(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-512132(P2019-512132A)
(43)【公表日】2019年5月9日
(54)【発明の名称】ノートパソコン
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20190412BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20190412BHJP
G06F 1/18 20060101ALI20190412BHJP
【FI】
G06F1/16 312E
G09F9/00 348Z
G06F1/16 312Z
G06F1/18 F
G06F1/18 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2018-544864(P2018-544864)
(86)(22)【出願日】2016年7月5日
(85)【翻訳文提出日】2018年8月24日
(86)【国際出願番号】KR2016007256
(87)【国際公開番号】WO2017146315
(87)【国際公開日】20170831
(31)【優先権主張番号】10-2016-0022970
(32)【優先日】2016年2月26日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】514182333
【氏名又は名称】ギガレーン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GIGALANE CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】キム イクソ
(72)【発明者】
【氏名】キム ビョンヨル
(72)【発明者】
【氏名】キム サンピル
(72)【発明者】
【氏名】チョ ビョンホン
(72)【発明者】
【氏名】イ ダヨン
(72)【発明者】
【氏名】ク ウォンソプ
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒョンジェ
(72)【発明者】
【氏名】ジュン ヒソク
【テーマコード(参考)】
5G435
【Fターム(参考)】
5G435AA17
5G435AA18
5G435EE43
5G435EE45
5G435EE47
5G435GG21
5G435LL08
(57)【要約】
本発明に係るノートパソコンは、メインボードと、一端が前記メインボードに連結された同軸ケーブルとを含む本体部と、ディスプレイ部であって、背面に設置されて前記同軸ケーブルの他端とその一端が結合されたフレキシブルプリント回路基板を具備し、前記本体部とヒンジ結合されたディスプレイ部とを含むことを特徴とする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインボードと、一端が前記メインボードに連結された同軸ケーブルとを含む本体部と、
背面に設置されてその一端が前記同軸ケーブルの他端と結合されたフレキシブルプリント回路基板を具備し、前記本体部とヒンジ結合されたディスプレイ部と
を含むことを特徴とするノートパソコン。
【請求項2】
前記ディスプレイ部は、
ディスプレイと、
前記ディスプレイ下部に位置し、前記同軸ケーブルの他端及び前記フレキシブルプリント回路基板の一端が結合される下部ベゼルと、
前記ディスプレイ上部に位置し、前記フレキシブルプリント回路基板の他端及びアンテナが連結される上部ベゼルと
を含むことを特徴とする請求項1に記載のノートパソコン。
【請求項3】
前記同軸ケーブル及び前記フレキシブルプリント回路基板は、コネクタ又ははんだから選択されるいずれか一つで連結され、
前記フレキシブルプリント回路基板は、「T」字形状に形成されたことを特徴とする請求項2に記載のノートパソコン。
【請求項4】
前記フレキシブルプリント回路基板の末端で左右方向に連結された第1のアンテナ及び第2のアンテナを更に含むことを特徴とする請求項3に記載のノートパソコン。
【請求項5】
前記フレキシブルプリント回路基板の末端で左右方向に延伸形成された第1のアンテナと及び第2のアンテナを更に含むことを特徴とする請求項3に記載のノートパソコン。
【請求項6】
前記ディスプレイ部背面にはそれぞれ一対の前記第1のアンテナ及び第2のアンテナを備える一対の前記フレキシブルプリント回路基板が設置され、
前記一対の第1のアンテナは、近距離通信信号を送受信し、
前記一対の第2のアンテナは、無線移動通信信号を送受信し、且つ前記一対の第1のアンテナの間に設置されることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のノートパソコン。
【請求項7】
前記フレキシブルプリント回路基板は、
第1の信号ラインを含む第1の基板部と、前記第1の信号ラインと平行する第2の信号ラインを含む第2の基板部が、遮蔽部を介して同一平面上に配置されることを特徴とする請求項1に記載のノートパソコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノートパソコンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、携帯電話、タブレットPC、ノートブック等の携帯用無線端末は、本体部と、ディスプレイ部とを含む。
【0003】
図1は、携帯用無線端末のうち一般的なノートブックを示した図面であり、
図2は、
図1のA−A断面図である。
【0004】
図1及び
図2に図示されたように、ノートブックは、本体部1と、ディスプレイ部2とを含む。この時、本体部1は、キーボード1a、タッチパネル1b及びメインボード(図示略)等を含み、ディスプレイ部2は、液晶等で構成されるディスプレイ2aと、このようなディスプレイ2a周辺に枠を形成するベゼル2bとを含み、本体部1と、ディスプレイ部2は、ヒンジ結合される。
【0005】
一方、最近、ノートブックデザイン改善のために、ベゼル2bの面積を縮小してディスプレイ2aの面積を広くするための技術開発が行われている。
【0006】
しかし、ベゼル2bには、ワイファイ(Wi―Fi)、LTE等のRF信号をアンテナからメインボードに伝送する同軸ケーブル3が位置している。これにより、従来のノートブックは、同軸ケーブル3及びこのような同軸ケーブル3を固定するための固定物4等により、ベゼル2bの面積を縮小し難い問題点があった。
【0007】
本発明者は、上述した従来のノートブック等の携帯用無線端末の問題点を認識し、ディスプレイ部2に同軸ケーブル3ではないフレキシブルプリント回路基板を設置することによって、ベゼル2bの面積を最小化しながらも、ディスプレイ2aの面積を最大化できるという点に着目して、ノートブック等の携帯用無線端末に最適化されたフレキシブルプリント回路基板を導き出した。
【0008】
上記した背景技術として説明された事項は、ただ本発明の背景に対する理解増進のためのものであり、この技術分野における通常の知識を有する者に既に知られている従来技術に該当することを認めることとして受け入れるべきではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、本体部に同軸ケーブルを適用し、ディスプレイ部の背面にフレキシブルプリント回路基板を適用して、ディスプレイの面積拡大及び薄い厚さを実現し、このため、複数個の信号ラインが並んで平面配列されて薄い厚さを実現しながらも、信号干渉及び信号損失を最小化したフレキシブルプリント回路基板が適用されたノートパソコンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的を達成するための本発明のノートパソコンは、(1)メインボードと、(2)一端が前記メインボードに連結された同軸ケーブルとを含む本体部と、(3)背面に設置されてその一端が前記同軸ケーブルの他端と結合されたフレキシブルプリント回路基板を具備し、前記本体部とヒンジ結合されたディスプレイ部とを含む。
【0011】
前記ディスプレイ部は、(1)ディスプレイと、(2)前記ディスプレイ下部に位置し、前記同軸ケーブルの他端及び前記フレキシブルプリント回路基板の一端が結合される下部ベゼルと、(3)前記ディスプレイ上部に位置し、前記フレキシブルプリント回路基板の他端及びアンテナが連結される上部ベゼルとを含むことができる。
【0012】
前記同軸ケーブルと前記フレキシブルプリント回路基板は、コネクタ、はんだから選択されるいずれか一つで連結され、前記フレキシブルプリント回路基板は、「T」字形状に形成されることが可能である。
【0013】
前記フレキシブルプリント回路基板の末端で左右方向に連結された第1のアンテナと及び第2のアンテナを更に含むことができる。
【0014】
前記フレキシブルプリント回路基板の末端で左右方向に延伸形成された第1のアンテナ及び第2のアンテナを更に含むことができる。
【0015】
前記ディスプレイ部の背面にはそれぞれ一対の前記第1のアンテナ及び第2のアンテナを備える一対の前記フレキシブルプリント回路基板が設置され、前記一対の第1のアンテナは、近距離通信信号を送受信し、前記一対の第2のアンテナは、無線移動通信信号を送受信し、且つ前記一対の第1のアンテナの間に設置されることが可能である。
【0016】
前記フレキシブルプリント回路基板は、第1の信号ラインを含む第1の基板部と、前記第1の信号ラインと平行する第2の信号ラインを含む第2の基板部が、遮蔽部を介して同一平面上に配置されることが可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、以下のような多様な効果を具現化することができるようになる。
【0018】
第1に、ベゼルの大きさを最小化することによって、ディスプレイの広いノートパソコンを具現できる利点がある。
【0019】
第2に、フレキシブルプリント回路基板及び同軸ケーブルを利用して、組み立ての容易なノートパソコンを具現できる利点がある。
【0020】
