特表2019-525045(P2019-525045A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2019-5250453D立体効果標識、その製造方法、滑り止め包装組立体、及びステッカー
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-525045(P2019-525045A)
(43)【公表日】2019年9月5日
(54)【発明の名称】3D立体効果標識、その製造方法、滑り止め包装組立体、及びステッカー
(51)【国際特許分類】
   E01F 9/512 20160101AFI20190809BHJP
   E01F 9/00 20160101ALI20190809BHJP
   G09F 19/12 20060101ALI20190809BHJP
   G09F 3/00 20060101ALI20190809BHJP
【FI】
   E01F9/512
   E01F9/00
   G09F19/12 Z
   G09F3/00 S
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-524003(P2019-524003)
(86)(22)【出願日】2017年3月29日
(85)【翻訳文提出日】2019年2月25日
(86)【国際出願番号】KR2017003387
(87)【国際公開番号】WO2018012712
(87)【国際公開日】20180118
(31)【優先権主張番号】10-2016-0089064
(32)【優先日】2016年7月14日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA
(71)【出願人】
【識別番号】519012781
【氏名又は名称】シージーエス コリア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】イ,ウンオク
(72)【発明者】
【氏名】シム,ドゥソプ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジヒョン
【テーマコード(参考)】
2D064
【Fターム(参考)】
2D064BA01
2D064EA02
(57)【要約】
本発明は、知覚者に図形または文字で特定情報を提供する標識に係り、前記目的を達成するための本発明の3D立体効果標識の製造方法は、特定情報を持つ図形または文字をデザインする段階。一つ以上の消失点を備えて前記図形または文字に量感を与える段階、前記量感が与えられた図形または文字が基準距離に位置する知覚者の目に映る投影の高さを設定する段階、前記投影の高さに対応して前記量感が与えられた図形または文字の印刷の長さを設定する段階、前記量感が与えられた図形または文字の印刷の幅を設定する段階、前記印刷の長さ及び前記印刷の幅に対応するように前記量感が与えられた図形または文字の道と幅を比例的に調整する段階を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定情報を持つ図形または文字をデザインする段階;
一つ以上の消失点を備えて前記図形または文字に量感を与える段階;
前記量感が与えられた図形または文字が基準距離に位置する知覚者の目に映る投影の高さを設定する段階;
前記投影の高さに対応して前記量感が与えられた図形または文字の印刷の長さを設定する段階;
前記量感が与えられた図形または文字の印刷の幅を設定する段階;及び
前記印刷の長さ及び前記印刷の幅に対応するように前記量感が与えられた図形または文字の長さと幅を比例的に調整する段階;
を含む3D立体効果標識の製造方法。
【請求項2】
前記3D立体効果標識は、前記知覚者の視線の斜線に備えられ、前記消失点は、前記斜線に対して両側に一つずつ備えられる請求項1に記載の3D立体効果標識の製造方法。
【請求項3】
前記図形または文字に与えられた前記量感は、色彩遠近を備えることを特徴とする請求項1に記載の3D立体効果標識の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載の3D立体効果標識の製造方法によって製造された3D立体効果標識。
【請求項5】
請求項4に記載の3D立体効果標識を備える滑り止め包装組立体。
【請求項6】
請求項4に記載の3D立体効果標識を備えるステッカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、知覚者に特定情報を提供する標識に係り、より詳しくは、知覚者の目に立体的に映って視認性が向上される3D立体効果標識に関する。
【背景技術】
【0002】
道路には多くの情報が備えられている。このような情報は、知覚者に特定情報を案内したり、警告を提供して行為を促す役目をする。一般に、標識は指示内容を知覚者に明確に読ませるために、道路と垂直して設けられる。
