(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-537134(P2018-537134A)
(43)【公表日】2018年12月20日
(54)【発明の名称】お知らせ機能を備えたスマート薬ケース及びセット
(51)【国際特許分類】
A61J 7/04 20060101AFI20181122BHJP
【FI】
A61J7/04 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-505033(P2018-505033)
(86)(22)【出願日】2015年9月22日
(85)【翻訳文提出日】2018年2月15日
(86)【国際出願番号】KR2015009919
(87)【国際公開番号】WO2017043684
(87)【国際公開日】20170316
(31)【優先権主張番号】10-2015-0126162
(32)【優先日】2015年9月7日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】518030782
【氏名又は名称】アイオティン.カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ウ,ジョン ソク
(72)【発明者】
【氏名】カン,チョル
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ビョン ヒョン
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047NN02
4C047NN10
4C047NN11
(57)【要約】
本発明は、内部に、電源を供給するバッテリーと、モバイル器機と通信する通信モジュールと、薬の服用時間を知らせるお知らせランプとスピーカー及び前記お知らせランプとスピーカーを作動させるコントローラが設けられた本体;及び前記本体に脱着可能に結合され、上部に蓋とドアが備えられ、内部に薬が収納される複数個の受納スペースに区切られた受納ケース;を含み、且つ、前記通信モジュールは、ユーザのモバイル器機とワイファイまたはブルートゥース(登録商標)で連結され、前記モバイル器機に備えられたアプリケーションからお知らせ信号を受信すると、前記コントローラが前記お知らせランプとスピーカーを作動させてユーザに服用時間をお知らせし、ユーザが前記本体に備えられたお知らせ終了ボタンや前記アプリケーションの確認ボタンを押し忘れてユーザの服用事実が確認されない場合、前記通信モジュールまたはアプリケーションが予め指定されたモバイル機器に未服用情報に関するお知らせメッセージを発送することを特徴とするお知らせ機能を備えたスマート薬ケース及びそのセットを提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に、電源を供給するバッテリーと、モバイル器機と通信する通信モジュールと、薬の服用時間を知らせるお知らせランプと、スピーカー、及び、前記お知らせランプとスピーカーを作動させるコントローラが設けられた本体;及び、
前記本体に脱着可能に結合され、上部に蓋とドアが備えられ、内部に薬が収納される複数個の受納スペースに区切られた受納ケース;を含み、且つ、
前記通信モジュールは、ユーザのモバイル器機とワイファイまたはブルートゥース(登録商標)で連結され、前記モバイル器機に備えられたアプリケーションからお知らせ信号を受信すると、前記コントローラが前記お知らせランプとスピーカーを作動させてユーザに服用時間をお知らせし、ユーザが前記本体に備えられたお知らせ終了ボタンや前記アプリケーションの確認ボタンを押し忘れてユーザの服用事実が確認されない場合、前記通信モジュールまたはアプリケーションが予め指定されたモバイル機器に未服用情報に関するお知らせメッセージを発送することを特徴とする、お知らせ機能を備えたスマート薬ケース。
【請求項2】
前記本体は、電源を供給するバッテリーが内部に装着され、内部に通信モジュールとコントローラが設けられ、上部にお知らせランプとお知らせ終了ボタンが形成されたセンター部と、前記センター部の一側に突出するように連結されてスピーカーが形成された突出部とからなり、
前記受納ケースは、前記センター部の外側に脱着可能に結合されて前記突出部に連結され、上部に蓋が備えられ、内部に薬が収納される複数個の受納スペースに区切られ、前記蓋の一部分が開閉するようにドアが形成され、
前記本体と収納ケースの外側の一部を包んで連結する外部ケース;をさらに含む、請求項1に記載のお知らせ機能を備えたスマート薬ケース。
