特表2018-537943(P2018-537943A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2018-537943多相ブラシレス直流モータ及びその駆動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-537943(P2018-537943A)
(43)【公表日】2018年12月20日
(54)【発明の名称】多相ブラシレス直流モータ及びその駆動方法
(51)【国際特許分類】
   H02P 27/04 20160101AFI20181122BHJP
   H02M 7/48 20070101ALI20181122BHJP
   H02P 6/00 20160101ALI20181122BHJP
   H02K 29/00 20060101ALI20181122BHJP
【FI】
   H02P27/04
   H02M7/48 F
   H02P6/00
   H02K29/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-529066(P2018-529066)
(86)(22)【出願日】2016年2月1日
(85)【翻訳文提出日】2018年7月4日
(86)【国際出願番号】CN2016073044
(87)【国際公開番号】WO2017092174
(87)【国際公開日】20170608
(31)【優先権主張番号】201510872243.9
(32)【優先日】2015年12月2日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】518189987
【氏名又は名称】ラウ、チュン トー
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ラウ、チュン トー
【テーマコード(参考)】
5H019
5H505
5H560
5H770
【Fターム(参考)】
5H019AA06
5H019DD10
5H505BB04
5H505DD03
5H505EE49
5H505HB01
5H505HB05
5H505JJ01
5H505JJ02
5H505JJ03
5H560BB03
5H560BB04
5H560EB01
5H560EC01
5H560TT15
5H560XA12
5H770AA01
5H770AA07
5H770BA01
5H770DA01
5H770DA03
5H770DA21
5H770DA27
5H770DA30
5H770DA41
5H770EA01
(57)【要約】
多相ブラシレス直流モータおよびその駆動方法であって、モータは、モータ本体および相コイル巻線を有する駆動モジュールを含む。駆動モジュールは、順に接続される、コントローラ、各相のHブリッジ単段インバータおよび独立する相コイル巻線(1)を含む。方法は、以下のステップを含む。コントローラは、同じ周波数および振幅を有するパルス幅変調された正弦波を出力して、各相のHブリッジ単段インバータをそれぞれ駆動する。隣接する2つの相コイル巻線に対応するパルス幅変調された正弦波の間では、位相差が非ゼロであり、位相差が同じである。各相のHブリッジ単段インバータは、それぞれが対応して電気的に接続する独立の相コイル巻線に、対応する位相を有する正弦波駆動電圧または正弦波駆動電流を出力する。そのような多相ブラシレス直流モータ及びその駆動方法によれば、正弦波電圧又は電流による駆動を実現することができ、効率を向上させ、騒音を低減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ本体と、相コイル巻線(1)を含む駆動モジュールとを備える多相ブラシレス直流モータであって、
前記駆動モジュールはさらに、コントローラを含み、
前記コントローラの各出力端子は、各相のHブリッジ単段インバータのそれぞれを制御するように前記各相のHブリッジ単段インバータの制御ピンに電気的に接続され、その出力信号は、前記各相のHブリッジ単段インバータを駆動するためのパルス幅変調された正弦波であり、それぞれの前記パルス幅変調された正弦波の周波数および振幅は同一であり、
前記各相のHブリッジ単段インバータの出力端子は、ぞれぞれの対応する相コイル巻線の両端に接続され、
前記相コイル巻線は、独立した相コイル巻線であり、隣接する2つの前記相コイル巻線に対応するパルス幅変調された正弦波の間では、位相差が非ゼロであり、位相差が同じである
ことを特徴とする多相ブラシレス直流モータ。
【請求項2】
