(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-516522(P2019-516522A)
(43)【公表日】2019年6月20日
(54)【発明の名称】歯科矯正治療で歯肉に適合する仮想モデルと関連器具の製造方法
(51)【国際特許分類】
A61C 7/08 20060101AFI20190530BHJP
【FI】
A61C7/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-562120(P2018-562120)
(86)(22)【出願日】2017年5月24日
(85)【翻訳文提出日】2019年1月11日
(86)【国際出願番号】US2017034217
(87)【国際公開番号】WO2017205484
(87)【国際公開日】20171130
(31)【優先権主張番号】62/340,960
(32)【優先日】2016年5月24日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】518413114
【氏名又は名称】クリアコレクト・オペレイティング・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ClearCorrect Operating, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】ハメド・ジャンザデー
(72)【発明者】
【氏名】エリック・ティンドール・ギュンターバーグ
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052JJ01
4C052JJ10
(57)【要約】
患者の歯肉形状に適合することを説明するデジタルモデル生成のためのシステム及び関連する方法を提供する。システムの一例では、治療の全工程を通じて、歯のタイプ及び形態、歯肉内の歯根の形状、方向及び動き、及び、歯肉の形状の変化のより正確な予想のための他の要因を考慮に入れて、患者の歯肉の初期スキャンをベースモデルとして使用する。特に、システムは、アライナによって覆われるモデルの領域を積極的に決定し、そのような領域の変更を防止する一方、これらの領域外でのモデルの形状は、モデルのサイズを最小限に抑え、アライナの製造に必要な特徴を追加するように変更される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)患者の歯と歯肉の空間情報を含む口腔プロファイルを受信するステップと、
b)口腔プロファイルから、患者の歯と歯肉の空間情報の数値表示を含む初期モールドプロファイルを生成するステップと、
c)複数の歯の制御点と複数の歯肉の制御点を初期モールドプロファイルに割り当てるステップであって、
前記複数の歯肉の制御点が初期モールドプロファイルの表面近傍に散在し、
前記複数の歯肉の制御点の第1部が初期モールドプロファイルの第1歯に配置されるステップと、
d)隣接する歯肉と歯の制御点の第1グループおいて、隣接する制御点の動きに基づいて、複数の歯肉の制御点のうちの1つである第1歯肉制御点のために第1力場ベクトルを特定するステップと、
e)隣接する歯肉と歯の制御点の第1グループにおいて、残る制御点の動きに基づいて、第1歯肉制御点のための残された力場ベクトルを特定するために前記ステップd)を繰り返すステップと、
f)前記複数の歯肉の制御点において、残る歯肉の制御点のために前記ステップd)及びe)を繰り返すステップと、
g)前記複数の歯の制御点の第1部のいずれかの歯の制御点と、前記複数の歯の制御点の第1部の他の全ての歯の制御点との間の距離が変化しない条件で、前記複数の歯の制御点のための歯の制御点の動きを受信するステップと、
h)受信した歯の制御点の動きに応じて、前記複数の歯肉の制御点の動きを算出するために有限要素解析を実行するステップと、
i)新しいモールドプロファイルを生成するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
さらに、新しいモールドプロファイルを生成するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モールドは、患者の歯肉ラインから2mmの歯肉を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
さらに、前記モールドを使用するアライナを生成するステップを備え、前記アライナは患者の歯肉ラインから少なくとも2mmの広がったエッジを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記口腔プロファイルを受信するステップは、さらに、遠隔コンピュータから口腔プロファイルを受信するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記口腔プロファイルを受信するステップは、さらに、患者の初期モールドを3Dスキャンするステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
