(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-530427(P2018-530427A)
(43)【公表日】2018年10月18日
(54)【発明の名称】汚染された液体混合物中の固体粒子を脱水するための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
B01D 29/62 20060101AFI20180921BHJP
B01D 65/02 20060101ALI20180921BHJP
B01D 71/02 20060101ALI20180921BHJP
【FI】
B01D29/38 580C
B01D65/02 510
B01D71/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2018-532837(P2018-532837)
(86)(22)【出願日】2016年9月9日
(85)【翻訳文提出日】2018年4月23日
(86)【国際出願番号】IB2016001406
(87)【国際公開番号】WO2017042630
(87)【国際公開日】20170316
(31)【優先権主張番号】62/216,972
(32)【優先日】2015年9月10日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG
(71)【出願人】
【識別番号】518084040
【氏名又は名称】1934612 オンタリオ インク.
【氏名又は名称原語表記】1934612 ONTARIO INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100109634
【弁理士】
【氏名又は名称】舛谷 威志
(74)【代理人】
【識別番号】100129263
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 洋之
(72)【発明者】
【氏名】ポウエル,アンソニー,エル.
(72)【発明者】
【氏名】バターズ,ブライアン,イー.
【テーマコード(参考)】
4D006
4D116
【Fターム(参考)】
4D006GA02
4D006HA21
4D006HA41
4D006HA93
4D006KA12
4D006KC19
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(57)【要約】
本発明は、いくつかの実施形態によれば、液体混合物中の固体粒子を脱水するための方法、システム、および装置に関する。これらは、例えば、固体粒子を含む液体混合物を受け取るステップと、液体混合物中にフィルタを懸吊するステップと、液体混合物中の固体粒子をフィルタで凝集するステップであって、凝集するステップは、フィルタを介する液体混合物中の液体の通過を促進するステップ、およびフィルタで集まり凝集するように、液体混合物中の固体粒子の蓄積を促進するステップを含み、凝集した固体粒子をフィルタから除去可能な衝撃波を、フィルタへ付与するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体を脱水する方法であって、
固体粒子を含む液体混合物を受け取るステップと、
前記液体混合物中にフィルタを懸吊するステップと、
前記液体混合物中の前記固体粒子を前記フィルタで凝集するステップであって、前記凝集するステップは、前記フィルタを介する前記液体混合物中の液体の通過を促進するステップ、および前記フィルタで集まり凝集するように、前記液体混合物中の前記固体粒子の蓄積を促進するステップを含み、
前記凝集した固体粒子を前記フィルタから除去可能な衝撃波を、前記フィルタへ付与するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記フィルタを通過する前記液体の流量レートが最小閾値未満であるときに、前記衝撃波が選択的に付与される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記衝撃波は、前記フィルタで凝集した前記固体粒子の厚さに基づいて、選択的に付与される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記衝撃波は、前記フィルタで凝集した前記固体粒子の層のコンシステンシーに基づいて、選択的に付与される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記液体混合物中の前記液体が前記フィルタを通過していないときに、前記衝撃波が付与される請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記液体混合物から前記フィルタを取り出すステップをさらに含み、
前記フィルタが前記液体混合物から取り出されるときに、前記衝撃波が付与される請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記フィルタは出口セクションへ接続され、
前記凝集するステップは、前記フィルタを通過して前記出口セクションを通る前記液体の通過を促進するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記フィルタを介する前記液体の通過は、液体吸引を適用することによって促進される請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記フィルタを介する前記液体の通過は、圧力差を付与することによって促進される請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記圧力差は、前記フィルタと出口セクションとの間に負圧を導入することによって選択的に付与される請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記液体混合物は容器に収容され、前記圧力差は、前記容器内へ正圧を導入することによって選択的に付与される請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記フィルタを通過する前記液体の流量レートが最小閾値を超えるときに、前記圧力差が選択的に付与される請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記圧力差は、前記フィルタで凝集した前記固体粒子の厚さに基づいて、選択的に付与される請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記圧力差は、前記フィルタで凝集した前記固体粒子の層のコンシステンシーに基づいて、選択的に付与される請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記フィルタを介する前記液体の通過は、定期的に促進される請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記衝撃波は、定期的に付与される請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記フィルタは、前記液体混合物中の前記固体粒子のサイズに基づいて、選択される請求項1に記載の方法。
【請求項18】
当該方法は連続的である請求項1に記載の方法。
【請求項19】
固体を脱水する方法であって、
固体粒子を含む液体混合物を受け取るステップと、
前記液体混合物中にフィルタを懸吊するステップと、
前記液体混合物中の前記固体粒子を前記フィルタで凝集するステップであって、前記凝集するステップは、圧力差を付与することにより、前記フィルタを介する前記液体混合物中の前記液体の通過を促進するとともに、前記フィルタで集まり凝集するように、前記液体混合物中の前記固体粒子の蓄積を促進するステップを含み、
前記凝集した固体粒子を前記フィルタから除去するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
前記フィルタは出口セクションへ接続されている請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記圧力差は、前記フィルタと出口セクションとの間に負圧を導入することによって付与される請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記圧力差は、前記フィルタと前記出口セクションとの間に液体吸引を導入することによって付与される請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記液体混合物は容器に収容され、前記圧力差は、前記容器内へ正圧を導入することによって選択的に付与される請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記フィルタを通過する前記液体の流量レートが最小閾値を超えるときに、前記圧力差が選択的に付与される請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記圧力差は、前記フィルタで凝集した前記固体粒子の厚さに基づいて、選択的に付与される請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記圧力差は、前記フィルタで凝集した前記固体粒子の層のコンシステンシーに基づいて、選択的に付与される請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記凝集した固体粒子が前記フィルタから除去されていないときに、前記圧力差が付与される請求項19に記載の方法。
【請求項28】
前記圧力差は、定期的に付与される請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記凝集した固体粒子は、定期的に前記フィルタから除去される請求項19に記載の方法。
【請求項30】
前記フィルタは、前記液体混合物中の前記固体粒子のサイズに基づいて、選択される請求項19に記載の方法。
【請求項31】
当該方法は連続的である請求項19に記載の方法。
【請求項32】
液体混合物中に含まれる固体を脱水するためのシステムであって、
外向きの外面と、反対に内向きの内面とを備えるフィルタを有し、デッドエンド方式で構成されたフィルタアセンブリと、ここで、前記フィルタは、液体が前記フィルタを通過することを可能とし、かつ1つ以上の固体粒子が前記フィルタを通過することを防止可能な複数の細孔を有しており、
前記フィルタの前記細孔で内方吸引を生成するように構成可能な液体除去アセンブリと、
衝撃波を前記フィルタへ付与するように構成可能な、前記フィルタと繋がった衝撃波アセンブリと、を含むことを特徴とするシステム。
【請求項33】
前記フィルタが、前記固体粒子を有する前記液体混合物中に懸吊されている場合に、前記液体除去アセンブリは、前記フィルタの前記細孔を介しての前記液体混合物中の前記液体の通過を促進するとともに、前記フィルタの前記外面で集まり凝集するように、前記液体混合物中の前記固体粒子の蓄積を促進する前記内方吸引を生成するよう構成可能である請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記衝撃波アセンブリは、前記フィルタの前記外面から前記凝集した固体粒子を除去するように構成可能である請求項32に記載のシステム。
【請求項35】
前記フィルタアセンブリを通過する前記液体の流量レートを測定可能な液体流量計をさらに含む請求項32に記載のシステム。
【請求項36】
