特表2019-509780(P2019-509780A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2019-509780カプセル画像および機械動作のデータを共有するように構成された飲料調製機械
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-509780(P2019-509780A)
(43)【公表日】2019年4月11日
(54)【発明の名称】カプセル画像および機械動作のデータを共有するように構成された飲料調製機械
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/44 20060101AFI20190315BHJP
   A47J 31/36 20060101ALI20190315BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20190315BHJP
   G06K 7/14 20060101ALI20190315BHJP
   G06K 17/00 20060101ALI20190315BHJP
【FI】
   A47J31/44 510
   A47J31/36 328
   B67D1/08 Z
   G06K7/14 013
   G06K17/00 022
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2018-539806(P2018-539806)
(86)(22)【出願日】2017年1月27日
(85)【翻訳文提出日】2018年9月19日
(86)【国際出願番号】US2017015250
(87)【国際公開番号】WO2017132452
(87)【国際公開日】20170803
(31)【優先権主張番号】15/009,445
(32)【優先日】2016年1月28日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】510244673
【氏名又は名称】キューリグ グリーン マウンテン インク
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ティンクラー イアン
(72)【発明者】
【氏名】ヒュアン ジィェンミン
(72)【発明者】
【氏名】ハートリー ケビン ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】マクロード キャメロン
(72)【発明者】
【氏名】ラリィ サミュエル ロス
(72)【発明者】
【氏名】イオアニーディス ニコラス ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】リンチ ジェームズ ケイ
(72)【発明者】
【氏名】ローメ ブライアン デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ハデン ジェフリー ソル
(72)【発明者】
【氏名】ハドリィ フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ロビロワ イヴォナ
【テーマコード(参考)】
3E082
4B104
【Fターム(参考)】
3E082AA05
3E082BB01
3E082CC05
3E082CC10
3E082EE01
3E082EE03
3E082FF09
4B104AA19
4B104AA20
4B104BA40
4B104CA01
4B104DA56
4B104DA57
4B104EA40
(57)【要約】
遠隔コンピュータシステムを含む1つ以上の飲料調製機械からインターネットなどのネットワークを介してカプセル画像データおよび飲料調製パラメータを共有するための装置および方法が開示される。遠隔コンピュータシステムは、カプセル画像データを処理してカプセルの特性(例えば、銘柄などのカプセルのタイプ、またはカプセル内の飲料原料)を判定することができ、それにより、飲料調製機械は、カプセルに関する情報を判定する必要から解放される。遠隔コンピュータは、使用者のカプセルの消費を追跡することができ、この値と使用者のこれまでのカプセル購入履歴とを比較することができ、かつ、使用者のカプセルの備蓄が閾値を下回っている(例えば、1週間分のカプセルを下回っている)かどうかを判定することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料調製機械から情報を収集するためのシステムであって、
前記飲料調製機械を備え、前記飲料調製機械が、
原料を収容しているカプセルを保持しまた前記カプセル原料を使用して飲料を形成するように構成されたカプセル保持器と、
前記カプセル原料とともに前記飲料を形成するために使用される先行液体を供給するための構成要素を含む先行液体供給部と、
機械読取り可能コードを有する前記カプセル保持器内の前記カプセルの一部分の画像を取得するように構成された撮像デバイスと、
前記カプセル保持器内の前記カプセルの前記部分の前記画像を取得するために前記撮像デバイスを制御するように構成され、かつ、前記カプセル保持器内の前記カプセルを使用して前記飲料を形成するために前記先行液体供給部の構成要素を制御するように構成された制御回路であって、前記機械読取り可能コードを有する前記カプセルの前記部分の前記画像を表す復号されていない画像データを飲料調製動作のたびにネットワークを介して遠隔コンピュータシステムに送信するように構成された飲料調製機械データモジュールを含む制御回路と、
を具備することを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、前記飲料調製機械データモジュールが、前記飲料調製動作中に前記飲料を作るために使用された飲料調製パラメータに関する情報を飲料調製動作のたびに前記ネットワークを介して前記遠隔コンピュータシステムに送信するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のシステムであって、
前記復号されていない画像データおよび飲料調製パラメータを受信するように構成された通信インターフェースと、
前記復号されていない画像データを復号して前記機械読取り可能コードに対応する印を生成するように構成された画像復号器と、
飲料調製動作のたびに前記飲料調製パラメータを含む前記印を保存するように構成された記憶装置と
を含む前記遠隔コンピュータシステムをさらに備えることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムであって、前記印が、前記カプセルに含まれた前記カプセル原料の種類に関する情報を含むことを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項2に記載のシステムであって、前記飲料調製パラメータが、前記飲料が調製された時刻、前記飲料の量、前記飲料を形成するために使用された先行液体の温度、飲料形成中に前記先行液体に空気が導入されたかどうか、前記飲料を形成するために使用された濃さ設定、前記飲料の炭酸化度合い、前記飲料の調製中の前記飲料調製機械の位置、または前記飲料の調製に関連する使用者の同一性を含むことを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項5に記載のシステムであって、前記飲料調製パラメータが、前記飲料が調製された時刻、前記飲料の量、前記飲料を形成するために使用された先行液体の温度、飲料形成中に前記先行液体に空気が導入されたかどうか、前記飲料を形成するために使用された濃さ設定、前記飲料の炭酸化度合い、前記飲料の調製中の前記飲料調製機械の位置、または前記飲料の調製に関連する使用者の同一性のうちの少なくとも3つを含むことを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のシステムであって、前記機械読取り可能コードが、バーコードを含み、前記復号されていない画像データが、前記バーコードの可視画像を表すデータを含むことを特徴とするシステム。
