特表2019-526516(P2019-526516A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-526516(P2019-526516A)
(43)【公表日】2019年9月19日
(54)【発明の名称】ロービングパッケージ連結方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 49/00 20060101AFI20190823BHJP
【FI】
   B65H49/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-513315(P2019-513315)
(86)(22)【出願日】2017年6月19日
(85)【翻訳文提出日】2019年3月8日
(86)【国際出願番号】CN2017088994
(87)【国際公開番号】WO2018149068
(87)【国際公開日】20180823
(31)【優先権主張番号】201710077820.4
(32)【優先日】2017年2月14日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】517101366
【氏名又は名称】ジュシ グループ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】彭海▲堅▼
(72)【発明者】
【氏名】邵建松
【テーマコード(参考)】
3F109
【Fターム(参考)】
3F109BA09
3F109CA00
3F109CD08
(57)【要約】
複数のロービングパッケージを単層又は複数層で載置し、ロービングパッケージの全てを少なくとも1群のロービングパッケージに配分し、各群のロービングパッケージから2つのロービングパッケージを始端ロービングパッケージ(1)及び末端ロービングパッケージ(16)として選択し、各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージの全てを始端ロービングパッケージ(1)から末端ロービングパッケージ(16)まで順次に接続し、始端ロービングパッケージ(1)及び末端ロービングパッケージ(16)以外の他の各ロービングパッケージの内層糸又は外層糸を前のロービングパッケージの外層糸又は内層糸に接続するとともにその外層糸又は内層糸を次のロービングパッケージの内層糸又は外層糸に接続する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のロービングパッケージを単層又は複数層で載置し、ロービングパッケージの全てを少なくとも1群のロービングパッケージに配分し、各群のロービングパッケージから2つのロービングパッケージを始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージとして選択し、各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージの全てを始端ロービングパッケージから末端ロービングパッケージまで順次に接続し、各群のロービングパッケージのうち、始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージ以外の他の各ロービングパッケージの内層糸を前のロービングパッケージの外層糸に接続するとともにその外層糸を次のロービングパッケージの内層糸に接続し、又は、各群のロービングパッケージのうち、始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージ以外の他の各ロービングパッケージの外層糸を前のロービングパッケージの内層糸に接続するとともにその内層糸を次のロービングパッケージの外層糸に接続することを、含むことを特徴とするロービングパッケージ連結方法。
【請求項2】
各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージの全てを順次に接続する場合、同じ層において隣り合う位置の2つのロービングパッケージを順次に接続すること、及び/又は、異なる層において同じ列に位置する2つのロービングパッケージを接続することを含むことを特徴とする請求項1に記載のロービングパッケージ連結方法。
【請求項3】
1群のロービングパッケージにおける開始位置である始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージは、この群のロービングパッケージにおける任意の2つのロービングパッケージであることを特徴とする請求項1に記載のロービングパッケージ連結方法。
【請求項4】
ロービングパッケージを単層で載置する場合、各行のロービングパッケージの数が同じであり、又は各行のロービングパッケージの数が完全に同じではなく、各列のロービングパッケージの数が同じであり、又は各列のロービングパッケージの数が完全に同じではなく、
各群のロービングパッケージは、少なくとも1行のロービングパッケージを包含し、そのうち、1行以上を含むロービングパッケージ群は、順次に互いに接続する複数行のロービングパッケージを含み、又は、各群のロービングパッケージは、少なくとも1列のロービングパッケージを包含し、そのうち、1列以上を含むロービングパッケージ群は、順次に互いに接続する複数列のロービングパッケージを含むことを特徴とする請求項1に記載のロービングパッケージ連結方法。