前記衝撃波アセンブリは、前記液体の前記流量レートが最小閾値未満であるときに、前記衝撃波を前記フィルタへ付与するよう構成可能である請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記フィルタアセンブリへ接続された液体出口セクションをさらに含み、前記液体出口セクションは、前記フィルタアセンブリを通過する前記液体を排出可能である請求項32に記載のシステム。
【請求項38】
前記液体除去アセンブリは、前記フィルタアセンブリと前記液体出口セクションとの間に導入された液体吸引を含む請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記液体混合物を収容するための容器をさらに含み、
前記内方吸引は、前記容器内へ正圧を導入することによって生成された圧力差である請求項32に記載のシステム。
【請求項40】
前記液体除去アセンブリは、前記液体の前記流量レートが最小閾値を超えるときに、前記内方吸引を生成するよう構成可能である請求項35に記載のシステム。
【請求項41】
前記液体除去アセンブリは、前記衝撃波アセンブリが前記衝撃波を前記フィルタへ付与しないときに、前記内方吸引を生成する請求項32に記載のシステム。
【請求項42】
前記フィルタはセラミック膜である請求項32に記載のシステム。
【請求項43】
コントローラをさらに含み、前記コントローラは、
前記内方吸引を生成するように前記液体除去アセンブリを構成可能かつ、
前記衝撃波を付与するように前記衝撃波アセンブリを構成可能である請求項32に記載のシステム。
【請求項44】
前記コントローラは液体流量計と繋がっており、前記液体流量計は前記フィルタアセンブリを介する前記液体のフローを測定可能である請求項43に記載のシステム。
【請求項45】
前記コントローラは、前記フィルタアセンブリを介する前記測定された液体流量が最小閾値を超えるときに、前記内方吸引を生成するよう前記液体除去アセンブリを構成する請求項44に記載のシステム。
【請求項46】
前記コントローラは、前記フィルタアセンブリを介する前記測定された液体流量が最小閾値未満であるときに、前記衝撃波を付与するよう前記衝撃波アセンブリを構成する請求項44に記載のシステム。
【請求項47】
前記コントローラは、前記液体除去アセンブリが前記内方吸引を生成しないように構成されているときに、前記衝撃波を付与するよう前記衝撃波アセンブリを構成する請求項43に記載のシステム。
【請求項48】
アンカーアセンブリをさらに含み、
前記コントローラは、第1の位置で前記フィルタアセンブリの前記フィルタを固定するように前記アンカーアセンブリを構成可能であり、前記第1の位置は、前記液体混合物を収容する容器の内側の位置であり、
前記コントローラは、前記アンカーアセンブリが前記第1の位置で前記フィルタを固定するよう構成されているときに、前記内方吸引を生成するよう前記液体除去アセンブリを構成可能である請求項43に記載のシステム。
【請求項49】
前記コントローラは、前記第1の位置と第2の位置との間で前記フィルタアセンブリの前記フィルタを動かすように前記アンカーアセンブリを構成可能であり、前記第2の位置は、前記容器の外側の位置であり、
前記コントローラは、前記アンカーアセンブリが前記第2の位置で前記フィルタを固定するよう構成されているときに、前記衝撃波を付与するよう前記衝撃波アセンブリを構成可能である請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
固体を脱水するためのシステムを構成する方法であって、
露出したフィルタと、前記フィルタへ取り付けられた本体とを有するデッドエンド方式でフィルタアセンブリを構成するステップと、ここで、前記フィルタは複数の細孔を有しており、
液体を受け取りおよび排出することが可能な液体出口セクションを提供するステップと、
前記フィルタアセンブリの前記本体と前記液体出口セクションとの間に液体除去アセンブリを接続するステップと、
前記フィルタの前記細孔で内方吸引を選択的に適用するように前記液体除去アセンブリを構成するステップと、
前記フィルタへ衝撃波を選択的に付与するように衝撃波アセンブリを構成するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項51】
前記フィルタアセンブリを介する液体流量を測定するように、流量計を構成するステップをさらに含む請求項50に記載の方法。
【請求項52】
コントローラを提供するステップをさらに含み、
前記コントローラは、前記内方吸引を選択的に適用するように前記液体除去アセンブリを構成可能である請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記コントローラは、前記流量計と繋がって動作可能であり、
前記コントローラは、前記測定された液体流量が最小閾値を超えるときに、前記内方吸引を選択的に適用するよう前記液体除去アセンブリを構成する請求項52に記載の方法。
【請求項54】
さらに、前記コントローラは、前記衝撃波を選択的に付与するように前記衝撃波アセンブリを構成可能である請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記コントローラは、前記測定された液体流量が最小閾値未満であるときに、前記衝撃波を選択的に付与するよう前記衝撃波アセンブリを構成する請求項54に記載の方法。
【請求項56】
当該方法は連続的である請求項50に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願との相互参照)
本願は、2015年9月10日に出願された米国仮特許出願第62/216,972号に対する優先権を主張する。上記出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
(本開示の分野)
本発明は、一般に、汚染された液体混合物を処理および浄化するための方法、システムおよび装置に関し、より詳細には、汚染された液体混合物またはスラッジに含有および/または見られる固体および/または固体粒子を脱水するための方法、システムおよび装置に関する。
【0003】
(本開示の背景)
本発明は、いくつかの実施形態において、汚染された液体混合物中の固体粒子を脱水するための方法およびシステムに関する。脱水プロセスの間、フィルタ目詰まりは、固体粒子の凝集(agglomeration)、蓄積および/またはフロキュレーションによって起こり得る。フィルタ目詰まりは、脱水プロセス効率の低下を引き起こし、システムメンテナンス、エネルギーコスト、労働コスト、フィルタ処分コスト、メンテナンス停止時間およびフィルタ媒体交換コストの増加につながり得る。さらに、フィルタ目詰まりは、ポンプシール、バルブおよびプロセス機器の寿命を低下させ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(概要)
本発明は、いくつかの実施形態において、汚染された液体混合物を処理、脱水、および/または浄化するための方法、システムおよび装置に関する。例えば、方法、システム、装置、およびコントローラは、液体混合物の処理および/または浄化に用いられ、より具体的には、汚染された液体混合物中に含まれる固体および/または固体粒子の脱水における使用のために用いられる。いくつかの実施形態では、方法は、ケミカルフリープロセスを対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、いくつかの実施形態において、液体混合物中の固体粒子を脱水するための方法に関する。方法は、例えば、液体混合物(例えば、固体粒子を含む液体混合物)を受け取るステップを含み得る。方法は、フィルタを液体混合物と接触させるステップを含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、液体混合物中の固体粒子をフィルタで凝集するステップ(またはフロキュレーションするステップ)を含み得る。凝集するステップ(またはフロキュレーションするステップ)は、ケークまたはウェットケーク(例えば、15%より大きい)を形成するように、フィルタを介する液体混合物中の液体の通過を促進するステップ含み得る。凝集するステップ(またはフロキュレーションするステップ)は、フィルタで集まり凝集する(またはフロキュレーションする)ように、液体混合物中の固体粒子の蓄積を促進するステップを含み得る。方法は、衝撃波をフィルタへ付与するステップを含み得る。付与された衝撃波は、凝集した(またはフロキュレーションした)固体粒子をフィルタから除去可能である。方法は、負圧を付与することによって、フィルタで集まりおよび(場合によっては)凝集する(またはフロキュレーションする)ように、フィルタを介する液体混合物中の液体の通過を促進するとともに、液体混合物中の固体粒子の蓄積を促進するステップを含み得る。フィルタで蓄積するステップ前の固体粒子の凝集は必要とされなくてもよく、方法は、固体および/または固体粒子についての脱水するステップを連続的に実行するように、自動化され得る。
【0006】
いくつかの実施形態では、フィルタは、出口セクションへ接続され得る。いくつかの実施形態では、フィルタと出口セクションとの間に負圧を導入することによって、圧力差が付与され得る。いくつかの実施形態によれば、フィルタと出口セクションとの間に液体吸引を導入することによって、圧力差が付与され得る。いくつかの実施形態では、液体混合物が容器に収容され得、容器内へ正圧を導入することによって、圧力差が選択的に付与され得る。いくつかの実施形態によれば、フィルタを通過する液体の流量レートが最小閾値を超えるときに、圧力差が選択的に付与され得る。いくつかの実施形態では、圧力差は、例えば、フィルタで凝集した固体粒子の層の厚さ、コンシステンシーまたは他の特徴に基づいて、選択的に付与され得る。いくつかの実施形態によれば、凝集した固体粒子がフィルタから除去されないときに、圧力差が付与され得る。いくつかの実施形態では、圧力差は、定期的に付与され得る。いくつかの実施形態によれば、凝集した固体粒子は、定期的にフィルタから除去される。いくつかの実施形態では、フィルタは、例えば、液体混合物中の固体粒子のサイズに基づいて、選択され得る。
【0007】
いくつかの実施形態によれば、液体混合物中の固体粒子を脱水するための方法が提供される。方法は、液体混合物(例えば、固体粒子を含む液体混合物)を受け取るステップを含み得る。方法は、液体混合物中にフィルタを懸吊するステップを含み得る。方法は、液体混合物中の固体粒子をフィルタで凝集するステップ(またはフロキュレーションするステップ)を含み得る。凝集するステップ(またはフロキュレーションするステップ)は、フィルタを介する液体混合物中の液体の通過を促進するように、圧力差を付与するステップを含み得る。凝集するステップ(またはフロキュレーションするステップ)は、フィルタでの液体混合物中の固体粒子の収集、堆積、凝集および/またはフロキュレーションを促進するように、圧力差を付与するステップをさらに含み得る。方法は、凝集した(またはフロキュレーションした)固体粒子をフィルタから除去するステップを含み得る。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、フィルタを通過する液体の流量レートが最小閾値未満であるときに、衝撃波が選択的に付与され得る。いくつかの実施形態では、衝撃波は、例えば、フィルタで凝集した固体粒子の厚さ、コンシステンシーまたは他の特徴に基づいて、選択的に付与され得る。いくつかの実施形態によれば、液体混合物中の液体がフィルタを通過していないときに、衝撃波が付与され得る。いくつかの実施形態では、方法は、液体混合物からフィルタを取り出すステップを含み得る。ここで、フィルタが液体混合物から取り出されるときに、衝撃波が付与され得る。いくつかの実施形態によれば、フィルタは出口セクションへ接続され得る。ここで、凝集するステップは、フィルタを通過して出口セクションを通る液体の通過を促進するステップを含む。いくつかの実施形態では、フィルタを介する液体の通過は、液体吸引を適用することによって促進され得る。いくつかの実施形態によれば、フィルタを介する液体の通過は、圧力差を付与することによって促進され得る。いくつかの実施形態では、圧力差は、フィルタと出口セクションとの間に負圧を導入することによって、選択的に付与され得る。いくつかの実施形態によれば、液体混合物は容器に収容され得、圧力差は、容器内へ正圧を導入することによって、選択的に付与され得る。いくつかの実施形態では、フィルタを通過する液体の流量レートが最小閾値を超えるときに、圧力差が選択的に付与され得る。いくつかの実施形態によれば、圧力差は、例えば、フィルタで凝集した固体粒子の厚さ、コンシステンシーまたは他の特徴に基づいて、選択的に付与され得る。いくつかの実施形態では、フィルタを介する液体の通過は、定期的に促進され得る。いくつかの実施形態によれば、衝撃波は、定期的に付与され得る。いくつかの実施形態によれば、フィルタは、例えば、液体混合物中の固体粒子のサイズに基づいて、選択され得る。
