特表2018-537890(P2018-537890A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2018-537890拡張マシンタイプ通信(eMTC)のためのHARQおよび制御チャネルタイミング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-537890(P2018-537890A)
(43)【公表日】2018年12月20日
(54)【発明の名称】拡張マシンタイプ通信(eMTC)のためのHARQおよび制御チャネルタイミング
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20181122BHJP
   H04W 4/70 20180101ALI20181122BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20181122BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20181122BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20181122BHJP
   H04L 1/16 20060101ALI20181122BHJP
   H04L 1/08 20060101ALI20181122BHJP
【FI】
   H04W72/12 150
   H04W4/70
   H04W28/04
   H04W72/04 136
   H04W28/06 110
   H04L1/16
   H04L1/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2018-520513(P2018-520513)
(86)(22)【出願日】2016年8月25日
(85)【翻訳文提出日】2018年6月5日
(86)【国際出願番号】US2016048639
(87)【国際公開番号】WO2017069849
(87)【国際公開日】20170427
(31)【優先権主張番号】62/245,230
(32)【優先日】2015年10月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/246,082
(32)【優先日】2016年8月24日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100184332
【弁理士】
【氏名又は名称】中丸 慶洋
(72)【発明者】
【氏名】リコ・アルバリーニョ、アルベルト
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ワンシ
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ハオ
(72)【発明者】
【氏名】バジャペヤム、マダバン・スリニバサン
(72)【発明者】
【氏名】ガール、ピーター
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA13
5K067BB21
5K067DD11
5K067DD24
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE61
5K067EE72
5K067GG01
5K067HH22
5K067JJ12
5K067JJ13
(57)【要約】
本開示の態様は、拡張マシンタイプ通信(eMTC)のためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)技法を提供する。一態様では、HARQ IDを決定するためにユーザ機器(UE)などのワイヤレスデバイスによって実行され得る方法が提供される。本方法は、概して、カバレージ拡張(CE)レベルに少なくとも部分的に基づいてHARQ IDを決定することと、決定されたHARQ IDに少なくとも部分的に基づいてHARQプロセスタイムラインを実行することとを含む。フィードバックを送信するためのサブフレームを決定するための別の方法が提供される。本方法は、概して、肯定応答されるべき1つまたは複数のダウンリンク送信を搬送する1つまたは複数のダウンリンクサブフレームに後続するアップリンクサブフレームの利用可能性に少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンク送信に肯定応答するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定することと、決定された少なくとも1つのサブフレーム中でPUCCHを送信することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法であって、
肯定応答されるべき1つまたは複数のダウンリンク送信を搬送する1つまたは複数のダウンリンクサブフレームに後続するアップリンクサブフレームの利用可能性に少なくとも部分的に基づいて、前記ダウンリンク送信に肯定応答するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定することと、および
前記決定された少なくとも1つのサブフレーム中で前記PUCCHを送信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記決定することが、
前記ダウンリンク送信を受信した後の固定持続時間の後の第1の利用可能なサブフレームとして、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定することを備え、ここにおいて、前記ダウンリンク送信が、バンドルされた物理アップリンク共有チャネル(PDSCH)を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PUCCHが、複数のPDSCHのためのフィードバックを与える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記PUCCHが、前記複数のPDSCHのためのフィードバックとしてシングルビット(single bit)を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記PUCCHが、前記複数のPDSCHの各々のためのフィードバックとして1ビットを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のPDSCHがPDSCHの1つまたは複数のグループを備え、および
前記PUCCHが、PDSCHの各グループのためのフィードバックとして1ビットを備える、
請求項3に記載の方法。
【請求項7】
PUCCHのための利用可能なアップリンクサブフレームのセットのシグナリングを受信することをさらに備え、ここにおいて、
前記決定することが、PUCCHのための利用可能なアップリンクサブフレームの前記セットのうちの第1の利用可能なアップリンクサブフレームとして、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定することを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のための利用可能なサブフレームのセットのシグナリングを受信することと、および
前記受信されたシグナリングに基づいて、前記PUSCHを送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定することと
をさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記決定することは、
前記UEが全二重動作のために構成されたのか半二重動作のために構成されたのかにさらに基づいて、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定すること
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記決定することは、
前記UEが全二重動作に構成された場合、前記ダウンリンク送信を受信した後の固定持続時間の後の第1の利用可能なサブフレームとして、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定することを備え、ここにおいて、前記固定持続時間が、構成されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)タイミングに基づく、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記決定することは、
前記UEが半二重動作のために構成された場合、PUCCHのための利用可能なアップリンクサブフレームの受信されたセットに基づいて、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定すること
を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記決定することは、
前記PUCCHが基地局との初期メッセージ交換の第1のPUCCHである場合、バンドルされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を受信した後の第1の利用可能なサブフレームとして、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定すること
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法であって、
現在のサブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号のパターンと、マシンタイプ通信物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)の繰返しレベルとに少なくとも部分的に基づいて、前記MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームのセットを決定することと、および
可能な開始サブフレームの前記セットのうちの1つまたは複数のサブフレーム中で前記MPDCCHを監視することと
を備える、方法。
【請求項14】
セル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)とハッシュ関数とに基づいて、前記MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームの前記セットのうちの前記1つまたは複数のサブフレームを決定すること
をさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
間欠受信(DRX)構成にさらに基づいて、前記MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームの前記セットを決定すること
をさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
ワイヤレス通信のための装置であって、
肯定応答されるべき1つまたは複数のダウンリンク送信を搬送する1つまたは複数のダウンリンクサブフレームに後続するアップリンクサブフレームの利用可能性に少なくとも部分的に基づいて、前記ダウンリンク送信に肯定応答するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定するための手段と、および
前記決定された少なくとも1つのサブフレーム中で前記PUCCHを送信するための手段と
を備える、装置。
【請求項17】
決定するための前記手段が、
前記ダウンリンク送信を受信した後の固定持続時間の後の第1の利用可能なサブフレームとして、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定するための手段を備え、ここにおいて、前記ダウンリンク送信が、バンドルされた物理アップリンク共有チャネル(PDSCH)を備える、
