特表2019-527022(P2019-527022A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2019-527022改良型マルチトンネル電気モータ/ジェネレータ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-527022(P2019-527022A)
(43)【公表日】2019年9月19日
(54)【発明の名称】改良型マルチトンネル電気モータ/ジェネレータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 21/12 20060101AFI20190823BHJP
   H02K 1/14 20060101ALI20190823BHJP
【FI】
   H02K21/12 M
   H02K21/12 G
   H02K1/14 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2019-512779(P2019-512779)
(86)(22)【出願日】2017年9月1日
(85)【翻訳文提出日】2019年4月12日
(86)【国際出願番号】US2017049981
(87)【国際公開番号】WO2018045360
(87)【国際公開日】20180308
(31)【優先権主張番号】62/383,590
(32)【優先日】2016年9月5日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518140254
【氏名又は名称】リニア ラブズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ハンステーブル フレッド イー
【テーマコード(参考)】
5H601
5H621
【Fターム(参考)】
5H601AA29
5H601CC01
5H601CC02
5H601CC15
5H601DD01
5H601DD14
5H601EE12
5H601GA02
5H601GA10
5H601GB05
5H601GB12
5H601GB48
5H621BB05
5H621GA02
5H621GA07
5H621HH01
(57)【要約】
モータ/ジェネレータに関する様々な実施形態が開示され、ステータがコイル組立品であり、ロータが磁気トロイド形円筒トンネルであり、またはロータがコイル組立品であり、ステータが磁気トロイド形円筒トンネルである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転モータ/ジェネレータであって、該回転モータ/ジェネレータは、
半径方向で軸方向軸線の周りに配置されて円形経路を形成し、少なくとも1つの第1の磁気トンネル区分を備えるトロイド形磁気円筒を備え、前記第1の磁気トンネル区分は、
ほぼ前記第1の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第1の磁壁と、
前記第1の磁気トンネル区分の前記内部の方向に向く磁極方向にされ、前記第1の磁壁から所定の距離に位置決めされた第1の対向磁壁と、
ほぼ前記第1の磁壁と前記第1の対向磁壁との間にわたり、ほぼ前記第1の磁気トンネル区分の前記内部の方向に向く磁極方向にされた第1の内側磁壁と、
ほぼ前記第1の磁壁と前記第1の対向磁壁との間にわたり、前記第1の内側磁壁から半径方向に離れて位置決めされ、ほぼ前記第1の磁気トンネル区分の前記内部の方向に向く磁極方向にされた第1の外側磁壁とを含み、
前記第1の磁壁を形成する磁石および前記第1の対向磁壁を形成する磁石の似ている磁極は、前記第1の内側磁壁を形成する磁石および前記第1の外側磁壁を形成する磁石の似ている磁極とは反対の磁極方向であり、結果として前記第1の磁気トンネルはNSNS磁極構成とされており、
該回転モータ/ジェネレータは、
前記円形経路内に位置決めされたコイル組立品を備えることを特徴とする回転モータ/ジェネレータ。
【請求項2】
前記トロイド形磁気円筒は、半径方向で前記軸方向軸線の周りに配置されて前記第1の磁気トンネル区分に隣接して位置決めされた第2の磁気トンネル区分をさらに備え、前記第2の磁気トンネル区分は、
ほぼ前記第2の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第2の磁壁と、
ほぼ前記第2の磁気トンネル区分の前記内部の方向に向く磁極方向とされ、前記第2の磁壁から所定の距離に位置決めされた第2の対向磁壁と、
ほぼ前記第2の磁壁と前記第2の対向磁壁との間にわたり、ほぼ前記第2の磁気トンネル区分の前記内部の方向に向く磁極方向にされた第2の内側磁壁と、
ほぼ前記第2の磁壁と前記第2の対向磁壁との間にわたり、前記第2の内側磁壁から半径方向に離れて位置決めされ、ほぼ前記第2の磁気トンネル区分の前記内部の方向に向く磁極方向にされた第2の外側磁壁とを含み、