【請求項3】
前記受納スペースは、内部の角部がラウンド状に形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のお知らせ機能を備えたスマート薬ケース。
【請求項4】
前記蓋は、半透明材質からなり、上部面がUVコーティングされたことを特徴とする、請求項1に記載のお知らせ機能を備えたスマート薬ケース。
【請求項5】
前記ドアは、一側が前記受納スペースにヒンジ結合され、他側に開閉片が外側に突出形成され、下部にパッキングが形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のお知らせ機能を備えたスマート薬ケース。
【請求項6】
前記外部ケースは、弾性材質からなり、分離が可能であり、且つ、前記収納ケースの外周面を包む側部片と、前記側部片の上下段部からそれぞれ内側に延長形成され、前記本体と受納ケースを支持する上下部片を含む、請求項2に記載のお知らせ機能を備えたスマート薬ケース。
【請求項7】
前記外部ケースは、環が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のお知らせ機能を備えたスマート薬ケース。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7から選択されたいずれか一項に記載のスマート薬ケースと、
前記本体と分離した受納ケースを複数個積層して保管するためのステーション;を含む、お知らせ機能を備えたスマート薬ケースセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に薬を入れて保管する薬ケースに関し、より詳細には、薬の服用時間を知らせるお知らせ機能を備え、携帯用で簡便に使用することができるお知らせ機能を備えたスマート薬ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に患者を治療するとき、治療手段として薬を適切に服用して薬剤の持続性を維持することは、治療過程において最も重要なことである。
【0003】
現代人の場合、記憶のみに依存して薬を服用するため、職場に出勤して仕事に集中したり、他の事に没頭したり、外出したりする場合、自分も知らないうちに薬の服用を忘れることがよくあり、それによって薬効が下がり、治療効果も減少して患者の健康も悪くなる。また、記憶のみに依存して薬を服用すると、薬を服用した事実を忘れて薬を2回重複して誤って服用することもある。
【0004】
特に、癌、リウマチ関節炎、糖尿病、甲状腺障害、慢性肝炎、慢性腎不全症、胃十二指腸潰瘍、高血圧、高脂血症など慢性疾患者の場合、服用期間中に、薬の服用をよく欠かしたり、重複して薬を服用したりすると、ますます病状が悪くなって危なくなる。
【0005】
もちろん、薬局で薬を調剤するとき、服用日数による仕分けと服用時間及び回数を薬包紙に表示して提供しているが、患者が記憶のみに依存して薬を服用する場合、このような問題を解決することができない。
【0006】
一例として、
図1a及び
図1bに示された韓国で発行された薬剤師新聞の報道によると、慢性疾患者の半分ほどが病院で処方を受けた薬を薬局で購入した後、服用を忘れた経験があり、これは若者及び会社員であればあるほど割合が高いものとなっていた。また、適切に薬を服用せず、残っている薬があると答えた応答者は全体の48%であり、薬の服用を忘れないために努力する患者が全体の73%に達しているが、その対処法としては服用する薬を目立つ位置に置くか、服用時間を予め決めておいた後、記憶に依存して薬を服用することであった。
【0007】
このような問題を解決するために、ケースの内部に薬を入れて保管した後、携帯して持ち運び、服用時間になると薬を取り出して服用する携帯用薬ケースが開発された。
【0008】
すなわち、従来技術として、特許文献1には、長尺の円筒形の分割された受納ケースを構成し、上段収納部に薬剤を受納するようにし、上段開口部には、内蓋と外側に固定締結ピンを一体に構成した外蓋とを締結すると共に、収納ケースの下段収納締結部には、筆記具を締結及び収納可能にすることを特徴とした携帯用薬ケースが開示されている。
【0009】
さらに、従来技術として、特許文献2には、蓋が薬ケースの上部にねじ式で結合されるが、蓋の上面に突出形成され、上部が開口された引き出し入口と、引き出し入口の外周縁に折り片で一体に連結されたカバーと、引き出し入口の内部に備えられ、多数の切開部を有する通孔が形成され、柔軟な弾性材からなる調節口からなる定量引き出し薬ケースが開示されている。