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記PUCCHが、複数のPDSCHのためのフィードバックを与える、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記PUCCHが、前記複数のPDSCHのためのフィードバックとしてシングルビット(single bit)を備える、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記PUCCHが、前記複数のPDSCHの各々のためのフィードバックとして1ビットを備える、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記複数のPDSCHがPDSCHの1つまたは複数のグループを備え、
前記PUCCHが、PDSCHの各グループのためのフィードバックとして1ビットを備える、
請求項18に記載の装置。
【請求項22】
PUCCHのための利用可能なアップリンクサブフレームのセットのシグナリングを受信するための手段をさらに備え、ここにおいて、
決定するための前記手段が、PUCCHのための利用可能なアップリンクサブフレームの前記セットのうちの第1の利用可能なアップリンクサブフレームとして、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定するための手段を備える、
請求項16に記載の装置。
【請求項23】
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のための利用可能なサブフレームのセットのシグナリングを受信するための手段と、および
前記受信されたシグナリングに基づいて、前記PUSCHを送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定するための手段と
をさらに備える、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
決定するための前記手段は、
前記UEが全二重動作のために構成されたのか半二重動作のために構成されたのかにさらに基づいて、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定するための手段
を備える、請求項16に記載の装置。
【請求項25】
決定するための前記手段は、
前記UEが全二重動作に構成された場合、前記ダウンリンク送信を受信した後の固定持続時間の後の第1の利用可能なサブフレームとして、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定するための手段を備え、ここにおいて、前記固定持続時間が、構成されたハイブリッド自動再送要求(HARQ)タイミングに基づく、
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
決定するための前記手段は、
前記UEが半二重動作のために構成された場合、PUCCHのための利用可能なアップリンクサブフレームの受信されたセットに基づいて、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定するための手段
を備える、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
決定するための前記手段は、
前記PUCCHが基地局との初期メッセージ交換の第1のPUCCHである場合、バンドルされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を受信した後の第1の利用可能なサブフレームとして、前記PUCCHを送信するための前記少なくとも1つのサブフレームを決定するための手段
を備える、請求項16に記載の装置。
【請求項28】
ワイヤレス通信のための装置であって、
現在のサブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号のパターンと、マシンタイプ通信物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)の繰返しレベルとに少なくとも部分的に基づいて、前記MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームのセットを決定するための手段と、および
可能な開始サブフレームの前記セットのうちの1つまたは複数のサブフレーム中で前記MPDCCHを監視するための手段と
を備える、装置。
【請求項29】
セル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)とハッシュ関数とに基づいて、前記MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームの前記セットのうちの前記1つまたは複数のサブフレームを決定するための手段
をさらに備える、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
間欠受信(DRX)構成にさらに基づいて、前記MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームの前記セットを決定するための手段
をさらに備える、請求項28に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照および優先権主張
[0001]本出願は、すべての適用可能な目的のためにその全体がともに参照により本明細書に組み込まれる、2015年10月22日に出願された米国仮特許出願第62/245,230号、および2016年8月24日に出願された米国特許出願第15/246,082号の利益および優先権を主張する。
【0002】
[0002]本開示のいくつかの態様は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、拡張マシンタイプ通信(eMTC:enhanced machine type communication(s))のための、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)プロセス識別(process identification)(ID)決定のためのHARQタイミングおよび制御チャネルタイミングに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信システムは、音声、データなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅および送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例としては、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):3rd Generation Partnership Project)ロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)/LTEアドバンストシステムおよび直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムがある。
【0004】
[0004]概して、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数のワイヤレス端末のための通信を同時にサポートすることができる。各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上での送信を介して1つまたは複数の基地局と通信する。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局から端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)は端末から基地局への通信リンクを指す。この通信リンクは、単入力単出力、多入力単出力または多入力多出力(MIMO)システムを介して確立され得る。
【0005】
[0005]ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのワイヤレスデバイスのための通信をサポートすることができるいくつかの基地局を含み得る。ワイヤレスデバイスはユーザ機器(UE)を含み得る。いくつかのUEは、基地局、別のリモートデバイス、または何らかの他のエンティティと通信し得る、リモートデバイスを含み得る、マシンタイプ通信(MTC)UEと見なされ得る。MTCは、通信の少なくとも1つの端部上の少なくとも1つのリモートデバイスに関与する通信を指すことがあり、必ずしも人間の対話(human interaction)を必要とするとは限らない1つまたは複数のエンティティを伴うデータ通信の形態を含み得る。MTC UEは、たとえば、パブリックランド(Public Land)モバイルネットワーク(PLMN)を介した、MTCサーバおよび/または他のMTCデバイスとのMTC通信が可能であるUEを含み得る。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本開示のシステム、方法、およびデバイスは、それぞれいくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様が単独で本開示の望ましい属性を担当するとは限らない。次に、以下の特許請求の範囲によって表される本開示の範囲を限定することなしに、いくつかの特徴が手短に説明される。この説明を考察すれば、特に「発明を実施するための形態」と題するセクションを読めば、本開示の特徴が、ワイヤレスネットワークにおけるアクセスポイントと局との間の改善された通信を含む利点をどのように提供するかが理解されよう。
【0007】
[0007]拡張マシンタイプ通信(eMTC)のための、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別(ID)決定のためのHARQタイミングおよび制御チャネルタイミングのための技法および装置が本明細書で提供される。
【0008】
[0008]本開示のいくつかの態様は、ユーザ機器(UE)によって実行される方法を提供する。本方法は、概して、カバレージ拡張(CE:coverage enhancement)レベルに少なくとも部分的に基づいてHARQ IDを決定することと、決定されたHARQ IDに少なくとも部分的に基づいてHARQプロセスタイムライン(process timeline)を実行することとを含む。
【0009】
[0009]本開示のいくつかの態様は、UEによって実行される方法を提供する。本方法は、概して、肯定応答されるべき1つまたは複数のダウンリンク送信を搬送する1つまたは複数のダウンリンクサブフレームに後続するアップリンクサブフレームの利用可能性に少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンク送信に肯定応答するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)を送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定することと、決定された少なくとも1つのサブフレーム中でPUCCHを送信することとを含む。
【0010】