さらに、6つの異なるモールドプロファイルを生成するために少なくとも6回、前記ステップa)からi)を繰り返すステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
6つの異なるモールドプロファイルから6つのモールドを生成するステップと、
前記6つのモールドから6つのアライナを生成するステップと、
をさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記有限要素解析は、さらに、
患者の歯肉の一部に隣接し、前記複数の歯肉の制御点に含まれる、1セットの歯肉の制御点の動きを推定するステップと、
前記1セットの歯肉の制御点の動きを平均するステップと、
によって患者の歯肉の一部の移動を予測するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記有限要素解析は、さらに、
患者の歯肉の一部に隣接し、前記複数の歯肉の制御点に含まれる1セットの歯肉の制御点の動きを推定するステップと、
前記1セットの歯肉の制御点の動きを使用して、歯肉の一部でのサンプル点の重量平均の動きを推定するステップと、
によって患者の歯肉の一部の動きを予測するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
プロセッサによる実行時、前記プロセッサに、
a)患者の歯と歯肉の空間情報を含む口腔プロファイルを受信するステップと、
b)前記口腔プロファイルから、患者の歯肉の空間情報の数値表示を含む初期モールドプロファイルを生成するステップと、
c)第1部が前記初期モールドプロファイルの第1歯に配置された複数の歯の制御点と、前記初期モールドプロファイルの歯肉の表面近傍に分散された歯肉の制御点とを前記初期モールドプロファイルに割り当てるステップと、
d)隣接する歯肉と歯の制御点の第1グループにおいて、隣接する制御点の動きに基づいて、前記複数の歯の制御点のうちの第1歯肉制御点のために第1力場ベクトルを特定するステップと、
e)隣接する歯肉と歯の制御点の第1グループにおいて、残された制御点の動きに基づいて、第1歯肉制御点のために残された力場ベクトルを特定するために前記ステップd)を繰り返すステップと、
f)前記複数の歯肉の制御点のうち、残された歯肉の制御点のために前記ステップd)及びe)を繰り返すステップと、
g)前記複数の歯の制御点の第1部のうち、いずれかの歯の制御点と、前記複数の歯の制御点の第1部のうち、他の全ての歯の制御点との間の距離が変化しない条件下で、前記複数の歯の制御点のために歯の制御点の動きを受信するステップと、
h)受信した歯の制御点の動きに応じて前記複数の歯肉の制御点の動きを算出するために有限要素解析を実行するステップと、
i)新しいモールドプロファイルを生成するステップと、
を実行させる、指令が格納された不揮発性のコンピュータで読取可能な媒体。
【請求項12】
さらに、前記プロセッサでの実行時、指令により前記プロセッサに、遠隔コンピュータから口腔プロファイルを受信させるステップを備える、請求項11に記載のコンピュータで読取可能な媒体。
【請求項13】
さらに、前記プロセッサでの実行時、指令により前記プロセッサに、患者の初期モールドの3Dスキャニングから口腔プロファイルを受信させるステップを備える、請求項11に記載のコンピュータで読取可能な媒体。
【請求項14】
さらに、前記プロセッサでの実行時、6つの異なるモールドプロファイルを生成するために、指令により前記プロセッサに、少なくとも6回、前記ステップa)からi)を繰り返させるステップを備える、請求項11に記載のコンピュータで読取可能な媒体。
【請求項15】
さらに、前記プロセッサでの実行時、
前記複数の歯肉の制御点が有し、患者の歯肉の一部に隣接する1セットの歯肉の制御点の動きを推定するステップと、
前記1セットの歯肉の制御点の動きを平均化するステップと、
によって指令により前記プロセッサに患者の歯肉の一部の動きを評価させるステップを備える、請求項11に記載のコンピュータで読取可能な媒体。
【請求項16】
さらに、前記プロセッサでの実行時、
前記複数の歯肉の制御点を有し、患者の歯肉の一部に隣接する1セットの歯肉の制御点の動きを推定するステップと、
前記1セットの歯肉の制御点の動きを使用して歯肉の一部にサンプル点の重量平均の動きを推定するステップと、
により、指令にて前記プロセッサに患者の歯肉の一部の動きを算出させる、請求項11に記載のコンピュータで読取可能な媒体。
