(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-538585(P2018-538585A)
(43)【公表日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】エフエックスマージン取引レント取引方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/04 20120101AFI20181130BHJP
【FI】
G06Q40/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2017-564032(P2017-564032)
(86)(22)【出願日】2017年4月20日
(85)【翻訳文提出日】2018年1月29日
(86)【国際出願番号】KR2017004222
(87)【国際公開番号】WO2018074687
(87)【国際公開日】20180426
(31)【優先権主張番号】10-2016-0135527
(32)【優先日】2016年10月19日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA
(71)【出願人】
【識別番号】517425848
【氏名又は名称】ジョ,ジョン シク
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ジョ,ジョン シク
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB55
(57)【要約】
本発明は、エフエックスマージン取引レント取引方法に関するもので、会社サーバーがエフエックスマージン取引市場で投資家の資格で委託証拠金とスプレッド費用を負担し、売買したエフエックスマージン取引商品を清算せずに保有する間、保有中のエフエックスマージン取引商品をレント開始時刻とレント終了時刻が定められたレント開始時間帯別にレント数量によって種類を区別し分割して差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションを設定することによって、少なくとも1個以上の分割商品を作り、分割商品別に設定したレント保証金を前払いで受け取って会員とレント取引契約をし、レント開始時間帯のレント開始時刻からエフエックスマージン取引市場でのリアルタイム為替レート変動値によってレント取引契約会員がレントした分割商品が前記ストップポジションあるいは前記リミットポジションに到達すると差損失格と差益実現を判定して該当会員のレント取引契約を満了し、差損失格時は前記レント保証金を差損金として精算し、差益実現時は前記レント保証金と約定した差益分配金を合算して差益金として精算して会員に支給する。本発明によると、会員は実際のエフエックスマージン取引時に必要とする高額の委託証拠金を負担せずに、スプレッド費用も浪費することなく実際のエフエックスマージン取り引きをレントして練習することができ、差損金をレント保証金に限定して最小化しながらも差益金を最大化する大貪小失のエフエックスマージン取引の習慣を体得することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エフエックスマージン取引レント取引サービス提供会社が運用する会社サーバーがエフエックスマージン取引市場で投資家の資格で取り引きするための委託証拠金とスプレッド費用を負担する取引契約を通じて少なくとも1個以上のエフエックスマージン取引商品を保有する第1過程;
前記会社サーバーが現在保有中のエフエックスマージン取引商品をレント開始時刻とレント終了時刻が定められたレント開始時間帯別にレント数量に応じて種類を区別し分割して差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションを設定することによって、少なくとも1個以上の分割商品を作って分割商品別にレント保証金を設定する第2過程;
エフエックスマージン取引レント取引サービス要請会員が使う会員端末が前記会社サーバーに接続してログインすると、会社サーバーが分割商品別に区別されるレント開始時間とストップポジション、リミットポジション、レント保証金、およびレント取引契約申請ボタンを前記会員端末に表示する第3過程;
前記会員端末に表示された前記分割商品のレント取引契約申請ボタンが押された後に前記会員端末が該当分割商品のレント保証金を前払いで決済すると、前記会社サーバーがレント保証金が前払いで決済された該当分割商品のレント取引契約を確定し、会員がレント取引趨勢を確認してレント取引契約申請をするように前記会員端末に分割商品別レント取引の現況を案内する第4過程;
前記分割商品のレント取引契約が確定した後、前記会社サーバーが該当レント取引契約のレント開始時刻からエフエックスマージン取引市場でのリアルタイム為替レート変動値グラフを前記会員端末に表示するとともに、前記為替レート変動値グラフ上に現在レント取り引きされている前記分割商品に対して定められたレント開始時間帯にストップポジション到達案内線およびリミットポジション到達案内線を自動で表示した状態で、前記為替レート変動値によってレント取引契約会員がレントした分割商品が前記ストップポジションあるいは前記リミットポジションに到達するかを判別する第5過程;
前記会社サーバーが現在レント取り引きされている前記分割商品の為替レート変動値が該当レント開始時間帯に前記ストップポジションに到達したと判別すると、前記ストップポジション到達案内線を点灯あるいは点滅表示させて差損失格を会員に通知し、現在レント取り引きされている前記分割商品の為替レート変動値が該当レント開始時間帯に前記リミットポジションに到達したと判別すると、前記リミットポジション到達案内線を点灯あるいは点滅表示させて差益実現を会員に通知する第6過程;および、
前記レント取引契約会員がレントした前記分割商品が前記ストップポジションあるいは前記リミットポジションに到達したと判別されると、前記会社サーバーが差損失格あるいは差益実現を判定し、該当会員のレント取引契約を満了して前記会員端末に通知し、差損失格時は前記レント保証金を差損金として精算し、差益実現時は前記レント保証金と約定した差益分配金を合算して差益金として精算する第7過程;
からなることを特徴とする、エフエックスマージン取引レント取引方法。
【請求項2】
前記第2過程では、前記会社サーバーが現在保有中のエフエックスマージン取引商品を少なくとも1個以上の買いポジション分割商品とすることを特徴とする、請求項1に記載のエフエックスマージン取引レント取引方法。
【請求項3】
前記第2過程では、前記会社サーバーが現在保有中のエフエックスマージン取引商品を少なくとも1個以上の売りポジション分割商品とすることを特徴とする、請求項1に記載のエフエックスマージン取引レント取引方法。
【請求項4】
前記第2過程では、前記会社サーバーが現在保有中のエフエックスマージン取引商品を少なくとも1個以上の買いポジション分割商品と少なくとも1個以上の売りポジション分割商品とすることを特徴とする、請求項1に記載のエフエックスマージン取引レント取引方法。
【請求項5】
前記第4過程では、前記会社サーバーが前記会員端末に表示される前記レント取引契約申請ボタンの色相を変化させて残存のレント取引契約個数の変動を表示する方式、前記会社サーバーが前記会員端末に残存のレント取引契約個数の変動を表す信号灯を表示する方式、前記会社サーバーは前記会員端末に残存のレント取引契約個数を数字で表示する方式のうちいずれか一つあるいは二つ以上で分割商品別レント取引現況を案内することを特徴とする、請求項1に記載のエフエックスマージン取引レント取引方法。
【請求項6】
前記第4過程では、前記会社サーバーが前記分割商品別にレント取引契約を確定し、それぞれのレント取引契約別にプリントされ、レント開始時刻とストップポジション、リミットポジション、差損失格時に差損金として消滅精算するレント保証金、差益実現時にレント保証金と共に支給する差益分配金、および会員IDが明示されたレント前払い契約書を該当レント取引契約会員別に発行して自動保存することを特徴とする、請求項1に記載のエフエックスマージン取引レント取引方法。
【請求項7】
前記第6過程では、前記分割商品のレント取引契約が該当レント開始時間帯に満了すると、前記会員端末が該当分割商品の差損失格あるいは差益実現を判定した結果を為替レート変動値グラフ上に表示して会員に通知することを特徴とする、請求項1に記載のエフエックスマージン取引レント取引方法。
【請求項8】
前記第6過程では、前記分割商品のレント取引契約が該当レント開始時間帯に満了しないと、前記会社サーバーがレント取引契約が満了していない分割商品の為替レート変動値が該当分割商品のストップポジションまたはリミットポジションに到達する時点までにレント取引契約期間を無期限延長し、契約期間が延長される取り引きの総個数、すなわち契約期間が延長される分割商品の総個数だけのレント取引契約を制限し、延長期間の間レント取引契約が満了していない分割商品の為替レート変動値が該当分割商品のストップポジションあるいはリミットポジションに到達すると同時にレント取引契約を満了することを特徴とする、請求項1に記載のエフエックスマージン取引レント取引方法。
