(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-530050(P2018-530050A)
(43)【公表日】2018年10月11日
(54)【発明の名称】例えば学校内で遺失物の管理を可能にするように構成された機構及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/28 20120101AFI20180914BHJP
【FI】
G06Q50/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-510468(P2018-510468)
(86)(22)【出願日】2016年8月25日
(85)【翻訳文提出日】2018年4月3日
(86)【国際出願番号】AU2016050786
(87)【国際公開番号】WO2017031544
(87)【国際公開日】20170302
(31)【優先権主張番号】2015903468
(32)【優先日】2015年8月27日
(33)【優先権主張国】AU
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】518059923
【氏名又は名称】スクール アパレル ソリューションズ プロプライアタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホルデンソン キムラ,ユージーン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
本明細書には遺失物品の管理を支援するためのシステム及び方法が記載される。しかしながら、技術又はその態様は、別の実施環境(例えば、用具レンタルの返却を監視する状況)にも適用可能である。様々な実施形態は、フレームワーク内で動作可能な技術に関連し、ユーザ連絡先情報を1以上のRFIDタグと関連付けるプロセスが合理化された手法により容易となることで便利な品物/タグ登録方法が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムを動作させることで遺失物施設を管理する方法であって、前記方法は、
複数のユーザレコードを記憶するように構成されたデータベースに対するアクセスを維持するステップと、ここで、各ユーザレコードは、(i)固有のRFIDトークンのRFIDトークンUIDを示すデータと、(ii)ユーザ連絡先を示すデータとを含み、前記RFIDトークンUIDは、第1群の識別子に対して固有であり、
視覚的に読み取り可能な識別子及び特定のユーザ連絡先を示すデータを受信するステップと、ここで、前記視覚的に読み取り可能な識別子は、第2群の識別子に対して固有であり、前記第2群内の可能な固有識別子の数は、前記第1群内の可能な固有識別子の数より少なく、前記視覚的に読み取り可能な識別子は、前記RFIDトークンUIDを直接的に示さず、
各RFIDトークンUIDを前記視覚的に読み取り可能な識別子のうちの1つに関連付ける情報リポジトリにアクセスすることで、各RFIDトークンUIDを固有の視覚的に読み取り可能な識別子と関連付ける情報リポジトリへのアクセスに基づいて、前記視覚的に読み取り可能な識別子と関連付けられたRFIDトークンUIDを特定するステップと、
前記データベースを更新することで、(i)前記特定されたRFIDトークンUIDを示すデータと、(ii)前記特定の視覚的に読み取り可能な識別子を示すデータと、(iii)前記特定のユーザ連絡先を示すデータとを含むレコードを記憶するステップと、
遺失物装置から信号を受信するステップと、ここで、前記遺失物装置は、前記遺失物装置と関連付けられた場所に置かれた品物によって保持されたRFIDトークンを読み取るように構成されたリーダ装置を含み、前記信号は、読み取られたRFIDトークンUIDを示し、
前記データベースに照会することで、前記読み取られたRFIDトークンUIDを含むレコードを特定した上で、当該レコードの前記ユーザ連絡先を決定するステップと、
前記決定されたユーザ連絡先に電子通知を送信するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
特定の視覚的に読み取り可能な識別子と特定のユーザ連絡先を示すデータは、前記特定のユーザ連絡先を介して送信された電子的な通信によって受信され、
当該ユーザ連絡先から生じる結果として、前記受信データは、前記ユーザ連絡先を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メッセージは、(i)SMS、(ii)電子メール及び(iii)別の形の電子的な通信のうちの1つ以上を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
遺失物施設を管理する方法であって、前記方法は、
複数の衣服を提供するステップと、ここで、各衣服は、(i)トークンUIDを有するRFIDトークンと、(ii)視覚的に読み取り可能な識別子とを保持し、前記RFIDトークンUIDは、第1群の識別子に対して固有であり、前記視覚的に読み取り可能な識別子は、第2群の識別子に対して固有であり、前記第2群内の可能な固有識別子の数は、前記第1群内の可能な固有識別子の数より少なく、前記視覚的に読み取り可能な識別子は、前記RFIDトークンUIDを直接的に示さず、情報リポジトリは、衣服ごとに、前記RFIDトークンを前記視覚的に読み取り可能な識別子と関連付け、
複数の遺失物装置を提供するステップと、ここで、各遺失物装置は、(i)前記遺失物装置と関連付けられた保管場所に置かれた品物によって保持されたRFIDトークンを読み取ることで前記トークンUIDを決定し、(ii)所定のRFIDトークンの読み取りに応じて、読み取られたRFIDトークンUIDを示す信号をサーバ装置に伝えるリーダ装置を備え、
複数のユーザ装置から電子メッセージを受信するように構成されたポータルを提供するステップと、ここで、各電子メッセージは、(i)特定のユーザ連絡先から受信されると共に、(ii)所定の衣服の前記視覚的な読み取り可能な識別子を示すデータを含み、
前記ポータルを介して受信された所定の電子メッセージに応じて自動化プロセスを実行することで、(i)前記電子メッセージが示す前記視覚的に読み取り可能な識別子と関連付けられた前記RFIDトークンを示すデータと、(ii)前記電子メッセージが受信された連絡先とを含むレコードをデータベースに記憶させるステップと、
前記複数の遺失物装置のうちの所定の1つから受信された信号を処理するように前記サーバ装置を構成するステップと、
を含み、
前記処理は、(i)前記データベースに照会するステップと、(ii)前記信号が示す前記RFIDトークンUIDを含むレコードの前記連絡先を特定するステップと、(iii)電子メッセージを前記連絡先に伝えるステップとを含む、
方法。
【請求項5】
