特表2018-538774IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2018-538774(P2018-538774A)
(43)【公表日】2018年12月27日
(54)【発明の名称】電気自動車用駆動回路及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   B60L 3/00 20060101AFI20181130BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20181130BHJP
   H02J 1/00 20060101ALI20181130BHJP
【FI】
   B60L3/00 J
   H02J7/00 P
   H02J1/00 309R
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2018-529548(P2018-529548)
(86)(22)【出願日】2017年5月16日
(85)【翻訳文提出日】2018年6月7日
(86)【国際出願番号】KR2017005064
(87)【国際公開番号】WO2017222186
(87)【国際公開日】20171228
(31)【優先権主張番号】10-2016-0078193
(32)【優先日】2016年6月22日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA
(71)【出願人】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(72)【発明者】
【氏名】ソン,チョン−ジュ
【テーマコード(参考)】
5G165
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G165BB05
5G165EA02
5G165JA07
5G165LA01
5G165MA01
5G165MA02
5G165MA10
5G165NA02
5G165NA10
5G503AA07
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA11
5G503DA07
5G503DA08
5G503FA06
5G503FA17
5G503GB03
5G503GB06
5G503GD03
5G503GD04
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC12
5H125BA00
5H125EE52
5H125EE55
5H125EE58
5H125EE68
(57)【要約】
本発明は、バッテリーパックとインバータを備える電気自動車用駆動回路及びその制御方法に関する。本発明の一実施例による駆動回路は、前記バッテリーパックの第1端子と前記インバータに含まれたキャパシタの第1端子との間に連結される第1コンタクタ;前記第1コンタクタに並列連結される第2コンタクタ及び電流制限回路;並びに前記第1コンタクタ及び前記第2コンタクタの動作を制御する制御部;を含む。前記第2コンタクタと前記電流制限回路とは相互直列で連結され、前記電流制限回路は少なくとも1つの抵抗を含む。前記制御部は、前記第1コンタクタの正常動作中には第1制御信号を出力し、前記第1コンタクタの非正常動作中には第2制御信号を出力する。前記第1制御信号は前記第1コンタクタのターンオンを誘導し、前記第2制御信号は前記第2コンタクタのターンオンを誘導する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリーパック及びインバータを備えた電気自動車用駆動回路であって、
前記バッテリーパックの第1端子と前記インバータに含まれたキャパシタの第1端子との間に連結される第1コンタクタ;
前記第1コンタクタに並列連結される第2コンタクタ及び電流制限回路;並びに、
前記第1コンタクタ及び前記第2コンタクタの動作を制御する制御部;を含んでなり、
前記第2コンタクタと前記電流制限回路とは相互直列で連結され、
前記電流制限回路は少なくとも1つの抵抗を含んでなり、
前記制御部は、前記第1コンタクタの正常動作中には第1制御信号を出力し、前記第1コンタクタの非正常動作中には第2制御信号を出力し、
前記第1制御信号は前記第1コンタクタのターンオンを誘導し、
前記第2制御信号は前記第2コンタクタのターンオンを誘導する、電気自動車用駆動回路。
【請求項2】
前記バッテリーパックの第2端子と前記キャパシタの第2端子との間に連結される第3コンタクタをさらに含んでなり、
前記制御部は前記第1コンタクタの正常動作中には前記第2制御信号とともに第3制御信号を出力し、
前記第3制御信号は前記第3コンタクタのターンオンを誘導する、請求項1に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項3】
前記制御部は前記第1コンタクタの非正常動作中には前記第1制御信号の出力を中断する、請求項1に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項4】
前記第1コンタクタの両端の電圧を測定するように構成される電圧測定回路をさらに含んでなる、請求項1に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1制御信号を出力する間、前記電圧測定回路によって測定される前記第1コンタクタの両端の電圧に基づいて、前記第1コンタクタの正常動作如何を判断する、請求項4に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項6】
前記電流制限回路は、前記第2コンタクタと直列連結される第1電流制限部、及び前記第1電流制限部と並列連結される第2電流制限部を含んでなり、
前記第1電流制限部は相互直列で連結される第1スイッチ及び第1抵抗を含んでなり、
前記第2電流制限部は相互直列で連結される第2スイッチ及び第2抵抗を含んでなる、請求項1に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項7】
前記第1抵抗の抵抗値と前記第2抵抗の抵抗値とは相異なる、請求項6に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1コンタクタの非正常動作中には前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの少なくとも1つをターンオンさせる、請求項6に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項9】
