【実施例】
【0126】
更なる実施形態が、以下の実施例において更に詳細に開示され、それらは、特許請求の範囲を決して限定しない。
【0127】
化合物
表1に示される式(I)の化合物は、本明細書に提供の詳細な教示によって導かれる、当業者に既知の技術を使用して、様々な方法で調製され得る。例えば、表1に示される式(I)の化合物は、以下の実施例に記載される一般スキーム1に従って調製され得る。同様に、表2に示される式(I)の化合物は、以下の実施例に記載の詳細な教示を考察して、一般スキーム1に従って容易に調製され得る。当業者は、表1に示される多くの構造が
立体特異的ではなく、満たされていない原子価を有するものとして図示され、したがってラセミ化合物、ジアステレオマー、エナンチオマー、及び/又は重水素化体を含む、同位体及び/又は立体化学変異体に一般的であり、それらは、本明細書に提供の助言に従って調製され得ることを理解するであろう。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【0128】
実施例1A
(E)−3−(3−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリル酸(1A)
【化10】
【0129】
中間体2−フルオロ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホネートの合成
工程1.ジエチルエーテル(10mL)中エチル2−フルオロ−2−メチルプロパノエート(500mg、3.72mmol)の撹拌溶液に、水素化アルミニウムリチウム(352mg、9.28mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、0℃の0.3mLの15% NaOH水溶液、続いて1mLの水でクエンチした。混合物を室温で20分間撹拌し、ジエチルエーテル(10mL)で洗浄したセライトパッドを通して濾過した。濾液を濃縮して(浴温30℃)、無色液体として2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−オール(210mg、61%収率)を得て、それを更なる精製なしで使用した。
【0130】
工程2.ジクロロメタン(120mL)中2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−オール(12g、130mmol)の撹拌溶液に、2,6−ルチジン(16.6g、155mmol)を添加し、混合物を−78℃に冷却した。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(25.7mL、155mmol)を添加し、反応物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水(200mL)でクエンチし、ジクロロメタン(2×500mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水(4×300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して未加工の赤色油を得た。粗化合物を分留(5mbarで浴温80℃〜100℃)によって精製して、無色液体として2−フルオロ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホネート(4.8g、16%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ=4.41(d,J=18Hz,2H),1.46(d,J=21.2Hz,6H)。
【0131】
中間体(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミンの合成
工程1.乾燥THF(2.5L)中LAH(37.3g、984mmol)の撹拌懸濁液に、L−トリプトファン(50g、245mmol)を0℃で添加し、65℃で18時間加熱した。反応混合物に、飽和Na
2SO
4水溶液(300mL)を0℃で添加した。得られた懸濁液を、セライトパッドを通して濾過した。パッドをEtOAc(2L)で洗浄し、組み合わせた有機物をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、黄色濃厚液として(S)−2−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−オール(45.3g)を得た。この化合物を更なる精製なしで、次の工程において直接使用した。(45.3g、97%収率)。MS(ESI)m/z 191.22[M+H]
+。
【0132】
工程2.ベンジルクロロホルメート(41.2g、241mmol)を、水及びアセトン(2L)の1:1溶液中Na
2CO
3(43.1g、407mmol)及び(S)−2−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−オール(45g、237mmol)の懸濁液に、0℃で滴加した。添加後、冷却浴を除去し、得られた反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、濃縮HClでpH〜2までゆっく
り酸性化し、水で希釈し、次いでエチルアセテート(3×)抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO
2、40〜70% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、黄色濃厚液としてベンジル(S)−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)カルバメートを得た。(38g、49%収率)。MS(ESI)m/z 324.93[M+H]
+。
【0133】
工程3.p−トルエンスルホニルクロリド(21.2g、111mmol)を、乾燥DCM(350mL)中ベンジル(S)−(1−ヒドロキシ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)カルバメート(34g、105mmol)及びTEA(20.7g、204mmol)の溶液に、0℃で添加した。添加後、冷却浴を除去し、得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO
2、30〜50% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、薄茶色個体として(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)プロピル4−メチルベンゼンスルホネートを得た。(42g、83%収率)。MS(ESI)m/z 479.16[M+H]
+。
【0134】
工程4.無水エタノール(2.9L)中化合物(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(1H−インドール−3−イル)プロピル4−メチルベンゼンスルホネート(42g、87.8mmol)の撹拌溶液に、Pd(OH)
2(5.18g、36.9mmol)を添加し、得られた反応混合物を水素ガスの雰囲気(150psi)中で5時間撹拌した。混合物を、セライトパッドを通して濾過し、パッドをEtOAc(1.5L)で洗浄して、減圧下で蒸発させた。粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO
2、DCM中15%メタノール/5% NH
4OH)によって更に精製して、オフホワイト色固体として(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミンを得た。(4.3g、28%収率)。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.79(s,1H),7.51(d,J=7.8Hz,1H),7.32(d,J=7.8Hz,1H),7.11(d,J=2.1Hz,1H),7.04(ddd,J=0.9Hz,6.9Hz,8.1Hz,1H),6.95(ddd,J=1.2Hz,6.9Hz,7.8Hz,1H),3.15−3.02(m,1H),2.63(d,J=6.6Hz,2H),1.82−1.59(br s 2H),0.98(d,J=6.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 174.24[M+H]
+;[α]
D=−34.2°(c=0.5、MeOH)。
【0135】
中間体エチル(E)−3−(3−ホルミルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレートの合成
工程1.乾燥THF(200mL)中3−(メトキシカルボニル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(12g、70.5mmol)の懸濁液に、BH
3−THF(84mL、84.0mmol、THF中1.0M)を、0℃においてアルゴン下で滴加した。混合物を同じ温度で1時間撹拌した。標準的な水性処理及びカラム精製(SiO
2、EtOAc/ヘキサン)は、10.1g(収率:91%)の式
【化11】
のメチル3−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキシレートを得た。
【0136】
工程2.乾燥DCM(200mL)中メチル3−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.
1.1]ペンタン−1−カルボキシレート(9g、57.7mmol)の懸濁液に、イミダゾール(7.8g、114mmol)及びTBDMS−Cl(10.3g、68.3mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で2時間撹拌させた。標準的な水性処理及びカラム精製(SiO
2、EtOAc/ヘキサン)は、14.5g(収率:93%)の式
【化12】
のメチル3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキシレートを得た。
【0137】
工程3.乾燥トルエン(70mL)中メチル3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキシレート(7g、25.9mmol)の懸濁液に、DIBAL−H(31.1mL、31.1mmol、トルエン中1M)を−78℃で添加し、続いて、同じ温度で1時間撹拌した。標準的な水性処理、続くカラム精製(SiO
2、EtOAc/ヘキサン)は、4.7g(収率:75%)の式
【化13】
の3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルバルデヒドを得た。
【0138】
工程4.45mLの乾燥THF中3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルバルデヒド(5g、20.8mmol)の撹拌懸濁液に、NaH(1.01g、31.2mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。エチル2−(ジエトキシホスホリル)アセテート(3.74g、14.5mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌させた。標準的な水性処理及びカラム精製(SiO
2、EtOAc/ヘキサン)は、3g(収率:42%)の式
【化14】
のエチル(E)−3−(3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレートを得た。
【0139】
工程5.0℃の乾燥THF(10mL)中エチル(E)−3−(3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレート(0.6g、1.93mmol)の撹拌溶液に、TBAF(1.0g、3.86mmol)を添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。標準的な水性処理及びカラム精製(SiO
2、EtOAc/ヘキサン)は、無色液体として195mg(収率:54%)の式
【化15】
のエチル(E)−3−(3−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレートを得た。
【0140】
工程6.DCM(8mL)中エチル(E)−3−(3−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレート(195mg、0.994mmol)の撹拌溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(84mg、1.99mmol)を0℃で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。標準的な水性処理及びカラム精製(SiO
2、EtOAc/ヘキサン)は、無色液体として135mg(収率:77%)の式
【化16】
のエチル(E)−3−(3−ホルミルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレートを得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 9.60(s,1H),6.94(d,J=15.6Hz,1H),5.82(d,J=15.6Hz,1H),4.20(q,J=4.0Hz,2H),2.16(s,6H),1.30(t,J=4.0Hz,3H)。
【0141】
化合物1Aの合成
工程1.ジオキサン(10mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(2g、11.4mmol)の撹拌溶液に、2−フルオロ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホネート(2.55g、11.4mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.08mL、17.4mmol)を添加した。混合物を90℃で3時間撹拌し、次いでエチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(10mL)で洗浄した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、40〜50%
EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2.19g(76%収率)の(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−アミンを得た。MS(ESI)m/z 249.14[M+H]
+。
【0142】
工程2.5mLのトルエン中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−アミン(250mg、1.06mmol)及びエチル(E)−3−(3−ホルミルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレートの撹拌溶液に、酢酸(64mg、1.01mmol)を添加し、混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(10mL)で洗浄した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、10〜12% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、200mg(47%収率)のエチル(E)−3−(3−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレートを得た。MS(ESI
+
)m/z 425.33[M+H]
+。
【0143】
工程3.メタノール/THF(1:1、2mL)中エチル(E)−3−(3−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレート(220mg、0.438mmol)の撹拌溶液に、7.5MのNaOH水溶液(0.2mL)を0℃で添加した。混合物を0℃で5時間撹拌した。得られた反応混合物を濃縮した。残渣を、0℃の飽和硫酸水素ナトリウムでpH5に酸性化した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、オフホワイト色固体として、45mg(22%収率)の(E)−3−(3−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリル酸を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.2(br s 1H),10.5(s,1H),7.35(d,J=8.0Hz,1H),7.27(d,J=7.6Hz,1H),7.02(t,J=7.2Hz,1H),6.93(t,J=6.8Hz,1H),6.81(s,J=15.6Hz,1H),5.64(d,J=15.2Hz,1H),3.88(s,1H),3.32−3.21(m,1H),2.67−2.21(m,4H),1.87−1.80(m,3H),1.79−1.77(m,3H),1.41−1.35(m,3H),1.27−1.12(m,3H),1.17−1.16(m,3H);MS(ESI
+)m/z 397.34[M+H]
+。
【0144】
実施例1B
(E)−3−(3−((1S,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリル酸(1B)
【化17】
工程1.トルエン(5mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(300mg、1.72mmol)及びエチル(E)−3−(3−ホルミルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレート(334mg、1.72mmol)の撹拌溶液に、酢酸(220mg、3.34mmol)を添加し、続いて90℃で5時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテート(50mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(30mL)で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、DCM中5〜7% MeOH)によって精製して、トランス/シス異性体の1.2:1.0混合物として、350mg(74%収率)のエチル(E)−3−(3−((3R)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレートを得た。MS(ESI)m/z 351.23[M+H]
+。
【0145】
工程2.ジオキサン(10mL)中エチル(E)−3−(3−((3R)−3−メチル
−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレート(0.35g、1mmol)の撹拌溶液に、2−フルオロ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホネート(0.246g、1.1mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(258mg、17.4mmol)、及びヨウ化カリウムを添加した。反応物をマイクロ波加熱炉において130℃で4時間撹拌し、次いでエチルアセテート(50mL)で希釈した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣を、カラムクロマトグラフィ(SiO
2、石油エーテル中45〜50%エチルアセテートを使用)によって精製して、0.26g(61%収率)のエチル(E)−3−(3−((3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレートを得た。MS(ESI)m/z 425.2[M+H]
+。
【0146】
工程3.メタノール(0.6mL)及びTHF(0.6mL)中エチル(E)−3−(3−((3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリレート(250mg、0.587mmol)の撹拌溶液に、7.5MのNaOH(94mg、2.35mmol)水溶液を0℃で添加し、室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を0℃において1N HClで酸性化し、エチルアセテート(3×50mL)で抽出し、組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。得られた残渣を、SFC(カラム/寸法:Chiralcel OJ−H(250×4.6mm)、5μm;%
CO
2:60.0;%共溶媒:40.0(100%メタノール);総流量:70.0g/分;背圧:100.0bar;UV:228nm;スタック時間:6.5分;負荷/注入:11mg;溶解性:メタノール;注入合計数:25;器具詳細:作製/モデル:Thar SFC−80)によって精製して、オフホワイト色固体として、42mg(18%収率)の(E)−3−(3−((1S,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アクリル酸を得た。
1H
NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ=12.4−11.8(br s,1H),10.3(s,1H),7.36(d,J=12.4Hz,1H),7.34(d,J=12.4Hz,1H),7.10−6.90(m,2H),6.80(d,J=15.2Hz,1H),5.65(d,J=15.2Hz,1H),3.91(s,1H),3.31−3.15(m,1H),2.95−2.65(m,3H),2.37(d,J=14.8Hz,1H),1.93(d,J=9.2Hz,3H),1.84(d,J=9.6Hz,3H),1.45−1.22(m,6H),1.10(d,J=6.8Hz,3H);MS(ESI)m/z 397.34[M+H]
+。
【0147】
実施例2A
(E)−3−(4−((1R,3R)−2−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(2A)
【化18】
工程1.4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンズアルデヒド(3g、13.6mmol)及びメチルアクリレート(1.84mL、20.4mmol)を、完全脱気したN,N−ジメチルアセトアミドに溶解した。トリ−o−トリルホスフィン(0.413g、1.36mmol)、パラジウム(II)アセテート(0.152g、0.678mmol)、及びトリエチルアミン(3.7mL、27.1mmol)を添加し、反応物を80℃で6時間撹拌した。反応混合物を冷却し、メタノール(20mL)で洗浄したセライトパッドを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、10% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、淡黄色固体として、2.5g(81%収率)のメチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレートを得た。MS(ESI)m/z 227.08[M+H]
+。
【0148】
工程2.乾燥THF(20mL)中3,3−ジフルオロシクロブタンカルボン酸(781mg、5.75mmol)の撹拌懸濁液に、プロピルホスホン酸無水物(10.4mL、17.2mmol、EtOAc中50%重量/重量)及びDIPEA(3mL、17.2mmol)を、0℃で添加した。混合物を同じ温度で20分間撹拌し、続いて(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(1g、5.75mmol)を0℃で添加し、反応物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷水で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO
2、20% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、薄茶色固体として、1.2g(72%収率)の(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキサミドを得た。MS(ESI)m/z 293[M+H]
+。
【0149】
工程3.乾燥THF(30mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキサミド(1.24g、4.11mmol)の撹拌懸濁液に、LAH(780mg、20.5mmol)を0℃で少量ずつ添加し、次いで反応物を14時間還流撹拌した。反応混合物を氷水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機物をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、粗製材料を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO
2、80% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、オフホワイト色固体として、1g(88%収率)の(R)−N−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミンを得た。MS(ESI)m/z 279[M+H]
+。
【0150】
工程4.トルエン(8mL)中(R)−N−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(800mg、2.88mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(650mg、2.88mmol)及び酢酸(345mg、5.
76mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、エチルアセテート(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、黄色固体として、800mg(57%収率)の未加工のメチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレートを得て、それを更なる精製なしで使用した(シス/トランス:1:8);MS(ESI)m/z 487.2[M+H]
+。
【0151】
工程5.THF:メタノール(5mL、4:1)中メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(230mg、0.473mmol)の撹拌溶液に、7.5MのNaOH水溶液(56mg、1.42mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、メタノールを除去した。得られた残渣を0℃において1N HClで酸性化した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得て、それを分取SFCによって精製して、オフホワイト色固体として、95mg(42%収率)の(E)−3−(4−((1R,3R)−2−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.59(s,1H),7.60−7.39(m,4H),7.19(d,J=7.5Hz,1H),7.08−6.90(m,2H),6.67(d,J=15.9Hz,1H),5.14(s,1H),3.50−3.16(m,1H),2.90−2.70(m,2H),2.63−2.46(m,3H),2.46−2.25(m,2H),2.22−2.15(m,1H),2.05−1.82(m,1H),1.06(d,J=6.0,3H);MS(ESI)m/z 473.2[M+H]
+。[α]
D=−79.2°(c0.25、CHCl
3)。
【0152】
実施例3A
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(3A)
【化19】
工程1.乾燥THF(4mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(200mg、1.11mmol)の撹拌懸濁液に、プロピルホスホン酸無水物(2mL、3.35mmol、EtOAc中50%重量/重量)及びDIPEA(0.6mL、3.35mmol)を、0℃で添加した。混合物を0℃で20分間撹拌し、次いで、3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸
(213mg、1.22mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で16時間撹拌させた。反応混合物を氷水で希釈し、エチルアセテート(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO
2、20% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、薄茶色固体として、200mg(64%収率)の(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミドを得た。MS(ESI)m/z;337.36[M+H]
+。
【0153】
工程2.乾燥THF(5mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(200mg、0.595mmol)の撹拌懸濁液に、LAH(135mg、3.57mmol)を0℃で少量ずつ添加し、混合物を14時間還流加熱した。氷水(50mL)を添加し、混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO
2、80% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、オフホワイト色固体として、150mg(78%収率)の(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−((3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)プロパン−2−アミンを得た。MS(ESI)m/z 323.23[M+H]
+。
【0154】
工程3.トルエン(3mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−((3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)プロパン−2−アミン(150mg、0.465mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(126mg、0.55mmol)及び酢酸(55mg、0.931mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、エチルアセテート(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機物をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得て、それをフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO
2、15% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、オフホワイト色固体として、140mg(56%収率)のメチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレートを得た。MS(ESI)m/z 531.35[M+H]
+。
【0155】
工程4.THF:メタノール(5mL、4:1)中メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(140mg、0.26mmol)の撹拌溶液に、7.5MのNaOH(0.10mL、0.79mmol)水溶液を0℃で添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。濃縮によって残渣を得て、それを0℃において1N HClで酸性化し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機物Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をSFCによって更に精製して、淡黄色固体として、50mg(37%収率)の(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.58(br s 1H),10.55(s 1H),7.53(d,J=16Hz,1H),7.48
(d,J=10.8Hz,2H),7.41(d,J=7.8Hz,1H),7.18(d,J=7.8Hz,1H),7.02−6.92(m,2H),6.68(d,J=15.9Hz,1H),5.12(s,1H),3.42−3.28(m,1H),2.95(dd,J=14.7Hz,4.2Hz,1H),2.83(d,J=14.4Hz,1H),2.59(d,J=16.8Hz,1H),2.37(d,J=14.4Hz,1H),1.75(d,J=9.3Hz,3H),1.63(d,J=9.3Hz,3H),1.07(d,J=6Hz,3H);MS(ESI)m/z 517.32[M+H]
+。[α]
D=−70.0°(c=0.5、MeOH、25℃)。
【0156】
実施例4A及び4B
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(4A)
【化20】
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1S,3S)−3−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(4B)
【化21】
工程1.メタノール(3mL)中1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−オン(0.400g、2.31mmol)の撹拌溶液に、3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(0.518g、2.77mmol)及び酢酸(14mg、0.231mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。得られた溶液を0℃に冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.290g、4.62mmol)を添加して、続いて室温で5時間更に撹拌した。反応物をエチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を、(SiO
2、15% EtOAc/ヘキサン)を使用したカラムクロマトグラフィによって精製して、0.4gのN−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミンを得て、それを更なる精製なしで使用した;MS(ESI)m/z 309.18[M+H]
+。
【0157】
工程2.トルエン(6mL)中N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(1.2g、3.90mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.880g、3.90mmol)及び酢酸(0.467g、7.79mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、キラルSFC(Chiralcel OD−H(5μm、250×21mm)% CO
2:85.0%、%共溶媒(EtOH):15.0%;総流量:60.0g/分;背圧:100.0bar;UV:220nm;スタック時間:5.5分;負荷/注入:2.8mg;溶解性:MeOH;注入合計数:35;器具詳細:型/モデル:Thar SFC−80)によって精製して、180mg(9%収率)のメチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(PEAK−1に指定)、及び180mg(9%収率)のメチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1S,3S)−3−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(PEAK−2に指定)を得た。メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート:MS(ESI)m/z 517.18[M+H]
+。メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1S,3S)−3−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート:MS(ESI)m/z 517.18[M+H]
+。注記:絶対立体化学が任意に割り当てられる。
【0158】
工程3−a.メタノール(1.5mL)中メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(180mg、0.349mmol)の撹拌溶液に、NaOH水溶液(0.13mL、0.039g、0.988mmol、7.5M)を0℃で添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、メタノールを除去した。残渣を0℃において1N HClで酸性化し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を、SFC(Chiralcel OJ−H(5μm、250×21mm);% CO
2:50.0%;%共溶媒(EtOH):50.0%;総流量:60.0g/分;背圧:90.0bar;UV:220nm;スタック時間:6.5分;負荷/注入:36mg;溶解性:MeOH;注入合計数:6;器具詳細:型/モデル:Thar
SFC−80)によって精製して、オフホワイト色固体として、90mg(55%収率)の(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.6(br s,1H),7.62−7.39(m,4H),7.18(d,J=7.5Hz,1H),7.03−6.92(m,J=7.2Hz,2H),6.68(d,J=16.2Hz,1H),5.38(s,1H),3.62(br s,1H),3.05−2.97(m,1H),2.63−2.58(m,1H),2.08−1.79(m 6H),1.0
9(d,J=6Hz,3H);MS(ESI)m/z 503.26[M+H]
+。[α]
D=−58.4°(c0.25、CHCl
3、24℃)。
【0159】
工程3−b.メタノール(1.5mL)中メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1S,3S)−3−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(170mg、0.329mmol)の撹拌溶液に、水性NaOH(0.13mL、0.988mmol、7.5M)を0℃で添加し、反応物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、メタノールを除去した。残渣を0℃において1N HClで酸性化し、次いでEtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を、SFC(Chiralcel OJ−H(5μm、250×21mm);%
CO
2:55.0;%共溶媒(EtOH):45.0;総流量:60.0g/分;背圧:90.0bar;UV:220nm;スタック時間:6.8分;負荷/注入:12mg;溶解性:MeOH;注入合計数:15;器具詳細:型/モデル:Thar SFC−80)によって精製して、オフホワイト色固体として、115mg(70%収率)の(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1S,3S)−3−メチル−2−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.6(br s,1H),7.62−7.39(m,4H),7.18(d,J=7.8Hz,1H),7.03−6.92(m,2H),6.68(d,J=15.2Hz,1H),5.39(s,1H),3.62(br s,1H),3.01−2.95(m,1H)2.63−2.58(m,1H),2.12−1.72(m,6H),1.09(d,J=6.0Hz,3H);MS(ESI):m/z 503.26[M+H]
+。[α]
D+42.4(c0.25、CHCl
3、24℃)。
【0160】
化合物4A及び4Bは、上記及び表1に示され、絶対立体化学が任意に割り当てられる。
【0161】
実施例5A
(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(5A)
【化22】
工程1.THF(10mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.500g、2.87mmol)の撹拌溶液に、プロピルホスホン酸無水物(2.25mL、8.60mmol、EtOAc中50%重量/重量)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.5mL、8.60mmol)を、室温で添加した。溶液を10分間撹拌し、次いで、ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸溶液(0.375g、3.16mmol)を添加し、混合物を室温で更に16時間撹拌した。水
(3mL)を添加し、反応混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をエーテルでトリチュレートして、淡黄色固体として、700mg(90%収率)の式
【化23】
の(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミドを得た。MS(ESI)m/z 269.26[M+H]
+。
【0162】
工程2.THF(10mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(700mg、2.61mmol)の撹拌溶液に、LAH(600mg、15.7mmol)を0℃で少量ずつ添加した。混合物を16時間加熱還流して、室温に冷却し、次いで氷水(50mL)でゆっくり処理し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をエーテルでトリチュレートして、淡黄色固体として、600mg(90%収率)の式
【化24】
の半純粋(R)−N−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミンを得た。MS(ESI)m/z 255.36[M+H]
+。
【0163】
工程3.トルエン(12mL)中半純粋(R)−N−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(600mg、2.36mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(540mg、2.36mmol)及び酢酸(285mg、4.7mmol)を添加し、混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、次いでEtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、シス/トランス異性体の混合物として、400mg(36%収率)の未加工のメチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレートを得た。MS(ESI)m/z 463.38[M+H]
+。
【0164】
工程4.THF/MeOH(6mL、5:1)の混合物中メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3−メチ
ル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(400mgのシス/トランス異性体の混合物、0.86mmol)の撹拌溶液に、NaOH水溶液(0.5mL、1.5M)を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。標準的な水性処理及びSFC精製によって、淡黄色固体として、140mg(収率37%)の(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸を得た:
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.50(br s 1H),10.50(s,1H),7.55(d,J=16.0Hz,1H),7.46(d,J=8Hz,2H),7.39(d,J=8Hz,1H),7.16(d,J=8Hz,1H),6.99(dd,J=7.6Hz,6.8Hz,1H),6.94(dd,J=7.6Hz,7.2Hz,1H),6.67(d,J=16Hz,1H),5.08(s,1H),3.45〜3.56(m,1H),2.94(dd,J=12.8Hz,4Hz,1H),2.68(d,J=14Hz,1H),2.56(dd,J=12Hz,0.9Hz,1H),2.37(s,1H),2.24(d,J=14.8Hz,1H),1.56(d,J=8.8Hz,3H),1.46(d,J=9.2Hz,3H),1.00(d,J=6.4Hz,3H);MS(ESI)m/z 449.39[M+H]
+、[α]
D+65.6°(c0.25、MeOH、24℃)。
【0165】
実施例6A
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(6A)
【化25】
工程1.エタノール(3mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.5g、2.86mmol)の撹拌溶液に、テトラヒドロ−4H−フラン−4オン(0.27g、2.86mmol)を添加し、混合物を3時間80℃に加熱した。得られた反応混合物を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(0.216g、5.72mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いでエチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)、続いて塩水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、無色粘着性液体として、0.61g(82%収率)の(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンを得た。MS(ESI)m/z 259.18[M+H]
+。
【0166】
工程2.5mLのトルエン中N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(0.5g、1.93mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.437g、1.94mmol)及び酢酸(232mg、3.87mmol)を
添加した。得られた混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、淡黄色固体として、220mg(24%収率)のメチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレートを得た。MS(ESI)m/z 467.31[M+H]
+。
【0167】
工程3.メタノール(2mL)中メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(220mg、0.398mmol)の撹拌溶液に、NaOH(0.159mL、1.19mmol、7.5M)水溶液を0℃で添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残渣を0℃において1N HClで酸性化した。混合物をエチルアセテート(3×50mL)で抽出し、組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をSFC(カラム/寸法:(R,R)−Whelk−01(5μm、250×30mm);% CO
2:60.0;%共溶媒(IPA):40.0;総流量:70.0g/分;背圧:100.0bar;UV:224nm;スタック時間:5.8分;負荷/注入:4.2mg;溶解性:メタノール;注入合計数:35;器具詳細:型/モデル:Thar SFC−80)によって精製して、オフホワイト色固体として、80mg(収率:46%)の(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.50(br s 1H),10.56(br s 1H),7.55−7.36(m,4H),7.19(d,J=8Hz,1H),7.00−6.90(m.2H),6.65(d,J=16.4Hz,1H),5.50(s,1H),3.89−3.70(m,2H),3.60−3.52(m,1H),3.23−3.12(m,2H),2.94−2.78(m,2H),2.57−2.51(m,1H),1.75−1.50(m,3H),1.34−1.15(m,4H);MS(ESI)m/z 453.25[M+H]
+、[α]
D=−80.0°(c0.25、MeOH、24℃)。
【0168】
実施例7A
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(オキセタン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(7A)
【化26】
工程1.3mLのエタノール中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.8g、4.60mmol)の撹拌溶液に、オキセタン−3−オン(0.397g、5.52mmol)を添加し、反応混合物を50℃で3時間撹拌した。得られた反応混合物を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(0.262g、6.90mmol)で処理し、室温で5時間撹拌した。混合物をエチルアセテート(10mL)で希釈
し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、2〜3%メタノール/DCM)によって精製して、無色粘着性液体として、0.3g(28%収率)の(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)オキセタン−3−アミンを得た。MS(ESI)m/z 231.17[M+H]
+。
【0169】