【0003】
しかし、標識を立てにくい環境として余裕空間が足りないトンネル区間、狭い通路、高速道路の防音壁設置区間などに道路と垂直に標識を設けるためには、余った空間を作らなければならないので、別途の工事費用が追加される。
【0004】
それだけでなく、道路に備えられた突出された物体は、動く自動車や知覚者にとって衝突の危険がある要素であるため、道路には最大限に突出された物体を設けないことが好ましい。
【0005】
前記のように、空間的問題、衝突の危険等で標識を立てにくい環境では、やむを得なく知覚者の視線範囲から脱する区域に標識を設けることになるし、これによって知覚者に容易に認識されない。
【0006】
したがって、このような問題点を解決するために、標識が設けられるために必要な空間を最小化して、工事費を節減しながらも視認性を高めるための方法が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するために案出された発明であって、
知覚者の目に3次元立体で映って、視認性の高い3D立体効果標識を提供するためである。
【0008】
また、狭い道路で突出される構造物を無くすことによって、安全な3D立体効果標識を提供するためである。
【0009】
また、狭い道路で突出される構造物の突出部の高さを最小化することによって、安全な3D立体効果標識を提供するためである。
【0010】
また、3D立体効果標識の製造方法を提供するためである。
【0011】
また、3D立体効果標識が備えられた滑り止め包装組立体を提供するためである。
【0012】
また、3D立体効果標識が備えられたステッカーを提供するためである。
【0013】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていない別の課題は以下の記載から当業者に明確に理解される。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するための本発明の3D立体効果標識の製造方法は、特定情報を持つ図形または文字をデザインする段階。一つ以上の消失点を備えて前記図形または文字に量感(volume)を与える段階、前記量感が与えられた図形または文字が基準距離に位置する知覚者の目に映る投影の高さを設定する段階、前記投影の高さに対応して前記量感が与えられた図形または文字の印刷の長さを設定する段階、前記量感が与えられた図形または文字の印刷の幅を設定する段階、前記印刷の長さ及び前記印刷の幅に対応するように前記量感が与えられた図形または文字の長さと幅を比例的に調整する段階を含む。
【0015】
そして、前記3D立体効果標識は、前記知覚者の視線の斜線に備えられ、前記消失点は前記斜線に対して両側に一つずつ備えられる。
【0016】
そして、図形または文字に与えられた前記量感は色彩遠近を備える。
【0017】
そして、前記3D立体効果標識の製造方法に3D立体効果標識が製造されてもよい。
【0018】
そして、滑り止め包装組立体は、前記3D立体効果標識を備えてもよい。
【0019】
そして、ステッカーは前記3D立体効果標識を備えてもよい。
【発明の効果】
【0020】
前記課題を解決するための本発明の製造方法と、これを通して製造された3D立体効果標識は、次のような効果がある。
【0021】
第一、知覚者の目には、道路に垂直に突出された形態で立体的に映って視認性が高い。
【0022】
第二、余裕空間の狭い道路で突出される構造物を無くし、衝突の危険を無くすことによって通行が安全になる。
【0023】
第三、美術館またはカフェの入口のように、流動人口が多い区域に備えて通行する知覚者の興味を引き起こし、警戒心を抱かせることができる。
【0024】
本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていない別の効果は、請求範囲の記載から当業者に明確に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第1実施例による3D立体効果標識100の視覚的効果を示す図面;
図2】本発明の第1実施例による3D立体効果標識100に進入する知覚者10と、標識100との距離による印刷の幅Sと印刷の長さYの関係を説明するための図面;
図3】本発明の第1実施例による3D立体効果標識100に進入する知覚者10と、標識100との距離による印刷の幅Sと印刷の長さYの関係を説明するための図面;
図4】本発明の第1実施例による3D立体効果標識100の例示を図示した平面図;
図5】本発明の第2実施例による標識200が知覚者の目に映った模様を示す図面;
図6】本発明の第2実施例による3D立体効果標識200の印刷例を図示した平面図;
図7】本発明の第3実施例による標識300の知覚者30の目に映った模様を示す図面;
図8】本発明の第3実施例による3D立体効果標識300の印刷例を図示した平面図;
