(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
スタックされた導波管アセンブリでは、導波管は、カラーフィルタ、分散型フィルタ、および/またはスイッチ材料を備えることができる。カラーフィルタの実施例は、染料、着色剤、または色素を含む。分散型フィルタおよび/またはスイッチ材料の実施例は、ダイクロイックフィルタ、ブラッグ格子、電子的に切替可能なガラス、および電子的に切替可能なミラーを含む。スイッチ材料は、望ましくない色または波長の光を減衰させるように設計または調整されることができる。導波管はそれぞれ、特定の設計波長と関連付けられてもよい。これは、設計波長と関連付けられた導波管が、設計波長における光を関連付けられた光分散要素に偏向させるように構成される内部結合光学要素を含み、関連付けられた波長選択的領域が、設計波長にない光を減衰させるように構成されることを意味し得る。
前記波長選択的領域の第1の層は、第1のカラーフィルタを含み、前記波長選択的領域の第2の層は、第2のカラーフィルタを含み、前記第1のカラーフィルタは、前記第2の波長における光を減衰させるように構成されており、前記第2のカラーフィルタは、前記第1の波長における光を減衰させるように構成されている、請求項11に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
前記第1のカラーフィルタまたは前記第2のカラーフィルタは、染料、着色剤、色素、立体光学フィルタ、またはダイクロイックフィルタを含む、請求項12に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
前記波長選択的領域の第1の層は、第1の電子的に切替可能な領域を含み、前記波長選択的領域の第2の層は、第2の電子的に切替可能な領域を含む、請求項11に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
前記第1の電子的に切替可能な領域および前記第2の電子的に切替可能な領域を電子的に制御し、前記スタックされた導波管アセンブリ内の光を変調するように構成されている、コントローラをさらに含む、請求項14に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
前記コントローラは、前記第1の電子的に切替可能な領域を切り替え、前記光分散要素の第1の層内の光を変調し、前記第2の電子的に切替可能な領域を切り替え、前記光分散要素の第2の層内の光を変調しないように構成されている、請求項15に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
前記コントローラは、前記第1の電子的に切替可能な領域および前記第2の電子的に切替可能な領域を電子的に制御し、前記内部結合された光を操向し、視野を拡張させるように構成されている、請求項15に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
前記波長選択的領域の第1の層は、前記第1の波長にない光の屈折率を改変するように構成されている、または、前記波長選択的領域の第2の層は、前記第2の波長にない光の屈折率を改変するように構成されている、請求項11に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
前記第1の波長は、色の第1の下位色と関連付けられ、前記第2の波長は、前記色の第2の下位色と関連付けられ、前記第2の下位色は、前記第1の下位色と異なる、請求項11に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0031】
概要
3次元(3D)ディスプレイが、深度の真の感覚、より具体的には、表面深度のシミュレートされた感覚を生成するために、ディスプレイの視野内の点毎に、その仮想深度に対応する遠近調節応答を生成することが望ましくあり得る。ディスプレイ点に対する遠近調節応答が、収束および立体視の両眼深度キューによって判定されるようなその点の仮想深度に対応しない場合、ヒトの眼は、遠近調節衝突を体験し、不安定なイメージング、有害な眼精疲労、頭痛、および遠近調節情報の不在下では、表面深度のほぼ完全な欠如をもたらし得る。
【0032】
VRおよびAR体験は、複数の深度平面に対応する画像が視認者に提供されるディスプレイを有する、ディスプレイシステムによって提供されることができる。画像は、深度平面毎に異なってもよく(例えば、場面またはオブジェクトの若干異なる提示を提供する)、視認者の眼によって別個に集束され、それによって、異なる深度平面上に位置する場面に関する異なる画像特徴に合焦させるために要求される眼の遠近調節に基づいて、および/または合焦からずれている異なる深度平面上の異なる画像特徴を観察することに基づいて、ユーザに深度キューを提供することに役立ち得る。本明細書のいずれかに議論されるように、そのような深度キューは、信用できる深度の知覚を提供する。
【0033】
図2は、ウェアラブルディスプレイシステム100の実施例を図示する。ディスプレイシステム100は、ディスプレイ62と、ディスプレイ62の機能をサポートするための種々の機械的および電子的モジュールおよびシステムとを含む。ディスプレイ62は、フレーム64に結合されてもよく、これは、ディスプレイシステムユーザ、装着者、または視認者60によって装着可能であって、ディスプレイ62をユーザ60の眼の正面に位置付けるように構成される。いくつかの実施形態では、スピーカ66が、フレーム64に結合され、ユーザの外耳道に隣接して位置付けられる(いくつかの実施形態では、示されない別のスピーカが、ユーザの他方の外耳道に隣接して位置付けられ、ステレオ/成形可能音響制御を提供する)。ディスプレイ62は、有線導線または無線接続等によって、フレーム64に固定して取り付けられる、ユーザによって装着されるヘルメットまたは帽子に固定して取り付けられる、ヘッドホンに内蔵される、または別様にユーザ60に(例えば、バックパック式構成において、ベルト結合式構成において)可撤式に取り付けられる等、種々の構成において搭載され得る、ローカルデータ処理モジュール71に動作可能に結合される68。
【0034】
ローカル処理およびデータモジュール71は、ハードウェアプロセッサおよび不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)等のデジタルメモリを備えてもよく、その両方は、データの処理、キャッシング、および記憶を補助するために利用され得る。データは、a)画像捕捉デバイス(例えば、カメラ)、マイクロホン、慣性測定ユニット、加速度計、コンパス、全地球測位システム(GPS)ユニット、無線デバイス、および/またはジャイロスコープ等の(例えば、フレーム64に動作可能に結合される、または別様にユーザ60に取り付けられ得る)センサから捕捉されるデータ、および/またはb)場合によっては処理または読出後にディスプレイ62の通過のために、遠隔処理モジュール72および/または遠隔データリポジトリ74を使用して取得および/または処理されるデータを含んでもよい。ローカル処理およびデータモジュール71は、これらの遠隔モジュールがローカル処理およびデータモジュール71へのリソースとして利用可能であるように、通信リンク76および/または78によって、有線または無線通信リンクを介して等、遠隔処理モジュール72および/または遠隔データリポジトリ74に動作可能に結合されてもよい。加えて、遠隔処理モジュール72および遠隔データリポジトリ74は、相互に動作可能に結合されてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、遠隔処理モジュール72は、データおよび/または画像情報を分析および処理するように構成される、1つ以上のプロセッサを備えてもよい。いくつかの実施形態では、遠隔データリポジトリ74は、デジタルデータ記憶設備を備え得、これは、「クラウド」リソース構成におけるインターネットまたは他のネットワーキング構成を通して利用可能であってもよい。いくつかの実施形態では、全てのデータが、記憶され、全ての算出が、ローカル処理およびデータモジュールにおいて実施され、遠隔モジュールからの完全に自律的な使用を可能にする。
【0036】
ヒト視覚系は、複雑であって、深度の現実的知覚を提供することは、困難である。理論によって限定されるわけではないが、オブジェクトの視認者は、輻輳・開散運動(vergence)および遠近調節(accommodation)の組み合わせに起因して、オブジェクトを3次元として知覚し得ると考えられる。相互に対する2つの眼の輻輳・開散運動(例えば、眼の視線を収束させ、オブジェクト上に固定させるための相互に向かって、またはそこから離れるような瞳孔の転動運動)は、眼の水晶体の集束(または「遠近調節」)と密接に関連付けられる。通常条件下では、眼の水晶体の焦点を変更する、または眼を遠近調節し、1つのオブジェクトから異なる距離における別のオブジェクトに焦点を変更させることは、自動的に、「遠近調節−輻輳・開散運動反射」として知られる関係下、同一距離まで輻輳・開散運動における整合する変化を生じさせるであろう。同様に、輻輳・開散運動における変化は、通常条件下、遠近調節における整合する変化をトリガするであろう。遠近調節と輻輳・開散運動との間のより良好な整合を提供する、ディスプレイシステムは、3次元画像のより現実的または快適なシミュレーションを形成し得る。
【0037】
図3は、複数の深度平面を使用して3次元画像をシミュレートするためのアプローチの側面を図示する。
図3を参照すると、z−軸上の眼302および304からの種々の距離におけるオブジェクトは、それらのオブジェクトが合焦するように、眼302および304によって遠近調節される。眼302および304は、特定の遠近調節された状態をとり、オブジェクトをz−軸に沿った異なる距離に合焦させる。その結果、特定の遠近調節された状態は、特定の深度平面におけるオブジェクトまたはオブジェクトの一部が、眼がその深度平面に対して遠近調節された状態にあるとき、合焦するように、関連付けられた焦点距離を有して、深度平面306のうちの特定の1つと関連付けられると言え得る。いくつかの実施形態では、3次元画像は、眼302および304毎に、画像の異なる提示を提供することによって、また、深度平面のそれぞれに対応する画像の異なる提示を提供することによって、シミュレートされてもよい。例証を明確にするために、別個であるように示されるが、眼302および304の視野は、例えば、z−軸に沿った距離が増加するにつれて、重複し得る。加えて、例証を容易にするために、平坦であるように示されるが、深度平面の輪郭は、深度平面内の全ての特徴が特定の遠近調節された状態において眼と合焦するように、物理的空間内で湾曲されてもよい。理論によって限定されるわけではないが、ヒトの眼は、典型的には、深度知覚を提供するために、有限数の深度面を解釈し得ると考えられる。その結果、知覚される深度の高度に真実味のあるシミュレーションが、これらの限定された数の深度面のそれぞれに対応する画像の異なる表現を眼に提供することによって達成され得る。
導波管スタックアセンブリ
【0038】
図4は、画像情報をユーザに出力するための導波管スタックの実施例を図示する。ディスプレイシステム100は、複数の導波管182、184、186、188、190を使用して、3次元知覚を眼/脳に提供するために利用され得る、導波管のスタックまたはスタックされた導波管アセンブリ178を含む。いくつかの実施形態では、
図4に示されるディスプレイシステム100は、
図2に示されるウェアラブルディスプレイシステム100において使用されてもよく、
図4は、そのシステム100のいくつかの部分をより詳細に図式的に示す。例えば、いくつかの実施形態では、導波管アセンブリ178は、
図2のディスプレイ62の中に統合されてもよい。
【0039】
図4を継続して参照すると、導波管アセンブリ178はまた、複数の特徴198、196、194、192を導波管の間に含んでもよい。いくつかの実施形態では、特徴198、196、194、192は、レンズであってもよい。導波管182、184、186、188、190および/または複数のレンズ198、196、194、192は、種々のレベルの波面曲率または光線発散を用いて画像情報を眼に送信するように構成されてもよい。各導波管レベルは、特定の深度平面と関連付けられてもよく、その深度平面に対応する画像情報を出力するように構成されてもよい。画像投入デバイス200、202、204、206、208は、それぞれが眼304に向かって出力のために各個別の導波管を横断して入射光を分散させるように構成され得る、導波管182、184、186、188、190の中に画像情報を投入するために利用されてもよい。光は、画像投入デバイス200、202、204、206、208の出力表面から出射し、導波管182、184、186、188、190の対応する入力縁の中に投入される。いくつかの実施形態では、光の単一ビーム(例えば、コリメートされたビーム)が、各導波管の中に投入され、特定の導波管と関連付けられた深度平面に対応する特定の角度(および発散量)において眼304に向かって指向される、クローン化されたコリメートビームの場全体を出力する。
【0040】
いくつかの実施形態では、画像投入デバイス200、202、204、206、208はそれぞれ、それぞれが対応する導波管182、184、186、188、190の中への投入のために画像情報を生成する、離散ディスプレイである。いくつかの他の実施形態では、画像投入デバイス200、202、204、206、208は、例えば、画像情報を1つ以上の光学導管(光ファイバケーブル等)を介して、画像投入デバイス200、202、204、206、208のそれぞれに送り得る、単一の多重化されたディスプレイの出力端である。
【0041】
コントローラ210が、スタックされた導波管アセンブリ178および画像投入デバイス200、202、204、206、208の動作を制御する。いくつかの実施形態では、コントローラ210は、導波管182、184、186、188、190への画像情報のタイミングおよび提供を調整する、プログラミング(例えば、非一過性コンピュータ可読媒体内の命令)を含む。いくつかの実施形態では、コントローラは、単一の一体型デバイス(例えば、ハードウェアプロセッサ)または有線または無線通信チャネルによって接続される分散型システムである。コントローラ210は、いくつかの実施形態では、処理モジュール71または72(
図2に図示される)の一部である。
【0042】
