(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-538103(P2018-538103A)
(43)【公表日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】レフィルと毛髪を処理するための機器とを備える組立体
(51)【国際特許分類】
A45D 1/00 20060101AFI20181130BHJP
A45D 34/04 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
A45D1/00 501Z
A45D34/04 530
A45D1/00 503A
A45D1/00 508Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-533112(P2018-533112)
(86)(22)【出願日】2016年12月21日
(85)【翻訳文提出日】2018年8月16日
(86)【国際出願番号】EP2016082213
(87)【国際公開番号】WO2017108975
(87)【国際公開日】20170629
(31)【優先権主張番号】1563207
(32)【優先日】2015年12月23日
(33)【優先権主張国】FR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
(71)【出願人】
【識別番号】594034072
【氏名又は名称】セブ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】アンヌ・ドゥボージュ
(72)【発明者】
【氏名】エドゥアール・メサジェ
(72)【発明者】
【氏名】バティスト・ボネメール
(72)【発明者】
【氏名】レジス・フェレール
(72)【発明者】
【氏名】セドリック・ポレ
(72)【発明者】
【氏名】グザヴィエ・ヴァシュロン
(72)【発明者】
【氏名】マルシアル・メゾヌーヴ
(57)【要約】
本発明は、レフィル(10)と、レフィルを使用するように構成されている機器とを備える組立体であって、機器が、レフィルが機器上に装着されるとき及び機器から取り外されるときにレフィルがそれに沿って進行する挿入ガイドのあるレフィル収容構造体を有し、レフィルが、使用メモリとして機能する要素(33)を有し、収容構造体が、レフィルが初めて機器上に装着される際に前記要素に対して作用するように配置された起伏(45)を有し、これにより、前記要素が、要素(33)がレフィルの領域(43)から後退している非アクティブ状態から、この要素が前記領域(43)内に突出しているアクティブ状態に移行され、収容構造体が、レフィルが収容構造体内に装着されつつある間及び収容構造体から取り外されつつある間に、前記要素(33)がアクティブ状態にあるとき前記要素(33)を阻止するように配設された、ロック部材を有し、要素(33)及びロック部材は、ロック部材を前記要素(33)がレフィルの取外方向に通り越すことができるように、既に使用されたレフィルを再挿入しようとする試みが行われる場合は前記要素(33)がレフィルの挿入方向に通過するのをロック部材が防止するように構成される、組立体に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レフィル(10)と、前記レフィル(10)を使用するように構成されている機器(1)とを備えている組立体において、
前記機器(1)が、挿入ガイド(17、18、19、20、21)を具備するレフィル収容構造体を有しており、
前記レフィル(10)が、前記レフィル(10)が前記機器(1)に装着された場合に、及び前記レフィル(10)が前記機器(1)から取り外された場合に、前記挿入ガイド(17、18、19、20、21)に沿って進行し、
前記レフィル(10)が、使用メモリとして機能する要素(33)を有しており、
前記レフィル収容構造体が、前記レフィル(10)が初めて前記機器(1)に装着された場合に前記要素(33)に対して作用するように位置決めされている起伏(45)を有しており、前記起伏(45)によって、前記要素(33)が、前記要素(33)が前記レフィルの領域(43)から後退している非アクティブ状態から、前記要素(33)が前記領域(43)の内部に突出しているアクティブ状態に移行され、
前記レフィル収容構造体が、前記レフィル(10)が前記レフィル収容構造体に装着されつつ、及び前記レフィル(10)が前記レフィル収容構造体から取り外されつつ、前記要素(33)が前記アクティブ状態とされる場合に、前記要素(33)を阻止するように配設されているロック部材(30)を有しており、
前記要素(33)及び前記ロック部材(30)が、前記要素(33)が前記ロック部材(30)を前記レフィル(10)の取外方向に通過させるように、且つ、使用済のレフィルを再挿入しようとする場合に前記要素(33)が前記レフィル(10)の挿入方向に通過することを前記ロック部材(30)が防止するように構成されていることを特徴とする組立体。
【請求項2】
前記挿入ガイド(17、18、19、20、21)が、前記レフィル(10)が前記挿入ガイド(17、18、19、20、21)に沿ったスライド移動によって脱着されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
前記ロック部材(30)が、前記要素(33)と接触した状態で前記要素(33)の進行方向に対する横断方向に移動可能とされ、
前記ロック部材(30)が、好ましくは、前記ロック部材(30)の初期位置に弾性復帰されることを特徴とする請求項1又は2に記載の組立体。
【請求項4】