[0010]本開示のいくつかの態様は、UEによって実行される方法を提供する。本方法は、概して、現在のサブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号のパターンと、マシンタイプ通信物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH:machine type communication physical downlink control channel)の繰返しレベルとに少なくとも部分的に基づいて、MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームのセットを決定することと、可能な開始サブフレームのセットのうちの1つまたは複数のサブフレーム中でMPDCCHを監視することとを含む。
【0011】
[0011]本開示のいくつかの態様は、UEなど、装置を提供する。本装置は、概して、肯定応答されるべき1つまたは複数のダウンリンク送信を搬送する1つまたは複数のダウンリンクサブフレームに後続するアップリンクサブフレームの利用可能性に少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンク送信に肯定応答するためのPUCCHを送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定するための手段と、決定された少なくとも1つのサブフレーム中でPUCCHを送信するための手段とを含む。
【0012】
[0012]本開示のいくつかの態様は、UEなど、装置を提供する。本装置は、概して、現在のサブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号のパターンと、MPDCCHの繰返しレベルとに少なくとも部分的に基づいて、MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームのセットを決定するための手段と、可能な開始サブフレームのセットのうちの1つまたは複数のサブフレーム中でMPDCCHを監視するための手段とを含む。
【0013】
[0013]本開示のいくつかの態様は、UEなど、装置を提供する。本装置は、概して、肯定応答されるべき1つまたは複数のダウンリンク送信を搬送する1つまたは複数のダウンリンクサブフレームに後続するアップリンクサブフレームの利用可能性に少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンク送信に肯定応答するためのPUCCHを送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定し、決定された少なくとも1つのサブフレーム中でPUCCHを送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと結合されたメモリとを含む。
【0014】
[0014]本開示のいくつかの態様は、UEなど、装置を提供する。本装置は、概して、現在のサブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号のパターンと、MPDCCHの繰返しレベルとに少なくとも部分的に基づいて、MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームのセットを決定し、可能な開始サブフレームのセットのうちの1つまたは複数のサブフレーム中でMPDCCHを監視するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと結合されたメモリとを含む。
【0015】
[0015]本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のためのその上に記憶されたコンピュータ実行可能コードを有するコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ実行可能コードは、概して、肯定応答されるべき1つまたは複数のダウンリンク送信を搬送する1つまたは複数のダウンリンクサブフレームに後続するアップリンクサブフレームの利用可能性に少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンク送信に肯定応答するためのPUCCHを送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定するためのコードと、決定された少なくとも1つのサブフレーム中でPUCCHを送信するためのコードとを含む。
【0016】
[0016]本開示のいくつかの態様は、UEによるワイヤレス通信のためのその上に記憶されたコンピュータ実行可能コードを有するコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ実行可能コードは、概して、現在のサブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号のパターンと、MPDCCHの繰返しレベルとに少なくとも部分的に基づいて、MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームのセットを決定するためのコードと、可能な開始サブフレームのセットのうちの1つまたは複数のサブフレーム中でMPDCCHを監視するためのコードとを含む。
【0017】
[0017]方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、コンピュータ可読媒体、および処理システムを含む多数の他の態様が提供される。上記のおよび関係する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で説明され、特に特許請求の範囲で指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のうちのいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のうちのほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【0018】
[0018]本開示の上記で具陳された特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部を示す態様を参照することによって、上記で手短に要約されたより具体的な説明が得られ得る。ただし、その説明は他の等しく有効な態様に通じ得るので、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】[0019]本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークの一例を概念的に示すブロック図。
図2】[0020]本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおいてユーザ機器(UE)と通信している基地局の一例を概念的に示すブロック図。
図3】[0021]本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるフレーム構造(frame structure)の一例を概念的に示すブロック図。
図4】[0022]本開示のいくつかの態様による、ノーマルサイクリックプレフィックス(normal cyclic prefix)をもつ2つの例示的なサブフレームフォーマットを概念的に示すブロック図。
図5】[0023]本開示のいくつかの態様による、拡張マシンタイプ通信(eMTC)のための例示的なサブフレーム構成(subframe configuration)を示す図。
図6】[0024]例示的な物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)タイムラインを示す図。
図7】[0025]HARQタイミングに従うeMTCのための例示的なPUSCH HARQタイムラインを示す図。
図8】[0026]本開示のいくつかの態様による、UEによるワイヤレス通信におけるHARQ IDを決定するための例示的な動作を示す流れ図。
図9】[0027]本開示のいくつかの態様による、半二重周波数分割複信(HD−FDD:half-duplex frequency division duplexing)において動作するUEのための例示的なサブフレーム使用(usage)を示す図。
図10】[0028]本開示のいくつかの態様による、UEによるワイヤレス通信における制御チャネルタイミングのための例示的な動作を示す流れ図。
図11】[0029]本開示のいくつかの態様による、UEによるワイヤレス通信におけるMTC物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)を監視するための開始サブフレームを決定するための例示的な動作を示す流れ図。
図12】[0030]本開示のいくつかの態様による、MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームを示す例示的な送信タイムラインの図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[0031]理解を容易にするために、可能な場合、各図に共通である同じ要素を指定するために同じ参照番号が使用されている。一態様において開示される要素が、特定の具陳なしに他の態様に対して有益に利用され得ることが企図される。
【0021】
[0032]本開示の態様は、拡張マシンタイプ通信(eMTC)のためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別(ID)決定のためのHARQタイミングを提供する。eMTCは、MTCデバイス(たとえば、低コストMTCデバイスまたは低コストeMTCデバイス)など、限られた通信リソースをもつデバイスによる通信のために使用され得る。MTCデバイスは、狭帯域IoT(NB−IoT)デバイスなど、IoT(モノのインターネット)デバイスとして実装され得る。低コストMTCデバイスは、たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)など、特定の無線アクセス技術(RAT)においてレガシーデバイスと共存し得、特定のRATによってサポートされる、より広い利用可能なシステム帯域幅から区分される1つまたは複数の狭帯域領域上で動作し得る。低コストMTCデバイスはまた、(たとえば、同じメッセージの繰返し(repetitions)が複数のサブフレームにわたってバンドル(bundled)または送信され得る)カバレージ拡張(CE)モード、(たとえば、繰返しが送信されないことがある)通常カバレージモードなど、異なる動作モードをサポートし得る。
【0022】
[0033]したがって、以下でより詳細に説明されるように、本明細書で提示される技法は、ユーザ機器(UE)が、UEのカバレージ拡張(CE)レベルに少なくとも部分的に基づいてHARQ IDを決定することを可能にし得る。態様では、UEは、1つまたは複数のダウンリンク送信に肯定応答するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定し得る。UEは、肯定応答されるべきダウンリンク送信を搬送する1つまたは複数のダウンリンクサブフレームに後続するアップリンクサブフレームの利用可能性に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのサブフレームを決定し得る。いくつかの態様によれば、UEは、現在のサブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号のパターンと、MPDCCHの繰返しレベルとに基づいて、MPDCCHオケージョン(occasion)を監視するための可能な開始サブフレームのセットを決定し得る。
【0023】