【請求項8】
請求項1に記載のシステムであって、前記復号されていない画像データが、JPEG、TIFF、または生のデータ形式であることを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項1に記載のシステムであって、前記撮像デバイスが、前記カプセルの蓋の一部分の画像を取得するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項1に記載のシステムであって、前記撮像デバイスが、複数の異なるタイプの機械読取り可能コードのうちのいずれか1つを有する前記カートリッジの一部分の画像を取得するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項11】
請求項1に記載のシステムであって、前記飲料調製機械が、前記撮像デバイスによって撮像されたいずれの機械読取り可能コードも復号することができないことを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項1に記載のシステムであって、前記飲料調製機械が、前記撮像デバイスによって撮像された前記機械読取り可能コードを復号するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項11に記載のシステムであって、前記飲料調製機械が前記ネットワークに接続されてない場合に、前記飲料調製機械が前記機械読取り可能コードを復号するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項14】
飲料を形成する方法であって、
飲料調製機械のカプセル保持器内にカプセルを受容するステップと、
機械読取り可能コードを付けた前記カプセル保持器内の前記カプセルの一部分を撮像するステップと、
前記カプセル内の原料を使用して飲料調製動作の一環として前記飲料調製機械により飲料を形成するステップであって、前記飲料調製動作が、一連の関連する飲料調製パラメータを有するステップと、
前記機械読取り可能コードを有する前記カプセルの前記部分の画像を表す復号されていない画像データを飲料調製動作のたびに前記飲料調製機械からネットワークを介して遠隔コンピュータシステムに送信するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、
前記飲料調製動作中に前記飲料を作るために使用された飲料調製パラメータに関する情報を飲料調製動作のたびに前記飲料調製機械から前記ネットワークを介して前記遠隔コンピュータシステムに送信するステップ
をさらに含むことを特徴とする方法
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
前記遠隔コンピュータシステムの通信インターフェースにおいて前記復号されていない画像データおよび前記飲料調製パラメータに関する情報を受信するステップと、
前記遠隔コンピュータシステムの画像復号器において前記復号されていない画像データを復号して、前記機械読取り可能コードに対応する印を生成するステップと、
前記飲料調製パラメータに関する情報を含む前記印を飲料調製動作のたびに記憶装置に保存するステップと、
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、前記印が、前記カプセルに収容された前記カプセル原料の種類に関する情報を表すことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項15に記載の方法であって、前記飲料調製パラメータに関する前記情報が、前記飲料が調製された時刻、前記飲料の量、前記飲料を形成するために使用された先行液体の温度、飲料形成中に前記先行液体に空気が導入されたかどうか、前記飲料を形成するために使用された濃さ設定、前記飲料の炭酸化度合い、前記飲料の調製中の前記飲料調製機械の位置、または前記飲料の調製に関連する使用者の同一性を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、前記飲料調製パラメータに関する前記情報が、前記飲料が調製された時刻、前記飲料の量、前記飲料を形成するために使用された先行液体の温度、飲料形成中に前記先行液体に空気が導入されたかどうか、前記飲料を形成するために使用された濃さ設定、前記飲料の炭酸化度合い、前記飲料の調製中の前記飲料調製機械の位置、または前記飲料の調製に関連する使用者の同一性のうちの少なくとも3つを含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項14に記載の方法であって、前記機械読取り可能コードが、バーコードを含み、前記復号されていない画像データが、前記バーコードの可視画像を表すデータを含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項14に記載の方法であって、前記復号されていない画像データが、JPEG、TIFF、または生のデータ形式であることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項14に記載の方法であって、前記復号されていない画像データが、前記カプセルの蓋の一部分の画像を表すことを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項14に記載の方法であって、前記復号されていない画像データが、複数の異なるタイプの機械読取り可能コードのうちのいずれか1つの画像を表すことを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項14に記載の方法であって、前記飲料調製機械が、前記撮像デバイスによって撮像されたいずれの機械読取り可能コードも復号することができないことを特徴とする方法。
【請求項25】
飲料調製機械の使用を評価するためのシステムであって、
前記飲料調製機械を備え、前記飲料調製機械が、
原料を収容しているカプセルを保持しまた前記カプセル原料を使用して飲料を形成するように構成されたカプセル保持器であって、複数の異なるタイプのカプセルとともに動作するように構成されたカプセル保持器と、
前記カプセル原料とともに前記飲料を形成するために使用される先行液体を供給するための構成要素を含む先行液体供給部と、
前記カプセル保持器内のカプセルを使用して飲料を形成するために前記先行液体供給部の構成要素を制御するように構成された制御回路であって、飲料調製動作中に飲料を作るために使用された飲料調製パラメータに関する情報を含む通信を前記飲料調製動作のたびに結合しかつネットワークを介して遠隔コンピュータシステムに送信するように構成された飲料調製機械データモジュールを含む制御回路と、
を具備し、前記遠隔コンピュータシステムが、
飲料調製パラメータを含む飲料調製動作に関する通信を受信するように構成された通信インターフェースであって、前記飲料調製機械によって使用されたカプセルに対する識別情報に関する前記飲料調製機械からの情報を受信しない通信インターフェースと、
飲料調製動作のたびに前記飲料調製パラメータを保存するように、また、前記飲料調製機械に関連付けられたカプセル購入履歴に関する情報を保存するように構成された記憶装置と、
