7.20(m,J=19.2、8.0 Hz,3H),3.42−3.29(m,1H),2.32(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):541.9[M+1]
+.
化合物25:1−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0228】
2−クロロ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール
【0229】
n−BuLiのヘキサン2.5M溶液(20.5mL、51.2mmol)を、2−クロロチアゾール(4.9g、41.0mmol)のTHF溶液(117mL)に−78℃で加えた。反応混合物を同じ温度で30分間攪拌した。ジイソプロピルジスルフィド(13.1mL、82.0mmol)を反応物に加え、同じ温度で1.5時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、次いでEt
2Oを加えた。反応混合物を分液漏斗に移し、水層をEt
2Oで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、高減圧下で濃縮した。EtOAcのヘキサン溶液(0%から5%の勾配)を用い、未精製生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(2.31g、11.9mmol、29%)を黄色液体として得た。
【0230】
4−ブロモ−2−クロロ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール
【0231】
臭素(72.7μL、1.42mmol)のDCM 2M溶液を、2−クロロ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール(250mg、1.29mmol)のDCM溶液に滴下した。反応物を室温で3時間攪拌した。Na
2SO
3の溶液を加え、水層をDCMで抽出した(3回)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(50%から100%勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(271mg、0.99mmol、77%)を無色液体として得た。
【0232】
4−ブロモ−2−ヒドラジニル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール
【0233】
ガラス製のマイクロ波用バイアル中、DIPEA(64μL、0.37mmol)を、塩酸ヒドラジン(13.0mg、0.18mmol)および4−ブロモ−2−クロロ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール(50.0mg、0.18mmol)のNMP(2mL)溶液に加えた。このバイアルを密封し、マイクロ波を照射しつつ、1時間かけて150℃まで加熱した。未精製生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、10mM NH
4CO
2Hバッファを含み、H
2O中、0%から40%、さらに70% MeCNの勾配を用いる)によって精製し、Et
2Oで抽出し、高減圧下で濃縮した後、表題化合物(29.0mg、0.11mmol、59%)を黄色固体として得た。
【0234】
メチル 1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0235】
メチル 2−(メトキシイミノ)−3−(2−ニトロベンジル)−4−オキソペンタノエート(4.00g、23.1mmol)をMeOH(115mL)に溶解した。4−ブロモ−2−ヒドラジニル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール(6.19g、23.1mmol)を加え、次いで、HCl 12N(7.70mL、92.4mmol)を反応混合物に滴下した。反応混合物を加熱して一晩環流させた。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、EtOAcのヘキサン溶液(5%から20%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、2回目は、DCMのヘキサン溶液(10%から50%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(1.89g、5.02mmol、22%)を橙色油状物として得た。
【0236】
メチル 1−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0237】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(150.0mg、0.399mmol)、5−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸(64.2mg、0.37mmol)およびK
2CO
3(212mg、0.50mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF溶液(2mL)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(15.3mg、0.03mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン/DCM 9:1溶液(0%から5%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(135mg、0.317mmol、80%)を黄色油状物として得た。
【0238】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0239】
臭素(790μL、1.58mmol)のMeCN 2M溶液を、メチル 1−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(135mg、0.32mmol)のDCM/MeCN(2mL、1:1)溶液に滴下した。反応物を室温で5時間攪拌した。Na
2SO
3飽和水溶液を加え、水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から5%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(27.4mg、0.05mmol、17%)を無色油状物として得た。
【0240】
1−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0241】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(27.4mg、0.054mmol)、3,5−ジクロロフェニルボロン酸(8.0mg、0.04mmol)およびNa
2CO
3(22.1mg、0.21mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(4.8mg、0.004mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(8.8mg、0.21mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(4.58mg、0.008mmol、15%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0242】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.66−7.49(m,5H),7.42(t,J=9.1 Hz,2H),3.42−3.29(m,1H),2.30(s,3H),1.16(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):558.0[M+1]
+.
化合物26:1−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0243】
2,6−ジメチルピリジン−4−イルボロン酸
【0244】
n−BuLiのヘキサン2.5M溶液(0.26mL、0.65mmol)を、4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(100mg、0.54mmol)およびホウ酸トリイソプロピル(149μL、0.65mmol)のTHF溶液(5mL)に−78℃で加えた。反応混合物を室温まで加温し、1時間攪拌した。1N HClを加え、反応物を室温で30分間攪拌した。1N NaOHを加えて塩基性化し、混合物をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮し、表題化合物(30.0mg、0.20mmol、37%)を白色固体として得た。
【0245】
1−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0246】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(65.6mg、0.130mmol)、2,6−ジメチルピリジン−4−イルボロン酸(15.1mg、0.10mmol)およびNa
2CO
3(53.0mg、0.50mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11.6mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(21.0mg、0.50mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、30−50% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(4.70mg、0.009mmol、7%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0247】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 14.26(s,1H),7.60(ddd,J=8.8、4.3、2.8 Hz,1H),7.54(dd,J=6.1、2.7 Hz,1H),7.42(t,J=9.1 Hz,1H),7.13(s,2H),3.28−3.19(m,J=13.3、6.6 Hz,2H),2.45(s,6H),2.32(s,3H),1.16(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):517.1[M+1]
+.
化合物27:4−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(4−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0248】
メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0249】
臭素(3.32mL、6.64mmol)のMeCN 2M溶液を、メチル 1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(500mg、1.33mmol)のDCM/MeCN(7mL、1:1)溶液に滴下した。反応物を室温で5時間攪拌した。Na
2SO
3の溶液を加え、水層をEt
2Oで抽出した(3回)。合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(20%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(421mg、0.93mmol、70%)を橙色固体として得た。
【0250】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0251】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(70.0mg、0.154mmol)、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イルボロン酸(16.7mg、0.12mmol)およびK
2CO
3(81.8mg、0.59mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(5.9mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(5%から20%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(29.2mg、0.062mmol、52%)を褐色油状物として得た。
【0252】
4−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(4−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0253】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(29.0mg、0.062mmol)、3,5−ジクロロフェニルボロン酸(8.60mg、0.06mmol)およびNa
2CO
3(25.1mg、0.24mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(5.5mg、0.005mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(9.9mg、0.24mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、50−70% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(8.33mg、0.016mmol、26%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0254】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 14.33(s,1H),7.64(s,1H),7.53(s,2H),3.27−3.16(m,J=13.1、6.4 Hz,1H),2.38(s,3H),2.31(s,3H),2.19(s,3H),1.14(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):524.9[M+1]
+.
化合物28:4−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0255】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0256】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(70.0mg、0.154mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(24.6mg、0.12mmol)およびK
2CO
3(81.8mg、0.59mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(5.9mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(5%から50%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(51.0mg、0.112mmol、94%)を褐色油状物として得た。
【0257】
4−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0258】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(48.0mg、0.105mmol)、3,5−ジクロロフェニルボロン酸(18.5mg、0.10mmol)およびNa
2CO
3(42.9mg、0.40mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.4mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(17.0mg、0.40mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、45−55% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(6.73mg、0.013mmol、13%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0259】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 14.36(s,1H),8.28(s,1H),7.98(s,1H),7.65(s,1H),7.54(d,J=1.4 Hz,2H),3.90(s,3H),3.42−3.29(m,1H),2.30(s,3H),1.28(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):508.4[M+1]
+.
化合物32:1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−4−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0260】
5−(sec−ブチルチオ)−2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール
【0261】
n−BuLiのヘキサン2.5M溶液(6.80mL、17.0mmol)を、2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール(3.00g、11.3mmol)のTHF溶液(38mL)に−78℃で加えた。反応混合物を同じ温度で30分間攪拌した。ジsecブチルジスルフィド(4.21mL、22.7mmol)を加え、反応物を同じ温度で1.5時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、次いでEt
2Oを加えた。反応混合物を分液漏斗に移し、水層をEt
2Oで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から5%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(3.32g、9.41mmol、83%)を淡橙色油状物として得た。
【0262】
5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニルチアゾール
【0263】
2個のガラス製のマイクロ波用バイアル中、DIPEA(3.29mL、18.8mmol)を、塩酸ヒドラジン(1.29g、18.8mmol)および5−(sec−ブチルチオ)−2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール(3.32g、9.41mmol)のNMP(30mL)溶液に加えた。バイアルを密封し、マイクロ波を照射しつつ、2時間かけて150℃まで加熱した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、Et
2Oで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し(3回)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。これにより、表題化合物(3.29g、9.45mmol、100%)を褐色油状物として得た。
【0264】
メチル 1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0265】
メチル 2−(メトキシイミノ)−4−オキソペンタノエート(1.64g、9.45mmol)をMeOH(95mL)に溶解した。5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニルチアゾール(3.29g、9.45mmol)を加え、次いで、HCl 12N(3.15mL、37.8mmol)を反応混合物に滴下した。反応混合物を加熱して一晩環流させた。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、DCMのヘキサン溶液(10%から20%の勾配)を用い、フラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製した。これにより、表題化合物(1.42g、3.11mmol、33%)を緑色油状物として得た。
【0266】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0267】
臭素(7.78mL、15.56mmol)のアセトニトリル2M溶液を、メチル 1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(1.42g、3.11mmol)のMeCN/DCM(16mL、1:1)溶液に滴下した。反応物を室温で5時間攪拌した。Na
2S
2O
3飽和水溶液を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(10%から50%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(1.54g、2.88mmol、93%)を緑色固体として得た。
【0268】
メチル 1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−4−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0269】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(150.0mg、0.280mmol)、3,5−ジクロロフェニルボロン酸(49.4mg、0.26mmol)およびNa
2CO
3(114mg、1.08mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(24.9mg、0.02mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、EtOAcのヘキサン溶液(2%)を用い、シリカゲルゲルフラッシュクロマトグラフィー(DCMを用いて濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(121mg、0.207mmol、74%)を凍結乾燥後にオフホワイト色固体として得た。
【0270】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.16(d,J=2.1 Hz,1H),7.98(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.82(d,J=8.5 Hz,1H),7.72(t,J=1.9 Hz,1H),7.51(d,J=1.9 Hz,1H),3.82(s,3H),3.22−3.14(m,1H),2.34(s,3H),1.63−1.45(m,2H),1.22(d,J=6.8 Hz,3H),0.91(t,J=7.3 Hz,3H);MS(m/z):602.0[M+1]
+.
【0271】
1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−4−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0272】
5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、メチル 1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−4−(3,5−ジクロロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(25.0mg、0.04mmol)およびLiOH(9.00mg、0.21mmol)を入れた。THF(1.5mL)、MeOH(0.5mL)および水(3mL)を加えた。マイクロ波を照射し、バイアルを10分かけて120℃まで加熱した。THFおよびMeOHを高減圧下で除去し、未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(10.0mg、0.017mmol、41%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0273】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.23(d,J=1.9 Hz,1H),8.01(dd,J=8.5、1.8 Hz,1H),7.77(d,J=8.5 Hz,1H),7.65(s,1H),7.59−7.52(m,J=7.3 Hz,2H),3.21−3.09(m,1H),2.31(s,3H),1.64−1.44(m,2H),1.21(d,J=6.7 Hz,3H),0.90(t,J=7.4 Hz,3H);MS(m/z):588.0[M+1]
+.
化合物33:1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸およびメチル 1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0274】
2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【0275】
ジオキサン(2mL)の脱気した溶液を、4−ブロモ−2,6−ジメチルピリジン(1.00g、5.38mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.64g、6.45mmol)、PdCl
2(dppf)(393mg、0.537mmol)およびKOAc(1.58g、16.12mmol)の混合物に加えた。反応物を85℃で18時間加熱した。反応混合物をEtOAcに溶解し、Celite(登録商標)のパッドで濾過した。濾液を高減圧下で濃縮し、未精製の表題化合物(1.88g、8.07mmol、定量的な収率)を褐色固体として得た。
【0276】
メチル 1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0277】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100.0mg、0.187mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(73.8mg、0.32mmol)およびNa
2CO
3(76.2mg、0.72mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(16.6mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。未精製生成物を高減圧下で濃縮し、EtOAcのヘキサン溶液(5%から35%の勾配)を用いて溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(DCMを用いて濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(72.0mg、0.128mmol、69%)を凍結乾燥後にベージュ色固体として得た。
【0278】
1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0279】
5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、メチル 1−(5−(sec−ブチルチオ)−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(25.0mg、0.04mmol)およびLiOH(9.00mg、0.22mmol)を入れた。THF(1.5mL)、MeOH(0.5mL)および水(3mL)を加えた。マイクロ波を照射しつつ、バイアルを10分かけて120℃まで加熱した。THFおよびMeOHを高減圧下で除去し、未精製生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、10mM NH
4CO
2Hバッファを含み、H
2O中、5%から60%、次いで80% MeCNの勾配を用いる)によって精製し、表題化合物(8.6mg、0.016mmol、35%)を凍結乾燥後にオフホワイト色固体として得た。
【0280】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(d,J=2.1 Hz,1H),8.01(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.15(s,2H),3.21−3.12(m,J=13.2、6.6 Hz,1H),2.47(s,6H),2.33(s,3H),1.63−1.43(m,2H),1.21(d,J=6.8 Hz,3H),0.90(t,J=7.4 Hz,3H);MS(m/z):547.1[M+1]
+.
化合物35:4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0281】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0282】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、3−メトキシフェニルボロン酸(25.7mg、0.17mmol)およびK
2CO
3(117mg、0.85mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11.0mg、0.02mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(25%から100%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(65.8mg、0.136mmol、81%)を褐色油状物として得た。
【0283】
メチル 4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0284】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(65.8mg、0.136mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(54.0mg、0.23mmol)およびNa
2CO
3(55.8mg、0.53mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(12.2mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。反応混合物を高減圧下で濃縮し、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(10%から40%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(41.0mg、0.081mmol、59%)を黄色油状物として得た。
【0285】
4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0286】
5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、メチル 4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(41.0mg、0.081mmol)およびLiOH(16.9mg、0.403mmol)を入れた。THF(1.5mL)、MeOH(0.5mL)および水(3mL)を加えた。マイクロ波を照射しつつ、バイアルを10分かけて120℃まで加熱した。THFおよびMeOHを高減圧下で除去し、未精製生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、10mM NH
4CO
2Hバッファを含み、H
2O中、5%から40%、次いで60% MeCNの勾配を用いる)によって精製し、表題化合物(26.7mg、0.054mmol、67%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0287】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.04−7.92(m,1H),7.14(s,1H),7.05−6.97(m,1H),3.82(s,1H),3.32−3.19(m,7H),2.46(s,2H),2.32(s,1H),1.23(d,J=6.7 Hz,2H);MS(m/z):495.2[M+1]
+.
化合物37:4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0288】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0289】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、フェニルボロン酸(20.6mg、0.17mmol)およびK
2CO
3(117mg、0.85mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11.0mg、0.02mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(25%から100%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(77.0mg、0.170mmol、100%)を褐色油状物として得た。
【0290】
メチル 4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0291】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(77.0mg、0.170mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(67.2mg、0.29mmol)およびNa
2CO
3(69.5mg、0.66mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(15.1mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。反応混合物を高減圧下で濃縮し、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(10%から40%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(63.0mg、0.132mmol、77%)を黄色油状物として得た。
【0292】
4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0293】
5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、メチル 4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(66.0mg、0.138mmol)およびLiOH(28.9mg、0.689mmol)を入れた。THF(1.5mL)、MeOH(0.5mL)および水(3mL)を加えた。マイクロ波を照射しつつ、バイアルを10分かけて120℃まで加熱した。THFおよびMeOHを高減圧下で除去し、未精製生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、10mM NH
4CO
2Hバッファを含み、H
2O中、5%から30%、次いで60% MeCNの勾配を用いる)によって精製し、表題化合物(25.6mg、0.055mmol、40%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0294】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.03−7.94(m,2H),7.52−7.45(m,2H),7.45−7.39(m,J=9.5、4.3 Hz,1H),7.14(s,2H),3.40−3.30(m,1H),2.47(s,6H),2.33(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):465.2[M+1]
+.
化合物41:4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−m−トリルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0295】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−m−トリルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0296】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(97.9mg、0.215mmol)、m−トリルボロン酸(22.5mg、0.17mmol)およびK
2CO
3(114mg、0.83mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(10.8mg、0.02mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(10%から50%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(79.6mg、0.171mmol、100%)を褐色油状物として得た。
【0297】
メチル 4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−m−トリルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0298】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−m−トリルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(79.6mg、0.171mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(67.4mg、0.29mmol)およびNa
2CO
3(69.6mg、0.66mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(15.2mg、0.01mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。反応混合物を高減圧下で濃縮し、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(10%から40%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(52.8mg、0.107mmol、63%)を黄色油状物として得た。
【0299】
4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−m−トリルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0300】
5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、メチル 4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−m−トリルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(52.8mg、0.107mmol)およびLiOH(22.5mg、0.536mmol)を入れた。THF(1.5mL)、MeOH(0.5mL)および水(3mL)を加えた。マイクロ波を照射しつつ、バイアルを10分かけて120℃まで加熱した。THFおよびMeOHを高減圧下で除去し、未精製生成物を、半分取HPLC−MS(X−Bridge 30×50、30−50% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(14.7mg、0.031mmol、19%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0301】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.80(d,J=6.3 Hz,2H),7.40−7.32(m,1H),7.23(d,J=7.6 Hz,1H),7.16(s,2H),3.38−3.25(m,1H),2.45(s,6H),2.37(s,3H),2.32(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):479.2[M+1]
+.
