(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-515870(P2019-515870A)
(43)【公表日】2019年6月13日
(54)【発明の名称】抗ウイルス性組成物および方法
(51)【国際特許分類】
A61K 33/38 20060101AFI20190524BHJP
A61K 36/60 20060101ALI20190524BHJP
A61K 36/899 20060101ALI20190524BHJP
A61K 35/74 20150101ALI20190524BHJP
A61P 31/12 20060101ALI20190524BHJP
A61P 17/12 20060101ALI20190524BHJP
A61K 31/19 20060101ALI20190524BHJP
A61K 36/61 20060101ALI20190524BHJP
A61K 36/14 20060101ALI20190524BHJP
A61K 36/11 20060101ALI20190524BHJP
【FI】
A61K33/38
A61K36/60
A61K36/899
A61K35/74 G
A61P31/12
A61P17/12
A61K31/19
A61K36/61
A61K36/14
A61K36/11
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-541381(P2017-541381)
(86)(22)【出願日】2017年5月1日
(85)【翻訳文提出日】2017年8月1日
(86)【国際出願番号】US2017030472
(87)【国際公開番号】WO2018203879
(87)【国際公開日】20181108
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】517269806
【氏名又は名称】イラジ・イー・キアニ
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100106080
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 晶子
(72)【発明者】
【氏名】イラジ・イー・キアニ
【テーマコード(参考)】
4C086
4C087
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086HA01
4C086HA15
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA52
4C086MA63
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4C088BA11
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4C088MA52
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4C206NA14
4C206ZA89
4C206ZB33
4C206ZC75
(57)【要約】
銀含有物質、例えば、コロイド銀、硝酸銀、またはこれらの組合せなど、Ruta graveolensなどのRutaceae科、Melaleuca alternifoliaなどのMyrtaceae科、Thuja occidentalisなどのCupressaceae科、イチジクなどのMoraceae科、またはこれらの任意の組合せ由来の抗ウイルス性天然ハーブまたは天然ハーブ、および赤酢などの酢を含む、ウイルス状態を処置する抗ウイルス性組成物および方法。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウイルス状態を処置するための抗ウイルス性組成物であって、
(a)治療有効量の銀含有物質、
(h)治療有効量の天然ハーブ、および
(c)赤酢
を含み、それを必要とする対象におけるウイルス状態の処置に適している、抗ウイルス性組成物。
【請求項2】
銀含有物質がコロイド銀である、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項3】
天然ハーブがイチジクである、請求項2に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項4】
赤酢が、抗ウイルス性組成物のおよそ5重量%〜およそ90重量%の量で存在する、請求項3に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項5】
コロイド銀が、抗ウイルス性組成物のおよそ1重量%〜およそ75重量%の量で存在する、請求項4に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項6】
イチジクが、抗ウイルス性組成物のおよそ9重量%〜およそ94重量%の量で存在する、請求項5に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項7】
