特表2018-530087(P2018-530087A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2018-530087相互的オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースとそれについての生成システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-530087(P2018-530087A)
(43)【公表日】2018年10月11日
(54)【発明の名称】相互的オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースとそれについての生成システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20180914BHJP
【FI】
   G06Q40/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2018-529690(P2018-529690)
(86)(22)【出願日】2016年8月26日
(85)【翻訳文提出日】2018年2月26日
(86)【国際出願番号】AU2016050804
(87)【国際公開番号】WO2017031553
(87)【国際公開日】20170302
(31)【優先権主張番号】2015903465
(32)【優先日】2015年8月27日
(33)【優先権主張国】AU
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】518065832
【氏名又は名称】エンハンス ユア オプションズ ピーティーワイ エルティーディー
(74)【代理人】
【識別番号】100088904
【弁理士】
【氏名又は名称】庄司 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100124453
【弁理士】
【氏名又は名称】資延 由利子
(74)【代理人】
【識別番号】100135208
【弁理士】
【氏名又は名称】大杉 卓也
(74)【代理人】
【識別番号】100163544
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 緑
(72)【発明者】
【氏名】マクラーレン,ポール
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB51
(57)【要約】
相互的オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースを生成するためのシステムが提供される。グラフィカルユーザーインターフェースは以下のものを構成する:資産価格の長期的特性を示す資産価格軸と時間軸を有する資産価格グラフ、歴史的金融情報データを用い、動的に生成された資産価格グラフ;そして有効期限日のオプションペイオフダイアグラム、資産価格グラフへの一致を表したオプションペイオフダイアグラム、そこでオプションペイオフダイアグラムは以下のものを有する:資産価格グラフの資産価格軸に平行、一致する資産価格軸;資産価格軸グラフの時間軸に平行な収益性結果軸;そして資産価格グラフの時間軸上における有効期限日と一致する日付/損益分岐線。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インタラクティブオプショントレーディンググラフィカルユーザーインターフェースを生成するためのシステムであって、前記グラフィカルユーザーインターフェイスは以下のものを含む:
デジタルデータを処理するためのプロセッサ;
コンピュータプログラムコードを含むデジタルデータを記憶するためのメモリ装置、複数のソフトウェアモジュールを含み、前記プロセッサと動作可能である前記メモリ装置、そして前記複数のソフトウェアモジュールは以下ものを含む:
以下もの含むグラフィカルユーザーインターフェースレンダリングモジュール:
オプションペイオフダイアグラムをレンダリングする回転ペイオフダイアグラムレンダリングモジュール;そして
資産価格グラフをレンダリングするための資産価格グラフレンダリングモジュール;
過去の財務情報データベースから過去の財務情報データを含むデータネットワークを介してデータを受信するためのネットワークインターフェース;
オプショントレーディンググラフィカルユーザインターフェースを表示するための表示装置であり、オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは以下のものを含む:
過去の財務情報データを用いて動的に生成された資産価格グラフと、長期的資産価格特性を示す資産価格軸及び時間軸を有する資産価格グラフ;そして
有効期限にオプションペイオフダイアグラム、オプションペイオフダイアグラムは、資産価格グラフに隣接して表示され、オプションペイオフダイアグラムは以下のものを有する:
資産価格グラフの資産価格軸に並行、一致された資産価格軸;
前記資産価格グラフの時間軸に平行な収益性結果軸と;そして
資産価格グラフの時間軸上の有効期限と一致する損益分岐/有効期限線。
【請求項2】
請求項1に記載のシステム、前記グラフィカルユーザインタフェースは更に以下のものを含む:
選択された日付でのさらなるペイオフダイアグラム、資産価格グラフに隣接して表示されるさらなるオプションペイオフダイアグラム、前記のさらなるオプションペイオフダイアグラムは以下のものを含む:
資産価格グラフの資産価格軸に並行、一致された資産価格軸;
前記資産価格グラフの時間軸に平行な収益性の結果軸;そして
資産価格グラフの時間軸上で選択された日付に一致された損益分岐/有効期限線。
【請求項3】
請求項2に記載のシステムであって、前記さらなるペイオフダイアグラムの損益分岐線は、選択された日付を調整するために相互的に配置可能である。
【請求項4】
請求項2に記載のシステム、前記さらなるペイオフダイアグラムは、選択された日付調整に従って動的に更新されるシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステム、前記オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、行使価格を調整するために相互的に配置可能な相互行使価格線をさらに備え、前記オプションペイオフダイアグラムは、前記行使価格線からの行使価格調整に従って動的に更新する。
【請求項6】
請求項5に記載のシステム、前記オプション値は前記相互行使価格線に隣接して表示され、前記相互行使価格線の位置を調整することにより前記オプション値が従って動的に更新される。
【請求項7】
請求項1のシステム、前記オプションペイオフダイアグラムは、複数のオプションを含むオプション戦略を表示し、前記オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、各複数のオプションの行使価格を調節するために相互的に配置可能な複数の相互行使価格線を含む。
【請求項8】
請求項7のシステム、前記複数の相互行使価格線のそれぞれに隣接してオプション値が表示される。
【請求項9】
請求項2のシステム、前記オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、行使目標値を調整するために相互的に配置可能な相互目標価格線をさらに備え、前記更なるオプションペイオフダイアグラムは、目標価格調整に従って動的に更新する。
【請求項10】
請求項2のシステム、前記オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、インプライドボラティリティインプットをさらに備え、前記さらなるペイオフダイアグラムは、インプライドボラティリティ調整に従って動的に更新する。
【請求項11】
請求項2のシステム、前記オプション取引用グラフィカルユーザーインターフェースは、選択された戦略基礎統計を表示する選択された戦略基礎統計ウィンドウをさらに含み、前記選択された基礎統計は、行使価格調整と有効期限の調整のうちの少なくとも1つに従って動的に更新するように構成される。
【請求項12】
請求項2のシステム、前記オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、オプション脚戦略情報を表示する脚戦略情報ウィンドウをさらに含み、前記オプション脚戦略情報は行使価格調整、目標価格調整、選択された日付調整、有効期限の調整のうちの少なくとも1つに従って動的に更新するように構成される。
【請求項13】
請求項1に記載のシステム、前記オプション取引グラフィックユーザーインターフェースは、前記オプションペイオフダイアグラムの前記資産価格軸に並行、一致された資産価格軸及び価格量別軸を有する価格別量ダイアグラムを更に含む。
【請求項14】
請求項13のシステム、前記資産価格グラフは、調整可能な日付範囲に従って表示され、前記資産価格グラフの日付範囲調整に従って価格別チャートは動的に更新される。
【請求項15】
請求項14のシステム、前記複数のソフトウェアモジュールは、有効期限のオプションペイオフダイアグラムから導出された価格別量チャートデータ及び有右房な財務結果により導出された確率分布関数に従って期待金銭価値を計算するように構成された期待金額計算モジュールをさらに含む。前記オプション取引グラフィックユーザーインターフェースが前記期待金銭価値を表示し、前記期待金銭価値が前記資産価格グラフの日付範囲調整に従って動的に更新する。
【請求項16】
請求項13のシステム、前記ソフトウェアモジュールは、最適化されたオプション戦略を最適化するように構成されたオプション戦略最適化モジュールをさらに備え、前記オプションのペイオフダイアグラムは、前記価格別ダイアグラムに隣接して最適化されたオプション戦略を表示する。
