(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-530844(P2018-530844A)
(43)【公表日】2018年10月18日
(54)【発明の名称】仮想パーキングロット
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20180921BHJP
G07B 15/00 20110101ALI20180921BHJP
E04H 6/00 20060101ALI20180921BHJP
【FI】
G06Q50/10
G07B15/00 M
E04H6/00 A
E04H6/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-525522(P2018-525522)
(86)(22)【出願日】2016年7月29日
(85)【翻訳文提出日】2018年3月27日
(86)【国際出願番号】US2016044650
(87)【国際公開番号】WO2017019940
(87)【国際公開日】20170202
(31)【優先権主張番号】62/199,149
(32)【優先日】2015年7月30日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】518032384
【氏名又は名称】ムニシパル パーキング サービセス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】マーク ジェイ.モラン
(72)【発明者】
【氏名】リチャード ダブリュー.ケレイ セカンド
(72)【発明者】
【氏名】マルクス エヌ.シュミット
(72)【発明者】
【氏名】デービッド イー.コリンズ ジュニア
【テーマコード(参考)】
3E127
5L049
【Fターム(参考)】
3E127AA18
3E127BA50
3E127CA12
3E127CA20
3E127CA39
3E127CA63
5L049CC13
(57)【要約】
中央コンピューティングシステムは、駐車場施設内に駐車する車両の複数の異なる分類に対する定数を監視するように構成される。ライセンスプレート読取り(LPR)カメラは、駐車場施設に対して入庫され、出庫されるそれぞれの車両のライセンス情報を読み込む。車両の画像又は識別子は、中央コンピューティングシステムに伝達され、中央コンピューティングシステムは、そのデータベースを更新し、それぞれの対応する車両のクラスに対する定数、価格、及び他のパラメータに従って、駐車場施設内のそれぞれの仮想ロットを監視する。制御ゲートが、駐車場施設への入口及び出口に提供されることがある。駐車自動発券機は、中央コンピューティングシステムとネットワーク接続される駐車場施設に提供されてよい。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が駐車場施設に入庫されるとき、該車両を見るために位置付けされた入口カメラと、
該車両が該駐車場施設から出庫されるとき、該車両を見るために位置付けされた出口カメラと、
該入口カメラと該出口カメラとにネットワーク接続された中央制御コンピュータと
を備え、
該中央制御コンピュータは、該駐車場施設に対する駐車パラメータのデータベースを含み、該駐車パラメータは、第1の車両クラス及び第2の車両クラスに対するパラメータを含み、該第1及び第2の車両クラスのそれぞれに対する該パラメータは、クラススポットの総数、使用されたクラススポットの数、及び残っているクラススポットの数を含み、該中央制御コンピュータは、
該車両が該駐車場施設に入庫されるとき、及び該車両が該駐車場施設から出庫されるとき、該車両の分類を決定すること、
該施設に入庫される該車両が該第1の車両クラスに属すると決定されるとき、該第1の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を増加させ、該第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を減少させること、
該施設に入庫される該車両が該第2の車両クラスに属すると決定されるとき、該第2の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を増加させ、該第2の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を減少させること、
該施設から出庫される該車両が該第1の車両クラスに属すると決定されるとき、該第1の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を減少させ、該第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を増加させること、並びに
