特表2019-520274(P2019-520274A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-520274(P2019-520274A)
(43)【公表日】2019年7月18日
(54)【発明の名称】熱橋なしアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B65D 90/02 20190101AFI20190627BHJP
   F17C 3/04 20060101ALI20190627BHJP
   B63B 25/16 20060101ALI20190627BHJP
   F16L 59/02 20060101ALI20190627BHJP
   F16L 59/065 20060101ALI20190627BHJP
【FI】
   B65D90/02 B
   F17C3/04 E
   B63B25/16 103
   F16L59/02
   F16L59/065
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2018-563806(P2018-563806)
(86)(22)【出願日】2017年6月9日
(85)【翻訳文提出日】2019年2月5日
(86)【国際出願番号】FR2017051484
(87)【国際公開番号】WO2017212200
(87)【国際公開日】20171214
(31)【優先権主張番号】1655389
(32)【優先日】2016年6月10日
(33)【優先権主張国】FR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】591272686
【氏名又は名称】ユチンソン
【氏名又は名称原語表記】HUTCHINSON
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ショパール,ファブリス
(72)【発明者】
【氏名】ショーヴェ,ボリス
(72)【発明者】
【氏名】ユイレ,セドリック
【テーマコード(参考)】
3E070
3E172
3H036
【Fターム(参考)】
3E070AA09
3E070AB32
3E070NA01
3E172AA03
3E172AA06
3E172AB04
3E172AB05
3E172BA06
3E172BB12
3E172BD02
3E172DA23
3H036AA09
3H036AB28
3H036AB45
3H036AC01
(57)【要約】
開示されているのは、第一空間(7)と第一空間に関して熱管理すべき第二空間(9)との間に設置された熱絶縁アセンブリであり、前記アセンブリ(10)は、互いの間に熱橋を作り出す一連の部品(1)を含み、それは:−厚さならびに第一および第二空間を通り抜ける方向に沿って複数の層(13a、13b)に配置され;および/または−1つの層から隣接する層へ前記厚さおよび方向に対して横方向にペアで横方向にオフセットしており;および/または−実質的に熱橋に沿った前記方向をたどる熱の流れ(F)を強制的に方向を変化させて等温線(11)の方へ流れるようにするため、互いに少なくともペアで前記方向および厚さに対して横方向に相互に係合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一連の断熱部品(1、1a、1b)を含む断熱システムであって、それらのうち少なくとも一部で、それらの間に熱橋を提供し、
−各部品が有する長さに従って変化する(e1、e2)厚さにより数個の層(13a、13b、13c)に配置されており、:
−−前記部品が前記厚さに対して横方向に有するものであり、
−−それに沿って各前記部品が少なくとも1つの突起(21)を外部にくぼみ(23)に隣接して含み、
−1つの前記層に属する1つの前記部品突起が、隣接層に属する1つの前記部品のくぼみに係合するように、前記層の1つから前記層のうち隣接している層へ、2つずつ横方向にオフセットおよび連結し、それにより、おおむね厚さに従って熱橋に沿って提供される熱の流れ(F)を強制的に等温線(11)の方へ方向を変化させ、それから実質的に反対方向の局所配向によってブロックされるようにし、

−前記システムが第一空間(7)と第一空間に対して熱管理すべき第二空間(9)との間に置かれ、
−前記層(13a、13b、13c)が第一および第二空間を通過する方向(D)に配置されて、その厚さおよび長さがそれぞれ前記方向およびそれに対して横方向に画定され、
−層(13a、13b、13c)のうち少なくとも第一層(13b)において、層の2つの隣接する連続した部品(1、10、16)の長手方向の端で、前記2つの部品の各々が1つの前記突起を有し、層(13b)の前記2つの部品間の前記熱橋が:
−−突起(21)の厚さ全体にわたっておよび、
−−隣接する層(13a、13c)において、横方向にオフセットしている、1つの前記部品に属する1つの前記くぼみ(23)の中間の長手方向部分に面して、