【請求項5】
ロービングパッケージを複数層で載置する場合、各層のロービングパッケージの数が同じであり、又は各層のロービングパッケージの数が完全に同じではなく、各層のロービングパッケージの配列形態が同じであり、又は各層のロービングパッケージの配列形態が完全に同じではなく、
そのうち、各群のロービングパッケージは、同じ層に属する少なくとも1行のロービングパッケージを包含し、又は異なる層に属する少なくとも2行の上下に隣り合うロービングパッケージを包含し、又は、各群のロービングパッケージは、同じ層に属する少なくとも1行のロービングパッケージを包含し、又は異なる層に属する少なくとも2列の上下に隣り合うロービングパッケージを包含することを特徴とする請求項1に記載のロービングパッケージ連結方法。
【請求項6】
ロービングパッケージの全てが同一層に配置されている場合、ロービングパッケージの全ては、M(Mは、1より大きい整数である)行N(Nは、1より大きい整数である)列の矩形を構成し、ロービングパッケージの全ては、X(Xの値は、整数であり、(M*N)/2以下である)群に配分され、
ロービングパッケージの全てがY(Yは、1より大きい整数である)層に配置されている場合、各層のロービングパッケージは、それぞれM(Mは、1より大きい整数である)行N(Nは、1より大きい整数である)列の矩形を構成し、ロービングパッケージの全ては、X(Xの値は、整数であり、(M*N*Y)/2以下である)群に配分されていることを特徴とする請求項1に記載のロービングパッケージ連結方法。
【請求項7】
各群のロービングパッケージにおいて同一層に位置するロービングパッケージの全てを順次に接続する形態は、糸を蛇行状に引き回す接続形態、又は非規則に引き回す接続形態であることを特徴とする請求項1に記載のロービングパッケージ連結方法。
【請求項8】
1群のロービングパッケージが同一層に属する場合、この群のロービングパッケージがM(Mは、1より大きい整数である)行N(Nは、1より大きい整数である)列の矩形を構成し、Mが偶数である場合、第1行第1列におけるロービングパッケージは、始端ロービングパッケージであり、第M行第1列におけるロービングパッケージは、末端ロービングパッケージであり、Mが奇数である場合、第1行第1列におけるロービングパッケージは、始端ロービングパッケージであり、第M行第N列におけるロービングパッケージは、末端ロービングパッケージであることを特徴とする請求項1に記載のロービングパッケージ連結方法。
【請求項9】
1群のロービングパッケージが複数層に属する場合、各層は、少なくとも1つの層間接続用の層接続ロービングパッケージを包含し、層接続ロービングパッケージの内層糸は、所属層において順次に互いに接続するロービングパッケージの外層糸に接続され、かつその外層糸は、隣り合う層における層接続ロービングパッケージの内層糸に接続され、又は、層接続ロービングパッケージの外層糸は、所属層において直列接続するロービングパッケージの内層糸に接続され、かつその内層糸は、隣り合う層における層接続ロービングパッケージの外層糸に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のロービングパッケージ連結方法。
【請求項10】
各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージを順次に接続する場合、手動による連結、ノッタによる連結、粘着による接続等の形態の何れか1つ又は複数の組み合わせを採用していることを特徴とする請求項1に記載のロービングパッケージ連結方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロービングの連結接続方法に関し、特にロービングパッケージ連結方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ガラスファイバーロービングの生産中、通常、巻回工程が完了した後、ロービングパッケージは、搬送プレートチェーンにより搬送されて次の梱包工程に移される。通常、ガラスファイバーロービングパッケージの梱包形態には、複数ロービングパッケージのトレイ全体による梱包、及び個別ロービングパッケージを紙箱で囲む後のトレイ全体による梱包、という2種類がある。この2種類の梱包形態の共通点では、個別又は複数のロービングパッケージを連結して固定する必要がある。一般、ガラスファイバーロービングのロービングパッケージのトレイ全体による梱包とは、ロービングパッケージを3*3、3*4、4*4、4*5、又はそれに類似する組み合わせ形態にてトレイに積載し、各層のロービングパッケージを9、12、16、20などの数で配置するようになっている。図1(自動的にロービングパッケージを連結する)に示されるように、トレイ上の各ロービングパッケージは、個体形態で独立して配置されている。図1にAが示したのは、個別ロービングパッケージの内層糸であり、Bが示したのは、個別ロービングパッケージの外層糸である。従来技術では、トレイ全体による梱包の形態の大部分は、人工的に連結したり、エアスプライサで連結したりするものであり、個別ロービングパッケージの始端と末端とをエアスプライサで接続して連結し、つまり、個別ロービングパッケージのA個所の糸とB個所の糸とを連結し、通常の要求に応じて順次に積載している。