化合物43:4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(フェニルエチニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0302】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(フェニルエチニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0303】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(95.0mg、0.209mmol)、フェニルアセチレン(18.1mg、0.18mmol)、ヨウ化銅(3.10mg、0.02mmol)、触媒Pd(PPh
3)
2Cl
2(11.3mg、0.02mmol)およびトリエチルアミン(2mL)を入れた。窒素ガスを、反応混合物に10分間流してバブリングさせた。このバイアルに蓋をし、80℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(10%から50%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(75.0mg、0.157mmol、98%)を褐色油状物として得た。
【0304】
4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(フェニルエチニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0305】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(フェニルエチニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(75.0mg、0.157mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(80.7mg、0.346mmol)およびNa
2CO
3(83.4mg、0.787mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(18.2mg、0.016mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(33.0mg、0.787mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、30−50% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(1.17mg、0.002mmol、2%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0306】
1H NMR(500 MHz,MeOD)δ 7.57−7.49(m,2H),7.42−7.38(m,3H),7.36(s,2H),3.49−3.39(m,1H),2.55(s,6H),2.38(s,3H),1.38(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):489.3[M+1]
+.
化合物47:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0307】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、3−(ヒドロキシメチル)フェニルボロン酸(14mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。未精製生成物(エステル)を次の工程で直接使用した。それをTHFおよびMeOHの1:1溶液(1mL)で希釈した。1M NaOH(0.20mL、0.20mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(0.1%のギ酸を含有する)(50%から70%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(1.9mg、0.0038mmol、3.7%)を淡黄色粉末として得た。
【0308】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.65−8.58(m,2H),8.23(s,1H),8.04(d,J=8.2 Hz,1H),7.77(d,J=8.5 Hz,1H),7.57−7.50(m,2H),2.53−2.50(m,1H),2.35(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):504.9[M+H]
+.
化合物51:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0309】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、3−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(20mg、0.11mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を90℃で15分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(60%から80%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(7.4mg、0.013mmol、14%)を白色固体として得た。
【0310】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.21(d,J=2.0 Hz,1H),8.03(dd,J=8.4、2.0 Hz,1H),7.84(s,1H),7.80(d,J=7.5 Hz,1H),7.78−7.74(m,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.71(t,J=7.5 Hz,1H),3.35(hept,J=6.7 Hz,1H),2.32(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):571.8[M+H]
+.
化合物52:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0311】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(20mg、0.11mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を90℃で15分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(60%から80%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(4.1mg、0.0072mmol、8%)を白色固体として得た。
【0312】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20(d,J=2.0 Hz,1H),8.01(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.83(d,J=8.0 Hz,2H),7.77(d,J=8.5 Hz,1H),7.71(d,J=8.0 Hz,2H),3.35(hept,J=6.7 Hz,1H),2.32(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):571.8[M+H]
+.
化合物53:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0313】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−ホルミル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0314】
n−BuLi(0.92mL、5.8mmol、ヘキサン中2.5M)を、45分間で、プッシュシリンジを用い、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(1.00g、1.92mmol)およびギ酸メチル(0.59mL、9.6mmol)のTHF(19.2mL)溶液に−78℃で加えた。反応混合物をこの温度で1時間攪拌した。塩化アンモニウムの飽和水溶液(50mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(2×50mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%から5%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(594mg、1.26mmol、66%)を白色固体として得た。
【0315】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0316】
フェニルマグネシウムブロミド(0.12mL、0.037mmol、THF中0.3M)を、メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−ホルミル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(15mg、0.032mmol)のTHF(0.32mL)溶液に、室温でゆっくりと加えた。反応混合物を2時間攪拌した。さらなるフェニルマグネシウムブロミドの一部(0.21mL、0.064mmol、THF中0.3M)を加え、反応混合物を18時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(2×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(5%から15%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(9.0mg、0.016mmol、52%)を油状物として得た。
【0317】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0318】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(ヒドロキシ(フェニル)メチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(9.0mg、0.016mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.16mL)で希釈した。1M NaOH(0.033mL、0.033mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(55%から75%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(1.7mg、0.0032mmol、19%)を白色固体として得た。
【0319】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.18(d,J=2.1 Hz,1H),8.01(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.75(d,J=8.5 Hz,1H),7.41(d,J=7.1 Hz,2H),7.28(t,J=7.7 Hz,2H),7.18(d,J=7.5 Hz,1H),5.67−5.63(m,1H),2.51(hept,1H、J=7.1 Hz)、2.11(s,3H),1.22(d,J=7.1 Hz,6H);MS(m/z):533.8[M+H]
+.
化合物56:4−([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0320】
メチル 4−([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0321】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−ホルミル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(42mg、0.089mmol)のMeOH(アルデヒドを溶解するのに十分なDCMを含有する0.3mL)溶液を、2−ヒドラジノピリジン(10mg、0.089mmol)を加える。反応混合物を70℃で2時間加熱する(沈殿が生成する)。反応物を室温で冷却し、ヨードベンゼンジアセテート(35mg、0.107mmol)を加える。反応混合物を70℃で2時間攪拌し、MeOHを蒸発させた。未精製物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(5%から100%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(8.0mg、0.017mmol、19%)を無色油状物として得た。
【0322】
4−([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0323】
メチル 4−([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(8.5mg、0.015mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.15mL)で希釈した。1M NaOH(0.030mL、0.030mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(55%から75%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(1.1mg、0.0020mmol、13%)を白色固体として得た。
【0324】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.34(d,J=7.0 Hz,1H),8.19(d,J=2.1 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.86(d,J=9.3 Hz,1H),7.78(d,J=8.5 Hz,1H),7.45(dd,J=9.3、6.9 Hz,1H),7.01(t,J=6.9 Hz,1H),3.39(hept,J=6.7 Hz,1H),2.25(s,2H),1.26(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):545.0[M+H]
+.
化合物58:4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0325】
メチル 4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0326】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−ホルミル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(45mg、0.10mmol)をMeOH(1.2mL、アルデヒドを溶解するのに十分なDCMを含有する)に溶解した。O−フェニルジアミン(11mg、0.10mmol)およびベンゾキノン(13mg、0.12mmol)を加え、反応混合物を65℃で18時間加熱した。溶媒を蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(18mg、0.032mmol、32%)を白色固体として得た。
【0327】
4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0328】
メチル 4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(18mg、0.032mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.32mL)で希釈した。1M NaOH(0.064mL、0.064mmol)を加え、反応物を室温で5時間攪拌した。1N HCl(0.030mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(50%から70%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(5.4mg、0.0010mmol、31%)を白色固体として得た。
【0329】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(d,J=2.1 Hz,1H),8.01(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.79(d,J=8.5 Hz,1H),7.68−7.64(m,2H),7.28−7.24(m,2H),3.42−3.29(m,1H),2.60(s,3H),1.25(d,J=6.7 Hz,6H).;MS(m/z):544.1[M+H]
+.
化合物59:4−(3−クロロ−2−メチルフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0330】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、3−クロロ−2−メチルフェニルボロン酸(20mg、0.11mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を90℃で15分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(65%から85%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(12mg、0.021mmol、22%)を淡黄色固体として得た。
【0331】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.18(d,J=1.9 Hz,1H),7.99(dd,J=8.4、2.0 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.49(d,J=8.2 Hz,1H),7.28(t,J=7.8 Hz,1H),7.18(d,J=6.7 Hz,1H),3.42−3.29(m,1H),2.17(s,3H),2.06(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).;MS(m/z):551.9[M+H]
+.
化合物60:4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0332】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(30mg、0.11mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応混合物を90℃で15分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(65%から85%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(20mg、0.031mmol、32%)を淡黄色固体として得た。
【0333】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19−8.16(m,4H),8.02(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.77(d,J=8.5 Hz,1H),3.42−3.29(m,1H),2.33(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):639.9[M+H]
+.
化合物61:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−イソプロピルフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0334】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、3−イソプロピルフェニルボロン酸(19mg、0.11mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応混合物を90℃で15分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(65%から85%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(7.1mg、0.013mmol、14%)を淡黄色固体として得た。
【0335】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(d,J=1.9 Hz,1H),8.03(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.75(d,J=8.5 Hz,1H),7.39−7.34(m,2H),7.30−7.24(m,2H),3.42−3.29(m,1H),2.92(hept,J=6.8 Hz,1H),2.31(s,3H),1.24(d,J=6.8 Hz,6H),1.23(d,J=6.8 Hz,3H);MS(m/z):546.0[M+H]
+.
化合物69:4−(5−シアノピリジン−3−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0336】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、5−シアノピリジン−3−イルボロン酸ピナコールエステル(27mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(35%から55%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(8.6mg、0.016mmol、17%)を白色固体として得た。
【0337】
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.97 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.41 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.94 (dd, J = 8.5、2.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.33 (1H、below water signal)、2.26 (s, 3H), 1.17 (d, J = 6.7 Hz, 6H); MS (m/z): 530.0 [M+H]
+.
化合物70:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0338】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0339】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、2−エトキシピリジン−3−イルボロン酸(19mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(5%から10%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(26mg、0.048mmol、50%)を無色油状物として得た。
【0340】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0341】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−エトキシピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(26mg、0.046mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.46mL)で希釈した。1M NaOH(0.092mL、0.092mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(50%から100%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(9.7mg、0.018mmol、38%)を白色固体として得た。
【0342】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.21−8.16(m,2H),8.00(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.73(dd,J=7.3、1.7 Hz,1H),7.07(dd,J=7.3、5.0 Hz,1H),4.33(q,J=7.0 Hz,2H),3.33(1H、below water signal)、2.19(s,3H),1.28(t,J=7.0 Hz,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):549.0[M+H]
+.
化合物71:2’−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2,5,5’−トリメチル−3,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3’−カルボン酸
【0343】
メチル 2’−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2,5,5’−トリメチル−3,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3’−カルボキシレート
【0344】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イルボロン酸ピナコールエステル(26mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(5%から10%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(16mg、0.030mmol、31%)を淡黄色油状物として得た。
【0345】
2’−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2,5,5’−トリメチル−3,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3’−カルボン酸
【0346】
メチル 2’−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2,5,5’−トリメチル−3,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3’−カルボキシレート(16mg、0.030mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.30mL)で希釈した。1M NaOH(0.060mL、0.060mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(50%から100%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(4.5mg、0.0086mmol、29%)を白色固体として得た。
【0347】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(s,1H),8.04−7.98(m,1H),7.78(d,J=8.6 Hz,1H),6.11(s,1H),3.61(s,3H),3.35(hept,J=6.6 Hz,1H),2.18(s,3H),2.15(s,3H),1.24(d,J=6.6 Hz,6H);MS(m/z):522.0[M+H]
+.
化合物72:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0348】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(ピリミジン−5−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0349】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(14mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(35%から55%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(8.9mg、0.018mmol、18%)を白色固体として得た。
【0350】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 9.13(s,1H),8.98(s,2H),8.24(d,J=2.0 Hz,1H),8.05(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),3.34(hept,J=6.7 Hz,1H),2.32(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):505.9[M+H]
+.
化合物73:4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【0351】
密封したバイアル中、4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(16mg、0.024mmol)に、アンモニアのMeOH 7N溶液(0.5mL、3.5mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、反応混合物を65℃で18時間加熱した。溶媒を蒸発させ、未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(65%から85%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(4.6mg、0.0072mmol、29%)を白色固体として得た。
【0352】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.39(s,1H),8.24(d,J=2.1 Hz,1H),8.19(s,1H),8.17(s(br)、2H),8.04(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),3.38(hept,J=6.7 Hz,1H),2.36(s,3H),1.25(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):639.2[M+H]
+.
化合物75:4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【0353】
HATU(12mg、0.030mmol)を、4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(15mg、0.023mmol)、ピリジン−2−イルメタンアミン(3.0mg、0.028mmol)およびDIEPA(8.2μL、0.047mmol)のDMF(0.33mL)溶液に加えた。反応物を室温で3日間攪拌した。反応物を、DMSOを用いて0.5mLになるまで溶解し、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(70%から90%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(4.2mg、0.0057mmol、25%)を白色固体として得た。
【0354】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 9.62(t,J=5.9 Hz,1H),8.37(d,J=4.2 Hz,1H),8.17(s,1H),8.14(d,J=2.1 Hz,1H),8.13(s,2H),8.04(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.75(d,J=8.5 Hz,1H),7.35(td,J=7.7、1.8 Hz,1H),7.15(dd,J=7.2、5.1 Hz,1H),6.95(d,J=7.8 Hz,1H),4.52(d,J=5.9 Hz,2H),3.38(hept,J=6.7 Hz,1H),2.37(s,3H),1.25(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):730.1[M+H]
+.
化合物76:4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【0355】
HATU(12mg、0.030mmol)を、4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(15mg、0.023mmol)、2−(メチルアミノ)エタノール(2.1mg、0.028mmol)およびDIEPA(8.2μL、0.047mmol)のDMF(0.33mL)溶液に加えた。反応物を室温で3日間攪拌した。反応物を、DMSOを用いて0.5mLになるまで溶解し、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(70%から90%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(5.1mg、0.0073mmol、31%)を白色固体として得た。
【0356】
1H NMR(500 MHz,DMSO)(mixture of rotamers)δ 8.18−8.13(m,3H),8.07(s,1H),8.09 and 7.79(dd,J=8.5、4.1 Hz,1H、rotamers)、(4.67(t,J=5.4 Hz)and 4.56(t,J=4.8 Hz)、1H、rotamers)、3.88−3.82(m,0.5H、one rotamer)、3.52−3.33(m,2.5H),3.25−3.06(m,3H),3.02 and 2.83(s,3H、rotamers)、2.41 and 2.40(s,3H、rotamers)、1.26(d,J=6.6 Hz,6H);MS(m/z):697.2[M+H]
+.
化合物77:4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−N,3−ジメチル−N−(5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【0357】
HATU(12mg、0.030mmol)を、4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(15mg、0.023mmol)、N−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(5.1mg、0.028mmol)およびDIEPA(8.2μL、0.047mmol)のDMF(0.33mL)溶液に加えた。反応物を室温で3日間攪拌した。反応物を、DMSOを用いて0.5mLになるまで溶解し、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(75%から95%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(5.9mg、0.0073mmol、31%)を白色固体として得た。
【0358】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20(s,1H),8.11(s,2H),7.78(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.52(d,J=2.0 Hz,1H),7.51(d,J=8.5 Hz,1H),3.57(s,3H),3.37(hept,J=6.7 Hz,1H),2.43(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):805.1[M+H]
+.
化合物78:(4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)(3−(ジエチルアミノ)ピロリジン−1−イル)メタノン
【0359】
HATU(12mg、0.030mmol)を、4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(15mg、0.023mmol)、N,N−ジエチルピロリジン−3−アミン(4.0mg、0.028mmol)およびDIEPA(8.2μL、0.047mmol)のDMF(0.33mL)溶液に加えた。反応物を室温で3日間攪拌した。反応物を、DMSOを用いて0.5mLになるまで溶解し、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(70%から90%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(4.2mg、0.0055mmol、24%)を白色固体として得た。
【0360】
1H NMR(500 MHz,DMSO)8.18(s,1H),8.15−8.04(m,4H),7.83−7.75(m,1H),3.80−2.62(m,4H),3.39 and 3.38(hept,1H、J=6.7 Hz,rotamers)、2.45−1.83(m,9H),1.70−1.43(m,1H),1.26 and 1.25(d,6H、J=6.7 Hz,rotamers)、0.85−0.77(m,3H),0.74−0.63(m,3H);MS(m/z):764.5[M+H]
+.
化合物79:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(ピラジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0361】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、2−ブロモピラジン(20mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12.4mg、0.52mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を90℃で15分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(30%から70%)を用い、未精製生成物を、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(10mg、0.020mmol、20%)を淡黄色固体として得た。
【0362】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.97(s,1H),8.71(s,1H),8.58(s,1H),8.23(d,J=1.9 Hz,1H),8.04(dd,J=8.4、2.0 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),3.36(hept,J=6.7 Hz,1H),2.47(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):505.9[M+H]
+.
化合物80:4−(3−シアノ−5−メチルフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0363】
メチル 4−(3−シアノ−5−メチルフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0364】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、3−ブロモ−5−メチルベンゾニトリル(24mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%から5%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(22mg、0.039mmol、38%)を得た。
【0365】
4−(3−シアノ−5−メチルフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0366】
メチル 4−(3−シアノ−5−メチルフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(22mg、0.039mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.39mL)で希釈した。1M NaOH(0.077mL、0.077mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(50%から100%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(7.8mg、0.014mmol、37%)を白色固体として得た。
【0367】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(d,J=2.0 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.73(s,1H),7.70(s,1H),7.63(s,1H),3.36(hept,J=6.7 Hz,1H),2.40(s,3H),2.30(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):543.0[M+H]
+.
化合物81:4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−N−(1H−テトラゾール−5−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【0368】
HATU(12mg、0.030mmol)を、4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(15mg、0.023mmol)、1H−テトラゾール−5−アミン一水和物(2.9mg、0.028mmol)およびDIEPA(8.2μL、0.047mmol)のDMF(0.33mL)溶液に加えた。反応物を室温で3日間攪拌した。さらなるHATU(12mg、0.030mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。反応物を、DMSOを用いて0.5mLになるまで溶解し、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(70%から90%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(1.0mg、0.0014mmol、6%)を白色固体として得た。
【0369】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20−8.16(m,3H),7.90−7.74(m,2H),7.49(d,J=8.4 Hz,1H),3.38(hept,J=6.7 Hz,1H),2.41(s,3H),1.26(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):707.0[M+H]
+.