提供されることを特徴とする。
【請求項2】
層の、1つの部品の、1つの突起(21)が隣接層の単一の部品の、1つのくぼみ(23)に係合される、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
個々に、断熱部品(1、1a、1b)が個別に内部に制御された雰囲気(VIP)下にある、請求項1または2記載のシステム。
【請求項4】
断熱部品の少なくとも一部が外皮(3)および少なくとも局所的に外皮が取り囲む少なくとも1つの断熱要素(25)を含み、外皮および前記要素の各々が外側に少なくとも1つの屈曲部(5、50)を有し;厚さ(e)および方向(D)によって、前記屈曲部(5、50)が各部品において少なくとも1つの突起(21)を1つのくぼみ(23)に対して画定する、請求項1から3のうちいずれか1項記載のシステム。
【請求項5】
一連の部品(1、1a、1b)が少なくとも1つの断熱要素(25)を含む端ブロック(75a、75b、75c)の整合する溝または突出形状と各々が係合される一部の前記部品の突起またはくぼみ(71、111)を、少なくとも2面において有する断面を有するパネル(67)を画定する、請求項1から4のうちいずれか1項記載のシステム。
【請求項6】
その一部が側壁および底面に共通である、端ブロック(75a、75b、75c)に、その断面で係合された少なくとも1つのパネル(67)を各々が含む側壁および底面を有する筺体として提示される、請求項5記載のシステム。
【請求項7】
端ブロックに取り付けられた2つの側板(55、57)の間で、そのパネル(67)または各パネル(67)が押さえられている、請求項5、6のいずれか1項記載のシステム。
【請求項8】
流れ(F)の変化した方向(100)に、1つの部品(1、1a、1b)が1つの隣接する部品(1、1a、1b)を500mm以内の距離(R)で横方向に覆い、および/または各前記部品の基本表面積が2.5m2以内である、請求項1から7のうちいずれか1項記載のシステム。
【請求項9】
外皮(3)および少なくとも局所的に外皮が取り囲む少なくとも1つの断熱要素(25)を含む前記部品を備え、くぼみ(23)に隣接する突起(21)を画定する数個の外部屈曲部(5、50)を外皮および断熱要素(25)の各々が有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項記載のシステム用の断熱部品。
【請求項10】
外皮(3)およびその少なくとも1つの断熱要素(25)が、T形またはП形またはH形またはI形の断面を有し、または、これらの断面のうち数個の組み合わせまたはそれらのうち少なくとも1つの繰り返しを一方向に有する、請求項9〜16のいずれか一項記載の部品。
【請求項11】
特定の温度および/または圧力に維持すべき化学製品が入っているタンク(83)を制限するための壁(80)であって、請求項1〜8のうちいずれか一項記載のシステムまたは請求項9、10のいずれか一項記載の一連の部品に提供されることを特徴とする壁。
【請求項12】
請求項11記載のタンク(83)を制限するための壁(80)を備えた船殻(87)を含むボート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱管理の分野に関する。
【0002】
とりわけ、これは、第一空間と第一空間に対して熱管理すべき第二空間との間に置かれた、断熱部品および断熱システムに関し、システムは、基本れんがのように組み立てられたまたは配置された一連の上述の部品を含む。
【0003】
現在の技術水準では、制御された雰囲気下の熱絶縁部品(とりわけ、真空絶縁部品;VIPは、真空絶縁パネルのこと)が公知である。
【0004】
この文書において、VIPまたはVIP構造(真空絶縁パネル;VIP)とは、外皮が「制御された雰囲気」下、すなわち、周囲空気(26mW/m.K)よりも熱伝導率が低いガスで満たされているか10Paよりも低い圧力下であるかの何れかである構造のことを指している。外皮内部の圧力は、10−2Pa〜10Paが特に好適かもしれない。
【0005】
米国2003/002134は、一連の断熱部品を含む断熱システムを提供し、それは、少なくとも一部のケースでは、それらの間に熱橋を提供し、それは:
−各部品が有する厚さによって数個の層に配置されており、それは、前記厚さに対して横方向に前記部品が有する長さによって異なり、それに沿って各前記部品が外部に少なくとも1つの突起をくぼみに隣接して含み、
−1つの前記層の、1つの前記部品の突起が隣接層の、1つの前記部品のくぼみに係合するように、前記層の1つから前記層のうち隣接している層へ、2つずつ横方向にオフセットおよび連結し、それによっておおむね厚さによって熱橋に沿って提供される熱の流れを強制的に等温線の方へ方向を変化させ、それから実質的に反対方向に局所配向によって塞がれるようにする。
【0006】
しかしながら、上述のタイプのこれらの部品およびシステムがもたらし得る、またはもたらすことができるであろう有効性には、まだ問題がある。