第3に、フレキシブルプリント回路基板の長さが最小化されるので、信号損失を最小化できることは勿論、原価を削減できる利点がある。
【0021】
第4に、アンテナがディスプレイ部上部両側末端に配置されて、安定的に信号を受信できる利点がある。
【0022】
第5に、ディスプレイ部の厚さを最小化できる利点がある。
【0023】
第6に、第1の信号ラインと第2の信号ラインの間に発生し得る信号干渉を最小化できる利点がある。
【0024】
第7に、信号損失を最小化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図3】本発明のノートパソコンに適用されるフレキシブルプリント回路基板の外観を示した図面である。
【
図4】本発明のノートパソコンの一実施例を示した図面である。
【
図5】(a)は、本発明に係るノートパソコンのディスプレイ拡張効果を示した図面である。(b)は、本発明に係るノートパソコンのディスプレイ拡張効果を示した図面である。
【
図6】(a)は、本発明のノートパソコンに適用されるフレキシブルプリント回路基板の他の外観を示した図面である。(b)は、本発明に係るノートパソコンのディスプレイ拡張効果を示した図面である。
【
図7】本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第1実施例の断面図である。
【
図8】本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第2実施例の断面図である。
【
図9】本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第3実施例の断面図である。
【
図10】本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第4実施例の断面図である。
【
図11】(a)及び(b)は、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板のビアホールの相異なる実施例を示した図面である。
【
図12】(a)及び(b)は、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板のグラウンドホールの相異なる実施例を示した図面である。
【
図13】(a)、(b)、(c)及び(d)は、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第1実施例乃至第4実施例にグラウンドホールを形成した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の目的、特定の長所及び新規な特徴は、添付された図面と関連される以下の詳細な説明及び実施例からより明白になる。本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付加するにあたって、同一構成要素に限っては、たとえ異なる図面上に示されても可能な限り同一番号を有するようにするということを留意すべきである。なお、第1、第2等の用語は、多様な構成要素を説明するのに使用されることができるが、前記構成要素は、前記用語により限定されるべきではない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。なお、本発明を説明するにあたって、関連された公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明確化し得ると判断される場合、その詳細な説明は、省略する。
【0027】
以下、添付された図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明することにする。
【0028】
図3乃至
図5に図示されたように、本発明のノートパソコンは、本体部100と、ディスプレイ部200とを含む。
【0029】
本体部100は、メインボードMと、一端がメインボードMに連結された同軸ケーブル110とを含み、ディスプレイ部200は、フレキシブルプリント回路基板210を含む。この時、フレキシブルプリント回路基板210は、ディスプレイ部200の背面に設置され、その一端は、同軸ケーブル110の他端と結合される。
【0030】
本体部と、ディスプレイ部200は、ヒンジ結合されることが好ましい。この時、ディスプレイ部200は、ディスプレイ220と、下部ベゼル240と、上部ベゼル230とを含むことができる。
【0031】
下部ベゼル240は、ディスプレイ220下部に位置し、このような下部ベゼル240で、同軸ケーブル110及びフレキシブルプリント回路基板210の一端が結合される。
【0032】
上部ベゼル230は、ディスプレイ220上部に位置し、このような上部ベゼル230で、フレキシブルプリント回路基板210の他端及びアンテナ212、214が連結される。
【0033】
このように、本発明のノートパソコンは、同軸ケーブル110ではないフレキシブルプリント回路基板210がディスプレイ部200の背面に配置される。これにより、本発明のノートパソコンは、ディスプレイ部200の側面に位置するベゼル領域を最小化し、ディスプレイ220領域に拡張できる利点がある。
【0034】
即ち、フレキシブルプリント回路基板210は、同軸ケーブル110と違って、固定物が不要で、その厚さを最小化でき、ディスプレイ220の背面に設置可能であるため、より広いディスプレイ220の具現化は勿論、より薄い厚さのノートパソコンの具現化が可能である。
【0035】
なお、メインボードMと、アンテナ212、214の連結は、同軸ケーブル110又はフレキシブルプリント回路基板210のうち一つを媒介として連結するのが一般的であるが、本発明に係るノートパソコンは、フレキシブルプリント回路基板210及び同軸ケーブル110を同時に適用することによって、ヒンジ等の狭小な空間において組み立てが容易であり、フレキシブルプリント回路基板210の長さを最小化して信号損失を減少でき、原価を削減できる。
【0036】
一方、本体部100に位置する同軸ケーブル110と、ディスプレイ220の背面に位置するフレキシブルプリント回路基板210は、コネクタC又ははんだから選択されるいずれか一つで連結される。この時、フレキシブルプリント回路基板210は、「T」字形状に形成することが可能であり、両末端には、第1のアンテナ212及び第2のアンテナ214が連結されることが可能である。
【0037】
このようなフレキシブルプリント回路基板210は、一対がディスプレイ部200の背面に設置され、且つ第1のアンテナ212及び第2のアンテナ214も、それぞれ一対ずつ備えられる。特に、一対の第1のアンテナ212は、Wi―Fi等の近距離通信信号を送受信し、一対の第2のアンテナ214は、3G、4G等の無線移動通信信号を送受信することが好ましい。
【0038】
この時、一対の第1のアンテナ212は、上部ベゼル230の両末端にそれぞれ設置され、一対の第2のアンテナ214は、それぞれ相互に一定間隔離隔されて上述した一対の第1のアンテナ212の間に設置されることが可能である。この場合、本発明に係るノートパソコンは、第1のアンテナ212と第2のアンテナ214の間に発生し得る信号干渉が最小化されて、安定的に信号を受信できる。
【0039】
なお、第1のアンテナ212と第2のアンテナ214の信号干渉を最小化するために、フレキシブルプリント回路基板210の両末端の長さのうち、第1のアンテナ212が連結される末端の長さは、第2のアンテナ214と連結される末端の長さより長いことが好ましい。
【0040】
図6の(a)及び(b)に図示されたように、本発明のノートパソコンのフレキシブルプリント回路基板は、その末端で左右方向に延伸形成された第1のアンテナ212及び第2のアンテナ214を更に含むことができる。これは、フレキシブルプリント回路基板210末端に、第1のアンテナ212及び第2のアンテナ214が一体化されたものであり、これによって、上述した上部ベゼル230領域を最小化でき、全体的にディスプレイ220の面積が広くなる利点がある。
【0041】
この時、第1のアンテナ212と第2のアンテナ214の信号干渉を最小化するために、フレキシブルプリント回路基板210を「Γ」形状に形成して、第2のアンテナ214が延伸形成された位置を、第1のアンテナ212が延伸形成された位置よりもフレキシブルプリント回路基板210の垂直方向中心からより遠く配置させることが好ましい。
【0042】
以下では、本発明のノートパソコンに適用されるフレキシブルプリント回路基板の構成について具体的に説明する。以下で説明されるフレキシブルプリント回路基板は、ノートパソコンの厚さを最小化するためである。
【0043】
図7は、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第1実施例の断面図を示したものである。
【0044】
図7に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板は、第1の基板部10と、第2の基板部20と、遮蔽部30とを含む。
【0045】
第1の基板部10及び第2の基板部20は、遮蔽部30を介して同一平面上に配置される。これにより、第1の基板部10に形成された第1の信号ラインT1と、第2の基板部20に形成された第2の信号ラインとは、相互に平行に配置される。
【0046】
このように、第1の基板部10及び第2の基板部20が同一平面上に配置されるので、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板は、薄い厚さに具現されることができ、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2が遮蔽部30を介して位置するので、相互信号干渉による信号損失を最小化できる。
【0047】
本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板は、第1の誘電体層E1、第2の誘電体層E2、一対の第1の側面グラウンドS1、一対の第2の側面グラウンドS2、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2を含むことができる。
