特表2018-521123(P2018-521123A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2018-521123抗体薬物複合体、中間体、その製造方法、薬学的組成物及び応用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-521123(P2018-521123A)
(43)【公表日】2018年8月2日
(54)【発明の名称】抗体薬物複合体、中間体、その製造方法、薬学的組成物及び応用
(51)【国際特許分類】
   A61K 47/68 20170101AFI20180706BHJP
   A61K 31/5386 20060101ALI20180706BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20180706BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20180706BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20180706BHJP
   C07D 498/18 20060101ALI20180706BHJP
   A61K 39/395 20060101ALN20180706BHJP
【FI】
   A61K47/68
   A61K31/5386
   A61P35/00
   A61P35/02
   A61P15/00
   C07D498/18 311
   C07D498/18CSP
   A61K39/395 L
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】209
(21)【出願番号】特願2018-516616(P2018-516616)
(86)(22)【出願日】2016年6月8日
(85)【翻訳文提出日】2018年2月2日
(86)【国際出願番号】CN2016085275
(87)【国際公開番号】WO2016197946
(87)【国際公開日】20161215
(31)【優先権主張番号】201510313585.7
(32)【優先日】2015年6月9日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】517434334
【氏名又は名称】エックスディーシーエクスプローラー (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】シャン ジェイソン シャオユン
(72)【発明者】
【氏名】リウ シフェン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ホンギュ
(72)【発明者】
【氏名】マ シンクアン
【テーマコード(参考)】
4C072
4C076
4C085
4C086
【Fターム(参考)】
4C072AA03
4C072AA06
4C072BB03
4C072BB06
4C072CC02
4C072CC12
4C072DD09
4C072EE06
4C072FF15
4C072GG01
4C072GG06
4C072GG07
4C072HH01
4C072HH05
4C072HH07
4C072JJ03
4C072UU08
4C076AA94
4C076AA95
4C076CC14
4C076CC17
4C076CC27
4C076CC41
4C076EE59
4C076FF36
4C076FF63
4C076FF67
4C076GG50
4C085AA21
4C085AA22
4C085AA26
4C085AA27
4C085CC23
4C085CC31
4C085DD52
4C085EE01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB22
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA03
4C086NA05
4C086NA06
4C086NA12
4C086NA13
4C086ZA81
4C086ZB26
4C086ZB27
(57)【要約】
本発明は、抗体薬物複合体、中間体、その製造方法、薬学的組成物及び応用を開示している。本発明は、一連の構造が新しく、酸性およびペプチダーゼカテプシン(peptidase cathepsin)に対して安定である抗体薬物複合体IBを設計及び合成し、本発明で設計及び合成された抗体薬物複合体は、安定性が良好なエーテル結合で連結され、水溶性及び安定性を明らかに向上させる。インビボ(in vivo)及びインビトロ(in vitro)活性テストでは、より高い細胞毒性を備えることを示し、ここで、一部の複合体の細胞毒性は、T-DM1より良好であるかまたはT-DM1に近い。さらに、化学合成の観点から、この一連の複合体の合成のステップが簡単であり、收率がT-DM1よりはるかに高く、さらなる構造変更をすることで複合体の物理化学的性質及び生物的活性を改善することを容易にし、良好な市場応用見通しを有する。
【化1】
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
【化1】
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Zは、窒素原子(nitrogen atom)、
【化2】
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または酸素原子(oxygen atom)であり、Zが酸素原子である場合、Rは存在せず、Zが
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
または窒素原子である場合、Rは、水素(hydrogen)またはC〜Cのアルキル基(alkyl group)、またはR、Z及びそれらと結合するC原子とRまたはRとが結合されて形成する4-6員環状構造であり、前記6員環状構造は、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
は、水素またはハロゲン(halogen)に置換されたC〜Cのアルキル基であり、
pは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、
mは、0または1であり、
nは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、
は、酸素原子、化学結合または
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
であり、x2は、1〜24の整数であり、
qは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、
及びRは、独立的に水素、シアノ基(cyano group)または置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記RまたはRにおいて、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基で、前記置換とは、C〜Cのアルコキシ基(alkoxy group)に置換されることを指し、
xは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、
Q1は
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Rは、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化10】
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であり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、y1は、0または1であり、前記Rにおいて、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基」においての前記置換とは、
【化11】
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に置換されることを指し、tは、1または2であり、t1は、0、1、2、3、4、5または6であり、
は、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基または
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり、
は、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基、置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基または
【化13】
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であり、
mAbは、モノクローナル抗体(monoclonal antibody)を示し、
kは、1〜8中のいずれか一つの値であり、
Zが、窒素原子であり、またR及びRが置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、R及びR中の少なくとも一つは、C〜Cのアルコキシ基に置換されたC〜Cのアルキル基であり、
Zが、窒素原子であり、またR及びR中の一つが水素であり、他の一つが未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記C〜Cのアルキル基は、プロピル基(propyl group)、イソプロピル基(isopropyl group)、ブチル基(butyl group)、t-ブチル基(tert-butyl group)またはイソブチル基(isobutyl group)であり、
Zが、窒素原子であり、またR及びRが同時に水素である場合、mは0であり、
Zが、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、Yは酸素原子または
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
以下の化合物ではない
【化16】
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ことを特徴とする式IBに示される抗体薬物複合体。
【請求項2】
前記RがC〜Cのアルキル基である場合、前記C〜Cのアルキル基は、メチル基(methyl group)、エチル基(ethyl group)、プロピル基(propyl group)、ブチル基(butyl group)、イソプロピル基(isopropyl group)、イソブチル基(isobutyl group)またはt-ブチル基(tert-butyl group)であり、
及び/又は、
前記Rがハロゲン置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記ハロゲン置換されたC〜Cのアルキル基において、前記ハロゲンは、フッ素、塩素または臭素であり、
及び/又は、
前記Rがハロゲン置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記ハロゲン置換されたC〜Cのアルキル基は、ハロゲン置換されたメチル基、ハロゲン置換されたエチル基、ハロゲン置換されたプロピル基、ハロゲン置換されたイソプロピル基、ハロゲン置換されたブチル基、ハロゲン置換されたイソブチル基またはハロゲン置換されたt-ブ
チル基であり、
及び/又は、
前記pは、0、1または2であり、
及び/又は、
前記nは、0、1または2であり、
及び/又は、
前記qは、0、1または2であり、
及び/又は、Y1が化学結合である場合、前記化学結合は、単結合であり、
及び/又は、Y1が
【化17】
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である場合、前記
【化18】
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において、x2は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、
及び/又は、
前記R及びRが独立的に置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記未置換されたC〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
及び/又は、
前記R及びRが独立的に置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記置換されたC〜Cのアルキル基は、置換されたメチル基、置換されたエチル基、置換されたプロピル基、置換されたブチル基、置換されたイソプロピル基、置換されたイソブチル基または置換されたt-ブチル基であり、
及び/又は、
前記R及びRにおいて、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基においての前記置換が、C〜Cのアルコキシ基に置換されることを指す場合、前記C〜Cのアルコキシ基は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、
及び/又は、
前記xは、0、1または2であり、
及び/又は、
Q1が
【化19】
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である場合、前記
【化20】
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において、Rが置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、置換又は未置換されたメチル基、置換又は未置換されたエチル基、置換又は未置換されたプロピル基、置換又は未置換されたイソプロピル基、置換又は未置換されたブチル基、置換又は未置換されたイソブチル基または置換
又は未置換されたt-ブチル基であり、
及び/又は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基である場合、前記置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基は、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、
及び/又は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基である場合、前記置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基は、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、
及び/又は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基である場合、前記置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基は、置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基であり、
mAbは、ハーセプチン(herceptin)のようなモノクローナル抗体であることを特徴とする、請求項1に記載の式IBに示される抗体薬物複合体。
【請求項3】
前記Rがハロゲン置換されたメチル基である場合、前記ハロゲン置換されたメチル基は、
【化21】
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であり、
及び/又は、
前記R及びRが独立的に置換されたメチル基である場合、前記置換されたメチル基は、
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
及び/又は、
Q1が
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、前記
【化24】
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において、前記Rが置換されたプロピル基である場合、前記置換されたプロピル基は、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
及び/又は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
及び/又は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
及び/又は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基である場合、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基は、メトキシ基(methoxy group)、エトキシ基(ethoxy group)、プロポキシ基(propoxy group)、イソプロポキシ基(isopropoxy group)、ブトキシ基(butoxy group)、イソブトキシ基(isobutoxy group)またはt-ブトキシ基(tert-butoxy)であることを特徴とする、請求項2に記載の式IBに示される抗体薬物複合体。
【請求項4】
式IbまたはIb1に示されるような抗体薬物複合体であり、
【化26】
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式IbまたはIb1に示される抗体薬物複合体において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て請求項1〜3のいずれか一項に記載の通りであり、
Yは、酸素原子または化学結合であり、Yは、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
であり、x2は1〜24の整数であり、Q2は
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化29】
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であり、t1は、0、1、2、3、4、5または6であることを特徴とする、請求項1に記載の式IBに示される抗体薬物複合体。
【請求項5】
【化30】
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中の化合物のいずれか一つであることを特徴とする抗体薬物複合体。
【請求項6】
【化31】
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式IAに示される化合物において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て請求項1〜3のいずれか一項に記載の通りであり、Q
【化32】
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または
【化33】
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であり、tは、1または2であり、t1は、0、1、2、3、4、5または6であり、
51は、H、C〜Cのアルキル基
【化34】
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またはハロゲンであり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、Rは、HまたはC〜Cのアルキル基であることを特徴とする式IAに示される中間体。
【請求項7】
前記R51がC〜Cのアルキル基である場合、前記C〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
及び/又は、
51がハロゲンである場合、前記ハロゲンは、F、Cl、BrまたはIであり、
及び/又は、
前記RがC〜Cのアルキル基である場合、前記C〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であることを特徴とする、請求項6に記載の式IAに示される中間体。
【請求項8】
式IaまたはIa1に示されるような中間体であり、
【化35】
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式Ia及び式Ia1に示される中間体において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て請求項6または7に記載の通りであり、
式Iaに示される中間体において、Rは、H、C〜Cのアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基)
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
であり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、y1は、0また
は1であり、Rは、HまたはC〜Cのアルキル基であり、Rにおいて、前記C〜Cのアルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
式Ia1に示される中間体において、R52は、水素またはハロゲンであり、前記ハロゲンは、好ましくはF、Cl、BrまたはIであることを特徴とする、請求項6に記載の式IAに示される中間体。
【請求項9】
【化37】
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中の化合物のいずれか一つであることを特徴とする中間体。
【請求項10】
有機溶剤において、pHが6〜8の条件の下で、中間体IA及びモノクローナル抗体を架橋させて、抗体薬物複合体IBを獲得するステップを含み、
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
式IA及び式IBに示される化合物において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て請求項1〜9のいずれか一項に記載の通りであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法。
【請求項11】
請求項1〜5の少なくとも一項に記載の式IBに示される抗体薬物複合体及び/又は請求項6〜9の少なくとも一項に記載の式IAに示される中間体が癌の治療及び/又は予防のための薬物の製造における応用。
【請求項12】
前記癌は、乳癌(breast cancer)、リンパ腫(lymphoma)、肺癌(lung cancer)、肝癌(liver cancer)、結腸癌(colon cancer)、頭頸部癌(head and neck cancer)、膀胱癌(bladder cancer)、腎臓癌(kidney cancer)、食道癌(esophageal cancer)、胆嚢癌(gallbladder cancer)、卵巣癌(ovarian cancer)、膵臓癌(pancreatic cancer)、胃癌(stomach cancer)、子宮頸癌(cervical cancer)、同時甲状腺癌(thyroid cancer)、前立腺癌(prostate cancer)、扁平上皮細胞癌(squamous cell carcinoma)を含む皮膚癌(skin cancer)、白血球増加症(leukocytosis)、急性リンパ性白血病(acute lymphatic leukemia)、急性リンパ芽球性白血病(acute lymphoblastic leukemia)、B細胞リンパ腫(B cell lymphoma)、T細胞リンパ腫(T cell lymphoma)、ホジキンリンパ腫(Hodgkin’s lymphoma)、非ホジキンリンパ腫(non−Hodgkin’s lymphoma)、有毛細胞リンパ腫(Hair cell lymphoma)、バーキットリンパ腫(Burkitt lymphoma)、急性及び慢性骨髄性白血病(acute and chronic myelogenous leukemia)、骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome)、前骨髄球性白血病(promyelocy
tic leukemia)、線維肉腫(fibrosarcoma)、横紋筋肉腫(rhabdomyosarcoma)、星状細胞腫(astrocytoma)、神経芽細胞腫(neuroblastoma)、神経膠腫(glioma)、シュワン細胞腫(schwannoma)、黒色腫(melanoma)、セミノーマ(seminoma)、奇形性がん腫(teratocarcinoma)、骨肉腫(osteosarcoma)、色素性乾皮症(xeroderma pigmentosum)、角質黄色腫瘍(Horny xanthoma)、甲状腺濾胞癌(follicular thyroid carcinoma)またはカポジ肉腫(Kaposi sarcoma)であることを特徴とする、請求項11に記載の応用。
【請求項13】
前記癌の腫瘍細胞(tumorcell)は、Her2陽性ヒトBT474乳房腫瘍細胞(breast tumor cell)、Her2低発現ヒトMCF-7乳房腫瘍細胞またはMCF-7でHer2をトランスフェクトしたヒト乳房腫瘍(Humanbreast tumor)MCF7-Her2安定細胞株(stable cell strain)であることを特徴とする、請求項11または12に記載の応用。
【請求項14】
請求項1〜5の少なくとも一項に記載の式IBに示される抗体薬物複合体及び/又は請求項6〜9の少なくとも一項に記載の式IAに示される中間体、及び一種または多種の薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本出願は、2015年6月9日に出願された、出願番号がCN201510313585.7の中国特許出願に対して優先権を主張する。本出願は、当該中国特許出願の全文を引用する。
【0002】
(技術分野)
本発明具体的に抗体薬物複合体、中間体(リンカーを有する毒素)、その製造方法、薬学的組成物及び応用に関する。
【0003】
(背景技術)
典型的な抗体薬物複合体(ADC)は、癌細胞の表面特異的抗原に結合することができるモノクローナル抗体(monoclonal antibody)を含む。これらの抗体は、CD20、CD22及びヒト表皮成長因子受容体2(Her2)及び(PSMA, prostate specific membrane antigen)のような免疫系B細胞及びT細胞表面上のタンパク質を含む。これらの特異的抗体及び強毒性薬物は、開裂可能なリンカーによって連結される。不可逆的なDNA損傷を誘導するか、または細胞分裂を妨害することによってこのような薬物が設計され、なお癌細胞の死亡をもたらす。
抗体薬物複合体(ADC)の作用メカニズムは、抗体認識及び特異的抗原の結合によって、一連の反応を誘発し、なお細胞エンドサイトーシス(endocytosis)によって、細胞質内に進入し、リソソーム酵素(lysosomal enzyme)は、強毒性薬物を放出して癌細胞を殺す。正常組織に対し、無差別的損傷を与える従来の化学療法と比較して、ターゲティング投与によって、薬物が直接に癌細胞に作用させることができ、正常細胞に対する損傷を軽減することができる。
【0004】
アメリカ食品医薬品局(FDA, Foodand Drug Administration)が市販を承認した最初の抗体薬物複合体は、2000年にアメリカのワイス社(WYETH)から開発された急性骨髄性白血病の治療のためのマイロターグ(ゲムツズマブオゾガマイシン)(Mylotarg(Gemtuzumab Ozogamicin))であるが、いくつかの副作用及び安全性の考慮のため、当該薬物は市販されて十年後に撤回された。その後、抗体と薬物を連結する技術は大きな進歩を遂げた。研究者は、適切な生物学的半減期を有するリンカーを用いて、抗体薬物複合体が標的細胞に到達し、それによってその副作用を低減することを確実にすることができた。
【0005】
2011年、アメリカ食品医薬品局は、ホジキンリンパ腫(Hodgkin's lymphoma)及び全身性未分化大細胞リンパ腫(systemic anaplastic large cell lymphoma)を治療するためのシアトルジェネティクス社(Seattle Genetics)のアドセトリス(ブレンツキシマブベドチン)(Adcetris(brentuximabvedotin))を承認した。2012年の第一四半期の抗体薬物複合体の売上高は34,500,000ドルと高く、収益は増加を続けている。抗体薬物複合体の使用は、今後10年間で、がん治療の医薬品市場のみで、過去により約50%増加すると予想される。現在、ロシュ(Roche)とジェネンテック(Genentech)はともにに25個以上の抗体薬物複合体を研究開発しており、そのうち9つは臨床研究を行っている。
【0006】
2013年2月に、最初の抗体薬物複合が潜在したブロックバスターであるKadcylaが市販され、Kadcyla(トラスツズマブ エムタンシン(trastuzum
ab emtansine, T-DM1)は、転移性乳癌を治療するに使えることが承認された。Kadcylaは、乳癌の治療のための抗体ハーセプチン(Herceptin)を免疫原(ImmunoGen)で使用が許可された毒素であるマイタンシン(Maitansine)と組み合わせた。2015年、当該薬物の売上高は約7億ドルに近づく。
【0007】
抗体薬物複合体は、次の持続的な収入源をもたらすブロックバスターレベルの薬物分野になる可能性が高い。バイオメディカルと臨床試験の相互組み合わせにより、抗体薬物複合体技術プラットフォームの継続的な成功をもたらした。これらの共同結果は、ヒト化モノクローナル抗体技術を標的指向とする治療性投与の努力を表明する。これまで、研究開発中の大部分の抗体薬物複合体は、効果的な毒素としてシアトルジェネティクスのアウリスタチン(auristatins)またはイムノジェンのメイタンシン(maytansine)系を使用している。さらに、スピロゲン(Spirogen)等の会社は、次世代抗体薬物複合体のためにPBD系のような他の毒素も開発している。
【0008】
メイタンシン系アルカロイド(alkaloid)は、最初に東アフリカの潅木歯葉美登木(US389611、JP 01006282、JP 63233986)から分離されて獲得し、抗癌試薬として、高度な細胞傷害性の化合物である。人々から製造された多くのメイタンシン系誘導体は、非常に高い抗癌活性を有し、従来の抗癌薬物であるビンブラスチン(Vinblastine)またはパクリタキセル(paclitaxel)の100〜1000倍である。(J.Med.Chem。、1978,21,31-37、Chem。Pharma。Bull。、1984、3441-3451、J. Med。Chem。2006、49、4392-4408、Chem。Pharm。Bull。2004 、52(1)1-26、WO2011039721、WO2012 / 061590、WO2014 / 094453)。
【0009】
特許US 5208020、US 5416064及びJ. Med. Chem, 2006, 49, 4392-4408にて、Chari, R.V. J.等は、メイタンシン類似体DM1とDM4を報告している。特許WO2004/103272, EP0425235は、メイタンシン類似体DM1とDM4の複合体及びそれらの抗癌活性を報告している。その後の一連の文章及び特許は、多くのメイタンシン類似体の複合体を抗癌薬物として報告している(WO 2011/039721、WO2012/061590、WO2014/134483、WO2014/134457、WO2014/194030、WO2014/134486、WO2014/094355、WO2015/000062、WO2014/145090、WO2013/173391)。
【0010】
典型的な抗体薬物複合体は、薬物リンカー及び抗体の三つの部分からなる。特異的抗体と薬物の選択は、特定の疾患に依存し、複合体の安全性及び有効性に重大な影響を及ぼす。リンカーの安定性及び抗体へのカップリングの方法は、抗体薬物複合体薬物の開発結果に決定的な影響を及ぼす。抗体薬物複合体の治療効果を決定する因子には、リンカーの安定性及びその断裂感受性、細胞表面励起内在化、輸送及び細胞毒の放出が含まれる。
【0011】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
例えばT-DM1は、抗原結合タンパク質(Abu)をエンドサイトーシスする前に毒素を早すぎて分解及び放出し易く、副作用を引き起こす。そして、抗体とカップリングされて獲得した薬物/抗体比が比較的に低く、また分布変化が比較的に大きく、効能及び安全性の正確な制御が比較的に難しい(WO2012/061590 A1、WO201139721)。したがって、安定性が高く、水溶性が良好なリンカーを捜し、なお細胞毒素の放出の効率が高く、特異性が良好で、細胞毒性が高く、抗癌効果が良好な抗体薬物複合体を得ることは、現在緊急に解決する必要のある技術的問題である。
【発明の概要】
【0012】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来の技術における抗体薬物複合体リンカーの安定性が悪く、断裂感受性が低く、細胞表面励起内在化、輸送及び細胞毒の放出の効率が低く、細胞毒性が悪く、特異性が悪く、副作用が大きい等の欠陥を克服するために、抗体薬物複合体、中間体(リンカーを有する毒素)、製造方法、薬学的組成物及び応用を提供することである。本発明の抗体医薬複合体は、非常に高い細胞毒性を有し、抗癌効果が良好であり、良好な市場応用見通しを有する。
【0013】
本発明は、式IBに示される抗体薬物複合体を提供し、
【化2】
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ここで、
Zは、窒素原子(nitrogenatom)、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
または酸素原子(oxygen atom)であり、Zが酸素原子である場合、Rは存在せず、Z
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
または窒素原子である場合、Rは、水素(hydrogen)またはC〜Cのアルキル基(alkyl group)(前記C〜Cのアルキル基は、例えばメチル基(methyl group)、エチル基(ethyl group)、プロピル基(propyl group)、ブチル基(butyl group)、イソプロピル基(isopropyl group)、イソブチル基(isobutyl group)またはt-ブチル基(tert-butyl group)であり、好ましくはメチル基である)またはR、Z及びそれらと結合するC原子とRまたはRとが結合されて形成する4-6員環状構造(好ましくは6員環状構造であり、前記6員環状構造は、例えば
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化6】
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である)であり、
は、水素またはハロゲン(halogen)に置換されたC〜Cのアルキル基(前記ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基において、前記ハロゲンは、フッ素、塩素または臭素であることができ、前記ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基は、ハロゲンに置換されたメチル基、ハロゲンに置換されたエチル基、ハロゲンに置換されたプロピル基、ハロゲンに置換されたイソプロピル基、ハロゲンに置換されたブチル基、ハロゲンに置換されたイソブチル基またはハロゲンに置換されたt-ブチル基であることができ、好ましくはハロゲンに置換されたメチル基であり、前記ハロゲンに置換されたメチル基は好ましくは
【化7】
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である)であり、
pは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、
mは、0または1であり、
nは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、
Y1は、酸素原子、化学結合(好ましくは単結合である)または
【化8】
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であり、ここで、x2は、1〜24の整数(例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である)であり、
qは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または
2である)であり、
及びRは、独立的に水素、シアノ基(cyano group)または置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基(前記未置換されたC〜Cのアルキル基は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基またはイソプロピル基であり、前記置換されたC〜Cのアルキル基は、例えば置換されたメチル基、置換されたエチル基、置換されたプロピル基、置換されたブチル基、置換されたイソプロピル基、置換されたイソブチル基または置換されたt-ブチル基であり、好ましくは置換されたメチル基であり、前記置換されたメチル基は、好ましくは
【化9】
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である)であり、前記RまたはRにおいて、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基においての前記置換とは、C〜Cのアルコキシ基(前記C〜Cのアルコキシ基は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、好ましくはメトキシ基である)に置換されることを指し、
xは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、
Q1は
【化10】
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または
【化11】
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であり、ここで、Rは、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基(前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、例えば置換又は未置換されたメチル基、置換又は未置換されたエチル基、置換又は未置換されたプロピル基、置換又は未置換されたイソプロピル基、置換又は未置換されたブチル基、置換又は未置換されたイソブチル基または置換又は未置換されたt-ブチル基であり、好ましくは置換又は未置換されたプロピル基であり、前記置換されたプロピル基は、好ましくは
【化12】
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である)、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化14】
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であり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、y1は、0または1であり、前記R81において、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基においての前記置換とは、
【化15】
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に置換されることを指し、tは、1または2であり、t1は、0、1、2、3、4、5または6であり、
は、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基(前記置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基であり、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、さらに好ましくはメチル基である)または
【化16】
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であり、rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり、
は、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基(前記置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基は、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキルは、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、さらに好ましくはメチル基である)、置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基(前記置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシは、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基であり、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシは、好ましくはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、さらに好ましくはメトキシ基である)または
【化17】
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であり、
mAbは、ハーセプチン(herceptin)のようなモノクローナル抗体(monoclonalantibody)を示し、
kは、1〜8中のいずれか一つの値(好ましくは1〜6中のいずれか一つの値である)であり、中括弧内の薬物とモノクローナル抗体mAbのモル比(または比率であり、DA
Rと略する)を示し、
前記式IBに示される化合物は、以下の化合物ではない。
【化18】
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【0014】
本発明の他の好ましい実施形態において、Zは酸素原子であり、またはY1は酸素原子である。
【0015】
本発明のある好ましい実施形態において、Zが窒素原子である場合、pまたはqは同時に0でなく、Rは、ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基であり、R及びRは、独立的に水素、シアノ基または置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であるが、R及びRは同時に水素ではない。
【0016】
前記式IBに示される抗体薬物複合体は、好ましくは式IbまたはIb1に示される抗体薬物複合体であり、
【化19】
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式IbまたはIb1に示される抗体薬物複合体において、Zは、窒素原子、
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
または酸素原子であり、Zが酸素原子である場合、Rは存在せず、Zが
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
または窒素原子である場合、Rは、水素またはC〜Cのアルキル基(前記C〜Cのアルキル基は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基である)、またはR、Z及びそれらと結合するC原子とRまたはRとが結合されて形成する4-6員環状構造(好ましくは6員環状構造であり、前記6員環状構造は、例えば
【化22】
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または
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
である)であり、Rは、水素またはハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基(前記ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基中の前記ハロゲンは、フッ素、塩素または臭素であることができ、前記ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基は、ハロゲンに置換されたメチル基、ハロゲンに置換されたエチル基、ハロゲンに置換されたプロピル基、ハロゲンに置換されたイソプロピル基、ハロゲンに置換されたブチル基、ハロゲンに置換されたイソブチル基またはハロゲンに置換されたt-ブチル基であることができ、好ましくはハロゲンに置換されたメチル基であり、前記ハロゲンに置換されたメチルは、好ましくは
【化24】
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である)であり、pは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、Rは、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基(前記置換又は未置換されたC〜C12のアルキルは、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基」は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、さらに好ましくはメチル基である)、または
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり、Rは、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基(前記置換又は未置換されたC〜C12のアルキルは、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキルは、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、さらに好ましくはメチル基である)、置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基(前記置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシは、好ましくは置換又は未置換
されたC〜Cのアルコキシ基であり、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシは、好ましくはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、さらに好ましくはメトキシ基である)、または
【化26】
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であり、mAbは、セプチンのようなモノクローナル抗体を示し、kは、1〜8中のいずれか一つの値であり、中括弧内の薬物とモノクローナル抗体mAbのモル比を示し、
式Ibに示される抗体薬物複合体において、mは、0または1であり、nは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、Yは、酸素原子または化学結合(好ましくは単結合)であり、qは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、R及びRは、独立的に水素、シアノ基または置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基(前記未置換されたC〜Cのアルキル基は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基またはイソプロピル基であり、前記置換されたC〜Cのアルキル基は、例えば置換されたメチル基、置換されたエチル基、置換されたプロピル基、置換されたブチル基、置換されたイソプロピル基、置換されたイソブチル基または置換されたt-ブチル基であり、好ましくは置換されたメチル基であり、前記置換されたメチルは、好ましくは
【化27】
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である)であり、前記RまたはRにおいて、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基においての前記置換とは、C〜Cのアルコキシ基(前記C〜Cのアルコキシ基は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、好ましくはメトキシ基である)に置換されることを指し、xは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、R8は、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基(前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、例えば置換又は未置換されたメチル基、置換又は未置換されたエチル基、置換又は未置換されたプロピル基、置換又は未置換されたイソプロピル基、置換又は未置換されたブチル基、置換又は未置換されたイソブチル基または置換又は未置換されたt-ブチル基であり、好ましくは置換又は未置換されたプロピル基であり、前記置換されたプロピルは、好ましくは
【化28】
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である)、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
であり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、y1は、0または1であり、前記Rにおいて、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基においての前記置換とは、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
に置換されることを指し、tは、1または2であり、
式Ib1に示される抗体薬物複合体において、Y2は、
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
であり、ここでx2は、1〜24の整数であり、Q2は
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
であり、t1は、0、1、2、3、4、5または6である。
【0017】
本発明において、前記式IBに示される抗体薬物複合体は、さらに好ましくは以下のいずれか一つの化合物である。

【化35】
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【0018】
本発明は、さらに式IAに示される中間体(リンカーを有する毒素)を提供し、
【化36】
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式IAに示される化合物において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て前述した通りであり、Q
【化37】
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または
【化38】
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であり、tは、1または2であり、t1は、0、1、2、3、4、5または6であり、
51は、H、C〜Cのアルキル基(前記C〜Cのアルキル基は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基である)、
【化39】
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またはハロゲン(前記ハロゲンは、好ましくはF、Cl、BrまたはIである)であり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、Rは、HまたはC〜Cのアルキル基(前記C〜Cのアルキル基は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基である)である。
【0019】
前記式IAに示される中間体において、好ましくは式IaまたはIa1に示される中間体(リンカーを有する毒素)であり、
【化40】
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式IaまたはIa1に示される中間体において、Zは、窒素、
【化41】
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または酸素原子であり、Zが酸素原子である場合、Rは存在せず、Zが
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
または窒素原子で場合、Rは、C〜Cのアルキル基(前記C〜Cのアルキル基は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基である)またはR、Z及びそれらと結合するC原子とRまたはRとが結合されて形成する4-6員環状構造(好ましくは6員環状構造であり、前記6員環状構造は、例えば
【化43】
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または
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
である)であり、Rは、ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基(前記ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基において、前記ハロゲンは、フッ素、塩素または臭素であることができ、前記「ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基」は、ハロゲンに置換されたメチル基、ハロゲンに置換されたエチル基、ハロゲンに置換されたプロピル基、ハロゲンに置換されたイソプロピル基、ハロゲンに置換されたブチル基、ハロゲンに置換されたイソブチル基またはハロゲンに置換されたt-ブチル基であることができ、好ましくはハロゲンに置換されたメチル基であり、前記「ハロゲンに置換されたメチル基」は、好ましくは
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
である)であり、pは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、Rは、水素または置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基(前記「置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基」は、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基」は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、さらに好ましくはメチル基であ
る)または
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり、Rは、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基(前記「置換又は未置換されたC〜C12的アルキル基」は、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基」は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、さらに好ましくはメチル基である)、置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基(前記「置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基」は、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基であり、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基」は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、さらに好ましくはメトキシ基である)または
【化47】
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であり、tは、1または2であり、
式Iaに示される中間体において、mは、0または1であり、nは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、Yは、酸素原子または化学結合であり、qは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、R及びRは、独立的に水素、シアノ基、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基(前記「未置換されたC〜Cのアルキル基」は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基またはイソプロピル基であ
り、前記「置換されたC〜Cのアルキル基」は、例えば置換されたメチル基、置換されたエチル基、置換されたプロピル基、置換されたブチル基、置換されたイソプロピル基、置換されたイソブチル基または置換されたt-ブチル基であり、好ましくは置換されたメチル基であり、前記「置換されたメチル基」は、好ましくは
【化48】
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であり、)であり、前記RまたはRにおいて、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基」で、前記「置換」とは、C〜Cのアルコキシ基(前記「C〜Cのアルコキシ基」は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、好ましくはメトキシ基である)に置換されることを指し、Rは、H、C〜Cのアルキル基(前記「C〜Cのアルキル基」は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基である)
【化49】
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であり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、y1は、0または1であり、Rは、HまたはC〜Cのアルキル基(前記「C〜Cのアルキル基」は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基である)であり、
式Ia1に示される中間体において、Y2は、
【化50】
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であり、ここでx2は、1〜24の整数であり、Q2は
【化51】
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または
【化52】
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であり、R52は、水素またはハロゲン(好ましくはF、Cl、BrまたはIであり)である。
【0020】
本発明において、前記式IAに示される中間体(リンカーを有する毒素)は、さらに好ましくは以下のいずれか一つの化合物である。
【化53】
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【0021】
本発明において、*をつけている炭素は、キラル炭素原子または非キラル炭素を示し、その構成はR、Sまたはラセミートであることができる。
【0022】
本発明は、さらに式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法を提供し、有機溶剤において、pHが6〜8条件で、中間体(リンカーを有する毒素)IA及びモノクローナル抗体(例えばハーセプチン)を架橋させて、抗体薬物複合体IBを獲得するステップを含み、
【化54】
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式IA及び式IBに示される化合物において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て前述した通りである。
【0023】
前記式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法は、本技術分野における当該種類の架橋反応の従来の方法及び条件であることができ、具体的に文献GailD. Lewis Phillips,et al.,Cancer. Res., 2008, 68, 9280以及Teemu T. Junttila, et al., Breast. Cancer. Res.