抗ウイルス性状態が、
(a)疣贅
(b)陰部疣贅、および
(c)ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる疾患
からなる群から選択される、請求項6に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項8】
赤酢が、抗ウイルス性組成物のおよそ30重量%〜およそ40重量%の量で存在する、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項9】
赤酢が、抗ウイルス性組成物のおよそ25重量%〜およそ75重量%の量で存在する、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項10】
赤酢が、抗ウイルス性組成物のおよそ5重量%〜およそ90重量%の量で存在する、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項11】
銀含有物質が、コロイド銀、硝酸銀、およびこれらの任意の組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項12】
銀含有物質が、抗ウイルス性組成物のおよそ1重量%〜およそ75重量%の量で存在する、請求項11に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項13】
天然ハーブが、抗ウイルス性組成物のおよそ9重量%〜およそ94重量%の量で存在する、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項14】
天然ハーブが、
(a)Rutaceaeハーブ、
(b)Myrtaceaeハーブ、
(c)Cupressaceaeハーブ、
(d)Moraceaeハーブ、および
(e)抗ウイルス性天然ハーブ
からなる群から選択される、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項15】
天然ハーブが、
(a)Ruta Graveolens、
(b)Melaleuca Alternifolia、
(c)Thuja Occidentalis、
からなる群から選択される、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項16】
天然ハーブが、
(a)イチジク、
(b)未熟イチジク、および
(c)イチジク乳液
からなる群から選択される、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項17】
天然ハーブがイチジクである、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項18】
抗ウイルス性状態が、
(a)疣贅、
(b)陰部疣贅、および
(c)ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる疾患
からなる群から選択される、請求項1に記載の抗ウイルス性組成物。
【請求項19】
それを必要とする対象におけるウイルス状態を処置する方法であって、治療有効量の請求項1から6または8から17のいずれかに記載の抗ウイルス組成物を投与し、それによってウイルス状態が改善されるステップを含む、方法。
【請求項20】
抗ウイルス性状態が、
(a)疣贅、
(b)陰部疣贅、および
(c)ヒトパピローマウイルスによって引き起こされる疾患
からなる群から選択される、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、ウイルス状態を処置するための組成物および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ウイルスは、長く地球上の住民を苦しめており、単純から重度の不快(例えば、疣贅、HPV、ヘルペス、および帯状疱疹)から死(例えば、HIVおよびがん)に及ぶ状態をもたらしている。細菌および真菌感染と異なり、ウイルス感染症は、ウイルス遺伝物質の宿主細胞内への注入を伴うという事実に部分的に起因して、かつ部分的に、ウイルスの突然変異する能力のために、処置するのが困難であることが証明されている。
【0003】
[0003]技術および科学的研究の進歩にもかかわらず、病原体、例えば、ウイルス、細菌、真菌、および他の微生物などは、疾患、障害、および機能不全を引き起こし続けている。現在の処置は、無効力および/または望ましくない副作用に苦労している。1人の患者に有効である処置は、別の患者に有効でないことが多い。したがって科学者および医師は、より有効であり、より毒性が低く、容易に生産される新しい処置および薬物を絶えず探求している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004]本発明は、とりわけ、銀含有物質、例えば、コロイド銀、硝酸銀、他の銀誘導体、またはこれらのいくつかの組合せなど、赤酢、および1種または複数の抗ウイルス性天然ハーブ、例えば、イチジク、未熟イチジク、またはイチジク乳液などを含む、ウイルス感染症を処置するための抗ウイルス性組成物および方法を対象とする。