【0048】
第1の誘電体層E1及び第2の誘電体層E2は、相互に上下方向に一定間隔離隔されて平行に位置し、互いに対応される形状に形成される。
【0049】
第1の誘電体層E1の底面には、一対の第1の側面グラウンドS1が相互に一定間隔離隔されて積層され、第2の誘電体層E2の平面には、一対の第2の側面グラウンドS2が相互に一定間隔離隔されて積層される。
【0050】
第1の誘電体層E1の底面と第2の誘電体層E2の平面とは、互いに対向し、一対の第1の側面グラウンドS1の底面と一対の第2の側面グラウンドS2の平面もまた互いに対向し且つ上下方向に相互に一定間隔離隔されて位置する。
【0051】
第1の中心グラウンドC1は、第1の誘電体層E1の底面に積層され、且つ一対の第1の側面グラウンドS1の間に位置し、第2の中心グラウンドC2は、第2の誘電体層E2の平面に積層され、且つ一対の第2の側面グラウンドS2の間に位置する。このような第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2は、互いに対応される形状に形成され、上下方向に一定間隔離隔されて相互に平行に位置する。
【0052】
上述したように、第1の信号ラインT1が形成された第1の基板部10と、第2の信号ラインT2が形成された第2の基板部20は、遮蔽部30を介して同一平面上に位置する。このとき、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2が位置する領域を基準として一側領域を第1の基板部10、他側領域を第2の基板部20とそれぞれ定義することが可能である。なお、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2が位置する領域を遮蔽部30と定義することが可能である。
【0053】
このとき、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2は、遮蔽部30領域は勿論、第1の基板部10及び第2の基板部20領域まで延伸形成されることができる。
【0054】
第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2は、上述した第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2を介して位置し、第1の信号ラインT1と第2の信号ラインT2の間に発生し得る信号干渉を防止できる利点がある。
【0055】
一方、
図7で、第1の信号ラインT1が第2の誘電体層E2の平面に形成され、第2の信号ラインT2が第1の誘電体層E1の底面に形成されることとして図示されたが、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2の配置構造を、設計者の意図に従って多様に変更することができる。
【0056】
第1の誘電体層E1の底面及び第2の誘電体層E2の平面、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2の互いに対向する面、第1の側面グラウンドS1及び第2の側面グラウンドS2の互いに対向する面、第1の信号ラインT1と第1の誘電体層E1とが互いに対向する面、第2の信号ラインT2と第2の誘電体層E2とが互いに対向する面は、結合部Pを媒介として相互に結合される。
【0057】
結合部Pは、高温のプレス結合時に変形された誘電体層や、ボンディングシート等の多様な接着媒介物であってもよく、このような結合部Pの構成を、設計者の意図に従って多様に変形して応用することができる。
【0058】
図8に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第2実施例は、結合部Pの設置領域以外は、上述した第1実施例と同じである。
【0059】
第2実施例を説明するにあたって、結合部Pを除いた他の構成要素に対する説明は、上述した第1実施例に対する説明で代替し、以下では、第1実施例と相異なる結合部Pの設置領域を中心として説明する。
【0060】
結合部Pは、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2が空気層に露出できるように設置される。即ち、第1の側面グラウンドS1及び第2の側面グラウンドS2が対向する領域、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2が対向する領域のみが結合部Pを媒介として結合される。
【0061】
第1の誘電体層E1及び第2の誘電体層E2が互いに対向する面の間には、空気層が形成されて、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2が誘電率の低い空気層に露出され、キャパシタンスが低くなって信号損失を最小化できる。
【0062】
一方、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板は、上述した第1実施例及び第2実施例のように、2層誘電体層構造を適用することができるが、後述する第3実施例及び第4実施例のように、3層誘電体層構造を適用してもよい。
【0063】
フレキシブルプリント回路基板の第3実施例及び第4実施例もまた第1の基板部10及び第2の基板部20が遮蔽部30を介して同一平面上に位置するものであり、以下では、その具体的な構成に対して説明することにする。
【0064】
図9に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第3実施例は、第1の誘電体層E1、第2の誘電体層E2、第3の誘電体層E3、一対の第1の側面グラウンドS1、一対の第2の側面グラウンドS2、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2を含む。
【0065】
第1の誘電体層E1を中心として上方に一定間隔離隔されて第2の誘電体層E2が位置し、下方に一定間隔離隔されて第3の誘電体層E3が位置し、第1の誘電体層E1、第2の誘電体層E2及び第3の誘電体層E3は、それぞれ相互に平行に互いに対応される形状に形成される。
【0066】
なお、第1の誘電体層E1の平面には、一対の第1の側面グラウンドS1が相互に一定間隔離隔されて積層され、第1の誘電体層E1の底面には、一対の第2の側面グラウンドS2が相互に一定間隔離隔されて積層される。
【0067】
第1の側面グラウンドS1及び第2の側面グラウンドS2は、同一形状及び同一面積に形成されることが可能であり、これを、設計者の意図に従って多様に変形して使用することができる。
【0068】
第1の中心グラウンドC1は、上述した一対の第1の側面グラウンドS1の間に位置し、且つ第1の誘電体層E1の平面に積層され、第2の中心グラウンドC2は、上述した一対の第2の側面グラウンドS2の間に位置し、且つ第1の誘電体層E1の底面に積層される。
【0069】
第1実施例及び第2実施例で説明したように、第3実施例において、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2が位置する領域を基準として一側領域を第1の基板部10、他側領域を第2の基板部20とそれぞれ定義することが可能である。なお、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2が位置する領域を遮蔽部30と定義することが可能である。
【0070】
このとき、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2を、遮蔽部30領域は勿論、第1の基板部10及び第2の基板部20領域まで延伸形成することができる。
【0071】
第1の信号ラインT1は、第1の誘電体層E1の一側に位置する第2の側面グラウンドS2と第2の中心グラウンドC2の間に位置し、第2の信号ラインT2は、第1の誘電体層E1他側に位置する第1の側面グラウンドS1と第1の中心グラウンドC1の間に位置する。即ち、第1の信号ラインT1と第2の信号ラインT2の間に発生し得る信号干渉は、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2により防止されることができる。
【0072】
なお、3層誘電体層構造を有する場合、フレキシブルプリント回路基板は、その上、下に位置する他部品により発生し得る信号干渉を遮蔽できる。
【0073】
一方、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第3実施例によれば、第1の誘電体層E1と第2の誘電体層E2とが対向する面、第1の中心グラウンドC1と第2の誘電体層E2とが対向する面、第1の側面グラウンドS1と第2の誘電体層E2とが対向する面、第2の信号ラインT2と第2の誘電体層E2とが対向する面は、それぞれ第1の結合部P1を媒介として結合される。なお、第1の誘電体層E1と第3の誘電体層E3とが対向する面、第2の中心グラウンドC2と第3の誘電体層E3とが対向する面、第2の側面グラウンドS2と第3の誘電体層E3とが対向する面、第1の信号ラインT1と第2の誘電体層E2とが対向する面は、それぞれ第2の結合部P2を媒介として結合される。
【0074】
第1の結合部P1及び第2の結合部P2は、高温のプレスで結合時に変形された誘電体層や、ボンディングシート等の多様な接着媒介物であってもよく、このような第1の結合部P1及び第2の結合部P2の構成を、設計者の意図に従って多様に変形して適用することができる。
【0075】
図10に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第4実施例は、第1の結合部P1及び第2の結合部P2の設置領域以外は、上述した第3実施例と同じである。
【0076】