【請求項17】
以下のものを含むオプション取引グラフィック表示を含む印刷物:
資産価格軸と長期的資産価格特性を示す時間軸とを有する資産価格グラフ;そして
有効期限のオプションペイオフダイアグラムを表示し、オプションペイオフダイアグラムは、資産価格グラフに隣接して表示され、前記オプションペイオフダイアグラムは以下のものを有する:
資産価格グラフの資産価格軸に並行、一致された資産価格軸;
前記資産価格グラフの時間軸に平行な収益性の結果軸;そして
時間軸上の有効期限と一致した損益分岐/有効期限線。
【請求項18】
請求項17のシステムは、資産価格グラフに隣接して表示された更なるオプションペイオフダイアグラムを、選択された日付に更に有するペイオフダイアグラムを更に含み、前記の更なるオプションペイオフダイアグラムは以下のものを有する:
資産価格グラフの資産価格軸に並行、一致された資産価格軸;
前記資産価格グラフの時間軸に平行な収益性の結果軸;そして
資産価格グラフの時間軸上で選択された日付に一致された損益分岐/有効期限線。
【請求項19】
請求項17に記載の印刷物は、前記オプションペイオフダイアグラムの前記資産価格軸と平行、一致された資産価格軸及び価格別量軸を有する前記価格別量ダイアグラムを更に有す。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術はオプション取引システムと関連する、特に、必ずしも全体的ではないが、オプション取引グラフィカル表現と相互的オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースを生成するためのシステムと関連する。
【背景技術】
【0002】
FreeStockCharts.comWorkbook,2010年3月, [2016年7月1日インターネットより検索]
【0003】
<URL:http://web.archive.org/web/20140707100113/http://www.freestockcharts.com/Education>Wayback Machineに従い2014年7月7日に発行。 [以下D1とする]のはチュートリアルビデオとFreeSockChrtasTMに関連するPDF取扱説明書を公開する。D1はQuickTourと、ウォッチリストの編成、チャートのカスタム、描画ツールそしてVolume BuzzTMによる分類を視聴して学ぶ演習を含む。PDF取扱説明書は段階的な行使による現実のコンセプトに如何に適用するかを示す。
【0004】
OptionsHouse,Mobile Trading, OptionsHouse for iPad登録商標, [2016年7月4日インターネットより検索]
【0005】
<URL:http://web.archive.org/web/20150315163036/http://www.optionshouse.com/technology/mobile/ipad/>Wayback Machineに従い2015年3月15日に出版。[以下D2とする]のは相互的チャート、同時に4画面を視聴するためにカスタマイズされたレイアウト、ストリーミングするリアルタイム相場、オーダーを作成、更新またはキャンセルする能力、ウォッチリストを入手、作成する能力、容易にポジションを監視、更新する能力、そしてリアルタイム勘定残高を得る能力を提供しているiPad登録商標が必要とするOptionsHouse TMトレードインターフェースを公開する。
【発明の概要】
【0006】
本技術は先行技術のいくつかの欠点を克服もしくは大幅に改善する、或いは代替案を提供するであろう、相互的オプション取引グラフィカルユーザーインターフェース、それの生成とそれのグラフィカル表現のためのシステムの提供を目的とする。
【0007】
相互型オプション取引グラフィカルユーザーインターフェース、その生成のためのシステム、及びそれのグラフィカル表現が本明細書中で提供される。
【0008】
以下の説明から明らかになるように、オプション取引ユーザーグラフィカルインターフェースはオプション取引結果を視覚的に取引者に理解可能、向上した意思決定を可能とする重要な利益提供し、それにより取引をより円滑にする知的特性を上回るものである。
【0009】
一方、対照的に、従来の技術取引インターフェースはオプションペイオフダイアグラム及び資産価格グラフを構成していることがある。しかしながら、このような従来の技術インターフェースはこれらのグラフは別々であり、すなわち、一致せず、取引者にとって各々が提示する情報を一致させることが困難となる。
【0010】
具体的に、有効期限時の資産価格は成功を収めたオプション戦略、その結果生じる利益と損失にとって極めて重要であるが、オプション取引者が入手可能なその先述の情報は達成可能な価格の可能性及び二つのディスプレイを結びつける方法の指示を提供しない。
【0011】
上述の先行技術の取引インターフェースは、チャートをモザイクまたはタイルのパターンと一緒に配置することによって、様々な情報を描写する異なるチャートの表現を含む。このように、従来技術では、ある特定目的にあるオプションペイオフダイアグラムは過去の価格チャートに直接的な上塗りであることを考慮できない。以下の説明から理解されるように、単一に整列された見解の中で2つのチャート、(ペイオフダイアグラムから導出される)特定のオプション戦略の収益性、及び(過去の価格チャートからの導出及び技術指標への関連による)入手可能価格の確率により、ここで提供される実施例において提示される情報は、これまでに提供されていない独自で貴重な情報をユーザーに提供する。
【0012】
特許請求された技術はトレーダーが改良されたデータ視覚化を利用し、より良い取引を容易にする技術取引インターフェースの実用性の観点で物質的有利性を提供することを意図する。
【0013】
具体的には、特許請求された技術は、有効期限時の現物価格が収益性の高い取引に必要な範囲内にあるか否か慎重に測定することにより、取引が成功する可能性の即時視覚的指標を提供する。
【0014】
具体的に、以下でさらに説明されるように、オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、従来のペイオフダイアグラムと比較して回転、反映され、隣接して表示されている過去の資産価格グラフの資産価格軸に一致する資産価格軸、隣接して表示されている過去の資産価格グラフの時間軸に一致する損益分岐/有効期限線は有すると特徴付けられるペイオフダイアグラムを構成する。
【0015】
このようにして、このインターフェースは、損益分岐点/有効期限からの原資産勘定の勢いを視覚的に測定することにより、トレーダーが将来の有効期限に選択されたオプション戦略の期待収益率を視覚的に測定できるようにする極めて重要な利点を提供する。
【0016】
更に、実施形態では、オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、ペイオフダイアグラムに隣接して表示され、一致する資産価格軸を有する価格別量グラフをさらに含む。
【0017】
このように、オプション取引のグラフィカルユーザーインターフェースは、将来の有効期限における予想資産価格の確率の視覚的理解を考慮するという重要な利点を更に提供する。
【0018】
さらなる実施形態では、システムまたはトレーダーは、いくつかのオプションを組み合わせて含むオプション戦略の予想金額を最適化することができる。この点に関して、最適化されたトレード戦略の結果は、価格別量ダイアグラムによって示される資産価格確率に隣接するペイオフダイアグラムによって表示される。
【0019】
このように、インターフェースは価格別量ダイアグラムによって示される確率最大値と実質的に一致するペイオフダイアグラムの(損益分岐線の右側にある)収益結果一致に従い、最適化されたオプション戦略の最適化を視覚的に検査することをトレーダーに可能にする重要な利点を更に提供する。
【0020】
言い換えれば、トレーダーは、ペイオフダイアグラムが価格別量ダイアグラムによって示される確率の実質的な鏡像を表すかどうかを視覚的に検査することによって、オプション戦略が最適化されたプロパティであったか否かを視覚的に理解することができる。
【0021】
したがって、本明細書で提供されるオプション取引グラフィカルユーザーインターフェースの様々な実施形態は:
a. 原資産の資産価格の視覚的に明らかな過去の勢いを使用して有効期限に資産価格を視覚的に見積ることをトレーダーに可能にすることにより、オプション戦略の収益性の視覚的理解を可能にする;
b. 有効期限内に予想される資産価格の確率を視覚的な包括を考慮する;そして
c. 最適化されたトレード戦略の最適化を視覚的に確認する。
【0022】
このように、上記のことを念頭に置き、
【0023】
第一の側面によれば、相互型オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースを生成するためのシステムが提供され、そのグラフィカルユーザーインターフェースは以下のものを構成する:デジタルデータを処理するためのプロセッサ;コンピュータプログラムコードを含むデジタルデータを保存する記憶装置、複数のソフトウェアモジュールから成るそのコンピュータプログラムコード、プロセッサと実施可能である記憶装置。そして、複数のソフトウェアモジュールは以下のものから構成される: グラフィカルユーザーインターフェースレンダリングモジュールであって:オプションペイオフダイアグラムを回転するため回転ペイオフダイアグラムレンダリングモジュール;そして、資産価格グラフをレンダリングするための資産価格グラフレンダリングモジュール;過去の財務情報データベースから過去の財務情報データを含むデータネットワークを介してデータを受信するためのネットワークインターフェース;オプション取引グラフィカルユーザーインターフェース上でのディスプレイのための表示装置であって、オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは以下のものから構成される:資産価格軸と長期的な資産価格の特性を示す時間軸を有する資産価格グラフ、過去の財務情報データを用い動的に生成される資産価格グラフ;有効期限時のオプションペイオフダイアグラム、そのオプションペイオフダイアグラムは資産価格グラフに隣接して表示され、そこでそこオプションペイオフダイアグラムは以下のものを有する:資産価格グラフの資産価格軸に並行、一致する資産価格軸;その資産価格グラフの時間軸に平行な収益性結果軸;そして資産価格グラフの時間軸上の有効期限と一致する損益分岐/有効期限線。