前記相コイル巻線の組数は、2組、3組または2と3の任意の倍数である、請求項1に記載の多相ブラシレス直流モータ。
【請求項3】
前記コントローラはFPGAであることを特徴とする請求項1に記載の多相ブラシレス直流モータ。
【請求項4】
前記コントローラは、アナログ回路ユニットまたはデジタル回路ユニットであることを特徴とする請求項1に記載の多相ブラシレス直流モータ。
【請求項5】
多相ブラシレス直流モータの駆動方法であって、コントローラ、及び、各相の出力端子が対応する独立した相コイル巻線(1)の両端に電気的に接続されるHブリッジ単段インバータを利用して、
501)前記コントローラは、同じ周波数および振幅を有するパルス幅変調された正弦波を出力して、各相のHブリッジ単段インバータをそれぞれ駆動し、隣接する2つの前記相コイル巻線に対応するパルス幅変調された正弦波の間では、位相差が非ゼロであり、位相差が同じであるステップと、
502)前記各相のHブリッジ単段インバータは、それぞれに対応する独立した相コイル巻線(1)に電気的に接続され、対応する位相を有する正弦波駆動電圧または正弦波駆動電流を出力するステップとを、
含むことを特徴する多相ブラシレス直流モータの駆動方法。
【請求項6】
前記各相のHブリッジ単段インバータは、いずれもシングルステージモードで作動することを特徴とする請求項5に記載の多相ブラシレス直流モータの駆動方法。
【請求項7】
前記相コイル巻線の組数は、2組、3組または2と3の任意の倍数であることを特徴とする請求項5に記載の多相ブラシレス直流モータの駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシレス直流モータに関し、特に多相ブラシレス直流モータ及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
他のモータと比べて、ブラシレス直流モータは、省エネルギー及び高い信頼性という二つの利点を有し、増々人気が高くなっている。単相直流駆動は、一つのホール効果センサを有するシングルHブリッジインバータによって実現される。また、センサに基づくまたはセンサなしの伝統的な三相直流モータは、通常3つのハーフブリッジによって駆動される。その相コイル巻線は、一般的に図1に示す3つの相コイル巻線1が共通のエンドポイントを有するようなスター型接続を利用する。台形、正弦波、フィールド指向制御は、最も一般的な転流方法です。しかし、この場合、インバータは、正弦波に近い電圧または電流しか出力できない。このような電圧または電流によって直流ブラシレスモータを駆動すると、高い電力消費および聞こえるノイズを引き起こしてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、従来の巻線のスター型接続を打破し、直流ブラシレスモータのパフォーマンスを大幅に向上させるように、より完璧な正弦電圧と電流で各組の巻線を駆動するために、どうやって多相ブラシレス直流モータ及びその駆動方法を提供するのかということである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記した一つ目の課題を解決するために、モータ本体および相コイル巻線を有する駆動モジュールを含む多相ブラシレス直流モータを構築する。駆動モジュールはさらにコントローラを含む。
【0005】
コントローラにおいて、各出力端子は、各相のHブリッジ単段インバータのそれぞれを制御するように各相のHブリッジ単段インバータの制御ピンに電気的に接続され、その出力信号は、各相のHブリッジ単段インバータを駆動するためのパルス幅変調された正弦波であり、それぞれのパルス幅変調された正弦波の周波数および振幅は同一である。
【0006】
各相のHブリッジ単段インバータの出力端子は、ぞれぞれの対応する相コイル巻線の両端に接続される。
【0007】
相コイル巻線は、共通のエンドポイントを有しない独立した相コイル巻線であり、隣接する2つの相コイル巻線に対応するパルス幅変調された正弦波の間では、位相差が非ゼロであり、位相差が同じである
【0008】
本発明が提供する多相ブラシレス直流モータによれば、位相は夾角とも称し、位相差は夾角差とも称する。
【0009】
本発明が提供する多相ブラシレス直流モータによれば、直流モータの固定子コイルの巻線は、2組、3組または2と3の任意の倍数である。
【0010】