【0010】
しかし、前述の従来技術は、保管及び携帯が不便であり、毎日または周期的に薬ケースの内部に服用する薬を受納したり、入れ替らなければならないので、使用が不便であり、外部環境と衝撃に弱く、薬が変質したり、ケースが破損される恐れがあり、また、モバイル器機のアプリケーションと連動して薬の服用時間を正確に知らせるスマートな薬ケースは開発されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国公開実用新案第1999−0040497号公報
【特許文献2】韓国登録実用新案第20−0168427号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、前述の問題をいずれも解決するために案出されたもので、モバイル器機のアプリケーションと連動して薬の服用時間になると、お知らせランプとスピーカーによってお知らせが行われ、ユーザが薬の服用を忘れた場合、本人及び周りの人に未服用情報に関するお知らせメッセージを発送して未服用情報を知らせるので、ユーザは服用時間を正確に守って薬を欠かすことなく服用することができるお知らせ機能を備えたスマート薬ケースの提供にその目的がある。
【0013】
さらに、本発明は、本体と受納ケースを容易に分離することができ、曜日別に薬ケースを入れ替えて使用することができるので便利であり、日光、湿気、細菌汚染などの外部環境と衝撃に強く、薬を衛生的に保管することができ、薬ケースが破損されにくく、コンパクトでオシャレな見掛けを有しており、アクセサリーのように身に着けて携帯して持ち運ぶことができるお知らせ機能を備えたスマート薬ケースの提供にも、その目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決するために、本発明は、内部に、電源を供給するバッテリーと、モバイル器機と通信する通信モジュールと、薬の服用時間を知らせるお知らせランプとスピーカー及び前記お知らせランプとスピーカーを作動させるコントローラが設けられた本体;及び前記本体に脱着可能に結合され、上部に蓋とドアが備えられ、内部に薬が収納される複数個の受納スペースに区切られた受納ケース;を含み、且つ、前記通信モジュールは、ユーザのモバイル器機とワイファイまたはブルートゥース(登録商標)で連結され、前記モバイル器機に備えられたアプリケーションからお知らせ信号を受信すると、前記コントローラが前記お知らせランプとスピーカーを作動させてユーザに服用時間をお知らせし、ユーザが前記本体に備えられたお知らせ終了ボタンや前記アプリケーションの確認ボタンを押し忘れてユーザの服用事実が確認されない場合、前記通信モジュールまたはアプリケーションが予め指定されたモバイル機器に未服用情報に関するお知らせメッセージを発送することを特徴とするお知らせ機能を備えたスマート薬ケースを提供する。
【0015】
さらに、前記本体は、電源を供給するバッテリーが内部に装着され、内部に通信モジュールとコントローラが設けられ、上部にお知らせランプとお知らせ終了ボタンが形成されたセンター部と、前記センター部の一側に突出するように連結されてスピーカーが形成された突出部とからなり、前記受納ケースは、前記センター部の外側に脱着可能に結合されて前記突出部に連結され、上部に蓋が備えられ、内部に薬が収納される複数個の受納スペースに区切られ、前記蓋の一部分が開閉するようにドアが形成され、前記本体と収納ケースの外側の一部を包んで連結する外部ケース;をさらに含むことにもその特徴がある。
【0016】
このとき、前記受納スペースは、内部の角部がラウンド状に形成されたことにもその特徴がある。
【0017】
さらに、前記蓋は、半透明材質からなり、上部面がUVコーティングされたことにもその特徴がある。
【0018】
そのうえ、前記ドアは、一側が前記受納スペースにヒンジ結合され、他側に開閉片が外側に突出形成され、下部にパッキングが形成されていることにもその特徴がある。
【0019】
そして、前記外部ケースは、弾性材質からなり、分離が可能であり、且つ、前記収納ケースの外周面を包む側部片と、前記側部片の上下段部からそれぞれ内側に延長形成され、前記本体と受納ケースを支持する上下部片を含むことにもその特徴がある。
【0020】
さらに、前記外部ケースは、環が形成されていることにもその特徴がある。
【0021】