化合物84:4−(3−シアノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0370】
メチル 4−(3−シアノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0371】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(31mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%から10%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(23mg、0.037mmol、36%)を得た。
【0372】
4−(3−シアノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0373】
メチル 4−(3−シアノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(23mg、0.037mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.37mL)で希釈した。1M NaOH(0.075mL、0.075mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(50%から70%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(1.5mg、0.0025mmol、7%)を淡黄色固体として得た。
【0374】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.35−8.30(m,2H),8.28−8.22(m,2H),8.08−8.04(m,1H),7.77(d,J=8.4 Hz,1H),3.35(hept,J=6.5 Hz,1H),2.34(s,3H),1.25(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):596.9[M+H]
+.
化合物86:4−(3−ベンジル−5−メチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0375】
3−ベンジル−5−メチルイソオキサゾール
【0376】
フラスコに、3−(ブロモメチル)−5−メチルイソオキサゾール(1g、5.68mmol)、フェニルボロン酸(0.831g、6.82mmol)、炭酸ナトリウム(3.01g、28.4mmol)、ジオキサン(11ml)、水(2.8ml)、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.657g、0.568mmol)を加えた。混合物に窒素を15分間バブリングして脱気し、次いで、16時間かけて85℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルおよび水を加えた。混合物を分液漏斗に移し、相を分離させた。有機相を塩水で洗浄し、有機相にSiO
2を加え、溶媒を蒸発させた。SiO2の上の未精製生成物を、SiO
2カラムを用い、0−100%の酢酸エチルのヘキサン溶液の勾配を使用してISCOで精製し、表題化合物(0.57g、3.29mmol、57.9%)を無色油状物として得た。
【0377】
3−ベンジル−4−ヨード−5−メチルイソオキサゾール
【0378】
3−ベンジル−5−メチルイソオキサゾール(0.28g、1.617mmol)が入ったフラスコに、TFA(1.6ml)およびN−ヨードコハク酸イミド(0.364g、1.617mmol)を加えた。混合物を25℃で1時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、分液漏斗に移し、水で2回、次いで飽和NaHCO
3水溶液、次いで、飽和Na
2S
2O
3水溶液、次いで塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮し、表題化合物(0.48g、1.605mmol、99%)を淡黄色固体として得た。
【0379】
4−(3−ベンジル−5−メチルイソオキサゾール−4−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0380】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、3−ベンジル−4−ヨード−5−メチルイソオキサゾール(30mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12.4mg、0.52mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を90℃で15分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(55%から75%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(8.9mg、0.015mmol、18%)を淡黄色固体として得た。
【0381】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(d,J=2.0 Hz,1H),8.00(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.22−7.12(m,3H),7.01−6.97(m,2H),3.97−3.84(ABquartet,2H),3.35(hept,J=6.7 Hz,1H),2.25(s,3H),1.70(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):599.1[M+H]
+.
化合物89:4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0382】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルボロン酸(19mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を100℃で1時間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(50%から100%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(9.9mg、0.0018mmol、19%)を白色固体として得た。
【0383】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 14.23(s,1H),8.20(d,J=2.1 Hz,1H),8.01(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.75(d,J=8.5 Hz,1H),7.05−6.99(m,2H),6.92(dd,J=8.0、1.7 Hz,1H),6.07(s,2H),3.33(hept,J=6.7 Hz,1H),2.28(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):547.9[M+H]
+.
化合物92:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−メチルイソチアゾール−5−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0384】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、5−ブロモ−3−メチルイソチアゾール(22mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12.4mg、0.52mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を90℃で15分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(40%から60%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(10mg、0.019mmol、19%)を淡黄色固体として得た。
【0385】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(d,J=2.1 Hz,1H),8.04(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.40(s,1H),3.35(hept,J=6.7 Hz,1H),2.45(s,3H),2.41(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):524.9[M+H]
+.
化合物94:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0386】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、5−ブロモ−1,3−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(25mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12.4mg、0.52mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を90℃で45分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(35%から55%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(12mg、0.022mmol、22%)を淡黄色固体として得た。
【0387】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(d,J=2.1 Hz,1H),8.01(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.75(d,J=8.5 Hz,1H),7.71(d,J=2.2 Hz,1H),7.41−7.39(m,1H),3.48(s,3H),3.35(hept,J=6.7 Hz,1H),2.28(s,3H),2.03(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):549.0[M+H]
+.
化合物95:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロ−5−メチルフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0388】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、1−ブロモ−3−フルオロ−5−メチルベンゼン(23mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12.4mg、0.52mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を90℃で45分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(60%から80%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(13mg、0.024mmol、24%)を淡黄色固体として得た。
【0389】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.21(d,J=2.0 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.75(d,J=8.5 Hz,1H),7.13(s,1H),7.11(d,J=9.9 Hz,1H),7.07(d,J=9.7 Hz,1H),3.35(hept,J=6.7 Hz,1H),2.36(s,3H),2.31(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):536.0[M+H]
+.
化合物97:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−イソプロポキシ−5−メチルフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0390】
1−ブロモ−3−イソプロポキシ−5−メチルベンゼン
【0391】
2−ヨードプロパン(136mg、0.802mmol)を、3−ブロモ−5−メチルフェノール(100mg、0.535mmol)およびK
2CO
3(118mg、0.855mmol)のDMF(0.53mL)中の混合物に加えた。反応物を室温で18時間攪拌した。水(5mL)および酢酸エチル(5mL)を加えた。相を分離させた。有機層を1N NaOH(2x5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、表題化合物(90mg、0.39mmol、74%)を得て、これを直接使用した。
【0392】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−イソプロポキシ−5−メチルフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0393】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、1−ブロモ−3−イソプロポキシ−5−メチルベンゼン(28mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%から5%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(31mg、0.052mmol、51%)を得た。
【0394】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−イソプロポキシ−5−メチルフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0395】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−イソプロポキシ−5−メチルフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(31mg、0.052mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.52mL)で希釈した。1M NaOH(0.11mL、0.11mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(65%から85%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(7.3mg、0.013mmol、24%)を白色固体として得た。
【0396】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.23(s,1H),8.04(d,J=8.3 Hz,1H),7.75(d,J=8.3 Hz,1H),6.84−6.79(m,2H),6.74(s,1H),4.60(hept,J=6.0 Hz,1H),2.30(s,3H),2.30(s,3H),1.28(d,J=6.0 Hz,6H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):576.2[M+H]
+.
化合物98:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−メチル−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0397】
3−(3−ブロモ−5−メチルフェノキシ)オキセタン
【0398】
3−ブロモオキセタン(110mg、0.802mmol)を、3−ブロモ−5−メチルフェノール(100mg、0.535mmol)、KI(133mg、0.802mmol)およびK
2CO
3(118mg、0.855mmol)のDMF(0.53mL)中の混合物に加えた。反応物を100℃で18時間攪拌した。水(5mL)および酢酸エチル(5mL)を加えた。相を分離させた。有機層を1N NaOH(2×5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、表題化合物(98mg、0.40mmol、75%)を得て、これを直接使用した。
【0399】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−メチル−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0400】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、3−(3−ブロモ−5−メチルフェノキシ)オキセタン(30mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(10%から20%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(18mg、0.029mmol、28%)を得た。
【0401】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−メチル−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0402】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−メチル−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(18mg、0.029mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.29mL)で希釈した。1M NaOH(0.058mL、0.058mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(50%から100%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(4.1mg、0.0069mmol、24%)を白色固体として得た。
【0403】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(s,1H),8.03(d,J=7.0 Hz,1H),7.76(d,J=8.6 Hz,1H),6.91(s,1H),6.68−6.62(m,2H),5.27(q,J=5.1 Hz,1H),4.94(t,J=6.9 Hz,1H),4.56(dd,J=7.6、5.1 Hz,2H),3.36(hept,J=6.7 Hz,1H),2.32(s,3H),2.30(s,3H),1.25(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):590.2[M+H]
+.
化合物100:4−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−メチルフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0404】
1−(3−ブロモ−5−メチルフェニル)−1H−イミダゾール
【0405】
3−ブロモ−5−メチルベンゼンアミン(500mg、2.69mmol)、酢酸アンモニウム(207mg、2.69mmol)および水(0.4mL)のAcOH(1.35mL)溶液を、30分間で(プッシュシリンジ)、ホルムアルデヒド(水中37%w/w、200μL、2.69mmol)およびグリオキサール(水中40%w/w、308μL、2.69mmol)のAcOH(1.35mL)溶液に70℃で加えた。反応物をこの温度で18時間攪拌した。反応物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にゆっくりと注いだ。いくらかの水を加え、沈殿した固体を濾過した。濾液をDCMで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、表題化合物(378mg、1.59mmol、59%)を橙色油状物として得た。
【0406】
4−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−メチルフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0407】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、1−(3−ブロモ−5−メチルフェニル)−1H−イミダゾール(29mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(12.4mg、0.52mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を90℃で45分間加熱した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(50%から100%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(6.6mg、0.011mmol、11%)を淡黄色固体として得た。
【0408】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(s,1H),8.14(d,J=2.1 Hz,1H),7.96(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.70−7.67(m,2H),7.48(m,1H),7.46(m,1H),7.20(s,1H),7.06(s,1H),3.29(hept,J=6.7 Hz,1H),2.35(s,3H),2.27(s,3H),1.18(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):584.1[M+H]
+.
化合物102:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチル−6−モルホリノピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0409】
4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート
【0410】
Tf
2O(107μL、0.638mmol)を、4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−オール(100mg、0.532mmol)およびEt
3N(89μL、0.64mmol)のDCM(2.7mL)溶液に0℃でゆっくりと加えた。反応物をこの温度で10分間攪拌した。NaHCO
3(10mL)の飽和水溶液を加え、混合物をDCMで抽出した(2×10mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(5%)を用い、フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(139mg、0.434mmol、82%)を無色油状物として得た。
【0411】
4−(4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−イル)モルホリン
【0412】
4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(100mg、0.312mmol)およびモルホリン(54mg、0.63mmol)のDMSO(2mL)溶液を80℃で18時間加熱した。水(10mL)を加え、反応物をEtOAcで抽出した(2×10mL)。合わせた有機層を塩水で洗浄し(3×10mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。未精製生成物(80mg、0.312mmol、定量的な収率)を精製することなく使用した。
【0413】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチル−6−モルホリノピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0414】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(25mg、0.051mmol)、4−(4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−イル)モルホリン(16mg、0.062mmol)、Pd(PPh
3)
4(6mg、0.005mmol)、Na
2CO
3(27mg、0.26mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.0mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(10%から20%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(15mg、0.025mmol、48%)を淡橙色油状物として得た。
【0415】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチル−6−モルホリノピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0416】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチル−6−モルホリノピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(15mg、0.025mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.25mL)で希釈した。1M NaOH(0.049mL、0.049mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのNH
4CO
2Hを含有する)(30%から70%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(4.1mg、0.0068mmol、28%)を白色固体として得た。
【0417】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.21(d,J=1.9 Hz,1H),8.03(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),6.66(s,1H),6.64(s,1H),3.72−3.68(m,4H),3.48−3.43(m,4H),3.36(hept,J=6.7 Hz,1H),2.35(s,3H),2.33(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):604.0[M+H]
+.
化合物103:1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0418】
2−クロロ−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール
【0419】
1−(3−メトキシフェニル)−2−チオシアナトエタノン(4.43g、21.4mmol)および4N HCl ジオキサン溶液(32mL、128mmol)のジオキサン(21mL)中の混合物を室温で20時間攪拌した。混合物を高減圧下で濃縮し、残渣をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液、塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮し、表題化合物(4.80g、21.3mmol、99%)を得た。
【0420】
2−クロロ−5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール
【0421】
n−BuLiのヘキサン2.5M溶液(2.66mL、6.65mmol)を、2−クロロ−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール(1.00g、4.43mmol)のTHF(14.8mL)溶液に−78℃で加えた。混合物を同じ温度で20分間攪拌した。次いで、ジイソプロピルジスルフィド(0.94mL、1.42mmol)を加え、反応混合物を同じ温度で30分間攪拌した。水を加えて反応混合物をクエンチし、次いで、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、ヘキサンで溶出し、表題化合物(685mg、2.29mmol、52%)を得た。
【0422】
2−ヒドラジニル−5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール
【0423】
マイクロ波用バイアル中、ヒドラジンHCl塩(91.0mg、1.33mmol)、2−クロロ−5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール(200mg、0.667mmol)およびDIPEA(233μL、1.33mmol)をNMP(2.2mL)に溶解した。バイアルを、マイクロ波を照射しつつ2時間かけて150℃まで加熱した。未精製生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、H
2O中、10%から75% MeCNの勾配を有する)によって精製し、表題化合物(119mg、0.403mmol、60%)を灰色固体として得た。
【0424】
メチル 1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0425】
メチル 2−(メトキシイミノ)−3−(2−ニトロベンジル)−4−オキソペンタノエート(92mg、0.30mmol)のMeOH(3.0mL)溶液に、2−ヒドラジニル−5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール(88mg、0.30mmol)を加え、その後、HCl 12N(99.5μL、1.19mmol)を滴下した。反応混合物を加熱して一晩環流させた。未精製生成物を高減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中、0%から20% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(119mg、0.200mmol、67%)を得た。
【0426】
1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0427】
メチル 1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(3−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−ニトロベンジル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(60mg、0.11mmol)を、MeOH/THFの1/1混合物(1mL)に溶かした溶液に、1N NaOH(223μL、0.22mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。3N HClを用いてpH4になるまでクエンチし、反応混合物を高減圧下で濃縮した。未精製生成物をDCMで希釈し、分液漏斗に移した。有機層を水(2回)および塩水(2回)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、高減圧下で濃縮した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(54.7mg、0.104mmol、94%)を白色固体として得た。
【0428】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 13.96(s,1H),8.00(dd,J=8.1、1.2 Hz,1H),7.65(td,J=7.6、1.3 Hz,1H),7.58−7.48(m,2H),7.38(t,J=8.0 Hz,1H),7.22(d,J=6.9 Hz,1H),6.99(ddd,J=8.3、2.6、0.9 Hz,1H),4.24(s,2H),3.80(s,3H),3.36−3.28(m,1H),2.08(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):525.1[M+1]
+.
化合物108:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0429】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0430】
ジオキサン/H
2O溶液(4/1)に窒素を流し、次いで、この溶液(2mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50.0mg、0.096mmol)、3−ニトロフェニルボロン酸(19.2mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51.0mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11.0mg、0.01mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。1N NaOH(100μL、0.10mmol)を加え、反応混合物を50℃で5時間攪拌した。さらなる1N NaOH(100μL、0.10mmol)を加え、反応混合物を85℃で一晩攪拌した。1N HClでクエンチした。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、H
2O中、60%から80% MeCNの勾配を用いる)によって精製し、表題化合物(14.9mg、0.03mmol、28%)を黄色固体として得た。
【0431】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.36(s,1H),8.24−8.20(m,2H),8.04(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.99−7.95(m,1H),7.79−7.73(m,2H),3.43−3.31(m,1H),2.33(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):549.1[M+1]
+.
化合物112:4−(3−クロロフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0432】
4−(3−クロロフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0433】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50.0mg、0.096mmol)、3−クロロフェニルボロン酸(18.0mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51.0mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11.0mg、0.01mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(12.0mg、0.48mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波の中、90℃で10分間攪拌した。1N HClで酸性化し、高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、65−85% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(20.3mg、0.04mmol、39%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0434】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20(d,J=2.1 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.75(d,J=8.5 Hz,1H),7.57−7.53(m,1H),7.52−7.42(m,3H),3.39−3.25(m,1H),2.31(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):538.0[M+1]
+.
化合物115:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0435】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0436】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50.0mg、0.096mmol)、3−メトキシフェニルボロン酸(18.2mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51.0mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11.0mg、0.01mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(12.0mg、0.48mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波の中、90℃で25分間攪拌した。1N HClで酸性化し、高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、65−85% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(10.6mg、0.02mmol、21%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0437】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(d,J=1.9 Hz,1H),8.03(dd,J=8.5、1.9 Hz,1H),7.74(d,J=8.5 Hz,1H),7.36(t,J=8.0 Hz,1H),7.09−7.03(m,2H),6.94(d,J=8.0 Hz,1H),3.78(s,3H),3.42−3.29(m,1H),2.29(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):534.1[M+1]
+.
化合物118:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−m−トリル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0438】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−m−トリル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0439】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50.0mg、0.096mmol)、m−トリルボロン酸(16.3mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51.0mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11.0mg、0.01mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(12.0mg、0.48mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波の中、90℃で25分攪拌した。1N HClで酸性化し、高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、65−85% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(19.0mg、0.04mmol、38%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0440】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(d,J=2.0 Hz,1H),8.03(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.73(d,J=8.5 Hz,1H),7.35−7.23(m,3H),7.18(d,J=7.2 Hz,1H),3.42−3.28(m,1H),2.36(s,3H),2.29(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):518.1[M+1]
+.