【0007】
現に、そのようなシステムが設置された時には、部品間の熱橋問題が起こり続ける。
【0008】
しかしながら、例として、そのような部品のシステムが第一空間(外部雰囲気であってもよい)と第一空間に対して熱管理すべき第二空間との間に置かれ、空間の間の温度差が50℃よりも大きいまたは100℃ですらある可能性がある時に、これらのシステムの熱伝導率にとって非常に有害である可能性がある。
【0009】
これらの熱橋問題を十分に管理しないことは、空間の間の不完全な熱管理を引き起こす可能性がある。
【0010】
加えて、どのようにして大型の絶縁構造または大型の絶縁空間を築くか、という問題が起こる。
【0011】
低い温度(空気ガスが液化する、−100または−150℃未満ですらある)で断熱を提供しなければならない時には、少なくとも絶縁壁の1面(特に外側)で特定の部品が凍結する原因となるであろう局所的な低温スポットを避けることも望ましい可能性がある。
【0012】
ここで定義される解決策は、上に提示された断熱システムが下記のようでもあるべきである、ということを提供する:
−前記システムが第一空間(7)と第一空間に対して熱管理すべき第二空間(9)との間に置かれ、
−前記層(13a、13b、13c)が第一および第二空間を通過する方向(D)に配置されて、その厚さおよび長さがそれぞれ前記方向およびそれに対して横方向に画定され、
−層(13a、13b、13c)のうち少なくとも第一層(13b)において、層の2つの隣接する連続した部品(1、10、16)の長手方向の端で、前記2つの部品の各々が1つの前記突起を有し、第一層(13b)の前記2つの部品間の前記熱橋が:
−−突起(21)の厚さ全体にわたっておよび、
−−第二の隣接する層(13a、13c)において、第一層(13b)の前記2つの長手方向に隣接する連続した部品に対して横方向にオフセットしている、1つの前記部品の、1つの前記くぼみ(23)の中間の長手方向の部分の厚さ方向に面して、
提供される。したがって、この断熱システムは:
−一連の基本れんがでできており、その各々が熱絶縁であり組み立てられ、組み立ての容易さおよび様々な形状を製造するための明らかなモジュール性を確実なものにするだけでなく、
−この反対側の縁に到達する流れの量を有意に制限する。
【0013】
図24および以下の関連説明は、「等温線への方向の変化」に関する詳細を提供する。
【0014】
そしてモジュール性および対する熱損失の両方をさらに促進するため:
−層の前記部品の突起は、隣接層の単一の前記部品の、1つの前記くぼみに係合されるべきであり、
−および/または層の2つの隣接する連続した部品の長手方向の端で、これらの2つの部品の前記隣接する突起は、隣接層の単一の前記部品の、1つの前記くぼみの中で、一緒に係合される、
ということも提案される。
【0015】
前記隣接層の単一部品の単一くぼみの中でのこの(これらの)係合で、制御すべき流れの通り道は、最適化された方法でブロックされる。
【0016】
好ましくは、絶縁体の体積または厚さを制限するおよび/または熱管理された部品の中の利用可能な内部スペースを増大させるまたは作り出された設置物の重さを制限しさえするために、前記絶縁部品またはれんがは、個別にVIP構造を有するべきである、ということが提案される。
【0017】
そして、このように扱いが容易でありながらそれでも熱管理に関して性能が良い部品でモジュール性を促進するため、前記変化した方向に(方向100、図24)または作り出された流れをブロックする際に、部品が隣接する部品を500mm以内の距離(R)にわたって横方向に覆うべきであり、および/または各前記部品の基本表面積が2.5m2以内であるべきである、ということが推奨された。
【0018】
等温線への熱の流れの方向の変化を作り出すため、前記部品またはれんがの少なくとも一部が外皮および少なくとも局所的に外皮が取り囲む少なくとも1つの断熱要素を含み、くぼみに隣接する突起を画定する数個の連続した屈曲部を外皮および断熱要素の各々が外側に有する、ということが提案される。
【0019】
これらの屈曲形状は、必ず前記熱の流れに数回の斜行を余儀なくさせる。
【0020】
方向およびに対して横方向の前記等温線の配向を促進するため、「方向の変化」は、先験的に直角に行われるか、あるいは少なくともこれらの方向およびに対して垂直な再配向を引き起こす(図24の方向100)。
【0021】
これらの方向の変化に関して、少なくとも部品の外皮は、少なくとも1つのT形またはП形またはH形またはIr形の断面、一方向に、これらの断面のうち数個の組み合わせまたはそれらのうち少なくとも1つの繰り返しを有する。
【0022】
角または絶縁部品の端での熱損失を考慮に入れるため、前記一連の部品は、少なくとも1つの断熱要素を含む端ブロックの整合する溝(または突出)形状と各々が係合される特定の前記部品の突出(またはくぼみ)部を、少なくとも2面において有する部分があるパネルを画定する、ということも提案される。ブロックの盲溝は、熱橋の経路の終端を形成する。
