(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-537887(P2018-537887A)
(43)【公表日】2018年12月20日
(54)【発明の名称】識別子を介した通信リンクの確立
(51)【国際特許分類】
H04W 76/11 20180101AFI20181122BHJP
H04W 8/26 20090101ALI20181122BHJP
H04W 4/80 20180101ALI20181122BHJP
H04L 29/06 20060101ALI20181122BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20181122BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20181122BHJP
【FI】
H04W76/11
H04W8/26
H04W4/80
H04L13/00 305B
H04W88/06
H04W84/10 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-520126(P2018-520126)
(86)(22)【出願日】2015年11月19日
(85)【翻訳文提出日】2018年4月19日
(86)【国際出願番号】US2015061515
(87)【国際公開番号】WO2017086964
(87)【国際公開日】20170526
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】511076424
【氏名又は名称】ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【弁理士】
【氏名又は名称】有原 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100170379
【弁理士】
【氏名又は名称】徳本 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100180231
【弁理士】
【氏名又は名称】水島 亜希子
(72)【発明者】
【氏名】サザーランド,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】キャンベル,ロバート
【テーマコード(参考)】
5K034
5K067
【Fターム(参考)】
5K034AA02
5K034DD01
5K034EE03
5K034FF11
5K034HH63
5K067AA34
5K067BB27
5K067BB28
5K067DD17
5K067EE12
5K067HH24
(57)【要約】
例示の実施態様は、電子デバイスとの通信リンクを確立することに関する。一例として、コンピューティングデバイスは、第1の通信プロトコルを用いて電子デバイスのグローバル一意識別子(GUID)を得るデータ取得デバイスを備える。また、コンピューティングデバイスは、GUIDに基づいて電子デバイスを認証するプロセッサも備える。また、プロセッサは、GUIDに基づいて電子デバイスに関連付けられたデバイス特徴情報の特定も行う。プロセッサは、更に、デバイス特徴情報及びGUIDに基づいて電子デバイスとの通信リンクを確立する。通信リンクは、第1の通信プロトコルとは異なる第2の通信プロトコルに基づいて実施される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信プロトコルを用いて電子デバイスのグローバル一意識別子(GUID)を得るデータ取得デバイスと、
プロセッサであって、
前記GUIDに基づいて前記電子デバイスを認証し、
前記GUIDに基づいて前記電子デバイスに関連付けられたデバイス特徴情報を特定し、
前記デバイス特徴情報及び前記GUIDに基づいて前記電子デバイスとの通信リンクを確立し、なお、該通信リンクは、前記第1の通信プロトコルとは異なる第2の通信プロトコルに基づいて実施される、プロセッサと、
を備える、コンピューティングデバイス。
【請求項2】
前記第1の通信プロトコルは、近接場通信(NFC)プロトコルを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項3】
前記第2の通信プロトコルは、Z−Waveプロトコル、Bluetoothプロトコル、Zigbeeプロトコル、又はThreadプロトコルである、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項4】
前記データ取得デバイスは、前記電子デバイスの電源がオフにされているときに、前記GUIDを得る、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項5】
前記デバイス特徴情報は、前記電子デバイスのデバイスタイプ、前記電子デバイスによってサポートされる通信プロトコル、前記電子デバイスの検知能力、前記電子デバイスの制御能力、又はそれらの組み合わせである、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項6】
電子デバイスのグローバル一意識別子(GUID)を記憶する近接場通信(NFC)タグを備える該電子デバイスと、
コンピューティングデバイスであって、
NFCプロトコルを介して前記電子デバイスから前記グローバル一意識別子を得るNFCリーダと、
プロセッサであって、
前記GUIDに基づいてサーバを用いて前記電子デバイスを認証し、
前記サーバから前記電子デバイスに関連付けられたデバイス特徴情報を受信し、