図9】本発明の第4実施例による標識400の知覚者40の目に映った模様を示す図面
図10】本発明の第4実施例による3D立体効果標識400の投影の高さEを説明するための図面;
図11】本発明の第4実施例による3D立体効果標識400の印刷例を図示した平面図;
図12】本発明の第5実施例による3D立体効果標識500を利用した選挙ポスターを図示した図面;
図13】本発明の第6実施例による3D立体効果標識600を利用した看板ポスターを図示した図面;
図14】本発明の実施例による3D立体効果標識を製造する方法を示すフローチャート;
図15】本発明の第1実施例による3D立体効果標識を備える滑り止め包装組立体500を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の目的が具体的に実現できる本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照して説明する。本実施例を説明するにあたり、同一構成に対しては同一名称及び同一符号が使われ、これによる付加的説明は省略する。
【0027】
図1を参照して本発明の第1実施例による3D立体効果標識100の視覚的効果を説明すると、次のとおりである。
【0028】
本発明の第1実施例による3D立体効果標識100は、道路の表面、道路区間の壁体、トンネル区間の天井などに備えられ、標識100が備えられた区間の道路に進入する知覚者(10;運転者)に図形または文字で特定情報を提供する。特定情報とは、道路名、主要拠点の車に案内などの各種案内文句または過速警告、居眠り運転注意警告、安全距離確保警告、禁煙標識のような警告になることができるし、ポスターで選挙時に提供される選挙人に対する情報になることがある。
【0029】
本発明の第1実施例による3D立体効果標識100を製造するために、特定情報を持つ文字101をデザインする段階を含む。第1実施例による特定情報は文字101であるが、特定情報は文字101ではない図形になってもよい(図5の第2実施例参照)。デザインされた文字101は、知覚者10の目に映る形象であって、実際印刷する文字の形象(105、図4参照)は、以下で説明する仮想のグリッド110に比例するように調整された形象である。
【0030】
そして、文字101に量感102を与える。量感101は、デザインされた文字101が平面的形象の2Dではなく、体積を持つ塊の3D形象と感じられるようにする。
【0031】
量感102を与えるために特定位置に消失点vpを設定する。美術及び建築施設物の鳥瞰図などでよく2次元平面に3次元を表現するために透視図法を使うが、1点、2点、3点、それ以上の消失点を利用している。本発明の第1実施例では消失点vpを一つで表現し、発明の実施例によって消失点は二つ以上であってもよい(図7の第3実施例参照)。
【0032】
設定された消失点vpを利用して文字101に量感102を与える。本発明の第1実施例は一つの消失点vpが備えられるので、1点透視を適用する。量感102は、3D立体効果標識100に立体感を与えることで視認性を高めることができる。また、知覚者10が標識100が立体的に突出されていると認知するので、道路に設けられる場合、ドライバーである知覚者10が運転中の車両の速度を減少する効果がある。
【0033】
図形または文字に与えられた量感102は、色彩遠近をさらに備える。色彩遠近は、消失点vpに近くなるほど彩度が低くなる。色彩遠近は、量感102にさらに立体感を与えて視認性を高める効果がある。
【0034】
そして、知覚者の目が位置する高さAで、知覚者の目に映る標識の最上端地点H1から最下端地点L1に至る投影の高さBを設定する。投影の高さBは、本発明の第1実施例では、標識の最上端地点H1から最下端地点L1までの高さであるが、もし、標識が側壁に備えられれば、投影の高さBは標識の一側から他側に至る距離を意味する。
【0035】
図2をさらに参照して説明する。一般に、乗用車の運転席に着席した知覚者の目の高さA、及び標識100から知覚者までの基準距離Xを利用して、数式(1)の三角形の相似条件にしたがって、適正投影高さBに対応する投影の高さBで投影されるための実際の印刷の長さYを得られる。実際の印刷の長さYは、仮想のグリッド110の近い辺から遠い辺の離間距離を意味する。
【0036】
X:A=Y:B (1)
投影の高さBを0.39m、乗用車に乗った知覚者の目の高さAを1.3mと仮定し、X値を15m、20m、25m、30mと整理してみると、以下の表1のとおりである。
【0037】
【表1】
投影の高さBを0.39m、道路を歩く知覚者の目の高さAを1.6mと仮定し、X値を15m、20m、25m、30mと整理して見ると、以下の表2のとおりである。
【0038】
【表2】
そして、垂直に立っているかのように見せるための錯視効果印刷の幅Sを図3を参照して説明すれば、数式(2)によって求められる。