前記ロック部材(30)が、前記要素(33)と接触した状態において、前記要素(33)の進行方向に対して垂直とされる正中面に関して非対称とされることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項5】
前記ロック部材(30)が、前記要素(33)と接触するための接触面(34、37)を有しており、前記接触面(34、37)が、出口斜面と、前記出口斜面より傾斜している入口斜面とを有しており、
前記入口斜面(34)が、前記要素(33)の進行を防止するストッパを形成することによって前記要素の(33)通過を防止し、
前記出口斜面(37)が、前記要素(33)が前記レフィル(10)の取外方向に通過する場合に前記ロック部材(30)を後退させるように、前記要素(33)を前記ロック部材(30)と係合させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項6】
前記要素(33)が、ピンとされ、
前記ピンが、前記ピンが前記レフィル(10)の対応するハウジング(42)に入れられるとアクティブ位置を維持するように、前記ハウジング(42)の内部において摩擦を伴って移動可能とされることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項7】
前記要素(33)が、前記レフィル(10)の本体と一体成形されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項8】
前記要素(33)が、前記アクティブ状態において前記ロック部材と協働するアクティブ部分(53)と、少なくとも前記非アクティブ状態において前記アクティブ部分を前記レフィル(10)の残りの部分に接続する接続部分(52)とを有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項9】
前記レフィル(10)が、ハウジング(51)を有しており、
前記アクティブ部分(53)が、前記要素(33)が前記アクティブ状態にある場合に、特にスナップ留めによって前記ハウジングの内部に固定されるように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の組立体。
【請求項10】
前記レフィル(10)が、化粧製品を含んでいることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項11】
前記機器(1)が、毛髪を処理することを意図することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項12】
前記機器(1)が、ヒンジによって接合されている2本のアーム(2、3)を有しており、
前記レフィル収容構造体が、前記アームのうち一方のアームに形成されていることを特徴とする請求項11に記載の組立体。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の組立体のためのレフィル(10)であって、
前記レフィル(10)が、前記レフィル収容構造体に固定するための固定手段(14、15)を有しており、
使用メモリとして機能する前記要素(33)が前記固定手段に位置していることを特徴とするレフィル(10)。
【請求項14】
前記固定手段が、外形要素(14、15)によって形成されていることを特徴とする請求項13に記載のレフィル(10)。
【請求項15】
前記要素(33)が、前記固定手段と共に成形されており、特に、前記要素の構成が変化する際に破断する分離可能部分を介して、又は変形可能な接続部分(52)を介して、前記固定手段に接続されていることを特徴とする請求項13又は14に記載のレフィル(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レフィルを使用して動作する機器に関し、より詳細には、それだけに限らないが、ストレートアイロンなど、毛髪を処理するための機器に関する。
【背景技術】
【0002】
レフィルは、例えば、処理される領域に塗布される製品を含み、任意選択で、製品がその上に堆積されることが意図された領域と接触するアプリケータをも含む。とりわけ衛生上の目的で、特に機器が異なる人々を次々に処理するのに使用されるとき、機器上に以前に装着され、次いで取り外されたレフィルの再使用を防止することが望ましい場合がある。
【0003】
さらに、レフィルの効果は、その中に含まれる製品が使い果たされるとき、かつ/又はレフィルが、機器上に装着された後で長期にわたり使用されていない場合に枯渇するとき、低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
その他の点ではユーザの機器の使用を過度に阻むことなく、レフィルを交換する必要があることをユーザに合図することが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様のうち第1の態様によれば、本発明は、既に使用されたレフィルの再使用を防止することを目的とし、本発明は、レフィルと、デバイスとも呼ばれる、レフィルを使用するように構成されている機器とを備える組立体であって、機器が、レフィルが機器上に装着されるとき及び機器から取り外されるときにレフィルがそれに沿って進行する挿入ガイドのあるレフィル収容構造体を有し、レフィルが、使用メモリとして機能する要素を有し、収容構造体が、レフィルが初めて機器上に装着される際に前記要素に対して作用するように配置された起伏を有し、これにより、前記要素が、要素がレフィルの領域から後退している非アクティブ状態から、この要素が前記領域内に突出しているアクティブ状態に移行され、収容構造体が、レフィルが収容構造体内に装着されつつある間及び収容構造体から取り外されつつある間に、前記要素がアクティブ状態にあるとき前記要素を阻止するように配設された、ロック部材を有し、要素及びロック部材は、ロック部材を前記要素がレフィルの取外方向に通り越すことができるように、既に使用されたレフィルを再挿入しようとする試みが行われる場合は前記要素がレフィルの挿入方向に通過するのをロック部材が防止するように構成される、組立体によって、この目的を達成する。