前記デバイス特徴情報及び前記GUIDに基づいて通信リンクを確立し、なお、該通信リンクは、前記NFCプロトコルとは異なる通信プロトコルに基づいて実施される、プロセッサと、
を備える、コンピューティングデバイスと、
を備える、システム。
【請求項7】
前記GUIDは、前記電子デバイスに関連付けられた媒体アクセス制御(MAC)アドレス、インターネットプロトコル(IP)アドレス、オペレーティングシステム生成識別子、前記電子デバイスに関連付けられたシリアル番号及びタイムスタンプのハッシュ、又はそれらの組み合わせである、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記電子デバイスは、前記通信リンクが確立されるときには電源をオフにされており、前記電子デバイスは、電源をオンにされたとき、前記通信リンクを介して前記コンピューティングデバイスと通信する、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記通信プロトコルは、Z−Waveプロトコル、Bluetoothプロトコル、Zigbeeプロトコル、又はThreadプロトコルである、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記システムは、第2の電子デバイスの第2のGUIDを記憶する第2のNFCタグを備える該第2の電子デバイスを更に備え、前記コンピューティングデバイスは、前記第2のGUIDに基づいて前記第2の電子デバイスとの第2の通信リンクを確立し、該第2の通信リンクは、前記通信プロトコルとは異なる第2の通信プロトコルに基づいて実施される、請求項6に記載のシステム。
【請求項11】
実行されると、コンピューティングデバイスのプロセッサに以下を行わせる命令、すなわち、
第1の通信プロトコルを用いて電子デバイスのグローバル一意識別子(GUID)を得ることであって、該GUIDは、前記第1の通信プロトコルとは異なる第2の通信プロトコルに関連付けられることと、
前記GUIDに基づいて前記電子デバイスを認証することと、
前記GUIDに基づいて前記電子デバイスに関連付けられたデバイス特徴情報を特定することと、
前記デバイス特徴情報及び前記GUIDに基づいて前記電子デバイスとの通信リンクを確立することであって、該通信リンクは、前記第2の通信プロトコルに基づいて実施されることと、
を行わせる命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
前記第1の通信プロトコルは、近接場通信(NFC)プロトコルを含む、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
前記第2の通信プロトコルは、Z−Waveプロトコル、Bluetoothプロトコル、Zigbeeプロトコル、又はThreadプロトコルである、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記GUIDは、前記電子デバイスに関連付けられた媒体アクセス制御(MAC)アドレスであり、前記GUIDは、前記電子デバイスに関連付けられた媒体アクセス制御(MAC)アドレス、インターネットプロトコル(IP)アドレス、オペレーティングシステム生成識別子、前記電子デバイスに関連付けられたシリアル番号及びタイムスタンプのハッシュ、又はそれらの組み合わせである、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記デバイス特徴情報は、前記電子デバイスのデバイスタイプ、前記電子デバイスによってサポートされる通信プロトコル、前記電子デバイスの検知能力、前記電子デバイスの制御能力、又はそれらの組み合わせである、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
モノのインターネット(IoT)は、情報を収集及び交換するオブジェクトのネットワークを有することの概念である。オブジェクトは、電球、冷蔵庫等の複数のデバイスを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0002】
本願のいくつかの例が、以下の図面に関して記載される。
【0003】
【
図1】一例による、電子デバイスの識別子に基づいて、電子デバイスとコンピューティングデバイスとの間の通信リンクを確立する当該コンピューティングデバイスを示す図である。
【
図2】一例による、電子デバイスの識別子に基づいて、電子デバイスとコンピューティングデバイスとの間の通信リンクを確立するシステムを示す図である。
【
図3】別の例による、電子デバイスの識別子に基づいて、電子デバイスとコンピューティングデバイスとの間の通信リンクを確立するシステムを示す図である。
【
図4】別の例による、電子デバイスの識別子に基づいて電子デバイスとの通信リンクを確立する、コンピューティングデバイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
モノのインターネット(IoT)デバイスとの通信リンクは、データが収集及び/又は交換される前に確立することができる。現在、IoTデバイスとコンピューティングデバイスとの間の通信リンクを確立することは、ユーザがデバイスに関する情報をコンピューティングデバイスに入力する手動のプロセスである。その後、ユーザは、通信リンクを確立するために、デバイスを探索する発見プロセスをコンピューティングデバイスにおいて開始する。したがって、コンピューティングデバイスとIoTデバイスとの間の通信リンクを確立することは、多大な時間を要する作業となる場合がある。