コンピュータシステムを動作させることで遺失物施設を管理する方法であって、前記方法は、
複数のユーザレコードを記憶するように構成されたデータベースに対するアクセスを維持するステップと、ここで、各ユーザレコードは、(i)固有のRFIDトークンのRFIDトークンUIDを示すデータと、(ii)ユーザ連絡先を示すデータとを含み、前記RFIDトークンUIDは、第1群の識別子に対して固有であり、
視覚的に読み取り可能な識別子及び特定のユーザ連絡先を示すデータを受信するステップと、前記視覚的に読み取り可能な識別子は、第2群の識別子に対して固有であり、前記第2群内の可能な固有識別子の数は、前記第1群内の可能な固有識別子の数より少なく、前記視覚的に読み取り可能な識別子は、前記RFIDトークンUIDを直接的に示さず、
各RFIDトークンUIDを前記視覚的に読み取り可能な識別子のうちの1つに関連付ける情報リポジトリにアクセスすることで、各RFIDトークンUIDを固有の視覚的に読み取り可能な識別子と関連付ける情報リポジトリへのアクセスに基づいて、前記視覚的に読み取り可能な識別子と関連付けられたRFIDトークンUIDを特定するステップと、
前記データベースを更新することで、(i)前記特定されたRFIDトークンUIDを示すデータと、(ii)前記特定の視覚的に読み取り可能な識別子を示すデータと、(iii)前記特定のユーザ連絡先を示すデータとを含むレコードを記憶するステップと、
前記遺失物装置から信号を受信するステップと、ここで、前記遺失物装置は、前記遺失物装置と関連付けられた場所に置かれた品物によって保持されたRFIDトークンを読み取るように構成されたリーダ装置を含み、前記信号は、読み取られたRFIDトークンUIDを示し、
前記データベースに照会することで、前記読み取られたRFIDトークンUIDを含むレコードを識別した上で、前記レコードの前記ユーザ連絡先を決定するステップと、
前記決定されたユーザ連絡先に電子通知を送信するステップと、
含む方法。
【請求項6】
遺失物を管理する方法であって、前記方法は、
RFIDタグを衣服に埋め込むステップと、
各RFIDタグをユーザ連絡先と関連付けるデータベースを維持するステップと、
前記関連付けられたRFIDタグが遺失物装置によって読み取られたときに所定の連絡先に電子メッセージを提供するステップと、
を含む方法。
【請求項7】
前記リーダ装置が、保管場所に置かれた品物によって保持される無線読み取り可能なトークンを読み取る一方で、前記保管場所の近くを通る品物によって保持される無線読み取り可能なトークンを読み取らないように構成されるように、前記遺失物装置が構成されている、請求項1から6のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記遺失物装置は、前記保管場所の近くを通る品物によって保持された無線読み取り可能なトークンの読み取りを防ぐように構成された遮蔽物を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記リーダ装置が走査手順を実行して近くのトークンを所定のスケジュールで読み取るように構成されるように、前記遺失物装置が構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
コンピュータシステムを動作させることで遺失物施設を管理するための方法であって、前記方法は、
複数のユーザレコードを記憶するように構成されたデータベースに対するアクセスを維持するステップと、ここで、各ユーザレコードは、(i)固有の無線読み取り可能なトークンの無線読み取り可能なトークンUIDを示すデータと、(ii)ユーザ連絡先を示すデータとを含み、
前記固有の無線読み取り可能なトークンのうちの1つを保持する品物の販売取引に関して、前記固有の無線読み取り可能なトークン又は関連付けられた視覚的に読み取り可能な識別子と、特定のユーザ連絡先とを示すデータを受信するステップと、ここで、前記データは、前記品物に対する販売取引を実行すると共に、前記取引の状況で前記特定のユーザ連絡先を示す入力を受信するように構成されたコンピュータシステムによって提供され、
前記データベースを更新することで、(i)前記特定された無線読み取り可能なトークンUIDを示すデータと、(ii)前記特定のユーザ連絡先を示すデータとを含むレコードを記憶させるステップと、
遺失物装置から信号を受信するステップと、ここで、前記遺失物装置は、前記遺失物装置と関連付けられた場所に置かれた品物によって保持された無線読み取り可能なトークンを読み取るように構成されたリーダ装置を含み、前記信号は、読み取られた無線読み取り可能なトークンUIDを示し、
前記データベースに照会することで、前記読み取られた無線読み取り可能なトークンUIDを含むレコードを特定した上で、当該レコードの前記ユーザ連絡先を決定するステップと、
前記決定されたユーザ連絡先に電子通知を送信するステップと、
を含む方法。
【請求項11】
前記販売取引がインターネット店舗によって行われることで、(i)前記特定された無線読み取り可能なトークンUIDを示すデータと、(ii)前記特定のユーザ連絡先を示すデータとを含むレコードを記憶するように前記データベースを更新することが、前記インターネット店舗を介した購入取引に応じて自動的に行われる、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記販売取引がポス端末装置で実行されることで、(i)前記特定された無線読み取り可能なトークンUIDを示すデータと、(ii)前記特定のユーザ連絡先を示すデータとを含むレコードを記憶するように前記データベースを更新することが、前記ポス端末装置を介した購入取引に応じて自動的に行われる、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
特定のユーザ連絡先を示す前記データが前記販売取引の一部として入力される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
特定のユーザ連絡先を示す前記データは、前記販売取引を介して購入するユーザと関連付けられた既存のユーザアカウントから抽出される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記品物は、前記トークンが埋め込まれた着用可能な衣服である、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記品物は、前記トークンが埋め込まれた着用可能な衣服である、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
請求項1〜3及び5〜14のうちのいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたコンピュータシステム。
【請求項18】