化合物129:2−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2’−エチル−5−メチル−4,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3−カルボン酸
【0441】
1−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
【0442】
NaHの鉱物油中の60%分散物(50.0mg、1.24mmol)をDMF(2mL)に懸濁させ、その後、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(200mg、1.03mmol)のDMF(550μL)溶液を加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。ヨードメタン(132μL、1.65mmol)を滴下し、攪拌を2日間続けた。水を加え、反応混合物をEtOAcで抽出した。有機層を水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中、0%から30% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(62.7mg、0.28mmol、27%)を黄色油状物として得た。
【0443】
メチル 2−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2’−エチル−5−メチル−4,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3−カルボキシレート
【0444】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50.0mg、0.10mmol)、1−エチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(25.6mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51.0mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11.0mg、0.01mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中、0%から30% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(24.4mg、0.05mmol、47%)を黄色油状物として得た。
【0445】
2−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2’−エチル−5−メチル−4,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3−カルボン酸
【0446】
メチル 2−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−2’−エチル−5−メチル−4,4’−ビ(2H−ピラゾール)−3−カルボキシレート(24.0mg、0.05mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)(1mL)の混合物に溶解し、LiOH(5.0mg、0.2mmol)で処理した。反応混合物をマイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。1N HClで中和し、高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、50−70% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(13.2mg、0.03mmol、56%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0447】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20(d,J=2.1 Hz,1H),8.04−7.99(m,2H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.66(d,J=0.7 Hz,1H),4.18(q,J=7.3 Hz,2H),3.40−3.29(m,1H),2.36(s,3H),1.40(t,J=7.3 Hz,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):522.0[M+1]
+.
化合物131:(4−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル)(1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−o−トリル−1H−ピラゾール−5−イル)メタノン
【0448】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−o−トリル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(10.0mg、0.02mmol)およびtert−ブチル ピペリジン−4−イルメチルカルバメート(5.0mg、0.02mmol)をDMF(0.5mL)に溶解し、HATU(10.0mg、0.03mmol)を加え、その後、DIPEA(6.6μL、0.04mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物をジオキサン(0.5mL)に溶解し、4N HCl(200μL)で処理し、室温で一晩攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(4.6mg、0.007mmol、39%)を凍結乾燥後にオフホワイト色固体として得た。
【0449】
1H NMR(500MHz、DMSO)回転異性体の複合混合物;MS(m/z):614.2[M+1]
+。
化合物136:(4−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル)(4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メタノン
【0450】
4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(20mg、0.031mmol)およびtert−ブチル ピペリジン−4−イルメチルカルバメート(9.0mg、0.042mmol)をDMF(0.5mL)に溶解し、HATU(17mg、0.045mmol)を加え、その後、DIPEA(12μL、0.068mmol)を加えた。反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物をジオキサン(0.5mL)に溶解し、4N HCl(200μL)で処理し、室温で一晩攪拌した。さらなる4N HCl(200uL)を加え、攪拌を週末の間続けた。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、70−90% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(4.3mg、0.006mmol、19%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0451】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20(s,1H),8.14(d,J=2.0 Hz,1H),8.10−8.06(m,2H),8.04(s,1H),7.81(d,8.5 Hz,1H),4.57−4.48(m,1H),3.59−3.48(m,1H),3.41−3.31(m,1H),3.03−2.90( m、1H),2.77−2.59(m,2H),2.41(s,3H),2.26−2.17(m,1H),2.15−1.96(m,1H),1.89−1.79(m,1H),1.66−1.50(m,1H),1.48−1.30(m,2H),1.27−1.5(m,6H),0.76−0.60(m,1H),0.28−0.15(m 1H).MS(m/z):738.0[M+1]+.
化合物137:N−(2−アミノエチル)−4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−N,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【0452】
4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(20mg、0.031mmol)およびtert−ブチル(2−(メチルアミノ)エチル)カルバメート(7.0mg、0.042mmol)をDMF(0.5mL)に溶解し、HATU(17mg、0.045mmol)を加え、その後、DIPEA(12μL、0.068mmol)を加えた。反応混合物を一晩攪拌した。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物をジオキサン(0.5mL)に溶解し、4N HCl(200μL)で処理し、室温で4時間攪拌した。さらなる4N HCl(200μL)を加え、攪拌を一晩続けた。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、80−100% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(5.8mg、0.008mmol、27%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0453】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.18(s,0.5H),8.16(s,0.5H),8.15(d,J=2.1 Hz,0.5H),8.13(s,1H),8.12(d,J=2.1 Hz,0.5H),8.10(dd,J=2.1、8.5 Hz,0.5H),8.08(s,1H),8.03(dd,J=2.1、8.5 Hz,0.5H),7.80(d,J=8.5 Hz,0.5H),7.79(d,J=8.5 Hz,0.5H),3.77−3.68(m,0.5H),3.43−3.34(m,1.5H),3.14−2.99(m,2H),2.98(s,1.5H),2.80(s,1.5H),2.66−2.57(m,1.5H),2.47−2.27(m,1.5H),2.41(s,3H),1.27−1.23(m,6H).MS(m/z):696.2[M+1]
+.
化合物139:(4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)(モルホリノ)メタノン
【0454】
4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(20mg、0.031mmol)およびモルホリン(4.0mg、0.042mmol)をDMF(0.5mL)に溶解し、HATU(17mg、0.045mmol)を加え、その後、DIPEA(12μL、0.068mmol)を加えた。反応混合物を一晩攪拌した。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、80−100% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(9.4mg、0.013mmol、42%)を凍結乾燥後にオフホワイト色固体として得た。
【0455】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(s,1H),8.13(d,J=2.1 Hz,1H),8.08(s,2H),8.04(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.82(d,J=8.5 Hz,1H),3.84−3.77(m,1H),3.73−3.66(m,1H),3.48−3.44(m,1H),3.42−3.36(m,1H),3.35−3.19(m,4H),3.04−2.96(m,1H),2.40(s,3H),1.27−1.23(m,6H).MS(m/z):709.1[M+1]
+.
化合物140:4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−N,N,3−トリメチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【0456】
4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(20mg、0.031mmol)およびジメチルアミン塩酸塩(3.0mg、0.042mmol)をDMF(0.5mL)に溶解し、HATU(17mg、0.045mmol)を加え、その後、DIPEA(12μL、0.068mmol)を加えた。反応混合物を一晩攪拌した。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、80−100% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(6.9mg、0.010mmol、33%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0457】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.17(s,1H),8.14(d,J=2.1 Hz,1H),8.09−8.06(m,3H),7.81(d,J=8.5 Hz,1H),3.43−3.34(m,1H),2.99(s,3H),2.80(s,3H),2.42(s,3H),1.26(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):667.1[M+1]
+.
化合物141:(4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)(4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル)メタノン
【0458】
4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(20mg、0.031mmol)およびピペリジン−4−イルMeOH(5.0mg、0.042mmol)をDMF(0.5mL)に溶解し、HATU(17mg、0.045mmol)を加え、その後、DIPEA(12μL、0.068mmol)を加えた。反応混合物を一晩攪拌した。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、80−100% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(9.4mg、0.013mmol、41%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0459】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(s,1H),8.14(d,J=2.0 Hz,1H),8.10−8.05(m,2H),8.03(s,1H),7.81(d,J=8.5 Hz,1H),4.58−4.51(m,1H),4.49−4.43(m,1H),4.11−4.06(m,1H),3.56−3.50(m,1H),3.42−3.34(m,1H),3.07−2.93(m,2H),2.76−2.64(m,1H),2.41(s,3H),1.82−1.74(m,1H),1.63−1.44(m,2H),1.27−1.24(m,6H),0.78−0.65(m,1H),0.31−0.17(m,1H).MS(m/z):737.1[M+1]
+.
化合物142:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−イソブチルチアゾール−2−イル)−1’,3−ジメチル−1H,1’H−[4,4’−ビピラゾール]−5−カルボン酸
【0460】
1−(2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−5−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
【0461】
2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール(2.00g、7.56mmol)およびイソプロピルアルデヒド(966μL、10.6mmol)のTHF(40mL)の冷たい−78℃溶液に、2.5M nBuLi(4.8mL、12mmol)を滴下した。反応混合物を−78℃で2時間攪拌した。さらなるイソプロピルアルデヒド(290μL、3.18mmol)および2.5MnBuLi(1.5mL、3.8mmol)を加え、攪拌を1時間続けた。反応混合物を飽和NH4Clでクエンチし室温まで加温した。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(815mg、2.42mmol、32%)を黄色油状物として得た。
【0462】
2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−イソブチルチアゾール
【0463】
1−(2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)チアゾール−5−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(500mg、1.49mmol)をDCM(15mL)に溶解し、トリエチルシラン(710μL、4.46mmol)を加え、その後、TFA(34μL、0.45mmol)を加えた。反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。さらなるトリエチルシラン(1.2mL、7.43mmol)、その後、TFA(1.6mL、21mmol)を加え、攪拌を一晩続けた。反応混合物を高減圧下で蒸発させた。残渣を飽和NaHCO
3で処理し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮し、表題化合物(382mg、1.19mmol、80%)、これをさらに精製することなく使用した。
【0464】
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニル−5−イソブチルチアゾール
【0465】
マイクロ波用バイアル中、ヒドラジンHCl塩(163mg、2.38mmol)、2−クロロ−4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−イソブチルチアゾール(382mg、1.19mmol)およびDIPEA(416μL、2.38mmol)をNMP(4.0mL)に溶解した。このバイアルにマイクロ波を照射しつつ、2時間かけて150℃まで加熱した。さらなるヒドラジンHCl塩(163mg、2.38mmol)およびDIPEA(416μL、2.38mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、150℃までの加熱をさらに1時間続けた。反応混合物をEt
2Oで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。未精製生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、H
2O中、60−80% MeCNの勾配を用いる)によって精製し、表題化合物(33mg、0.10mmol、9%)を黄色油状物として得た。
【0466】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−イソブチルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0467】
メチル 2−(メトキシイミノ)−4−オキソペンタノエート(17mg、0.10mmol)のMeOH(1.0mL)溶液に、4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニル−5−イソブチルチアゾール(32mg、0.10mmol)を加え、その後、HCl 12N(33μL、0.40mmol)を滴下した。反応混合物を加熱して一晩環流させた。未精製生成物を高減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中の0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(23mg、0.054mmol、54%)を得た。
【0468】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−イソブチルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0469】
Br
2のDCM 2M溶液(55μL、0.11mmol)を、メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−イソブチルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(23mg、0.054mmol)のDCM(0.5mL)溶液に加えた。反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。一晩攪拌する前に、2回のさらなる増分の2M Br
2/DCM(55μL、0.11mmol、それぞれ)を加えた。1日かけて、3回のさらなる増分の2M Br
2/DCM(55μL、0.11mmol、それぞれ)を加えた。反応混合物をNa
2S
2O
3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(7.4mg、0.015mmol、29%)を黄色油状物として得た。
【0470】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−イソブチルチアゾール−2−イル)−1’,3−ジメチル−1H,1’H−[4,4’−ビピラゾール]−5−カルボン酸
【0471】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−イソブチルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(7.0mg、0.015mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(3.7mg、0.018mmol)およびNa
2CO
3(8.0mg、0.075mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(2.0mg、0.002mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(1.8mg、0.075mmol)を加え、マイクロ波の中、110℃で10分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、50−70% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(2.0mg、0.004mmol、28%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0472】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.94(s,1H),7.79(d,J=2.0 Hz,1H),7.74(d,J=8.4 Hz,1H),7.64(s,1H),7.60(dd,J=8.4、2.0 Hz,1H),3.88(s,3H),2.84(d,J=7.1 Hz,2H),2.34(s,3H),1.93−1.82(m,1H),0.93(d,J=6.6 Hz,6H).MS(m/z):490.0[M+1]
+.
化合物143:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3,5−ジメチルフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0473】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、(3,5−ジメチルフェニル)ボロン酸(17mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11mg、0.010mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3,5−ジメチルフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートを、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3,5−ジメチルフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートを得て、これを加水分解に直接使用した。H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.0mL)に溶解し、LiOH(12mg、0.48mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で10分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、70−90% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(1.7mg、0.003mmol、3%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0474】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.17(s,1H),8.03−7.96(m,1H),7.68(d,J=8.4 Hz,1H),7.02(s,2H),6.90(s,1H),3.30−3.25(m,1H),2.23(s,6H),2.20(s,3H),1.17(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):532.1[M+1]
+.
化合物144:4−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0475】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、(3,5−ジクロロフェニル)ボロン酸(23mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11mg、0.010mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で10分間攪拌した。さらなるLiOH(12mg、0.48mmol)を加え、マイクロ波の中、110℃での攪拌を30分間続けた。高減圧下で蒸発させた。精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、65−85% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(15mg、0.026mmol、27%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0476】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(d,J=2.1 Hz,1H),8.01(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),777(d,J=8.5 Hz,1H),7.68−7.65(m,1H),7.54(d,J=1.9 Hz,2H),3.42−3.32(m,1H),2.31(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):571.8[M+1]+.
化合物145:4−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0477】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、2−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(32mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11mg、0.010mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で10分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、65−85% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(16mg、0.028mmol、29%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0478】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.23(d,J=1.7 Hz,1H),8.04(dd,J=8.4、1.7 Hz,1H),7.73(d,J=8.4 Hz,1H),7.13(s,1H),7.05(s,1H),7.02(s,1H),3.80(s,3H),3.38−3.32(m,1H),2.30(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):568.0[M+1]
+.
化合物146:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0479】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、2−(3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(36mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11mg、0.010mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で10分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、65−85% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(15mg、0.024mmol、25%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0480】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20(d,J=2.1 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.38(s,1H),7.35(s,1H),7.28(s,1H),3.88(s,3H),3.40−3.32(m,1H),2.33(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):601.9[M+1]
+.
化合物147:4−(3−クロロ−5−メチルフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0481】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、(3−クロロ−5−メチルフェニル)ボロン酸(20mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11mg、0.010mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で10分間攪拌した。さらなるLiOH(12mg、0.48mmol)を加え、マイクロ波の中、110℃での攪拌を10分間続けた。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、70−90% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(22mg、0.040mmol、42%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0482】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20(d,J=2.1 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.32(s,1H),7.30(s,1H),7.25(s,1H),3.41−3.31(m,1H),2.36(s,3H),2.30(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):552.0[M+1]
+.
化合物148:4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−N−(メチルスルホニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【0483】
4−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(43mg、0.068mmol)、EDCI塩酸塩(20mg、0.10mmol)およびDMAP(18mg、0.15mmol)のDCM(0.5mL)懸濁物に、メタンスルホンアミド(9.7mg、0.10mmol)を加えた。反応混合物を室温で7時間攪拌した。さらなるメタンスルホンアミド(14mg、0.15mmol)を加え、攪拌を一晩続けた。さらなるEDCI塩酸塩(10mg、0.052mmol)およびメタンスルホンアミド(9.7mg、0.10mmol)を加え、攪拌をさらに1日続けた。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、55−75% MeCN/AmBicarb 10mM、pH10.0で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(7.1mg、0.010mmol、15%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0484】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.26(s,1H),8.18(s,2H),8.15−8.06(m,2H),7.70(d,J=8.5 Hz,1H),7.33−7.28(m,1H),3.43−3.31(m,1H),2.92(bs、3H),2.37(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):717.1[M+1]
+.
化合物150:4−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(4−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0485】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(63mg、0.12mmol)、(3,5−ジクロロフェニル)ボロン酸(28mg、0.15mmol)およびNa
2CO
3(64mg、0.61mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(14mg、0.012mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(15mg、0.61mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で10分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、70−90% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(15mg、0.026mmol、21%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0486】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.02−8.00(m,2H),7.70−7.68(m,1H),7.65−6.63(m,1H),7.57−7.53(m,2H),3.40−3.33(m,1H),2.30(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):571.9[M+1]
+.
化合物151:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0487】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(16mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(51mg、0.48mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11mg、0.010mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(12mg、0.48mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で10分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(19mg、0.037mmol、38%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0488】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.21(d,J=2.1 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.74(d,J=8.5 Hz,1H),7.53−7.47(m,1H),7.36−7.30(m,2H),7.25−7.18(m,1H),3.38−3.33(m,1H),2.31(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):522.0[M+1]
+.
化合物152:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロ−5−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0489】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、(1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸(50mg、0.10mmol)、3−ブロモ−5−フルオロフェノール(23mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(55mg、0.52mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(12mg、0.010mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(12mg、0.51mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、55−75% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(12mg、0.022mmol、21%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0490】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 10.05(s,1H),8.24(d,J=2.1 Hz,1H),8.04(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.73(d,J=8.5 Hz,1H),7.09(bs、1H),6.80−6.73(m,2H),6.56−6.49(m,1H),3.39−3.31(m,1H),2.28(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):538.0[M+1]
+.
化合物154:4−(3−クロロ−5−ヒドロキシフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0491】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、(1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸(50mg、0.10mmol)、3−ブロモ−5−クロロフェノール(25mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(55mg、0.52mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(12mg、0.010mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサン中、0%から30% EtOAc勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、4−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸vv(24mg、0.042mmol、41%)を黄色油状物として得た。H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.0mL)に溶解し、LiOH(5.0mg、0.21mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(8.9mg、0.016mmol、16%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0492】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 10.06(s,1H),8.26(d,J=2.1 Hz,1H),8.07(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.74(d,J=8.5 Hz,1H),7.15(bs、1H),7.01(s,1H),6.88(s,1H),6.76(s,1H),3.42−3.34(m,1H),2.27(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):554.0[M+1]
+.
化合物155:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(1−メチル−1H−インドール−7−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0493】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、(1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸(50mg、0.10mmol)、7−ブロモ−1−メチル−1H−インドール(25mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(55mg、0.52mmol)の混合物を加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(12mg、0.010mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。LiOH(12mg、0.51mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で30分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、65−85% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(6.7mg、0.012mmol、12%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0494】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(d,J=2.1 Hz,1H),7.99(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),7.60(d,J=7.2 Hz,1H),7.28(d,J=3.1 Hz,1H),7.10−7.03(m,1H),6.91(dd,J=7.1、0.9 Hz,1H),6.48(d,J=3.1 Hz,1H),3.47(s,3H),3.42−3.34(m,1H),2.04(s,3H),1.25(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):557.0[M+1]
+.