【0005】
本明細書に記載の例により、電子デバイスの識別子に基づいて、電子デバイスとコンピューティングデバイスとの間の通信リンクを確立するコンピューティングデバイスが提供される。例えば、コンピューティングデバイスは、第1の通信プロトコルを用いて電子デバイスのグローバル一意識別子(GUID)を得るデータ取得デバイスを備えることができる。また、コンピューティングデバイスは、GUIDに基づいて電子デバイスを認証するプロセッサも備えることができる。また、プロセッサは、GUIDに基づいて電子デバイスに関連付けられたデバイス特徴情報(device characteristic information)の特定も行うことができる。プロセッサは、さらに、デバイス特徴情報及びGUIDに基づいて電子デバイスとの通信リンクを確立することができる。通信リンクは、第1の通信プロトコルとは異なる第2の通信プロトコルに基づいて実施することができる。したがって、電子デバイスとの通信リンクを確立することに関連付けられる時間を低減することができる。
【0006】
図1は、一例による、電子デバイスとコンピューティングデバイス100との間の通信リンクを、電子デバイスの識別子に基づいて確立する当該コンピューティングデバイス100を示している。コンピューティングデバイス100は、例えば、ウェブベースサーバ、ローカルエリアネットワークサーバ、クラウドベースサーバ、ノートブックコンピュータ、デスクトップコンピュータ、オールインワンシステム、タブレットコンピューティングデバイス、移動電話、電子書籍リーダ、又は電子デバイスの識別子を介して電子デバイスとの通信リンクを確立するのに好適な他の任意の電子デバイスとすることができる。コンピューティングデバイス100は、データ取得デバイス102及びプロセッサ104を備えることができる。
【0007】
データ取得デバイス102は、第1のデータ通信プロトコルを介して別のデバイスからデータを得るために、この別のデバイスを起動する任意のデバイス又は回路とすることができる。例えば、データ取得デバイス102は、別のデバイスを、磁気誘導(magnetic induction)を介して起動することができる。いくつかの例において、データ取得デバイス102は、近接場通信(NFC:Near Field Communication:近距離無線通信)プロトコルを実施するNFCリーダとすることができる。プロセッサ104は、コンピューティングデバイス100の動作を制御する命令を、フェッチ、復号、及び実行することができる。
【0008】
動作中、データ取得デバイス102は、電子デバイス(
図1には示さず)からグローバル一意識別子(GUID)106を得ることができる。データ取得デバイス102は、NFCプロトコルを用いてGUID106を得ることができる。電子デバイスは、IoTデバイスとすることができる。GUID106は、電子デバイスのアイデンティティに関する情報を含むことができる。
【0009】
GUID106の取得に応答して、コンピューティングデバイス100は、GUID106に基づいて電子デバイスのアイデンティティを認証することができる。また、コンピューティングデバイス100は、電子デバイスに関連付けられたデバイス特徴情報108を特定することもできる。デバイス特徴情報108は、電子デバイスの少なくとも1つの動作的な態様に関する情報を含むことができる。デバイス特徴情報108に基づいて、コンピューティングデバイス100は、電子デバイスとの通信リンクを確立することができる。通信リンクは、第1の通信プロトコルとは異なる第2の通信プロトコルを介して実施することができる。したがって、コンピューティングデバイス100及び電子デバイスは、通信リンクが確立された後に通信リンクを介してデータを交換することができる。コンピューティングデバイスと電子デバイスとの間の通信リンクを確立することは、
図2により詳細に記載される。
【0010】
図2は、一例による、電子デバイスの識別子に基づいて、電子デバイスとコンピューティングデバイスとの間の通信リンクを確立するシステム200を示している。システム200は、コンピューティングデバイス202及び電子デバイス204を含むことができる。コンピューティングデバイス202は、
図1のコンピューティングデバイス100に類似のものとすることができる。
【0011】
コンピューティングデバイス202は、NFCリーダ206及びプロセッサ208を備えることができる。NFCリーダ206は、ECMA−340等のNFCプロトコルを用いて、NFCタグからデータを得る又は読み出す任意のデバイス又は回路とすることができる。電子デバイス204は、制御動作(例えば、照明のオン及びオフ)及び/又は検知動作(例えば、温度検知)を実行する任意のデバイス又は回路とすることができ、有線又は無線通信リンクを介して情報を交換することができる。プロセッサ208は、
図1のプロセッサ104と類似のものとすることができる。プロセッサ208は、コンピューティングデバイス202の動作を制御することができる。
【0012】
電子デバイス204は、例えば、センサ、電化製品等とすることができる。電子デバイス204は、NFCタグ210を備えることができる。NFCタグ210は、電子デバイス204に関連付けられた情報を記憶することができる。例えば、NFCタグ210は、電子デバイス204に関連付けられたグローバル一意識別子(GUID)212を記憶することができる。
【0013】