併せて、前記スマート薬ケースと、前記本体と分離した受納ケースを複数個積層して保管するためのステーション;を含むお知らせ機能を備えたスマート薬ケースセットを提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、モバイル器機のアプリケーションと連動して薬の服用時間になると、お知らせランプとスピーカーによってお知らせが行われ、ユーザが薬の服用を忘れた場合、本人及び周りの人に未服用情報に関するお知らせメッセージを発送して未服用情報を知らせるので、ユーザは服用時間を正確に守って薬を欠かすことなく服用することができる効果がある。
【0023】
さらに、本発明は、本体と受納ケースを容易に分離することができ、曜日別に薬ケースを入れ替えて使用することができるので便利であり、日光、湿気、細菌汚染などの外部環境と衝撃に強く、薬を衛生的に保管することができ、薬ケースが破損されにくく、コンパクトでオシャレな見掛けを有しており、アクセサリーのように身に着けて携帯して持ち運ぶことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1a】2013年4月5日付の薬剤師新聞に報道された薬の服用に対するアンケート調査の結果を示した図面である。
【
図1b】2013年4月5日付の薬剤師新聞に報道された薬の服用に対するアンケート調査の結果を示した図面である。
【
図2】本発明の実施例によるスマート薬ケースの結合斜視図である。
【
図3a】本発明の実施例によるスマート薬ケースの分離斜視図である。
【
図3b】本発明の実施例によるスマート薬ケースの分離斜視図である。
【
図4a】本発明の実施例によるスマート薬ケースの正面図である。
【
図4b】モバイル器機と連動して作動するスマート薬ケースの正面図である。
【
図6a】本発明の実施例によるスマート薬ケースのドアを開放した状態を示した図である。
【
図6b】本発明の実施例によるスマート薬ケースのドアを開放した状態を示した図である。
【
図6c】受納スペースの内部のラウンド状の角部を示した図である。
【
図7】本発明の実施例による環にひもを結んでアクセサリーとして活用する使用状態図である。
【
図8】本発明の実施例による複数個の受納ケースをステーションに積層して保管した状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下で、図面を参照して本発明によるお知らせ機能を備えたスマート薬ケースを実施するための具体的な内容について実施例を中心として詳細に説明する。
【0026】
図2ないし
図4aを参考すると、本発明によるお知らせ機能を備えたスマート薬ケースは、服用時間を知らせる視覚及び聴覚のお知らせ機能を備え、携帯用で簡便に使用することができるものであり、本体(100)、受納ケース(200)及び外部ケース(300)を含んでからなる。
【0027】
前記本体(100)は、スマート薬ケースの中心部を占める円筒状のセンター部(110)と、前記センター部(110)の一側面に、外側に突出するように連結され、内部に空の空間が形成されて前記センター部(110)と連通された突出部(120)と、前記センター部(110)及び突出部(120)の内部の空の空間に装着され、通信モジュール(未図示)、コントローラ(未図示)、お知らせランプ(112)、スピーカー(121)などに電源を提供する
図5a及び
図5bに示されたバッテリー(130)を含んでなる。
【0028】
前記センター部(110)は、内部に通信モジュールとコントローラが設けられ、上部にお知らせランプ(112)とお知らせ終了ボタン(113)が形成され、前記突出部(120)は、上部にスピーカー(121)が設けられる。このとき、前記センター部(110)は、中央にお知らせ終了ボタン(113)が形成され、お知らせ終了ボタン(113)の外側にリング状のお知らせランプ(112)が形成され、前記お知らせランプ(112)はLEDからなってもよい。
【0029】
前記コントローラは、PCBを含み、前記通信モジュールは、ユーザのスマートフォンなどのモバイル器機(M)とワイファイまたはブルートゥース(登録商標)で連結され、服用時間になると、前記モバイル器機(M)に備えられたアプリケーションからお知らせ信号を受信する。
【0030】
このように、前記通信モジュールがユーザのモバイル器機(M)からお知らせ信号を受信すると、直ちに前記コントローラは前記お知らせランプ(112)を点灯または繰り返し点滅させると同時に、スピーカー(121)によってお知らせ音を発するようになり、さらに、自分のモバイル器機(M)でもディスプレイ画面による視覚的信号や音または振動を発生させることができる。もちろん、前記モバイル器機(M)に備えられたアプリケーションの設定によってスマート薬ケースのお知らせランプ(112)またはスピーカー(121)のいずれか一つだけを作動させることができ、モバイル器機(M)の視覚的信号や音または振動のいずれか一つまたはそれ以上を作動させることができる。