該施設から出庫される該車両が該第2の車両クラスに属すると決定されるとき、該第2の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を減少させ、該第2の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を増加させること
を行うように構成される、駐車場施設管理システム。
【請求項2】
前記入口カメラ及び前記出口カメラが同じカメラである、請求項1記載の前記システム。
【請求項3】
前記入口カメラ及び前記出口カメラは、前記車両のライセンスプレートを描写するように位置付けされる、請求項1記載の前記システム。
【請求項4】
前記駐車場施設への入口ポイントに隣接して位置付けされ、前記中央制御コンピュータとネットワーク接続されるゲートアームをさらに備え、該中央制御コンピュータは、前記車両が前記第1又は第2の車両クラスのうちの1つに属すると決定した後だけ、該ゲートアームを上げるようにさらに構成される、請求項1記載の前記システム。
【請求項5】
前記駐車場施設に提供され、前記中央制御コンピュータとネットワーク接続された自動発券機をさらに備え、該自動発券機が、前記車両に対して、該駐車場施設内に駐車するための支払いを受け入れること、及び該車両に対する支払い状態を該中央制御コンピュータに報告することを行うように構成される、請求項1記載の前記システム。
【請求項6】
前記駐車パラメータが、オープンな車両クラスに対するパラメータをさらに含み、前記中央制御コンピュータが、前記施設に入庫される前記車両が、前記第1又は第2の車両クラスのどちらにも属さないと決定されるとき、使用された開放型スポットの数に対するパラメータを増加させ、残っている開放型スポットの数に対するパラメータを減少させることを行うようにさらに構成される、請求項1記載の前記システム。
【請求項7】
前記第1の車両クラスが公務員である、請求項1記載の前記システム。
【請求項8】
前記第2の車両クラスがオープンなクラスである、請求項1記載の前記システム。
【請求項9】
前記第2の車両クラスが許可保持者である、請求項1記載の前記システム。
【請求項10】
前記車両が前記駐車場施設に入庫しようとする際、前記中央制御コンピュータが、前記第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの前記数がゼロであるとき、所与の駐車イベントに対して、該第1の車両クラスに属すると決定された車両を、前記第2の車両クラスに属する車両として分類するようにさらに構成される、請求項1記載の前記システム。
【請求項11】
前記車両が前記駐車場施設に入庫しようとする際、前記中央制御コンピュータが、前記第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの前記数がゼロであるとき、所与の駐車イベントに対して、該第1の車両クラスに属すると決定された車両を、オープンな車両クラスに属する車両として分類するようにさらに構成される、請求項1記載の前記システム。
【請求項12】
駐車場施設を管理する方法であって、該方法は、
該駐車場施設に入庫される車両の少なくとも一部分の画像を取得することと、
該駐車場施設に入庫される該車両の該一部分に関する画像データを、中央制御コンピュータに中継することと、
該駐車場施設から出庫される該車両の少なくとも一部分の画像を取得することと、
該駐車場施設から出庫される該車両の該一部分に関する画像データを、中央制御コンピュータに中継することと、
該車両が該駐車場施設に入庫されるとき、該中央制御コンピュータによって、該車両の分類を決定することと、
少なくとも第1及び第2の車両クラスに対する駐車パラメータを、該中央制御コンピュータのメモリに記憶することであって、該駐車パラメータは、クラススポットの総数、使用されたクラススポットの数、及び残っているクラススポットの数を含む、記憶することと、
該施設に入庫される該車両が該第1の車両クラスに属すると決定されるとき、該第1の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を増加させ、該第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を減少させることと、
該施設に入庫される該車両が該第2の車両クラスに属すると決定されるとき、該第2の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を増加させ、該第2の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を減少させることと、