工程2.トルエン(3mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)オキセタン−3−アミン(0.300g、1.30mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.353g、1.56mmol)及び酢酸(0.156、2.61mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を逆相分取HPLCによって精製して、淡黄色固体として、180mg(32%収率)のメチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(オキセタン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレートを得た。MS(ESI)m/z 439.24[M+H]
+。
【0170】
工程3.メタノール(1.5mL)中メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(オキセタン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(130mg、0.296mmol)の撹拌溶液に、NaOH水溶液(35mg、0.888mmol、7.5M)を0℃で添加した。混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、メタノールを除去した。得られた残渣を0℃において1N HClで酸性化し、次いでEtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をn−ペンタンでトリチュレートして、オフホワイト色固体として、70mg(56%収率)の(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(オキセタン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.6(br s,1H),10.6(br s,1H),7.57−7.39(m,4H),7.19(d,J=7.2Hz,1H),7.02−6.93(m,J=7.2Hz,2H),6.68(d,J=16Hz,1H),5.12(s,1H),4.63(br s,1H),4.52(br s,1H),4.20(br s,1H),3.93(br s,2H),2.93(d,J=15.2Hz,1H),2.56(br s,2H),1.00(br s,3H);MS(ESI)m/z 425.29[M+H]
+。
【0171】
実施例8A及び8B
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(8A)
【化27】
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(8B)
【化28】
工程1.エタノール(3mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.8g、4.60mmol)の撹拌溶液に、ジヒドロフラン−3(2H)−オン(0.474g、5.52mmol)及び酢酸(0.275g、4.60mmol)を室温で添加し、3時間撹拌した。得られた反応混合物を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(0.262g、6.90mmol)で処理し、次いで室温で5時間撹拌した。混合物をエチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、2〜3% MeOH/DCM)によって精製して、無色粘着性液体として、0.450g(40%収率)のN−((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)テトラヒドロフラン−3−アミンを得た。MS(ESI−)m/z 245.21[M+H]
+。
【0172】
工程2.トルエン(3mL)中N−((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)テトラヒドロフラン−3−アミン(0.450g、1.84mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.501g、2.21mmol)及び酢酸(0.221g、3.68mmol)を得た。得られた混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をキラルSFCによって精製して、淡黄色固体として、150mg(18%収率)のメチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート、及び180mg(22%収率)のメチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレートを得た。メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート:MS(ESI):m/z 453.24[M+H]
+。メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート:MS(ESI)m/z 453.25[M+H]
+。
【0173】
工程3−a.メタノール(1.5mL)中メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(150mg、0.296mmol)の撹拌溶液に、NaOH水溶
液(0.132mL、0.995mmol、7.5M)を0℃で添加し、室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を0℃において1N HClで酸性化し、エチルアセテート(3×50mL)で抽出し、組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得た。残渣をキラルSFCによって精製して、オフホワイト色固体として、40mg(27%収率)の(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.6(br s,1H),7.65−7.34(m,4H),7.19(d,J=7.5Hz,1H),7.04−6.88(m,2H),6.64(d,J=15.6Hz,1H),5.29(s,1H),3.79−3.40(m,6H),2.83(dd,J=15,4.2Hz,1H),2.57(d,J=6.9Hz,1H),1.69−1.62(m,1H),1.58−1.46(m,1H),1.16(d,J=6.9Hz,3H);MS(ESI):m/z 439.26[M+H]
+;[α]
D=−73.2°(c0.25、CHCl
3、24℃)。
【0174】
工程3−b.メタノール(2mL)中メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.180g、0.398mmol)の撹拌溶液に、NaOH水溶液(0.159mL、1.19mmol、7.5M)を0℃で添加し、室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を0℃において1N HClで酸性化し、エチルアセテート(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得た。残渣をキラルSFCによって精製して、オフホワイト色固体として、80mg(46%収率)の(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 12.7(br s,1H),10.6(s,1H),7.58−7.32(m,4H),7.18(d,J=8.1Hz,1H),7.02−6.91(m,2H),6.66(d,J=15.6Hz,1H),5.31(s,1H),3.88−3.75(m,1H),3.68−3.48(m,3H),3.31−3.22(m,1H),3.08(t,J=8.1Hz,1H),2.89(dd,J=15Hz,3.6Hz,1H),2.54−2.51(m,1H),2.14−1.96(m,2H),1.14(d,J=6.3Hz,3H);MS(ESI):m/z 439.26[M+H]
+;[α]
D=−70.4°(c0.25、CHCl
3、24℃)。
【0175】
化合物8A及び8Bの立体化学を、上記及び表1に示されるように、小分子X線結晶学で確認した。
【0176】
実施例9A及び9B
(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(9A)
【化29】
(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(9B)
【化30】
工程1.メタノール(10mL)中1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−オン(2g、11.6mmol)の撹拌溶液に、3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミン塩酸塩(1.81g、12.7mmol)及び酢酸(0.069g、1.15mmol)を、室温で添加した。反応物を3時間撹拌し、0℃に冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.40g、23.1mmol)を添加した。混合物を室温で24時間撹拌した。反応物をエチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)、続いて塩水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、2〜3% MeOH/DCM)によって精製して、無色粘着性液体として、2.2g(72%収率)のN−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミンを得た。MS(ESI)m/z 265.35[M+H]
+。
【0177】
工程2.トルエン(25mL)中N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミン(2.2g、8.33mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(2.07g、9.16mmol)及び酢酸(0.1mL、1.66mmol)を添加した。得られた混合物を80℃で5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、キラルSFC(カラム/寸法:Chiralpak AD−H(5μm、250×21mm);% CO
2:65.0;%共溶媒(EtOH):35.0;総流量:60.0g/分;背圧:100.0bar;UV:221nm;スタック時間:5.0分;負荷/注入:2.5mg;溶解性:MeOH;注入合計数:60;器具詳細:型/モデル:Thar SFC−80)によって精製して、500mg(13%収率)のメチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(ピーク1に指定)、及び500mg(13%収率)のメチル(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)
−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(ピーク2に指定)を得た。メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート:MS(ESI)m/z 473.26[M+H]
+。メチル(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート:MS(ESI)m/z 473.26[M+H]
+。
【0178】
工程3−a.メタノール(1.5mL)中メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.250g、0.520mmol)の撹拌溶液に、NaOH水溶液(0.14mL、1.05mmol、7.5M)を0℃で添加して、反応物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を0℃において1N HClで酸性化し、次いでエチルアセテート(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣を、キラルSFC[カラム/寸法:Chiralcel OD−H(5μm、250×30mm);% CO
2:65.0;%共溶媒(MeOH):35.0;総流量:60.0g/分;背圧:100.0bar;UV:223nm;スタック時間:3.5分;負荷/注入:4.0mg;溶解性:MeOH+DCM;注入合計数:55;器具詳細:型/モデル:Thar SFC−80]によって精製して、オフホワイト色固体として、130mg(53%収率)の(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.6(s 1H),7.60−7.38(m,4H),7.18(d,J=7.5Hz,1H),7.08−6.90(m,2H),6.68(d,J=15.9Hz,1H),5.16(s,1H),3.59−3.42(m,1H),3.40−3.25(m,1H),2.94(dd,J=14.9,4.0Hz,2H),2.90−2.71(m,1H),2.71−2.56(m,1H),2.22−2.05(m,1H),2.00−1.80(m,1H),1.03(d,J=6.6,3H);MS(ESI)m/z 459.26[M+H]
+;[α]
D=−40.0°(c0.25、MeOH、24℃)。
【0179】
工程3−b.メタノール(1.5mL)中メチル(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(250mg、0.525mmol)の撹拌溶液に、NaOH水溶液(0.14mL、1.05mmol、7.5M)を0℃で添加し、反応物を室温で5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残渣を0℃において1N HClで酸性化し、次いでエチルアセテート(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣を、キラルSFC[カラム/寸法:Chiralcel OD−H(5μm、250×30mm);% CO
2:60.0;%共溶媒(MeOH):40.0;総流量:100.0g/分;背圧:100.0bar;UV:220nm;スタック時間:4.5分;負荷/注入:13.0mg;溶解性:MeOH;注入合計数:28;器具詳細:型/モデル:Thar SFC−200−005]によって精製して、オフホワイト色固体として、140mg(57%収率)の(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1
−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.6(s 1H),7.60−7.38(m,4H),7.18(d,J=7.5Hz,1H),7.08−6.90(m,2H),6.68(d,J=15.9Hz,1H),5.16(s,1H),3.59−3.42(m,1H),3.40−3.25(m,1H),2.94(dd,J=14.9,4.0Hz,2H),2.90−2.71(m,1H),2.71−2.56(m,1H),2.22−2.05(m,1H),2.00−1.80(m,1H),1.03(d,J=6.6,3H);MS(ESI)m/z 459.26[M+H]
+;[α]
D=+32.0°(c0.25、MeOH、24℃)。
【0180】
化合物9A及び9Bは、上記及び表1に示され、絶対立体化学が任意に割り当てられる。
【0181】
実施例10A
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(10A)
【化31】
工程1.3mLのエタノール中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(1g、5.73mmol)の撹拌溶液に、4−メトキシベンズアルデヒド(0.781g、5.73mmol)を添加し、混合物を70℃で30分間撹拌した。得られた反応混合物を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(0.326g、8.59mmol)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。反応物をエチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、2〜3% MeOH/DCM)によって精製して、1.00g(59%収率)の(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(4−メトキシベンジル)プロパン−2−アミンを得た。MS(ESI)m/z 295.18[M+H]
+。
【0182】
工程2.トルエン(5mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(4−メトキシベンジル)プロパン−2−アミン(300mg、1.09mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(230mg、1.09mmol)及び酢酸(0.122g、2.03mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を逆相分取HPLCによって精製して、淡黄色固体として、230mg(44%収率)のメチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレートを得た。MS(ESI)m/z 503.21[M+H]
+。
【0183】
工程3.メタノール(1.5mL)中メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(80mg、0.150mmol)の撹拌溶液に、NaOH水溶液(0.212mL、1.59mmol、7.5M)を0℃で添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を0℃において1N HClで酸性化し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を逆相分取HPLCによって精製して、オフホワイト色固体として、25mg(33%収率)の(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 12.8−12.4(br s,1H),10.6(s,1H),7.44−7.37(m,3H),7.21−7.14(m,4H),7.02−6.90(m,2H),6.84−6.82(m,2H),6.65−6.61(m,1H),5.17(s,1H),3.71(s,3H),3.68(d,J=13.6Hz,1H),3.45(d,J=13.6Hz,1H),2.86−2.84(m,1H),2.58−2.54(m,1H),1.12(m,1H),1.07−1.06(d,J=6.4Hz,3H);MS(ESI)m/z 489.19[M+H]
+。
【0184】
実施例11A及び11B
(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(11A)
【化32】
(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(11B)
【化33】
工程1.MeOH(1mL)中1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−オン(0.062g、0.51mmol)の溶液に、氷酢酸を添加して、pHを5〜6に調整した。この溶液に、塩酸塩としてビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(0.
075g、0.43mmol)、続いてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.054g、0.86mmol)を添加した。反応混合物を室温において窒素雰囲気下で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。水(5mL)を添加し、混合物をエチルアセテート(2×5mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO
2、3〜5% MeOH/DCM)によって精製して、薄黄色固体として、N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(0.060g、58%)を得た。MS(ESI)m/z:241.26[M+H]
+。
【0185】
工程2.トルエン(15mL)中N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(1.3g、5.41mmol)の溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(1.2g、4.87mmol)及び酢酸(0.7mL、10.8mmol)を添加した。得られた溶液を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、炭酸カリウム水溶液(20mL)に注入し、エチルアセテート(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、40% EtOAc/ヘキサン)によって精製して、1.0gのラセミ混合物を得た。異性体を、キラルSFC[Chiral pak AD−H、(250×21mm)、1分当たり70mL、液体CO
2/IPA]によって分離して、メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.381g、17%収率)(ピーク1に指定、保持時間:6.41分)、及びメチル(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.481g、21%収率)(ピーク2に指定、保持時間:9.59分)を、両方とも黄色固体として得た。ピーク1及びピーク2の絶対立体化学を任意に割り当てた。
【0186】
メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート:MS(ESI)m/z:449.6[M+H]
+。
【0187】
メチル(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート:MS(ESI)m/z:449.6[M+H]
+。
【0188】
工程3−a.THF(4mL)及びMeOH(2mL)中メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.381g、0.850mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(1.2mL、9mmol、7.5M)を添加した。溶液を室温で4時間撹拌した。水(10mL)を反応混合物に添加し、2N HCl溶液を添加することによって水溶液のpHを5に調整した。溶液をジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、逆相HPLC[PURITAS PREP C
18(250×21.2mm)、17mL/分、水/アセトニトリル中(3mM酢酸アンモニウム+0.02
%ギ酸)、保持時間4.47分]によって精製して、淡黄色固体として、(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(0.110g、29%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.4(s,1H),10.5(s,1H),7.6(d,J=16.0Hz,1H),7.5(d,J=10.0Hz,2H),7.4(d,J=8.0Hz,1H),7.2(d,J=7.6Hz,1H),6.9(m,2H),6.7(d,J=16.0Hz,1H),5.3(s,1H),3.6(m,1H),2.9(m,1H),2.6(m,1H),2.3(s,1H),1.8(d,J=8.4Hz,3H),1.6(d,J=1.2Hz,3H),1.2(m,3H);MS(ESI)m/z 435.4[M+H]
+。
【0189】
工程3−b.THF(6mL)及びメタノール(3mL)中メチル(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.481g、1.07mmolの溶液に、水酸化ナトリウム溶液の水溶液(1.5mL、11.2mmole、7.5M)を添加した。溶液を室温で4時間撹拌した。2N HCl溶液を添加することによって水溶液のpHを5に調整した。溶液をジエチルエーテル(3×70mL)で抽出した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、逆相HPLC[PURITAS PREP C