【発明を実施するための形態】
【0005】
[0005]添付の図面に関連して以下に示す詳細な説明は、本発明の現在好適な実施形態の記載として意図されており、本発明が構築または利用され得る唯一の形態を代表するように意図されていない。同じまたは等価な機能および組成物を、異なる実施形態によって達成することができることが理解されるべきであり、これらの実施形態も、本発明の趣旨および射程内に包含されるように意図されている。
【0006】
[0006]本発明は、銀含有物質などの遷移金属および1種または複数の天然ハーブを使用して、病原体によって引き起こされるウイルス状態または障害を防止および/または処置するための方法および組成物を対象とする。一部の実施形態では、組成物は、酢をさらに含み得る。このような病原体によって引き起こされる疾患、障害、または状態としては、限定することなく、がん、疣贅、陰部疣贅、ヘルペス、帯状疱疹、性器ヘルペス、およびヒトパピローマウイルスによって引き起こされる感染症がある。
【0007】
[0007]一実施形態は、治療有効量の銀含有物質および治療有効量の天然ハーブを含む、ウイルス状態を処置するための抗ウイルス性組成物である。一部の実施形態では、抗ウイルス性組成物は、治療有効量の酢をさらに含み得る。
【0008】
[0008]銀含有物質は、コロイド銀、硝酸銀、他の銀担持材料もしくは副生成物、またはこれらの任意の組合せであり得る。銀含有物質は、全組成物のおよそ1重量%〜およそ75重量%の量で存在し得る。別の実施形態では、このような銀含有物質の量は、組成物のおよそ1重量%〜およそ50重量%であり得る。より典型的な実施形態では、銀含有物質の量は、組成物のおよそ1重量%〜およそ25重量%であり得る。
【0009】
[0009]本願で使用する天然ハーブとしては、とりわけ、イチジク、未熟イチジク、およびイチジク乳液がある。天然ハーブは、例えば、限定することなく、例えば、任意の果実、種子、花、葉、幹、樹皮、油などを含めた、Rutaceae科、例えば、Ruta属;Myrtaceae科、より具体的には、Melaleuca属の常緑低木の任意およびすべての部分由来であり得る。代わりに、または前述のものと組み合わせて、天然ハーブは、任意の果実、種子、花、葉、幹、樹皮、油などを含めた、Moraceae科、例えば、Ficus属の木質木(woody tree)、低木、およびつる植物;ヒノキ科Cupressaceae、例えば、Thuja属における常緑針葉樹;またはこれらの任意の組合せの任意およびすべての部分にも由来し得る。本組成物において使用され得るハーブの他の例としては、Rutaceae科のRuta Graveolens、Myrtaceae科由来のティーツリー(Narrow−leaved Paperbark)、ティーツリー(Narrow−leaved Tea−tree)、ティーツリー(Narrow−leaved Ti−tree)、もしくはティーツリー(Snow−in−summer)としても公知のMelaleuca Alternifolia;Cupressaceae科由来のThuja Occidentalis;またはMoraceae科由来のイチジク、未熟イチジク、もしくはイチジク乳液、あるいはこれらの任意の組合せの任意の果実、種子、花、葉、幹、樹皮、油などを含めたハーブの任意およびすべての部分がある。
【0010】
[0010]天然ハーブとして、Echinacea、Allium sativum(ニンニク)、Glycyrrhiza glabra(甘草)、Astragalus、Scutellaria baicalensis、Cinchona bark、Zingiber officinale(ショウガ)、グレープフルーツ種子エキス、Lonicera japonica(スイカズラ)、Olea europea(オリーブの葉)、Sambucus nigra(ブラックエルダーベリー)、Rudbeckia(ブラックアイドスーザンの根)、Forsythia suspensa(レンギョウ属)、Isatis tinctora(イサチディス(isaridis))、Lomatium dissecutim(レプトタエニア(leptotaenia))、およびSchizandra chinensis(シザンドラ)、Croton lechleri(ドラゴンズブラッド)、Hydrastis Canadensis(ヒドラスチス)、Juniperus(ジュニパー)、Melissa officinalis(レモンバーム)、Lentinus edodes(シイタケ)、およびEucalyptus globules(ユーカリ)の任意およびすべての部分(任意の果実、種子、花、葉、幹、樹皮、油などを含む)を、限定することなく、含むように本明細書で定義される抗ウイルス性天然ハーブ(抗ウイルス性ハーブとも呼ばれる)を挙げることもできる。これらの抗ウイルス性天然ハーブは、感染症のさらなる蔓延を低減することによって、かつ/または感染症に対する免疫系の応答をブーストすることによって、これらの抗ウイルス性効果を生じさせる。