【請求項17】
a)歯肉の表面の近傍に分散された複数の歯肉の制御点と、初期モールドプロファイル内の第1歯に分散された複数の歯の制御点とを画定するステップと、
b)隣接する歯肉及び歯の制御点の第1グループに於ける第1の隣接する制御点の動きに基づいて、前記複数の歯肉の制御点である第1歯肉制御点のために第1力場ベクトルを特定するステップと、
c)隣接する歯肉と歯の制御点の第1グループに於ける第2の隣接する制御点の動きに基づいて、前記第1の歯肉の制御点のために、少なくとも1つの追加の力場ベクトルを特定するように前記ステップb)を繰り返すステップと、
d)前記複数の歯肉の制御点において、少なくとも第2の歯肉の制御点のために前記ステップb)及びc)を繰り返すステップと、
e)前記複数の歯の制御点のうち、いずれかの歯の制御点と、前記複数の歯の制御点のうち、他の歯の制御点の全てとの間の距離が変化しないことを条件として、前記複数の歯の制御点のために歯の制御点の動きを受信するステップと、
f)前記受信した歯の制御点の動きに応じて、前記複数の歯肉の制御点の動きを計算するために有限要素解析を実行するステップと、
g)新しいモールドプロファイルを生成するステップと、
を備える方法。
【請求項18】
さらに、前記新しいモールドプロファイルを使用してモールドを生成するステップを備える請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記モールドは、患者の歯肉ラインから2mmの歯肉を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
さらに、前記モールドを使用して、患者の歯肉ラインから少なくとも2mm拡張したエッジを含むアライナを生成するステップを備える、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科矯正治療で歯肉に適合する仮想モデルと関連器具の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、歯科矯正アライナは、歯の再編成のためにワイヤで連結されたブラケットを使用する従来の歯科矯正器を代替する。アライナは、軽度又は中度の叢生歯であるか、あるいは、歯の隙間が小さい患者に適している。歯科矯正治療のために、アライナを使用する患者に対して、定期的にアライナを次々と新しい別のアライナに交換し、歯を第1位置から第2位置へと徐々に移動させ、最終的に所望の最終位置に移動させる。治療は、歯並びの悪さの重症度に応じて、数ヶ月から数年間続くことがある。アライナは、現在の譲受人であるClearCorrect(登録商標)LLC(テキサス州ラウンドロック)によって製造されるアクリル等の樹脂材料で作成できる。
【0003】
歯科矯正治療中に使用される樹脂製アライナを製造するために利用可能な現在の技術は、主に、患者の現状の歯列の3Dスキャンに基づいており、コンピュータシステムで歯の動きを明確にすることにより治療方針を計画し、治療の各工程に応じた将来すなわち予想される歯のモデルを複製し、複製されたモデルの熱成形、あるいは、3Dプリンタ等の他の製造技術により、樹脂製アライナを製造するためのモデルを使用している。
【0004】
歯のモデルを生成する際の最大の課題の1つは、治療の各段階における患者の歯肉の現実的な3Dモデルを予測して取り入れることである。コンピュータシステムで様々な治療段階の歯を再配置して移動させたとしても、それは有限方向に移動した固体物であるに過ぎず、歯の形状は変化させない。しかしながら、骨や歯肉は治療中、形状を徐々に変化させる。樹脂製アライナは歯と歯肉を部分的に覆う。したがって、患者の口に適合するアライナを作成できるようにするためには、歯の3Dモデルを作成する際に歯肉の形状及び寸法を正確に予測し生成することが重要である。
【0005】
歯を移動させるとき、治療計画を作成するために、現在、歯肉モデルの生成を補助する様々なソフトウェア技術がある。既存の技術の中には、表面にしわや歪みのない完全に仮想の歯肉形状を生成するものがある。しかし、治療の初期又は将来のいずれの段階でも、歯肉の実際の形状を正確に表現できていない。このようなシステムの例には、カリフォルニア州サンノゼのアライン・テクノロジー(Align Technology)によるClinCheck(登録商標)が含まれる。他のシステムでは、治療の開始時に患者の実際の歯肉形状を使用し、初期モデルを完全に適合させてはいるものの、歯が移動し始めるに従って歯肉形状の更新が正確ではなくなり、歯肉形状にしわが生じる。このようなシステムの例には、デンマーク、コペンハーゲンの3Shape(登録商標)によるOrtho Analyzerが含まれる。
【0006】