Treat., 2011, 128, 347を参考し、本願発明は、当該文献の全文を引用する。
【0024】
本発明において、特に好ましくは以下の反応方法と条件であり、
前記式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法において、前記有機溶剤は、好ましくはアミド(amide)系溶剤、スルホキシド(sulfoxide)系溶剤及びエーテル(ether)系溶剤中の一種または多種である。前記アミド系溶剤は、好ましくはN
、N-ジメチルホルムアミド(N, N-dimethylformamide、DMF)及び/又はジメチルアセトアミド(dimethylacetamide、DMA)であり、前記スルホキシド系溶剤は、好ましくはジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide、DMSO)である。前記エーテル系溶剤は、好ましくはテトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)である。
【0025】
前記式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法において、前記中間体(リンカーを有する毒素)IA及び前記有機溶剤の質量対体積比は、好ましくは0.1mg/mL-100mg/mLである。
【0026】
前記式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法において、前記中間体IAと前記モノクローナル抗体(例えばハーセプチン)のモル比は、1〜10(例えば6)であり、好ましくは1〜5である。
【0027】
前記式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法において、前記pH6〜8は、緩衝液によって実現することができ、前記緩衝液は、通常低塩緩衝液であり、好ましくはりん酸カリウム(potassium phosphate)及びりん酸二水素カリウム(potassium dihydrogenphosphate)から形成された緩衝液のようなりん酸塩緩衝液、またはホウ酸及びホウ酸ナトリウム(sodium borate)から形成された緩衝液のようなホウ酸(boric acid)緩衝液である。前記式Ibに示される抗体薬物複合体の製造方法において、前記架橋反応の温度は、好ましくは4℃〜37℃(好ましくは室温)である。
【0028】
前記式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法において、前記架橋反応のプロセスは、本技術分野における従来の検出方法(例えば、TLC、HPLCまたはNMR)を使用して検出することができ、一般的に中間体IAの消失の時を反応の終点とする。
【0029】
前記式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法は、好ましくは保護気体の保護の下で行われ、前記式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法が保護気体の保護の下で行われる場合、前記保護気体は好ましくは窒素ガスである。
【0030】
前記式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法は、pH値が6〜8(例えば7.5)の緩衝液において、モノクローナル抗体(例えばハーセプチン)を透析し、そして中間体IA及び有機溶剤を添加して、前記架橋反応を行うステップを含むことが好ましい。
【0031】
本発明は、さらに前記式IbまたはIb1に示される抗体薬物複合体の製造方法を提供し、有機溶剤において、pHが6〜8の条件で、中間体(リンカーを有する毒素)Iaまたは中間体Ia1及びモノクローナル抗体(例えばハーセプチン)を架橋させて、抗体薬物複合体IbまたはIb1を獲得するステップを含み、
【化55】
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式Ia、Ia1、Ib及びIb1に示される化合物において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て前述した通りである。
【0032】
本発明は、さらに前記式IBに示される抗体薬物複合体及び/又は式IAに示される中間体(リンカーを有する毒素)が癌の治療及び/又は予防のための薬物の製造における応用を提供する。本発明は、さらに前記式Ib、Ib1、Ia及びIa1に示される化合物中の一種または多種が癌の治療及び/又は予防のための薬物の製造における応用を提供する。
【0033】
前記応用において、前記癌は、乳癌(breast cancer)、リンパ腫(lymphoma)、肺癌(lung cancer)、肝癌(liver cancer)、結腸癌(colon cancer)、頭頸部癌(head and neck cancer)、膀胱癌(bladder cancer)、腎臓癌(kidney cancer)、食道癌(esophageal cancer)、胆嚢癌(gallbladder cancer)、卵巣癌(ovarian cancer)、膵臓癌(pancreatic cancer)、胃癌(stomach cancer)、子宮頸癌(cervical cancer)、甲状腺癌(thyroid cancer)、前立腺癌(prostate cancer)、扁平上皮細胞癌(squamous cell
carcinoma)を含む皮膚癌(skin cancer)、白血球増加症(leukocytosis)、急性リンパ性白血病(acute lymphatic leukemia)、急性リンパ芽球性白血病(acute lymphoblastic leukemia)、B細胞リンパ腫(B cell lymphoma)、T細胞リンパ腫(T cell lymphoma)、ホジキンリンパ腫(Hodgkin’s lymphoma)、非ホジキンリンパ腫(non−Hodgkin’s lymphoma)、毛細胞リンパ腫(Hair cell lymphoma)、バーキットリンパ腫(Burkitt lymphoma)、急性及び慢性骨髄性白血病(acute and chronic myelogenous leukemia)、骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome)、前骨髄球性白血病(promyelocytic leukemia)、線維肉腫(fibrosarcoma)、横紋筋肉腫(rhabdomyosarcoma)、星状細胞腫(astrocytoma)、神経芽細胞腫(neuroblastoma)、神経膠腫(glioma)、シュワン細胞腫(schwannoma)、黒色腫(melanoma)、セミノーマ(sem
inoma)、奇形性がん腫(teratocarcinoma)、骨肉腫(osteosarcoma)、色素性乾皮症(xeroderma pigmentosum)、角質黄色腫瘍(Horny xanthoma)、甲状腺濾胞癌(follicular thyroid carcinoma)及びカポジ肉腫(Kaposi sarcoma)を含むが、これに限定されない本技術分野における従来の癌であってもいい。
【0034】
前記応用において、前記癌の腫瘍細胞(tumor cell)は、Her2陽性ヒトBT474乳房腫瘍細胞(breast tumor cell)、Her2低発現ヒトMCF-7乳房腫瘍細胞またはMCF-7でHer2をトランスフェクトしたヒト乳房腫瘍(Humanbreast tumor)MCF7-Her2安定細胞株(stable cell strain)を含むが、これに限定されない。
【0035】
本発明は、さらに前記式IBに示される抗体薬物複合体及び/又は中間体IA、及び一種または多種薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を提供する。
【0036】
本発明は、さらに前記式Ibに示される抗体薬物複合体、式Ib1に示される抗体薬物複合体、中間体Iaと中間体Ia1中の一種または多種、及び一種または多種薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を提供する。
【0037】
本発明において、前記薬学的に許容される賦形剤とは、薬学技術分野における薬学的賦形剤を指し、製剤の成型性、有効性、安定性、安全性の添加を解決するための希釈剤(例えばカルボキシメチルスターチナトリウム(carboxymethyl starchsodium)等)、結合剤(例えばポビドン(povidone)等)、崩壊剤(例えば微結晶セルロース(microcrystalline cellulose)等)、潤滑剤(例えばステアリン酸マグネシウム(magnesium stearate)、シリカゲル(silica gel)等)、及び他のアジュバントのような本発明の抗体薬物複合体以外の全ての従来の薬学的物質である。必要に応じて、前述した賦形剤を選択し、本技術分野における従来の方法に基づいて、本発明の抗体薬物複合体を薬物製剤に製造されることができ、前記薬物製剤は、錠剤、散剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、経口溶液、乾燥懸濁剤または滴下錠剤等の本技術分野における各種従来の剤型である。
【0038】
本発明において、Mayとは、
【化56】
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を指す。
【0039】
本発明において、前記用語アルキル基とは、指定された数の炭素原子を有する分枝鎖または直鎖の飽和脂肪族炭化水素基を含むことであり、C〜Cアルキル基において、直鎖または分枝鎖構造中に1、2、3または4個の炭素原子の基を有することを含むと定義される。例えば、C〜Cアルキル基は、具体的に、メチル基、エチル基、n-プロピル基(n-propyl group)、イソプロピル基、n-ブチル基(n-butyl
group)、t-ブチル基、イソブチル基等を含む。
【0040】
本発明において、前記用語アルコキシ基とは、アルキル基及び酸素原子が連結された後に生成されたラジカルを示し、即ち、RO-であり、Rはアルキル基である。
【0041】
本発明において、C〜Cアルキル基のような前記炭素数が確定された範囲のCx1-y1のアルキル基(x1及びy1は整数である)とは、全て置換基を含まないC〜Cアルキル基を示す。
【0042】
本発明において、前記用語ハロゲンとは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素またはアスタチンを示す。
【0043】
本発明において、前記用語シアノ基とは、
【化57】
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を示す。
【0044】
本発明において、TBDPSとは、t-ブチルジフェニルシリル基(tert-butyldiphenylsilyl group)を示す。
【0045】
本技術分野の常識を違反することがない基で、各前記好ましい条件は、任意に組み合わせることができて、本発明の各好ましい実例を得る。
【0046】
本発明で使用される試薬と原料は、すべて市販から獲得することができる。本発明において、前記室温とは、環境の温度を指し、10℃〜35℃である。
【0047】
本発明のポジティブな進歩効果は、本発明は、一連の構造が新しく、酸性およびペプチダーゼカテプシン(peptidase cathepsin)に対して安定である抗体薬物複合体を設計及び合成し、本発明で設計及び合成された抗体薬物複合体は、安定性が良好なエーテル結合で連結され、水溶性及び安定性を明らかに向上させることである。インビボ及びインビトロ活性テストでは、より高い細胞毒性を備えることを示し、ここで、一部の複合体の細胞毒性は、T-DM1に良好であるかまたは近づく。さらに、化学合成の観点から、この一連の複合体の合成のステップが簡単であり、收率がT-DM1よりはるかに高く、複合体の物理的及び化学的性質及び生物的活性を改善するためにさらに構造を変更し易く、良好な市場応用見通しを有する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】BT474に対するT-CE-040及びT-DM1の成長阻害グラフである。
図2】MCF-7に対するT-CE-040及びT-DM1の成長阻害グラフである。
図3】MCF-7-Her2に対するT-CE-040及びT-DM1の成長阻害グラフである。
図4】BT474に対するT-CE-063及びT-DM1の成長阻害グラフである。
図5】MCF-7に対するT-CE-063及びT-DM1の成長阻害グラフである。
図6】MCF-7-Her2に対するT-CE-063及びT-DM1の成長阻害グラフである。
【発明を実施するための形態】
【0049】
実施例1:CE-016/017、CE-023/024、CE-005の合成経路
【化58】
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【0050】
実験ステップ
【0051】
化合物2の合成:
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0052】
3−クロロ−2−クロロメチルプロピレン(3-chloro-2-chloromethylpropylene)(25 g, 0.2mol)を、200mLの無水メタノール(anhydrous methanol)に溶解させ、バッチでナトリウムメトキシド(sodium methoxide)(21.6g, 0.4mol)を添加する。反応液を加熱して一晩還流させる。反応液を室温まで冷却させ、ろ過し、濾液に250mLの水を添加し、酢酸で中和させ、沸点が30〜60℃である石油エーテル(petroleum ether)で3回(150mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム(anhydrous sodium sulfate)で乾燥し、濃縮して、15gの無色油状液体である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0053】
化合物3の合成:
【化60】
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【0054】
前記ステップの反応粗生成物2(15.1g, 0.13mol)を、150mLのジクロロメタン(dichloromethane)に溶解させ、バッチでm-クロロペルオキシ安息香酸(m-chloroperoxybenzoic acid)(33.54 g,
0.195mol)を添加する。反応液を加熱して2時間還流させる。TLCスポットプレートで反応が終了したことを確認し、反応液を室温まで冷却させる。30mLの飽和チオ硫酸ナトリウム(saturatedsodium thiosulfate)溶液を添加して30分間攪拌し、消光反応させる。ジクロロメタンで3回(100mL×3)抽出する。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム乾燥し、濃縮して、12gの無色油状物である粗生成物3を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。H NMR (400
MHz, CDCl) δppm 2.57& 2.54 (dd, J=16.4Hz, J=11.2 Hz, 4H), 3.39(s, 6H), 2.78 (s, 2H).
【0055】
化合物4の合成:
【0056】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0057】
前のステップの粗生成物3(13.2g, 0.1mol)を、100mLの無水メタノールに溶解させ、チオウレア(thiourea)(15.2g, 0.2mol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、TLCスポットプレートで原料が完全に消費されるまで検出し、減圧してメタノール(methanol)を留去する。残留物に200mLの水を添加し、ジクロロメタンで3回(100mL×3)抽出する。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム乾燥し、濃縮して、粗生成物をシリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)して、9.3gの無色油状物である生成物4を獲得し、収率は63%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 2.62 & 2.60(dd, J=16.0 Hz, J=10.0Hz, 4H), 3.41 (s, 6H), 2.40 (s, 2H).
【0058】
化合物5の合成:
【化62】
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【0059】
窒素ガスの保護の下で、n-ブチルリチウム(n-butyllithium)(8.8mL, 2.5mol/mL, 22mmol)を、-78℃まで冷却された40mLの乾燥したテトラヒドロフラン溶液に添加する。アセトニトリル(acetonitrile)(1.1mL, 21.2mmol)を、10mLの乾燥したテトラヒドロフランに添加して溶解させる。反応液を、-78℃で30分間攪拌する。化合物4(2.96g, 20mmol)を、20mLのテトラヒドロフランに溶解させ、徐々に滴下する。添加が終わった後、反応液を徐々に室温まで昇温させ、3時間攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、希塩酸(0.5M, 10mL)をゆっくり滴下し、消光反応させ、酢酸エチル(ethylacetate)で3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、2.23gの淡黄色油状物である生成物を獲得し、収率は5
9%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 3.62 (d, J=9.2Hz, 2H), 3.51 (d, J=9.2Hz, 2H), 3.39 (s, 6H), 2.81 (t, J=7.2Hz, 2H), 2.07 (t, J=7.2Hz, 2H).
【0060】
化合物6の合成:
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0061】
前のステップの反応の生成物5(2.8g, 15mmol)を、10mLのエタノール(ethanol)に溶解させ、アルゴンガスを3回置換し、8Mの水酸化ナトリウム(sodium hydroxide)溶液(4mL, 32mmol)をゆっくり添加する。アルゴンガスの保護の下で、反応液を昇温させて一晩還流させる。反応液を室温まで冷却させ、希塩酸でPH=2になるまで調整し、ジクロロメタンで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウム乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)で精製して、2.43gの淡黄色油状物である生成物6を獲得し、収率は78%である。LCMS (ESI) m/z 209.1(M + H)+.
【0062】
化合物7の合成:
【化64】
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【0063】
前のステップの反応の生成物6(2.08g, 10mmol)を、20mLエタノールと10mLの水に溶解させ、S-メチルメタンチオールスルホネート(S-Methylmethanethiolsulfonate)(1.38g, 11mmol)を添加する。アルゴンガスの保護の下で、反応液を室温で一晩攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウム乾燥し、濃縮して粗生成物7を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z255.1 (M + H)+.
【0064】
化合物8の合成:
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0065】
前のステップの反応の生成物7(1g, 4mmol)を、2mLのジクロロメタンに溶解させ、N-ヒドロキシスクシンイミド(N-hydroxysuccinimide)(HOSu)(0.50g, 4.4mmol)と1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1-ethyl-(3-dimethylaminopropyl)carbodiimide hydrochloride)(EDC-HCl)(0.84g, 4.4mmol)を添加する。反応液を室温で4時間攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:3)で精製して、1.3gの黄色油状物である生成物8を獲得し、収率は76%である。LCMS (ESI) m/z 352.1(M + H)+.
【0066】
化合物9の合成
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0067】
N-メチル-L-アラニン(N-methyl-L-alanine)(618mg, 6.0mmol)を、15mLのエチレングリコールジメチルエーテル(ethylene glycol dimethyl ether)と15mLの水に溶解させる。トリエチルアミン(triethylamine)(1.7mLg, 12mmol)を添加し、激しく攪拌する。前のステップの反応の生成物8(2.1g, 6mmol)を、15mLのエチ
レングリコールジメチルエーテルに滴下して溶解させ、約5分間で滴下し終える。反応液を室温で2時間攪拌し、減圧して有機溶剤を除去し、10mLの水を添加し、1Mの希塩酸でPH=2になるまで調整し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウム乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、920mgの黄色油状物である生成物を獲得し、収率は45%である。LCMS (ESI) m/z340.1 (M + H)+.
【0068】
化合物CE-016とCE-017の合成:
【化67】
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【0069】
前のステップの生成物9(122mg, 0.36mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(Dicyclohexylcarbodiimide、DCC)(0.15g,
0.72mmol)を、一つの乾燥したシュレンク(Schlenck)管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(Maytansinol)(63mg, 0.12mmol)を、4mLの乾燥ジクロロ
メタン添加して溶解させ、そして1Mの塩化亜鉛エーテル(zinc chloride ether)溶液(0.72mL, 0.72mmol)を添加する。反応液を室温で2時間攪拌し、ゆっくり0.3mLを添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=40:1)による分離精製して、白色固体である二つの異性体CE-016(25mg,P1)とCE-017(37mg,P2)を獲得し、収率は24%+35%である。LCMS (ESI) m/z 867.8 (M+H)+.
【0070】
HPLC (15 min): CE-016, Rt=10.680; CE-017, Rt=10.621(Rt:滞留時間)
【0071】
Mobile Phase(移動相): A: water(水)(0.01%TFA) B:
CAN(アセトニトリル)(0.01%TFA)、%は全て体積パーセンテージである
【0072】
Gradient(勾配): 0min 5%B, 3min 5%B,10min 95%B, 15min 95%B
【0073】
Flow Rate(流速): 1.2ml/min
【0074】
Column: Eclipse XDB-C18, 4.6*150mm, 5um。
【0075】
Oven Temperature(オーブン温度):40℃
【0076】
CE-016: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.85 (s, 1H), 6.81(s, 1H), 6.44 & 6.42(dd, J=15.2 Hz, J=11.2Hz,1H), 6.31 (d, J=11.2Hz,1H), 6.23 (s, 1H), 5.90 & 5.87 (dd, J=15.2Hz, J=9.2 Hz,1H), 5.23(q, J=7.2 Hz,1H), 4.91(s, 1H), 4.86 & 484 (dd, J=11.6Hz, J=2.8 Hz,1H), 4.32(t, J=12.0 Hz,1H), 3.99(s, 3H), 3.55-3.40 (m, 5H), 3.37(s, 6H), 3.34 (s, 3H), 3.19 (d, J=12.8Hz,1H), 3.17 (s, 3H), 3.04 (s, 3H), 2.86(d, J=9.6 Hz,1H), 2.65& 2.62 (dd, J=14.4Hz, J=12.0 Hz,1H), 2.50(t, J=8.0 Hz,1H), 2.40(s, 3H), 2.24-2.18 (m, 1H), 2.06-1.92 (m, 2H), 1.72(d, J=13.6 Hz, 1H), 1.68(s, 3H), 1.48 (d, J=7.6Hz, 3H), 1.50-1.42 (m, 1H), 1.30(s, 3H), 1.28 (s, 3H), 0.85 (s, 3H).
【0077】
CE-017: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.82 (s, 1H), 6.75(d, J=11.2 Hz,1H), 6.64(s, 1H), 6.44 & 6.42(dd, J=15.2 Hz, J=11.2Hz,1H), 6.21 (s, 1H), 5.70 & 5.68 (dd, J=15.6Hz, J=8.8 Hz,1H), 5.41(q, J=6.8 Hz,1H), 4.80& 4.77 (dd, J=12.0Hz, J=3.2 Hz,1H), 4.28(t, J=11.2 Hz,1H), 3.98(s, 3H), 3.65 (d, J=12.8Hz,1H), 3.50 (d, J=8.8Hz,1H), 3.43 (t, J=8.8Hz,2H), 3.40-3.30 (m, 2H), 3.35(s, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.23 (s, 6H), 3.10(d, J=12.0 Hz,1H), 3.03(d, J=9.2 Hz,1H), 2.84(s, 3H), 2.64-2.51 (m, 2H), 2.64-2.51 (m, 2H), 2.44-2.35 (m, 1H), 2.30(s, 3H), 2
.24-2.16 (m, 1H), 2.10-1.89 (m, 2H), 1.72(d, J=13.6 Hz, 1H), 1.64(s, 3H), 1.50-1.42 (m, 1H), 1.30(s,
3H), 1.28 (s, 3H), 0.85 (s, 3H).
【0078】
化合物CE-024の合成:
【化68】
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【0079】
CE-017(30mg, 0.034mmol)を0.5mLの酢酸エチルに溶解させ、ジチオスレイトール(Dithiothreitol、DTT)(13mg, 0.084mmol)を0.9mLのメタノールに添加して溶解させ、2mLのPH=7.5のりん酸カリウム緩衝液を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、2時間攪拌する。3.4mLのPH=6のりん酸カリウム緩衝液を添加して、消光反応させる。酢酸エチルで3回(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(20mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウム乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、22mgの白色固体である生成物CE-024を獲得し、収率は80%である。LCMS (ESI) m/z 840.1(M + H)+.
【0080】
化合物CE-023の合成:
【化69】
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【0081】
CE-023の合成ステップは、CE-024と一致し、CE-016を原料として使用する。
【0082】
化合物CE-005の合成:
【化70】
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【0083】
CE-024(18mg, 0.02mmol)を、2mLのN, N-ジメチルホルムアミド(N, N-dimethylformamide)に溶解させ、SM1(14mg, 0.04mmol)を添加する。反応液を室温で12時間攪拌し、反応液をろ過し、濾液を、直接に分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 9
5%)で精製して、13.7mgの白色固体である生成物CE-005を獲得する。収率は65%である。
【0084】
LCMS (ESI) m/z 1076.8 (M + Na)+. H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.85 (s, 1H), 6.74 (d, J=9.4Hz,1H), 6.63 (s, 1H), 6.44 & 6.42 (dd, J=15.2Hz, J=11.2 Hz,1H), 6.29(s, 1H), 5.70 & 5.68(dd, J=15.6 Hz, J=8.8Hz,1H), 5.42 (q, J=6.8Hz,1H), 4.80 & 4.77(dd, J=12.0 Hz, J=3.2Hz,1H), 4.28 (t, J=11.2Hz,1H), 3.98 (s, 3H), 3.65 (d, J=12.8Hz,1H), 3.50 (d, J=7.2Hz,1H), 3.41 (t, J=8.8Hz,2H), 3.40-3.30 (m, 2H), 3.35(s, 3H), 3.25 (s, 3H), 3.23 (s, 3H), 3.22(s, 3H), 3.11 (d, J=12.0Hz,1H), 3.03 (d, J=9.2Hz,1H), 2.84 (s, 3H), 2.64-2.51 (m, 2H), 2.68 (q, J=7.2Hz,4H), 2.63-2.50 (m, 2H), 2.44-2.35 (m, 1H), 2.19& 2.16 (dd, J=14.4Hz, J=3.2 Hz,1H), 2.08-1.99 (m, 3H), 1.96-1.89 (m, 1H), 1.72(d, J=13.6 Hz, 1H), 1.64(s, 3H), 1.50-1.42 (m, 2H), 1.30(s, 3H), 1.29 (s, 3H), 1.28 (s, 3H), 0.80(s, 3H)。
【0085】
実施例2:CE-011、CE-038、CE-041の合成経路
【化71】
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【0086】
化合物3-2の合成:
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0087】
N-メチル-L-アラニン1-2(10g,0.097mol)の500mLのエタノール懸濁液に水酸化カリウム(potassium hydroxide)(5.5g, 0.098mol)を添加する。反応液を室温で水酸化カリウムが完全に溶解されるまで1時間攪拌する。4,4,4-トリフルオロクロトネート(4,4,4-trifluoroocrotonate)2-2(20g, 0.119mmol)を添加する。反応液を35℃まで昇温させて7日間攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、10mLの濃塩酸を滴下し、室温で
1時間攪拌し、減圧して濃縮する。500mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、100mLの酢酸エチルで洗浄し、濾液を濃縮して12.5gの粗生成物を獲得し、収率は48%である。LCMS (ESI) m/z272.1(M + H)+.
【0088】
化合物4-2の合成
【化73】
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【0089】
前のステップの生成物3-2(12.5g, 46.1mmol)を、150mLのテトラヒドロフランに溶解させ、0℃まで冷却させ、バッチで水素化ホウ素リチウム(lithiumborohydride)(2.0g,90.9mmol)を少量に添加する。反応液を室温で3時間攪拌し、氷水浴で冷却させ、ゆっくり10mLのメタノールを気泡が出なくなるまで滴下し、続いて2時間攪拌する。300mLの酢酸エチルと300mLの飽和塩化アンモニウム(ammonium chloride)溶液を添加し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して8.3gの淡黄色油状物である粗生成物4-2を獲得する。LCMS (ESI) m/z 230.0(M + H)+.
【0090】
化合物5-2の合成
【化74】
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【0091】
窒素ガスの保護の下で、トリフェニルホスフィン(triphenylphosphine)(12g, 45.8mmol)を、200mLのテトラヒドロフランに溶解させ、
氷水浴で冷却させ、攪拌する。アゾジカルボン酸ジエチル(Diethyl azodicarboxylate、DEAD)(8.0g, 45.8mmol)を添加し、続いて5分間攪拌する。順次に化合物4-2(8.3g, 36.2mmol)の50mLのテトラヒドロフラン溶液とチオ酢酸(thioacetic acid)(4.13g, 54.3mmol)を添加する。反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。反応液に300mLの酢酸エチルと200mLの飽和塩化アンモニウム溶液を添加する。有機相を分離し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル体積比3:1)精製して、3.3gの淡黄色油状物である生成物5-2を獲得し、収率は32%である。LCMS (ESI) m/z 288.0(M + H)+.
【0092】
化合物6-2の合成
【化75】
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【0093】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物5-2(3.3g, 11.4 mmoL)を60mLのメタノールと30mLの水の混合溶液に溶解させ、炭酸カリウム(potassium carbonate)(4g, 28.9mmol)を添加する。反応液窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌する。S-メチルメタンチオールスルホネート(3.0g, 23.8mmol)を添加する。窒素ガスの保護の下で、反応液を室温で2時間攪拌する。200mLの水と200mLのジクロロメタンを添加し、有機相を分離し、水相を1Mの希塩酸でPHを4〜5まで調整し、酢酸エチルで抽出し(150mL×3)、有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム(anhydrousmagnesium sulfate)で乾燥し、濃縮して、2.0gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得する。キラル分取HPLC(AD-H, 4.6×250mm, 5um, flow rate: CO+MeOH=2.7 +0.3)で分離して二つの異性体6-2-P1と6-2-P2を獲得する。LCMS (ESI) m/z 292.1(M + H)+.