請求項1〜3及び5〜14のうちのいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたコンピュータプログラム。
【請求項19】
プロセッサ上で実行されたときに、前記プロセッサに、請求項1〜3及び5〜14のうちのいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータ実行可能コードを保持する非一時的保持媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読み取り可能なトークンに基づく通知の自動配信を可能にするように構成された機構及び方法に関する。本発明の実施形態は、特に、例えば学校内で遺失物の管理を可能にするために開発された。本明細書では特にその用途に関して幾つかの実施形態が記述されるが、本発明は、そのような使用分野に限定されず、より幅広い状況で適用可能であると理解されよう。
【背景技術】
【0002】
背景技術の記載は、明細書を通じてそのような技術が周知であったり当分野での一般的知識の一部を構成したりするといった自認と見なされるべきではない。
【0003】
学童は、学生服などの品物を紛失することで悪名高い。従来、衣服は、特定の学校に複数存在する「遺失物取扱所」内に置かれる。衣服は度々回収されないことがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、先行技術の欠点の少なくとも1つを克服又は改善し又は有用な代替案を提供することである。
【0005】
一実施形態は、コンピュータシステムを動作させることで遺失物施設を管理する方法を提供する。
前記方法は、
複数のユーザレコードを記憶するように構成されたデータベースに対するアクセスを維持するステップと、ここで、各ユーザレコードは、(i)固有のRFIDトークンのRFIDトークンUIDを示すデータと、(ii)ユーザ連絡先を示すデータとを含み、前記RFIDトークンUIDは、第1群の識別子に対して固有であり、
視覚的に読み取り可能な識別子及び特定のユーザ連絡先を示すデータを受信するステップと、ここで、前記視覚的に読み取り可能な識別子は、第2群の識別子に対して固有であり、前記第2群内の可能な固有識別子の数は、前記第1群内の可能な固有識別子の数より少なく、前記視覚的に読み取り可能な識別子は、前記RFIDトークンUIDを直接的に示さず、
各RFIDトークンUIDを前記視覚的に読み取り可能な識別子のうちの1つに関連付ける情報リポジトリにアクセスすることで、各RFIDトークンUIDを固有の視覚的に読み取り可能な識別子と関連付ける情報リポジトリへのアクセスに基づいて、前記視覚的に読み取り可能な識別子と関連付けられたRFIDトークンUIDを特定するステップと、
前記データベースを更新することで、(i)前記特定されたRFIDトークンUIDを示すデータと、(ii)前記特定の視覚的に読み取り可能な識別子を示すデータと、(iii)前記特定のユーザ連絡先を示すデータとを含むレコードを記憶するステップと、
遺失物装置から信号を受信するステップと、ここで、前記遺失物装置は、前記遺失物装置と関連付けられた場所に置かれた品物によって保持されたRFIDトークンを読み取るように構成されたリーダ装置を含み、前記信号は、読み取られたRFIDトークンUIDを示し、
前記データベースに照会することで、前記読み取られたRFIDトークンUIDを含むレコードを特定した上で、当該レコードの前記ユーザ連絡先を決定するステップと、
前記決定されたユーザ連絡先に電子通知を送信するステップと、
を含む。
【0006】
一実施形態の方法では、特定の視覚的に読み取り可能な識別子と特定のユーザ連絡先を示すデータは、前記特定のユーザ連絡先を介して送信された電子的な通信によって受信され、当該ユーザ連絡先から生じる結果として、前記受信データは、前記ユーザ連絡先を示す。
【0007】
一実施形態の方法では、メッセージが、(i)SMSと、(ii)電子メールと、(iii)別の形の電子通信のうち1つ以上を含む。
【0008】
一実施形態の方法では、品物が、トークンが埋め込まれた着用可能な衣服である。
【0009】
一実施形態は、遺失物施設を管理する方法を提供する。
前記方法は、
複数の衣服を提供するステップと、ここで、各衣服は、(i)トークンUIDを有するRFIDトークンと、(ii)視覚的に読み取り可能な識別子とを保持し、前記RFIDトークンUIDは、第1群の識別子に対して固有であり、前記視覚的に読み取り可能な識別子は、第2群の識別子に対して固有であり、前記第2群内の可能な固有識別子の数は、前記第1群内の可能な固有識別子の数より少なく、前記視覚的に読み取り可能な識別子は、前記RFIDトークンUIDを直接的に示さず、情報リポジトリは、衣服ごとに、前記RFIDトークンを前記視覚的に読み取り可能な識別子と関連付け、
複数の遺失物装置を提供するステップと、ここで、各遺失物装置は、(i)前記遺失物装置と関連付けられた保管場所に置かれた品物によって保持されたRFIDトークンを読み取ることで前記トークンUIDを決定し、(ii)所定のRFIDトークンの読み取りに応じて、読み取られたRFIDトークンUIDを示す信号をサーバ装置に伝えるリーダ装置を備え、
複数のユーザ装置から電子メッセージを受信するように構成されたポータルを提供するステップと、ここで、各電子メッセージは、(i)特定のユーザ連絡先から受信されると共に、(ii)所定の衣服の前記視覚的な読み取り可能な識別子を示すデータを含み、
前記ポータルを介して受信された所定の電子メッセージに応じて自動化プロセスを実行することで、(i)前記電子メッセージが示す前記視覚的に読み取り可能な識別子と関連付けられた前記RFIDトークンを示すデータと、(ii)前記電子メッセージが受信された連絡先とを含むレコードをデータベースに記憶させるステップと、
前記複数の遺失物装置のうちの所定の1つから受信された信号を処理するように前記サーバ装置を構成するステップと、
を含む。
前記処理は、(i)前記データベースに照会するステップと、(ii)前記信号が示す前記RFIDトークンUIDを含むレコードの前記連絡先を特定するステップと、(iii)電子メッセージを前記連絡先に伝えるステップとを含む。
【0010】
一実施形態は、遺失物を管理する方法を提供する。
前記方法は、
RFIDタグを衣服に埋め込むステップと、
各RFIDタグをユーザ連絡先と関連付けるデータベースを維持するステップと、
前記関連付けられたRFIDタグが遺失物装置によって読み取られたときに所定の連絡先に電子メッセージを提供するステップと、
を含む。
【0011】
一実施形態は、コンピュータシステムを動作させることで遺失物施設を管理するための方法を提供する。
前記方法は、
複数のユーザレコードを記憶するように構成されたデータベースに対するアクセスを維持するステップと、ここで、各ユーザレコードは、(i)固有の無線読み取り可能なトークンの無線読み取り可能なトークンUIDを示すデータと、(ii)ユーザ連絡先を示すデータとを含み、