【0006】
本発明は、レフィルが機器上で以前に使用されていた場合に、レフィルの装着を単純かつ効果的に阻止することを可能にするものである。
【0007】
上述の挿入ガイドは、レフィルがガイドに沿ったスライド移動によって装着及び取外しされるように構成されてよい。他の移動も同様に可能である。
【0008】
ロック部材は、それと接触する前記要素の進行方向に対して横断方向に移動することが可能であってよく、ロック部材は、好ましくは、初期位置に弾性復帰される。それは、例えば、ばねワイヤを用いて、又はばねがそれに対して作用する可動部分によって、具現化される。
【0009】
ロック部材が、前記要素と接触した状態において、前記要素の進行方向に対して垂直とされる正中面に関して非対称とされることが可能である。
【0010】
従って、ロック部材は、前記要素と接触するための接触面を有してよく、この接触面は、入口斜面を出口斜面より急峻にさせた、異なる入口斜面及び出口斜面を有し、入口斜面は、前記要素の進行を防止するストッパ(stop)を成すことによって、アクティブ状態にある前記要素の通過を防止し、出口斜面は、前記要素がレフィルの取外方向に通過するときに、ロック部材を引っ込めるように前記要素がロック部材と係合するのを可能にする。ロック部材は、前記要素によって一方向に通り越される。
【0011】
使用メモリとして機能する要素は、さまざまな方途で具現化されてよい。例えば、要素は、レフィル内の対応するハウジング内に摩擦を伴って移動し、これにより、ハウジングに入れられた後にアクティブ位置を維持することの可能な、ピンである。
【0012】
前記要素は、レフィルの本体と一体成形されてよく、それにより作製が簡単になる。
【0013】
この場合、要素は、例えば、アクティブ状態においてロック部材と協働するアクティブ部分と、少なくとも非アクティブ状態において前記アクティブ部分をレフィルの残りの部分に接続する接続部分とを有する。レフィルは、ハウジングを有してよく、アクティブ部分は、前記要素がアクティブ状態にあるとき、ハウジング内にとりわけスナップ留めによって固定されるように構成されてよい。
【0014】
接続部分は、例えば、フィルムヒンジ、又は切り離し可能な材料ブリッジ(bridge of material)である。
【0015】
一変形形態では、要素は、レフィルの本体上に関節を成すフックの形で具現化されてもよい。
【0016】
本発明の第1の態様によれば、レフィルは好ましくは、化粧製品を含み、機器は有利には、毛髪を処理することを意図するものである。
【0017】
機器は、例えば、ヒンジによって接合される、部材とも称する2本のアームを有し、レフィル収容構造体が、アームのうち一方のアームに形成される。
【0018】
本発明の別の主題は、本発明の態様のうち別の態様によれば、収容構造体に固定するための固定手段を有し、使用メモリとして機能する前記要素が固定手段上に位置する、上で定められた組立体用のレフィルである。
【0019】
固定手段は、外形、とりわけ、レフィルが機器の収容構造体上に装着されつつある間にそれらの間をロック部材が通過する2つの外形要素を備えた、全体形状がT字の外形によって、形成されてよい。
【0020】
要素は、固定手段と共に成形されてよく、とりわけ、固定手段に、前記要素の構成の変化中に破断する分離可能部分によって、又は変形可能な接続部分によって接続される。要素は、例えば、前述の外形要素のうち一方の外形要素と共に成形されたフックであり、前記フックは、アクティブ状態において、他方の外形要素にスナップ留めされるように構成される。
【0021】
本発明は、有利には上記の第1の態様と組み合わされる、本発明の態様のうち別の態様によれば、レフィルが存在するときの機器の助けを借りて実施される処理の効果を、レフィルが使い果たされてしまってもユーザの機器の使用をできるだけ阻まずに、維持することも目的とする。
【0022】
本発明は、毛髪を処理するための機器であって、処理される毛髪を覆って閉鎖される2本のアームを有し、アームのうち少なくとも一方のアームが毛髪処理製品のレフィルを支持し、機器が、電子メモリを備えた電子制御回路を有し、この回路が、アームの閉鎖と、レフィルの装着とを検出するように構成され、デバイスが、毛髪上に蒸気を出力するための蒸気発生器と、少なくとも1つの加熱ストレートプレートとを有し、機器が、その使用中にレフィルが取り替えられた後で変数をインクリメントするように、また変数が第1の予め定義された閾値を超えたときに、蒸気発生器及び/又はストレートプレートの動作が修正されるダウングレード動作モードに移行するように構成される、機器によって、この目的を達成する。
【0023】
この態様によれば、本発明は、レフィルを欠いているにも関わらず、又はレフィルが使い果たされているにも関わらず、機器の使用を可能にするものであり、この使用は、限定されてはいるものの、毛髪の処理を完了するには、又は仕上げ動作を実施するには十分である。
【0024】
機器は、蒸気発生器の動作がダウングレードモードにおいて中断されるように構成されてよい。
【0025】
機器はまた、ストレートプレートの温度がダウングレードモードにおいて修正されるように、かつ/又はストレートプレートの温度調整範囲がダウングレードモードにおいて縮小されるように、構成されてよい。
【0026】
上述の変数は、アームの閉鎖回数に比例してよく、アームの閉鎖回数の何分の1かに、とりわけアームの閉鎖回数の5回ごとに1回に対応してよい。これにより、メモリのサイズ及び電子回路のコストを縮小することが可能になり得る。