【0031】
さらに、前記通信モジュールは、予め指定された他のモバイル機器にお知らせメッセージを発送してユーザの未服用情報を提供する機能を含む。例えば、ユーザの家族や友達など周りの人のモバイル器機の番号を、前記アプリケーションによってリストに予め保存しておいた状態で、服用時間になって前記通信モジュールがユーザのモバイル器機(M)に備えられたアプリケーションから薬の服用に関するお知らせ信号を受信すると、前記コントローラが前記お知らせランプとスピーカーを作動させてユーザに服用時間を知らせ、ユーザが前記本体(100)に備えられたお知らせ終了ボタン(113)や前記アプリケーションの確認ボタンを押し忘れてユーザの服用事実が確認されない場合、前記通信モジュールまたはアプリケーションは予め指定されたモバイル機器に未服用情報に関するお知らせメッセージを発送することで、ユーザの周りの人がユーザに未服用情報を知らせてユーザが服用時間をきちんと守れれるように誘導することができる。このとき、前記お知らせメッセージの発送は、前記通信モジュールが直接発信するか、ユーザのモバイル器機(M)に設けられた該当のアプリケーションによって発信するか、サーバーを経由して発送することができるように、様々な方法によって行われることができる。
【0032】
図4bを参考すると、前記モバイル器機(M)でアプリケーションが実行されると、ディスプレイ画面によって本発明のスマート薬ケースが表示されると同時に、服用時間を知らせるお知らせ時期、お知らせ回数などに関するお知らせ情報が表示され、前記本体(100)の通信モジュールによって前記本体(100)の使用情報、例えば、お知らせの有無などを受信してディスプレイ画面によって容易に確認することができるので、本発明のスマート薬ケースは、モバイル器機(M)と連動して便利に使用することができる。
【0033】
そして、スマート薬ケースのお知らせランプ(112)とスピーカー(121)によって視覚的及び聴覚的に服用時間に関するお知らせが行われたとき、ユーザが前記お知らせ終了ボタン(113)を押すと、終了信号が発生され、終了信号を受けたコントローラはお知らせを終了し、同時に通信モジュールによって終了信号をモバイル器機(M)に送ってモバイル器機(M)の画面の視覚的信号や音または振動を終了する。
【0034】
このように、スマート薬ケースは、モバイル器機(M)のアプリケーションと連動して薬の服用時間になると、お知らせランプ(112)とスピーカー(121)によって視聴覚的なお知らせが行われると同時に、周りの人にもお知らせメッセージを発送してユーザの服用時間を知らせるので、ユーザは服用時間を正確に守って薬を欠かすことなく服用することができる。
【0035】
前記突出部(120)は、略両側部が切断されたチューブ状からなり、外周面にバッテリーを受納することができる収納カバー(未図示)が形成されてもよく、上部にスピーカー(121)が形成され、一側上部に把持溝(122)が形成されてドア(230)の突出した開閉片(231)が収容されて容易に開閉が可能になる。
【0036】
前記受納ケース(200)は、略中間の一部が切断されて除去されたチューブ状からなり、前記センター部(110)の外側に脱着可能に結合されて前記突出部の両側に連結される。
【0037】
このとき、前記受納ケース(200)は、複数個の受納スペース(210)に区切られて内部に薬が収納され、例えば、3つの受納スペース(210)に区切られてそれぞれ朝、昼、晩に服用する薬が収納されてもよい。
【0038】
そして、
図6cのように、前記受納スペース(210)は、内部の角部がラウンド状に形成され、ユーザが内部に手を入れて薬を容易に引き出すことができるように備えられることが好ましい。
【0039】
さらに、前記受納ケース(200)は、上部に蓋(220)が備えられ、前記蓋(220)は半透明のPP材質からなって日光をある程度遮断すると同時に、前記受納スペース(210)の内部に薬が収納されているかを確認できるようにすることが好ましい。前記受納ケース(200)の上部面がUVコーティングされて日光の紫外線を遮断して薬が変質することを防止できるようにすることが好ましい。
【0040】
そして、前記蓋(220)の一側上部には、把持溝(221)が形成されてドア(230)の突出した開閉片(231)が収容されて容易に開閉が可能になる。
【0041】