18(250×21.2mm)、17mL/分、水/アセトニトリル中(3mM酢酸アンモニウム+0.02%ギ酸)、保持時間:5.29分]によって精製して、淡黄色固体として、(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(0.153g、32%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.4(br s,1H),10.5(s,1H),7.6(d,J=16.0Hz,1H),7.5(d,J=10.0Hz,2H),7.4(d,J=8.0Hz,1H),7.2(d,J=7.6Hz,1H),6.9(m,2H),6.7(d,J=16.0Hz,1H),5.3(s,1H),3.6(m,1H),2.9(m,1H),2.6(m,1H),2.3(s,1H),1.8(d,J=8.4Hz,3H),1.6(d,J=1.2Hz,3H),1.2(m,3H);MS(ESI)m/z:435.6[M+H]
+。
【0190】
上記及び表1に示される化合物11A及び11Bの立体化学を任意に割り当て、後に独立合成によって確認した。
【0191】
化合物11Aを合成するための代替の経路(
図2)
工程1.EtOH(287mL)中ベンズアルデヒド(PhCHO)(14.58mL、143mmol)の溶液に、(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン11−1(25.0g、143mmol)を添加し、反応物を3時間50℃に加熱した。混合物を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(8.14g、214mmol)を一度に添加し、反応物を3時間0℃で撹拌した。反応物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)に注入し、DCM(300mL)で抽出した。層を分離し、水層をDCMで3回洗浄した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、60〜100% EA/ヘキサンから溶出するMPLCシステム(340gカートリッジ)を使用したシリカゲル上で精製して、(R)−N−ベンジル−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン11−2(36g、95%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3−d)δ 8.20−8.00(s,1H),7.57(d,J=7.9Hz,1H),7.35(d,J=8.0Hz,1H
),7.29−7.13(m,6H),7.09(t,J=7.4Hz,1H),6.98(s,1H),3.89(d,J=13.1Hz,1H),3.74(d,J=13.1Hz,1H),3.22−3.01(m,1H),2.87(t,J=7.5Hz,2H),1.17(d,J=6.2Hz,3H)。
【0192】
工程2.1,1−ジブロモ−2,2−ビス(クロロメチル)シクロプロパン(25g、84mmol)を無水n−Bu
2O(30mL)に室温で溶解した。得られた溶液を−78℃に冷却し(ドライアイス/アセトン冷却浴)、PhLi(100mL、168mmol、n−Bu
2O中1.7M溶液)を滴加した。反応混合物を−78℃で5分間撹拌し、次いで2時間で0℃に温めた。n−Bu
2O中トリシクロ[1.1.1.0
1,3]ペンタン11−3の白に近い黄色の懸濁液を室温に温め、数分間撹拌した。
【0193】
工程3.(R)−N−ベンジル−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン11−2(27.8g、105mmol)を無水THF(90mL)に溶解し、シリンジポンプを介してiPrMgCl−LiCl錯体(162mL、211mmol、THF中1.3M溶液)で、室温において処理した。(注意:激しいガス発生!)得られた溶液を室温で30分間激しく撹拌した。得られた混合物を、工程2で調製したn−Bu
2O中トリシクロ[1.1.1.0
1,3]ペンタン11−3の溶液に、室温で添加した。セプタムを取り外し、管を密閉した。反応混合物を60℃で16時間激しく撹拌した。不均一溶液を飽和NH
4Cl水溶液(200mL)に0℃で注入した。密閉した管を、エチルアセテート及び水で丁寧に洗浄した。混合物を分液漏斗に移し、層を分離した。水層をエチルアセテート(2×250mL)で洗浄した。有機層の全てを組み合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗残渣を、ヘキサン/エチルアセテート(10〜90%)を使用したMPLC(340gカラム)によって精製し、(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−N−ベンジルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン11−4を黄色油として得た(15.0g、45.4mmol、用いた1,1−ジブロモ−2,2−ビス(クロロメチル)シクロプロパンの量に対して54%収率)。
1H NMR(300MHz,CDCl
3−d)δ 7.85〜7.97(br s,1H),7.53(d,J=7.9Hz,1H),7.36(app t,J=7.5Hz,3H),7.32−7.14(m,4H),7.09(t,J=7.5Hz,1H),7.00(d,J=2.0Hz,1H),3.87(d,J=15.1Hz,1H),3.76(d,J=15.1Hz,1H),3.59−3.33(m,1H),3.09(dd,J=14.1,4.8Hz,1H),2.71(dd,J=14.1,9.6Hz,1H),2.30(s,1H),1.92−1.70(m,6H),1.06(d,J=6.6Hz,3H)。
【0194】
工程4.水酸化パラジウム[木炭(湿性)上で10%、5.0g]を、EtOH(300mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−N−ベンジルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン11−4(15.5g、46.9mmol)の溶液に添加した。混合物を、室温における水素雰囲気下(1atm)で16時間撹拌した。溶液を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、パッドをMeOH及びCH
2Cl
2で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン11−5(11.0g、98%収率)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3−d)δ 8.16−7.95(br s,1H),7.62(d,J=7.9Hz,1H),7.36(d,J=8.0Hz,1H),7.19(t,J=7.4Hz,1H),7.12(t,J=7.4Hz,1H),7.02(s,1H),3.25−3.11(m,1H),2.88(dd,J=14.2,7.2Hz,1H),2.74(dd,J=14.2,6.5Hz,1H),2.36(s,1H),1.95−1.51(m,6H),1.12(d,J=6.2Hz,3H);MS(ESI)m/z
240.9[M+H]
+。
【0195】
工程5.トルエン(8mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン11−5(800mg、3.2mmol)の撹拌溶液に、(E)−メチル−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(750mg、3.2mmol)、続いてAcOH(0.36mL、6.4mmol)を添加し、混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、エチルアセテートで抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中20%エチルアセテート)によって精製して、メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(1.2g、2.7mmol、80%収率)を得た。注記:生成物はなお約4%のシス異性体を含有した。トルエン(8mL)中メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(1.2g、2.7mmol)の溶液を、予熱した油浴(80℃)中に保持し、同じ温度で10分間撹拌した。ヘキサン(8mL)を溶液にゆっくり添加し、混合物を80℃で1時間撹拌した。反応混合物を1時間にわたって室温に冷却した。得られた固体を濾過し、減圧下で乾燥させて、メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート11−6(700mg、60%全収率)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.48(br s,1H),7.63(d,J=18.0Hz,1H),7.50(d,J=10.2Hz,2H),7.38(d,J=6.9Hz,1H),7.17(d,J=7.2Hz,1H),7.01−6.91(m,2H),6.80(d,J=16.2Hz,1H),5.33(s,1H),3.73(s,3H),3.61(br s,1H),3.01−2.93(m,1H),2.57(d,J=16.2Hz,1H),2.24(s,1H),1.77(d,J=9.0Hz,3H),1.57(d,J=9.0Hz,3H),1.08(d,J=6Hz,3H);MS(ESI)m/z 449.10[M+H]
+。
【0196】
工程6.0℃のTHF/H
2Oの混合物(1:1、10mL)中メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート11−6(700mg、1.56mmol)の撹拌溶液に、LiOH・H
2O(320mg、9.3mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で6時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去し、残渣を水で希釈し、ジエチルエーテルで洗浄した。水層を0℃においてHCl水溶液(1M)で処理して、pHを約5に調整した。形成された沈殿物を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸11A(0.500g、1.15mmol、74%収率)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 12.56(br s,1H),10.58(br s,1H),7.55(d,J=15.9Hz,1H),7.45(d,J=10.2Hz,2H),7.39(d,J=7.5Hz,1H),7.17(d,J=7.2Hz,1H),6.99(dd,J=7.5,6.0Hz,1H),6.93(dd,J=9.0,6.3Hz,1H),6.67(d,J=15.9Hz,1H),5.33(s,1H),3.68
−3.58(m,1H),2.96(dd,J=15.3,4.2Hz,1H),2.57(dd,J=15.0,1.5Hz,1H),2.24(s,1H),1.78(d,J=9.3Hz,3H),1.58(d,J=9.6Hz,3H).1.08(d,J=6.6Hz,3H);MS(ESI)m/z 435.13[M+H]
+;[α]
25D−46.00(c0.5、MeOH);mp:171〜173℃。
【0197】
実施例11C
(E)−3−(4−((1S,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(11C)
【化34】
工程1.トルエン(150mL)m中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(7.3g、30.4mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(6.87g、30.4mmol)、続いてAcOH(3.5mL、60.8mmol)を添加し、得られた反応混合物を90℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、エチルアセテートで抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、20%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、固体を得て、それをn−ペンタン(100mL)でトリチュレートした。得られた固体を濾過した。母液(ペンタン洗浄液を含有)を濃縮し、逆相HPLC[移動相:(A)10mM水性重炭酸アンモニウム,(B)アセトニトリル;流量:19mL/分;カラム:×Select C
18(150×19mm)5μm;グラジエント−(時間(分)/% B):0.1/75、10/80、12/80、12.1/98、14/98、14.1/75、17/75、溶解性:ACN+H
2O+THF]によって精製して、オフホワイト色固体として、メチル(E)−3−(4−((1S,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(100mg、0.22mmol、0.73%収率)を得た。MS(ESI)m/z 449.34[M+H]
+。
【0198】
工程2.0℃のTHF及び水の混合物(1:1、合計2mL)中メチル(E)−3−(4−((1S,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(100mg、0.22mmol)の撹拌溶液に、LiOH・H
2O(46mg、1.33mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いで濃縮した。水(10mL)を残渣に添加し、混合物を0℃に冷却し、0.1M HClで処理して、pHを約6に調整した。反応混合物をEt
2O(2×20mL)で抽出した。有機層を水(2×20mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、淡黄色固体として、(E)−3−(4−((1S,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4
,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(30mg、0.06mmol、31%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ 12.57(br s,1H),10.75(s,1H),7.49(d,J=16.0Hz,1H),7.40(d,J=9.6Hz,3H),7.24(d,J=8.0Hz,1H),7.02(t,J=6.8Hz,1H),6.95(t,J=6.8Hz,1H),6.63(d,J=16.0Hz,1H),5.40(s,1H),3.52−3.48(m,1H),2.92(dd,J=15.6,5.6Hz,1H),2.53(s,1H),2.32(s,1H),1.80(s,6H),1.02(d,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 435.25。
【0199】
実施例11D
(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル−1−d)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(11D)
【化35】
工程1.トルエン(1.0mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(0.100g、0.416mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(ホルミル−d)フェニル)アクリレート(0.095g、0.416mmol)及び酢酸(0.050g、0.832mmol)を添加し、混合物を90℃で5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、20%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、白色固体として、メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル−1−d)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.122mg、0.271mmol、65%収率)を得た。得られた物質をトルエン(1mL)に溶解し、それを90℃に予熱した。70℃に予熱したヘキサンをゆっくり添加した。混合物を室温に冷却し、次いで4℃で12時間保管した。得られた固体を濾過して、メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル−1−d)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.029mg、0.065mmol、16%収率)を得た;MS(APCI)m/z 450.20[M+H]
+。
【0200】
工程2.0℃のTHF/水(1:1、合計0.8mL)中メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル−1−d)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.029mg、0.065mmol)の撹拌溶液に、LiOH(0.017g、0.400mmol)を添加し、反応物を
室温で5時間撹拌した。有機揮発物を20℃において減圧下で除去した。残渣を0℃において塩化水素水溶液(1N)で処理して、pHを6に調整した。水層をジエチルエーテル(2×10mL)で抽出し、組み合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジエチルエーテル:ペンタン(1:10、合計3mL)でトリチュレートし、それを減圧下で除去して、白色固体として、(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル−1−d)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸を得た(0.024mg、0.055mmol、83%収率)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.6(br s,1H),10.6(br s,1H),7.54(d,J=15.8Hz,1H),7.45(d,J=10.2Hz,2H),7.39(d,J=7.9Hz,1H),7.18(d,J=7.9Hz,1H),7.02−6.97(m,1H),6.97−6.92(m,1H),6.67(d,J=16.1Hz,1H),3.68−3.58(m,1H),2.96(dd,J=14.9,5.0Hz,1H),2.62−2.54(m,1H),2.25(s,1H),1.77(d,J=9.0Hz,3H),1.59(d,J=9.2Hz,3H),1.08(d,J=6.5Hz,3H);MS(APCI)m/z 436.2[M+H]
+。
【0201】
実施例12A
エチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(12A)
【化36】
工程1.4−ブロモ−2,6−ジフルオロベンズアルデヒド(7.0g、31.7mmol)及びエチルアクリレート(4.7g、47.5mmol)を密閉した管の中で組み合わせ、溶液をアルゴンで10分間完全脱気した。N,N−ジメチルアセトアミド(70mL)、トリ−o−トリルホスフィン(0.92g、1.36mmol)、パラジウム(II)アセテート(0.34g、0.678mmol)、及びトリエチルアミン(9mL、27.1mmol)を添加し、混合物を再び15分間脱気した。得られた反応混合物を80℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、メタノール(20mL)で十分に洗浄したセライトパッドを通して濾過した。得られた濾液を減圧下で濃縮した。粗化合物をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、1:9エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、淡黄色固体として、エチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(4.5g、18.7mmol、59%収率)を得た。
【0202】
工程2.トルエン(5.8mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(500mg、2.34mmol)の撹拌溶液に、エチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(500mg、2.57mmol)及び酢酸(280mg、4.67mmol)に添加し、混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃
縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、20%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、淡黄色固体として、エチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(700mg、1.51mmol、65%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.50(s,1H),7.60(d,J=16.0Hz,1H),7.48(d,J=10.0Hz,2H),7.38(d,J=7.2Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),7.00−6.92(m,2H),6.77(d,J=16.4Hz,1H),5.33(s,1H),4.19(q,J=7.6Hz,2H),3.63−3.61(m,1H),2.95(dd,J=14.8Hz,4.0Hz,1H),2.57(dd,J=14.8Hz,2.0Hz,1H),2.24(s,1H),1.77(d,J=8.4Hz,3H),1.58(d,J=8.0Hz,3H),1.25(t,J=7.2Hz,3H),1.08(d,J=6.4Hz,3H);
19F NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ−112.01;MS(ESI)m/z 463.36[M+H]
+。
【0203】
実施例13A及び13B
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1S,3S)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(13A)
【化37】
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(13B)
【化38】
工程1.5−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−カルバルデヒド(3.5g、13.93mmol)及びニトロエタン(14.9mL、209mmol)の混合物に、酢酸アンモニウム(1.18g、15.3mmol)を一度に添加し、8時間還流加熱した。反応混合物を室温に冷却し、余分なニトロエタンを真空で除去した。飽和NaHCO
3水溶液(15mL)を添加し、得られた混合物をエチルアセテート(3×20mL)で抽出した。有機層を組み合わせ、無水Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中0〜50% EtOA
c)によって精製して、黄色固体として、(Z)−5−(ベンジルオキシ)−3−(2−ニトロプロプ−1−エン−1−イル)−1H−インドール(1.7g、40%収率)を得た。MS(APCI)m/z 309.12[M+H]
+。
【0204】
工程2.(Z)−5−(ベンジルオキシ)−3−(2−ニトロプロプ−1−エン−1−イル)−1H−インドール(1g、3.24mmol)の撹拌溶液に、LAH(4.86mL、9.73mmol、THF中2M)を0℃で滴加し、18時間還流加熱した。反応混合物を室温に冷却し、冷水でゆっくり(0.4mL)、15% NaOH水溶液(0.80mL)、及び水(1.2mL)でクエンチした。得られた固体をEtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、ジクロロメタン中0〜20%メタノール)によって精製して、1−(5−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.46g、51%収率)を得た。MS(APCI)m/z 281.16[M+H]
+。
【0205】