【0094】
6-2-P1: Rt=1.72, 70%; 900mg, H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 3.65(q, J=7.2 Hz,1H), 3.51(q, J=7.2 Hz,1H), 2.92-2.74 (m, 2H), 2.51(s, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.11-2.05 (m, 2H), 1.41 (d, J=7.2Hz,3H).
【0095】
6-2-P2: Rt=2.38, 30%; 200mg, H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 3.65(q, J=7.2 Hz,1H), 3.43(q, J=7.2 Hz,1H), 2.89-2.75 (m, 2H), 2.46(s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.13-2.08 (m, 2H), 1.43 (d, J=7.2Hz,3H).
【0096】
化合物CE-011の合成
【化76】
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【0097】
前のステップの反応の生成物6-2(160mg, 0.549mmol)を、5mLの乾燥したジクロロメタンに溶解させ、ジシクロヘキシルカルボジイミド(dicyclohexylcarbodiimide)DCC(80mg, 0.388mmol)を添加し、室温で30分間攪拌し、ろ過する。
【0098】
アルゴンガスの保護で、メイタンシノール(41mg, 0.0726mmol)を、3mLの乾燥したDMFに溶解させ、Zn(HDMS)(0.5mL, 0.74mmol)
を添加し、室温で攪拌する。前記濾液を反応液に添加し、室温で2時間攪拌し、20mLの飽和炭酸水素ナトリウム(saturatedsodium hydrogencarbonate)溶液と30mLの酢酸エチルを添加する。有機相を分離し、20mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで精製して、10mgの白色固体である生成物CE-011を獲得し、収率は17%である。LCMS (ESI) m/z 838.2(M + H)+.
【0099】
化合物CE-029の合成
【化77】
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【0100】
化合物6-2-Pを原料として使用し、CE-029の合成ステップは、CE-011と一致する。
【0101】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.84(s, 2H), 6.42 & 6.38(dd, J=15.6 Hz, J=8.0Hz,1H), 6.35 (s, 1H), 6.14 (d, J=11.6Hz,1H), 5.49 & 5.46(dd, J=15.6 Hz, J=6.4Hz,1H), 5.35 (t, J=4.8Hz,1H), 4.92& 4.91(dd, J=12.0 Hz, J=2.8 Hz,1H), 4.28(t, J=12.8 Hz,1H), 3.99(s, 3H), 3.59 (q, J=6.8Hz,2H), 3.50 (s, 1H), 3.49 (d, J=6.4Hz,1H), 3.37 (s, 3H), 3.22 (d, J=12.8Hz,1H), 3.13 (s, 3H), 2.89-2.84 (m, 1H), 2.81 (d, J=8.8Hz,1H), 2.57 (t, J=12.0Hz,1H), 2.44 - 2.42 (m, 3H), 2.36(s, 3H), 2.29-2.27 (m, 2H), 2.08-1.99 (m, 3H), 1.68(s, 3H), 1.58-1.65 (m, 2H), 1.45(d, J=6.8 Hz, 3H), 1.30(d, J=7.2 Hz, 3H), 0.84(s, 3H).
【0102】
化合物CE-030の合成
【化78】
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化合物6-2-Pを原料として使用し、CE-030の合成ステップは、CE-011と一致する。
【0103】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.83(s, 1H), 6.74 (s, 1H), 6.44 (d, J=11.2Hz,1H), 6.40 (t, J=6.4Hz,1H), 6.15 (d, J=10.4Hz,1H), 5.49 & 5.48(dd, J=13.6 Hz, J=8.8Hz,1H), 4.88 & 4.87(dd, J=12.0 Hz,
=2.8Hz,1H), 4.28 (t, J=12.8Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.61 (q, J=6.8Hz,1H), 3.51 (d, J=9.2Hz, 2H), 3.35
(s, 3H), 3.22 (d, J=12.8Hz,1H), 3.16 (s, 3H), 2.93-2.84 (m, 2H), 2.77 (d, J=8.8Hz,1H), 2.53 (t, J=12.0Hz,1H), 2.44 (s, 3H), 2.43 (s, 3H), 2.36-2.10 (m, 1H), 2.29-2.27 (m, 2H), 2.08-1.99 (m, 3H), 1.68(s, 3H), 1.58-1.65 (m, 2H), 1.45(d, J=6.8 Hz, 3H), 1.30(d, J=7.2 Hz, 3H), 0.84(s, 3H).
【0104】
化合物7-2の合成
【化79】
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【0105】
CE-029(12mg, 0.015mmol)を、1mLの酢酸エチルと1mLのメタノールの混合溶剤に溶解させ、ジチオスレイトールDTT(18mg, 0.117mmol)を0.5mLのPH=7.5であるりん酸カリウム緩衝液に添加して溶解させる。反応液を、窒素ガスの保護の下で、3時間攪拌する。1mLのPH=6.0のりん酸カリウム緩衝液を添加し、消光反応させる。酢酸エチルで3回(10mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(5mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、10mgの白色固体である生成物7-2を獲得し、収率は85%である。LCMS (ESI) m/z792.2(M + H)+.
【0106】
化合物CE-038の合成
【化80】
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【0107】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物7-2(10mg, 0.012mmol)を、1.5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、1.5mLのPH=6.0のりん酸カリウム緩衝液1.5mLと4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸スクシンイミドエステル(4-(N-maleimidomethyl)cyclohexane-1-carboxylic acid succinimide ester)(20mg, 0.06mmol,SMCC)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。ろ過し、濾液を、分取HPLCで精製して、11.5mgの生成物白色固体であるCE-038を獲得し、収率は85%である。
【0108】
LCMS(ESI) m/z1125.9 (M + H)+, H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.84 (s, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.56 (d, J=8.8
Hz,1H), 6.44& 6.42 (dd, J=11.6Hz, J=8.8 Hz,1H), 6.15 (d, J=8.8 Hz,1H), 5.52& 5.50 (dd, J=11.2Hz, J=6.4 Hz,1H), 4.88-4.84 (m, 1H), 4.29 (t, J=8.4 Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.95 & 3.94 (dd, J=7.2 Hz, J=2.8Hz,1H), 3.53-3.48 (m, 4H), 3.41-3.37 (m, 2H), 3.37 (s, 3H),
3.26-3.19 (m, 2H), 3.13 (d, J=4.8 Hz,1H), 3.13 (s, 3H), 2.85-2.77 (m, 5H), 2.59 (t, J=8.8 Hz,2H), 2.46 (s, 3H), 2.29-2.15 (m,8H), 1.83-1.78 (m, 3H), 1.68 (s, 3H), 1.63 (d, J=10.8 Hz, 1H), 1.54 (d, J=10.8 Hz, 1H), 1.45 (t, J=6.8 Hz, 3H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.10 (q, J=10.4 Hz, 2H), 0.84 (s, 3H).
【0109】
化合物CE-041の合成
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0110】
化合物7-2(10mg, 0.012mmol)を、2mLのN, N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、CE-L-019 N-スクシンイミド4-(2-ジチオピリジン)ブチリルエステル(N-succinimide4-(2-dithiopyridine)butyryl ester)(6.8mg, 0.018mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌し、ろ過し、濾液を直接に分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、9.6mgの白色固体である生成物CE-041を獲得し、収率は80%である。
【0111】
LCMS(ESI) m/z1007.3 (M + H)+, H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.84 (s, 2H), 6.80 (s, 1H), 6.43 (dd, J=12.4 Hz, J=8.8Hz,1H), 6.15 (d, J=8.8 Hz,1H), 5.52& 5.51 (dd, J=12.8Hz, J=6.8 Hz,1H), 4.90 (d, J=9.6 Hz,1H), 4.31 (t, J=8.8 Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.61 (q, J=5.6 Hz,2H), 3.50 (d, J=7.2 Hz, 2H), 3.37 (s, 3H), 3.22 (d, J=12.8 Hz,1H), 3.13 (s, 3H), 2.85-2.77 (m, 12H), 2.59 (t, J=8.8 Hz,2H), 2.42 (s, 3H), 2.29 (d, J=8.4 Hz,1H), 2.19-2.16 (m, 2H), 2.00-2.08 (m, 2H), 1.69 (s, 3H),
1.64 (d, J=10.8 Hz, 1H), 1.45 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.30
(d, J=7.2 Hz, 3H), 0.84 (s, 3H).
【0112】
実施例3:CE-012、013、014、015、032、004の合成経路
【化82】
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【0113】
化合物2-3の合成:
【化83】
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【0114】
2-メチルアリルアルコール(2-methylallyl alcohol)1-3(10 g, 139mmol)とイミダゾール(imidazole)(18.9g, 278mmol)を順次に200mLのジクロロメタンに溶解させ、氷水浴で0℃まで冷却させ、バッチでt-ブチルジフェニルクロロシラン(tert-butyldiphenylchlorosilane)(57g, 208mmol)を添加する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。100mLの水を添加してクエンチし、ジクロロメタンで3回(100mL×3)抽出する。有機相を合わせ、飽和食塩水で3次(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)で精製して、35gの淡黄色固体である生成物2-3を獲得し、収率は81%である。
【0115】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.70-7.68 (m, 4H), 7.42-7.35 (m, 6H), 5.13(s, 1H), 4.85 (d, J=6.4Hz, 1H), 4.07 (s, 2H), 1.68 (s, 3H), 1.07(s, 9H).
【0116】
化合物3-3の合成:
【化84】
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【0117】
前のステップの反応の粗生成物2-3 (30g, 96mmol)を600mLのジクロロメタンに溶解させ、炭酸カリウム(24.9g, 144mmol)を添加し、室温で1時間攪拌する。バッチでm-クロロペルオキシ安息香酸(26.4g, 192mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌する。150mLの飽和チオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、30分間攪拌して消光反応させる。ジクロロメタンで3回(100mL×3)抽出する。有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(100mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)で精製して、22.8gの生成物3-3を獲得し、収率は72%である。
【0118】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.68(d, J=6.0Hz, 4H), 7.42-7.36 (m, 6H), 3.66(s, 2H), 2.71 (d, J=4.8Hz, 1H), 2.58 (d, J=4.8Hz, 1H),1.37 (s, 3H), 1.06
(s, 9H).
【0119】
化合物4-3の合成:
【化85】
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【0120】
前のステップの粗生成物3-3(20g, 62mmol)を200mLの無水メタノールに溶解させ、チオウレア(48g, 124mmol)を添加する。反応液を1時間還流攪拌し、LCスポットプレートで原料が完全に消費されるまで検出し、室温まで冷却させ、減圧してメタノールを除去する。残留物に200mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(100mL×3)抽出する。有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(100mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)して14.8gの無色油状物である生成物を獲得し、収率は70%である。
【0121】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.67-7.64 (m, 4H), 7.43-7.34 (m, 6H), 3.88(d, J=10.4 Hz, 1H), 3.57(d, J=10.4 Hz, 1H), 2.30(d, J=18.4 Hz, 2H), 1.68(s, 3H), 1.07 (s, 9H).
【0122】
化合物5-3の合成:
【化86】
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【0123】
窒素ガスの保護の下で、n-ブチルリチウム(2.5M, 13mL32.1mmol)を、-78℃まで冷却させた100mLの乾燥したテトラヒドロフラン溶液に添加する。アセトニトリル(1.6mL, 30.7mmol)を10mLの乾燥したテトラヒドロフランに添加して溶解させる。反応液を-78℃で30分間攪拌する。化合物4-3(10g, 29.2mmol)を20mLのテトラヒドロフランに溶解させ、また徐々に滴下する。添加が終わった後、反応液を徐々に室温まで昇温させ、3時間攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、ゆっくり希塩酸(0.5M, 20mL)を滴下し、消光反応させ、酢酸エチルで3回(100mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(100mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、9.2gの淡黄色油状物である生成物を獲得し、収率は82%である。LCMS (ESI) m/z 384.2(M + H)+.
【0124】
化合物6-3の合成:
【化87】
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【0125】
前のステップの反応の生成物5-3(3g, 7.8mmol)を30mLのジクロロメタンに溶解させ、S-メチルメタンチオールスルホネート(1.2mL, 11.7mmoL)とトリエチルアミン(1.6mL, 11.7mmol)を添加する。窒素ガスの保護の下で、反応液を室温で一晩攪拌する。1M希塩酸30mLと100mLのジクロロメタンを添加し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)で精製して、2.93gの淡黄色固体である生成物6-3を獲得し、収率は87%である。
【0126】
LCMS (ESI) m/z451.9 (M + H)+, HNMR (400 MHz, CDCl) δ 7.65〜7.62 (m, 4H), 7.45〜7.38(m, 6H), 3.57(s,2H), 2.43〜2.37(m, 2H),2.25(s, 3H), 2.14〜2.03 (m, 2H), 1.27 (s,3H), 1.08(s,9H).
【0127】
化合物7-3の合成:
【化88】
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【0128】
前のステップの反応の生成物6-3(3.2g, 7.45mmoL)を30mLのテトラヒドロフランに溶解させ、テトラブチルアンモニウムフルオライド(tetrabuty
lammonium fluoride)(22mL, 22mmol, 1M in THF)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌する。1Nの希塩酸300mLをゆっくり添加し、消光反応させ、200mLの酢酸エチルを添加し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)で精製して、1.18gの無色油状物である生成物7-3を獲得し、収率は83%である。
【0129】
LCMS (ESI) m/z192.1 (M+H)+, HNMR (400 MHz, CDCl) δ 3.57(s,3H), 2.59〜2.42(m, 2H),2.43 (s, 3H), 2.10〜1.94(m, 2H), 1.30 (s,3H).
【0130】
化合物8-3の合成:
【化89】
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【0131】
前のステップの反応の生成物7-3(1.18g, 6.17mmoL)を100mLのジクロロメタンに溶解させ、トリメトキシオニウムボロンテトラフルオライド塩(trimethoxy onium boron tetrafluoridesalt)(1.83g, 12.35mmoL)と1,8-ジカルボキシルアミンナフタレン(1,8-dicarboxylamine naphthalene)(2.7g, 12.35mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌する。ろ過し、30mLのジクロロメタンで洗浄し、濾液を150mLの1Mの希塩酸で洗浄し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=8:1)で精製して、820mgの黄色油状物である化合物8-3を獲得し、収率は65%である。
【0132】
LCMS (ESI) m/z205.9 (M + H)+, HNMR (400 MHz, CDCl) δ 3.37〜3.31 (m,5H),2.56〜2.42(m, 2H),2.41(s, 3H), 2.08 -2.03 (m, 2H), 1.30(s,3H).
【0133】
化合物9-3の合成:
【化90】
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【0134】
前のステップの反応の生成物8-3(760mg, 3.7mmol)を、8mLのエタノールに溶解させ、アルゴンガスを3回置換し、8Mの水酸化ナトリウム溶液(4mL, 32mmol)をゆっくり添加する。アルゴンガスの保護の下で、反応液を昇温させて一晩還流させる。反応液を室温まで冷却させ、希塩酸をPH=2まで調整し、ジクロロメタンで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、700mgの黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。HNMR (400 MHz, CDCl) δ 3.37〜3.31(m,5H), 2.61〜2.13(m, 2H), 2.03〜1.91 (m, 2H), 1.30 (s,3H)
.
【0135】
化合物10-3の合成:
【化91】
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【0136】
前のステップの反応の生成物9-3(700mg, 3.9mmol)を、10mLのジクロロメタンに溶解させ、S-メチルメタンチオールスルホネート(0.5mL, 14mmoL)とトリエチルアミン(0.6mL, 4.3mmol)を添加する。窒素ガスの保護の下で、反応液を室温で一晩攪拌する。15mLの1M希塩酸と50mLのジクロロメタンを添加し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.2gの黄色油状物である粗生成物10-3を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS(ESI) m/z225.1 (M + H)+.
【0137】
化合物11-3の合成:
【化92】
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【0138】
前のステップの反応の生成物10-3(1.2g,5.35mmol)とHOSu(700mg, 6.08mmoL)を、20mLのジクロロメタンに溶解させ、EDC-HCl(1.2g, 6.28mmol)を添加する。反応液を室温で2時間攪拌する。30mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:3)して、1.7gの黄色油状物である生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 339.0(M + H)+.
【0139】
化合物12-3の合成:
【化93】
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【0140】
N-メチル-L-アラニン(560mg, 5.28mmol)を、20mLのエチレングリ
コールジメチルエーテルと20mLの水に溶解させる。トリエチルアミン(1.5mL, 10.56mmol)を添加し、激しく攪拌する。前のステップの反応の生成物12-3(1.7g, 5.29mmol)を、20mLのエチレングリコールジメチルエーテルに滴下して溶解させ、約5分間で滴下し終える。反応液を室温で3時間攪拌し、減圧して有機溶剤を除去し、10mLの水を添加し、1Mの希塩酸でPH=3まで調整し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル/酢酸=50:50:0.5)して、460mgの黄色油状物である生成物を獲得し、収率は25%である。LCMS (ESI) m/z310.0(M + H)+.
【0141】
化合物13-3-P、13-3-Pの合成:
【化94】
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【0142】
前のステップの反応の生成物12-3(360mg, 1.165mmol)を、10mLのメタノールに溶解させ、0.5mLの塩化チオニル(thionyl chloride)をゆっくり滴下する。反応液を室温で2時間攪拌し、減圧して濃縮する。50mLの酢酸エチルを添加し、20mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液をゆっくり添加し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、キラル分取(AD-H, 4.6×250mm, CO+MeOH=2.55+0.45, P: Rt=2.19; P: Rt=2.77) HPLCで精製して、119mgの生成物13-3-Pと130mgの生成物13-3-Pを獲得する。LCMS(ESI) m/z324.1 (M + H)+.
【0143】
化合物14-3-Pの合成:
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0144】
前のステップの反応の生成物13-3-P(119mg, 0.0368mmoL)を、5mLのメタノールと5mLの水の混合溶液に溶解させ、水酸化リチウム(lithiumhydroxide)(50mg, 2.08mmol)を添加しする。反応液を室温で1.5時間攪拌する。1Mの希塩酸で添加してPHを3まで調整する。酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、106mgの無色油状物である生成物14-3-Pを獲得し、収率は94%であり、LCMS (ESI) m/z310.0 (M + H)+.
【0145】
化合物14-3-Pの合成:
【化96】
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14-3-Pの合成ステップと14-3-Pは同じく、13-3-Pを原料として使用する。
【0146】
化合物CE-012、013の合成:
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0147】
前のステップの生成物14-3-P(106mg, 0.343mmol)、DCC(290mg, 1.40mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、2mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(96.5mg, 0.171mmol)を、8mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させ、そして1Mの塩化亜鉛エーテル溶液(1mL, 1mmol)を添加する。反応液を室温で2h攪拌し、1mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液をゆっくり添加して消光反応させ、30mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=50:1乃至40:1)で分離して、白色固体である二つの異性体CE-012(45mg,P)とCE-013(40mg,P)を獲得し、収率は31%+28%である。LCMS (ESI) m/z 838.3(M + H)+.
【0148】
HPLC (15 min): CE-012, Rt=8.063; CE-013, Rt=8.142
【0149】
Mobile Phase: A: Water(0.01%TFA) B: CAN (0.01%TFA)
【0150】
Gradient: 0min 5%B, 7min 95%B, 15min 95%B
【0151】
Flow Rate: 1.0ml/min
【0152】
Column: Xbridge C18 , 4.6*150mm,3.5um。
【0153】
Oven Temperature: 40℃
【0154】
CE-012: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.85 (s, 1H), 6.79(s, 1H), 6.44 & 6.41(dd, J=15.2 Hz, J=10.8Hz,1H), 6.26 (d, J=10.8Hz,1H), 6.25 (s, 1H), 5.86 & 5.83 (dd, J=15.2Hz, J=9.2 Hz,1H), 5.17(q, J=7.2 Hz,1H), 5.00(s, 1H), 4.94 & 4.91(dd, J=12.0 Hz, J=3.2Hz,1H), 4.33 (t, J=10.4Hz,1H), 3.99 (
s, 3H), 3.52 (d, J=13.2Hz,1H), 3.43 (d, J=8.8Hz,1H), 3.38 (s, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.20(d, J=12.8 Hz,1H), 3.17(s, 3H), 3.04 (s, 3H), 2.82 (d, J=9.2Hz,1H), 2.66 & 2.63(dd, J=14.8 Hz, J=12.0Hz,1H), 2.51-2.46 (m, 2H), 2.41(s, 3H), 2.24-2.18 (m, 1H), 2.04-1.88 (m, 2H), 1.76(d, J=13.6 Hz, 1H), 1.69(s, 3H),1.55 (s, 2H), 1.49 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.30-1.35 (m, 1H), 1.30(s, 3H), 1.28 (s, 3H), 0.86 (s, 3H).
【0155】
CE-013: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.82 (s,
1H), 6.74(d, J=10.8 Hz,1H), 6.63(s, 1H), 6.44 & 6.41(dd, J=15.2 Hz, J=10.8Hz,1H), 6.21 (s, 1H), 5.70 & 5.66 (dd, J=15.2Hz, J=9.2 Hz,1H), 5.40(q, J=7.2 Hz,1H), 4.79& 4.78 (dd, J=12.0Hz, J=3.2 Hz,1H), 4.28(t, J=12.0 Hz,1H), 3.98(s, 3H), 3.65 (d, J=12.4Hz,1H), 3.50 (d, J=8.8Hz,1H), 3.35 (s, 3H), 3.29 (d, J=2.8Hz,2H), 3.26 (s, 3H), 3.23 (s, 3H), 3.11(d, J=12.8 Hz,1H), 3.03(d, J=10.0 Hz,1H), 2.85(s, 3H), 2.62 & 2.59(dd, J=14.8 Hz, J=12.0Hz,1H), 2.52-2.38 (m, 2H), 2.30(s, 3H), 2.19 & 2.16(dd, J=14.4 Hz, J=3.5Hz,1H), 2.06-1.88 (m, 2H), 1.64(s, 3H), 1.55 (s,2H),1.50-1.42 (m, 1H), 1.20-1.30 (m, 1H),1.30 (d, J=2.8Hz, 3H), 1.28 (d, J=2.8Hz, 3H), 1.22 (s, 3H), 0.80(s, 3H).
【0156】
化合物CE-014、015の合成:
【化98】
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CE-014、CE-015の合成ステップはCE-012、CE-013と同じく、14-Pを原料として使用する。
【0157】
CE-014: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.85 (s, 1H), 6.81(s, 1H), 6.43 & 6.40(dd, J=15.2 Hz, J=11.2Hz,1H), 6.28 (d, J=10.8Hz,1H), 6.24 (s, 1H), 5.88 & 5.85 (dd, J=15.2Hz, J=9.6 Hz,1H), 5.19(q, J=7.6 Hz,1H), 4.99(s, 1H), 4.91 & 4.88(dd, J=12.0 Hz, J=3.2Hz,1H), 4.32 (t, J=10.4Hz,1H), 4.00 (s, 3H), 3.52 (d, J=13.2Hz,1H), 3.43 (d, J=9.2Hz,1H), 3.39 (s, 3H), 3.38 (s, 3H), 3.35(s, 3H), 3.20 (d, J=12.8Hz,1H), 3.17 (s, 3H), 3.04 (s, 3H), 2.84(d, J=9.2 Hz,1H), 2.66& 2.63 (dd, J=14.8Hz, J=12.0 Hz,1H), 2.57-2.45 (m, 2H), 2.41(s, 3H), 2.24-2.18 (m, 1H), 2.04-1.88 (m, 2H), 1.74(d, J=13.6 Hz, 1H), 1.69(s, 3H), 1.49 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.38-1.30 (m, 1H),1.30(s, 3H), 1.28 (s, 3H), 0.86 (s, 3H).
【0158】
CE-015: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.82 (s, 1H), 6.74(d, J=10.8 Hz,1H), 6.64(s, 1H), 6.44 & 6.41(dd, J=15.2 Hz, J=10.8Hz,1H), 6.23 (s, 1H), 5.71 & 5.67 (dd, J=15.2Hz, J=9.2 Hz,1H), 5.41(q, J=7.2 Hz,1H), 4.80& 4.77 (dd, J=12.0Hz, J=3.2 Hz,1H), 4.28(t, J=12.0 Hz,1H), 3.98(s, 3H), 3.65 (d, J=12.4Hz,1H), 3.50 (d, J=8.8Hz,1H), 3.35 (s, 3H), 3.30 (d, J=2.8Hz,2H), 3.26 (s, 3H), 3.22 (s, 3H), 3.11(d, J=12.8 Hz,1H), 3.03(d, J=10.0 Hz,1H), 2.85(s, 3H), 2.64-2.50 (m, 2H), 2.36-2.28 (m, 1H), 2.33(s, 3H), 2.19 & 2.16(dd, J=14.4 Hz, J=3.5Hz,1H), 2.06-1.88 (m, 2H), 1.64(s, 3H), 1.55 (s, 2H), 1.50-1.42 (m, 1H), 1.35-1.25 (m, 1H), 1.30 (d, J=2.8Hz, 3H), 1.28 (d, J=2.8Hz, 3H), 1.19 (s, 3H), 0.80(s, 3H).
【0159】
化合物CE-032の合成:
【化99】
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【0160】
CE-015(40mg, 0.047mmol)を、0.6mLの酢酸エチルに溶解させ、ジチオスレイトールDTT(18mg, 0.12mmol)を1.2mLのメタノールに添加して溶解させ、2.7mLのPH=7.5であるりん酸カリウム緩衝液を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、2時間攪拌する。10.2mLのPH=6.0であるりん酸カリウム緩衝液を添加して消光反応させる。酢酸エチルで3回(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(20mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、22mgの白色固体である生成物CE-032を獲得し、収率は80%である。LCMS (ESI) m/z808.2 (M + H)+.
【0161】
化合物CE-004の合成:
【化100】
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【0162】
CE-032(30mg, 0.037mmol)を、4mLのN, N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、SM1(24mg, 0.074mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、ろ過し、濾液を直接に分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、20.4mgの白色固体である生成物CE-004を獲得する。収率は54%である。LCMS (ESI) m/z1024.2 (M + H)+.
【0163】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.84(s, 1H), 6.73 (d, J=11.2Hz,1H), 6.63 (s, 1H), 6.44 & 6.42 (dd,
=15.2Hz, J=11.2 Hz,1H), 6.29(s, 1H), 5.70 & 5.68(dd, J=15.2 Hz, J=9.2Hz,1H), 5.41 (q, J=6.8Hz,1H), 4.78 & 4.78(dd, J=11.6 Hz, J=2.8Hz,1H), 4.28 (q, J=10.4Hz,1H), 3.98 (s, 3H), 3.65 (d, J=13.2Hz,1H), 3.50 (d, J=8.8Hz,1H), 3.36 (s, 3H), 3.28 (d, J=3.2Hz,2H), 3.25 (s, 3H), 3.22 (s, 3H), 3.12(d, J=8.4 Hz,1H), 3.03(d, J=10.0 Hz,1H), 2.84(s, 6H), 2.70 (q, J=7.6Hz,4H), 2.64-2.49 (m, 2H), 2.36-2.28 (m, 1H), 2.18& 2.17 (dd, J=14.4Hz, J=2.8 Hz,1H), 2.10-1.98 (m, 4H), 1.94-1.86 (m, 1H), 1.64(s, 3H), 1.58 (d, J=13.2Hz, 1H), 1.50-1.42 (m, 1H), 1.30(s, 3H), 1.28 (s, 3H), 1.30-1.24 (m, 1H), 1.19 (s, 3H), 0.80(s, 3H).
【0164】
実施例4:CE-018とCE-019の合成経路
【化101】
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【0165】
実験ステップ
【0166】
化合物3-4の合成:
【化102】
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【0167】
化合物1-4(2.0g, 7.2mmol)を、80mLの水と20mLのメタノールの混合溶液に溶解させ、PHを8まで調整し、ベンジルアミン(benzylamine)(1.53g, 14mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で1時間攪拌する。S-メチルメタンチオールスルホネート(1.18g, 9.4mmol)を添加し、反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。減圧してメタノールを除去し、ジクロロメタンを添加して抽出し(80mL)、水相を分離し、2Nの希塩酸でPH=2まで調整し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水(50mL)で洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.1gの黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に
使用する。
【0168】
LCMS (ESI) m/z206 (M + H)+. H NMR (400 MHz, CDOD) δppm 2.51 (s, 3H), 2.46-2.42 (m, 2H), 2.19-2.05 (m, 2H), 1.56 (s, 3H).
【0169】
化合物4-4の合成:
【化103】
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【0170】
前のステップの反応の生成物3-4(1.8g, 8.78mmol) とHOSu(1.51g, 13mmoL)を、20mLのジクロロメタンに溶解させ、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(1-(3-dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide hydrochloride)(EDC)(2.51g, 13mmol)を添加する。反応液を室温で2時間攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、2.2gの黄色油状物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 303.1(M + H)+.