【0023】
もしも必要であれば、添付図面を参照して非網羅的な例として下記の記述を読むと、本発明は、より良く理解され、他の特徴、詳細および効果が明白になるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明に従った部品の線図である。
図2】平面II−IIにおける断面図である。
図3】断熱のみを含む図1、2の態様の、組み立ての前の分解図を示す。
図4】組み立ての前の代替解決策の同様の図である。
図5図7と同様に、2つの連続した状態の、図1、2、3のように部分的な部品のシステムを斜視で示す図である。
図6】そのようなシステムの代替態様を概略的に示す図である。
図8】上のタイプの部品のシステムで建てられた絶縁筺体の2つの水平断面を示す図である。
図9】上のタイプの部品のシステムで建てられた絶縁筺体の2つの水平断面を示す図である。
図10】本発明に準拠する部品で建てられた筺体の分解図である。
図11】そのような組み立てられた部品でできている、そのような筺体のパネルを示す図である。
図12】パネル用の3タイプの端ブロックを概略的に示す図である。
図13】パネル用の3タイプの端ブロックを概略的に示す図である。
図14】パネル用の3タイプの端ブロックを概略的に示す図である。
図15図12の組み立てられた筺体の内部図である。
図16】例として化学製品、液化天然ガスまたは液化石油ガス輸送用途における、壁に上述の絶縁れんがが設けられている船殻の鉛直横断面図である。
図17】より詳細に、この「等温線への流れの方向の変化」を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
この段階で、本出願において:
−「部品」とは、平面であるか否(3次元)かを問わず、任意の形状の部品、要素または基本れんがのことを指している。
−「横方向の」および「横方向に」とは、基準軸または方向、ここでは、厚さおよび方向D、に対して、必ずしも垂直ではなく横方向に向いていることを意味し;しかしながら、垂直またはこの垂直に対して30°未満の角度が推奨され;
−「負圧」とは、周囲圧力よりも低い圧力(したがって<10Pa)のことを意味する、
ということが明記される。
【0026】
したがって、本発明の目的は、外側に少なくとも屈曲部5を有する外皮3を含む部品1を作り出すことである。そのような部品の連続が、図6〜8または16に示すように、第一空間7と第一空間に対して熱管理すべき第二空間9との間に、部品1の厚さ(e)と第一および第二空間を通過する方向D(図8の例を参照)に従って置かれると、結果として生じる方向に沿って、部品間に供給される熱橋に沿って、通常供給される熱の流れFは、等温線11の方へ向きを変えなければならない。
【0027】
通常、そのような等温線は、部品1の2つの段の間に(たとえば図16)または図11に示す単一段の例でのように屈曲部(関係する部品1での方向の変化)を通った後に提供される。
【0028】
したがって、図6〜8の例でのように、部品1は、このように各々の厚さが方向Dと平行な空間7、9間に配置されていてもよく、この方向および厚さに対して横方向に、例えば13a、13bのような数個の層に、これらの厚さおよび方向Dに沿って配置されることによって、1つの前記層から隣接層へ横方向に部品1が2つずつオフセットしている。
【0029】
第一空間7は、外部環境、第二空間9は、乗り物内の内部空間であってもよい。
【0030】
もし、図9の13a、13bのように、層が2つだけあるのであれば、部品1のレイアウトは、互い違いまたは半分互い違いであってもよい。
【0031】
図10の例に示す代替または相補的な解決策は、厚さおよび方向Dに対して、部品1は、15a、15bと記されたエリアの場所で、前記方向および厚さに対して横方向に(例では垂直に)少なくとも2つずつ連結されるべきである、ということを提供する。
【0032】
これ故に、上述の例示された外皮3および絶縁物25の断面の好ましい例は:T形(部品1a、図16)またはП形(図7)またはH形(とりわけ図9)またはI(傾斜したH)形、特定の方向において、これらの断面の数個の組み合わせまたはそれらのうち少なくとも1つの繰り返しである。
【0033】
したがって、例として、図6の態様の部品のH形断面(厚さに対して垂直)は、鉛直の棒の自由端が隣接している2つのTで組み立てられてもよい。
【0034】
もしも、1つの前記層から隣接層への、前記厚さおよび方向Dに対して横方向の、部品1間の2つずつのオフセットが図6の形態および組み立て方法(波状の経路を参照)でのように適切であれば、連結させることによって、期待される熱管理の有効性が特に絶縁体に関してさらに増大し、部品を互いに保持および固定させることが可能になる。
【0035】
この点において、本発明では、下記のことが留意されるべきである:
−層のうち少なくとも1つにおいて、その層の2つの隣接する連続した部品の長手方向の端で、これらの2つの部品の各々が1つの前記突起21を有し、図8の15a、15bにおいて、その層の前記2つの部品間に、例えば図8の16a、16bのような熱橋(例えば16a、熱橋16aと反対側の16b)が:
−−突起21の厚さ全体にわたって、
−−隣接する層において、1つの前記部品のくぼみ23が横方向にオフセット(方向Dおよび厚さeに対して)している、例えば23bのような長手方向中間部品に面して、
提供される。
【0036】
例として、単一部片部品1bのより薄い長手方向中間部品23b(厚さe2<e1)によって画定されるくぼみ23aの中の突起21aのように、層に属する1つの前記部品の1つの前記突起が隣接層の単一の前記部品のくぼみに係合されるべきであることは、より好ましいかもしれない。
【0037】
そして、それでも層の2つの隣接する連続した部品1の長手方向の端で、これら2つの部品の例えば図8の15b1、15b2のような前記隣接する突起が隣接層に属する単一の前記部品1の長手方向中間部品の、1つの前記くぼみ23cの中で一緒に係合されるべきであることは、より好ましいかも知れない。
【0038】
したがって、例えば、熱橋16c(図8)を通る方向Dの局所的な熱の流れFは、進路を変えられるだけでなく、長尺にわたってブロックされる;F1、F2を参照。
【0039】
ここでの部品1の屈曲形状5が何であるかをはっきりと指し示すため、異なる図においてそのような屈曲部が50で特定されている。外皮3の上で、各屈曲部5は、先験的に例えば金属シートといったプレートまたはシートの折り目によって画定される。「金属」という表現は、合金を含む。
【0040】
前記厚さおよび方向Dに応じて:
−屈曲部5、50は、各部品において、外部にくぼんだ第二ゾーン23から外部に突出した前記第一ゾーン21を少なくとも画定すべきであり、
−部品1は、第一ゾーン21の少なくとも一部が第二空間9の方へ向くように配置されるべきである、
ということが推奨される。
【0041】
とりわけ図2〜4で見てとれるように、各断熱部品は、外皮3および少なくとも局所的に外皮で取り囲まれた少なくとも1つの断熱要素25を含む。
【0042】
実際には、特に図1〜6は、三々五々、各外皮3は、各々が1つ以上の部片であるこれらの第一および第二壁31a、31bによってそれぞれ画定された2つの向かい合った面を有し、少なくとも第一壁31aは、対応する屈曲部5、50を画定する少なくとも1つの前記折り目33を有する、ということを可視化するのに役立つ;特に図3、4を参照。
【0043】
その屈曲部または各屈曲部を形成するため、45で、通常は溶接(ろう付けを含む)の場所で、実質的に互いに延長線上に配置された(特に図1、2を参照)2つの基本プレートの2つの折られた縁39を一緒に取り付けることで、最終的に得られる外皮の制御された雰囲気設定に適合する壁31a、31bの、速くて信頼できる工業生産が確実なものになる。
【0044】
第一および第二壁31a、31bは、例えば図5で37と記されているように、一緒に取り付けられる。
【0045】
部品1(外皮+コア材25)は、好ましくは20℃および大気圧下の環境で100mW/m.K未満の熱伝導率を有する。
【0046】
第一および第二壁31a、31bは、例えば図1のそれら43a〜43dのように、その2つの向かい合った縁が39で同じ方向に屈曲している、数個の基本プレートでできていてもよい。
【0047】
部品1の厚さ()、ひいてはこれらの第一および第二空間を通過する方向Dに従い、第二空間9を第一空間7に対して熱管理するため、一連の部品1を含む断熱システム10は、故にこれらの空間7と9との間に置かれる。
【0048】
これは、図8、9でより明らかになる可能性があり、それ故に、部品1の異なる形態で、図5の平面に作り得る水平な断面として考えられるはずである。
【0049】
したがって、例えば、中央空間7を完全に取り囲む平行六面体の筺体50を築くため、部品1の1つまたは複数の層(ここでは13a、13b、13cの3つ)は、4つの連続した面に配置され、この例では、これらの面の各々で連結されて1つのシステム10になっている。角51では、2つの隣接するシステム10が熱絶縁された角の柱53によって接続され、それもVIPタイプであってもよく、例えばブロックとして立っている断熱要素25を囲んで金属シートが折られ、それをそのような外皮が水密に取り囲む。
【0050】
基本部品1のモジュール性は、例えば示されているような、そのような角エリアdを容易に製造することを可能にする。2つの残りの面である上および下の面は、同じく熱絶縁の2つのカバーを受けることができ、その各々が上述の面の1つとして形成されてもよい。したがって、全ての面で、各面で、強制的に任意の熱の流れF(包括的に前記局所的な方向に提供される)を少なくとも方向を部品1間の等温線11の方へ変化させる効果が得られる。
【0051】
これをより詳細に説明するため、図17は、それ故に熱の流れFが:
−示されているように、縁と縁とを合わせて組み立てられた10個の断熱部品1のシステムの(たとえば25℃の空間を縁取る)外部面から、
−その温度を−195℃に保つべき内部空間を縁取る前記システムの内部面の方へ、
作り出されている、ということを示す。
【0052】
したがって、2つの隣接する部品1間の熱橋に沿って方向Dに循環する流れFは、界面自体の方向が変化している、10aの、そのような部品間の横方向の界面で、方向が変化(F1/F2)している、ということを見ることができる。流れFがちょうど漏れ出した部品1の間に、いくつかの等温線11a、11b、11cが図式化されている。これらは、絶縁部品1の中で、温度が両側でよりもそこでの方が温かいので、例えば11cと記されたものだと110cというように、軸方向界面(方向D)で偏向する。流れFがF1/F2に分かれる10aにおいて、この横方向の界面に位置しているので、等温線11は、方向Dに対しておおむね横方向になっている。
【0053】
図5および9に示すように、部品1のシステム10は、取り扱いやすいようにまたは金属の保護(外皮3の貫通に対する予防措置)にさえするため、に対してならびに前記厚さ()およびDに対して垂直な一般面に描かれた、平らであってもよい2つの側板55、57の間に、もし必要であれば各面に、好ましく設置される。
【0054】
形状に関しては、例えば図9に示すように管59を囲むように、先験的に任意の形状を作ることができ、あるいはここでは軸61を有する円筒状管59の外周をたどるために、断面での形状がここでもП(またはU)字状であるのに加えて、基本部品1が個別に湾曲または屈曲し、ここではC字状である。故に空間7から、または空間7への流れFは、実質的に放射状である。
【0055】
管59は、一方の側を底面によって、他方をカバーによって、閉じられ、また各々に、例えば、円筒状であってもよいタンクを構成するために、例えば適宜なバージョンの基本れんが10でできているシステム1のような断熱材が設けられてもよい。
【0056】
考えられる全てのケースにおいて、断熱25は、発泡体または繊維材料(例えばガラスまたはロックウール)であってもよい。
【0057】
図10〜15は、典型的な筺体50またはそれに属する、ひいては本発明に準拠する部品で築かれた要素を示す。
【0058】
したがって、先に説明したようにパズルのように組み立てられた一連の部品1、実例での図4〜6のそれらは、断面69を有するおおむね平らなパネル67(図11)を画定し、それは、少なくとも2面において(ここではその4面において;描写されたパネルは、長方形である)少なくとも1つの断熱要素(または材)76を含む、通常は組み込んだ、端ブロック75a、75bまたは75cの整合する溝形状73に各々が係合する一部の前記部品1の突出部71を提示する、ということがこれらの図から理解される。
【0059】
逆に、パネル67の適切な部品1は、溝を形成してもよく、端ブロック75a、75b、75cの整合する形状は、突出していてもよい。
【0060】
この場合では、各パネル67の断面の各辺に面する端ブロック75a、75bまたは75cがある。そして、パネル67の少なくとも一部、ひいては端ブロックは、平らでなくてもよい。
【0061】
図11の例では、2つの向かい合った面(ここでは上部および底面)において、中央層13bの、横断面がI(または傾斜したH)形の部品1は、どちらかの面に位置する他の2つの層13a、13cのそれらに対して、可変的な断面の先端のように突出する。同じことが2つの中央側端部品1のI形の中央コア111によってここに形成される他の2つの面(ここでは左および右)の2つの突出部71の単一舌状の形状にも当てはまる。
【0062】
現に、実例では、これらの2つの中央側端部品1の断面がT字に切断された。
【0063】
これらの様々な形状を考えると、実例では、考えられた断面69の部品に応じて、溝73付きの2種類の端ブロック75a、75bが必要である。
【0064】
パネルのように断熱を形成する端ブロック75a、75b、75cは、熱橋の経路をブロックするのに使用される。現に、熱橋経路用の分離が一切なく、パネルの平面において、そこでパネル熱橋の経路が終わる、ブロック溝73付きの底面がある、一体型ブロックとしてのそれらの構造は、期待される断熱を強化する。
【0065】
図10は、端ブロック75a、75b、75cおよびパネル67の相対的な場所を示し、示された平行六面体の筺体用のそれぞれの数は、12個および6個である。
【0066】
横方向に配置されたパネル67のI(または傾斜したH)形の突出部71がある2つの面の間に設けられた各端ブロック75a(図12)において、そこに設けられた2つの隣接する長手方向の面の溝73は同一であり、関係するパネル67の部品1の上部および底面で、中央層13bのそのようなI(または傾斜したH)形の断面に整合する。
【0067】