【0024】
グラフィカルユーザーインターフェースは更に以下のものから構成される:指定日付のオプションペイオフダイアグラム、資産価格グラフに隣接して表示されたその更なるオプションペイオフダイアグラム、そこでオプションペイオフダイアグラムは以下のものを有する:資産価格グラフの資産価格軸に並行、一致した資産価格軸;その資産価格グラフの時間軸に平行な収益性の結果軸;資産価格グラフの時間軸上の指定日付と一致した損益分岐/有効期限線。
【0025】
更なるペイオフダイアグラムの損益分岐線は、指定日付を調整するために相互的に配置することが可能である。
【0026】
更なるペイオフダイアグラムは、指定日付調整に従って動的に更新することができる。
【0027】
オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、行使価格を調整するために相互的に配置可能な相互的行使価格線を更に含み、そこでオプションペイオフダイアグラムは相互的行使価格線からの行使価格調整に従って動的に更新する。
【0028】
オプション値を相互的行使価格線に隣接して表示することができ、そこで相互的行使価格線の位置を調整することにより、それに従ってオプション値を動的に更新可能である。
【0029】
オプションペイオフダイアグラムは、複数のオプションを含むオプション戦略を表示することができ、そこでオプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、それぞれ複数のオプションについて行使価格を調整するために相互的に配置可能な複数の相互的行使価格線を含む。
【0030】
それぞれ複数の相互的行使価格線に隣接してオプション値を表示することが可能である。
【0031】
オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、目標値を調整するために相互的に配置可能な相互的目標価格線を更に備え、そこで更なるオプションペイオフダイアグラムは目標価格調整に従って動的に更新する。
【0032】
オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは、インプライドボラティリティインプットを更に備え、更なるペイオフダイアグラムは、インプライドボラティリティ調整に従って動的に更新する。
【0033】
オプション取引グラフィックユーザーインターフェースは、選択された戦略基本統計を表示する選択された戦略基本統計ウィンドウを更に備え、そこで選択された基本統計は、行使価格調整および有効期限調整のうち少なくとも1つに従って動的に更新するように構成されている。
【0034】
オプション取引グラフィックユーザーインターフェースは、オプション脚戦略情報を表示するオプション脚戦略情報ウィンドウを更に備え、そこでオプション脚戦略情報は、行使価格調整、目標価格、選択された日付調整そして有効期限の調整のうち少なくとも1つに従って動的に更新するように構成されている。
【0035】
オプション取引のグラフィカルユーザーインターフェースは、オプションのペイオフダイアグラムの資産価格軸に並行、一致した資産価格軸、そして価格別量軸を有する価格別量ダイアグラムを更に構成している。
【0036】
資産価格グラフは、調整可能な日付の範囲に従って表示され、資産価格グラフの日付範囲調整に従って価格別量チャートは動的に更新される。
【0037】
複数のソフトウェアモジュールは、価格別量チャートデータから導出された確率分布関数と、有効期限時のオプションペイオフダイアグラムから導出される可能な財務的結果に従って、期待される期待貨幣値を計算するように構成された期待貨幣値計算モジュールを更に備え、オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースは期待貨幣値を表示し、期待貨幣値は資産価格グラフの日付範囲調整に従って動的に更新される。
【0038】
そのソフトウェアモジュールは、最適化されたオプション戦略を最適化するように構成されたオプション戦略最適化モジュールを更に備え、そのオプションペイオフダイアグラムは価格別量チャートに隣接する最適化されたオプション戦略を表示する。
【0039】
別の側面に従って、以下のものから構成されるオプション取引グラフィック表示を含む印刷物が提供される:資産価格軸と長期の資産価格特性を示す時間軸とを有する資産価格グラフ;そして有効期限のオプションペイオフダイアグラムを含み、その資産価格グラフに隣接して表示されるオプションペイオフダイアグラム。そしてその資産価格グラフは以下のものを有する。:資産価格グラフの資産価格軸に並行、一致する資産価格軸;その資産価格グラフの時間軸に平行な収益性の結果軸;そしてその時間軸上の有効期限と一致した損益分岐/有効期限線。
【0040】
その印刷物は、選択された日付に更なるペイオフダイアグラムをさらに備え、その資産価格グラフに隣接して表示されるその更なるオプションペイオフダイアグラムは以下のものを有する: 資産価格グラフの資産価格軸に並行して整列された資産価格軸;その資産価格グラフの時間軸に平行な収益性の結果軸;そして資産価格グラフの時間軸上の選択された日付に一致した損益分岐/有効期限線。
【0041】
印刷物は、そのオプションペイオフダイアグラムの資産価格軸と平行、一致した資産価格軸、価格別量軸を有する価格別量ダイアグラムを更に備える。
【0042】
本技術の他の側面も開示される。
【0043】
本技術の範囲内に入りうるいかなる形態にもかかわらず、本開示の公的な実施形態を、添付の図面を参照し、例を用いて以下にて説明する:
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1図1は、相互的オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースを生成するためのシステムを示す;
図2図2は、 従来のペイオフダイアグラムから本明細書の一実施形態に従い開示されるものへの変換を示す;
図3図3は、本開示の一実施形態に従い、例示的なオプション取引グラフィカルユーザーインターフェースを示す;
図4図4は、本開示の一実施形態に従い、選択された長期基礎戦略に関する総視覚出力を示す;
図5図5は、本開示の一実施形態に従い、選択された長期基礎戦略のためのペイオフダイアグラムを示す;
図6図6は、本開示の一実施形態に従い、パラメータペインのオプション戦略フィールドからのカバードコール戦略の選択を示す;
図7図7は、本開示の一実施形態に従い、選択されたカバードコール戦略のための視覚的出力を示す;
図8図8は、本開示の一実施形態に従い、コールオプションを受領した価格の調整後の選択されたカバードコール戦略のための視覚的出力を示す;
図9図9は、本開示の一実施形態に従い、選択されたカバードコール戦略のためのペイオフダイアグラムを示す;そして
図10図10は、選択されたカバードコール戦略のためのペイオフダイアグラムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本開示による原理の理解を促進する目的で、参照は図面に示される実施形態から成り、特定の言語が同一のものの説明に用いられる。しかしながら、本開示の範囲の限定はそれによって意図されていないことが理解されるであろう。適切な熟練者及び当業者に通常起こるであろう、本明細書に解説される本技術の特徴のいかなる修正及び更なる変更、及び本明細書に示される本開示の原理のいかなる追加的な適用は、本開示の範囲内と見なされる。
【0046】
相互的オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースを生成するシステムに関する構造、システム及び関連する方法が開示され、説明される前に、本開示は特定の機器構成および工程段階を制限せず、このように多少異なる場合がある。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的でのみ使用され、本開示の範囲が特許請求の範囲およびその等価物によってのみ制限されるので、制限することを意図するものではないことを理解していただきたい。
【0047】
本開示の主題を説明、請求する際、以下に示す定義に従い、以下の用語が使用される。
【0048】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」には、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象が含まれることに留意していただきたい。
【0049】
本明細書で使用される場合、用語「構成する」、「含む」、「成り立つ」、「よって特徴づけられる」およびそれらの文法上対応する言葉はそれによって、追加的、列挙されていない要素または方法段階を排除しない、包括的或いは制限のない用語である。
【0050】
以下の説明では、異なる実施形態における同様或いは同じ参照番号は、同一或いは類似的特徴を示すことに注意していただきたい。
【0051】
オプション取引
【0052】