導波管182、184、186、188、190は、全内部反射(TIR)によって各個別の導波管内で光を伝搬するように構成されてもよい。導波管182、184、186、188、190はそれぞれ、主要上部表面および主要底部表面およびそれらの主要上部表面と主要底部表面との間に延在する縁を伴う、平面状であるかまたは別の形状(例えば、湾曲)を有してもよい。図示される構成では、導波管182、184、186、188、190はそれぞれ、光を再指向させ、各個別の導波管内で伝搬させ、導波管から画像情報を眼304に出力することによって、光を導波管から抽出するように構成される、光抽出光学要素282、284、286、288、290を含んでもよい。抽出された光はまた、外部結合光と称され得、光抽出光学要素はまた、外部結合光学要素と称され得る。抽出された光のビームは、導波管によって、導波管内で伝搬する光が光再指向要素に衝打する場所において出力される。光抽出光学要素282、284、286、288、290は、例えば、反射および/または回折光学特徴であってもよい。説明を容易にし、図面を明確にするために、導波管182、184、186、188、190の底部表面に配置されて図示されるが、いくつかの実施形態では、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、上部表面および/または底部表面に配置される、および/または導波管182、184、186、188、190の容積内に直接配置されてもよい。いくつかの実施形態では、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、透明基板に取り付けられ、導波管182、184、186、188、190を形成する、材料の層内に形成される。いくつかの他の実施形態では、導波管182、184、186、188、190は、モノリシック材料片であってもよく、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、その材料片の表面上および/または内部に形成されてもよい。
【0043】
図4を継続して参照すると、本明細書に議論されるように、各導波管182、184、186、188、190は、光を出力し、特定の深度平面に対応する画像を形成するように構成される。例えば、眼の最近傍の導波管182は、そのような導波管182の中に投入されるにつれて、コリメートされた光を眼304に送達するように構成されてもよい。コリメートされた光は、光学無限遠焦点面を表し得る。次の上方の導波管184は、眼304に到達し得る前に、第1のレンズ192(例えば、負のレンズ)を通して通過する、コリメートされた光を送出するように構成されてもよい。そのような第1のレンズ192は、眼/脳が、その次の上方の導波管184から生じる光を光学無限遠から眼304に向かって内向きにより近い第1の焦点面から生じるように解釈するように、若干の凸面波面曲率を生成するように構成されてもよい。同様に、第3の上方の導波管186は、眼304に到達する前に、その出力光を第1のレンズ192および第2のレンズ194の両方を通して通過させる。第1および第2のレンズ192および194の組み合わせられた屈折力は、眼/脳が、第3の導波管186から生じる光が次の上方の導波管184からの光であったよりも光学無限遠から人物に向かって内向きにさらに近い第2の焦点面から生じるように解釈するように、別の漸増量の波面曲率を生成するように構成されてもよい。
【0044】
他の導波管層(例えば、導波管188、190)およびレンズ(例えば、レンズ196、198)も同様に構成され、スタック内の最高導波管190を用いて、人物に最も近い焦点面を表す集約焦点力のために、その出力をそれと眼との間のレンズの全てを通して送出する。スタックされた導波管アセンブリ178の他側の世界144から生じる光を視認/解釈するとき、レンズ198、196、194、192のスタックを補償するために、補償レンズ層180が、スタックの上部に配置され、下方のレンズスタック198、196、194、192の集約力を補償してもよい。そのような構成は、利用可能な導波管/レンズ対と同じ数の知覚される焦点面を提供する。導波管の光抽出光学要素およびレンズの集束側面は両方とも、静的であってもよい(例えば、動的または電気活性ではない)。いくつかの代替実施形態では、いずれかまたは両方とも、電気活性特徴を使用して動的である。
【0045】
図4を継続して参照すると、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、導波管と関連付けられた特定の深度平面のために、光をその個別の導波管から再指向し、かつ本光を適切な量の発散またはコリメーションを伴って出力するように構成されてもよい。その結果、異なる関連付けられた深度平面を有する導波管は、関連付けられた深度平面に応じて、異なる量の発散を伴う光を出力する、異なる構成の光抽出光学要素を有してもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に議論されるように、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、光を具体的角度で出力するように構成され得る、立体特徴または表面特徴である。例えば、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、立体ホログラム、表面ホログラム、および/または回折格子であってもよい。回折格子等の光抽出光学要素は、2015年6月25日に公開された米国特許公開第2015/0178939号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に説明されている。いくつかの実施形態では、特徴198、196、194、192は、レンズではない。むしろ、それらは、単に、スペーサであってもよい(例えば、クラッディング層および/または空隙を形成するための構造)。
【0046】
いくつかの実施形態では、光抽出光学要素282、284、286、288、290は、回折パターンまたは「回折光学要素」(また、本明細書では、「DOE」とも称される)を形成する、回折特徴である。ある場合には、DOEは、ビームの光の一部のみがDOEの各交差点で眼304に向かって偏向(例えば、屈折、反射、回折)される一方、残りが、全内部反射を介して、導波管を通して移動し続けるように、比較的に低い回折効率を有する。画像情報を搬送する光は、したがって、複数の場所において導波管から出射する、いくつかの関連出射ビームに分割され、その結果は、導波管内でバウンスする本特定のコリメートされたビームに関して、眼304に向かう非常に均一なパターンの出射放出となる。
【0047】
いくつかの実施形態では、1つ以上のDOEは、能動的に回折する「オン」状態と有意に回折しない「オフ」状態との間で切替可能である。例えば、切替可能なDOEは、ポリマー分散液晶の層を備えてもよく、その中で微小液滴は、ホスト媒体中に回折パターンを備え、微小液滴の屈折率は、ホスト材料の屈折率に実質的に整合するように切り替えられることができる(その場合、パターンは、入射光を著しく回折させない)、または微小液滴は、ホスト媒体のものに整合しない屈折率に切り替えられることができる(その場合、パターンは、入射光を能動的に回折させる)。
【0048】
いくつかの実施形態では、深度平面および/または被写界深度の数および分布は、視認者の眼の瞳孔サイズおよび/または配向に基づいて、動的に変動されることができる。いくつかの実施形態では、カメラ500(例えば、デジタルカメラ)が、眼304の画像を捕捉し、眼304の瞳孔のサイズおよび/または配向を判定するために使用されることができる。カメラ500は、装着者60が見ている方向(例えば、眼姿勢)を判定する際に使用するために、または装着者のバイオメトリック識別のために(例えば、虹彩識別を介して)、画像を取得するために使用されることができる。いくつかの実施形態では、カメラ500は、フレーム64に取り付けられ(
図2に図示されるように)、処理モジュール71および/または72と電気通信してもよく、これは、カメラ500からの画像情報を処理し、例えば、ユーザ60の眼の瞳孔直径および/または配向を判定してもよい。いくつかの実施形態では、1つのカメラ500が、眼毎に利用され、各眼の瞳孔サイズおよび/または配向を別個に判定し、それによって、各眼への画像情報の提示がその眼に動的に調整されることを可能にする。いくつかの他の実施形態では、片眼304のみの瞳孔直径および/または配向(例えば、対の眼あたり単一カメラ500のみを使用して)が、判定され、視認者60の両眼に対して類似すると仮定される。
【0049】
例えば、被写界深度は、視認者の瞳孔サイズと反比例して変化してもよい。その結果、視認者の眼の瞳孔のサイズが減少するにつれて、被写界深度は、その平面の場所が眼の焦点深度を越えるため判別不能である1つの平面が、判別可能となり、瞳孔サイズの低減および被写界深度の相当する増加に伴って、より合焦して現れ得るように増加する。同様に、異なる画像を視認者に提示するために使用される、離間される深度平面の数は、減少された瞳孔サイズに伴って減少されてもよい。例えば、視認者は、一方の深度平面から他方の深度平面への眼の遠近調節を調節せずに、第1の深度平面および第2の深度平面の両方の詳細を1つの瞳孔サイズにおいて明確に知覚することが可能ではない場合がある。しかしながら、これらの2つの深度平面は、同時に、遠近調節を変化させずに、別の瞳孔サイズにおいてユーザに合焦するには十分であり得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、ディスプレイシステムは、瞳孔サイズおよび/または配向の判定に基づいて、または特定の瞳孔サイズおよび/または配向を示す電気信号の受信に応じて、画像情報を受信する導波管の数を変動させてもよい。例えば、ユーザの眼が、2つの導波管と関連付けられた2つの深度平面間を区別不能である場合、コントローラ210は、これらの導波管のうちの1つへの画像情報の提供を停止するように構成またはプログラムされてもよい。有利には、これは、システムへの処理負担を低減させ、それによって、システムの応答性を増加させ得る。導波管のためのDOEがオンおよびオフ状態間で切替可能である実施形態では、DOEは、導波管が画像情報を受信するとき、オフ状態に切り替えられてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、出射ビームに視認者の眼の直径未満の直径を有するという条件を満たさせることが望ましくあり得る。しかしながら、本条件を満たすことは、視認者の瞳孔のサイズの変動性に照らして、困難であり得る。いくつかの実施形態では、本条件は、視認者の瞳孔のサイズの判定に応答して出射ビームのサイズを変動させることによって、広範囲の瞳孔サイズにわたって満たされる。例えば、瞳孔サイズが減少するにつれて、出射ビームのサイズもまた、減少し得る。いくつかの実施形態では、出射ビームサイズは、可変開口を使用して変動されてもよい。
【0052】
図5は、導波管によって出力された出射ビームの実施例を示す。1つの導波管が図示されるが、導波管アセンブリ178内の他の導波管も同様に機能し得、導波管アセンブリ178は、複数の導波管を含む。光400が、導波管182の入力縁382において導波管182の中に投入され、TIRによって導波管182内を伝搬する。光400がDOE282に衝突する点では、光の一部は、導波管から出射ビーム402として出射する。出射ビーム402は、略平行として図示されるが、これらはまた、導波管182と関連付けられた深度平面に応じて、ある角度(例えば、発散出射ビーム形成)において眼304に伝搬するように再指向されてもよい。略平行出射ビームは、眼304からの遠距離(例えば、光学無限遠)における深度平面に設定されるように現れる画像を形成するように光を外部結合する、外部結合光学要素を伴う導波管を示し得る。他の導波管または他の光抽出光学要素のセットは、より発散する、出射ビームパターンを出力してもよく、これは、眼304がより近い距離に遠近調節し、網膜に合焦させることを要求し、光学無限遠より眼304に近い距離からの光として脳によって解釈されるであろう。
【0053】
図6は、導波管装置と、光を導波管装置へまたはそこから光学的に結合するための光学結合器サブシステムと、制御サブシステムとを含む、光学ディスプレイシステム100の別の実施例を示す。光学ディスプレイシステム100は、多焦点立体、画像、またはライトフィールドを生成するために使用されることができる。光学システムは、1つ以上の一次平面導波管1(1つのみのが
図6に示される)と、一次導波管1の少なくともいくつかのそれぞれと関連付けられた1つ以上のDOE2とを含むことができる。平面導波管1は、
図4を参照して議論される導波管182、184、186、188、190に類似することができる。光学システムは、分散導波管装置を採用し、光を第1の軸(
図6の図では、垂直またはY−軸)に沿って中継し、第1の軸(例えば、Y−軸)に沿って光の有効射出瞳を拡張させてもよい。分散導波管装置は、例えば、分散平面導波管3と、分散平面導波管3と関連付けられた少なくとも1つのDOE4(二重破線によって図示される)とを含んでもよい。分散平面導波管3は、少なくともいくつかの点において、それと異なる配向を有する一次平面導波管1と類似または同じであってもよい。同様に、少なくとも1つのDOE4は、少なくともいくつかの点において、DOE2と類似または同じであってもよい。例えば、分散平面導波管3および/またはDOE4は、それぞれ、一次平面導波管1および/またはDOE2と同一材料から成ってもよい。
図4または6に示される光学ディスプレイシステム100の実施形態は、
図2に示されるウェアラブルディスプレイシステム100の中に統合されることができる。
【0054】
中継され、射出瞳が拡張された光は、分散導波管装置から1つ以上の一次平面導波管10の中に光学的に結合される。一次平面導波管1は、ある場合には、第1の軸に直交する、第2の軸(例えば、
図6の図では、水平またはX−軸)に沿って、光を中継する。着目すべきこととして、第2の軸は、第1の軸に対して非直交軸であることができる。一次平面導波管1は、その第2の軸(例えば、X−軸)に沿って、光の有効射出経路を拡張させる。例えば、分散平面導波管3は、光を垂直またはY−軸に沿って中継および拡張させ、光を水平またはX−軸に沿って中継および拡張させる、一次平面導波管1にその光を通過させることができる。
【0055】
光学システムは、単一モード光ファイバ9の近位端の中に光学的に結合され得る、1つ以上の有色光源(例えば、赤色、緑色、および青色レーザ光)110を含んでもよい。光ファイバ9の遠位端は、圧電材料の中空管8を通して螺合または受容されてもよい。遠位端は、固定されない可撓性カンチレバー7として、管8から突出する。圧電管8は、4つの象限電極(図示せず)と関連付けられることができる。電極は、例えば、管8の外側、外側表面または外側周縁、または直径に鍍着されてもよい。コア電極(図示せず)もまた、管8のコア、中心、内側周縁、または内径に位置する。
【0056】
例えば、ワイヤ10を介して電気的に結合される、駆動電子機器12は、対向する対の電極を駆動し、圧電管8を独立して2つの軸において屈曲させる。光ファイバ7の突出する遠位先端は、機械的共鳴モードを有する。共鳴の周波数は、光ファイバ7の直径、長さ、および材料性質に依存し得る。圧電管8をファイバカンチレバー7の第1の機械的共鳴モードの近傍で振動させることによって、ファイバカンチレバー7は、振動させられ、大偏向を通して掃引し得る。
【0057】
2つの軸において共振振動を刺激することによって、ファイバカンチレバー7の先端は、2次元(2D)走査を充填する面積内において2軸方向に走査される。光源11の強度をファイバカンチレバー7の走査と同期して変調させることによって、ファイバカンチレバー7から発せられる光は、画像を形成する。そのような設定の説明は、米国特許公開第2014/0003762号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に提供されている。
【0058】
光学結合器サブシステムのコンポーネントは、走査ファイバカンチレバー7から発せられる光をコリメートする。コリメートされた光は、鏡付き表面5によって、少なくとも1つの回折光学要素(DOE)4を含有する、狭分散平面導波管3の中に反射される。コリメートされた光は、全内部反射によって分散平面導波管3に沿って(