GUID212は、電子デバイス204に関連付けられた媒体アクセス制御(MAC)アドレス、電子デバイス204に割り当てられたインターネットプロトコル(IP)アドレス、電子デバイス204に関連付けられたオペレーティングシステム生成識別子、電子デバイス204に関連付けられたシリアル番号及びタイムスタンプのハッシュ、又はそれらの組み合わせとすることができる。いくつかの例において、GUID212は、コンピューティングデバイス202と通信するために電子デバイス204が実施する通信プロトコルに関連付けることができる。すなわち、GUID212は、通信プロトコルに依拠することができる。例えば、通信プロトコルがThread(登録商標)プロトコルである場合、GUID212は、電子デバイスに割り当てられたIPv6アドレスとすることができる。別の例として、通信プロトコルがZigbee(登録商標)プロトコルである場合、GUID212は、電子デバイス204に関連付けられたMACアドレスとすることができる。
【0014】
動作中、コンピューティングデバイス202は、NFCリーダ206を介して電子デバイス204からGUID212を得ることができる。電子デバイス204が、コンピューティングデバイス202をタップする(すなわち、電子デバイス204がコンピューティングデバイス202と物理的に接触する)か、又はコンピューティングデバイス202に対して特定の距離内にある場合、NFCリーダ206は、磁気誘導を介してNFCタグ210を起動して、GUID212を読み出すことができる。
【0015】
GUID212の取得に応答して、コンピューティングデバイス202は、GUID212に基づいて電子デバイス204のアイデンティティを認証することができる。いくつかの例において、コンピューティングデバイス202は、GUID212をサーバ214に送信して、認証を実行することができる。電子デバイス204が認証されたという判断に応答して、サーバ214は、電子デバイス204に関連付けられたデバイス特徴情報216を検索又は生成することができる。サーバ214は、デバイス特徴情報216をコンピューティングデバイス202に送信することができる。デバイス特徴情報216は、電子デバイス204の態様を記述することができる。デバイス特徴情報216の例は、以下に記載される。
【0016】
コンピューティングデバイス202は、デバイス特徴情報216及びGUID212に基づいて電子デバイス204との通信リンクをセットアップ及び確立することができる。例えば、コンピューティングデバイス202は、デバイス特徴情報216を用いて通信リンクを構成することができる。コンピューティングデバイス202は、通信リンクのための電子デバイス204のクレデンシャル(credential:証明情報)としてGUID212を用いることができる。通信リンクが確立されると、コンピューティングデバイス202及び電子デバイス204は、通信リンクを介してデータを交換することができる。コンピューティングデバイス202が、電子デバイス204からGUID212を得ることを可能にするとともに通信リンクを自動的に設定することによって、通信リンクを確立するプロセスを、電子デバイス204又はコンピューティングデバイス202のユーザからのいかなる入力も伴わずに実行することができる。したがって、通信リンクを確立することに関連付けられる時間量を低減することができる。
【0017】
デバイス特徴情報216は、電子デバイス204のデバイスタイプ、電子デバイス204によってサポートされる通信プロトコル、電子デバイス204の検知能力、電子デバイス204の制御能力、又はそれらの組み合わせとすることができる。電子デバイス204のデバイスタイプは、電子デバイス204が、センサであるのか、電化製品であるのか、又は別のタイプのデバイスであるのかを示すことができる。通信プロトコルは、電子デバイス204及びコンピューティングデバイス202がデータを交換するのに用いる通信プロトコルとすることができる。例えば、通信プロトコルは、Z−Waveプロトコル、Bluetooth(登録商標)プロトコル、Zigbeeプロトコル、又はThreadプロトコルとすることができる。
【0018】
いくつかの例において、電子デバイス204は、通信リンクが確立される前は電源をオフにしておくことができ、通信リンクが確立された後は電源をオンにしてコンピューティングデバイス202とデータを交換することができる。
【0019】
図3は、別の例による、電子デバイスの識別子に基づいて、電子デバイスとコンピューティングデバイスとの間の通信リンクを確立するシステム300を示している。システム300は、コンピューティングデバイス202、電子デバイス204、及び第2の電子デバイス302を含むことができる。第2の電子デバイス302は、電子デバイス204と類似のものとすることができる。第2の電子デバイス302は、第2のNFCタグ304及び送受信機306を備えることができる。また、コンピューティングデバイス202及び電子デバイス204は、それぞれ送受信機308及び310を備えることができる。
【0020】
いくつかの例において、送受信機310は、第1の通信プロトコルを実施することができる。第2の送受信機306は、第1の通信プロトコルとは異なる第2の通信プロトコルを実施することができる。送受信機308は、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルを含む複数の通信プロトコルを実施することができる。一例として、第1の通信プロトコルは、Bluetoothプロトコルとすることができ、第2の通信プロトコルは、Z−Waveプロトコルとすることができる。
【0021】
動作中、コンピューティングデバイス202は、
