特表2018-530129(P2018-530129A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2018-530129バックライトモジュール及び表示装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-530129(P2018-530129A)
(43)【公表日】2018年10月11日
(54)【発明の名称】バックライトモジュール及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20180914BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20180914BHJP
【FI】
   F21S2/00 438
   F21S2/00 431
   F21Y115:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2018-517729(P2018-517729)
(86)(22)【出願日】2015年12月30日
(85)【翻訳文提出日】2018年5月8日
(86)【国際出願番号】CN2015099772
(87)【国際公開番号】WO2017059644
(87)【国際公開日】20170413
(31)【優先権主張番号】201510649146.3
(32)【優先日】2015年10月9日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】515353475
【氏名又は名称】ラディアント オプト‐エレクトロニクス (スーチョウ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】517413731
【氏名又は名称】ラディアント オプト−エレクトロニクス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Radiant Opto−Electronics Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(74)【代理人】
【識別番号】100186679
【弁理士】
【氏名又は名称】矢田 歩
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ユイ リン
(72)【発明者】
【氏名】スー、チャオ ミン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ジン シャン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、フン ピン
(72)【発明者】
【氏名】チウ、ウェイ ヒャン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ボ ラン
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、クァン トゥン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、リ フイ
(72)【発明者】
【氏名】ル、ウェイ チュン
【テーマコード(参考)】
3K244
【Fターム(参考)】
3K244AA01
3K244BA01
3K244CA03
3K244DA01
3K244EA02
3K244EA12
3K244EC30
3K244ED30
3K244GA02
(57)【要約】
本発明はバックライトモジュール及び表示装置に関する。該バックライトモジュールは、光源、導光板及び光調節素子を含む。光源により発生される光線は光源の色度を測定可能である。導光板は光入射面及び光射出面を有する。光源により発生される光線は光入射面を経由して導光板に入り、光射出面から射出される。光調節素子を有する場合、導光板の光射出面は第1導光板の色度を測定可能である。当該第1導光板の色度と前記光源の色度との間には第1差分値を有する。光調節素子を有しない場合、導光板の光射出面は第2導光板の色度を測定可能であり、当該第2導光板の色度と前記光源の色度との間には第2差分値を有する。第1差分値は第2差分値と異なる。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
光入射面及び光射出面を有する導光板と、
光調節素子と、
を含み、
前記光源により発生される光線は前記光源の色度を測定可能であり、
前記光源により発生される光線は前記光入射面を経由して前記導光板に入り、前記光射出面から射出され、
前記光調節素子を有する場合、前記導光板の前記光射出面は第1導光板の色度を測定可能であり、前記第1導光板の色度と前記光源の色度との間には第1差分値を有し、
前記光調節素子を有しない場合、前記導光板の前記光射出面は第2導光板の色度を測定可能であり、前記第2導光板の色度と前記光源の色度との間には第2差分値を有し、前記第1差分値は前記第2差分値と異なるバックライトモジュール。
【請求項2】
前記導光板は、さらに前記光射出面に対向する底面を有し、前記光調節素子は前記導光板の前記底面の下方及び/又は前記導光板の前記光射出面の上方に位置し、前記導光板の前記光入射面に近接する側に位置する請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項3】
さらに、前記導光板の底面に設置された光源反射シートを含み、前記光調節素子は前記光源反射シートと前記底面との間に設置され、前記導光板の前記光入射面に近接する側に位置する請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項4】