図6の図に対して)垂直に伝搬し、そうすることによって、DOE4と繰り返し交差する。DOE4は、ある場合には、低回折効率を有する。これは、光の一部(例えば、10%)をDOE4との交差点の各点においてより大きい一次平面導波管1の縁に向かって回折させ、光の一部をTIRを介して分散平面導波管3の長さを辿ってそのオリジナル軌道上で継続させる。
【0059】
DOE4との交差点の各点において、付加的光が、一次導波管1の入口に向かって回折される。入射光を複数の外部結合セットに分割することによって、光の射出瞳は、分散平面導波管3内のDOE4によって垂直に拡張される。分散平面導波管3から外部結合された本垂直に拡張された光は、一次平面導波管1の縁に進入する。
【0060】
一次導波管1に進入する光は、TIRを介して、一次導波管1に沿って(
図6の図に対して)水平に伝搬する。光は、複数の点においてDOE2と交差するにつれて、TIRを介して、一次導波管10の長さの少なくとも一部に沿って水平に伝搬する。DOE2は、有利には、線形回折パターンおよび半径方向対称回折パターンの総和である、位相プロファイルを有し、光の偏向および集束の両方を生成するように設計または構成され得る。DOE2は、有利には、ビームの光の一部のみが、DOE2の各交差点において視認者の眼に向かって偏向される一方、光の残りが、TIRを介して、導波管1を通して伝搬し続けるように、低回折効率(例えば、10%)を有し得る。
【0061】
伝搬する光とDOE2との間の交差点の各点において、光の一部は、一次導波管1の隣接面に向かって回折され、光がTIRから逃散し、一次導波管1の面から発せられることを可能にする。いくつかの実施形態では、DOE2の半径方向対称回折パターンは、加えて、ある焦点レベルを回折された光に付与し、個々のビームの光波面を成形(例えば、曲率を付与する)することと、ビームを設計される焦点レベルに合致する角度に操向することとの両方を行う。
【0062】
故に、これらの異なる経路は、異なる角度におけるDOE2の多重度、焦点レベル、および/または射出瞳において異なる充填パターンをもたらすことによって、光を一次平面導波管1の外部で結合させることができる。射出瞳における異なる充填パターンは、有利には、複数の深度平面を伴うライトフィールドディスプレイを生成するために使用されることができる。導波管アセンブリ内の各層または層のスタック(例えば、3層)が、個別の色(例えば、赤色、青色、緑色)を生成するために採用されてもよい。したがって、例えば、第1の3つの隣接する層のスタックが、それぞれ、赤色、青色、および緑色光を第1の焦点深度において生成するために採用されてもよい。第2の3つの隣接する層のスタックが、それぞれ、赤色、青色、および緑色光を第2の焦点深度において生成するために採用されてもよい。複数のスタックが、種々の焦点深度を伴うフル3Dまたは4Dカラー画像ライトフィールドを生成するために採用されてもよい。
ARシステムの他のコンポーネント
【0063】
多くの実装では、ARシステムは、ディスプレイシステム100に加え、他のコンポーネントを含んでもよい。ARデバイスは、例えば、1つ以上の触知デバイスまたはコンポーネントを含んでもよい。触知デバイスまたはコンポーネントは、触覚をユーザに提供するように動作可能であってもよい。例えば、触知デバイスまたはコンポーネントは、仮想コンテンツ(例えば、仮想オブジェクト、仮想ツール、他の仮想構造)に触れると、圧力および/またはテクスチャの感覚を提供してもよい。触覚は、仮想オブジェクトが表す物理的オブジェクトの感覚を再現してもよい、または仮想コンテンツが表す想像上のオブジェクトまたはキャラクタ(例えば、ドラゴン)の感覚を再現してもよい。いくつかの実装では、触知デバイスまたはコンポーネントは、ユーザによって装着されてもよい(例えば、ユーザウェアラブルグローブ)。いくつかの実装では、触知デバイスまたはコンポーネントは、ユーザによって保持されてもよい。
【0064】
ARシステムは、例えば、1つ以上の物理オブジェクトを含んでもよく、これは、ユーザによって操作可能であって、ARシステムへの入力またはそれとの相互作用を可能にする。これらの物理的オブジェクトは、本明細書では、トーテムと称され得る。いくつかのトーテムは、例えば、金属またはプラスチック片、壁、テーブルの表面等、無生物オブジェクトの形態をとってもよい。代替として、いくつかのトーテムは、生物オブジェクト、例えば、ユーザの手の形態をとってもよい。本明細書に説明されるように、トーテムは、実際には、任意の物理的入力構造(例えば、キー、トリガ、ジョイスティック、トラックボール、ロッカスイッチ)を有していなくてもよい。代わりに、トーテムは、単に、物理的表面を提供してもよく、ARシステムは、ユーザにトーテムの1つ以上の表面上にあるように見えるように、ユーザインターフェースをレンダリングしてもよい。例えば、ARシステムは、トーテムの1つ以上の表面上に常駐するように見えるように、コンピュータキーボードおよびトラックパッドの画像をレンダリングしてもよい。例えば、ARシステムは、トーテムとしての役割を果たす、アルミニウムの薄い長方形プレートの表面上に見えるように、仮想コンピュータキーボードおよび仮想トラックパッドをレンダリングしてもよい。長方形プレート自体は、任意の物理的キーまたはトラックパッドまたはセンサを有していない。しかしながら、ARシステムは、仮想キーボードまたは仮想トラックパッドを介して行われた選択または入力として、長方形プレートを用いたユーザ操作または相互作用またはタッチを検出し得る。
【0065】
本開示のARデバイス、HMD、およびディスプレイシステムと使用可能な触知デバイスおよびトーテムの実施例は、米国特許公開第2015/0016777号(参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に説明される。
例示的導波管ディスプレイ
【0066】
図7Aは、内部結合光学要素1007と、光分散要素1011と、外部結合光学要素1009とを含む、導波管905を含む、ディスプレイ700の実施例を図式的に図示する、上面図である。
図7Bは、軸A−A’に沿って
図7Aに描写されるディスプレイ700の断面図を図式的に図示する。
【0067】
導波管905は、
図4に示されるディスプレイシステム100内の導波管178のスタックの一部であってもよい。例えば、導波管905は、導波管182、184、186、188、190のうちの1つに対応してもよく、外部結合光学要素1009は、ディスプレイシステム100の光抽出光学要素282、284、286、288、290に対応してもよい。
【0068】
ディスプレイ700は、光線903i1、903i2、および903i3(それぞれ、実線、破線、破線二重点線)によって表される異なる波長の入って来る入射光が、内部結合光学要素1007によって導波管905の中に結合されるように構成される。導波管905に入って来る入射光は、画像投入デバイス(
図4に図示される画像投入デバイス200、202、204、206、208のうちの1つ等)から投影されることができる。内部結合光学要素1007は、全内部反射(TIR)を介して導波管905を通した伝搬を支援する適切な角度で、入射光の波長を導波管905の中に結合するように構成されることができる。
【0069】
光分散要素1011が、光学経路内に配置されることができ、それに沿って異なる波長の光903i1、903i2、および903i3が、導波管905を通して伝搬する。光分散要素1011は、光の一部を内部結合光学要素1007から外部結合光学要素1009に向かって再指向し、それによって、相互作用する光のビームサイズを伝搬の方向に沿って拡大するように構成されることができる。故に、光分散要素1011は、ディスプレイ700の射出瞳を拡大する際に有利であり得る。いくつかの実施形態では、光分散要素1011は、したがって、直交瞳孔エクスパンダ(OPE)として機能し得る。
【0070】
外部結合光学要素1009は、導波管905のx−y平面から、要素1009に入射する内部結合された光を、視認者が良好な視覚的品質の色画像を知覚し得るように、適切な角度(例えば、z−方向に)および効率において再指向し、異なる波長および異なる深度平面における光の適切なオーバーレイを促進するように構成されることができる。外部結合光学要素1009は、導波管905を通して出射する光によって形成される画像がある深度から生じるように(視認者に)見えるように、導波管905を通して出射する光に発散を提供する、屈折力を有することができる。外部結合光学要素1009は、ディスプレイ700の射出瞳を拡大することができ、光を視認者の眼に指向する、射出瞳エクスパンダ(EPE)と称され得る。
【0071】
内部結合光学要素1007、外部結合光学要素1009、および光分散要素1011はそれぞれ、例えば、アナログ表面レリーフ格子(ASR)、バイナリ表面レリーフ構造(BSR)、体積ホログラフィック光学要素(VHOE)、デジタル表面レリーフ構造、および/または体積位相ホログラフィック材料(例えば、体積位相ホログラフィック材料内に記録されるホログラム)、または切替可能な回折光学要素(例えば、ポリマー分散液晶(PDLC)格子)等の1つ以上の格子を含むことができる。本明細書に開示される機能性を提供するように構成される、他のタイプの格子、ホログラム、および/または回折光学要素もまた、使用されてもよい。種々の実施形態では、内部結合光学要素1007は、1つ以上の光学プリズム、または1つ以上の回折要素および/または屈折要素を含む、光学コンポーネントを含むことができる。回折または格子構造の種々のセットが、回折構造の射出圧縮成型、UV複製、またはナノインプリント等の加工方法を使用することによって、導波管上に配置されることができる。
【0072】
内部結合光学要素1007、外部結合光学要素1009、または光分散要素1011は、単一要素である必要はなく(例えば、
図7A、7B、および8に図式的に描写されるように)、各そのような要素は、複数のそのような要素を含むことができる。これらの要素は、導波管905の表面905a、905bの一方(または両方)上に配置されることができる。
図7A、7B、および8に示される実施例では、内部結合光学要素1007、外部結合光学要素1009、および光分散要素1011は、導波管905の表面905a上に配置される。
【0073】
光分散要素1011は、導波管905の第1または第2の表面905aまたは905bに隣接して配置されることができる。種々の実施形態では、光分散要素1011は、外部結合光学要素1009から離間されるように配置されることができるが、光分散要素1011は、いくつかの実施形態では、そのように構成される必要はない。光分散要素1011は、導波管905の第1または第2の表面905aまたは905bの一方または両方と統合されることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるように、光分散要素1011は、導波管905のバルク内に配置されてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、1つ以上の波長選択的フィルタが、内部結合光学要素1007、外部結合光学要素1009、または光分散要素1011と統合される、またはそれに隣接して配置されてもよい。
図7Aに図示されるディスプレイ700は、波長選択的フィルタ1013を含み、これは、導波管905の表面の中または上に統合される。波長選択的フィルタは、導波管905内の種々の方向に沿って伝搬し得る、1つ以上の波長における光の一部を減衰させるように構成されることができる。さらに本明細書に説明されるであろうように、波長選択的フィルタは、色帯吸収体または分散型スイッチ(例えば、電気光学材料)等の吸収性フィルタであることができる。
波長選択的フィルタを使用する導波管の実施例
【0075】
光は、原色(例えば、赤色(R)、緑色(G)、および青色(B))に分離されることができ、異なる原色を導波管アセンブリの異なる層に送信することが望ましくあり得る。例えば、導波管アセンブリの深度平面はそれぞれ、特定の色の光を表示するための1つ以上の層(例えば、R、G、およびB層)に対応してもよい。実施例として、3つの深度平面を有し、各深度平面が、3つの色(例えば、R、G、およびB)を備える、導波管アセンブリは、9つの導波管層を含むであろう。他の数の深度平面および/または深度平面あたりの色層も、利用可能である。導波管アセンブリは、適切な色の光を特定の深度平面内の特定の層に送信するように構成されることができる(例えば、特定の深度平面内の赤色層のための赤色光)。特定の色層(例えば、赤色層)内を伝搬する光が実質的に全て、その色層内に他の色(例えば、青色または緑色)の混合物を殆ど伴わずに、所望の色(例えば、赤色)内にある場合、望ましくあり得る。以下にさらに説明されるであろうように、導波管アセンブリの種々の実装は、実質的に単一色(所望の色)のみがその層内を伝搬するように、特定の導波管層内の望ましくない波長の光をフィルタリング除去するように構成されることができる。いくつかのそのような実装は、有利には、異なる色層間のより良好な色分離を提供し、ディスプレイによるより正確な色表現につながり得る。故に、カラーフィルタが、異なる深度平面において望ましくない原色をフィルタリング除去するために使用されてもよい。
【0076】
図7Aを参照して説明されるように、ある波長の光は、内部結合光学要素1007の第1の層において、第1の導波管の中に偏向(例えば、屈折、反射、または回折)されることができる。いくつかの設計では、内部結合光学要素1007は、2つ以上の内部結合光学要素を含む。例えば、光は、第1の内部結合光学要素によって導波管スタックの第1の導波管の中に偏向されてもよい一方、他の波長は、内部結合光学要素の他の層に伝送され、スタック内の他の導波管に指向されてもよい。例えば、内部結合光学要素の第1の層は、赤色光を第1の導波管(赤色光のために構成される)の中に偏向する一方、他の波長(例えば、緑色および青色)を導波管スタックの他の層に伝送するように構成されてもよい。
【0077】
しかしながら、内部結合光学要素は、常時、所与の波長における光の全てを偏向する、または他の波長における光の全てを伝送するように完璧に構成されない場合もある。例えば、内部結合光学要素の第1の層は、主に、赤色光を偏向するように構成され得るが、物理的限界が、不注意に、内部結合光学要素の第1の層に、ある量の他の波長(例えば、緑色および青色)をスタックの第1の導波管の中に偏向させ得る。同様に、赤色光の一部も、内部結合光学要素の第1の層を通して、内部結合光学要素の他の層に伝送され、関連付けられた導波管(例えば、緑色および青色導波管)の中に偏向され得る。
【0078】
これらの不完全性を補償するために、導波管スタックの1つ以上の部分は、望ましくない波長をフィルタリング除去または減衰させる、または所望の波長を隔離するように構成される、領域を含むことができる。例えば、第1の導波管は、赤色光を伝搬するように構成されてもよく、したがって、導波管は、赤色光を隔離するために、緑色および青色光を減衰させるように構成される、領域(例えば、着色または染色領域)を含んでもよい。いくつかの実装では、光分散要素1011は、着色または染色領域を含む(またはその中に含まれる)。
【0079】
光分散要素1011内およびその周囲の領域は、内部結合光学要素1007より大きな体積を提供してもよく、それを通して光は、伝搬し得る。光分散要素1011の領域内のフィルタリング機能性の提供は、光操作アクション(例えば、フィルタリング)がより長い経路長にわたって動作することを可能にし(フィルタリングをより効果的する)、および/または一次光学経路(例えば、内部結合光学要素1007および外部結合光学要素1009)に沿って干渉を低減させることができる。
