(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-532959(P2018-532959A)
(43)【公表日】2018年11月8日
(54)【発明の名称】ガス通気孔からのガス回収方法
(51)【国際特許分類】
F17C 13/00 20060101AFI20181012BHJP
F17C 5/06 20060101ALI20181012BHJP
【FI】
F17C13/00 302A
F17C5/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-513632(P2018-513632)
(86)(22)【出願日】2016年9月21日
(85)【翻訳文提出日】2018年3月14日
(86)【国際出願番号】US2016052818
(87)【国際公開番号】WO2017053385
(87)【国際公開日】20170330
(31)【優先権主張番号】62/232,665
(32)【優先日】2015年9月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/170,614
(32)【優先日】2016年6月1日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG
(71)【出願人】
【識別番号】591036572
【氏名又は名称】レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
(74)【代理人】
【識別番号】100093861
【弁理士】
【氏名又は名称】大賀 眞司
(74)【代理人】
【識別番号】100129218
【弁理士】
【氏名又は名称】百本 宏之
(72)【発明者】
【氏名】ロザリア・パップ
【テーマコード(参考)】
3E172
【Fターム(参考)】
3E172AA03
3E172AA05
3E172AB11
3E172AB12
3E172AB13
3E172AB14
3E172BA06
3E172BB12
3E172BB17
3E172DA90
3E172EA02
3E172EA12
3E172EA22
3E172EA51
3E172HA08
3E172JA10
(57)【要約】
蒸気回収方法が提供される。蒸気回収方法の1つの実施形態は、組み合わされた気相および液相の流体を管によって提供することを含み、管はガス通気孔を含む。次に、気相流体の少なくとも一部をガス通気孔で除去することを含む。次に、気相流体の除去された部分を圧縮し、それによって圧縮ガスストリームを形成することを含む。最後に、圧縮ガスストリームを、コンプレッサの下流の貯蔵タンクに蓄積することを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
・組み合わされた気相および液相の流体(103)を管(101)によって提供することであって、前記管(101)(がガス通気孔(102)を含むこと、
・気相流体(104)の少なくとも一部を前記ガス通気孔(102)で除去すること、
・前記気相流体(104)の除去された部分を圧縮し、それによって圧縮ガスストリーム(106)を形成すること、
・前記圧縮ガスストリーム(106)を、前記コンプレッサ(105)の下流の貯蔵タンク(107)に蓄積すること
を含む蒸気回収方法。
【請求項2】
前記組み合わされた気相および液相の流体(103)が極低温流体である、請求項1に記載の蒸気回収方法。
【請求項3】
前記組み合わされた気相および液相の流体(103)が、窒素、アルゴン、酸素、二酸化炭素およびそれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の蒸気回収方法。
【請求項4】
・圧縮ガスストリーム(106)中に混入されたあらゆる液相流体を、前記ガス通気孔(102)の下流および前記コンプレッサ(105)の上流の蒸発器(108)内で蒸発させること
をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蒸気回収方法。
【請求項5】
前記蒸発器(108)が前記圧縮ガスストリーム(106)を周囲温度まで加熱する、請求項4に記載の蒸気回収方法。
【請求項6】
前記組み合わされた気相および液相の流体(103)が、5psig以下の圧力である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の蒸気回収方法。
【請求項7】
圧縮ガスストリーム(106)が50psigの最大圧力までの圧力まで圧縮される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の蒸気回収方法。
【請求項8】
圧縮ガスストリーム(106)が25psig〜45psigの圧力まで圧縮される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の蒸気回収方法。
【請求項9】
・前記圧縮ガスストリーム(109)の少なくとも一部を、前記コンプレッサ(105)の下流の現場ユーザ(109)に提供すること
をさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の蒸気回収方法。
【請求項10】
・前記圧縮ガスストリーム(109)の少なくとも一部を、前記貯蔵タンク(107)の下流の現場ユーザ(108)に提供すること
をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の蒸気回収方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、あらゆる目的のために参照により完全な形で本明細書に組み込まれる2015年9月25日に出願された米国仮特許出願第62/232,665号明細書および2016年6月1日に出願された米国特許出願第15/170,614号明細書の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
極低温液体がコンビナート内で管を通って流れる場合、一般に液体の一部は蒸発し、典型的には望ましくない二相流を生じさせる。液体が管システムを通って移動するとき、このフラッシングが、管内の熱伝導のせいで、または単に避けられない圧力低下のせいで起こり得る。一般に周期的蒸気除去装置が設けられ、それはクライオベント(cryovents)、キープフル(keep−full)、キープコールド(keep−cold)、ガス通気孔、または蒸気通気孔とよばれる。本文書中、これらの装置を蒸気通気孔とよぶ。
【0003】
これらの蒸気通気孔は、液体レベルが低下するとガスが出ることを許容する機械的フロート部分を有する機械的排気機構である。これらの蒸気通気孔が適切に配置され、適切に機能する場合、それらは管路を通って流れる液体流を維持する。
【0004】
典型的に、蒸気通気孔から放出される蒸気は、単に周囲大気に排気される。いくつかの場合、この蒸気を捕捉し、場合によっては再循環することが望ましい。蒸気通気孔からの排気蒸気を捕捉し、保存し、場合によっては再利用する手段の必要性が産業界に存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
蒸気回収方法が提供される。蒸気回収方法の1つの実施形態は、組み合わされた気相および液相の流体を管によって提供することを含み、管はガス通気孔を含む。次に、気相流体の少なくとも一部をガス通気孔で除去することを含む。次に、気相流体の除去された部分を圧縮し、それによって圧縮ガスストリームを形成することを含む。最後に、圧縮ガスストリームを、コンプレッサの下流の貯蔵タンクに蓄積することを含む。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の例示的な実施形態を以下に記載する。本発明は様々な修正および代替形態が可能であるが、その特定の実施形態が図面中に例として示されており、本明細書において詳細に記載されている。しかしながら、特定の実施形態に関する本明細書の記載は、本発明を開示された特定の形態に限定することを意図したものではなく、むしろ、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨および範囲内にある全ての修正物、等価物および代替物を網羅することを理解されたい。
【0008】
そのようないずれかの実際の実施形態の開発においては、開発者の特定の目標を達成するために、システムおよびビジネスに関連する制約への遵守など、実践ごとに変化し得る多数の実践固有決定がなされなければならないことは当然のことながら認識されよう。さらに、このような開発努力は複雑で時間を要するかもしれないが、本開示の恩恵を受ける当業者にとって日常的な業務であろうことは理解されよう。
【0009】
クライオベント、キープフル、キープコールド、または蒸気通気孔としても知られているガス通気孔が、当業者に周知である。典型的にこれらのガス通気孔は、流体処理管路に接続される小型貯蔵器と共に設計される。ガス通気孔は、管路に沿った高い地点に、または当業者が適切な場所であると認識し得るいずれの場所に据え付けられてもよい。管路内のその場所に液体だけが存在する場合、貯蔵器は液体だけを含有するだろう。ガス通気孔は典型的に、通気孔バルブを作動する機械的フロート部分を有する。蒸気が管路内のこの場所に存在するにつれて、適切に設計され設置された場合、この蒸気は貯蔵器に蓄積する。これは機械的フロート部分を動かし、最終的に通気孔バルブを開放し、それによって、蒸気が管路システムを離れることを許容する。
【0010】
図1を参照すると、それは本出願の唯一の図であるが、蒸気回収方法100が記載されている。蒸気回収方法100の1つの実施形態は、組み合わされた気相および液相の流体103を管101によって提供することを含み、管101はガス通気孔102を含む。次に、気相流体104の少なくとも一部をガス通気孔102で除去することを含む。次に、気相流体104の除去された部分を圧縮し、それによって圧縮ガスストリーム106を形成することを含む。最後に、圧縮ガスストリーム106を、コンプレッサ105の下流の貯蔵タンク107に蓄積することを含む。
【0011】
組み合わされた気相および液相の流体103は、極低温流体であり得る。組み合わされた気相および液相の流体103は、窒素、アルゴン、酸素、二酸化炭素およびそれらの組合せからなる群から選択されてもよい。組み合わされた気相および液相の流体103は、5psig以下の圧力であり得る。コンプレッサ105は、気相流体の除去された部分を50psigまで圧縮するように構成されてもよい。コンプレッサ105は、気相の除去された部分を25psig〜45psigの間から圧縮するように構成されてもよい。
【0012】
別の実施形態では、蒸気回収方法100は、圧縮ガスストリーム109の少なくとも一部を、コンプレッサ105の下流の現場ユーザ109に提供することを含む。
【0013】
別の実施形態では、蒸気回収方法100は、圧縮ガスストリーム109の少なくとも一部を、貯蔵タンク107の下流の現場ユーザ108に提供することを含む。
【国際調査報告】