【0171】
化合物5-4の合成:
【化104】
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【0172】
N-メチル-L-アラニン(900mg, 8.74mmol)を、20mLのN,N-ジメチルホルムアミド(N, N-dimethylformamide)に溶解させる。トリエチルアミン(0.5mL, 3.5mmol)を添加し、激しく攪拌する。前のステップの反応の生成物4-4(2.2g, 7.28mmol)を、5mLのN,N-ジメチルホルムアミドに滴下して溶解させ、約5分間で滴下し終える。反応液を室温で一晩攪拌する。1Mの希塩酸添加して、PH=3まで調整し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル/酢酸=50:50:0.5)して、1.2gの黄色油状物である生成物を獲得し、収率は57%である。
【0173】
LCMS (ESI) m/z291.1 (M + H)+. H NMR (400 MHz, CDOD) δppm 5.03 (q, J=7.2Hz,1H), 3.05 (s, 3H), 2.72-2.68 (m, 2H), 2.63 (s, 3H), 2.36-2.15 (m, 2H), 1.71(s, 3H), 1.43 (d, J=7.2Hz,3H).
【0174】
化合物6-4の合成:
【化105】
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【0175】
前のステップの生成物5-4(130mg, 0.45mmol)、DCC(130mg, 0.45mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し
、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(84.0mg, 0.15mmol)を、5mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させ、そして1Mの塩化亜鉛エーテル溶液(1mL, 1mmol)を滴下する。反応液を室温で2h攪拌し、5mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液をゆっくり添加して消光反応させ、30mLの酢酸エチルを添加し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、調製用シリカゲルプレート(ジクロロメタン/メタノール=20:1)で分離して、白色固体である二つの異性体CE-018(15mg,P)とCE-019(15mg,P)を獲得し、収率は12%+12%である。LCMS (ESI) m/z 837.2(M + H)+.
【0176】
HPLC (15 min): CE-018, Rt=7.812; CE-019, Rt=7.656
【0177】
Mobile Phase: A: Water(0.01%TFA) B: ACN(0.01%TFA)
【0178】
Gradient: 0min 5%B, 7min 95%B, 15min 95%B
【0179】
Flow Rate: 1.0ml/min
【0180】
Column: Xbridge C18 , 4.6*150mm,3.5um
【0181】
Oven Temperature: 40℃
【0182】
CE-018: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.85 (s, 1H), 6.79(s, 1H), 6.45 & 6.43(dd, J=15.2 Hz, J=10.8Hz,1H), 6.37 (s,1H), 6.24 (d, J=10.8Hz,1H), 5.83 & 5.81(dd, J=15.2 Hz, J=9.2Hz,1H), 5.23-5.18 (m, 1H), 4.95(d, J=10.0 Hz,1H), 4.29(t, J=10.4 Hz,1H), 3.99(s, 3H), 3.52 (d, J=12.8Hz,1H), 3.45 (d, J=9.2Hz,1H), 3.35 (s, 3H), 3.20 (d, J=12.8Hz,1H), 3.18 (s, 3H), 3.05 (d, J=5.6Hz,3H), 2.81 (d, J=10.0Hz,1H), 2.69-2.58 (m, 2H), 2.63(s, 3H), 2.36-2.15 (m, 2H), 2.09-2.02 (m, 2H), 1.74(d, J=14.4 Hz, 3H), 1.76-1.69 (m, 1H), 1.69(s, 3H), 1.52 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.49-1.40 (m, 1H), 1.35-1.30 (m, 1H), 1.28(d, J=6.4 Hz, 3H), 0.86(s, 3H).
【0183】
CE-019: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.83 (s,
1H), 6.72& 6.69 (dd, J=15.6Hz, J=2.8 Hz,1H), 6.61(s, 1H), 6.45 & 6.42(dd, J=15.6 Hz, J=10.8Hz,1H), 6.27 (s,1H), 5.69-5.62 (m,1H), 5.45-5.36 (m, 1H), 4.78 (d, J=10.8Hz,1H), 4.28 (t, J=10.8Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.63 & 3.61 (dd, J=12.4Hz, J=9.2 Hz,1H), 3.51(d, J=9.2 Hz,1H), 3.36(s, 3H), 3.23 (d, J=9.2Hz,3H), 3.15 (t, J=11.6Hz,3H), 3.03 (d, J=5.6Hz,3H), 2.88 (s, 3H), 2.69-2.58 (m, 2H), 2.55 (d, J=22.0Hz, 3H), 2.40-2.05 (m, 2H), 1.76-1.69 (m, 1H), 1.64(s, 3H), 1.58 (d, J=8.0Hz, 1H),1.60-1.40(m, 1H), 1.32-1.28 (m, 7H), 0.80(s, 3H).
【0184】
実施例5:CE-021と CE-022の合成経路
【化106】
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【0185】
実験ステップ
【0186】
化合物2-5の合成:
【化107】
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【0187】
原料1-5(10g, 116mmol)を、50mLの無水メタノールに溶解させ、チオウレア(18g, 232mmol)を添加する。反応液を50℃まで加熱し、24時間攪拌し、TLCスポットプレートで原料が完全に消費されるまで検出する。反応液を室温まで冷却させ、100mLの水を添加し、沸点が30℃〜60℃である石油エーテルで3回(50mL×3)抽出する。有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(沸点は30℃〜60℃石油エーテル)して、4.7gの無色油状物である生成物2-5を獲得し、収率は40%である。H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 2.71 (m, J=10.0Hz,1H), 2.47 (d, J=6.4Hz, 1H), 2.18 (d, J=6.0Hz, 1H), 1.38-1.24 (m, 1H), 1.09(t,
J=10.0 Hz,6H).
【0188】
化合物3-5の合成:
【化108】
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【0189】
窒素ガスの保護の下で、n-ブチルリチウム(2.5M, 17.6mL, 43.2mmol)を、-78℃まで冷却させた150mLの乾燥したテトラヒドロフラン溶液に添加する。アセトニトリル(1.8g, 44.8mmol)を、10mLの乾燥したテトラヒドロフランに添加して溶解させる。反応液を-78℃で30分間攪拌する。化合物2-5(4g, 39.2mmol)を、20mLのテトラヒドロフランに溶解させ、また徐々に滴下する。添加が終わった後、反応液を徐々に室温まで昇温させて3時間攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、希塩酸(0.5M, 20mL)をゆっくり滴下して消光反応させ、酢酸エチルで3回(100mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(100mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、3.8gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用し、収率は68%である。LCMS
(ESI) m/z144.1(M + H)+.
【0190】
化合物4-5の合成:
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0191】
前のステップの反応の生成物3-5(2.86g, 20mmol)を、20mLのエタノールに溶解させ、アルゴンガスを3回置換し、8Mの水酸化ナトリウム溶液(10mL, 80mmol)をゆっくり添加する。アルゴンガスの保護の下で、反応液を昇温させて一晩還流させる。反応液を室温まで冷却させ、希塩酸でPH=2まで調整し、ジクロロメタンで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)で精製して、2.4gの淡黄色油状物である生成物4-5を獲得し、収率は75%である。LCMS (ESI) m/z163.1(M + H)+H NMR (400 MHz, d-DMSO) δppm 12.07(br, 1H), 3.35 (br, 1H), 2.73-2.66 (m, 1H), 2.49-2.28 (m, 2H), 2.04-2.00 (m, 1H),1.93-1.77 (m, 1H), 1.60-1.50 (m, 1H), 0.92 (d,
J=6.8Hz, 3H), 0.86 (d, J=6.8Hz, 3H).
【0192】
化合物5-5の合成:
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
アルゴンガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物4-5(810mg, 5mm
ol)を、15mLのジクロロメタンに溶解させ、S-メチルメタンチオールスルホネート(0.65mL, 18mmoL)とトリエチルアミン(0.8mL)を添加する。アルゴンガスの保護の下で、反応液を室温で一晩攪拌する。40mLの1Mの希塩酸を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、780mgの粗生成物5-5を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 209.1(M + H)+.
【0194】
化合物6-5の合成:
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0195】
前のステップの反応の生成物5-5(730mg,3.5mmol)とHOSu(445mg, 3.85mmoL)を、20mLのジクロロメタンに溶解させ、EDC(800mg, 4.2mmol)を添加する。反応液を室温で2時間攪拌する。30mLの水と50mLの酢酸エチルを添加し、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、578mgの黄色油状物である粗生成物6-5を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS(ESI) m/z306.1 (M + H)+.
【0196】
化合物7-5の合成:
【化112】
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【0197】
N-メチル-L-アラニン(190mg, 1.8mmol)を、10mLのエチレングリコールジメチルエーテルと10mLの水に溶解させる。トリエチルアミン(0.5mL, 3.6mmol)を添加し、激しく攪拌する。前のステップの反応の生成物6-5(550mg, 1.8mmol)を、5mLのエチレングリコールジメチルエーテルに滴下して溶解させ、約5分間で滴下し終える。反応液を室温で3時間攪拌し、減圧して有機溶剤を除去し、10mLの水を添加し、1Mの希塩酸でPH=3まで調整し、酢酸エチルで3回(3×50mL)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル/酢酸=50:50:0.5)して、260mgの黄色油状物である生成物7-5を獲得し、収率は50%である。LCMS (ESI) m/z293.1(M + H)+.
【0198】
化合物CE-021とCE-022の合成
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
前のステップの生成物7-5(40mg, 0.138mmol)、DCC(76mg, 0.368mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(26mg, 0.046mmol)を、4mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させ、そして1Mの塩化亜鉛エーテル溶液(0.3mL, 0.3mmol)を添加する。反応液を室温で2h攪拌し、0.5mLをゆっくり添加して消光反応させ、20mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=50:1乃至40:1)で分離して、白色固体である二つの異性体CE-021(6mg,P)とCE-022(12mg,P)を獲得し、収率は18.5%+36.7%である。LCMS (ESI)
m/z840.9 (M + H)+.
【0200】
HPLC (15 min): CE-021, Rt=11.197; CE-022, Rt=11.292&11.345
【0201】
Mobile Phase: A: water(0.01%TFA) B: CAN (0.01%TFA)
【0202】
Gradient: 0min 5%B,3min 5%B,10min95%B,15min 95%B
【0203】
Flow Rate: 1.2ml/min
【0204】
Column: Eclipse XDB-C18, 4.6×150mm, 5um
【0205】
Oven Temperature: 40℃
【0206】
CE-021: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.85 (s, 1H), 6.79(s, 1H), 6.44 (t, J=12.8Hz,1H), 6.29 (d, J=6.8Hz,1H), 6.24 (t, d, J=6.8Hz,1H), 5.88-5.80 (m, 1H), 5.18-5.08 (m, 1H), 4.98-4.90 (m, 1H), 4.32(t, J=10.4 Hz,1H), 3.99(s, 3H), 3.51 (d, J=12.8Hz,1H), 3.44 (d, J=8.8Hz,1H), 3.34 (s, 3H), 3.20 (d, J=12.8Hz,1H), 3.17 (s, 3H), 3.05 (d, J=5.6Hz,3H), 2.82 (t, J=10.0Hz,1H), 2.69-2.57 (m, 4H), 2.41(s, 3H), 2.23-2.20 (m, 1H), 2.09-2.02 (m, 2H), 1.76-1.69 (m, 1H), 1.69(s, 3H), 1.50 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.49-1.40 (m, 1H), 1.30(s, 3H), 1.28 (s, 3H), 1.03 (d, J=6.0Hz, 6H), 0.86 (s, 3H).
【0207】
CE-022: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.82 (s, 1H), 6.76& 6.75 (dd, J=11.2Hz, J=6.4Hz,1H), 6.64 (d, J=4.0Hz,1H), 6.44 & 6.41(dd, J=14.8 Hz, J=
11.2Hz,1H), 6.22 (s, 1H), 5.72-5.63 (m, 1H), 5.43-5.37 (m, 1H), 4.81-4.76 (m, 1H), 4.28 (t, J=11.2Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.67 & 3.65 (dd, J=12.4Hz, J=8.0 Hz,1H), 3.50(d, J=10.4 Hz,1H), 3.35(s, 3H), 3.30 (d, J=7.2Hz,1H), 3.23 (s, 3H), 3.11 (d, J=13.2Hz,1H), 3.04 (d, J=10.0Hz,1H), 2.85 (s, 3H), 2.70-2.33 (m, 4H), 2.30 (d, J=6.4Hz,3H), 2.23-2.16 (m, 1H), 2.04-1.89 (m, 2H), 1.71-1.65 (m, 1H), 1.64(s,
3H), 1.60-1.55 (m, 2H), 1.51-1.43 (m, 1H), 1.30(d, J=6.8 Hz, 3H), 1.27(s, 3H), 0.99-0.88 (m, 6H), 0.80(s, 3H).
【0208】
化合物CE-002は、実施例1の化合物CE-005の製造方法に沿って、中間体CE-017をCE-022に置き換え、続いての反応を行うことによって得られた。
【0209】
実施例6:CE-033の合成経路
【化114】
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【0210】
実験ステップ
【0211】
化合物2-6の合成:
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
化合物1-6(2.0g, 9.4mmol)を、20mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、トリエチルアミン(1.9g, 18.8mmol)とマレイン酸無水物(maleic anhydride)(1.8g, 18.8mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、1gの黄色油状物である生成物2-6を獲得し、収率は76%である。LCMS (ESI) m/z312.2 (M + H)+.
【0213】
化合物3-6の合成:
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
N-ヒドロキシスクシンイミド(N-hydroxysuccinimide)(1.5g, 12.8mmol)を、15mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0℃まで冷却させ、無水トリフルオロ酢酸(trifluoroacetic anhydride)(1.8mL, 12.8mmol)を添加し、10分間攪拌する。
【0215】
前のステップの反応の生成物2-6(1.0g, 3.2mmol)を、15mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0℃まで冷却させ、攪拌し、2,4,6-トリメチルピリジン(2,4,6-trimethylpyridine)(774.4mg, 6.4mmol)を添加し、前記反応液を添加する。室温まで昇温させ、一晩攪拌する。20mLの1Nの希塩酸を添加して消光反応させ、ジクロロメタンで3回(30mL×3)抽出し、有機相を合わせ、1Nの希塩酸で3回(20mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、752mgの白色固体である生成物3-6を獲得し、収率は80%である。LCMS (ESI) m/z295.1 (M + H)+.
【0216】
化合物4-6の合成:
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
前のステップの反応の生成物3-6(700mg, 2.4mmol)を、10mLのジクロロメタンに溶解させ、3mLのトリフルオロ酢酸(trifluoroacetate)を添加する。反応液を室温で4時間攪拌し、濃縮して、442mgの黄色油状物である粗生成物を獲得し、収率は95%であり、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 195.2(M + H)+.
【0218】
化合物5-6の合成:
【化118】
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【0219】
前のステップの反応の生成物4-6(300mg, 1.6mmol)を、40mLのアセトニトリルに溶解させ、トリエチルアミン(315mg, 3.2mmol)とN,N’-ジ
スクシンイミジルカーボネート(N, N'-disuccinimidyl carbonate)(798mg, 3.2mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌する。濃縮して、粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from
5% to 95%)で精製して、188mgの白色固体である生成物5-6を獲得し、収率は35%である。LCMS (ESI) m/z336.2 (M + H)+.
【0220】
化合物CE-033の合成:
【化119】
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【0221】
アルゴンガスの保護の下で、DM1(N2’-デアセチル-N2’-(3-メルカプト-1-オキソプロピル)メイタンシン)メイタンシン(N2'-Deacetyl-N2'-(3-mercapto-1-oxopropyl)maytansine))(37mg, 0.05mmol)を、2mLのテトラヒドロフランに溶解させ、2mLのPH=6.0であるりん酸カリウム緩衝液と前のステップの反応の生成物5-6(20mg, 0.06mmol)を添加する。反応液アルゴンガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。ろ過し、濾液を直接に精製して、28mgの白色固体である生成物CE-033を獲得し、収率は51%である。LCMS (ESI) m/z1094.8 (M + Na)+.
【0222】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 12.30(br, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.68 (t, J=7.2Hz,1H), 6.64 (d, J=7.2Hz,1H), 6.42 (t, J=12.8Hz,1H), 6.24 (s, 1H), 5.70-5.61 (m, 1H), 5.37 (q, J=6.8Hz,1H), 4.79 (d, J=12.0Hz,1H), 4.28 (t, J=10.4Hz,1H), 4.21-4.05 (m, 2H), 3.99(s, 3H), 3.76-3.64 (m, 3H), 3.49(d, J=8.8 Hz,1H), 3.42(d, J=7.2 Hz,1H), 3.35(d, J=2.4 Hz,3H), 3.32(d, J=6.4 Hz,1H), 3.20(d, J=2.8 Hz,3H), 3.19-3.08 (m, 6H), 3.02(d, J=9.6 Hz,1H), 3.01-2.93 (m, 2H), 2.85(d, J=2.8 Hz,3H), 2.82(s, 3H), 2.68-2.56 (m, 2H), 2.43-2.33 (m, 1H), 2.18(d, J=14.4 Hz,1H), 1.9
5-1.85 (m, 1H), 1.70(s, 3H), 1.59-1.55 (m, 1H), 1.50-1.43 (m, 1H), 1.35-1.23 (m, 10H), 0.80(s, 3H).
【0223】
実施例7:CE-028、034の合成経路
【化120】
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【0224】
実験ステップ
【0225】
化合物2-7の合成:
【化121】
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【0226】
250mLのなす型フラスコに化合物1-7(64g, 0.6mol)を入れ、攪拌しながら水酸化カリウム(11.2g, 0.2mol)を添加する。当該懸濁液を90℃まで加熱し、水酸化カリウムが完全に溶解されるまで攪拌する。臭化ベンジル(benzyl bromide)(34g, 23.6mL, 0.2mol)をゆっくり滴下する。反応液を110℃まで昇温させ、一晩攪拌する。反応液を室温まで冷却させ、800mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(150mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(150mL×3)洗浄し、飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至3:1)で精製して、30gの無色油状物である生成物2-7を獲得し、収率は76%である。LCMS (ESI) m/z197.1 (M + H)+.
【0227】
化合物3-7の合成:
【化122】
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【0228】
前のステップの反応の生成物2-7(19.6g, 0.1mol)とトリエチルアミン(16.6mL, 0.12mol)を、150mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(methanesulfonyl chloride)(8.5mL, 0.11mol)を滴下する。反応液を室温まで昇温させ2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、27gの黄色油状物である粗生成物3-7を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0229】
化合物4-7の合成:
【化123】
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【0230】
前のステップの反応の生成物3-7(27.4g, 0.1mol)とL-乳酸エチル(L-ethyl lactate)(23.6g, 0.2mol)を、150mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0℃まで冷却させ、バッチで水素ナトリウム(sodium hydrogen)(8g、60%の含有量、鉱油中に懸濁、0.2mol)をゆっくり添加する。反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、20mLの飽和塩化アンモニウム溶液をゆっくり滴下して消光反応させ、150mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(100mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(100mL×3)洗浄し、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至2:1)で精製して、12gの淡黄色油状物である生成物4-7を獲得し、収率は40%である。LCMS (ESI) m/z297.1 (M + H)+.
【0231】
化合物5-7の合成:
【化124】
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【0232】
前のステップの反応の生成物4-7(12g, 40mmol)を、50mLのメタノールに溶解させ、窒素ガスを3回置換し、200mgの10%パラジウム炭素粉末(palladiumcarbon powder)を添加する。反応液を水素ガスを3回置換し、水素雰囲気の下で、室温で一晩攪拌する。窒素ガスを3回置換し、50mLのジクロロメタンを添加し、ろ過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を濃縮して、8.0gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 207.1(M + H)+, 230.1 (M + Na)+.
【0233】
化合物6-7の合成:
【化125】
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【0234】
前のステップの反応の生成物5-7(10.3g, 50mmol)とトリエチルアミン(8.3mL, 60mmol)を、80mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(4.4mL, 55mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0235】
化合物7-7の合成:
【化126】
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【0236】
前のステップの反応の粗生成物6-7(2g, 7.0mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド20mLに溶解させ、チオ酢酸カリウム(potassiumthioacetate)(1.6g, 14mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、30mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(30mL×3)洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィーで精製して、1.66gの茶色油状物で亜る生成物7-7を獲得し、収率は90%である。LCMS (ESI) m/z265.1 (M + H)+.
【0237】
化合物8-7の合成:
【化127】
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【0238】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物7-7(1.66g, 6.3mmol)を、20mLのメタノールと10mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(0.76g, 31.5mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌し、S-メチルメタンチオールスルホネート(0.95g, 7.6mmol)を添加する。反応液を、続いて室温で一晩攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラ
フィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:2)で精製して、0.91gの淡黄色油状物ある生成物8-7を獲得し、収率は60%である。LCMS (ESI) m/z241.0 (M +
H)+, 263.0(M + Na)+.
【0239】
化合物CE-028の合成:
【化128】
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【0240】
前のステップの生成物8-7(80mg, 0.34mmol)、DCC(148mg, 0.72mmol)とDMAP(29mg, 0.24mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(63mg, 0.12mmol)を4mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加しろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、28mgの白色固体である生成物CE-028を獲得し、収率は30%である。LCMS (ESI) m/z787.2 (M + H)+.
【0241】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.83(d, J=10.8 Hz, 2H), 6.44& 6.42 (dd, J=15.2Hz, J=10.8 Hz,1H), 6.22(s, 1H), 6.19 (d, J=11.2Hz,1H), 5.57 & 5.55(dd, J=14.8 Hz, J=8.4Hz,1H), 4.93 (d, J=12.0Hz,1H), 4.27 (t, J=10.8Hz,1H), 4.18 (q, J=6.8Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.78 (t, J=6.4Hz,3H), 3.69-3.64 (m, 1H), 3.67(s, 3H), 3.51 (t, J=9.2Hz,2H), 3.36 (s, 3H), 3.20 (d, J=12.8Hz,1H), 3.15 (s, 3H), 2.92 (d, J=6.4Hz,3H), 2.58 (t, J=14.0Hz,1H), 2.43 (s, 3H), 2.30-2.25 (m, 1H), 2.01 (q, J=6.8Hz, 1H), 1.69 (s, 3H), 1.52 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.53-1.50 (m, 1H),1.29(d, J=7.2 Hz, 3H), 0.83(s, 3H).
【0242】
化合物9-7の合成:
【化129】
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【0243】
CE-028(12mg, 0.015mmol)を、0.5mLの酢酸エチルと0.5mLのメタノールの混合溶剤に溶解させ、ジチオスレイトールDTT(18mg, 0.117mmol)を、0.5mLのPH=7.5であるりん酸カリウム緩衝液に添加して溶解させる。反応液を、窒素ガスの保護の下で、3時間攪拌する。1mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液を添加して消光反応させる。酢酸エチルで3回(5mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し(5mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する
。粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、8.9mgの白色固体である生成物9-7を獲得し、収率は80%である。LCMS (ESI) m/z741.3 (M + H)+.
【0244】
化合物 CE-034の合成:
【化130】
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【0245】
前のステップの反応の生成物9-7(8.9mg, 0.012mmol)を1.5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、1.5mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液と4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸スクシンイミドエステル(20mg, 0.06mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、11mgの白色固体である生成物CE-034を獲得し、収率は85%である。LCMS (ESI) m/z1075.4 (M + H)+.
【0246】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.82(d, J=17.2 Hz,
2H), 6.42(d, , J=15.2 Hz, 2H), 6.19(d, J=14.4 Hz,1H), 5.56& 5.54 (dd, J=14.8Hz, J=8.4 Hz,1H), 4.91(d, J=14.4 Hz,1H), 4.27(t, J=10.8 Hz,1H), 4.15(q, J=6.8 Hz,1H), 3.99(s, 3H), 3.83-3.76 (m, 3H), 3.66(s, 3H), 3.50 (t, J=9.2Hz,2H), 3.40 (d, J=12.0Hz,2H),3.35 (s, 3H), 3.21-3.15 (m, 3H), 3.15 (s, 3H),
2.91-2.83 (m, 3H), 2.83(s, 3H), 2.62-2.50 (m, 3H), 2.25-2.14 (m, 3H), 1.81-1.70 (m, 4H), 1.68(s, 3H), 1.58-1.45 (m, 6H), 1.29(d, J=7.2 Hz, 6H), 1.08(d, J=12.0 Hz, 2H), 0.83(s, 3H).
【0247】
実施例8:CE-027、035の合成経路
【化131】
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【0248】
実験ステップ
【0249】
化合物2-8の合成:
【化132】
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【0250】
化合物1-8(9.7mL, 84mmol)と臭化アリル(allyl bromide)(9.3mL, 108mmol)を、200mLのエーテル(ether)に溶解させ、(silver oxide)(21g, 92.4mmol)を添加する。当該懸濁液を加熱して一晩還流させる。反応液を室温まで冷却させ、ろ過し、酢酸エチルで洗浄し、濾液濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)で精製して、3.9gの無色油状物である生成物2-8を獲得し、収率は
30%である。
【0251】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 5.97-5.87 (m, 1H), 5.29(d, J=16.8 Hz, 1H), 5.20(d, J=10.0 Hz, 1H), 4.25-4.12 (m, 3H), 4.04-3.92 (m, 2H), 1.42(d, J=6.8 Hz, 3H), 1.29(t, J=7.2 Hz, 3H).
【0252】
化合物3-8の合成:
【化133】
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【0253】
前のステップの反応の生成物2-8(3.9g, 24.7mmol)を、40mLのテトラヒドロフランに溶解させ、0℃まで冷却させ、攪拌しながら1Mのボランテトラヒドロフラン(borane tetrahydrofuran)溶液(29mL, 29mmol)を滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。反応液0℃まで冷却させ、3Nの水酸化ナトリウム溶液(10mL, 30mmol)を滴下し、15mLの30%含有量の過酸化水素(hydrogenperoxide)をゆっくり添加し、反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。200mLのエーテルを添加し、有機相を分離し、飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.6gの淡黄色油状物である粗生成物3-8を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0254】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 4.27-4.17 (m, 2H), 3.96(q, J=7.2 Hz, 1H), 3.89-3.71 (m, 2H), 3.68-3.61 (m, 2H), 2.82(s,1H), 1.93-1.75 (m, 2H), 1.40(d, J=7.2 Hz, 3H), 1.27(t, J=6.8 Hz, 3H).
【0255】
化合物4-8の合成:
【化134】
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【0256】
前のステップの反応の生成物3-8(7.04g, 40mmol)とトリエチルアミン(6.6mL, 48mmol)を、50mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(3.5mL, 44mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 255.1(M + H)+
【0257】
化合物5-8の合成:
【化135】
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【0258】
前のステップの反応の粗生成物4-8(2.54g, 10.0mmol)を、20mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、チオ酢酸カリウム(2.3g, 20mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、30mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(30mL×3)洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、2.0gの茶色油状物である生成物5-8を獲得し、収率は86%である。LCMS (ESI) m/z235.2 (M + H)+.
【0259】
化合物7-8の合成:
【化136】
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【0260】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物5-8(1.87g, 8mmol)を、20mLのメタノールと10mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(0.78g, 32mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌し、S-メチルメタンチオールスルホネート(1.2g, 9.6mmol)を添加する。反応液を、続いて室温で一晩攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:2)で精製して、1.18gの淡黄色油状物である生成物7-8を獲得し、収率は70%である。
【0261】
LCMS (ESI) m/z197.0(M + H)+, 211.1(M + Na)+,H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 4.02 (q, J=7.2Hz,1H),
3.70-3.60 (m, 2H), 2.82(t, J=7.2 Hz,2H), 2.41(s, 3H), 2.05-2.01 (m, 2H), 1.47(d, J=6.8 Hz, 3H).
【0262】
化合物CE-027の合成:
【化137】
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【0263】
前のステップの生成物7-8(63mg, 0.30mmol)、DCC(124mg, 0.6mmol)とDMAP(24mg, 0.2mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(56mg, 0.10mmol)を、4mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、23mgの白色固体である生成物CE-027を獲得し、収率は30%である。
【0264】
LCMS (ESI) m/z757.3 (M + H)+. H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.96 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.48& 6.44 (dd, J=21.2Hz, J=6.8 Hz,1H), 6.23(s, 1H), 6.18 (d, J=6.8Hz,1H), 5.48 & 5.45(dd, J=14.8 Hz, J=8.4Hz,1H), 4.92 (d, J=12.0Hz,1H), 4.25 (t, J=13.2Hz,1H), 4.13 (q, J=6.8Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.65 (q, J=6.8Hz,1H), 3.56-3.43 (m, 3H), 3.36(s, 3H), 3.21 (d, J=12.8Hz,1H), 3.17 (s, 3H), 3.06 (s, 1H), 2.87(d, J=8.4 Hz,1H), 2.80(t, J=7.2 Hz,1H), 2.58& 2.55 (dd, J=19.2Hz, J=8.4 Hz,1H), 2.37(s, 3H), 2.36-2.20 (m, 2H), 2.03-1.96 (m, 3H), 1.68(s, 3H),
1.47 (d, J=6.8Hz, 3H), 1.38-1.30 (m, 1H),1.30(d, J=7.2 Hz, 3H), 0.84(s, 3H).
【0265】
化合物8-8の合成:
【化138】
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【0266】
CE-027(15mg, 0.02mmol)を、0.5mLの酢酸エチルと0.5mLのメタノールの混合溶剤に溶解させ、ジチオスレイトールDTT(18mg, 0.117mmol)を、0.5mLのPH=7.5であるりん酸カリウム緩衝液に添加して溶解させる。反応液を、窒素ガスの保護の下で、3時間攪拌する。1mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液を添加して消光反応させる。酢酸エチルで3回(5mL×3)抽出し、有機
相を合わせ、飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、11mgの白色固体である生成物8-8を獲得し、収率は77%である。LCMS (ESI) m/z711.3(M + H)+.