前記制御部は、前記電気自動車の走行情報に基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの少なくとも1つをターンオンさせる、請求項8に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項10】
前記走行情報は、前記電気自動車の走行速度、地理的位置、及び車体の傾きのうち少なくとも1つを含んでなる、請求項9に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項11】
前記制御部は、前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値より大きく、前記第1コンタクタの非正常動作中に前記走行速度が基準速度未満である場合、前記第2制御信号とともに第4制御信号を出力し、
前記第1スイッチは、前記第4制御信号によってターンオンされる、請求項10に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項12】
前記制御部は、前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値より大きく、前記第1コンタクタの非正常動作中に前記走行速度が基準速度以上である場合、前記第2制御信号とともに第5制御信号を出力し、
前記第2スイッチは、前記第5制御信号によってターンオンされる、請求項10に記載の電気自動車用駆動回路。
【請求項13】
請求項1〜12の何れか一項に記載の電気自動車用駆動回路を備えてなる、電気自動車。
【請求項14】
請求項1〜12の何れか一項に記載の電気自動車用駆動回路の制御方法であって、
前記制御部が第1制御信号を出力する段階;
前記制御部が前記第1制御信号を出力する間、前記第1コンタクタの正常動作如何を判断する段階;
前記第1コンタクタが非正常に動作していると判断される間、前記制御部が前記第2制御信号を出力する段階;及び
前記第2コンタクタが前記第2制御信号によってターンオンされて、前記バッテリーパックの第1端子と前記キャパシタの第1端子とを電気的に連結する段階;を含んでなる、電気自動車用駆動回路の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車用駆動回路及びその制御方法に関し、より詳しくは、電気自動車の非常走行のための駆動回路及び方法に関する。
【0002】
〔関連出願〕
本出願は、2016年6月22日出願の韓国特許出願第10−2016−0078193号に基づく優先権を主張し、該当出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に援用される。
【背景技術】
【0003】
近年、ノートパソコン、ビデオカメラ、携帯電話などのような携帯用電子製品の需要が急激に伸び、電気自動車、エネルギー貯蔵用蓄電池、ロボット、衛星などの開発が本格化するにつれて、繰り返して充放電可能な高性能二次電池に対する研究が活発に行われている。
【0004】
現在、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウム二次電池などの二次電池が商用化しているが、中でもリチウム二次電池はニッケル系列の二次電池に比べてメモリ効果が殆ど起きず充放電が自在であって、自己放電率が非常に低くてエネルギー密度が高いという長所から脚光を浴びている。
【0005】
二次電池は化石燃料の使用を画期的に減少できるという一次的な長所だけでなく、エネルギー使用による副産物が全く発生しないという点で環境にやさしく、エネルギー効率性を向上できる新たなエネルギー源として注目されている。
【0006】
このような二次電池に関する従来技術として韓国特許公開第10−2015−0027510号公報(以下、「先行文献」と称する)が挙げられる。図1は先行文献に開示された電気自動車の構成を示した概略図である。
【0007】
図1を参照すれば、電気自動車10は、プリチャージ及び電圧供給システム30、DC−ACインバータ40、車両モーターシステム50及び車両コントローラ52などを含む。前記システム30は、第1バッテリー60、電圧センサー70、コンタクタ80、コンタクタドライバ90、電圧センサー110、DC−DC電圧コンバータ120及び第2バッテリー130を含む。第1バッテリー60は、車両モーターシステム50の駆動のための電力を供給するように構成される。第2バッテリー130は、DC−ACインバータ40内のキャパシタをプリチャージするための電力を供給するように構成される。
【0008】
しかし、先行文献に開示された電気自動車10は、DC−ACインバータ40内のキャパシタをプリチャージするための第2バッテリー130を必須に含むことで、コストが嵩み、空間が制約される。さらに、先行文献は、コンタクタ80が非正常に動作する間に電気自動車10を非常制御するための技術は提示していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、の問題点を解決するためになされたものであり、電気自動車に備えられる単一バッテリーを用いて、インバータ内のキャパシタに対するプリチャージ動作だけでなく、非常走行動作を行うための駆動回路及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
本発明の他の目的及び長所は、下記する説明によって理解でき、本発明の実施例によってより明らかに分かるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段及びその組合せによって実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様による駆動回路は、バッテリーパック及びインバータを備える電気自動車のためのものである。前記駆動回路は、前記バッテリーパックの第1端子と前記インバータに含まれたキャパシタの第1端子との間に連結される第1コンタクタ;前記第1コンタクタに並列連結される第2コンタクタ及び電流制限回路;並びに前記第1コンタクタ及び前記第2コンタクタの動作を制御する制御部;を含む。前記第2コンタクタと前記電流制限回路とは相互直列で連結され、前記電流制限回路は少なくとも1つの抵抗を含む。前記制御部は、前記第1コンタクタの正常動作中には第1制御信号を出力する。前記制御部は、前記第1コンタクタの非正常動作中には第2制御信号を出力する。前記第1制御信号は前記第1コンタクタのターンオンを誘導し、前記第2制御信号は前記第2コンタクタのターンオンを誘導する。