これらの既知のシステムは、歯肉及び歯の形状を、厳密に縫合されて一緒に取り付けられる単一のメッシュとして取り扱っている。このため、これらのシステムでは、歯の位置を変えて患者の口内の実際の歯肉の変化と一致しないように歯肉の形状を更新してしまう。この結果、処置の初期段階でアライナが適切にはめ込まれていても、歯肉形状の不正確な更新によって、処置の後段階ではアライナが徐々に合致しなくなる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
アライナを使用する歯科矯正治療の最も重要なステップの1つは、治療計画のすべてのステップで正確な歯の3Dモデルを予測して生成することである。このようなモデルを生成するためには、歯の将来の配置と、適合する歯肉の将来の寸法及び形状とを正確に予測する必要がある。本実施形態は、治療計画、患者記録及び歯の形態に基づいて患者の歯肉の形状の適合を説明するデジタルモデルを生成するためのシステム及び関連する方法を提供する。そのシステムは、治療の全てのステップを通じて、歯のタイプ及び形態、歯肉内の歯根の形状、向き及び動き、歯肉の形状の変化をより正確に予測するための他の要因を考慮に入れて、ベースモデルとして患者の歯肉の初期スキャンを使用する。特に、そのシステムは、アライナによって覆われるモデルの領域を積極的に決定し、そのような領域の変更を防止する一方で、これらの領域以外でのモデルの形状は、サイズを最小限に抑え、アライナの製造に必要な特徴を追加するように変更されている。
【0008】
この方法により、歯肉の寸法と形状を生成して更新し、歯肉のより正確なモデルが得られる。歯科矯正治療中に歯肉の形状が適合していることを説明する能力により、アライナの適合性が高められ、歯列の一部に対する再作業が減少する。
【0009】
本発明のシステムでは、個々の歯は、歯肉の内側に自由に移動する分離した物体として扱われる。歯のタイプと配置、歯根の形態、及び骨内部の歯根の動きのタイプなどの情報を使用して、歯根のモデルと歯肉との間に力場ベクトルを作成する。そして、更新された歯肉の形状を計算するために有限要素解析法が使用される。また、統計データが、歯根と歯肉との間に限定される力に関係するパラメータを微調整するために評価されて使用される。この結果、歯の動きが歯肉の寸法と形状の変化にどのように影響するかについての現実的なモデルが作成される。さらに、これらのモデルのそれぞれから生成された対応するアライナは、治療の初期段階及び後の段階の両方に適合する。
【0010】
本発明の実施形態の態様は、
a)患者の歯及び歯肉の空間情報を含む初期口腔プロファイルを受信するステップと、
b)初期口腔プロファイルから、患者の歯及び歯肉の空間情報の数値表示を含む初期モールドプロファイルを生成するステップと、
c)複数の歯の制御点及び複数の歯肉の制御点を初期モールドプロフィールに割り当てるステップと、
d)隣接する歯肉及び歯の制御点の第1グループで、隣接する制御点の動きに基づいて、歯肉の制御点の1つである第1の歯肉の制御点のために第1力場ベクトルを特定するステップと、
e)隣接する歯肉及び歯の制御点の第1グループで残りの制御点の移動に基づいて第1の歯肉の制御点のために残りの力場ベクトルを特定するためにステップd)を繰り返すステップと、
f)複数の歯肉の制御点のうち、残りの歯肉の制御点のためにステップd)及びe)を繰り返すステップと、
g)複数の歯の制御点のための歯の制御点の動きを受信するステップと、
h)受信した歯の制御点の動きに応じて複数の歯肉の制御点の動きを計算するために明確な要素分析を実行するステップと、
i)新規のモールドプロファイルを生成するステップと、
を含む。
【0011】
アライナによって覆われる歯肉領域が検出されて正確に保存される一方、この領域以外のモデルの形状は、モデルのサイズを最小にし、アライナの製造に必要な特徴を追加するように変更される。ベースのモデルを作成する他の可能性として、最適化アルゴリズムを使用することが含まれ、モデルの異なる領域におけるベースの高さに関する基準を考慮しながら3Dモデルの体積を最小にするものが選択される。これは、3D歯モデルの印刷において印刷材料の消費を最小限にする。
【0012】
歯科矯正治療中に歯肉形状の変化を予測するためのより正確なモデルによれば、歯肉のいくつかの領域をカバーすると共に患者の口に適合したアライナを製作できる。これにより、構造的に堅牢なアライナが得られ、透明な樹脂製のアライナを使用して歯科矯正治療中の歯の移動がうまく行く。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】患者の歯肉形状に適合していることを説明するデジタルモデルを生成するためのシステムの一実施形態を示す。
【