第4実施例を説明するにあたって、第1の結合部P1及び第2の結合部P2を除いた他の構成要素に対する説明は、上述した第3実施例に対する説明で代替し、以下では、第3実施例と相異なる第1の結合部P1及び第2の結合部P2の設置領域を中心として説明する。
【0077】
本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第4実施例によれば、遮蔽部30を中心として、第1の基板部10は、遮蔽部30の一側に位置し、第2の基板部20は、遮蔽部30の他側に位置し、遮蔽部30領域の第1の中心グラウンドC1と第2の基板部20領域の第1の側面グラウンドS1の間には、第2の信号ラインT2が位置し、第1の基板部10領域の第2の側面グラウンドS2と遮蔽部30領域の第2の中心グラウンドC2の間には、第1の信号ラインT1が位置する。
【0078】
第1の結合部P1は、第1の誘電体層E1と第2の誘電体層E2の間に位置して、第1、2の誘電体層E1、E2を結合させ、第2の結合部P2は、第1の誘電体層E1と第3の誘電体層E3の間に位置して、第1、3の誘電体層E1、E3を結合させる。
【0079】
この時、第1の信号ラインT1が空気層に露出できるように、第2の結合部P2は、第1の基板部10の第1の信号ラインT1が設置された領域で除去される。なお、第2の信号ラインT2が空気層に露出できるように、第1の結合部P1は、第2の基板部20の第2の信号ラインT2が設置された領域で除去される。
【0080】
これをより詳細に説明すると、第1の基板部10領域で、第1の側面グラウンドS1と第2の誘電体層E2、第1の誘電体層E1と第2の誘電体層E2、第1の中心グラウンドC1と第2の誘電体層E2は、第1の結合部P1を媒介として結合され、遮蔽部30領域で、第1の中心グラウンドC1と第2の誘電体層E2もまた第1の結合部P1を媒介として結合される。この時、第2の基板部20領域では、第1の中心グラウンドC1と第2の誘電体層E2、第1の側面グラウンドS1と第2の誘電体層E2のみが第1の結合部P1を媒介として結合されて、第2の信号ラインT2が空気層に露出される。
【0081】
なお、第2の基板部20領域で、第2の側面グラウンドS2と第3の誘電体層E3、第1の誘電体層E1と第3の誘電体層E3、第2の中心グラウンドC2と第3の誘電体層E3は、第2の結合部P2を媒介として結合され、遮蔽部30領域で、第2の中心グラウンドC2と第3の誘電体層E3もまた第2の結合部P2を媒介として結合される。この時、第1の基板部10領域では、第2の中心グラウンドC2と第3の誘電体層E3、第2の側面グラウンドS2と第3の誘電体層E3のみが第2の結合部P2を媒介として結合されて、第1の信号ラインT1が空気層に露出される。
【0082】
このように、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2が誘電率の低い空気層に露出され、フレキシブルプリント回路基板は、キャパシタンスが低くなって、信号損失を最小化できる。
【0083】
一方、
図7乃至
図10に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板は、複数個のビアホールV1、V2、V3、V4が形成されることが可能である。
【0084】
図7及び
図8に図示されたように、2層誘電体層構造のフレキシブルプリント回路基板では、第1の誘電体層E1の平面に第1のグラウンド層G1が積層され、第2の誘電体層E2の底面に第2のグラウンド層G2が積層される。これにより、遮蔽部30を中心として一側に位置する第1の基板部10領域には、垂直方向に第1のビアホールV1が貫通形成され、遮蔽部30を中心として他側に位置する第2の基板部20領域では、垂直方向に第2のビアホールV2が貫通形成される。
【0085】
なお、遮蔽部30には、遮蔽部30を垂直方向に貫通し、且つ幅方向に一定間隔離隔されて形成された第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4が形成される。
【0086】
第1のビアホールV1及び第2のビアホールV2は、第1のグラウンド層G1、第1の誘電体層E1、第1の側面グラウンドS1、結合部P、第2の側面グラウンドS2、第2のグラウンド層G2を貫通することによって、第1の側面グラウンドS1、第2の側面グラウンドS2、第1のグラウンド層G1及び第2のグラウンド層G2を導通させる。
【0087】
第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4は、第1のグラウンド層G1、第1の誘電体層E1、第1の中心グラウンドC1、結合部P、第2の中心グラウンドC2、第2の誘電体層E2、第2のグラウンド層G2を貫通することによって、第1の中心グラウンドC1、第2の中心グラウンドC2、第1のグラウンド層G1及び第2のグラウンド層G2を導通させる。
【0088】
図9及び
図10に図示されたように、3層誘電体層構造のフレキシブルプリント回路基板にも、第1のビアホールV1、第2のビアホールV2、第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4が形成されることが可能である。この時、上述したように、第1のビアホールV1は、第1の基板部10領域、第2のビアホールV2は、第2の基板部20領域、第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4は、遮蔽部30領域に形成されることが可能である。
【0089】
第1のビアホールV1及び第2のビアホールV2は、第1のグラウンド層G1、第2の誘電体層E2、第1の結合部P1、第1の側面グラウンドS1、第1の誘電体層E1、第2の側面グラウンドS2、第2の結合部P2、第3の誘電体層E3、第2のグラウンド層G2を貫通することによって、第1の側面グラウンドS1、第2の側面グラウンドS2、第1のグラウンド層G1及び第2のグラウンド層G2を導通させる。
【0090】
第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4は、第1のグラウンド層G1、第2の誘電体層E2、第1の結合部P1、第1の中心グラウンドC1、第1の誘電体層E1、第2の中心グラウンドC2、第2の結合部P2、第3の誘電体層E3、第2のグラウンド層G2を貫通することによって、第1の中心グラウンドC1、第2の中心グラウンドC2、第1のグラウンド層G1及び第2のグラウンド層G2を導通させる。
【0091】
一方、
図11の(a)に図示されたように、第1のビアホールV1、第2のビアホールV2、第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4は、フレキシブルプリント回路基板の幅方向に同一ライン上に位置することが可能である。なお、
図11の(b)に図示されたように、第1のビアホールV1及び第3のビアホールV3は、幅方向に同一な第1のラインL1上に位置し、第2のビアホールV2及び第4のビアホールV4は、幅方向に同一な第2のラインL2上に位置し、且つ第1のラインL1及び第2のラインL2は、互いに入れ違いに形成されることが可能である。
【0092】
このように、複数個のビアホールV1、V2、V3、V4を形成する場合、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2の遮蔽効果を改善できる。これにより、複数個のビアホールV1、V2、V3、V4を交差形成する場合、フレキシブルプリント回路基板は、遮蔽部30に位置する第3のビアホールV3と第4のビアホールV4の間の間隔を狭めることができるため、遮蔽効果を極大化できる利点がある。
【0093】
一方、
図12の(a)に図示されたように、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2が相異なる層に形成されたレキシブルプリント回路基板で、上下方向に第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2に近接した位置に存在する第1のグラウンド層G1又は第2のグラウンド層G2には、四角形状のグラウンドホールHが形成されることが好ましい。
【0094】
図12の(b)に図示されたように、第1の信号ラインT1又は第2の信号ラインT2に近接した位置に存在する第1のグラウンド層G1又は第2のグラウンド層G2には、四角形状のグラウンドホールHを形成し、相対的に遠距離にある第1のグラウンド層G1又は第2のグラウンド層G2には、円形のグラウンドホールHを形成することが好ましい。この場合、フレキシブルプリント回路基板は、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2の面積が増加して、信号損失を最小化できる。
【0095】
図13の(a)乃至
図13の(d)は、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第1実施例乃至第4実施例にグラウンドホールHを形成した図面である。
【0096】
図13の(a)及び
図13の(b)に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第1実施例及び第2実施例にグラウンドホールHを形成する場合、第1の基板部10領域で、第1の信号ラインT1と近距離に位置する第2のグラウンド層G2には、四角形状のグラウンドホールHが形成され、第1の信号ラインT1と遠距離に位置する第1のグラウンド層G1には、円形状のグラウンドホールHが形成され、第2の基板部20領域で、第2の信号ラインT2と近距離に位置する第1のグラウンド層G1には、四角形状のグラウンドホールHが形成され、第2の信号ラインT2と遠距離に位置する第2のグラウンド層E2には、円形状のグラウンドホールHが形成される。
【0097】
図13の(c)及び