[0034]本明細書で説明される技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000など、無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、時分割同期CDMA(TD−SCDMA)、およびCDMAの他の変形態を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS:universal mobile telecommunication system)の一部である。周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方における3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A)は、ダウンリンク上ではOFDMAを利用し、アップリンク上ではSC−FDMAを利用するE−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明される技法は、上記のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。明快のために、本技法のいくつかの態様が以下ではLTE/LTEアドバンストに関して説明され、以下の説明の大部分でLTE/LTEアドバンスト用語が使用される。LTEおよびLTE−Aは、一般にLTEと呼ばれる。
【0024】
[0035]ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのワイヤレスデバイスのための通信をサポートすることができるいくつかの基地局を含み得る。ワイヤレスデバイスはユーザ機器(UE)を含み得る。UEのいくつかの例としては、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、タブレット、ラップトップコンピュータ、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、スマートブレスレット、スマートグラス、スマートリング、スマートクロージング)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽プレーヤ、ゲームデバイス)、カメラ、ナビゲーション/ロケーション決定デバイス、ヘルスケア/医療デバイス、車両デバイスなどがあり得る。いくつかのUEは、基地局、別のリモートデバイス、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ドローン、ロボット/ロボティックデバイス、センサー、メーター、監視デバイス、セキュリティデバイス、ロケーションタグなどのリモートデバイスを含み得る、マシンタイプ通信(MTC)UEと見なされ得る。マシンタイプ通信(MTC)は、通信の少なくとも1つの端部上の少なくとも1つのリモートデバイスに関与する通信を指すことがあり、必ずしも人間の対話を必要とするとは限らない1つまたは複数のエンティティを伴うデータ通信の形態を含み得る。MTC UEは、たとえば、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)を介した、MTCサーバおよび/または他のMTCデバイスとのMTC通信が可能であるUEを含み得る。
【0025】
[0036]本明細書では、3Gおよび/または4Gのワイヤレス技術に一般に関連する用語を使用して態様が説明され得るが、本開示の態様は、5G以降など、他の通信システムにおいて適用され得ることに留意されたい。
【0026】
[0037]図1は、本開示の態様が実施され得る例示的なワイヤレス通信ネットワーク100を示す。たとえば、本明細書で提示される技法は、ワイヤレスデバイスによって実行される、拡張マシンタイプ通信(eMTC)のためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセス識別(ID)決定のためのHARQタイミングを提供するために使用され得る。(たとえば、低コストUE、MTC UE、またはIoTデバイスであり得る)UE120は、UEのカバレージ拡張(CE)レベルに基づいてHARQ IDを決定し得、決定されたHARQ IDに基づいてeNB110とのHARQプロセスタイムラインを実行し得る。いくつかの態様によれば、UE120は、肯定応答されるべき1つまたは複数のダウンリンク送信を搬送する1つまたは複数のダウンリンクサブフレームに後続するアップリンクサブフレームの利用可能性に少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンク送信に肯定応答するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定し得る。いくつかの態様によれば、UE120は、現在のサブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号のパターンと、マシンタイプ通信物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)の繰返しレベルとに少なくとも部分的に基づいて、MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームのセットを決定することができる。
【0027】
[0038]ネットワーク100は、LTEネットワークまたは何らかの他のワイヤレスネットワークであり得る。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの発展型ノードB(eNB)110と他のネットワークエンティティとを含み得る。eNBは、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、基地局、ノードB、アクセスポイントなどと呼ばれることもある。各eNBは、特定の地理的エリアに通信カバレージを与え得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、eNBのカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスしているeNBサブシステムを指すことがある。
【0028】
[0039]eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを与え得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBはマクロeNBと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBはピコeNBと呼ばれることがある。フェムトセルのためのeNBはフェムトeNBまたはホームeNB(HeNB)と呼ばれることがある。図1に示されている例では、eNB110aがマクロセル102aのためのマクロeNBであり得、eNB110bがピコセル102bのためのピコeNBであり得、eNB110cがフェムトセル102cのためのフェムトeNBであり得る。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、3つの)セルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0029】
[0040]ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、上流局(たとえば、eNBまたはUE)からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはeNB)に送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継することができるUEであり得る。図1に示されている例では、中継局110dは、eNB110aとUE120dとの間の通信を可能にするために、マクロeNB110aおよびUE120dと通信し得る。中継局は、リレーeNB、リレー基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
【0030】
[0041]ワイヤレスネットワーク100は、様々なタイプのeNB、たとえば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーeNBなどを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのeNBは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100における干渉に対する異なる影響を有し得る。たとえば、マクロeNBは、高い送信電力レベル(たとえば、5〜40ワット)を有し得るが、ピコeNB、フェムトeNB、およびリレーeNBは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1〜2ワット)を有し得る。
【0031】
[0042]ネットワークコントローラ130は、eNBのセットに結合し得、これらのeNBの協調(coordination)および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130はバックホールを介してeNBと通信し得る。eNBはまた、たとえば、ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して直接または間接的に互いに通信し得る。
【0032】
[0043]UE120(たとえば、120a、120b、120c)はワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され得、各UEは固定または移動であり得る。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、紛失(lost)UE、MTC UE、IoTデバイスなどであり得る。図1において、両矢印付きの実線は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上での、UEと、そのUEをサービスするように指定されたeNBであるサービングeNBとの間の所望の伝送を示す。両矢印付きの破線は、UEとeNBとの間の潜在的に干渉する伝送を示す。
【0033】
[0044]ワイヤレス通信ネットワーク100(たとえば、LTEネットワーク)中の1つまたは複数のUE120はまた、たとえば、低コストMTC UE、低コストeMTC UEなど、低コスト、低データレートデバイスであり得る。低コストUEは、LTEネットワーク中のレガシーおよび/または高度UEと共存し得、ワイヤレスネットワーク中の他のUE(たとえば、非低コストUE)と比較して制限された1つまたは複数の能力を有し得る。たとえば、LTEネットワーク中の非低コストUEと比較して、低コストUEは、(非低コストUEに対する)最大帯域幅の低減、単一の受信無線周波数(RF)チェーン、ピークレートの低減、送信電力の低減、ランク1送信、半二重動作(half duplex operation)などのうちの1つまたは複数を用いて動作し得る。本明細書で使用される、MTCデバイス、eMTCデバイスなど、限られた通信リソースをもつデバイスは、概して低コストUEと呼ばれる。同様に、(たとえば、LTEにおける)レガシーおよび/または高度UEなどの他のデバイスは、概して非低コストUEと呼ばれる。
【0034】
[0045]図2は、図1中の基地局/eNBのうちの1つであり得る基地局/eNB110および図1中のUEのうちの1つであり得るUE120の設計のブロック図を示す。基地局110はT個のアンテナ234a〜234tを装備し得、UE120はR個のアンテナ252a〜252rを装備し得、ただし、概してT≧1およびR≧1である。
【0035】