オプションは、一方の当事者(オプションライター或いは売り手)が別の当事者(オプション保有者または買い手)に販売した契約を表す金融デリバティブである。契約は、一定期間内或いは特定の日付(有効期限または行使日)に合意価格(行使価格或いは権利行使価格)で証券或いはその他の金銭的資産を購入(コール)または売却(据え置き)する権利が買い手に与えられる。しかしながら契約書ではない 。
【0053】
コールオプションは、特定の価格で購入するオプションを提供する。プットオプションは、特定の価格で販売するオプションを与る。
【0054】
オプションは複雑な証券であり、オプション取引は極めて危険である可能性がある。
【0055】
したがって、オプショントレーダーは、情報に基づき、健全な一瞬の判断を可能にする取引インターフェースを持つことが不可欠である。
【0056】
回転、反映されたペイオフダイアグラム
【0057】
オプションペイオフダイアグラムを表示するための業界で容認された形式を図2Aに示す。オプションペイオフダイアグラム45は、資産の入力価格(例えば、株式、商品、指数など)を示す資産価格x軸32と、出力利益または損失を示す利益または損失y軸33とを有する。オプションのペイオフダイアグラム45はさらに、一次的ペイオフ特性46、垂直行使価格線43および水平損益分岐線44を含む。
【0058】
一方、図2Bおよび図2Cは、従来のペイオフダイアグラム上で行われた、本明細書で利用されるペイオフダイアグラムへの変換を示す。
【0059】
具体的には、図2Bは、y軸に沿ったペイオフダイアグラムの反映を示し、反映されたペイオフダイアグラム37という結果となる。
【0060】
その後、図2Cは、反映ペイオフダイアグラム37に関わる時計回りに90°回転した、さらに回転したペイオフダイアグラム21を示す。
【0061】
以上のように、反映、回転されたペイオフダイアグラム21は、それによって垂直資産価格軸41および水平利益または損失軸35を含む。日付/損益分岐点線34はここでは垂直に示される。
【0062】
このような配置は、有利に、ペイオフダイアグラム21に隣接して表示された資産価格グラフと、実施形態では、先述された素材利点を与えるために隣接して表示された価格別量グラフと視覚的に考慮する。
【0063】
システム
【0064】
図1を参照すると、相互的オプション取引グラフィカルユーザーインターフェースを生成するためのシステム1が示されている。
【0065】
以上のように、システム1は、電子ディスプレイ装置17と動作可能に接続されている計算装置2を含む。電子ディスプレイ装置17は、本明細書に記載された方法で相互的オプション取引グラフィカルユーザーインターフェース18を表示するように構成される。
【0066】
これに関して、計算装置2は、デジタルデータを処理するためのプロセッサ12を含む。システムバス39を介してプロセッサ12と動作可能に接続されるものがメモリデバイス3である。そのメモリデバイスは、コンピュータプログラムコードを含むデジタルデータを保存するように構成される。
【0067】
メモリデバイス3は、ソリッドステートおよびディスクストレージを含む異なるメモリデバイスタイプを引き受けることできる。例えば、記憶装置3は、RAM記憶装置及びHDD記憶装置を含むことができる。
【0068】
このように、ブートストラップフェーズの間に、コンピュータプログラムコードは、プロセッサ12による実行のためにHDDストレージからRAMストレージに読み込むことができる。
【0069】
図1から分かるように、コンピュータプログラムコードは、以下でさらに詳細に説明される複数のソフトウェアモジュールを含むことができる。
【0070】
コンピュータ装置2は、そのバス39を介してプロセッサ12と動作可能に接続されるビデオインタフェース15をさらに備えることができる。ビデオインタフェース15は、本明細書で説明する方法でグラフィカルユーザーインターフェース18を表示する目的で、ディスプレイ装置17に動作的に結合される。
【0071】
コンピュータ装置2は、さらに、様々なコンピュータ周辺機器と連結するように構成されたI / Oインターフェース13を含む。実施形態では、I /Oインターフェース13は、ポインティングデバイスおよびキーボードデバイスなどの様々なグラフィカルユーザーインターフェースデバイスと連結することができる。本明細書に記載された方法で、ユーザーは、グラフィカルユーザーインターフェースコンピュータ周辺機器を介してグラフィカルユーザーインターフェース18と相互作用することができる。
【0072】
さらに、コンピューティングデバイス2は、コンピュータネットワークを介してデジタルデータを送信および受信するためのネットワークインターフェース14を備える。本明細書で説明する実施形態では、ネットワークインターフェース14は、財務情報データベースサーバ16から過去の財務情報データを検索することができる。具体的には、以下でさらに詳細に説明されるように、ネットワークインターフェース14は、本明細書で説明した方法でグラフィカルユーザーインターフェース18 表現する目的で利用されうる、指定された原資産の過去の価格データ を検索するように構成されている。
【0073】
図1に提供される例示的なアーキテクチャは主に実例的なものであり、本明細書に記載された実施形態の範囲の目的内で変更がなされうることに留意されたい。具体的には、提供される実施形態では、システム1は、パーソナルコンピューティングデバイス2および関連するディスプレイデバイス17の形態をとる。しかしながら、他の実施形態では、システム1は、少なくとも1つのクライアント端末と動作可能に接続する集中型物理サーバーまたは仮想サーバー上で実行されうる。
【0074】
さらに、本明細書に記載された計算機能は、既存の電子取引プラットフォーム用のアドオンモジュールまたはアドインモジュールによって実装される。
【0075】
データフロー
【0076】
図1は実線の物理的および/またはコンピュータの構成要素の接続を示しているが、論理的なデータフローは、以下で詳細的に説明される例示的な便宜のために点線で示されている。
【0077】
具体的には、グラフィカルユーザーインターフェース18は、便宜上、様々なグラフィカルユーザーインターフェースレンダ40、相互的オンスクリーン要素41およびユーザーが構成可能パラメータ42に分割することができる。
【0078】
レンダー40に関して、グラフィカルユーザーインターフェース18は、資産価格グラフ19および少なくとも1つのペイオフダイアグラム21をレンダリングするように構成される。ここで提供される特定の実施形態では、インターフェース18は、有効期限のペイオフダイアグラム21Eおよびカスタマイズ可能な日付21Cでのペイオフダイアグラムの表示のために構成される。
【0079】
これに関して、有効期限21Eのペイオフダイアグラムは、有効期限/損益分岐点線34Eおよびカスタム日付21Cのペイオフダイアグラムは、選択された日付/損益分岐点線34Cを含む。
【0080】
本明細書で提供される実施形態では、ペイオフダイアグラム21は、図2を参照して上述された従来のペイオフダイアグラムと比較して、回転、反映されるペイオフダイアグラムであると特徴付けられるペイオフダイアグラムである。
【0081】
実施形態では、インターフェース18は、価格別量グラフ20レンダーをさらに含む。
【0082】
一方、レンダリングのために、ソフトウェアモジュールはレンダリングエンジン38を含む。具体的に、以上のように、レンダリングエンジン38は、価格グラフ17をレンダリングするための価格チャートレンダリングモジュール6、ペイオフダイアグラムをレンダーするためのレンダリングモジュール37、価格別量チャート20をレンダーするための価格別量レンダリングモジュール7を含む。他のレンダリングモジュールは、本明細書で説明される追加のレンダーをレンダリングするため、相互的オンスクリーン要素41をレンダリングするために追加的に含まれる。
【0083】
さらに、グラフィカルレンダリング40は、オプション脚戦略情報ウィンドウ25および選択された基礎戦略統計ウィンドウ26を含む追加の数値データウィンドウを含むことができる。
【0084】
さらに、上述されたように、インターフェース18を利用して、トレーダーはユーザーが設定可能なパラメータ42を使用している様々なパラメータを設定することができる。
【0085】
具体的には、編集可能なパラメータ42を利用して、トレーダーは、例えば、株式/株、外国為替、インデックス、商品先物等のいずれかでありうる原資産28を選択できる。以上のように、選択された原資産は、価格グラフをレンダリングする目的で用いられうる、財務情報データベースサーバ16から指定された原資産の過去価格データをフィルタリングまたは選択する、財務情報フィルターモジュール4に入れられる。
【0086】
財務情報フィルターモジュール4から検索されたデータは、さらに、過去の予測変動率9の決定を含む他の目的のためにさらに利用されてもよい。
【0087】
ユーザーが設定可能パラメータ42を利用して、トレーダーは有効期限オプション、オプションタイプ(アメリカまたはヨーロッパなど)およびオプション戦略などを構成することを含む様々なオプション設定29をさらに構成することができる。
【0088】
ソフトウェアモジュールは、有効期限までの任意の時点で理論オプション値を計算するように構成されたブラックショールズモデルモジュール8をさらに備える。ブラックショールズモデルモジュール8は、オプションの脚戦略情報ウィンドウ25と、選択された基礎戦略統計ウィンドウ26を介してレンダリングされる選択された基礎戦略統計11によって表示されるオプション脚戦略情報10を計算するためにさらに利用される。
【0089】
以上のように、ブラックショールズモデルモジュール8は、財務情報フィルターモジュール4からの過去の入力資産価格データをとして有する。
【0090】