このような個別ロービングパッケージの始端と末端とを連結する形態が一般的であり、主としてロービングパッケージの内層の脱落を防止するためのものであり、ロービングパッケージの配置位置を便利に整えることができる。ガラスファイバーロービングパッケージ製品を使用する下請け生産メーカーの一部にとって、使用時にトレイを搬出する必要もあり、ロービングパッケージを逐次に棚又は機器領域内に載置し、糸端の探索及び連結の作業を順次に良く行う。長期に亘ってこのように操作すると、生産効率の向上に影響し、人的コストを上昇させ、ひいては後に生産した完成品の不良率を増加する恐れがある。同時に、個別ロービングパッケージの使用時、このロービングパッケージの糸の長さが限られたものであるため、連続的に生産する中、人工による複数回の搬送、複数回の糸端の探索が必要となる。このままでいけば、手間と時間がかかり、工業化の実際の生産及び使用に不利となる。
【発明の概要】
【0003】
従来技術にある上記問題点について、本発明出願は、ガラスファイバーロービングの全長を長くし、現在の生産中、複数回の搬送、糸端の探索が必要となり、手間と時間がかかるという課題を解決し、生産効率を高めた複数ロービングパッケージの連結方法を提供している。
【0004】
本発明は、複数のロービングパッケージを単層又は複数層で載置し、ロービングパッケージの全てを少なくとも1群のロービングパッケージに配分し、各群のロービングパッケージから2つのロービングパッケージを始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージとして選択し、各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージの全てを始端ロービングパッケージから末端ロービングパッケージまで順次に接続し、各群のロービングパッケージのうち、始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージ以外の他の各ロービングパッケージの内層糸を前のロービングパッケージの外層糸に接続するとともにその外層糸を次のロービングパッケージの内層糸に接続し、又は、各群のロービングパッケージのうち、始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージ以外の他の各ロービングパッケージの外層糸を前のロービングパッケージの内層糸に接続するとともにその内層糸を次のロービングパッケージの外層糸に接続することを、含むロービングパッケージ連結方法を提供している。
【0005】
上記ロービングパッケージ連結方法は、さらに、各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージの全てを順次に接続する場合、同じ層において隣り合う位置の2つのロービングパッケージを順次に接続すること、及び/又は、異なる層において同じ列に位置する2つのロービングパッケージを接続することを含むという特徴を有している。
【0006】
上記ロービングパッケージ連結方法は、さらに、1群のロービングパッケージにおける開始位置である始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージは、この群のロービングパッケージにおける任意の2つのロービングパッケージであるという特徴を有している。
【0007】
上記ロービングパッケージ連結方法は、さらに、ロービングパッケージを単層で載置する場合、各行のロービングパッケージの数が同じであり、又は各行のロービングパッケージの数が完全に同じではなく、各列のロービングパッケージの数が同じであり、又は各列のロービングパッケージの数が完全に同じではなく、そのうち、1行以上を含むロービングパッケージ群は、順次に互いに接続する複数行のロービングパッケージを含み、又は各群のロービングパッケージは、少なくとも1列のロービングパッケージを包含し、そのうち、1列以上を含むロービングパッケージ群は、順次に互いに接続する複数列のロービングパッケージを含むという特徴を有している。
【0008】
上記ロービングパッケージ連結方法は、さらに、ロービングパッケージを複数層で載置する場合、各層のロービングパッケージの数が同じであり、又は各層のロービングパッケージの数が完全に同じではなく、各層のロービングパッケージの配列形態が同じであり、又は各層のロービングパッケージの配列形態が完全に同じではなく、そのうち、各群のロービングパッケージは、同じ層に属する少なくとも1行のロービングパッケージを包含し、又は異なる層に属する少なくとも2行の上下に隣り合うロービングパッケージを包含し、又は、各群のロービングパッケージは、同じ層に属する少なくとも1行のロービングパッケージを包含し、又は異なる層に属する少なくとも2列の上下に隣り合うロービングパッケージを包含する、という特徴を有している。
【0009】
上記ロービングパッケージ連結方法は、さらに、ロービングパッケージの全てが同一層に配置されている場合、ロービングパッケージの全ては、M(Mは、1より大きい整数である)行N(Nは、1より大きい整数である)列の矩形を構成し、ロービングパッケージの全ては、X(Xの値は、整数であり、(M*N)/2以下である)群に配分され、ロービングパッケージの全てがY(Yは、1より大きい整数である)層に配置されている場合、各層のロービングパッケージは、それぞれM(Mは、1より大きい整数である)行N(Nは、1より大きい整数である)列の矩形を構成し、ロービングパッケージの全ては、X(Xの値は、整数であり、(M*N*Y)/2以下である)群に配分されている、という特徴を有している。