[0046]基地局110において、送信プロセッサ220が、1つまたは複数のUEについてデータソース212からデータを受信し、UEから受信されたCQIに基づいて各UEのための1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、そのUEのために選択された(1つまたは複数の)MCSに基づいて各UEのためのデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、すべてのUEについてデータシンボルを与え得る。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、SRPIなどのための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可(grants)、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを与え得る。プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、CRS)および同期信号(たとえば、PSSおよびSSS)のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行し得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a〜232tに与え得る。各変調器232は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器232はさらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。変調器232a〜232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ234a〜234tを介して送信され得る。
【0036】
[0047]UE120において、アンテナ252a〜252rが、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)254a〜254rに与え得る。各復調器254は、入力サンプルを取得するために、それの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器254はさらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMなどのための)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a〜254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを与え得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に与え、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に与え得る。チャネルプロセッサは、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを決定し得る。
【0037】
[0048]アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264が、データソース262からのデータと、コントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを備えるレポートのための)制御情報とを受信し、処理し得る。プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえば、SC−FDM、OFDMなどのために)変調器254a〜254rによってさらに処理され、基地局110に送信され得る。基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器236によって検出され、UE120によって送られた、復号されたデータおよび制御情報を取得するために、受信プロセッサ238によってさらに処理され得る。プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に与え得る。基地局110は、通信ユニット244を含み、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130に通信し得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。
【0038】
[0049]コントローラ/プロセッサ240および280は、UE(たとえば、eMTC UE)と基地局(たとえば、eノードB)との間の通信のために使用するためのeMTCのためのHARQ ID決定のためのHARQタイミングのための本明細書で提示される技法を実行するために、それぞれ、基地局110およびUE120における動作を指示し得る。たとえば、基地局110におけるプロセッサ240および/または他のプロセッサおよびモジュール、ならびにUE120におけるプロセッサ280および/または他のプロセッサおよびモジュールは、それぞれ、基地局110およびUE120の動作を実行または指示し得る。たとえば、UE120におけるコントローラ/プロセッサ280および/または他のコントローラ/プロセッサおよびモジュール、ならびに/あるいはBS110におけるコントローラ/プロセッサ240および/または他のコントローラ/プロセッサおよびモジュールは、それぞれ、図8図10、および図11に示されている動作800、1000、および1100を実行または指示し得る。メモリ242および282は、それぞれ基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ246は、ダウンリンク上および/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0039】
[0050]図3は、LTEにおけるFDDのための例示的なフレーム構造300を示す。ダウンリンクおよびアップリンクの各々についての送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有し得、0〜9のインデックスをもつ10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは2つのスロットを含み得る。したがって、各無線フレームは、0〜19のインデックスをもつ20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、たとえば、(図3に示されているように)ノーマルサイクリックプレフィックスの場合は7つのシンボル期間、または拡張サイクリックプレフィックスの場合は6つのシンボル期間を含み得る。各サブフレーム中の2L個のシンボル期間は0〜2L−1のインデックスが割り当てられ得る。
【0040】
[0051]LTEでは、eNBは、eNBによってサポートされるセルごとにシステム帯域幅の中心においてダウンリンク上で1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)と2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)とを送信し得る。PSSおよびSSSは、図3に示されているように、それぞれ、ノーマルサイクリックプレフィックスをもつ各無線フレームのサブフレーム0および5中のシンボル期間6および5中で送信され得る。PSSおよびSSSは、セル探索および収集のためにUEによって使用され得る。eNBは、eNBによってサポートされるセルごとにシステム帯域幅にわたってセル固有基準信号(CRS:cell-specific reference signal)を送信し得る。CRSは、各サブフレームのいくつかのシンボル期間中に送信され得、チャネル推定、チャネル品質測定、および/または他の機能を実行するためにUEによって使用され得る。eNBはまた、いくつかの無線フレームのスロット1中のシンボル期間0〜3中で物理ブロードキャストチャネル(PBCH:physical broadcast channel)を送信し得る。PBCHは何らかのシステム情報を搬送し得る。eNBは、いくつかのサブフレームにおいて物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)上でシステム情報ブロック(SIB:system information block)などの他のシステム情報を送信し得る。eNBは、サブフレームの第1のB個のシンボル期間中に、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)上で制御情報/データを送信し得、ここで、Bは各サブフレームについて構成可能であり得る。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中に、PDSCH上でトラフィックデータおよび/または他のデータを送信し得る。
【0041】
[0052]図4は、ノーマルサイクリックプレフィックスをもつ2つの例示的なサブフレームフォーマット410および420を示す。利用可能な時間周波数リソースはリソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロット中で12個のサブキャリアをカバーし得、いくつかのリソース要素を含み得る。各リソース要素は、1つのシンボル期間中で1つのサブキャリアをカバーし得、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用され得る。
【0042】
[0053]サブフレームフォーマット410は、2つのアンテナのために使用され得る。CRSは、シンボル期間0、4、7および11中でアンテナ0および1から送信され得る。基準信号は、送信機および受信機によってアプリオリ(a priori)に知られる信号であり、パイロットと呼ばれることもある。CRSは、たとえば、セル識別情報(ID)に基づいて生成される、セルに固有である基準信号である。図4では、ラベルRaをもつ所与のリソース要素について、アンテナaからはそのリソース要素上で変調シンボルが送信され得、他のアンテナからはそのリソース要素上で変調シンボルが送信されないことがある。サブフレームフォーマット420は、4つのアンテナとともに使用され得る。CRSは、シンボル期間0、4、7および11中でアンテナ0および1から送信され、シンボル期間1および8中でアンテナ2および3から送信され得る。サブフレームフォーマット410とサブフレームフォーマット420の両方について、CRSは、セルIDに基づいて決定され得る、均等に離間したサブキャリア上で送信され得る。CRSは、それらのセルIDに応じて、同じまたは異なるサブキャリア上で送信され得る。サブフレームフォーマット410とサブフレームフォーマット420の両方について、CRSのために使用されないリソース要素は、データ(たとえば、トラフィックデータ、制御データ、および/または他のデータ)を送信するために使用され得る。
【0043】
[0054]LTEにおけるPSS、SSS、CRSおよびPBCHは、公開されている「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」と題する3GPP TS 36.211に記載されている。
【0044】
[0055]LTEにおけるFDDのためのダウンリンクおよびアップリンクの各々のためにインターレース構造が使用され得る。たとえば、0〜Q−1のインデックスをもつQ個のインターレースが定義され得、ここで、Qは、4、6、8、10、または何らかの他の値に等しいことがある。各インターレースは、Q個のフレームだけ離間されたサブフレームを含み得る。特に、インターレースqは、サブフレームq、q+Q、q+2Qなどを含み得、ここで、q∈{0,...,Q−1}である。
【0045】
[0056]ワイヤレスネットワークは、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ送信のためにハイブリッド自動再送要求(HARQ)をサポートし得る。HARQの場合、送信機(たとえば、eNB)は、パケットが受信機(たとえば、UE)によって正確に復号されるか、または何らかの他の終了条件(termination condition)が遭遇(encountered)されるまで、パケットの1つまたは複数の送信を送り得る。同期HARQの場合、パケットのすべての送信は、単一のインターレースのサブフレーム中で送られ得る。非同期HARQの場合、パケットの各送信は、任意のサブフレーム中で送られ得る。