前記第2の磁壁を形成する磁石および前記第2の対向磁壁を形成する磁石の似ている磁極は、前記第2の内側磁壁を形成する磁石および前記第2の外側磁壁を形成する磁石の似ている磁極とは反対の磁極方向であり、
前記第2の磁気トンネル区分を形成する前記磁石の似ている磁極は、前記第1の磁気トンネル区分を形成する磁石の似ている磁極と反対方向に向けられ、結果として前記第2の磁気トンネル区分はSNSN磁極構成とされている、請求項1に記載の回転モータ/ジェネレータ。
【請求項3】
前記コイル組立品は、
輪状コアと、
半径方向で前記輪状コアの周りに位置決めされ、前記輪状コアから延びて前記輪状コアの周りに複数のスロットを形成する複数の歯と、
各コイル巻線が前記複数のスロットのうちスロット内に位置決めされた複数のコイル巻線とをさらに備える、請求項1に記載の回転モータ/ジェネレータ。
【請求項4】
前記輪状コアおよび前記複数の歯は軟磁性材料から作られる、請求項3に記載の回転モータ/ジェネレータ。
【請求項5】
前記トロイド形磁気円筒をほぼ取り囲むバック鉄回路をさらに備える、請求項1に記載の回転モータ/ジェネレータ。
【請求項6】
前記バック鉄回路内に定まり、前記第1の外側磁壁および前記第1の内側磁壁を形成する前記磁石を位置決めおよび支持するための長手方向溝をさらに備える、請求項4に記載の回転モータ/ジェネレータ。
【請求項7】
前記コイル組立品に連結されたハブと、前記ハブに連結された軸とをさらに備える、請求項1に記載の回転ジェネレータ/モータ。
【請求項8】
前記トロイド形磁気円筒に連結されたハブと、前記ハブに連結された軸とをさらに備える、請求項1に記載の回転ジェネレータ/モータ。
【請求項9】
前記トロイド形磁気円筒に定まり、構造支持体および/または導体の通過を可能にするような大きさにされた外部円周方向スロットをさらに備える、請求項1に記載の回転ジェネレータ/モータ。
【請求項10】
前記トロイド形磁気円筒に定まり、構造支持体および/または導体の通過を可能にするような大きさにされた内部円周方向スロットをさらに備える、請求項1に記載の回転ジェネレータ/モータ。
【請求項11】
構造支持体および/または導体の通過を可能にするような寸法にされたトロイド形磁気円筒の平坦な壁に定まる側面円形スロットをさらに備える、請求項1記載の回転ジェネレータ/モータ。
【請求項12】
前記トロイド形磁気円筒の少なくとも1つの壁に定まっているスロットと、前記少なくとも1つのスロットに隣接して位置決めされ、前記トンネルの内部の磁束力が前記少なくとも1つのスロットを通って逃げるのを防ぐ少なくとも1つの磁石とをさらに備える、請求項1に記載の回転ジェネレータ/モータ。
【請求項13】
前記コイル組立品に連結され、前記側面円形スロットを通って部分的に延びている支持リングと、
前記支持リングに連結された第1の端板とをさらに備える、請求項10に記載の回転ジェネレータ/モータ。
【請求項14】
前記トロイド形磁気円筒に連結された軸と、
前記軸に回転可能に連結された第2の端板と、
前記第1の端板を前記第2の端板に接続するための手段とをさらに備える、請求項12に記載の回転ジェネレータ/モータ。
【請求項15】
前記第1の内側磁壁、前記第1の外側磁壁、前記第1の輪状磁壁および前記第1の対向輪状磁壁は、電磁石から形成できる、請求項1に記載の回転ジェネレータ/モータ。
【請求項16】
機械的回転を生成する方法であって、該方法は、
第1の内部空洞内に磁気集中状態の第1の領域を形成する工程であって、前記第1の内部空洞は、前記内部空洞に面する第1の磁極を有する第1の外側磁気円筒壁と、前記内部空洞に面する第2の磁極を有する第1の内側磁気円筒壁と、前記内部空洞に面する第3の磁極を有する第1の磁壁と、前記内部空洞に面する第4の磁極を有する第1の対向磁壁とによって定まり、前記第1および第2の磁極は、前記第3および第4の磁極とは反対の磁極方向とされてNSNS磁極構成を形成する工程と、
前記第1の内部空洞内にコイルを位置決めする工程と、
前記コイルに前記第1の方向に電流を加えて、前記コイルを前記第1の内部空洞に対して回転させる工程と、
前記コイルに長手方向軸を連結し、結果として前記コイルが回転するとき前記長手方向軸が回転する工程とを備えることを特徴とする機械的回転を生成する方法。
【請求項17】
円周方向で前記第1の内部空洞に隣接して位置決めされた第2の内部空洞内に磁気集中状態の第2の領域を形成する工程であって、前記第2の内部空洞は、前記内部空洞に面する第5の磁極を有する第2の外側磁気円筒壁と、前記内部空洞に面する第6の磁極を有する第2の内側磁気円筒壁と、前記内部空洞に面する第7の磁極を有する第2の磁壁と、前記内部空洞に面する第8の磁極を有する第2の対向磁壁とによって定まり、前記第5および第6の磁極は、前記第7および第8の磁極とは反対の磁極方向とされてSNSN磁極構成を形成する工程と、