【0010】
上記ロービングパッケージ連結方法は、さらに、各群のロービングパッケージにおいて同一層に位置するロービングパッケージの全てを順次に接続する形態は、ロービングを蛇行状に引き回す接続形態、又は非規則に引き回す接続形態である、という特徴を有している。
【0011】
上記ロービングパッケージ連結方法は、さらに、1群のロービングパッケージが同一層に属する場合、この群のロービングパッケージがM(Mは、1より大きい整数である)行N(Nは、1より大きい整数である)列の矩形を構成し、Mが偶数である場合、第1行第1列におけるロービングパッケージは、始端ロービングパッケージであり、第M行第1列におけるロービングパッケージは、末端ロービングパッケージであり、Mが奇数である場合、第1行第1列におけるロービングパッケージは、始端ロービングパッケージであり、第M行第N列におけるロービングパッケージは、末端ロービングパッケージである、という特徴を有している。
【0012】
上記ロービングパッケージ連結方法は、さらに、1群のロービングパッケージが複数層に属する場合、各層は、少なくとも1つの層間接続用の層接続ロービングパッケージを包含し、層接続ロービングパッケージの内層糸は、所属層において順次に互いに接続するロービングパッケージの外層糸に接続され、かつその外層糸は、隣り合う層における層接続ロービングパッケージの内層糸に接続され、又は、層接続ロービングパッケージの外層糸は、所属層において直列接続するロービングパッケージの内層糸に接続され、かつその内層糸は、隣り合う層における層接続ロービングパッケージの外層糸に接続されている、という特徴を有している。
【0013】
上記ロービングパッケージ連結方法は、さらに、各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージを順次に接続する場合、手動による連結、ノッタによる連結、粘着による接続等の形態の何れか1つ又は複数の組み合わせを採用している、という特徴を有している。
【0014】
複数のロービングパッケージを、単独で頭糸と尻糸とを自動的に連結してからトレイに載置する従来の梱包方法と比べて、本発明では、複数のロービングパッケージが、一対の糸端だけ又は少なくとも2対の糸端を有する連続的なガラスファイバー無撚ロービングに形成されるように、複数のロービングパッケージは、一定の連結方法で順次に接続されている。利用機関において手作業で連結したりロービングパッケージを搬送するための労力を節約するだけでなく、利用機関の現場でロービングパッケージを配置するクリールを節約することができ、さらに梱包方法技術を向上させている。トレイ全体のロービングは、実際の使用中、第1のロービングパッケージの内層糸端から最後の1つのロービングパッケージの外層糸端まで順調に連続的に使い切ってしまうことが可能となると、人力の消耗について、労力を増加したことがないものの、実際の使用中、利用機関の労力、機器及び効率等を節約できるため、実行可能な、産業実用に好適な技術案である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
ここで説明する図面は、本発明をさらに理解するためのものであり、本願の一部を構成している。本発明の模式的な実施例及びその説明は、本発明を解釈するものであり、本発明を不当に限定するものを構成していない。
【0016】
図1図1は、従来技術においてロービングパッケージがそれぞれ、単独で始端と末端とを自動的に連結する連結形態の模式図である
図2図2は、実施例における複数のロービングパッケージの連結方法のフローチャートである。
図3図3は、具体的な実施例1においてロービングパッケージが同一層のトレイに載置されて1群に配分された連結形態の模式図である。
図4図4は、具体的な実施例2においてロービングパッケージが同一層のトレイに載置されて2群に配分された連結形態の模式図である。
図5図5は、具体的な実施例3においてロービングパッケージが2層のトレイに載置されて1群に配分された連結形態の模式図である。
図6図6は、具体的な実施例4においてロービングパッケージが2層のトレイに載置されて2群に配分された連結形態の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明実施例の目的、技術案及びメリットをより明確にするために、以下、本発明の実施例における図面に基づいて、本発明の実施例における技術案を明確、完全に記述する。勿論、記述する実施例は、本発明の実施例の一部であり、実施例の全てではない。本発明の実施例に基づいて、進歩的な労力を費やしていない前提において、当業者が取得した他の実施例の全ては、本発明の請求の範囲に属する。説明すべき点では、矛盾が発生しない場合に、本願の実施例及び実施例における特徴が互いに任意に組み合わせ可能である。
【0018】