横方向に配置されたパネル67の2つの中央コア111の側面の間に設けられた各端ブロック75c(図14)において、そこに設けられた2つの隣接する長手方向の面の溝73は同一であり、適切な中央層13bのこれらの中央コア111に整合する。
【0068】
中央コア111の側面と先のものに対して横方向のパネル67のI(または傾斜したH)形の突出部がある面との間に設けられた、端ブロック75a、75c間にある、各混合端ブロック75b(図13)において、そこに設けられた2つの隣接する長手方向の面の溝73は同一であり、これらの中央コア111およびI(または傾斜したH)形の突出部71にそれぞれ整合する。
【0069】
このように、端ブロック75a、75b、75cは、筺体50の角でそれらを一緒に接続および維持しながら、各パネル67の断面全体を囲む複数部品の枠を形成する。とりわけ図15を参照。
【0070】
平行六面体の横断面で、これらの端ブロックは、各々が2つの他の面に、側板55、57を内部からおよび外部から支持するのに好適な固い壁を有していてもよい。したがって、端ブロックに取り付けられたこれらの2つの側壁の間で各パネル67が押さえられていてもよい。
【0071】
例えば、接着剤の層77またはねじで留めることが可能である。
【0072】
上記に提示された基本れんが1絶縁システム10の全てまたは一部の用途は、例えば大洋横断輸送中は約−190℃に維持すべき液化天然ガスまたは液化石油ガスのような、特定の温度および/または圧力に維持すべき化学製品85が入っているタンク83の制限壁80に関係してもよい(図16)。
【0073】
それから、熱管理すべき第二空間9は、タンク83のそれであり、第一空間7は、例えば海水のような、水であってもよい。
【0074】
壁80は、上記およびここに提示された解決策に従った種類のうち少なくとも1つによるシステム10、換言すると、絶縁体25付きの一連の前記部品1、を備える。
【0075】
システム10は、実例ではそのような部品の数個の層、ここでは連結部品(TおよびП形)の組み合わせを含み、それは、既に説明しているように、方向の変化F1/F2によって、屈曲部を介して、流れFをブロックする。
【0076】
壁80は、システム10に一体化、包含または裏打ちされてもよい。
【0077】
実例でのように、タンク制限壁80は、2つの区画の間の隔壁を画定するか、あるいはボート89の船殻87の全てもしくは一部を画定もしくは属していてもよい。
【0078】
ボート89は、船、ひいては海運運航向けのものであってもよい。
【0079】
基本れんが1を使ったそのような解決策を使用することで、船殻のアーチ形状をたどることが可能になる。
【0080】
1つ以上のシステム10を使ってボート89の底壁91を凹側に設けることで、期待される熱管理性能を確実なものにしながら、船殻内部の湾曲形状をたどることが可能になる。
【0081】
内部で、これらのシステム10は、入れられる製品85に適合した少なくとも1つの壁で裏打ちされていてもよい。
【0082】
もう一つの用途は、液化ガス製造チャンバーを囲む絶縁箱の構造であってもよく、例えば、熱管理すべき内部空間9は−196℃であり、外部環境7は、その場所の大気温度であり、それ故に−30〜45℃の間である。
【0083】
目標となるモジュール構造に関して、またもう一つの問題、つまりサイズおよび重さが考慮に入れられた、ということも留意されるべきである。
【0084】
したがって、初期の流れFから「方向修正された」流れF1/F2の方向(図17の方向のように)において、500mm未満または等しい、隣接する部品による部品1の横方向の重なり図10、11、24、図17の100の方向を参照)があり、それ故に部品(1、1a、1b)は断熱を含んでいる、ということがかなり推奨される。
【0085】
全厚は、好ましくは300mm未満であるべきである。
【0086】
各部屋1の基本表面積は、好ましくは2.5m2未満または等しいべきである。
【0087】
各部品1の外皮3の壁は、好ましくは1.2mm未満のステンレス鋼(または他のより軽い金属もしくは合金)でできていているべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2019年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一連の断熱部品(1、1a、1b)を含む断熱システムであって、それらのうち少なくとも一部で、それらの間に熱橋を提供し、
−各部品が有する長さに従って変化する(e1、e2)厚さにより数個の層(13a、13b、13c)に配置されており、:
−−前記部品が前記厚さに対して横方向に有するものであり、
−−それに沿って各前記部品がこのように少なくとも1つの突起(21)を外部にくぼみ(23)に隣接して含み、
−1つの前記層に属する1つの前記部品突起が、隣接層に属する1つの前記部品のくぼみに係合するように、前記層の1つから前記層のうち隣接している層へ、2つずつ横方向にオフセットおよび連結し、それにより、おおむね厚さに従って熱橋に沿って提供される熱の流れ(F)を強制的に等温線(11)の方へ方向を変化させ、それから実質的に反対方向の局所配向によってブロックされるようにし、

