(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-531337(P2018-531337A)
(43)【公表日】2018年10月25日
(54)【発明の名称】道路安全装置及び道路安全装置群に対する車両の衝突を検出するための、道路安全装置のモニタリングのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
E01F 15/14 2 A20060101AFI20180928 2 C07C 275/
G08G 1/04 2 A20060101ALI20180928 2 C07C 275/
G08G 1/017 2 A20060101ALI20180928 2 C07C 275/
E01F 1/00 2 A20060101ALI20180928 2 C07C 275/
【FI】
E01F15/14
G08G1/04 D
G08G1/017
E01F1/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-518492(P2018-518492)
(86)(22)【出願日】2016年10月5日
(85)【翻訳文提出日】2018年5月24日
(86)【国際出願番号】IB2016055963
(87)【国際公開番号】WO2017060833
(87)【国際公開日】20170413
(31)【優先権主張番号】102015000058497
(32)【優先日】2015年10月6日
(33)【優先権主張国】IT
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA
(71)【出願人】
【識別番号】518117670
【氏名又は名称】インペーロ,パスクァーレ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】インペーロ,パスクァーレ
(72)【発明者】
【氏名】グラッシーア,ルイージ
(72)【発明者】
【氏名】ピロッツィ,サルヴァトーレ
【テーマコード(参考)】
2D101
5H181
【Fターム(参考)】
2D101CA02
2D101CA04
2D101CA06
2D101EA02
2D101FA32
2D101GA32
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC04
5H181DD10
(57)【要約】
道路安全装置(2)及び道路安全装置群に対する車両の衝突を識別するための、道路安全装置(2)のモニタリングシステム及び方法。道路安全装置(2)は、堅固に路面に拘束されかつ配置されるフレーム(2a)と車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するためにフレーム(2a)に接続される不可逆的に変形可能な部分(2b)を含む。システム(1)は:制御ユニット(3);道路安全装置(2)に接近している車両の少なくとも車両登録番号の画像を取得するための画像取得手段(4);少なくとも画像を取得するためのメモリ(5);道路安全装置(2)のフレーム(2a)の可逆的変形を検出するために道路安全装置(2)のフレーム(2a)に接続可能であり、制御ユニット(3)に接続される振動及び/又は変形センサ(6);を含む。制御ユニット(3)は、振動及び/又は変形センサ(6)から受信されるデータに基づいて、道路安全装置(2)に対する車両の衝突を識別するために前もって配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路安全装置(2)に対する車両の衝突を識別するための、道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)であって、該道路安全装置(2)に対して車両が衝突する場合に、該車両を減速し該車両の乗員の損傷のリスクを減らす目的で該車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するため配置されかつ設計され、そこで該道路安全装置(2)は、堅固に路面に拘束されかつ配置されるフレーム(2a)と該車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するために該フレーム(2a)に接続される不可逆的に変形可能な部分(2b)を含む該道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)であって;
該道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)は:
制御ユニット(3);
前記道路安全装置(2)に接近している車両の少なくとも車両登録番号の画像を取得するための画像取得手段(4)であって、前記制御ユニット(3)に接続される画像取得手段(4);及び、
前記画像取得手段(4)によって取得された少なくとも画像を記憶するためのメモリ(5)を含み;
前記道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)は:
前記道路安全装置(2)の前記フレーム(2a)の可逆的変形を検出するために該道路安全装置(2)の該フレーム(2a)に接続可能であり、前記制御ユニット(3)に接続される振動及び/又は変形センサ(6);を含み、
前記制御ユニット(3)は、前記振動及び/又は変形センサ(6)から受信されるデータに基づいて前記道路安全装置(2)に対する車両の衝突を識別するように配置されることにおいて特徴付けられる、道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)。
【請求項2】
前記振動及び/又は変形センサ(6)が圧電又はピエゾ抵抗センサである、請求項1に記載の道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)。
【請求項3】