図2は、実施例におけるロービングパッケージ連結方法のフローチャートである。この方法は、複数のロービングパッケージを単層又は複数層で載置し、ロービングパッケージの全てを少なくとも1群のロービングパッケージに配分し、各群のロービングパッケージから2つのロービングパッケージを始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージとして選択し、各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージの全てを始端ロービングパッケージから末端ロービングパッケージまで順次に接続し、各群のロービングパッケージのうち、始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージ以外の他の各ロービングパッケージの内層糸を前のロービングパッケージの外層糸に接続するとともにその外層糸を次のロービングパッケージの内層糸に接続し、又は、各群のロービングパッケージのうち、始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージ以外の他の各ロービングパッケージの外層糸を前のロービングパッケージの内層糸に接続するとともにその内層糸を次のロービングパッケージの外層糸に接続することを、含む。
【0019】
そのうち、本発明では、ロービングパッケージの全ての数は、2以上である。各ロービングパッケージの各糸端の本数は、1本以上である。ロービングパッケージの全ては、X(Xの値は1以上である)群に配分されてもよい。各群のロービングパッケージ間の接続は独立し、異なる群同士のロービングパッケージは、ロービングが交差していない。各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージを順次に接続する場合、手動による連結、ノッタによる連結、粘着による接続等の形態の何れか1つ又は複数の組み合わせを採用している。
【0020】
各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージの全てを順次に接続する場合、同じ層において隣り合う位置の2つのロービングパッケージを順次に接続すること、及び/又は、異なる層において同じ列に位置する2つのロービングパッケージを接続する。
【0021】
1群のロービングパッケージにおける開始位置である始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージは、この群のロービングパッケージにおける任意の2つのロービングパッケージである。
【0022】
ロービングパッケージを単層で載置する場合、各行のロービングパッケージの数が同じであり、又は各行のロービングパッケージの数が完全に同じではなく、各列のロービングパッケージの数が同じであり、又は各列のロービングパッケージの数が完全に同じではない。適用中、典型的な載置形態としては、各行のロービングパッケージの数が同じであり、かつ各列のロービングパッケージの数が同じである。しかし、発明は、このような形態に限らず、異なる行のロービングパッケージの数が異なり、異なる列のロービングパッケージの数が異なる形態でもよい。ロービングパッケージの配列形態は、特に限定されるものではないが、矩形形態が挙げられる。典型的な配置形態としては、ロービングパッケージの全てが同一層に配置されている場合、ロービングパッケージの全ては、M(Mは、1より大きい整数である)行N(Nは、1より大きい整数である)列の矩形を構成し、ロービングパッケージの全ては、X(Xの値は、整数であり、(M*N)/2以下である)群に配分されている。
【0023】
単層で載置されたロービングパッケージを配分する場合、配分形態は、特に限定されるものではないが、各群のロービングパッケージは、少なくとも1行のロービングパッケージを包含し、そのうち、1行以上を含むロービングパッケージ群は、順次に互いに接続する複数行のロービングパッケージを含み、又は各群のロービングパッケージは、少なくとも1列のロービングパッケージを包含し、そのうち、1列以上を含むロービングパッケージ群は、順次に互いに接続する複数列のロービングパッケージを含むことが挙げられる。単層で載置されているロービングパッケージを配分する場合、各群のロービングパッケージに包含されているロービングパッケージの数は、同じでもよく、異なってもよい。
【0024】
例えば、ロービングパッケージの全ては、4行5列の矩形配列を構成し、単層で載置されているロービングパッケージを3群に配分している。第一群のロービングパッケージは、第1行のロービングパッケージを包含し、第2群のロービングパッケージは、第2、第3行のロービングパッケージを包含し、第3群のロービングパッケージは、第4行のロービングパッケージを包含する。
【0025】
ロービングパッケージを複数層で載置する場合、各層のロービングパッケージの数が同じであり、又は各層のロービングパッケージの数が完全に同じではなく、各層のロービングパッケージの配列形態が同じであり、又は各層のロービングパッケージの配列形態が完全に同じではない。適用中、典型的な載置形態としては、各層のロービングパッケージの数が同じであり、かつ各層のロービングパッケージの配列形態が同じである。しかし、発明は、このような形態に限らず、異なる行のロービングパッケージの数が異なり、異なる列のロービングパッケージの数が異なる形態でもよい。ロービングパッケージの配列形態は、特に限定されるものではないが、矩形形態が挙げられる。典型的な配置形態としては、ロービングパッケージの全てがY(Yは、1より大きい整数である)層に配置されている場合、各層のロービングパッケージは、それぞれM(Mは、1より大きい整数である)行N(Nは、1より大きい整数である)列の矩形を構成し、ロービングパッケージの全ては、X(Xの値は、整数であり、(M*N*Y)/2以下である)群に配分されている。