工程3.1,4−ジオキサン(3.6mL)中1−(5−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.30g、1.070mmol)の撹拌溶液に、2−フルオロ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホネート(0.300g、1.34mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.373mL、2.14mmol)を添加し、反応物を90℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈した。混合物をEtOAc(2×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中60〜80% EtOAc)によって精製して、N−(1−(5−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−アミン(0.22g、58%収率)を得た。MS(APCI)m/z 355.21[M+H]
+。
【0206】
工程4.MeOH(3.81mL)中N−(1−(5−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−アミン(0.27g、0.762mmol)の撹拌溶液に、水酸化パラジウム(20重量/重量%)(0.047g、0.076mmol)を添加した。反応物を1atmの水素ガス下で4時間撹拌した。反応混合物を、セライトパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、3−(2−((2−フルオロ−2−メチルプロピル)アミノ)プロピル)−1H−インドール−5−オール(0.16g、79%収率)を得た。MS(APCI)m/z 265.16[M+H]
+。
【0207】
工程5.トルエン(2.8mL)中3−(2−((2−フルオロ−2−メチルプロピル)アミノ)プロピル)−1H−インドール−5−オール(0.15g、0.567mmol)の撹拌溶液に、エチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.150g、0.624mmol)及び酢酸(0.07g、1.14mmol)を添加し、混合物を80℃で4時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、水層をエチルアセテート(2×15mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中15〜60% EtOAc)によって精製して、エナンチオマーの混合物として、エチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.16g、0.329mmol、58%収率、淡黄色固体)を得た。MS(APCI)m/z 487.21[M+H]
+。
【0208】
工程6.0℃のMeOH:THF:水(1:1:1、合計3mL)中ラセミエチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.16g、0.329mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(0.04g、0.987mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣を0℃においてクエン酸水溶液(1M)で酸性化した。エチルアセテートを添加して、沈殿物を溶解した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、淡黄色固体として、エナンチオマーの混合物:(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(0.11g、73.0%収率)を得た。MS(APCI)m/z 459.18[M+H]
+。
【0209】
工程7.120mgのラセミ(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸を、SFC(分取SFC条件:カラム/寸法Chiralcel OD−H(250×30mm)、5μm;% CO
2:5.0;%共溶媒(MeOH):35.0;総流量:100.0g/分;背圧:100.0bar;UV:210nm;スタック時間:5.5分;負荷/注入:6.5mg)によって精製して、(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(ピーク1に指定)(22mg、0.04mmol、18%収率)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.2(s,1H),8.53(br s,1H),7.45(d,J=16.8Hz,1H),7.40(d,J=10.5Hz,2H),6.96(d,J=8.4Hz,1H),6.71(d,J=2.1,1H),6.64(d,J=16.2Hz,1H),6.51(dd,J=9.0Hz,2.7Hz,1H),5.16(s,1H),3.53−3.45(m,1H),2.91−2.73(m,2H),2.44−2.26(m,2H),1.19(d,J=21.3Hz,3H),1.12(d,J=21.6Hz,3H),1.04(d,J=6.6Hz,3H)、カルボン酸プロトンは観察されなかった;MS(ESI)m/z 459.32[M+H]
+。オフホワイト色固体としての、(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1S,3S)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−6−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(ピーク2に指定)(20mg、0.04mmol、18%収率)。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.2(s,1 H),8.53(br s,1H),7.34(d,J=16.2Hz,1H),7.32(d,J=10.6Hz,2H),6.96(d,J=8.4Hz,1H),6.71(d,J=2.1,1H),6.59(d,J=16.2Hz,1H),6.50(dd,J=8.7,2.1Hz,1H),5.15(s,1H),3.51−3.42(m,1H),2.91−2.73(m,2H),2.44−2.27(m,2H),1.19(d,J=21.3Hz,3H),1.12(d,J=21.0Hz,3H),1.04(d,J=6.6Hz,3H)、カルボン酸プロトンは観察されなかった;MS(ESI)m/z 459.29[M+H]
+。
【0210】
化合物13A及び13Bは、上記及び表1に示され、絶対立体化学が任意に割り当てられる。
【0211】
実施例14A
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−((3−フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(14A)
【化39】
工程1.無水THF(5mL)中3−フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(560mg、4.3mmol)の撹拌懸濁液に、プロピルホスホン酸無水物(5.5mL、8.6mmol、EtOAc中50重量%)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.8mL、8.6mmol)の溶液を、0℃で添加し、混合物を同じ温度で20分間撹拌した。(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(500mg、2.8mmol)を反応混合物に0℃で添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。TLCによって示されるように反応が完了した後、反応混合物を氷水で希釈し、エチルアセテート(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、25%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、薄茶色液体として、(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(500mg、1.75mmol、60%収率)を得た。MS(ESI)m/z 287.25[M+H]
+。
【0212】
工程2.乾燥THF(5mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(500mg、1.7mmol)の撹拌懸濁液に、ボランTHF錯体の溶液(3.5mL、3.5mmol、THF中1.0M)を0℃で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了(TLCによって監視されるような)を、出発物質の消費によって決定した。反応混合物を室温に冷却し、続いてメタノール(10mL)を添加し、次いで混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、エチルアセテート(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、80%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、オフホワイト色固体として、(R)−N−((3−フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(450mg、1.65mmol、94%収率)を得た。MS(ESI)m/z 273.53[M+H]
+。
【0213】
工程3.トルエン(3mL)中(R)−N−((3−フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(350mg、1.2mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(290mg、1.2mmol)、続いて酢酸(154mg、2.5mmol)を室温で添加した。得られた混合物を90℃で6時間撹拌し、室温に冷却した。反応混合物を水で希釈し、エチルアセテート(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮
して、茶色液体として、粗化合物(E)−メチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−((3−フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(480mg、0.99mmol、77%収率)を得て、それを更なる精製なしで次の工程において使用した。MS(ESI)m/z 481.86[M+H]
+。
【0214】
工程4.0℃のTHF/メタノール/水の混合物(1:1:1、合計6mL)中(E)−メチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−((3−フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(600mg、1.25mmol)の撹拌溶液に、NaOH(100mg、2.49mmol)を添加した。混合物を室温で5時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去した。得られた残渣を0℃において塩化水素水溶液(1M)で酸性化して、pHを5に調整し、水相をEtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、SFC[カラム/寸法:Chiralcel OD−H(250×30mm)、5μmシリカ;% CO
2:70.0%;%共溶媒(MeOH):30.0%;総流量:100.0g/分;背圧:100.0bar;UV:212nm;スタック時間:5.80分;負荷/注入5.2mg;溶解性:メタノール;注入合計数:130;器具詳細(型/モデル):Thar SFC−200−005]によって更に精製して、オフホワイト色固体として、(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−((3−フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(220mg、0.47mmol、37%収率)を得た。
1H NMRによって観察された微量の未知の脂肪族不純物のトレース。逆相HPLC[移動相:(A)10mM水性重炭酸アンモニウム、(B)アセトニトリル;流量:19mL/分;カラム:XBRIDGE C18(150×19mm)5μmグラジエント−(時間(分)/% B):0.1/30、10/60、11/60、11.1/99、13/99、13.1/10、15/10]による更なる精製によって、純粋(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−((3−フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(50mg、0.17mmol、8.6%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.6(s,1H),7.48(d,J=15.6Hz,1H),7.43(d,J=11.1Hz,2H),7.40(d,J=7.5Hz,1H),7.18(d,J=7.2Hz,1H),7.02−6.92(m,2H),6.68(d,J=14.7Hz,1H),5.13(s,1H),3.37−3.32(m,1H),2.95(d,J=15Hz,2H),2.59(d,J=13.2Hz,2H),1.82(d,J=7.8Hz,3H),1.70(d,J=7.8Hz,3H),1.03(d,J=6.3Hz,3H)、カルボン酸プロトンは観察されなかった;MS(ESI)m/z 467.38[M+H]
+;[α]
25D−90.00(c0.5、MeOH)。
【0215】
実施例15A
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−7−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(15A)
【化40】
工程1.0℃のDCM(100mL)中(R)−2−(((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニルアミノ)プロパン酸(10g、32.1mmol)の懸濁液に、塩化オキサリル(4.3mL、48.2mmol)、続いて触媒量のDMF(0.18mL、10mol%)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いで濃縮した。得られた残渣をトルエンに溶解し、繰り返し濃縮して(2×50mL)、淡黄色固体として、粗化合物(9H−フルオレン−9−イル)メチル(R)−(1−クロロ−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(22g、粗重量)を得た。
【0216】
工程2.アルゴン雰囲気下で、DCM(100mL)中1時間にわたって、6−(ベンジルオキシ)−1H−インドール(10g、44.8mmol)の溶液に、エチルマグネシウムブロミド(44mL、134.5mmol、Et
2O中3.0M溶液)を0℃で滴加した。得られた反応混合物を室温に温め、更に1時間撹拌した。上記の反応混合物を0℃に冷却し、アルゴン雰囲気下で、DCM(100mL)中(9H−フルオレン−9−イル)メチル(R)−(1−クロロ−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(22g、67.2mmol、未処理)の溶液で処理した。添加が完了した後、反応物を室温に温め、室温で12時間撹拌した。反応混合物を再び0℃に冷却し、余分な未反応グリニャール試薬を水性HCl(200mL、2N)で破壊した。有機層を分離し、水層をCH
2Cl
2(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水、続いて塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、茶色液体として、(R)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル1−(6−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イルカルバメート(22.0g、42.6mmol、未加工)を得た。MS(ESI)m/z 517.35[M+H]
+。
【0217】
工程3.アセトニトリル/IPAの混合物(7:1、合計200mL)中(R)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル1−(6−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イルカルバメート(20g、38.75mmol、未加工)の溶液に、0℃においてアルゴン雰囲気下で、水素化ホウ素ナトリウム(14.3g、388mmol)を数回に分けて添加した。混合物を15時間加熱還流した。出発物質の完全な消費に基づく反応の完了後(TLCによって監視されるような)、反応混合物を再び0℃に冷却した。メタノール(50mL)を添加して、余分な試薬を破壊し、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。水(500mL)を添加し、水相をエチルアセテート(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をペンタンでトリチュレートして、オフホワイト色固体として、粗化合物、(R)−1−(6−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(9g、25.4mmol)を得て、後続の反応にあるように使用した。MS(ESI)m/z 281.47[M+H]
+。
【0218】
工程4.1,4−ジオキサン(80mL)中(R)−1−(6−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(9g、32.1mmol、未加工
)の撹拌溶液に、2−フルオロ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホネート(7.9g、35.4mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.8mL、48.21mmol)を添加した。反応物を3時間90℃に加熱し、室温に冷却し、水(50mL)で希釈した。水層をEtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、石油エーテル中50%エチルアセテート)によって精製して、(R)−N−(1−(6−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−アミン(4g、11.3mmol、3つの工程にわたって26%収率)を得た。MS(ESI)m/z 355.37[M+H]
+。
【0219】
工程5.EtOAc(50mL)中(R)−N−(1−(6−(ベンジルオキシ)−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−2−フルオロ−2−メチルプロパン−1−アミン(4g、11.3mmol)の撹拌溶液に、10%湿性Pd/C(800mg)を添加した。反応物を1atmの水素ガス下で、室温において12時間撹拌した。混合物を、セライトパッドを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、(R)−3−(2−(2−フルオロ−2−メチルプロピルアミノ)プロピル)−1H−インドール−6−オール(1.8g、6.81mmol、64%収率)を得た。MS(ESI)m/z 265.17[M+H]
+。
【0220】
工程6.トルエン(30mL)中(R)−3−(2−(2−フルオロ−2−メチルプロピルアミノ)プロピル)−1H−インドール−6−オール(1.8g、6.81mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(1.69g、7.49mmol)及びAcOH(0.2mL、3.5mmol)を添加し、混合物を90℃で5時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、20%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、オフホワイト色固体として、((E)−メチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−7−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(1.2g、19.4mmol、37%収率)を得た。MS(ESI)m/z 473.38[M+H]
+。
【0221】
工程7.0℃のTHF/水(1:1、15mL)中(E)−メチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−7−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(800mg、16.9mmol)の撹拌溶液に、LiOH(232mg、10.2mmol)を添加した。混合物を室温で5時間撹拌した。有機揮発物を減圧下で除去した。残渣を0℃において塩化水素水溶液(1N)で酸性化した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物を、逆相分取HPLC[移動相:(A)10mM水性重炭酸アンモニウム、(B)アセトニトリル;流量:19mL/分、カラム:Inertsil C
18(250×20mm)、5μm]によって精製して、凍結乾燥後に橙色固体として、(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−7−ヒドロキシ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸のアンモニウム塩(40mg、0.08mmol、5%収率)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.2(s,1 H),7.42(d,J=15.0Hz,1H),7.38(d,J=10.5Hz,2H),7.15(
d,J=8.7Hz,1H),6.64(d,J=15.8Hz,1H),6.57(d,J=2.1Hz,1H),6.47(dd,J=8.1,1.8Hz,1H),5.13(s,1H),3.53−3.45(m,1H),2.91−2.79(m,2H),2.47−2.26(m,2H),1.19(d,J=20.4Hz,3H),1.12(d,J=21.0Hz,3H),1.03(d,J=6.3Hz,3H)、カルボン酸及びフェノールプロトンは観察されなかった;MS(ESI)m/z 458.97[M+H]
+。
【0222】
実施例16A
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(16A)
【化41】
工程1.ジオキサン(2.87mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.15g、0.861mmol)の撹拌溶液に、(3−フルオロオキセタン−3−イル)メチルトリフルオロメタンスルホネート(0.226g、0.947mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.300mL、1.722mmol)を添加し、混合物を90℃で4時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(5mL)で洗浄した。組み合わせた有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、60〜80%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、(R)−N−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.18g、80%収率)を得た。MS(APCI)m/z 263.15[M+H]
+。
【0223】
工程2.トルエン(1.91mL)中(R)−N−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.10g、0.381mmol)の撹拌溶液に、(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.097g、0.404mmol)及び酢酸(0.046g、0.762mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、有機層を分離し、次いで水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、15〜60%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、淡黄色固体として、エチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.11g、60%収率)を得た。MS(APCI)m/z 485.2[M+H]
+。
【0224】
工程3.0℃のメタノール:THF:水の混合物(1:1:1、合計3mL)中(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキ
セタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.08g、0.165mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(0.020g、0.495mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を0℃においてクエン酸水溶液(1M)で酸性化して、pHを5に調整した。形成された沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。得られた固体をDMSO(1mL)に溶解し、水(0.1%ギ酸を含有)中10〜50%アセトニトリル(0.1%ギ酸を含有)を使用した逆相HPLCによって精製して、凍結乾燥後に(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(0.035g、46%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.6(s,1H),10.6(s,1H),7.54(d,J=16Hz,1H),7.47(d,J=8Hz,2H),7.42(d,J=8Hz,1H),7.20(d,J=8Hz,1H),7.03−6.92(m,2H),6.67(d,J=16Hz,1H),5.28(s,1H),4.61−4.44(m,3H),4.35−4.25(m,1H),2.87−2.73(m,2H),2.63−2.56(m,2H),1.24−1.14(m,2H),1.12(d,J=8Hz,3H);MS(APCI)m/z 457.17[M+H]
+。
【0225】
実施例17A
((E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(オキセタン−3−イルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(17A)
【化42】
工程1.ジオキサン(2.87mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.15g、0.861mmol)の撹拌溶液に、オキセタン−3−イルメチルトリフルオロメタンスルホネート(0.218g、0.990mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.330mL、1.89mmol)を得た。混合物を90℃で4時間撹拌した。反応混合物をエチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(5mL)で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、DCM中0〜10% MeOH)によって精製して、(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(オキセタン−3−イルメチル)プロパン−2−アミン(0.11g、0.450mmol、52%収率)を得た。MS(APCI)m/z 245.16[M+H]
+。
【0226】
工程2.トルエン(1.3mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(オキセタン−3−イルメチル)プロパン−2−アミン(0.064g、0.262mmol)の撹拌溶液に、(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.067g、0.278mmol)及び酢酸(0.031g、0.524mmol)を添加した。反応物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物をEtOA
cで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中15〜60% EtOAc)によって精製して、淡黄色固体として、エチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(オキセタン−3−イルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.061g、0.131mmol、50%収率)を得た。MS(APCI)m/z 467.21[M+H]
+。
【0227】
工程3.0℃のメタノール:THF:水の混合物(1:1:1、合計3mL)中(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(オキセタン−3−イルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.06g、0.129mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(0.015g、0.386mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。得られた残渣を0℃においてクエン酸水溶液(1M)で酸性化して、慎重にpHを5に調整した。形成された沈殿物をEtOAcに溶解した。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた固体をDMSO(1mL)に溶解し、水(0.1%ギ酸を含有)中10〜60%アセトニトリル(0.1%ギ酸を含有)を使用した逆相HPLCによって精製した。得られた画分を減圧下で凍結乾燥させて、(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(オキセタン−3−イルメチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(0.009g、16%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.6(s,1H),10.6(s,1H),7.55(d,J=16Hz,1H),7.48(d,J=8Hz,2H),7.40(d,J=8Hz,1H),7.20(d,J=8Hz,1H),7.02−6.92(m,2H),6.67(d,J=16Hz,1H),5.10(s,1H),4.62−4.51(m,2H),4.16(t,J=5.9Hz,1H),3.93(t,J=5.9Hz,1H),3.21−3.11(m,1H),3.02−2.90(m,2H),2.86−2.76(m,1H),2.64−2.53(m,2H),1.07(d,J=4Hz,3H);MS(APCI)m/z 439.18[M+H]
+。
【0228】
実施例18A
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((3−メチルオキセタン−3−イル)メチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(18A)
【化43】
工程1.ジクロロメタン(5mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.22g、1.26mmol)の撹拌溶液に、HATU(0.386g、1.64mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.506mL、2.90mmol)を、室温で添加し、混合物を10分間撹拌した。3−メチルオキセタン−3−カルボン酸(0.161g、1.39mmol)を添加し、反応物を室温で1
6時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、DCM中0〜10% MeOH)によって精製して、(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−メチルオキセタン−3−カルボキサミド(0.30g、1.10mmol、87%収率)を得た。MS(APCI)m/z 273.15[M+H]
+。
【0229】
工程2.THF(3mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−メチルオキセタン−3−カルボキサミド(0.22g、0.808mmol)の撹拌溶液に、LAH(2.83mL、5.65mmol、THF中2M)を0℃で滴加し、混合物を48時間加熱還流した。反応の完了(TLCによって監視されるような)を、出発物質の消費によって判断した。反応混合物を氷水(0.25mL)、15% NaOH水溶液(0.50mL)、及び水(0.75mL)でゆっくりクエンチした。得られた残渣をEtOAc(2×20mL)で抽出し、分離した有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、カラムクロマトグラフィ[SiO
2、メタノール中0〜50% DCM/(DCM:7Mアンモニア(9:1v/v))]によって精製して、(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−((3−メチルオキセタン−3−イル)メチル)プロパン−2−アミン(0.12g、57%収率)を得た。MS(APCI)m/z 259.17[M+H]
+。
【0230】
工程3.トルエン(1.91mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−((3−メチルオキセタン−3−イル)メチル)プロパン−2−アミン(0.10g、0.387mmol)の撹拌溶液に、(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.099g、0.410mmol)及び酢酸(0.046g、0.774mmol)を添加した。反応混合物を90℃で5時間撹拌し、室温に冷却した。混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中15〜60%エチルアセテート)によって精製して、淡黄色固体として、エチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((3−メチルオキセタン−3−イル)メチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.11g、59%収率)を得た。MS(APCI)m/z 481.22[M+H]
+。
【0231】
工程4.0℃のメタノール:THF:水の混合物(1:1:1、合計3mL)中(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((3−メチルオキセタン−3−イル)メチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.061g、0.127mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(0.020g、0.495mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を0℃においてクエン酸水溶液(1M)で酸性化して、pHを5に調整した。形成された沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。得られた固体をDMSO(1mL)に溶解し、水(0.1%ギ酸を含有)中10〜60%アセトニトリル(0.1%ギ酸を含有)を使用した逆相HPLCによって精製して、凍結乾燥後に、(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−((3−メチルオキセタン−3−イル)メチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(0.03g、52%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.6(s,1H),7.54(d,J=16Hz,1H),7.46(d,J=8Hz,2H),7.40(d,J=8Hz,1H),7.18(d,J=8Hz,1H),7.03−6.92(m,2H),6.66(d,J=16Hz,1H),5.07(s,1H),4.40(d,J=8Hz,1H),4.16(
t,J=8Hz,1H),4.05−4.00(m,1H),3.08−2.83(m,4H),2.63−2.55(m,1H),2.36−2.30(m,1H),1.21(s,3H),1.03(d,J=4Hz,3H)、カルボン酸プロトンは観察されなかった;MS(APCI)m/z 453.19[M+H]
+。
【0232】
実施例19A
(E)−3−(4−((3S)−3−(ジフルオロメチル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(19A)
【化44】
工程1.DCM(12mL)中(S)−2−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−オール(0.91g、4.78mmol)の撹拌溶液に、イミダゾール(0.977g、14.4mmol)及びDCM(6mL)中t−ブチルクロロジフェニルシラン(1.578g、5.74mmol)の溶液を、0℃で添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。飽和NaHCO
3水溶液を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、DCM中0〜15%メタノール)によって精製して、(S)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(1.69g、3.94mmol、82%収率)を得た。MS(APCI)m/z 429.23[M+H]
+。
【0233】
工程2.エタノール(10mL)中(S)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(1.3g、3.03mmol)の撹拌溶液に、ジヒドロフラン−3(2H)−オン(0.313g、3.64mmol)を添加し、混合物を50℃で1時間加熱した。反応物を0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(0.172g、4.55mmol)を添加し、2時間の撹拌後、混合物を濃縮した。エチルアセテート及び飽和塩化アンモニウム溶液を添加した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、DCM中0〜10% MeOH)によって精製して、N−((S)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)テトラヒドロフラン−3−アミン(1.20g、2.41mmol、79%収率)を得た。MS(APCI)m/z 499.3[M+H]
+。
【0234】
工程3.トルエン(3mL)中N−((S)−1−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)テトラヒドロフラン−3−アミン(0.75g、1.50mmol)の撹拌溶液に、(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.43g、1.80mmol)及び酢酸(0.18g、3.01mmol)を添加した。反応混合物を85
℃で4時間加熱し、室温に冷却した後、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、0〜30%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、異性体の混合物として、(E)−エチル3−(4−((1R,3S)−3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.50g、0.694mmol、46%収率)を得た。MS(APCI)m/z 721.32[M+H]
+。
【0235】
工程4.THF(3.70mL)中(E)−エチル3−(4−((1R,3S)−3−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.80g、1.110mmol)の撹拌溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド溶液(1.33mL、1.33mmol、THF中1M)を滴加した。混合物を室温で36時間撹拌した。THFを減圧下で除去し、DCMを添加した。有機層を水で洗浄し、分離し、濃縮した。得られた残渣フラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、20〜60%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、異性体の混合物として、(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3S)−3−(ヒドロキシメチル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.30g、0.622mmol、56%収率)を得た。MS(APCI)m/z 483.20[M+H]
+。
【0236】
工程5.ジメチルスルホキシド(0.80mL)中(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3S)−3−(ヒドロキシメチル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.10g、0.207mmol)の窒素下溶液に、IBX(0.073g、0.259mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、5%重炭酸ナトリウム水溶液、水、及び塩水で連続して洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、異性体の混合物として、未加工の(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−(3S)−(3−ホルミル−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.06g、0.125mmol、60%収率)を得た。MS(APCI)m/z 483.20[M+H]
+。
【0237】
工程6.DCM(0.382mL)中(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−(3S)−((3−ホルミル−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(0.055g、0.114mmol)の撹拌溶液に、Deoxofluor(0.085mL、0.229mmol)を0℃で滴加した。混合物を室温で3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を添加し、得られた混合物をDCM(5×10mL)で抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。溶媒を蒸発させ、粗残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、20〜50%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、(E)−エチル3−(4−((3S)−3−(ジフルオロメチル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.010g、17%収率)を得た。MS(APCI)m/z 503.19[M+H]
+。
【0238】
工程7.0℃のメタノール:THF:水の混合物(1:1:1、合計3mL)中(E)−エチル3−(4−((3S)−3−(ジフルオロメチル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.010g、0.020mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(3.98mg、0.100mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を0℃においてクエン酸水溶液(1M)で処理して、pHを5に調整した。沈殿物をEtOAcで抽出し、有機溶液を濃縮した。得られた固体をDMSO(1mL)に溶解し、水(0.1%ギ酸を含有)中10〜50%アセトニトリル(0.1%ギ酸を含有)を使用した逆相HPLCによって精製して、凍結乾燥後に、(E)−3−((3S)−4−(3−(ジフルオロメチル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(0.004g、8.43μmol、42%収率)を得た。MS(APCI)m/z 475.16[M+H]
+。
【0239】
実施例20
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(2’−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1’,2’,4’,9’−テトラヒドロスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピリド[3,4−b]インドール]−1’−イル)フェニル)アクリル酸(20)
【化45】
工程1.THF(85mL)中2−(1H−インドール−3−イル)アセトニトリル(2g、12.81mmol)及びメチルチタントリイソプロポキシド(18.57mL、18.57mmol、THF中1M)の溶液に、アルゴン下でエチルマグネシウムブロミド溶液(6.40mL、19.1mmol、ジエチルエーテル中3M)を滴加した。2時間の撹拌後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(3.16mL、25.6mmol)を滴加し、混合物を室温で45分間撹拌した。HCl水溶液(120mL、1M)、続いてEtOAc(100mL)及びNaOH水溶液(120mL、3M)を添加した。水相をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製材料を、フラッシュクロマトグラフィ[SiO
2、MeOH中0〜50% DCM/(DCM:7Mアンモニア(9:1v/v))]によって精製して、1−((1H−インドール−3−イル)メチル)シクロプロパン−1−アミン(0.90g、37%収率)を得た。MS(APCI)m/z 187.12[M+H]
+。
【0240】
工程2.DCE(5.37mL)中1−((1H−インドール−3−イル)メチル)シクロプロパンアミン(0.30g、1.61mmol)の撹拌溶液に、ジヒドロフラン−3(2H)−オン(0.180g、2.094mmol)及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.683g、3.22mmol)を、0℃で添加した。室温で2時間撹拌した後、混合物を濃縮した。エチルアセテート(30mL)及び飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、MeOH中0〜50% DCM/(DCM:7
Mアンモニア(9:1v/v)))によって精製して、黄白色固体として、N−(1−((1H−インドール−3−イル)メチル)シクロプロピル)テトラヒドロフラン−3−アミン(0.27g、1.05mmol、65%収率)を得た。MS(APCI)m/z 257.16[M+H]
+。
【0241】
工程3.トルエン(1mL)中N−(1−((1H−インドール−3−イル)メチル)シクロプロピル)テトラヒドロフラン−3−アミン(0.078g、0.304mmol)の撹拌溶液に、(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.08g、0.335mmol)及び酢酸(0.04g、0.61mmol)を添加した。反応物を90℃で4時間撹拌し、室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中60〜100% EtOAc)によって精製して、異性体の混合物として、(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−(2’−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1’,2’,4’,9’−テトラヒドロスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピリド[3,4−b]インドール]−1’−イル)フェニル)アクリレート(0.06g、41%収率)を得た。MS(APCI)m/z 479.21[M+H]
+。
【0242】