前記固有の無線読み取り可能なトークンのうちの1つを保持する品物の販売取引に関して、前記固有の無線読み取り可能なトークン又は関連付けられた視覚的に読み取り可能な識別子と、特定のユーザ連絡先とを示すデータを受信するステップと、ここで、前記データは、前記品物に対する販売取引を実行すると共に、前記取引の状況で前記特定のユーザ連絡先を示す入力を受信するように構成されたコンピュータシステムによって提供され、
前記データベースを更新することで、(i)前記特定された無線読み取り可能なトークンUIDを示すデータと、(ii)前記特定のユーザ連絡先を示すデータとを含むレコードを記憶させるステップと、
遺失物装置から信号を受信するステップと、ここで、前記遺失物装置は、前記遺失物装置と関連付けられた場所に置かれた品物によって保持された無線読み取り可能なトークンを読み取るように構成されたリーダ装置を含み、前記信号は、読み取られた無線読み取り可能なトークンUIDを示し、
前記データベースに照会することで、前記読み取られた無線読み取り可能なトークンUIDを含むレコードを特定した上で、当該レコードの前記ユーザ連絡先を決定するステップと、
前記決定されたユーザ連絡先に電子通知を送信するステップと、
を含む。
【0012】
一実施形態の方法では、前記リーダ装置が、保管場所に置かれた品物によって保持される無線読み取り可能なトークンを読み取る一方で、前記保管場所の近くを通る品物によって保持される無線読み取り可能なトークンを読み取らないように構成されるように、前記遺失物装置が構成されている。
【0013】
一実施形態の方法では、前記遺失物装置は、前記保管場所の近くを通る品物によって保持された無線読み取り可能なトークンの読み取りを防ぐように構成された遮蔽物を含む。
【0014】
一実施形態の方法では、前記リーダ装置が走査手順を実行して近くのトークンを所定のスケジュールで読み取るように構成されるように、前記遺失物装置が構成されている。
【0015】
一実施形態は、コンピュータシステムを動作させることで遺失物施設を管理するための方法を提供する。
前記方法は、
複数のユーザレコードを記憶するように構成されたデータベースに対するアクセスを維持するステップと、ここで、各ユーザレコードは、(i)固有の無線読み取り可能なトークンの無線読み取り可能なトークンUIDを示すデータと、(ii)ユーザ連絡先を示すデータとを含み、
前記固有の無線読み取り可能なトークンのうちの1つを保持する品物の販売取引に関して、前記固有の無線読み取り可能なトークン又は関連付けられた視覚的に読み取り可能な識別子と、特定のユーザ連絡先とを示すデータを受信するステップと、ここで、前記データは、前記品物に対する販売取引を実行すると共に、前記取引の状況で前記特定のユーザ連絡先を示す入力を受信するように構成されたコンピュータシステムによって提供され、
前記データベースを更新することで、(i)前記特定された無線読み取り可能なトークンUIDを示すデータと、(ii)前記特定のユーザ連絡先を示すデータとを含むレコードを記憶させるステップと、
遺失物装置から信号を受信するステップと、ここで、前記遺失物装置は、前記遺失物装置と関連付けられた場所に置かれた品物によって保持された無線読み取り可能なトークンを読み取るように構成されたリーダ装置を含み、前記信号は、読み取られた無線読み取り可能なトークンUIDを示し、
前記データベースに照会することで、前記読み取られた無線読み取り可能なトークンUIDを含むレコードを特定した上で、当該レコードの前記ユーザ連絡先を決定するステップと、
前記決定されたユーザ連絡先に電子通知を送信するステップと、
を含む。
【0016】
一実施形態は、本明細書に記載されたような方法を実行するためのコンピュータプログラム製品を提供する。
【0017】
一実施形態は、プロセッサ上で実行されたとき、本明細書に記載されたような方法をプロセッサに実行させるコンピュータ実行可能コードを保持するための非一時的保持媒体を提供する。
【0018】
一実施形態は、本明細書に記載されたような方法を実行するように構成されたシステムを提供する。
【0019】
本明細書全体に関して、「一実施形態(one embodiment)」、「幾つかの実施形態(some embodiments)」又は「ある実施形態(an embodiment)」は、実施形態に関連して記載された特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な場所における「一実施形態では(in one embodiment)」、「幾つかの実施形態では(in some embodiments)」又は「ある実施形態では(in an embodiment)」は、必ずしも同じ実施形態を指さないが指す場合もある。更に、特定の特徴、構造又は特性が、1つ以上の実施形態では、本開示から当業者に明らかになるように、任意の適切な方法で組み合わせられうる。
【0020】
本明細書で使用されるとき、特に断らない限り、共通物体を記述する順序形容詞「第1(first)」、「第2(second)」、「第3(third)」などの使用は、類似物体の様々な例が参照されることを示すだけでなく、そのように示された物体が、所定の順序(時間的、空間的、格付け、又は任意の他の方法)でなければならないことを意味しない。
【0021】
下記の特許請求の範囲及び本明細書の記述において、用語「含む(comprising)」、「からなる(comprised of)」又は「含む(which comprises)」のいずれも、その後に続く要素/特徴を少なくとも含むが他のものを除外しないことを意味する非制限的な用語である。したがって、用語「含む(comprising)」は、特許請求の範囲で使用されるとき、その後に列挙される手段、要素又はステップへの限定であると解釈されるべきでない。例えば、表現「A及びBを含む装置(device comprising A and B)」の範囲は、要素A及びBのみからなる装置に限定されるべきでない。また、用語「含む(including)」、「含む(which includes)」又は「含む(that includes )」はいずれも、本明細書で使用されるとき、この用語の後に続く要素/特徴を少なくとも含むが、他のものを除外しないことも意味する非制限的な用語である。したがって、「含む(including)」は、「含む(comprising)」と同義語であり「含む(comprising)」を意味する。
【0022】
本明細書で使用されるとき、用語「例示的(exemplary)」は、性質を示すこととは対照的に、例を示す意味で使用される。即ち、「例示的実施形態(exemplary embodiment)」は、必然的に例示的性質の実施形態と対照的に、一例として提供された実施形態である。
【0023】