【0026】
複数層で載置されているロービングパッケージを配分する場合、各群のロービングパッケージは、同じ層に属する少なくとも1行のロービングパッケージを包含し、又は異なる層に属する少なくとも2行の上下に隣り合うロービングパッケージを包含し、又は、各群のロービングパッケージは、同じ層に属する少なくとも1行のロービングパッケージを包含し、又は異なる層に属する少なくとも2列の上下に隣り合うロービングパッケージを包含する。単層で載置されているロービングパッケージを配分する場合、各群のロービングパッケージに包含されているロービングパッケージの数が同じでもよく、異なってもよい。各群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージは、1層だけに存在してもよく、同時に複数層に存在してもよい。
【0027】
例えば、ロービングパッケージの全てを2層にし、各層には4行5列の矩形配列が含まれている。ロービングパッケージを3群に配分すると、第1群のロービングパッケージは、第1層と第2層とにおける第1行のロービングパッケージを包含する。第2群のロービングパッケージは、第1層と第2層とにおける第2、第3行のロービングパッケージを包含する。第3群のロービングパッケージは、第1層と第2層とにおける第4行のロービングパッケージを包含する。
【0028】
1群のロービングパッケージが複数層に属する場合、各層は、少なくとも1つの層間接続用の層接続ロービングパッケージを包含し、層接続ロービングパッケージの内層糸は、所属層において順次に互いに接続するロービングパッケージの外層糸に接続され、かつその外層糸は、隣り合う層における層接続ロービングパッケージの内層糸に接続され、又は、層接続ロービングパッケージの外層糸は、所属層において直列接続するロービングパッケージの内層糸に接続され、かつその内層糸は、隣り合う層における層接続ロービングパッケージの外層糸に接続されている。
【0029】
ロービングパッケージの全てを単層で載置しても、複数層で配置しても、各群のロービングパッケージにおいて同一層に位置するロービングパッケージの全てを順次に接続する形態は、糸を蛇行状に引き回す接続形態、又は非規則に引き回す接続形態である。順次に接続する形態で1群のロービングパッケージにおけるロービングパッケージの全てを直列接続するような各形状のロービング接続形態であれば、それぞれが本発明の請求範囲にある。
【0030】
典型の配置形態としては、1群のロービングパッケージが同一層に属する場合、この群のロービングパッケージがM(Mは、1より大きい整数である)行N(Nは、1より大きい整数である)列の矩形を構成し、Mが偶数である場合、第1行第1列におけるロービングパッケージは、始端ロービングパッケージであり、第M行第1列におけるロービングパッケージは、末端ロービングパッケージであり、Mが奇数である場合、第1行第1列におけるロービングパッケージは、始端ロービングパッケージであり、第M行第N列におけるロービングパッケージは、末端ロービングパッケージである。始端ロービングパッケージから末端ロービングパッケージまでの直列接続形態は、蛇行状に接続するものである。例えば、始端ロービングパッケージから末端ロービングパッケージまでの直列接続のうち、各行において第1列及び第N列の位置に位置しているロービングパッケージ以外に、各ロービングパッケージの内層糸は、この行において隣り合う一方のロービングパッケージの外層糸に接続され、かつその外層糸は、この行において隣り合う他方のロービングパッケージの内層糸に接続されている。第1列及び第N列のロービングパッケージのうち、始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージ以外のロービングパッケージの内層糸は、同じ行において隣り合う外層糸に接続され、かつその外層糸は、同じ列において隣り合う上の1行又は下の1行のロービングパッケージの内層糸に接続され、又は、第1列及び第N列のロービングパッケージのうち、始端ロービングパッケージ及び末端ロービングパッケージ以外のロービングパッケージの外層糸は、同じ行において隣り合うロービングパッケージの内層糸に接続され、かつその内層糸は、同じ列において隣り合う上の1行又は下の1行のロービングパッケージの外層糸に接続されている。
【0031】
以下、本発明について、4つの具体的な実施例を例として詳細に説明する。
【0032】
具体的な実施例1:
図3に示されるように、この具体的な実施例では、ロービングパッケージを同一層のトレイに載置するとともにロービングパッケージの全てを1群に配分し、ロービングパッケージの全てを直列接続した後、1本の頭糸と1本の尻糸を有するようになっている。
【0033】
ロービングパッケージの数は、合計16であり、ロービングパッケージ1乃至ロービングパッケージ16を含む。同一層のトレイでは、4行4列の配列形態とされている。ロービングパッケージ1は始端ロービングパッケージであり、ロービングパッケージ16は末端ロービングパッケージである。
【0034】