工程4.0℃のメタノール:THF:水の混合物(1:1:1、合計3mL)中(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−(2’−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1’,2’,4’,9’−テトラヒドロスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピリド[3,4−b]インドール]−1’−イル)フェニル)アクリレート(0.07g、0.146mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(0.075g、1.873mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を0℃においてクエン酸水溶液(1M)で酸性化して、pHを5に調整した。得られた混合物をEtOAcで抽出し、水で洗浄した。有機層を濃縮し、減圧下で乾燥させて、異性体の混合物として、(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−(2’−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1’,2’,4’,9’−テトラヒドロスピロ[シクロプロパン−1,3’−ピリド[3,4−b]インドール]−1’−イル)フェニル)アクリル酸(0.025g、38%収率)を得た。MS(APCI)m/z 451.18[M+H]
+。
【0243】
実施例21A
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−6−フルオロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(21A)
【化46】
工程1.0℃のDCM(100mL)中(R)−2−(((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニルアミノ)プロパン酸(10g、32.2mmol)の懸濁液に、塩化オキサリル(4.3mL、48.2mmol)、続いて触媒量のDMF(0.18mL、10mol%)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、濃縮した。得られた残渣をトルエンで処理し、濃縮して(2×50mL)、淡黄色固体として、粗化合物(9H
−フルオレン−9−イル)メチル1−クロロ−1−オキソプロパン−2−イルカルバメート(22g、粗重量)を得た。
【0244】
工程2.アルゴン雰囲気下で、0.5時間にわたって0℃で、DCM(100mL)中5−フルオロ−1H−インドール溶液(4.13g、44.8mmol)の溶液に、エチルマグネシウムブロミド(30.5mL、91.7mmol、Et
2O中3.0M溶液)を滴加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、アルゴン雰囲気下で、DCM(100mL)中(9H−フルオレン−9−イル)メチル1−クロロ−1−オキソプロパン−2−イルカルバメート(15g、45.59mmol)の溶液で処理した。室温で更に12時間撹拌した後、次いで得られた混合物を0℃に冷却し、2N HCl(100mL)によってクエンチした。有機層を分離し、水層をCH
2Cl
2(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水及び塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をn−ペンタン中10% Et
2Oでトリチュレートして、茶色固体として、(9H−フルオレン−9−イル)メチル(R)−(1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(3.99g、9.32mmol、31%収率)を得た。MS(ESI)m/z 429.04[M+H]
+。
【0245】
工程3.アセトニトリル/IPAの混合物(4:1、合計10mL)中(9H−フルオレン−9−イル)メチル(R)−(1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(950mg、2.21mmol)の撹拌溶液に、0℃においてアルゴン雰囲気下で、水素化ホウ素ナトリウム(839mg、22.2mmol)を数回に分けて添加した。混合物を15時間還流加熱した。TLCによって示されるような出発物質の消費の後、反応混合物を再び0℃に冷却した。メタノール(5mL)を添加して、余分な試薬を破壊し、混合物を室温で30分間撹拌した。水(100mL)を添加し、水相をエチルアセテート(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水及び塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をペンタンでトリチュレートして、茶色固体として、(R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(700mg、3.64mmol、未加工)を得た。MS(ESI)m/z 193.00[M+H]
+。
【0246】
工程4.1,4−ジオキサン(8mL)中(R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(700mg、3.64mmol)の撹拌溶液に、2−フルオロ−2−メチルプロピルトリフルオロメタンスルホネート(898mg、4.0mmol)及びN−N−ジイソプロピルエチルアミン(0.95mL、5.46mmol)を、0℃で添加した。90℃で5時間撹拌した後、反応物を室温に冷却し、水(20mL)でクエンチした。混合物をエチルアセテート(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中50%エチルアセテート)によって精製して、(R)−2−フルオロ−N−(1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−2−メチルプロパン−1−アミン(340mg、1.27mmol、35%収率)を得た。MS(ESI)m/z 266.90[M+H]
+。
【0247】
工程5.トルエン(5mL)中(R)−2−フルオロ−N−(1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−2−メチルプロパン−1−アミン(340mg、1.27mmol)の撹拌溶液に、メチル(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(292mg、1.29mmol)及びAcOH(0.1mL、1.75mmol)を、0℃で添加した。90℃で16時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、エチルアセテートで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離した。水層をエチルアセテート(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸
ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中20%エチルアセテート)によって精製して、黄色固体として、(E)−メチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−6−フルオロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(340mg、0.71mmol、56%収率)を得た。MS(ESI)m/z 475.57[M+H]
+。
【0248】
工程6.THF/水(1:1、合計15mL)中(E)−メチル3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−6−フルオロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリレート(240mg、0.50mmol)の撹拌溶液に、LiOH・H
2O(85mg、2.02mmol)を0℃で添加した。室温で5時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去した。残渣を0℃において飽和クエン酸溶液で酸性化し、エチルアセテート(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を10% Et
2O/n−ペンタンでトリチュレートして、淡黄色固体として、(E)−3−(3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−6−フルオロ−2−(2−フルオロ−2−メチルプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アクリル酸(151mg、0.32mmol、65%収率)を得た。[α]
25D−40.00(c0.5、MeOH);融点:128〜130℃。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 12.6(br s,1H),10.72(s,1H),7.54(d,J=15.9Hz,1H),7.46(d,J=10.2Hz,2H),7.18−7.14(m,2H),6.83(ddd,J=9.6,7.2,2.1Hz,1H),6.67(d,J=15.9Hz,1H),5.21(s,1H),3.51−3.47(m,1H),2.92−2.81(m,2H),2.58−2.50(m,1H),2.33(dd,J=23.1,15.0Hz,1H),1.20(d,J=21.9Hz,3H),1.12(d,J=21.6Hz,3H),1.05(d,J=6.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 461.53[M+H]
+。
【0249】
実施例22
(E)−3−(4−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3,3−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(22)
【化47】
工程1.DCM(6.33mL)中1−(1H−インドール−3−イル)−2−メチルプロパン−2−アミン(0.31g、1.65mmol)の撹拌溶液に、HATU(0.504g、2.14mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.574mL、3.29mmol)を、室温で添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(0.203g、1.81mmol)を添加した。室温で16時間撹拌した後、反応混合物をEtOAc(15mL)で希釈し、飽和N
aHCO
3水溶液で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中30〜60% EtOAc)によって精製して、N−(1−(1H−インドール−3−イル)−2−メチルプロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(0.36g、77%収率)を得た。MS(APCI)m/z 283.17[M+H]
+。
【0250】
工程2.THF(5.10mL)中N−(1−(1H−インドール−3−イル)−2−メチルプロパン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(0.36g、1.28mmol)の撹拌溶液に、LAH(5.19mL、10.38mmol、THF中2M LAH)を0℃で滴加した。18時間還流させた後、反応混合物を冷たい(0〜5℃)水(0.40mL)でゆっくり、次いで15% NaOH水溶液(0.80mL)及び水(1.2mL)で連続してクエンチした。得られた沈殿物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。分離した有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、0〜50%
DCM/(DCM:アンモニアのメタノール溶液(7M)(9:1v/v)))によって精製して、N−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−メチルプロパン−2−アミン(0.14g、0.522mmol、41%収率)を得た。MS(APCI)m/z 269.19[M+H]
+。
【0251】
工程3.トルエン(0.65mL)中N−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−1−(1H−インドール−3−イル)−2−メチルプロパン−2−アミン(0.07g、0.261mmol)の撹拌溶液に、(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.069g、0.287mmol)及び酢酸(0.031g、0.522mmol)を、0℃で添加した。90℃で5時間撹拌した後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。分離した有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中0〜15%エチルアセテート)によって精製して、淡黄色固体として、(E)−エチル3−(4−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3,3−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.025g、0.051mmol、19%収率)を得た。MS(APCI)m/z 491.24[M+H]
+。
【0252】
工程4.メタノール(1mL)、THF(1mL)、及び水(1mL)の混合物中(E)−エチル3−(4−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3,3−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.02g、0.041mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(4.89mg、0.122mmol)を0℃で添加した。室温で2時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を0℃においてクエン酸溶液(1M)で酸性化して、pHを5に調整した。沈殿物をEtOAcで希釈し、有機相を濃縮した。得られた残渣をDMSO(1mL)に溶解し、水(0.1%ギ酸を含有)中10〜60%アセトニトリル(0.1%ギ酸を含有)を使用した逆相HPLCによって精製して、エナンチオマーの混合物として、(E)−3−(4−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3,3−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(0.008g、41%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 7.62(br d,J=16.0Hz,1H),7.53−7.45(m,1H),7.22−7.18(m,1H),7.14−7.08(m,2H),7.03(d,J=8Hz,2H),6.43(d,J=16.0Hz,1H),5.14(br s,1H),3.02(br d,J=16.4Hz,1H),2.
91(br d,J=13.9Hz,1H),2.63(br d,J=14.9Hz,1H),2.28(br d,J=16.4Hz,1H),2.19(s,1H),1.33−1.22(m,6H),1.18(br d,J=8Hz,3H),1.03(s,3H)(カルボン酸及びNHプロトンが欠けている);MS(APCI)m/z 463.21[M+H]
+。
【0253】
実施例23A及び23B
(E)−3−(4−((1R,3R)−3−エチル−2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(23A)
【化48】
(E)−3−(4−((1R,3R)−3−エチル−2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(23B)
【化49】
工程1.DCM(40mL)中(R)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)ブタン酸(4g、12.3mmol)の懸濁液に、オキサリルジクロリド(1.58mL、18.4mmol)、続いて触媒量のDMF(0.095mL、1.23mmol)を0℃で添加した。室温で3時間撹拌した後、反応混合物を濃縮した。残渣をトルエンで2回処理し、濃縮して(2×25mL)、白色固体として、未加工の(9H−フルオレン−9−イル)メチル(R)−(1−クロロ−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート(4.06g、96%収率)を得た。
【0254】
工程2.アルゴン雰囲気下で、エチルマグネシウムブロミド(8.54mL、25.6mmol、Et
2O中3.0M溶液)を、DCM(50mL)中1H−インドール(1g、8.54mmol)の溶液に、0℃で1時間にわたって滴加した。室温で更に1時間撹拌した後、次いで混合物を0℃に冷却し、DCM(30mL)中(R)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−クロロ−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート(4.40g、12.80mmol)の溶液で処理した。室温で12時間撹拌した後、反応物を0℃において水性HCl(200mL、2N)でクエンチした。有機層を分離し、水層
をDCM(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水及び塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、茶色液体として、(9H−フルオレン−9−イル)メチル(R)−(1−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート(2.17g、5.11mmol、60%収率)を得て、それを次の反応で直接使用した。MS(APCI)m/z 425.18[M+H]
+。
【0255】
工程3.アセトニトリル/IPA(7:1、合計32mL)中(R)−(9H−フルオレン−9−イル)メチル(1−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソブタン−2−イル)カルバメート(2.2g、5.18mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.961g、51.8mmol)を、アルゴン雰囲気下で0℃において添加した。16時間還流させた後、混合物を0℃に冷却し、メタノール(25mL)でクエンチし、室温で15分間撹拌した。次いで、得られた混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、DCM中0〜15%メタノール)によって精製して、(R)−1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−アミン(0.47g、2.496mmol、48%収率)を得た。MS(APCI)m/z 189.13[M+H]
+。
【0256】
工程4.エタノール(6mL)中(R)−1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−アミン(0.47g、2.50mmol)の撹拌溶液に、ジヒドロフラン−3(2H)−オン(0.258g、3.00mmol)及び酢酸(0.150g、2.50mmol)を、室温で添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(0.142g、3.74mmol)を添加した。0℃〜室温で16時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、エチルアセテート(10mL)で希釈し、飽和NH
4Cl水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、DCM中0〜10%メタノール)によって精製して、黄色がかった油として、N−((R)−1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−イル)テトラヒドロフラン−3−アミン(0.20g、31.0%収率)を得た。MS(APCI)m/z 259.17[M+H]
+。
【0257】
工程5.トルエン(2mL)中N−((R)−1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−イル)テトラヒドロフラン−3−アミン(0.20g、0.774mmol)の撹拌溶液に、(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.223g、0.929mmol)及び酢酸(0.093g、1.548mmol)を、0℃で添加した。90℃で5時間撹拌した後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中60〜100% EtOAc)によって精製して、トランス異性体の混合物として、(E)−エチル3−(4−((1R,3R)−3−エチル−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.22g、0.458mmol、59%収率)を得た。MS(APCI)m/z 481.22[M+H]
+。
【0258】
工程6.メタノール(1.5mL)、THF(1.5mL)、及び水(1.5mL)の混合物中(E)−エチル3−(4−((1R,3R)−3−エチル−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.30g、0.624mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(0.075g、1.87mmol)を0℃で添加した。室温で2時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、有機溶媒を除去した。残渣を0℃においてクエン酸溶液(1M)で酸性化して、pHを5に調整した。エ
チルアセテートを添加して、形成された沈殿物を溶解した。有機層を水で洗浄し、分離し、濃縮した。残渣を減圧下で乾燥させて、トランス異性体の混合物として、(E)−3−(4−((1R,3R)−3−エチル−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(0.22g、78%収率)を得た。MS(APCI)m/z 453.19[M+H]
+。
【0259】
工程7.異性体の混合物、(E)−3−(4−((1R,3R)−3−エチル−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸を、逆相分取HPLC[条件:(A)水中0.1%ギ酸;(B)アセトニトリル;流量:19mL/分;カラム:Xterra(19×150mm)5μm;グラジエント−(時間(分)/% B):0.1/35;11/35、11.1/98、13/98、13.1/10、15/10]によって精製して、凍結乾燥後に、オフホワイト色固体として、(E)−3−(4−((1R,3R)−3−エチル−2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(ピーク1に指定)(20mg、0.04mmol、25%収率)、及び(E)−3−(4−((1R,3R)−3−エチル−2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(ピーク2に指定)14mg、0.03mmol、17%収率)を得た。
【0260】
(E)−3−(4−((1R,3R)−3−エチル−2−((S)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸:
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.2(s,1 H),7.48(d,J=15.8Hz,1H),7.46(d,J=10.4Hz,2H),7.41(d,J=7.2Hz,1H),7.20(d,J=7.6 1H),7.01(dd,J=7.6,6.6Hz,1H),6.97(dd,J=7.2,6.8Hz,1H),6.64(d,J=15.6Hz,1H),5.38(s,1H),3.81−3.79(m,1H),3.62−3.58(m,1H),3.50−3.46(m,1H),3.31−3.10(m,4H),2.74(dd,J=18.4,15.2Hz,1H),2.10−2.06(m,2H),1.69−1.65(m,1H),1.52−1.49(m,1H),0.83(t,J=7.2Hz,3H)、カルボン酸プロトンは観察されなかった;MS(ESI)m/z 452.99[M+H]
+。
【0261】
(E)−3−(4−((1R,3R)−3−エチル−2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸:
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.2(s,1H),7.43−7.38(m,4H),7.21(d,J=8.0,1H),7.01(dd,J=7.6,7.2Hz,1H),6.95(dd,J=7.2,6.8Hz,1H),6.61(d,J=16.4Hz,1H),5.35(s,1H),3.75−3.66(m,4H),3.56−3.10(m,1H),3.08−3.00(m,1H),2.76(dd,J=17.8,15.0Hz,1H),2.69−2.58(m,1H),1.65−1.51(m,4H),0.80(t,J=7.2Hz,3H)、カルボン酸プロトンは観察されなかった;MS(ESI)m/z 452.96[M+H]