【0027】
変数は、アームが毛髪を覆って閉鎖される時間を組み込んでよく、これにより、レフィルが使い果たされている程度の推定に関する精度を上げることが可能になる。
【0028】
機器は、レフィルが取り替えられたときに変数がリセットされるように構成されてよい。
【0029】
機器は、変数が、機器への電力供給が使用と使用との間に遮断される複数回の使用にわたって、第1の予め定義された閾値とは異なる、とりわけ第1の予め定義された閾値より低い第2の予め定義された閾値を超える場合、ダウングレードモードに移行するように構成されてよい。
【0030】
好ましくは、機器は、アーム上に装着されたレフィルによって作動される接触器を有する。この接触器は、既に使用されたレフィルの場合、レフィルの導入中にレフィルをロックするより前に作動されるように、好ましくは、上述のロック部材の上流に位置する。機器は、レフィルの挿入が完了した後にのみ作動される、第2のアクチュエータを有してよい。
【0031】
レフィルは、化粧用組成物が含浸された多孔質基体を有してよい。
【0032】
機器は、アームのうち一方のアームによってアームのヘッドと関節との間に支持された接触器、とりわけリードスイッチタイプの磁気接触器を、アームの閉鎖を検出するために有してよい。
【0033】
機器は、機器の電力供給が遮断されずに機器がオフに切り替えられたときに変数の値が保持されるように構成されてよい。
【0034】
本発明は、その非限定的な例示的実施形態についての以下の詳細な説明を読むことから、また添付の図面を検討することから、より良く理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】レフィルが装着された状態の機器の一例の斜視図を概略的に示す図である。
【
図2】レフィルのない状態の
図1の機器を示す図である。
【
図3】上部アームのカバーが取り外された状態の
図2の機器の一部分を示す図である。
【
図4】レフィルの一例の部分図を概略的に示す図である。
【
図5B】
図5Aに類似した、レフィルが使用された後の図である。
【
図6A】
図4のレフィルの、機器上での使用前の側面図である。
【
図6B】
図4のレフィルの、機器上での使用後の側面図である。
【
図7】本発明による変形レフィルの斜視図を概略的に示す図である。
【
図8】
図7のレフィルの概略長手方向断面図である。
【
図9A】
図8のレフィルの、その使用前後の構成の変化を示す図である。
【
図9B】
図8のレフィルの、その使用前後の構成の変化を示す図である。
【
図10】機器の動作中に実施され得るアルゴリズムの一例を示す図である。
【
図11】機器の電子回路を非常に概略的に示す図である。
【
図12】レフィルの一例の斜視図を概略的に示す図である。
【
図13】
図12の面XIII−XIIIに従った断面図である。
【
図14】
図12のレフィルが使用された後のレフィルの斜視図を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図中に示される例では、本発明が適用される機器1は、2本のアーム2、3を有し、それらが関節4によって接続されると共にアームの対向する面上に加熱要素5、6を支持する、ストレートアイロンである。これらの要素5及び6は、ストレートプレートを構成する。
【0037】
この機器1は、レフィル10を利用し、レフィル10は、アームのうち一方のアームに、加熱要素のうち一方の加熱要素に隣接して固定され、この場合は、上部アーム2に、加熱要素5に隣接して固定される。
【0038】
図4にそれ自体が示されているレフィル10は、塗布される製品、この場合は毛髪に塗布される化粧製品を含む、本体11を有する。
【0039】
レフィル10は、例えばフェルトなど、この製品を塗布するための塗布手段13も有し、塗布手段13は、機器が使用されている間に毛髪と接触する。レフィル10は、レフィル10を機器の収容構造体に固定するための手段12を有し、その一部分のみが
図2に示されている。
【0040】
レフィル内に含まれた製品は、毛髪がアーム間を通過するときに毛髪に塗布され得る。
【0041】
当該の例では、レフィルを機器に固定するための手段は、2つの外形要素14及び15を有し、それらは、対応するアーム上に設けられたガイド要素に挿入される。
【0042】
レフィル10が機器上に装着される場合、機器は、例えば、上部外形要素15と協働することを意図する3つのガイド要素17、18、及び19、ならびに下部外形要素14と協働することを意図する2つのガイド要素20及び21を有する。
【0043】
レフィル10は、後部に、レフィルを定位置に保つべくクリップ24と協働することを意図するフック23を有してよく、このフック23は、例えば、機器へのその挿入の最後に、クリップ24内にスナップ留めされ、プッシュ/プルタイプの機構又は同様のものによってそこから抜去することが可能である。
【0044】
機器は、レフィル10が存在するときにレフィル10によって作動され、レフィルの存在を指示することを可能にする、電気接触器26を有する。この接触器は、レバー26aを有し、シール26bがそれを押すことができ、前記シール自体は、プッシャ26cによって作動される。
【0045】
機器1は、ロック部材30を有し、ロック部材30の役割は、レフィル10の、使用メモリとして機能する要素33と協働することである。
【0046】
ロック部材30は、この例では、板ばね31によって弾性復帰され、前部に、ガイド要素が取り付けられる壁部35の面に実質的に垂直な縁部34を有し、後部に、それほど急峻ではない縁部37を有する。
【0047】