【0080】
図8は、概して、
図7Aおよび7Bに示されるディスプレイに類似する、導波管905を含む、ディスプレイ700の実施例を図式的に図示する、上面図である。導波管906は、内部結合光学要素1007と、光分散要素1011と、外部結合光学要素1009とを含む。導波管905はまた、ある波長の光を選択的に伝搬する一方、他の波長の光を選択的に減衰させることができる、波長選択的領域924を含む。例えば、波長選択的領域は、カラーフィルタを含むことができる。
図8に示される実施例では、波長選択的領域924は、光分散要素1011内またはその周囲の導波管905の領域内に配置される、および/またはそれを通して分散されることができる。例えば、内部結合光学要素1007から受信された光は、外部結合光学要素1009に伝搬される前に、波長選択的領域924によって選択的にフィルタリングされることができる。
【0081】
波長選択的領域924は、分散型フィルタおよび/またはスイッチ材料を少なくともいくつかの部分内に含む、導波管905の一部を表す。いくつかの実施形態では、波長選択的領域924は、複数の波長選択的領域を含む。
図8における実施例に示されるように、波長選択的領域924は、例えば、内部結合光学要素1007および外部結合光学要素1009が波長選択的フィルタを含まないように、波長選択的フィルタを含む、光学経路の一部のみを表す。外部結合光学要素1009から出射する光は、世界144からの光を含むことができるため、外部結合光学要素1009は、世界からの光が色付けまたは着色されないように、波長選択的領域を含まなくてもよい。同様に、その中への入射光の組成を維持するために、内部結合光学要素1007は、随意にまた、波長のために選択的ではなくてもよい。
【0082】
光分散要素1011の層を着色または染色し、内部結合光学要素1007または外部結合光学要素1009を着色または染色しないことが、有利であり得る。光が、内部結合光学要素1007に進入する前に着色される場合、これは、内部結合された光の強度を減衰させ得る。内部結合光学要素1007が着色される場合、光は、誤った導波管に結合され得る。外部結合光学要素1009が着色される場合、ディスプレイ700を通して通過する外界からの光は、着色またはフィルタリングされ得、これは、外界の視認者の知覚における歪曲につながり得る。これらの実施例はそれぞれ、ある設計では、望ましくない場合がある。
【0083】
図9は、導波管の例示的スタック1200の斜視図を図示する。
図9における軸A−A’に沿った図は、概して、
図7Bに示される図に類似する。本実施例では、導波管のスタック1200は、導波管1210、1220、および1230を含む。光分散要素1210、1220、1230の層は、
図8における光分散要素1011に対応することができる。図示されるように、各導波管は、内部結合光学要素の関連付けられた層を含むことができ、例えば、内部結合光学要素1212の層は、導波管1210の表面(例えば、底部表面)上に配置され、内部結合光学要素1224の層は、導波管1220の表面(例えば、底部表面)上に配置され、内部結合光学要素1232の層は、導波管1230の表面(例えば、底部表面)上に配置される。内部結合光学要素1212、1222、1232の層のうちの1つ以上のものは、個別の導波管1210、1220、1230の上部表面上に配置されてもよい(特に、内部結合光学要素の1つ以上の層が、光学的に透過および/または偏向性である場合)。同様に、他の内部結合光学要素1222、1232は、その個別の導波管1220、1230の底部表面(またはすぐ下の導波管の上部表面)上に配置されてもよい。いくつかの設計では、内部結合光学要素1212、1222、1232の層は、個別の導波管1210、1220、1230の体積内に配置される。
【0084】
内部結合光学要素1212、1222、1232は、1つ以上の波長の光を選択的に反射、屈折、伝送、および/または回折する一方、他の波長の光を伝送、回折、屈折、および/または反射するフィルタ等、波長選択的フィルタを含んでもよい。波長選択的フィルタの実施例は、染料、着色剤、または色素等のカラーフィルタを含む。波長選択的フィルタは、ダイクロイックフィルタ、ブラッグ格子、または偏光器を含むことができる。波長選択的フィルタは、帯域通過フィルタ、ショートパスフィルタ、またはロングパスフィルタを含んでもよい。いくつかの波長選択的フィルタは、電子的に切替可能であることができる。その個別の導波管1210、1220、1230の片側または角上に図示されるが、内部結合光学要素1212、1222、1232の層は、他の実施形態では、その個別の導波管1210、1220、1230の他のエリア内に配置されてもよい。導波管1210、1220、1230は、材料の気体(例えば、空気)、液体、および/または固体層によって、離間および分離されてもよい。
【0085】
図9を継続して参照すると、光線1240、1242、1244は、導波管のスタック1200に入射する。導波管のスタック1200は、ディスプレイシステム100(
図4)内の導波管のスタックの一部であってもよい。例えば、導波管1210、1220、1230は、導波管182、184、186、188、190のうちの3つに対応してもよく、光線1240、1242、1244は、1つ以上の画像投入デバイス200、202、204、206、208によって導波管1210、1220、1230の中に投入されてもよい。
【0086】
ある実施形態では、光線1240、1242、1244は、異なる性質、例えば、異なる波長または波長の範囲を有し、これは、異なる色に対応してもよい。内部結合光学要素1212、122、1232の層は、光の性質の特定の特徴(例えば、波長、偏光)に基づいて、光線1240、1242、1244を選択的に偏向する一方、その性質または特徴を有していない光を伝送するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、内部結合光学要素1212、122、1232の層はそれぞれ、1つ以上の特定の波長の光を選択的に偏向する一方、他の波長を伝送する。偏向されない光は、異なる導波管および/または導波管層の中に伝搬してもよい。
【0087】
例えば、内部結合光学要素1212の層は、第1の波長または波長の範囲を有する、光線1240を選択的に偏向する一方、それぞれ、異なる第2および第3の波長または波長の範囲を有する、光線1242および1244を伝送するように構成されてもよい。
図9に示されるように、偏向される光線1240、1242、1244は、それらが、対応する導波管1210、1220、1230、すなわち、光を対応する導波管1210、1220、1230の中に結合する(例えば、偏向する)各個別の導波管の内部結合光学要素1212、1222、1232の層を通して伝搬するように偏向される。光線1240、1242、1244は、光を個別の導波管1210、1220、1230を通して伝搬させる(例えば、TIRによって)、角度で偏向される。
【0088】
光線1240、1242、1244は、光分散要素1214、1224、1234の対応する層に入射する。光分散要素1214、1224、1234の層は、それらが外部結合光学要素1250、1252、1254の対応する層に向かって伝搬するように、光線1240、1242、1244を偏向させる。
【0089】
いくつかの実施形態では、角度修正光学要素1260が、光線1240、1242、1244が内部結合光学要素の層に衝打する角度を改変するために提供されてもよい。角度修正光学要素は、光線1240、1242、1244をTIRのために適切な角度で内部結合光学要素1212、1222、1232の対応する層上に衝突させることができる。例えば、いくつかの実施形態では、光線1240、1242、1244は、導波管1210に対して法線方向の角度で角度修正光学要素1260上に入射され得る。角度修正光学要素1260は、次いで、それらが導波管1210の表面に対して90度未満の角度で内部結合光学要素1212、1222、1232の層に衝打するように、光線1240、1242、1244の伝搬方向を変化させる。角度修正光学要素1260は、格子、プリズム、および/またはミラーを含んでもよい。
【0090】
図10Aは、例示的ディスプレイを図式的に図示する、側面図であって、光分散要素1011の2つの導波管1210、1220は、カラーフィルタ1060a、1060bを含む。光分散要素1011の所与の実施形態における導波管の数は、2つより多いまたはより少なくあり得る。光ビーム1360が、ディスプレイに進入するにつれて、光の一部は、第1の導波管1210の中に偏向される一方、光の一部は、第2の導波管1220の中に偏向されるまで、伝搬を継続する。入射光ビーム1360(例えば、白色光)は、波長λ1およびλ2を含み得る、複数の波長1354、1358の光(
図10Aにおける異なる破線パターンによって表される)を含んでもよい。構成光ビームの数は、2つより多いまたはより少なくてもよい。例えば、λ1およびλ2は、ディスプレイの中に投入されている異なる色の光を表してもよい(例えば、青色および緑色)。任意の組み合わせの色が、λ1およびλ2によって説明されることができる。入射光ビーム1360は、可視光、または種々の実装では、赤外線または紫外線光等の非可視光を含むことができる。
【0091】
図10Aにおける実施例に示されるように、導波管1210、1220は、カラーフィルタ1060a、1060bを含む。各導波管1210、1220は、特定の設計波長と関連付けられてもよい。これは、設計波長と関連付けられた導波管が、設計波長における光を光分散要素の関連付けられた層に偏向させるように構成され、および/または関連付けられた波長選択的領域が、設計波長にない光を減衰させるように構成される、内部結合光学要素を含むことを意味し得る。
図10Aに示されるように、例えば、第1の導波管1210は、λ1を設計波長として有してもよく、第2の導波管1220は、λ2を設計波長として有してもよい。本実施例では、内部結合光学要素1212の第1の層は、λ1を光分散要素1214の第1の層に偏向するように構成され、内部結合光学要素の第2の層1222は、λ2を光分散要素1224の第2の層に偏向するように構成されるであろう。
【0092】
カラーフィルタ1060a、1060bは、対応する導波管1210、1220のために、所望の波長または波長のセットを精製または隔離するように設計または調整されることができる。代替として、カラーフィルタ1060a、1060bは、望ましくない波長を減衰させることができる。例えば、第1のカラーフィルタ1060aは、赤色光を減衰させる、着色剤を含んでもよい。同様に、第2のカラーフィルタ1060bは、緑色光を減衰させる、着色剤を含んでもよい。カラーフィルタ1060a、1060bは、随意に、それらがオンに切り替えられると光を減衰させ、オフに切り替えられると光を減衰させないように、電子的に切替可能であることができる。カラーフィルタの実施例は、染色、着色、または彩色される、材料を含む。カラーフィルタは、随意に、ダイクロイックフィルタまたはブラッグ格子を含んでもよい。
【0093】
本開示全体を通した所与の色の光の言及は、視認者によってその所与の色であるように知覚される、光の波長の範囲内の1つ以上の波長の光を包含するものと理解されるであろう。例えば、赤色光は、約620〜780nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよく、緑色光は、約492〜577nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよく、青色光は、約435〜493nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよい。本明細書に説明される導波管は、可視外の波長帯域、例えば、赤外線または紫外線で動作するように構成されることができる。同様に、用語「波長」は、種々の実装では、「単一波長」または「波長の範囲」を意味するように理解されるべきである。例えば、λ1によって表される波長は、青色光を表してもよく、これは、約450〜470nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよい。
【0094】
図10Aに描写されるように、各導波管1210、1220は、特定のカラーフィルタ1060a、1060bと関連付けられてもよい。入射光ビーム1360が、内部結合光学要素1007に進入し、内部結合光学要素1212の第1の層に到達すると、第1の構成光ビーム1354は、少なくとも部分的に、その波長λ1に起因して、偏向(例えば、屈折、反射、または回折)される。いくつかの事例では、偏向されない第1の構成光ビーム1354bは、少なくとも部分的に、内部結合光学要素1212の第1の層との完全に光学的に相互作用しない、そのλ1に起因して、内部結合光学要素1212の第1の層を通して伝送され得る。入射光ビーム1360が、内部結合光学要素1212の第1の層に到達すると、第2の構成光ビーム1358は、少なくとも部分的に、その波長λ2に起因して、伝送される。いくつかの事例では、ある量の伝送されない第2の構成光ビーム1358bは、少なくとも部分的に、内部結合光学要素1212の第1の層と光学的に相互作用する、そのλ2に起因して、内部結合光学要素1212の第1の層からずれて偏向し得る。
【0095】
図10Aを継続して参照すると、ある実施形態では、第1の得られた光ビーム1360aは、第1の導波管1210のための設計波長における、第1の標的光ビーム1354aと、第1の導波管のための設計波長にない、伝送されない第2の構成光ビーム1358bとを含む。ある実施形態では、伝送されない第2の構成光ビーム1358bの強度を減衰させるために、第1の導波管1210は、本明細書に説明されるように、第1のカラーフィルタ1060aを含む。少なくとも部分的に、第1のカラーフィルタ1060aに起因して、
図10Aに図式的に描写されるように、伝送されない第2の構成光ビーム1358bの強度は、第1の導波管1210を通して伝搬するにつれて減衰され得る。ある実施形態では、伝送されない第2の構成光ビーム1358bの強度は、第1の標的光ビーム1354aに対して減衰される。光分散要素1214の第1の層は、第1の標的光ビーム1354aを外部結合光学要素(図示せず)の関連付けられた層に偏向するように構成されることができる。
【0096】
同様に、いくつかの実施形態では、第2の得られた光ビーム1360bは、第2の導波管1220のための設計波長における、第2の標的光ビーム1358aと、第2の導波管1220のための設計波長にない、偏向されない第1の構成光ビーム1354bとを含んでもよい。ある実施形態では、偏向されない第1の構成光ビーム1354bの強度を減衰させるために、第1の導波管1210は、本明細書に説明されるように、第2のカラーフィルタ1060bを含む。少なくとも部分的に、第2のカラーフィルタ1060bに起因して、
図10Aに図式的に描写されるように、偏向されない第1の構成光ビーム1354bの強度は、第2の導波管1220を通して伝搬するにつれて減衰され得る。ある実施形態では、偏向されない第1の構成光ビーム1354bの強度は、第2の標的光ビーム1358aに対して減衰される。光分散要素1224の第2の層は、第2の標的光ビーム1358aを外部結合光学要素(図示せず)の関連付けられた層に偏向するように構成されることができる。