該施設から出庫される該車両が該第1の車両クラスに属すると決定されるとき、該第1の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を減少させ、該第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を増加させることと、
該施設から出庫される該車両が該第2の車両クラスに属すると決定されるとき、該第2の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を減少させ、該第2の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を増加させることと
を含む、前記方法。
【請求項13】
前記駐車場施設に入庫される車両の少なくとも一部分の画像を取得する前記工程が、カメラを使用して、該車両のライセンスプレートの文字に対するライセンスプレート認識を実施することを含む、請求項12記載の前記方法。
【請求項14】
前記中央制御コンピュータが前記車両の前記分類の前記工程を実施した後だけ、前記駐車場施設への入口のゲートアームを上げること、をさらに含む、請求項12記載の前記システム。
【請求項15】
前記中央制御コンピュータとネットワーク接続される自動発券機を介して前記車両に対する駐車イベントに対する支払いを受け入れること、及び該車両に対する支払い状態を該中央制御コンピュータに報告することをさらに含む、請求項12記載の前記システム。
【請求項16】
前記施設に入庫される前記車両が、前記第1又は第2の車両クラスのどちらにも属さないと決定されるとき、使用された開放型スポットの数に対する駐車パラメータを増加させ、残っている開放型スポットの数に対する駐車パラメータを減少させることをさらに含む、請求項12記載の前記システム。
【請求項17】
前記第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの前記数がゼロであるとき、所与の駐車イベントに対して、該第1の車両クラスに属すると決定された前記車両を、前記第2の車両クラスに属する車両として分類することをさらに含む、請求項12記載の前記システム。
【請求項18】
前記第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの前記数がゼロであるとき、所与の駐車イベントに対して、該第1の車両クラスに属すると決定された車両を、オープンな車両クラスに属する車両として分類することをさらに含む、請求項12記載の前記システム。
【請求項19】
駐車場施設を管理する方法であって、
車両が該駐車場施設に入庫されるとき、中央制御コンピュータによって、該車両の分類を決定することと、
少なくとも第1及び第2の車両クラスに対する複数の駐車パラメータを、該中央制御コンピュータのメモリ内に記憶することであって、該駐車パラメータは、クラススポットの総数、使用されたクラススポットの数、及び残っているクラススポットの数を含む、記憶することと、
該施設に入庫される該車両が該第1の車両クラスに属すると決定されるとき、該第1の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を増加させ、該第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を減少させることと、
該施設に入庫される該車両が該第2の車両クラスに属すると決定されるとき、該第2の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を増加させ、該第2の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を減少させることと、
該施設から出庫される該車両が該第1の車両クラスに属すると決定されるとき、該第1の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を減少させ、該第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を増加させることと、
該施設から出庫される該車両が該第2の車両クラスに属すると決定されるとき、該第2の車両クラスに対する使用されたクラススポットの該数を減少させ、該第2の車両クラスに対する残っているクラススポットの該数を増加させることと
を含む、前記方法。
【請求項20】
前記第2の車両クラスがオープンなクラスである、請求項19記載の前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権)