【請求項9】
前記第7過程では、前記会社サーバーが差損失格時は前記レント保証金を差損金として精算して、現在清算せずに保有中のエフエックスマージン取引商品に対するマージンコール(Margin Call)通知時に追加入金する予備委託証拠金として累積保管することを特徴とする、請求項1に記載のエフエックスマージン取引レント取引方法。
【請求項10】
前記第7過程では、前記会社サーバーが差損失格時は前記レント保証金を差損金として精算して現在清算せずに保有中のエフエックスマージン取引商品に対するマージンコール(Margin Call)通知時に追加入金する予備委託証拠金として累積保管し、会員のレント取引時に発生する前記差益金の合算金額が累積された前記予備委託証拠金未満となるように前記差益分配金を約定した比率で減額して支給することによって、会員のレント取引時に前記差益金支給不履行(default)を防止することを特徴とする、請求項1に記載のエフエックスマージン取引レント取引方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエフエックス(FX;Foreign Exchange)マージン取引方法に関するもので、より詳細にはエフエックスマージン取引レント取引方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日コンピュータが広く普及し、インターネットの速度も急速に早く運用されるにつれて、電子商取引などのコンピュータを利用する分野も多様に拡散している。
【0003】
このため、株式や先物、オプションなどは以前からインターネット上でリアルタイムに取り引きをチェックして売買取り引きを行っており、最近では世界の為替レートの差による為替差益を狙った取り引きを行ってマージンを得るエフエックスマージン取り引きが投資家の注目を集めている。
【0004】
前記エフエックスマージン取り引きは、基準通貨/相手通貨からなる通貨ペアで商品を構成し、基本契約単位はロット(lot)といい、1ロットは基準通貨×100000と設定され、通常基準通貨USD(アメリカドル)を基準として$100,000に該当する。
【0005】
以下の説明では、$1のウォン為替レートが千ウォンの場合を前提とする。
【0006】
また、エフエックスマージン取り引きの呼び値単位はピップス(PIP;Percentage In Point)といい、1ピップスはISO(国際標準協会)で定められた規定に沿って通貨ペアの為替レート単位の0.0001と設定され、通常1ピップスは$10(10,000ウォン)の価値があり、例外的に日本円貨を含む通貨ペアは為替レート単位の0.01が1ピップスとなる。最近ではエフエックスマージン取引時にさらに詳しい為替レートを表示するために、日本円貨を含む通貨ペアは小数点3桁まで(例えば、0.001まで)表示し、日本円貨を除いた残りの通貨ペアは小数点5桁まで(例えば、0.00001まで)表示する趨勢である。
【0007】
前記エフエックスマージン取り引きは、株式や先物取り引きのように大規模な資金が不要であり、レバレッジ効果によって1ロットの取引時に、すなわち1回に$100,000(100,000,000ウォン)の取引時に、例えば契約金額$100,000(100,000,000ウォン)の10%に該当する委託証拠金$10,000(10,000,000ウォン)で$100,000(100,000,000ウォン)の取り引きをすることができるので、個人の投資家にとって小資本で高い差益の機会を提供することができ、かなり人気がある。
【0008】
前記エフエックスマージン取り引きは、通常契約単位当たり10%に該当する委託証拠金が必要とされ、委託証拠金の50%水準に該当する維持証拠金以上にならないと取り引きが維持されない。特に、投資家が直接24時間の間取引市場の状況を確認して対応することが難しく、投資家の過度な損失を防止するために、前記の維持証拠金未満になるとエフエックスマージン取引の売買注文を処理する先物会社が投資家が保有したすべての契約(例えば、売りポジションあるいは買いポジション)をロスカット(Loss Cut)し、ロスカット前に、前記の維持証拠金が通常委託証拠金の60〜70%水準を下回る場合、マージンコール(Margin Call)を通知して委託証拠金の追加入金を案内するか投資家が保有中の契約のうち一部を清算することを推奨する。
【0009】
例えば、前記エフエックスマージン取り引きは、基本契約単位1ロット当たり契約金額$100,000(100,000,000ウォン)の10%に該当する委託証拠金$10,000(10,000,000ウォン)を必要とし、委託証拠金の50%水準に該当する維持証拠金$5,000(5,000,000ウォン)未満になると前記の1ロットの契約がロスカットされる。
【0010】
特に、前記エフエックスマージン取り引きは、1回の取引当たりスプレッドが与えられ、スプレッドは買値と売値の為替レートの変化量、すなわち買値と売値の差であって、ピップス単位で表示され、銀行で顧客の要請によって注文を受ける場合、他の銀行または国際外国為替市場から該当通貨を買うか売らなければならないので、買値と売値に必ずギャップが発生し、取り引きが頻繁な通貨であるほどスプレッドが狭く、ローカル通貨であるほどスプレッドが広い。このようなスプレッドは1回の取引当たり1回支出されるものであって、手数料と言ってもよい。
【0011】
図1はエフエックスマージン取り引きのメカニズムを示す構成図であって、投資家が韓国内の先物会社に取り引きのための委託証拠金を納入して売買注文を出すと、韓国内の先物会社は該当売買注文を直ちに海外にある外国為替仲介会社(FCM)に伝達し、海外の外国為替仲介会社(FCM)は全世界から入ってきた投資家の注文を集めて自分たちが取り引きする国際銀行に引き渡し、通常エフエックスマージン取引商品は買いポジションと売りポジションに区分されるので、この過程をポジション進入といい、このようにポジション進入状態の国際銀行は国際銀行間の市場(Interbank Market)で注文を受け入れることができる他の銀行を探して注文を引き渡すことによって、投資家の注文が処理される。
【0012】
この時、処理された注文は投資家に処理通知され、いつでも投資家は処理された注文を買い/売りして清算することができる。
【0013】
前記のようなエフエックスマージン取り引きを行うにおいて、通常初心者は実戦教育なしに理論のみを熟知して取り引きするため投資損失を起こす場合が多く、特に1回の取り引きをするたびに取引費用として支出されるスプレッドによる損失が投資損失の主をなしている。
【0014】
例えば、前記の通り、1ロットの取引時に、10%の少ない証拠金(10,000,000ウォン)で$100,000(1億ウォン)の取り引きができる場合、1回に1ロットの単位でエフエックスマージン取り引きをするたびに、1回の取引費用として支出されるスプレッドが5ピップス(pip)で概略$50(50,000ウォン)であれば、取引回数が多くなるほどスプレッド費用は増加し続けることとなり、スプレッド費用よりも高い投資利益を得ないと、結果として、投資損失を招くことになる。
【0015】
例えば、エフエックスマージン取引の1ロット1回のスプレッドが5ピップス(pip)で概略$50(50,000ウォン)と仮定し、投資家が1日に1ロット単位の取り引きを8回実行する場合、1日当たり$400(400,000ウォン)のスプレッド費用が支出され、年平均200日の取引の1600回を基準とする時、累積スプレッド費用は80,000,000ウォンに近い水準である。
【0016】
したがって、投資家は年平均200日の間前記のように、1日に1ロット単位の取り引きを8回実行する場合、年平均80,000,000ウォンの累積スプレッド費用よりも高い投資利益を得ないと、結果として投資損失を招くことになり、取引回数が多くなるほど増える累積スプレッド費用による損失が投資損失の主をなすようになる。
【0017】
一方、初心者の個人投資家は実際のエフエックスマージン取り引きをする前に、韓国内の先物会社からオンラインを通じて提供される模擬取引プログラムを利用して取引の訓練をしてから実際のエフエックスマージン取り引きをしている。
【0018】
前記のように、初心者の個人投資家が模擬取引プログラムを利用すると、実際のエフエックスレント取り引きのための委託証拠金を取引口座に入金する必要がなく、スプレッド費用による損失と実際の投資損失を受けることなく取引の訓練をすることはできるものの、模擬取引プログラムは実際の取り引きと比べてその体験度が大きく異なるため、実際のエフエックスマージン取り引きにおいて目立った成果を期待し難い。
【0019】