【0009】
本発明は、いくつかの実施形態において、液体混合物中の固体粒子を脱水するためのシステムに関する。システムは、デッドエンド方式で構成されたフィルタアセンブリを含み得る。フィルタアセンブリは、フィルタを含み得る。フィルタは、外向きの外面と、反対に内向きの内面とを含み得る。フィルタはまた、複数の細孔を含み得る。複数の細孔は、液体がフィルタを通過することを可能とし得る。複数の細孔はまた、1つ以上の固体粒子がフィルタを通過することを防止可能とし得る。システムは、液体除去アセンブリを含み得る。液体除去アセンブリは、フィルタの細孔で内方吸引(inwardly-directed suction)を生成するように構成され得る。システムは、衝撃波アセンブリを含み得る。衝撃波アセンブリは、フィルタと繋がり得る。衝撃波アセンブリは、衝撃波をフィルタへ付与するように構成され得る。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、フィルタは、固体粒子を有する液体混合物中に懸吊され得、液体除去アセンブリは、フィルタの細孔を介しての液体混合物中の液体の通過を促進するとともに、フィルタの外面で集まり凝集するように液体混合物中の固体粒子の蓄積を促進する内方吸引を生成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、衝撃波アセンブリは、フィルタの外面から凝集した固体粒子を除去するように構成され得る。いくつかの実施形態によれば、システムは、フィルタアセンブリを通過する液体の流量レートを測定可能な液体流量計を含み得る。いくつかの実施形態によれば、衝撃波アセンブリは、液体の流量レートが最小閾値未満であるときに、衝撃波をフィルタへ付与するよう構成され得る。いくつかの実施形態によれば、システムは、フィルタアセンブリへ接続された液体出口セクションを含み得、液体出口セクションは、フィルタアセンブリを通過する液体を排出可能である。いくつかの実施形態では、液体除去アセンブリは、フィルタアセンブリと液体出口セクションとの間に導入された液体吸引を含み得る。いくつかの実施形態では、システムは、液体混合物を収容するための容器を含み得る。ここで、内方吸引は、容器内へ正圧を導入することによって生成された圧力差である。いくつかの実施形態によれば、液体除去アセンブリは、液体の流量レートが最小閾値を超えるときに、内方吸引を生成するよう構成され得る。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、液体除去アセンブリは、衝撃波アセンブリが衝撃波をフィルタへ付与しないときに、内方吸引を生成し得る。いくつかの実施形態では、フィルタはセラミック膜である。いくつかの実施形態によれば、システムは、コントローラを含み得、コントローラは、内方吸引を生成するように液体除去アセンブリを構成可能かつ、衝撃波を付与するように衝撃波アセンブリを構成可能である。いくつかの実施形態では、コントローラは液体流量計と繋がり得、液体流量計はフィルタアセンブリを介する液体のフローを測定可能である。いくつかの実施形態によれば、コントローラは、フィルタアセンブリを介する測定された液体流量が最小閾値を超えるときに、内方吸引を生成するよう液体除去アセンブリを構成し得る。いくつかの実施形態では、コントローラは、フィルタアセンブリを介する測定された液体流量が最小閾値未満であるときに、衝撃波を付与するよう衝撃波アセンブリを構成する。いくつかの実施形態によれば、コントローラは、液体除去アセンブリが内方吸引を生成しないように構成されているときに、衝撃波を付与するよう衝撃波アセンブリを構成し得る。いくつかの実施形態では、システムは、アンカーアセンブリをさらに含み得る。ここで、コントローラは、第1の位置でフィルタアセンブリのフィルタを固定するようにアンカーアセンブリを構成可能であり、第1の位置は、液体混合物を収容する容器の内側の位置である。また、コントローラは、アンカーアセンブリが第1の位置でフィルタを固定するよう構成されているときに、内方吸引を生成するよう液体除去アセンブリを構成可能である。いくつかの実施形態によれば、コントローラは、第1の位置と第2の位置との間でフィルタアセンブリのフィルタを動かすようにアンカーアセンブリを構成可能であり、第2の位置は、容器の外側の位置である。いくつかの実施形態では、コントローラは、アンカーアセンブリが第2の位置でフィルタを固定するよう構成されているときに、衝撃波を付与するよう衝撃波アセンブリを構成可能である。
【0012】
固体粒子を含む液体混合物を脱水するための方法は、いくつかの実施形態によれば、デッドエンド方式でフィルタアセンブリを構成するステップを含み得る。フィルタアセンブリは、露出したフィルタと、フィルタへ取り付けられた本体とを含み得る。フィルタは複数の細孔を有する。方法は、液体出口セクションを提供するステップを含む。液体出口セクションは、液体を受け取りおよび排出することが可能である。方法は、フィルタアセンブリの本体と液体出口セクションとの間に液体除去アセンブリを接続するステップを含む。方法は、液体除去アセンブリを構成するステップをさらに含む。液体除去アセンブリは、フィルタの細孔で内方吸引を選択的に適用するように構成され得る。方法は、衝撃波アセンブリを構成するステップをさらに含み得る。衝撃波アセンブリは、フィルタへ衝撃波を選択的に付与するように構成され得る。
【0013】
システムは、いくつかの実施形態では、フィルタアセンブリを介する液体流量を測定する流量計を含み得る。いくつかの実施形態によれば、システムは、コントローラを提供するステップを含み得る。ここで、コントローラは、内方吸引を選択的に適用するように液体除去アセンブリを構成可能である。いくつかの実施形態では、コントローラは、流量計と繋がって動作可能であり、コントローラは、測定された液体流量が最小閾値を超えるときに、内方吸引を選択的に適用するよう液体除去アセンブリを構成し得る。いくつかの実施形態によれば、コントローラは、さらに、衝撃波を選択的に付与するように衝撃波アセンブリを構成可能である。いくつかの実施形態では、コントローラは、測定された液体流量が最小閾値未満であるときに、衝撃波を選択的に付与するよう衝撃波アセンブリを構成し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
(図面の簡単な説明)
本発明のいくつかの実施形態は、本明細書および添付の図面を一部参照することによって理解される。
図1Aは、本発明の特定の例示的実施形態による、汚染された液体混合物中の固体および/または固体粒子を脱水することを使用目的としたシステムの断面図である。
図1Bは、本発明の特定の例示的実施形態による、2つ以上のフィルタを有する、汚染された液体混合物中の固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムの断面図である。
図1Cは、本発明の特定の例示的実施形態による、汚染された液体混合物中の固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムの断面図である。
図1Dは、本発明の特定の例示的実施形態による、汚染された液体混合物中の固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムの断面図である。
図1Eは、本発明の特定の例示的実施形態による、汚染された液体混合物中の固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムの断面図である。
図1Fは、本発明の特定の例示的実施形態による、汚染された液体混合物中の固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムの断面図である。
図2Aは、本発明の特定の例示的実施形態による、第1のポジションにアンカーアセンブリおよびフィルタを有する、汚染された液体混合物中の固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムの断面図である。
図2Bは、本発明の特定の例示的実施形態による、第2のポジションにアンカーアセンブリおよびフィルタを有する、汚染された液体混合物中の固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムの断面図である。
図3は、本発明の特定の例示的実施形態による、汚染された液体混合物中の固体および/または固体粒子を脱水するための方法を示す。
図4は、本発明の特定の例示的実施形態による、汚染された液体混合物中の固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムを構成する方法を示す。
【0015】
(詳細な説明)
(固体および/または固体粒子を脱水するためのシステム(例えば、要素100))
図1A〜
図1Fは、とりわけ、汚染された液体混合物に含まれる固体および/または固体粒子を脱水することを使用目的としたシステム100の例示的実施形態を示す。システム(例えば、要素100)は、1つ以上のフィルタアセンブリ(例えば要素110)、1つ以上の液体除去アセンブリ(例えば要素120)、および1つ以上の衝撃波アセンブリ(例えば要素130)を含む。いくつかの実施形態では、システム100は、ケミカルフリープロセスを用いて、固体および/または固体粒子の脱水するステップを実行してもよい。本明細書では、図の参照および/または図中の参照番号は、本明細書に含まれる教示が実施され得る例示的実施形態を単に参照したものであることを理解されたい。また、そのような参照は、本明細書に含まれる教示をそのような参照および/または図に限定するものとして考慮または解釈されるべきではない。
【0016】
(フィルタアセンブリ(例えば、要素110))
システム100は、1つ以上のフィルタアセンブリ110を含む。1つ以上のフィルタアセンブリ110は、セラミック膜112等の1以上のフィルタ112を含む。
図1A〜
図1Fに示すように、1つ以上のフィルタアセンブリ110は、容器102に収容された(または受け取られたまたは含まれた)液体混合物と共にまたはその液体混合物中で使用する等のために、「デッドエンド」方式("dead-end" manner)で、構成可能または構成される。1つ以上のフィルタアセンブリ110は、1つ以上のフィルタ112が液体混合物104に浸漬される(または沈められる、または導入される、または懸吊される)ときに、1つ以上のフィルタ112が液体混合物104に直接さらされるように、外側配置において構成されてもよい。動作中、とりわけ、液体混合物104の量(深さなど)、容器102のサイズまたは形状等に基づいて、1つ以上のフィルタ112が、液体混合物中に懸吊され、容器102の底面に載置され、容器102の上部付近に位置決めされ、および/または選択的または動的に移動されるような方法で、1つ以上のフィルタ112は浸漬されてもよい。