図2】患者の歯肉形状に適合していることを説明するデジタルモデルを生成する方法の一実施形態のフローチャートである。
【
図3】歯及び歯肉のプロファイルの一例の断面図を示す。
【
図4】
図2に図示された方法を用いて作成された金型の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本出願は、歯科矯正治療中の患者の歯肉形状に適合することを説明するデジタルモデルを生成するためのシステム及び方法を記載する。初期の歯及び歯肉のプロファイルは、患者の歯及び歯肉のレプリカの3Dスキャン、又は患者の歯及び歯肉の印象のCTスキャンから得られる。初期プロファイルは、所望の歯の動きと共に、新しい歯及び歯肉のプロファイルを生成するソフトウェアに送信される。ソフトウェアは、収集された統計データ及び解剖学的データに基づいて、いくつかの歯肉及び歯の制御点の間の力ベクトルを割り当てる。各力ベクトルは、歯及び歯肉の制御点の動きが、隣接する歯肉の制御点に及ぼす影響を表す。所望の歯の動きを初期プロファイルと統合することにより、ソフトウェアは、所望の歯の動き及び新しい歯肉の位相を含む新しいプロファイルを生成できる。新しいプロファイルは、新しいモールドを製造するために3Dプリンタに送信してもよい。
【0015】
図1は、歯科矯正治療中の患者の歯肉形状が適合していることを説明するデジタルモデルを生成するためのシステム100の一例を示す。システム100は、中央サーバ102と、データベース104と、医師ポータル106と、スキャニングコンピュータ110と、プリンタコンピュータ120とを含む。医師ポータル106は、インターネット108に接続してもよい。システム100は、複数のコンピュータ又は単一のコンピュータに統合してもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、中央サーバ102は、データベース104、医師ポータル106、スキャニングコンピュータ110、及びプリンタコンピュータ120に接続されてもよい。中央サーバ102は、残りのシステムが適切かつ安全にデータベースにアクセスするためのインタフェースを提供する。中央サーバ102、データベース104、医師ポータル106、スキャニングコンピュータ110、及びプリンタコンピュータ120は、同じ場所に配置できる。また、構成要素の一部又は全部は、バーチャル私設ネットワークを介して遠隔的に通信してもよい。
【0017】
ある実施形態では、医師ポータル106は、デジタルファイルを中央サーバ102に送信し、中央サーバ102から受信するためのインタフェースを外部のユーザに提供できる。医師ポータル106は、リモートアクセスを規制するプロキシサーバ又はファイアウォールを含んでもよく、敵意のあるネットワーク侵入からシステム100を保護する。外部ユーザは、インターネット108を介してデジタルファイルを医師ポータル106に送信してもよい。医師ポータル106は、適切な認証によって、特定の外部ユーザにスキャニングコンピュータ110及びプリンタコンピュータ120への制限付きアクセスを許可してもよい。
【0018】
具体的な実施形態では、データベース104は、システム100で使用されるデジタルデータを格納してもよい。格納されたデータは、中央サーバ102を介して提供してもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、スキャニングコンピュータ110は、画像キャプチャ装置112及び画像出力装置114に接続してもよい。画像キャプチャ装置112は、ポジショナ116に配置された患者の歯及び歯肉のプロファイルの複製を表すモールド118をスキャンしてもよい。例えば、スクリーン、モニタ、ディスプレイ、プロジェクタ又はプリンタなどの画像出力装置114は、モールド118のスキャン画像を表示してもよい。画像キャプチャ装置112には、3Dカメラ、2以上の2Dカメラ、CTスキャナ、又はX線撮影を含めてもよい。画像を得るための他の装置でも可能である。
【0020】
具体的な実施態様では、ポジショナ116は、その上又はその内部にあるラインを含むバーチャルリファレンスガイドを含む。バーチャルリファレンスガイドは、ポジショナ116内のモールドの位置を追跡するために利用してもよい。
【0021】
ある実施形態では、プリンタコンピュータ120は、モールド製造装置122及びアライナ製造装置122に接続してもよい。モールド製造装置122及びアライナ製造装置124は、例えば3Dプリンタであってもよい。
【0022】