前記光源は、回路基板及び前記回路基板に設置された複数の発光ダイオードを更に含み、
前記光調節素子は前記回路基板と前記導光板との間に設置され、前記導光板の前記光入射面に近接する側に位置する請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項5】
さらに、前記導光板の前記光射出面に設置された拡散シートを含み、前記光調節素子は前記拡散シートの底面と前記光射出面との間に設置される請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項6】
前記拡散シート及び前記光調節素子の一方は、前記導光板の前記光入射面を超えるように延伸される請求項5に記載のバックライトモジュール。
【請求項7】
前記光調節素子はインクにより形成された薄膜である請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項8】
前記光調節素子は色を有し、前記導光板を前記回路基板に貼り付けるための光学接着剤である請求項4に記載のバックライトモジュール。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載のバックライトモジュールと、
前記導光板の前記光射出面の前方に位置する表示パネルと、
を含む表示装置。
【請求項10】
光源と、
光入射面及び光射出面を有する導光板と、
前記導光板の前記光射出面の前方に位置する表示パネルと、
光調節素子と、
を含み、
前記光源により発生される光線は、前記光入射面を経由して前記導光板に入り、前記光射出面から射出され、
前記光調節素子を有する場合、前記導光板の前記光射出面は前記導光板の色度を測定可能であり、前記表示パネルは第1表示パネルの色度を測定可能であり、前記導光板の色度と前記第1表示パネルの色度との間には第1差分値を有し、
前記光調節素子を有しない場合、前記表示パネルは第2表示パネルの色度を測定可能であり、前記第2表示パネルの色度と前記導光板の色度との間には第2差分値を有し、前記第1差分値は前記第2差分値より小さい表示装置。
【請求項11】
光源と、
光入射面及び光射出面を有する導光板と、
前記導光板の前記光射出面の前方に位置する表示パネルと、
光調節素子と、
を含み、
前記光源により発生される光線は、前記光入射面を経由して前記導光板に入り、前記光射出面から射出され、
前記光調節素子を有する場合、前記導光板の前記光射出面は第1導光板の色度を測定可能であり、前記第1導光板の色度と要求色度との間には第1差分値を有し、
前記光調節素子を有しない場合、前記導光板の前記光射出面は第2導光板の色度を測定可能であり、前記第2導光板の色度と前記要求色度との間には第2差分値を有し、前記第1差分値は前記第2差分値より小さい表示装置。
【請求項12】
前記導光板は、さらに前記光射出面に対向する底面を有し、前記光調節素子は前記導光板の前記底面の下方及び/又は前記導光板の前記光射出面の上方に位置し、前記導光板の前記光入射面に近接する側に位置する請求項10又は11に記載の表示装置。
【請求項13】
さらに、前記導光板の底面に設置された光源反射シートを含み、前記光調節素子は前記光源反射シートと前記底面との間に設置される請求項10又は11に記載の表示装置。
【請求項14】
前記光源は、回路基板及び前記回路基板に設置された複数の発光ダイオードを更に含み、
前記光調節素子は前記回路基板と前記導光板との間に設置される請求項10又は11に記載の表示装置。
【請求項15】
前記光源は、回路基板及び前記回路基板に設置された複数の発光ダイオードを更に含み、
前記光調節素子は色を有し、前記導光板を前記回路基板に貼り付けるための光学接着剤である請求項10又は11に記載の表示装置。
【請求項16】
前記光調節素子はインクにより形成された薄膜である請求項10又は11に記載の表示装置。
【請求項17】
さらに、前記導光板の前記光射出面に設置された拡散シートを含み、前記光調節素子は前記拡散シートの底面と前記光射出面との間に設置される請求項10又は11に記載の表示装置。
【請求項18】
前記拡散シート及び前記光調節素子の一方は、前記導光板の前記光入射面を超えるように延伸される請求項17に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光源部材に関し、特にバックライトモジュール及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、表示装置は、主にバックライトモジュール及び表示パネルを含む。バックライトモジュールにおける光源により発生される光線は、直接導光板に入った後、導光板から射出され、表示パネルに入る。
【0003】
ところが、光源により発生される光線は、導光板及び表示パネルに入る前後に、色差が発生する。又は、光源自身も使用状況又は作製条件の違いによって、その予め設定された色と誤差があるため、表示装置の表示効果に不良な影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明は、導光板及び表示パネルの光入射部及び光射出部の色偏差の問題を改善できるバックライトモジュール及び表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記目的により、バックライトモジュールを提供する。当該バックライトモジュールは、光源、導光板及び光調節素子を含む。光源により発生される光線は光源の色度を測定可能である。導光板は光入射面及び光射出面を有し、光源により発生される光線は光入射面を経由して導光板に入り、光射出面から射出される。光調節素子を有する場合、導光板の光射出面では第1導光板の色度を測定可能である。当該第1導光板の色度と前記光源の色度との間には第1差分値を有する。光調節素子を有しない場合、導光板の光射出面では第2導光板の色度を測定可能であり、当該第2導光板の色度と前記光源の色度との間には第2差分値を有する。第1差分値は第2差分値と異なる。