【0012】
また、前記バッテリーパックの第2端子と前記キャパシタの第2端子との間に連結される第3コンタクタ;をさらに含むことができる。前記制御部は、前記第1コンタクタの正常動作中には前記第2制御信号とともに第3制御信号を出力することができる。前記第3制御信号は、前記第3コンタクタのターンオンを誘導することができる。
【0013】
また、前記制御部は、前記第1コンタクタの非正常動作中には前記第1制御信号の出力を中断することができる。
【0014】
また、前記第1コンタクタの両端の電圧を測定するように構成される電圧測定回路;をさらに含むことができる。
【0015】
また、前記制御部は、前記第1制御信号を出力する間、前記電圧測定回路によって測定される前記第1コンタクタの両端の電圧に基づいて、前記第1コンタクタの正常動作如何を判断することができる。
【0016】
また、前記電流制限回路は、前記第2コンタクタと直列連結される第1電流制限部;及び前記第1電流制限部と並列連結される第2電流制限部;を含むことができる。前記第1電流制限部は、相互直列で連結される第1スイッチ及び第1抵抗を含むことができる。前記第2電流制限部は、相互直列で連結される第2スイッチ及び第2抵抗を含むことができる。この場合、前記第1抵抗の抵抗値と前記第2抵抗の抵抗値とは相異なり得る。
【0017】
また、前記制御部は、前記第1コンタクタの非正常動作中には前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの少なくとも1つをターンオンさせることができる。
【0018】
また、前記制御部は、前記電気自動車の走行情報に基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの少なくとも1つをターンオンさせることができる。
【0019】
また、前記走行情報は、前記電気自動車の走行速度、地理的位置及び車体の傾きのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0020】
また、前記制御部は、前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値より大きく、前記第1コンタクタの非正常動作中に前記走行速度が基準速度未満である場合、前記第2制御信号とともに第4制御信号を出力することができる。前記第1スイッチは前記第4制御信号によってターンオンされ得る。
【0021】
また、前記制御部は、前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値より大きく、前記第1コンタクタの非正常動作中に前記走行速度が基準速度以上である場合、前記第2制御信号とともに第5制御信号を出力することができる。前記第2スイッチは前記第5制御信号によってターンオンされ得る。
【0022】
本発明の他の態様によれば、前記駆動回路を含む電気自動車が提供される。
【0023】
本発明のさらに他の態様によれば、前記制御部が第1制御信号を出力する段階;前記制御部が前記第1制御信号を出力する間、前記第1コンタクタの正常動作如何を判断する段階;前記第1コンタクタが非正常に動作していると判断される間、前記制御部が前記第2制御信号を出力する段階;及び前記第2コンタクタが前記第2制御信号によってターンオンされて、前記バッテリーパックの第1端子と前記キャパシタの第1端子とを電気的に連結する段階;を含む駆動回路の制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一実施例によれば、電気自動車に備えられる単一バッテリーを用いて、インバータ内のキャパシタに対するプリチャージ動作はもちろん、非常走行動作を行うことができる。特に、非常走行の際、電気自動車の走行情報に基づいてバッテリーパックから電気モーターに供給される電流の大きさを調節することができる。
【0025】
本発明の効果は上述した効果に制限されず、上述していない他の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施例を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
【図1】先行文献に開示された電気自動車の構成を示した概略図である。
【図2】本発明の一実施例による駆動回路を備える電気自動車の機能的構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の一実施例による電流制限回路の構成を示した概略図である。
【図4】本発明の他の実施例による電流制限回路の構成を示した概略図である。
【図5】本発明の一実施例による駆動回路の制御方法を示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0028】
したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0029】
また、本発明の説明において、関連公知構成または機能についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0030】
明細書の全体に亘って、ある部分がある構成要素を「含む」とは、特に言及しない限り、他の構成要素を排除するものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「制御ユニット」のような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで具現され得る。
【0031】
さらに、明細書の全体に亘って、ある部分が他の部分と「連結」されているとは、「直接的に連結」されている場合だけでなく、他の素子を介在して「間接的に連結」されている場合も含む。
【0032】
以下、本発明の実施例による駆動回路10について図2〜図5を参照して具体的に説明する。
【0033】
図2は、本発明の一実施例による駆動回路10を備える電気自動車1の機能的構成を示したブロック図である。
【0034】
図2を参照すれば、電気自動車1は、センシング装置2、バッテリーパック100、駆動回路10、負荷20、電圧出力ライン11〜16及び電気ライン31〜38を含むことができる。
【0035】