化合物157:1−(4−(2−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0495】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(2−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0496】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(97.9mg、0.215mmol)、(2−クロロフェニル)ボロン酸(33.6mg、0.215mmol)、K
2CO
3(149mg、1.08mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(10.8mg、0.02mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(40.5mg、0.083mmol、38%)を黄色油状物として得た。
【0497】
メチル 1−(4−(2−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0498】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(2−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(41mg、0.083mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(47mg、0.20mmol)およびNa
2CO
3(44mg、0.42mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.6mg、0.008mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、10%から40% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(23mg、0.044mmol、53%)を黄色油状物として得た。
【0499】
1−(4−(2−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0500】
メチル 1−(4−(2−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(23mg、0.045mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(5.4mg、0.23mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、40−60% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(7.4mg、0.015mmol、33%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0501】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.59−7.56(m,1H),7.51−7.42(m,3H),7.11(s,2H),3.24−3.17(m,1H),2.45(s,6H),2.32(s,3H),1.15(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):499.3[M+1]
+.
化合物158:1−(4−(3−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0502】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0503】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(97.9mg、0.215mmol)、(3−クロロフェニル)ボロン酸(33.6mg、0.215mmol)、K
2CO
3(149mg、1.08mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(10.8mg、0.02mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(91mg、0.19mmol、85%)を黄色油状物として得た。
【0504】
メチル 1−(4−(3−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0505】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(91.0mg、0.187mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(105mg、0.45mmol)およびNa
2CO
3(99mg、0.93mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(22mg、0.019mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、10%から40% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(15mg、0.028mmol、15%)を黄色油状物として得た。
【0506】
1−(4−(3−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0507】
メチル 1−(4−(3−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(15mg、0.029mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(3.5mg、0.15mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、40−60% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(2.2mg、0.004mmol、15%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0508】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.04−7.97(m,2H),7.55−7.46(m,2H),7.16(s,2H),3.38−3.30(m,1H),2.46(s,6H),2.33(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):499.4[M+1]
+.
化合物159:1−(4−(4−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0509】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(97.9mg、0.215mmol)、(4−クロロフェニル)ボロン酸(33.6mg、0.215mmol)、K2CO3(149mg、1.08mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl2(10.8mg、0.02mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(86mg、0.18mmol、80%)を黄色油状物として得た。
【0510】
メチル 1−(4−(4−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0511】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(85.6mg、0.176mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(98mg、0.42mmol)およびNa
2CO
3(93mg、0.88mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(20mg、0.018mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、10%から40% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(54mg、0.11mmol、60%)を黄色油状物として得た。
【0512】
1−(4−(4−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0513】
メチル メチル 1−(4−(4−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(54mg、0.11mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(12.6mg、0.525mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、40−60% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(11.5mg、0.023mmol、22%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0514】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.06−8.01(m,2H),7.55−7.51(m,2H),7.15(s,2H),3.38−3.29(m,1H),2.45(s,6H),2.32(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):499.4[M+1]
+.
化合物160:1−(4−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0515】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0516】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(97.9mg、0.215mmol)、(2,4−ジクロロフェニル)ボロン酸(41mg、0.22mmol)、K
2CO
3(149mg、1.08mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(10.8mg、0.02mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(91mg、0.17mmol、79%)を黄色油状物として得た。
【0517】
メチル 1−(4−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0518】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(90.7mg、0.174mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(97mg、0.42mmol)およびNa
2CO
3(92mg、0.87mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(20mg、0.017mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、10%から40% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(58mg、0.11mmol、61%)を黄色油状物として得た。
【0519】
1−(4−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0520】
メチル 1−(4−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(58mg、0.11mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(12.7mg、0.530mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、40−60% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(8.9mg、0.017mmol、16%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0521】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.77(d,J=2.1 Hz,1H),7.55(dd,J=8.3、2.1 Hz,1H),7.49(d,J=8.3 Hz,1H),7.12(s,2H),3.25−3.16(m,1H),2.44(s,6H),2.31(s,3H),1.15(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):533.4[M+1]
+.
化合物164:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0522】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0523】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(41mg、0.083mmol)、1−ブロモ−3−フルオロ−5−メトキシベンゼン(20mg、0.10mmol)、Pd(PPh
3)
4(10mg、0.0083mmol)、Na
2CO
3(44mg、0.42mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.7mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(10mg、0.42mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を95℃で30分間加熱した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(60%から80%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(16mg、0.028mmol、34%)を淡黄色固体として得た。
【0524】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.21(d,J=1.8 Hz,1H),8.03(dd,J=8.5、1.8 Hz,1H),7.75(d,J=8.5 Hz,1H),6.94−6.89(m,2H),6.86(d,J=11.5 Hz,1H),3.80(s,3H),3.35(sept,J=6.7 Hz,1H),2.32(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):552.1[M+1]
+.
化合物165:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−メトキシ−5−メチルフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0525】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(41mg、0.083mmol)、1−ブロモ−3−メトキシ−5−メチルベンゼン(20mg、0.10mmol)、Pd(PPh
3)
4(10mg、0.0083mmol)、Na
2CO
3(44mg、0.42mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.7mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。LiOH(10mg、0.42mmol)を加え、マイクロ波を照射しつつ、反応物を95℃で1時間加熱した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(60%から80%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(1.8mg、0.0033mmol、7%)を淡黄色固体として得た。
【0526】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.24(s,1H),8.09−8.03(m,1H),7.74(d,J=8.5 Hz,1H),6.91−6.85(m,2H),6.74(s,1H),3.75(s,3H),3.33(sept,J=6.7 Hz,1H),2.31(s,3H),2.29(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):548.1[M+1]
+.
化合物167:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチルピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0527】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチルピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0528】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(41mg、0.083mmol)、4−ブロモ−2−メチルピリジン(17mg、0.10mmol)、Pd(PPh
3)
4(10mg、0.0083mmol)、Na
2CO
3(44mg、0.42mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.7mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(10%から40%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(18mg、0.034mmol、41%)を淡黄色固体として得た。
【0529】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチルピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0530】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチルピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(18mg、0.034mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.34mL)で希釈した。1M NaOH(0.067mL、0.067mmol)を加え、反応物を室温で3日間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(30%から70%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(11mg、0.022mmol、65%)を淡黄色固体として得た。
【0531】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.52(d,J=5.2 Hz,1H),8.20(d,J=2.1 Hz,1H),8.01(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.77(d,J=8.5 Hz,1H),7.35(s,1H),7.30−7.26(m,1H),3.35(sept,J=6.7 Hz,1H),2.52(s,3H),2.34(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):519.0[M+1]
+.
化合物172:4−シクロプロピル−1−(4−シクロプロピル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0532】
メチル 4−シクロプロピル−1−(4−シクロプロピル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0533】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100.0mg、0.220mmol)、カリウムシクロプロピルトリフルオロボレート(97.5mg、0.659mmol)、Cs
2CO
3(214mg、0.659mmol)、Pd(OAc)
2(4.93mg、0.022mmol)およびブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(15.8mg、0.044mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。トルエン/水溶液(3mL、2:1)を加え、この反応混合物に窒素ガスを流して10分間バブリングさせた。このバイアルに蓋をし、100℃の油浴に16時間入れた。EtOAcおよび水を加え、水層をEtOAcで抽出し(2回)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(10%から50%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(60.6mg、0.161mmol、73%)を黄色油状物として得た。
【0534】
4−シクロプロピル−1−(4−シクロプロピル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0535】
25mL丸底フラスコ中、メチル 4−シクロプロピル−1−(4−シクロプロピル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(60.6mg、0.161mmol)をTHF/MeOH(2mL、1:1)で希釈した。NaOH 1M溶液(321μL、0.321mmol)を加え、反応物を室温で16時間攪拌した。反応混合物をHCl 1Mで酸性化し、未精製生成物を高減圧下で濃縮した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、25−45% MeCN/NH
4CO
3H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(15.0mg、0.041mmol、26%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0536】
1H NMR(500 MHz,MeOD)δ 3.15(hept,J=6.7 Hz,1H),2.33(tt,J=8.2、4.9 Hz,1H),2.28(s,3H),1.65(tt,J=8.5、5.4 Hz,1H),1.29(d,J=6.7 Hz,6H),0.97(ddd,J=7.8、4.9、2.5 Hz,2H),0.94−0.89(m,2H),0.85(ddd,J=8.5、6.2、4.2 Hz,2H),0.71−0.66(m,2H);MS(m/z):364.3[M+1]
+.
化合物173:4−シクロプロピル−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0537】
4−シクロプロピル−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0538】
トルエン/H
2O(2/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、カリウムシクロプロピルトリフルオロボレート(43mg、0.29mmol)およびCs
2CO
3(94mg、0.29mmol)の混合物を加え、その後、配位子ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(3mg、0.01mmol)および触媒Pd(OAc)
2(1mg、0.005mmol)を加えた。反応混合物を90℃で16時間加熱した。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。残渣を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.0mL)に溶解し、LiOH(12mg、0.48mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で10分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(6.2mg、0.013mmol、14%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0539】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.18(d,J=2.1 Hz,1H),8.00(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.74(d,J=8.5 Hz,1H),3.36−3.25(m,1H),2.26(s,3H),1.70−1.63(m,1H),1.22(d,J=6.7 Hz,6H),0.88−0.79(m,2H),0.69−0.61(m,2H).MS(m/z):468.1[M+1]+.
化合物174:4−(3−クロロ−5−イソプロポキシフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0540】
1−ブロモ−3−クロロ−5−イソプロポキシベンゼン
【0541】
2−ヨードプロパン(90μL、1.5mmol)を、3−ブロモ−5−クロロフェノール(200mg、0.964mmol)および炭酸カリウム(213mg、1.54mmol)のDMF(1mL)中の混合物に加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。水および酢酸エチルを加えた。層を分離させ、有機層を1N NaOHで洗浄し(2回)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させ、表題化合物を得た(219mg、0.878mmol、91%)。
【0542】
メチル 4−(3−クロロ−5−イソプロポキシフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0543】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、1−ブロモ−3−クロロ−5−イソプロポキシベンゼン(31mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(49mg、0.080mmol、78%)を淡黄色油状物として得た。
【0544】
4−(3−クロロ−5−イソプロポキシフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0545】
メチル 4−(3−クロロ−5−イソプロポキシフェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(49mg、0.080mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.80mL)で希釈した。1M NaOH(0.16mL、0.16mmol)を加え、反応物を室温で3日間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(30%から100%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(10mg、0.017mmol、21%)を淡黄色固体として得た。
【0546】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(s,1H),8.04(d,J=8.4 Hz,1H),7.74(d,J=8.5 Hz,1H),7.08(s,1H),6.99(s,2H),4.67(d,J=6.0 Hz,1H),3.35(sept,J − 6.7 Hz,1H),2.30(s,3H),1.29(d,J=6.0 Hz,6H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):596.0[M+1]
+.
化合物175:4−(3−クロロ−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0547】
1−ブロモ−3−クロロ−5−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン
【0548】
1−ブロモ−2−メトキシエタン(136μL、1.45mmol)を、3−ブロモ−5−クロロフェノール(200mg、0.964mmol)、ヨウ化カリウム(240mg、1.45mmol)および炭酸カリウム(213mg、1.54mmol)のDMF(1mL)中の混合物に加えた。反応混合物を100℃で18時間攪拌した。水および酢酸エチルを加えた。層を分離させ、有機層を1N NaOHで洗浄し(2回)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させ、表題化合物を得た(170mg、0.67mmol、70%)。
【0549】
メチル 4−(3−クロロ−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0550】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、1−ブロモ−3−クロロ−5−(2−メトキシエトキシ)ベンゼン(33mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(10%から20%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(23mg、0.037mmol、36%)を淡黄色油状物として得た。
【0551】
4−(3−クロロ−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0552】
メチル 4−(3−クロロ−5−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(23mg、0.037mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.37mL)で希釈した。1M NaOH(0.073mL、0.073mmol)を加え、反応物を室温で3日間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(30%から70%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(10mg、0.016mmol、45%)を淡黄色固体として得た。
【0553】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.24(s,1H),8.06(d,J=8.2 Hz,1H),7.74(d,J=8.5 Hz,1H),7.15(s,1H),7.07(s,1H),7.01(s,1H),4.16−4.12(m,2H),3.68−3.65(m,2H),3.35(sept,J=6.7 Hz,1H),3.31(s,3H),2.30(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):611.9[M+1]
+.
化合物176:1−(4−(3−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0554】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0555】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(97.9mg、0.215mmol)、(3−クロロフェニル)ボロン酸(33.6mg、0.215mmol)およびK
2CO
3(149mg、1.08mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.017mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から10%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(26mg、0.053mmol、24%)を黄色油状物として得た。
【0556】
1−(4−(3−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0557】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(26mg、0.053mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(9.0mg、0.064mmol)およびNa
2CO
3(28mg、0.27mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(6.2mg、0.0054mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(6.3mg、0.27mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で30分間攪拌した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)を用いて精製し、表題化合物(2.8mg、0.0057mmol、11%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0558】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.04−8.01(m,1H),8.00−7.96(m,1H),7.55−7.46(m,3H),7.39−7.30(m,2H),7.25−7.16(m,1H),3.40−3.29(m,1H),2.31(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):488.1[M+1]
+.
化合物177:1−(4−(4−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0559】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0560】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(97.9mg、0.215mmol)、(4−クロロフェニル)ボロン酸(33.6mg、0.215mmol)およびK
2CO
3(149mg、1.08mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.017mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から10%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(54mg、0.11mmol、50%)を黄色油状物として得た。
【0561】
1−(4−(4−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0562】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(54mg、0.11mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(18mg、0.13mmol)およびNa
2CO
3(59mg、0.55mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(13mg、0.011mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(13mg、0.56mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で15分間攪拌した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)を用いて精製し、表題化合物(8.4mg、0.017mmol、16%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0563】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.06−8.02(m,2H),7.56−7.47(m,3H),7.37−7.30(m,2H),7.24−7.17(m,1H),3.36−3.27(m,1H),2.31(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):488.1[M+1]
+.
化合物178:1−(4−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0564】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0565】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(97.9mg、0.215mmol)、(2,4−ジクロロフェニル)ボロン酸(41.0mg、0.215mmol)およびK
2CO
3(149mg、1.08mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.017mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から10%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(54mg、0.10mmol、47%)を黄色油状物として得た。
【0566】
1−(4−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0567】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(54mg、0.10mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(17mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(55mg、0.51mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(12mg、0.010mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(12mg、0.52mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で15分間攪拌した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)を用いて精製し、表題化合物(8.0mg、0.015mmol、15%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0568】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.77(d,J=2.1 Hz,1H),7.55(dd,J=8.3、2.1 Hz,1H),7.52−7.45(m,2H),7.34−7.27(m,2H),7.22−7.15(m,1H),3.25−3.15(m,1H),2.30(s,3H),1.15(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):522.0[M+1]
+.
化合物179:4−ブロモ−1−(4−(6−(3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0569】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(6−クロロピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0570】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、(6−クロロピリジン−3−イル)ボロン酸(34.6mg、0.220mmol)およびK
2CO
3(152mg、1.10mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(14.3mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(2%から10%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(39.0mg、0.080mmol、36%)を黄色油状物として得た。
【0571】
4−ブロモ−1−(4−(6−(3−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0572】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(6−クロロピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(39.0mg、0.080mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(13.4mg、0.096mmol)およびNa
2CO
3(42.4mg、0.4mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.24mg、0.008mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(16.8mg、0.400mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、100℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、40−60% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(5.65mg、0.011mmol、13%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0573】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 9.29(d,J=1.9 Hz,1H),8.50(dd,J=8.3、2.3 Hz,1H),8.20−8.11(m,1H),8.03(d,J=7.9 Hz,1H),7.98(d,J=10.2 Hz,1H),7.57(dd,J=14.1、8.1 Hz,1H),7.30(td,J=8.4、2.0 Hz,1H),3.37−3.29(m,1H),2.21(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):533.1[M+1]
+.
化合物180:(R)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチル−6−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0574】
4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−オール
【0575】
4−ヒドロキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン(500mg、4.00mmol)を臭化ホスホリル(881mg、3.07mmol)と混合し、DMF(1.8mL)を加えた。反応混合物を110℃で加熱した。5分後、さらなるDMF(1.8mL)を加え、反応物を110℃で1時間加熱した。反応物を冷却し、氷冷した水を注意深く加え、その後、固体の炭酸水素ナトリウムをpHが7になるまで加えた。沈殿を濾過し、冷水ですすぎ、風乾し、表題化合物(520mg、2.77mmol、90%)を得た。
【0576】
(R)−4−ブロモ−2−メチル−6−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン
【0577】
ジイソプロピルジアゾカルボキシレート(242mg、1.20mmol)を、4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−オール(150mg、0.798mmol)、(S)−テトラヒドロフラン−3−オール(88mg、0.997mmol)およびトリフェニルホスフィン(314mg、1.20mmol)のTHF(3.5mL)溶液に加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。混合物を乾燥するまで濃縮し、酢酸エチルのヘキサン溶液(40%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(44mg、0.17mmol、21%)を淡黄色油状物として得た。
【0578】
(R)−メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチル−6−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0579】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、(R)−4−ブロモ−2−メチル−6−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン(32mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(10%から40%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(10mg、0.017mmol、16%)を淡黄色油状物として得た。
【0580】
(R)−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチル−6−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0581】
(R)−メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(2−メチル−6−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(10mg、0.017mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.17mL)で希釈した。1M NaOH(0.034mL、0.034mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(30%から70%)を用い、C−18カラムでの逆相クロマトグラフィーによって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(1.8mg、0.0030mmol、18%)を淡黄色固体として得た。
【0582】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(s,1H),8.04(d,J=8.3 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),6.97(s,1H),6.72(s,1H),5.53−5.48(m,1H),3.93(dd,J=10.2、4.8 Hz,1H),3.89−3.82(m,1H),3.80−3.73(m,2H),3.35(hept,J=6.7 Hz,1H),2.41(s,3H),2.33(s,3H),2.29−2.18(m,1H),2.06−1.98(m,1H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):605.2[M+1]
+.