+。
【0262】
化合物23A及び23Bは、上記及び表1に示され、テトラヒドロフラン環中の絶対立体化学が任意に割り当てられる。
【0263】
実施例24
(E)−3−(4−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(24)
【化50】
工程1.DCM(3.92mL)中1−((1H−インドール−3−イル)メチル)シクロプロパンアミン(0.19g、1.02mmol)の撹拌溶液に、HATU(0.312g、1.33mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.355mL、2.04mmol)を、室温で添加した。混合物を10分間撹拌し、ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(0.126g、1.12mmol)を添加した。室温で16時間撹拌した後、混合物をエチルアセテート(15mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中30〜60% EtOAc)によって精製して、オフホワイト色固体として、N−(1−((1H−インドール−3−イル)メチル)シクロプロピル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(0.20g、0.713mmol、70%収率)を得た。MS(APCI)m/z 281.16[M+H]
+。
【0264】
工程2.THF(2.85mL)中N−(1−((1H−インドール−3−イル)メチル)シクロプロピル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド(0.20g、0.713mmol)の撹拌溶液に、LAH(1.783mL、3.57mmol、THF中2M LAH)を0℃で滴加した。18時間還流させた後、反応混合物を冷たい(0〜5℃)水(0.15mL)、15%水性NaOH(0.30mL)、及び水(0.50mL)で連続してクエンチした。得られた残渣をEtOAc(3×10mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、フラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、0〜50% DCM/(DCM:MeOH中7Mアンモニア(9:1v/v)))によって精製して、白色固体として、1−((1H−インドール−3−イル)メチル)−N−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)シクロプロパンアミン(0.13g、68%収率)を得た。MS(APCI)m/z 267.18[M+H]
+。
【0265】
工程3.トルエン(1.5mL)中1−((1H−インドール−3−イル)メチル)−N−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)シクロプロパンアミン(0.11g、0.413mmol)の撹拌溶液に、(E)−エチル3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(0.11g、0.11mmol)及び酢酸(0.050g、0.826mmol)を、0℃で添加した。80℃で3時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。反応中、LCMSは、シクロプロピル環の転位に対応した副生成物の形成を示した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、
ヘキサン中0〜20% EtOAc)によって精製して、異性体の混合物として、エチル(E)−3−(4−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.10g、49%収率)を得た。MS(APCI)m/z 491.24[M+H]
+。
【0266】
工程4.メタノール(1mL)、THF(1mL)、及び水(1mL)の混合物中(E)−エチル3−(4−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(0.10g、0.204mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(0.024g、0.612mmol)を0℃で添加した。室温で2時間撹拌した後、有機溶媒を減圧下で除去し、得られた混合物を0℃において水性クエン酸(1M)で酸性化して、pHを5に調整した。形成された沈殿物をEtOAcで抽出し、有機層を濃縮した。得られた固体をDMSO(1.5mL)に溶解し、水(0.1%ギ酸を含有)中10〜50%アセトニトリル(0.1%ギ酸を含有)を使用した逆相HPLCによって精製して、異性体の混合物として、(E)−3−(4−(2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イルメチル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(0.03g、31%収率)を得た。MS(APCI)m/z
463.21[M+H]
+。
【0267】
実施例25A及び25B
(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(25A)
【化51】
(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(25B)
【化52】
工程1.ジクロロメタン(1L)中2−(1H−インドール−3−イル)酢酸(100g、571.4mmol)の撹拌溶液に、1,1−カルボニルジイミダゾール(92g、
571mmol)をアルゴン雰囲気下で、室温において、分けて添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(54g、571mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後、反応混合物を冷水で希釈し、ジクロロメタン(2×250mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をペンタンによるトリチュレートによって精製して、オフホワイト色固体として、2−(1H−インドール−3−イル)−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド(110g、504.5mmol、80%収率)を得た。MS(ESI)m/z;218.84[M+H]
+。
【0268】
工程2.THF(350mL)中2−(1H−インドール−3−イル)−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド(5.0g、22.9mmol)の撹拌溶液に、エチルマグネシウムブロミド(22.5mL、67.6mmol、ジエチルエーテル中3M)を0℃で滴加した。アルゴン雰囲気下で、0℃において更に2時間撹拌した後、反応物を飽和NH
4Cl水溶液(200mL)によって0℃でクエンチした。有機層を分離し、水層をEtOAc(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中30%エチルアセテート)によって精製して、オフホワイト色半固体として、1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−オン(2.78g、14.8mmol、収率60%収率)を得た。MS(ESI)m/z 188.15[M+H]
+。
【0269】
工程3.MeOH(180mL)中ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン・HCl(0.9g、7.69mmol)の撹拌溶液に、AcOHを添加して、pHを5〜6に調整した。混合物に、1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−オン(1.2g、6.41mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(720mg、11.5mmol)を、0℃で添加した。室温で12時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、有機溶媒を除去した。得られた残渣を水に注入し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層をNaHCO
3水溶液、水、及び塩水で洗浄した。次いで、洗浄した有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中30%エチルアセテート)によって精製して、黄色液体として、N−(1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(0.90g、3.54mmol、56%収率)を得た。MS(ESI)m/z 255.0[M+H]
+。
【0270】
工程4.N−(1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(0.90g)を、キラルSFC[カラム:Lux Cellulose−2(250×30mm)、5μm、% CO
2:85.0:%共溶媒:15.0%(MeOH中0.5% DEA):総流量:90.0g/分:背圧:100.0bar:UV:219nm:スタック時間:4.0分:負荷/注入:18.0mg:溶解性:メタノール:注入回数:50:器具詳細:型/モデル:Thar SFC−200−005]によって精製して、(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(ピーク1に指定)(160mg、0.63mmol、32.0%収率)、及び(S)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(ピーク2に指定)(160mg、0.63mmol、33.0%収率)のそれぞれを得た。
【0271】
(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン:MS(ESI)m/z 255.0[M+H]
+。
【0272】
(S)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−イル)ビシクロ[1
.1.1]ペンタン−1−アミン:MS(ESI)m/z 255.0[M+H]
+。
【0273】
工程5−a.トルエン(8.0mL)中(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(160mg、0.63mmol)の撹拌溶液に、(E)−メチル−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(142.0mg、0.63mmol)及びAcOH(0.75mL、1.26mmol)を、0℃で添加した。90℃で6時間撹拌した後、混合物を室温に冷却させ、水によってクエンチして、エチルアセテートで抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中20%エチルアセテート)によって精製して、(E)−メチル3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(120mg、0.26mmol、41%収率)を得た。MS(ESI)m/z 463.7[M+H]
+。
【0274】
工程5−b.トルエン(8.0mL)中(S)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)ブタン−2−イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン(160mg、0.63mmol)の撹拌溶液に、(E)−メチル−3−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アクリレート(142.0mg、0.63mmol)及びAcOH(0.75mL、1.26mmol)を、0℃で添加した。90℃で6時間撹拌した後、反応物を室温に冷却し、水によってクエンチして、エチルアセテートで抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中20%エチルアセテート)によって精製して、メチル(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(80mg、0.172mmol、27%収率)を得た。MS(ESI)m/z 463.7[M+H]
+。
【0275】
工程6−a.THF/水(5.0mL、1:1)中(E)−メチル3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(120mg、0.26mmol)の撹拌溶液に、LiOH(63mg、1.56mmol)を0℃で添加した。室温で6時間撹拌した後、反応混合物をジエチルエーテルで洗浄し、分離した水層を0℃において水性HCl(1.0M)で、pH3〜4に酸性化した。得られた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、淡黄色固体として、(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(0.030g、0.0668mmol、26%収率)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 10.5(br s,1H),7.57−7.40(m,4H),7.19(d,J=6.6Hz,1H),7.02−6.94(m,2H),6.67(d,J=15.6Hz,1H),5.40(s,1H),3.22(s,1H),2.78(s,2H),2.26(s,1H),1.78−1.66(m,6H),1.40(s,1H),1.23(s,1H),0.87−0.85(m,3H);mp:178〜180℃;MS(ESI)m/z 449.11[M+H]
+。
【0276】
工程6−b.THF/水(5.0mL、1:1)中(E)−メチル−3−(4−((1S,3S)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(80mg、0.173mmol)の撹拌溶液に、L
iOH(42mg、1.03mmol)を0℃で添加した。室温で6時間撹拌した後、混合物をジエチルエーテルで洗浄し、分離した水層を0℃において水性HCl(1.0M)で、pH3〜4に酸性化した。形成された沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、淡黄色固体として、(E)−3−(4−((1S,3S)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−エチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(0.011g、0.024mmol、14%収率)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ 12.6(br s,1H),10.6(br s,1H),7.56−7.40(m,4H),7.18(d,J=5.7Hz,1H),7.00−6.92(m,2H),6.66(d,J=11.7Hz,1H),5.39(s,1H),3.18(s,1H),2.77(s,2H),2.25(s,1H),1.77−1.63(m,6H),1.43(s,1H),1.23(s,1H),0.85(m,3H);mp:180〜182℃;MS(ESI)m/z 449.11[M+H]
+。
【0277】
化合物25A及び25Bは、上記及び表1に示され、絶対立体化学が任意に割り当てられる。
【0278】
実施例26A
(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3,9−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(26A)
【化53】
工程1.炭酸ジメチル(2mL)中メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(200mg、0.44mmol)の撹拌溶液に、DABCO(5mg、0.04mmol)、続いてDMF(0.2mL、触媒の)を室温で添加した。95℃で40時間撹拌した後、反応混合物を冷水によってクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水及び塩水で洗浄した。洗浄した有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2 25%エチルアセテート/ヘキサン)によって精製して、オフホワイト色固体として、メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3,9−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(80mg、0.17mmol、39%収率)を得た。MS(ESI)m/z 463.11[M+H]
+。
【0279】
工程2.THF/H
2O(1:1、合計4mL)中メチル(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3,9−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリレート(80mg、0.17mmol)の撹拌溶液に
、LiOH・H
2O(130mg、0.51mmol)を0℃で添加した。室温で5時間撹拌した後、反応混合物を減圧下濃縮して、有機溶媒を除去した。残渣を0℃において1N水性HClで酸性化し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を水及び塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をフラッシュクロマトグラフィ(SiO
2、2% MeOH/DCM)によって精製して、(E)−3−(4−((1R,3R)−2−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−3,9−ジメチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェニル)アクリル酸(30mg、0.06mmol、38%収率)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 12.5(br s,1H),7.52(d,J=16.4Hz,2H),7.44(d,J=7.6Hz,2H),7.31(d,J=8.4Hz,1H),7.08(t,J=7.2Hz,1H),6.99(t,J=7.2Hz,1H),6.64(d,J=16.0Hz,1H),5.44(s,1H),3.50(m,1H),3.33(s,3H),2.91(dd,J=14.4,3.2Hz,1H),2.63(m,1H),2.26(s,1H),1.73(d,J=9.6Hz,3H),1.71(d,J=8.8Hz,3H),1.11(d,J=6.4Hz,3H);MS(ESI)m/z 449.50[M+1]
+。
【0280】
実施例A
乳癌細胞増殖アッセイ(MCF−7)
MCF7を培地(フェノールレッド不含DMEM/F12(Hyclone SH30272.01)NEAA(Gibco11140−050)ピルビン酸ナトリウム(Gibco 11360−070)及び再剥離FBS木炭剥離FBS(Gemini 100−119))中で増殖及び維持した。細胞を、上記の培地中で1mL当たり3,000個の細胞の濃度に調整し、細胞をインキュベートした(37℃、5% CO
2)。翌日、化合物の10点連続希釈物を、試験化合物に対して10〜0.000005μMの範囲の最終濃度で細胞に添加した(17β−エストラジオールを対照として使用した)。1日目(処置前)の比較としての役割を果たすために、追加の細胞を30ウェルに播種した。5日間の化合物曝露後、Cell Titer−Glo試薬を細胞に添加し、各ウェルの相対発光単位(relative luminescence unit、RLU)を決定した。Cell Titer−Gloを細胞なしの32μL培地にも添加して、背景値を得た。プレートを室温で10分間インキュベートさせて、発光シグナルを安定させ、発光シグナルをEnSpireで記録した。各試料の細胞数の相対的増加を以下のとおり決定する:(RLU試料−RLU背景/RLUエストロゲンのみで処置された細胞−RLU背景)×100=%阻害。
【0281】
実施例B
ウエスタンブロットによるER分解決定
MCF−7細胞を実験培地中の6ウェルプレートに、30万個の細胞/mL(3mL/ウェル)で播種し、37℃、5% CO2で48時間インキュベートする。翌日、化合物の10×溶液をDMSO中で作製し、その溶液を細胞に添加して、10μMの最終濃度を達成する。DMSO対照を含んで、試験化合物の相対的有効性の決定を可能にする。フルベストラントをER−α分解に関する陽性対照として、かつ4−OHタモキシフェンを受容体安定化に関する対照として使用する。化合物で18〜24時間細胞をインキュベートした後、細胞溶解物を調製し(2×細胞溶解緩衝液:100mMトリス、pH8、300mM NaCl、2% NP40、1%デオキシコール酸ナトリウム、0.04% SDS、2mM EDTA)、十分に混合し、氷上でインキュベートする。BCAキットを使用して、タンパク質濃度を定量化する。1×MES泳動用緩衝液を使用した4%〜20%
NuPAGE Novex 4〜12%ビス−トリスタンパク質ゲル上で、タンパク質を分離した。次いで、ゲルをニトロセルロース膜上に移した。ESR1タンパク質に対する抗体(Santa Cruz、sc−8005)を用いて、ブロットをプローブした。
GAPDHタンパク質を内部対照として使用した。
【0282】
実施例C
ERα EC50決定
MCF−7細胞を実験培地中の6ウェルプレートに、30万個の細胞/mL(3mL/ウェル)で播種し、37℃、5% CO2で48時間インキュベートする。翌日、化合物の10mM溶液をDMSO中で作製し、その溶液を細胞に添加して、10μMの最終濃度を達成する。EC
50決定のために、MCF−7細胞を、10mM化合物の3×又は5×連続希釈物でインキュベートし、化合物の最終濃度は、化合物の効力に基づき10μM〜計画された濃度であった。DMSO対照を含んで、試験化合物の相対的有効性の決定を可能にする。フルベストラントをER−α分解に関する陽性対照として、かつ4−OHタモキシフェンを受容体安定化に関する対照として使用する。化合物で18〜24時間細胞をインキュベートした後、細胞溶解物を調製し(2×細胞溶解緩衝液:100mMトリス、pH8、300mM NaCl、2% NP40、1%デオキシコール酸ナトリウム、0.04% SDS、2mM EDTA)、十分に混合し、氷上でインキュベートする。BCAキットを使用して、タンパク質濃度を定量化する。1×MES泳動用緩衝液を使用した4%〜20% NuPAGE Novex 4〜12%ビス−トリスタンパク質ゲル上で、タンパク質を分離した。次いで、ゲルをニトロセルロース膜上に移した。ESR1タンパク質に対する抗体(Santa Cruz、sc−8005)を用いて、ブロットをプローブした。GAPDHタンパク質を内部対照として使用した。ブロットをAzure
C600 Imager上で撮像し、ウエスタンブロットのバンド密度をAzurespotソフトウェアで定量化した。EC
50をGraphpadPrismで計算する。
【表3】
MCF7 IC
50に対して、A=単一IC
50≦25nM;B=単一IC
50≧25nM及び≦250nM;C=単一IC
50≧250nM。ERα %分解に対して、A=ERα%分解≧80%;B=ERα %分解<80%;ND=未決定。
【0283】
実施例D
薬物動態学的決定
体重200〜300gの雌SDラットを無作為に2つの群にグループ分けし、一方の群に、静脈内注射によって3.0mg/kgの用量の試験化合物を投与し、もう一方の群に、経口によって10.0mg/kgの用量の試験化合物を投与した。IV群に対する製剤は、DMSO/PEG400/150mMグリシン(pH9)(5/10/85)であり、PO群に対する製剤は、PEG400/PVP/Tween 80/水中0.5% CMC(9/0.5/0.5/90)である。投与後、静脈内注射群の血液試料を、投与前、0.0833、0.25、0.5、1、2、4、8、12、及び24時間の時点で採取し、経口群の血液試料を、投与前、0.25、0.5、1、2、4、8、12、及び24時間の時点で採取した。好適な範囲内の試料の濃度に基づき、標準曲線をプロットし、血漿試料中の試験化合物の濃度を、LC−MS/MSを使用することによって決定した。WinNonLin(Phoenix(商標)、バージョン6.1)又は他の同様のソフトウェアによる非コンパートメント方法を使用して、薬物濃度−時間曲線に従って、薬物動態学的パラメータを計算した。
【表4】