【0017】
図1Fの断面図に示すように、1つ以上のフィルタアセンブリ110の1つ以上のフィルタ112は、外向きの外面112aと、外面とは反対に内向きの内面112bとを含む。内向きの内面112bは、例示的実施形態において、出口セクション140に向いていると考えてもよい。
【0018】
1つ以上のフィルタ112は、複数の細孔112c等を含んでいてもよい。細孔112cは、液体がフィルタ112を(例えば、外向きの外面112a近くの領域112a'から内向きの内面112b近くの領域112b'へ)通過可能になっていてもよい。1つ以上のフィルタ112の細孔112cは、さらに、1つ以上の固体粒子106がフィルタ112を通過することを防止可能となっていてもよい。例示的実施形態では、そのような固体粒子106は、液体混合物104中の液体がフィルタ112を通過するとき、1つ以上のフィルタ112の外向きの外面112aで集まり凝集(またはフロキュレーション)して、より大きなサイズの固体粒子(またはマクロ粒子)を形成する。このような助長(encouraging)は、「液体除去アセンブリ(例えば、要素120)」および「固体および/または固体粒子を脱水するための方法(例えば、方法300)」のセクションならびに本明細書でさらに論じられる。
【0019】
細孔112cは、例示的実施形態において、任意の形状、サイズ、寸法、量、および/または分離間隔である。細孔112c(すなわち、フィルタ112)のサイズ(および/または形状および/または量および/または間隔)は、とりわけ、液体混合物104に含まれる固体粒子106の既知または予測されるサイズ(最小、平均、中間等の値であり得る)、寸法、量、密度、および/または形状に基づいて、選択されてもよい。例えば、細孔112cの直径は、約0.05〜1ミクロンであってもよい。
【0020】
フィルタ112は、任意の形状および/または量で形成される。例えば、1つ以上のフィルタ112は、
図1A、1Cおよび1Eに示すように、実質的に平坦な長方形状のフィルタ112であってもよい。1つ以上のフィルタ112は、
図1Bに示すように、実質的に円筒形であってもよい。1つ以上のフィルタ112は、
図1Eに示すように、実質的に円形状であってもよい。1つ以上のフィルタ112は、正方形または立方体形状、楕円形状、六角形状、形状の組合せ、他の幾何形状、不規則形状等を非限定的に含む他の2次元および/または3次元形状で形成されてもよい。
図1Bに示すように、2つ以上のフィルタ112をフィルタアセンブリ110のために設けてもよい。
【0021】
フィルタ112は、所望される任意の形状、寸法(例えば、空孔率(porosity))および/またはサイズを有する。フィルタ112の形状、寸法および/またはサイズの選択は、1つ以上の考慮事項(例えば、処理される液体混合物104の総量(または深さ、体積、濃度など)、液体混合物104中の固体粒子106の総量、および/または、液体混合物104を受け取り収容するのに使用される容器102のサイズ、形状および/または寸法)に基づいていてもよい。容器102の形状の例としては、円筒形状容器102、立方体形状容器102、長方形状容器102、球形状容器102などが挙げられるが、これらに限定されない。フィルタ112の寸法の例としては、約14.3cmの長さ、約24〜48cmの幅および約6mmの深さが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態によれば、液体混合物104中の固体粒子106は、容器102の内向きの内面で凝集(またはフロキュレーション)して、より大きなサイズの固体粒子(またはマクロ粒子)を形成してもよい。容器102の内向きの内面で凝集してより大きなサイズの粒子を形成した固体粒子106は、様々な手段によって除去される。除去する手段は、ダンピング、流出(pouring)、スクレーピング、リフティング、摘出(extracting)、掻出(prying)、スラウィング、および、それらの組合せを含む。
【0022】
フィルタ112は、任意の所望の材料から形成される。 材料組成物の例としては、セラミック(SiC、アルミナ)、チタニアおよびポリマー(polymeric)が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、衝撃波アセンブリ(例えば、衝撃波アセンブリ130)によって提供される衝撃波に対処する能力のために、セラミックが好ましい。
【0023】
図1A〜
図1Fに示すように、1つ以上のフィルタアセンブリ110は、1つ以上のパイプ、チューブ、チャネルなど(以下、「パイプ」という)114を介して、1つ以上の出口セクション140と繋がっている(すなわち、直接的または間接的に接続されるまたは取り付けられる)。パイプ(例えば、パイプ114)は、任意の所望のサイズを有する。例えば、サイズは、容器102で受け取られる液体混合物104の量、所望の処理時間、出口セクション140への所望の液体流量、フィルタ112の特性等を非限定的に含む1つ以上の考慮事項に基づいて、選択されてもよい。パイプ114の例示的な直径は、約0.25〜1cmの間である。例示的実施形態では、
図1A〜
図1Dに示すように、1つ以上のフィルタアセンブリ110は、1つ以上の液体除去アセンブリ120を介して、1つ以上の出口セクション140へ直接的または間接的に接続される。液体除去アセンブリ120は、「液体除去アセンブリ(例えば、要素120)」および「固体および/または固体粒子を脱水するための方法(例えば、方法300)」のセクションならびに本明細書においてさらに論じられる。例示的実施形態では、
図1B〜
図1Dに示すように、1つ以上のフィルタアセンブリ110は、1つ以上のバルブ162を介して、1つ以上の出口セクション140へ直接的または間接的に接続される。バルブ162は、コントロールバルブ、ゲートバルブ、ボールバルブなどを非限定的に含む、当該技術分野で周知の任意の量またはタイプのバルブであってよい。例示的実施形態では、
図1A〜
図1Eに示すように、1つ以上のフィルタアセンブリ110は、1つ以上の液体流量計(liquid flow meter)150を介して、1つ以上の出口セクション140へ直接的または間接的に接続される。
【0024】
図1A〜
図1Fに示すように、1つ以上のフィルタアセンブリ110は、1つ以上のパイプ、チューブ、チャネルなど114および/または116を介して、1つ以上の衝撃波アセンブリ130と繋がるように(すなわち、直接的または間接的に接続するまたは取り付けるように)構成可能である。具体的に、1つ以上のフィルタ112は、1つ以上の衝撃波アセンブリ130へ直接的または間接的に接続され、そのような接続は、1つ以上のバルブ164を介している。バルブ164は、コントロールバルブ、ゲートバルブ、ボールバルブなどを非限定的に含む、当該技術分野で周知の任意の量またはタイプのバルブであってよい。
【0025】
(液体除去アセンブリ(例えば、要素120))
いくつかの実施形態によれば、システム100は、液体除去アセンブリ120を含む。液体除去アセンブリ120は、とりわけ圧力差(例えば負圧および/または吸引力)等を生成(または導入または付与)するように構成可能である。このような圧力差は、フィルタアセンブリ110と出口セクション140との間またはその間の領域内に、減圧(または負圧または吸引力)を生成することによるなどの複数の方法のうちの1つ以上で生成される。例示的実施形態では、液体除去アセンブリ120は、1つ以上のフィルタ112の細孔112cで(細孔112c内および/または細孔112cの周囲に)、また領域112a'および領域112b'ならびにパイプ114およびパイプ116内にも同様、内方吸引(または真空または吸引力)を生成するように構成可能である。本明細書で使用されるように、細孔112cでの内方吸引は、
図1Fに示されるように、出口セクション140の方へ向けられた、より具体的には領域112a'から領域112b'の方へ(および出口セクション140の方へ)向けられた吸引力である。
【0026】
動作中、
図1A〜
図1Fに示すように、1つ以上のフィルタ112が液体混合物104に懸吊されているとき、液体除去アセンブリ120は、1つ以上のフィルタ112を介しての(すなわち、細孔112cを介しての)液体混合物104中の液体の通過を促進するように構成可能である。液体除去アセンブリ120はまた、1つ以上のフィルタ112での(すなわち、1つ以上のフィルタ112の外向きの外面112aでの)液体混合物104中の固体粒子106の集合、堆積、凝集および/またはフロキュレーションを促進するように構成可能である。すなわち、液体除去アセンブリ120は、1つ以上のフィルタ112において、液体混合物104中の固体粒子を凝集(またはフロキュレーション)するように構成可能であり、そのような凝集(またはフロキュレーション)は、とりわけ、1つ以上のフィルタ112を介する液体混合物104中の液体の通過の助長(encouraging)または促進(potentiating)、差圧の付与、および/または内方吸引の適用によって実行されてもよい。例示的実施形態では、液体除去アセンブリ120は、ポンプ、バキューム、コンプレッサなどであってもよい。
【0027】
いくつかの実施形態によれば、液体除去アセンブリは、真空度(vacuum strength)を修正するように構成されてもよい。真空度を修正することは、いくつかの実施形態では、動作中に、ケークの厚さ、コンシステンシーまたは別の特徴を予め選択および/または調整可能とする。いくつかの実施形態では、より高い真空度は、より厚いケークをもたらす。いくつかの実施形態によれば、より低い真空度は、より薄いケークをもたらす。いくつかの実施形態によれば、より高い真空度は、よりドライなケークをもたらす。いくつかの実施形態によれば、より高い真空度はまた、よりコンパクトなケークをもたらす。いくつかの実施形態では、より低い真空度は、よりウェットなケークをもたらす。いくつかの実施形態によれば、より低い真空度は、より多いケークをもたらす。
【0028】
また、
図1Eに示すように、容器102内へ正圧を導入するよう液体除去アセンブリ120を構成することによって、液体除去アセンブリ120は、容器102の内部と、1つ以上のフィルタアセンブリ110および出口セクション140の間の領域との間に圧力差を生成してもよい。例示的実施形態では、容器102は、気密の方法等で実質的に封止(すなわち気密封止)されてもよく、正圧は、液体混合物104中の固体粒子106が1つ以上のフィルタ112で(すなわち、1つ以上のフィルタ112の外向きの外面112aで)集まり凝集(またはフロキュレーション)するように、1つ以上のフィルタ112を介する(すなわち、細孔112cを介する)液体混合物104中の液体の通過を促進可能である。
【0029】