前記飲料調製機械に対する前記カプセル購入履歴情報および前記飲料調製パラメータ情報に基づいて、前記飲料調製機械に関連付けられた使用者に特定のタイプのカプセルの購入または発送の提案を送信することを指示するように構成された注文処理モジュールと、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項26】
請求項25に記載のシステムであって、前記飲料調製パラメータが、前記飲料が調製された時刻、前記飲料の量、前記飲料を形成するために使用された先行液体の温度、飲料形成中に前記先行液体に空気が導入されたかどうか、前記飲料を形成するために使用された濃さ設定、前記飲料の炭酸化度合い、前記飲料の調製中の前記飲料調製機械の位置、または前記飲料の調製に関連する使用者の同一性を含むことを特徴とするシステム。
【請求項27】
請求項26に記載のシステムであって、前記飲料調製パラメータが、前記飲料が調製された時刻、前記飲料の量、前記飲料を形成するために使用された先行液体の温度、飲料形成中に前記先行液体に空気が導入されたかどうか、前記飲料を形成するために使用された濃さ設定、前記飲料の炭酸化度合い、前記飲料の調製中の前記飲料調製機械の位置、または前記飲料の調製に関連する使用者の同一性のうちの少なくとも3つを含むことを特徴とするシステム。
【請求項28】
請求項25に記載のシステムであって、前記カプセル購入履歴情報が、前記飲料調製機械に関連付けられた使用者による異なる2つのタイプのカプセルの購入に関する情報を含み、
前記注文処理モジュールが、前記飲料調製機械に対する前記カプセル購入履歴情報および前記飲料調製パラメータ情報に基づいて、前記異なる2つのタイプのカプセルのうちの1つのカプセルの購入または発送の提案の送信を指示するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項29】
請求項25に記載のシステムであって、前記飲料調製機械データモジュールが、前記飲料調製機械がネットワークに接続されている場合には飲料調製動作のたびに前記遠隔コンピュータシステムに飲料調製パラメータ情報の第1のセットを送信するように、また、前記飲料調製機械がネットワークに接続されていない場合には飲料調製動作のたびに前記遠隔コンピュータシステムに飲料調製パラメータ情報を送信しないように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項30】
請求項25に記載のシステムであって、前記飲料調製パラメータ情報が、過去のある時点以来の飲料製造動作の総数を含むことを特徴とするシステム。
【請求項31】
請求項25に記載のシステムであって、前記飲料調製パラメータ情報が、特定の量の飲料が作られた飲料製造動作の総数を含むことを特徴とするシステム。
【請求項32】
請求項1に記載のシステムであって、前記撮像デバイスが、前記画像の質および一貫性を高めるように配置された1つ以上の照明要素を備えることを特徴とするシステム。
【請求項33】
請求項1に記載のシステムであって、前記撮像デバイスが、センサを備え、前記制御回路が、前記センサが前記カプセルの蓋に対して約90度に位置するときに前記カプセル保持器内の前記カプセルの前記画像を取得するために前記撮像デバイスを制御するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項34】
請求項1に記載のシステムであって、前記撮像デバイスが、センサを備え、前記制御回路が、前記カプセル保持器が前記画像を取得するための最適な角度の範囲内で上方向に移動しその後前記最適な角度の範囲内で下方向に移動したことを前記センサが検出したときに前記カプセル保持器内の前記カプセルの前記画像を取得するために前記撮像デバイスを制御するように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項35】
請求項1に記載のシステムであって、前記撮像デバイスが、第1および第2のセンサを備え、前記制御回路が、前記カプセル保持器における方向の変化を前記第1のセンサが検出しかつ前記カプセル保持器が画像を取得するための最適な角度の範囲内で下方向に移動していることを前記第2のセンサが検出したときに前記カプセル保持器内の前記カプセルの前記画像を取得するために前記撮像デバイスを制御するように構成されることを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示される実施形態は一般に、飲料調製機械を対象とし、より詳細には、カプセル画像および機械動作のデータを共有するように構成された飲料調製機械を対象とする。
【背景技術】
【0002】
挽いたコーヒー、茶葉、ならびに/または他の水溶性および/もしくは不溶性の物質などの原料を収容するカプセルを使用して飲料を作るために、飲料抽出機(beverage brewer)などの飲料調製機械が広く使用されている。そのような飲料調製機械は、コーヒー、茶、ココア、風味付けされた発泡性でない飲み物、風味付けされた炭酸入りの飲み物などのような様々な飲料を作るために、多種多様な原料を収容するカプセルとともに使用され得ることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第8,361,527号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の態様は、遠隔コンピュータシステムを含む1つ以上の飲料調製機械からインターネットなどのネットワークを介してカプセル画像データおよび飲料調製パラメータを共有することに関する。遠隔コンピュータシステムは、カプセル画像データを処理してカプセルの特性(例えば、銘柄などのカプセルのタイプ、またはカプセル内の飲料原料)を判定することができ、それにより、飲料調製機械は、カプセルに関する情報を判定する必要から解放される。つまり、飲料調製機械は、印を付けたカプセルの一部分(例えば、印の付いたカプセルの蓋の一部分)の画像を取得して、カプセル画像データを遠隔コンピュータに送信するだけでよい。遠隔コンピュータシステムは、カプセル画像データを使用して、カプセルに関連する特性を(例えば、画像データに含まれた印を復号することによって)判定することができる。カプセル画像データは、曜日および時刻、ならびに調製された飲料のサイズ、タイプおよび/または濃さなどの飲料調製パラメータとともに送信され得る。
【0005】
1つの実施形態によれば、飲料調製機械から情報を収集するためのシステムが開示される。飲料調製機械は、原料を収容しているカプセルを保持しまたカプセル原料(capsule ingredient)を使用して飲料を形成するように構成されたカプセル保持器と、カプセル原料とともに飲料を形成する先行液体(precursor liquid)を供給するための構成要素を含む先行液体供給部と、機械読取り可能コードを有するカプセル保持器内のカプセルの一部分の画像を取得するように構成された撮像デバイスと、カプセル保持器内のカプセルの一部分の画像を取得するために撮像デバイスを制御するように構成され、かつ、カプセル保持器内のカプセルを使用して飲料を形成するために先行液体供給部の構成要素を制御するように構成された制御回路であって、機械読取り可能コードを有するカプセルの部分の画像を表す復号されていない画像データを飲料調製動作のたびにネットワークを介して遠隔コンピュータシステムに送信するように構成された飲料調製機械データモジュールを含む制御回路と、を具備する。いくつかの実施形態では、飲料調製機械データモジュールは、飲料調製動作中に飲料を作るために使用された飲料調製パラメータに関する情報を飲料調製動作のたびにネットワークを介して遠隔サーバに送信するように構成される。