ロック部材30は、例えば、壁部35内のスロット36を通じて配設され、要素33がレフィルの取外方向に通過するときに、引っ込むことができる。
【0048】
当該の例では、要素33は、
図5A、
図12、及び
図13に見ることができるように、上部外形要素15内の対応するハウジング42に摩擦を伴って嵌め込まれる、ピンの形をとる。
【0049】
その初期の非アクティブ状態が
図5A、
図12、及び
図13に示されている要素33は、とりわけ
図6A及び
図13に見ることができるように、レフィルが初めて使用されるより前には、2つの外形要素14と外形要素15との間に画定された空間43内に突き出さない。
【0050】
機器1は、レフィル10が初めて機器上に装着される際に要素33を移動させるように構成された、起伏を有する。
【0051】
当該の例では、この起伏は、ロック部材30の後縁部37のところに位置するガイド要素18のランプ45によって形成される。従って、レフィルが初めて使用される際に外形要素14及び15がガイド要素内をスライドするとき、ランプ45は、要素33に次第に押し付けられて、要素33をそのハウジング42に押し込む。
【0052】
従って、要素33は、
図6B、
図14、及び
図15に示されるように、外形要素14と外形要素15との間の空間43内に突き出す。
【0053】
ロック部材30は、レフィル10が機器上に装着されるとき、外形要素14と外形要素15との間に係合する。従って、レフィル10の挿入中、ロック部材30はゾーンを掃行し、その中に要素33が、
図5B、
図14、及び
図15に示されるように、アクティブ状態になると延出する。
【0054】
ロック部材30の後縁部37のスロープは、レフィルの取外し中に要素33がロック部材30を、前記ロック部材30を引っ込めてそれを通り越すために、変形させることのできるものが選択される。
【0055】
接触器26に対して作用するプッシャ26cは、レフィル10を機器1に導入する方向に関して、ロック部材30の上流に位置する。従って、接触器26は、ロック部材30が、カートリッジの挿入を阻止するというその起こり得る作用を働かせる前であっても、作動される。
【0056】
レフィルと機器によって形成されるこの組立体は、次のように動作する。
【0057】
レフィル10が初めて機器上に装着される際、ランプ45が要素33を、
図5A、
図12、及び
図13の構成から、
図5B、
図14、及び
図15の構成に移動させる。この構成の変化は、レフィル10の挿入方向の前縁部34とランプ45との間のオフセットのため、要素33がロック部材30の前縁部34を既に通り越したときに起こる。従って、ロック部材30は、レフィル10の装着を障害しない。
【0058】
レフィル10の取外し中、要素33はロック部材30を、その後縁部37のスロープのため通り越すことができる。
【0059】
しかし、レフィルを再装着しようという試みが行われる場合、要素33がロック部材30の前縁部34に、この前縁部34の大きなスロープのため突き当たり、それにより、この前縁部34が要素33によって通り越されることが防止される。従って、ユーザはレフィルを再使用することができない。
【0060】
使用メモリとして機能する要素33は、
図1から
図6B及び
図12から
図15を参照して今しがた説明した、ハウジング内に摩擦を伴って移動することの可能なピンの助けを借りる以外の、さまざまな他の方途で具現化され得る。
【0061】
従って、
図7から
図9Bに示されるように、下部外形要素14内のハウジング51に引っかかる端部部分53と、端部部分53をレフィルの本体に接続する接続部分52とを有するフックの形をとる、要素33を具現化することが可能である。この実施形態では、要素33を外形要素14及び外形要素15ならびにレフィル10の本体と一体成形することによって、要素33を形成することが可能になっている。
【0062】
レフィル10が初めて装着される際、機器のランプ45が要素33を、
図9Bに示されるようにハウジング51内にスナップ留めすべく、例えば要素33の部分52と部分53との間に形成された肘部、及び部分53のところで押す。
【0063】
レフィル10が装着されつつある間に、レフィル10に対してロック部材30がたどる経路が、この図中に破線によって示されている。
【0064】
図9Aは、
図7及び
図8の構成に対応する初期構成では、レフィルが初めて使用されるより前に、端部部分53がロック部材30の経路より上に位置しており、従ってレフィルの装着を障害しない、ということを示している。
図9Bに示されるアクティブ状態では、端部部分53は、ハウジング51内にスナップ留めされた後、ロック要素30に突き当たることができる。
【0065】
機器1は、
図10に概略的に示される電子回路100を有し、電子回路100は、例えばEEPROMタイプの電子メモリ101を有する。この電子回路100は、レフィル10が機器上に装着されつつある間に作動される、接触器26に接続される。電子回路100は、蒸気生成用の少なくとも1つの電気抵抗器102、要素5、6を加熱するための1つ又は複数の電気抵抗器103、及び例えばプレートの温度を知ることを可能にする1つ又は複数の温度センサ104にも接続される。
【0066】
例えばリードスイッチタイプのスイッチ105があると、機器の閉鎖状態又は開放状態を知ることが可能になる。スイッチ105は、例えば、アームのうち一方のアームに配設され、2本のアーム2、3が閉鎖位置にあるときにスイッチ105の状態を変化させるように、アームのうち他方のアームに磁石が配設される。スイッチ105は、電子回路100へのアームの閉鎖回数の通知を可能にする。電子回路100は、電力ケーブル106によってAC電源、例えば110V又は240V電源に接続されるように、構成される。
【0067】