【0267】
化合物CE-035の合成:
【化139】
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【0268】
前のステップの反応の生成物8-8(9mg, 0.013mmol)を、1.5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、1.5mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液と4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸スクシンイミドエステル(22mg, 0.065mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、9mgの白色固体である生成物CE-035を獲得し、収率は66%である。LCMS (ESI) m/z1045.4 (M + H)+.H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.93 (d, J=7.6Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.43 & 6.41 (dd, J=21.2Hz, J=7.2 Hz,1H), 6.30(s, 1H), 6.20 & 6.18(dd, J=13.2 Hz, J=6.8Hz,1H), 5.47 & 5.45(dd, J=13.2 Hz, J=7.2Hz,1H), 4.92-4.88 (m,1H), 4.26(q, J=7.2 Hz,1H), 4.12(q, J=6.8 Hz,1H), 3.99(s, 3H), 3.75 (q, J=6.8Hz,1H), 3.66 (q, J=7.2Hz,1H), 3.55-3.43 (m, 3H), 3.38(d, J=6.4 Hz,3H), 3.36(s, 3H), 3.23-3.16 (m, 2H), 3.18(s, 3H), 3.10-2.94 (m, 1H), 2.90-2.83 (m, 3H), 2.83(s, 3H), 2.57-2.53 (m, 3H), 2.27(d, J=14.4 Hz,1H), 2.16(d, J=13.6 Hz,2H), 1.98-1.90 (m, 1H), 1.80-1.78 (m, 2H), 1.68(s, 3H), 1.56-1.51 (m,
4H), 1.47-1.42 (m, 4H), 1.28(d, J=8.4 Hz, 3H), 1.07(q, J=8.4 Hz, 3H), 0.83(s, 3H).
【0269】
実施例9:CE-036の合成経路
【化140】
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【0270】
実験ステップ
【0271】
化合物2-9の合成:
【化141】
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【0272】
化合物1-9(9.30g, 50mmol)を、50mLのテトラヒドロフランに溶解させ、0℃まで冷却させ、攪拌しながら1Mのボランジメチルスルフィド複合体(boranedimethyl sulfidecomplex)のテトラヒドロフラン溶液(75mL, 75mmol)を滴下する。反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。反応液0℃まで冷却させ、50mLのメタノールを滴下して消光反応させ、室温で1時間攪拌し、減圧して濃縮し、残留物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、4.3gの無色油状物である生成物2-9を獲得し、収率は50%である。LCMS (ESI) m/z173.1(M + H)+.
【0273】
化合物3-9の合成:
【化142】
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【0274】
前のステップの反応の生成物2-9(8.6g, 50mmol)とトリエチルアミン(8.3mL, 60mmol)を、80mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニルMsCl(4.3mL, 55mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色油状物である粗生成物3-9を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 251.1(M + H)+.
【0275】
化合物4-9の合成:
【化143】
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【0276】
前のステップの反応の粗生成物3-9(4g, 16.0mmol)を、50mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、チオ酢酸カリウム(3.45g, 30mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、30mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(30mL×3)洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、2.9gの茶色油状物である生成物4-9を獲得し、収率は85%である。LCMS (ESI) m/z231.1 (M + H)+.
【0277】
化合物6-9の合成:
【化144】
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【0278】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物4-9(2.3g, 10mmol)を、25mLのメタノールと10mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(0.98g, 40mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌し、S-メチルメタンチオールスルホネート(1.5g, 12mmol)を添加する。反応液を続いて室温で一晩攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:2)で精製して、1.43gの淡黄色油状物である生成物6-9を獲得し、収率は65%である。LCMS (ESI) m/z221.0 (M + H)+, 243.1(M + Na)+.
【0279】
化合物CE-031の合成:
【化145】
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【0280】
前のステップの生成物6-9(53mg, 0.24mmol)、DCC(99mg, 0.48mmol)とDMAP(19mg, 0.16mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(45mg, 0.08mmol)を、4mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で一晩攪拌し、0.5mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、20mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して18mgの白色固体である生成物CE-031を獲得し、収率は30%である。
【0281】
LCMS (ESI) m/z767.3.0(M + H)+, H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.83 (d, J=6.8Hz,2H), 6.46 & 6.44(dd, J=15.6 Hz, J=10.8Hz,1H), 6.35 (s, 1H), 6.14 (d, J=10.8Hz,1H), 5.44 & 5.42(dd, J=16.0 Hz, J=8.4Hz,1H), 4.86 &4.85(dd, J1=12.0 Hz, J=3.2Hz,1
H), 4.26 (t, J=10.4Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.51 (s, 1H), 3.48(d, J=3.6 Hz,1H), 3.37(s, 3H), 3.23 (d, J=12.8Hz,1H), 3.15 (s, 3H), 2.90 (d, J=10.8Hz,1H), 2.75-2.63 (m, 2H), 2.55(t, J=13.6 Hz,1H), 2.42(s, 3H), 2.34-2.02 (m, 5H), 1.84-1.65 (m, 4H), 1.70(s,
3H), 1.54-1.44 (m, 3H), 1.47(d, J=6.8 Hz, 3H), 1.29-1.09 (m, 3H), 0.84(s, 3H).
【0282】
化合物8-9の合成:
【化146】
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【0283】
CE-031(15mg, 0.02mmol)を、0.5mLの酢酸エチルと0.5mLのメタノールの混合溶剤に溶解させ、ジチオスレイトールDTT(18mg, 0.117mmol)を、0.5mLのPH=7.5であるりん酸カリウム緩衝液に添加して溶解させる。反応液を、窒素ガスの保護の下で、3時間攪拌する。1mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液を添加して消光反応させる。酢酸エチルで3回(5mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。
粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、11mgの白色固体である生成物8-9を獲得し、収率は78%である。LCMS (ESI) m/z721.3 (M + H)+.
【0284】
化合物CE-036の合成:
【化147】
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【0285】
前のステップの反応の生成物8-9(9.0mg, 0.013mmol)を、1.5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、1.5mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液と4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸スクシンイミドエステル(22mg, 0.065mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、9.0mgの白色固体である生成物CE-036を獲得し、収率は64%である。
【0286】
LCMS (ESI) m/z1055.4 (M + H)+. H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.83 (d, J=16.0Hz,2H), 6.47-6.39 (m, 2H), 6.15& 6.13 (dd, J=10.0Hz, J=4.8 Hz,1H), 5.43& 5.41 (dd, J=15.2Hz, J=8.8 Hz,1H), 4.86(t,
J=9.2 Hz,1H), 4.26(t, J=11.2 Hz,1H), 3.99(s, 3H),
3.69 (d, J=8.4Hz,1H), 3.50-3.36 (m, 4H), 3.37(s, 3H), 3.23 (d, J=12.8Hz,1H), 3.14 (s, 3H), 2.90-2.77 (m, 6H), 2.58-2.51 (m, 3H), 2.29 (q, J=11.2Hz,1H), 2.22-1.90 (m, 10H), 1.85(s, 3H), 1.70-1.50 (m, 8H), 1.27(d, J=6.8 Hz, 3H), 1.20-1.00 (m, 5H), 0.83(s, 3H).
【0287】
実施例10:CE-026、037の合成経路
【0288】
【化148】
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【0289】
実験ステップ
【0290】
化合物2-10の合成:
【化149】
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【0291】
250mLのなす型フラスコに化合物1-10(37.2g, 0.6mol)を入れ、攪拌しながら水酸化カリウム(11.2g, 0.2mol)を添加する。当該懸濁液を90℃まで加熱し、水酸化カリウムが完全に溶解されるまで攪拌する。臭化ベンジル(34g, 23.6mL, 0.2mol)を、ゆっくり滴下する。反応液を110℃まで昇温させ、一晩攪拌する。反応液を室温まで冷却させ、800mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(150mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(150mL×3)洗浄し、飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル10:1乃至3:1)で精製して、22gの無色油状物である生成物2-10を獲得し、収率は72%である。LCMS (ESI) m/z153.1(M + H)+.
【0292】
化合物3-10の合成:
【化150】
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【0293】
前のステップの反応の生成物2-10(15.2g, 0.1mol)とトリエチルアミン(16.6mL, 0.12mol)を、150mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(8.5mL, 0.11mol)を滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して23gの黄色油状物である粗生成物3-10を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0294】
化合物4-10の合成:
【化151】
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【0295】
前のステップの反応の生成物3-10(23g, 0.1mol)とL-乳酸エチル(23.6g, 0.2mol)を、150mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0℃まで冷却させ、バッチで水素ナトリウム(8g、60%の含有量、鉱油中に懸濁し、0.2mol)をゆっくり添加する。反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、20mLの飽和塩化アンモニウム溶液をゆっくり滴下して消光反応させ、150mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(100mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(100mL×3)洗浄し、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至2:1)で精製して、11.3 gの淡黄色油状物である生成物4-10を獲得し、収率は45%である。LCMS (ESI) m/z253.1 (M + H)+.
【0296】
化合物5-10の合成:
【化152】
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【0297】
前のステップの反応の生成物4-10(11.3g, 45mmol)を、50mLのメタノールに溶解させ、窒素ガスを3回置換し、200mgの10%パラジウム炭素粉末を添加する。反応液を水素ガスを3回置換し、水素雰囲気の下で、室温で一晩攪拌する。窒素ガスを3回置換し、50mLのジクロロメタンを添加し、ろ過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を濃縮して、7.2gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z164.1(M + H)+, 186.1 (M + Na)+.
【0298】
化合物6-10の合成:
【化153】
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【0299】
前のステップの反応の生成物5-10(6.5g, 40mmol)とトリエチルアミン(6.6mL, 48mmol)を、50mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(3.5mL, 44mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0300】
化合物7-10の合成:
【化154】
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【0301】
前のステップの反応の粗生成物6-10(2g, 7.0mmol)を、20mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、チオ酢酸カリウム(1.6g, 14mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、30mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(30mL×3)洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィーで精製して、2.0gの茶色油状物である生成物7-10を獲得し、収率は90%である。LCMS (ESI) m/z221.1 (M + H)+.
【0302】
化合物9-10の合成:
【化155】
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【0303】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物7-10(1.76g, 8mmol)を、20mLのメタノールと10mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(0.78g, 32mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌し、S-メチルメタンチオールスルホネート(1.2g, 9.6mmol)を添加する。反応液を、続いて室温で一晩攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:2)で精製して、1.01gの淡黄色油状物である生成物9-10を獲得し、収率は65%である。LCMS (ESI) m/z197.0(M + H)+,219.0(M + Na)+.
【0304】
化合物CE-026の合成:
【化156】
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【0305】
前のステップの生成物9-10(65mg, 0.33mmol)、DCC(136mg, 0.66mmol)とDMAP(27mg, 0.22mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(62mg, 0.11mmol)を、4mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、29mgの白色固体である生成物CE-026を獲得し、収率は35%である。
【0306】
LCMS (ESI) m/z744.3 (M + H)+. H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.83 (d, J=8.0Hz,2H), 6.46 & 6.44(dd, J=15.2 Hz, J=10.8Hz,1H), 6.21 (s, 1H), 6.18 (d, J=11.6Hz,1H), 5.55 & 5.53(dd, J=15.2 Hz, J=9.2Hz,1H), 4.93 & 4.92(dd, J=12.0 Hz, J=2.8Hz,1H), 4.28 (t, J=10.4Hz,1H), 4.10 (q, J=9.2Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.96-3.92(m, 1H), 3.74-3.67 (m, 1H), 3.53(d, J=4.8 Hz,1H), 3.50(s, 1H), 3.36 (s, 3H), 3.29 (s, 1H), 3.19(d, J=13.6 Hz,1H), 3.16(s, 3H), 3.04 (s, 1H), 2.94-2.89 (m, 3H), 2.59 (t, J=12.0Hz,1H), 2.44 (s, 3H), 2.25-2.21 (m, 1H), 2.05-2.00 (m, 1H), 1.70 (s, 3H), 1.54-1.44 (m, 1H), 1.52(d, J=7.2 Hz, 3H), 1.40(d, J=6.8 Hz, 1H), 1.30(d, J=7.2 Hz,
3H), 1.29-1.09 (m, 2H), 0.83(s, 3H).
【0307】
化合物10-10の合成:
【化157】
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【0308】
CE-026(15mg, 0.02mmol)を、0.5mLの酢酸エチルと0.5mLのメタノールの混合溶剤に溶解させ、ジチオスレイトールDTT(18mg, 0.117mmol)を0.5mLのPH=7.5であるりん酸カリウム緩衝液に添加して溶解させる。反応液を、窒素ガスの保護の下で、3時間攪拌する。1mLのPH=6.0であるりん酸カリウム緩衝液を添加して消光反応させる。酢酸エチルで3回(5mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、12mgの白色固体である生成物10-10を獲得し、収率は86%である。LCMS (ESI) m/z697.3(M + H)+.
【0309】
化合物CE-037の合成:
【化158】
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【0310】
前のステップの反応の生成物10-10(9mg, 0.013mmol)を、1.5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、1.5mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液と4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸スクシンイミドエステル(22mg, 0.065mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、12mgの白色固体である生成物CE-037を獲得し、収率は78%である。
【0311】
LCMS (ESI) m/z1031.4 (M + H)+. H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.81 (d, J=8.0Hz,2H), 6.46 & 6.44(dd, J=15.2 Hz, J2=10.8Hz,1H), 6.44 (s, 1H), 6.18 (d, J=7.6Hz,1H), 5.59-5.51 (m,1H), 4.97(d, J=12.4Hz,1H), 4.26 (q, J=10.4Hz,1H), 4.13 (t, J=6.4Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.99-3.96(m, 2H), 3.53-3.47 (m, 2H), 3.40-3.37 (m, 2H), 3.35(d, J=13.6 Hz,3H), 3.35-3.30 (m, 2H), 3.21-3.15 (m, 2H), 3.13(s, 3H), 2.92-2.82 (m, 2H), 2.82(s, 3H), 2.60-2.58 (m, 3H), 2.25-2.15 (m, 3H), 1.70(s, 3H),1.70-1.60(m, 2H),1.54-1.44(m, 3H), 1.52 (d, J=7.2Hz, 3H), 1.30-1.26 (m, 6H), 1.19-1.09 (m, 2H), 0.83(s, 3H).
【0312】
実施例11:CE-039、040、043の合成経路
【化159】
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【0313】
実験ステップ
【0314】
化合物2-11の合成
【化160】
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【0315】
無水マレイン酸(maleic anhydride)(5g, 51mmol, 1 eq)とβ-アミノプロピオン酸(β-aminopropionicacid)(4.54g,
51mmol, 1 eq)を、80mLの酢酸に溶解させる。窒素ガスの保護の下で、反応液を加熱して一晩還流攪拌する。反応液を室温まで冷却させ、減圧して酢酸を除去し、残留物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)で精製して、3.6gの白色粉末である生成物2-11を獲得し、収率は42%である。LCMS (ESI)
m/z170.1(M + H)+.
【0316】
化合物CE-L-055の合成
【化161】
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【0317】
前のステップの反応の生成物2-11(3.6g, 21.4mmol)とEDC-HCl(4.93g, 25.7mmol)を、50mLのジクロロメタンに溶解させ、HOSu(2.96g, 25.7mol)を添加する。反応液を室温で2時間攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:3)して、4.55gの黄色油状物である生成物を獲得し、収率は80%である。LCMS (ESI) m/z267.1(M + H)+.
【0318】
化合物4-11の合成
【化162】
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【0319】
化合物3-11(4.55g, 18.7mmol)を、10mLの水に溶解させ、炭酸水素ナトリウム(1.71g, 20.4mmol)を添加し、攪拌する。CE-L-055(4.55g, 17mmol)を、30mLのエチレングリコールジメチルエーテルにゆっくり滴下して溶解させる。反応液を室温で2時間攪拌する。50mLの水を添加し、1Mの希塩酸でPH3〜4まで調整する。酢酸エチルで10回(50mL×10)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS(ESI) m/z417.2(M + H)+.
【0320】
化合物CE-L-075の合成
【化163】
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【0321】
前のステップの反応の生成物4-11(1.0g, 2.4mmol)とEDC-HCl(0.55g, 2.88mmol)を、25mLのジクロロメタンに溶解させ、HOSu(0.33g, 2.88mmol)を添加する。反応液を室温で2時間攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで精製して、330mgの無色油状物である生成物を獲得し、収率は27%である。LCMS (ESI) m/z514.2(M + H)+.
【0322】
化合物CE-039の合成
【化164】
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【0323】
化合物10-10(20mg, 0.03mmol)を、2mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0.1mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液とCE-L-075(77mg, 0.15mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、18mgの白色固体である生成物CE-040を獲得し、収率は50%である。
【0324】
LCMS (ESI) m/z1232.3 (M + H)+, 627.8 (M/2 + H)+.H NMR (400 MHz, CDCl) δppm7.13 (br, 1H), 6.77 (s, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.70(s, 1H), 6.38 & 6.36(dd, J=12.4 Hz, J2=8.8Hz, 1H), 6.12 (d, J=9.2Hz, 1H), 5.55-5.48 (m, 1H), 4.92(t, J=8.4 Hz, 1H), 4.25(q, J=7.2 Hz,1H), 4.07(t, J=6.8 Hz,1H), 3.92(s, 3H), 3.88-3.76 (m, 4H), 3.65(s, 14H), 3.58-3.42 (m, 7H), 3.35(s, 3H), 3.22-3.18 (m, 4H), 3.15(s, 3H), 3.00-2.88 (m, 4H), 2.85(s, 3H), 2.56 (t, J=7.6Hz,1H), 2.50 (t, J=7.2Hz,2H), 2.16 (d, J=12.8Hz,1H), 1.63 (s, 3H), 1.44 (d, J=8.4Hz, 3H), 1.29 (d, J=8.4Hz, 3H), 1.23-1.18 (m, 6H), 0.77(s, 3H).
【0325】
化合物CE-040の合成
【化165】
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【0326】
化合物9-7(20mg, 0.027mmol)を、2mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0.1mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液とCE-L-075(70mg, 0.14mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、15mgの白色固体である生成物CE-040を獲得し、収率は44%である。
【0327】
LCMS (ESI) m/z627.8(M/2 + H)+.H NMR (400 MHz,
CDCl) δppm 6.85 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 6.44(t, J=12.8 Hz, 1H), 6.19(t, J=9.2 Hz, 1H), 5.60-5.55 (m, 1H), 4.92(t, J=8.4 Hz, 1H), 4.29(q, J=7.6 Hz,1H), 4.14(t, J=6.8 Hz,1H), 3.99(s, 3H), 3.87-3.76 (m, 6H), 3.66(s, 16H), 3.55-3.42 (m, 9H), 3.35(s, 3H), 3.20 (t, J=10.8Hz,2H), 3.15 (s, 3H), 2.92 (t, J=6.8Hz,2H), 2.90-2.85 (m, 6H), 2.60-2.50 (m, 4H), 2.30-2.20 (m, 2H), 1.69(s, 3H), 1.50 (d, J=8.4Hz, 3H), 1.28 (d, J=8.4Hz, 6H), 0.83 (s, 3H).
【0328】
化合物CE-043の合成
【化166】
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【0329】
化合物8-8(21mg, 0.03mmol)を、2mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0.1mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液とCE-L-075(77mg, 0.15mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、18mgの白色固体である生成物CE-043を獲得し、収率は49%である。
【0330】
LCMS (ESI) m/z1246.4 (M + Na)+, 612.8 (M/2 + Na
+,.H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.84 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 6.44(t, J=8.8 Hz, 1H), 6.18(d, J=8.8 Hz, 1H), 5.59-5.56 (m, 1H), 4.95(t, J=9.2 Hz, 1H), 4.32(q, J=7.6 Hz,1H), 4.05(q, J=6.8 Hz,1H), 3.99(s,
3H), 3.88-3.76 (m, 6H), 3.65(s, 16H), 3.58-3.42 (m, 8H), 3.35(s, 3H), 3.22-3.18 (m, 2H), 3.15(s, 3H), 3.00-2.88 (m, 6H), 2.85(s, 3H), 2.56 (t, J=7.6Hz,2H), 2.50 (t, J=7.2Hz,2H), 2.16 (d, J=12.8Hz,1H), 1.98-1.90 (m, 2H), 1.69(s, 3H), 1.48 (d, J=8.4Hz, 3H), 1.29 (d, J=8.4Hz, 3H), 0.83 (s, 3H).
【0331】
実施例12:XDCE-M-001、XDCE-M-002の合成経路
【化167】
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【0332】
実験ステップ
【0333】
化合物2-12の合成
【化168】
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【0334】
化合物1-12(1.77g, 10mmol)を、5mLの水に溶解させ、炭酸水素ナトリウム(0.92g, 11mmol)を添加し、攪拌する。CE-L-055(2.51g, 9.5mmol)を、15mLのエチレングリコールジメチルエーテルにゆっくり滴下して溶解させる。反応液を室温で2時間攪拌する。LCMSが、反応が終了したことを示した後、直接に逆相カラムで精製して(TFA0.05%水溶液)、1.0gの無色油状物である生成物を獲得し、収率は48%である。LCMS (ESI) m/z 329.1(M + H)+.
【0335】
化合物CE-L-071の合成
【化169】
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【0336】
前のステップの反応の生成物2-12(1.0g, 3.0mmol)とEDC-HCl(0.69g, 3.6mmol)を、25mLのジクロロメタンに溶解させ、HOSu(0.41g, 3.6mmol)を添加する。反応液を室温で2時間攪拌する。LCMSが、反応が終了したことを示した後、濃縮して、粗生成物を、逆相カラムで精製して(TFA0.05%水溶液)、0.32gの無色油状物である生成物を獲得する。収率は25%である。LCMS (ESI) m/z 426.3(M + H)+.
【0337】
化合物4-12の合成
【化170】
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【0338】
化合物3-12(2.21g, 10mmol)を、5mLの水に溶解させ、炭酸水素ナトリウム(0.94g, 11mmol)を添加し、攪拌する。CE-L-055(2.52g, 9.5mmol)を、15mLのエチレングリコールジメチルエーテルにゆっくり添加して溶解させる。反応液を室温で2時間攪拌する。LCMSが、反応が終了したことを示した後、直接に逆相カラムで精製して(TFA0.05%水溶液)、1.5gの無色油状物である生成物を獲得し、収率は42%である。LCMS (ESI) m/z 373.2(M + H)+.
【0339】
化合物CE-L-073の合成
【化171】
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【0340】
前のステップの反応の生成物4-12(1.0g, 2.7mmol)とEDC-HCl(0.62g, 3.24mmol)を、25mLのジクロロメタンに溶解させ、HOSu(0.37g, 3.24mmol)を添加する。反応液を室温で2時間攪拌する。LCMSが、反応が終了したことを示した後、濃縮して、粗生成物を、逆相カラムで精製して(TFA0.05%水溶液)、0.31gの無色油状物である生成物を獲得する。収率は25%である。LCMS (ESI) m/z 470.2(M + H)+.
【0341】
化合物XDCE-M-001の合成
【化172】
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【0342】
化合物9-7(40mg, 0.054mmol)を、4mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0.2mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液とCE-L-071(115mg, 0.27mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、37mgの白色固体である生成物XDCE-M-001を獲得し、収率は59%である。
【0343】
LCMS (ESI) m/z627.8(M/2 + H)+. H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.87 (br, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.78(s, 1H), 6.74 (br, 1H), 6.41 (t, J=13.2Hz, 1H), 6.19 (d, J=10.8Hz, 1H), 5.61-5.53 (m, 1H), 4.92(d, J=11.2 Hz, 1H), 4.30(q, J=10.4 Hz,1H), 4.15(q, J=7.6
Hz,1H), 3.99(s, 3H), 4.04-3.96 (m, 1H), 3.87-3.76
(m, 6H), 3.70-3.60 (m, 6H), 3.56-3.42 (m, 9H), 3.36(s, 3H), 3.20 (d, J=10.8Hz, 2H), 3.15 (s, 3H), 2.92-2.85 (m, 8H), 2.62-2.50 (m, 4H), 2.23 (d, J=14.4Hz,1H), 1.69 (s, 3H), 1.51-1.48 (m, 3H), 1.30-1.25 (m, 6H), 0.83 (s, 3H).
【0344】
化合物XDCE-M-002の合成
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
化合物9-7(40mg, 0.054mmol)を、4mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0.2mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液とCE-L-073(127mg, 0.27mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。直接に分取HPLCで精製して、34mgの白色固体である生成物XDCE-M-002を獲得し、収率は52%である。
【0346】
LCMS (ESI) m/z627.8(M/2 + H)+. H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.08 (br, 1H), 6.86-6.81 (m, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.79(s, 1H), 6.44 (dd, J=15.2Hz, J=10.8 Hz, 1H), 6.19(d, J=10.8 Hz, 1H), 5.60-5.55 (m, 1H), 4.92(t, J=10.8 Hz, 1H), 4.29(q, J=7.6 Hz,1H), 4.13(t, J=6.8 Hz,1H), 4.05-3.95 (m, 1H), 3.99(s, 3H), 3.87-3.76 (m, 6H), 3.70-3.60 (m, 10H), 3.56-3.42 (m, 10H), 3.36(s, 3H), 3.20 (d, J=10.8Hz, 2H), 3.15 (s, 3H), 2.92-2.85 (m, 8H), 2.62-2.50 (m, 4H), 2.23 (d, J=14.4Hz,1H), 1.69 (s, 3H), 1.51-1.48
(m, 3H), 1.30-1.25 (m, 6H), 0.83 (s, 3H).
【0347】
実施例13:CE-045の合成経路
【化174】
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【0348】
実験ステップ
【0349】
化合物2-13の合成
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
500mLのなす型フラスコに化合物1-13(135g, 0.9mol)を入れ、攪拌しながら水酸化カリウム(16.8g, 0.3mol)を添加する。当該懸濁液を90℃まで加熱し、水酸化カリウムが完全に溶解されるまで攪拌する。臭化ベンジル(35.6mL, 0.3mol)をゆっくり滴下する。反応液を110℃まで昇温させ、一晩攪拌する。反応液を室温まで冷却させ、1000mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(200mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(150mL×3)洗浄し、飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至1:1)で精製して、50gの淡黄色油状物である生成物2-13を獲得し、収率は69%である。LCMS (ESI) m/z240.3 (M + H)+.
【0351】
化合物3-13の合成
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
前のステップの反応の生成物2-13(24g, 0.1mol)とトリエチルアミン(16.6mL, 0.12mol)を、150mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(8.5mL, 0.11mol)を滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、30gの黄色油状物である粗生成物3-13を獲得し、直接に次のステップの反応に使用す
る。
【0353】
化合物4-13の合成
【化177】
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【0354】
前のステップの反応の生成物3-13(15.9g, 0.05mol)とL-乳酸エチル(11.8g, 0.1mol)を、80mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0℃まで冷却させ、バッチで水素ナトリウム(4g、60%の含有量、鉱油中に懸濁、0.1mol)をゆっくり添加する。反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、20mLの飽和塩化アンモニウム溶液をゆっくり滴下して消光反応させ、150mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(100mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(50mL×3)洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至2:1)で精製して、6.5gの淡黄色油状物である生成物4-13を獲得し、収率は38%である。LCMS (ESI) m/z341.7 (M + H)+.
【0355】
化合物5-13の合成
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0356】
前のステップの反応の生成物4-13(13.6g, 40mmol)を、50mLのメタノールに溶解させ、窒素ガスを3回置換し、200mgの10%パラジウム炭素粉末を添加する。反応液を水素ガスを3回置換し、水素雰囲気の下で、室温で一晩攪拌する。窒素ガスを3回置換し、50mLのジクロロメタンを添加し、ろ過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を濃縮して、10.0gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS(ESI) m/z251.1 (M + H)+.
【0357】
化合物6-13の合成
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
前のステップの反応の生成物5-13(2.5g, 10mmol)を、30mLのアセトン(acetone)に溶解させ、氷水浴で0℃まで冷却させ、Jones試薬(3g, 30mmol)をゆっくり滴下し、約10分間で滴下し終わる。反応液を室温まで昇温さ
せて一晩攪拌し、2mLのイソプロピルアルコール(isopropylalcohol)を添加して消光反応させ、減圧してアセトンを除去し、残留物をジクロロメタンで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS(ESI) m/z265.7 (M + H)+.
【0359】
化合物8-13の合成
【化180】
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【0360】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物6-13(264mg, 1mmol)を、10mLのトルエン(toluene)に溶解させ、還流まで昇温させ、7(264mg, 1mmol)をゆっくり滴下し、反応液を一晩還流させる。反応液を室温まで冷却させ、減圧して濃縮し、粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)で精製して、240mgの無色油状物である生成物8-13を獲得し、収率は75%である。LCMS (ESI) m/z 321.7(M + H)+, H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 4.21 (q, J=6.8Hz, 2H), 4.03 (s, 2H), 3.76-3.67 (m, 8H), 3.61-3.58 (m, 1H), 1.48 (s, 9H), 1.41(d, J=5.6 Hz, 3H), 1.29(t, J=6.0 Hz, 3H).
【0361】
化合物9-13の合成
【化181】
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【0362】
前のステップの反応の生成物8-13(1.83g, 5.7mmol)を、50mLのメタノールと20mLの水に溶解させ、KCO(4g, 28.7mmol)を添加する。反応液を室温で3h攪拌する。原料が完全に反応した後、減圧してメタノールを除去し、50mLの水を添加し、ゆっくり滴加1NHClをゆっくり添加してPHを4〜5まで調整し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、1.0gの淡黄色油状物である生成物9-13を獲得し、収率は60%である。LCMS (ESI) m/z293.1 (M + H)+.