前記コイルに第1の方向に電流を加えて、前記コイルを前記第2の内部空洞に移動させる工程と、
前記コイルが前記第2の内部空洞内にあるとき、前記コイルに第2の方向に電流を加えて前記コイルを第2の内部空洞から移動させる工程とをさらに備える、請求項16に記載の機械的回転を生成する方法。
【請求項18】
電流を生成する方法であって、該方法は、
第1の内部空洞内に磁気集中状態の第1の領域を形成する工程であって、前記第1の内部空洞は、前記内部空洞に面する第1の磁極を有する第1の外側磁気円筒壁と、前記内部空洞に面する第2の磁極を有する第1の内側磁気円筒壁と、前記内部空洞に面する第3の磁極を有する第1の磁壁と、前記内部空洞に面する第4の磁極を有する第1の対向磁壁とによって定まり、前記第1および第2の磁極は、前記第3および第4の磁極とは反対の磁極方向とされてNSNS磁極構成を形成する工程と、
前記第1の内部空洞内でコイルを回転させる工程と、
前記コイルが前記第1の内部空洞を通って移動するとき、前記コイルから第1の方向の電流を取り出す工程とを備えることを特徴とする電流を生成する方法。
【請求項19】
第2の内部空洞内に磁気集中状態の第2の領域を形成する工程であって、前記第2の内部空洞は、前記内部空洞に面する第5の磁極を有する第2の外側磁気円筒壁と、前記内部空洞に面する第6の磁極を有する第2の内側磁気円筒壁と、前記内部空洞に面する第7の磁極を有する第2の磁壁と、前記内部空洞に面する第8の磁極を有する第2の対向磁壁とによって定まり、前記第5および第6の磁極は、前記第7および第8の磁極とは反対の磁極とされ、前記第1から第4の磁極は、前記第5から第8の磁極とは反対の磁極方向とされてSNSN磁極構成を形成する工程と、
前記第2の内部空洞内で前記コイルを回転させる工程と、
前記コイルが前記第2の内部空洞を通って移動するとき、前記コイルから第2の方向の電流を取り出す工程とをさらに備える、請求項18に記載の電流を生成する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願〕
[0001] 本出願は、2016年9月5日に出願されて名称が「改良型トロイド形モータ/ジェネレータ」である米国特許出願第62/383,590号の優先権を主張し、その開示は、すべての目的のために参照によって本明細書に組み込まれている。
【0002】
[0002] この出願はまた、以下の米国特許出願と共同所有されており、それらは、2015年6月28日に出願されて名称が「改良型モータ/ジェネレータ」である米国特許出願第62/185,637号、2016年1月27日に出願されて名称が「改良型マルチトンネル電気モータ/ジェネレータ」である米国特許出願第15/008,431号、2016年4月8日に出願されて名称が「改良型マルチトンネル電気モータ/ジェネレータ」である国際特許出願第PCT/US15/26776号、2015年9月25日に出願されて名称が「改良型ブラシレスモータ/ジェネレータ」である米国特許出願第14/866,788号、2015年9月25日に出願されて名称が「改良型ブラシ付きモータ/ジェネレータ」である米国特許出願第14/866,787号、2015年1月29日に出願されて名称が「改良型ブラシレスモータ/ジェネレータ」である米国特許出願第14,608,232号、および2013年3月20日に出願されて名称が「永久磁束密度が向上した改良型直流モータ/ジェネレータ」である米国特許出願第13/848,048号であり、それらの開示は、すべての目的のために参照によって本明細書に組み込まれている。
【0003】
[0003] 本発明は、全般的に、新規で改良された電気モータ/ジェネレータに関し、具体的に、電磁石モータから回転運動を生成し、または入力された回転運動から電力を生成するための改良型システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0004】
[0004] 電気モータは、電気エネルギーを使用して、非常に一般的には、磁場と通電導体との相互作用を通じて機械的エネルギーを発生させる。電磁的手段によって電気エネルギーを機械エネルギーに変換することは、1821年に英国の科学者ミカエルファラデー(Michael Faraday)によって最初に実証され、その後ヘンドリックローレンツ(Hendrik Lorentz)の研究によって定量化された。
【0005】
[0005] 電子のような電荷キャリアが空間を通ってまたは導体内を移動するとき、磁界が発生する。伝統的なモータでは、きつく巻き付けた通電材料製中心コアは、磁極(一般にロータとして知られる)を作り出し、ロータは、電流が流れるとき、磁石の固定極(一般にステータとして知られる)間で高速で回転(spin)または回転(rotate)する。中心コアは、一般的に、同様にロータと共に回転する軸に連結されている。軸は、回転機械において歯車および車輪を駆動するために、ならびに/あるいは回転運動を直線運動に変換するために使用できる。