【0046】
[0057]UEは、複数のeNBのカバレージ内に位置し得る。これらのeNBのうちの1つが、そのUEをサービスするために選択され得る。サービングeNBは、受信信号強度、受信信号品質、経路損失など、様々な基準に基づいて選択され得る。受信信号品質は、信号対雑音干渉比(SINR:signal-to-noise-and-interference ratio)、または基準信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、または何らかの他のメトリック(metric)によって定量化され得る。UEは、UEが1つまたは複数の干渉eNBからの高い干渉を観測し得る支配的干渉シナリオにおいて動作し得る。
【0047】
[0058]上述のように、ワイヤレス通信ネットワーク(たとえば、ワイヤレス通信ネットワーク100)中の1つまたは複数のUEは、ワイヤレス通信ネットワーク中の他の(非低コスト)デバイスと比較して、低コストUEなど、限られた通信リソースを有するデバイスであり得る。
【0048】
[0059]旧来のLTE設計の焦点は、スペクトル効率の改善、ユビキタスカバレージ、および拡張サービス品質(QoS)サポートに対するものである。現在のLTEシステムのダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)リンクバジェット(link budgets)は、比較的大きいDLおよびULリンクバジェットをサポートし得る、最先端のスマートフォンおよびタブレットなど、ハイエンドデバイスのカバレージのために設計される。
【0049】
[0060]しかしながら、低コスト、低レートデバイスもサポートされる必要がある。たとえば、いくつかの規格(たとえば、LTEリリース12)は、概して、低コスト設計またはマシンタイプ通信をターゲットにする、(カテゴリー0 UEと呼ばれる)新しいタイプのUEを導入した。マシンタイプ通信(MTC)では、限られた量の情報のみが交換される必要があり得るので、様々な要件が緩和され得る。たとえば、(たとえば、レガシーUEに対して)最大帯域幅が低減され得、単一の受信無線周波数(RF)チェーンが使用され得、ピークレートが低減され得(たとえば、トランスポートブロックサイズのために最高1000ビット)、送信電力が低減され得、ランク1送信が使用され得、半二重動作が実行され得る。
【0050】
[0061]いくつかの場合には、半二重動作が実行される場合、MTC UEは、送信から受信に(または受信から送信に)遷移するための緩和された切替え時間(switching time)を有し得る。たとえば、切替え時間は、通常UEのための20μsからMTC UEのための1msに緩和され得る。リリース12 MTC UEは、依然として、通常UEと同様の方法でダウンリンク(DL)制御チャネルを監視し得、たとえば、第1の数個のシンボル中の広帯域制御チャネル(たとえば、PDCCH)、ならびに比較的狭帯域を占有するが、サブフレームの長さにわたる狭帯域制御チャネル(たとえば、拡張PDCCHまたはePDCCH)を監視する。
【0051】
[0062]いくつかの規格(たとえば、LTEリリース13)は、本明細書では拡張(enhanced)MTC(またはeMTC)と呼ばれる、様々な追加のMTC拡張のためのサポートを導入し得る。たとえば、eMTCは、MTC UEに15dBまでのカバレージ拡張を与え得る。
【0052】
[0063]図5のサブフレーム構造500に示されているように、eMTC UEは、より広いシステム帯域幅(たとえば、1.4/3/5/10/15/20MHz)において動作しながら、狭帯域動作をサポートすることができる。図5に示されている例では、レガシー制御領域510が第1の数個のシンボルのシステム帯域幅にわたり得、(データ領域520の狭い部分にわたる)システム帯域幅の狭帯域領域530が、(本明細書ではM−PDCCHと呼ばれる)MTC物理ダウンリンク制御チャネルのために、および(本明細書ではM−PDSCHと呼ばれる)MTC物理ダウンリンク共有チャネルのために確保され得る。いくつかの場合には、狭帯域領域を監視するMTC UEは、1.4MHzまたは6つのリソースブロック(RB)において動作し得る。
【0053】
[0064]しかしながら、上述のように、eMTC UEは、6つのRBよりも大きい帯域幅をもつセルにおいて動作することが可能であり得る。このより大きい帯域幅内で、各eMTC UEは、依然として、6物理リソースブロック(PRB)制約(constraint)に従いながら動作(たとえば、監視/受信/送信)し得る。いくつかの場合には、異なるeMTC UEが、(たとえば、各々が6PRBブロックにわたる)異なる狭帯域領域によってサービスされ得る。システム帯域幅は、1.4〜20MHz、または6〜100RBにわたり得るので、複数の狭帯域領域が、より大きい帯域幅内に存在し得る。eMTC UEはまた、干渉を低減するために、複数の狭帯域領域の間で切り替える(switch)か、またはホップ(hop)し得る。
【0054】
[0065]上記で説明されたように、いくつかの規格(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)リリース13)は、本明細書では拡張MTC(eMTC)と呼ばれる、マシンタイプ通信(MTC)のための様々な拡張のためのサポートを導入し得る。たとえば、eMTCは、MTCユーザ機器(UE)など、MTCデバイスに、15dBまでのカバレージ拡張を与え得る。
【0055】
[0066]上記で説明されたように、eMTCにおいて、システム帯域幅は、狭帯域サブバンドに分割され得る。各狭帯域サブバンドは、6つのリソースブロック(RB)であり得る。UEは、1つの狭帯域中で各サブフレームを送信および受信し得る。多くの場合、eMTCのために、バンドリングがチャネルのために使用され得る。本明細書ではカバレージ拡張(CE)モードAと呼ばれる1つの動作モードでは、繰返しが使用されないか、またはほとんど使用されないことがある。別の動作モード、すなわちCEモードBでは、多数の繰返しが使用され得る。
【0056】
[0067]MTC物理ダウンリンク制御チャネル(M−PDCCH)UE固有探索空間(UE-specific search space)の開始サブフレームが、拡張カバレージのために構成され得る。カバレージ拡張動作モードにおけるUEの場合、少なくともユニキャスト物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)/物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のための繰返しレベルが、上位レイヤによって構成された値のセットに基づいて動的に示され得る。
【0057】
[0068]UEのためのPUSCHハイブリッド自動再送要求(HARQ)動作が、カバレージ拡張モードで動作するのか、レガシーモードで動作するのかにかかわらず、同期し得る(たとえば、HARQプロセスは連続的に動作する)。同期動作の場合、HARQプロセスID(HARQ ID)は、あらかじめ知られているサブフレーム番号および/または他のパラメータから暗黙的に計算され得る。ダウンリンクHARQでは、HARQ IDは、非同期であり、許可中で明示的に示され得る。
【0058】
[0069]eMTCデバイスなどの低コストデバイスの場合のHARQタイミングは、非低コストデバイスの場合とは異なり得る。図6は、例示的なPUSCH HARQタイムラインを示す。図6に示されているように、たとえば、レガシーLTEでは、PUSCH HARQタイミングはN+4である。たとえば、サブフレームN中で受信された許可(たとえば、PUCCH中のダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information))は、(たとえば、第1のHARQプロセスのための)PUSCHをサブフレームN+4上にスケジュールし、PUSCHのためのフィードバック(たとえば、ACK/NACK)は、物理HARQインジケータチャネル(PHICH:physical HARQ indicator channel)またはダウンリンク制御情報(DCI)を介してサブフレームN+8中で受信され、PUSCHのためのHARQ再送信は、サブフレームN+12中で送られる。レガシーLTEでは、アップリンクバンドリングが半静的(semi-statically)に構成され得、したがって、同様のタイミング関係があらかじめ知られ得る。態様では、HARQ番号付けは、無線リソース制御(RRC)構成に応じて変化する。
【0059】
[0070]eMTCの場合、バンドリングは動的に変化し得る。したがって、PUSCHの開始点が、たとえば、大きいCEレベル(たとえば、より大きいバンドリングサイズ)のために、もはや整合されないことがある。N+4 HARQタイミング(たとえば、図6に示されているレガシーLTE HARQタイミング)が使用される場合、再送信のためのDCIのタイミングは、PUSCHバンドリングサイズおよび第1のDCIバンドリングサイズに依存し得る。たとえば、図7に示されているように、許可(たとえば、MPDCCH中のDCI)は、サブフレームN中で開始し、サブフレームN+M(ここで、Mは、許可のためのバンドリングである)中で終了し得る。この場合、許可は、サブフレームN+M+4中でPUSCHをスケジュールし、PUSCH送信は、サブフレームN+M+4+K(ここで、Kは、PUSCHのためのバンドリングである)中で終了し得る。値MおよびKは動的に変化することができるので、許可が失われた場合にUEとeNBとの間で不整合が生じ得る。
【0060】
[0071]したがって、eMTCのためのHARQのための技法が望ましい。本開示は、eMTCのためのHARQ ID決定、PUCCHを送信するためのサブフレーム決定、および開始MPDCCHサブフレーム決定のための、PUSCH HARQタイミングを含む、eMTCのためのHARQのための技法および装置を提供する。
【0061】
[0072]図8は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作800を示す流れ図である。動作800は、たとえば、UE(たとえば、UE120)によって実行され得る。動作800は、802において、CEレベルに少なくとも部分的に基づいてHARQ IDを決定することによって開始し得る。このCEレベルは、たとえば、様々なチャネルのためのバンドルサイズから、または明示的シグナリング(たとえば、CEモードAまたはCEモードB)から、一部決定され得る。HARQ IDの決定は、現在のサブフレーム番号、システムフレーム番号(SFN)、MPDCCHまたはPUSCHを監視するための開始または最終サブフレーム、および/あるいはMPDCCHまたはPUSCHのための繰返しレベルのセットにさらに基づき得る。いくつかの態様によれば、HARQ IDを決定するために使用されるパラメータは、CEレベルが変化した場合、変化し得る。
【0062】
[0073]804において、UEは、決定されたHARQ IDに少なくとも部分的に基づいてHARQプロセスタイムライン(process timeline)を実行する。HARQプロセスを実行することは、たとえば、HARQプロセスタイムラインに基づいて、またはそれに従って、HARQプロセスを実行することを含むことができる。
【0063】
[0074]UE(たとえば、UE120)とeNB(たとえば、eNB110)との間の矛盾の無い(consistent)挙動(behavior)を維持するために、HARQ番号は、前の許可に依存しないことがある。繰返しレベル(たとえば、バンドリングサイズ)が大きい場合、HARQ IDを決定するためにサブフレームグラニュラリティ(subframe granularity)を有することは望ましくないことがある。たとえば、MPDCCHは、4、8、または12の繰返しレベルを有し得る。したがって、MPDCCHは1の繰返しレベルを決して有しないことがあるので、そのHARQ IDは決して使用されないことがある。