本出願は、本明細によって全体として引用により本明細書中に組み込まれている、2015年7月30日に出願の米国仮出願第62/199,149号の優先権の利益を主張する。
【0002】
(分野)
本発明は、一般に、駐車場システムに関し、より詳細には、仮想パーキングロット及び仮想パーキングロットの管理に関する。
【背景技術】
【0003】
(背景)
ロットなどの従来の駐車場施設は、通例車両に依存しない。これは、パーキングロットに入庫されるあらゆる車両が、同じものとしてみなされることを意味する。車両は、ロット内の正味の車両(車両が入庫された総計マイナス出庫された総計)が、一定の総計に到達するまで、ロットに入庫し続けることができる。
【0004】
いくつかのロットは、パス保持者が、非パス保持者とは別であるとみなされるように、パス保持者を認める手段を提供する。したがって、所与の数のスポットがパス保持者のために予約されるように非パス保持者に対して閉ざされることがある。
【0005】
パス保持者を管理することは、それぞれのパス保持者が、ロットにアクセスするために、トランスポンダ又は近距離通信手段に応答可能な他のデバイスを保持しなければならないので、管理上の負担である。これは、コスト及び複雑性を全体的なシステムに追加する。このようなデバイスは、失われるか、又は盗まれることもある。その他に、公共事業車両、警察、及び他の職員は、多くの異なるロットにアクセスする必要があることがあり、その結果、多数のトランスポンダ又はエントリカードを必要とすることがある。これは、コスト及び管理上の複雑性を増大させる。
【0006】
また、現在のパーキングロットシステムは、人物又は車両の複数の異なるクラスに対して複数の異なる料金を請求できない。
【0007】
したがって、従来のパーキングロットシステムの欠点に対処する改善されたパーキングロット管理システム、方法及び装置を提供する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
(要旨)
本発明は、駐車監視及び執行を管理するための類のないデバイス、システム、及び方法を提供する。1つの開示の実施態様において、中央コンピューティングシステムは、駐車場施設内に駐車する車両の複数の異なる分類に対する定数を監視するように構成される。ライセンスプレート読取り(License plate reading)(LPR)カメラは、駐車場施設に対して入庫され、出庫されるそれぞれの車両のライセンス情報を読み込む。車両の画像又は識別子は、中央コンピューティングシステムに伝達され、中央コンピューティングシステムは、そのデータベースを更新し、それぞれの対応する車両のクラスに対する定数、価格、及び他のパラメータに従って、駐車場施設内のそれぞれの仮想ロットを監視する。
【0009】
本開示は、また、車両が駐車場施設に入庫されるとき、車両を見るために位置付けされた入口カメラと、車両が駐車場施設から出庫されるとき、車両を見るために位置付けされた出口カメラと、入口カメラと出口カメラとにネットワーク接続された中央制御コンピュータとを含む、駐車場施設管理システムを含む。中央制御コンピュータは、駐車場施設に対する駐車パラメータのデータベースを含む。駐車パラメータは、第1の車両クラス及び第2の車両クラスに対するパラメータを含む。第1及び第2の車両クラスのそれぞれに対するパラメータは、クラススポットの総数、使用されたクラススポットの数、及び残っているクラススポットの数を含む。中央制御コンピュータは、車両が駐車場施設に入庫されるとき、及び車両が駐車場施設から出庫されるとき、車両の分類を決定すること、施設に入庫される車両が第1の車両クラスに属すると決定されるとき、第1の車両クラスに対する使用されたクラススポットの数を増加させ、第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの数を減少させること、施設に入庫される車両が第2の車両クラスに属すると決定されるとき、第2の車両クラスに対する使用されたクラススポットの数を増加させ、第2の車両クラスに対する残っているクラススポットの数を減少させること、施設から出庫される車両が第1の車両クラスに属すると決定されるとき、第1の車両クラスに対する使用されたクラススポットの数を減少させ、第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの数を増加させること、並びに施設から出庫される車両が第2の車両クラスに属すると決定されるとき、第2の車両クラスに対する使用されたクラススポットの数を減少させ、第2の車両クラスに対する残っているクラススポットの数を増加させることを行うように構成される。