さらに、ブラックショールズモデルモジュール8は、財務情報フィルターモジュール4から検索された過去の資産価格データから追加的に確認できる過去のインプットボラティリティ9として有することができる。
【0091】
ブラックショールズモデルモジュール8は、設定可能な行使価格相互的要素23を利用してトレーダーによって設定されるユーザーが設定可能な行使価格を入力としてさらに有することができる。具体的には、実施形態では、トレーダーは行使価格相互的要素23を、有効期限21Eのペイオフダイアグラムと有効期限21C前の選択された日付のペイオフダイアグラムの両方に行使価格を設定するためにドラッグする。それぞれの行使価格を調整することにより、ペイオフダイアグラム21Eおよび21Cの両方が活発的に更新される。
【0092】
さらに、選択された日付21Cのペイオフダイアグラムの場合、オンスクリーンインタラクティブ要素41は、ドラッグ可能な目標価格オンスクリーンインタラクティブ要素24をさらに備える。このようにして目標価格を調整することにより、選択された日付21Cを動的に更新する。
【0093】
さらに、ユーザーが設定可能パラメータ42を利用して、トレーダーは、ブラックショールズモデルモジュール8に入れられる過去のボラティリティ9に対して、調整可能なインプライドボラティリティ30をさらに使用することができる。
【0094】
さらに、ユーザーが設定可能パラメータ42を利用して、トレーダーは、ペイオフダイアグラム21Cの選択された日付31を調整することができる。実施形態では、日付/損益分岐線34は、選択された日付を調整するために、水平にドラッグされた選択された日付21Cでの有効期限およびペイオフダイアグラムを調節するために水平にドラッグすることできる。
【0095】
オプション取引のグラフィカルユーザーインターフェイス
【0096】
ここで図3を参照すると、例示的なオプション取引グラフィカルユーザーインターフェース18が示されている。
【0097】
上述されたように、実施形態では、グラフィカルユーザーインターフェース18は、電子ディスプレイ17によって表示される。
【0098】
インターフェース18は、原資産の過去の価格データグラフ17を含む。また、上述されたように、価格グラフ19は、財務情報フィルターモジュール4から関連する原資産の過去の価格データを検索する価格チャートレンダリングモジュール6によってレンダリングされる。
【0099】
資産価格グラフ17は、示された実施形態では、2015年12月から2016年8月まで、そしてそれを超える時間軸を有する。さらに、資産価格グラフ17は資産価格軸41を有する。このように、資産価格グラフ17によって過去の資産価格データが表示される。
【0100】
示された実施形態では、資産価格グラフ17は、白いロウソクがロウソクの長さに比例して資産価格の上昇を示し、黒いロウソクがそれに対応して株式価格の下落示す、日々の資産価格の動きを示しているロウソク形式で表示される。
【0101】
一方、インターフェース18は、資産価格グラフ17に隣接して表示されるオプションぺイオフダイアグラム21をさらに含む。
【0102】
オプションペイオフダイアグラム21は、特定の資産価格におけるそれらの組合せを含む、選択されたオプション戦略の結果を表すオプションのペイオフアウトカム36を含む。
【0103】
ペイオフダイアグラム21は、さらに日付/損益分岐点線34を含む。
【0104】
日付/損益分岐点ライン34は、様々な資産価格の結果におけるオプションの収益性を示す収益性軸35と一致する。これに関して、日付/損益分岐点線34の右側に位置する結果36は有益なオプション戦略を表し、逆もまた同様である。
【0105】
図3に示される実施形態では、示されている例示的なオプション戦略は、10.05ドルを超える資産価格に対して有益である。
【0106】
さらに、重要なことに日付/損益分岐点線34は資産価格グラフ17の時間軸と一致する。具体的には、例示的な日付/損益分岐点線34はオプションの有効期限が2016年9月22日であり、現在から26取引日目であること、または資産価格グラフ17からの最新の資産価格データであることを表す。
【0107】
オプショントレーディンググラフィカルユーザーインターフェース - 有効期限時の予想収益率を視覚的に確認する上で重要なメリット
【0108】
これまで、上記されたように、ペイオフダイアグラム21の有効期限の調整は、オプション戦略の収益性がトレーダーによって視覚的に確認されるという重要な利点を提供する。
【0109】
具体的には、過去の資産価格データの勢いは、トレーダーによって、有効期限に可能性の高い資産価格、それによって可能性の高いオプション戦略の収益性を推定されることで、視覚的に判断される。
【0110】
具体的には、図3に示される実施形態では、資産価格データ17の一般的な傾向は下向きである。このように、2016年9月22日の有効期限日の可能性の高い株価が10ドルを下回ることを長期的な下降傾向を利用して視覚的に確認することができ、それによって選択されたオプション取引の結果36がこの資産価格で日付/損益分岐点線34の左側にあることを考慮すると、有益的ではないであろう。
【0111】
言い換えれば、資産価格データの勢いは、資産価格グラフ17の最新の資産価格データと、時間軸に沿ったペイオフダイアグラム31の日付/損益分岐点線34との間の距離にまたがり、トレーダーによって視覚的に確認される。
【0112】
いくつかの実施形態では、有効期限の可能性の高い最終的な資産のデータの視覚的測定をさらに促進するために、アルゴリズミック価格モーメント指標グラフ(図示されていない)を時間軸40にさらに重ねることできる。
【0113】
オプション取引グラフィカルユーザーインターフェイス - 選択した日付の調整
【0114】
ここで、図3に示される実施形態では、有効期限21Eでのペイオフダイアグラムが提供される。
【0115】
しかし、いくつかの実施形態では、トレーダーは、満了前の任意の選択された日付(有効期限日)に計算日を調整したい場合がある。
【0116】
このように、示された実施形態では、インターフェース18は、選択された日付に第2のペイオフダイアグラム21Cをさらに含む。上記のように、第2のペイオフダイアグラム21Cに選択された日付は、パラメータインプットフィールドを利用するか、または選択された日付/損益分岐線34Cを水平方向にさらにドラッグすることによって調整することができる。
【0117】
以上のように、第2のペイオフダイアグラム21Cは選択された日付にペイオフ結果36Cを表示することができる。
【0118】
さらに、別個の収益性軸35は、有効期限の21Eでのペイオフダイアグラム21Eの収益性軸21Eが軸線の上に示され、そして選択された日付21Cにおける第2のペイオフダイアグラムの収益性軸21Cがその軸線の下に示される点において、第2のペイオフダイアグラム21によって提供される。
【0119】
オプション取引のグラフィカルユーザーインターフェイス - 行使価格の調整
【0120】
上述のように、インターフェース18は、ドラッグ可能な価格行使線23の形態のオンスクリーン相互型要素41を含む。
【0121】
具体的には、マウスポインター等を利用して、行使価格相互的要素23を垂直方向にドラッグして、オプション設定29の行使価格を調整することができる。
【0122】
行使価格を調整することにより、オプショントレーディング特性36が、表示された両方のペイオフダイアグラム21を更新させる。
【0123】
理解されるように、行使価格相互的要素23の上には、様々な関連情報が提供される。
【0124】
具体的には、情報は、示された実施形態において「ショートコール1」として与えられるオプション戦力のために指定された名前を含む。
【0125】
さらに、行使価格の価値も11ドルとして示される。
【0126】
さらに、「マネーネス」の表示は金額「ITTM」の金額「OTM」、および金額「ATM」のいずれかに分類され示されている。図示された実施形態では、行使価格線23が終値を上回っているので、マネーネスはその金額から示される。
【0127】
さらに、現在の、内在的及び付帯的価値などのさらなる情報が表示される。
【0128】
さらに、様々な業界で認められているオプションのギリシャ語で表示される。
【0129】
実施形態では、1つ以上の行使価格線相互的要素23が提供される。例えば、4つのオプションを備え、3つの脚からなるロングコールバタフライスプレッドの場合:低位行使を伴うロングコール1、中位行使を伴うショートコール2、上位行使のロングコール1、別の行使価格相互的要素23をオプションごとに提供される。
【0130】
オプション取引のグラフィカルユーザーインターフェース - 目標価格の調整
【0131】
一実施形態では、インターフェース18は、トレーダーが最新の資産価格とは対照的に表示された統計値の計算のために目標価格を利用することを可能にする目標価格線相互的要素(図示されていない)をさらに含む。
【0132】
目標価格を調整することにより、選択された日付21Cの第2のオプションペイオフダイアグラムが動的に更新され、有効期限21Eのオプションペイオフダイアグラムは変更されずに残る。
【0133】
オプション取引グラフィカルユーザーインターフェース - 有効期限の期待資産価格の確率を視覚的に確認するうえで重要な利点
【0134】
上記のように、インターフェースは、トレーダーが有効期限時に推定資産価格の確率を視覚的に確認できるようにする上で重要な利点をさらに提供する。
【0135】
具体的には、この実施形態では、インターフェース18は、資産価格グラフ17及びペイオフ図21に隣接して示された価格別量ダイアグラム20をさらに含む。
【0136】
以上のように価格別量ダイアグラム20は、資産価格グラフ17及びペイオフダイアグラム21と一致する資産価格軸を含む。
【0137】