例示的実施形態では、液体除去アセンブリ120は、とりわけ、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120および/または出口セクション140を通過する液体の測定された流量レートの考慮事項に基づいて、圧力差、内方吸引を生成および/または維持し、1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過を促進し、および/または、1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)するように固体粒子106の蓄積を促進する。測定された流量レートは、例示的実施形態では、リアルタイム測定(real-time measure)、平均または中間値測定(average or mean value measure)、最小(または最大)値測定などであってもよい。例えば、液体除去アセンブリ120は、1つ以上の流量計150が、最小閾値を少なくとも超えるリアルタイムまたは最小液体流量レートを測定するとき、圧力差、内方吸引、液体の通過の助長または促進、および固体粒子106の凝集(またはフロキュレーション)を継続して実行する。いくつかの実施形態では、最小閾値は約0ガロン/分であってもよい。いくつかの実施形態では、とりわけ、圧力、圧力降下、重量、質量、流量、時間などを含む他の測定基準に基づいて、液体除去アセンブリ120は、圧力差、内方吸引を生成および/または維持し、1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過を促進し、および、1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)するように固体粒子106の蓄積を促進する。
【0030】
液体除去アセンブリ120が、圧力差、内方吸引、および/または1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過の助長または促進を継続して実行するので、液体混合物104中の固体粒子106は、1つ以上のフィルタ112で、継続して集まり凝集(またはフロキュレーション)することが本明細書において認められる。これに関して、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120および/または出口セクション140を通過する液体の流量レートは、結果的に減少する。例示的実施形態では、液体除去アセンブリ120は、圧力差、内方吸引、液体の通過の助長または促進、および固体粒子106の凝集(またはフロキュレーション)を継続して実行するように構成可能であり、液体流量レートが最小閾値に達するかまたは下回るときに、その実行を停止する。例示的実施形態では、液体除去アセンブリ120は、所望の値でまたは最小閾値より上に液体流量レートを上昇または維持することを試みるように、測定された液体流量レートに基づいて、液体の流量レートが低減する(または低減される)とき、圧力差、内方吸引、および/または液体の通過の助長または促進を選択的または動的に調整する(例えば増加させる)ように構成可能である。
【0031】
例示的実施形態では、液体除去アセンブリ120は、とりわけ、1つ以上のフィルタ112(すなわち、1つ以上のフィルタ112の外向きの外面112a)で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の考慮事項に基づいて、圧力差、内方吸引、1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子106の蓄積の促進を実行する。1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の考慮事項は、例示的実施形態では、リアルタイム考慮事項、平均または中間考慮事項、最小(または最大)考慮事項などであってもよい。例えば、1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の厚さ(平均、中間、最大など)が、所定の最大閾値に達するまで、液体除去アセンブリ120は、圧力差、内方吸引、液体の通過の助長または促進、および/または固体粒子106の凝集(またはフロキュレーション)を継続して実行する。最大閾値の例は、約0.5〜10mmである。別の例として、1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の層が所定のコンシステンシーに達するまで、液体除去アセンブリ120は、圧力差、内方吸引、液体の通過の助長または促進、および/または固体粒子106の凝集(またはフロキュレーション)を実行する。1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の考慮事項は、任意の所望の方法で実行される。例えば、目視検査、測定された液体流量レート、圧力、圧力差、重量、質量、流量、時間などが評価に含まれる。
【0032】
衝撃波アセンブリ130が、凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106を1つ以上のフィルタ112から除去しないように構成されているときに、液体除去アセンブリ120は、圧力差、内方吸引、1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子106の蓄積の促進を実行してもよい。例示的実施形態では、液体除去アセンブリ120は、定期的、間欠的、計画的または無作為に、あるいは目視検査に基づいて、前述の圧力差、内方吸引、1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子106の蓄積の促進を実行する。
【0033】
(衝撃波アセンブリ(例えば、要素130))
いくつかの実施形態では、システム100は衝撃波アセンブリ130を含む。衝撃波アセンブリ130は、とりわけ衝撃波(または動的衝撃)等を生成(および/または導入、付与等)するように構成可能であり、そのような衝撃波は、1つ以上のフィルタ112および/または1つ以上のフィルタアセンブリ110へ付与される。衝撃波アセンブリ130は、当技術分野で周知の複数の方法のうちの1つ以上で衝撃波を生成(および/または導入、付与等)する。いくつかの実施形態では、衝撃波は、垂直配向または実質的垂直配向フィルタ112および/またはフィルタアセンブリ110へ付与される。垂直配向は、脱水された固体がフィルタ(例えば、フィルタ112)から分離および/または落下することを容易または可能にする。
【0034】
動作中、1つ以上のフィルタ112が液体混合物104中に懸吊され、固体粒子106が1つ以上のフィルタ112で(すなわち、1つ以上のフィルタ112の外向きの外面112aで)集まり凝集(またはフロキュレーション)しているとき、
図1Fに示されるように、衝撃波アセンブリ130は、1つ以上のフィルタ112へ衝撃波を付与して、集まり凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106が1つ以上のフィルタ112から除去されるように構成可能である。例示的実施形態では、衝撃波アセンブリ130は、付与された圧力を受け取り、衝撃波を生成するとともに、付与された衝撃波の持続時間を制御することができる。例示的実施形態において、衝撃波アセンブリ130は、1つ以上のフィルタ112および/または1つ以上のフィルタアセンブリ110へ付与される衝撃波の大きさを制御可能である。例えば、衝撃波アセンブリ130は、低エネルギー衝撃波、高エネルギー衝撃波、低および高エネルギー衝撃波の間で変動したもの等を付与するように構成可能である。
【0035】
いくつかの実施形態によれば、衝撃波アセンブリは、衝撃波パルスの周波数を修正するように構成可能である。いくつかの実施形態では、衝撃波アセンブリは、衝撃波パルスによって付与される圧力を修正するように構成されてもよい。動作中、衝撃波の周波数および/または圧力を修正することにより、いくつかの実施形態では、ケークの厚さ、コンシステンシーまたは別の特徴を予め選択および/または調整することができる。いくつかの実施形態では、衝撃波パルスのより高い周波数は、より薄いケークをもたらす。いくつかの実施形態によれば、衝撃波パルスのより低い周波数は、より厚いケークをもたらす。いくつかの実施形態によれば、より低い圧力の衝撃波は、より厚いケークをもたらす。いくつかの実施形態では、高圧の衝撃波は、より薄いケークをもたらす。いくつかの実施形態では、衝撃波パルスのより大きな周波数および/またはより大きな衝撃波パルス圧力は、より薄いケークをもたらす。いくつかの実施形態によれば、衝撃波パルスのより低い周波数および/またはより低い衝撃波パルス圧力は、より厚いケークをもたらす。いくつかの実施形態では、衝撃波パルス圧力を選択して、プレートフィルタ(例えば、平板フィルタ)への過度のストレスまたは損傷を避けるようにしてもよい。
【0036】
例示的実施形態では、とりわけ、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120および/または出口セクション140を通過する液体の測定された流量レートの考慮事項に基づいて、衝撃波アセンブリ130は、1つ以上のフィルタ112へ衝撃波を付与するように構成可能である。測定された流量レートは、例示的実施形態では、リアルタイム測定(real-time measure)、平均または中間値測定(average or mean value measure)、最小(または最大)値測定などであってもよい。例えば、衝撃波アセンブリ130は、1つ以上の流量計150が、最小閾値未満となるリアルタイムまたは最小液体流量レートを測定するとき、衝撃波を1つ以上のフィルタ112へ付与する。例示的実施形態では、最小閾値は約0ガロン/分であってもよい。
【0037】
液体除去アセンブリ120が、圧力差、内方吸引、および/または1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過の助長または促進を継続して実行するので、液体混合物104中の固体粒子106は、1つ以上のフィルタ112で、継続して集まり凝集(またはフロキュレーション)し、また、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120および/または出口セクション140を通過する液体の流量レートは、結果的に減少することが本明細書において認められる。例示的実施形態では、衝撃波アセンブリ130は、衝撃波を1つ以上のフィルタ112へ選択的または動的に付与して、1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106を除去することができ、液体除去アセンブリ120が、圧力差、内方吸引、および/または1つ以上のフィルタ112を通過する液体の助長を継続して実行することを可能とする。
【0038】
例示的実施形態では、とりわけ、1つ以上のフィルタ112(すなわち、1つ以上のフィルタ112の外向きの外面112a)で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の考慮事項に基づいて、衝撃波アセンブリ130は、衝撃波を1つ以上のフィルタ112へ選択的または動的に付与可能である。1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の考慮事項は、例示的実施形態では、リアルタイム考慮事項、平均または中間考慮事項、最小(または最大)考慮事項などであってもよい。例えば、1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の厚さ(平均、中間、最大など)が、所定の最大閾値に達するとき、衝撃波アセンブリ130は、衝撃波を1つ以上のフィルタ112へ選択的に付与してもよい。最大閾値の例は、約0.5〜10mmである。別の例として、1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の層が所定のコンシステンシーに達するとき、衝撃波アセンブリ130は、衝撃波を1つ以上のフィルタ112へ選択的に付与してもよい。1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の考慮事項は、目視検査、測定された液体流量レート、圧力、圧力降下、重量、質量、流量、時間を含む他の測定基準などを非限定的に含む、複数の他の方法のうちの1つ以上で実行されてもよい。
【0039】