また、前記の模擬取引プログラムを利用する取り引きは実際の投資ではないため、差益が発生せず、実際に差益を望む投資家の欲求を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明は前記のような従来の問題点を解決するためのものであって、本発明の目的は、エフエックスマージン取引レント取引サービスを提供する会社サーバーがエフエックスマージン取引市場で投資家の資格で取り引きするための委託証拠金とスプレッド費用を負担し、売買したエフエックスマージン取引商品を清算せずに保有する間、保有中のエフエックスマージン取引商品をレント開始時刻とレント終了時刻が定められたレント開始時間帯別にレント数量に応じて種類を区別し分割して差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションを設定することによって、少なくとも1個以上の分割商品を作り、分割商品別に設定したレント保証金を前払いで受け取って会員とレント取引契約をし、前記レント開始時間帯のレント開始時刻からエフエックスマージン取引市場でのリアルタイム為替レート変動値によってレント取引契約会員がレントした分割商品が前記ストップポジションあるいは前記リミットポジションに到達すると差損失格と差益実現を判定して該当会員のレント取引契約を満了し、差損失格時は前記レント保証金を差損金として精算し、差益実現時は前記レント保証金と約定した差益分配金を合算して差益金として精算して会員に支給する、エフエックスマージン取引レント取引方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
前記のような本発明の目的を達成するために、本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法は、エフエックスマージン取引レント取引サービス提供会社が運用する会社サーバーがエフエックスマージン取引市場で投資家の資格で取り引きするための委託証拠金とスプレッド費用を負担する取引契約を通じて少なくとも1個以上のエフエックスマージン取引商品を保有する第1過程と;前記会社サーバーが現在保有中のエフエックスマージン取引商品をレント開始時刻とレント終了時刻が定められたレント開始時間帯別にレント数量に応じて種類を区別し分割して差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションを設定することによって、少なくとも1個以上の分割商品を作って分割商品別にレント保証金を設定する第2過程;エフエックスマージン取引レント取引サービス要請会員が使う会員端末が前記会社サーバーに接続してログインすると、会社サーバーが分割商品別に区別されるレント開始時間とストップポジション、リミットポジション、レント保証金、およびレント取引契約申請ボタンを前記会員端末に表示する第3過程;前記会員端末に表示された前記分割商品のレント取引契約申請ボタンが押された後に前記会員端末が該当分割商品のレント保証金を前払いで決済すると、前記会社サーバーがレント保証金が前払いで決済された該当分割商品のレント取引契約を確定し、会員がレント取引の趨勢を確認してレント取引契約申請をするように前記会員端末に分割商品別レント取引現況を案内する第4過程;前記分割商品のレント取引契約が確定した後、前記会社サーバーが該当レント取引契約のレント開始時刻からエフエックスマージン取引市場でのリアルタイム為替レート変動値グラフを前記会員端末に表示するとともに、前記為替レート変動値グラフ上に現在レント取り引きされている前記分割商品に対して定められたレント開始時間帯にストップポジション到達案内線およびリミットポジション到達案内線を自動で表示した状態で、前記為替レート変動値によってレント取引契約会員がレントした分割商品が前記ストップポジションあるいは前記リミットポジションに到達するかを判別する第5過程;前記会社サーバーが現在レント取り引きされている前記分割商品の為替レート変動値が該当レント開始時間帯に前記ストップポジションに到達したと判別すると前記ストップポジション到達案内線を点灯あるいは点滅表示させて差損失格を会員に通知し、現在レント取り引きされている前記分割商品の為替レート変動値が該当レント開始時間帯に前記リミットポジションに到達したと判別すると前記リミットポジション到達案内線を点灯あるいは点滅表示させて差益実現を会員に通知する第6過程;および、前記レント取引契約会員がレントした前記分割商品が前記ストップポジションあるいは前記リミットポジションに到達したと判別されると前記会社サーバーが差損失格あるいは差益実現を判定して該当会員のレント取引契約を満了して前記会員端末に通知し、差損失格時は前記レント保証金を差損金として精算し、差益実現時は前記レント保証金と約定した差益分配金を合算して差益金として精算する第7過程;からなることを特徴とする。
【0022】
本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法において、前記第2過程では、前記会社サーバーが現在保有中のエフエックスマージン取引商品を少なくとも1個以上の買いポジション分割商品とすることを特徴とする。
【0023】
本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法において、前記第2過程では、前記会社サーバーが現在保有中のエフエックスマージン取引商品を少なくとも1個以上の売りポジション分割商品とすることを特徴とする。
【0024】
本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法において、前記第2過程では、前記会社サーバーが現在保有中のエフエックスマージン取引商品を少なくとも1個以上の買いポジション分割商品と少なくとも1個以上の売りポジション分割商品とすることを特徴とする。
【0025】
本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法において、前記第4過程では、前記会社サーバーが前記会員端末に表示される前記レント取引契約申請ボタンの色相を変化させて残存のレント取引契約個数の変動を表示する方式、前記会社サーバーが前記会員端末に残存のレント取引契約個数の変動を表す信号灯を表示する方式、前記会社サーバーは前記会員端末に残存のレント取引契約個数を数字で表示する方式のうちいずれか一つあるいは二以上で分割商品別レント取引の現況を案内することを特徴とする。
【0026】
本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法において、前記第4過程では、前記会社サーバーが前記分割商品別にレント取引契約を確定し、それぞれのレント取引契約別にプリントされ、レント開始時刻とストップポジション、リミットポジション、差損失格時に差損金として消滅精算するレント保証金、差益実現時にレント保証金と共に支給する差益分配金、および会員IDが明示されたレント前払い契約書を該当レント取引契約会員別に発行して自動保存することを特徴とする。
【0027】
本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法において、前記第6過程では、前記分割商品のレント取引契約が該当レント開始時間帯に満了すると、前記会員端末が該当分割商品の差損失格あるいは差益実現を判定した結果を為替レート変動値グラフ上に表示して会員に通知することを特徴とする。
【0028】
本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法において、前記第6過程では、前記分割商品のレント取引契約が該当レント開始時間帯に満了しないと、前記会社サーバーがレント取引契約が満了していない分割商品の為替レート変動値が該当分割商品のストップポジションまたはリミットポジションに到達する時点までレント取引契約期間を無期限延長し、契約期間が延長される取り引きの総個数、すなわち契約期間が延長される分割商品の総個数だけのレント取引契約を制限し、延長期間の間レント取引契約が満了していない分割商品の為替レート変動値が該当分割商品のストップポジションあるいはリミットポジションに到達すると同時にレント取引契約を満了することを特徴とする。
【0029】
本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法において、前記第7過程では、前記会社サーバーが差損失格時は前記レント保証金を差損金として精算して現在清算せずに保有中のエフエックスマージン取引商品に対するマージンコール(Margin Call)通知時に追加入金する予備委託証拠金として累積保管することを特徴とする。
【0030】