【0064】
[0075]いくつかの態様によれば、UE(たとえば、UE120)は、現在サブフレーム、またはSFN、およびCEレベルに基づいて、HARQ IDを決定し得る。たとえば、CEモードAでは、繰返しがないか、またはほとんど繰返しがないので、UEは、レガシーシステムにおけるHARQ IDと同様のHARQ IDを決定することができる。たとえば、HARQ IDは、8つのHARQプロセスのための8つのサブフレームごとに循環(cycle)し得る。
【0065】
[0076]CEモードBでは、UEは、MPDCCHを監視するための開始サブフレームに基づいて、HARQ ID決定を実行することができる。たとえば、UEが、2つのHARQプロセスをもつ、(異なる繰返しレベルを有し得る)MPDCCHを20個のサブフレームごとに監視する場合、サブフレーム[0、19]、[40、59]、[80、99]などにおける(たとえば、HARQプロセスのための)許可は、HARQ ID#0を有し得、サブフレーム[20、39]、[60、79]などにおいて来る(たとえば、異なるHARQプロセスのための)許可は、HARQ ID#1を有し得る。概して、i番目のMPDCCH監視間隔の場合、HARQ IDは、i mod Nとして取得され得、NはHARQプロセスの数である。
【0066】
[0077]代替的に、HARQ IDは、MPDCCH開始サブフレームについて上記で説明されたのと同様にPUSCH送信の開始点および/または終了点に基づき得、たとえば、CEモードAの場合レガシーと同様であり、またはCEモードBの場合PUSCHを監視するための開始サブフレーム(たとえば、i mod N、ここで、iは、i番目のPUSCH監視間隔である)に基づき得る。
【0067】
[0078]いくつかの態様によれば、サブフレームマスクが、サブフレーム利用可能性のために使用され得る。たとえば、UEは、DLおよびULサブフレームのセットを用いて構成され得る。現在サブフレームおよびCEレベルを考慮に入れるために、UEは、サブフレームマスクを考慮に入れ得る。
【0068】
[0079]いくつかの態様によれば、UEは、レガシータイミングに基づいてHARQ IDを決定すること、または監視間隔および開始サブフレームに基づいてHARQ IDを決定することの間で切り替えることができる。切替えはCEレベルに基づき得る。
【0069】
[0080]いくつかの態様によれば、相次ぐ(たとえば、連続する)MPDCCHオケージョン(occasions)が監視され得る。この場合、HARQ IDは、サブフレーム番号および監視されるMPDCCH繰返しレベルのセットに基づいて決定され得る。たとえば、MPDCCHが繰返しレベル1、2、4、または8を有する場合、4つのHARQ IDがあり得る。この場合、HARQ IDは、floor(SF/8) mod 4として決定され得る(たとえば、HARQ IDは、8つのサブフレームごとに変更される)。
【0070】
[0081]小さいCEレベルの場合、HARQ IDは、floor(サブフレーム番号(SF)/MinR) mod NumHARQとして決定され得(たとえば、各サブフレーム HARQ番号を循環させる)、ここで、MinRは、監視されている繰返しレベルのセットにおける最小繰返し数であり、NumHARQは、HARQプロセスの数である。大きいCEレベルの場合、HARQ IDは、floor(SF/MaxR) mod NumHARQとして決定され得、ここで、MaxRは、監視されている繰返しレベルのセットにおける最大繰返し数である。したがって、繰返しレベル1、2、4、および8の例では、MinR=1、MaxR=8、およびNumHARQ=4である。
【0071】
[0082]いくつかの態様によれば、サブフレーム番号は、MPDCCHの開始または終了サブフレーム、あるいはPUSCHの開始または終了サブフレームであり得る。MaxRおよびMinRは、PUSCHの最大および最小バンドルサイズから決定され得る。HARQ IDの決定は、CEレベルに基づいて切り替わり得、たとえば、より小さいCEレベル(たとえば、CEモードA)の場合MinR基づくことと、より大きいCEレベル(たとえば、CEモードB)の場合MaxRに基づくこととの間で切り替わり得る。
【0072】
[0083]大きいバンドリングサイズ(たとえば、CEモードB)の場合、HARQ効率性が望ましいことがある。この場合、HARQ IDが1ビットのみを使用してシグナリングされ得るように、少数のHARQプロセス(たとえば、2つのHARQプロセスのみ)が使用され得る。
【0073】
[0084]いくつかの態様によれば、UEは、カバレージ拡張レベルに基づいて、同期または非同期HARQを使用し得る(たとえば、それらの間で切り替え得る)。たとえば、UEは、CEモードBにおいて同期HARQを使用し得、ここで、PUSCH許可における1ビットのみが、HARQプロセス番号をシグナリングするために必要とされる。
【0074】
[0085]ダウンリンクの場合、非同期HARQが使用され得る。上述のように、非同期HARQの場合、HARQ IDは許可中で明示的に送信され得、PDSCHが許可に続いて送信される。PDSCHがサブフレームN中で送信された後、PUCCHがサブフレームN+K中で送信され、ここで、Kはあらかじめ知られており、複信構成(TDD/FDD)に依存し得る。たとえば、図6に示されているように、レガシーLTEの場合、Kは4つのサブフレームに等しい。UEは、DLおよびULサブフレームのための(さらにFDDのための)基準をシグナリングされ得る。
【0075】
[0086]DLの場合、同じサブフレームスケジューリングが利用可能でないことがある。MPDCCH(たとえば、許可)は、サブフレーム#0、1、2、3(たとえば、4つの繰返し)中で送信され得、PDSCHは、サブフレームN+2(たとえば、サブフレーム#2、3、4、5)中でスケジュールされる。同じサブフレームスケジューリングが使用されないので、PDSCH送信のためのフィードバックは、PDSCH送信のすべてが完了された後にのみ、開始し得る。したがって、フィードバックは、サブフレーム#6、7、8、9中にあり得る。これは、たとえば、半二重(HD)FDDの場合、良好なカバレージ中のUEのためのピークデータを減少させ得る。図9に示されているように、HD−FDDの場合、10個のサブフレームのうちの4つのみが、HARQプロセスのタイミング制約により、データ(たとえば、PDSCH)のために使用され得る。
【0076】
[0087]図10は、本開示のいくつかの態様による、フィードバック(たとえば、PUCCH)を送信するための開始サブフレームを決定するための例示的な動作1000を示す流れ図である。動作1000は、UE(たとえば、UE120)によって実行される動作を含み得る。たとえば、動作1000は、1002において、肯定応答されるべき1つまたは複数のダウンリンク送信を搬送する1つまたは複数のダウンリンクサブフレームに後続するアップリンクサブフレームの利用可能性に少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンク送信に肯定応答するためのPUCCHを送信するための少なくとも1つのサブフレームを決定することによって開始し得る。1004において、UEは、決定された少なくとも1つのサブフレーム中でPUCCHを送信する。
【0077】
[0088]UEは、ULおよびDLサブフレームのセットを用いて構成され得る。いくつかの態様によれば、UEは、N+Kの後の第1の利用可能なサブフレーム中でPUCCHを送信し得る。たとえば、サブフレームN中のPDSCHのためのフィードバックを搬送するPUCCHは、HARQプロシージャのための構成されたいくつかのサブフレームKの後の(たとえば、利用可能な)第1の構成されたULサブフレーム中で送信され得る。第1の利用可能なサブフレーム中のフィードバックは、同じPUCCHを有する複数のPDSCHのために与えられ得る。たとえば、フィードバックは、フィードバックのすべてのための1ビット(たとえば、複数のPDSCHのためのシングル(single)ビット)、PDSCHの各グループのための1ビット、または複数のPDSCHの各々のための1ビットのみを含み得る。例示的な例では、図9に基づいて、サブフレーム#9は、第1の利用可能なアップリンクサブフレームであり得る。データが、サブフレーム#2〜8中で送信され得、PDSCHのすべてのためのフィードバックが、ULサブフレーム#9中で送信され得る。したがって、図9に示されている前の例とは対照的に、10個のサブフレームのうちの7つが、データのために使用され得る。
【0078】
[0089]いくつかの場合には、アップリンクデータ送信(たとえば、PUSCH)のためのアップリンクサブフレームを有することが望ましいことがある。PUCCHのための第1の利用可能なULサブフレームを使用するのではなく、UEは、DLのための利用可能なサブフレームのセット、UL PUSCHのための利用可能なサブフレームのセット、およびUL PUCCHのための利用可能なサブフレームのセットをシグナリングされ得る。この場合、N+Kの後の第1の利用可能なアップリンクサブフレーム中でPUCCHを送信するのではなく、UEは、N+Kの後のUL PUCCHのためのサブフレームのシグナリングされたセットからのPUCCHのための第1のUL利用可能なサブフレーム中で、PUCCHを送信することができる。そのサブフレーム中でのフィードバックは、上記で説明されたように、複数のPDSCHのためのフィードバックを含むことができる。PUSCHは、UL PUSCHのために利用可能なサブフレームのシグナリングされたセット中で送信され得る。
【0079】
[0090]いくつかの態様によれば、HARQタイミングは、UE能力(たとえば、全二重または半二重)に依存し得る。たとえば、UEが全二重動作のために構成された場合、PUCCHは、レガシーLTE HARQタイミングに従って、サブフレームN+K中で送信され得る。UEは、FD動作において同時に送信および受信することができるので。UEが構成された半二重動作である場合、PUCCHは、上記で説明されたように、UL/DLサブフレームの構成されたセットの第1の利用可能なUサブフレームに基づいて、またはDL、UL PUCCH、およびUL PUSCHのための利用可能なサブフレームのシグナリングされたセットに基づいて、アップリンクパターン(またはPUCCHマスク)に後続するN+Kの後の第1の利用可能なサブフレーム中で送信され得る。
【0080】
[0091]いくつかの態様によれば、eNBが、UEが全二重動作のために構成されたのか半二重動作のために構成されたのかを知らない、初期メッセージ交換の場合、UEは、ワーストケース構成(たとえば、半二重)を使用し得る。
【0081】
[0092]いくつかの態様によれば、UEは、MPDCCHを監視することを開始するために、MPDCCHオケージョンの開始サブフレームを知り得る(たとえば、決定し得る)。いくつかの態様によれば、MPDCCHオケージョンのための開始サブフレームは、サブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号のパターンと、MPDCCH繰返しレベルとに基づいて決定され得る。すべての繰返しレベルは、共通開始点を有し得る。UEは、いくつかの無線フレームの後に、それのサブフレームカウンタを再開し得る。
【0082】