【0039】
tan(θ/2)=(S/2)/X
*tan(θ/2)=S/2 (2)
すなわち、Xが大きいほどSも大きくならなければならない。そして、数式(3)を通してAが1.3mである時、近い辺の印刷の幅S1を10cmと仮定して遠い辺の印刷の幅S2を計算すると、表3のとおりである。近い辺は文字または図形が備えられる仮想のグリッド110から知覚者と近い方の辺であり、遠い辺は知覚者から遠い方の辺である。
【0040】
X−Y:S1=X:S2 (3)
【0041】
【表3】
表3のように、Y値に構わず、全ての場合が14.2285cmと同一である。よって、同じ広さに見える文字または図形の近い辺に対する遠い辺の長さは、知覚者と標識の間の距離と関係ないことが分かるし、10cm対比14.2285cmであるため、1.4285倍となる。つまり、垂直に見せるためには、近い辺に対して遠い辺の長さが1.4285倍となると垂直に見える。
【0042】
そして、数式(3)を通してAが1.6mである時、近い辺の印刷の幅S1を10cmと仮定して遠い辺の印刷の幅S2を計算すれば、表4のとおりである。
【0043】
【表4】
S1とS2は、1.3223倍で逆台形が形成されれば、知覚者の目の高さが1.6mである時は、0.39m高さの3D立体効果が形成される。
【0044】
知覚者の目の高さAは、異なることがあるので、前記値によれば、A=1.3mの時1.4285倍、A=1.6mの時1.3223倍なので、知覚者の目の高さAによって遠い辺と近い辺の割合が異なるように形成される。しかし、知覚者の平均的目の高さに入ってくれば、完全な垂直立体文字または図形が錯視で見えなくても、ほぼ類似に認識される。
【0045】
仮想のグリッド110は逆台形からなる。仮想のグリッドがなす逆台形の高さは、印刷の長さY、長い辺は遠い辺、短い辺は近い辺になる。
【0046】
量感102が与えられてデザインされた文字101(児童保護区域の意味)は、仮想のグリッド110上に載せられ、仮想のグリッド110に対応するように印刷の長さYに合わせて比例して長さを長くし、印刷の幅S1、S2に合わせて比例して幅を広くしたり狭くする。仮想のグリッドに対応して修正されてデザインされた文字は、実際の印刷文字105(児童保護区域の意味)となる。
【0047】
図5及び図6を参照して、本発明の第2実施例を説明する。
【0048】
図5は、本発明の第2実施例による標識200が知覚者(図示せず)の目に投影された模様を示す図面である。知覚者の目に図5のように投影されるためには、図6の逆台形の仮想のグリッド210に対応して量感202を与えた、デザインされた図形201の長さと幅を比例して伸ばしたり縮めて修正する。
【0049】
図7及び図8を参照して本発明の第3実施例を説明する。
【0050】
図7は、本発明の第3実施例による標識300(児童保護区域の意味)が知覚者の目に投影された模様を示す図面である。標識300は、2つの消失点を有する。標識300は、知覚者30の斜線に備えられる。
【0051】
物体を斜めに見た時、つまり、斜線で見た時、その斜線の両側に消失点があって、最大3つの面が見える。回転区間などの道路では、知覚者の進行方向から見て道路は続いて斜線方向に進めるので、標識300は知覚者の斜線に備えられる。斜線に備えられた標識300に対し、その斜線に対して両側に2つの消失点vp1、vp2を備える。
【0052】
2つの消失点vp1、vp2を備えることによって、標識300は斜線で見たように、立体的に突出された錯視効果を見せるので、進行方向に対して方向性を感じることができるし、3次元的空間感が雄壮に感じられ、量感302によって与えられた遠近が感じられる立体感で視認性が高い。
【0053】
知覚者の目に図7のように投影されるためには、第1実施例での方法と同様、図8の逆台形の仮想のグリッド310(児童保護区域の意味)に対応して量感302を与えた、デザインされた図形301を修正する。
【0054】
図9ないし図11を参照して、本発明の第4実施例を説明する。
【0055】
図9は、本発明の第4実施例による標識400(テヘラン路の意味)が知覚者40の目に投影された模様を示す図面である。本発明の第4実施例による標識400は、トンネル41区間の天井表面に付着されて備えられる。
【0056】
3D立体効果標識400は、トンネルの天井区間、狭い道路、歩道橋の下部表面などに備えられることで別途余剰空間を必要としないので、工事費を節減し、垂直に突出された標識を備えないことにより、もっと広い道路空間を提供することができる。
【0057】
図10は、本発明の第4実施例による3D立体効果標識400の投影の高さEを説明するための図面である。図10を参照すれば、知覚者の目の高さA、トンネル41の高さT、知覚者と標識400の間の基準距離X、知覚者の目と標識400との間の距離L、標識400の遠い辺と知覚者の目が成す角度a、標識400の近い辺と知覚者の目が成す角度a+b、標識の印刷の長さYを示す。