−前記システムが第一空間(7)と第一空間に対して熱管理すべき第二空間(9)との間に置かれるべきであり
−前記層(13a、13b、13c)が第一および第二空間を通過する方向(D)に配置されて、その厚さおよび長さがそれぞれ前記方向およびそれに対して横方向に画定され、
前記層(13a、13b、13c)のうち少なくとも第一層(13b)において、前記第一層の2つの前記隣接する長手方向に連続した部品(1、10、16)の長手方向の端で、前記2つの部品の各々が1つの前記突起を有し、前記第一層(13b)の前記2つの部品間の前記熱橋が:
−−突起(21)の厚さ全体にわたっておよび、
−−第二の隣接する層(13a、13c)において、第一層(13b)の前記2つの長手方向に隣接する連続したパーツに対して横方向にオフセットしている、1つの前記部品に属する1つの前記くぼみ(23)の中間の長手方向部分の厚さ方向に面して、
提供されることを特徴とする。
【請求項2】
層の、1つの部品の、1つの突起(21)が隣接層の単一の部品の、1つのくぼみ(23)に係合される、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
個々に、断熱部品(1、1a、1b)が個別に内部に制御された雰囲気(VIP)下にある、請求項1または2記載のシステム。
【請求項4】
断熱部品の少なくとも一部が外皮(3)および少なくとも局所的に外皮が取り囲む少なくとも1つの断熱要素(25)を含み、外皮および前記要素の各々が外側に少なくとも1つの屈曲部(5、50)を有し;厚さ(e)および方向(D)によって、前記屈曲部(5、50)が各部品において少なくとも1つの突起(21)を1つのくぼみ(23)に対して画定する、請求項1から3のうちいずれか1項記載のシステム。
【請求項5】
一連の部品(1、1a、1b)が一部の前記部品の突起またはくぼみ(71、111)を、少なくとも2面において有する断面を有するパネル(67)を画定し、
−少なくとも1つの断熱要素(25)および前記部品の前記突起またはくぼみ(71、111)と整合するオスメス形状で係合される溝または突出部(73)を含む端ブロック(75a、75b、75c)を含む
請求項1から4のうちいずれか1項記載のシステム。
【請求項6】
その一部が側壁および底面に共通である、前記端ブロック(75a、75b、75c)に、そので係合された少なくとも1つのパネル(67)を各々が含む側壁および底面を有する筺体として提示される、請求項5記載のシステム。
【請求項7】
端ブロックに取り付けられた2つの側板(55、57)の間で、そのパネル(67)または各パネル(67)が押さえられている、請求項5、6のいずれか1項記載のシステム。
【請求項8】
流れ(F)の変化した方向(100)に、部品(1、1a、1b)が隣接する部品(1、1a、1b)を500mm以内の距離(R)で横方向に覆い、および/または各前記部品の基本表面積が2.5m2以内である、請求項1から7のうちいずれか1項記載のシステム。
【請求項9】
前記部品は個々に、外皮(3)および少なくとも局所的に外皮が取り囲む少なくとも1つの断熱要素(25)を含前記くぼみ(23)に隣接する前記突起(21)を画定する数個の屈曲部(5、50)を外皮および断熱要素(25)の各々が外部に有する、請求項1〜のいずれか一項記載のシステム。
【請求項10】
外皮(3)およびその少なくとも1つの断熱要素(25)が、T形またはП形またはH形またはI形の断面を有し、または、これらの断面のうち数個の組み合わせまたはそれらのうち少なくとも1つの繰り返しを一方向に有する、請求項9記載のシステム
【請求項11】
各システムが、一方が他方に対して横方向に配置され、前記システムが少なくとも1つの角(51)で互いに隣接し、その角で2つのシステム(10)が絶縁された角の柱(53)によって接続されている、請求項1〜10のうちいずれか一項記載の二重システム。
【請求項12】
絶縁された角の柱(53)が1つの端ブロック(75a、75b、75c)によって形成される、請求項5に係る請求項11記載のダブルシステム。
【請求項13】
特定の温度および/または圧力に維持すべき化学製品が入っているタンク(83)を制限するための壁(80)であって、請求項1〜10のいずれか一項記載のシステムに提供されることを特徴とする壁。
【請求項14】
請求項11記載のタンク制限壁(80)(83)または請求項1〜10のいずれか一項記載の少なくとも1つのシステムを備えた船殻(87)を含むボート。
【請求項15】
各々が請求項1〜10のいずれか一項記載の数個の組み立てられたシステムまたは各々が請求項11または12記載の数個のダブルシステムの部品(1、1a、1b)を含む断熱筺体。
【請求項16】
請求項1〜10のいずれか1項によるシステムが配置されている乗り物。
【国際調査報告】