【0363】
化合物10-13の合成
【化182】
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【0364】
前のステップの生成物9-13(105mg, 0.36mmol)、DCC(148mg, 0.72mmol)とDMAP(29mg, 0.24mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(63mg, 0.12mmol)を、2mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる中。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、28mgの白色固体である生成物10-13を獲得し、収率は30%である。LCMS (ESI) m/z838.2 (M + H)+.
【0365】
化合物11-13の合成
【化183】
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【0366】
前のステップの反応の生成物10-13(28mg, 0.03mmol)を、28mLのジクロロメタンに溶解させ、トリフルオロ酢酸(4.2ml)をゆっくり添加する。反応液を室温で2h攪拌する。原料が完全に反応した後、減圧して濃縮し、18.3mgの淡黄色油状物である粗生成物11-13を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0367】
化合物CE-045の合成
【化184】
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【0368】
前のステップの反応の生成物11−13(18.3mg, 0.023mmol)を、2mLのDMFに溶解させ、HOSu(13.2mg, 0.11mmol)とEDCI(21mg, 0.11mmol)を添加する。反応液を室温で2h攪拌する。直接に分取HPLCで精製して、2mgの白色固体である生成物CE-045を獲得し、収率は10%である。LCMS (ESI) m/z880.3 (M + H)+.
【0369】
実施例14:CE-047、CE-050の合成経路
【化185】
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【0370】
実験ステップ
【0371】
化合物1-14の合成
【化186】
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【0372】
5-13(2.5g, 10mmol)とトリエチルアミン(1.7mL, 12mmol)を、30mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(0.85mL, 11mmol)を滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。30mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(30mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、3.2gの淡黄色油状物である粗生成物1-14を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0373】
化合物2-14の合成
【化187】
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【0374】
前のステップの反応の生成物1-14(3.2g, 10mmol)を、20mLのN, N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、アジ化ナトリウム(sodium azide)(715mg, 11mmol)を添加する。反応液を50℃まで昇温させて一晩攪拌する。反応液を室温まで冷却させ、50mLの水を添加して消光反応させ、酢酸エチルで3回(30mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(30mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して粗生成物を獲得し、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)で精製して、2.2gの淡黄色油状物である生成物2-14を獲得し、収率は80%である。
【0375】
化合物3-14の合成
【化188】
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【0376】
前のステップの反応の生成物2-14(2.2g, 8mmol)を、40mLのテトラヒドロフランと5mLの水に溶解させ、トリフェニルホスフィン(2.62g, 10mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌する。減圧してテトラヒドロフランを除去し、20mLの1Nの希塩酸を添加し、酢酸エチルで3回(20mL×3)洗浄し、冷凍乾燥して、1.6gの淡黄色油状物である粗生成物3-14を獲得する。LCMS (ESI) m/z 250.7(M + H)+.
【0377】
化合物5-14の合成
【化189】
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【0378】
前のステップの反応の生成物3-14(1.25g, 5mmol)を、20mLのメタノールと5mLの水に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(lithium hydroxide monohydrate)(840mg, 20mmol)を添加する。反応液を室温で3h攪拌する。原料が完全に反応した後、減圧してメタノールを除去し、5mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液と30mLを添加し、氷水浴で0℃まで冷却させ、BocO(1.3g, 6mmol)を添加し、室温まで昇温させて2h攪拌する。反応液を水で2回(20mL×2)洗浄し、水相を合わせて0.5MのKHSO溶液を添加し、消光反応させてPH=3〜4まで調整し、ジクロロメタンで3回(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、残留物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=30:1)で精製して、950mgの淡黄色油状物である生成物5-14を獲得し、収率は59%である。LCMS (ESI) m/z 322.3(M + H)+.
【0379】
化合物6-14の合成
【化190】
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【0380】
前のステップの生成物5-14(77mg, 0.24mmol)、DCC(132mg, 0.64mmol)とDMAP(20mg, 0.16mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(45mg, 0.08mmol)を、3mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で一晩攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、また15分間攪拌し、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、32mgの淡黄色固体である生成物6-14を獲得し、収率は46%である。LCMS (ESI) m/z868.7 (M + H)+.
【0381】
化合物7-14の合成
【化191】
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【0382】
前のステップの反応の生成物6-14(17mg, 0.02mmol)を、4mLの乾燥したジクロロメタンに溶解させ、氷水浴で0℃まで冷却させ、0.4mLのトリフルオロ酢酸をゆっくり滴下し、徐々に室温まで昇温させて1時間攪拌し、LCMSで原料が完全に転換したことを検出し、常温で減圧してジクロロメタンとトリフルオロ酢酸を除去し、15mgの黄色固体である粗生成物7-14を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 768.7(M + H)+.
【0383】
化合物CE-047の合成
【化192】
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【0384】
前のステップの反応の粗生成物7-14(15mg, 0.02mmol)を、2mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液に懸濁し、化合物8(15.5mg, 0.1mmol)を添加し、反応液を室温で一晩攪拌する。ジクロロメタンで3回(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩で3回(20mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して粗生成物を獲得し、分取HPLCで精製して、2.7mgの淡黄色固体である生成物CE-047を獲得し、収率は16%である。
【0385】
LCMS (ESI) m/z848.7 (M + H)+.
【0386】
H NMR (400 MHz, MeOD) δppm 7.06(s, 1H), 6.81 (s, 1H), 6.55 & 6.53 (dd, J=12.4Hz, J=8.8 Hz,1H),
6.38(d, J=8.8 Hz, 1H), 6.21-6.15 (m, 2H), 5.51&5.49(dd, J=12.4 Hz, J=7.2Hz, 1H), 4.73 (d, J=8.0Hz, 1H), 4.15-4.18 (m, 2H), 3.88(s, 3H), 3.72-3.64 (m, 1H), 3.62-3.53 (m, 10H), 3.49-3.46 (m, 2H), 3.41(t, J=4.8 Hz, 2H), 3.26(s, 3H), 3.04 (s, 3H), 2.69 (d, J=8.0Hz, 1H), 2.56 (t, J=10.0Hz, 1H), 2.11 (d, J=10.0Hz, 1H), 1.64 (s, 3H), 1.50-1.42 (m, 2H), 1.40 (d, J=5.6Hz, 3H), 1.14 (d, J=5.6Hz, 3H), 0.78 (s, 3H).
【0387】
化合物CE-050の合成
【化193】
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【0388】
前のステップの反応の粗生成物7-14(15mg, 0.02mmol)と化合物9(14mg, 0.06mmol)を、2mLのエチレングリコールジメチルエーテルと2mLの水の混合溶剤に溶解させ、0.2mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、ジクロロメタンで(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を、分取HPLCで精製して、6mgの淡黄色固体である生成物CE-050を獲得し、収率は34%である。LCMS (ESI) m/z910.2 (M + Na)+.
【0389】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.24(br, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.44(s, 1H), 6.44 & 6.42(dd, J=12.0 Hz, J=8.0Hz,1H), 6.17 (d, J=8.8Hz, 1H), 5.58&5.56(dd, J=12.4 Hz, J=7.2Hz, 1H), 4.93 (d, J=8.0Hz, 1H), 4.30 (t, J=8.8Hz,1H), 4.19-4.11 (m, 1H), 4.09(s, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.80-3.74 (m, 1H), 3.70-3.60 (m, 10H), 3.52-3.46 (m, 4H), 3.35 (s, 3H), 3.20(d, J=10.4 Hz, 1H), 3.16(s, 3H), 2.89 (d, J=8.0Hz, 1H), 2.59 (t, J=10.0Hz, 1H), 2.23 (d, J=10.0Hz, 1H), 1.68 (s, 3H), 1.66 (d, J=10.4Hz, 1H), 1.51 (d, J=5.6Hz, 3H), 1.29 (d, J=5.6Hz, 3H), 0.83 (s, 3H).
【0390】
実施例15:CE-046、CE-052aの合成経路
【化194】
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【0391】
実験ステップ
【0392】
化合物2-15の合成
【化195】
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【0393】
250mLのなす型フラスコに化合物1-15(70.5g, 0.25mol)を入れ、攪拌しながら水酸化カリウム(5.6g, 0.1mol)を添加する。当該懸濁液を90℃まで加熱し、水酸化カリウムが完全に溶解されるまで攪拌する。臭化ベンジル(17g, 11.8mL, 0.1mol)をゆっくり滴下する。反応液を110℃まで昇温させ、一晩攪拌する。反応液を室温まで冷却させ、800mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(150mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(150mL×3)洗浄し、飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至1:1)で精製して、21 gの無色油状物である生成物2-15を獲得し、収率は57%である。LCMS (ESI) m/z373.3 (M + H)+.
【0394】
化合物3-15の合成
【化196】
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【0395】
前のステップの反応の生成物2-15(14.9g, 0.04mol)とトリエチルアミン(6.64mL, 0.048mol)を、80mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(3.4mL, 0.044mol)に滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して18gの黄色油状物である粗生成物3-15を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0396】
化合物4-15の合成
【化197】
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【0397】
前のステップの反応の生成物3-15(18g, 0.04mol)とL-乳酸エチル(9.44g, 0.08mol)を、100mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0℃まで冷却させ、バッチで水素ナトリウム(3.2g、60%の含有量、鉱油中に懸濁、0.08mol)をゆっくり添加する。反応液を室温まで昇温させて4h攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、10mLの飽和塩化アンモニウム溶液をゆっくり滴下して消光反応させ、100mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(100mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(100mL×3)洗浄し、飽和食塩水で(100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至1:1)で精製して、5gの淡黄色油状物である生成物4-15を獲得し、収率は26%である。LCMS (ESI) m/z473.1 (M + H)+.
【0398】
化合物5-15の合成
【化198】
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【0399】
前のステップの反応の生成物4-15(4.7g, 10mmol)を、50mLのメタノールに溶解させ、窒素ガスを3回置換し、200mgの10%パラジウム炭素粉末を添加する。反応液を水素ガスを3回置換し、水素雰囲気の下で、室温で一晩攪拌する。窒素ガスを3回置換し、50mLのジクロロメタンを添加し、ろ過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を濃縮して、3.8gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 383.1(M + H)+.
【0400】
化合物6-15の合成
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0401】
前のステップの反応の生成物5-15(3.8g, 10mmol)とトリエチルアミン(1.7mL, 12mmol)を、30mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(0.9mL, 11mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0402】
化合物7-15の合成
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0403】
前のステップの反応の生成物6-15(4.6g, 10mmol)を、20mLのN, N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、アジ化ナトリウム(715mg, 11mmol)を添加する。反応液を50℃まで昇温させて一晩攪拌する。反応液を室温まで冷却させ、50mLの水を添加して消光反応させ、酢酸エチルで3回(30mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(30mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して粗生成物を獲得し、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル= 1:1)で精製して、3.2gの淡黄色油状物である生成物7-15を獲得し、収率は80%である。
【0404】
化合物8-15の合成
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0405】
前のステップの反応の生成物7-15(2.0g, 5mmol)を、30mLのテトラヒドロフランと5mLの水に溶解させ、トリフェニルホスフィン(1.57g, 6mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌する。減圧してテトラヒドロフランを除去し、20mLの1Nの希塩酸を添加し、酢酸エチルで3回(20mL×3)洗浄し、冷凍乾燥して、820mgの淡黄色油状物である粗生成物8-15を獲得する。LCMS (ESI)
m/z382.3 (M + H)+.
【0406】
化合物9-15の合成
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0407】
前のステップの反応の生成物8-15(1.14g, 3mmol)を、20mLのメタノールと5mLの水に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(630mg, 15mmol)を添加する。反応液を室温で3h攪拌する。原料が完全に反応した後、減圧してメタノールを除去し、3mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液と30mLを添加して氷水浴で0℃まで冷却させ、BocO(785mg, 3.6mmol)を添加し、室温まで昇温させて2h攪拌する。反応液を水で2回(20mL×2)洗浄し、水相を合わせて0.5MのKHSO溶液を添加し、消光反応させてPH=3〜4まで調整し、ジクロロメタンで3回(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、残留物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20:1)で精製して、650mgの淡黄色油状物である生成物10-15を獲得し、収率は48%である。LCMS (ESI) m/z 453.9(M + H)+, 475.9(M + Na)+.
【0408】
化合物11-15の合成:12786-191
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0409】
前のステップの生成物10-15(136mg, 0.3mmol)、DCC(165mg, 0.8mmol)とDMAP(24mg, 0.2mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(57mg, 0.1mmol)を4mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、26mgの淡黄色固体である生成物11-15を獲得し、収率は26%である。LCMS (ESI)
m/z1000.7 (M + H)+.
【0410】
化合物12-15の合成
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
前のステップの反応の生成物11-15(20mg, 0.02mmol)を、4mLの乾燥したジクロロメタンに溶解させ、氷水浴で0℃まで冷却させ、0.4mLのトリフルオロ酢酸をゆっくり滴下し、徐々に室温まで昇温させて1時間攪拌し、LCMSで原料が完全に転換したことを検出し、常温で減圧してジクロロメタンとトリフルオロ酢酸を除去し
、14mgの淡黄色固体である粗生成物12-15を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 900.7 (M + H)+.
【0412】
化合物CE-046の合成
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
前のステップの反応の粗生成物12-15(12mg, 0.015mmol)を、2mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液に懸濁し、化合物8(15.5mg, 0.1mmol)を添加し、反応液を室温で一晩攪拌する。ジクロロメタンで3回(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩で3回(20mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して粗生成物を獲得し、分取HPLCで精製して、4mgの淡黄色固体である生成物CE-046を獲得し、収率は26%である。
【0414】
LCMS (ESI) m/z980.4 (M +H)+.
【0415】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.78(s, 1H), 6.66 (s, 1H), 6.36 & 6.33 (dd, J=12.4Hz, J=8.8 Hz,2H), 6.16(d, J=10.8 Hz, 1H), 6.11(d, J=10.2 Hz, 1H), 5.60&5.58(dd, J=12.0 Hz, J=6.8Hz, 1H), 5.01 (d,
J=8.0Hz, 1H), 4.40-4.30 (m, 2H), 3.93(s, 3H), 3.77-3.68 (m, 2H), 3.62-3.53 (m, 24H), 3.43(d, J=10.8
Hz, 2H), 3.27(s, 3H), 3.12 (d, J=10.4Hz, 1H), 3.09 (s, 3H), 2.64 (d, J=5.6Hz, 1H), 2.55 (t, J=10.0Hz, 1H), 2.15-2.10 (m, 1H), 1.93(t, J=8.0 Hz, 1H), 1.62(s, 3H), 1.46 (d, J=5.6Hz, 3H), 1.18 (s, 3H), 0.79 (s, 3H).
【0416】
化合物CE-052aの合成
【化206】
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【0417】
前のステップの反応の粗生成物12-15(9mg, 0.01mmol)と化合物9(7mg, 0.03mmol)を、1mLのエチレングリコールジメチルエーテルと1mLの水の混合溶剤に溶解させ、0.2mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、ジクロロメタンで(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を、分取HPLCで精製して、4.8mgの淡黄色固体である生成物CE-052を獲得し、LCMS (ESI) m/z 1000.4 (M - HO)+.
【0418】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.37(br, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.68(s, 1H), 6.44 & 6.42(dd, J=12.0 Hz, J=9.6Hz,1H), 6.18 (d, J=8.4Hz, 1H), 5.60 & 5.58(dd, J=12.0 Hz, J=6.8Hz, 1H), 4.95
(d, J=8.8Hz, 1H), 4.32 (t, J=8.0Hz,1H), 4.19-4.11 (m, 1H), 4.08(s, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.85-3.74 (m, 1H), 3.70-3.60 (m, 25H), 3.51 (d, J=9.2Hz, 2H), 3.46 (d, J=6.8Hz, 1H), 3.35 (s, 3H), 3.20 (d, J=10.0Hz, 1H), 3.15 (s, 3H), 2.86 (d, J=5.6Hz, 1H), 2.60 (t, J=10.0Hz, 1H), 2.22 (d, J=11.2Hz, 1H), 1.68 (s, 3H), 1.67 (d, J=10.4Hz, 1H), 1.51 (d, J=5.6Hz, 3H), 1.28 (d, J=5.6Hz, 3H), 0.84 (s, 3H).
【0419】
実施例16:CE-048の合成経路
【化207】
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【0420】
実験ステップ
【0421】
化合物2-16の合成
【化208】
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【0422】
250mLのなす型フラスコに化合物1-16(30g, 0.39mol)を入れ、攪拌しながら水酸化カリウム(8.1g, 0.14mol)を添加する。当該懸濁液を90℃まで加熱し、水酸化カリウムが完全に溶解されるまで攪拌する。臭化ベンジル(22g, 0.13mol)をゆっくり滴下する。反応液を110℃まで昇温させ、一晩攪拌する。反応液を室温まで冷却させ、200mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(100mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(150mL×3)洗浄し、飽和食塩水で(100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至3:1)で精製して、17gの無色油状物である生成物2-10を獲得し、収率は80%である。LCMS (ESI) m/z167.1(M + H)+.
【0423】
化合物3-16の合成
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
前のステップの反応の生成物2-16(17g, 0.1mol)とトリエチルアミン(16.6mL, 0.12mol)を、150mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(8.5mL, 0.11mol)を滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、24.4gの黄色油状物である粗生成物3-16を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0425】
化合物4-16の合成
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
前のステップの反応の生成物3-16(24.4g, 0.1mol)とL-乳酸エチル(20.8g, 0.2mol)を、150mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0℃まで冷却させ、バッチで水素ナトリウム(8g、60%の含有量、鉱油中に懸濁、0.2mol)をゆっくり添加する。反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、20mLの飽和塩化アンモニウム溶液をゆっくり滴下して消光反応させ、150mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(100mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(100mL×3)洗浄し、飽和食塩水で(100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至2:1)で精製して、7.1gの淡黄色油状物である生成物4-16を獲得し、収率は30%である。LCMS (ESI) m/z253.1 (M
+ H)+.
【0427】
化合物5-16の合成
【化211】
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【0428】
前のステップの反応の生成物4-16(7.6g, 30mmol)を、50mLのメタノールに溶解させ、窒素ガスを3回置換し、200mgの10%パラジウム炭素粉末を添加する。反応液を水素ガスを3回置換し、水素雰囲気の下で、室温で一晩攪拌する。窒素ガスを3回置換し、50mLのジクロロメタンを添加し、ろ過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を濃縮して、4.8gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステッ
プの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z163.1(M + H)+, 185.1 (M + Na)+.
【0429】
化合物6-16の合成
【化212】
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【0430】
化合物6-16の合成
【化213】
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【0431】
前のステップの反応の生成物5-16(4.8g, 30mmol)とトリエチルアミン(5.0mL, 36mmol)を、50mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(2.64mL, 33mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0432】
化合物7-16の合成
【化214】
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【0433】
前のステップの反応の粗生成物6-16(2g, 8.3mmol)を、20mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、チオ酢酸カリウム(1.89g, 16.6mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、30mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(30mL×3)洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィーで精製して、1.58gの茶色油状物である生成物7-16を獲得し、収率は86%である。LCMS (ESI) m/z221.1 (M + H)+.
【0434】
化合物9-16の合成
【化215】
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【0435】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物7-16(1.58g, 7.2mmol)を、20mLのメタノールと10mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(0.87g, 36mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌し、S-メチルメタンチオールスルホネート(1.1g, 8.7mmol)を添加する。反応液を、続いて室温で一晩攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:2)で精製して、0.98gの淡黄色油状物である生成物9-16を獲得し、収率は70%である。LCMS (ESI) m/z197.0 (M
+ H)+,219.0(M + Na)+.
【0436】
化合物10-16の合成
【化216】
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【0437】
前のステップの生成物9-10(66.6mg, 0.34mmol)、DCC(148mg, 0.72mmol)とDMAP(29mg, 0.24mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(65mg, 0.12mmol)を、2mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、25.6mgの白色固体である生成物10-16を獲得し、収率は30%である。LCMS (ESI) m/z743.3 (M + H)+.
【0438】
化合物11-16の合成
【化217】
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【0439】
10-16(15mg, 0.02mmol)を、0.5mLの酢酸エチルと0.5mLのメタノールの混合溶剤に溶解させ、ジチオスレイトールDTT(25mg, 0.16mmol)を0.5mLのPH=7.5であるりん酸カリウム緩衝液に添加して溶解させる。反応液を、窒素ガスの保護の下で、3時間攪拌する。1mLのPH=6.0であるりん酸カリウム緩衝液を添加して消光反応させる。酢酸エチルで3回(5mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、12mgの白色固体である生成物11-16を獲得し、収率は85%である。LCMS (ESI) m/z697.2 (M + H)+.
【0440】
化合物CE-048の合成
【化218】
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【0441】
前のステップの反応の生成物11-16(12mg, 0.017mmol)を、1.5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、1.5mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液と4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸スクシンイミドエステル(28mg, 0.085mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、12mgの白色固体である生成物CE-048を獲得し、収率は70%である。
【0442】
LCMS (ESI) m/z1031.3 (M + H)+.
【0443】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.85(s, 1H), 6.80 (d, J=5.6Hz,1H), 6.55 (s, 1H), 6.45 & 6.43 (dd, J=12.4Hz, J=8.8 Hz,1H), 6.20(d, J=7.2 Hz,1H), 5.59-5.53 (m,1H), 4.92(d, J=9.6 Hz,1H), 4.28(q, J=8.4 Hz,1H), 4.19(s, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.80-3.74 (m, 1H), 3.72-3.68 (m, 2H), 3.52 (d, J=13.2Hz,1H), 3.50
(d, J=10.0Hz,1H), 3.39 (d, J=5.6Hz, 2H), 3.37 (s, 3H), 3.21 (d, J=10.8Hz, 1H), 3.17 (s, 3H), 3.18-3.
13 (m, 1H), 3.06-3.00 (m, 1H), 2.93-2.86 (m, 3H), 2.82 (s, 3H), 2.61-2.52 (m, 3H), 2.25-2.15 (m, 3H), 2.01-1.93 (m, 2H), 1.82-1.73 (m, 3H), 1.68(s, 3H),1.61-1.46(m, 4H), 1.30-1.26 (m, 4H), 1.08(q, J=10.4 Hz, 2H), 0.83(s, 3H).
【0444】
実施例17:CE-049の合成経路
【化219】
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【0445】
実験ステップ
【0446】
化合物2-17の合成
【化220】
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【0447】
1-17(4.5g, 38mmol)と臭化アリル(6.6mL, 76mmol)を、50mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0℃まで冷却させ、バッチで水素ナトリウム(3.04g、60%の含有量、鉱油中に懸濁、76mmol)をゆっくり添加する。反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、20mLの飽和塩化アンモニウム溶液をゆっくり滴下して消光反応させ、50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(50mL×3)洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1乃至2:1)で精製して、1.95gの淡黄色油状物である生成物2-17を獲得し、収率は30%である。LCMS (ESI) m/z159.2 (M + H)+.
【0448】
化合物3-17の合成
【化221】
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【0449】
前のステップの反応の生成物2-17(1.95g, 8.7mmol)を、15mLのテトラヒドロフランに溶解させ、0℃まで冷却させ、攪拌しながら1Nのボランテトラヒドロフラン溶液(10mL, 10mmol)を滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。反応液0℃まで冷却させ、3Nの水酸化ナトリウム溶液(3.4mL, 10mmol)を滴下し、5mLの30%含有量の過酸化水素をゆっくり添加し、反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。50mLのエーテルを添加し、有機相を分離し、飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.94gの淡黄色油状物である粗生成物3-17を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0450】
化合物4-17の合成
【化222】
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【0451】
前のステップの反応の生成物3-17(1.94g, 10mmol)とトリエチルアミン(1.7mL, 12mmol)を、20mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(0.9mL, 11mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を
分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、2.46gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 255.3(M + H)+.
【0452】
化合物5-17の合成
【化223】
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【0453】
前のステップの反応の粗生成物4-17(2.16g, 9mmol)を、20mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、チオ酢酸カリウム(2.0g, 18mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、30mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(30mL×3)洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、1.7gの茶色油状物である生成物5-17を獲得し、収率は84%である。LCMS (ESI) m/z 235.3(M + H)+.
【0454】
化合物7-17の合成
【化224】
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【0455】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物5-17(1.87g, 8mmol)を、20mLのメタノールと10mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(0.78g, 32mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌し、S-メチルメタンチオールスルホネート(1.2g, 9.6mmol)を添加する。反応液を、続いて室温で一晩攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:2)で精製して、1.17gの淡黄色油状物である生成物7-17を獲得し、収率は65%である。
【0456】
LCMS (ESI) m/z225.3 (M + H)+, 247.3(M + Na)+,
【0457】
化合物8-17の合成
【化225】
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【0458】
前のステップの生成物7-17(74mg, 0.33mmol)、DCC(136mg,
0.66mmol)とDMAP(27mg, 0.22mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(62mg, 0.11mmol)を、2mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、30mgの白色固体である生成物8-17を獲得し、収率は35%である。
【0459】
LCMS (ESI) m/z771.3 (M + H)+.
【0460】
化合物9-17の合成
【化226】
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【0461】
8-17(16mg, 0.02mmol)を、0.5mLの酢酸エチルと0.5mLのメタノールの混合溶剤に溶解さえ、ジチオスレイトールDTT(18mg, 0.117mmol)を、0.5mLのPH=7.5であるりん酸カリウム緩衝液に添加して溶解させる。反応液を、窒素ガスの保護の下で、3時間攪拌する。1mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液を添加して消光反応させる。酢酸エチルで3回(5mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、12mgの白色固体である生成物8-8を獲得し、収率は80%で
ある。LCMS (ESI) m/z725.3(M + H)+.
【0462】
化合物CE-049の合成
【化227】
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【0463】
前のステップの反応の生成物9-17(10mg, 0.014mmol)を、1.5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、1.5mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液と4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸スクシンイミドエステル(23.4mg, 0.07mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、11.4mgの白色固体である生成物CE-049を獲得し、収率は78%である。
【0464】
LCMS (ESI) m/z1059.3 (M + H)+.
【0465】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.85(s, 1H), 6.82 (d, J=5.6Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 6.42 & 6.40 (dd, J=12.4Hz, J=8.8 Hz,1H), 6.15(d, J=8.4 Hz,1H), 5.55&5.53(dd, J=12.4 Hz, J=3.6Hz,1H), 4.88-4.80 (m, 1H), 4.32(q, J=8.4 Hz,1H), 3.99(s, 3H), 3.83-3.76 (m, 1H), 3.56-3.47 (m, 4H), 3.39(d, J=5.6 Hz, 2
H), 3.37(s, 3H), 3.23-3.17 (m, 2H), 3.15(s, 3H), 3.07-2.94 (m, 1H), 2.93-2.84 (m, 3H), 2.83(s, 3H), 2.63-2.56 (m, 4H), 2.32-2.26 (m, 2H), 2.17(d, J=9.6 Hz, 2H), 2.01-1.93 (m, 2H), 1.82-1.73 (m, 4H), 1.68(s, 3H), 1.60-1.40 (m, 2H), 1.55(d, J=4.0 Hz, 3H), 1.44(s, 3H), 1.30 (d, J=4.8Hz, 3H), 1.08 (q, J=10.0Hz, 2H), 0.81 (s, 3H).
【0466】
実施例18:CE-051の合成経路
【化228】
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【0467】
D-乳酸エチル(D-ethyl lactate)を原料として使用し、CE-051の合成ステップはCE-035と一致する。
【0468】
LCMS (ESI) m/z1045.4 (M + H)+.
【0469】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.84(s, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 6.46& 6.42 (dd, J=12.4Hz, J=8.8 Hz,1H), 6.18(d, J=8.0 Hz,1H), 5.55&5.54(d
d, J=12.8 Hz, J=7.2Hz,1H), 4.92 (t, J=6.4Hz,1H),
4.28 (t, J=8.4Hz,1H), 4.07-4.01(m, 1H), 3.99(s, 3H), 3.80-3.69 (m, 2H), 3.60-3.54 (m, 1H), 3.53-3.46 (m, 2H), 3.39(d, J=5.6 Hz, 2H), 3.36(s, 3H), 3.21 (d, J=11.6Hz, 2H), 3.15 (s, 3H), 3.06-2.98 (m, 1H), 2.92-2.86 (m, 2H), 2.82 (s, 3H), 2.61-2.52 (m, 3H), 2.28-2.21 (m, 1H), 2.16(d, J=9.6 Hz, 2H), 2.01-1.93 (m, 1H), 1.82-1.73 (m, 3H), 1.68(s, 3H), 1.60-1.40 (m, 2H), 1.55(q, J=8.8 Hz, 2H), 1.49(d, J=6.0 Hz, 3H), 1.30(s, 3H), 1.26 (s, 3H), 1.08 (q, J=10.0Hz, 2H), 0.84 (s, 3H).
【0470】
実施例19:CE-053の合成経路
【化229】
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【0471】
実験ステップ
【0472】
化合物2-19の合成
【化230】
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【0473】
化合物1-19(5g, 44mmol)を、80mLのジクロロメタンに溶解させ、順次に、トリエチルアミン(7.4mL, 52.8mol)と無水酢酸(acetic anhydride)(4.95mL, 52.8mol)を添加し室温で一晩攪拌し、反応が終了した後、100mLの水を添加し、液体を分離し、水相をまたジクロロメタンで2回(50mL×2)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)で精製して、6.5gの無色油状物である生成物2-19を獲得し、収率は95%である。LCMS (ESI) m/z157.1 (M + H)+.