本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法において、前記第7過程では、会員のレント取引時に発生する前記差益金の合算金額が累積された前記予備委託証拠金未満となるように前記差益分配金を約定した比率で減額して支給することによって、会員のレント取引時に前記差益金支給不履行(default)を防止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明は、会社サーバーがエフエックスマージン取引市場で投資家の資格で取り引きするための委託証拠金を負担し、エフエックスマージン取引商品を売買するので、会員は実際のエフエックスマージン取引時に必要とする高額の取引用委託証拠金を負担せずとも実際のエフエックスマージン取り引きをレントして練習することができる。特に、会社サーバーがエフエックスマージン取引市場で投資家の資格でスプレッド費用を負担し、売買するエフエックスマージン取引商品で作った分割商品に対する小額のレント保証金を前払いで受け取ってレント取り引きをするので、会社サーバーがエフエックスマージン取引商品を清算せずに保有している間、会員はスプレッド費用を浪費することなく実際のエフエックスマージン取り引きをレントして練習することができる。会員が本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引サービスを利用すると、レントした分割商品の差損失格時に前記の小額のレント保証金を差損金として精算し、差益実現時に前記レント保証金とレントしたエフエックスマージン取引商品に対して約定した差益分配金を合算して差益金として支給を受けるので、差損金を小額のレント保証金に限定して最小化しながらも差益金を最大化する大貪小失(大きいものを得るために小さいものは捨てる)のエフエックスマージン取引の習慣を体得し、前記差益金を会員の実際の投資利益に実現して再びレント取り引きを契約することができる。
【0032】
本発明は、会社サーバーが会員の端末に分割商品別レント取引現況を案内するので、会員が取り引きが多かったり少ないレント取引の趨勢を確認して差益実現が有利な方にレント取引契約申請をすることができる。
【0033】
本発明は、ストップポジション到達案内線とリミットポジション到達案内線を点灯あるいは点滅表示させて差損失格と差益実現を会員に通知するため、会員が便利かつ速かにレント取り引きの差損失格と差益実現の有無を確認することができる。
【0034】
本発明は分割商品のレント取引契約が該当レント開始時間帯に満了すると、会員端末が分割商品の差損失格あるいは差益実現を判定した結果を為替レート変動値グラフ上に表示して会員に通知するため、会員が便利かつ速かにレント取り引きの差損失格と差益実現の趨勢を確認して差益実現が有利な方にレント取引契約申請をすることができる。
【0035】
本発明は、会員のレント取引時に発生する差益金の合算金額が累積された予備委託証拠金未満となるように差益分配金を約定した比率で減額して支給することによって、会員のレント取引時に前記差益金支給不履行(default)を防止することができる。
【0036】
本発明は、現在レント取り引きされている分割商品のレント取引契約が満了するまでに該当分割商品のレント取引契約期間を延長し、契約期間が延長される取り引きの総個数だけのレント取引契約を制限することによって、エフエックスマージン取引レント取引サービスを提供する会社サーバーが保有しているエフエックスマージン取引商品とした分割商品がレント取引契約が満了していない状態で二重あるいは多重に不法レント取り引きされることを防止してレント取引サービスの信頼度を向上する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】通常のエフエックスマージン取り引きのメカニズムを示した構成図。
【
図2】本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法を遂行するエフエックスマージン取引レント取引システムの構成を示したブロック図。
【
図3】本発明によりエフエックスマージン取引商品を定められたレント開始時間帯別のレント数量に応じて種類を区別し分割して作った分割商品を表示する画面を例示した実施例。
【
図4】分割商品別レント取引現況を案内する画面を例示した実施例。
【
図6】本発明に係るレント保証金を前払いで決済する入金申請画面を例示した実施例。
【
図7】
図6の入金申請画面にレント保証金が入金完了した状態を例示した実施例。
【
図8】本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品に対するレント取引契約のレント開始時刻から表示されるエフエックスマージン取引市場でのリアルタイム為替レート変動値グラフを例示した実施例。
【
図9】
図8で現在レント取り引きされている分割商品の為替レート変動値が該当レント開始時間帯にリミットポジションに到達した状態を示した実施例。
【
図10】本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品のレント取引後に差損失格あるいは差益実現を判定した結果を為替レート変動値グラフ上に表示した画面を例示した実施例。
【
図11】本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品のレント取引結果差損失格あるいは差益実現を判定し、会員のレント取引契約を満了して通知する画面を例示した実施例。
【
図12】本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品のレント取引結果差損失格あるいは差益実現を判定したデータテーブル画面を例示した第1実施例。
【
図13】本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品のレント取引結果差損失格あるいは差益実現を判定したデータテーブル画面を例示した第2実施例。
【
図14】本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品のレント取引結果差損失格あるいは差益実現を判定したデータテーブル画面を例示した第3実施例。
【
図15】本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品のレント取引結果差損失格あるいは差益実現を判定したデータテーブル画面を例示した第4実施例。
【
図16】本発明に係るレント保証金と約定した差益分配金を合算した差益金を支給する出金申請画面を例示した実施例。
【
図17】
図16の出金申請画面に出金申請額が出金完了した状態を例示した実施例。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の好ましい実施例を添付図面を参照してさらに詳細に説明する。
【0039】
図2を参照すると、本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法を遂行するエフエックスマージン取引レント取引システムは、会社サーバー10と会員端末20を含んで構成される。
【0040】
前記会社サーバー10は、エフエックスマージン取引レント取引サービス提供会社が運用し、前記会員端末20と有無線通信網(例えば、有線インターネット、無線インターネット、移動電話網など)を通じて通信しながらエフエックスマージン取引レント取引方法を遂行する。
【0041】
前記会社サーバー10は有無線通信網(例えば、有線インターネット、無線インターネット、移動電話網など)を通じて通信できるサーバーコンピュータ、パソコン、デスクトップなどを使うことが好ましい。
【0042】
前記会員端末20は、エフエックスマージン取引レント取引サービス対象会員が使用し、前記会社サーバー10と有無線通信網(例えば、有線インターネット、無線インターネット、移動電話網など)を通じて通信しながらエフエックスマージン取引レント取引方法を遂行する。
【0043】
前記会員端末20は、有無線通信網(例えば、有線インターネット、無線インターネット、移動電話網など)を通じて通信できるパソコン、デスクトップ、モバイル通信機器(例えば、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど)を使うことが好ましい。
【0044】
前記のように構成される本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引システムによって本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法は、次のように遂行される。
【0045】
まず、前記会社サーバー10は、エフエックスマージン取引市場で投資家の資格で取り引きするための委託証拠金とスプレッド費用を負担する取引契約を通じて少なくとも1個以上のエフエックスマージン取引商品を保有する(第1過程)。
【0046】
例えば、前記会社サーバー10は取引契約を通じて、少なくとも1個以上の買いポジションエフエックスマージン取引商品をN個保有するか、少なくとも1個以上の売りポジションエフエックスマージン取引商品をM個保有する。この時、総N+M個のエフエックスマージン取引商品は、0<N+Mであり、N≠MまたはN=Mの関係を形成する。
【0047】
もし、前記会社サーバー10が保有した総N+M個のエフエックスマージン取引商品が、0<N+Mであり、N≠Mであれば買いポジションエフエックスマージン取引商品の個数が売りポジションエフエックスマージン取引商品の個数よりも多いか、反対に売りポジションエフエックスマージン取引商品の個数が買いポジションエフエックスマージン取引商品の個数よりも多い場合に該当する。
【0048】
これとは異なり、もし前記会社サーバー10が保有した総N+M個のエフエックスマージン取引商品が、0<N+Mであり、N=Mであれば買いポジションエフエックスマージン取引商品の個数と売りポジションエフエックスマージン取引商品の個数が同じ場合に該当する。
【0049】
この時、前記会社サーバー10は、