前記道路安全装置(2)の前記フレーム(2a)に固定可能であるプレート(7)を含み、該プレート(7)に前記振動及び/又は変形センサ(6)が接続される、請求項1又は請求項2に記載の道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)。
【請求項4】
業務センターに信号を送信するためのデータ伝送手段(8)を含み、該データ伝送手段(8)が前記制御ユニット(3)に接続される、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)。
【請求項5】
電力供給電池を含む、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)。
【請求項6】
道路安全装置群(100)であって、
道路安全装置(2)に対して車両が衝突する場合に、該車両を減速し該車両の乗員の損傷のリスクを減らす目的で該車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するため配置されかつ設計され、そこで該道路安全装置(2)は、堅固に路面を拘束されかつ配置されるフレーム(2a)と該車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するために該フレーム(2a)に接続される不可逆的に変形可能な部分(2b)を含む、道路安全装置(2);を含む道路安全装置群(100)において、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)を含み、そこにおいて、前記振動及び/又は変形センサ(6)が前記道路安全装置(2)のフレーム(2a)に接続されることにおいて特徴付けられる、道路安全装置群(100)。
【請求項7】
前記道路安全装置(2)が衝突減衰器であり、該道路安全装置(2)の前記不可逆的に変形可能な部分(2b)が長手方向に展開され、前記フレーム(2a)の一部に固定される第1の端部(20)、及び、衝突の場合に車両と当接する頭部と適合する第2の端部(21)を含み;
前記振動及び/又は変形センサ(6)が、前記不可逆的に変形可能な部分(2b)の前記第1の端部(20)が固定される前記道路安全装置(2)の前記フレーム(2a)の一部に接続される、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の道路安全装置群(100)。
【請求項8】
前記道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)が、前記振動及び/又は変形センサ(6)が接続されるプレート(7)を含み、そこで該プレート(7)は、前記道路安全装置(2)の前記フレーム(2a)の一部に固定され、そこに、前記道路安全装置(2)の前記不可逆的に変形可能な部分(2b)の前記第1の端部(20)が固定される、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の道路安全装置群(100)。
【請求項9】
道路安全装置(2)に対する車両の衝突を識別する該道路安全装置(2)をモニタリングする方法であって、該道路安全装置(2)は、該道路安全装置(2)に対して車両が衝突する場合に、該車両を減速し該車両の乗員の損傷のリスクを減らす目的で該車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するため配置されかつ設計され、そこで該道路安全装置(2)は、堅固に路面を拘束されかつ配置されるフレーム(2a)と該車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するために該フレーム(2a)に接続される不可逆的に変形可能な部分(2b)を含むものであって;
前記道路安全装置(2)をモニタリングする方法は、該道路安全装置(2)に接近している車両の登録番号の少なくとも画像を取得するステップ;及び、前記画像取得手段(4)により取得された少なくとも画像を記憶するステップ;を含み、前記道路安全装置(2)をモニタリングする方法は、該道路安全装置(2)の前記フレーム(2a)の振動及び/又は可逆的変形を検出し、該検出された振動及び/又は可逆的変形に基づいて、該道路安全装置(2)に対する前記車両の衝突を識別するステップ;を含むことにおいて特徴付けられる、前記道路安全装置(2)をモニタリングする方法。
【請求項10】
前記道路安全装置(2)に対する車両の衝突を識別する前記ステップが、前記検出された振動及び/又は可逆的変形の数値を閾値と比較するステップ、及び、該検出された振動及び/又は可逆的変形の数値がその閾値より大きい場合、前記車両の衝突を識別するステップを含む、請求項1から請求項9に記載の前記道路安全装置(2)をモニタリングする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路安全装置のモニタリングに関する技術的な領域に関連する。特に、本発明は、道路安全装置及び関連する道路安全装置群に対する車両の衝突を検出するための、道路安全装置のモニタリングシステムに関する。特に、本発明は、道路安全装置に対する車両の衝突を検出するための、道路安全装置をモニタリングする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
道路安全装置は路面に配置され、道路安全装置に対して車両が衝突する場合に車両の運動エネルギの一部を吸収するように設計される。道路安全装置は例えば、衝撃を抑えるタイプ又は減らすタイプである可能性がある。例えばガードレール及び安全バリアのような衝撃を抑えるタイプの道路安全装置は、横すべりによる事故の影響を減らす目的で道路領域内に車両を入れるように設計される。例えば道路の側面又はヘアピンカーブに配置される固定した障害物において用いられる衝撃を減らすタイプの道路安全装置は、衝撃を受けた場合に、別途車両の乗員の損傷のリスクの増加につながるような道路の全てのそれらの臨界点を安全にするために設計される。道路安全装置は、路面に堅固に拘束されかつ配置されたフレーム、及び、車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するためにフレームに接続される不可逆的に変形可能な部分を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1 167 629号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