【0474】
化合物3-19の合成
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
25mLのフラスコにオキシ塩化りん(phosphorus oxychloride)(7.7mL, 83.4mol)とDMF(39ml)を入れ、常温で30min攪拌した後、氷水浴で0℃まで冷却させ、化合物2-19(6.5g, 41.7mmol)を39mLのDMFに溶解させてフラスコにゆっくり滴下し、反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。100mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加し、続いて10時間攪拌し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマト
グラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、6.5gの無色油状物である生成物3-19を獲得し、収率は85%である。LCMS (ESI) m/z185.1 (M + H)+.
【0476】
化合物4-19の合成
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0477】
前のステップの生成物3-19(2g, 11mmol)を、55mlのアセトニトリル:tert-ブタノール(tert-butanol):水=2:2:1の混合溶剤に溶解させ、りん酸二水素ナトリウム(sodiumdihydrogen phosphate)(3.96g, 33ml)と30%の濃度の過酸化水素(hydrogenpero
xide)溶液(1.8mL, 55mmol)を添加し、混合液を室温で30分間攪拌した後、次亜塩素酸ナトリウム(sodium hypochlorite)(6g, 66mmol)を添加し、反応液を常温で2時間攪拌し、50mLの水を添加し、また10%塩酸溶液でPHを5〜6まで調整し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、飽和食塩水で(30mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.5gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 201.1(M + H)+.
【0478】
化合物5-19の合成
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0479】
前のステップの反応の生成物4-19(1.5g, 7.5mmol)を、メタノール(20mL)と水(5mL)の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(0.36g, 15mmol)を添加し、反応液を常温で2時間攪拌した後、20mLの水を添加し、また1Nの塩酸溶液でPHを5〜6まで調整し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.2gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 161.1(M + H)+
【0480】
化合物6-19の合成
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
前のステップの反応の生成物5-19(1.2g, 7.5mmol)を、メタノール(20ml)に溶解させ、氷水浴条件で、塩化チオニル(thionyl chloride)(1.1mL, 15mmol)をゆっくり滴下し、反応液を常温まで昇温させて一晩攪拌し、50mLの水を添加して消光反応させ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、飽
和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)で精製して、1.2gの無色油状物である生成物6-19を獲得し、収率は63%である。LCMS (ESI) m/z175.1 (M + H)+.
【0482】
化合物7-19の合成
【化235】
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【0483】
前のステップの反応の生成物6-19(1.2g, 6.9mmol)とトリエチルアミン(1.2mL, 8.3mmol)を、20mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(0.68mL, 8.3mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.5gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 253.1(M + H)+.
【0484】
化合物8-19の合成
【化236】
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【0485】
前のステップの反応の粗生成物7-19(1.5g, 6.3mmol)を、20mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、チオ酢酸カリウム(1.12g, 9.5mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、30mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(30mL×3)洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)で精製して、700mgの茶色油状物である生成物8-19を獲得し、収率は51%である。LCMS (ESI)
m/z 233.1(M + H)+.
【0486】
化合物9-19の合成
【化237】
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【0487】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物8-19(0.7g, 3mmol)を20mLのメタノールと5mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(0.36g, 15mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌し
、S-メチルメタンチオールスルホネート(0.57g, 4.5mmol)を添加する。反
応液を、続いて室温で一晩攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、0.45gの淡黄色油状物である生成物10-19を獲得し、収率は67%である。LCMS (ESI) m/z223.1 (M + H)+.
【0488】
化合物CE-053の合成
【化238】
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【0489】
前のステップの生成物10-19(70mg, 0.315mmol)、DCC(130mg, 0.63mmol)とDMAP(25mg, 0.21mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(60mg, 0.105mmol)を、2mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、40mgの白色固体である生成物CE-053を獲得し、収率は48%である。
【0490】
LCMS (ESI) m/z768.7 (M + H)+.
【0491】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.84(s, 1H), 6.79 (t, J=11.6Hz, 1H), 6.49-6.41 (m, 1H), 6.36(d, J=8.8 Hz, 1H), 6.24-6.13 (m, 1H), 5.59-5.38 (m, 1H), 4.91& 4.85 (d, J=7.6Hz, 1H), 4.31-4.16 (m, 2H), 3.99(s, 3H), 3.65-3.45 (m, 5H), 3.37(d, J=8.4 Hz, 2H), 3.23-3.18 (m, 2H), 3.17(s, 3H), 3.00-2.54 (m, 6H),
2.43(s, 3H), 2.23-2.15 (m, 2H), 1.80-1.60 (m, 2H), 1.69(s, 3H), 1.50-1.42 (m, 2H), 1.40-1.33 (m, 1H), 1.30(d, J=4.8 Hz, 3H), 0.81(s, 3H).
【0492】
実施例20:CE-054、055の合成経路
【化239】
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【0493】
実験ステップ
【0494】
化合物2-20の合成
【化240】
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【0495】
原料1-20(6g, 50mmol)とイミダゾール(4.08g, 60mmol)を、80mLのテトラヒドロフランに溶解させ、氷水浴で0℃まで冷却させ、バッチでTBDPSCl(14g, 51mmol)をゆっくり添加し、室温まで昇温させて一晩攪拌する。20mLの飽和塩化アンモニウム溶液を添加し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、18gの粗生成物2-20を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 358.1(M + H)+.
【0496】
化合物2-20の合成
【化241】
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【0497】
前のステップの反応の生成物2-20(18g, 50mmol)を、60mLのアセトニトリルに溶解させ、酸化銀(9.3g, 75mmol)を添加し、攪拌しながらヨウ化メチル(methyl iodide)(9.3mL, 150mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、珪藻土でろ過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を濃縮して、残留物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)して、12gの淡黄色油状物である生成物3-20を獲得し、収率は65%である。 LCMS
(ESI) m/z372.1 (M + H)+.
【0498】
化合物2-20の合成
【化242】
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【0499】
前のステップの反応の生成物3-20(5.6g, 15mmol)を、20mLのテトラヒドロフランに溶解させ、テトラブチルアンモニウムフルオライド(30mL, 1N, 30mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、濃縮して、残留物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20:1)して、2 gの淡黄色油状物である生成物4-20を獲得し、収率は80%である。 LCMS (ESI) m/z134.7 (M + H)+. H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 3.93-3.87(m, 2H), 3.83-3.79 (m, 1H), 3.79(s, 1H), 3.50 (s, 1H).
【0500】
化合物2-20の合成
【化243】
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【0501】
前のステップの反応の生成物4-20(402mg, 3mmol)とDMAP(440mg, 3.6mmol)を、15mLのジクロロメタンに溶解させ、氷水浴で0℃まで冷却させ、アリルクロロホルメート(allyl chloroformate)(0.38mL, 36mmol)を添加する。反応液を室温で2時間攪拌し、濃縮して、残留物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)して、500mgの淡黄色油状物である生成物5-20を獲得し、収率は76%である。 LCMS (ESI) m/z 219.7(M + H)+.
【0502】
化合物2-20の合成
【化244】
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【0503】
前のステップの反応の生成物5-20(436mg, 2mmol)とPd(PPh(12mg, 0.01mmol)を、乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、15mLの1,4-ジオキサン(1,4-dioxane)を添加し、100℃まで昇温させて1時間攪拌する。反応液を室温まで冷却させ、濃縮して、残留物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)して、160mgの
淡黄色油状物である生成物6-20を獲得し、収率は46%である。 LCMS (ESI) m/z 175.7(M + H)+.
【0504】
化合物2-20の合成
【化245】
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【0505】
前のステップの反応の生成物6-20(1.74g, 10mmol)を、20mLのテトラヒドロフランに溶解させ、0℃まで冷却させ、攪拌しながら1Mのボランテトラヒドロフラン溶液(12mL, 12mmol)を滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。反応液0℃まで冷却させ、3Nの水酸化ナトリウム溶液(4mL, 12mmol)を滴下し、6mLの30%含有量の過酸化水素をゆっくり添加し、反応液を室温まで昇温させて一晩攪拌する。80mLのエーテルを添加し、有機相を分離し、飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.2gの淡黄色油状物である粗生成物7-20を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0506】
化合物2-20の合成
【化246】
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【0507】
前のステップの反応の生成物7-20(960mg, 5mmol)とトリエチルアミン(0.83mL, 6mmol)を、50mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(0.44mL, 5.5mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(30mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、1.3gの淡黄色油状物である粗生成物8-20を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 271.7(M + H)+.
【0508】
化合物2-20の合成
【化247】
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【0509】
前のステップの反応の粗生成物8-20(270mg, 1mmol)を、5mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、チオ酢酸カリウム(228mg, 2mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、20mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(20mL×3)洗浄し、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラ
ムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)で精製して、170mgの茶色油状物である生成物9-20を獲得し、収率は68%である。LCMS (ESI) m/z 251.7(M + H)+, H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 3.97 (t, J=3.6Hz, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.75-3.68 (m, 2H), 3.58-3.49 (m, 2H), 3.47 (s, 3H), 2.92(t, J=5.6 Hz, 2H), 2.32(s, 3H), 1.87-1.81 (m, 2H).
【0510】
化合物2-20の合成
【化248】
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【0511】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物9-20(125mg, 0.5mmol)を、3mLのメタノールと2mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(210g, 5mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌し、S-メチルメタンチオールスルホネート(126mg, 1mmol)を添加する。反応液を、続いて室温で一晩攪拌する。5mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩で3回(20mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:2)で精製して、80mgの淡黄色油状物である生成物11-20を獲得し、収率は67%である。LCMS (ESI) m/z241.7 (M +
H)+.
【0512】
化合物CE-054の合成
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0513】
前のステップの生成物11-20(58mg, 0.24mmol)、DCC(132mg, 0.64mmol)とDMAP(20mg, 0.16mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(46mg, 0.08mmol)を、4mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、精製して、二つの異性体:25mgの白色固体であるCE-054(P1)、13mgの淡黄色固体であるCE-055(P2)を獲得する。LCMS (ESI) m/z787.7 (M + H)+.
【0514】
HPLC (15 min):CE-054, Rt=10.58min; CE-055, Rt=10.75 min
【0515】
Mobile Phase: A: water(0.01%TFA) B: ACN(0.01%TFA)
【0516】
Gradient: 0min 5%B,3min 5%B,10min95%B,15min 95%B
【0517】
Flow Rate: 1.2ml/min
【0518】
Column: Eclipse XDB-C18, 4.6×150mm,5um
【0519】
Oven Temperature: 40℃。
【0520】
CE-054:H NMR (400 MHz, CDCl) δppm6.89 (s, 1H), 6.86(s, 1H), 6.46 & 6.44(dd, J=12.0 Hz, J=9.2Hz,1H), 6.27 (s, 1H), 6.23 (d, J=8.4Hz,1H), 5.59 &
5.57(dd, J=12.4 Hz, J=7.2Hz,1H), 4.92 (d, J=7.6Hz,1H), 4.27 (t, J=9.2Hz,1H), 4.14-4.12 (m, 1H), 3.99(s, 3H), 3.78-3.76 (m, 1H), 3.65(t, J=7.2 Hz,2H), 3.52(t, J=10.0 Hz,1H), 3.52(s, 3H), 3.44-3.40 (m, 1H), 3.37(s, 3H), 3.20 (d, J=14.0Hz,1H), 3.19 (s, 3H), 2.89 (d, J=7.6Hz,1H), 2.81 (t, J=6.0Hz,2H), 2.60 (t, J=10.0Hz,1H), 2.39 (s, 3H), 2.25 & 2.23 (dd, J=8.8Hz, J=3.2 Hz,1H), 1.94(d, J=9.2 Hz, 2H), 1.69(s, 3H), 1.62 (d, J=10.4Hz, 2H), 1.30 (d, J=4.8Hz, 3H), 1.20-1.12 (m, 2H), 0.83(s, 3H).
【0521】
CE-055: H NMR (400 MHz, CDCl) δppm7.13 (s, 1H), 6.84(s, 1H), 6.45 & 6.43(dd, J=12.4 Hz, J=9.2Hz,1H), 6.29 (s, 1H), 6.26 (d, J=9.2Hz,1H), 5.57 & 5.55(dd, J=11.2 Hz, J=7.2Hz,1H), 4.90 (d, J=7.6Hz,1H), 4.37 & 4.36(dd, J=7.2 Hz, J=3.2Hz,1H),
4.24 (t, J=8.8Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.78-3.76 (m, 1H), 3.71-3.60 (m, 2H), 3.59 (d, J=11.2Hz,1H), 3.50 (d, J=9.2Hz,1H), 3.50-3.40 (m, 2H), 3.37(s, 6H),
3.18 (d, J=14.0Hz,1H), 3.16 (s, 3H), 2.88 (d, J=7.6Hz,1H), 2.83 (t, J=5.6Hz,2H), 2.59 (t, J=10.0Hz,1H), 2.42 (s, 3H), 2.25 & 2.23 (dd, J=8.8Hz, J=3.2 Hz,1H), 1.94(d, J=9.2 Hz, 2H), 1.68(s, 3H), 1.62 (d, J=10.4Hz, 1H), 1.29 (d, J=4.8Hz, 3H), 1.20-1.12 (m, 2H), 0.84(s, 3H).
【0522】
実施例21:CE-056の合成経路
【化250】
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【0523】
実験ステップ
【0524】
化合物2-21の合成
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0525】
化合物1-21(3g, 14.3mmol)を、50mLのジクロロメタンに溶解させ、TBDPSCl(4.32g, 15.7mmol)とイミダゾール(1.07g, 15.7mmol)を添加し、反応液を常温で2時間攪拌し、50mLの水を添加し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)で精製して、5gの無色油状物である生成物2-21を獲得し、収率は78%である。LCMS (ESI) m/z449.2 (M +
H)+.
【0526】
化合物3-21の合成
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0527】
前のステップの反応の生成物2-21(5g, 11mmol)を、50mLのメタノールと5mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(1.32g, 55mmol)を添加する。反応液を常温で2時間攪拌し、減圧してメタノールを除去し、50mLの水を添加し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)で精製して、3.2gの無色油状物である生成物3-21を獲得し、収率は83%である。LCMS (ESI)
m/z345.2 (M + H)+.
【0528】
化合物4-21の合成
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
前のステップの反応の生成物3-21(3.2g, 9.3mmol)と化合物M1(3.2g, 14mmol)を、100mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0℃まで冷却させ、バッチで水素ナトリウム(0.75g、60%の含有量、鉱油中に懸濁、18.6mmol)をゆっくり添加する。反応液を室温まで昇温させて3h攪拌する。反応液を0℃まで冷却させ、20mLの飽和塩化アンモニウム溶液をゆっくり滴下して消光反応させ、50mLの水を添加し、ジクロロメタンで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(100mL×3)洗浄し、飽和食塩水で(100mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)で精製して、1.4gの淡黄色油状物である生成物4-21を獲得し、収率は31.5%である。LCMS (ESI) m/z 479.2(M + H)+.
【0530】
化合物5-21の合成
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【0531】
前のステップの反応の生成物4-21(1.4g, 3mmol)を、20mlのテトラヒドロフランに溶解させ、1NのTBAF(tetrabutylammoniumfluoride)テトラヒドロフラン溶液(4.5ml, 4.5mmol)を添加する。反応液を常温で5時間攪拌し、50mLの水を添加し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)で精製して、0.55gの無色油状物である生成物5-21を獲得し、収率は73%である。LCMS (ESI) m/z241.1 (M + H)+.
【0532】
化合物6-21の合成
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
前のステップの反応の生成物5-21(0.55g, 2.3mmol)を、20mLのアセトンに溶解させ、氷水浴で0℃まで冷却させ、新しく調製されたJones試薬(0.46g, 4.6mmol)にゆっくり滴下し、約2分間で滴下し終わる。反応液を室温ま
で昇温させて一晩攪拌し、1mLのイソプロピルアルコールを添加して消光反応させ、減圧してアセトンを除去し、50mlの水を添加し、ジクロロメタンで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、無色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 255.1(M + H)+.
【0534】
化合物7-21の合成
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
前のステップの反応の生成物6-21(0.5g, 2mmol)を、メタノール(20ml)に溶解させ、氷水浴条件で、塩化チオニル(0.48 g, 4mmol)をゆっくり滴下し、反応液を常温まで昇温させて一晩攪拌し、50mlの水を添加して消光反応させ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)で精製して、0.5gの無色油状物である生成物7-21を獲得し、収率は81%である。LCMS (ESI) m/z269.1 (M + H)+.
【0536】
化合物8-21の合成
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0537】
前のステップの反応の生成物7-21(0.5g, 1.9mmol)を、20mLのメタノールに溶解させ、窒素ガスを3回置換し、30mgの10%であるパラジウム炭素粉末を添加する。反応液を水素ガスを3回置換し、水素雰囲気の下で、室温で一晩攪拌する。窒素ガスを3回置換し、20mLのジクロロメタンを添加し、ろ過し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液を濃縮して、0.32gの淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次
のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 179.1(M + H)+.
【0538】
化合物9-21の合成
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0539】
前のステップの反応の生成物8-21(0.32g, 1.8mmol)とトリエチルアミン(0.3mL, 2.1mmol)を、20mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(0.17mL, 2.1mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。20mLの水を添加して消光反応させ、有機
相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチ
ル=3:1)で精製して、250mgの無色油状物である生成物9-21を獲得し、収率は52%である。LCMS (ESI) m/z 257.1(M + H)+.
【0540】
化合物10-21の合成
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
前のステップの反応の粗生成物9-21(250mg, 1mmol)を、5mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、チオ酢酸カリウム(120mg, 1.5mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、20mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(20mL×3)洗浄し、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)で精製して、170mgの茶色油状物である生成物10-21を獲得し、収率は74%である。LCMS (ESI)
m/z 237.1(M + H)+.
【0542】
化合物12-21の合成
【化260】
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【0543】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物10-21(170mg, 0.72mmol)を、10mLのメタノールと5mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(86mg, 3.6mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌し、S-メチルメタンチオールスルホネート(140mg, 1.1mmol)を添加する。反応液を、続いて室温で一晩攪拌する。20mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(30mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩で3回(20mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、100mgの淡黄色油状物である生成物12-21を獲得し、収率は61%である。LCMS (ESI) m/z 227.1(M + H)+.
【0544】
化合物CE-056の合成
【化261】
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【0545】
前のステップの生成物12-21(100mg, 0.44mmol)、DCC(173mg, 0.84mmol)とDMAP(34mg, 0.28mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(79mg, 0.14mmol)を、2mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、3mgの白色固体である生成物CE-056を獲得し、収率は3%である。
【0546】
LCMS (ESI) m/z773.3 (M + H)+.
【0547】
実施例22:CE-057の合成経路
【化262】
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【0548】
実験ステップ
【0549】
化合物2-22の合成
【化263】
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【0550】
エチレングリコール(ethylene glycol)(7.6mL, 0.15mol)を、100mLの乾燥したテトラヒドロフランに溶解させ、100mgの金属ナトリウムを添加し、ナトリウムブロックが完全に反応するまで室温で攪拌し、t-ブチルアクリレート(tert-Butyl acrylate)(14.5mL, 0.1mol)を添加し、室温で一晩攪拌する。減圧してテトラヒドロフランを除去し、残留物に100mLの酢酸エチルを添加し、水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、14gの無色油状物である生成物2-22を獲得し、収率は73
%である。LCMS (ESI) m/z191.1 (M + H)+.
【0551】
化合物3-22の合成
【化264】
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【0552】
前のステップの反応の生成物2-22(7.6g, 40mmol)とトリエチルアミン(6.6mL, 48mmol)を、50mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(3.5mL, 44mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。50mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z269.1 (M + H)+.
【0553】
化合物4-22の合成
【化265】
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【0554】
前のステップの反応の粗生成物3-22(2.7g, 10.0mmol)を、20mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、チオ酢酸カリウム(2.3g, 20mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌し、30mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、水で3回(30mL×3)洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)で精製して、2.0gの茶色油状物である生成物4-22を獲得し、収率は86%である。LCMS (ESI) m/z248.2 (M + H)+.
【0555】
化合物6-22の合成
【化266】
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【0556】
窒素ガスの保護の下で、前のステップの反応の生成物4-22(2g, 8mmol)を、20mLのメタノールと10mLの水の混合溶剤に溶解させ、水酸化リチウム(0.7
8g, 32mmol)を添加する。反応液を、窒素ガスの保護の下で、室温で2時間攪拌し、S-メチルメタンチオールスルホネート(1.2g, 9.6mmol)を添加する。反応液を、続いて室温で一晩攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石
油エーテル/酢酸エチル=1:2)で精製して、1.2gの淡黄色油状物である生成物6-22を獲得し、収率は75%である。
【0557】
LCMS (ESI) m/z197.0(M + H)+.
【0558】
化合物7-22の合成
【化267】
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【0559】
前のステップの生成物6-22(47mg, 0.24mmol)、DCC(132mg, 0.64mmol)とDMAP(20mg, 0.16mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(45mg, 0.08mmol)を、4mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、30mgの白色固体である生成物7-22を獲得し、収率は50%である。
【0560】
化合物8-22の合成
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0561】
前のステップの反応の生成物7-22(15mg, 0.02mmol)を、0.5mLの酢酸エチルと0.5mLのメタノールの混合溶剤に溶解させ、ジチオスレイトールDTT(15mg, 0.10mmol)を、0.5mLのPH=7.5であるりん酸カリウム緩衝液に添加して溶解させる。反応液を、窒素ガスの保護の下で、3時間攪拌する。1mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液を添加して消光反応させる。酢酸エチルで3回(5mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC(CHCN inHO-0.05%TFA from 5% to 95%)で精製して、11mgの白色固体である生成物8-22を獲得し、収率は77%である。LCMS (ESI) m/z697.3 (M + H)+.
【0562】
化合物CE-057の合成
【化269】
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【0563】
前のステップの反応の生成物8-22(10mg, 0.014mmol)を、1.5mL
のテトラヒドロフランに溶解させ、1.5mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液と4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸スクシンイミドエステル(23mg, 0.07mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、9.5mgの白色固体である生成物CE-057を獲得し、収率は66%である。
【0564】
LCMS (ESI) m/z1030.6 (M + H)+.
【0565】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.84(s, 1H), 6.78 (d, J=10.8Hz,1H), 6.47 & 6.43(dd, J=15.2 Hz, J=11.2Hz,1H), 6.39 (s, 1H), 6.19 (d, J=10.8Hz,1H),
5.57 & 5.54(dd, J=15.2 Hz, J=8.8Hz,1H), 4.93-4.88 (m,1H), 4.29-4.21 (m,1H), 3.99(s, 3H), 3.92-3.85 (m, 1H), 3.84-3.68 (m, 4H), 3.55-3.47 (m, 2H), 3.39(t, J=6.8 Hz, 2H), 3.35(s, 3H), 3.30-3.18 (m, 2H), 3.15(d, J=17.2 Hz, 3H), 3.10-2.94 (m, 1H), 2.94-2.67 (m, 4H), 2.83(s, 3H), 2.61-2.47 (m, 3H), 2.16(d, J=11.2 Hz, 2H), 1.98-1.90 (m, 1H), 1.80-1.78 (m, 2H), 1.68(s, 3H), 1.64-1.45 (m, 4H), 1.32-1.25 (m, 4H), 1.08(q, J=8.4 Hz, 3H), 0.84(s, 3H).
【0566】
実施例23:化合物CE-063の合成経路
【化270】
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【0567】
実験ステップ
【0568】
化合物2-23の合成
【化271】
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【0569】
ペンタブチレングリコール(pentabutylene glycol)(11.3m
L, 45mmol)を、80mLの乾燥したテトラヒドロフランに溶解させ、50mgの金属ナトリウムを添加し、ナトリウムブロックが完全に反応するまで室温で攪拌し、t-ブチルアクリレート(4.35mL, 30mmol)を添加し、室温で一晩攪拌する。減圧してテトラヒドロフランを除去し、残留物に80mLの酢酸エチルを添加し、水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20:1)で精製して、8gの無色油状物である生成物2-23を獲得し、収率は65%である。LCMS (ESI) m/z432.9 (M + Na)+.
【0570】
化合物3-23の合成
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【0571】
前のステップの反応の生成物2-23(2.05g, 5mmol)とトリエチルアミン(0.85mL, 6mmol)を、30mLのジクロロメタンに溶解させ、0℃まで冷却させ、塩化メタンスルホニル(0.45mL, 5.5mmol)をゆっくり滴下する。反応液を室温まで昇温させて2時間攪拌する。30mLの水を添加して消光反応させ、有機相を分離し、飽和食塩水で3回(30mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、淡黄色油状物である粗生成物を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。
【0572】
化合物4-23の合成
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【0573】
前のステップの反応の生成物3-23(2.5g, 5mmol)を、20mLのN, N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、アジ化ナトリウム(390mg, 6mmol)を添加する。反応液を50℃まで昇温させて4時間攪拌する。反応液を室温まで冷却させ、30mLの水を添加して消光反応させ、酢酸エチルで3回(30mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(30mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して粗生成物を獲得し、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、1.8gの淡黄色油状物である生成物4-23を獲得し、二つのステップの反応の収率は84%である。LCMS (ESI) m/z436.3 (M + H)+.
【0574】
化合物5-23の合成
【化274】
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【0575】
前のステップの反応の生成物4-23(1.74g, 4mmol)を、30mLのテトラ
ヒドロフランと5mLの水に溶解させ、トリフェニルホスフィン(1.31g, 5mmol)を添加する。反応液を室温で一晩攪拌する。減圧してテトラヒドロフランを除去し、10mLの1N希塩酸を添加し、酢酸エチルで3回(20mL×3)洗浄し、冷凍乾燥して、1.5gの淡黄色油状物である粗生成物5-23を獲得する。LCMS (ESI) m/z410.3 (M + H)+.
【0576】
化合物6-23の合成
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【0577】
前のステップの反応の粗生成物5-23(818mg, 2mmol)を4mLの乾燥したジクロロメタンに溶解させ、氷水浴で0℃まで冷却させ、0.8mLのトリフルオロ酢酸をゆっくり滴下し、徐々に室温まで昇温させて1時間攪拌し、LCMSで原料が完全に転換したことを検出し、常温で減圧してジクロロメタンとトリフルオロ酢酸を除去し、700mgの淡黄色固体である粗生成物6-23を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 354.2 (M + H)+.
【0578】
化合物7-23の合成
【化276】
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【0579】
前のステップの反応の粗生成物6-23(530mg, 1.5mmol)を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液3mLと30mLのジクロロメタンに溶解させ、氷水浴で0℃まで冷却させ、BocO(436mg, 2mmol)を添加し、室温まで昇温させて2h攪拌する。反応液を水で2回(20mL×2)洗浄し、水相を合わせ、0.5MのKHSO溶液を添加して消光反応させ、PH=3〜4まで調整し、ジクロロメタンで3回(20mL×3)抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、残留物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20:1)で精製して、380mgの淡黄色油状物である生成物7-23を獲得し、収率は56%である。LCMS (ESI) m/z 453.9(M + H)+, 475.9(M + Na)+.
【0580】
化合物8-23の合成
【化277】
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【0581】
前のステップの生成物7-23(136mg, 0.3mmol)、DCC(165mg, 0.8mmol)とDMAP(24mg, 0.2mmol)を、一つの乾燥したシュレンク管に入れ、アルゴンガスを3回置換し、1mLのジクロロメタンを添加し、攪拌する。メイタンシノール(57mg, 0.1mmol)を4mLの乾燥ジクロロメタンに添加して溶解させる。反応液を室温で2h攪拌し、0.3mLの水をゆっくり添加して消光反応させ、15mLの酢酸エチルを添加し、ろ過し、酢酸エチルで洗浄する。濾液を、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCで分離して、26mgの淡黄色固体である生成物8-23を獲得し、収率は26%である。LCMS (ESI) m/z1000.7 (M + H)+.
【0582】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.84(s, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.44 & 6.42 (dd, J=12.4Hz, J=8.4 Hz,1H), 6.40(s, 1H), 6.21 (d, J=8.8Hz, 1H), 5.63&5.61(
dd, J=12.4 Hz, J=6.8Hz,1H), 5.16 (br, 1H), 4.92 (d, J=9.2Hz, 1H), 4.26 (t, J=8.8Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.84-3.72 (m, 2H), 3.71-3.60 (m, 20H), 3.55-3.51 (m, 2H), 3.47 (d, J=6.8Hz, 1H), 3.35 (s, 3H), 3.20 (d, J=10.4Hz, 1H), 3.16 (s, 3H), 2.83-2.78 (m, 2H), 2.72-2.66 (m, 1H), 2.64 (t, J=10.0Hz, 1H), 2.54-2.49 (m, 1H), 2.18(t, J=11.2 Hz, 1H), 1.93(d, J=7.6 Hz, 2H), 1.74-1.69 (m, 2H), 1.68(s, 3H), 1.64 (d, J=11.2Hz, 1H), 1.44 (s, 9H), 1.27 (d, J=7.6Hz, 3H), 0.85 (s, 3H).