【0010】
本開示は、駐車場施設を管理する方法をさらに含む。方法は、駐車場施設に入庫される車両の少なくとも一部分の画像を取得することと、駐車場施設に入庫される車両の一部分に関する画像データを、中央制御コンピュータに中継することと、駐車場施設から出庫される車両の少なくとも一部分の画像を取得することと、駐車場施設から出庫される車両の一部分に関する画像データを、中央制御コンピュータに中継することと、車両が駐車場施設に入庫されるとき、中央制御コンピュータによって、車両の分類を決定することと、少なくとも第1及び第2の車両クラスに対する駐車パラメータを、中央制御コンピュータのメモリに記憶することであって、駐車パラメータは、クラススポットの総数、使用されたクラススポットの数、及び残っているクラススポットの数を含む、記憶することと、施設に入庫される車両が第1の車両クラスに属すると決定されるとき、第1の車両クラスに対する使用されたクラススポットの数を増加させ、第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの数を減少させることと、施設に入庫される車両が第2の車両クラスに属すると決定されるとき、第2の車両クラスに対する使用されたクラススポットの数を増加させ、第2の車両クラスに対する残っているクラススポットの数を減少させることと、施設から出庫される車両が第1の車両クラスに属すると決定されるとき、第1の車両クラスに対する使用されたクラススポットの数を減少させ、第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの数を増加させることと、施設から出庫される車両が第2の車両クラスに属すると決定されるとき、第2の車両クラスに対する使用されたクラススポットの数を減少させ、第2の車両クラスに対する残っているクラススポットの数を増加させることとを含んでよい。
【0011】
入口カメラ及び出口カメラは、同じカメラであってよい。入口カメラ及び出口カメラは、車両のライセンスプレートを描写するように位置付けされてよい。カメラは、車両のライセンスプレートの文字に対するライセンスプレート認識機能を実施してもよい。
【0012】
ゲートアームは、駐車場施設への入口ポイントに隣接して位置付けされ、中央制御コンピュータとネットワーク接続されてよい。中央制御コンピュータは、車両が第1又は第2の車両クラスのうちの1つに属すると決定した後だけ、ゲートアームを上げるように構成されてよい。
【0013】
自動発券機は、駐車場施設に提供され、中央制御コンピュータとネットワーク接続されてよい。自動発券機が、車両に対して、駐車場施設内に駐車するための支払いを受け入れること、及び車両に対する支払い状態を中央制御コンピュータに報告することを行うように構成されてよい。
【0014】
駐車パラメータが、オープンな車両クラスに対するパラメータをさらに含んでよい。中央制御コンピュータが、施設に入庫される車両が、第1又は第2の車両クラスのどちらにも属さないと決定されるとき、使用された開放型スポットの数に対するパラメータを増加させ、残っている開放型スポットの数に対するパラメータを減少させるようにさらに構成されてよい。
【0015】
第2の車両クラスは、オープンなクラス、許可保持者のクラス、警察、軍、公務員のクラス、又は人物若しくは車両の任意の他のタイプ若しくはクラスであってよい。
【0016】
車両が駐車場施設に入庫しようとする際、中央制御コンピュータが、第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの数がゼロであるとき、所与の駐車イベントに対して、第1の車両クラスに属すると決定された車両を、第2の車両クラスに属する車両として分類するようにさらに構成されてよい。
【0017】
車両が駐車場施設に入庫しようとする際、中央制御コンピュータが、第1の車両クラスに対する残っているクラススポットの数がゼロであるとき、所与の駐車イベントに対して、第1の車両クラスに属すると決定された車両を、オープンな車両クラスに属する車両として分類するようにさらに構成されてよい。
【0018】
上記の概要は、本発明の範囲を限定すること、又は本発明のそれぞれの実施態様、態様、実施態様(implementation)、特徴、若しくは利点を説明することを意図していない。主題の発明に対する詳細な技術及び好ましい実施態様は、当業者が特許請求された発明の特徴をよく理解できるように、添付の図面に付随して、以下の段落で説明される。以上に述べられた特徴及び以下にコメントされることになる特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、指定された組合せだけでなく、他の組合せ又は分離した状態においても、使用されてよいことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