【0006】
別の実施形態によれば、飲料を形成する方法が開示される。方法は、飲料調製機械のカプセル保持器内にカプセルを受容するステップと、機械読取り可能コードを付けたカプセル保持器内のカプセルの一部分を撮像するステップと、カプセル内の原料を使用して飲料調製動作の一環として飲料調製機械により飲料を形成するステップであって、飲料調製動作が、一連の関連する飲料調製パラメータを有するステップと、機械読取り可能コードを有するカプセルの部分の画像を表す復号されていない画像データを飲料調製動作のたびに飲料調製機械からネットワークを介して遠隔コンピュータシステムに送信するステップと、を含む。いくつかの実施形態では、方法はまた、飲料調製動作中に飲料を作るために使用された飲料調製パラメータに関する情報を飲料調製動作のたびに飲料調製機械からネットワークを介して遠隔コンピュータに送信するステップを含む。
【0007】
本発明の態様はまた、飲料調製機械の使用およびこれまでの購入履歴に基づいて使用者のカプセル補充の必要性を判定することに関する。つまり、遠隔コンピュータは、使用者のカプセルの消費量を追跡することができ、この値と使用者のこれまでのカプセル購入履歴とを比較することができ、かつ、使用者のカプセルの備蓄が閾値を下回っている(例えば、1週間分のカプセルを下回っている)かどうかを判定することができる。消費量は、飲料調製機械が遠隔コンピュータに送信するカプセル画像データに基づいて判定され得る。例えば、遠隔コンピュータは、使用されたカプセルの数を判定するために、飲料調製機械によって取得されたカプセル画像の数を集計することができる。遠隔コンピュータはまた、使用されたカプセルの数だけでなく、カプセルのタイプをも判定するために、カプセル画像データを処理することができる。例えば、遠隔コンピュータは、消費量を追跡するためにカプセル画像データを使用または受信する必要はない。つまり、遠隔コンピュータは、カプセルの同一性(例えば、銘柄または飲料原料)の知識を少しも持たずに、カプセル消費量を追跡することができる。例えば、遠隔コンピュータは、飲料調製パラメータを使用して飲料調製機械での飲料調製事象の回数を判定することができ、また、使用されたカプセルの数をその値から推定することができる。
【0008】
これらの例では、遠隔コンピュータは、使用者のカプセルの備蓄が閾値を下回っているときに、使用者に通知することができる。例えば、遠隔コンピュータは、追加のカプセルを購入することの通知を使用者に送信してもよく、または(例えば、使用者がすでにカプセル購入の自動予約をしているのであれば)カプセルが自動的に使用者に発送されるという通知を使用者に送信してもよい。
【0009】
1つの実施形態によれば、飲料調製機械の使用を評価するためのシステムが開示される。飲料調製機械は、原料を収容しているカプセルを保持しまたカプセル原料を使用して飲料を形成するように構成されたカプセル保持器であって、複数の異なるタイプのカプセルとともに動作するように構成されたカプセル保持器と、カプセル原料とともに飲料を形成するために使用される先行液体を供給するための構成要素を含む先行液体供給部と、カプセル保持器内のカプセルを使用して飲料を形成するために先行液体供給部の構成要素を制御するように構成された制御回路であって、飲料調製動作中に飲料を作るために使用された飲料調製パラメータに関する情報を含む通信を飲料調製動作のたびに結合しかつネットワークを介して遠隔コンピュータシステムに送信するように構成された飲料調製機械データモジュールを含む制御回路と、を具備する。遠隔コンピュータシステムは、飲料調製パラメータを含む飲料調製動作に関する通信を受信するように構成された通信インターフェースであって、飲料調製機械によって使用されたカプセルに対する識別情報に関する飲料調製機械からの情報を受信しない通信インターフェースと、飲料調製動作のたびに飲料調製パラメータを保存するように、また、飲料調製機械に関連付けられたカプセル購入履歴(historical capsule purchases)に関する情報を保存するように構成された記憶装置と、飲料調製機械に対するカプセル購入履歴情報および飲料調製パラメータ情報に基づいて、飲料調製機械に関連付けられた使用者に特定のタイプのカプセルの購入または発送の提案を送信することを指示するように構成された注文処理モジュールと、を含む。
【0010】
本発明の上記その他の態様は、以下の説明および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】例示的な実施形態における飲料形成ステーション内に配置された撮像デバイスを含む飲料形成装置の正面図である。
図2】例示的な実施形態における飲料形成ステーションの拡大図である。
図3】別の例示的な実施形態における飲料形成ステーションの拡大図である。
図4】例示的な実施形態における、ネットワークを介して遠隔コンピュータに接続された飲料形成装置の概略図である。
図5】例示的な実施形態における飲料形成装置の構成要素の概略図である。
図6】例示的な画像取得シーケンスの流れ図である。
図7】別の例示的な画像取得シーケンスの流れ図である。
図8】使用者の未使用のカートリッジの備蓄を計算するために使用される例示的なアルゴリズムの流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の態様は例示的な実施形態を示す図面を参照しながら本明細書において説明されることが、理解されるべきである。本明細書において説明される例示的な実施形態は、必ずしも本発明による全ての実施形態を示すように意図されたものではなく、むしろ少数の例示的な実施形態を説明するために使用されるものである。例えば、本発明の態様は、特定のカプセル構成に関連して説明されるが、本発明の態様は、本明細書において説明されるカプセル構成に限定されるものではない。したがって、本発明の態様は、例示的な実施形態を背景として狭く解釈されるように意図されてはいない。さらに、本発明の態様は、単独で、または本発明の他の態様との任意の適切な組合せで使用され得ることが、理解されるべきである。
【0013】
本発明の態様は、同様の番号が同様の要素を示す以下の図面を参照しながら説明される。
【0014】
図1は、本発明の態様を組み込む例示的な実施形態における飲料調製機械である飲料形成装置100の正面図を示す。本明細書において、飲料形成装置100は、茶、コーヒー、他の浸出液タイプの飲料、炭酸飲料、液体もしくは粉末の濃縮物から形成される飲料、スープ、ジュース、または乾燥材料から作られる他の飲料などの、任意の適切な飲料を形成するために使用され得る。理解されるであろうように、飲料形成装置は、温かいおよび/または冷たい飲料を製造し得る。図1の例示的な実施形態では、装置100は、コーヒーまたは茶飲料を(例えば、飲料抽出機として)形成するように構成されている。当技術分野で知られているように、飲料カートリッジ1などの飲料カプセルが、装置100に供給されて、ポット2内に溜められる飲料を形成するために使用され得る。(本明細書において、ポットは、分注される飲料を受けるように構成された任意の適切な容器である。)カートリッジ1は、飲料形成機械10の飲料形成ステーション11内に手動でまたは自動的に配置され得る。例えば、飲料形成ステーション11は、使用者がハンドルまたは他のアクチュエータを操作したときにカートリッジ1を受け取るために露出される、カートリッジ受け器を含み得る。カートリッジ1がカートリッジ受け器に置かれると、アクチュエータは、例えば、水または他の先行液体が飲料を形成するためにカートリッジ1内に導入され得るように、少なくとも部分的にカートリッジ1を囲むように動作され得る。例えば、カートリッジ1が飲料形成ステーション11内に保持されると、カートリッジ1は、水または他の先行液体がカートリッジ1に入るための入口開口部と飲料がカートリッジ1から出るための出口開口部とを形成するために、穿孔され得る。特許文献1は、本発明の実施形態で使用することができるカートリッジとカートリッジに液体を導入するためのシステムとを説明しており、その全体を本願に引用して援用する。