また、駆動回路10は、第1コンタクタ210、第2コンタクタ220、第3コンタクタ230、電流制限回路240、電圧測定回路300及び制御部400を含むことができる。具現例によって、第1コンタクタ210、第2コンタクタ220及び第3コンタクタ230のうち少なくとも1つは、駆動回路10ではなく、電気自動車1に備えられても良い。
【0036】
バッテリーパック100は、負荷20を動作させるため、所定範囲の動作電圧VHを出力するように構成される。図示されたように、バッテリーパック100は、相互電気的に直列で連結された複数のバッテリーモジュール110、120を含むことができる。このとき、バッテリーモジュール110、120のそれぞれは、少なくとも1つの単位セルを含むように構成され得る。
【0037】
負荷20は、インバータ21及び電気モーター22を含むことができる。キャパシタ21aに対するプリチャージが完了した後、接続部212、232が同時に閉動作位置(closed operational position)にある間、インバータ21の第1端子及び第2端子はそれぞれバッテリーパック100の第1端子130と第2端子140との間に電気的に連結される。これによって、インバータ21は電気ライン38を通じて電気モーター22に所定範囲の作動電圧を供給することができる。例えば、インバータ21は、バッテリーパック100から供給される直流電圧を交流電圧に変換した後、電気モーター22に供給することができる。キャパシタ21aに対するプリチャージ動作については後述する。
【0038】
センシング装置2は、それぞれ異なるパラメーターを測定または演算する複数のセンサーを含む。また、センシング装置2は、それに含まれたセンサーによって収集される測定値を示す信号S1を制御部400に伝送することができる。
【0039】
望ましくは、センシング装置2は、速度センサー、位置センサー及び傾きセンサーのうち少なくとも1つを含むことができる。速度センサーは、電気自動車1の走行速度を測定し、測定された走行速度を示す信号を制御部400に提供することができる。位置センサーは、電気自動車1の地理的位置に対応する信号を制御部400に提供することができる。例えば、位置センサーはGPS受信機で構成され得る。傾きセンサーは、電気自動車1の車体の傾きを示す信号を制御部400に提供することができる。センシング装置2から制御部400に提供される情報を「走行情報」と称し得る。
【0040】
すなわち、走行情報には電気自動車1の走行速度、地理的位置または車体の傾きに対する情報が含まれ、このような走行情報を示す信号S1が制御部400によって受信され、駆動回路10の制御に活用され得る。
【0041】
制御部400は、駆動回路10の全般的な動作を制御する。特に、制御部400は、第1コンタクタ210、第2コンタクタ220及び第3コンタクタ230のうち少なくとも1つの動作位置を制御するように構成される。このような制御部400は、マイクロプロセッサ410、メモリ420及び少なくとも3つの電圧出力部431〜433を含むことができる。
【0042】
マイクロプロセッサ410は、ハードウェア的にASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、マイクロコントローラ、その他の機能を果たすための電気的ユニットのうち少なくとも1つを用いて具現され得る。
【0043】
具現例によって、マイクロプロセッサ410は電圧測定回路300の動作を制御することもできる。図4のように、電流制限回路240にスイッチング素子が含まれる場合、マイクロプロセッサ410は電流制限回路240に含まれたスイッチング素子それぞれの動作を個別的に制御し得る。
【0044】
メモリ420は、駆動回路10の全般的な動作に必要な各種のデータ及び命令語を記憶することができる。マイクロプロセッサ410はメモリ420に記憶されたデータ及び命令語を参照して、第1コンタクタ210、第2コンタクタ220及び第3コンタクタ230の動作位置を制御するための信号を出力するか、または、第1コンタクタ210、第2コンタクタ220及び第3コンタクタ230の正常動作如何を判断するためのプロセスを実行することができる。
【0045】
例えば、メモリは、フラッシュメモリ型、ハードディスク型、SSD(Solid State Disk)型、SDD(Silicon Disk Drive)型、MMCマイクロ(Multi−Media Card micro)型、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static RAM)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、PROM(Programmable ROM)のうち少なくとも1つの形態の記憶媒体を含むことができる。
【0046】
第1電圧出力部431は、マイクロプロセッサ410から提供される信号に応じて、第1電圧出力ライン11及び第2電圧出力ライン12に所定レベルの電圧を出力することができる。例えば、第1電圧出力部431は、第1電圧出力ライン11に第1レベルの電圧を出力し、第2電圧出力ライン12に第2レベルの電圧を出力し得る。
【0047】
第2電圧出力部432は、マイクロプロセッサ410から提供される信号に応じて、第3電圧出力ライン13及び第4電圧出力ライン14に所定レベルの電圧を出力することができる。例えば、第2電圧出力部432は、第3電圧出力ライン13に第3レベルの電圧を出力し、第4電圧出力ライン14に第4レベルの電圧を出力し得る。
【0048】
第3電圧出力部433は、マイクロプロセッサ410から提供される信号に応じて、第5電圧出力ライン15及び第6電圧出力ライン16に所定レベルの電圧を出力することができる。例えば、第3電圧出力部433は、第5電圧出力ライン15に第5レベルの電圧を出力し、第6電圧出力ライン16に第6レベルの電圧を出力し得る。
【0049】
第1コンタクタ210は、第1コンタクタコイル211及び第1接続部212を含むことができる。このような第1コンタクタ210は、バッテリーパック100及び負荷20と電気的に直列で連結され得る。
【0050】
具体的に、第1コンタクタ210は、バッテリーパック100の第1端子130とキャパシタ21aの第1端子との間に直列で連結され得る。このとき、バッテリーパック100の第1端子130は、バッテリーパック100の両端子130、140のうち相対的に高い電位を有する端子130であり得る。
【0051】