【0006】
本発明の実施例によれば、上記導光板は、光射出面に対向する底面を更に有する。光調節素子は該導光板の底面の下方及び/又は導光板の光射出面の上方に位置し、且つ導光板の光入射面に近接する側に位置する。
【0007】
本発明の別の実施例によれば、上記バックライトモジュールは更に光源反射シートを含む。光源反射シートは導光板の底面に設置される。光調節素子は光源反射シートと底面との間に設置され、且つ導光板の光入射面に近接する側に位置する。
【0008】
本発明の別の実施例によれば、上記光源は、更に回路基板及び複数の発光ダイオードを含む。これらの発光ダイオードは回路基板に設置される。光調節素子は回路基板と導光板との間に設置され、且つ導光板の光入射面に近接する側に位置する。
【0009】
本発明の別の実施例によれば、上記バックライトモジュールは更に拡散シートを含む。拡散シートは導光板の光射出面に設置される。ここで、光調節素子は拡散シートの底面と光射出面との間に設置される。
【0010】
本発明のまた別の実施例によれば、前記拡散シート及び光調節素子の一方は導光板の光入射面を超えるように延伸される。
【0011】
本発明のさらに別の実施例によれば、光調節素子はインクにより形成された薄膜である。
【0012】
本発明のまた別の実施例によれば、前記光調節素子は色を有し、導光板を回路基板に貼り付けるための光学接着剤である。
【0013】
本発明の上記目的により、更に表示装置を提供する。当該表示装置は前記バックライトモジュール及び表示パネルを含む。表示パネルは導光板の光射出面の前方に位置する。
【0014】
本発明の上記目的により、更に表示装置を提供する。当該表示装置は、光源、導光板、表示パネル及び光調節素子を含む。導光板は光入射面及び光射出面を有し、光源により発生される光線は光入射面を経由して導光板に入り、光射出面から射出される。表示パネルは導光板の光射出面の前方に位置する。ここで、光調節素子を有する場合、導光板の光射出面は導光板の色度を測定可能であり、表示パネルは第1表示パネルの色度を測定可能であり、導光板の色度と第1表示パネルの色度との間には第1差分値を有する。光調節素子を有しない場合、表示パネルは第2表示パネルの色度を測定可能であり、当該第2表示パネルの色度と導光板の色度との間には第2差分値を有し、且つ第1差分値は第2差分値より小さい。
【0015】
本発明の上記目的により、更に表示装置を提供する。当該表示装置は、光源、導光板、表示パネル及び光調節素子を含む。導光板は光入射面及び光射出面を有し、光源により発生される光線は光入射面を経由して導光板に入り、光射出面から射出される。表示パネルは導光板の光射出面の前方に位置する。ここで、光調節素子を有する場合、導光板の光射出面は第1導光板の色度を測定可能であり、第1導光板の色度と要求色度との間には第1差分値を有する。光調節素子を有しない場合、導光板の光射出面は第2導光板の色度を測定可能である。第2導光板の色度と要求色度との間には第2差分値を有し、且つ第1差分値は第2差分値より小さい。
【0016】
本発明の実施例によれば、導光板は光射出面に対向する底面を更に有し、光調節素子は導光板の底面の下方及び/又は導光板の光射出面の上方に位置し、且つ導光板の光入射面に近接する側に位置する。
【0017】
本発明の別の実施例によれば、上記表示装置は更に光源反射シートを含む。光源反射シートは導光板の底面に設置され、光調節素子は光源反射シートと底面との間に設置される。
【0018】
本発明のまた別の実施例によれば、上記光源は更に回路基板及び複数の発光ダイオードを含む。これらの発光ダイオードは回路基板に設置される。ここで、光調節素子は回路基板と導光板との間に設置される。
【0019】
本発明のさらに別の実施例によれば、上記光調節素子は色を有し、導光板を回路基板に貼り付けるための光学接着剤である。
【0020】
本発明のまた別の実施例によれば、上記光調節素子はインクにより形成された薄膜である。
【0021】
本発明のさらに別の実施例によれば、上記表示装置は更に拡散シートを含む。拡散シートは導光板の光射出面に設置され、光調節素子は拡散シートの底面と光射出面との間に設置される。
【0022】
本発明のまた別の実施例によれば、上記拡散シート及び光調節素子の一方は導光板の光入射面を超えるように延伸されている。
【発明の効果】
【0023】
以上から分かるように、本発明は、光調節素子を設置することによって、導光板の入射光の色度と射出光の色度との間、導光板の射出光の色度と表示パネルの射出光の色度との間、又は導光板の入射光の色度と表示パネルの射出光の色度との間の色度差分値を低減させ、更に光源と導光板との間、導光板と表示パネルとの間、又は導光板と要求色度との間の色偏差を低減させ、改善させる。
【0024】
実施例及びその利点をより完全に理解させるために、図面を参照して、以下のように説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1A】本発明の第1実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。
図1B】本発明の第1実施形態によるバックライトモジュールの平面図を示す。
図1C】本発明の第1実施形態による光源の色度と第1導光板の色度及び第2導光板の色度との間の差分値の模式図を示す。