本発明が提供する多相ブラシレス直流モータによれば、コントローラは、FPGA(Field−Programmable Gate Array、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)であってもよいし、または他のプログラマブルロジックアレイを有する電子部品であってもよい。パルス幅変調された正弦波は、CORDIC(CoordinateRotation Digital Computer、座標回転デジタル計算方法)というアルゴリズムおよび乗算器によって実現される。
【0011】
本発明が提供する多相ブラシレス直流モータによれば、コントローラは、アナログ回路ユニットまたはデジタル回路ユニットである。パルス幅変調された正弦波は、ハードウェア回路によって実現される。
【0012】
本発明は、上記したもう一つの課題を解決するために、多相ブラシレス直流モータの駆動方法を構築する。特徴としては、各相のHブリッジ単段インバータの制御ピンに電気的に接続される出力端子を有するコントローラ及び、対応する独立した相コイル巻線(1)の両端に電気的に接続される出力端子を有する各相のHブリッジ単段インバータを利用し、以下のステップを含む:
【0013】
501)コントローラは、同じ周波数および振幅を有するパルス幅変調された正弦波を出力して、各相のHブリッジ単段インバータをそれぞれ駆動する。隣接する2つの相コイル巻線に対応するパルス幅変調された正弦波の間では、位相差が非ゼロであり、位相差が同じである。
【0014】
502)各相のHブリッジ単段インバータは、それぞれが対応して電気的に接続する独立の相コイル巻線に、対応する位相を有する正弦波駆動電圧または正弦波駆動電流を出力する。
【0015】
本発明が提供する多相ブラシレス直流モータの駆動方法によれば、各相のHブリッジ単段インバータは、好ましくいずれもシングルステージモードで作動する。
【0016】
本発明が提供する多相ブラシレス直流モータの駆動方法によれば、直流モータの固定子コイルの巻線は、2組、3組または2と3の任意の倍数である。
【発明の効果】
【0017】
本発明により提供された多相ブラシレス直流モータ及びその駆動方法は、従来の巻線のスター型接続を打破し、従来技術と比べて、以下のメリットがある:
【0018】
1、それぞれの巻線は、Hブリッジ単段インバータを利用する;
【0019】
2、巻線は、共通のエンドポイントを有しておらず、お互いに影響しない;
【0020】
3、アルゴリズムは簡単であり、すべての巻線は、滑らかで純粋な正弦波で駆動される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】伝統的な三相直流モータの回路の概略構成図である。
【0022】
図2】本発明における好ましい実施形態に係る三相直流モータの回路の概略構成図である。
【0023】
図3図1に示すHブリッジ単段インバータの回路の概略構成図である。
【0024】
図4図3に示すHブリッジ単段インバータにより出力された、パルス幅変調された正弦波タイミング概略図である。
【0025】
図5図3に示すHブリッジ単段インバータの制御信号と出力電圧との間の真理値表の概略図である。
【0026】
図6】本発明における好ましい実施形態に係る二相直流モータの回路の概略構成図である。
【0027】
図面の符号:1−相コイル巻線
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明における好ましい実施形態に係る三相ブラシレス直流モータは、図2に示すような構成を有し、3つのHブリッジ単段インバータによって駆動される。そのモータには、共通のエンドポイントを有しない3組の独立する相コイル巻線1が配置される。よって、すべての巻線は、滑らかで純粋な正弦波で駆動され、モータの相コイル巻線1が最小パワー高調波を有して、最大の駆動効率を達成できるようになる。さらに、このモータは、強力な高速FPGAを使用して、3つのHブリッジ単段インバータを同時に駆動する。
【0029】
本発明における実施形態に係るHブリッジ単段インバータは、図3に示すような構成を有し、4つのゲートg1、g2、g3、g4で駆動され、モータ駆動信号VABを出力する。最良のスイッチング効率を達成するために、すべてのインバータは、ゲート信号によって駆動され、シングルステージモードで作動する。図4に示すように、VANは仮想の作業場所Nに対するAの電圧であり、VBNは仮想の作業場所Nに対するBの電圧である。
【0030】
本発明における好ましい実施形態に係る三相ブラシレス直流モータの具体的な作動原理は次の通りである。
【0031】