また、圧力差、内方吸引、1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子106の蓄積の促進を実行しないように液体除去アセンブリ120が構成されているとき、衝撃波アセンブリ130は、衝撃波を1つ以上のフィルタ112へ選択的または動的に付与するように構成されてもよい。例示的実施形態では、また、1つ以上のフィルタ112が液体混合物104中に懸吊されていないときに(1つ以上のフィルタ112が液体混合物104および/または容器102から除去されているときや、容器202内の液体混合物104が実質的に除去されているときなどに)、衝撃波アセンブリ130は、衝撃波を1つ以上のフィルタ112へ選択的または動的に付与するように構成されてもよい。
【0040】
例示的実施形態では、定期的、間欠的、計画的または無作為に、あるいは目視検査に基づいて、衝撃波アセンブリ130は、衝撃波を1つ以上のフィルタ112へ選択的または動的に付与するように構成されてもよい。
【0041】
(コントローラ(例えば、要素160))
いくつかの実施形態では、システム100はコントローラ160を含む。コントローラ160は、システム100の1つ以上の要素と繋がるように動作可能な任意のデバイスであり、ネットワークコンピューティング環境におけるコンピューティングデバイス、通信デバイス、仮想マシン、コンピュータ、ノード、インスタンス、ホストまたはマシンを含む。
【0042】
コントローラ160は、非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されたロジックを含み、コントローラ160、および/またはコントローラ160の(または関連付けられた)プロセッサによって実行されるときに、本明細書で説明されるような、1つ以上の動作、構成アクション(configuring actions)、および/またはシステム200の1つ以上の要素とのコミュニケーションを実行可能である。例えば、コントローラ160は、フィルタアセンブリ110、液体除去アセンブリ120、衝撃波アセンブリ130、出口セクション140、流量計150、バルブ162、バルブ164、バルブ166、および/またはアンカーアセンブリ200のうちの1つ以上とコミュニケーションおよび/または構成可能である。
【0043】
いくつかの実施形態では、コントローラ160は、液体が、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、1つ以上のパイプ114および116、1つ以上の液体除去アセンブリ120、1つ以上の流量計150、および/または1つ以上の出口セクション140を通過することを制御可能であり、同様に、固体粒子106が、1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)することを制御可能である。例えば、コントローラ160は、本明細書において、上述したように、圧力差、内方吸引、1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子106の蓄積の促進を実行するように液体除去アセンブリ120を構成可能である。これに関して、コントローラ160は、とりわけ、流量計150と繋がり、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120、および/または出口セクション140を通過する液体の測定された流量レートを得て、それに応じて、コントローラ160は、液体除去アセンブリ120の実行を開始、停止または調整してもよい。また、コントローラ160は、衝撃波アセンブリ130と繋がり、衝撃波が1つ以上のフィルタ112へ付与されているか否かを決定して、それに応じて、コントローラ160は、液体除去アセンブリ120の実行を開始、停止または調整してもよい。また、コントローラ160は、バルブ162、164および/または166と繋がり、液体除去アセンブリ120が動作しているときに(必要であれば)、衝撃波アセンブリ130が衝撃波を付与しないことを確実にしてもよい。また、コントローラ160は、アンカーアセンブリ200と繋がり、1つ以上のフィルタ112が、第1の位置、第2の位置もしくは他の位置にあるかどうか、または、1つ以上のフィルタ112が、容器102内の他の位置で、選択的または動的に動かされているかおよび/または固定されているかどうかを決定して、それに応じて、コントローラ160は、液体除去アセンブリ120の実行を開始、停止または調整してもよい。
【0044】
いくつかの実施形態によれば、コントローラ160は、1つ以上のフィルタ112で集められ凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の除去を制御可能である。例えば、コントローラ160は、本明細書において、上述したように、衝撃波を1つ以上のフィルタ112へ付与するように、衝撃波アセンブリ130を構成可能である。これに関して、コントローラ160は、とりわけ、流量計150と繋がり、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120、および/または出口セクション140を通過する液体の測定された流量レートを得て、それに応じて、コントローラ160は、衝撃波アセンブリ130の実行を開始、停止または調整(例えば付与される衝撃波の大きさを増減するように)してもよい。また、コントローラ160は、液体除去アセンブリ120と繋がり、液体除去アセンブリ120が、圧力差、内方吸引、1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子106の蓄積の促進を実行しているか否かを決定して、それに応じて、コントローラ160は、液体除去アセンブリ120の実行を開始、停止または調整してもよい。また、コントローラ160は、バルブ162、164および/または166と繋がり、衝撃波アセンブリ130が動作しているときに(必要であれば)、液体除去アセンブリ120が、圧力差、内方吸引、および/または1つ以上のフィルタ112を通過する液体および1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子106の助長を実行していないことを確実にしてもよい。また、コントローラ160は、アンカーアセンブリ200と繋がり、1つ以上のフィルタ112が、第1の位置、第2の位置もしくは他の位置にあるかどうか、または、1つ以上のフィルタ112が、容器102内の他の位置で、選択的または動的に動かされているかおよび/または固定されているかどうかを決定して、それに応じて、コントローラ160は、衝撃波アセンブリ130の実行を開始、停止または調整してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、コントローラ160は、本明細書において、上述したような、第1の位置、第2の位置および/または他の位置でのまたはそれらの間での1つ以上のフィルタ112の移動および/または固定、および/または、容器102内の他の位置における1つ以上のフィルタ112の選択的または動的な移動および/または固定を制御可能である。例えば、コントローラ160は、1つ以上のフィルタ112を第1の位置で固定するように、アンカーアセンブリ200を構成可能であってもよい。また、コントローラ160は、1つ以上のフィルタ112を第2の位置で固定するように、アンカーアセンブリ200を構成可能であってもよい。また、コントローラ160は、第1の位置と第2の位置との間で1つ以上のフィルタ112を動かすように、アンカーアセンブリ200を構成可能であってもよい。また、コントローラ160は、1つ以上のフィルタ112を他の位置で固定するように、アンカーアセンブリ200を構成可能であってもよい。例えば、コントローラ160は、容器102内の他の位置において1つ以上のフィルタ112を選択的または動的に移動および/または固定するように、アンカーアセンブリ200を構成可能である。
【0046】
いくつかの実施形態によれば、1つ以上のフィルタ112および/または1つ以上のフィルタアセンブリ110が、容器102の外側の位置(たとえば第2の位置)、および/または、(1つ以上のフィルタ112が液体混合物104中に懸吊されていない)他の位置にあるとき、コントローラ160は、圧力差、内方吸引、1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子106の蓄積の促進を継続して実行するように、液体除去アセンブリ120を制御可能である。そうすることで、1つ以上のフィルタ112の細孔112cからの液体がさらに除去され、形成されたケークまたはウェットケーク(すなわち、1つ以上のフィルタ112で凝集またはフロキュレーションした固体粒子)がさらに乾燥され、また、衝撃波アセンブリ130によって付与された衝撃波が、(液体またはより多くの液体を介するのではなく)空気またはより多くの空気を介して提供される。いくつかの実施形態によれば、コントローラ160は、衝撃波アセンブリ130によって付与される衝撃波が、衝撃波アセンブリ130から1つ以上のフィルタ112へ進む必要がある距離を低減可能である。例えば、コントローラ160は、いくつかの実施形態によれば、衝撃波アセンブリ130が1つ以上のフィルタ112へより近づくように、および/または、衝撃波アセンブリ130と1つ以上のフィルタ112との間でパイプ114および/または116が短くなるように、動作可能である。
【0047】
(アンカーアセンブリ(例えば、要素200))
図2Aおよび
図2Bは、アンカーアセンブリ200を含むシステム220の例示的実施形態を示す。例示的実施形態では、アンカーアセンブリ200は、1つ以上のフィルタ212、1つ以上のフィルタアセンブリ210、容器202、および/または安全なベースに固定可能である。動作中、アンカーアセンブリ200は、
図2Aに示すように、第1の位置(またはポジション)で確実に位置決めされる1つ以上のフィルタ212を固定するように構成可能である。第1の位置は、容器202の内側の位置、および/または、容器202が液体混合物204を受け取り収容するときに、1つ以上のフィルタ212が液体混合物204中に懸吊される位置である。アンカーアセンブリ200は、
図2Bに示すように、第2の位置(またはポジション)に確実に位置決めされる1つ以上のフィルタ212を固定するようさらに構成可能である。第2の位置は、容器202の外側の位置、および/または、容器202が液体混合物204を受け取り収容するときに、1つ以上のフィルタ212が液体混合物204中に懸吊されていない位置である。アンカーアセンブリ200は、第1の位置と第2の位置との間で1つ以上のフィルタ212を移動させるようさらに構成可能である。アンカーアセンブリ200は、容器202内の位置等の他の位置に確実に位置決めされる1つ以上のフィルタ212を選択的または動的に移動および/または固定するようにさらに構成可能である。そのような選択的または動的な移動および/または固定は、とりわけ、容器202内の液体混合物204の量(深さなど)、容器202の形状またはサイズ、測定された液体流量レート、1つ以上のフィルタ212で集められ凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子206の量、固体粒子206が集まり凝集(またはフロキュレーション)している1つ以上のフィルタ212での位置などに基づく。
【0048】
動作中、アンカーアセンブリ200が第1の位置で1つ以上のフィルタ212を固定するときに、液体除去アセンブリ220は、圧力差、内方吸引、1つ以上のフィルタ212を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ212で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子206の蓄積の助長または促進を実行するように構成されてもよい。さらに、