【0015】
1つの態様によれば、図1に示されるように、飲料形成ステーション11は、印を付けたカートリッジ1の一部分の画像を取得するように構成された撮像デバイス15を含む。本明細書において、カートリッジ上の印は、カプセルの特性(例えば、カプセル内の飲料成分)を示すように構成されたバーコード(例えば、2Dまたは3Dのバーコード)、RFID、誘導的な印、磁気的な印、光学的な印(例えば、文字列、図形、色)、物理的な印、または他の印を含み得る。いくつかの実施形態では、図2に示されるように、撮像デバイス15は、カートリッジ1に隣接して、飲料形成ステーション11のカートリッジ受け器23内に配置される。1つの実施形態では、撮像デバイス15は、カートリッジ1の上面の一部分の画像を取得するために、カートリッジ1の上方の、カートリッジ受け器の上部23aに配置される。例えば、撮像デバイス15は、カートリッジの蓋25の一部分の画像を取得してもよい。
【0016】
図2に示されるように、カートリッジ1は、撮像デバイス15によって取得される2つ以上のタイプの印を含んでもよい。例えば、撮像デバイスは、蓋25上に印刷された文字列26(例えば、光学的な印)の画像を取得してもよい。撮像デバイス15はまた、蓋25上に印刷されたバーコード27の画像を取得してもよい。理解されるであろうように、撮像デバイス15は、蓋25上の印のうちの一方または両方(例えば、文字列26およびバーコード27のうちの一方または両方)を取得するように構成され得る。いくつかの実施形態では、撮像デバイスは、カートリッジの蓋25全体の画像を取得する。理解されるであろうように、本発明の全ての態様が、カートリッジ1の画像を取得するために撮像デバイス15を必要とするとは限らない(例えば、遠隔コンピュータは、カプセル画像データを使用せずに消費量を追跡してもよい)。
【0017】
図2では、撮像デバイス15はカートリッジ1の上方に示されているが、他の実施形態では、撮像デバイス15は、カートリッジ1の他の画像を取得するために、カートリッジ受け器23の他の適切な領域に配置され得る。例えば、撮像デバイス15は、カートリッジの底面の画像を取得するために、カートリッジの下方に(例えば、カートリッジ受け器の下部23bに)配置されてもよい。別の例では、撮像デバイス15は、カートリッジの側面の一部分の画像を取得するために、カートリッジ1の側面に隣接して(例えば、カートリッジ受け器の下部23bに)位置決めされ得る。
【0018】
理解されるであろうように、図2では1つだけの撮像デバイスが示されているが、いくつかの実施形態では、飲料形成ステーション11は、1つ以上の撮像デバイスを有し得る。つまり、飲料形成ステーション11は、同一のカートリッジの複数の画像を取得するように構成され得る。例えば、飲料形成ステーションは、1つの実施形態においてカートリッジの上面および側面の画像を取得し得る。別の例では、飲料形成ステーションは、カートリッジの上面および底面の画像を取得し得る。飲料形成ステーションはまた、カートリッジの上面、底面、および側面の画像を取得し得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、撮像デバイス15は、デジタルカメラなどのカメラを含む。理解されるであろうように、他の適切な撮像デバイスもまた、カートリッジの画像を取得するために使用され得る。
【0020】
図2〜4に示されるように、撮像デバイス15は、制御装置16に動作可能に接続される。いくつかの実施形態では、制御装置16は、カートリッジがカートリッジ受け器23内にあるときにカートリッジの少なくとも一部分の画像を取得するために、撮像デバイス15を作動させる。いくつかの実施形態では、撮像デバイス15は、アクチュエータ24がカートリッジを少なくとも部分的に覆うように動かされているときに、カートリッジの画像を取得する。つまり、画像は、カートリッジ受け器の上部23aがカートリッジ1の上面にわたって移動されているときに、取得され得る。そのような実施形態では、撮像デバイス15は、カートリッジ受け器の上部23a上に配置され得るが、撮像デバイス15はまた、カートリッジ受け器の下部23b上に配置されてもよい。他の実施形態では、撮像デバイスは、飲料形成中に(例えば、カートリッジ受け器23が閉じられて、先行液体をカートリッジに注入するためにカートリッジの上面が注入針を介して穿孔された後で)画像を取得し得る。撮像デバイスはまた、飲料形成が完了したとき(例えば抽出サイクルの後)、またはアクチュエータがカートリッジを露呈するように動かされたときに、画像を取得し得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、撮像デバイス15は、取得される画像の質および一貫性を高めるために、照明要素を含む。例えば、図3に示されるように、撮像デバイス15は、画像センサ52の両側に取り付けられ(例えば、恒久的に取り付けられ)得る、2つの照明要素50を含み得る。この図では2つの照明要素が示されているが、他の実施形態では1つ以上の照明要素が使用され得る。理解されるであろうように、照明要素は、カートリッジ受け器の上部23a上に配置されているが、他の実施形態では、照明要素は、カートリッジ受け器の別の適切な部分に(例えば、カートリッジ受け器の側面に)配置され得る。いくつかの実施形態では、照明要素は、周辺光センサ、LED、または別の適切な照明要素を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、照明要素50は、カートリッジ蓋25からの反射を最小限に抑えかつ撮像デバイスの自動露出装置(例えば、カメラの自動露出装置)を使用して画像の質の釣り合いを取る、最適な角度に設定され得る。理解されるであろうように、これらの実施形態では、撮像デバイスの自動露出装置が使用されるが、他の実施形態では、別個の光センサが使用され得る。いくつかの実施形態では、照明要素50は、カートリッジ受け器23が開位置にあるときはいつでも使用可能とされ得る(例えば、カートリッジに光を当てる)。
【0023】
いくつかの実施形態では、制御装置は、トリガ機構に従って画像を取得するように撮像デバイス15を作動させ得る。いくつかの実施形態では、トリガ機構は、カートリッジ受け器の閉鎖を検出し、かつ、画像センサ52が蓋25に対して設定された角度に到達したときに蓋25の少なくとも一部分の画像を取得するように撮像デバイス15に命令する。例えば、撮像デバイス15は、画像センサがカートリッジ蓋25に対して直角に可能な限り接近したときに画像を取得するように構成され得る。そのような構成では、カートリッジ受け器は、完全に閉じられる必要はない。理解されるであろうように、いくつかの実施形態では、照明要素50は、カートリッジ受け器が完全に閉じられたときにオフになるように構成され得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、図3に示されるように、トリガ機構は、カートリッジ受け器が閉じられつつありかつカートリッジ受け器の少なくとも一部分(例えば、カートリッジ受け器の上部)が画像を取得するのに最適な角度に到達したときに画像取得を開始するために使用され得る。理解されるであろうように、いくつかの実施形態では、画像を取得するための最適な角度の範囲(例えば、最適範囲)が存在し得る。例えば、最適な角度の範囲は、約10°から約90°の間とされ得る。