【0006】
[0006] ジェネレータは、通常、1831年にミカエルファラデーによって発見された電磁誘導の原理に基づいている。ファラデーは、導電材料(銅など)が磁場中を移動すると(またはその逆であると)、その材料に電流が流れ始めることを発見した。この電磁効果により、移動導体に電圧または電流が誘導される。
【0007】
[0007] 回転式交流ジェネレータ/ジェネレータおよび線形ジェネレータのような現在の発電装置は、ファラデーの発見に頼って電力を生成する。事実、回転式ジェネレータは、本質的に非常に大きな磁石の内側の周りを回転する非常に多量のワイヤである。この状況では、ワイヤのコイルは、静止した磁石(ステータと呼ばれる)に対して移動しているのでアーマチャと呼ばれる。一般的に、移動する構成部品はアーマチャと呼ばれ、静止した構成部品は1つまたは複数のステータと呼ばれる。
【0008】
[0008] 今日使用されている回転式モータおよびジェネレータは、正弦波の時間変化電圧を生成しまたは利用する。この波形は、一般的に、これらの装置の動作に固有のものである。
【0009】
[0010] 従来のモータでは、一定のトルク/馬力を発生させるために、十分な大きさのパルス電流を加えることが必要である。出力された馬力および効率は、デザイン、電気入力電力および損失の関数である。
【0010】
[0011] 従来のジェネレータでは、ロータが回転すると電流が発生する。発生した電力は、磁束強度、導体サイズ、磁極片の数、および毎分回転数で表した速度の関数である。
【0011】
[0012] モータまたはジェネレータでは、何らかの形態のエネルギーがロータを回転させおよび/または移動させる。エネルギーは、より乏しくそして高価になるので、必要とされているのは、エネルギー消費を軽減しまたはより効率的に作動して費用を削減する、より効率的なモータおよびジェネレータである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
[0013] この問題および他の問題に応答して、複数の磁気トンネルを用いる永久磁石操作によって磁束密度を増大させる方法およびシステムを含む、本出願に開示された様々な実施形態が提示されている。モータ/ジェネレータの様々な実施形態が開示され、モータ/ジェネレータは、半径方向で軸方向軸線の周りに配置されて円形経路を形成する第1の磁気トンネル区分を備えるトロイド形磁気円筒を備え、第1の磁気トンネル区分は、ほぼ第1の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第1の磁壁と、第1の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向とされ、軸方向軸線に沿って第1の磁壁から所定の距離に位置決めされた第1の対向磁壁と、ほぼ軸方向においてほぼ第1の磁壁と第1の対向磁壁との間にわたり、ほぼ第1の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第1の内側磁壁と、軸方向においてほぼ第1の磁壁と第1の対向磁壁との間にわたり、第1の内側磁壁から半径方向に離れて位置決めされ、ほぼ第1の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第1の外側磁壁とを含み、第1の内側磁壁を形成する磁石および第1の外側磁壁を形成する磁石の似ている磁極は、第1の磁壁を形成する磁石および第1の対向磁壁を形成する磁石の似ている磁極とは反対方向に向けられ、モータ/ジェネレータは、円形経路内に位置決めされトロイド形磁気シリンダに対して移動するようにされたコイル組立品を備える。
【0013】
[0014] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、ここで、トロイド形磁気円筒は、半径方向で軸方向軸線の周りに配置されて第1の磁気トンネル区分に隣接して位置決めされて円形経路を形成する第2の磁気トンネル区分をさらに備え、第2の磁気トンネル区分は、ほぼ第2の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第2の磁壁と、ほぼ第2の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向とされ、軸方向軸線に沿って第2の磁壁から所定の距離に位置決めされた第2の対向磁壁と、ほぼ軸方向に沿ってほぼ第2の磁壁と第2の対向磁壁との間にわたり、ほぼ第2の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第2の内側磁壁と、軸方向においてほぼ第2の磁壁と第2の対向磁壁との間にわたり、第2の内側磁壁から半径方向に離れて位置決めされ、ほぼ第2の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第2の外側磁壁とを含み、第2の内側磁壁を形成する磁石および第2の磁壁を形成する磁石の似ている磁極は、第2の外側磁壁を形成する磁石および第2の対向リングまたは磁極を形成する磁石の似ている磁極とは反対方向に向けられ、第2の磁気トンネル区分を形成する磁石の似ている磁極は、第1の磁気トンネル区分を形成する磁石の似ている磁極と反対方向に向けられる。