図2A】1931年の国際照明委員会(International Commission on Illumination、CIE)の色度図を示す。
図2B】U軸の色差分値変化の模式図を示す。
図2C】V軸の色差分値変化の模式図を示す。
図3】光調節素子を使用していないバックライトモジュールの装置模式図を示す。
図4】光調節素子を使用する光強度及び光調節素子を使用しない光強度の比較図を示す。
図5】異なるインク濃度により形成された光調節素子の導光板の光入射部と逆光入射部との色度差に対する影響を示す。
図6A】本発明の第2実施形態による表示装置の装置模式図を示す。
図6B】本発明の第2実施形態による別の表示装置の装置模式図を示す。
図6C】本発明の第2実施形態による導光板の色度と第1表示パネルの色度及び第2表示パネルの色度との間の差分値の模式図を示す。
図6D】本発明の第2実施形態による要求色度と第1導光板の色度及び第2導光板の色度との間の差分値の模式図を示す。
図7】光調節素子を使用しない表示装置の装置模式図を示す。
図8】本発明の第3実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。
図9】本発明の第4実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。
図10】本発明の第5実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。
図11】本発明の第6実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。
図12】本発明の第7実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1A及び図1Bを参照すると、本発明の第1実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図及び平面図を示す。本実施形態にかかるバックライトモジュール100は、光源120、導光板140、光調節素子160及び光源反射シート180を含む。導光板140は光入射面141、光射出面143及び底面145を有する。光射出面143は底面145に対向し、光入射面141は光射出面143及び底面145に接続されている。実施例において、導光板140は光学接着剤130により光源120に接続されている。図1A及び図1Bに示すように、光源反射シート180は、導光板140の底面145の下方に設置され、且つ導光板140の光入射面141に近接する側に位置し、光調節素子160は底面145と光源反射シート180との間に設置されている。そのため、光源120により発生される一部の光線は、直接光入射面141から導光板140に入り、光射出面143から射出することができ、光源120により発生される他の光線は、光調節素子160により反射された後、導光板140の底面145から導光板140に入り、光射出面143から射出することができる。
【0027】
図1A図1C及び図2Aを同時に参照すると、図1Cは本発明の第1実施形態による光源の色度と第1導光板の色度及び第2導光板の色度との間の差分値模式図を示し、図2Aは1931年のCIE色度図を示す。ここで、図2Aにおける460nm〜770nmは光波長を表す。図1Aに示すように、光源120により発生される光線は光源の色度(chromaticity)を測定することができる。該光源の色度は、図2Aに示す1931年のCIE色度図における一点により表された色度座標で示すことができる。そして、光源120により発生される光線が、光調節素子160により作用され導光板140から射出された後、導光板140の光射出面143は第1導光板の色度を測定することができる。当該第1導光板の色度は、同様に、図2Aに示す1931年のCIE色度図における一点により表された色度座標で示すことができる。ここで、図1Cに示すように、第1導光板の色度と光源の色度との間には第1差分値D1又はD1’を有する。即ち、光源120により発生される光線は第1色を有し、導光板140の光射出面143から射出される光線は第2色を有し、且つ第2色は第1色と異なる。
【0028】
また、図2A及び図3を同時に参照すると、図3は光調節素子を使用しないバックライトモジュールの装置模式図を示す。図3に示すバックライトモジュール200は、前記光源120、導光板140及び光源反射シート180を含むが、図1A及び図1Bに示す光調節素子160を含まない。バックライトモジュール200において、光源120により発生される一部の光線は直接光入射面141から導光板140に入り、光射出面143から射出されることができ、光源120により発生される他の光線は直接光源反射シート180により反射された後、導光板140の底面145から導光板140に入り、光射出面143から射出される。そのため、光源120により発生される光線が、光調節素子160により作用されず、導光板140から射出された後、導光板140の光射出面143は第2導光板の色度を測定することができる。当該第2導光板の色度は、同様に、図2Aに示す1931年のCIE色度図における一点により表された色度座標で示すことができる。図1Cを再度参照すると、本実施例において、第2導光板の色度と光源の色度との間には第2差分値D2を有する。即ち、光調節素子160を有しない場合、導光板140の光射出面143により測定された光線は第3色を有し、当該第3色は第1色と異なり、第2色とも異なる。
【0029】