電子回路100は、1つ又は複数のボードの形をとってよく、そのうちの一方は、ハンドピース内に配設されてよく、他方は、例えば貯水器及びポンプを含むことによって蒸気生成するのに役立つベースステーションを機器が有しているときにそのようなベースステーション内に配設されてよい。
【0068】
電子回路100は、好ましくは
図11のダイアグラムに従って機器の動作を制御するアルゴリズムを実行するようにプログラムされた、マイクロコントローラなど、少なくとも1つの構成要素を有する。
【0069】
電子回路100は、ケーブル106が電源に接続されると給電され、機器がオフに切り替えられているときのレフィルの装着を検出することができる。機器のケーブル106を電源に接続するステップ201により、ステップ202において、接触器26のおかげで、ステップ203において対応するボタンを押すことによって機器1がオンに切り替えられるより前に、レフィル10の起こり得る挿入を検出することが可能になる。
【0070】
ステップ202においてレフィルの挿入が検出された場合、機器1がまだ始動されていないにも関わらず、ステップ204においてアームの閉鎖回数を表す変数ILS_nbrが初期化される。
【0071】
ステップ203において機器がオンに切り替えられると、ステップ205においてレフィルの存在の検出が実施される。レフィルが装着されていない場合(これはダイアグラム中の分岐206に相当する)、ステップ207において変数ILS_nbrが初期化され、機器1の動作がダウングレードモードで行われ、これについては、
図11のブロック208によって概略的に示されている。このダウングレードモードでは、温度が非調整可能となるように予め定義され、例えば、180℃という値に設定され、蒸気の発生が防止されアクティブになり得ず、対応する状態がユーザに、例えばLEDの点滅又は音響信号の発出によって合図される。
【0072】
機器1は、ステップ209においてレフィルが場合によっては挿入されるまで、このダウングレードモードにとどまり、挿入された場合、機器は、
図11にブロック210によって描かれる非ダウングレードモードで動作し、非ダウングレードモードでは、温度がユーザによって、メモリ内に記憶された、非ダウングレードモードでの最終使用値に対応するデフォルト値から開始して、調整され得る。蒸気発生器がアクティブにされ、対応する状態がユーザに、例えば上述のLEDが非点滅式に照明されることによって合図される。
【0073】
非ダウングレードモードでは、ステップ211において、電子回路100が、処理される毛房上でのアーム2、3の閉鎖を検出し、これにより、変数ILS_nbrが、閉鎖回数を表す数だけインクリメントされる。メモリ空間を節約するために、この変数は、好ましくは、n回の閉鎖ごとに1回インクリメントされ、ここで例えばn=5である。従って、5回の閉鎖ごとに1回、変数ILS_nbrが5単位だけインクリメントされる。
【0074】
ステップ211では、ユーザがプレートのセットポイント加熱温度を修正できるようにすることも可能である。必要なら、蒸気の発生用に残っている水の分量が、対応する警報をトリガするために検出され得る。
【0075】
ステップ212では、変数ILS_nbrが予め定義された閾値n1未満であるかどうかについてのチェックが行われ、ここで例えばn1=160である。変数ILS_nbrがn1未満である場合、レフィル内の化粧用組成物は、使い果たされていないと考えられ、機器1は、
図11に分岐213によって概略的に示されるように、非ダウングレードモードで動作し続けることができる。変数ILS_nbrの値が、分岐215によって描かれるように、閾値n1以上になる場合、機器は、
図11のブロック208に相当するダウングレードモードに再び移行する。従って、プレートのセットポイント加熱温度が、ダウングレードモードの予め定義された値に戻り、蒸気発生器の動作が中断され、対応する状態が、点滅するLEDの表示によって合図される。
【0076】
機器1が、その電力供給が切断されずに停止され(これについてはステップ216に概略的に示されている)、次いでステップ217において機器が始動された場合、ステップ218において変数ILS_nbrの記憶値が読み取られる。この値が、
図11に分岐219によって描かれるように閾値n1未満である場合、機器は、ブロック210によって描かれる非ダウングレードモードを維持する。変数ILS_nbrの記憶値が、閾値n1以上である場合、機器は、分岐221及びブロック208によって描かれるように、ダウングレードモードに移行する。
【0077】
分岐220及びステップ223によって描かれるように、機器がオンであるときにユーザがレフィルを取り外す場合、ステップ224において変数ILS_nbrが再初期化され、機器1はダウングレードモードに移行する。
【0078】
好ましくは、機器1は、不使用の、すなわちアーム2、3の閉鎖が検出されない期間が長期にわたる場合、ステップ210においてオンボタンが押されるまで、ステップ230においてスリープモードに移行するように構成される。
【0079】
ブロック231は、機器1が切断される場合を概略的に示しており、この場合、機器1が再接続されると、
図11のアルゴリズムは、上で説明したステップ201に戻る。
【0080】
ステップ205におけるテストに話を戻すと、ステップ203において、レフィル10が既に装着された状態で機器1が始動される場合(これは