さらに、価格別量ダイアグラム20は、資産価格軸に沿った特定の資産価格で取引される株式の数を視覚的に表す体積軸をさらに含む。
【0138】
価格別量ダイアグラム20は、資産価格グラフ17の期間の体積を表すことができる。
【0139】
価格別量ダイアグラム20を重ね合わせることにより、他の資産価格とは対照的に特定の資産価格で取引されるという原資産の過去の傾向を考慮すると、有効期限の推定資産価格の確率の推定が可能になる。
【0140】
具体的には、図18に示された例示的な原資産では、その資産は8.60ドルと11.00ドルの範囲で確率最大(すなわち最も取引される可能性が高い)、及び約11ドルと11.80ドルの範囲で確率最小(すなわち最も取引される可能性が低い)である 。
【0141】
このように、資産価格グラフ17に隣接する価格別量ダイアグラム図20を重ね合わせることにより、トレーダーは、原資産の過去の勢いを考慮して有効期限の資産価格を推定するだけでなく、そのような推定の確率も推定することができる。
【0142】
例えば、トレーダーは、上記の原資産の長期下降傾向を支持するのなら、資産価格が9.10ドルから9.50ドルの間で生じる可能性を視覚的に推定できる。
【0143】
しかし、隣接する価格別量ダイアグラム図20を重ね合わせることにより、例えば9.40ドルとは対照的に、最終的な資産価格が約9.20ドルである可能性が高いことがトレーダーに示される。
【0144】
可能性は、日付/損益分岐点線34と一致する資産価格の近くで株価が生じる可能性のあるという意思決定でありうる。具体的には、図18に示された実施形態では、価格別量ダイアグラム図20は 9.80ドルと 10.20ドルの間の株価(基本的に損益分岐)が、10.20ドル(収益性がある)である可能性が高いことを表す。
【0145】
オプション取引グラフィカルユーザーインターフェイス - 期待される金銭的価値
【0146】
実施形態では、オプションペイオフアウトカム36及び価格データの量を利用して、オプション戦略の期待金銭価値(EMV)を計算するために用いられる。
【0147】
具体的には、図1から分かるように、ソフトウェアモジュールは、オプション戦略の期待金銭的価値を計算するように構成された期待金銭価値計算モジュール6を含む。
【0148】
期待金銭計算モジュール6は、価格別量ダイアグラム20を生成したデータからの確率分布関数と、有効期限21Eでのペイオフダイアグラムから導出された有望な財務結果を、期待金銭価値を計算するために、現在の価格チャート17に表示されるそれぞれの価格として用いる。
【0149】
実施形態では、価格チャート17をズームイン及びズームアウトすることによって、価格別量チャート20が更新され、結果として、期待金銭価値が更新され、様々な価格確率分布に対する選択された戦略の精度の尺度をユーザーに提供する。
【0150】
期待金銭価値(EMV)の計算は、インターフェース18に表示された選択された基礎戦略統計ウィンドウ26を介して表示される選択された基礎戦略統計母集団モジュール11に入る。
このように、価格チャート17の日付範囲を調整することにより、表示された期待金銭価値計算が更新される。
【0151】
オプショントレーディンググラフィカルユーザインタフェース - オプショントレーディング戦略の最適化正確性の視覚的確認上での重要性
【0152】
再び図1を参照すると、ソフトウェアモジュールは、期待金銭価値を最適化するように構成されたオプション戦略最適化モジュールを含む。このような最適化は、様々なオプション設定29および様々なオプションタイプの組み合わせを構成することができる。あるいは、トレーダーは、そのような最適化のためのオプション戦略を手動で構成し、組み合わせることができる。
【0153】
そのような最適化は、複雑な形状を有するペイオフアウトカム36をもたらす可能性がある。
【0154】
このように、インターフェース18は、トレーダーが最適化された戦略の最適化精度を視覚的に確認することをトレーダーに可能にする更なる重要な利点与えることができる。具体的には、インターフェース18は、特定の最適化されたオプション戦略が最も可能性が高いかどうかの視覚的理解を可能にする。このようにして、インターフェース18を用い、トレーダーは最適化を実行して、最も可能性の高い最適化されたオプション戦略に到達することができる。
【0155】
具体的には、トレーダーは、インターフェース18はペイオフアウトカム36が価格別量ダイアグラム20によって示される確率の鏡像かどうかを視覚的に検査すべきである。
【0156】
このようにして、トレーダーはインターフェースを検査して、収益性のある結果(日付/損益分岐点線34の右にある)が、隣接する価格別量ダイアグラムの規模よって示されるように、有効期限に最も有望な最終的な株価と概ね一致することを保証する。
【0157】
例えば、トレーダーは収益性の高い株価の範囲がそうではなさそうと視覚的に確認したのであれば、収益性の高い株価の範囲または最も収益性が高いと視覚的に示された時間まで、オプション戦略を継続的にさらに最適化することができる。
【0158】
例示的な段階的説明
【0159】
ここで、システム1の動作のさらなる説明のための例示的な段階的説明、及びグラフィカルユーザーインターフェース18の構成によって与えられる重要な利点について説明される。
【0160】
これらの実施形態は例示的なものに過ぎず、それに応じて目的の範囲内で技術的な制限が必ずしもすべての実施形態に帰されるべきではないことに留意すべきである。
【0161】
本明細書で提供される実施形態では、トレーダーは、カバードコールオプション戦略取引(ロング/買い入れアンダーライングストックおよびショート/売り呼)を始めることを望む。
【0162】
トレーダーは1000株を10.08ドルで買い、長期アンダーライング(ストック)ポジションに入る。
【0163】
エントリー価格10.08ドルがシステム1に入力され、図4を参照して以下が表示される
a. 有効期限21Eのオプションペイオフダイアグラム。
b. 有効期限21Cを含み、任意の日付のオプションペイオフダイアグラム。
c. オプション脚戦略情報25(便宜上、表示/非表示または移動が可能なフローティングウィンドウで表示される)
d. 常にグラフの上部に表示される、選択された基礎戦略統計26。
【0164】
全般的な戦略から選択された基礎戦略の統計が画面に表示される。
【表1】
【0165】
図 11長期アンダーラインの基礎統計
【0166】
オプション戦略情報25はフローティングウィンドウに表示される。
【表2】
【0167】
図 12 長期アンダーラインのフローティングウィンドウ
【0168】
トレーダーは、その戦略の期待金銭価値が704.00ドルであることを観察する。
【0169】
これはポジティブであり、トレーダーは更に探求する。
【0170】
トレーダーは、トレーダーにとって収益が得られるように有効期限に必要な価格の即時の視覚的一瞥することにより戦略が収益的であるかという可能性を用い、有効期限21Eと選択日21Cのペイオフダイアグラムから得られる戦略の有望な結果を比較する。
【0171】
現在の日付範囲の見解内の任意価格の確率は、ある価格が他の価格よりも高い可能性があることを示す価格別量グラフ20によって示される。この基礎情報は、過去の価格グラフ17によって示されるように、原資産の価格の勢い(傾向)と視覚的に一致する。過去の価格グラフ17の価格の勢いは、収益的取引の時間枠と同じ方向である必要があり、トレンドの時間枠は、オプション取引の時間枠(取引開始日から有効期限まで)に対応します。
【0172】
トレーダーは、長期アンダーライングポジションに対するコールを売ることにより、カバードコール(長期アンダーライング及びショートコール)の可能性のある確率を探索することを望む。
【0173】
そのため、長期アンダーライングのペイオフダイアグラム示す図5を参照し、トレーダーは図6に示すパラメータペインのオプションストラテジーフィールドからカバードコールストラテジー 47を選択する。
【0174】
トレーダーは、選択した戦略に必要な行使価格を引き出すように促進される。
【0175】
ユーザーは、オプションストラテジーの必要なすべての部分を引き出すように促進され、そしてそのインターフェースは以下に表示されます:
【表3】
【0176】
図 13 コール1ストライクプロンプト
【0177】
トレーダーは、現在の連続した行使価格に対応する、最近の高値を上回る売却コールの行使価格を示している線を引く。(すなわち11.00ドル)。
【0178】
更なる情報は、以下のものにもとづき、システム1によって提供される:
a. 過去の予想変動率(過去の価格グラフから導出)
b. 終値取引(最終バーのクローズ)
c. 最終取引日(最終バーの日付)
【0179】
画面が図7に示されるように更新される。
【0180】
選択された行使価格でのコールオプションに関する情報が計算され、以下のものを示す図14の表示される
a. コール1行使価格
b. オプションのマネーネス
c. オプションの現在値(理論値)、内因性及び外因性
【0181】
オプションのギリシャ語が以下のように表示される
a. デルタ
b. ガンマ
c. シータ
d. ベガ
【0182】
このように、情報は、以下のように相互的行使価格線23の上に表示さ
【表4】
れる:
【0183】
図 14 コール1 11.00 ストライク
【0184】
トレーダーはオプションの(理論上の)現在値、またはオプションの現在の市場価格を反映した別の値をパラメータペインのコールペイド/プレミアムレシーブドフィールドに入力する。
【0185】
画面が図8に示されるように更新される。
【0186】
図8のグラフの上部に更新された選択された基礎戦略統計26は以下のものを示す:
【表5】
【0187】
図 15 カバードコールの基礎統計
【0188】
オプション脚戦略情報は更新され、以下のものを示す:
【表6】
【0189】