図1Cに示すように、実施例において、第1差分値D1又はD1’は第2差分値D2と異なる。本実施例において、第1差分値D1又はD1’は第2差分値D2より小さい。一般的に、光源120により発生される光線は、光調節素子160により作用されず、導光板140から射出された後、色偏差(第2差分値D2)が発生する。光調節素子160を有する場合、導光板140により入射された光線の色と光射出面143から射出された光線の色との色差分値(第1差分値D1又はD1’)は小さく、即ち色偏差の度合いが小さい。そのため、光調節素子160は、入射光と射出光との間の色度差分値を低減させ、光源120により発生される光線が導光板140を経た後、色偏差が発生する問題を改善する働きをする。なお、本明細書に言及された「色偏差」とは、第2差分値D2により発生する色偏差であり、通常は、人が目視可能な色偏差である。しかし、ここで言う第1差分値D1又はD1’は小さく、色偏差の度合いが小さく、人が直接目視できない色偏差を指す(又は、色偏差がないと見なすことができる)。一般的に、製品は使用又は組立の過程に、いずれも誤差が発生し、そのため、第1差分値D1又はD1’はユーザ(又は、メーカー)の必要に応じて受入れ可能な合理的な範囲に設定される。
【0030】
本実施例において、光調節素子160は同様に色を有し、当該光調節素子160の色は、同様に、図2Aに示す1931年のCIE色度図における一点により表された色度座標で示すことができる。そのため、光源120により発生された光線が、光調節素子160により作用された後、光線の導光板140の光射出面143から射出された後の色を変更することができる。
【0031】
実施例において、光調節素子160の色は光源の色度で表された色の相補的な色である。以下の方式により相補的な色を選択することができ、即ち、図2Aに示すCIE色度図において白色領域内の点P0を通過する線分、例えば線分A1を描画し、該線分A1の両端は白色領域内に位置しない。該線分の2つの端点の所在する色度座標により表される色は相補的な色である。図2Aの線分A1を例とする場合、線分A1の2つの端点はそれぞれ青色及び黄緑色であり、青色と黄緑色が相補的な色であることを表す。即ち、青色を帯びた光線を点P0により表された白光に調整すると想定する場合、黄緑色を帯びた光調節素子160を使用しなければならない。更に、光調節素子160の色の濃さは青色を帯びた光線の変化幅を決定することもできる。即ち、線分A1の両端から点P0までの距離は色の濃さにより調整することができる。
【0032】
図2B及び図2Cを同時に参照すると、図2B及び図2CはそれぞれU軸及びV軸の色差分値の変化模式図を示す。代表的な例において、光調節素子160を有しない場合、図2B及び図2Cに示すラインU1及びラインV1は光入射部に近接するU値及びV値が小さく、逆光入射部に近接するU値及びV値が大きくなることを表し、色差分値が大きくなる。光調節素子160を使用した後、図2B及び図2Cに示すラインU2及びラインV2に示すように、光入射部に近接する元々低いU値及びV値を高いU値及びV値に向上させ、光入射部から一定の距離離れたU値及びV値と光入射部に近接するU値及びV値との差があまり大きくないようにすることができる。以上から分かるように、光調節素子160の使用は、光入射部の色偏差の問題を明らかに改善することができ、後端の色差状況に過度な影響を与えることもない。
【0033】
図1A図3及び図4を同時に参照すると、図4は光調節素子を使用する光強度及び光調節素子を使用しない光強度の比較図を示す。光調節素子160を使用しない場合、図4に示す曲線L1のように、光源120により発生される光線は青色を帯びた白光である。黄色の光調節素子160を使用する場合、光源120により発生される光線は光調節素子160により反射された後、青色を帯びていない(又は黄色を帯びていない)光の効果(図4の曲線L2に示すように)を奏する。図4の例において、光源120により発生される光線が青色を帯びた白光である場合、黄色に赤色を加えた光調節素子160を使用することにより、光調節素子160を使用しない構造に対して、青光波長のエネルギーを8.5%低減し、緑光のエネルギーを5.6%低減することができる。このように、光調節素子160によりバックライトモジュール100の光入射部の青光エネルギーと緑光エネルギーを低減し、よってバックライトモジュール100の光入射部の色度U値及びV値を向上させ、色差分値を低減させる目的を達成する。なお、光源120により発生される光線が青色を帯びた白光であり、光調節素子160が黄色であることは例示的な説明であり、本発明を制限するものではない。その他の実施例において、光調節素子160の色は、光源120により発生される光線の色又は光源120により発生される光線の導光板140に入った後の色に基づき、設計される。
【0034】
図1Aを参照すると、本実施例において、光調節素子160は光源反射シート180に設置され、導光板140の底面145と光源反射シート180との間に位置する。一部の例において、光調節素子160はインクにより形成された薄膜であり、貼付により直接光源反射シート180に貼り付けられてもよく、印刷塗布することによって光源反射シート180に直接形成されてもよい。
【0035】
図1A及び図5を同時に参照すると、図5は異なるインク濃度により形成された光調節素子の導光板の光入射部と逆光入射部との色度差に対する影響を示す。一部の例において、異なる濃度のインクにより形成された光調節素子160の光源120により発生される光線に対する影響効果は異なる。例えば、光調節素子160のインク濃度が高いほど、導光板140の光入射部と逆光入射部との色度差分値は小さい。例えば、濃度4%のインクにより形成された光調節素子160により発生される導光板140の光入射部と逆光入射部との色度差分値は、濃度1%のインクにより形成された光調節素子160により発生される導光板140の光入射部と逆光入射部との色度差分値よりも小さい。
【0036】