図13の(d)に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第3実施例及び第4実施例にグラウンドホールHを形成する場合、第1の基板部10領域で、第1の信号ラインT1と近距離に位置する第2のグラウンド層G2には、四角形状のグラウンドホールHが形成され、第1の信号ラインT1と遠距離に位置する第1のグラウンド層G1には、円形状のグラウンドホールHが形成され、第2の基板部20領域で、第2の信号ラインT2と近距離に位置する第1のグラウンド層G1には、四角形状のグラウンドホールHが形成され、第2の信号ラインT2と遠距離に位置する第2のグラウンド層E2には、円形状のグラウンドホールHが形成される。
【0098】
以上、本発明を具体的な実施例を通じて詳細に説明したが、これは、本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明に係るノートパソコンを限定するものではなく、本発明の技術的思想内で当該分野における通常の知識を有する者によりその変形又は改良を行うことが可能であることは明白である。
【0099】
本発明の単純な変形乃至変更は、いずれも本発明の領域に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は、添付された特許請求範囲により明らかになる。
【0100】
本発明は、本体部に同軸ケーブルを適用し、ディスプレイ部背面にフレキシブルプリント回路基板を適用してディスプレイ面積拡大及び薄い厚さを実現したノートパソコンを提供するものである。本発明は、特に、複数個の信号ラインが並んで平面配列されて薄い厚さを実現しながらも、信号干渉及び信号損失を最小化したフレキシブルプリント回路基板が適用されたノートパソコンを提供するものであり、産業上利用可能性がある。
【符号の説明】
【0101】
100 本体部
110 同軸ケーブル
200 ディスプレイ部
210 フレキシブルプリント回路基板
212 第1のアンテナ
214 第2のアンテナ
220 ディスプレイ
230 上部ベゼル
240 下部ベゼル
10 第1の基板部
20 第2の基板部
30 遮蔽部
E1 第1の誘電体層
E2 第2の誘電体層
E3 第3の誘電体層
G1 第1のグラウンド層
G2 第2のグラウンド層
S1 第1の側面グラウンド
S2 第2の側面グラウンド
C1 第1の中心グラウンド
C2 第2の中心グラウンド
T1 第1の信号ライン
T2 第2の信号ライン
P 結合部
P1 第1の結合部
P2 第2の結合部
V1 第1のビアホール
V2 第2のビアホール
V3 第3のビアホール
V4 第4のビアホール
L1 第1のライン
L2 第2のライン
H グラウンドホール
C コネクタ
M メインボード
【手続補正書】
【提出日】2018年8月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノートパソコンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、携帯電話、タブレットPC、ノートブック等の携帯用無線端末は、本体部と、ディスプレイ部とを含む。
【0003】
図1は、携帯用無線端末のうち一般的なノートブックを示した図面であり、
図2は、
図1のA−A断面図である。
【0004】
図1及び
図2に図示されたように、ノートブックは、本体部1と、ディスプレイ部2とを含む。この時、本体部1は、キーボード1a、タッチパネル1b及びメインボード(図示略)等を含み、ディスプレイ部2は、液晶等で構成されるディスプレイ2aと、このようなディスプレイ2a周辺に枠を形成するベゼル2bとを含み、本体部1と、ディスプレイ部2は、ヒンジ結合される。
【0005】
一方、最近、ノートブックデザイン改善のために、ベゼル2bの面積を縮小してディスプレイ2aの面積を広くするための技術開発が行われている。
【0006】
しかし、ベゼル2bには、ワイファイ(Wi―Fi)、LTE等のRF信号をアンテナからメインボードに伝送する同軸ケーブル3が位置している。これにより、従来のノートブックは、同軸ケーブル3及びこのような同軸ケーブル3を固定するための固定物4等により、ベゼル2bの面積を縮小し難い問題点があった。
【0007】
本発明者は、上述した従来のノートブック等の携帯用無線端末の問題点を認識し、ディスプレイ部2に同軸ケーブル3ではないフレキシブルプリント回路基板を設置することによって、ベゼル2bの面積を最小化しながらも、ディスプレイ2aの面積を最大化できるという点に着目して、ノートブック等の携帯用無線端末に最適化されたフレキシブルプリント回路基板を導き出した。
【0008】
上記した背景技術として説明された事項は、ただ本発明の背景に対する理解増進のためのものであり、この技術分野における通常の知識を有する者に既に知られている従来技術に該当することを認めることとして受け入れるべきではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、本体部に同軸ケーブルを適用し、ディスプレイ部の背面にフレキシブルプリント回路基板を適用して、ディスプレイの面積拡大及び薄い厚さを実現し、このため、複数個の信号ラインが並んで平面配列されて薄い厚さを実現しながらも、信号干渉及び信号損失を最小化したフレキシブルプリント回路基板が適用されたノートパソコンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的を達成するための本発明のノートパソコンは
、メインボードと
、一端が前記メインボードに連結された同軸ケーブルとを含む本体部と
、背面に設置されてその一端が前記同軸ケーブルの他端と結合されたフレキシブルプリント回路基板を具備し、前記本体部とヒンジ結合されたディスプレイ部とを含む。
【0011】
前記ディスプレイ部は
、ディスプレイと
、前記ディスプレイ下部に位置し、前記同軸ケーブルの他端及び前記フレキシブルプリント回路基板の一端が結合される下部ベゼルと
、前記ディスプレイ上部に位置し、前記フレキシブルプリント回路基板の他端及びアンテナが連結される上部ベゼルとを含むことができる。
【0012】
前記同軸ケーブルと前記フレキシブルプリント回路基板は、コネクタ、はんだから選択されるいずれか一つで連結され、前記フレキシブルプリント回路基板は、「T」字形状に形成されることが可能である。
【0013】
前記フレキシブルプリント回路基板の末端で左右方向に連結された第1のアンテナと及び第2のアンテナを更に含むことができる。
【0014】
前記フレキシブルプリント回路基板の末端で左右方向に延伸形成された第1のアンテナ及び第2のアンテナを更に含むことができる。
【0015】
前記ディスプレイ部の背面にはそれぞれ一対の前記第1のアンテナ及び第2のアンテナを備える一対の前記フレキシブルプリント回路基板が設置され、前記一対の第1のアンテナは、近距離通信信号を送受信し、前記一対の第2のアンテナは、無線移動通信信号を送受信し、且つ前記一対の第1のアンテナの間に設置されることが可能である。
【0016】
前記フレキシブルプリント回路基板は、第1の信号ラインを含む第1の基板部と、前記第1の信号ラインと平行する第2の信号ラインを含む第2の基板部が、遮蔽部を介して同一平面上に配置されることが可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、以下のような多様な効果を具現化することができるようになる。
【0018】
第1に、ベゼルの大きさを最小化することによって、ディスプレイの広いノートパソコンを具現できる利点がある。
【0019】
第2に、フレキシブルプリント回路基板及び同軸ケーブルを利用して、組み立ての容易なノートパソコンを具現できる利点がある。
【0020】
第3に、フレキシブルプリント回路基板の長さが最小化されるので、信号損失を最小化できることは勿論、原価を削減できる利点がある。
【0021】
第4に、アンテナがディスプレイ部上部両側末端に配置されて、安定的に信号を受信できる利点がある。
【0022】
第5に、ディスプレイ部の厚さを最小化できる利点がある。
【0023】
第6に、第1の信号ラインと第2の信号ラインの間に発生し得る信号干渉を最小化できる利点がある。
【0024】
第7に、信号損失を最小化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図3】本発明のノートパソコンに適用されるフレキシブルプリント回路基板の外観を示した図面である。
【
図4】本発明のノートパソコンの一実施例を示した図面である。
【
図5】(a)は、本発明に係るノートパソコンのディスプレイ拡張効果を示した図面である。(b)は、本発明に係るノートパソコンのディスプレイ拡張効果を示した図面である。
【
図6】(a)は、本発明のノートパソコンに適用されるフレキシブルプリント回路基板の他の外観を示した図面である。(b)は、本発明に係るノートパソコンのディスプレイ拡張効果を示した図面である。
【
図7】本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第1実施例の断面図である。
【
図8】本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第2実施例の断面図である。
【
図9】本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第3実施例の断面図である。
【
図10】本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第4実施例の断面図である。
【
図11】(a)及び(b)は、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板のビアホールの相異なる実施例を示した図面である。
【
図12】(a)及び(b)は、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板のグラウンドホールの相異なる実施例を示した図面である。
【