バッテリーパック100の第1端子130は電気ライン31を通じて第1接続部212の一端に連結され得る。また、第1接続部212の他端は電気ライン32を通じてキャパシタ21aの第1端子に電気的に連結され得る。
【0052】
第1コンタクタコイル211の一端は第1電圧出力ライン11と電気的に連結され、第1コンタクタコイル211の他端は第2電圧出力ライン12と電気的に連結され得る。
【0053】
制御部400は、第1コンタクタ210をターンオンさせるための制1制御信号を出力することができる。すなわち、第1制御信号は第1コンタクタ210のターンオンを誘導するものである。第1制御信号は第1電圧出力ライン11及び第2電圧出力ライン12を通じて第1コンタクタコイル211に提供され得る。具体的に、制御部400は第1電圧出力ライン11及び第2電圧出力ライン12のそれぞれに所定レベルの電圧を出力し、第1コンタクタコイル211に電源を印加し得る。このとき、第1電圧出力ライン11を通じて第1コンタクタコイル211の一端に出力される電圧のレベルは、第2電圧出力ライン12を通じて第1コンタクタコイル211の他端に出力される電圧のレベルとは相異なり得る。電源が印加された第1コンタクタコイル211に流れる電流によって第1接続部212は閉動作位置になる。第1接続部212が閉動作位置にある間、バッテリーパック100と負荷20とが電気的に連結され得る。
【0054】
制御部400は、第1電圧出力ライン11及び第2電圧出力ライン12の少なくとも1つへの電圧の出力を中断して、第1コンタクタコイル211の電源を遮断することができる。第1コンタクタコイル211の電源が遮断される場合、第1接続部212は開動作位置(open operational position)になる。第1接続部212が開動作位置にある間、バッテリーパック100と負荷20とが電気的に分離され得る。
【0055】
一方、第1コンタクタ210は「メインコンタクタ」とも称し得る。
【0056】
第2コンタクタ220は、第2コンタクタコイル221及び第2接続部222を含むことができる。このような第2コンタクタ220は、それと直列で連結される電流制限回路240とともに、第1コンタクタ210に電気的に並列で連結され得る。
【0057】
具体的に、第2接続部222の一端は電気ライン34を通じて電気ライン31に電気的に連結され得る。また、第2接続部222の他端は電流制限回路240及び電気ライン35を通じて電気ライン32に電気的に連結され得る。電流制限回路240に含まれるそれぞれの抵抗は「プリチャージ抵抗」と称し得る。例えば、電流制限回路240に2つの抵抗が含まれる場合、一方を第1プリチャージ抵抗と称し、他方を第2プリチャージ抵抗と称し得る。
【0058】
第2コンタクタコイル221の一端は第3電圧出力ライン13と電気的に連結され、第2コンタクタコイル221の他端は第4電圧出力ライン14と電気的に連結され得る。
【0059】
制御部400は、第2コンタクタ220をターンオンさせるための制2制御信号を出力することができる。すなわち、第2制御信号は第2コンタクタ220のターンオンを誘導するものである。第2制御信号は第3電圧出力ライン13及び第4電圧出力ライン14を通じて第2コンタクタコイル221に提供され得る。具体的に、制御部400は第3電圧出力ライン13及び第4電圧出力ライン14のそれぞれに所定レベルの電圧を出力し、第2コンタクタコイル221に電源を印加し得る。このとき、第3電圧出力ライン13を通じて第2コンタクタコイル221の一端に出力される電圧のレベルは、第4電圧出力ライン14を通じて第2コンタクタコイル221の他端に出力される電圧のレベルとは相異なり得る。電源が印加された第2コンタクタコイル221に流れる電流によって第2接続部222は閉動作位置になる。第2接続部222が閉動作位置にある間、バッテリーパック100と負荷20とが電気的に連結され得る。
【0060】
制御部400は、第3電圧出力ライン13及び第4電圧出力ライン14の少なくとも1つへの電圧の出力を中断して、第2コンタクタコイル221の電源を遮断することができる。第2コンタクタコイル221の電源が遮断される場合、第2コンタクタコイル221に電流が流れず、第2接続部222は開動作位置になる。第2接続部222が開動作位置にある間、バッテリーパック100と負荷20とが電気的に分離され得る。
【0061】
一方、第2コンタクタ220は「プリチャージコンタクタ」とも称し得る。
【0062】
第3コンタクタ230は、第3コンタクタコイル231及び第3接続部232を含むことができる。このような第3コンタクタ230はバッテリーパック100及び負荷20と電気的に直列で連結され得る。具体的に、第3接続部232の一端は電気ライン36を通じてバッテリーパック100の第2端子140に電気的に連結され得る。また、第3接続部232の他端は電気ライン37を通じてキャパシタ21aの第2端子に電気的に連結され得る。
【0063】
第3コンタクタコイル231の一端は第5電圧出力ライン15と電気的に連結され、第3コンタクタコイル231の他端は第6電圧出力ライン16と電気的に連結され得る。
【0064】
制御部400は、第3コンタクタ230をターンオンさせるための第3制御信号を出力することができる。すなわち、第3制御信号は第3コンタクタ230のターンオンを誘導するものである。第3制御信号は第5電圧出力ライン15及び第6電圧出力ライン16を通じて第3コンタクタコイル231に提供され得る。具体的に、制御部400は第5電圧出力ライン15及び第6電圧出力ライン16のそれぞれに所定レベルの電圧を出力し、第3コンタクタコイル231に電源を印加し得る。このとき、第5電圧出力ライン15を通じて第3コンタクタコイル231の一端に出力される電圧のレベルは、第6電圧出力ライン16を通じて第3コンタクタコイル231の他端に出力される電圧のレベルとは相異なり得る。電源が印加された第3コンタクタコイル231に流れる電流によって第3接続部232は閉動作位置になる。第3接続部232が閉動作位置にある間、バッテリーパック100の第2端子とキャパシタ21aの第2端子とが電気的に連結され得る。
【0065】
制御部400は、第5電圧出力ライン15及び第6電圧出力ライン16の少なくとも1つへの電圧の出力を中断して、第3コンタクタコイル231の電源を遮断することができる。第3コンタクタコイル231の電源が遮断される場合、第3コンタクタコイル231に電流が流れず、第3接続部232は開動作位置になる。第3接続部232が開動作位置にある間、バッテリーパック100の第2端子とキャパシタ21aの第2端子とが電気的に分離され得る。
【0066】