化合物181:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−(2−メトキシエトキシ)−6−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0583】
4−ブロモ−2−(2−メトキシエトキシ)−6−メチルピリジン
【0584】
ジイソプロピルジアゾカルボキシレート(161mg、0.798mmol)を、4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−オール(100mg、0.532mmol)、2−メトキシエタノール(52μL、0.67mmol)およびトリフェニルホスフィン(209mg、0.798mmol)のTHF(2.3mL)溶液に加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。いくらかのメタノールを加え、その後、水を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出し(3回)、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(82mg、0.33mmol、63%)を得た。
【0585】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−(2−メトキシエトキシ)−6−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0586】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、4−ブロモ−2−(2−メトキシエトキシ)−6−メチルピリジン(30mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(10%から50%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(28mg、0.046mmol、45%)を淡黄色油状物として得た。
【0587】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−(2−メトキシエトキシ)−6−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0588】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−(2−メトキシエトキシ)−6−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(28mg、0.046mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.46mL)で希釈した。1M NaOH(0.092mL、0.092mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(50%から70%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(2.8mg、0.0047mmol、10%)を淡黄色固体として得た。
【0589】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(s,1H),8.04(d,J=8.4 Hz,1H),7.76(d,J=8.5 Hz,1H),6.96(s,1H),6.72(s,1H),4.40−4.35(m,2H),3.69−3.64(m,2H),3.35(sept,J=6.7 Hz,1H),2.41(s,3H),2.33(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):592.9[M+1]
+.
化合物183:1−(4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0590】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0591】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、2−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(45.8mg、0.220mmol)およびK
2CO
3(152mg、1.10mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(14.3mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から20%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(84.4mg、0.185mmol、84%)を黄色油状物として得た。
【0592】
1−(4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0593】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(84.4mg、0.185mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(31.0mg、0.22mmol)およびNa
2CO
3(97.9mg、0.92mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(21.4mg、0.02mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。反応混合物をEtOAcで希釈し、抽出漏斗に移した。層を分離させ、水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに未精製生成物およびLiOH(43.1mg、1.80mmol)を入れた。THF(1.5mL)、MeOH(0.5mL)および水(0.5mL)を加えた。マイクロ波を照射しつつ、バイアルを10分かけて120℃まで加熱した。THF、MeOHおよび水を高減圧下で除去し、未精製生成物を、半分取HPLC−MS(X−Bridge 30×50、55−75% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)によって精製し、表題化合物(15.0mg、0.033mmol、18%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0594】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.52(dd,J=14.5、8.1 Hz,1H),7.32−7.27(m,2H),7.24(t,J=8.5 Hz,1H),6.41−6.37(m,1H),3.28(m,1H),2.46−2.41(m,2H),2.29(s,3H),2.21(ddd,J=9.8、6.4、3.4 Hz,2H),1.72−1.65(m,2H),1.63−1.57(m,2H),1.26(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):458.3[M+1]
+.
化合物185:4−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0595】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0596】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(200mg、0.439mmol)、フェニルボロン酸(53.6mg、0.439mmol)およびK
2CO
3(304mg、2.20mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(28.6mg、0.044mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(10%から100%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物(163mg、0.360mmol、82%)を褐色油状物として得た。
【0597】
4−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0598】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−フェニルチアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(54.0mg、0.119mmol)、2−(3−クロロ−5−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(38.5mg、0.096mmol)およびNa
2CO
3(63.3mg、0.597mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(13.8mg、0.012mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(25.0mg、0.597mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、55−75% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(17.15mg、0.034mmol、29%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0599】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.02(d,J=7.5 Hz,2H),7.47(t,J=7.5 Hz,2H),7.40(t,J=7.3 Hz,1H),7.17−6.96(m,3H),3.80(s,3H),3.35−3.20(m,1H),2.30(s,3H),1.22(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):500.1[M+1]
+.
化合物186:4−(3−フルオロフェニル)−1−(4−(4−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0600】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0601】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(26.1mg、0.220mmol)およびK
2CO
3(152mg、1.10mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(14.3mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(1%定組成)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(81.3mg、0.173mmol、79%)を黄色油状物として得た。
【0602】
4−(3−フルオロフェニル)−1−(4−(4−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0603】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(40.0mg、0.085mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(14.3mg、0.102mmol)およびNa
2CO
3(45.1mg、0.425mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.83mg、0.009mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(17.8mg、0.425mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、55−75% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(7.13mg、0.015mmol、18%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0604】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.10−8.01(m,J=8.7、5.6 Hz,2H),7.59−7.43(m,J=6.6 Hz,1H),7.42−7.26(m,J=8.9 Hz,4H),7.25−7.14(m,1H),3.32−3.24(m,1H),2.30(s,3H),1.22(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):472.1[M+1]
+.
化合物187:4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0605】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0606】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、4−メトキシフェニルボロン酸(28.4mg、0.220mmol)およびK
2CO
3(152mg、1.10mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(14.3mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(1%から4%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(43.6mg、0.090mmol、41%)を黄色油状物として得た。
【0607】
4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0608】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(43.0mg、0.089mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(15.0mg、0.107mmol)およびNa
2CO
3(47.2mg、0.446mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(10.3mg、0.009mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(18.7mg、0.446mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、55−75% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(4.07mg、0.008mmol、9%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0609】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.00(s,2H),7.54−7.11(m,4H),7.02(d,J=8.9 Hz,2H),3.81(s,3H),3.37−3.24(m,1H),2.30(s,3H),1.22(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):484.1[M+1]
+.
化合物188:4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0610】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0611】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、4−メチルスルホニルフェニルボロン酸(37.4mg、0.187mmol)およびK2CO3(152mg、1.10mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl2(14.3mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(1%から5%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(34.9mg、0.066mmol、30%)を黄色油状物として得た。
【0612】
4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0613】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(34.9mg、0.066mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(11.0mg、0.079mmol)およびNa
2CO
3(34.9mg、0.329mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(7.61mg、0.007mmol)をくわえた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(13.8mg、0.329mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、30−50% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(2.28mg、0.004mmol、7%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0614】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.24(d,J=8.4 Hz,2H),8.01(d,J=8.6 Hz,2H),7.55−7.43(m,J=6.9 Hz,1H),7.43−7.30(m,J=10.8 Hz,2H),7.25−7.13(m,J=9.8 Hz,1H),3.42−3.35(m,J=13.6、6.9 Hz,1H),3.27(s,3H),2.31(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):532.3[M+1]
+.
化合物189:1−(4−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0615】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0616】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、4−フルオロ−3−メトキシフェニルボロン酸(31.7mg、0.187mmol)およびK
2CO
3(152mg、1.10mmol)に入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(14.3mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(1%から5%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(43.2mg、0.086mmol、39%)を黄色油状物として得た。
【0617】
1−(4−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0618】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(43.2mg、0.086mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(14.5mg、0.104mmol)およびNa
2CO
3(45.8mg、0.432mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.98mg、0.009mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(18.1mg、0.432mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射して、120℃で10分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、55−75% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(11.69mg、0.023mmol、27%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0619】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.95−7.86(m,1H),7.73−7.65(m,1H),7.51−7.44(m,1H),7.40−7.27(m,2H),7.22−7.13(m,1H),3.90(s,3H),3.37−3.24(m,1H),2.31(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):502.4[M+1]
+.
化合物190:1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0620】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0621】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、(4−クロロ−3−メチルフェニル)ボロン酸(38mg、0.20mmol)、K
2CO
3(152mg、1.10mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(90mg、0.18mmol、78%)を黄色油状物として得た。
【0622】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0623】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(44mg、0.088mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(49mg、0.21mmol)およびNa
2CO
3(47mg、0.44mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(10mg、0.0087mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、10%から40% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(26mg、0.049mmol、56%)を黄色油状物として得た。
【0624】
1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0625】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(26mg、0.049mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(5.9mg、0.25mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、45−65% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(4.8mg、0.0094mmol、19%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0626】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.94(d,J=1.9 Hz,1H),7.87(dd,J=8.4、1.9 Hz,1H),7.50(d,J=8.4 Hz,1H),7.16(s,2H),3.34−3.27(m,1H),2.46(s,6H),2.39(s,3H),2.33(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):513.2[M+1]+.
化合物191:1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0627】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチ
オ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0628】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(44mg、0.088mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(15mg、0.11mmol)およびNa
2CO
3(47mg、0.44mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(10mg、0.0087mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(22mg、0.042mmol、47%)を黄色油状物として得た。
【0629】
1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0630】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(22mg、0.042mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(5.0mg、0.21mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(7.3mg、0.015mmol、35%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0631】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.94(m,1H),7.86(dd,J=8.4、1.9 Hz,1H),7.53−7.46(m,2H),7.37−7.30(m,2H),7.25−7.17(m,1H),3.37−3.25(m,1H),2.39(s,3H),2.31(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):502.2[M+1]+.
化合物192:1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0632】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0633】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)ボロン酸(38mg、0.20mmol)、K
2CO
3(152mg、1.10mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(90mg、0.17mmol、78%)を黄色油状物として得た。
【0634】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0635】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(44mg、0.084mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(47mg、0.20mmol)およびNa
2CO
3(45mg、0.42mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.7mg、0.0084mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、10%から40% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(17mg、0.031mmol、37%)を黄色油状物として得た。
【0636】
1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0637】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(17mg、0.031mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(3.7mg、0.16mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、40−60% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(3.2mg、0.0060mmol、19%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0638】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.97(s,1H),7.95(s,1H),7.18(s,2H),3.43−3.32(m,1H),2.45(s,6H),2.33(s,3H),1.26(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):535.2[M+1]+.
化合物193:1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0639】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0640】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(44mg、0.084mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(14mg、0.10mmol)およびNa
2CO
3(45mg、0.42mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.7mg、0.0084mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(16mg、0.030mmol、36%)を黄色油状物として得た。
【0641】
1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0642】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(16mg、0.030mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(3.6mg、0.15mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(5.1mg、0.010mmol、32%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0643】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.97(s,1H),7.95(s,1H),7.52−7.45(m,1H),7.39−7.32(m,2H),7.23−7.16(m,1H),3.44−3.32(m,1H),2.31(s,3H),1.25(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):524.2[M+1]+.
化合物194:1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0644】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0645】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、(4−クロロ−3−メトキシフェニル)ボロン酸(37mg、0.20mmol)、K
2CO
3(152mg、1.10mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(83mg、0.16mmol、72%)を黄色油状物として得た。
【0646】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0647】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(41mg、0.079mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(44mg、0.19mmol)およびNa
2CO
3(42mg、0.40mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.2mg、0.0080mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、10%から40% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(20mg、0.036mmol、36%)を黄色油状物として得た。
【0648】
1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0649】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(20mg、0.036mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(4.3mg、0.18mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、40−60% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(8.5mg、0.016mmol、44%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0650】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.86−7.83(m,1H),7.71(dd,J=8.4、1.8 Hz,1H),7.51(d,J=8.4 Hz,1H),7.16(s,2H),3.91(s,3H),3.43−3.31(m,1H),2.46(s,6H),2.33(s,3H),1.25(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):529.3[M+1]+.
化合物195:1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0651】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0652】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(41mg、0.079mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(13mg、0.10mmol)およびNa
2CO
3(42mg、0.40mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.2mg、0.0080mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(24mg、0.045mmol、56%)を黄色油状物として得た。
【0653】
1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0654】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(24mg、0.045mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(5.4mg、0.23mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(6.7mg、0.013mmol、29%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0655】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.89−7.85(m,1H),7.73−7.69(m,1H),7.54−7.45(m,2H),7.40−7.31(m,2H),7.24−7.16(m,1H),3.91(s,3H),3.41−3.31(m,1H),2.31(s,3H),1.25(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):518.3[M+1]+.
化合物196:4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0656】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0657】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(38mg、0.20mmol)、K
2CO
3(152mg、1.10mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(87mg、0.17mmol、75%)を黄色油状物として得た。
【0658】
メチル 4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0659】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(43mg、0.083mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(46mg、0.20mmol)およびNa
2CO
3(44mg、0.41mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.5mg、0.0082mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、10%から40% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(25mg、0.046mmol、56%)を黄色油状物として得た。
【0660】
4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0661】
メチル 4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(25mg、0.046mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(5.5mg、0.23mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、40−60% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(6.3mg、0.012mmol、26%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0662】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.21(d,J=8.3 Hz,2H),7.83(d,J=8.3 Hz,2H),7.16(s,2H),3.44−3.31(m,1H),2.46(s,6H),2.33(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):533.4[M+1]+.
化合物197:4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0663】
メチル 4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0664】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(43mg、0.083mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(14mg、0.10mmol)およびNa
2CO
3(44mg、0.41mmol)の混合物を加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.5mg、0.0082mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(30mg、0.056mmol、68%)を黄色油状物として得た。
【0665】
4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0666】
メチル 4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(30mg、0.056mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(2.5mL)に溶解し、LiOH(6.7mg、0.28mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(8.9mg、0.017mmol、30%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0667】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.21(d,J=8.3 Hz,2H),7.83(d,J=8.3 Hz,2H),7.53−7.46(m,1H),7.38−7.31(m,2H),7.25−7.18(m,1H),3.44−3.31(m,1H),2.30(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):522.3[M+1]+.
化合物198:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−メチル−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0668】
3−(3−ブロモ−5−メチルフェノキシ)オキセタン
【0669】
ジイソプロピルジアゾカルボキシレート(292mg、1.45mmol)を、3−ブロモ−5−メチルフェノール(200mg、0.964mmol)、オキセタン−3−オール(89mg、1.2mmol)およびトリフェニルホスフィン(379mg、1.45mmol)のTHF(4.2mL)溶液に加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。酢酸エチルを加え、混合物を1N NaOHで洗浄した(3回)。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(10%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(218mg、0.827mmol、86%)を無色油状物として得た。
【0670】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−メチル−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0671】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、3−(3−ブロモ−5−メチルフェノキシ)オキセタン(33mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%から5%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(50mg、0.080mmol、78%)を淡黄色油状物として得た。
【0672】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−メチル−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0673】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−4−(3−メチル−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.080mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.8mL)で希釈した。1M NaOH(0.16mL、0.16mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(55%から75%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(7.3mg、0.012mmol、15%)を淡黄色固体として得た。
【0674】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.22(d,J=1.7 Hz,1H),8.04(dd,J=8.5、1.8 Hz,1H),7.74(d,J=8.5 Hz,1H),7.17(s,1H),6.89(s,2H),5.33(d,J=5.2 Hz,1H),4.95(t,J=7.0 Hz,2H),4.56(dd,J=8.0、4.9 Hz,2H),3.35(hept,J=6.7 Hz,1H),2.30(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):610.0[M+1]
+.
化合物199:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−メトキシ−6−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0675】
4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルピリジン
【0676】
ジイソプロピルジアゾカルボキシレート(323mg、1.60mmol)を、4−ブロモ−6−メチルピリジン−2−オール(200mg、1.06mmol)、メタノール(54μL、1.3mmol)およびトリフェニルホスフィン(419mg、1.60mmol)のTHF(4.6mL)溶液に加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。酢酸エチルを加え、混合物を1N NaOHで洗浄した(3回)。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(5%から10%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(65mg、0.32mmol、30%)を得た。
【0677】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−メトキシ−6−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0678】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、4−ブロモ−2−メトキシ−6−メチルピリジン(25mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(5%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(27mg、0.048mmol、47%)を淡黄色油状物として得た。
【0679】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−メトキシ−6−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0680】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2−メトキシ−6−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(27mg、0.048mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.48mL)で希釈した。1M NaOH(0.096mL、0.096mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(50%から70%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(9.3mg、0.017mmol、35%)を淡黄色固体として得た。
【0681】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20(d,J=2.0 Hz,1H),8.02(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.78(d,J=8.5 Hz,1H),6.94(s,1H),6.68(s,1H),3.87(s,3H),3.35(hept,J=6.7 Hz,1H),2.44(s,3H),2.33(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):549.4[M+1]
+.
化合物200:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロ−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0682】
3−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)オキセタン
【0683】
ジイソプロピルジアゾカルボキシレート(318mg、1.57mmol)を、3−ブロモ−5−フルオロフェノール(200mg、1.05mmol)、オキセタン−3−オール(97mg、1.3mmol)およびトリフェニルホスフィン(412mg、1.57mmol)のTHF(4.6mL)溶液に加えた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。酢酸エチルを加え、混合物を1N NaOHで洗浄した(3回)。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(10%から20%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(186mg、0.753mmol、72%)を無色油状物として得た。
【0684】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロ−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0685】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−イルボロン酸(50mg、0.10mmol)、3−(3−ブロモ−5−フルオロフェノキシ)オキセタン(30mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg、0.10mmol)、Na
2CO
3(54mg、0.51mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、2.1mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%から20%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(26mg、0.043mmol、42%)を淡黄色油状物として得た。
【0686】
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロ−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0687】
メチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロ−5−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(26mg、0.043mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.43mL)で希釈した。1M NaOH(0.086mL、0.086mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(50%から70%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(13mg、0.022mmol、49%)を淡黄色固体として得た。
【0688】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.19(d,J=1.9 Hz,1H),8.01(dd,J=8.5、2.0 Hz,1H),7.77(d,J=8.5 Hz,1H),6.94(d,J=8.8 Hz,1H),6.76(d,J=10.7 Hz,1H),6.71(s,1H),5.33(quint.、J=5.3 Hz,1H),4.94(t,J=6.7 Hz,2H),4.57(dd,J=7.2、5.0 Hz,2H),3.36(hept,J=6.7 Hz,1H),2.32(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):594.3[M+1]
+.