そのような実施形態では、最適な角度の範囲は、装置に(例えば、記憶装置に)保存され得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、飲料形成装置は、カートリッジ受け器の位置を検知する、ホール効果センサなどの第1のセンサ54を含み得る。例えば、第1のセンサは、カートリッジ受け器が最適な角度のうちの1つに位置しているときに作動される機械スイッチであってもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、トリガ機構が、カートリッジ受け器が上方向において最適範囲を通過したことを第1のセンサ54が検知したときに撮像デバイスが画像を取得することを可能にするように、準備され得る。そのような実施形態では、トリガ機構は、その後でカートリッジ受け器が下方向において最適範囲を通過したことを第1のセンサ54が検知したときに(例えば、カートリッジ蓋25の少なくとも一部分の)画像取得を開始し得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、撮像デバイスは、トリガ機構が準備されなかった場合のバックアップとして機能し得る、加速度計などの第2のセンサ56を含む。例えば、使用者がカートリッジ受け器を浅く開き、その結果カートリッジ受け器の少なくとも一部分が最適範囲に入らなかった(そして第1のセンサによって検知されなかった)場合に、トリガ機構が準備されないことがある。理解されるであろうように、そのような実施形態では、トリガ機構が最初に準備されなかった場合、トリガ機構はその後で画像取得を開始することができない。いくつかの実施形態では、トリガ機構は、第2のセンサ56がカートリッジ受け器の方向の変化を検出したときに、準備され得る。先の実施形態と同様に、トリガ機構は、いったん準備されると、カートリッジ受け器が続いて下方向において最適範囲を通過したときに、画像取得を開始し得る。
【0028】
別の態様によれば、飲料形成装置は、カプセル画像データを遠隔コンピュータに転送するように構成される。例えば、図4に示されるように、装置100は、ネットワーク32を介して遠隔コンピュータ30にデータを転送し得る。いくつかの実施形態では、遠隔コンピュータは、カプセル画像データ(例えば、復号されていないカプセル画像データ)を受信するように構成された通信インターフェースを含む。遠隔コンピュータはまた、データ(例えば、復号された印)を保存するように構成された記憶装置を含み得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、制御装置16は、飲料調製サイクルが完了する途中または完了後に(例えば、抽出サイクル中または抽出サイクル後に)遠隔コンピュータ30にカプセル画像データを送信するように構成される。理解されるであろうように、制御装置16は、遠隔コンピュータ30にカプセル画像データを送信するように構成されたデータモジュールを含み得る。制御装置16はまた、飲料形成の完了後に飲料形成装置100の記憶装置にカプセル画像データを保存するように構成され、かつ、後になってカプセル画像データを記憶装置から遠隔コンピュータ30へ転送するように構成され得る。例えば、飲料形成装置がネットワーク接続性を有していない(例えば、イーサネット(登録商標)ケーブルが抜けている、または無線接続が中断されている)場合、制御装置16は、再確立されたネットワーク接続性を装置が有するまでカプセル画像データを保存するように、装置の記憶装置に命令し、再確立されたネットワーク接続性を装置が有した時点で、カプセル画像データが遠隔コンピュータ30に送信される。理解されるであろうように、いくつかの実施形態では、飲料形成装置は、カプセル画像データを記憶装置に保存するように構成され得ず、この場合、カプセル画像データは、飲料形成装置により(例えば、ネットワーク接続性が存在しない場合に)廃棄され得る。
【0030】
別の態様によれば、飲料形成装置は、飲料調製パラメータを取得して遠隔コンピュータ30に(例えば、制御装置16を介して)送信するように構成される。いくつかの実施形態では、制御装置は、カプセル画像データおよび飲料調製パラメータの両方を遠隔コンピュータ30に送信するように構成される。理解されるであろうように、他の実施形態では、制御装置16は、カプセル画像データだけ、または飲料調製パラメータだけを遠隔コンピュータ30に送信するように構成され得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、飲料形成装置によって記録される飲料調製パラメータは、曜日、時刻、調製された飲料のサイズ(例えば、体積)、水温、形成された飲料の濃さ(例えば、濃い、普通、薄い)、形成された飲料のタイプ、および/または他の装置設定(例えば、出力設定、飲料形成中に先行液体に空気か導入されたかどうか、飲料の炭酸化度合い、飲料の調製中の飲料調製機械の位置、または飲料の調製に関連する使用者の同一性)を含む。カプセル画像データと同様に、いくつかの実施形態では、制御装置16は、飲料形成サイクルの完了に応じて(例えば、抽出サイクル後に)飲料調製パラメータを遠隔コンピュータに送信するように構成される。他の実施形態では、飲料調製パラメータは、装置の記憶装置に保存されて、その後で遠隔コンピュータに送信され得る。さらに別の実施形態では、制御装置16は、装置がネットワークに接続されていない場合に飲料調製パラメータを廃棄するように構成され得る。
【0032】
さらに別の態様によれば、飲料形成装置100は、復号されていないカプセル画像データを遠隔コンピュータ(例えば、遠隔サーバ)に送信するように構成され、遠隔コンピュータは、カプセル画像データに保存された印を復号し、かつ、復号された印を保存する(例えば、カートリッジのタイプ、またはカートリッジ内の飲料原料を保存する)。つまり、いくつかの実施形態では、飲料形成装置は、それ自体ではカプセルの印を復号しない。むしろ、装置は、単純にカートリッジの一部分の画像を取得して、処理するための遠隔コンピュータに生のカプセル画像データを送信する。図4に示されるように、装置100は、ネットワーク32(例えば、インターネット)を介して、復号されていないカプセル画像データを遠隔コンピュータに送信し得る。
【0033】
他の実施形態では、装置100は、カプセルの印を復号するように構成され得る。例えば、図7に示されるように、飲料形成装置がネットワークに接続されていない場合、飲料形成装置は、カプセルの印を復号するように構成され得る。理解されるであろうように、そのような実施形態では、撮像デバイスは、画像復号器(例えば、バーコード読取り装置)を含み得る。そのような実施形態では、いったんネットワーク接続性が再確立されると、復号された印は、遠隔コンピュータに送信され得る。
【0034】