図2は、歯科矯正アライナを製造するために使用され、歯科矯正治療中の患者の歯肉形状に適合することを説明するデジタルモデルを生成するための具体的方法200を示すフローチャートである。中央サーバ102はまず、スキャニングコンピュータ又はリモートソースから患者の歯及び歯肉のプロファイルを受信する(202)。例えば、スキャニングコンピュータ110は、モールド118に関する空間情報を写真測量収集するために画像キャプチャ装置112に依存してもよい。ある実施形態では、スキャニングコンピュータ110は、モールド118に関する空間情報を取り込むために3Dスキャナを利用できる。3Dスキャナは、接触又は光学に基づくものであればよい。また、スキャニングコンピュータ110は、患者の歯及び歯肉の印象を部分的にスキャンするために、CTコンピュータ断層撮影(CT)スキャナを使用してもよい。スキャニングコンピュータ110は、CTスキャンから得られた複数のX線画像を統合して患者の歯及び歯肉のプロファイルを構築する。3D又はCTスキャンの完了時に、中央サーバ102との互換性を保証するために、スキャンされた画像に対して前処理を実行してもよい。
【0023】
他の実施形態では、中央サーバ102は、医師ポータル106を介して遠隔システムからデジタル形式の患者の歯及び歯肉のプロファイルを受信してもよい(202)。プロファイルは、患者から直接そのプロファイルを抽出した歯科矯正医により、インターネット108を介して医師ポータル106に送信してもよい。また中央サーバ102は、データベース104からプロファイルを取得してもよい。歯及び歯肉のプロファイルデータを受信する他の方法も可能である。
【0024】
ある実施形態では、患者の歯及び歯肉のプロファイルを受信した後、中央サーバ102は、初期モールドプロファイルを生成する(204)。初期モールドプロファイルは、必要であれば、システム100が患者の歯及び歯肉のプロファイルを表すモールドと同一の再生モールドを生成するのに十分な空間情報を含む。生成された初期モールドプロファイルは、システム100によってローカル(データベース104)に又は遠隔的にデジタル方式で格納してもよい。
【0025】
図3は、歯及び歯肉のプロファイル300の具体的な断面図を示す。
図2及び
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、中央サーバ102は、初期モールドプロファイルの歯及び歯肉に多数の制御点を割り当てる(206)。各制御点は、歯又は歯肉の表面上の空間点を表す。初期モールドプロファイルのために割り当てられた制御点の数は、100,200,500,1000,2000,5000,10000,20000,50000又は100000である。他の数の制御点は、特定の処理及び所望の精度に依存させることができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、中央サーバ102は歯肉制御点を歯肉306の内壁306a及び外壁306bの表面に割り当てることができる。他の実施形態では、中央サーバ102は、歯肉制御点を歯肉306の内壁306aと外壁306bの表面に割り当てるようにしてもよい。
【0027】
中央サーバ102は、各制御点を数値で表す座標系を提供できる。具体的な座標系には、デカルト座標、円柱座標、及び球座標が含まれる。他の座標系を使用してもよい。
【0028】
さらに
図2及び
図3を参照すると、一実施形態では、中央サーバ102は、第1の歯の制御点t1に関連する第1の歯肉の制御点g1に対する第1の力場ベクトルf(g1、t1)を特定する(208)。第1の歯肉の制御点g1は、歯肉306の内壁306aの近傍にある。第1の歯の制御点t1は、第1の歯の下部表面の空間点を表してもよい。また、第1の歯の制御点t1は、第1の歯の他の部分の空間点を表してもよい。第1の力場ベクトルは、第1の歯の制御点t1の動きに応答する第1の歯肉の制御点g1の動きを表す。例えば、第1の歯の上部が内向き302に(すなわち、モールドの中央に向かって)移動すると、第1の歯の下部が外向きに(すなわち、モールドの中央から離れて)移動する。この結果、第1の歯の制御点t1は外側に移動する。この第1の歯の制御点t1の外側への移動により、第1の歯肉の制御点g1が外側に移動する。第1の力場ベクトルは、第1の歯の制御点t1の動きに応答する第1の歯肉の制御点g1の動きを表す。他の実施形態では、中央サーバ102は、歯の制御点t2、t3又はt4のような隣接する他の歯の制御点に関する第1の歯肉の制御点g1とは異なる力場ベクトルを特定する(208)。
【0029】
さらに
図2及び