化合物201:1−(4−(ベンゾフラン−2−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸および4−(3−フルオロフェニル)−1−(4−(3−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0689】
メチル 1−(4−(ベンゾフラン−2−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−ブロモ−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0690】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(200mg、0.439mmol)、ベンゾフラン−2−イルボロン酸(66.8mg、0.439mmol)およびK
2CO
3(304mg、2.20mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをTHF(2mL)溶液に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(28.6mg、0.044mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(10%から50%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(DCMを用いて濡れた状態で投入)によって精製し、表題化合物といくらかの出発物質(43.5mg、0.088mmol、20%)を黄色油状物として得た。
【0691】
メチル 1−(4−(ベンゾフラン−2−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートおよびメチル 4−(3−フルオロフェニル)−1−(4−(3−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0692】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、ピラゾール(43.5mg、0.088mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(14.8mg、0.106mmol)およびNa
2CO
3(46.8mg、0.441mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(10.2mg、0.009mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(2%定組成)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(14.9mg、0.029mmol、33%)を黄色油状物として得た。
【0693】
1−(4−(ベンゾフラン−2−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸および4−(3−フルオロフェニル)−1−(4−(3−フルオロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0694】
25mL丸底フラスコ中、ピラゾール(14.9mg、0.029mmol)をTHF/MeOH(2mL、1:1)で希釈した。NaOH 1M溶液(58.6μL、0.059mmol)を加え、反応物を室温で16時間攪拌した。反応混合物をHCl 1Mで酸性化し、未精製生成物を高減圧下で濃縮した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、25−45% MeCN/NH
4CO
3H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物A(0.74mg、0.001mmol、5%)および表題化合物B(2.39mg、0.005mmol、17%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0695】
1H NMR(500 MHz,MeOD)δ 7.66(d,J=7.7 Hz,1H),7.56−7.52(m,1H),7.51(d,J=0.9 Hz,1H),7.47−7.40(m,1H),7.38(dt,J=7.7、1.2 Hz,1H),7.36−7.31(m,2H),7.29−7.23(m,1H),7.10−7.03(m,1H),3.50−3.41(m,1H),2.36(s,3H),1.39(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):494.3[M+1]
+.
【0696】
1H NMR(500 MHz,MeOD)δ 8.09−8.04(m,1H),8.02−7.96(m,1H),7.47−7.40(m,2H),7.39−7.35(m,1H),7.34−7.29(m,1H),7.12−7.02(m,2H),3.31−3.24(m,1H),2.35(s,3H),1.29(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):472.4[M+1]
+.
化合物206:1−(4−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0697】
メチル 1−(4−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0698】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(41mg、0.079mmol)、2,6−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(44mg、0.19mmol)およびNa
2CO
3(42mg、0.40mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.2mg、0.0080mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から40% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(18mg、0.034mmol、43%)を黄色油状物として得た。
【0699】
1−(4−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0700】
メチル 1−(4−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(18mg、0.034mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(1.3mL)に溶解し、LiOH(4.1mg、0.17mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、45−65% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(7.4mg、0.014mmol、41%)を凍結乾燥後に黄色がかった固体として得た。
【0701】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.28(d,J=8.1 Hz,1H),7.21(d,J=2.0 Hz,1H),7.13−7.08(m,3H),3.79(s,3H),3.23−3.14(m,1H),2.45(s,6H),2.31(s,3H),1.14(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):529.2[M+1]+.
化合物207:1−(4−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0702】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0703】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、(3−クロロ−4−メチルフェニル)ボロン酸(38mg、0.22mmol)、K
2CO
3(152mg、1.10mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(66mg、0.13mmol、60%)を黄色油状物として得た。
【0704】
メチル 1−(4−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0705】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(66mg、0.13mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(22mg、0.16mmol)およびNa
2CO
3(70mg、0.66mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(15mg、0.013mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(48mg、0.093mmol、71%)を黄色油状物として得た。
【0706】
1−(4−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0707】
メチル 1−(4−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(48mg、0.093mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(1.3mL)に溶解し、LiOH(11mg、0.47mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(14mg、0.028mmol、30%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0708】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 14.36(s,1H),8.04(d,J=1.6 Hz,1H),7.90(dd,J=8.0、1.6 Hz,1H),7.54−7.47(m,1H),7.45(d,J=8.0 Hz,1H),7.37−7.30(m,2H),7.25−7.18(m,1H),3.35−3.30(m,1H),2.37(s,3H),2.30(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):502.1[M+1]+.
化合物208:1−(4−(1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0709】
1,3−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン
【0710】
ジオキサンに窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、5−ブロモ−1,3−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(75mg、0.37mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(113mg、0.445mmol)およびKOAc(109mg、1.11mmol)の混合物に加え、その後、触媒PdCl
2(dppf)・CH
2Cl
2(30mg、0.037mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱し、次いで、EtOAcで希釈し、Celite(登録商標)のパッドで濾過した。濾液を高減圧下で濃縮し、未精製の表題化合物(169mg、0.678mmol、定量的な収率)を褐色油状物として得た。
【0711】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0712】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(100mg、0.220mmol)、1,3−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(110mg、0.440mmol)、K
2CO
3(152mg、1.10mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.022mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から10% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(42mg、0.084mmol、38%)を褐色油状物として得た。
【0713】
メチル 1−(4−(1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0714】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−(1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(42mg、0.084mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(14mg、0.10mmol)およびNa2CO3(44mg、0.42mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh3)4(9.7mg、0.0084mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から40% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(14mg、0.027mmol、32%)を黄色油状物として得た。
【0715】
1−(4−(1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0716】
メチル 1−(4−(1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(14mg、0.027mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(1.3mL)に溶解し、LiOH(3.2mg、0.14mmol)で処理した。反応混合物を、マイクロ波の中、110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、40−60% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(4.9mg、0.010mmol、36%)を凍結乾燥後に黄色がかった固体として得た。
【0717】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.18−8.11(m,1H),8.04(bs、1H),7.50−7.43(m,1H),7.40−7.32(m,2H),7.21−7.14(m,1H),3.48(s,3H),3.35−3.24(m,1H),2.30(s,3H),2.05(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):499.2[M+1]+.
化合物212:4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(ピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0718】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(ピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0719】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(75mg、0.16mmol)、ピリミジン−5−イルボロン酸(20mg、0.16mmol)、K
2CO
3(114mg、0.825mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(8.2mg、0.026mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から30%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(36mg、0.079mmol、48%)を褐色油状物として得た。
【0720】
4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(ピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0721】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(ピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(36mg、0.079mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(13mg、0.095mmol)およびNa
2CO
3(42mg、0.40mmol)を入れた。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(9.2mg、0.0080mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(9.5mg、0.40mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で15分間攪拌した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、50−70% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(3.2mg、0.0070mmol、9%)を凍結乾燥後に黄色がかった固体として得た。
【0722】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 9.36(s,2H),9.23(s,1H),7.56−7.47(m,1H),7.38−7.31(m,2H),7.26−7.17(m,1H),3.45−3.33(m,1H),2.33(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):456.1[M+1]
+.
化合物218:1−(4−(4−クロロ−3−シアノフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0723】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3−シアノフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0724】
脱気したTHF(2mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(75.0mg、0.165mmol)、(4−クロロ−3−シアノフェニル)ボロン酸(30mg、0.16mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(8.2mg、0.016mmol)および炭酸カリウム(114mg、0.824mmol)の混合物に加えた。反応混合物を90℃で18時間加熱した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%から5%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(35mg、0.068mmol、42%)を淡橙色油状物として得た。
【0725】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3−シアノフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0726】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−3−シアノフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(35mg、0.068mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(12mg、0.082mmol)、Pd(PPh
3)
4(8mg、0.007mmol)、Na
2CO
3(36mg、0.34mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.4mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%から5%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(9mg、0.017mmol、25%)を無色油状物として得た。
【0727】
1−(4−(4−クロロ−3−シアノフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0728】
メチル 1−(4−(4−クロロ−3−シアノフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(9mg、0.017mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.17mL)で希釈した。1M NaOH(0.034mL、0.034mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(50%から70%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(3.2mg、0.006mmol、36%)をオフホワイト色固体として得た。
【0729】
1H NMR(500 MHz,CDCl
3)δ 8.45(s,1H),8.38(d,J=8.2 Hz,1H),7.88(d,J=8.6 Hz,1H),7.52−7.44(m,1H),7.42−7.33(m,2H),7.22−7.14(m,1H),3.35(hept,J=6.7 Hz,1H),2.31(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):512.9[M+1]
+.
化合物219:4−(3,5−ジクロロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0730】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(52mg、0.10mmol)、(3,5−ジクロロフェニル)ボロン酸(23mg、0.12mmol)およびNa
2CO
3(53mg、0.50mmol)を入れた。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(12mg、0.010mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。LiOH(9.5mg、0.40mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で15分間攪拌した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、65−85% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)を用いて精製し、表題化合物(10mg、0.018mmol、18%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0731】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.20(d,J=8.2 Hz,2H),7.85(d,J=8.2 Hz,2H),7.65(s,1H),7.55(d,J=1.8 Hz,2H),3.41−3.28(m,1H),2.32(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):571.9[M+1]
+.
化合物220:4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−((2−メトキシエチル)カルバモイル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0732】
4−(2−(4−ブロモ−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−4−イル)安息香酸
【0733】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(125mg、0.275mmol)、4−ボロノ安息香酸(46mg、0.27mmol)、K
2CO
3(190mg、1.37mmol)およびTHF(2mL)を入れた。この溶媒に窒素を流して10分間バブリングさせ、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(14mg、0.028mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。HCl水溶液で酸性化し、EtOAcで抽出した。有機層を水および塩水で洗浄した。未精製生成物を、ヘキサン中、50%から100% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(30mg、0.060mmol、22%)を褐色固体として得た。
【0734】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−((2−メトキシエチル)カルバモイル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0735】
4−(2−(4−ブロモ−5−(メトキシカルボニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−4−イル)安息香酸(30mg、0.060mmol)および2−メトキシエタンアミン(5.4mg、0.072mmol)をDMF(1mL)に溶解し、HATU(30mg、0.079mmol)で処理し、その後、DIPEA(16mg、0.12mmol)で処理した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。EtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮し、表題化合物(43mg、0.077mmol、定量的な収率)を褐色油状物として得た。
【0736】
メチル 4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−((2−メトキシエチル)カルバモイル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0737】
ジオキサン/H
2O(4/1)の溶液に窒素を流し、次いで、この溶液(2.0mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−((2−メトキシエチル)カルバモイル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(33mg、0.060mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(10mg、0.072mmol)およびNa
2CO
3(32mg、0.30mmol)の混合物に加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(6.9mg、0.0060mmol)を加えた。反応混合物を85℃で16時間加熱した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、ヘキサン中、0%から50% EtOAcの勾配を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(10mg、0.018mmol、30%)を黄色油状物として得た。
【0738】
4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−((2−メトキシエチル)カルバモイル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0739】
メチル 4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−((2−メトキシエチル)カルバモイル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(10mg、0.018mmol)を、H
2O/THF/MeOH(6/3/1)の混合物(1.3mL)に溶解し、LiOH(2.2mg、0.090mmol)で処理した。マイクロ波を照射しつつ、反応混合物を110℃で15分間攪拌した。高減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、45−5% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)によって精製し、表題化合物(3.1mg、0.0056mmol、32%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0740】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.60(t,J=5.3 Hz,1H),8.08(d,J=8.4 Hz,2H),7.95−7.89(m,2H),7.54−7.47(m,1H),7.40−7.30(m,2H),7.25−7.16(m,1H),3.50−3.41(m,4H),3.36−3.30(m,1H),3.28(s,3H),2.32(s,3H),1.22(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):555.2[M+1]+.
化合物223:4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0741】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0742】
脱気したTHF(2mL)を、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(75.0mg、0.165mmol)(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸(34mg、0.16mmol)、[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(8.2mg、0.016mmol)および炭酸カリウム(114mg、0.824mmol)の混合物に加えた。反応混合物を90℃で18時間加熱した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(2回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(52mg、0.097mmol、59%)を淡橙色油状物として得た。
【0743】
メチル 4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0744】
メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(52mg、0.097mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(16mg、0.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg、0.010mmol)、Na
2CO
3(51mg、0.48mmol)を、脱気した1,4−ジオキサンおよびH
2O(4:1、1.9mL)に溶かした溶液を85℃で18時間加熱した。水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、酢酸エチルのヘキサン溶液(2%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(38mg、0.069mmol、71%)を淡橙色油状物として得た。
【0745】
4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0746】
メチル 4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(38mg、0.069mmol)を、THFおよびMeOHの1:1溶液(0.69mL)で希釈した。1M NaOH(0.138mL、0.138mmol)を加え、反応物を室温で18時間攪拌した。1N HCl(1mL)を加え、その後、水(5mL)を加え、混合物をEtOAcで抽出した(3×5mL)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、MeCNの水溶液(10mMのギ酸アンモニウムを含有する)(55%から75%)を用い、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50)によって精製した。生成物を凍結乾燥させ、表題化合物(8.4mg、0.016mmol、23%)を淡黄色固体として得た。
【0747】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.11(d,J=8.8 Hz,2H),7.55−7.45(m,3H),7.36−7.29(m,2H),7.23(t,J=8.2 Hz,1H),3.34(hept,J=6.7 Hz,1H),2.31(s,3H),1.23(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):538.0[M+1]
+..
化合物228:1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0748】
エチル 2−(メトキシイミノ)−5−メチル−4−オキソヘキサノエート
【0749】
エチル 5−メチル−2,4−ジオキソヘキサノエート(931mg、5.00mmol)、塩酸メトキシヒドロキシルアミン(439mg、5.25mmol)を、EtOH/水(11mL、1:1)に溶解した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、抽出漏斗に移した。層を分離させ、水層をEtOAcで抽出した(2回)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮し、表題化合物(1.07g、4.97mmol、99%)を黄色油状物として得た。
【0750】
エチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0751】
エチル 2−(メトキシイミノ)−5−メチル−4−オキソヘキサノエート(1.07g、4.97mmol)をEtOH(50mL)に溶解し、4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドラジニルチアゾール(1.67g、5.00mmol)を加え、その後、HCl 12N(1.67mL、20.0mmol)を加えた。反応混合物を加熱して3時間環流させた。反応混合物を高減圧下で濃縮し、EtOAcで希釈し、抽出漏斗に移した。層を分離させ、水層をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、高減圧下で濃縮した。未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(0%から20%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(906mg、1.87mmol、37%)を黄色油状物として得た。
【0752】
エチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0753】
臭素(0.621mL、12.1mmol)を、エチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(905mg、2.42mmol)のMeCN/DCM(12mL、1:1mL)溶液に加えた。反応物を室温で5時間攪拌した。Na
2SO
3飽和水溶液を加え、反応混合物をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。未精製生成物を、DCMのヘキサン溶液(2%から5%)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(593mg、1.05mmol、43%)を青色油状物として得た。
【0754】
エチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0755】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、エチル 4−ブロモ−1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50.0mg、0.089mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(14.9mg、0.107mmol)およびNa
2CO
3(47.0mg、0.444mmol)を入れ、窒素および高減圧のサイクルを行った(2回)。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(10.3mg、0.009mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に16時間入れた。未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から5%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(51mg、0.088mmol、99%)を無色油状物として得た。
1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0756】
5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、エチル 1−(4−(3,4−ジクロロフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(51.0mg、0.088mmol)およびLiOH(18.5mg、0.441mmol)を入れた。THF(1.5mL)、MeOH(0.5mL)および水(0.5mL)を加えた。マイクロ波を照射しつつ、バイアルを10分かけて120℃まで加熱した。THF、MeOHおよび水を高減圧下で除去し、未精製生成物を、半分取HPLC−MS(X−Bridge 30×50、60−80% MeCN/AmForm 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(0.4mg、0.001mmol、1%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0757】
1H NMR(500 MHz,MeOD)δ 8.45(d,J=2.0 Hz,1H),8.14(dd,J=8.5、2.1 Hz,1H),7.55(d,J=8.5 Hz,1H),7.45−7.37(m,1H),7.33−7.29(m,1H),7.28−7.22(m,1H),7.06(td,J=8.1、2.1 Hz,1H),3.29−3.24(m,1H),3.15−3.09(m,1H),1.32−1.21(m,12H);MS(m/z):552.02[M+1]
+.