次に、本発明の実施形態が、添付図面を参照して、単なる例として示される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】一実施形態による機構を概略的に示す図である。
【
図3】幾つかの実施形態により利用されるクライアント−サーバ機構を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本明細書では、遺失物品の管理を支援するためのシステム及び方法が記載される。しかしながら、技術又はその態様が、代替の実施環境(例えば、用具レンタルの返却を監視する状況)にも適用可能であることを理解されたい。
【0026】
一実施形態は、コンピュータシステムを操作して遺失物施設を管理するための方法を提供する。例えば、
図1の例示的機構内に管理サーバ140が示されている。
【0027】
方法は、複数のユーザレコードを記憶するように構成されたデータベースに対するアクセスを維持することを含む。
図1で、これは、データベース142である。各ユーザレコードは、(i)固有無線読み取り可能なトークンの無線読み取り可能なトークンUIDを示すデータと、(ii)ユーザ連絡先を示すデータとを含む。
【0028】
本実施形態では、固有無線読み取り可能なトークンは、RFIDタグであり、トークンUIDは、RFIDタグから無線で読み取られる固有の識別子である。例えば、RFIDタグは、衣服100に埋め込まれたRFIDタグ101である。更に他の実施形態では、RFIDタグは、別の品物に埋め込まれるか、品物に取り付けられかつ/又は埋め込まれるように構成された形で別個に提供される。
【0029】
ユーザ連絡先は、幾つかの場合、携帯電話番号、電子メールアドレス、ウェブサイト又はモバイルアプリと関連付けられたユーザアカウント識別子、又は別の形の連絡先などの連絡先アドレスである。
【0030】
状況として、ユーザは、衣服100などのRFIDタグを含む品物を購入する。また、品物は、衣服ラベル上、衣服のRFIDタグに重なっている部分、衣服を販売する店からの領収書又は他の場所に提供されうる視覚的に読み取り可能な識別子を提供する。
【0031】
好ましい実施形態では、RFIDトークンUIDは、識別子の第1群に対して固有(例えば、特定のIDシステムに従って製造された全てのRFIDタグに固有)である一方、視覚的に読み取り可能な識別子は、識別子の第2群(例えば、所定のストリング長の数字又は英数字の集合)に対して固有である。第2群内の可能な固有識別子の数は、第1群内の可能な固有識別子の数より少ない。さらに、視覚的に読み取り可能な識別子は、RFIDトークンUIDを直接的に示すものではない。
【0032】
視覚的に読み取り可能な識別子は、RFIDタグ無線読み取り可能UIDとは異なり、10文字未満の英数字コードが使用されることが好ましい。RFIDタグUIDは、極めて大きい生成サイクルにわたって固有でなければならず、一方、本明細書で記載されるような機構のための識別子は、それほど複雑でなくてもよい(機構内の単位トークンの総数が限定される)ことを理解されよう。例えば、5文字UID(小文字英数字のみ)の使用は、36
5個の固有識別子を可能にする。衣服監視機構の場合(例えば、制服を着た状況)、これは十分である可能性が高い。更に、必要に応じて、6文字UID(最小の追加ユーザ入力を含む)に発展させることによって組み合わせ数が劇的に増える。
【0033】
幾つかの実施形態では、識別子は、2DバーコードやQRコード(登録商標)などの図形である。用語「視覚的読み取り可能」は、視覚的/光学的方法よって読み取り可能な識別子を含むように読まれるべきである。即ち、識別子が実際に人間によって視覚的に読み取られる場合もあり、例えばカメラ装置(又は、走査機能を備えた他の装置)によって電子的に読み取られる場合もある。即ち、RFIDタグUIDなどの目に見えない識別子と区別される。
【0034】
人間ユーザ120は、衣服100を獲得し、クライアント装置を操作することで、視覚的に読み取り可能な識別子を入力し(例えば、英数字入力又は画像キャプチャによって)、視覚的に読み取り可能な識別子をサーバ140に伝達する。この実施形態では、サーバ140のユーザ登録モジュール143と通信するモバイル装置130が使用される。このため、サーバ140は、視覚的に読み取り可能な識別子と特定のユーザ連絡先を示すデータを受信するステップを実行する。例えば、以下の手法のいずれかが使用されうる。
・視覚的に読み取り可能な識別子をサーバ140と関連付けられた所定の場所に伝えるために、SMS/MMS/電子メール(又は、独自アプリケーションなどからの他の電子メッセージ)の送信が使用される。この場合、メッセージは、本質的にユーザの連絡先を示す。即ち、特定の視覚的に読み取り可能な識別子と特定のユーザ連絡先とを示すデータが、特定のユーザ連絡先によって送られた電子通信として受信され、この受信データは、ユーザ連絡先をその連絡から生じる結果として示す。
・データをウェブ(又はアプリケーション)インタフェースを介してアップロードする。これは、ユーザの連絡先の手動入力を含みうる。
【0035】
幾つかの実施形態では、前者は、初期登録のために実行され、後者は、後で、登録データ交換プロセスによって追加の連絡先詳細を提供しかつ/又は通知をカスタマイズするために実行される。登録データ交換プロセスは、幾つかの実施形態では、ユーザが中古品を更に他のユーザに販売する(及び、したがって更に他のユーザによる再登録を可能にする)のを支援するために使用される。
【0036】
幾つかの実施形態では、登録は、販売プロセス中に行われる。例えば、オンラインショッピング機能又はPOS端末装置が、(トークンUID又は視覚的に読み取り可能な識別子の点で)購入品と購入者の連絡先とを示す信号をサーバに提供することで、品物登録が購入プロセスの一部として自動的に行われるように構成される。
【0037】
次に、方法は、視覚的に読み取り可能な識別子と関連付けられた無線読み取り可能なトークンUIDを特定することを含む。これは、各無線読み取り可能なトークンUIDを固有視覚的に読み取り可能な識別子と関連付ける情報リポジトリへのアクセスに基づく。例えば、
図1で、トークン配信サーバ160は、関連情報をサーバ140のトークン登録モジュール141に提供する。
【0038】
次に、方法は、(i)識別された無線読み取り可能なトークンUIDを示すデータと、(ii)特定の視覚的に読み取り可能な識別子を示すデータと、(iii)ユーザ連絡先を示すデータとを含むレコードを記憶するようにデータベース142を更新することを含む。
【0039】
方法は、更に、遺失物保管場所150などの遺失物装置から信号を受信することを含む。遺失物装置は、遺失物装置(即ち、この実施形態ではRFIDリーダ装置)と関連付けられた場所に置かれた品物によって保持された無線読み取り可能なトークンを読み取るように構成されたリーダ装置を含む。信号は、読み取られた無線読み取り可能なトークンUIDを示す。また、他のリーダ構成要素151が使用されうる(例えば、別の目的(例えば、学生追跡)のために衣服又はその着用者を追跡するため)。