図1A〜
図1Eおよび
図2A〜
図2Bに示すように、凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子(例えば、106)が容器(例えば、102、202)の底部に提供されることが望まれる状況等において、アンカーアセンブリ200が第1の位置で1つ以上のフィルタ(例えば、112、212)を固定するときに、衝撃波アセンブリ(例えば、130)は、衝撃波を1つ以上のフィルタ(例えば、112、212)へ選択的に付与するように構成されてもよい。また、
図2Bに示されるように、凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子206が、除去され、別個の容器210または場所に提供されることが望まれる状況等において、アンカーアセンブリ200が1つ以上のフィルタ212を第1の位置で固定するときに、衝撃波アセンブリ130は、衝撃波を1つ以上のフィルタ212へ付与しないように選択的に構成されてもよい。
【0049】
第2の位置に関して、衝撃波アセンブリ230が衝撃波を1つ以上のフィルタ212へ付与する前に、1つ以上のフィルタ212で集められた凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子206を囲む水またはその湿気が低減されることが望まれる状況等において、アンカーアセンブリ200が1つ以上のフィルタ212を第2の位置で固定するときに、液体除去アセンブリ220は、圧力差、内方吸引、フィルタ212を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ212で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子206の蓄積の促進を短時間実行するように構成されてもよい。また、
図2Bに示されるように、1つ以上のフィルタ212で集められた凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子206が、除去され、別個の容器210または場所に提供されることが望まれる状況等において、アンカーアセンブリ200が1つ以上のフィルタ212を第2の位置で固定するときに、液体除去アセンブリ220は、圧力差、内方吸引、フィルタ212を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ212で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子206の蓄積の促進を実行しないように選択的に構成されてもよい。また、衝撃波アセンブリ230は、アンカーアセンブリ200が1つ以上のフィルタ212を第2の位置で固定するときに、衝撃波をフィルタ212へ付与するように選択的に構成されてもよい。
【0050】
容器202内における1つ以上のフィルタ212の選択的または動的な移動に関して、本明細書において、上述したように、1つ以上のフィルタ212が容器202内で選択的または動的に動かされるときに、液体除去アセンブリ220は、圧力差、内方吸引、1つ以上のフィルタ212を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ212で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子206の蓄積の促進を実行するように選択的に構成されてもよい。さらに、
図1A〜
図1Eに示すように、凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子206が容器202の底部に提供されることが望まれる状況等において、1つ以上のフィルタ212が容器202内で選択的または動的に動かされるときに、衝撃波アセンブリ230は、衝撃波を1つ以上のフィルタ212へ付与するように選択的に構成されてもよい。また、
図2Bに示されるように、凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子206が、除去され、別個の容器210または場所に提供されることが望まれる状況等において、1つ以上のフィルタ212が容器202内で選択的または動的に動かされるときに、衝撃波アセンブリ230は、衝撃波を1つ以上のフィルタ212へ付与しないように選択的に構成されてもよい。
【0051】
(固体および/または固体粒子を脱水するための方法(例えば、方法300))
図3に示すように、固体および/または固体粒子を脱水するための方法300は、本明細書において、上述したように、液体混合物104を受け取るステップ(例えば、アクション302)を含む。液体混合物104は、容器102等において受け取られる。液体混合物104は、固体粒子106を含む。いくつかの実施形態では、方法300は、ケミカルフリープロセスを対象とする。
【0052】
方法300は、本明細書において、上述したように、液体混合物104中に、1つ以上のフィルタアセンブリ110の1つ以上のフィルタ112を懸吊するステップ(例えば、アクション304)をさらに含む。1つ以上のフィルタ112は、複数の方法のうちの1つ以上の方法で、所定の位置(第1の位置)に懸吊されるとともに、固定されてもよい。例えば、1つ以上のフィルタ112は、容器102の一部および/または容器102のカバーに固定される。1つ以上のフィルタ112は、アンカーアセンブリ200によって固定されてもよい。また、1つ以上のフィルタ112は、容器102内の他の位置へ移動および/または固定されてもよく、これは、例示的実施形態では、アンカーアセンブリ200によって実行される。
【0053】
方法300は、1つ以上のフィルタ112で、液体混合物104中の固体粒子106を凝集(またはフロキュレーション)するステップ(例えば、アクション306)をさらに含む。そのような凝集(またはフロキュレーション)するステップ(例えば、アクション306)は、本明細書において、上述したように、液体除去アセンブリ120によって実行されてもよい。凝集(またはフロキュレーション)するステップは、フィルタ112を介する液体混合物104中の液体の通過を助長または促進するステップ、および、1つ以上のフィルタ112で(すなわち、1つ以上のフィルタ112の外向きの外面112aで)集まり凝集(またはフロキュレーション)する液体混合物104中の固体粒子106の蓄積を促進するステップを含む。凝集(またはフロキュレーション)するステップは、1つ以上のフィルタ112を介する液体混合物104中の液体の通過を促進するように、圧力差を付与するステップと、1つ以上のフィルタ112で(すなわち、1つ以上のフィルタ112の外向きの外面112aで)集まり凝集(またはフロキュレーション)する液体混合物104中の固体粒子106の蓄積を促進するステップとを含む。凝集(またはフロキュレーション)するステップは、1つ以上のフィルタ112の細孔112cで(細孔112c内および/または細孔112cの周囲に)、また領域112a'および領域112b'ならびにパイプ114およびパイプ116内にも同様、内方吸引(または真空または吸引力)を適用するステップを含む。圧力差は、本明細書において、上述したように、液体除去アセンブリ120によって付与される。例示的実施形態では、圧力差は、1つ以上のフィルタ112と出口セクション140との間またはその間の領域で、負圧を導入することによって付与される。また、圧力差は、1つ以上のフィルタ112と外部液体出口セクション140との間に液体吸引を導入することによって付与されてもよい。また、いくつかの例示的実施形態では、
図1Eに示すように、容器102内へ正圧を導入することによって圧力差が付与される。圧力差は、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120および/または出口セクション140を介する液体流量の考慮事項に基づいて、選択的に付与されてもよい。例えば、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120および/または出口セクション140を通過する液体の流量レートが、最小閾値を超えるときに、圧力差は選択的に付与される。例示的実施形態では、圧力差は、1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の考慮事項に基づいて、選択的に付与される。例えば、その考慮事項は、1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の厚さの考慮事項を含む。別の例として、その考慮事項は、1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の層のコンシステンシーの考慮事項を含む。いくつかの例示的実施形態では、圧力差は、定期的、間欠的、計画的または無作為に、あるいは目視検査に基づいて、付与される。
【0054】
方法300は、本明細書において、上述したように、凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106を1つ以上のフィルタ112から除去するステップ(例えば、アクション308)をさらに含む。凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106を1つ以上のフィルタ112から除去するステップ(例えば、アクション308)は、衝撃波を1つ以上のフィルタ112へ付与することによって実行される。1つ以上のフィルタ112に対する衝撃波のそのような付与は、衝撃波アセンブリ130によって実行される。衝撃波は、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120および/または出口セクション140を介する液体流量の考慮事項に基づいて、選択的に付与されてもよい。例えば、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120および/または出口セクション140を通過する液体の流量レートが、最小閾値未満であるときに、衝撃波は選択的に付与される。例示的実施形態では、衝撃波は、1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の考慮事項に基づいて、選択的に付与される。例えば、その考慮事項は、1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の厚さの考慮事項を含む。別の例として、その考慮事項は、1つ以上のフィルタ112で凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106の層のコンシステンシーの考慮事項を含む。いくつかの例示的実施形態では、衝撃波は、定期的、間欠的、計画的または無作為に、あるいは目視検査に基づいて、付与される。例示的実施形態では、液体混合物中の液体が、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120および/または出口セクション140を通過していないときに、衝撃波が付与される。例えば、アンカーアセンブリ200が、第1の位置で1つ以上のフィルタ112を固定する場合に、1つ以上のフィルタ112が液体混合物104中に懸吊されるとともに、液体除去アセンブリ120が、圧力差、内方吸引、フィルタ112を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子106の蓄積の促進を実行しないように構成されているときに、衝撃波が付与される。他の例示的実施形態では、衝撃波は、1つ以上のフィルタ112が液体混合物104から除去されるときに付与される。例えば、1つ以上のフィルタ112が第1の位置から第2の位置へ移動されるときに、衝撃波が付与され、そのような移動は、