図2に記載されるように、GUID212及びデバイス特徴情報216に基づいて電子デバイス204とのBluetooth通信リンクを確立することができる。第1の通信リンクが確立された後、コンピューティングデバイス202及び電子デバイス204は、それぞれ送受信機308及び310を介してBluetooth通信リンクを用いてデータを交換することができる。
【0022】
コンピューティングデバイス202は、NFCプロトコルを介して第2の電子デバイス302から第2のGUID312を得ることができる。第2のGUID312は、第2のNFCタグ304に記憶することができる。第2のGUID312の取得に応答して、コンピューティングデバイス202は、第2のGUID312に基づいて第2の電子デバイス302を認証することができる。例えば、コンピューティングデバイス202は、認証のために、第2のGUID312をサーバ214に送信することができる。
【0023】
第2の電子デバイス302が認証されたという判断に応答して、コンピューティングデバイス202は、第2のGUID312に基づいて第2のデバイス特徴情報314を特定することができる。例えば、サーバ214は、第2のGUID312に基づいて第2の電子デバイス302に関連付けられた第2のデバイス特徴情報314を検索又は生成することができる。サーバ214は、第2のデバイス特徴情報314をコンピューティングデバイス202に送信することができる。
【0024】
第2のGUID312及び第2のデバイス特徴情報314に基づいて、コンピューティングデバイス202は、第2の電子デバイス302とのZ−Wave通信リンクをセットアップ及び確立することができる。Z−Wave通信リンクが確立されると、コンピューティングデバイス202及び第2の電子デバイス302は、それぞれ送受信機308及び306を介してデータを交換することができる。
【0025】
図4は、別の例による、電子デバイスの識別子に基づいて電子デバイスとの通信リンクを確立するコンピューティングデバイス400を示している。コンピューティングデバイス400は、プロセッサ402及びコンピュータ可読記憶媒体404を備えることができる。コンピューティングデバイス400は、
図1のコンピューティングデバイス100及び/又は
図2及び
図3のコンピューティングデバイス202として実施することができる。
【0026】
プロセッサ402は、中央処理ユニット(CPU)、半導体ベースマイクロプロセッサ、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体404に記憶される命令の検索及び実行に好適な他のハードウェアデバイスとすることができる。プロセッサ402は、命令406、408、410及び412をフェッチ、復号、及び実行して、電子デバイスの識別子に基づいて電子デバイスとの通信リンクを確立するプロセスを制御することができる。命令を検索及び実行することの代わりに又はこれらに加えて、プロセッサ402は、命令406、408、410、412、又はそれらの組み合わせの機能を実行する、電子コンポーネントを含む少なくとも1つの電子回路を備えることができる。
【0027】
コンピュータ可読記憶媒体404は、実行可能命令を含む又はこれらの命令を記憶する任意の電子的、磁気的、光学的、又は他の物理的記憶デバイスとすることができる。したがって、コンピュータ可読記憶媒体404は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、記憶デバイス、光学ディスク等とすることができる。いくつかの例において、コンピュータ可読記憶媒体404は、非一時的記憶媒体とすることができ、ここで、「非一時的(non-transitory)」という語は、一時的な伝播信号を包含しない。以下に詳細に記載されるように、コンピュータ可読記憶媒体404は、一連のプロセッサ実行可能命令406、408、410、及び412を用いて符号化することができる。
【0028】
グローバル一意識別子取得命令406は、電子デバイスからGUIDを得ることができる。例えば、
図2を参照すると、コンピューティングデバイス202は、NFCリーダ206を介して電子デバイス204からGUID212を得ることができる。電子デバイス認証408は、電子デバイスのGUIDに基づいて電子デバイスを認証することができる。例えば、コンピューティングデバイス202は、GUID212をサーバ214に送信して、認証を実行することができる。
【0029】
デバイス特徴情報特定命令410は、GUIDに基づいて電子デバイスのデバイス特徴情報を特定することができる。例えば、
図2を参照すると、電子デバイス204が認証されたという判断に応答して、サーバ214は、電子デバイス204に関連付けられたデバイス特徴情報216を検索又は生成することができる。サーバ214は、デバイス特徴情報216をコンピューティングデバイス202に送信することができる。通信リンク確立命令412は、電子デバイスに関連付けられたデバイス特徴情報及びGUIDに基づいて、コンピューティングデバイス400と電子デバイスとの間の通信リンクを確立することができる。例えば、
図2を参照すると、コンピューティングデバイス202は、デバイス特徴情報216及びGUID212に基づいて電子デバイス204との通信リンクをセットアップ及び確立することができる。
【0030】
「備える」、「含む」又は「有する」の使用は同義であり、本明細書におけるそれらの変形は、包括的又はオープンエンド(open-ended)であることが意味され、列挙されていない追加の要素又は方法ステップを排除しない。
【国際調査報告】