化合物231:1−(4−(4−エチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0758】
磁気攪拌棒を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.11mmol)、4−エチルフェニルボロン酸(16mg、0.11mmol)、K
2CO
3(75mg、0.55mmol)、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(7mg、0.01mmol)およびTHF(1mL)を入れた。この溶媒に窒素ガスを流してバブリングさせ、次いで、バイアルに蓋をし、90℃の油浴の中で攪拌した。16時間後、このバイアルに、3−フルオロフェニルボロン酸(15mg、0.11mmol)、Na
2CO
3(58mg、0.55mmol)、触媒Pd(PPh
3)
4(13mg、0.011mmol)および水(0.5mL)を加えた。この黒色混合物に窒素流を流して5分間バブリングさせた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴の中で攪拌した。16時間後、LiOH(26mg、1.1mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で30分間攪拌した。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(X−Bridge 30×50、65−85% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45mL/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(7mg、0.01mmol、13%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0759】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.93(d,J=8.2 Hz,2H),7.50(dd,J=14.6、7.7 Hz,1H),7.35−7.29(m,4H),7.21(t,J=8.8 Hz,1H),2.65(q,J=7.7 Hz,2H),2.31(s,3H),1.22(dd,J=8.3、7.2 Hz,9H);MS(m/z):482.18[M+1]
+.
化合物233:4−(3−フルオロフェニル)−1−(4−(5−フルオロピリジン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0760】
磁気攪拌棒を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.11mmol)、5−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(15mg、0.109mmol)、K
2CO
3(75mg、0.55mmol)、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(7mg、0.01mmol)およびTHF(1mL)を入れた。この溶液に窒素ガスを流してバブリングさせ、次いで、バイアルに蓋をし、90℃の油浴の中で攪拌した。16時間後、このバイアルに、3−フルオロフェニルボロン酸(15mg、0.11mmol)、Na
2CO
3(58mg、0.55mmol)、触媒Pd(PPh
3)
4(13mg、0.011mmol)および水(1mL)を加えた。この黒色混合物に窒素流を流して5分間バブリングさせた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴の中で攪拌した。16時間後、LiOH(13mg、0.55mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で30分間攪拌した。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(X−Bridge 30×50、50−70% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45mL/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(3.3mg、0.0070mmol、6%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0761】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 9.16(s,1H),8.63(d,J=2.7 Hz,1H),8.28−8.24(m,1H),7.48−7.38(m,3H),7.11(t,J=7.9 Hz,1H),2.30(s,3H),1.24(d,J=6.7 Hz,6H).MS(m/z):473.07[M+1]
+.
化合物234:1−(4−(ベンゾフラン−3−イル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0762】
磁気攪拌棒を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.11mmol)、ベンゾフラン−3−イルボロン酸(18mg、0.109mmol)、K
2CO
3(75mg、0.55mmol)、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(7mg、0.01mmol)およびTHF(1mL)を入れた。この溶液に窒素ガスを流してバブリングさせ、次いで、このバイアルに蓋をし、90℃の油浴の中で攪拌した。16時間後、このバイアルに、3−フルオロフェニルボロン酸(15mg、0.11mmol)、Na
2CO
3(58mg、0.55mmol)、触媒Pd(PPh
3)
4(13mg、0.011mmol)および水(0.5mL)を加えた。この黒色混合物に窒素流を流して5分間バブリングさせた。このバイアルに蓋をし、90℃の浴の中で攪拌した。16時間後、LiOH(13mg、0.55mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で30分間攪拌した。NaOH(44mg、1.1mmol)の水(1mL)溶液を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で20分間攪拌した。未精製生成物を、半分取HPLC−MS(X−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45mL/分/11分)を用いて精製し、表題化合物(0.51mg、0.0010mmol、1%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。MS(m/z):494.19[M+1]
+。
化合物236:4−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0763】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(50mg、0.096mmol)、(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ボロン酸(15mg、0.096mmol)およびNa
2CO
3(51mg、0.48mmol)を入れた。窒素ガスをジオキサン/水溶液(2mL、4:1)に流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(11mg、0.0096mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。LiOH(23mg、0.96mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、120℃で15分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)を用いて精製し、表題化合物(18mg、0.034mmol、35%)を凍結乾燥後に黄色固体として得た。
【0764】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.24(d,J=8.2 Hz,2H),7.78(d,J=8.3 Hz,2H),7.40(dd,J=7.4、1.5 Hz,1H),7.36−7.30(m,1H),7.18−7.12(m,1H),2.25(s,3H),2.25(s,3H),1.21(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):536.26[M+1]
+.
化合物239:1−(4−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0765】
2−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
【0766】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けたマイクロ波用バイアルに、室温で、2−ブロモ−5−クロロ−1,3−ジメチルベンゼン(250mg、1.14mmol)、ピナコールジボラン(347mg、1.37mmol)、KOAc(335mg、3.42mmol)および触媒PdCl2(dppf)(83mg、0.11mmol)を入れた。ジオキサン(5.7mL)溶液に窒素を流してバブリングさせ、次いで、この溶液を反応混合物に加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に18時間入れた。反応混合物をCelite(登録商標)のパッドで濾過し、ジオキサンで洗浄した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物をEtOAcのヘキサン溶液(1%から2%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(94mg、0.35mmol、31%)白色固体として得た
【0767】
メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0768】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(75mg、0.16mmol)、2−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(44mg、0.164mmol)およびK
2CO
3(113mg、0.82mmol)を入れた。THF(1.5mL)溶液に窒素を流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.017mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサンで溶出し、表題化合物(80mg、0.16mmol、95%)を褐色油状物として得た。
【0769】
1−(4−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0770】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(84mg、0.16mmol)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(23mg、0.16mmol)およびNa
2CO
3(87mg、0.82mmol)を入れた。THF/水(1.5mL、4:1)の溶液に窒素を流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(19mg、0.016mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。LiOH(86mg、0.16mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で15分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、60−80% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)を用いて精製し、表題化合物(14mg、0.027mmol、17%)を凍結乾燥後に白色固体として得た。
【0771】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.50(dd,J=14.2、7.7 Hz,1H),7.30−7.20(m,5H),3.20(dt,J=13.2、6.6 Hz,1H),2.30(s,3H),2.06(s,6H),1.19(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):516.24[M+1]
+.
化合物242:4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0772】
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン
【0773】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けたマイクロ波用バイアルに、室温で、5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(250mg、1.10mmol)、ピナコールジボラン(336mg、1.32mmol)、KOAc(324mg、3.30mmol)および触媒PdCl2(dppf)(81mg、0.11mmol)を入れた。ジオキサン(5.5mL)溶液に窒素を流してバブリングさせ、次いで、溶液を反応混合物に加えた。このバイアルに蓋をし、85℃の油浴に18時間入れた。反応混合物をCelite(登録商標)のパッドで濾過し、ジオキサンで洗浄した。溶媒を高減圧下で蒸発させ、未精製生成物を、EtOAcのヘキサン溶液(1%から2%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(247mg、0.901mmol、82%)を褐色油状物として得た。
【0774】
4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0775】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(75mg、0.16mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(45mg、0.164mmol)およびK
2CO
3(113mg、0.82mmol)を入れた。THF(1.5mL)溶液に窒素を流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.017mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に入れた。16時間後、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(23mg、0.16mmol)およびNa
2CO
3(87mg、0.82mmol)を加えた。THF/水(1.5mL、4:1)の溶液に窒素ガスを流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(19mg、0.016mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。LiOH(39mg、1.6mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、110℃で15分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、50−70% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)を用いて精製し、表題化合物(9.2mg、0.018mmol、11%)を凍結乾燥後にベージュ色固体として得た。
【0776】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 9.60(s,2H),7.51(dd,J=15.1、8.0 Hz,1H),7.36(t,J=8.8 Hz,2H),7.22(t,J=8.8 Hz,1H),2.33(s,3H),1.27(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):524.25[M+1]
+.
化合物243:1−(4−(4−クロロ−3−(エチルカルバモイル)フェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0777】
1−(4−(4−クロロ−3−(エチルカルバモイル)フェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0778】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(75mg、0.16mmol)、(4−クロロ−3−(エチルカルバモイル)フェニル)ボロン酸(37mg、0.16mmol)およびK
2CO
3(113mg、0.82mmol)を入れた。THF(1.5mL)溶液に窒素を流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.017mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に入れた。16時間後、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(23mg、0.16mmol)およびNa
2CO
3(87mg、0.82mmol)を加えた。THF/水(1.5mL、4:1)の溶液に窒素ガスを流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(19mg、0.016mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。LiOH(39mg、1.6mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、120℃で15分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、50−70% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)を用いて精製し、表題化合物(13mg、0.023mmol、14%)を凍結乾燥後にベージュ色固体として得た。
【0779】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 8.43(t,J=5.6 Hz,1H),7.99−7.94(m,2H),7.52(d,J=8.4 Hz,1H),7.43(dd,J=14.6、7.8 Hz,1H),7.26(t,J=9.9 Hz,2H),2.24(s,3H),1.18(d,J=6.7 Hz,6H),1.05(t,J=7.2 Hz,3H);MS(m/z):559.14[M+1]
+.
化合物244:1−(4−(2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0780】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(75mg、0.16mmol)、N−(2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)アセタミド(54mg、0.16mmol)およびK
2CO
3(113mg、0.82mmol)を入れた。THF(1.5mL)溶液に窒素を流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(dtbpf)Cl
2(11mg、0.017mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に入れた。16時間後、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(23mg、0.16mmol)およびNa
2CO
3(87mg、0.82mmol)を加えた。THF/水(1.5mL、4:1)の溶液に窒素ガスを流してバブリングさせ、次いで、この溶液をマイクロ波用バイアルに加え、その後、触媒Pd(PPh
3)
4(19mg、0.016mmol)を加えた。このバイアルに蓋をし、90℃の油浴に16時間入れた。LiOH(39mg、1.6mmol)を反応混合物に加え、マイクロ波を照射しつつ、120℃で15分間攪拌した。生成物を、半分取HPLC−MS(カラムX−Bridge 30×50、50−70% MeCN/NH
4CO
2H 10mM、pH3.8で溶出/流速45ml/分/10分)を用いて精製し、表題化合物(7.4mg、0.014mmol、9%)を凍結乾燥後にベージュ色固体として得た。
【0781】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 7.52−7.43(m,2H),7.34(dd,J=15.6、9.5 Hz,2H),7.21−7.14(m,1H),7.11(s,1H),6.87(d,J=8.0 Hz,1H),2.30(s,3H),1.16(d,J=6.7 Hz,6H);MS(m/z):537.23[M+1]
+.
化合物246:4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0782】
メチル 4−ブロモ−1−(4−シアノ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0783】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた20mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、4−ブロモ−1−(4−ブロモ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(600mg、1.32mmol)、シアン化亜鉛(93mg、0.79mmol)、亜鉛(7.8mg、0.12mmol)、Pd
2(dba)
3(23mg、0.04mmol)およびdppf(44mg、0.079mmol)のDMA(16mL)中の混合物を入れ、マイクロ波オーブン中、110℃で30分間攪拌した。これを、亜鉛(7.8mg、0.12mmol)、Pd
2(dba)
3(23mg、0.040mmol)およびdppf(44mg、0.079mmol)の混合物に加え、次いで、これを110℃で45分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、次いで、Et
2Oで抽出した。有機相を水で洗浄し(3回)、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から5%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(314mg、0.78mmol、71%)を白色固体として得た。
【0784】
メチル 1−(4−シアノ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0785】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた20mLのガラス製のマイクロ波用バイアル中、室温で、マイクロ波反応器において、メチル 4−ブロモ−1−(4−シアノ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(347mg、0.87mmol)、ボロン酸(182mg、1.29mmol)、Na
2CO
3(275mg、2.59mmol)およびPd(dtbpf)Cl
2(43mg、0.086mmol)を入れ、ジオキサン/水 1:1(17mL)中、90℃で70分間攪拌した。反応混合物をEt
2Oで希釈し、水で洗浄した。水相をEt
2Oで抽出し(2回)、DCMで抽出し(1回)、MeTHFで抽出し(1回)、有機層を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、アセトンのヘキサン溶液(0%から3%の勾配)を用い、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物を白色固体として得た。混合したフラクションを濃縮し、EtOAcのヘキサン溶液(0%から5%の勾配)を用い、通常のシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製した。純粋なフラクションを合わせ、表題化合物(223mg、0.54mmol、62%)を白色固体として得た。
【0786】
メチル 1−(4−カルバムイミドイル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0787】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、0℃で、Et
2O(1.0mL)中のメチル 1−(4−シアノ−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(40mg、0.096mmol)を入れ、LiHMDS溶液(190μL、0.190mmol)を加えた。この混合物を20℃で3時間攪拌した。反応混合物を0℃で冷却し、10%クエン酸溶液を加え、次いで、水相をEt
2Oで抽出した(3回)。合わせた有機層を10%クエン酸で2回抽出した。水相をNa
2CO
3で中和し、Et
2Oで3回抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、表題化合物をベージュ色固体として得た(40mg、0.092mmol、96%)。
【0788】
(Z)−N−(3−(ジメチルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)アリリデン)−N−メチルメタンアミニウムクロリド
【0789】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、0℃で、DMF(1.1mL、13.8mmol)および塩化オキサリル(1.17mL、13.59mmol)を入れ、10分後に白色固体が生成し、3,3,3−トリフルオロプロピオン酸(600μL、6.79mmol)を同じ温度でゆっくり加えた。10分後、反応物を70℃で1時間加熱した。混合物を高減圧下で2日間濃縮し、表題化合物(1.5g、6.5mmol、95%)を黄色固体として得た。
【0790】
メチル 4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【0791】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 1−(4−カルバムイミドイル−5−(イソプロピルチオ)チアゾール−2−イル)−4−(3−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(42mg、0.10mmol)および(Z)−N−(3−(ジメチルアミノ)−2−(トリフルオロメチル)アリリデン)−N−メチルメタンアミニウムクロリド(34mg、0.15mmol)を入れ、その後、MeCN(1.0mL)およびEt
3N(40μL、0.29mmol)を入れた。反応混合物を20℃で5分間攪拌し、−20℃で16時間攪拌した。混合物をEt
2Oで希釈し、有機層を10%クエン酸で2回洗浄し、飽和NaHCO
3で1回洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、EtOAcのヘキサン溶液(0%から5%の勾配)を用い、通常のシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(乾燥状態で充填)によって精製し、表題化合物(15.8mg、0.029mmol、30%)をオフホワイト色固体として得た。
【0792】
4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【0793】
磁気攪拌棒および窒素流を取り付けた5mLのガラス製のマイクロ波用バイアルに、室温で、メチル 4−(3−フルオロフェニル)−1−(5−(イソプロピルチオ)−4−(5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル)チアゾール−2−イル)−3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(15mg、0.03mmol)を入れ、THF(0.5mL)、MeOH(0.5mL)および水(0.5mL)を入れ、その後、LiOH(15mg)を入れた。この混合物を60℃で45分間攪拌した。混合物を冷却し、濃縮した。残渣を、C18カラムを用い、0−100% MeCN/水(10mMギ酸アンモニウム、pH3.8)の勾配で溶出する逆相クロマトグラフィー(Isco)によって精製し、表題化合物(9.8mg、0.19mmol、67%)をオフホワイト色固体として得た。
【0794】
1H NMR(500 MHz,DMSO)δ 9.36(s,2H),7.47(dd,J=14.5、7.6 Hz,1H),7.36(d,J=9.3 Hz,1H),7.33(d,J=7.7 Hz,1H),7.21−7.15(m,1H),3.57(dt,J=13.3、6.7 Hz,1H),2.29(s,3H),1.40(d,J=6.6 Hz,6H);MS(m/z):524.1[M+1]
+.
【0795】
(生物学的データ)
BJAB細胞(DSMZ)を、RPMI 1640成長培地+10% FBS中、37℃/5%CO
2で維持し、34継代になるまで使用した。細胞を、培地50μL中、2500細胞/ウェルで、白色Corning Costar 96ウェルアッセイプレートに接種した。細胞培地/FBS+0.2%DMSOで試験化合物の段階希釈を行い、容積50μL(最終的に0.1%のDMSO)で、アッセプレートに移した。プレートを37℃で約72時間維持した。Cell Titer Glo試薬(Promega)を用い、製造業者の指示に従って、細胞増殖に対する化合物の効果を評価した。簡単に言うと、ウェルあたり、反応剤100μLを加え、10分間インキュベーションした後、発光値をプレートリーダー(Tecan F200PRO)で決定した。それぞれの化合物濃度について、未処理コントロールに対する発光シグナルの割合を計算し、Prism(GraphPad)を用いた非線形回帰分析によって、用量応答データからEC
50値を決定した。上の化合物表にデータを示す。mTor阻害剤Torin1(Liuら(2010)J.Med.Chem.53、7146.)をコントロールとして使用した。データを、上に提示した化合物表にまとめている。
【0796】
種々の試験化合物に対するさらなる試験は、細胞生存率が、用量に依存する様式で低下し、試験化合物が、処理から48時間後に用量に依存する様式で細胞死を誘発することを示した。
【0797】
種々の試験化合物に対して、細胞内で行われたポリソーム分画実験は、処理によって、生存率アッセイのEC
50値と一致する、重いポリソームにおいて用量に依存する低下を引き起すことを示した。eIF2Aまたは4E−BPのリン酸化状態になんら変化はみられず、このことは、シグナル伝達経路の妨害ではなく、翻訳の直接的な阻害を示唆している。
【0798】
同様に、実施例の化合物で処理した後の細胞において、cMycおよびサイクリン D3タンパク質のレベルと、mRNAの量を測定した。両タンパク質のレベルは、mRNAレベルに同様の変化を起こさずに低下し、これは、翻訳に対する効果と一致している。
【0799】
本明細書に記載する実施例および実施形態は、単なる説明のためのものであり、この観点で、種々の改変または変更が、当業者に示唆されており、本明細書および添付の特許請求の範囲の精神および範囲に組み込まれるべきであることが理解される。