図6A及び図6Cを同時に参照すると、図6Aは本発明の第2実施形態による表示装置の装置模式図を示し、図6Cは本発明の第2実施形態による導光板の色度と第1表示パネルの色度及び第2表示パネルの色度との間の差分値模式図を示す。図1Aに示すバックライトモジュール100が表示装置300に応用される場合、前述のように、光源120により発生される光線が、光調節素子160により作用され、導光板140から射出された後、導光板140の光射出面143は導光板の色度を測定することができる。当該導光板の色度は、同様に、図2Aに示す1931年のCIE色度図における一点により表された色度座標で示すことができる。光線が導光板140の光射出面143から射出された後、直接導光板140の前方に設置された表示パネル310に入り、表示パネル310から出射される。この時、図6Cに示すように、表示パネル310は更に第1表示パネルの色度を測定することができる。当該第1表示パネルの色度は、同様に、図2Aに示す1931年のCIE色度図における一点により表された色度座標で示すことができる。ここで、第1表示パネルの色度と導光板の色度との間には、第1差分値D3又はD3’を有する。即ち、導光板140の光射出面143から射出された光線は第1色を有し、表示パネル310から射出された光線は第2色を有し、第2色は第1色と異なる。また、6Bを参照すると、本発明の第2実施形態による別の表示装置の装置模式図を示す。図1Aに示すバックライトモジュール100は、更に図6Bに示す表示装置300’に応用される。図6Bに示す表示装置300’の構造は図6Aに示す表示装置300とほぼ同様であるため、ここでその説明を省略する。
【0037】
また、図3及び図7を同時に参照すると、光調節素子を使用しない表示装置の装置模式図を示す。図3に示すバックライトモジュール200が表示装置400に応用される場合、バックライトモジュール200は図1Aに示す光調節素子160を含まないため、光源120により発生される一部の光線は直接光入射面141から導光板140に入り、光射出面143から射出される。光線は導光板140の光射出面143から射出された後、直接導光板140の前方に設置された表示パネル310に入り、表示パネル310から出射される。この時、表示パネル310は、更に第2表示パネルの色度を測定することができる。当該第2表示パネルの色度は、同様に、図2Aに示す1931年のCIE色度図における一点により表された色度座標で示すことができる。光調節素子160を有しない場合、導光板140の光射出面143から射出された光線は表示パネル310を経た後、第3色を有する。図6Cを再度参照すると、本実施例において、第2表示パネルの色度と導光板の色度との間には第2差分値D4を有し、即ち、当該第3色は光調節素子160により調光された後に導光板140から出射された光線の第1色と異なり、第2色とも異なる。
【0038】
図6Cに示すように、本実施例において、第1差分値D3又はD3’は第2差分値D4より小さい。即ち、光調節素子160を有する場合、導光板140の光射出面143から射出された光線が表示パネル310を経た後の色偏差は光調節素子160を有しない場合より小さい。同様に、光調節素子160は色を有し、光調節素子160の色は、前述の光調節素子160を有しない場合で測定された第2表示パネルの色度に基づいて設計される。そのため、光源120により発生される光線が、光調節素子160により作用された後、光線の導光板140の光射出面143及び表示パネル310から射出された後の色を変更することができる。
【0039】
以上から分かるように、光調節素子160を有しない場合、光源120により発生される光線自身は光源の色度を有し、導光板140から出射された後の光線は導光板の色度を有し、且つ導光板140の光射出面143から射出され、表示パネル310に入り、表示パネル310から射出された光線も表示パネルの色度を有する。これらの色度同士の差分値が大きいほど、その色偏差が大きくなることを表す。そのため、これらの色度同士の差分値を低減させるために、これらの色度を基準値として光調節素子160の色を設計することができる。図2Aの線分A1を例として、青色を帯びた光線を点P0により表される白光に調整すると想定する場合、黄緑色を帯びた光調節素子160を選択し使用することができる。また、光調節素子160の色の濃さも点P0までの距離によって変化することができる。
【0040】
一方、ユーザ(又はメーカー)は、更に表示装置の要求色度を提供することができ、ユーザ(又はメーカー)により提供された要求色度に近接又はそれと同一にするために、光調節素子160によって表示装置の射出光の色度を調整することができる。図6A及び図6Dを同時に参照すると、図6Dは本発明の第2実施形態による要求色度と第1導光板の色度及び第2導光板の色度との間の差分値模式図を示す。光調節素子160を有する場合、光源120により発生される光線が、光調節素子160により反射され、導光板140から射出された後、導光板140の光射出面143は第1導光板の色度を測定することができる。当該第1導光板の色度は、同様に、図2Aに示す1931年のCIE色度図における一点により表された色度座標で示すことができる。導光板140から射出された光線が表示パネル310を経て出射された後の色度が変わらないと想定する場合、当該第1導光板の色度と要求色度との間には第1差分値D5又はD5’を有する。また、図6D及び図7に示すように、光調節素子160を有しない場合、光源120により発生される光線が導光板140から射出された後、導光板140の光射出面143は第2導光板の色度を測定することができる。当該第2導光板の色度は、同様に、図2Aに示す1931年のCIE色度図における一点により表された色度座標で示すことができる。