(図面の簡単な説明)
【
図1】実施態様の一定の例による、様々なスマート駐車場システムの構成要素の図である。
【
図2】実施態様の一定の例による、統合された駐車場システムの様々な構成要素の図である。
【
図3】実施態様の一定の例による、仮想パーキングロットシステムの図である。
【
図4】実施態様の一定の例による、駐車パラメータのテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、様々な変更態様及び代替形式に適するが、その細目は、例として図面に示されており、詳細に説明される。しかし、本意図は、説明される実施態様の特定の例に本発明を限定することではないことを理解されたい。反対に、本発明は、添付の特許請求の範囲によって規定されたような本発明の範囲に入る全ての変更態様、等価物、及び代替物をカバーすることになる。
【0021】
(詳細な説明)
以下の説明において、本発明は、様々な例示的な実施態様を参照しながら解説される。それにもかかわらず、これらの実施態様は、本明細書で説明されるいずれの具体例、環境、応用、又は特定の実施態様にも、本発明を限定することを意図していない。したがって、これらの実施態様の例の説明は、本発明を限定するためではなく、例証のためにのみ提供される。
【0022】
図1を参照すると、スマート駐車場システムの様々な構成要素が示される。(全体として引用により本明細書中に組み込まれている)スマートパーキングロット監視システムは、米国特許公開第2014/0214500A1号において開示され、様々なパーキングロット、ランプ、ガレージ、及び他の駐車場施設に対する入庫及び出庫を監視するために配置されてよい。このようなシステムは、ロットに対して入庫及び出庫されるそれぞれの車両のライセンスプレートを読み込み、車両の識別情報を決定する。
【0023】
スマート駐車場システムは、一般に、駐車場施設に隣接して設置された自動発券機102を含む。自動発券機102は、ゲート104、及び/又はライセンスプレート読取り(LPR)カメラ106に結合され、駐車場施設内の駐車イベントを監視する。自動発券機102のそれぞれは、また、制御及び機能性を追加するために、クラウドコンピューティングシステムとも呼ばれる、中央制御コンピュータ108とネットワーク接続される。
【0024】
それぞれの自動発券機102は、プロセッサ、及びマイクロプロセッサに結合された物理メモリを含む。コンピュータ可読プログラムコードは、メータの物理メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、又はハードドライブ)に記憶されてよい。コンピュータ可読プログラムコードは、マイクロプロセッサによって実行されるとき、コードが、自動発券機に、本明細書で説明される本発明のステップを実施させるように構成される。
【0025】
図2を参照すると、それぞれの自動発券機102は、インターネット又は他の有線若しくはワイヤレス接続を介して、いわゆるクラウドコンピューティングシステム108に通信結合される。クラウドコンピューティングシステムは、中央又は制御コンピュータ又はサーバと呼ばれることもある。自動発券機102とネットワーク接続されるクラウド108は、メータ及び自動発券機から離れて配置される1つ以上のコンピュータシステムを備える。ネットワークは、有線又はワイヤレスであってよく、ネットワークは、プライベートネットワーク(ローカルエリアネットワーク、即ちLAN)又はワールドワイドウェブ(インターネット)などのパブリックネットワークのどちらかであってよい。
【0026】
スマートフォン、タブレット、ラップトップ、及びパーソナルコンピュータなどの1つ以上の管理コンピュータ110は、クラウド108を介してそれぞれの自動発券機102と通信することができる。管理コンピュータ110及び自動発券機102は、それぞれ、マイクロプロセッサ、マイクロプロセッサに結合されたメモリ、グラフィカルユーザインターフェース、入力デバイス(キーボード、マウス、及び/又はタッチセンサ式ディスプレイスクリーン)、並びにマイクロプロセッサに結合されたネットワークインターフェースを含む。
【0027】
ネットワークインターフェースは、ワイヤレス接続(例えば、LTE、Wi-Fi、他などのセルラー)を使用して、通信ネットワーク(例えば、インターネット又はワールドワイドウェブ)と通信できるように構成される。
【0028】