道路安全装置に対する車両の衝突を検出するために道路安全装置をモニタリングするシステムは、欧州特許出願公開第1 167 629号明細書から公知である。この公知の安全装置のモニタリングシステムは:道路安全装置のフレームに固定される制御ユニット;道路安全装置に接近している車両のナンバープレートの画像を取得するために制御ユニットに接続されるテレビカメラ;及び、テレビカメラによって取得された画像を記憶するためのメモリを含む。公知のシステムは、道路安全装置に対する車両の衝突の場合にその加速を検出するための、道路安全装置の不可逆的に変形可能な部分に固定された複数の加速度計を更に含む。複数の加速度計は、制御ユニットが加速度計から受信されるデータに基づいて道路安全装置に対して車両の衝突を識別することができるように制御ユニットに接続される。特に、各々の加速度計は、接続ケーブルによって制御ユニットに接続される。道路安全装置に対する車両の衝突の場合、その衝突のために、道路安全装置の変形可能な部分は圧壊され、加速度計はその加速を検出する。しかしながら、変形可能な部分の圧壊のために、制御ユニットと各々の加速度計を接続する接続ケーブルと同様に加速度計が壊れる可能性が非常に高い。結果的に、衝撃を受けて、修復しなければならない道路安全装置は別として、全ての壊れた加速度計を交換しなければならないので、修理コストは高くなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記に照らして、本発明の目的は、上記の欠点を取り除くことである。上記の目的は、請求項1に記載の、道路安全装置に対する車両の衝突を検出するための、道路安全装置のモニタリングシステムによって達成される。上記の目的は、請求項6に記載の道路安全装置群、及び、請求項9に記載の道路安全装置をモニタリングする方法によって達成される。
【0006】
本発明の道路安全装置群のモニタリングシステムは、関連した方法及び道路安全装置群と同様に、道路安全装置群に対する車両の衝突の場合に、フレームの振動及び/又は可逆的変形(小さい構成要素による)の検出を提案するものであり:このために、振動及び/又は変形センサが用いられる。システムがフレームに接続されて用いられる場合、振動及び/又は変形センサは都合よく各々の衝突では壊れない:実際には、不可逆的に変形可能な道路安全装置の一部のみが壊れ、フレームは壊れない(フレームは振動しやすい、あるいは、せいぜい小さい構成要素が可逆的変形にさらされる)。結果的に、衝突の後の修理コストは、道路安全装置の変形可能な部分の修理コストに限られる。更に、振動及び/又は変形センサが接続ケーブルによって制御ユニットに接続される場合、その接続ケーブルは衝突に際して壊れない。
【0007】
本発明の特定の実施態様は、請求項の記載に従って添付の図面を参照して本説明の以下の部分に記載される。図面の説明は以下の通りである:
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の目的である道路安全装置のモニタリングシステムを含み、同様に本発明の目的である道路安全装置群に関して略図で例示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付の図面を参照すると、参照番号(1)は道路安全装置に対する車両の衝突を識別するための、道路安全装置のモニタリングシステムを全体として示し、参照番号(100)は道路安全装置群を示す。道路安全装置(2)は、道路安全装置(2)に対して車両が衝突する場合に、車両を減速し車両の乗員の損傷のリスクを減らす目的で車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するため配置されかつ設計される。道路安全装置(2)は、堅固に路面に拘束されかつ配置されるフレーム(2a)、及び、車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するためにフレーム(2a)に接続される不可逆的に変形可能な部分(2b)を含む。
【0010】
道路安全装置(2)に対する車両の衝突を検出するための、道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)は:制御ユニット(3);道路安全装置(2)に接近している車両の少なくとも車両登録番号の画像を取得するための画像取得手段(4)であって、制御ユニット(3)に接続される画像取得手段(4);及び、少なくとも画像取得手段(4)によって取得される画像を取得するためのメモリ(5);を含む。道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)は、道路安全装置(2)のフレーム(2a)の振動及び/又は可逆的変形を検出するために道路安全装置(2)のフレーム(2a)に接続可能である振動及び/又は変形センサ(6)を更に含む。振動及び/又は変形センサ(6)は、制御ユニット(3)に接続される。更に、制御ユニット(3)は、振動及び/又は変形センサ(6)から受信されるデータに基づいて道路安全装置(2)に対する車両の衝突を識別するように前もって配置される。
【0011】
道路安全装置(2)のフレーム(2a)の振動を検出する目的で、単一の振動及び/又は変形センサ(6)を使用することができることが明記される。振動及び/又は変形センサ(6)は、好ましくは圧電又はピエゾ抵抗センサである。これらのタイプのセンサは、都合よく市販されており適度なコストである。
【0012】