【0011】
[0011]出願人は、このような天然ハーブおよび抗ウイルス性天然ハーブはそれら自体、もしあれば、抗ウイルス剤単独として非常に限定された有効性を有すると考える。しかし、抗ウイルス性天然ハーブを含めた天然ハーブと組み合わせた銀含有または銀担持物質、例えば、コロイド銀、硝酸銀、銀誘導体材料、またはこれらの組合せなどの投与は、大いに優れた効果を有すると思われ、その効果は、これらのコンポーネント単独のいずれかの有効性をはるかに超えて組成物の抗ウイルス性質の有効性を改善する。
【0012】
[0012]抗ウイルス性ハーブまたは天然ハーブは、全組成物のおよそ25重量%〜およそ99重量%の間の量で存在し得る。好ましくは、抗ウイルス性天然ハーブまたは天然ハーブは、全組成物のおよそ50重量%〜およそ99重量%の間の量で存在する。より好ましくは、抗ウイルス性天然ハーブまたは天然ハーブは、全組成物のおよそ75重量%〜およそ99重量%の間の量で存在する。
【0013】
[0013]一部の実施形態では、本発明の抗ウイルス性組成物の有効性は、酢の添加でさらに改善され得る。酢は、ある特定の細菌によってエタノールを発酵させて酢酸にすることによって創製される。多くの異なるタイプの酢、例えば、アップルサイダー、バルサミコ、トウ、ココナツ、ナツメヤシ、蒸留、東アジア黒、果実、ハチミツ、ハトムギ、キーウィ、昆布茶、麦芽、パーム、ザクロ、レーズン、米、シェリー、スピリット、白、およびワイン酢などを使用することができる。好適な実施形態では、酢は、赤酢である。
【0014】
[0014]酢は、組成物の総重量のおよそ5%〜およそ90%の量で存在し得る。好ましくは、酢は、組成物のおよそ25重量%〜およそ75重量%の量で存在する。より好ましくは、酢は、組成物のおよそ30重量%〜およそ40重量%の量で存在し得る。
【0015】
[0015]酢を含有する実施形態では、天然ハーブ(抗ウイルス性天然ハーブを含む)の量は、調整することができる。例えば、酢が組成物中に存在する場合、天然ハーブは、組成物のおよそ9重量%〜およそ94重量%の量で存在し得る。好ましくは、ハーブは、組成物の24重量%〜およそ74重量%の量で存在し得る。より好ましくは、ハーブは、組成物の35重量%〜およそ69重量%の量で存在し得る。
【0016】
[0016]本願の発明は、ウイルス状態を処置する方法であって、銀含有物質および天然ハーブを含む治療有効量の抗ウイルス性組成物を投与し、それによってウイルス状態が改善されるステップを含む、方法も対象とすることができる。一部の実施形態では、ウイルス状態を処置する方法は、銀含有物質、天然ハーブ、および酢を含む治療有効量の抗ウイルス性組成物を投与し、それによって状態が改善されるステップを含み得る。
【0017】
[0017]投与ステップは、薬物送達の任意の方法、例えば、局所塗布、経口投与、パッチ塗布、リンス液、皮下注射などであり得る。最も典型的には、組成物は、局所塗布によって投与される。局所塗布には、皮膚の表面への組成物の投与をもたらす任意の塗布が含まれる。一般に、1滴または数滴(病変部のサイズに応じて)の組成物が、直径1ミリメートル以下の小さい処置範囲にとって十分である。好ましくは、十分な量の組成物が、任意の腫れ物、病変部、新生物、または腫瘍を十分に覆うように塗布されるべきである。
【0018】
[0018]局所的に投与される実施形態では、組成物は、クリーム、ゲル、軟膏、錠剤、カプセル剤、パッチなどをさらに含むことによって、活性成分と皮膚上の処置の箇所との間の接触を延長することができる。
【0019】
[0019]多くの実施形態では、本発明の組成物は、1日おきに1回投与することができる。他の実施形態では、組成物は、週に1回以上投与することができる。さらに他の実施形態では、組成物は、1日に1回以上投与することができる。
【実施例】
【0020】
[0020]男性の対象は、30年にわたって足の裏で足底疣贅に罹患していた。疣贅を処置するための複数の試みは、失敗に終わった。対象を、全組成物の30重量%の200ppm銀含有物質、および全組成物の70重量%の未熟イチジクの組合せを含む組成物で処置した。対象を、4週間にわたって1週間に1回処置した。処置の4週間後に、足底疣贅は完全に消失しており、残留する疼痛がなく、灼熱感(burning)がなく、瘢痕がなく、開放創がなく、かつ最後に述べるが軽んじてはならないこととして、2年超後に再発することがなかった。他の処置では、正の結果が、30重量%の30ppmを含む他の濃度の銀含有物質でも見られた。
【0021】
[0021]本発明を特定の実施形態に関して記載してきたが、本発明の追加の変形体を、本発明の概念から逸脱することなく案出することができることが認識される。
【国際調査報告】