一方、第3コンタクタ230は「接地コンタクタ」とも称し得る。
【0067】
駆動回路10は、第1接続部212が開動作位置であって、第2接続部222及び第3接続部232が閉動作位置にある間に、電流制限回路240を用いてバッテリーパック100から供給される電力をキャパシタ21aに供給することができる。これによって、第1接続部212が閉動作位置になる前に、キャパシタ21aをプリチャージすることができる。
【0068】
制御部400は、キャパシタ21aが目標値以上にプリチャージされた後、第1接続部212を閉動作位置に誘導することで、高電圧を有するバッテリーパック100がキャパシタ21aに電気的に連結されるときの瞬間的な突入電流(inrush current)の大きさを減少させることができる。
【0069】
後述するように、駆動回路10は、第2コンタクタ220及び電流制限回路240を用いて、第1コンタクタ210の正常動作が可能な状態ではインバータ21に含まれたキャパシタ21aをプリチャージする基本的な動作をする上で、第1コンタクタ210が閉動作位置でない非正常な状態ではバッテリーパック100からキャパシタ21aへの電源供給のための電気的な連結を維持することを長所とする。
【0070】
一方、第1コンタクタ210が非正常に動作する原因は多様である。例えば、第1コンタクタ210の第1コンタクタコイル211または第1接続部212が損傷された場合、制御部400から第1制御信号が出力されても、第1接続部212は閉動作位置になれない。また、第1コンタクタコイル211及び第1接続部212の損傷がなくても、第1電圧出力ライン11または第2電圧出力ライン12が断線するか又は第1電圧出力部431が故障した場合にも第1接続部212は閉動作位置になれない。
【0071】
電圧測定回路300は、第1電圧V1及び第2電圧V2をそれぞれ測定するように構成することができる。具体的に、第1電圧V1は電気ライン31の電位と基準点の電位との差を示し、第2電圧V2は電気ライン32の電位と前記基準点の電位との差を示し得る。換言すれば、第1電圧V1は第1コンタクタ210の両端のうちバッテリーパック100の第1端子130側に連結された一端の電圧を示し、第2電圧V2は第1コンタクタ210の両端のうちキャパシタ21a側に連結された他端の電圧を示し得る。この場合、基準点は接地またはバッテリーパック100の第2端子140であり得る。
【0072】
電圧測定回路300は、第1及び第2電圧V1、V2に基づいて第1接続部212の両端に印加された電圧を測定することができる。例えば、第1コンタクタ210の両端に印加された電圧は、第1電圧V1と第2電圧V2との差であるV1−V2と同一であり得る。
【0073】
電圧測定回路300は、第1接続部212の両端に印加された電圧を示す信号S2を制御部400に提供することができる。望ましくは、前記信号S2は二進数形式であって、所定週期毎に繰り返して出力される。
【0074】
制御部400は、所定の条件が満たされた場合、電圧測定回路300を用いて第1接続部212の両端に印加された電圧を測定することができる。望ましくは、制御部400は第1制御信号を出力する間の少なくとも一時点で、電圧測定回路300を用いて第1接続部212の両端に印加された電圧を測定することができる。
【0075】
上述したように、第1制御信号は第1コンタクタ210のターンオンを誘導する信号である。すなわち、第1制御信号は、第1電圧出力ライン11及び第2電圧出力ライン12のそれぞれから出力される所定レベルの電圧に対応するものであり得る。例えば、電気自動車1の運転者がアクセルペダルを踏む場合、制御部400は第1制御信号を出力することができる。
【0076】
第1コンタクタ210が正常に動作可能な状態である場合、前記第1制御信号に応じて第1コンタクタコイル211に電源が印加されることで、第1接続部212は閉動作位置になるはずである。一方、第1コンタクタ210が故障などによって正常な動作が不可能な状態である場合、第1接続部212は第1制御信号が出力されているにもかかわらず、開動作位置になるはずである。
【0077】
制御部400は、第1制御信号を出力する間、電圧測定回路300によって測定される第1コンタクタ210の両端の電圧に基づいて、第1コンタクタ210の正常動作如何を判断することができる。具現例によって、制御部400は、第1制御信号を出力する間に測定される第1接続部212の両端の電圧が所定の基準電圧以上である場合、第1コンタクタ210が非正常に動作していると判断することができる。
【0078】
制御部400は、第1コンタクタ210が非正常に動作していると判断したとき、第1制御信号の出力を中断することができる。また、制御部400は、電気自動車1に備えられたモニタやスピーカなどを通じて、第1コンタクタ210が非正常に動作していることをユーザに通知するための信号を出力することもできる。
【0079】
一方、制御部400は、第1制御信号が出力される間に測定される第1接続部212の両端の電圧が前記基準電圧未満である場合、第1コンタクタ210が正常に動作していると判断することができる。前記基準電圧は事前実験を通じて決定されるものであって、前記基準電圧を示すデータはメモリ420に予め記憶され得る。
【0080】
図3は、本発明の一実施例による電流制限回路240の構成を示した概略図である。説明の便宜上、図2に示された第3接続部232は閉動作位置にあると仮定する。
【0081】
図3を参照すれば、電流制限回路240は抵抗RPで構成され得る。具体的に、図示されたように、抵抗RPの一端は第2コンタクタ220及び電気ライン34を通じてバッテリーパック100の第1端子130に電気的に連結され得る。また、抵抗RPの他端は電気ライン35を通じてキャパシタ21aの第1端子に電気的に連結され得る。
【0082】
望ましくは、制御部400は、第1コンタクタ210が非正常に動作していると判断される間、第2制御信号及び第3制御信号を出力することができる。
【0083】
第2制御信号によって第2接続部222は閉動作位置になり、第3制御信号によって第3接続部232は閉動作位置になる。これによって、第1コンタクタ210の故障などによって第1接続部212が開動作位置にある間(すなわち、閉動作位置になれない間)、キャパシタ21aの第1端子と第2端子はそれぞれ第2接続部222と第3接続部232を通じてバッテリーパック100の第1端子130と第2端子140に電気的に連結され得る。換言すれば、第1コンタクタ210が非正常に動作している間に、バッテリーパック100から供給される電力は第1コンタクタ210の代わりに第2コンタクタ220、抵抗RP及びインバータ21を通じて電気モーター22に供給され得る。結果的に、電気自動車1の非常走行が可能になる。