ゲートによって駆動される各インバータは、FPGAにおける対応する4つのデジタルピンによって駆動される。巻線を駆動する信号が完全に滑らかに純粋な正弦波となるように、正弦波パルス幅変調方式が採用される。サイクルごとには、振幅が一定であってパルス幅デューティサイクルが変化する5PWMが各組のHブリッジインバータに送信される。デューティサイクルの変化する正弦波PWM信号は各巻線に流れて、巻線上の電圧波形はAC信号に類似し、すべてのインバータは、最大のスイッチング効率を達成するために、ゲート信号によって駆動されてシングルステージモードで作動する。3相ブラシレス直流モータの中の強力な高速FPGAには、CORDICサインアルゴリズムが組み込まれており、角度を決定するために32データビットが使用される。その範囲は0〜360度である。角度のサイン値(+1.0から−1.0まで)は、最小2秒の24ビットデータで表される。データの符号は、巻線を流れる電流の方向を決定する。24ビット×24ビットの乗算器を介して、角度のサイン値の24ビットデータにスイッチング周波数を掛けて、PWM信号のデューティサイクルを取得する。一定の時間間隔で、一定値と累積角度値が加算されれば、一定の単段変調正弦波が生成される。この一定値または時間間隔を変更すると、正弦波の周波数が変化する。
【0032】
本実施形態では、3相の直流モータを駆動するために、角度値に1/3の32ビットのフルスケール値を加算することにより、120度で第1の相コイル巻線よりも遅れた第2の相コイル巻線の位相電流の正弦波データを得る。同様に、角度値に2/3の32ビットのフルスケール値を加算することにより、240度で第1の相コイル巻線よりも遅れた第3の相コイル巻線の位相電流の正弦波データを得る。この順番で、電流はそれぞれの相コイル巻線に流れる。このようにして、モータを回転させて完全な同期を達成することができる。
【0033】
図5は、FPGAがHブリッジインバータに与える制御信号と、インバータブリッジがモータに出力する相電圧との間の真理値関係を示す。
【0034】
異なるタイプの多相モータの場合、相と相との間の角度が同じであれば、例えば90度の位相角を有する2相ブラシレス直流モータと同様な方法で駆動することができる。その回路構成は図6に示される。2相直流モータのFPGAの制御アルゴリズムは、3相直流モータの場合と同様であり、2相直流モータがHブリッジインバータに与える制御信号と、インバータブリッジがモータに出力する相電圧との真理値関係は、3相直流モータと同じである。ここで、説明を繰り返しない。
本発明の実施形態
【0035】
産業の実用性
【0036】
以上の説明は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明の特許請求の範囲に基づいて行った均等の変更及び修正はすべて、本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【0037】
配列リストのフリー・コンテンツ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2018年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相ブラシレス直流モータであって
モータ本体と駆動モジュールとを備え、前記駆動モジュールは、それぞれが2つの端部を含む複数の相コイル巻線を有し、
前記駆動モジュールはさらに、複数のHブリッジ単段インバータを有し、前記複数のHブリッジ単段インバータのそれぞれが、前記多相ブラシレス直流モータの各相を表し、
前記複数のHブリッジ単段インバータのそれぞれはさらに、前記複数の相コイル巻線が共通のエンドポイントを有することなく独立して作動するように、前記複数の相コイル巻線のそれぞれのものの前記2つの端部と電気的に接続する2つの出力端を有する、多相ブラシレス直流モータ。
【請求項2】
デジタルコントローラをさらに備え、前記デジタルコントローラは、複数の出力端子を含み、
前記デジタルコントローラの前記複数の出力端子のうちの1又は複数は、前記複数のHブリッジ単段インバータのそれぞれの各制御ピンと電気的に接続し、前記デジタルコントローラの出力信号は、パルス幅変調された正弦波であり、前記パルス幅変調された正弦波は、前記複数のHブリッジ単段インバータのそれぞれを駆動し、
前記パルス幅変調された正弦波は、同じ周波数及び振幅であり、
前記複数の相コイル巻線の各自が互いに独立しており、前記パルス幅変調された正弦波は、非ゼロの位相差を有する2つの隣接する相コイル巻線ごとに対応し、前記複数の相コイル巻線の位相差は同じである、請求項1に記載の多相ブラシレス直流モータ。