図4に戻り参照すると、遠隔コンピュータはまた、ネットワークに接続され得る。図示のように、飲料形成装置は、遠隔コンピュータとの(ネットワーク32を介した)1方向性の通信を有し得る。つまり、装置は、遠隔コンピュータと通信することができるが、遠隔コンピュータからの通信を受信することができない。そのような場合、遠隔サーバは、使用者に(例えば、使用者の電話または電子メールに)直接通信を送信するように構成され得る。飲料形成装置はまた、遠隔コンピュータとの2方向性の通信を有する(例えば、遠隔コンピュータに通信を送信するとともに遠隔コンピュータから通信を受信する)ように構成され得る。例えば、遠隔コンピュータは、装置のユーザインターフェース上に表示される伝達事項を使用者に送信し得る。他の実施形態では、遠隔サーバは、復号された印(例えば、飲料調製パラメータ)を装置100に送り返すことができ、次いで装置100は、飲料を調製するためにパラメータを使用することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、飲料形成装置100は、無線接続34aを介してネットワーク32に接続されるが、他の実施形態では、装置100は、有線接続34bを介して(例えば、イーサネットケーブルを介して)接続され得る。そのような実施形態では、装置は、使用者のモデムまたは無線ルータを介してネットワーク32に接続し得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、飲料形成装置は、装置がネットワーク32に無線で接続することを可能にする、内蔵無線カードを有し得る。飲料形成装置100はまた、装置がネットワーク32との無線接続を確立することを可能にする、無線アダプタ(例えば、ドングル)に接続され得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、使用者は、飲料形成装置をネットワークに(例えば、装置がカプセル画像データを遠隔コンピュータに送信することができるように)接続する。1つの例では、使用者は、イーサネットケーブルを装置上のポートに差し込むことにより、装置をネットワーク32に接続する。別の例では、使用者は、無線接続性を有効にすることにより、飲料形成装置をネットワーク32に接続する。つまり、使用者は、ネットワーク32への装置の無線接続を有効にするために、周辺デバイス(例えば、スマートフォン)を使用することができる。そのような実施形態では、使用者は、無線接続を設定する方法に関する指示および/または飲料形成装置へのロードのためのソフトウェアを含むスマートフォンアプリケーションを使用することができる。他の実施形態では、使用者は、単純に飲料形成装置上のボタンを押すことにより、無線接続性を有効にする。
【0038】
いくつかの実施形態によれば、使用者は、飲料形成装置がネットワークを介して遠隔コンピュータに情報(例えば、カプセル画像データおよび/または飲料調製パラメータ)を送信することを可能にするように、選択することができる。そのような実施形態では、使用者は、使用者の周辺デバイスのアプリケーション(例えば、スマートフォンのアプリケーション)をダウンロードすることにより、および/または使用者の名前、電話番号、電子メールアドレス、いつ装置を購入したか、などをフォームに記入することにより、選択することができる。
【0039】
図5に示されるように、飲料形成装置は、槽152に液体を供給する液体供給部13を含む。いくつかの実施形態では、液体供給部は、液体が水源Wから(例えば、弁151を介して)槽152に送り込まれるのを監視するために、センサ159を含む。いくつかの実施形態では、センサ159は、圧力センサである。槽152の通気を行うために開閉され得る通気口155、水源Wと槽152との間の導管での逆流を防ぐことができる逆止め弁もしくは他の流れ制御装置、または他の特徴などの、他の任意選択の特徴が含まれ得る。この実施形態では、通気口155は、制御装置16によって制御されないが、液体の送達を可能にするために、槽152を充填するための通気および槽152内の圧力上昇を可能にするのに適切なサイズの開口部を有して常に開いている。また、槽152に提供される液体の量の制御は、定められた期間にわたって弁151を開くこと、所定の時間にわたってポンプを運転すること、槽152に入る液体の流量または体積を(例えば、流量計を使用して)検出すること、所望のサイクル数にわたってポンプを作動させること(サイクル毎に既知の体積の液体を送達するようにポンプが構成されている場合など)、圧力センサを使用して槽152内の圧力上昇を検出すること、または任意の他の実行可能な技法を使用することなどの、他の方法で行われてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、液体調節器(liquid conditioner)は、調節される液体を保持するための槽を含み、液体供給部は、槽内の液位を検出するための液面センサを含む。いくつかの実施形態では、液体調節器は、液体を加熱するように構成された加熱器を含み、装置は、槽内の液体を強制的に飲料形成ステーションに流入させるために、槽を加圧するように構成された空気ポンプをさらに含む。図5に示されるように、槽152内の液体は、加熱要素153によって加熱されてもよく、加熱要素153の動作は、温度センサからの入力または他の適切な入力を使用して制御装置16によって制御される。当然ながら、液体の加熱は必須ではなく、代わりに(またはさらに)、装置100は、他の方法で液体を調節するために、液体を冷却するための冷却機、液体に炭酸ガスを注入するための炭酸ガス注入器(carbonator)、または他のシステムを含み得る。この実施形態では、槽152内の液体は、導管156を介して飲料形成ステーション11に分注され得る。液体は、槽152内に空気を送り込んで槽を加圧しそして液体を飲料形成ステーション11への導管156内に流し込むように動作する空気ポンプ154により、槽152から排出され得る。この場合もやはり、液体は、弁を開いて追加の加熱されていない液体を槽152に送り込み、それにより水を槽152から出して導管156に入れることなどの、他の方法で槽152から飲料形成ステーション11へ流されてもよい。槽152へ送達された液体の量、したがって飲料形成ステーション11へ送達された液体の量を測定するために、流れセンサまたは他の適切なデバイスが使用されてもよい。あるいは、追加の液体を槽152に送り込むため、または液体を槽152から形成ステーション11へ圧送するために、ポンプが使用されてもよい。例えば、指定された量の液体を液体供給源Wから槽152へ送達するようにポンプを動作させることにより、指定された量の液体が槽152へ送達されてもよく、例えば、膜ポンプが1回のポンプ行程につき5mlを送達し、したがって20回のポンプサイクルにわたってポンプを動作させることにより100mlの液体が槽152へ送達されてもよい。液体は、任意の適切な圧力、例えば1〜2psi、30〜50psi、またはより高い圧力で、飲料形成ステーション11に導入され得る。この実施形態では、導管156は槽152内に延在するものとして示されているが、導管156は、他の適切な方法で配置され得る。例えば、導管156への加熱槽152の出口は、槽152の最上部に配置されてもよく、または他の方法で配置されてもよい。導管156は、例えば形成ステーション11からの槽導管156内での逆流を防ぐのを支援するために、逆止め弁または他の流れ制御装置を含み得る。
【0041】
図6に示されるように、別の態様によれば、飲料を形成する方法500が開示される。いくつかの実施形態では、方法は、飲料形成ステーションのカートリッジ保持器にカートリッジを受け入れて撮像デバイスを介してカートリッジの一部分の画像を取得するステップ502を含む。カートリッジの一部分の画像を取得するステップは、印を付けたカートリッジの部分(例えば、文字列および/またはバーコードを有するカートリッジの蓋)の画像を取得するステップを含み得る。他の実施形態では、カートリッジの一部分の画像を取得するステップは、カートリッジの蓋全体の画像を取得するステップを含み得る。カートリッジの一部分の画像を取得するステップはまた、カートリッジの側面および底面のうちの少なくとも一方の一部分を取得するステップを含み得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、方法は、飲料調製パラメータ(例えば、日付、時刻、飲料のサイズ、飲料調製温度、など)を取得するステップ504をさらに含む。
【0043】