図1に示したようなエフエックスマージン取り引きのメカニズムを通じて取引所市場で投資家の資格で韓国内の先物会社に取り引きするための委託証拠金を納入して売買注文を出し、売買注文を出すたびにスプレッド費用を負担し、エフエックスマージン取引商品を売買して保有する。
【0050】
このように、前記会社サーバー10がエフエックスマージン取引市場で投資家の資格で取り引きするための委託証拠金を負担し、エフエックスマージン取引商品を売買するので、会員は実際のエフエックスマージン取引時に必要とする高額の取引用委託証拠金を負担せずとも実際のエフエックスマージン取り引きをレントして練習することができる。
【0051】
この状態で、前記会社サーバー10は、現在保有中のエフエックスマージン取引商品をレント開始時刻とレント終了時刻が定められたレント開始時間帯別にレント数量によって種類を区別し分割して差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションを設定することによって、少なくとも1個以上の分割商品を作って分割商品別にレント保証金を設定する(第2過程)。
【0052】
この時、前記会社サーバー10は、現在保有中のエフエックスマージン取引商品を少なくとも1個以上の買いポジション分割商品とするか、少なくとも1個以上の売りポジション分割商品とするか、少なくとも1個以上の買いポジション分割商品と少なくとも1個以上の売りポジション分割商品とすることができる。
【0053】
例えば、前記会社サーバー10が前記の総N+M(0<N+Mであり、N≠MまたはN=M)個のエフエックスマージン取引商品を清算せずに保有している状態で、前記会社サーバー10は、現在保有中のN個の買いポジションエフエックスマージン取引商品をレント開始時刻とレント終了時刻が定められたレント開始時間帯(例えば、10分帯、20分帯、30分帯、1時間帯等々)別にレント数量によって種類を区別し分割して差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションを設定することによって、n1(1≦n1≦N)個の買いポジション分割商品を作るか、n2(1≦n2≦N)個の売りポジション分割商品を作って総n1+n2(0<n1+n2≦Nであり、n1≠n2またはn1=n2)個のレント取引用分割商品を作ることができる。
【0054】
また、前記会社サーバー10は、現在保有中のM個の売りポジションをレント開始時刻とレント終了時刻が定められたレント開始時間帯別にレント数量によって種類を区別し分割して差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションを設定することによって、m1(1≦m1≦M)個の売りポジション分割商品を作るか、m2(1≦m2≦M)個の買いポジション分割商品を作って総m1+m2(0<m1+m2≦Mであり、m1≠m2またはm1=m2)個のレント取引用分割商品を作ることができる。
【0055】
このように、前記会社サーバー10は、総N+M(0<N+Mであり、N≠MまたはN=M)個のレント取引用分割商品を作り、それぞれの買いポジション分割商品別レント保証金を設定するか、それぞれの売りポジション分割商品別にレント保証金を設定する。
【0056】
前記のように、会社サーバー10が現在保有中のエフエックスマージン取引商品でレント取引用分割商品を作り、それぞれのレント取引用分割商品別にレント保証金を設定しておいた状態で、前記会員端末20が前記会社サーバー10に接続してログインすると、前記会社サーバー10は、前記の分割商品別に区別されるレント開始時間とストップポジション、リミットポジション、レント保証金、およびレント取引契約申請ボタンを前記会員端末20に表示する(第3過程)。
【0057】
参考として、
図3は本発明により現在保有中のエフエックスマージン取引商品をレント開始時刻とレント終了時刻が定められたレント開始時間帯別に、例えば10分帯別にレント数量に応じて種類を区別し分割して作った買いポジション分割商品を表示する画面を例示する。
【0058】
図3では、17日16時20分帯に1ロット、2ロット、1ロットの10%にレント数量を区別し分割して作った4個の買いポジション分割商品と17日16時30分帯に1ロット、2ロット、1ロットの10%にレント数量を区別し分割して作った4個の買いポジション分割商品を例示しており、それぞれの買いポジション分割商品別にレント取引契約申請ボタン21を表示している。
図3では、1回のレント取引契約単位1ロット(lot)のレント保証金が50,000ウォン(為替レート1$:1000ウォン基準時に$50)に設定されたものを例示する。
【0059】
図3において、左側上端に位置した売りボタンが選択されると買いポジション分割商品を表示する画面は売りポジション分割商品を表示する画面に切り換えられ、例えば17日16時20分帯に作った4個の売りポジション分割商品と17日16時30分帯に作った4個の売りポジション分割商品が表示され、それぞれの売りポジション分割商品別にレント取引契約申請ボタン21が表示される。
【0060】
図3に例示した買いポジション分割商品のうちレント数量1ロット商品は、50,000ウォン($50)をレント取り引きのためのレント保証金に設定し、差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションをそれぞれ為替レート変動値下がり50(↓50)、為替レート変動値上がり50(↑50)に設定した商品として設定した商品である。
【0061】
図3に例示した買いポジション分割商品のうちレント数量2ロット商品は、100,000ウォン($100)をレント取り引きのためのレント保証金に設定し、差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションをそれぞれ為替レート変動値下がり50(↓50)、為替レート変動値上がり50(↑50)に設定した商品である。
【0062】
図3に例示した買いポジション分割商品のうちレント数量1ロットの10%商品は、5,000ウォン($5)をレント取り引きのためのレント保証金に設定し、差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションをそれぞれ為替レート変動値下がり50(↓50)、為替レート変動値上がり50(↑50)に設定した商品である。
【0063】
図3に例示した買いポジション分割商品のうちさらに他のレント数量1ロットの10%商品は5,000ウォン($5)をレント取り引きのためのレント保証金に設定し、差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションをそれぞれ為替レート変動値下がり50(↓50)、為替レート変動値上がり500(↑500)に設定した商品として設定した商品である。
【0064】
図3では、本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引時に詳しい為替レートを表示するために、日本円貨を除いた残りの通貨ペアに対しても為替レート変動値を小数点5桁まで(例えば、0.00001まで)表示した。この場合、基本通貨であるイギリスポンド(GBP)と相手通貨であるオーストラリアドル(AUD)からなる通貨ペア(GBP/AUD)に対してオーストラリアドル(AUD)の為替レート変動値がレント開始時刻の始値1.72900から開場中に1.72850に下がると為替レート変動値下がり50(↓50)のストップポジションに到達することであり、開場中に1.72950に上がると為替レート変動値上がり50(↑50)のリミットポジションに到達することであり、開場中に1.73400に上がると為替レート変動値上がり500(↑500)のリミットポジションに到達することを意味する。
【0065】
図3を参照して説明した通り、前記それぞれの買いポジション分割商品別(あるいはそれぞれの売りポジション分割商品別)にレント取引契約申請ボタン21が表示された状態で、会員によって選択されたレント取引契約申請ボタン21が押された後、前記会員端末20が該当分割商品のレント保証金を前払いで決済すると、前記会社サーバー10は、レント保証金が前払いで決済された該当分割商品のレント取引契約を確定し、会員がレント取引趨勢を確認してレント取引契約申請をするように前記会員端末20に分割商品別レント取引現況を案内する(第4過程)。
【0066】
このように、会社サーバー10がエフエックスマージン取引市場で投資家の資格でスプレッド費用を負担し、売買したエフエックスマージン取引商品に対する小額のレント保証金を前払いで受け取ってレント取り引きをするので、会社サーバー10がエフエックスマージン取引商品を清算せずに保有している間、会員はスプレッド費用を浪費することなく実際のエフエックスマージン取り引きをレントして練習することができる。
【0067】
また、前記会社サーバー10が前記会員端末20に分割商品別レント取引現況を案内するので、会員が取り引きが多かったり少ないレント取引趨勢を確認して差益実現が有利な方にレント取引契約申請をすることができる。
【0068】