ロービングパッケージ1の外層糸は、ロービングパッケージ2の内層糸を接続するためのものである。ロービングパッケージ2の外層糸は、ロービングパッケージ3の内層糸を接続するためのものである。ロービングパッケージ3の外層糸は、ロービングパッケージ4の内層糸を接続するためのものである。ロービングパッケージ4の外層糸は、ロービングパッケージ5の内層糸を接続するためのものである。ロービングパッケージ5の外層糸は、ロービングパッケージ6の内層糸を接続するためのものである。以降もこれに準じて類推し、16のロービングパッケージは、ロービングパッケージ15の外層糸をロービングパッケージ16の内層糸に接続するまで、糸を蛇行状に引き回して接続するように順次に接続されている。ロービングパッケージ1の糸は、この層のロービングパッケージにおける唯一の1本の単独の、連結しなかった内層糸であり、頭糸としてもよい。ロービングパッケージ16の外層糸は、この層のロービングパッケージにおける唯一の1本の単独の、連結しなかった外層糸であり、尻糸としてもよい。
【0035】
具体的な実施例2:
図4に示されるように、この具体的な実施例では、ロービングパッケージを同一層のトレイに載置してロービングパッケージの全てを2つの群に配分し、ロービングパッケージの全てを直列接続した後、2本の頭糸と2本の尻糸を有するようになっている。
【0036】
ロービングパッケージの数は合計16であり、ロービングパッケージ1乃至ロービングパッケージ16を含む。同一層のトレイでは、4行4列の配列形態とされている。ロービングパッケージ1乃至ロービングパッケージ8は、第1群である。ロービングパッケージ1は、この群における始端ロービングパッケージであり、ロービングパッケージ8は、この群における始端ロービングパッケージである。この群のロービングパッケージは、直列接続された後、1本の頭糸と1本の尻糸を含むようになっている。ロービングパッケージ9乃至ロービングパッケージ16は、第2群である。ロービングパッケージ9は、この群における始端ロービングパッケージであり、ロービングパッケージ16は、この群における始端ロービングパッケージである。この群のロービングパッケージは、直列接続された後、1本の頭糸と1本の尻糸を含むようになっている。
【0037】
ロービングパッケージ1の外層糸は、ロービングパッケージ2の内層糸を接続するためのものである。ロービングパッケージ2の外層糸は、ロービングパッケージ3の内層糸を接続するためのものである。ロービングパッケージ3の外層糸は、ロービングパッケージ4の内層糸を接続するためのものである。ロービングパッケージ4の外層糸は、ロービングパッケージ5の内層糸を接続するためのものである。以降もこれに準じて類推し、第1群の8つのロービングパッケージは、ロービングパッケージ7の外層糸をロービングパッケージ8の内層糸に接続するまで、糸を蛇行状に引き回して接続するように順次に接続されている。ロービングパッケージ1の糸は、第1群のロービングパッケージにおける唯一の1本の単独の、連結しなかった内層糸であり、第1頭糸としてもよい。ロービングパッケージ8の外層糸は、この層のロービングパッケージにおける唯一の1本の単独の、連結しなかった外層糸であり、第1尻糸としてもよい。
【0038】
第2群の8つのロービングパッケージは、同じ形態で蛇行状に直列接続するように順次に接続されている。ロービングパッケージ9の糸は、第2群のロービングパッケージにおける唯一の1本の単独の、連結しなかった内層糸であり、第2頭糸としてもよい。ロービングパッケージ16の外層糸は、この層のロービングパッケージにおける唯一の1本の単独の、連結しなかった外層糸であり、第2尻糸としてもよい。
【0039】
具体的な実施例3:
図5に示されるように、この具体的な実施例では、ロービングパッケージを2層のトレイに載置してロービングパッケージの全てを1群に配分し、ロービングパッケージの全ては、直列接続された後、1本の頭糸と1本の尻糸を有するようになっている。
【0040】
A層のロービングパッケージA01の内層糸は、A層のロービングパッケージA02の外層糸を接続するためのものである。A層のロービングパッケージA02の内層糸は、A層のロービングパッケージA03の外層糸を接続するためのものである。A層のロービングパッケージA03の内層糸は、A層のロービングパッケージA04の外層糸を接続するためのものである。A層のロービングパッケージA04の内層糸は、A層のロービングパッケージA05の外層糸を接続するためのものである。以降もこれに準じて類推し、A層のロービングパッケージA15の内層糸をA層のロービングパッケージA16の外層糸に接続するまで、糸を蛇行状に引き回して接続するようになっている。
【0041】
A層のロービングパッケージA16とB層のロービングパッケージB16は、それぞれ層接続ロービングパッケージである。A層のロービングパッケージA16の内層は、B層のロービングパッケージB16の外層に繋いでおり、A層のロービングパッケージとB層のロービングパッケージは、関連付けられている。B層ロービングパッケージとA層ロービングパッケージとの接続形態が類似している。
【0042】
A層のロービングパッケージA01の外層は、この層のロービングパッケージにおける唯一の1本の単独の、連結しなかった外層糸であり、頭糸としている。B層のロービングパッケージB01の外層は、この層のロービングパッケージにおける唯一の1本の単独の、連結しなかった外層糸であり、尻糸としている。