飲料形成機械がネットワークに接続されている場合(ステップ506)、方法は、カプセル画像データを(例えば、事前に復号することなしに)遠隔コンピュータ(例えば、遠隔サーバ)に送信するステップ508を含み得る。方法はまた、飲料形成機械を介して飲料調製パラメータを遠隔コンピュータに送信するステップ510を含み得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、飲料形成機械がネットワークに接続されていない場合、方法は、カプセル画像データおよび/または飲料調製パラメータを装置の記憶装置に保存するステップと、装置がネットワーク接続性を再び確立したときにカプセル画像データおよび/または飲料調製パラメータを送信するステップとを含み得る。理解されるであろうように、方法はまた、装置がネットワークに接続されていない場合にカプセル画像データおよび/または飲料調製パラメータを廃棄するステップを含み得る。
【0045】
他の実施形態では、図7に示されるように、飲料形成装置がネットワークに接続されていない場合(ステップ506)、方法は、飲料形成装置において(例えば、撮像デバイス内のバーコード読取り装置などの画像復号器を介して)カプセルの印を復号するステップ516を含み得る。理解されるであろうように、方法は、復号された印をネットワーク接続性が再確立されるまで装置の記憶装置に保存するステップを含み得る。他の実施形態と同様に、装置は、装置が再びネットワークに接続されたら(ステップ506)復号された印および/または飲料調製パラメータを遠隔コンピュータに送信する(ステップ518)ように構成され得る。
【0046】
図6に戻り参照すると、いくつかの実施形態では、いったん遠隔コンピュータがカプセル画像データ(例えば、復号されていないデータ)を受信すると、コンピュータは、画像復号器(例えば、OCRソフトウェア)を介して画像を処理しかつカプセル画像データ内の印を復号して、カートリッジの特性を判定する(ステップ512)。例えば、印は、装置によって調製される飲料のタイプ、および/またはカートリッジの銘柄を含み得る。復号された情報は、遠隔コンピュータに(例えば、使用者のプロファイル下のデータベースに)保存される。
【0047】
理解されるであろうように、いくつかの実施形態では、遠隔コンピュータは、復号された情報(例えば、特定のタイプのカートリッジの特売があること)に基づいて使用者通知を送信する(ステップ514)ように構成され得る。いくつかの実施形態では、使用者通知は、使用者の電子メールアドレスに送信される(例えば、特売品を購入するためのリンク付きの)電子メールを含む。使用者通知はまた、装置のユーザインターフェース上に表示される伝達事項を含み得る。
【0048】
別の態様によれば、遠隔コンピュータは、使用者によって消費されたカプセルの数(例えば、使用されたカートリッジの数および/または使用されたカートリッジのタイプ)を追跡するように構成される。いくつかの実施形態では、遠隔コンピュータは、飲料形成装置がコンピュータに送信するカプセル画像データの数を追跡することにより、消費量を追跡し得る。つまり、遠隔コンピュータは、装置によって撮像されたカプセルの数を集計することができる。別の実施形態では、遠隔コンピュータは、復号された印から抽出された情報を集計することにより、消費量を追跡し得る。つまり、遠隔コンピュータは、使用者によって使用された各タイプのカプセルの数を計数することができる。さらに別の実施形態では、遠隔コンピュータは、最初にカプセルを識別することなしに(例えば、カートリッジの特性を知るために最初にカートリッジを撮像することなしに)消費量を追跡する。そのような実施形態では、使用者によって使用されたカートリッジの数は、飲料調製パラメータを使用して計算され得る。例えば、使用されたカートリッジの数は、飲料形成装置によって行われた飲料調製サイクルの回数から推定され得る。
【0049】
別の実施形態によれば、遠隔コンピュータは、使用者の消費およびこれまでの購入履歴に基づいて使用者のカプセル補充の必要性を判定するように構成される。いくつかの実施形態では、遠隔コンピュータは、いつ使用者の現在のカートリッジの備蓄が閾値(例えば、1週間分のカートリッジ数未満)を下回るかを判定することにより、いつ使用者がカプセル補充を必要とするかを判定する。いくつかの実施形態では、遠隔コンピュータは、消費者によって購入された(例えば、電子商取引ウェブサイトを介するなどして飲料形成装置製造業者から購入された)カートリッジの数と使用者によって消費されたカートリッジの数とを比較することにより、使用者の現在のカートリッジの備蓄(例えば、未使用のカートリッジの残数)を判定する。遠隔コンピュータはまた、残りのカートリッジの数が閾値を下回ったかどうかを判定し得る。遠隔コンピュータは、そのような計算を行うためにアルゴリズムを実行し得る。
【0050】
図8に示されるように、1つの実施形態では、アルゴリズム700は、以下のステップを含み得る。最初に、飲料形成装置製造業者のウェブサイトなどの商取引ウェブサイト上で使用者が購入したカートリッジの数(例えば、特定の種類のカートリッジの数)を追跡および計算する(ステップ702)。例えば、使用者の注文は、1箱当たりのカートリッジの数(例えば、1箱当たり12個のカートリッジ)に購入された箱の数を掛けることにより購入されたカートリッジの数を判定することで、追跡され得る。理解されるであろうように、この数は、使用者がすでにカートリッジの備蓄を有している場合には、購入された既存のカートリッジの数に加えられ得る。次に、装置を使用して飲料を形成するために消費されたカートリッジの数(例えば、特定の種類のカートリッジの数)を判定する(ステップ704)。前述のように、使用者によって消費されたカートリッジの数は、カプセル画像データを使用して抽出機によって使用されたカートリッジの数を追跡することにより、および/または飲料調製パラメータ(例えば、使用されたカートリッジの同一性に関する知識の有無に関わらず判定され得る)を集計することにより、計算され得る。次に、購入されたカートリッジの数から消費されたカートリッジの数を引いて、残りのカートリッジ(例えば、使用者の備蓄)の数を判定する(ステップ705)。最後に、残りのカートリッジ(例えば、電子商取引ウェブサイトにおいて使用者によって購入された残りの未使用のカートリッジ)の数が閾値を下回っているかどうかを判定する(ステップ706)。理解されるであろうように、閾値は、飲料形成装置を使用して1週間分の飲料を調製するのに必要とされるカートリッジの数であってもよい。いくつかの実施形態では、遠隔コンピュータは、使用者がカプセルを補充する必要があるときにそのことを使用者に通知するように構成される。つまり、使用者のカートリッジの備蓄(すなわち、使用されたカートリッジの数を差し引いた、購入されたカートリッジの数)が閾値を下回るときに、遠隔コンピュータは、使用者に通知(例えば、通信)を送信し得る。いくつかの実施形態では、使用者通知は、追加のカートリッジの購入の提案を伴う、使用者への電子メールを含む。使用者通知はまた、使用者がすでに自動カートリッジ配達を申し込んでいる場合には、カートリッジの発送が一定期間後に(例えば、1週間のうちに)行われるという、使用者への電子メールを含み得る。
【0051】
したがって、本発明の少なくとも1つの実施形態のいくつかの態様について説明してきたが、様々な変更、変形、および改良が当業者には容易に思い浮かぶであろうことが、理解されるべきである。そのような変更、変形、および改良は、本開示の一部であることが意図されており、また、本発明の精神および範囲に含まれることが意図されている。したがって、上述の説明、および図面は、ほんの一例にすぎない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】