【請求項3】
前記複数の相コイル巻線は、2つの相コイル巻線、3つの相コイル巻線、及び、2又は3の倍数である数の相コイル巻線のうちの少なくとも1つを含む、請項2に記載の多相ブラシレス直流モータ。
【請求項4】
記デジタルコントローラは、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイコントローラでる、請項2に記載の多相ブラシレス直流モータ。
【請求項5】
前記フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイコントローラは、アナログ及びデジタル回路のうちの少なくとも一方を有する、請求項4に記載の多相ブラシレス直流モータ。
【請求項6】
前記複数の相コイル巻線は、共通のエンドポイントを有することなく並列に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の多相ブラシレス直流モータ。
【請求項7】
多相ブラシレス直流モータの駆動方法であって、前記多相ブラシレス直流モータは、それぞれが2つの端部を含む複数の相コイル巻線を有する駆動モジュールを備え、前記駆動モジュールはさらに、複数のHブリッジ単段インバータを有し、前記複数のHブリッジ単段インバータのそれぞれは、前記多相ブラシレス直流モータの各相を表し、前記複数のHブリッジ単段インバータのそれぞれはさらに、前記複数の相コイル巻線が共通のエンドポイントを有することなく独立して作動するように、前記複数の相コイル巻線のそれぞれのものの前記2つの端部と電気的に接続する2つの出力端を有し、前記方法は、
ントローラから、同じ周波数および振幅を有するパルス幅変調された信号を出力し、それによって、各の前記複数のHブリッジ単段インバータをそれぞれ駆動するステップ
を備える多相ブラシレス直流モータの駆動方法。
【請求項8】
前記コントローラから、同じ周波数および振幅を有するパルス幅変調された正弦波を出力し、それによって、各相の前記複数のHブリッジ単段インバータをそれぞれ駆動するステップであって、前記パルス幅変調された正弦波は、非ゼロの位相差を有する2つの隣接する相コイル巻線ごとに対応し、前記複数の相コイル巻線の位相差は同じである、ステップと、
それらの対応する相において正弦波駆動電圧又は正弦波駆動電流を、前記複数のHブリッジ単段インバータのそれぞれから、対応して電気的に接続された前記複数の相コイル巻線に出力するステップと
を備える、請項7に記載の多相ブラシレス直流モータの駆動方法。
【請求項9】
各相の前記複数のHブリッジ単段インバータのそれぞれは、単段モードで作動する、請求項8に記載の多相ブラシレス直流モータの駆動方法。
【請求項10】
記複数の相コイル巻線は、2つの相コイル巻線、3つの相コイル巻線、及び、2又は3の倍数である数の相コイル巻線のうちの少なくとも1つを有する、請項8に記載の多相ブラシレス直流モータの駆動方法。
【請求項11】
前記複数の相コイル巻線は、共通のエンドポイントを有することなく並列に配置される、請求項7から10のいずれか一項に記載の多相ブラシレス直流モータの駆動方法。
【請求項12】
3相ブラシレス直流モータであって、
モータ本体と駆動モジュールとを備え、前記駆動モジュールは、それぞれが2つの端部を有する3つの相コイル巻線を有し、
前記駆動モジュールはさらに、3つのHブリッジ単段インバータを有し、前記3つのHブリッジ単段インバータのそれぞれは、前記3相ブラシレス直流モータの3相の各相を表し、
前記3つのHブリッジ単段インバータのそれぞれはさらに、前記3つの相コイル巻線は、共通のエンドポイントを有することなく独立して作動するように、前記3つの相コイル巻線のそれぞれのものの前記2つの端部と電気的に接続する2つの出力端を有する、3相ブラシレス直流モータ。
【請求項13】
デジタルコントローラをさらに備え、前記デジタルコントローラは、6つの出力端子を含み、
前記デジタルコントローラの前記出力端子は、前記3つのHブリッジ単段インバータのそれぞれの各制御ピンと電気的に接続し、前記デジタルコントローラの出力信号は、パルス幅変調された正弦波であり、前記パルス幅変調された正弦波は、前記3つのHブリッジ単段インバータのそれぞれを駆動し、
前記パルス幅変調された正弦波は、同じ周波数及び振幅であり、
前記3つの相コイル巻線の各自が互いに独立しており、前記パルス幅変調された正弦波は、非ゼロの位相差を有する2つの隣接する相コイル巻線ごとに対応し、前記3つの相コイル巻線の位相差は同じである、請求項12に記載の3相ブラシレス直流モータ。