【0084】
図4は、本発明の他の実施例による電流制限回路240の構成を示した概略図である。
【0085】
電流制限回路240は複数の電流制限部を含むことができる。以下、説明の便宜上、電流制限回路240は2つの電流制限部241、242を含むと仮定する。電流制限回路240に含まれる一方の電流制限部は他方の電流制限部と電気的に並列で連結され得る。
【0086】
第1電流制限部241は第1スイッチS1及び第1抵抗R1を含む。このとき、第1スイッチS1と第1抵抗R1とは相互直列で連結される。また、第2電流制限部242は、第1電流制限部241と同様に第2スイッチS2及び第2抵抗R2を含む。第2スイッチS2と第2抵抗R2とは相互直列で連結される。この場合、第1スイッチS1及び第2スイッチS2はMOFETのような公知のスイッチング素子であり得る。望ましくは、第1抵抗R1の抵抗値と第2抵抗R2の抵抗値とは相異なり得る。以下、第1抵抗R1の抵抗値が第2抵抗R2の抵抗値より大きいと仮定する。
【0087】
制御部400は、第1コンタクタ210が非正常動作中であって、且つ、第2制御信号が出力されている間に、第1スイッチS1及び第2スイッチS2の少なくとも1つをターンオンさせるための制御信号を出力することができる。具体的に、制御部400から第4制御信号が出力される場合、第1スイッチS1は第4制御信号によってターンオンされ得る。また、制御部400から第5制御信号が出力される場合、第2スイッチS2は第5制御信号によってターンオンされ得る。
【0088】
第4制御信号と第5制御信号とは同時に出力され得る。または、第4制御信号及び第5制御信号のいずれか1つ(例えば、第4制御信号)が出力されている間に、他の制御信号(例えば、第5制御信号)の出力は中断され得る。第4制御信号と第5制御信号とが同時に出力される場合、第1スイッチS1及び第2スイッチS2がターンオンされるため、第1抵抗R1と第2抵抗R2とは電気的に並列で連結される。第1抵抗R1と第2抵抗R2とが並列連結される場合、第1抵抗R1と第2抵抗R2とは1つの等価抵抗で表され得る。例えば、第1抵抗R1が3Ωであって、第2抵抗R2が1.5Ωである場合、第1抵抗R1と第2抵抗R2との並列連結による等価抵抗は1Ωであり得る。結果的に、他の条件(例えば、温度)が同一であると仮定するとき、第4制御信号及び第5制御信号のいずれか1つのみが出力される場合に比べて、第4制御信号と第5制御信号とが同時に出力される場合、電流制限回路240を通じて流れる電流が相対的に増加することができる。
【0089】
一方、第1接続部212が開動作位置にあって、第2接続部222が閉動作位置にある間に、バッテリーパック100の第1端子130とキャパシタ21aの第1端子との間の電気的連結が第1抵抗R1と第2抵抗R2の何れを通じてなされるかによって、バッテリーパック100とキャパシタ21aとの間に流れる電流の大きさが変わり得る。したがって、制御部400は、電気自動車1のセンシング装置2から提供される走行情報に基づいて、第4制御信号と第5制御信号の何れを出力するかを決定することができる。
【0090】
一具現例によれば、第1コンタクタ210が非正常に動作していると判断される間の少なくとも一時点で電気自動車1の走行速度が基準速度(例えば、10km/h)未満である場合、制御部400は第2制御信号とともに第4制御信号を出力することができる。第2制御信号によって第2接続部222が閉動作位置になり、第4制御信号によって第1スイッチS1がターンオンされるため、バッテリーパック100の高電位端子である第1端子130が第2コンタクタ220、第1スイッチS1及び第1抵抗R1を通じてキャパシタ21aの第1端子に電気的に連結される。一方、第1コンタクタ210が非正常に動作していると判断される一時点で電気自動車1の走行速度が前記基準速度以上である場合、制御部400は第2制御信号とともに第5制御信号を出力することができる。第2制御信号によって第2接続部222が閉動作位置になり、第5制御信号によって第2スイッチS2がターンオンされるため、バッテリーパック100の高電位端子である第1端子130が第2コンタクタ220、第2スイッチS2及び第2抵抗R2を通じてキャパシタ21aの第1端子に電気的に連結される。
【0091】
電気自動車1の走行速度が基準速度未満であるということは、走行速度が基準速度以上であるときより前記電気モーター22が必要とする電力が相対的に低いことを意味する。この場合、バッテリーパック100からの電力は第1抵抗R1を通じてインバータ21に供給されるため、バッテリーパック100からの電力が第2抵抗R2を通じてインバータ21に供給される場合より、バッテリーパック100とキャパシタ21aとの間に流れる電流の大きさが小さくなる。
【0092】
他の具現例によれば、第1コンタクタ210が非正常に動作していると判断される間の少なくとも一時点における電気自動車1の地理的位置に基づいて、第4制御信号と第5制御信号の何れを出力するかを決定することができる。例えば、制御部400は、電気自動車1の現在の地理的位置から最寄りの整備所までの距離が基準距離(例えば、40km)未満である場合、第2制御信号とともに第4制御信号を出力することができる。一方、制御部400は、電気自動車1から最寄りの整備所までの距離が基準距離以上である場合、第2制御信号とともに第5制御信号を出力することができる。
【0093】
換言すれば、電気自動車1から最寄りの整備所までの距離が相対的に近いほど、電気モーター22が必要とする電力は減少するため、第1抵抗R1及び第2抵抗R2のうち相対的に抵抗値が大きい第1抵抗R1を通じてバッテリーパック100とキャパシタ21aとを電気的に連結する。逆に、電気自動車1から最寄りの整備所までの距離が相対的に遠いほど、電気モーター22が必要とする電力は増加するため、第1抵抗R1及び第2抵抗R2のうち相対的に抵抗値が小さい第2抵抗R2を通じてバッテリーパック100とキャパシタ21aとを電気的に連結する。
【0094】
一方、上述した電気自動車1の現在の地理的位置から最寄りの整備所までの距離を示すデータは、制御部400によって演算されるか、または、電気自動車1のセンシング装置2やMCUなどから提供されるものであり得る。
【0095】
また、他の具現例によれば、第1コンタクタ210が非正常に動作していると判断される一時点において、電気自動車1の車体の傾きが基準角度未満である場合、制御部400は第2制御信号とともに第4制御信号を出力することができる。この場合、第1制御信号及び第5制御信号の出力は中断され得る。