【0040】
信号に応じて、規則エンジン144は、データベース142に照会することで、読み取られた無線読み取り可能なトークンUIDを含むレコードを特定した上で、当該レコードのユーザ連絡先を決定し、また決定されたユーザ連絡先に電子通知を送信する。
【0041】
一実施形態は、リーダ装置が、保管場所に置かれた品物によって保持された無線読み取り可能なトークンを読み取るが、保管場所の近くを通る品物によって保持された無線読み取り可能なトークンを読み取らないように構成されるように、遺失物装置が構成される方法を提供する。
【0042】
一実施形態は、遺失物装置が、保管場所の近くを通る品物によって保持された無線読み取り可能なトークンの読み取りを防ぐように構成された遮蔽物を含む方法を提供する。例えば、ファラデーケージなどが使用される。
【0043】
一実施形態は、リーダ装置が、近くにあるトークンを所定のスケジュールで読み取る走査手順を実行するように、遺失物装置が構成される方法を提供する。例えば、走査は、誤読の可能性が少ないとき(例えば、学校遺失物施設の場合は、夜遅く又は学生がいそうもないとき)に実行される。
【0044】
幾つかの実施形態では、所定のRFIDタグが、異なるユーザに再登録されうる。例えば、衣服が、その異なるユーザに中古で販売される。異なるユーザが、視覚的に読み取り可能な識別子を示す信号をサーバ140に提供する場合(その連絡先を登録しようとして)、サーバ140は、元のユーザに通知を提供し、最初のユーザが再登録を承認することの確認を依頼する。
【0045】
代替実施形態では、視覚的に読み取り可能な識別子を使用する代替(又は追加)として、販売場所(例えば、セルフサービスでも有人でもよい精算台又は端末装置)にRFIDスキャナが提供されることで、顧客が、その連絡先詳細をRFIDチップのUIDと関連付けすることが可能になる。信号が、RFIDスキャナに結合された計算処理装置からサーバに伝えられ、それによりデータベースが更新される。例えば、幾つかの実施形態では、登録プロセスフローが、ポス端末装置で実行されるソフトウェアに統合され、それにより、登録データが収集され、サーバでRFID UIDと関連付けられる。
【0046】
幾つかの実施形態では、登録は、ユーザアカウント(又は、ユーザ情報の他のソース、例えば、オンライン販売取引の状況で入力されたユーザ情報)の利用によって合理化されることで、通知が配信される連絡先を含むユーザ情報(通知が配信される連絡先であると想定される連絡先を含みうる)が提供される。幾つかの実施形態では、ユーザは、(ポス端末装置を備えた実店舗又はオンラインインターネット店舗で)販売プロセス前又は最中にユーザアカウントによって識別され(又はユーザアカウントに関連付けられるように決定され)、ユーザアカウントは、事前にユーザ連絡先詳細と関連付けられる。次に、RFIDタグを有する品物の取引の一部として、RFIDタグUIDが、サーバ140でユーザ連絡先詳細と自動的に関連付けられる。即ち、所定のユーザアカウントを有するユーザによって購入された衣服(又は、他の品物)の購入後登録プロセスが不要である。幾つかの実施形態では、ユーザは、販売プロセス中に識別され(実店舗又はオンライン店舗で)、販売取引は連絡先詳細の入力を含む。次に、RFIDタグを有する品物の取引の一部として、RFIDタグUIDが、サーバ140でユーザ連絡先詳細と自動的に関連付けられる。即ち、この場合も、所定のユーザアカウントを有するユーザによって購入された衣服(又は、他の品物)の購入後登録プロセスが不要となる。
【0047】
前述の実施形態は、製造プロセスの一部として埋め込まれたRFIDタグを有する衣服(又は、他の品物)について述べているが、本技術は、アフターマーケットRFIDタグアタッチメントを利用する状況にも同様に適用可能である。例えば、RFIDタグは品物に、メーカーによって製造中に、小売業者/卸売業者によって販売前(又は、販売時)又は購入後に付けられてもよい。
【0048】
以上の様々な実施形態が、特定の例として衣服に関して述べられているが、更に他の実施形態が、他の品物上に提供されかつ/又は他の品物に貼り付けられたタグを含むことを理解されたい。これには、学用品(計算機、筆箱、本など)、学童によって保持された他の品物(飲料ボトル、弁当箱など)、及び広範囲な他の品物タイプが含まれる。
【0049】
例示的クライアントサーバ機構
幾つかの実施形態では、本明細書で考察される方法及び機能は、
図3に示されたようなサーバによって実現される。例えば、そのような機構は、ユーザ登録の状況、詳細には連絡先詳細及び通知の状況で使用される。これは、衣服中古品販売の調整などの他の機能の状況でも妥当である。
【0050】
概要では、ウェブサーバ302は、ウェブインタフェース303を提供する。このウェブインタフェースは、クライアント端末装置304を介して関係者によってアクセスされる。要するに、ユーザは、クライアント端末装置304によってインターネット上のインタフェース303にアクセスし、この端末装置には、様々な実施形態では、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話、ゲームコンソール及び他のインターネット対応装置などが挙げられる。
【0051】
サーバ303は、メモリモジュール306と、インターネット接続、モデム、イーサネット(登録商標)ポート、ワイヤレスネットワークカード、シリアルポートなどの通信インタフェース307とに結合されたプロセッサ305を含む。他の実施形態では、分散資源が使用される。例えば、一実施形態では、サーバ302は、それぞれの記憶、処理及び通信資源を有する複数の分散サーバを含む。メモリモジュール306は、プロセッサ305上で実行可能なソフトウェア命令308を含む。
【0052】
サーバ302は、データベース310に結合される。更に他の実施形態では、データベースは、メモリモジュール306を利用する。
【0053】
幾つかの実施形態では、ウェブインタフェース303は、ウェブサイトを含む。用語「ウェブサイト」は、クライアント端末装置上で動作するブラウザアプリケーションによってインターネット又は別の通信ネットワーク(WAN、LAN又はWLANなどの)を介してアクセス可能な実質的に任意の情報源を含むように広義に読まれるべきである。幾つかの実施形態では、ウェブサイトは、サーバによって利用されかつクライアント端末装置上で動作するウェブブラウザアプリケーションによってインターネット上でアクセス可能な情報源である。ウェブブラウザアプリケーションは、サーバから、HTMLコードなどのコードをダウンロードする。このコードは、クライアント端末装置上でウェブサイトのグラフィカルで多くの場合インタラクティブ表現を提供するために、クライアント端末上のウェブブラウザによって実行可能である。ウェブブラウザアプリケーションによって、クライアント端末装置のユーザは、ウェブサイトによって提供される様々なウェブページ間又はウェブページ全体にわたってナビゲートでき、提供される様々な機能にアクセスできる。