導光板140から射出された光線が表示パネル310を経て出射された後の色度が変わらないと想定する場合、当該第2導光板の色度と要求色度との間には第2差分値D6を有する。本実施例において、第1差分値D5又はD5’は第2差分値D6より小さい。即ち、第1差分値D5又はD5’が小さいほど、導光板の色度がユーザ(又はメーカー)により提供された要求色度に近接することを表す。図2Aを例として、点P0により表された色の光線がユーザ(又はメーカー)により提供された要求色度であり、第2導光板の色度が青色を帯びたと想定する場合、線分A1から分かるように、黄緑色を帯びた光調節素子160を選択することによって、青色を帯びた光線を点P0により表された色(即ち、第1導光板の色度)に近接するように変更することができる。また、光調節素子160の色の濃さも点P0までの距離によって変化することができる。
【0041】
本発明において、光調節素子は異なる位置に設置されてもよい。図8を参照すると、本発明の第3実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。本実施形態において、バックライトモジュール500は、光源520、導光板540及び光調節素子560を含む。導光板540は、光入射面541、光射出面543及び底面545を有する。光射出面543は底面545に対向し、光入射面541は光射出面543及び底面545に接続されている。図8に示すように、光源520は回路基板521及び回路基板521に設置された複数の発光ダイオード523を含み、ここで、発光ダイオード523は回路基板521に電気的に接続されている。導光板540の底面545の一部は光学接着剤530により回路基板521に貼り付けられる。本実施例において、光調節素子560は回路基板521に設置され、導光板540の底面545の光入射面541に近接する側に位置する。そのため、発光ダイオード523により発生される一部の光線は直接光入射面541から導光板540に入り、光射出面543から射出され、発光ダイオード523により発生される他の光線は光調節素子560により反射された後、導光板540の底面545から導光板540に入り、光射出面543から射出される。なお、光調節素子560の機能及び構造の設計は前記光調節素子160の機能及び構造の設計と同様であるため、ここでその説明を省略する。
【0042】
また、図9を参照すると、本発明の第4実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。本実施例において、バックライトモジュール600の構造は、バックライトモジュール500とほぼ同様であり、光源520の回路基板521が導光板540の光射出面543に設置されている点で相違しているだけである。即ち、導光板540の光射出面543の一部は光学接着剤530により光源520の回路基板521に貼り付けられる。本実施例において、光調節素子560は回路基板521に設置され、導光板540の光射出面543の光入射面141に近接する側に位置する。そのため、発光ダイオード523により発生される一部の光線は直接光入射面541から導光板540に入り、光射出面543から射出され、発光ダイオード523により発生される他の光線は導光板540に入り、光調節素子560により反射された後に光射出面543から射出されることで、前記光調節素子160と同じ効果を達成することができる。
【0043】
図10を参照すると、本発明の第5実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。本実施形態において、バックライトモジュール700はバックプレート710、光源720、導光板730、第1光調節素子740、第2光調節素子750及び光源反射シート760を含む。図10に示すように、導光板730は光学接着剤771によりバックプレート710に貼り付けられる。光源反射シート760は導光板730の底面735の下方、且つ光入射面731に近接する側に設置され、第1光調節素子740は底面735と光源反射シート760との間に設置されている。光源720は回路基板721及び回路基板721に設置された複数の発光ダイオード723を含む。光源720の回路基板721は導光板730の光射出面733に設置され、導光板730の光射出面733の一部は光学接着剤773により光源720の回路基板721に貼り付けられる。本実施例において、第2光調節素子750は回路基板721に設置され、導光板730の光射出面733の光入射面731に近接する側に位置する。そのため、発光ダイオード723により発生される一部の光線は第1光調節素子740により反射された後、光射出面733から射出され、他の光線は導光板730に入り、第2光調節素子750により反射された後に光射出面733から射出される。同様に、前記光調節素子160と同じ効果を達成することができる。
【0044】
本発明において、光調節素子は光学接着剤の形式に設計されてもよい。図11を参照すると、本発明の第6実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。本実施形態において、バックライトモジュール800は、光源820、導光板840及び光調節素子860を含む。導光板840は、光入射面841、光射出面843及び底面845を有する。光射出面843は底面845に対応し、光入射面841は光射出面843及び底面845に接続されている。図8に示すように、光源820は回路基板821及び回路基板821に設置された複数の発光ダイオード823を含み、発光ダイオード823は回路基板821に電気的に接続されている。なお、本実施形態の光調節素子860自身は光学接着剤であり、粘着性を有する。そのため、導光板840の底面845の一部は光調節素子860により直接回路基板821に貼り付けられる。実施例において、光調節素子860は回路基板821に設置され、導光板840の底面845の光入射面841に近接する側に位置する。