図2Aおよび
図2Bに示すように、アンカーアセンブリ200によって実行される。
いくつかの実施形態では、固体および/または固体粒子を脱水するための方法は、固体および/または固体粒子の脱水するステップを連続的に実行する。いくつかの実施形態によれば、固体および/または固体粒子を脱水するための方法は、連続プロセスである。連続したおよび/または連続的な実行は、固体および/または固体粒子を脱水する方法の持続時間、固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムが動作している持続時間、固体および/または固体粒子を脱水するために使用されるアセンブリが動作している持続時間、方法が固体および/または固体粒子を脱水していない持続時間、システムが固体および/または固体粒子を脱水していない持続時間、固体および/または固体粒子を脱水するために使用されるアセンブリが動作していない持続時間、またはそれらの組合せを含む。いくつかの実施形態では、固体および/または固体粒子を脱水するステップを連続的に実行する利点は、生産性の向上、プロセスの安定性の向上、停止時間の短縮、歩留まりの向上およびランニングコストの低減を含む。
【0055】
いくつかの実施形態によれば、上述したように、凝集(またはフロキュレーション)した固体粒子106を1つ以上のフィルタ112から除去するための方法(例えば、アクション308)は、連続プロセスである。いくつかの実施形態では、連続プロセスは、固体および/または固体粒子を脱水する方法の持続時間、固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムが動作している持続時間、固体および/または固体粒子を脱水するために使用されるアセンブリが動作している持続時間、方法が固体および/または固体粒子を脱水していない持続時間、固体および/または固体粒子を脱水していないシステムが動作している持続時間、固体および/または固体粒子を脱水するために使用されるアセンブリが動作していない持続時間、またはそれらの組合せを含む。
【0056】
(固体および/または固体粒子を脱水するためのシステムを構成する方法(例えば、方法400))
図4は、固体および/または固体粒子を脱水するためのシステム(例えばシステム100)を構成する方法400を示す。方法400は、本明細書において、上述したように、デッドエンド方式で1つ以上のフィルタアセンブリ110を構成するステップ(例えば、アクション402)を含む。1つ以上のフィルタアセンブリ110は、1つ以上の露出したフィルタ112と、1つ以上のフィルタ112へ取り付けられた本体113とを有する。1つ以上のフィルタ112は、複数の細孔112cを含む。
【0057】
方法400は、出口セクション140を提供するステップ(例えば、アクション404)をさらに含む。出口セクション140は、液体を受け取りおよび液体を排出するように動作可能である。例えば、出口セクション140は、1つ以上のフィルタアセンブリ110から液体を受け取り、受け取った液体を別の場所または容器(図示せず)へ排出するように、動作可能である。
【0058】
いくつかの実施形態では、方法400は、液体除去アセンブリ120をシステム100へ接続するステップ(例えば、アクション406)をさらに含む。液体除去アセンブリ120は、例示的実施形態において、1つ以上のフィルタアセンブリ110と出口セクション140との間に接続される。
【0059】
方法400は、1つ以上のフィルタ112の細孔112cで(細孔112c内および/または細孔112cの周囲に)、また領域112a'および領域112b'ならびにパイプ114およびパイプ116内にも同様、内部吸引(inward suction)または内方吸引(inwardly-directed suction)を選択的に適用するように液体除去アセンブリ120を構成するステップ(例えば、アクション406)をさらに含んでもよい。また、液体除去アセンブリ120は、本明細書において、上述したように、圧力差、内方吸引、1つ以上のフィルタ112を介する液体の通過の助長または促進、および/または1つ以上のフィルタ112で集まり凝集(またはフロキュレーション)する固体粒子106の蓄積の促進を生成するように構成されてもよい。
【0060】
方法400は、本明細書において、上述したように、1つ以上のフィルタアセンブリ110の1つ以上のフィルタ112へ衝撃波を選択的に付与するように、衝撃波アセンブリ130を構成するステップ(例えば、アクション408)をさらに含んでもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、方法は、本明細書において、上述したように、1つ以上のフィルタ112、1つ以上のフィルタアセンブリ110、液体除去セクション120および/または出口セクション140を介する液体流量を測定するように、流量計150を構成するステップをさらに含む。
【0062】
方法400は、コントローラ160を構成するステップ(例えば、アクション412)をさらに含む。コントローラ160は、内部吸引または内方吸引を選択的に適用するように、液体除去アセンブリ120を構成可能である。コントローラ160は、さらに、衝撃波を選択的に付与するように、衝撃波アセンブリ130を構成可能である。コントローラ160は、さらに、流量計140と繋がるように動作可能である。コントローラ160は、さらに、測定された液体流量が最小閾値を超えるときに、内方吸引を選択的に適用するように、液体除去アセンブリ120を構成可能である。コントローラ160は、さらに、測定された液体流量が最小閾値未満であるときに、衝撃波を選択的に付与するように、衝撃波アセンブリ130を構成可能である。コントローラ160は、任意のコントローラ、コンピューティングデバイス、および/または通信デバイスであり、ネットワークコンピューティング環境における仮想マシン、コンピュータ、ノード、インスタンス、ホストおよび/またはマシンを含む。いくつかの実施形態では、方法400は、連続プロセスを含む。
【0063】
本発明の利益を有する当業者によって理解されるように、汚染された液体混合物中の固体粒子を脱水するための他の均等または代替の組成物、装置、方法、およびシステムが、本明細書に含まれる説明から逸脱することなく構想され得る。したがって、図示され説明された開示を実行する方法は、例示に過ぎないと解釈されるべきである。
【0064】
当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、部品の形状、サイズ、数、および/または配置について、様々な変更をすることがあり得る。例えば、インレット、アパーチャ、フィルタ、ガスケット、バルブ、ポンプ、容器、センサ、コントローラ、および/またはアウトレットの位置および数は変更され得る。いくつかの実施形態では、フィルタ、シールガスケットおよび/またはろ過アセンブリは、互換性がある。互換性は、(例えば、使用されるフィルタの種類および/または細孔サイズを変更または選択することによって)、汚染物質のサイズおよび/または種類がカスタム調整されることを可能とする。加えて、装置および/またはシステムのサイズは、実行者のニーズおよび/または希望に適合するように、(例えば、高スループットの商業的または地方自治体の流体ろ過用途に使用されるように)スケールアップされてもよく、(例えば、より低いスループットの家庭または研究用途に使用されるように)スケールダウンされてもよい。開示された各方法および方法ステップは、任意の他の開示された方法または方法ステップと関連して、およびいくつかの実施形態に従う任意の順序で、実行され得る。動詞 "may"が登場する場合、それは任意および/または許容条件を伝えることが意図されているが、その使用は、特に明記しない限り、いかなる操作性の欠如も示唆するものではない。当業者は、本開示の組成物、装置および/またはシステムを準備および使用する方法について、様々な変更を行い得る。例えば、組成物、装置および/またはシステムは、(例えば、衛生、感染性、安全性、毒性、バイオメトリックおよび他の考慮事項に関して)動物および/またはヒトのために必要に応じて準備および/または使用され得る。記載されていない要素、組成物、装置、システム、方法、および方法ステップは、要望または必要に応じて含まれてもよいし、除外されてもよい。
【0065】
また、範囲が提供されている場合、開示されたエンドポイントは、特定の実施形態によって要望または要求される正確な値および/または近似値として扱われ得る。エンドポイントが近似の場合、柔軟性の程度は、範囲の大きさのオーダーに比例して変化し得る。例えば、一方では、約5〜約50の範囲の文脈における約50の範囲エンドポイントは、50.5を含むが、52.5または55を含まず、他方、約0.5〜約50の範囲の文脈における約50の範囲エンドポイントは、55を含むが、60または75を含まない。加えて、いくつかの実施形態では、範囲エンドポイントを混合して一致させることが望ましい。また、いくつかの実施形態では、(例えば、1つ以上の実施例、表および/または図において)開示された各図は、範囲のベース(例えば、示された値+/-約10%、示された値+/-約50%、示された値+/-約100%)、および/または範囲エンドポイントを形成してもよい。前者に関して、実施例、表および/または図に示された値50は、例えば約45〜約55、約25〜約100、および/または約0〜約100の範囲のベースを形成し得る。開示されたパーセンテージは、他に示された場合を除いて、重量パーセンテージである。
【0066】
汚染された液体混合物中の固体粒子を脱水するための装置および/またはシステムの全部または一部は、使い捨て可能に、有用に、互換可能に、および/または交換可能に構成および配置されてもよい。これらの均等物および代替物は、明らかな変更および改変と共に、本開示の範囲内に含まれることが意図される。したがって、前述の開示は、添付の特許請求の範囲によって示される本開示の範囲を例示するものであって、限定するものではない。
【0067】
名称、要約、背景、および見出しは、規則に従って、および/または読者の便宜のために提供される。それらには、先行技術の範囲および内容に関する自白はなく、開示されたすべての実施形態に適用可能な制限もない。
【実施例】
【0068】
(実施例)
本発明のいくつかの特定の例示的実施形態は、本明細書で提供される1つ以上の実施例によって例示される。
【0069】
(実施例1:プレートフィルタ上の固体の脱水)
フラットシート炭化ケイ素膜を用いて、ろ過システムの例示的実施形態を構築した。空気作動ダイヤフラムポンプを設けて真空引きを行った。浮遊した固体は、地下水からの凝固したタンニンとリグニンからなっていた。フラットシート膜を浮遊固体混合物を有するバケツに入れ、真空ポンプを作動させた。1〜2分後、フラットシート膜をバケツから取り出し、空気中に保持した。真空ポンプは名目上10〜12秒間ポンプを継続し、その時点で膜のケークがさらに(わずかに)脱水され、透過物(膜の内側)からの水が排出された。これが実行された後、バルブを分離して真空を止め、その後、衝撃波が付与された。衝撃波は、名目上10psiの圧力で持続時間が0.5〜1秒であった。
【0070】
衝撃波が付与されたとき、固体は、上から下に膜から落下した。それは、落下するとともに、各サイドに同時に蓄積し、全固体が膜から落下したとき、最終的に固体の大きな塊を生成した。脱水された塊は、家畜肥料のようなコンシステンシーを有していた。
【国際調査報告】