前記受納ケース(200)は、前記蓋(220)の一部分は固定されており、残りの一部分が開閉するようにドア(230)が形成されるため、このように、前記受納スペース(210)の上部を覆う蓋(220)の一部だけが開放される方式であるので、薬を受納スペース(210)の内外に引き込みまたは引き出しをする度に薬が落下して滅失することを減少させることができる。
【0042】
図6a及び
図6bを参考すると、前記ドア(230)は、一側が前記受納スペース(210)にヒンジ結合され、他側に開閉片(231)が外側に突出形成されて把持溝(122、221)に収容され、前記ドア(230)の下部にはパッキング(232)が形成され、ドア(230)を閉めた状態で受納スペース(210)の内部が密閉されるようにすることで、薬を衛生的に保管することができ、日光、湿気、細菌汚染などの外部環境によって薬が変質することを防止することができる。
【0043】
前記外部ケース(300)は、前記本体(100)と受納ケース(200)の外側の一部を包んで連結して外部衝撃からスマート薬ケースを保護するものである。
【0044】
このとき、前記外部ケース(300)は、ゴム、シリコーンゴム、ウレタン、エラストマーのような弾性材質からなり、前記本体(100)及び受納ケース(200)と密着して連結されるが、指を用いて外部ケース(300)の分離を容易に行うことができる。
【0045】
さらに、前記外部ケース(300)は、前記受納ケース(200)の外周面を包む側部片(310)と、前記側部片(310)の上下段部からそれぞれ内側に延長形成され、前記本体(100)と受納ケース(200)の上下部を支持する上下部片(320、330)を含んでからなる。
【0046】
さらに、スマート薬ケースは、コンパクトでオシャレな見掛けを有しているうえ、
図7を参考すると、前記外部ケース(300)は、一部分に環(340)が形成され、前記環(340)にはネックレスひも(N)をかけてアクセサリーのように携帯して持ち運ぶことができる。
【0047】
併せて、
図8を参考すると、前記受納ケース(200)を前記本体(100)と外部ケース(300)から分離した後、分離した受納ケース(200)を複数個積層して保管するためのステーション(S)が備えられ、一つのスマート薬ケースセットを成すことができる。
【0048】
このとき、前記ステーションは、前記本体(100)に似ている形態を有するが、上下方向に長く延長形成されて多数の受納ケース(200)を装着して保管することができる。
【0049】
例えば、前記受納ケース(200)は、曜日別に7つが備えられるが、1つは本体(100)と連結した後、身に携帯して使用し、残りの6つはステーション(S)に積層して保管することができ、これによって、本体(100)と受納ケース(200)を容易に分離して曜日別に薬ケースを入れ替えて使用することができ、便利である。
【0050】
つまり、本発明によるお知らせ機能を備えたスマート薬ケース及びそのセットは、モバイル器機のアプリケーションと連動して薬の服用時間になると、お知らせランプとスピーカーによってお知らせが行われ、ユーザが薬の服用を忘れた場合、本人及び周りの人に未服用情報に関するお知らせメッセージを発送して未服用情報を知らせるので、ユーザは服用時間を正確に守って薬を欠かすことなく服用することができ、さらに、本体と受納ケースを容易に分離することができ、曜日別に薬ケースを入れ替えて使用することができるので便利であり、日光、湿気、細菌汚染などの外部環境と衝撃に強く、薬を衛生的に保管することができ、薬ケースが破損されにくく、コンパクトでオシャレな見掛けを有しており、アクセサリーのように身に着けて携帯して持ち運ぶことができるものである。
【0051】
本発明において、前記実施形態は、一つの例示であって本発明がこれに限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同じ構成を有して同じ作用効果を奏するものであれば、いかなるものでも本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明によるお知らせ機能を備えたスマート薬ケース及びセットは、モバイル器機のアプリケーションと連動して薬の服用時間になると、お知らせランプとスピーカーによってお知らせが行われ、ユーザが薬の服用を忘れた場合、本人及び周りの人に未服用情報に関するお知らせメッセージを発送して未服用情報を知らせるので、ユーザは服用時間を正確に守って薬を欠かすことなく服用することができる効果があるので、産業上の利用可能性がある。
【国際調査報告】