【0097】
光1360は、導波管スタックに進入し、第1の導波管1210の近位表面の中に結合されてもよい。内部結合光学要素1212の第1の層は、第1の導波管1210の遠位表面および/または第2の導波管1220の近位表面上に配置されてもよい。いくつかの設計では、内部結合光学要素1212の第1の層は、第1の導波管1210の体積内に配置される。内部結合光学要素の第1の層は、第1の導波管1210の近位および遠位表面の一方または両方と平行に配置されてもよい。示されるように、第1の導波管の近位表面および遠位表面は、相互に平行である。いくつかの構成では、近位表面は、遠位表面と平行ではなくてもよい。内部結合光学要素の第1の層1212は、第1の導波管1210の遠位表面および/または近位表面に対してある角度で配置されてもよい。
【0098】
図10Bは、例示的ディスプレイの側面図を図式的に図示し、2つの導波管1210、1220は、分散型スイッチ材料1070a、1070bを含む。所与の実施形態における導波管の数は、2つより多いまたはより少なくあり得る。ある実施形態では、導波管1210、1220は、スイッチ材料1070a、1070b等の分散型フィルタおよび/またはスイッチ材料を含む。スイッチ材料の実施例は、ダイクロイックフィルタ、電子的に切替可能なガラス、および電子的に切替可能なミラーを含む。スイッチ材料1070a、1070bは、電子的に切り替えられ、例えば、光の明るさ、偏光、反射角度、または屈折角度を修正することができる。いくつかのスイッチ材料はまた、エレクトロクロミック、フォトクロミック、サーモクロミック、懸濁粒子、またはマイクロブラインド材料、またはポリマー分散液晶を含んでもよい。例えば、エレクトロクロミック要素は、光の明るさおよび/または強度を修正するために使用されてもよい。さらなる実施例として、ポリマー分散液晶格子または他の同調可能格子も、光が導波管を通して伝搬される角度を修正するために使用されてもよい。スイッチ材料は、望ましくない色または波長の光を減衰させるように設計または調整されることができる。例えば、第1のスイッチ材料1070aは、青色光の伝搬を妨害することによって青色光を減衰させる、フィルタを含んでもよい。第2の実施例として、第1のスイッチ材料1070aは、青色ではない光の色をそれらの波長における光の伝搬を妨害することによって減衰させる、フィルタを含むことができる。いくつかの実施形態では、スイッチ材料1070a、1070bは、電子的に切替可能であって、それらがオン切り替えられると光を減衰させ、オフ切り替えられると光を減衰させない。光の伝搬は、例えば、光を吸収させることによって、光が全内部反射によって伝搬することを防止するように、材料の屈折率を改変することによって、および/または光の経路角度を実質的に改変することによって妨害されてもよい。
【0099】
第1のスイッチ材料1070aは、
図10Bに示されるように、第1の導波管1210の遠位表面上および/または第2の導波管1220の近位表面上の層として配置されてもよい(例えば、スタックされた導波管構成において)。いくつかの設計では、第1のスイッチ材料1070aは、第1の導波管1210の近位表面上に配置される。示されるように、第1のスイッチ材料1070aは、導波管の近位表面と平行に配置されてもよい。いくつかの設計では、第1のスイッチ材料1070aは、導波管1210の遠位表面および/または近位表面に対してある角度で配向される。第1のスイッチ材料1070aは、第1の導波管1210の体積内に配置されてもよい。例えば、スイッチ材料は、第1の導波管1210の1つ以上の表面と交差する平面に沿って配置されてもよい、および/または第1の導波管材料内に立体的に(例えば、体積全体を通して)配置されてもよい(例えば、第1の導波管材料の中に混合および/またはパターン化される)。第1のスイッチ材料1070aは、ある波長の範囲にわたって光の屈折および/または吸収率を改変する、材料を含んでもよい。
【0100】
図10Bによって図示されるように、第1のスイッチ材料は、進入する光線1360と垂直な平面に沿って、および/または内部結合光学要素1212の第1の層と平行に配置されてもよい。いくつかの設計では、第1のスイッチ材料は、例えば、隣接表面および/または反対表面(例えば、近位表面および遠位表面)等の第1の導波管1210の2つ以上の表面に沿って配置される。
【0101】
分散型スイッチ材料が、ビームを操向するために使用されてもよい(例えば、外部結合光学要素によって外部結合される前に)。ビーム操向は、ユーザの視野を拡張させることを可能にし得る。いくつかの実施例では、ポリマー分散液晶格子または他の同調可能格子は、分散型スイッチ材料として実装され、TIR導波管光の角度、光が外部結合光学要素によって外部結合される角度、またはそれらの組み合わせを修正することによって、ビーム操向を実施するために使用されてもよい。スイッチ材料は、上流コンポーネント(例えば、光源、LCoS)から受信された光を変調するために使用されることができる。光分散要素の異なる導波管または層は、独立して、電子的に切り替えられてもよい(例えば、コントローラ210によって)。例えば、1つの導波管内の光を変調する一方、第2の導波管内の光が変調されずに伝搬することを可能にすることが有利であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、典型的には、上流コンポーネントによって実施される、変調プロセスは、分散型スイッチの方略的制御を通して、導波管スタックにおいて実施されることができる。故に、外部結合は、関連付けられた分散型スイッチを制御することによって、導波管ベースで有効または無効にされることができる。
【0102】
いくつかの実施形態では、1つ以上のメタ表面(例えば、メタ材料から作製される)が、ビーム制御(例えば、ビーム操向)のために使用されてもよい。本開示の種々の実施形態において分散型スイッチ材料として使用され得る、メタ表面およびメタ材料に関するさらなる情報は、米国特許公開第2017/0010466号および/または米国特許公開第2017/0010488号(両方とも、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に見出され得る。
【0103】
図11は、複数のフィルタ領域1104を伴う例示的導波管1210の概略を図示する。フィルタ領域1104は、カラーフィルタおよび/またはスイッチ材料であってもよい。付加的波長選択的フィルタもまた、導波管1210内に存在してもよい。フィルタ領域1104は、本明細書に説明されるように、任意の立体光学フィルタを含むことができる。
波長多重化ディスプレイの実施例
【0104】
光ビームを構成する波長は、一連の導波管の中に波長多重化を通してフィルタリングされることができる。波長多重化は、例えば、異なる波長におけるレーザダイオードを同時に使用する、または変調させることによって、画像が異なる導波管に同時に送信されることを可能にすることができる。これは、異なるディスプレイ導波管にアドレス指定する、単純切替方法をもたらすことができる。これは、光子が異なる深度平面から同時に到着するように見える、豊かなライトフィールドを有効にすることができる。
【0105】
本明細書に説明されるように、ディスプレイ内の各導波管は、画像の特定の深度平面に対応することができる。モノクロ深度平面に関して、1つのみの導波管が、深度平面に必要であり得る。しかしながら、マルチカラー画像を作成し得る深度平面に関して、各深度平面は、異なる色を表示するように構成される、導波管のスタックと関連付けられることができる。例えば、各深度平面は、赤色(R)光、緑色(G)光、および青色(B)光と関連付けられた3つの導波管のスタックを含んでもよい。これを達成するために、光を別個の色(例えば、赤色、緑色、青色)および下位色に分割することが望ましくあり得る。
【0106】
下位色は、本明細書で使用されるように、実質的に、関連付けられた色によって包含される波長の範囲内である、波長または波長の範囲を指す。例えば、緑色は、約495nm〜570nmの波長の範囲に及び得る。したがって、ヒトの眼は、主にその範囲内の波長を含有するそれらの波長を緑色として識別する傾向にある。本実施例を継続すると、緑色下位色は、500nm〜510nm、525nm〜560nm、555nm〜560nm等の波長の範囲を含み得る。ヒトには、そのピーク強度が相互に近い下位色を視認するとき、実質的に同一色が見え得る。ある色内の下位色は、その色の波長範囲内の波長下位範囲を有し、異なる下位色は、少なくとも部分的に波長が重複し得るかどうかを問わず、異なる波長下位範囲を有する。
【0107】
図12は、色2200内の一連の下位色2204の実施例を図示する。
図12に示されるように、色2200は、約495nm〜570nmの波長に及ぶ。例えば、本色は、ピーク強度を約530nmに伴う、緑色光源を表す。本色に関する強度プロファイルの形状および寸法は、単に、実施例であって、他の形状および寸法もとり得る。
【0108】
色2200の下位色2204は、依然として、ヒトの観察者に「緑色」と見なされ得る、他の強度プロファイルの実施例を図示する。各下位色2204の曲線の幅2212は、色2200のものより狭い。各下位色2204は、幅2212およびピーク波長2208を有し得るが、明確にするために、幅2212およびピーク波長2208は、下位色毎に標識されない。各下位色の幅2212は、例えば、半値全幅(FWHM)によって表されることができる。各下位色2204のピーク波長2208間の距離は、約1〜120nmであることができる。いくつかの実施形態では、ピーク波長間の距離は、約10〜80nmの範囲内であることができる。いくつかの実施形態では、ピーク波長間の距離は、約15〜50nmであることができる。各下位色2204の幅2212は、約3〜35nm、約5〜55nm、20nm未満、30nm未満、40nm未満、またはある他の幅であることができる。下位色の数および幅は、ディスプレイデバイスの多重化性質に基づいて選択されることができる。
【0109】
図12を継続して参照すると、色2200は、ガウス曲線に近似するが、他の曲線およびビームプロファイルも、可能性として考えられる。
図12に示されるように、色2200は、そのピーク波長2216および幅2220(例えば、半値全幅(FWHM))によって説明されることができる。幅2216は、異なる実施形態に従って変動することができる。例えば、幅2216は、約40〜220nmの範囲であることができる。いくつかの実施形態では、幅は、約15〜120nm、約60〜160、約45〜135nm、10nm未満、または175nmを上回ることができる。
【0110】
いくつかの実施形態は、可視スペクトル外の色範囲(例えば、紫外線、赤外線)の使用を可能にする。部分的にその理由から、種々の実施形態では、色と下位色の幅の関係を説明することが有意義であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、ある色の幅2216と下位色の幅2208の比率は、約2〜5の範囲内であり得る。いくつかの実施形態では、本比率は、約4〜12、約10〜25、2未満、または25を上回り得る。
【0111】
本開示全体を通した所与の色または光の色の言及は、視認者によってその所与の色であるように知覚される、光の波長の範囲内の1つ以上の波長の光を包含する。例えば、赤色光は、約620〜780nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよく、緑色光は、約495〜570nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよく、青色光は、約435〜495nmの範囲内の1つ以上の波長の光を含んでもよい。本明細書に説明される導波管は、可視外の波長帯域、例えば、赤外線または紫外線で動作するように構成されることができる。用語「波長」は、種々の実装では、「単一波長」または「波長の範囲」を意味することができる。
【0112】
図13は、例示的なスタックされた導波管アセンブリ178の側面図を図式的に図示する。
図13は、2つの導波管スタック960a、960bを示す。他の実装では、2つを上回る導波管スタックが存在することができる。
図13に示されるように、各導波管スタック960a、960bは、3つの導波管を含むが、導波管スタック960a、960bは、1つ、2つ、4つ、またはそれよりも多くの導波管を備えてもよく、
図13における例証によって限定されない。各導波管スタック960a、960bは、
図3に示されるように、異なる深度平面306を生成してもよい。
【0113】
いくつかの実施形態では、導波管スタック960a、960bはそれぞれ、ライトフィールドディスプレイ内の特定の深度平面と関連付けられてもよい。例えば、導波管スタック960aは、装着者から第1の距離において知覚可能な画像を表示するために使用されてもよく、導波管スタック960bは、装着者から第2の距離において知覚可能な画像を表示するために使用されてもよく、第2の距離は、第1の距離と異なる。各導波管スタック960a、960bは、1つ以上の色を表示するように設計されることができる。
図13に示される実施例では、各スタック960a、960bは、3つの異なる色(例えば、赤色、緑色、および青色)のための3つの導波管を含む。
【0114】
図13に示されるように、各導波管スタックは、特定の下位色と関連付けられてもよい。例えば、第1の導波管スタック960aは、3つの異なる色、例えば、青色、緑色、および赤色の第1の下位色と関連付けられてもよい。
図13に描写されるように、第1の対の光線952a、952bは、同一色の2つの下位色を表すことができる。例えば、第1の対の光線952a、952bは、440nmおよび450nm光等の青色の2つの下位色における光を表し得る。
【0115】
スタックされた導波管アセンブリ178内の各導波管は、特定の設計波長における光を受信するように構成されることができる。概して、設計波長は、特定の下位色に対応する。
図13に図示されるように、各導波管962a、966a、968a、962b、966b、968bは、対応する内部結合光学要素1007a、1007b、1007c、1007d、1007e、1007fを備えることができる。内部結合光学要素1007は、内部結合光学要素1007a、1007b、1007c、1007d、1007e、1007fを備える。各内部結合光学要素1007a、1007b、1007c、1007d、1007e、1007fは、設計波長を対応する導波管962a、966a、968a、962b、966b、968bの中に偏向するように構成されることができる。
【0116】
図13に示される導波管スタックを参照すると、正しい色の光を正しい深度平面内の正しい色平面に伝搬することは困難であり得る。例えば、ディスプレイは、青色オブジェクトをディスプレイの視認者から特定の深度に示すことを試み得る。
図13では、光線952aおよび952bは、青色光の伝搬を表し得る。第1の深度平面(例えば、960a)に表示されるべきある割合の青色光(例えば、光線952a)が、異なる深度平面(例えば、960b)に誤指向される場合、導波管905の視認者に表示される結果として生じる画像は、青色オブジェクトの深度を画像内に正確に反射させないであろう。同様に、導波管スタック960a内の青色層(例えば、層962a)に表示されるべきある割合の青色光が、赤色または緑色層(例えば、層966a、968a)に誤指向される場合、青色オブジェクトの色は、視認者に正確に表示されないであろう。特定の色の光の「誤った」層への誤指向の1つの可能性として考えられる理由は、入射方向からの(例えば、