この時、前記会社サーバー10は、前記会員端末20に表示される前記レント取引契約申請ボタン21の色相を変化させて残存のレント取引契約個数の変動を表示することによって分割商品別レント取引の現況を案内する。
【0069】
例えば、前記会社サーバー10は、前記会員端末20に表示される前記レント取引契約申請ボタン21の色相を青、黄、赤に順次変化させ、該当分割商品の残存レント契約個数が70%以上であって多いことを意味する大、残存個数が50%以下であって少ないことを意味する中、残存個数が20%以下であって非常に少ないことを意味する小を表示することによって、分割商品別レント取引の現況を案内することができる。
【0070】
もう少し具体的な例を挙げると、会社サーバー10が
図3に示した通り、17日16時20分帯にレント数量1ロットの買いポジション分割商品に対して10個のレント取引契約を保有している場合、会員は該当分割商品のレント取引契約申請ボタン21を選択して合計10個のレント取引契約を申請することができる。この場合、合計10個のレント取引契約が申請完了する前までに前記会社サーバー10は、前記会員端末20に表示される前記レント取引契約申請ボタン21の色相を青、黄、赤に順次変化させて合計10個のレント取引契約中の残存個数の大、中、小を表示する。
【0071】
参考として、
図4でハッチング(hatching)で表示したレント取引契約申請ボタン21aは、
図3で17日16時20分帯にレント数量1ロットの10%(リミットポジション↑500)である買いポジション分割商品のレント取引契約申請ボタン21の色が該当分割商品のレント取引契約中の残存個数の大、中、小を表示するために変化した状態を示す。また、
図4の締め切りボタン21bは、
図3で17日16時20分帯にレント数量2ロット(リミットポジション↑50)である買いポジション分割商品のレント取引契約申請ボタン21の文字がレント取引契約が売り切れて締め切られたことを知らせるように申請から締め切りに変化した状態を示す。
図4の最新の情報に更新ボタン22が選択されるたびに前記会員端末20には定められたレント開始時間帯別にレント数量によって種類を区別し分割して作ったレント取引用分割商品の現在レント取引契約状態がレント取引契約申請ボタン21を通じて新しく表示される。
【0072】
前記第4過程において、会社サーバー10は異なる方式で会員端末20に分割商品別レント取引現況を案内することができる。
【0073】
例えば、前記会社サーバー10は、
図3に示した通り、前記会員端末20に残存のレント取引契約個数の変動を表す信号灯(符号なし)を表示することによって、分割商品別レント取引の現況を案内する。この場合、前記会社サーバー10は、前記信号灯の色相を青、黄、赤に順次変化させて残存のレント取引契約個数の大、中、小を表示したり、色相を変化させるとともに、
図3に示した通り信号灯の内部でレベルゲージの個数や高さを変化させて残存のレント取引契約個数の大、中、小を表示することができる。
図4の締め切りボタン21bの右側の信号灯は、17日16時20分帯にレント数量2ロット(リミットポジション↑50)の買いポジション分割商品のレント取引契約が売り切れて締め切られたことを知らせるようにレベルゲージの内部が空いている状態を表している。
【0074】
これとは異なり、前記会社サーバー10は、前記会員端末20に残存のレント取引契約個数を数字で表示することによって、分割商品別レント取引現況を案内することもできる。例えば、分割商品の残存レント契約個数が7個、あるいは5個、あるいは2個残った場合、前記レント取引契約申請ボタン21の文字を7あるいは5あるいは2でそれぞれ表示するか、前記信号灯が位置した地点あるいは前記信号灯の右側に数字を表示することができる。
【0075】
一方、前記第4過程で会員によって選択されたレント取引契約申請ボタン21が押された後、前記会員端末20が該当分割商品のレント保証金を前払いで決済すると、前記会社サーバー10は、該当分割商品別にレント取引契約を確定し、それぞれのレント取引契約別にプリントされ、レント開始時刻とストップポジション、リミットポジション、差損失格時に差損金として消滅精算するレント保証金、差益実現時にレント保証金と共に支給する差益分配金、および会員IDが明示されたレント前払い契約書を該当レント取引契約会員別に発行して自動保存する。
【0076】
図5は本発明に係るレント前払い契約書の実施例として、会員が買いポジション分割商品のうち、レント開始時刻が2017年10月05日13時20分からであり、差損失格を表すストップポジションおよび差益実現を表すリミットポジションがそれぞれ為替レート変動値下がり50(↓50)、為替レート変動値上がり50(↑50)に設定されたレント数量1ロットの10%商品を選択し、レント取り引きのための5,000ウォン($5)のレント保証金を前払いで決済してレント取引契約したことを証明するレント前払い契約書を示している。
図5のプリントボタン(符号なし)が選択されるとレント前払い契約書がプリントされる。
【0077】
その一方で、前記第4過程で会員によって選択されたレント取引契約申請ボタン21が押された後、前記会員端末20が該当分割商品のレント保証金を前払いで決済する過程は、前記レント取引契約申請ボタン21をクリックすると遂行され、有無線通信網(例えば、有線インターネット、無線インターネット、移動電話網など)を通じての売買取引時の公知の決済方法(例えば、カード決済、銀行口座振り替え、モバイル決済など)が活用され得る。
【0078】
参考として、
図6は前記レント取引契約申請ボタン21が選択されることによって、前記会員端末20がレント取引契約申請を確認し、選択された前記買いポジション分割商品あるいは前記売りポジション分割商品に対応して設定されたレント保証金を前払いで決済する入金申請画面を例示した実施例であって、会員名表示窓23、現金保有額表示窓23a、入金対象者の顧客ID表示窓23b、顧客名表示窓23c、入金申請額入力窓23d、入金申請ボタン23e、会社口座番号を含む入金申請方法説明窓23f、顧客IDと顧客名、携帯電話番号、入金申請額、入金申請日時、および結果を含む入金申請内訳表示窓23gを含む。
【0079】
図6で入金取引内訳ボタン(符号なし)が選択されると前記会員端末20には会員が入金申請をするたびに前記入金申請内訳表示窓23gに表示される内容が入金申請日時別に整理されて入金取引内訳として表示され、メモ窓(符号なし)には会員が入金申請時に会社サーバー10の管理者側に伝えようとするメモ内容を入力することができる。
【0080】
図6は前記のレント保証金が銀行口座振替を通じて会員口座から会社口座に決済完了した後、前記会員端末20が入金申請額入力窓23dに入金申請額が入力されることを確認し、前記入金申請ボタン23eが選択されることによって会員の入金申請を要請する画面であり、
図7は会社サーバー10が決済完了を確認した後、前記会員端末20に会員の入金申請完了を知らせる画面である。
【0081】
図6では会員の現金保有額が0ウォンである状態で前記のレント保証金10,000ウォンの入金申請が入金申請内訳表示窓23gに表示され、
図7では入金申請内訳表示窓23gに入金完了が表示され、現金保有額表示窓23aの現金保有額が10,000ウォンに変更した状態を示している。この状態で会員は、現金保有額10,000ウォンで前記のレント保証金を前払いで決済してレント取り引きを契約することができ、例えば
図5の前払いレント契約書で説明したレント数量1ロットの10%商品のレント保証金5,000ウォン($5)を前払いで決済するレント取り引きを2回契約することができる。
【0082】
前記のように、分割商品のレント取引契約が確定した後、前記会社サーバー10は、該当レント取引契約のレント開始時刻からエフエックスマージン取引市場でのリアルタイム為替レート変動値グラフを前記会員端末20に表示するとともに、前記為替レート変動値グラフ上に現在レント取り引きされている前記分割商品に対して定められたレント開始時間帯にストップポジション到達案内線24aおよびリミットポジション到達案内線24bを自動で表示した状態で、前記為替レート変動値に応じてレント取引契約会員がレントした分割商品が前記ストップポジションあるいは前記リミットポジションに到達するかを判別する(第5過程)。
【0083】
参考として、
図8は本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品に対するレント取引契約のレント開始時刻から表示されるエフエックスマージン取引市場でのリアルタイム為替レート変動値グラフを例示した実施例であって、基本通貨であるイギリスポンド(GBP)と相手通貨であるオーストラリアドル(AUD)からなる通貨ペア(GBP/AUD)に対してオーストラリアドル(AUD)為替レート変動値が10分帯別に分割されて1分間隔のバーで表示されている1分バーチャートである。
【0084】
図8のグラフ上に共に表示される図表は、10分帯別に分割されて1分間隔のバーで表示されている1分バーチャートの為替レート変動値を1分間隔で始値、高値、安値、終値に区分して表示するデータテーブルである。
【0085】
例えば、