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、中央サーバ102は、隣接する歯肉の制御点の動きに応答して第1の歯肉の制御点g1の動きを表す第1の歯肉の制御点g1の力場ベクトルを特定する(208)。第1の歯肉の制御点g1に関して、中央サーバ102は、歯肉の制御点g2及びg3の動きに関する力場ベクトルf(g1、g2)、f(g1、g3)を特定してもよい。また中央サーバ102は、力場ベクトルfの歯肉の制御点g2、g3、g4の動きに関する力場ベクトルf(g1、g2)、(g1、g3)、f(g1、g4)を特定してもよい。第1のシナリオでは、中央サーバ102は、歯肉306の内壁306aで隣接する歯肉の制御点に関する力場ベクトルを特定する。第2のシナリオでは、中央サーバ102は、歯肉306の内壁306a及び外壁306bで隣接する歯肉の制御点に関する力場ベクトルを特定する。隣接する歯肉の制御点を選択するための他のシナリオも可能である。
【0030】
図2及び
図3に示すように、ある実施形態では、中央サーバ102は、第1の歯肉の制御点g1のためのより多くの力場ベクトルを特定する(210)。第1の歯肉の制御点g1の具体的な力場ベクトルのセットは、f(g1、t1)、f(g1、t2)、f(g1、t3)、f(g1、t4)、f(g1、g2)及びf(g1、g3)を含んでもよい。第1の歯肉の制御点g1ための具体的な力場ベクトルのセットは、f(g1、t1)、f(g1、t2)、f(g1、t3)、f(g1、t4)、f(g1、g2)、f(g1、g3)及びf(g1、g4)を含んでもよい。第1の歯肉の制御点g1のための力場ベクトルの具体的なセットは、f(g1、t1)、f(g1、t4)、f(g1、g3)及びf(g1、g4)を含んでもよい。第1の歯肉の制御点g1の具体的なセットは、力場ベクトルf(g1、t1)、f(g1、t4)、f(g1、g3)及びf(g1、g4)を含んでもよい。第1の歯肉の制御点g1の具体的な力場ベクトルのセットは、f(g1、t1)、f(g1、t4)、f(g1、g2)、f(g1、g3)及びf(g1、g4)を含んでもよい。第1の歯肉の制御点g1のための具体的な力場ベクトルのセットは、f(g1、t1)、f(g1、t2)、f(g1、t3)…f(g1、tN)、f(g1、g2)、f(g1、g3)及びf(g1、g4)(Nは正の整数)を含んでもよい。第1の歯肉の制御点g1のための具体的な力場ベクトルのセットは、f(g1、t1)、f(g1、t2)…f(g1、tN)、f(g1、g2)、f(g1、g3)及びf(g1、gM)(MはNと同じであっても異なっていてもよい正の整数)を含んでもよい。セットのための他の組み合わせが可能である。
【0031】
次に、
図2及び
図3を参照すると、中央サーバ102は、他の歯肉の制御点のための力場ベクトルを特定してもよい(212)。例えば、歯肉の制御点g2、g3、g4、…gMと、歯の制御点t1、t2、t3、…tNのために、中央サーバ102は、歯肉の制御点g2に対して、力場ベクトルf(g2、t1)、f(g2、t2)、f(g2、t3)…f(g2、gN)と、f(g2、g1)、f(g2、g3)、f(g2、g4)…f(g2、gM)とを特定し、歯肉の制御点g3に対して、f(g3、t1)、f(g3、t2)、f(g3、t3)…f(g3、tN)と、f(g3、g1)、g(g3、g2)、f(g3、g4)…f(g3、gM)とを特定し、歯肉の制御点g4に対して、f(g4、t1)、f(g4、t2)、f(g4、t3)…f(g4、tN)と、f(g4、g1)、g(g4、g2)、f(g4、g3)…f(g4、gM)とを特定し、歯肉の制御点gMに対して、f(gM、t1)、f(gM、t2)、f(gM、t3)…f(gM、gM−1)を特定する(M及びNは同一又は相違する正の整数である。)。他の実施形態では、中央サーバ102は、上述のように、歯肉の制御点のための力場ベクトルのサブセットを特定してもよい。
【0032】
各歯肉の制御ポイントg1、g2、g3…gMのために、中央サーバ102は、歯の制御点t1、t2、t3…tNと、歯肉の制御点g1、g2、g3、g4…gMの動きに対応して各歯肉の制御点の動きを表すLベクトルのセットを特定する(L≦M+N)。ある実施形態では、ベクトルのいくつかは代数方程式として表すことができる。他の数学的表現も可能である。
【0033】
ある実施形態では、力場ベクトルは、データベース104に格納された統計データを使用して特定してもよい。統計データは、以前の歯科矯正手術、歯科矯正研究データ、患者の解剖学的記録、及びコンピュータシミュレーションに関連してもよい。
【0034】
図2を参照すると、具体的な実施形態では、中央サーバ102は、歯の制御点t1、t2、t3、tNの動きを受信する(214)。歯の制御点の動きは、グラフィカルユーザインターフェースを介してオペレータによって手動で中央サーバ102に入力してもよい。歯の制御点の動きを受信する(214)ための他の具体的な方法は、遠隔システムから医師のポータル106を介して歯の制御点の動きを受信することである。遠隔システムの歯科矯正医は、望ましい歯の制御点の動きをデジタルファイルに入力してもよい。この動きは、初期の歯及び歯肉の輪郭に関する患者の歯のための所望の位置を表すようにしてもよい。同じ歯のための任意の2つの歯の制御点の距離は一定のままであってもよい(すなわち、各歯は固定された固体単位として動く)。また中央サーバ102は、歯の制御点の動きに対応して歯の形状の小さな変化を許容してもよい。