コンピュータ110及び自動発券機102内のメモリは、1つ以上の不揮発性ストレージデバイス及び/又は1つ以上の揮発性ストレージデバイス(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))を含んでよい。
【0029】
クラウドサーバ上、及び/又はメモリ管理コンピュータ110内に記憶された駐車管理アプリケーションは、コンピュータ可読プログラムコードの形をとってよく、これは、コンピューティングデバイスのメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、又はハードドライブ)に記憶されてよい。コンピュータ可読プログラムコードは、プロセッサによって実行されるとき、コードが、コンピュータに、本明細書で説明される本発明のステップを実施させるように構成される。他の実施態様において、本発明は、以下で説明されるステップを実施するように構成されるコンピューティングデバイスの形をとってよい。さらなる実施態様において、本発明は、ネットワーク接続された自動発券機のシステム、クラウドサーバ、及びコンピューティングデバイスの形をとってよい。他の構成は本開示から明白になるであろう。
【0030】
それぞれの管理コンピュータは、クラウドサーバ108と通信状態にある。アプリケーションプログラムインターフェース(API)を使用して、コンピューティングデバイス110上に記憶され、実行される駐車場管理アプリケーションは、クラウドサーバと通信することができ、それによって個別の駐車メータと通信し、又はデータを交換する。
【0031】
代替として、駐車管理ソフトウェアは、ウェブアプリケーションの形で提供されてよい。本代替において、ソフトウェアは、クラウドサーバ上に記憶され、それぞれの管理コンピュータ110は、ウェブブラウザを介してソフトウェアとインターフェースする。
【0032】
ロット上に駐車するそれぞれの車両のライセンスプレートを読み込み、リアルタイム又はほぼリアルタイムで、クラウドサーバ108にこの情報を報告し、管理ソフトウェアアプリケーションがリアルタイムでこのデータと対話するスマート駐車場システムの能力は、多くの駐車イベントを素早くかつ効率的に監視し、所与の駐車場施設内に駐車する多くの異なるクラスの車両を一斉に追跡する手段を駐車管理に提供する。
【0033】
本出願の全体を通じて、「ロット」への参照は、一般に、パーキングロット、ガレージ、ランプ、及び他の駐車構造を含む、駐車場施設を指すことが意図されることに留意されたい。
【0034】
それぞれの車両のライセンスプレート又は識別タグは、1つ以上の異なるクラスに割り当てられてよい。例えば、警察車両は、裁判所の職員、公共事業の被雇用者、立法者、地域住民、及びパス保持者に属する車両以外のクラスであると認識されてよい。追加の及び異なるクラスは、本発明の範囲を逸脱することなく規定されてよい。さらに、それぞれのクラス車両は、互いに区別されてよい。したがって、所与のロット内に駐車した車両の数は、クラスごとに監視されてよい。「オープンな」又は「割り当てられていない」クラスは、具体的なクラス割当てがない全ての車両に対して、いろいろなものを収容できるクラスとして確立されてよい。
【0035】
ソフトウェアプログラムコードは、所与のロットをそれぞれの異なるクラスに対する定数に細分するように構成され、したがって、これは、所与のロット内の複数の仮想ロットを規定する。これは、
図3のパーキングロット112の図、及び
図4の駐車パラメータのデータベーステーブルを参照しながら、さらに理解され得る。
【0036】
図4におけるパラメータのテーブルは、
図3のパーキングロットの例における仮想ロットを作り上げるそれぞれの異なるクラスを規定する。この例において、4つの仮想ロットがあり、残っているスペース114はオープンである。それぞれの仮想ロットは、スペースの最大数を割り当てられる。仮想ロットの全てを加算した後、ロット内に残っているスペースは、オープン又は未分類のスポットとして規定される。所与のロットは、どのようなオープン又は割り当てられていないスポットも有する必要がない。追加の、より少ない、及び/又は異なるクラスが、他の実施態様において提供されてよい。
【0037】
仮想ロットパラメータは、中央コンピューティングシステム(クラウドサーバ)108のメモリ内に、データベースとして記憶される。
【0038】
図3及び
図4を再び参照すると、使用の際、入口ポイントでロットに入り、出口ポイントを通じて去るそれぞれの車両は、入口及び出口ポイントに隣接して配置された個々のライセンスプレート読取り(LPR)カメラ106A、106Bによって識別される。画像又はLPRデータは、クラウドサーバ108に報告され、クラウドサーバ108は、仮想ロットのそれぞれにおける車両の表を更新し、表はメモリ内のデータベースに記憶される。