カバードコールのフローティングウィンドウ
【0190】
トレーダーは、戦略の期待金銭価値が41.00ドルであることを観察する。
【0191】
ユーザーは戦略のパラメータを変更してより収益性の高い結果(より高い期待金銭価値)を導き出すことができる選択範囲を有する。
【0192】
変更された各パラメータは即座に更新される;
【0193】
コールオプションの行使価格をグラフの上下にドラッグすると、自動的に以下のように更新される。
a. オプション脚戦略情報
b. 選択された基礎戦略統計
c. 期待金銭価値
d. 有効期限のペイオフダイアグラムと選択された日付のペイオフダイアグラム
【0194】
トレーダーは、単純な比較によってトレードの収益性を迅速に視覚化することができ、ここでは、ペイオフダイアグラムは、任意の価格でのトレードの収益性を示し、価格別量プロファイルは、視覚範囲内のアンダーライング価格の可能性を示す。
【0195】
一方、トレーダーは、価格別量プロファイルの鏡像であるペイオフダイアグラム、例えば、利益の高確率、損失の低確率を追求する。
【0196】
トレーダーは、行使価格23を10.00のレベルまで引き下げて、戦略の結果への影響を決定する。
【0197】
インターフェース18は関連する情報で更新され、期待金銭価値75ドルが表示され、41ドルの改善となる。
【0198】
ペイオフダイアグラムに対し価格量(確率プロファイル)の即時、視覚的確認は、ペイオフダイアグラムの割合が高くなり、肯定的な結果が得られることが示す。
【0199】
トレーダーは他の可能性の探求を望む。
【0200】
トレーダーは、株価が最も近い高値に近づくまで待ち、売却コールのためのより良い価格の達成を望んだ。
【0201】
トレーダーはそのレベル近くで売りたいと望み、そして10.25ストライクに変更することで、コールアウトされる(アサインされる)可能性を減らすことを望む。
【0202】
トレーダーはストライキ価格23を10.25ドルに調整する。
【0203】
システム1は更新し、最後の日付と終値で、コールの現在値が0.26ドルであることを示す。
【表7】
【0204】
図 17オプション脚情報
【0205】
図6のパラメータウィンドウを使用して、トレーダーは前日/終値モードから選択された日付/目標価格に切り替える。
【0206】
目標価額が引き出されていないことを示す警告が表示される。
【表8】
【0207】
図 18目標価格の警告
【0208】
トレーダーは、基礎計算で使用される価格を期待されうる価格に変更することで、シナリオへの影響を調べ、さまざまな代替案を表示することができる。
【0209】
10.20の目標価格が引き出される。
【0210】
これは、オプション理論値33セントの値を生じる。
【0211】
システム1は、期待金銭価値123ドルを更新して反映する。
【0212】
選択された日付ペイオフダイアグラム21Cは、有効期限前の任意の日付における戦略の収益性を示す。これは、多くのトレーダーが戦略を有効期限までずっと保持しないので重要である。
【0213】
トレーダーは、ペイオフが数週間後にどのようになるか見たいと望む。
【0214】
トレーダーは選択された日付を8月24日に変更する。
【0215】
以下の更新は自動的に行われ、最終日/選択日と終値/目標価格の取引情報を示すため即座に表示される。
a. 選択された日付のペイオフダイアグラム
b. 個人脚情報
【0216】
以下は、有効期限の取引情報を示すため変更されない。
a. 選択した戦略の基礎統計
b. 期待金銭価値
【0217】
図9は、目標価格は10.20ドルを有する、8月24日のカバードコール50の選択されたデート・ペイオフ・ダイアグラムを示す。
【0218】
トレーダーは現在、トレードの予測変化率の変化に対する効果を見たいと望む。
【0219】
デフォルト設定は、原資産の過去の価格グラフ17から導出された過去の予測変化率である。
【0220】
トレーダーは、予測変化率手法を過去のボラティリティからインプライドボラティリティに変更する。
【0221】
トレーダーは目標価格を10.20から9.6に変更する。
【0222】
トレーダーは、インプライドボラティリティを30%に調整する(急激な価格下落の結果として)。
【0223】
その取引の現在のステータスが表示される。
【表7】
【0224】
図 19 カバードコールのフローティングウィンドウ-インプライドボラタリティ
【0225】
トレーダーは、より大きな価格帯への取引精度を探求したいと望む。
【0226】
トレーダーは、グラフ17をズームインまたはズームアウトして、様々な時間フレームを描写することができる。ユーザーは、取引の最長期間(取引エントリー日から有効期限)に対し回顧期間(過去の日付範囲)を一致することができる。
【0227】
時間枠が変更されると、過去のグラフ17に表示される時間の期間が変化し、結果として得られる価格別量グラフ20が更新される。これは図10に示すように、更新されたペイオフダイアグラム50及び価格別量から導き出された、期待金銭価値を更新する。
【0228】
トレーダーは、原資産の過去の価格グラフ17、結果として得られる価格別量プロファイル、将来的な期間から有効期限までの適切な回顧期間を即時の視覚的プロセスで見極めることができ、期待金銭価値(客観的測定)と即時、視覚的な比較(主観的測定)を用いて、様々な価格量別プロファイルに対する取引の精度をテストする。
【0229】
ユーザーは、有効期限に必要な価格で即時、視覚的一瞥することにより戦力が利益を得るという確率を有する、ペイオフダイアグラム21から戦略の有望な結果を比較する。
【0230】
任意の価格の確率は、ある価格が他の価格よりも高い可能性があることを示す価格別量グラフによって示される。これは、過去の価格グラフに示されているように、原資産の価格の勢いと一致する。
【0231】
解釈
【0232】
無線:
【0233】
本技術は、他のネットワーク標準及び、例えば、他のWLAN標準及び他の無線標準を含む他のアプリケーションのために実施される。適応されうるアプリケーションには、IEEE802.11無線LAN及びそのリンク、および無線イーサネット登録商標などを含む。
【0234】
この文書の文脈において、「無線」という用語及びその派生語は、非個体媒介を介して変調された電磁放射を使用し、データを通信することができる回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネルなどを記述するために使用される。この用語は、関連するデバイスがワイヤを含まないことを意味するものではないが、いくつかの実施形態ではそうではないかもしれない。この文書の文脈において、用語「有線」およびその派生語は、固体を介して変調された電磁放射の使用を介してデータを通信することができる回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネルなどを記述するために使用されうる。この用語は、関連するデバイスが導電性ワイヤによって結合されていることを意味するものではない。
【0235】
プロセス:
【0236】
特に断りのない限り、以下の説明から明らかであるように、明細書全体にわたって、「処理する」、「コンピュータを操作する」、「計算する」、「決定する」、「分析する」などの用語を用いる議論は、電子量などの物理量として表されるデータを同様に物理量として表される他のデータの操作及び/または変換するコンピュータまたはコンピュータシステムまたは同様の電子計算装置の動作及び/または処理を含むと理解される。
【0237】
プロセッサ:
【0238】
同様に、「プロセッサ」という用語は、電子データを、例えば記録及び/またはメモリから処理して、その電子データを、例えば、記録及び/またはメモリ電子データに保存することができる他の電子データに変換するデバイスまたはデバイスの部分を指す。 「コンピュータ」または「コンピューティングデバイス」または「コンピューティング機械」または「コンピューティングプラットフォーム」は、1つまたは複数のプロセッサを含む。
【0239】
本明細書で説明する方法論は、一実施形態では、1つまたは複数のプロセッサが本明細書で説明される方法のうち少なくとも1つを実行することよって、命令の集合を含むコンピュータ可読(機械可読とも呼ばれる)コードを受け入れる1つまたは複数のプロセッサによって実行される。本明細書に記載の方法。実行すべき動作を指定する命令の集合(順次またはその他)を実行可能な任意のプロセッサが含まれる。したがって、1つの例は、1つまたは複数のプロセッサを含む典型的な処理システムである。処理システムはさらに、メインRAM及び/またはスタティックRAM、および/またはROMを含むメモリサブシステムを含む。
【0240】
コンピュータ可読媒体:
【0241】
さらに、コンピュータ読み取り可能なキャリア媒体はコンピュータプログラム製品を形成、またはそれに含められる。コンピュータプログラムプロダクトは、プロセッサに本明細書に記載の方法を実行させるためのコンピュータ可読プログラム手段を含むコンピュータ使用可能キャリア媒体に保存することができる。
【0242】
ネットワークまたはマルチプロセッサ:
【0243】
別の実施形態では、1つまたは複数のプロセッサは、スタンドアロンのデバイスとして動作するか、またはネットワークデプロイメント内で他のプロセッサにネットワーク接続されうる、そして1つまたは複数のプロセッサは、サーバーまたはサーバー−クライアントネットワーク環境のクライアント機械、ピアツーピアまたは分散ネットワーク環境のピア機械として動作することができます。1つまたは複数のプロセッサは、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチまたはブリッジ、またはその機械がとるべき動作を指定する一連の命令(順次またはその他)を実行できる任意の機械を形成することができる。
【0244】