【0045】
図11を続けて参照すると、光調節素子860は同様に色を有し、この光調節素子860の色は、同様に、図2Aに示す1931年のCIE色度図における一点により表された色度座標で示すことができる。そのため、発光ダイオード823により発生される一部の光線は直接光入射面841から導光板840に入り、光射出面843から射出され、発光ダイオード823により発生される他の光線は光調節素子860により反射された後、導光板840の底面845から導光板840に入り、光射出面843から射出される。そのため、光源820により発生される光線が光調節素子860により作用された後、光線の導光板840の光射出面843から射出された後の色を変更することができる。本実施例において、光源820の回路基板821は導光板840の底面845に設置されている。その他の実施例において、光源820の回路基板821は導光板840の光射出面843に設置されてもよい。即ち、導光板840の光射出面843の一部は光調節素子860により光源820の回路基板821に貼り付けられる。
【0046】
本発明において、光調節素子は異なる位置に設置されてもよい。図12を参照すると、本発明の第7実施形態によるバックライトモジュールの装置模式図を示す。本実施形態において、バックライトモジュール900は、光源920、導光板940、拡散シート960及び光調節素子980を含む。導光板940は、光入射面941、光射出面943及び底面945を有する。光射出面943は底面945に対向し、光入射面941は光射出面943及び底面945に接続されている。図12に示すように、光源920は回路基板921及び回路基板921に設置された複数の発光ダイオード923を含み、発光ダイオード923は回路基板921に電気的に接続されている。導光板940の底面945の一部は光学接着剤930により回路基板921に貼り付けられる。
【0047】
図12を続けて参照すると、本実施例において、拡散シート960は導光板940の光射出面943に設置され、拡散シート960の数は複数であり、最下層の拡散シート960の一方は導光板940の光入射面941を超えるように延伸される。光調節素子980は最下層の拡散シート960の底面と導光板940の光射出面943との間に設置され、好ましくは、光調節素子980は最下層の拡散シート960の一方で導光板940の光入射面941を超えるように延伸され、発光ダイオード923の一部を被覆する。そのため、発光ダイオード923により発生される一部の光線は直接光入射面941から導光板940に入り、光射出面943から射出され、発光ダイオード923により発生される他の光線は光調節素子980により反射され、導光板940に入った後、光射出面943から射出される。なお、光調節素子980の機能及び構造設計は前記光調節素子160の機能及び構造設計と同様であるため、ここでその説明を省略する。
【0048】
上記本発明の実施形態から分かるように、本発明は、光調節素子を設置することによって、光源の色度と導光板の射出光の色度との間、導光板の射出光の色度と表示パネルの射出光の色度との間、又は導光板の射出光の色度と要求色度との間の色度差分値を低減させ、更に光源と導光板との間、導光板と表示パネルとの間、又は導光板と要求色度との間の色偏差を低減させ、改善させる。
【0049】
本発明は実施形態により上記のとおり開示しているが、これらの実施形態は本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の主旨及び範囲を逸脱しない限り、様々な変更及び潤飾を行うことができ、故に本発明の保護範囲は添付された特許請求の範囲により限定された範囲に準ずるべきである。
【符号の説明】
【0050】
100 バックライトモジュール
120 光源
130 光学接着剤
140 導光板
141 光入射面
143 光射出面
145 底面
160 光調節素子
180 光源反射シート
200 バックライトモジュール
300 表示装置
300’ 表示装置
310 表示パネル
400 表示装置
500 バックライトモジュール
520 光源
521 回路基板
523 発光ダイオード
540 導光板
541 光入射面
543 光射出面
545 底面
560 光調節素子
600 バックライトモジュール
700 バックライトモジュール
710 バックプレート
720 光源
721 回路基板
723 発光ダイオード
730 導光板
740 第1光調節素子
750 第2光調節素子
760 光源反射シート
771 光学接着剤
773 光学接着剤
800 バックライトモジュール
820 光源
821 回路基板
823 発光ダイオード
840 導光板
841 光入射面
843 光射出面
845 底面
860 光調節素子
900 バックライトモジュール
920 光源
921 回路基板
923 発光ダイオード
930 光学接着剤
940 導光板
941 光入射面
943 光射出面
945 底面
960 拡散シート
980 光調節素子
A1 線分
D1 第1差分値
D1’ 第1差分値
D2 第2差分値
D3 第1差分値
D3’ 第1差分値
D4 第2差分値
D5 第1差分値
D5’ 第1差分値
D6 第2差分値
P0 点
L1 曲線
L2 曲線
U1 ライン
U2 ライン
V1 ライン
V2 ライン
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】