【0054】
幾つかの実施形態は、ウェブサイト/ブラウザベース実施態様を利用するが、他の実施形態では、代替として独自のソフトウェア方法が実施される。例えば、そのような実施形態では、クライアント端末装置304は、機構100が(例えば、iPhone(登録商標)アプリケーションなどによって)アクセスされるポータルに本質的にアクセスするコンピュータプログラム製品用のソフトウェア命令を維持する。
【0055】
一般的に、各端末装置304は、メモリモジュール313と、インターネット接続、モデム、イーサネット(登録商標)ポート、シリアルポートなどの通信インタフェース312とに結合されたプロセッサ311を含む。メモリモジュール313は、プロセッサ311上で実行可能なソフトウェア命令314を含む。そのようなソフトウェア命令は、端末装置304が、独自アプリケーションやウェブブラウザアプリケーションなどのソフトウェアアプリケーションを実行することで、画面上にユーザインタフェースを描画しつつ、サーバ302と通信することを可能にする。このユーザインタフェースは、プロファイルの作成、表示及び管理、内部通信インタフェースへのアクセス、及び様々な他の機能を可能にする。
【0056】
特に断らない限り、以下の記載から明らかなように、明細書全体にわたって、「処理する(processing)」、「コンピューティング(computing)」、「計算する(calculating)」、「決定する(determining)」、「分析する(analyzing)」などの用語を利用する記載は、物理(電子的など)量として表されたデータを処理し、かつ/又は同様に物理量として表された他のデータに変換するコンピュータ又はコンピューティングシステム、又は類似の電子計算装置の動作及び/又はプロセスを指す。
【0057】
同様に、用語「プロセッサ」は、電子データ(例えば、レジスタ及び/又はメモリからの)を処理して、その電子データを、例えばレジスタ及び/又はメモリに記憶されうる他の電子データに変換する任意の装置又は装置の一部を指しうる。「コンピュータ」、「コンピューティングマシン」又は「コンピューティングプラットフォーム」は、1つ以上のプロセッサを含みうる。
【0058】
本明細書に記載された方法は、一実施形態では、1以上のプロセッサによって実行されたときに、本明細書に記載された方法の少なくとも1つを実行する1組の命令を含むコンピュータ読み取り可能(機械的読み取り可能とも呼ばれる)コードを受け入れる1以上のプロセッサによって実行可能である。取られるアクションを指定する1組の命令(連続又は他の形)を実行できる任意のプロセッサが含まれる。したがって、一例は、1以上のプロセッサを含む典型的処理システムである。各プロセッサは、CPU、グラフィック処理装置及びプログラム可能DSPユニットの1以上を含みうる。処理システムは、更に、メインRAM、スタティックRAM及び/又はROMを含むメモリサブシステムを含みうる。構成要素間で通信するためのバスサブシステムが含まれうる。処理システムは、更に、ネットワークによって結合されたプロセッサを含む分散処理システムであってもよい。処理システムがディスクプレイを必要とする場合は、そのようなディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)又は陰極線管(CRT))が含まれうる。手動データ入力が必要な場合、処理システムは、キーボードなどの英数字入力ユニット、マウスなどのポインティング制御装置などのうちの1つ以上などの入力装置も含む。用語「メモリユニット」は、本明細書で使用されるとき、文脈から明らかな場合で特に断らない限り、ディスクドライブユニットなどの記憶システムも含む。処理システムは、幾つかの構成で、音響出力装置とネットワークインタフェース装置を含みうる。したがって、メモリサブシステムは、1以上のプロセッサによって実行されるとき、本明細書に記載された方法の1つ以上を実行させる1組の命令を含むコンピュータ読み取り可能コード(例えば、ソフトウェア)を保持するコンピュータ読み取り可能保持媒体を含む。方法が幾つかの要素(例えば、幾つかのステップ)を含むとき、特に断らない限り、そのような要素の並べ替えが含意されないことに注意されたい。ソフトウェアは、コンピュータシステムによるその実行中に、ハードディスク内に存在してもよく、完全又は少なくとも部分的にRAM内及び/又はプロセッサ内に存在してもよい。したがって、メモリとプロセッサは、コンピュータ読み取り可能コードを保持するコンピュータ読み取り可能保持媒体をも構成する。
【0059】
更に、コンピュータ読み取り可能保持媒体は、コンピュータプログラム製品を構成してもよく、コンピュータプログラム製品に含まれてもよい。
【0060】
代替実施形態では、1以上のプロセッサは、スタンドアロン装置として動作してもよく、ネットワーク接続展開で接続され(例えば、他のプロセッサにネットワーク接続され)てもよく、1つ以上のプロセッサは、サーバユーザネットワーク環境でサーバ又はユーザマシンの能力で動作してもよく、ピアツーピア又は分散ネットワーク環境内でピアマシンとして動作してもよい。1つ以上のプロセッサは、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブ装置、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又はそのマシンによって取られるアクションを指定する1組の命令(連続又は他の形)を実行できる任意のマシンを構成してもよい。
【0061】
図は、単にコンピュータ読み取り可能コードを保持する単一プロセッサ及び単一メモリを示すが、当業者は、前述の構成要素の多くが含まれるが、本発明の態様を不明瞭にしないように明示的に示されず記述されないことを理解するであろう。例えば、単一マシンだけが示されるが、用語「マシン」は、1組(又は、複数組)の命令を個々又は一緒に実行して本明細書で考察される方法の1つ以上を実行するマシンの任意の集合を含むように解釈されるべきである。
【0062】