図8で2017年10月17日14時40分帯に会員が買いポジション分割商品のレント取り引きを契約した場合、該当レント取り引きのレント開始時刻は14時40分であり、レント終了時刻は14時40分49分帯までとなり、14時50分になると10分帯別にレント数量によって種類を区別し分割して作った新しいレント取り引きが始まる。
【0086】
図8に示した実施例には前記のレント取り引きのレント開始時刻14時40分の為替レート変動値の始値1.59894を基準線24で表示し、前記の通りレント開始時刻以後の為替レート変動値下がり50(↓50)、すなわち為替レート変動値が1.59844に到達して差損失格であることを知らせるためのストップポジション到達案内線24aが為替レート変動値1.59844位置に表示されており、為替レート変動値上がり50(↑50)、すなわち為替レート変動値が1.59944に到達して差益実現であることを知らせるためのリミットポジション到達案内線24bが為替レート変動値1.59944位置に表示されている。
【0087】
前記の通り、前記会員端末20に表示される為替レート変動値グラフ上に現在レント取り引きされている前記分割商品に対して定められたレント開始時間帯にストップポジション到達案内線24aおよびリミットポジション到達案内線24bが自動で表示された状態で、現在レント取り引きされている前記分割商品の為替レート変動値が該当レント開始時間帯に前記ストップポジションに到達したと判別すると、会社サーバー10は前記ストップポジション到達案内線24aを点灯あるいは点滅表示させて差損失格を会員に通知し、現在レント取り引きされている前記分割商品の為替レート変動値が該当レント開始時間帯に前記リミットポジションに到達したと判別すると、前記リミットポジション到達案内線24bを点灯あるいは点滅表示させて差益実現を会員に通知する(第6過程)。
【0088】
このように、前記ストップポジション到達案内線24aとリミットポジション到達案内線24bを点灯あるいは点滅表示させると、会員が便利かつ速かにレント取り引きの差損失格と差益実現の有無を確認することができる。
【0089】
もし、会員が
図5の前払いレント契約書で説明したレント数量1ロットの10%商品を選択してレント取り引きを契約したのであれば、前記会社サーバー10は、14時40分の為替レート変動値の始値1.59894を基準としてレント開始時刻以後の為替レート変動値下がり50(↓50)、すなわち為替レート変動値が1.59844に到達すると差損失格と判別し、前記ストップポジション到達案内線24aを点灯あるいは点滅表示させて差損失格を会員に通知する。
【0090】
これとは異なり、前記会社サーバー10は、14時40分の為替レート変動値の始値1.59894を基準としてレント開始時刻以後の為替レート変動値上がり50(↑50)、すなわち為替レート変動値が1.59944に到達すると差益実現と判別し、前記リミットポジション到達案内線24bを点灯あるいは点滅表示させて差益実現を会員に通知する。
【0091】
図9を詳察すると、
図8で現在レント取り引きされている買いポジション分割商品の為替レート変動値が該当レント開始時間帯にリミットポジション、例えばリミットポジション到達案内線24bに到達した状態を確認することができる。
【0092】
図9の1分バーチャートとデータテーブルを詳察すると、2017年10月17日14時40分帯に会員がレント取り引きを契約した買いポジション分割商品の為替レート変動値が基準線24として表示した4時40分の始値1.59894から2017年10月17日14時47分帯に為替レート変動値上がり50(↑50)、すなわち安値1.59944に到達した状態を確認することができる。
【0093】
これとは異なり、前記第6過程では本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品のレント取引後に差損失格あるいは差益実現を判定した結果を為替レート変動値グラフ上に表示することができる。例えば、
図10では、会社サーバー10が売りポジション分割商品あるいは買いポジション分割商品のレント取引後に差損失格あるいは差益実現を判定した結果を為替レート変動値グラフ上のレント開始時刻(例えば、10:30、10:40、10:50)を指示する直線上に表示しているが、この表示位置は該当レント開始時間帯が識別できるところであればどこでもよい。
【0094】
図10に示した通り、前記分割商品のレント取引契約が該当レント開始時間帯に満了すると、前記会員端末20が分割商品の差損失格あるいは差益実現を判定した結果を為替レート変動値グラフ上に表示して会員に通知するので、会員が便利かつ速かにレント取り引きの差損失格と差益実現の趨勢を確認して差益実現が有利な方にレント取引契約申請をすることができる。
【0095】
一方、前記第6過程で現在レント取り引きされている分割商品のレント取引契約が該当レント開始時間帯に満了しないと、前記会社サーバー20はレント取引契約が満了していない分割商品の為替レート変動値が該当分割商品のストップポジションまたはリミットポジションに到達する時点までにレント取引契約期間を無期限延長し、契約期間が延長される取り引きの総個数、すなわち契約期間が延長される分割商品の総個数だけのレント取引契約を制限し、延長期間の間レント取引契約が満了していない分割商品の為替レート変動値が該当分割商品のストップポジションあるいはリミットポジションに到達すると同時にレント取引契約を満了する。
【0096】
例えば、
図8〜
図9に示した実施例において、2017年10月17日14時40分帯に会員がレント取り引きを契約した買いポジション分割商品が基準線24として表示した4時40分の為替レート変動値の始値1.59894から始まって2017年10月17日14時40分帯に為替レート変動値上がり50(↑50)、すなわち為替レート変動値が1.59944に到達しないと、前記会社サーバー10は、2017年10月17日14時40分帯の買いポジション分割商品のレント取引契約が満了していないと判別し、次のレント取引時間帯である2017年10月17日14時50分帯に該当レント取り引きの契約期間を延長し、2017年10月17日14時50分帯に契約できる総レント取引契約個数から契約期間が延長されたレント取引契約を除いて残りのレント取引契約個数だけを契約する。
【0097】
もし、2017年10月17日14時50分帯に契約期間が延長されたレント取り引きが2017年10月17日14時50分帯においても契約が満了しないと、レント取引契約期間はさらに延長され、延長期間の間為替レート変動値が前記のストップポジションあるいはリミットポジションに到達するとともにレント取引契約が満了する。
【0098】
このように、本発明は現在レント取り引きされている分割商品のレント取引契約が満了するまでに該当分割商品のレント取引契約期間を無期限延長し、契約期間が延長される取り引きの総個数だけのレント取引契約を制限することによって、エフエックスマージン取引レント取引サービスを提供する会社サーバー10が保有しているエフエックスマージン取引商品とした分割商品がレント取引契約が満了していない状態で二重あるいは多重に不法レント取り引きされることを防止し、レント取引サービスの信頼度を向上させる。
【0099】
前記のように、レント取引契約会員がレントした前記分割商品が前記ストップポジションあるいは前記リミットポジションに到達したと判別されると、前記会社サーバー10は、差損失格あるいは差益実現を判定し、該当会員のレント取引契約を満了して前記会員端末に通知し、差損失格時は前記レント保証金を差損金として精算し、差益実現時は前記レント保証金と約定した差益分配金を合算して差益金として精算する(第7過程)。
【0100】
参考として、
図11は前記会社サーバー10が本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品のレント取引結果差損失格あるいは差益実現を判定し、会員のレント取引契約を満了して前記会員端末20に通知する画面を例示した実施例である。
【0101】
図11では会員のレント取引契約別に、例えば買いポジション分割商品と売りポジション分割商品別にレント終了時刻での契約満了結果を差益実現、差損失格で表示し、差益実現の場合、差益金の支給を入金状態で表示している。
【0102】
図11のAPIデータ項目の確認ボタン25が選択されると、
図12〜
図15に示した通り、本発明に係るエフエックスマージン取引商品とした分割商品のレント取引結果差損失格あるいは差益実現を判定したデータテーブル画面を見ることができる。
【0103】
図12は、2017年10月17日15時20分帯に会員がレント取り引きを契約した買いポジション分割商品が為替レート変動値上がり50(↑50)のリミットポジションに到達して差益実現を判定したデータテーブル画面であって、通貨ペア(GBP/AUD)に対して2017年10月17日15時20分のオーストラリアドル(AUD)為替レート変動値がレント開始時刻の始値1.60001から15時21分帯に為替レート変動値上がり50(↑50)のリミットポジション、すなわち始値1.60001対比為替レート変動値50が上がった1.60051に到達した後、1.60069までさらに上がったので差益実現を判定したことを示している。