[0093]図11は、本開示のいくつかの態様による、MPDCCHを監視するための開始サブフレームを決定するための例示的な動作1100を示す流れ図である。動作1100は、UE(たとえば、UE120)によって実行される動作を含み得る。たとえば、動作1100は、1102において、現在のサブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号のパターンと、MPDCCHの繰返しレベルとに少なくとも部分的に基づいて、MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームのセットを決定することによって開始し得る。1104において、UEは、可能な開始サブフレームのセットのうちの1つまたは複数のサブフレーム中でMPDCCHを監視する。
【0083】
[0094]いくつかの態様によれば、MPDCCHオケージョンを監視するための開始サブフレームは、サブフレーム番号と、利用可能なサブフレーム番号と、MPDCCH繰返しレベルとに基づいて決定され得る。すべての繰返しレベルのための共通開始サブフレームがあり得る。図12は、MPDCCHを監視するための可能な開始サブフレームを示す例示的な送信タイムライン1200である。例示的な一実装形態では、UEは、1、2、および4のMPDCCH繰返しレベルを監視するように構成され得る。この例におけるサブフレーム構成は、図12に示されているように、(たとえば、1、1、0、1、1、1、1、1、1、1としてシグナリングされる)あらゆる無線フレームにおけるサブフレーム#3、4、および8を除いてすべてのダウンリンクサブフレームが有効であるということであり得る。
【0084】
[0095]サブフレーム#0は、基準サブフレームとしてシグナリングされ得る。基準サブフレームは、(たとえば、40個の無線フレームごとに)絶対フレーム境界に関して定義され得る。基準サブフレームは、明示的に決定され得る(たとえば、仕様中で定義され得る)。代替的に、基準サブフレームは、ダウンリンクサブフレームパターン、たとえば、期間中の有効なダウンリンクサブフレームの数の関数であり得る。また別の代替形態では、基準サブフレームは、サポートされる最大カバレージ拡張レベル、たとえば、最大MPDCCH繰返しレベルの関数であり得る。いくつかの態様によれば、(たとえば、基準サブフレームの直前の)2つのMPDCCH領域が衝突する場合、候補のうちのいくつかは有効でないことがある。
【0085】
[0096]基準サブフレーム(たとえば、サブフレーム#0)から開始して、UEは、(たとえば、無効なサブフレームを計数せずに、有効な利用可能なダウンリンクサブフレームを計数し得る。UEは、MPDCCHを監視するための開始サブフレームとして、最も大きいMPDCCH繰返しレベルに対応する有効なサブフレームを決定し得る。図12に示されている例では、UEは、第4の有効なサブフレームごとに、すなわち第1のフレーム中のサブフレーム#0および6ならびに第2の無線中のサブフレーム#1を、MPDCCHオケージョンを監視するための開始サブフレームとして決定し得る。
【0086】
[0097]図12に示されている例では、基準サブフレームは、(サブフレーム#0において)2つの無線フレームごとに生じる。上述のように、サブフレーム#3、4、および8は、無効であり得る。図12に示されているように、第12の有効なサブフレーム、すなわち第2の無線フレームのサブフレーム#7、における開始MPDCCH機会は、次の基準サブフレーム(たとえば、図示された第3の無線フレームのサブフレーム#0)におけるカウンタ再開の前の3つのサブフレームのみを含み得る。この場合、4の繰返しレベルがサポートされないことがあるか、またはその機会中で監視が実行されないことがある。
【0087】
[0098]いくつかの態様によれば、UEは、2ステッププロセスにおいて、MPDCCH監視のための開始点を決定し得る。UEは、上記で説明されたように(たとえば、プロセスの第1のステップ)、たとえば、有効なダウンリンクサブフレームを計数することと、繰返しレベルに基づいて開始サブフレームを決定することとに基づいて、可能な開始サブフレームのセットを決定し得る。次いで、UEは、可能な開始サブフレームのうちのどれで、MPDCCHオケージョンを監視することを開始すべきかを決定し得る(たとえば、プロセスの第2のステップ)。たとえば、UEは、セル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI)などのUE識別子(UE−ID)、およびハッシング関数に基づいて、可能な開始サブフレームのうちのどれを監視すべきかを決定し得る。UE識別情報(たとえば、C−RNTI)に基づいて、UEは、監視すべきそれらのサブフレームのサブセットを決定し得る。
【0088】
[0099]いくつかの態様によれば、MPDCCHオケージョンを監視するための開始サブフレームは、間欠受信(DRX)構成に基づいて、暗黙的に決定され得る。たとえば、レガシーLTE UEは、128個のサブフレームごとに10ms中にPDCCHを監視するためになど、DRXサイクルを用いて構成される。MPDCCHオケージョンを監視するための開始サブフレームは、構成されたDRX期間の後の第1の監視サブフレームと同じであり得る。いくつかの態様によれば、第1の開始MPDCCHは、DRX構成に基づいて導出され得、次の後続の開始MPDCCHサブフレームは、上記で説明されたように(たとえば、m個の有効なサブフレームごとに)決定され得る。代替的に、eNBは、所与のUEのための開始MPCCH監視サブフレームを計算し得る。この場合、eNBは、開始MPDCCH監視サブフレームに基づいて、それらが整合されるように、DRXサイクル/オフセットを構成し得る。
【0089】
[0100]HARQ ID決定、フィードバック(たとえば、PUCCH)を送信するためのサブフレームの決定、およびMPDCCHオケージョンを監視するための開始サブフレームの決定のための、本開示で提供された技法を適用することによって、改善されたHARQが、たとえば、異なるカバレージ拡張レベルを伴うeMTCシステムのために実行され得、アップリンクおよびダウンリンクスループットが増加され得る。
【0090】
[0101]その上、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味するものとする。すなわち、別段に規定されていない限り、または文脈から明からでない限り、「XはAまたはBを採用する」という句は、自然包括的並べ替えのいずれかを意味するものとする。すなわち、「XはAまたはBを採用する」という句は、XがAを採用する場合、XがBを採用する場合、またはXがAとBの両方を採用する場合のいずれによっても満たされる。さらに、本出願と添付の特許請求の範囲とで使用される冠詞「a」および「an」は、別段に規定されていない限り、または単数形を対象とすることが文脈から明らかでない限り、概して「1つまたは複数」を意味するものと解釈されるべきである。本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−c、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ(たとえば、a−a、a−a−a、a−a−b、a−a−c、a−b−b、a−c−c、b−b、b−b−b、b−b−c、c−c、およびc−c−c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0091】
[0102]本明細書で使用される「識別すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「識別すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造においてルックアップすること)、確認することなどを含み得る。また、「識別すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「識別すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含み得る。
【0092】
[0103]いくつかの場合には、フレームを実際に通信するのではなく、デバイスは、送信または受信のためにフレームを通信するためのインターフェースを有し得る。たとえば、プロセッサは、バスインターフェースを介して、送信のためにRFフロントエンドにフレームを出力し得る。同様に、フレームを実際に受信するのではなく、デバイスは、別のデバイスから受信されたフレームを取得するためのインターフェースを有し得る。たとえば、プロセッサは、バスインターフェースを介して、送信のためにRFフロントエンドからフレームを取得(または受信)し得る。
【0093】
[0104]本明細書で開示された方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく変更され得る。
【0094】
[0105]上記で説明された方法の様々な動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。それらの手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々な(1つまたは複数の)ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、コード、マイクロコード、ハードウェア記述言語、機械言語などの名称にかかわらず、命令、データ、コード、またはそれらの任意の組合せを意味すると広く解釈される。概して、図に示されている動作がある場合、それらの動作は、任意の好適な対応するカウンターパートのミーンズプラスファンクション構成要素によって実行され得る。
【0095】
[0106]たとえば、決定するための手段、実行するための手段、送信するための手段、受信するための手段、および/または監視するための手段は、図2に示されたユーザ機器120の送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、受信プロセッサ258、および/またはアンテナ252、ならびに/あるいは図2に示された基地局110の送信プロセッサ220、コントローラ/プロセッサ240、および/またはアンテナ234など、1つまたは複数のプロセッサまたは他の要素を含み得る。
【0096】
[0107]情報および信号は多種多様な技術および技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの組合せによって表され得る。
【0097】
[0108]さらに、本明細書の開示に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0098】
[0109]本明細書の開示に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0099】
[0110]本明細書の開示に関して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはそれらの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、相変化メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはユーザ端末中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ機器中に個別構成要素として存在し得る。
【0100】
[0111]1つまたは複数の例示的な設計では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD/DVDまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0101】
[0112]本開示についての以上の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用することができるように与えたものである。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明された例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】