図13に示されるように下向き)光を導波管層内の伝搬方向(例えば、
図13に示されるように水平)に回折するために使用され得る、回折格子が、100%効率的ではないためである。さらに、光学格子は、多くの場合、広スペクトルを横断して波長を有する光を回折し、意図されない波長の光に影響を及ぼし得る。例えば、1つの色(例えば、赤色)の光を回折するように調整される格子が、他の色(例えば、青色または緑色)の光を回折し得る。したがって、例えば、内部結合光学要素1007aによって層926aの中に指向されるべき光線952a内のわずかな割合の光が、内部結合光学要素1007aを通して通過し、導波管の他の層のうちの1つ(以上の)の中に指向され得る。類似考慮点は、内部結合光学要素1007の中に入力される緑色または赤色光にも適用される。
【0117】
故に、ディスプレイのある実施形態は、波長多重化技法を使用して、光を導波管内の適切な層に指向する。例えば、青色光線952aおよび952bのために使用される波長は、相互から若干異なり、青色の異なる下位色を表し得る。同様に、緑色光線956aおよび956bのために使用される波長も、相互から若干異なり、緑色の異なる下位色を表し得る。最後に、赤色光線958aおよび958bのために使用される波長も、相互から若干異なり、赤色の異なる下位色を表し得る。内部結合光学要素1007a−1007fは、適切な波長の光を導波管アセンブリ内の対応する層の中に強力に再指向するように構成されることができる。内部結合要素を通して通過する光は、異なる要素が異なる波長の範囲を再指向するように構成されるため、異なる内部結合要素によって誤指向されるはるかに低い尤度を有するであろう。
【0118】
例えば、青色光線952aは、約435nmの波長の範囲(例えば、第1の青色下位色)を中心とし得る一方、青色光線952bは、約445nmの異なる波長の範囲(例えば、第2の青色下位色)を中心とし得る。内部結合光学要素1007aは、第1の青色下位色の青色光を再指向するように構成されることができる一方、内部結合光学要素1007dは、第2の青色下位色の青色光を再指向するように構成されることができる。このように、青色光線952aは、優先的に、層962aの中に再指向される一方、青色光線952bは、優先的に、層962bの中に再指向される。類似考慮点は、緑色光線956a、956bのための異なる緑色下位色および赤色光線958a、958bのための異なる赤色下位色の使用にも適用される。
【0119】
前述は、単に、実施例であって、
図12に示されるように、特定の色の多くの異なる下位色が、その色の光を導波管905の適切な層の中に多重化するために使用されることができる。下位色の波長範囲の幅は、内部結合光学要素が下位色を適切な層の中に効率的に再指向し得るように選択されることができる。同様に、内部結合光学要素の性質(例えば、回折格子周期)も、適切な下位色の光を効率的に再指向するように選択されることができる。
【0120】
図13をさらに参照すると、第1の導波管スタック960aは、青色、緑色、および赤色等の3つの色の第1の下位色を結合することができる。同様に、第2の導波管スタック960bは、3つの色の第2の下位色を結合することができる。例えば、各スタックの第1の導波管962a、962bは、青色等の第1の色の第1および第2の下位色を受信するように構成されることができる。同様に、各スタックの第2の導波管966a、966bは、緑色等の第2の色の第1および第2の下位色を受信するように構成されることができる。
【0121】
ある実施形態では、同一色の下位色は、隣接する導波管を通して伝搬してもよい。そのような導波管は、特定の色に専用の導波管スタックを形成し得る。例えば、第1の導波管は、青色の第1の下位色を設計波長として有してもよく、第2の導波管は、青色の第2の下位色を設計波長として有してもよい。第3の導波管は、第2の色(例えば、緑色)の第1の下位色を有してもよい。したがって、第1の波長(例えば、青色)の下位色は、導波管の第1のスタックにグループ化されてもよく、第2の波長(例えば、緑色)の下位色は、導波管の第2のスタックにグループ化されてもよい。
【0122】
導波管スタックの数は、2つを上回ることができ、各導波管スタック内の導波管の数は、2つ以上であることができる。導波管スタックあたりの3つの設計波長導波管は、
図13に図示され、その実施例として、青色、緑色、および赤色等の3つの原色のそれぞれの1つの色は、各導波管スタック内で内部結合される。しかしながら、これは、導波管、導波管スタックの数、または内部結合され得る色のタイプを限定することを意図するものではない。
【0123】
いったん対応する波長の色における光が、対応する設計波長導波管の中に内部結合され、内部結合光学要素980から出ると、光は、対応する導波管962a、966a、968a、962b、966b、968bを通して伝搬する。設計波長における光の光学経路に沿って、対応する光分散要素1011a、1011b、1011c、1011d、1011e、1011fがある。対応する光分散要素1011a、1011b、1011c、1011d、1011e、1011fは、対応する設計波長における光を外部結合光学要素(図示せず)の対応する層に偏向することができる。外部結合光学要素の対応する層は、対応する設計における光をスタックされた導波管アセンブリから外部結合するように構成される。
【0124】
図14は、予備的光フィルタシステム1080を伴う例示的なスタックされた導波管アセンブリ178の側面図を図式的に図示する。予備的光フィルタ1080は、一次色選択プロセスを提供するために使用されることができる。予備的光フィルタシステム1080は、格子、ミラー、プリズム、および他の屈折および/または反射要素等のいくつかの光学要素1084a、1084b、1088a、1088bを備えることができる。フィルタシステム1080は同様に、回折光学要素を含んでもよい。光学要素の精密な数および構成は、ここでは、一例としてのみ示され、必要に応じて変化されてもよい。フィルタシステム1080は、異なる波長の光を導波管905の異なる色層または深度平面に指向するために使用されることができる。
波長多重化および波長選択的フィルタリングを伴うディスプレイシステムの実施例
【0125】
波長多重化および波長選択的フィルタの両方の特徴が、導波管ディスプレイシステム内に含まれてもよい。波長多重化導波管アセンブリは、1つ以上の波長選択的フィルタを含むことができる。
図15Aは、分散型フィルタ1502a、1502b、1502c、1502d、1502e、1502fを伴う
図13の導波管アセンブリ178を示す。分散型フィルタは、本明細書に説明される任意の光学フィルタ、例えば、吸収性フィルタ、屈折フィルタ、回折フィルタ、および/または反射フィルタを含むことができる。光学フィルタは、カラーフィルタ(例えば、具体的波長の範囲を選択する)であってもよい。吸収性フィルタの実施例は、着色剤、染料、または色素を含む。屈折フィルタは、異なる波長の光のための異なる屈折率に基づいてフィルタリングする、光学要素を含む。回折フィルタの実施例は、格子を含む。反射フィルタの実施例は、ダイクロイックミラーを含む。光学フィルタは、偏光器を含んでもよい。したがって、導波管962a−968a(および導波管962b−968b)は、
図10Aを参照して説明されるように、色(または下位色)フィルタリングを実施することができる。内部結合光学要素1007は、そのような実施形態では、対応する導波管が、波長フィルタリングの一部または全部を提供することができる、分散型フィルタを含むため、より少ない波長フィルタリングを実施してもよい。
【0126】
図15Bは、分散型スイッチ1506a、1506b、1506c、1506d、1506e、1506fを伴う
図13の導波管アセンブリ178を示す。分散型スイッチは、本明細書に説明される任意のフィルタを含んでもよい。分散型スイッチは、電気的に切替可能な層および/または電気的に切替可能な体積を含んでもよい。電気的に切替可能な材料の実施例は、切替可能なダイクロイック、切替可能なミラー、切替可能な格子、切替可能なホログラム、切替可能なガラス、および切替可能な偏光器を含む。分散型スイッチは、ポリマー分散液晶または他の液晶アセンブリ(例えば、シリコン上の液晶(LCoS))を含んでもよい。本明細書のいずれかにさらに説明されるように、切替可能な材料は、材料の反射、吸収性、屈折、回折、および/または偏光品質を改変するように切り替えられることができる。例えば、電気信号は、材料に、赤色光を減衰(例えば、吸収、偏向)させる一方、青色光を伝搬させてもよい(例えば、TIRを介して)。さらなる実施例として、偏光器は、電気信号に基づいて、オンまたはオフになるように構成されてもよい。例えば、偏光器は、コレステリック液晶要素を含んでもよい。他の構成もまた、可能性として考えられる。
【0127】
図15Bによって示されるように、分散型スイッチ1506a、1506b、1506c、1506d、1506e、1506fは、対応する導波管962a、966a、968a、962b、966b、968bの表面に沿って配置されてもよい。そのような表面は、
図15Bに示されるように、入射光1360から遠位の表面であってもよいが、他の表面(例えば、光1360の近位表面、近位表面と垂直な表面)もまた、可能性として考えられる。いくつかの実施形態では、切替可能な材料は、対応する導波管の体積全体を通して(例えば、立体的に)配置される。切替可能な層は、導波管の任意の表面と平行ではない平面に沿って対応する導波管内に配置されてもよい。例えば、切替可能な材料は、導波管の表面と同一平面ではない層上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、導波管アセンブリ178は、分散型フィルタ1502a−1502fおよび分散型スイッチ1506a−1506fの両方の組み合わせを含むことができる。
【0128】
図15Aおよび15Bに示される実施例等の導波管アセンブリ178は、分散型フィルタ1502a−1502fまたは分散型スイッチ1506a−1506fを利用して、1つ以上の導波管962a−968b内で下位色フィルタリングを実施することができる。このように、内部結合光学要素1007は、分散型フィルタリングまたは分散型スイッチの一方または他方のみを使用する、導波管アセンブリ実施形態178より低く波長選択的であってもよく、これは、有利には、スタック内の各導波管を通して通過する光学経路に沿った劣化を低減させ得る。
例示的色域
【0129】
図16は、色が知覚される仮説的ヒトの視覚的応答色域1152を説明する、x−y軸を伴う国際照明委員会(CIE)色度
図1100(例えば、正規化された三刺激値)である。各導波管スタック960a、960bは、対応する色域1160a、1160b内の色を表すことができ、これは、典型的には、全ての知覚可能色の色域1152全体より小さい。各色域1160a、1160bの頂点は、各スタック内の対応する導波管の色に対応する。例えば、導波管スタック960aのための色域1160aは、導波管962a、966a、および968aによって伝搬される色に対応する頂点を有し、導波管スタック960bのための色域1160bは、導波管962b、966b、および968bによって伝搬される色に対応する頂点を有する。各色域1160a、1160bは、白色の色度を表す、関連付けられた白色点1192a、1192b(各色域の中心近傍)を有する。
【0130】
図16から分かるように、色域1160a、1160bは、導波管スタック960a、960bのそれぞれが色の実質的に同一範囲をディスプレイの装着者に提示するように、実質的に重複する。しかしながら、上記に説明されるように、各色域の対応する頂点は、波長多重化に起因して、若干、相互に対して偏移される。例えば、導波管スタック960aのための色域1160aの頂点1170aは、約520nmの緑色光を表し得る一方、導波管スタック960bのための色域1160bの頂点1170bは、約530nmの緑色光を表し得る。
【0131】
色域1160a、1160bの両方内の色は、第1の色域1160aまたは第2の色域1160bのいずれかを定義する頂点と関連付けられた色を混合することによって生成されることができる。所与の色を生成するために、第1の色域1160aからの各頂点波長の必要とされる割合は、第2の色域1160bの頂点からの必要とされる割合と異なり得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、色域1160a、1160bの頂点に対応する波長は、白色点1192a、1192bが実質的に同一のままであるように選択される。例えば、白色点1192aと1192bとの間の色差は、色空間内の約丁度可知差異(JND)未満(例えば、あるCIE色空間内の約2.3未満)であってもよい。他の実施形態では、頂点に対応する波長は、色域1160a、1160bの両方が、白色点1192a、1192bを含むように選択されることができる。これらの実施形態では、頂点における波長は、白色点1192a、1192bによって完全に判定されない。
【0133】
図16は、2つの色域1160a、1160bを用いて示されるが、これは、例証的目的のためであって、限定ではない。一般に、色域の数は、ディスプレイ内の導波管スタックの数と等しく、スタックのそれぞれの多重化波長は、スタック毎の対応する白色点が他の導波管スタックの白色点と実質的に等しいように選択されることができる。
例示的側面
【0134】
第1の側面では、光を導波管の中に結合するように構成されている内部結合光学要素であって、光は、第1の波長および第1の波長と等しくない第2の波長を含む、内部結合光学要素と、光を内部結合光学要素から受信するように構成されている光分散要素であって、光分散要素は、第2の波長における内部結合された光を第1の波長における内部結合された光に対して減衰させるように構成されている波長選択的領域を備える、光分散要素と、光を光分散要素から受信し、第1の波長における光を導波管から外部結合するように構成されている外部結合光学要素とを備える、導波管。
【0135】
第2の側面では、内部結合光学要素は、格子を備える、側面1に記載の導波管。
【0136】
第3の側面では、波長選択的領域は、カラーフィルタを備える、側面1−2のいずれかに記載の導波管。
【0137】
第4の側面では、カラーフィルタは、染料、着色剤、色素、ダイクロイックフィルタ、またはブラッグ格子を備える、側面3に記載の導波管。
【0138】
第5の側面では、内部結合光学要素は、染料、着色剤、色素、ダイクロイックフィルタ、またはブラッグ格子を備えない、側面1−4のいずれかに記載の導波管。
【0139】
第6の側面では、外部結合光学要素は、染料、着色剤、色素、ダイクロイックフィルタ、またはブラッグ格子を備えない、側面1−5のいずれかに記載の導波管。
【0140】
第7の側面では、波長選択的領域は、電子的に切替可能な領域を備える、側面1−6のいずれかに記載の導波管。
【0141】
第8の側面では、波長選択的領域は、ポリマー分散液晶格子を備える、側面1−7のいずれかに記載の導波管。
【0142】
第9の側面では、内部結合光学要素、光分散要素、または外部結合光学要素は、回折光学要素を含む、側面1−8のいずれかに記載の導波管。
【0143】
第10の側面では、回折光学要素は、アナログ表面レリーフ格子(ASR)、バイナリ表面レリーフ構造(BSR)、ホログラム、または切替可能な回折光学要素を備える、側面9に記載の導波管。