したがって、本明細書に記載された各方法の一実施形態は、1組の命令(例えば、1以上のプロセッサ(例えば、ウェブサーバ機構の一部である1以上のプロセッサ)上で実行するためのコンピュータプログラム)を保持するコンピュータ読み取り可能保持媒体の形である。したがって、当業者によって理解されるように、本発明の実施形態は、方法、専用装置などの装置、データ処理システムなどの装置、又はコンピュータ読み取り可能保持媒体(例えば、コンピュータプログラム製品)として実施されうる。コンピュータ読み取り可能保持媒体は、1つ以上のプロセッサ上で実行されたとき、プロセッサに方法を実施させる1組の命令を含むコンピュータ読み取り可能コードを保持する。したがって、本発明の態様は、方法、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェア実施形態、又はハードウェア態様とソフトウェア形態を組み合わせる実施形態の形を取りうる。更に、本発明は、媒体に実装されたコンピュータ読み取り可能プログラムコードを保持する保持媒体の形(例えば、コンピュータ読み取り可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品)をとりうる。
【0063】
ソフトウェアは、更に、ネットワークインタフェース装置を介してネットワーク上で送信又は受信されうる。保持媒体は、例示的実施形態では、単一媒体であるように示されているが、用語「保持媒体(carrier medium)」は、1組以上の命令を記憶する単一媒体又は複数媒体(例えば、集中型又は分散型データベース、及び/又は関連キャッシュ及びサーバ)を含むように解釈されるべきである。また、用語「保持媒体」は、プロセッサの1つ以上による実行のために1組の命令を記憶、符号化又は保持でき、また1つ以上のプロセッサに本発明の方法の1つ以上を実行させる任意の媒体を含むように解釈されるべきである。保持媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体及び伝送媒体を含むがこれらに限定されない多くの形態を取りうる。不揮発性媒体には、例えば、光ディスク、磁気ディスク、及び光磁気ディスクが挙げられる。揮発性媒体には、メインメモリなどのダイナミックメモリが挙げられる。伝送媒体には、バスサブシステムを含む配線を含む、同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバが挙げられる。伝送媒体は、また、電波及び赤外線データ通信中に生成されるような音響又は光波の形態をとりうる。したがって、例えば、用語「保持媒体」は、ソリッドステートメモリ、光学及び磁気媒体内に実装されたコンピュータ製品と、1つ以上のプロセッサのうちの少なくとも1つのプロセッサによって検出でき、実行されたときに方法を実施する1組の命令を表わす伝播信号を支持する媒体と、1つ以上のプロセッサのうちの少なくとも1つのプロセッサよって検出でき、1組の命令を示す伝搬信号を支持するネットワーク内の伝送媒体とを含むがこれらに限定されないように解釈されるべきである。
【0064】
考察された方法のステップが、一実施形態では、記憶機構に記憶された命令(コンピュータ読み取り可能コード)を実行する処理(即ち、コンピュータ)システムの適切なプロセッサ(又は、プロセッサ)によって実行されることを理解されよう。また、本発明が、如何なる特定の実施態様又はプログラミング技術にも限定されず、本発明が、本明細書に記載された機能を実現するための任意の適切な技術を使用して実施されうることを理解されよう。本発明は、如何なる特定のプログラミング言語又はオペレーティングシステムにも限定されない。
【0065】
本発明の例示的実施形態の以上の説明において、本発明の様々な特徴が、単一実施形態、図面又はその説明において、開示を合理化し、様々な発明態様の1つ以上の理解を支援するためにグループ化されることを理解されたい。しかしながら、開示のこの方法は、特許請求の範囲に記載された発明が、各請求項に明示的に記載されたものより多くの特徴を必要とするという意図を反映するように解釈されるべきでない。より正確に言うと、以下の特許請求の範囲が示す通り、発明態様は、単一の以上開示された実施形態の一部分にある。したがって、これにより、詳細な説明の後に続く特許請求の範囲は、この詳細な説明に明示的に組み込まれ、各請求項は、本発明の別個の実施形態として独立している。
【0066】
更に、本明細書に記載された幾つかの実施形態は、他の実施形態に含まれる他の特徴ではない幾つかの特徴を含むが、様々な実施形態の特徴の組み合わせは、本発明の範囲内にあり、当業者によって理解されるように、様々な実施形態を構成するものである。例えば、以下の特許請求の範囲では、請求された実施形態のいずれも任意の組み合わせで使用されうる。
【0067】
更に、実施形態の幾つかは、本明細書において、コンピュータシステムのプロセッサ又は機能を実行する他の手段によって実施されうる方法又は方法要素の組み合わせとして記述される。したがって、そのような方法又は方法要素を実行するのに必要な命令を含むプロセッサは、方法又は方法要素を実行するための手段を構成する。更に、本明細書に記載された装置実施形態の要素は、本発明を実行するための要素によって実行される機能を実行する手段の例である。
【0068】
本明細書に示された説明では、多数の特定の詳細が説明される。しかしながら、本発明の実施形態がそのような特定の詳細なしに実施されうることを理解されたい。他の例では、この記述の理解を不明瞭にしないように、周知の方法、構造及び技術は詳細に示されていない。
【0069】
同様に、用語「結合された(coupled)」は、特許請求の範囲で使用されるとき、直接接続だけに限定されると解釈されるべきでないことに注意されたい。用語「結合された」及び「接続された(connected)」は、その派生語と共に、使用されうる。これらの用語が互いの同義語として意図されないことを理解されたい。したがって、表現「装置Bに結合された装置A(a device A coupled to a device B)」の範囲は、装置Aの出力が装置Bの入力に直接接続された装置又はシステムに限定されるべきではない。即ち、Aの出力とBの入力の間には、他の装置又は手段を含む経路でありうる経路が存在する。「結合された(Coupled)」は、複数の要素が直接物理的又は電気的に接触していること、又は複数の要素が互いに直接接触しないが、互いに協力又は相互作用していることを意味しうる。
【0070】
したがって、本発明の好ましい実施形態と考えられるものについて述べたが、当業者は、実施形態に対する他及びさらなる修正が、本発明の趣旨から逸脱することなく行われることを理解し、全てのそのような変更及び修正を本発明の範囲内にあるように請求するものである。例えば、以上に示されたいずれの式も、使用されうる手順を示すだけである。機能が、ブロック図に追加され又はブロック図から削除されてもよく、操作が機能ブロック間で交換されてもよい。本発明の範囲内に示された方法に対してステップが追加又は削除されうる。
【符号の説明】
【0071】
100:衣服
101:RFIDタグ
120:人間ユーザ
130:モバイル装置
140:管理サーバ
141:トークン登録モジュール
142:ユーザ/トークンデータベース
143:ユーザ登録モジュール
144:規則エンジン
150:トークンリーダを備えた遺失物保管場所
151:追加の他のリーダ構成要素
160:トークン配布サーバ
【国際調査報告】