図13】(a)、(b)、(c)及び(d)は、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第1実施例乃至第4実施例にグラウンドホールを形成した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の目的、特定の長所及び新規な特徴は、添付された図面と関連される以下の詳細な説明及び実施例からより明白になる。本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付加するにあたって、同一構成要素に限っては、たとえ異なる図面上に示されても可能な限り同一番号を有するようにするということを留意すべきである。なお、第1、第2等の用語は、多様な構成要素を説明するのに使用されることができるが、前記構成要素は、前記用語により限定されるべきではない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。なお、本発明を説明するにあたって、関連された公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明確化し得ると判断される場合、その詳細な説明は、省略する。
【0027】
以下、添付された図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明することにする。
【0028】
図3乃至
図5に図示されたように、本発明のノートパソコンは、本体部100と、ディスプレイ部200とを含む。
【0029】
本体部100は、メインボードMと、一端がメインボードMに連結された同軸ケーブル110とを含み、ディスプレイ部200は、フレキシブルプリント回路基板210を含む。この時、フレキシブルプリント回路基板210は、ディスプレイ部200の背面に設置され、その一端は、同軸ケーブル110の他端と結合される。
【0030】
本体部
100と、ディスプレイ部200は、ヒンジ結合されることが好ましい。この時、ディスプレイ部200は、ディスプレイ220と、下部ベゼル240と、上部ベゼル230とを含むことができる。
【0031】
下部ベゼル240は、ディスプレイ220下部に位置し、このような下部ベゼル240で、同軸ケーブル110及びフレキシブルプリント回路基板210の一端が結合される。
【0032】
上部ベゼル230は、ディスプレイ220上部に位置し、このような上部ベゼル230で、フレキシブルプリント回路基板210の他端及びアンテナ212、214が連結される。
【0033】
このように、本発明のノートパソコンは、同軸ケーブル110ではないフレキシブルプリント回路基板210がディスプレイ部200の背面に配置される。これにより、本発明のノートパソコンは、ディスプレイ部200の側面に位置するベゼル領域を最小化し、ディスプレイ220領域に拡張できる利点がある。
【0034】
即ち、フレキシブルプリント回路基板210は、同軸ケーブル110と違って、固定物が不要で、その厚さを最小化でき、ディスプレイ220の背面に設置可能であるため、より広いディスプレイ220の具現化は勿論、より薄い厚さのノートパソコンの具現化が可能である。
【0035】
なお、メインボードMと、アンテナ212、214の連結は、同軸ケーブル110又はフレキシブルプリント回路基板210のうち一つを媒介として連結するのが一般的であるが、本発明に係るノートパソコンは、フレキシブルプリント回路基板210及び同軸ケーブル110を同時に適用することによって、ヒンジ等の狭小な空間において組み立てが容易であり、フレキシブルプリント回路基板210の長さを最小化して信号損失を減少でき、原価を削減できる。
【0036】
一方、本体部100に位置する同軸ケーブル110と、ディスプレイ220の背面に位置するフレキシブルプリント回路基板210は、コネクタC又ははんだから選択されるいずれか一つで連結される。この時、フレキシブルプリント回路基板210は、「T」字形状に形成することが可能であり、両末端には、第1のアンテナ212及び第2のアンテナ214が連結されることが可能である。
【0037】
このようなフレキシブルプリント回路基板210は、一対がディスプレイ部200の背面に設置され、且つ第1のアンテナ212及び第2のアンテナ214も、それぞれ一対ずつ備えられる。特に、一対の第1のアンテナ212は、Wi―Fi等の近距離通信信号を送受信し、一対の第2のアンテナ214は、3G、4G等の無線移動通信信号を送受信することが好ましい。
【0038】
この時、一対の第1のアンテナ212は、上部ベゼル230の両末端にそれぞれ設置され、一対の第2のアンテナ214は、それぞれ相互に一定間隔離隔されて上述した一対の第1のアンテナ212の間に設置されることが可能である。この場合、本発明に係るノートパソコンは、第1のアンテナ212と第2のアンテナ214の間に発生し得る信号干渉が最小化されて、安定的に信号を受信できる。
【0039】
なお、第1のアンテナ212と第2のアンテナ214の信号干渉を最小化するために、フレキシブルプリント回路基板210の両末端の長さのうち、第1のアンテナ212が連結される末端の長さは、第2のアンテナ214と連結される末端の長さより長いことが好ましい。
【0040】
図6の(a)及び(b)に図示されたように、本発明のノートパソコンのフレキシブルプリント回路基板は、その末端で左右方向に延伸形成された第1のアンテナ212及び第2のアンテナ214を更に含むことができる。これは、フレキシブルプリント回路基板210末端に、第1のアンテナ212及び第2のアンテナ214が一体化されたものであり、これによって、上述した上部ベゼル230領域を最小化でき、全体的にディスプレイ220の面積が広くなる利点がある。
【0041】
この時、第1のアンテナ212と第2のアンテナ214の信号干渉を最小化するために、フレキシブルプリント回路基板210を「Γ」形状に形成して、第2のアンテナ214が延伸形成された位置を、第1のアンテナ212が延伸形成された位置よりもフレキシブルプリント回路基板210の垂直方向中心からより遠く配置させることが好ましい。
【0042】
以下では、本発明のノートパソコンに適用されるフレキシブルプリント回路基板の構成について具体的に説明する。以下で説明されるフレキシブルプリント回路基板は、ノートパソコンの厚さを最小化するためである。
【0043】
図7は、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第1実施例の断面図を示したものである。
【0044】
図7に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板は、第1の基板部10と、第2の基板部20と、遮蔽部30とを含む。
【0045】
第1の基板部10及び第2の基板部20は、遮蔽部30を介して同一平面上に配置される。これにより、第1の基板部10に形成された第1の信号ラインT1と、第2の基板部20に形成された第2の信号ライン
T2とは、相互に平行に配置される。
【0046】
このように、第1の基板部10及び第2の基板部20が同一平面上に配置されるので、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板は、薄い厚さに具現されることができ、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2が遮蔽部30を介して位置するので、相互信号干渉による信号損失を最小化できる。
【0047】
本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板は、第1の誘電体層E1、第2の誘電体層E2、一対の第1の側面グラウンドS1、一対の第2の側面グラウンドS2、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2を含むことができる。
【0048】
第1の誘電体層E1及び第2の誘電体層E2は、相互に上下方向に一定間隔離隔されて平行に位置し、互いに対応される形状に形成される。
【0049】
第1の誘電体層E1の底面には、一対の第1の側面グラウンドS1が相互に一定間隔離隔されて積層され、第2の誘電体層E2の平面には、一対の第2の側面グラウンドS2が相互に一定間隔離隔されて積層される。
【0050】
第1の誘電体層E1の底面と第2の誘電体層E2の平面とは、互いに対向し、一対の第1の側面グラウンドS1の底面と一対の第2の側面グラウンドS2の平面もまた互いに対向し且つ上下方向に相互に一定間隔離隔されて位置する。
【0051】
第1の中心グラウンドC1は、第1の誘電体層E1の底面に積層され、且つ一対の第1の側面グラウンドS1の間に位置し、第2の中心グラウンドC2は、第2の誘電体層E2の平面に積層され、且つ一対の第2の側面グラウンドS2の間に位置する。このような第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2は、互いに対応される形状に形成され、上下方向に一定間隔離隔されて相互に平行に位置する。
【0052】
上述したように、第1の信号ラインT1が形成された第1の基板部10と、第2の信号ラインT2が形成された第2の基板部20は、遮蔽部30を介して同一平面上に位置する。このとき、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2が位置する領域を基準として一側領域を第1の基板部10、他側領域を第2の基板部20とそれぞれ定義することが可能である。なお、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2が位置する領域を遮蔽部30と定義することが可能である。
【0053】
このとき、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2は、遮蔽部30領域は勿論、第1の基板部10及び第2の基板部20領域まで延伸形成されることができる。
【0054】