いくつかのダイアグラムは、単一のプロセッサとコンピュータ可読コードを運ぶ単一のメモリのみを示しているが、当業者であれば、上記の多くのコンポーネントが含まれているが、本技術の態様を不明瞭にしないために明示的に図示または説明されていないことを理解するであろう。例えば、単一の機械のみが図示されているが、「機械」という用語は、本明細書に記載の方法論の1つまたは複数を実行するための一連の命令(または複数の一連)を個々にまたは共同して実行する機械の集合を含むものとする。
【0245】
追加の実施形態:
【0246】
したがって、本明細書に記載の方法のそれぞれの一実施形態は、一連の命令、例えば、一つ以上のプロセッサ上で実行するためのコンピュータプログラムを有するコンピュータ可読キャリア媒体の形態である。したがって、当業者によって理解されるように、本技術の実施形態は、方法、専用装置などの装置、データ処理システムなどの装置、またはコンピュータ可読キャリア媒体として体系化する。コンピュータ可読キャリア媒体は、1つまたは複数のプロセッサ上で実行されると、1つまたは複数のプロセッサに方法を実施させる一連の命令を含むコンピュータ可読コードを有する。したがって、本技術の態様は、方法、完全なハードウェアの実施形態、完全なソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態を取る。さらに、本技術は、媒体に体系化されたコンピュータ可読プログラムコードを担有する搬送媒体(例えば、コンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品)の形態をとりうる。
【0247】
キャリア媒体:
【0248】
ソフトウェアは、ネットワークインターフェース装置を介してネットワークを介してさらに送信または受信することができる。キャリア媒体は単一の媒体であることが例示的な実施形態で示されるが、用語「キャリア媒体」は、1つまたは複数の一連の命令を保存する、単一の媒体または複数の媒体(例えば、集中または分散データベース、及び/または関連するキャッシュメモリ及びサーバー)を含むと解釈されるべきである。用語「キャリア媒体」は、1つのまたは複数のプロセッサはが本技術の特定の1つ以上の方法論を実行するための一連の命令を保存、コード化、有することが可能な任意の媒体を含むと解釈される理解されるべきである。本技術の方法のうちの1つ以上を実行キャリア媒体は、非揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含むが、これに限定されない多くの形態をとることができる。
【0249】
実装:
【0250】
論じられた方法のステップは、一実施形態では、記憶装置に記憶された命令(コンピュータ可読コード)を実行する処理(例えば、コンピュータ)システムの適切なプロセッサ(または複数)によって実行されることが理解される。また、本技術は、特定の実装またはプログラミング技術に限定されず、本技術は、本明細書で説明される機能を実行するための任意の適切な技術を使用して実装されうることも理解される。本技術は、特定のプログラミング言語またはオペレーティングシステムに限定されない。
【0251】
方法または機能を実行するための手段
【0252】
更に、いくつかの実施形態は、本明細書では、プロセッサ装置、コンピュータシステムのプロセッサによって、またはその機能を実行する他の手段によって実施することができる方法の要素または方法の組み合わせとして説明される。したがって、このような方法または方法の要素を実行するために必要な命令を有するプロセッサは、方法の方法または要素を実行するための手段を形成する。さらに、装置の実施形態のここに説明される要素は、本技術を実施する目的のための要素によって実行される機能を実行するための手段の一例である。
【0253】
用語:「接続されている」
【0254】
同様に、「接続されている」の用語は、特許請求の範囲で使用される場合、直接接続のみに限定されるものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。したがって、デバイスBに接続されたデバイスAの表現の範囲は、デバイスAの出力がデバイスBの入力に直接接続されるデバイスまたはシステムに限定されるべきではない。これは、 Aと、Bの入力とを含み、他の装置または手段を含む経路であってもよい。 「接続されている」とは、2つ以上の要素が物理的または電気的に直接接触していること、または2つ以上の要素が互いに直接接触していないが、依然として互いに協働または相互作用していることを意味する。
【0255】
実施形態:
【0256】
本明細書を通して、「一実施形態」または「実施形態」は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造または特性が本技術の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の様々な箇所における「一実施形態では」または「実施形態で」という表現の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているわけではないが、その逆もありうる。さらに、特定の特徴、構造または特性は、1つまたは複数の実施形態において、本開示から当業者に明らかであるように、任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0257】
同様に、本技術の例示的な実施形態の上記の説明において、本技術の様々な特徴は、単一の実施形態、図または、開示の合理化及び1つまたは複数の開発の容態の理解を促進する目的の説明に分類化されることがあることを留意されたい。しかしながら、この開示の方法は、特許請求に係る技術が各特許請求に明示的に記載されているより多くの特徴を必要とするという意図を反映するものと解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求が反映するように、本技術の態様は、単一の前述、開示された実施形態のすべての特徴よりも少ないものである。したがって、特定の実施形態の詳細な説明に続く請求項は、本技術の個別の実施形態として成立する各特許請求も有し、この特定の実施形態の詳細な説明に明示的に組み込まれる。
【0258】
さらに、本明細書に記載されたいくつかの実施形態は、他の実施形態に含まれるいくつかの特徴を含むものもあれば、そうでないものもある一方で、異なる実施形態の特徴の組み合わせは本技術の範囲内にあると意味され、当業者に理解されるであろうが、異なる実施形態を形成する。例えば、以下の特許請求において、特許請求された実施形態のいずれかは、任意の組み合わせで使用することができる。
【0259】
異なる対象の例
【0260】
本明細書で使用されるように、他に特定されない限り、共通の対象を記述するための順序の形容詞「第1」、「第2」、「第3」などの使用は、単に類似した対象の異なる例が参照されていることを示し、そのように記述された対象が、時間的、空間的、順位的、または他のいかなる方法でも、順序で与えられなければならないことを暗示することを意図していない。
【0261】
特定の詳細
【0262】
本明細書で提供される説明では、多くの具体的な詳細が説明される。しかしながら、本技術の実施形態は、これらの特定の詳細なしに実施されうることが理解される。他の例では、周知の方法、構造及び技術は、この説明の理解を不明瞭にしないために詳細に示されていない。
【0263】
用語
【0264】
図面に示された本技術の好ましい実施形態を説明するにあたり、明瞭化のために特定の用語が使用される。しかしながら、本技術は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図するものではなく、それぞれの特定の用語は、同様の技術的目的を達成するために類似の方法で作動するすべての技術的等価物を含むと理解される。 「前方」、「後方」、「半径方向」、「周辺」、「上向き」、「下向き」などの用語は、参照点を提供するための便宜的な用語として使用され、限定用語として解釈されるべきではない。
【0265】
構成および包括
【0266】
以下の特許請求及び本技術の前述の説明において、文脈が明示的な言語または必要な示唆のために必要とする場合を除いて、「含む」または「含む」の派生語は包括的な意味で使用される、例えば、主張された特徴の存在を特定するため、本技術の様々な実施形態におけるさらなる特徴の存在または追加を妨げるためではない。
【0267】
本明細書で使用される「含む」または「含んでいる」または「含む」という用語のいずれか1つは、少なくともその用語に続く要素/特性を含むが、他の要素/特性を除外しないことを意味する未決事項でもある。従って、「含んでいる」は同義語であり、「含む」を意味する。
【0268】
技術の範囲
【0269】
したがって、本技術の好ましい実施形態であると考えられるものが記載されているが、当業者であれば、本技術の精神から逸脱することなく他の更なる修正を行うことができるであろう、そしてそのようなすべての変更および修正は、本技術の範囲内に含まれるということを主張する。例えば、上に示された任意の式は、使用されうる手順の単なる代表例である。機能はブロックダイアグラムに追加または削除され、オペレーションは機能ブロック間で交換される。ステップは、本技術の範囲内で説明された方法に追加または削除されうる。
【0270】
技術を特定の実施例を参照して説明してきたが、本技術は多くの他の形態で実施されることが当業者には理解されるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0271】
上記から明らかなように、記載された構成は取引システム産業に適用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】