【0144】
第11の側面では、側面1−10のいずれかに記載の第1の導波管であって、第2の波長における内部結合された光は、第1の波長における内部結合された光に対して減衰される、第1の導波管と、側面1−10のいずれかに記載の第2の導波管であって、第1の波長における内部結合された光は、第2の波長における内部結合された光に対して減衰される、第2の導波管とを備える、スタックされた導波管アセンブリ。
【0145】
第12の側面では、第1の波長における光を内部結合し、第1の波長にない光を第1の導波管から外部結合するように構成されている第1の内部結合光学要素と、内部結合された光を第1の内部結合光学要素から受信し、内部結合された光を第1の光分散要素に伝搬するように構成されている第1の波長選択的領域であって、第1の波長選択的領域は、第1の波長にない内部結合された光を第1の波長における内部結合された光に対して減衰させるように構成されており、第1の光分散要素は、第1の波長における内部結合された光を第1の波長選択的領域から外部結合するように構成されている、第1の波長選択的領域と、第1の波長における内部結合された光を第1の光分散要素から受信し、第1の波長にない内部結合された光を第1の導波管から外部結合するように構成されている第1の外部結合光学要素とを備える、第1の導波管を備える、スタックされた導波管アセンブリ。スタックされた導波管アセンブリは、第1の波長と異なる第2の波長における入射光を第1の内部結合光学要素から受信し、第2の波長にない入射光を第2の導波管から外部結合し、第2の波長における入射光を内部結合するように構成されている第2の内部結合光学要素と、内部結合された光を第2の内部結合光学要素から受信し、内部結合された光を第2の光分散要素に伝搬するように構成されている第2の波長選択的領域であって、第2の波長選択的領域は、第2の波長にない内部結合された光を第2の波長における内部結合された光に対して減衰させるように構成されており、第2の光分散要素は、第2の波長における内部結合された光を第2の波長選択的領域から外部結合するように構成されている第2の波長選択的領域と、第2の波長における内部結合された光を第2の光分散要素から受信し、第2の波長にない内部結合された光を第2の導波管から外部結合するように構成されている第2の外部結合光学要素とを備える、第2の導波管を備える。
【0146】
第13の側面では、内部結合光学要素、光分散要素、または外部結合光学要素は、回折光学要素を含む、側面12に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0147】
第14の側面では、回折光学要素は、アナログ表面レリーフ格子(ASR)、バイナリ表面レリーフ構造(BSR)、ホログラム、または切替可能な回折光学要素を備える、側面13に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0148】
第15の側面では、波長選択的領域は、カラーフィルタを備える、側面12−14のいずれかに記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0149】
第16の側面では、カラーフィルタは、染料、着色剤、色素、ダイクロイックフィルタ、またはブラッグ格子を備える、側面15に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0150】
第17の側面では、内部結合光学要素は、染料、着色剤、色素、ダイクロイックフィルタ、またはブラッグ格子を備えない、側面12−16のいずれかに記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0151】
第18の側面では、外部結合光学要素は、染料、着色剤、色素、ダイクロイックフィルタ、またはブラッグ格子を備えない、側面12−17のいずれかに記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0152】
第19の側面では、波長選択的領域は、電子的に切替可能な領域を備える、側面12−18のいずれかに記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0153】
第20の側面では、波長選択的領域は、ポリマー分散液晶格子を備える、側面12−19のいずれかに記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0154】
第21の側面では、光学画像を表示する方法であって、方法は、第1の波長および第1の波長と異なる第2の波長を有する光を、第1の導波管および第2の導波管を備えるスタックされた導波管アセンブリの中に内部結合するステップであって、第1の導波管は、第1の波長選択的領域と、第1の外部結合光学要素とを備え、第2の導波管は、第2の波長選択的領域と、第2の外部結合光学要素とを備える、ステップと、第2の波長における内部結合された光を第1の波長選択的領域内の第1の波長に対して選択的に減衰させるステップと、第1の波長における内部結合された光を第2の波長選択的領域内の第1の波長に対して選択的に減衰させるステップと、第1の波長における内部結合された光を第1の外部結合光学要素に結合するステップと、第1の波長における内部結合された光を第2の外部結合光学要素に結合するステップと、第1の波長および第2の波長における内部結合された光をスタックされた導波管アセンブリから外部結合するステップとを含む、方法。
【0155】
第22の側面では、光学画像を表示する方法であって、方法は、第1の波長および第1の波長と異なる第2の波長を有する光を導波管の中に内部結合するステップと、第2の波長における内部結合された光を第1の波長選択的領域内の第1の波長に対して選択的に減衰させるステップと、第1の波長における内部結合された光を第2の波長選択的領域内の第2の波長に対して選択的に減衰させるステップと、第1の波長における内部結合された光を第1の光分散要素から第1の外部結合光学要素に結合するステップと、第2の波長における内部結合された光を第2の光分散要素から第2の外部結合光学要素に結合するステップと、第1の波長および第2の波長における内部結合された光を外部結合光学要素から外部結合するステップとを含む、方法。
【0156】
第23の側面では、側面1−10のいずれかに記載の導波管または側面11−20のいずれかに記載のスタックされた導波管アセンブリを備える、ウェアラブルディスプレイシステムであって、ウェアラブルディスプレイシステムは、ユーザによって装着されることができる、ウェアラブルディスプレイシステム。
【0157】
第24の側面では、ウェアラブルディスプレイシステムは、ユーザの頭部上に搭載されることができる、側面23に記載のウェアラブルディスプレイシステム。
【0158】
第25の側面では、ウェアラブルディスプレイシステムは、ユーザのための拡張現実体験を提供するように構成されている、側面23−24のいずれかに記載のウェアラブルディスプレイシステム。
【0159】
第26の側面では、光を導波管の中に結合するように構成されている内部結合光学要素であって、光は、第1の波長および第1の波長と等しくない第2の波長を含む、内部結合光学要素と、光を内部結合光学要素から受信し、全内部反射を介して光を伝搬するように構成されている光分散要素であって、光分散要素は、第2の波長における内部結合された光を第1の波長における内部結合された光に対して減衰させるように構成されている波長選択的領域を備える、光分散要素と、光を光分散要素から受信し、第1の波長における光を導波管から外部結合するように構成されている外部結合光学要素とを備える、導波管。
【0160】
第27の側面では、内部結合光学要素は、格子を備える、側面26に記載の導波管。
【0161】
第28の側面では、波長選択的領域は、染料、着色剤、色素、ダイクロイックフィルタ、またはブラッグ格子を備える、側面26に記載の導波管。
【0162】
第29の側面では、内部結合光学要素は、波長選択的フィルタを備えない、側面26に記載の導波管。
【0163】
第30の側面では、外部結合光学要素は、波長選択的フィルタを備えない、側面26に記載の導波管。
【0164】
第31の側面では、波長選択的領域は、電子的に切替可能な領域を備える、側面26に記載の導波管。
【0165】
第32の側面では、電子的に切替可能な領域をオン状態とオフ状態との間で切り替えるように構成されている、コントローラをさらに備える、側面31に記載の導波管。
【0166】
第33の側面では、波長選択的領域は、ポリマー分散液晶格子を備える、側面26に記載の導波管。
【0167】
第34の側面では、光分散要素は、回折光学要素を備える、側面26に記載の導波管。
【0168】
第35の側面では、回折光学要素は、格子、ホログラム、または切替可能な回折光学要素を備える、側面34に記載の導波管。
【0169】
第36の側面では、第1の導波管であって、第1の導波管は、第1の波長における光を光分散要素の第1の層の中に結合するように構成されている内部結合光学要素の第1の層であって、光分散要素は、波長選択的領域を備える、内部結合光学要素の第1の層と、内部結合された光を内部結合光学要素の第1の層から受信し、第1の波長にない内部結合された光を第1の波長における内部結合された光に対して減衰させるように構成されている波長選択的領域の第1の層であって、光分散要素の第1の層は、第1の波長における内部結合された光を波長選択的領域の第1の層から外部結合するように構成されている、波長選択的領域の第1の層と、第1の波長における内部結合された光を光分散要素の第1の層から受信し、内部結合された光を第1の導波管から外部結合するように構成されている外部結合光学要素の第1の層とを備える、第1の導波管と、第2の導波管であって、第2の導波管は、第2の波長における光を光分散要素の第2の層の中に結合するように構成されている内部結合光学要素の第2の層であって、第2の波長は、第1の波長と異なる、内部結合光学要素の第2の層と、内部結合された光を内部結合光学要素の第2の層から受信し、第2の波長にない内部結合された光を第2の波長における内部結合された光に対して減衰させるように構成されている波長選択的領域の第2の層であって、光分散要素の第2の層は、第2の波長における内部結合された光を波長選択的領域の第2の層から外部結合するように構成されている、波長選択的領域の第2の層と、第2の波長における内部結合された光を光分散要素の第2の層から受信し、内部結合された光を第2の導波管から外部結合するように構成されている外部結合光学要素の第2の層とを備える、第2の導波管とを備える、スタックされた導波管アセンブリ。
【0170】
第37の側面では、波長選択的領域の第1の層は、第1のカラーフィルタを備え、波長選択的領域の第2の層は、第2のカラーフィルタを備え、第1のカラーフィルタは、第2の波長における光を減衰させるように構成されており、第2のカラーフィルタは、第1の波長における光を減衰させるように構成されている、側面36に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0171】
第38の側面では、第1のカラーフィルタまたは第2のカラーフィルタは、染料、着色剤、色素、立体光学フィルタ、またはダイクロイックフィルタを備える、側面37に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0172】
第39の側面では、波長選択的領域の第1の層は、第1の電子的に切替可能な領域を備え、波長選択的領域の第2の層は、第2の電子的に切替可能な領域を備える、側面36に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0173】
第40の側面では、第1の電子的に切替可能な領域および第2の電子的に切替可能な領域を電子的に制御し、スタックされた導波管アセンブリ内の光を変調するように構成されている、コントローラをさらに備える、側面39に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0174】
第41の側面では、コントローラは、第1の電子的に切替可能な領域を切り替え、光分散要素の第1の層内の光を変調し、第2の電子的に切替可能な領域を切り替え、光分散要素の第2の層内の光を変調しないように構成されている、側面40に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0175】
第42の側面では、コントローラは、第1の電子的に切替可能な領域および第2の電子的に切替可能な領域を電子的に制御し、内部結合された光を操向し、視野を拡張させるように構成されている、側面40に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0176】
第43の側面では、波長選択的領域の第1の層は、第1の波長にない光の屈折率を改変するように構成されている、または波長選択的領域の第2の層は、第2の波長にない光の屈折率を改変するように構成されている、側面36に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0177】
第44の側面では、波長選択的領域の第1の層または第2の層は、偏光器を備える、側面36に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0178】
第45の側面では、第1の波長は、色の第1の下位色と関連付けられ、第2の波長は、色の第2の下位色と関連付けられ、第2の下位色は、第1の下位色と異なる、側面36に記載のスタックされた導波管アセンブリ。
【0179】
第46の側面では、第1の複数の導波管を備える第1の導波管スタックであって、第1の複数の導波管は、色の第1の下位色における光を伝搬するように構成されている第1の導波管を備える、第1の導波管スタックと、第2の複数の導波管を備える第2の導波管スタックであって、第2の複数の導波管は、第1の下位色と異なる色の第2の下位色における光を伝搬するように構成されている第2の導波管を備える、第2の導波管スタックと、光を第1の導波管スタックおよび第2の導波管スタックの中に内部結合するように構成されている内部結合光学システムであって、内部結合光学システムは、第1の下位色における光を第1の導波管の中に結合するように構成されている第1の内部結合光学要素と、第2の下位色における光を第2の導波管の中に結合するように構成されている第2の内部結合部分とを備える、内部結合光学システムとを備える、ディスプレイ。
【0180】
第47の側面では、第1の導波管スタックは、光を第1の導波管スタックから外部結合するように構成されている、外部結合光学要素を備える、側面46に記載のディスプレイ。
【0181】
第48の側面では、内部結合光学要素は、回折光学要素を備える、側面47に記載のディスプレイ。
【0182】
第49の側面では、回折光学要素は、ホログラムを備える、側面48に記載のディスプレイ。
【0183】
第50の側面では、導波管アセンブリはさらに、予備的光フィルタシステムを備える、側面46に記載のディスプレイ。
【0184】
第51の側面では、予備的光フィルタシステムは、格子を備える、側面50に記載のディスプレイ。
【0185】
第52の側面では、第1の内部結合光学要素は、第1の下位色のピーク波長と120nm未満異なるピーク波長を有する光を伝送するように構成されている、側面46に記載のディスプレイ。
【0186】