図を参照すると、道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)は好ましくは、道路安全装置(2)のフレーム(2a)に固定可能であるプレート(7)を含み、そのプレート(7)に振動及び/又は変形センサ(6)が接続される。道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)を設置するステップの間、都合よくプレート(7)を道路安全装置(2)でフレーム(2b)に固定するのにそれは十分である:この動作は、単純かつ迅速なものである。プレート(7)は、L字状であってもよい。制御ユニット(3)は好ましくは、画像取得手段(4)に接続される。道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)は好ましくは、業務センターに信号を送信するためのデータ伝送手段(8)を含み、データ伝送手段(8)は制御ユニット(3)に接続される。データ伝送手段(8)は、道路安全に関する当局の一部において都合よく迅速な介入を可能にする。データ伝送手段(8)は、業務センターに送信しなければならない信号に従って、GSM(登録商標)、GPRS又はUMPTS、あるいはWi−Fiタイプであってもよい。
【0013】
更に、制御ユニット(3)は、各所定の時間で、データ伝送手段(8)を起動させることができ、それにより、それらは、振動及び/又は変形センサ(6)の適切な動作信号を業務センターに送信する。実際には、衝突が生じていないために、長期間業務センターが制御ユニット(3)から信号を受信しない場合には、振動及び/又は変形センサ(6)の故障が考えられるかもしれない。振動及び/又は変形センサ(6)が適切に動作していることを示す周期的な信号を送ることで、都合よく故障の場合の信号の送信が可能になる。
【0014】
更に、制御ユニット(3)は、各所定の時間で、業務センターに画像取得手段(4)が適切に動作していることを示す信号を送信することができる。道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)は好ましくは、電力供給電池(図示せず)を含む。あるいは、道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)は、配電網によって電力供給されてもよい。
【0015】
画像取得手段(4)は、道路安全装置(2)に接近している車両の登録番号、車両及び道路安全装置(2)の少なくとも一連の画像を取得するために配置することができる。これはつまり、画像取得手段(4)は都合よく、衝突の動的特性を含むことを可能にするビデオを取得するということである(例えば、車両の登録番号だけでなく車両の衝突の角度の取得も可能である)。画像取得手段(4)は、テレビカメラを含むことができる。例えば、メモリ(5)は、テレビカメラの内部メモリ(5)又はテレビカメラの外側にあるメモリ(5)であってもよい。メモリ(5)は好ましくはテレビカメラの外側にあり、制御ユニット(3)に接続される。このメモリ(5)はまた都合よく、振動及び/又は変形センサ(6)によって検出されるデータを記憶するために使うことができる。
【0016】
道路安全装置群(100)は:道路安全装置(2)に対して車両が衝突する場合に、車両を減速し車両の乗員の損傷のリスクを減らす目的で車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するため配置されかつ設計される道路安全装置(2);を含み、そこで道路安全装置(2)は、堅固に路面に拘束されかつ配置されるフレーム(2a)と車両の運動エネルギの少なくとも一部を吸収するためにフレーム(2a)に接続される不可逆的に変形可能な部分(2b);及び、上記の実施態様の1つに記載の道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1);を含み、そこにおいて、振動及び/又は変形センサ(6)は道路安全装置(2)のフレーム(2a)に接続される。
【0017】
道路安全装置群(100)は好ましくは以下のように構成される:道路安全装置(2)は衝撃減衰器であり、不可逆的に変形可能な部分(2b)は長手方向に展開され、フレーム(2a)の一部に固定される第1の端部(20)、及び、衝突の場合に車両と当接する頭部と適合する第2の端部(21)を含み;振動及び/又は変形センサ(6)が、不可逆的に変形可能な部分(2b)の第1の端部(20)が固定される道路安全装置(2)のフレーム(2a)の一部に接続される(
図1を参照のこと)。
【0018】
道路安全装置(2)のモニタリングシステム(1)が、それに対して振動及び/又は変形センサ(6)が接続されるプレート(7)を含む場合には、道路安全群装置群(100)は、プレート(7)が道路安全装置(2)のフレーム(2a)の一部に固定されるように構成され、それに対して道路安全装置(2)の不可逆的に変形可能な部分(2b)の第1の端部(20)が固定される。道路安全装置(2)に対して車両が衝突する場合の振動及び/又は変形センサ(6)の損傷の確率は、都合よく更に減少する。
【0019】
以下は、本発明の目的である道路安全装置(2)に対する車両の衝突を識別するための、道路安全装置(2)をモニタリングする方法の記載を含む。道路安全装置(2)をモニタリングする方法は、道路安全装置(2)に接近している車両の登録番号の少なくとも画像を取得するステップ;画像取得手段(4)により取得された少なくとも画像を記憶するステップ;及び、道路安全装置(2)のフレーム(2a)の振動及び/又は可逆的変形を検出し、検出された振動及び/又は可逆的変形に基づいて、道路安全装置(2)に対する車両の衝突を識別するステップ;を含む。道路安全装置(2)に対する車両の衝突を識別するステップは好ましくは、検出された振動及び/又は可逆的変形の数値を閾値と比較するステップ、及び、検出された振動及び/又は可逆的変形の数値が閾値より大きい場合、車両の衝突を識別するステップを含む。
【0020】
このように、衝突が非常に低速(例えば10Km/h未満)で起こる場合、制御ユニットは衝突を検出しない。このような方法で、誤警報が都合よく避けられる。
【国際調査報告】