【0104】
図13は、2017年10月17日15時10分帯に会員がレント取り引きを契約した買いポジション分割商品が為替レート変動値下がり50(↓50)のストップポジションに到達して差損失格を判定したデータテーブル画面であって、通貨ペア(GBP/AUD)に対して2017年10月17日15時10分のオーストラリアドル(AUD)為替レート変動値がレント開始時刻の始値1.59974から15時13分帯に為替レート変動値下がり50(↓50)のストップポジション、すなわち始値1.59974対比為替レート変動値50が下がった1.59924に到達した後、1.59888までさらに下がったので差損失格を判定したことを示している。
【0105】
図14は、2017年10月17日15時00分帯に会員がレント取り引きを契約した売りポジション分割商品が為替レート変動値下がり50(↓50)のリミットポジションに到達して差益実現を判定したデータテーブル画面であって、通貨ペア(GBP/AUD)に対して2017年10月17日15時00分のオーストラリアドル(AUD)為替レート変動値がレント開始時刻の始値1.60103から15時01分帯に為替レート変動値下がり50(↓50)のリミットポジション、すなわち始値1.60103対比為替レート変動値50が下がった1.60053に到達した後、1.60048までさらに下がったので差益実現を判定したことを示している。
【0106】
図15は、2017年10月14日15時20分帯に会員がレント取り引きを契約した売りポジション分割商品が為替レート変動値上がり50(↑50)のストップポジションに到達して差損失格を判定したデータテーブル画面であって、通貨ペア(GBP/AUD)に対して2017年10月14日15時20分のオーストラリアドル(AUD)為替レート変動値がレント開始時刻の始値1.60888から15時23分帯に為替レート変動値上がり50(↑50)のストップポジション、すなわち始値1.60888対比為替レート変動値50が上がった1.60938に到達した後、1.60951までさらに上がって差損失格を判定したことを示している。
【0107】
前記のように、差損失格あるいは差益実現を判定した結果、もし差損失格が判定されると、前記会社サーバー10は、前記レント保証金を差損金として精算して現在清算せずに保有中のエフエックスマージン取引商品に対するマージンコール(Margin Call)通知時に追加入金する予備委託証拠金として累積保管する。
【0108】
例えば、
図3に例示した通り、為替レート変動値上がり50(↑50)であり、50,000ウォン($50)をレント取り引きのためのレント保証金に設定したレント数量1ロットの買いポジション分割商品のレント取り引きが差損失格と判定されると、前記会社サーバー10は、50,000ウォン($50)のレント保証金を差損金として精算して予備委託証拠金として累積保管する。
【0109】
例えば、
図3に例示した通り、為替レート変動値上がり50(↑50)であり、100,000ウォン($100)をレント取り引きのためのレント保証金に設定したレント数量2ロットの買いポジション分割商品のレント取り引きが差損失格と判定されると、前記会社サーバー10は、100,000ウォン($100)のレント保証金を差損金として精算して予備委託証拠金として累積保管する。
【0110】
例えば、
図3に例示した通り、為替レート変動値上がり50(↑50)であり、5,000ウォン($5)をレント取り引きのためのレント保証金に設定したレント数量1ロットの10%の買いポジション分割商品のレント取引(以下、第1レント数量1ロットの10%レント取引)が差損失格と判定されると、前記会社サーバー10は、5,000ウォン($5)のレント保証金を差損金として精算して予備委託証拠金として累積保管する。
【0111】
例えば、
図3に例示した通り、為替レート変動値上がり500(↑500)であり、5,000ウォン($5)をレント取り引きのためのレント保証金に設定したレント数量1ロットの10%の買いポジション分割商品のレント取引(以下、第2レント数量1ロットの10%レント取引)が差損失格と判定されると、前記会社サーバー10は、5,000ウォン($5)のレント保証金を差損金として精算して予備委託証拠金として累積保管する。
【0112】
これとは異なり、前記のように、差損失格あるいは差益実現を判定した結果、もし差益実現が判定されると、前記会社サーバー10は、前記レント保証金と約定した差益分配金を合算して差益金として精算して会員に支給する。
【0113】
例えば、前記の第1レント数量1ロットの10%レント取り引きが差益実現と判定されると、前記会社サーバー10は、5,000ウォン($5)のレント保証金と
図5のレント前払い契約書に例示した通り、約定した4,300ウォン($4.3)の差益分配金を合算した差益金9,300ウォン($9.3)を精算して会員に支給する。
【0114】
例えば、前記の為替レート変動値上がり500(↑500)の第2レント数量1ロットの10%レント取り引きの差益分配金が前記の第1レント数量1ロットの10%レント取り引きの差益分配金5,000ウォン($5)に比べて10倍多い43,000ウォン($43)に約定した場合、前記の第2レント数量1ロットの10%レント取り引きが差益実現と判定されると、前記会社サーバー10は、5,000ウォン($5)のレント保証金と約定した43,000ウォン($43)の差益分配金を合算した差益金48,000ウォン($48)を精算して会員に支給する。
【0115】
この時、前記会社サーバー10は、会員のレント取引時に発生する前記差益金の合算金額が累積された前記予備委託証拠金未満となるように前記差益分配金を約定した比率(例えば、差益分配金の30%以下)で減額して支給することによって、会員のレント取引時に前記差益金支給不履行(default)を防止することができる。
【0116】
例えば、会員のレント取引時に前記差益金支給不履行(default)を防止するために、前記の第2レント数量1ロットの10%レント取り引きが差益実現と判定される場合、前記会社サーバー10は、43,000ウォン($43)の差益分配金を全額支給せずにあらかじめ約定した比率によって、例えば差益分配金の30%以下に減額した30,100ウォン($30.1)を差益分配金として支給することができる。
【0117】
参考として、
図16は
図6または
図7の出金申請ボタン(符号なし)が選択されることによって会員の差益金支給要請を確認し前記会員端末20が表示する出金申請画面であって、本発明に係るレント保証金と約定した差益分配金を合算した差益金を支給する出金申請画面を例示した実施例である。
【0118】
図16は、会員名表示窓26、現金保有額表示窓26a、出金対象者の顧客ID表示窓26b、顧客名表示窓26c、預金者表示窓26d、銀行表示窓26e、口座番号表示窓26f、出金申請額入力窓26g、出金申請ボタン26h、出金申請方法説明窓26i、顧客IDと顧客名、携帯電話番号、預金者、銀行、口座番号、出金申請額、出金申請日時、および結果を含む出金申請内訳表示窓26jを含む。
【0119】
図16で出金取引内訳ボタン(符号なし)が選択されると前記会員端末20には会員が出金申請をするたびに前記出金申請内訳表示窓26jに表示される内容が出金申請日時別に整理されて出金取引内訳として表示される。
【0120】
図16は、前記会員端末20が出金申請額入力窓26gに前記のレント保証金と約定した差益分配金を合算した差益金あるいは差益金の一部に該当する出金申請額が入力されたことを確認し出金申請ボタン26hが選択されることによって会員の出金申請を要請する画面であり、
図17は会社サーバー10が銀行口座振り替えを通じて会社口座から会員口座に出金申請額を決済完了した後、前記会員端末20に会員の出金申請完了を知らせる画面である。
【0121】
図16では、会員の現金保有額が10,500ウォンである状態で10,000ウォンの出金申請が出金申請内訳表示窓26jに表示され、
図17では出金申請内訳表示窓26jに出金完了が表示され現金保有額表示窓26aの現金保有額が500ウォンに変更された状態を示している。
【0122】
会員が、前記の通り、会社サーバー10が保有しているエフエックスマージン取引商品とした分割商品をレントする本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引サービスを利用すると、レントした分割商品の差損失格時に前記の小額のレント保証金を差損金として精算し、差益実現時に前記レント保証金とレントしたエフエックスマージン取引商品に対して約定した差益分配金を合算して差益金として支給を受けるので、差損金を小額のレント保証金に限定して最小化しながらも差益金を最大化する大貪小失のエフエックスマージン取引の習慣を体得し、前記差益金を会員の実際の投資利益に実現して再びレント取り引きを契約することができる。
【0123】
以上で説明した本発明に係るエフエックスマージン取引レント取引方法は、前記の実施例に限定されず、以下の特許請求の範囲で請求する技術の要旨を逸脱することなく該当技術分野の通常の知識を有する者であれば誰でも変更して実施できる範囲まで、その技術的精神がある。
【国際調査報告】