第53の側面では、第1の内部結合光学要素は、約5〜55nmを上回らない波長分布の幅を有する光を伝送するように構成されている、側面46に記載のディスプレイ。
【0187】
第54の側面では、第1の内部結合光学要素は、約220nmを上回らない波長分布プロファイルの幅を有する光を伝送するように構成されている、側面46に記載のディスプレイ。
【0188】
第55の側面では、色の複数の下位色における光を放出する光源と、第1の波長の第1の色および第2の波長の第1の色における光を内部結合するように構成されている第1の導波管スタックであって、第1の導波管スタックは、第1の複数の導波管であって、色の第1の下位色における光を伝搬するように構成されている第1の導波管を備える第1の複数の導波管と、第2の複数の導波管であって、第1の下位色と異なる色の第2の下位色における光を伝搬するように構成されている第2の導波管を備える第2の複数の導波管と、光を第1の導波管スタックおよび第2の導波管スタックの中に内部結合するように構成されている内部結合光学システムとを備える、第1の導波管スタックとを備える、導波管アセンブリ。
【0189】
第56の側面では、第1および第2の下位色における光を受信するように構成されている第1の導波管スタックであって、第1および第2の下位色は、同一色の下位色ではなく、第1の導波管スタックは、第1の下位色における光を内部結合するように構成されている第1の格子システムを備える第1の導波管と、第2の格子システムを備える第2の導波管であって、第2の導波管は、第2の下位色における光を内部結合するように構成されている第2の導波管とを備える、第1の導波管スタックと、第3および第4の下位色における光を受信するように構成されている第2の導波管スタックであって、第3および第4の下位色は、同一色の下位色ではなく、第2の導波管スタックは、第3の下位色における光を内部結合するように構成されている第3の格子システムを備える第3の導波管と、第4の格子システムを備える第4の導波管であって、第4の導波管は、第4の下位色における光を内部結合するように構成されている、第4の導波管とを備える、第2の導波管スタックとを備える、導波管アセンブリ。
【0190】
第57の側面では、第1の導波管スタックは、内部結合光学要素を備える、側面56に記載の導波管アセンブリ。
【0191】
第58の側面では、光分散要素は、回折光学要素を備える、側面57に記載の導波管アセンブリ。
【0192】
第59の側面では、回折光学要素は、格子を備える、側面58に記載の導波管アセンブリ。
【0193】
第60側面では、導波管アセンブリはさらに、反射光学要素を備える、予備的光フィルタシステムを備える、側面46−59のいずれかに記載の導波管アセンブリ。
【0194】
第61の側面では、第1の波長における複数の下位色および第2の波長における複数の下位色を放出する光源と、第1の波長の第1の下位色および第2の波長の第1の下位色における光を内部結合するように構成されている第1の導波管スタックであって、第1の導波管スタックは、第1の波長の第1の下位色における光を内部結合するように構成されている第1の導波管と、第1の波長の第2の下位色における光を内部結合するように構成されている第2の導波管とを備える、第1の導波管スタックと、第1の波長の第2の下位色および第2の波長の第2の下位色における光を内部結合するように構成されている第2の導波管スタックであって、第2の導波管スタックは、第1の波長の第2の下位色における光を内部結合するように構成されている第3の導波管と、第2の波長の第2の下位色における光を内部結合するように構成されている第4の導波管とを備える、第2の導波管スタックとを備える、波長多重化アセンブリ。
【0195】
第62の側面では、第1の導波管、第2の導波管、第3の導波管、または第4の導波管は、内部結合光学要素、光分散要素、または外部結合光学要素を備える、側面61に記載の波長多重化アセンブリ。
【0196】
第63の側面では、内部結合光学要素、光分散要素、または外部結合光学要素は、回折光学要素を備える、側面62に記載の波長多重化アセンブリ。
【0197】
第64の側面では、回折光学要素は、切替可能な回折光学要素を備える、側面63に記載の波長多重化アセンブリ。
【0198】
第65の側面では、導波管アセンブリはさらに、屈折光学要素を備える、予備的光フィルタシステムを備える、側面64に記載の波長多重化アセンブリ。
結論
【0199】
本明細書に説明される、および/または添付される図に描写されるプロセス、方法、およびアルゴリズムはそれぞれ、具体的かつ特定のコンピュータ命令を実行するように構成される、1つ以上の物理的コンピューティングシステム、ハードウェアコンピュータプロセッサ、特定用途向け回路、および/または電子ハードウェアによって実行される、コードモジュールにおいて具現化され、それによって完全または部分的に自動化され得る。例えば、コンピューティングシステムは、具体的コンピュータ命令とともにプログラムされた汎用コンピュータ(例えば、サーバ)または専用コンピュータ、専用回路等を含むことができる。コードモジュールは、実行可能プログラムにコンパイルおよびリンクされる、動的リンクライブラリ内にインストールされ得る、または解釈されるプログラミング言語において書き込まれ得る。いくつかの実装では、特定の動作および方法が、所与の機能に特有の回路によって実施され得る。
【0200】
さらに、本開示の機能性のある実装は、十分に数学的、コンピュータ的、または技術的に複雑であるため、(適切な特殊化された実行可能命令を利用する)特定用途向けハードウェアまたは1つ以上の物理的コンピューティングデバイスは、例えば、関与する計算の量または複雑性に起因して、または結果を実質的にリアルタイムで提供するために、機能性を実施する必要があり得る。例えば、ビデオは、多くのフレームを含み、各フレームは、数百万のピクセルを有し得、具体的にプログラムされたコンピュータハードウェアは、商業的に妥当な時間量において所望の画像処理タスクまたは用途を提供するようにビデオデータを処理する必要がある。別の実施例として、眼追跡計算およびリアルタイムで適切な眼−姿勢−依存ディスプレイ較正のアプリケーションは、典型的には、具体的コンピュータ実行可能命令でプログラムされるアプリケーション特有のハードウェアまたは物理コンピューティングデバイスによって実施される。
【0201】
コードモジュールまたは任意のタイプのデータは、ハードドライブ、ソリッドステートメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、光学ディスク、揮発性または不揮発性記憶装置、同一物の組み合わせ、および/または同等物を含む、物理的コンピュータ記憶装置等の任意のタイプの非一過性コンピュータ可読媒体上に記憶され得る。本方法およびモジュール(またはデータ)はまた、無線ベースおよび有線/ケーブルベースの媒体を含む、種々のコンピュータ可読伝送媒体上で生成されたデータ信号として(例えば、搬送波または他のアナログまたはデジタル伝搬信号の一部として)伝送され得、種々の形態(例えば、単一または多重化アナログ信号の一部として、または複数の離散デジタルパケットまたはフレームとして)をとり得る。開示されるプロセスまたはプロセスステップの結果は、任意のタイプの非一過性有形コンピュータ記憶装置内に持続的または別様に記憶され得る、またはコンピュータ可読伝送媒体を介して通信され得る。
【0202】
本明細書に説明される、および/または添付される図に描写されるフロー図における任意のプロセス、ブロック、状態、ステップ、または機能性は、プロセスにおいて具体的機能(例えば、論理または算術)またはステップを実装するための1つ以上の実行可能命令を含む、コードモジュール、セグメント、またはコードの一部を潜在的に表すものとして理解されたい。種々のプロセス、ブロック、状態、ステップ、または機能性は、組み合わせられる、再配列される、追加される、削除される、修正される、または別様に本明細書に提供される例証的実施例から変更されることができる。いくつかの実施形態では、付加的または異なるコンピューティングシステムまたはコードモジュールが、本明細書に説明される機能性のいくつかまたは全てを実施し得る。本明細書に説明される方法およびプロセスはまた、任意の特定のシーケンスに限定されず、それに関連するブロック、ステップ、または状態は、適切な他のシーケンスで、例えば、連続して、並行して、またはある他の様式で実施されることができる。タスクまたはイベントが、開示される例示的実施形態に追加される、またはそれから除去され得る。さらに、本明細書に説明される実装における種々のシステムコンポーネントの分離は、例証を目的とし、全ての実装においてそのような分離を要求するものとして理解されるべきではない。説明されるプログラムコンポーネント、方法、およびシステムは、概して、単一のコンピュータ製品においてともに統合される、または複数のコンピュータ製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。多くの実装変形例が、可能である。
【0203】
本プロセス、方法、およびシステムは、ネットワーク(または分散)コンピューティング環境において実装され得る。ネットワーク環境は、企業全体コンピュータネットワーク、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、クラウドコンピューティングネットワーク、クラウドソースコンピューティングネットワーク、インターネット、およびワールドワイドウェブを含む。ネットワークは、有線または無線ネットワークまたは任意の他のタイプの通信ネットワークであり得る。
【0204】
本開示のシステムおよび方法は、それぞれ、いくつかの革新的側面を有し、そのうちのいかなるものも、本明細書に開示される望ましい属性に単独で関与しない、またはそのために要求されない。上記に説明される種々の特徴およびプロセスは、相互に独立して使用され得る、または種々の方法で組み合わせられ得る。全ての可能な組み合わせおよび副次的組み合わせが、本開示の範囲内に該当することが意図される。本開示に説明される実装の種々の修正が、当業者に容易に明白であり得、本明細書に定義される一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他の実装に適用され得る。したがって、請求項は、本明細書に示される実装に限定されることを意図されず、本明細書に開示される本開示、原理、および新規の特徴と一貫する最も広い範囲を与えられるべきである。
【0205】
別個の実装の文脈において本明細書に説明されるある特徴はまた、単一の実装における組み合わせにおいて実装されることができる。逆に、単一の実装の文脈において説明される種々の特徴もまた、複数の実装において別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されることができる。さらに、特徴がある組み合わせにおいて作用するものとして上記に説明され、さらに、そのようなものとして最初に請求され得るが、請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、いくつかの場合では、組み合わせから削除されることができ、請求される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。いかなる単一の特徴または特徴のグループも、あらゆる実施形態に必要または必須ではない。
【0206】
とりわけ、「〜できる(can)」、「〜し得る(could)」、「〜し得る(might)」、「〜し得る(may)」、「例えば(e.g.)」、および同等物等、本明細書で使用される条件文は、別様に具体的に記載されない限り、または使用されるような文脈内で別様に理解されない限り、概して、ある実施形態がある特徴、要素、および/またはステップを含む一方、他の実施形態がそれらを含まないことを伝えることが意図される。したがって、そのような条件文は、概して、特徴、要素、および/またはステップが、1つ以上の実施形態に対していかようにも要求されること、または1つ以上の実施形態が、著者の入力または促しの有無を問わず、これらの特徴、要素、および/またはステップが任意の特定の実施形態において含まれる、または実施されるべきかどうかを決定するための論理を必然的に含むことを示唆することを意図されない。用語「〜を備える」、「〜を含む」、「〜を有する」、および同等物は、同義語であり、非限定的方式で包括的に使用され、付加的要素、特徴、行為、動作等を除外しない。また、用語「または」は、その包括的意味において使用され(およびその排他的意味において使用されず)、したがって、例えば、要素のリストを接続するために使用されると、用語「または」は、リスト内の要素のうちの1つ、いくつか、または全てを意味する。加えて、本願および添付される請求項で使用されるような冠詞「a」、「an」、および「the」は、別様に規定されない限り、「1つ以上の」または「少なくとも1つ」を意味するように解釈されるべきである。
【0207】
本明細書で使用されるように、項目のリスト「〜のうちの少なくとも1つ」を指す語句は、単一の要素を含む、それらの項目の任意の組み合わせを指す。ある実施例として、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」は、A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、およびA、B、およびCを網羅することが意図される。語句「X、Y、およびZのうちの少なくとも1つ」等の接続文は、別様に具体的に記載されない限り、概して、項目、用語等がX、Y、またはZのうちの少なくとも1つであり得ることを伝えるために使用されるような文脈で別様に理解される。したがって、そのような接続文は、概して、ある実施形態が、Xのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、およびZのうちの少なくとも1つがそれぞれ存在するように要求することを示唆することを意図されない。
【0208】
同様に、動作は、特定の順序で図面に描写され得るが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で、または連続的順序で実施されること、または全ての図示される動作が実施されることの必要はないと認識されるべきである。さらに、図面は、フローチャートの形態で1つ以上の例示的プロセスを図式的に描写し得る。しかしながら、描写されない他の動作も、図式的に図示される例示的方法およびプロセス内に組み込まれることができる。例えば、1つ以上の付加的動作が、図示される動作のいずれかの前に、その後に、それと同時に、またはその間に実施されることができる。加えて、動作は、他の実装において再配列される、または再順序付けられ得る。ある状況では、マルチタスクおよび並列処理が、有利であり得る。さらに、上記に説明される実装における種々のシステムコンポーネントの分離は、全ての実装におけるそのような分離を要求するものとして理解されるべきではなく、説明されるプログラムコンポーネントおよびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品においてともに統合される、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。加えて、他の実装も、以下の請求項の範囲内である。いくつかの場合では、請求項に列挙されるアクションは、異なる順序で実施され、依然として、望ましい結果を達成することができる。