【0035】
ある実施形態では、中央サーバ102は、歯の制御点の動きを受信した後、特定された力場ベクトルを使用して有限要素解析(FEA)を実行する(216)。中央サーバ102は、関連する歯の制御点及び特定された力場ベクトルの個々の動きに基づいて各歯肉の制御点の全体の動きを計算してもよい。FEAを使用することにより、中央サーバ102は、歯肉上又は歯肉内の制御点の動きに基づいて、歯肉又は歯肉の一部の動きを推定してもよい。例えば、中央サーバ102は、歯肉の制御点g1、g2、g3の平均的な動きを用いて内壁306aの動きを近似してもよい。他の例では、中央サーバ102は、歯肉の制御点g1とg3との間の内壁306aの第1部分の移動を歯肉の制御点g1とg3の平均移動を用いて近似してもよい。また、中央サーバ102は、g1とg3の間の点がg1とg3の加重平均に従って移動すると仮定することによって、g1とg3の間の内壁306aの第1部分を推定してもよい。例えば、g1からg3までの距離をxとすると、その点はg1から0.4xであり、その点の移動は0.6(g1の移動)+0.4(g3の移動)となってもよい。さらに他の例では、歯肉の制御点g1、g3及びg4によって隣接する歯肉306の第2部分の動きは、g1、g3及びg4の動きを平均することによって近似してもよい。他の近似方法も可能である。
【0036】
図2、
図4及び
図5を参照すると、一実施形態では、指定された歯肉の制御点の有限要素解析を実行した後、中央サーバ102は、歯と歯肉の動きを含む新しいモールドプロファイルを生成する(218)。新しいモールドプロファイルは、新しいモールド400を生成するために使用される。新しいモールド400は、初期の歯と歯肉のプロファイルに関する患者用の新しいアライナを生成するために使用してもよい。患者が着用した場合、新しいアライナは、新しいモールドプロファイルの歯の位置と同様な位置に徐々に歯を移動させることができる。完全な治療計画は、5、10、20、50及び100のアライナを含んでもよい。他の数のアライナが可能である。
【0037】
具体的な実施形態では、中央サーバ102は、新しいモールドプロファイルをプリンタコンピュータ120に送信して新しいモールド400を生成できる。プリンタコンピュータ120は、新しいモールドプロファイルに基づいて新しいモールド400を製造するようにモールド製造装置122に指示する。
【0038】
いくつかの実施形態では、新しいモールドプロファイルをデータベース104に格納できる。また、システム100は、新しいモールドプロファイルを、医師ポータル106を介して遠隔システムに送信できる。
【0039】
新しいモールドプロファイルを使用するシステム100のモールド製造装置122によって生成された新しいモールド400は、歯及び歯肉の複製を含んでもよい。いくつかの実施形態では、歯肉は、歯肉線402から2mm延びてもよい。また、歯肉は、歯肉線402から1mm、3mm、5mm、10mm又は15mm延びてもよい。
【0040】
ここで、
図5を参照すると、新しいモールド400は、アライナ製造装置124を使用して新しいアライナを製造するためにシステム100に利用されてもよい。第1のアライナ502は、輪郭をなぞった(contoured)エッジ502aを含む。また、第2のアライナ504は、新しいモールド400を使用して製造でき、同じ高さの(flushed)エッジ504aを含む。他の例では、新しいモールド400を使用してシステムによって第3のアライナ506を製造できる。第3のアライナは広がった(extended)エッジ506aを含む。アライナのエッジのための他の設計も可能である。
【0041】
以上、いくつかの実装形態について説明したが、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。例えば、開示された技術のステップは、開示されたシステムの構成要素が異なる方法で組み合わされた場合、構成要素が他の構成要素によって置換又は補足された場合、異なるシーケンスで実行される場合、好ましい結果が達成され得る。本明細書に記載された機能、プロセス及びアルゴリズムは、本明細書で説明される機能、プロセス及びアルゴリズムを実行するためにプログラムコード又はコンピュータ命令を実行するように構成されたコンピュータプロセッサ又はプログラマブル回路を含むハードウェア又はソフトウェアによって実行してもよい。さらに、いくつかの実装形態は、記載されたものと同一ではないモジュール又はハードウェア上で実行されてもよい。したがって、他の実施態様も特許請求の範囲に範囲内である。
【国際調査報告】