図11の分岐234に相当する)、ステップ235において変数ILS_nbrの値が読み取られ、この値が、閾値n1とは異なる、とりわけ閾値n1未満である第2の閾値n2と比較される。閾値n2は、例えば20に等しい。変数ILS_nbrの値がn2以上である場合、ステップ208において、機器はダウングレードモードに移行する。従って、これにより、アームの開放及び閉鎖が既にかなりの回数ある機器をユーザが切断し、次いで再接続した場合に、デバイスを非ダウングレードモードで動作させることが回避される。というのも、ユーザが、レフィルの使用を開始しており、次いで、機器の切断はしばしば機器がしまい込まれていたことを意味するので、処理を再開する前に無視できない時間期間の経つままにしておいた可能性が高いため、である。過度に時間の間隔を空けて使用する場合、レフィル内に含まれた化粧用組成物が蒸発するおそれがあり、その結果、レフィルの効果が減少する。
【0081】
変数ILS_nbrが、第2の閾値n2より真に小さい場合、機器は、
図11の分岐237及びブロック210に相当する非ダウングレードモードで動作することができる。
【0082】
本発明は、図示したアルゴリズムに限定されない。
【0083】
アームの閉鎖回数だけでなく、処理される毛房の長さを表すことのある毛髪上でのアームの閉鎖の持続時間も計数することが、とりわけ有利となることがある。こうすることにより、レフィル内の化粧用組成物が使い果たされている程度をより正確に決定し、従って、レフィルを交換する必要があることをより精確にユーザに合図することが可能になり得る。
【0084】
アームの閉鎖の持続時間を決定するために、機器の電子回路100には、有利には、
図11に点線によって示されるクロック110が、好ましくはクロックメモリ内にデータを保存するためのバッテリが備わった状態で、設けられる。
【0085】
当該の例では、ダウングレードモードは、加熱プレートの予め定義された温度における、蒸気発生器なしの動作に対応する。
【0086】
本発明の変形実施形態では、ダウングレードモードが異なり、例えば、依然として加熱プレートの温度を調整できる可能性のある動作に対応し、これは、好ましくは、蒸気の存在下でよりも限定されたものである。
【0087】
図示されていない一変形形態では、機器は、装着されたレフィルの性質を、例えばレフィル上の1つ又は複数の起伏が情報を符号化しており、その情報が、機器上に存在する1つ又は複数の対応する接触器によって読み取られるおかげで、特定できるように構成される。この場合、例えば、レフィルの性質に応じてレフィルごとに別様に化粧用組成物が使い果たされるという事実を考慮に入れるために、レフィルの性質に応じて、閾値、とりわけ第1の閾値n1を修正することが可能である。
【0088】
一変形形態では、レフィルが対応するアーム上に存在する持続時間を記憶することも可能である。こうすることにより、とりわけ、その化粧用組成物が例えばその蒸発のためその効果を失っている可能性のあるレフィルを用いてユーザが処理を実施してしまう状況を回避するために、ある一定の持続時間を超えたところで、機器を強制的にダウングレードモードに移行させることが可能になり得る。
【0089】
言うまでもなく、本発明は、今しがた説明した例に限定されない。
【0090】
要素33は、例えば、隣接する外形要素に1つ又は複数の切り離し可能な材料ブリッジによって接続された状態で、隣接する外形要素と共に成形されることによって、作製される。要素33は、アクティブ状態になった後は、摩擦のみによって、又は別法として、対向する外形要素内にスナップ留めすることによって、保たれ得る。
【0091】
本発明を、スライド移動によって機器上に装着されるレフィルに関連して示してきたが、本発明は、単なるスライド移動以外の移動、例えば回転移動、又は例えば並進及び回転成分を含むより複雑な移動によって装着されるレフィルにも適用される。
【0092】
ロック部材30は、旋回軸の周りに関節を成し、コイルばねによってその初期位置に戻される、プラスチック部分として作製されてもよい。
【0093】
カートリッジの外形の形状は、図示の全体的なT字形状とは異なっていてよく、要素33は、2つの外形要素間に画定される空間方向以外の何らかの向きに移動されてよく、例えば、要素33は、T字の柄に平行な方向に移動されてよい。
【0094】
必要なら、レフィルが装着できない理由をユーザに、例えばスクリーン上にメッセージが表示されることによって、又はインジケータライトが照明されることによって合図するために、アクティブ状態にある、すなわちカートリッジが既に使用された後の要素33の存在が、機器上にカートリッジを装着しようとする試みが行われる場合に、例えば機械センサ又は光センサのおかげで自動的に検出されてよい。
【符号の説明】
【0095】
1 機器
2 上部アーム
3 アーム
4 関節
5 加熱要素
6 加熱要素
10 レフィル
11 本体
12 手段
13 塗布手段
14 下部外形要素
14 固定手段、外形
15 上部外形要素
15 固定手段、外形
17 ガイド要素
17 挿入ガイド
18 ガイド要素
18 挿入ガイド
19 ガイド要素
19 挿入ガイド
20 ガイド要素
20 挿入ガイド
21 ガイド要素
21 挿入ガイド
23 フック
24 クリップ
26 電気接触器
26a レバー
26b シール
26c プッシャ
30 ロック部材、ロック要素
31 板ばね
33 要素
34 前縁部
34 接触面、入口斜面
35 壁部
36 スロット
37 後縁部
37 接触面、出口斜面
42 ハウジング
43 空間
43 領域
45 ランプ
45 起伏
51 ハウジング
52 接続部分
53 端部部分
53 アクティブ部分
100 電子回路
101 電子メモリ
102 電気抵抗器
103 電気抵抗器
104 温度センサ
105 スイッチ
106 電力ケーブル
110 クロック
ILS_nbr 変数
n1 閾値、第1の閾値
n2 閾値、第2の閾値
【手続補正書】
【提出日】2018年8月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レフィル(10)と、前記レフィル(10)を使用するように構成されている機器(1)とを備えている組立体において、