【0058】
図10を通して、A、T、X、Yの関係を導き出すと、数式(4)のとおりである。
【0059】
【数1】
数式(4)から分かるように、印刷の長さYは、知覚者と標識との基準距離Xが長くなるにつれ、大きくならなければならない。
【0060】
印刷の幅は、本発明の第1実施例による印刷の幅を求める方法と同一である。
【0061】
本発明の第4実施例による標識400は、文字405(地名テヘラン路の意味)の上部が近い辺に備えられる。知覚者40より上部に備えられた標識400は、知覚者40が段々近付くほど遠い辺が下へ降りる。これは本発明の第1実施例による標識100の文字105の上部が遠い辺に備えられることと異なる。
【0062】
本発明の実施例による3D立体効果標識は、基準距離Xより遠い所に位置する知覚者40が標識を眺める時、標識が付着された表面に付いているものと認識され、知覚者40が基準距離Xで段々標識と近くなることにつれ、標識が徐々に垂直に突出する形態で認識される。そして、基準距離Xを通って標識にもっと近くなることによって、標識は再び付着された表面に付いているものと認識される。
【0063】
前記のように、3D立体効果標識は、知覚者の動きによって標識が徐々に垂直に突出され、動感に溢れたように動くものと感じられ、視認性を向上し、警戒心をもたらすことができる。また、突出される形態で投影される効果により、ドライバーの過速や眠気を防止する効果がある。
【0064】
図12は、本発明の第5実施例による3D立体効果標識500を利用した選挙ポスターを図示した図面である。図12のaは、選挙ポスターの正面図で、bは知覚者が位置した角度で知覚者の目に映る選挙ポスターを図示したものである。図12のように、選挙ポスターに適用され、知覚者が距離を通る時、記号または名前を立体的に見せて興味を集中させることができる。
【0065】
図13は、本発明の第6実施例による3D立体効果標識600を利用した看板ポスターを図示した図面である。図13のaは、看板ポスター(ペク内科医院の意味)が付着された建物の正面図で、bは知覚者の目に投影された建物の斜視図である。図13のように、建物の一面に看板ポスターを付着して一面の側面に知覚者が位置する時、知覚者の目に看板ポスターが立体的に見えるようにすることができる。
【0066】
前記3D立体効果標識を製造する方法をフローチャートで図示すれば、図14のとおりである。
【0067】
図14を参照すれば、伝達しようとする特定情報が内在された文字または図形をデザインし(S100)、デザインされた文字または図形に一つ以上の消失点を備えて透視図法にしたがって量感を与える(S110)。一つの消失点を備えると1点透視、二つの消失点を備えると2点透視、三つの消失点を備えると3点透視にしたがい、それ以上になる場合は、多点透視を適用する。
【0068】
量感付与段階で量感が与えられた文字または図形に色彩遠近を与える(S120)。色彩遠近は、消失点に近づくほど彩度が低くなることがある。または、消失点に近づくほど、淡くて曇ることである。または、赤色を文字または字の近くに、青色は消失点の近くに適用されてもよい。
【0069】
A、B、X値を設定し(S130)、YとS1、S2の比例値を導き出して(S140)、色彩遠近が与えられた文字または図形をS2値に対応するように幅を調整した後、S1値を比例して縮小(S150)する。そして、Y値に対応して文字または図形の印刷の長さを拡張または縮小(S160)する段階を通して本発明の実施例による3D立体効果標識が製造される。
【0070】
本発明の実施例による3D立体効果標識(児童保護区域の意味)は、備える滑り止め包装組立体に適用されてもよい。図15を参照すれば、本発明の第1実施例による3D立体効果標識100の上層部表面によって粗さを有する凹凸を形成し、滑り止め機能を有する。滑り止め包装組立体500は、道路に設けられるコンクリートブロック、ゴム材、タイル類などであってもよく、みぞ削り(grooving)またはスズめっき(tinning)によることもできるので、方法や材質に限定されることではない。
【0071】
本発明の実施例による3D立体効果標識は、接着剤を備えることでステッカーになってもよい。
【0072】
以上のように本発明による好ましい実施例を詳察してみたし、前述した実施例以外も本発明がその趣旨や範疇から脱することなく、他の特定形態で具体化されてもよい事実は、当該技術に通常の知識を有する者には自明なことである。よって、前述した実施例は、制限的なものではなく、例示的なものと思われなければならず、これによって、本発明は前述した説明に限定されずに添付の請求項の範疇及びその同等範囲内で変更されてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12(a)】
図12(b)】
図13(a)】
図13(b)】
図14
図15
【国際調査報告】