第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2は、上述した第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2を介して位置し、第1の信号ラインT1と第2の信号ラインT2の間に発生し得る信号干渉を防止できる利点がある。
【0055】
一方、
図7で、第1の信号ラインT1が第2の誘電体層E2の平面に形成され、第2の信号ラインT2が第1の誘電体層E1の底面に形成されることとして図示されたが、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2の配置構造を、設計者の意図に従って多様に変更することができる。
【0056】
第1の誘電体層E1の底面及び第2の誘電体層E2の平面、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2の互いに対向する面、第1の側面グラウンドS1及び第2の側面グラウンドS2の互いに対向する面、第1の信号ラインT1と第1の誘電体層E1とが互いに対向する面、第2の信号ラインT2と第2の誘電体層E2とが互いに対向する面は、結合部Pを媒介として相互に結合される。
【0057】
結合部Pは、高温のプレス結合時に変形された誘電体層や、ボンディングシート等の多様な接着媒介物であってもよく、このような結合部Pの構成を、設計者の意図に従って多様に変形して応用することができる。
【0058】
図8に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第2実施例は、結合部Pの設置領域以外は、上述した第1実施例と同じである。
【0059】
第2実施例を説明するにあたって、結合部Pを除いた他の構成要素に対する説明は、上述した第1実施例に対する説明で代替し、以下では、第1実施例と相異なる結合部Pの設置領域を中心として説明する。
【0060】
結合部Pは、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2が空気層に露出できるように設置される。即ち、第1の側面グラウンドS1及び第2の側面グラウンドS2が対向する領域、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2が対向する領域のみが結合部Pを媒介として結合される。
【0061】
第1の誘電体層E1及び第2の誘電体層E2が互いに対向する面の間には、空気層が形成されて、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2が誘電率の低い空気層に露出され、キャパシタンスが低くなって信号損失を最小化できる。
【0062】
一方、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板は、上述した第1実施例及び第2実施例のように、2層誘電体層構造を適用することができるが、後述する第3実施例及び第4実施例のように、3層誘電体層構造を適用してもよい。
【0063】
フレキシブルプリント回路基板の第3実施例及び第4実施例もまた第1の基板部10及び第2の基板部20が遮蔽部30を介して同一平面上に位置するものであり、以下では、その具体的な構成に対して説明することにする。
【0064】
図9に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第3実施例は、第1の誘電体層E1、第2の誘電体層E2、第3の誘電体層E3、一対の第1の側面グラウンドS1、一対の第2の側面グラウンドS2、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2を含む。
【0065】
第1の誘電体層E1を中心として上方に一定間隔離隔されて第2の誘電体層E2が位置し、下方に一定間隔離隔されて第3の誘電体層E3が位置し、第1の誘電体層E1、第2の誘電体層E2及び第3の誘電体層E3は、それぞれ相互に平行に互いに対応される形状に形成される。
【0066】
なお、第1の誘電体層E1の平面には、一対の第1の側面グラウンドS1が相互に一定間隔離隔されて積層され、第1の誘電体層E1の底面には、一対の第2の側面グラウンドS2が相互に一定間隔離隔されて積層される。
【0067】
第1の側面グラウンドS1及び第2の側面グラウンドS2は、同一形状及び同一面積に形成されることが可能であり、これを、設計者の意図に従って多様に変形して使用することができる。
【0068】
第1の中心グラウンドC1は、上述した一対の第1の側面グラウンドS1の間に位置し、且つ第1の誘電体層E1の平面に積層され、第2の中心グラウンドC2は、上述した一対の第2の側面グラウンドS2の間に位置し、且つ第1の誘電体層E1の底面に積層される。
【0069】
第1実施例及び第2実施例で説明したように、第3実施例において、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2が位置する領域を基準として一側領域を第1の基板部10、他側領域を第2の基板部20とそれぞれ定義することが可能である。なお、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2が位置する領域を遮蔽部30と定義することが可能である。
【0070】
このとき、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2を、遮蔽部30領域は勿論、第1の基板部10及び第2の基板部20領域まで延伸形成することができる。
【0071】
第1の信号ラインT1は、第1の誘電体層E1の一側に位置する第2の側面グラウンドS2と第2の中心グラウンドC2の間に位置し、第2の信号ラインT2は、第1の誘電体層E1他側に位置する第1の側面グラウンドS1と第1の中心グラウンドC1の間に位置する。即ち、第1の信号ラインT1と第2の信号ラインT2の間に発生し得る信号干渉は、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2により防止されることができる。
【0072】
なお、3層誘電体層構造を有する場合、フレキシブルプリント回路基板は、その上、下に位置する他部品により発生し得る信号干渉を遮蔽できる。
【0073】
一方、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第3実施例によれば、第1の誘電体層E1と第2の誘電体層E2とが対向する面、第1の中心グラウンドC1と第2の誘電体層E2とが対向する面、第1の側面グラウンドS1と第2の誘電体層E2とが対向する面、第2の信号ラインT2と第2の誘電体層E2とが対向する面は、それぞれ第1の結合部P1を媒介として結合される。なお、第1の誘電体層E1と第3の誘電体層E3とが対向する面、第2の中心グラウンドC2と第3の誘電体層E3とが対向する面、第2の側面グラウンドS2と第3の誘電体層E3とが対向する面、第1の信号ラインT1と
第3の誘電体層E3とが対向する面は、それぞれ第2の結合部P2を媒介として結合される。
【0074】
第1の結合部P1及び第2の結合部P2は、高温のプレスで結合時に変形された誘電体層や、ボンディングシート等の多様な接着媒介物であってもよく、このような第1の結合部P1及び第2の結合部P2の構成を、設計者の意図に従って多様に変形して適用することができる。
【0075】
図10に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第4実施例は、第1の結合部P1及び第2の結合部P2の設置領域以外は、上述した第3実施例と同じである。
【0076】
第4実施例を説明するにあたって、第1の結合部P1及び第2の結合部P2を除いた他の構成要素に対する説明は、上述した第3実施例に対する説明で代替し、以下では、第3実施例と相異なる第1の結合部P1及び第2の結合部P2の設置領域を中心として説明する。
【0077】
本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第4実施例によれば、遮蔽部30を中心として、第1の基板部10は、遮蔽部30の一側に位置し、第2の基板部20は、遮蔽部30の他側に位置し、遮蔽部30領域の第1の中心グラウンドC1と第2の基板部20領域の第1の側面グラウンドS1の間には、第2の信号ラインT2が位置し、第1の基板部10領域の第2の側面グラウンドS2と遮蔽部30領域の第2の中心グラウンドC2の間には、第1の信号ラインT1が位置する。
【0078】
第1の結合部P1は、第1の誘電体層E1と第2の誘電体層E2の間に位置して、第1、2の誘電体層E1、E2を結合させ、第2の結合部P2は、第1の誘電体層E1と第3の誘電体層E3の間に位置して、第1、3の誘電体層E1、E3を結合させる。
【0079】
この時、第1の信号ラインT1が空気層に露出できるように、第2の結合部P2は、第1の基板部10の第1の信号ラインT1が設置された領域で除去される。なお、第2の信号ラインT2が空気層に露出できるように、第1の結合部P1は、第2の基板部20の第2の信号ラインT2が設置された領域で除去される。
【0080】
これをより詳細に説明すると、第1の基板部10領域で、第1の側面グラウンドS1と第2の誘電体層E2、第1の誘電体層E1と第2の誘電体層E2、第1の中心グラウンドC1と第2の誘電体層E2は、第1の結合部P1を媒介として結合され、遮蔽部30領域で、第1の中心グラウンドC1と第2の誘電体層E2もまた第1の結合部P1を媒介として結合される。この時、第2の基板部20領域では、第1の中心グラウンドC1と第2の誘電体層E2、第1の側面グラウンドS1と第2の誘電体層E2のみが第1の結合部P1を媒介として結合されて、第2の信号ラインT2が空気層に露出される。
【0081】