【0096】
一方、第1コンタクタ210が非正常に動作していると判断される一時点において、電気自動車1の車体の傾きが前記基準角度以上である場合、制御部400は第2制御信号とともに第5制御信号を出力することができる。この場合、第1制御信号及び第4制御信号の出力は中断され得る。
【0097】
電気自動車1の車体の傾きが基準角度未満であるということは、電気自動車1が平地のような傾斜の緩い道路を走行中であることを意味する。すなわち、電気自動車1が傾斜の緩い道路を走行している場合、急傾斜の道路を走行する場合より電気モーター22が必要とする電力が相対的に低くなり得る。この場合、バッテリーパック100からの電力は第1抵抗R1を通じてインバータ21に供給されるため、バッテリーパック100からの電力が第2抵抗R2を通じてインバータ21に供給される場合より、バッテリーパック100とキャパシタ21aとの間に流れる電流の大きさは小さくなる。
【0098】
図5は、本発明の一実施例による駆動回路10の制御方法を示したフロー図である。説明の便宜上、制御部400は第3制御信号を出力している状態、すなわち、第3接続部232が閉動作位置にあると仮定する。
【0099】
段階S510において、制御部400は第1制御信号を出力する。第1制御信号は第1コンタクタ210のターンオンを誘導する信号である。一例において、第1制御信号は運転者の命令(例えば、アクセルペダルを踏む)によって出力されるものであり得る。具体的に、制御部400は、第1電圧出力部431を用いて、第1電圧出力ライン11を通じて第1レベルの電圧を出力し、第2電圧出力ライン12を通じて第2レベルの電圧を出力することができる。
【0100】
段階S520において、制御部400は、段階S510において第1制御信号を出力する間、第1コンタクタ210が正常動作中であるか否かを判断する。
【0101】
具体的に、第1コンタクタ210が正常に動作していれば、第1制御信号によって第1接続部212は閉動作位置になり、電圧測定回路300によって測定される第1コンタクタ210の両端の電圧は基準電圧未満のはずである。
【0102】
制御部400は、第1制御信号の出力中に測定される第1コンタクタ210の両端の電圧が基準電圧より小さい場合、第1コンタクタ210が正常に動作可能であると判断することができる。もし、第1制御信号の出力中に測定される第1コンタクタ210の両端の電圧が基準電圧以上である場合、制御部400は、第1コンタクタ210が非正常に動作していると判断することができる。
【0103】
段階S520の判断値が「はい」である場合、制御部400は段階S510に戻る。一方、段階S520の判断値が「いいえ」である場合、制御部400は段階S530に進む。
【0104】
段階S530において、制御部400は第2制御信号を出力する。第2制御信号は第2コンタクタ220のターンオンを誘導する信号である。具体的に、制御部400は、第2電圧出力部432を用いて、第3電圧出力ライン13を通じて第3レベルの電圧を出力し、第4電圧出力ライン14を通じて第4レベルの電圧を出力することができる。
【0105】
第2コンタクタ220が第2制御信号によってターンオンされ、バッテリーパック100と負荷20とを電気的に連結することができる。具体的に、第2制御信号によって第2接続部222が閉動作位置になることで、バッテリーパック100の第1端子130は、第2コンタクタ220と電流制限回路240を通じてキャパシタ21aの第1端子に電気的に連結可能な状態になり得る。
【0106】
具現例によって、図4を参照して上述したように、電流制限回路240は相互並列で連結される第1電流制限部241及び第2電流制限部242をさらに含むことができる。この場合、前記制御方法は段階S540及びS550をさらに含むことができる。
【0107】
段階S540において、制御部400は電気自動車1の走行情報に基づいて、電流制限回路240に含まれた少なくとも1つのスイッチを選択することができる。例えば、制御部400は第1スイッチS1と第2スイッチS2のいずれか1つのみを選択するか、または、2つのスイッチS1、S2を全て選択することができる。走行情報は、電気自動車1の走行速度、地理的位置または車体の傾きに関する情報を示すものであり得る。
【0108】
段階S550において、制御部400は段階S540で選択されたスイッチをターンオンさせることができる。例えば、制御部400は、第1スイッチS1が選択された場合は第4制御信号を出力し、第2スイッチS2が選択された場合は第5制御信号を出力することができる。
【0109】
第1スイッチS1は、第4制御信号によってターンオンされ得る。この場合、第1抵抗R1の抵抗値に対応するほど制限された電流がバッテリーパック100からインバータ21に供給され得る。第2スイッチS2は第5制御信号によってターンオンされ得る。この場合、第2抵抗R2の抵抗値に対応するほど制限された電流がバッテリーパック100からインバータ21に供給され得る。
【0110】
これによって、バッテリーパック100から第2コンタクタ220と電流制限回路240を介してインバータ21に電力が供給され、インバータ21はバッテリーパック100から供給される電力を電気モーター22が必要とする電力に変換することができる。
【0111】
上述した本発明の実施例は、装置及び方法のみを通じて具現されるものではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実行するプログラム又はそのプログラムが記録された記録媒体を通じても具現でき、上述した実施例の記載から本発明が属する技術分野の当業者であれば容易に具現することができる。
【0112】
以上のように、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【0113】
また、上述した本発明は、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるため、上述した実施例及び添付された図面によって限定されるものではなく、多様な変形のため各実施例の全部または一部を選択的に組み合わせて構成することができる。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【国際調査報告】

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