【請求項14】
前記3つの相コイル巻線は、共通のエンドポイントを有することなく並列に配置される、請求項12または13に記載の3相ブラシレス直流モータ。
【請求項15】
多相ブラシレス直流モータ用の駆動モジュールであって、
それぞれが2つの端部を有する複数の相コイル巻線を備え、前記駆動モジュールはさらに、複数のHブリッジ単段インバータを備え、前記複数のHブリッジ単段インバータのそれぞれが前記多相ブラシレス直流モータの各相を表し、前記複数のHブリッジ単段インバータのそれぞれはさらに、前記複数の相コイル巻線が、共通のエンドポイントを有することなく独立して作動するように、前記複数の相コイル巻線のそれぞれのものの前記2つの端部と電気的に接続する2つの出力端を有する、多相ブラシレス直流モータ用の駆動モジュール。
【請求項16】
前記複数の相コイル巻線は、共通のエンドポイントを有することなく並列に配置される、請求項15に記載の多相ブラシレス直流モータ用の駆動モジュール。
【請求項17】
3相ブラシレス直流モータ用の駆動モジュールであって、
それぞれが2つの端部を有する3つの相コイル巻線を備え、前記駆動モジュールはさらに、3つのHブリッジ単段インバータを備え、前記3つのHブリッジ単段インバータのそれぞれが、前記3相ブラシレス直流モータの各相を表し、前記3つのHブリッジ単段インバータのそれぞれはさらに、前記3つの相コイル巻線は、共通のエンドポイントを有することなく独立して作動し、かつ、6つの端部を有するように、前記3つの相コイル巻線のそれぞれのものの前記2つの端部と電気的に接続する2つの出力端を有する、3相ブラシレス直流モータ用の駆動モジュール。
【請求項18】
前記3つの相コイル巻線は、共通のエンドポイントを有することなく並列に配置される、請求項17に記載の3相ブラシレス直流モータ用の駆動モジュール。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
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[項目1]
モータ本体と、相コイル巻線(1)を含む駆動モジュールとを備える多相ブラシレス直流モータであって、
上記駆動モジュールはさらに、コントローラを含み、
上記コントローラの各出力端子は、各相のHブリッジ単段インバータのそれぞれを制御するように上記各相のHブリッジ単段インバータの制御ピンに電気的に接続され、その出力信号は、上記各相のHブリッジ単段インバータを駆動するためのパルス幅変調された正弦波であり、それぞれの上記パルス幅変調された正弦波の周波数および振幅は同一であり、
上記各相のHブリッジ単段インバータの出力端子は、ぞれぞれの対応する相コイル巻線の両端に接続され、
上記相コイル巻線は、独立した相コイル巻線であり、隣接する2つの上記相コイル巻線に対応するパルス幅変調された正弦波の間では、位相差が非ゼロであり、位相差が同じである
ことを特徴とする多相ブラシレス直流モータ。
[項目2]
上記相コイル巻線の組数は、2組、3組または2と3の任意の倍数である、項目1に記載の多相ブラシレス直流モータ。
[項目3]
上記コントローラはFPGAであることを特徴とする項目1に記載の多相ブラシレス直流モータ。
[項目4]
上記コントローラは、アナログ回路ユニットまたはデジタル回路ユニットであることを特徴とする項目1に記載の多相ブラシレス直流モータ。
[項目5]
多相ブラシレス直流モータの駆動方法であって、コントローラ、及び、各相の出力端子が対応する独立した相コイル巻線(1)の両端に電気的に接続されるHブリッジ単段インバータを利用して、
501)上記コントローラは、同じ周波数および振幅を有するパルス幅変調された正弦波を出力して、各相のHブリッジ単段インバータをそれぞれ駆動し、隣接する2つの上記相コイル巻線に対応するパルス幅変調された正弦波の間では、位相差が非ゼロであり、位相差が同じであるステップと、
502)上記各相のHブリッジ単段インバータは、それぞれに対応する独立した相コイル巻線(1)に電気的に接続され、対応する位相を有する正弦波駆動電圧または正弦波駆動電流を出力するステップとを、
含むことを特徴する多相ブラシレス直流モータの駆動方法。
[項目6]
上記各相のHブリッジ単段インバータは、いずれもシングルステージモードで作動することを特徴とする項目5に記載の多相ブラシレス直流モータの駆動方法。
[項目7]
上記相コイル巻線の組数は、2組、3組または2と3の任意の倍数であることを特徴とする項目5に記載の多相ブラシレス直流モータの駆動方法。

【国際調査報告】