なお、第2の基板部20領域で、第2の側面グラウンドS2と第3の誘電体層E3、第1の誘電体層E1と第3の誘電体層E3、第2の中心グラウンドC2と第3の誘電体層E3は、第2の結合部P2を媒介として結合され、遮蔽部30領域で、第2の中心グラウンドC2と第3の誘電体層E3もまた第2の結合部P2を媒介として結合される。この時、第1の基板部10領域では、第2の中心グラウンドC2と第3の誘電体層E3、第2の側面グラウンドS2と第3の誘電体層E3のみが第2の結合部P2を媒介として結合されて、第1の信号ラインT1が空気層に露出される。
【0082】
このように、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2が誘電率の低い空気層に露出され、フレキシブルプリント回路基板は、キャパシタンスが低くなって、信号損失を最小化できる。
【0083】
一方、
図7乃至
図10に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板は、複数個のビアホールV1、V2、V3、V4が形成されることが可能である。
【0084】
図7及び
図8に図示されたように、2層誘電体層構造のフレキシブルプリント回路基板では、第1の誘電体層E1の平面に第1のグラウンド層G1が積層され、第2の誘電体層E2の底面に第2のグラウンド層G2が積層される。これにより、遮蔽部30を中心として一側に位置する第1の基板部10領域には、垂直方向に第1のビアホールV1が貫通形成され、遮蔽部30を中心として他側に位置する第2の基板部20領域では、垂直方向に第2のビアホールV2が貫通形成される。
【0085】
なお、遮蔽部30には、遮蔽部30を垂直方向に貫通し、且つ幅方向に一定間隔離隔されて形成された第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4が形成される。
【0086】
第1のビアホールV1及び第2のビアホールV2は、第1のグラウンド層G1、第1の誘電体層E1、第1の側面グラウンドS1、結合部P、第2の側面グラウンドS2、第2のグラウンド層G2を貫通することによって、第1の側面グラウンドS1、第2の側面グラウンドS2、第1のグラウンド層G1及び第2のグラウンド層G2を導通させる。
【0087】
第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4は、第1のグラウンド層G1、第1の誘電体層E1、第1の中心グラウンドC1、結合部P、第2の中心グラウンドC2、第2の誘電体層E2、第2のグラウンド層G2を貫通することによって、第1の中心グラウンドC1、第2の中心グラウンドC2、第1のグラウンド層G1及び第2のグラウンド層G2を導通させる。
【0088】
図9及び
図10に図示されたように、3層誘電体層構造のフレキシブルプリント回路基板にも、第1のビアホールV1、第2のビアホールV2、第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4が形成されることが可能である。この時、上述したように、第1のビアホールV1は、第1の基板部10領域、第2のビアホールV2は、第2の基板部20領域、第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4は、遮蔽部30領域に形成されることが可能である。
【0089】
第1のビアホールV1及び第2のビアホールV2は、第1のグラウンド層G1、第2の誘電体層E2、第1の結合部P1、第1の側面グラウンドS1、第1の誘電体層E1、第2の側面グラウンドS2、第2の結合部P2、第3の誘電体層E3、第2のグラウンド層G2を貫通することによって、第1の側面グラウンドS1、第2の側面グラウンドS2、第1のグラウンド層G1及び第2のグラウンド層G2を導通させる。
【0090】
第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4は、第1のグラウンド層G1、第2の誘電体層E2、第1の結合部P1、第1の中心グラウンドC1、第1の誘電体層E1、第2の中心グラウンドC2、第2の結合部P2、第3の誘電体層E3、第2のグラウンド層G2を貫通することによって、第1の中心グラウンドC1、第2の中心グラウンドC2、第1のグラウンド層G1及び第2のグラウンド層G2を導通させる。
【0091】
一方、
図11の(a)に図示されたように、第1のビアホールV1、第2のビアホールV2、第3のビアホールV3及び第4のビアホールV4は、フレキシブルプリント回路基板の幅方向に同一ライン上に位置することが可能である。なお、
図11の(b)に図示されたように、第1のビアホールV1及び第3のビアホールV3は、幅方向に同一な第1のラインL1上に位置し、第2のビアホールV2及び第4のビアホールV4は、幅方向に同一な第2のラインL2上に位置し、且つ第1のラインL1及び第2のラインL2は、互いに入れ違いに形成されることが可能である。
【0092】
このように、複数個のビアホールV1、V2、V3、V4を形成する場合、第1の中心グラウンドC1及び第2の中心グラウンドC2の遮蔽効果を改善できる。これにより、複数個のビアホールV1、V2、V3、V4を交差形成する場合、フレキシブルプリント回路基板は、遮蔽部30に位置する第3のビアホールV3と第4のビアホールV4の間の間隔を狭めることができるため、遮蔽効果を極大化できる利点がある。
【0093】
一方、
図12の(a)に図示されたように、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2が相異なる層に形成されたレキシブルプリント回路基板で、上下方向に第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2に近接した位置に存在する第1のグラウンド層G1又は第2のグラウンド層G2には、四角形状のグラウンドホールHが形成されることが好ましい。
【0094】
図12の(b)に図示されたように、第1の信号ラインT1又は第2の信号ラインT2に近接した位置に存在する第1のグラウンド層G1又は第2のグラウンド層G2には、四角形状のグラウンドホールHを形成し、相対的に遠距離にある第1のグラウンド層G1又は第2のグラウンド層G2には、円形のグラウンドホールHを形成することが好ましい。この場合、フレキシブルプリント回路基板は、第1の信号ラインT1及び第2の信号ラインT2の面積が増加して、信号損失を最小化できる。
【0095】
図13の(a)乃至
図13の(d)は、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第1実施例乃至第4実施例にグラウンドホールHを形成した図面である。
【0096】
図13の(a)及び
図13の(b)に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第1実施例及び第2実施例にグラウンドホールHを形成する場合、第1の基板部10領域で、第1の信号ラインT1と近距離に位置する第2のグラウンド層G2には、四角形状のグラウンドホールHが形成され、第1の信号ラインT1と遠距離に位置する第1のグラウンド層G1には、円形状のグラウンドホールHが形成され、第2の基板部20領域で、第2の信号ラインT2と近距離に位置する第1のグラウンド層G1には、四角形状のグラウンドホールHが形成され、第2の信号ラインT2と遠距離に位置する第2のグラウンド層
G2には、円形状のグラウンドホールHが形成される。
【0097】
図13の(c)及び
図13の(d)に図示されたように、本発明の一要部であるフレキシブルプリント回路基板の第3実施例及び第4実施例にグラウンドホールHを形成する場合、第1の基板部10領域で、第1の信号ラインT1と近距離に位置する第2のグラウンド層G2には、四角形状のグラウンドホールHが形成され、第1の信号ラインT1と遠距離に位置する第1のグラウンド層G1には、円形状のグラウンドホールHが形成され、第2の基板部20領域で、第2の信号ラインT2と近距離に位置する第1のグラウンド層G1には、四角形状のグラウンドホールHが形成され、第2の信号ラインT2と遠距離に位置する第2のグラウンド層
G2には、円形状のグラウンドホールHが形成される。
【0098】
以上、本発明を具体的な実施例を通じて詳細に説明したが、これは、本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明に係るノートパソコンを限定するものではなく、本発明の技術的思想内で当該分野における通常の知識を有する者によりその変形又は改良を行うことが可能であることは明白である。
【0099】
本発明の単純な変形乃至変更は、いずれも本発明の領域に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は、添付された特許請求範囲により明らかになる。
【0100】
本発明は、本体部に同軸ケーブルを適用し、ディスプレイ部背面にフレキシブルプリント回路基板を適用してディスプレイ面積拡大及び薄い厚さを実現したノートパソコンを提供するものである。本発明は、特に、複数個の信号ラインが並んで平面配列されて薄い厚さを実現しながらも、信号干渉及び信号損失を最小化したフレキシブルプリント回路基板が適用されたノートパソコンを提供するものであり、産業上利用可能性がある。
【符号の説明】
【0101】
100 本体部
110 同軸ケーブル
200 ディスプレイ部
210 フレキシブルプリント回路基板
212 第1のアンテナ
214 第2のアンテナ
220 ディスプレイ
230 上部ベゼル
240 下部ベゼル
10 第1の基板部
20 第2の基板部
30 遮蔽部
E1 第1の誘電体層
E2 第2の誘電体層
E3 第3の誘電体層
G1 第1のグラウンド層
G2 第2のグラウンド層
S1 第1の側面グラウンド
S2 第2の側面グラウンド
C1 第1の中心グラウンド
C2 第2の中心グラウンド
T1 第1の信号ライン
T2 第2の信号ライン
P 結合部
P1 第1の結合部
P2 第2の結合部
V1 第1のビアホール
V2 第2のビアホール
V3 第3のビアホール
V4 第4のビアホール
L1 第1のライン
L2 第2のライン
H グラウンドホール
C コネクタ
M メインボード
【国際調査報告】