前記機器(1)が、挿入ガイド(17、18、19、20、21)を具備するレフィル収容構造体を有しており、
前記レフィル(10)が、前記レフィル(10)が前記機器(1)に装着された場合に、及び前記レフィル(10)が前記機器(1)から取り外された場合に、前記挿入ガイド(17、18、19、20、21)に沿って進行し、
前記レフィル(10)が、使用メモリとして機能する要素(33)を有しており、
前記レフィル収容構造体が、前記レフィル(10)が初めて前記機器(1)に装着された場合に前記要素(33)に対して作用するように位置決めされている起伏(45)を有しており、前記起伏(45)によって、前記要素(33)が、前記要素(33)が前記レフィルの領域(43)から後退している非アクティブ状態から、前記要素(33)が前記領域(43)の内部に突出しているアクティブ状態に移行され、
前記レフィル収容構造体が、前記レフィル(10)が前記レフィル収容構造体に装着されつつ、及び前記レフィル(10)が前記レフィル収容構造体から取り外されつつ、前記要素(33)が前記アクティブ状態とされる場合に、前記要素(33)を阻止するように配設されているロック部材(30)を有しており、
前記要素(33)及び前記ロック部材(30)が、前記要素(33)が前記ロック部材(30)を前記レフィル(10)の取外方向に通過させるように、且つ、使用済のレフィルを再挿入しようとする場合に前記要素(33)が前記レフィル(10)の挿入方向に通過することを前記ロック部材(30)が防止するように構成されていることを特徴とする組立体。
【請求項2】
前記挿入ガイド(17、18、19、20、21)が、前記レフィル(10)が前記挿入ガイド(17、18、19、20、21)に沿ったスライド移動によって脱着されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
前記ロック部材(30)が、前記要素(33)と接触した状態で前記要素(33)の進行方向に対する横断方向に移動可能とされることを特徴とする請求項1又は2に記載の組立体。
【請求項4】
前記ロック部材(30)が、前記要素(33)と接触した状態において、前記要素(33)の進行方向に対して垂直とされる正中面に関して非対称とされることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項5】
前記ロック部材(30)が、前記要素(33)と接触するための接触面(34、37)を有しており、前記接触面(34、37)が、出口斜面と、前記出口斜面より傾斜している入口斜面とを有しており、
前記入口斜面(34)が、前記要素(33)の進行を防止するストッパを形成することによって前記要素の(33)通過を防止し、
前記出口斜面(37)が、前記要素(33)が前記レフィル(10)の取外方向に通過する場合に前記ロック部材(30)を後退させるように、前記要素(33)を前記ロック部材(30)と係合させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項6】
前記要素(33)が、ピンとされ、
前記ピンが、前記ピンが前記レフィル(10)の対応するハウジング(42)に入れられるとアクティブ位置を維持するように、前記ハウジング(42)の内部において摩擦を伴って移動可能とされることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項7】
前記要素(33)が、前記レフィル(10)の本体と一体成形されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項8】
前記要素(33)が、前記アクティブ状態において前記ロック部材と協働するアクティブ部分(53)と、少なくとも前記非アクティブ状態において前記アクティブ部分を前記レフィル(10)の残りの部分に接続する接続部分(52)とを有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項9】
前記レフィル(10)が、ハウジング(51)を有しており、
前記アクティブ部分(53)が、前記要素(33)が前記アクティブ状態にある場合に、前記ハウジングの内部に固定されるように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の組立体。
【請求項10】
前記レフィル(10)が、化粧製品を含んでいることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項11】
前記機器(1)が、毛髪を処理することを意図することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の組立体。
【請求項12】
前記機器(1)が、ヒンジによって接合されている2本のアーム(2、3)を有しており、
前記レフィル収容構造体が、前記アームのうち一方のアームに形成されていることを特徴とする請求項11に記載の組立体。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の組立体のためのレフィル(10)であって、
前記レフィル(10)が、前記レフィル収容構造体に固定するための固定手段(14、15)を有しており、
使用メモリとして機能する前記要素(33)が前記固定手段に位置していることを特徴とするレフィル(10)。
【請求項14】
前記固定手段が、外形要素(14、15)によって形成されていることを特徴とする請求項13に記載のレフィル(10)。
【請求項15】
前記要素(33)が、前記固定手段と共に成形されていることを特徴とする請求項13又は14に記載のレフィル(10)。
【国際調査報告】