【0043】
具体的な実施例4:
図6に示されるように、この具体的な実施例では、ロービングパッケージを2層のトレイに載置し、ロービングパッケージの全てを2つの群に配分し、ロービングパッケージの全ては、直列接続された後、2本の頭糸と2本の尻糸を有するようになっている。
【0044】
第1群のロービングパッケージは、A層のA01乃至A08ロービングパッケージと、B層のB01乃至B08ロービングパッケージとを含む。A層のロービングパッケージA01の内層糸は、A層のロービングパッケージA02の外層糸を接続するためのものである。A層のロービングパッケージA02の内層糸は、A層のロービングパッケージA03の外層糸を接続するためのものである。以降もこれに準じて類推し、A層のロービングパッケージA07の内層糸をA層のロービングパッケージA08の外層糸に接続するまで、糸を蛇行状に引き回して接続するようになっている。A層のロービングパッケージA08の内層は、B層のロービングパッケージB08の外層に繋いでおり、A層とB層は、関連付けられている。B層では、ロービングパッケージB08からロービングパッケージB01ロービングパッケージまでの接続形態は、A層のロービングパッケージの接続形態に類似している。第1群のロービングパッケージでは、ロービングパッケージA01の外層糸は、第1頭糸であり、ロービングパッケージB01の内層糸は、第2頭糸である。
【0045】
第2群のロービングパッケージは、A層のA09乃至A16ロービングパッケージとB層のB09乃至B16ロービングパッケージとを含む。第2群のロービングパッケージは同じ形態で接続されている。第2群のロービングパッケージでは、ロービングパッケージA09の外層糸は、第2頭糸であり、ロービングパッケージB09の内層糸は、第2頭糸である。
【0046】
上記の具体的な実施例のそれぞれでは、各層のロービングパッケージの矩形の行数、列数、ロービングパッケージの層数、各ロービングパッケージの接続順序、ロービングパッケージの個数A01乃至A16、B01乃至B16等は、例示だけである。本発明は、他の任意の組み合わせの個数、層数、順序のそれぞれに用いられてもよい。
【0047】
複数のロービングパッケージを、単独で頭糸と尻糸とを自動的に連結してからトレイに載置する従来の梱包方法と比べて、本発明では、複数のロービングパッケージが一対の糸端だけ又は少なくとも2対の糸端を有する連続的なガラスファイバー無撚ロービングに形成されるように、複数のロービングパッケージは、一定の連結方法で順次に接続されている。利用機関において手作業で連結したりロービングパッケージを搬送するための労力を節約するだけでなく、利用機関の現場でロービングパッケージを配置するクリールを節約することができ、さらに梱包方法技術を向上させている。トレイ全体の糸は、実際の使用中、第1のロービングパッケージの内層糸端から最後の1つのロービングパッケージの外層糸端まで順調に連続的に使い切ってしまうことが可能となると、人力の消耗について、労力を増加したことがないものの、実際の使用中、利用機関の労力、機器及び効率等を節約できるため、実行可能な産業実用に好適な技術案である。
【0048】
なお、本明細書で記述する具体的な実施例、その部品、部材の形状、呼ばれた名称等が異なってもよい。本明細書で記述する上記内容は、本発明の構成に対してなされたものを例にして説明したものである。
【0049】
上記した内容は、単独で、又は各形態を組み合わせて実施することができる。これら変形形態は、本発明の請求の範囲にある。
【0050】
本文では、用語である「含む」、「包含」又はそのいかなる他の変形が、排他的ではない包含をカバーすることを意味しているため、一連の要素を含む物品又は機器は、それら要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素を含み、又は、このような物品又は機器に固有な要素をさらに含む。より多く制限されていない場合に、「…を含む」という文により限定された要素から、要素を含む物品又は機器においてさらに存在する別の同じ要素は排除されない。
【0051】
上記の実施例は、本発明の技術案を説明するものだけであり、制限するものではない。本発明について、好適な実施例を参照しながら詳細に説明した。本発明の技術案の改変又は同等な置き換えが、実施可能であり、本発明の技術案の要旨及び範囲から逸脱しない限り、本発明の特許請求の範囲に含まれているものであることは、当業者が理解すべきことである。
【0052】
本願は、2017年2月14日に中国専利局へ出願した出願番号201710077820.4、発明の名称「ロービングパッケージ連結方法」の中国専利出願に基づく優先権を主張する。その全ての内容は、援用によって本願に組み込まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明では、複数のロービングパッケージが、一対の糸端だけ又は少なくとも2対の糸端を有する連続的なガラスファイバー無撚ロービングに形成されると、利用機関において手作業で連結したりロービングパッケージを搬送するための労力を節約するだけでなく、利用機関の現場でロービングパッケージを配置するクリールを節約することができ、さらに梱包方法技術を向上させている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】