【0583】
化合物9-23の合成
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
前のステップの反応の生成物8-23(30mg, 0.03mmol)を、4mLの乾燥したジクロロメタンに溶解させ、氷水浴で0℃まで冷却させ、0.4mLのトリフルオロ酢酸をゆっくり滴下し、徐々に室温まで昇温させて1時間攪拌し、LCMSで原料が完全に転換したことを検出し、常温で減圧してジクロロメタンとトリフルオロ酢酸を除去し、20mgの淡黄色固体である粗生成物9-23を獲得し、直接に次のステップの反応に使用する。LCMS (ESI) m/z 900.7 (M + H)+.
【0585】
化合物CE-063の合成
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
【0586】
化合物9-23(20mg, 0.022mmol)とCE-L-055(12mg, 0.044mmol)を、5mLの水に懸濁し、0.2mLの飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加し、反応液を室温で2時間攪拌する。粗生成物を、直接に分取HPLCで精製して、5mgの白色固体である生成物CE-063を獲得し、収率は21%である。LCMS (ESI) m/z1073.3(M + Na)+.
【0587】
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.01(br, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 6.69(s, 2H), 6.51 (s, 1H), 6.44 & 6.42 (dd, J=12.4Hz, J=8.4 Hz,1H), 6.21(
d, J=8.4 Hz, 1H), 5.63&5.61(dd, J=12.4 Hz, J=7.2Hz,1H), 4.92 (d, J=9.2Hz, 1H), 4.26 (t, J=8.8Hz,1H), 3.99 (s, 3H), 3.84 (t, J=5.6Hz,2H), 3.81-3.74 (m, 2H), 3.70-3.60 (m, 22H), 3.56-3.52 (m, 3H), 3.47(d, J=7.2 Hz, 1H), 3.44-3.39 (m, 2H), 3.35(s, 3H), 3.20 (d, J=10.4Hz, 1H), 3.16 (s, 3H), 2.85-2.78 (m, 2H), 2.72-2.66 (m, 1H), 2.53 (d, J=6.0Hz, 3H), 2.24-2.15 (m, 2H), 1.68(s, 3H), 1.64 (d, J=11.2Hz, 1H), 1.50-1.43 (m, 1H), 1.27(s, 3H), 0.85 (s, 3H).
【0588】
実施例24:T-CE-040の製造
【化280】
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【0589】
Gail D. LewisPhillips,et al.,Cancer. Res., 2008, 68, 9280及びTeemu T. Junttila, et al., Breast. Cancer. Res. Treat., 2011, 128, 347等の文献を参考して、実施例中に製造された抗HER2抗体(抗ヒト上皮増殖因子受容体2抗体、ハーセプチン(Herceptin))を、溶液A(100mMのりん酸塩緩衝液、pH=7.5)で一晩透析し、透析液を、溶液Aで10mg/mLになるまで希釈する。CE-040と抗体の比率が6:1となるようにCE-040を添加する。そして、DMFを全量の30%になるようにDMFに添加し、25℃で3.5時間反応させ、また反応物が均一に混合されるまで続いて攪拌する。過量の試薬及び小分子薬物は、Sephadex G-25(GE商品番号:17-0031-01)を有するゲル濾過カラムで除去し、予めpH=5.0であるコハク酸溶液でクロマトグラフィーカラムを平衡化し、精製してT-CE-040を獲得する。そして、抗体薬物複合体を、pH=5.0であるコハク酸溶液で一晩透析し、その後0.22ミクロンのフィルターでろ過し、4℃で保存する。ハーセプチン抗体当たりの最終共役CE-040の数は、共役物が252nmと280nmでの吸光度とLC-MSで検出することによって確定し、またSECを使用して複合体がポリマーを含んでいるかどうかを検出する。LC-MSを使用してCE-040とハーセプチンHerceptinの薬物抗体比率(DAR)が3.46:1であることを確定する。
【0590】
実施例25:T-CE-063の製造
【化281】
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【0591】
実施例中に製造された抗HER2抗体(抗ヒト上皮増殖因子受容体2抗体、ハーセプチン)を、溶液A(25mMのホウ酸ナトリウム緩衝液、25mの塩化ナトリウム(sodium chloride),1m MDTPA,PH=7.0)で一晩透析し、5mg/mLになるまで希釈する。TCEPと抗体の比率が2.5:1(モル当量)となるように5mMのTCEPを添加し、25℃で2時間反応させ、また反応物が均一に混合されるまで続いて攪拌する。そしてCE-063と抗体の比率が10:1(モル当量)となるようにCE-063を添加し、またDMSOを全量の10%になるようにDMAOに添加し、25℃で2時間反応させ、また反応物が均一に混合されるまで続いて攪拌する。過量の試薬及び小分子薬物は、Sephadex G-25(GE商品番号:17-0031-01)を有するゲル濾過カラムで除去し、予めpH=7.4であるりん酸緩衝塩(phosphate buffered salt)でクロマトグラフィーカラムを平衡化し、精製してT-CE-063を獲得する。そして、複合体を、pHが7.4であるりん酸緩衝塩溶液で一晩透析し、その後0.22ミクロンのフィルターでろ過し、4℃で保存する。ハーセプチン(Herceptin)抗体当たりの最終共役CE-063の数は、HICで検出することによって確定し、またSECを使用して複合体がポリマーを含んでいるかどうかを検出する。HICを使用して検出したCE-063とハーセプチンの比率(DAR)が3.52:1であることを確定する。
【0592】
実施例24〜25を参照して、本発明の他の抗体薬物複合体を製造することができる。
【0593】
生物活性テスト
【0594】
T-CE-040とT-CE-063抗体薬物複合体生物活性テスト
【0595】
Her2陽性ヒトBT474乳房腫瘍細胞(BT474と略称する)、Her2低発現
ヒトMCF-7乳房腫瘍細胞(MCF-7と略称する)及びMCF-7でHer2をトランスフェクトしたヒト乳房腫瘍MCF7-Her2安定細胞株(MCF-7-Her2と略称する)(参考文献:Teemu T. Junttila, et al., Breast. Cancer. Res. Treat., 2011, 128, 347とJeffrey J. Wallinet al., Clin. Cancer. Res. ,2012, 18, 3901で開示した製造組換え細胞を製造する方法で製造し、本出願は、ここで当該文献の全文を引用する。)を用いる。腫瘍細胞に対するT-CE-040とT-CE-063抗体薬物複合体の成長阻害を評価した。BT474、MCF7-Her2とMCF-7を、0.25%(
体積/体積)のトリプシン(trypsin)を使用して消化して、細胞を剥離し、そして100ulの完全培地に懸濁し、2000個の細胞を96ウェルプレートに播種して培養する。37℃で一晩付着して成長させ、そして100lの濃度勾配が異なるT-CE-040とT-CE-063抗体薬物複合体及び完全培地を添加する。120時間後に、50ulのCellTiter-Glo (R)蛍光細胞活性検出試薬(CellTiter-Glo(R) Luminescent,Promega)を添加して、相対的細胞増殖分析を行う。T-CE-040、T-CE-063及びT-DM1の腫瘍細胞成長阻害グラフは、具体的に図1図6に示し、ここで、横軸は薬物の濃度(即ちADC濃度)を示し、縦軸は細胞生存率(%)を示す。図1図6に示すように、T-CE-040は上述した三種類の腫瘍細胞の増殖を効果的に阻害することができ、その効果はT-DM1と同等またはそれ以上である。
【0596】
他の化合物の生物活性を上述と同じ操作に沿ってテストし、その結果を以下の表に示す。

【表1】
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【0597】
以上は、本発明の具体的な実施形態に関して記述したが、当業者は、これらがただ例示的に説明するためであり、本発明の原理と実質を脱離しない前提の下で、これらの実施形態に対して、様々な変更または修正をすることができることを理解すべきである。従って、本発明の保護範囲は、添付した特許請求の範囲により限定されるものである。
図1
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図2
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図3
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図4
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図5
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図6
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【手続補正書】
【提出日】2018年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
【化1】
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Zは、窒素原子(nitrogen atom)、
【化2】
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または酸素原子(oxygen atom)であり、Zが酸素原子である場合、Rは存在せず、Zが
【化3】
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または窒素原子である場合、Rは、水素(hydrogen)またはC〜Cのアルキル基(alkyl group)、またはR、Z及びそれらと結合するC原子とRまたはRとが結合されて形成する4-6員環状構造であり、前記6員環状構造は、
【化4】
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または
【化5】
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であり、
は、水素またはハロゲン(halogen)に置換されたC〜Cのアルキル基であり、
pは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、
mは、0または1であり、
nは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、
は、酸素原子、化学結合または
【化6】
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であり、x2は、1〜24の整数であり、
qは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、
及びRは、独立的に水素、シアノ基(cyano group)または置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記RまたはRにおいて、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基で、前記置換とは、C〜Cのアルコキシ基(alkoxygroup)に置換されることを指し、
xは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、
Q1は、
【化7】
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または
【化8】
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であり、Rは、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基、
【化9】
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または
【化10】
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であり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、y1は、0または1であり、前記Rにおいて、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基」においての前記置換とは、
【化11】
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に置換されることを指し、tは、1または2であり、t1は、0、1、2、3、4、5または6であり、
は、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基または
【化12】
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であり、rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり、
は、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基、置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基または
【化13】
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であり、
mAbは、モノクローナル抗体(monoclonalantibody)を示し、
kは、1〜8中のいずれか一つの値であり、
Zが、窒素原子であり、またR及びRが置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、R及びR中の少なくとも一つは、C〜Cのアルコキシ基に置換されたC〜Cのアルキル基であり、
Zが、窒素原子であり、またR及びR中の一つが水素であり、他の一つが未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記C〜Cのアルキル基は、プロピル基(propylgroup)、イソプロピル基(isopropylgroup)、ブチル基(butylgroup)、t-ブチル基(tert-butylgroup)またはイソブチル基(isobutylgroup)であり、
Zが、窒素原子であり、またR及びRが同時に水素である場合、mは0であり、
Zが、
【化14】
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である場合、Yは酸素原子または
【化15】
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であり、
以下の化合物ではない
【化16】
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ことを特徴とする式IBに示される抗体薬物複合体。
【請求項2】
前記RがC〜Cのアルキル基である場合、前記C〜Cのアルキル基は、メチル基(methylgroup)、エチル基(ethylgroup)、プロピル基(propylgroup)、ブチル基(butylgroup)、イソプロピル基(isopropylgroup)、イソブチル基(isobutylgroup)またはt-ブチル基(tert-butylgroup)であり、
は、
前記Rがハロゲン置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記ハロゲン置換されたC〜Cのアルキル基において、前記ハロゲンは、フッ素、塩素または臭素であり、
は、
前記Rがハロゲン置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記ハロゲン置換されたC〜Cのアルキル基は、ハロゲン置換されたメチル基、ハロゲン置換されたエチル基、ハロゲン置換されたプロピル基、ハロゲン置換されたイソプロピル基、ハロゲン置換されたブチル基、ハロゲン置換されたイソブチル基またはハロゲン置換されたt-ブチル基であり、
は、
前記pは、0、1または2であり、
は、
前記nは、0、1または2であり、
は、
前記qは、0、1または2であり、
は、Y1が化学結合である場合、前記化学結合は、単結合であり、
は、Y1が
【化17】
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である場合、前記
【化18】
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において、x2は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、
は、
前記R及びRが独立的に置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記未置換されたC〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
は、
前記R及びRが独立的に置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記置換されたC〜Cのアルキル基は、置換されたメチル基、置換されたエチル基、置換されたプロピル基、置換されたブチル基、置換されたイソプロピル基、置換されたイソブチル基または置換されたt-ブチル基であり、
は、
前記R及びRにおいて、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基においての前記置換が、C〜Cのアルコキシ基に置換されることを指す場合、前記C〜Cのアルコキシ基は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、
は、
前記xは、0、1または2であり、
は、
Q1が
【化19】
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である場合、前記
【化20】
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において、Rが置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、置換又は未置換されたメチル基、置換又は未置換されたエチル基、置換又は未置換されたプロピル基、置換又は未置換されたイソプロピル基、置換又は未置換されたブチル基、置換又は未置換されたイソブチル基または置換又は未置換されたt-ブチル基であり、
は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基である場合、前記置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基は、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、
は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基である場合、前記置換又は
未置換されたC〜C12のアルキル基は、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、
は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基である場合、前記置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基は、置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基であり、
mAbは、モノクローナル抗体、又はハーセプチン(herceptin)であることを特徴とする、請求項1に記載の式IBに示される抗体薬物複合体。
【請求項3】
前記Rがハロゲン置換されたメチル基である場合、前記ハロゲン置換されたメチル基は、
【化21】
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であり、
は、
前記R及びRが独立的に置換されたメチル基である場合、前記置換されたメチル基は、
【化22】
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であり、
は、
Q1が
【化23】
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である場合、前記
【化24】
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において、前記Rが置換されたプロピル基である場合、前記置換されたプロピル基は、
【化25】
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であり、
は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基である場合、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
は、
前記Rが置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基である場合、前記置換又は
未置換されたC〜Cのアルコキシ基は、メトキシ基(methoxygroup)、エトキシ基(ethoxygroup)、プロポキシ基(propoxygroup)、イソプロポキシ基(isopropoxygroup)、ブトキシ基(butoxygroup)、イソブトキシ基(isobutoxygroup)またはt-ブトキシ基(tert-butoxy)であることを特徴とする、請求項2に記載の式IBに示される抗体薬物複合体。
【請求項4】
式IbまたはIb1に示されるような抗体薬物複合体であり、
【化26】
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式IbまたはIb1に示される抗体薬物複合体において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て請求項1〜3のいずれか一項に記載の通りであり、
Yは、酸素原子または化学結合であり、Yは、
【化27】
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であり、x2は1〜24の整数であり、Q2は、
【化28】
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または
【化29】
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であり、t1は、0、1、2、3、4、5または6であることを特徴とする、請求項1に記載の式IBに示される抗体薬物複合体。
【請求項5】

【化30】
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中の化合物のいずれか一つであることを特徴とする抗体薬物複合体。
【請求項6】
【化31】
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式IAに示される化合物において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て請求項1〜3のいずれか一項に記載の通りであり、Qは、
【化32】
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または
【化33】
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であり、tは、1または2であり、t1は、0、1、2、3、4、5または6であり、
51は、H、C〜Cのアルキル基、
【化34】
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またはハロゲンであり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、Rは、HまたはC〜Cのアルキル基であることを特徴とする式IAに示される中間体。
【請求項7】
前記R51がC〜Cのアルキル基である場合、前記C〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
は、
51がハロゲンである場合、前記ハロゲンは、F、Cl、BrまたはIであり、
は、
前記RがC〜Cのアルキル基である場合、前記C〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であることを特徴とする、請求項6に記載の式IAに示される中間体。
【請求項8】
式IaまたはIa1に示されるような中間体であり、
【化35】
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式Ia及び式Ia1に示される中間体において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て請求項6または7に記載の通りであり、
式Iaに示される中間体において、Rは、H、C〜Cのアルキル基、
【化36】
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であり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、y1は、0または1であり、Rは、HまたはC〜Cのアルキル基であり
式Ia1に示される中間体において、R52は、水素またはハロゲンであることを特徴とする、請求項6に記載の式IAに示される中間体。
【請求項9】
式Ia1に示される中間体において、Rにおいて、前記C〜Cのアルキル基はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
又は、
式Ia1に示される中間体において、Rにおいて、前記C〜Cのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、
又は、
式Ia1に示される中間体において、R52において、前記ハロゲンはF、Cl、BrまたはIであることを特徴とする、請求項8に記載の式IAに示される中間体。
【請求項10】

【化37】
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中の化合物のいずれか一つであることを特徴とする中間体。
【請求項11】
有機溶剤において、pHが6〜8の条件の下で、中間体IA及びモノクローナル抗体を架橋させて、抗体薬物複合体IBを獲得するステップを含み、
【化38】
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式IA及び式IBに示される化合物において、各アルファべット及びラジカルの定義は全て請求項1〜10のいずれか一項に記載の通りであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の式IBに示される抗体薬物複合体の製造方法。
【請求項12】
請求項1〜5の少なくとも一項に記載の式IBに示される抗体薬物複合体及び/又は請求項6〜10の少なくとも一項に記載の式IAに示される中間体を含む癌の治療及び/又は予防のための薬物的組成物
【請求項13】
前記癌は、乳癌(breastcancer)、リンパ腫(lymphoma)、肺癌(lungcancer)、肝癌(livercancer)、結腸癌(colon cancer)、頭頸部癌(headandneckcancer)、膀胱癌(bladdercancer)、腎臓癌(kidneycancer)、食道癌(esophagealcancer)、胆嚢癌(gallbladdercancer)、卵巣癌(ovariancancer)、膵臓癌(pancreaticcancer)、胃癌(stomachcancer)、子宮頸癌(cervicalcancer)、同時甲状腺癌(thyroidcancer)、前立腺癌(prostatecancer)、扁平上皮
細胞癌(squamouscellcarcinoma)を含む皮膚癌(skincancer)、白血球増加症(leukocytosis)、急性リンパ性白血病(acutelymphaticleukemia)、急性リンパ芽球性白血病(acutelymphoblasticleukemia)、B細胞リンパ腫(Bcelllymphoma)、T細胞リンパ腫(Tcelllymphoma)、ホジキンリンパ腫(Hodgkin'slymphoma)、非ホジキンリンパ腫(non−Hodgkin‘slymphoma)、有毛細胞リンパ腫(Haircelllymphoma)、バーキットリンパ腫(Burkittlymphoma)、急性及び慢性骨髄性白血病(acuteandchronicmyelogenousleukemia)、骨髄異形成症候群(myelodysplasticsyndrom)、前骨髄球性白血病(promyelocyticleukemia)、線維肉腫(fibrosarcom)、横紋筋肉腫(rhabdomyosarcoma)、星状細胞腫(astrocytoma)、神経芽細胞腫(neuroblastoma)、神経膠腫(glioma)、シュワン細胞腫(schmannoma)、黒色腫(melanoma)、セミノーマ(seminoma)、奇形性がん腫(teratocarcinoma)、骨肉腫(osteosarcoma)、色素性乾皮症(xerodermapigmentosum)、角質黄色腫瘍(Hornyxanthoma)、甲状腺濾胞癌(follicularthyroidcarcinoma)またはカポジ肉腫(Kaposisarcoma)であることを特徴とする、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
前記癌の腫瘍細胞(tumorcell)は、Her2陽性ヒトBT474乳房腫瘍細胞(breasttumorcell)、Her2低発現ヒトMCF-7乳房腫瘍細胞またはMCF-7でHer2をトランスフェクトしたヒト乳房腫瘍(Humanbreasttumor)MCF7-Her2安定細胞株(stablecellstrain)であることを特徴とする、請求項12または13に記載の薬学的組成物
【請求項15】
請求項1〜5の少なくとも一項に記載の式IBに示される抗体薬物複合体及び/又は請求項6〜10の少なくとも一項に記載の式IAに示される中間体、及び一種または多種の薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明は、式IBに示される抗体薬物複合体を提供し、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
Zは、窒素原子(nitrogenatom)、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
または酸素原子(oxygenatom)であり、Zが酸素原子である場合、Rは存在せず、Zが
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
または窒素原子である場合、Rは、水素(hydrogen)またはC〜Cのアルキル基(alkyl group)(前記C〜Cのアルキル基は、例えばメチル基(methyl group)、エチル基(ethyl group)、プロピル基(propyl group)、ブチル基(butyl group)、イソプロピル基(isopropyl group)、イソブチル基(isobutyl group)またはt-ブチル基(tert-butyl group)であり、好ましくはメチル基である)またはR、Z及びそれらと結合するC原子とRまたはRとが結合されて形成する4-6員環状構造(好ましくは6員環状構造であり、前記6員環状構造は、例えば
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
である)であり、
は、水素またはハロゲン(halogen)に置換されたC〜Cのアルキル基(前記ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基において、前記ハロゲンは、フッ素
、塩素または臭素であることができ、前記ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基は、ハロゲンに置換されたメチル基、ハロゲンに置換されたエチル基、ハロゲンに置換されたプロピル基、ハロゲンに置換されたイソプロピル基、ハロゲンに置換されたブチル基、ハロゲンに置換されたイソブチル基またはハロゲンに置換されたt-ブチル基であることができ、好ましくはハロゲンに置換されたメチル基であり、前記ハロゲンに置換されたメチル基は好ましくは
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
である)であり、
pは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、
mは、0または1であり、
nは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、
Y1は、酸素原子、化学結合(好ましくは単結合である)または
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
であり、ここで、x2は、1〜24の整数(例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である)であり、
qは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、
及びRは、独立的に水素、シアノ基(cyano group)または置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基(前記未置換されたC〜Cのアルキル基は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基またはイソプロピル基であり、前記置換されたC〜Cのアルキル基は、例えば置換されたメチル基、置換されたエチル基、置換されたプロピル基、置換されたブチル基、置換されたイソプロピル基、置換されたイソブチル基または置換されたt-ブチル基であり、好ましくは置換されたメチル基であり、前記置換されたメチル基は、好ましくは
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
である)であり、前記RまたはRにおいて、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基においての前記置換とは、C〜Cのアルコキシ基(前記C〜Cのアルコキシ基は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、好ましくはメトキシ基である)に置換されることを指し、
xは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、
Q1は、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
であり、ここで、Rは、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基(前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、例えば置換又は未置換されたメチル基、置換又は未置換されたエチル基、置換又は未置換されたプロピル基、置換又は未置換されたイソプロピル基、置換又は未置換されたブチル基、置換又は未置換されたイソブチル基または置換又は未置換されたt-ブチル基であり、好ましくは置換又は未置換されたプロピル基であり、前記置換されたプロピル基は、好ましくは
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
である)、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
であり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、y1は、0または1であり、前記R81において、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基においての前記置換とは、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
に置換されることを指し、tは、1または2であり、t1は、0、1、2、3、4、5または6であり、
は、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基(前記置換又は未置換
されたC〜C12のアルキル基であり、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、さらに好ましくはメチル基である)または
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり、
は、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基(前記置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基は、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルキルは、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、さらに好ましくはメチル基である)、置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基(前記置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシは、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基であり、前記置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシは、好ましくはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、さらに好ましくはメトキシ基である)または
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
mAbは、ハーセプチン(herceptin)のようなモノクローナル抗体(monoclonalantibody)を示し、
kは、1〜8中のいずれか一つの値(好ましくは1〜6中のいずれか一つの値である)であり、中括弧内の薬物とモノクローナル抗体mAbのモル比(または比率であり、DARと略する)を示し、
前記式IBに示される化合物は、以下の化合物ではない
【化18】
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【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
前記式IAに示される中間体において、好ましくは式IaまたはIa1に示される中間体(リンカーを有する毒素)であり、
【化40】
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式IaまたはIa1に示される中間体において、Zは、窒素、
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
または酸素原子であり、Zが酸素原子である場合、Rは存在せず、Zが
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
または窒素原子で場合、Rは、C〜Cのアルキル基(前記C〜Cのアルキル基は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基である)またはR、Z及びそれらと結合するC原子とRまたはRとが結合されて形成する4-6員環状構造(好ましくは6員環状構造であり、前記6員環状構造は、例えば
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
または
【化44】
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である)であり、Rは、ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基(前記ハロゲン
に置換されたC〜Cのアルキル基において、前記ハロゲンは、フッ素、塩素または臭素であることができ、前記「ハロゲンに置換されたC〜Cのアルキル基」は、ハロゲンに置換されたメチル基、ハロゲンに置換されたエチル基、ハロゲンに置換されたプロピル基、ハロゲンに置換されたイソプロピル基、ハロゲンに置換されたブチル基、ハロゲンに置換されたイソブチル基またはハロゲンに置換されたt-ブチル基であることができ、好ましくはハロゲンに置換されたメチル基であり、前記「ハロゲンに置換されたメチル基」は、好ましくは
【化45】
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である)であり、pは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、Rは、水素または置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基(前記「置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基」は、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基」は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、さらに好ましくはメチル基である)または
【化46】
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であり、rは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12であり、Rは、水素、置換又は未置換されたC〜C12のアルキル基(前記「置換又は未置換されたC〜C12的アルキル基」は、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基であり、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基」は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、さらに好ましくはメチル基である)、置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基(前記「置換又は未置換されたC〜C12のアルコキシ基」は、好ましくは置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基であり、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルコキシ基」は、好ましくはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、さらに好ましくはメトキシ基である)または
【化47】
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であり、tは、1または2であり、
式Iaに示される中間体において、mは、0または1であり、nは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、Yは、酸素原子または化学結合であり、qは、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10(好ましくは0、1または2である)であり、R及びRは、独立的に水素、シアノ基、置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基(前記「未置換されたC〜Cのアルキル基」は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基またはイソプロピル基であり、前記「置換されたC〜Cのアルキル基」は、例えば置換されたメチル基、置換されたエチル基、置換されたプロピル基、置換されたブチル基、置換されたイソプロピル基、置換されたイソブチル基または置換されたt-ブチル基であり、好ましくは置換されたメチル基であり、前記「置換されたメチル基」は、好ましくは
【化48】
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であり、)であり、前記RまたはRにおいて、前記「置換又は未置換されたC〜Cのアルキル基」で、前記「置換」とは、C〜Cのアルコキシ基(前記「C〜Cのアルコキシ基」は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基またはt-ブトキシ基であり、好ましくはメトキシ基である)に置換されることを指し、Rは、H、C〜Cのアルキル基(前記「C〜Cのアルキル基」は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基であり、好ましくはメチル基である)、
【化49】
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であり、yは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10であり、y1は、0または1であり、Rは、HまたはC〜Cのアルキル基(前記「C〜Cのアルキル基」は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基またはt-ブチル基である)であり、
式Ia1に示される中間体において、Y2は、
【化50】
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であり、ここでx2は、1〜24の整数であり、Q2は、
【化51】
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または
【化52】
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であり、R52は、水素またはハロゲン(好ましくはF、Cl、BrまたはIであり)である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
前のステップの反応の生成物7(1g, 4mmol)を、2mLのジクロロメタンに溶解させ、N-ヒドロキシスクシンイミド(N-hydroxysuccinimide)(HOSu)(0.50g, 4.4mmol)と1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1-ethyl-(3-dimethylaminopropyl)carbodiimidehydrochloride)(EDC-HCl)(0.84g, 4.4mmol)を添加する。反応液を室温で4時間攪拌する。50mLの水を添加し、酢酸エチルで3回(50mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で3回(50mL×3)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリコーンカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:3)で精製して、1.3gの黄色油状物である生成物8を獲得し、収率は76%である。LCMS (ESI) m/z352.1(M + H)+.
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0323
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0323】
化合物10-10(20mg, 0.03mmol)を、2mLのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、0.1mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液とCE-L-075(77mg, 0.15mmol)を添加し、窒素ガスの保護の下で、室温で一晩攪拌する。反応液を、ろ過し、直接に分取HPLCで精製して、18mgの白色固体である生成物CE-039を獲得し、収率は50%である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0461
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0461】
8-17(16mg, 0.02mmol)を、0.5mLの酢酸エチルと0.5mLのメタノールの混合溶剤に溶解さえ、ジチオスレイトールDTT(18mg, 0.117mmol)を、0.5mLのPH=7.5であるりん酸カリウム緩衝液に添加して溶解させる。反応液を、窒素ガスの保護の下で、3時間攪拌する。1mLのPH=6であるりん酸カリウム緩衝液を添加して消光反応させる。酢酸エチルで3回(5mL×3)抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC(CHCNinHO-0.05%TFAfrom5%to95%)で精製して、12mgの白色固体である生成物9-17を獲得し、収率は80%である。LCMS (ESI) m/z725.3(M + H)+.
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0496
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0496】
化合物3-20の合成
【化241】
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【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0498
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0498】
化合物4-20の合成
【化242】
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【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0500
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0500】
化合物5-20の合成
【化243】
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【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0502
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0502】
化合物6-20の合成
【化244】
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【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0504
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0504】
化合物7-20の合成
【化245】
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【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0506
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0506】
化合物8-20の合成
【化246】
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【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0508
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0508】
化合物9-20の合成
【化247】
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【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0510
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0510】
化合物11-20の合成
【化248】
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【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0591
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0591】
実施例中に製造された抗HER2抗体(抗ヒト上皮増殖因子受容体2抗体、ハーセプチン)を、溶液A(25mMのホウ酸ナトリウム緩衝液、25mの塩化ナトリウム(sodiumchloride),1mMDTPA,PH=7.0)で一晩透析し、5mg/mLになるまで希釈する。TCEPと抗体の比率が2.5:1(モル当量)となるように5mMのTCEPを添加し、25℃で2時間反応させ、また反応物が均一に混合されるまで続いて攪拌する。そしてCE-063と抗体の比率が10:1(モル当量)となるようにCE-063を添加し、またDMSOを全量の10%になるようにDMSOを添加し、25℃で2時間反応させ、また反応物が均一に混合されるまで続いて攪拌する。過量の試薬及び小分子薬物は、SephadexG-25(GE商品番号:17-0031-01)を有するゲル濾過カラムで除去し、予めpH=7.4であるりん酸緩衝塩(phosphatebufferedsalt)でクロマトグラフィーカラムを平衡化し、精製してT-CE-063を獲得する。そして、複合体を、pHが7.4であるりん酸緩衝塩溶液で一晩透析し、その後0.22ミクロンのフィルターでろ過し、4℃で保存する。ハーセプチン(Herceptin)抗体当たりの最終共役CE-063の数は、HICで検出することによって確定し、またSECを使用して複合体がポリマーを含んでいるかどうかを検出する。HICを使用して検出したCE-063とハーセプチンの比率(DAR)が3.52:1であることを確定する。
【国際調査報告】
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