【0039】
ゲート104は、ロット又はランプの入口及び出口に提供され、駐車場施設への、又は駐車場施設からのアクセスを選択的に制御してもよい。
【0040】
一旦、所与のクラスに対する最大定数に到達すると、いくつかのことのうちの1つが発生することがある。1つの代替において、一杯である所与のクラスの車両は、任意のこのようなスポットが利用可能な場合、「オープンな」又は「割り当てられていない」クラスとみなされてよい。別の代替において、一杯である所与のクラスの車両は、2次のクラスにシフトされてよい(例えば、警察クラスの車両は、地域住民のクラスにシフトされてよい)。さらなる代替において、一杯である所与のクラスの車両は、定数を超過することに対する追加料金を査定されてよい。また、一杯である所与のクラスの車両は、ロットへの入庫を拒否され得る。
【0041】
所与のロットに対する定数のパラメータは、管理ソフトウェアアプリケーションを介して、手動で変更されてよい。例えば、
図4のテーブル内のクラススポットの値は、管理ソフトウェアアプリケーションが適切な認証情報でログインされたとき、権限付与された人物によって編集されてよい。
【0042】
定数のパラメータは、自動的に変更されてもよい。例えば、クラウドサーバ上の管理ソフトウェアアプリケーションは、時刻、曜日、特殊な日、特殊なイベント、及びこれらに応じて、コンピュータが監視及び自動的に調節できる他の変数に基づいて、それぞれの仮想ロットの許可されるサイズを増加又は減少させてよい。
【0043】
管理ソフトウェアアプリケーションは、スマート駐車場システムのクラウドサーバのデータベースに車両識別子を入力し、対応する分類を割り当てるために使用されてよい。
【0044】
それぞれのクラスは、スペースの定数に対する均一な毎月の料金を査定されてよく、又はそれぞれのクラスのメンバの駐車イベントに対する料金を査定する借り方/貸し方の勘定が、確立されてよい。ユーザのアカウントは、資金の補充を含む、管理されることになるそれぞれのクラスアカウントに対して作成されてよい。
【0045】
例えば、ローカルビジネスが、その被雇用者のために仮想ロットを確立することがある。このビジネスは、毎月、5つのスペースに対して、均一な料金を払うことができ、5台までの追加の車両に対して、(公共の料金と比較して)割引料金で査定され得る。その後、ビジネスの仮想ロットの一部である、あらゆる車両は、公共の料金で査定され、又は、本明細書で論じられるように扱われる。
【0046】
ビジネスがその仮想ロットを有する駐車場施設の管理は、車両識別子/プレートを加算/減算するため、及び/又はそのアカウントにおける適切な収支を維持するために、ビジネス、及びユーザのアクセスを提供されるビジネスに対して、ユーザのアカウントをセットアップしてよい。
【0047】
アカウントのない、取引ごとの駐車支払いを要求するロットのユーザは、近くの自動発券機102を介して取引を実施することができる。自動発券機102は、同様にクラウドサーバ108と通信状態にあるので、自動発券機102は、ロット112に入庫される、及びロット112から出庫されるそれぞれの車両に関するリアルタイム情報にアクセスする。
【0048】
クラウドサーバ108は、複数の異なる物理的な駐車場施設とネットワーク接続されてよく、複数の異なる物理的な駐車場施設を管理し、これらのうちのそれぞれは、複数の仮想ロットを含んでよい。
【0049】
本出願は、商標SENTRY及びMPSのロゴを含む、Municipal Parking Services, Inc.に属する一定の商標及び著作権を参照することに留意されたい。これらの著作権及び商標のいずれかを使用する権利は、本特許出願において、これらの言及によって表明されることも、含意されることもない。これらの著作権及び商標の言及は、例証的な目的にすぎない。
【0050】
本発明は、今のところ最も実践的かつ好ましい実施態様であるとみなされるものに関連して説明されてきたが、本発明は、開示の実施態様に限定されないことが当業者には明白であろう。本開示の主旨及び範囲から逸脱することなく、多くの変更態様及び等価な配列がなされてよく、このような範囲は、全ての等価物の構造及び製品を包含するように、添付の特許請求の範囲の最も広範な解釈を与えることが、当業者には容易に明白になるであろう。その他に、実施態様の様々な例の特徴又は態様は、(このような組合せが明示的に本明細書で説明されないとしても)本発明の範囲を逸脱することなく、併用され、一致してよい。
【手続補正書】
【提出日】2018年4月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】