【0014】
[0015] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、ここで、コイル組立品は、輪状コアと、半径方向で輪状コアの周りに位置決めされ、輪状コアから延びて輪状コアの周りに複数のスロットを形成する複数の歯と、各コイル巻線が複数のスロット内のスロット内に位置決めされた複数のコイル巻線とを含むことができる。
【0015】
[0016] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、これは、トロイド形磁気円筒をほぼ取り囲むバック鉄回路をさらに備える。
【0016】
[0017] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、これは、バック鉄回路内に定まり、第1の外側磁壁および第1の内側磁壁を形成する磁石を位置決めおよび支持するための長手方向溝をさらに備える。
【0017】
[0018] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、これは、コイル組立品に連結されたハブと、ハブに連結された軸とをさらに備える。
【0018】
[0019] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、これは、トロイド形磁気円筒に連結されたハブと、ハブに連結された軸とをさらに備える。
【0019】
[0020] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、これは、トロイド形磁気円筒に定まり、構造支持体および/または導体の通過を可能にするようにされた外部円周方向スロットをさらに備える。
【0020】
[0021] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、これは、トロイド形磁気円筒に定まり、構造支持体および/または導体の通過を可能にするようにされた内部円周方向スロットをさらに備える。
【0021】
[0022] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、これは、構造支持体および/または導体の通過を可能にするようにされたトロイド形磁気円筒に定まる側面円形スロットをさらに備える。
【0022】
[0023] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、これは、トンネルの内部の磁束力がスロットを通って逃げるのを防止するための手段をさらに備える。
【0023】
[0024] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、これは、コイル組立品に連結され、側面円形スロットを通って部分的に延びている支持リングと、支持リングに連結された第1の端板とをさらに備える。
【0024】
[0025] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、これは、トロイド形磁気円筒に連結された軸と、軸に回転可能に連結された第2の端板と、第1の端板を第2の端板に接続するための手段とをさらに備える。
【0025】
[0026] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、ここで、第1の内側磁壁、第1の外側磁壁、第1の輪状磁壁および第1の対向輪状磁壁は、電磁石から形成できる。
【0026】
[0027] 他の実施形態はモータ/ジェネレータを含むことができ、ここで、個々のコイルが第1の磁気トンネル区分または第2のトンネル磁気区分に位置決めされたとき、複数のコイルのうちの個々のコイルの全ての側面に接線方向の磁力が発生する。
【0027】
[0028] さらに、機械的回転を生成する方法を含むことができ、これは、第1の内部空洞内に磁気集中状態の第1の領域を形成する工程であって、第1の内部空洞は、内部空洞に面する第1の磁極を有する第1の外側磁気円筒壁と、内部空洞に面する第2の磁極を有する第1の内側磁気円筒壁と、内部空洞に面する第3の磁極を有する第1の側面磁壁と、内部空洞に面する第4の磁極を有する第1の対向側面磁壁とによって定まり、第1および第2の磁極は、第3および第4の磁極とは反対の磁極とされている工程と、第1の内部空洞内にコイルを位置決めする工程と、コイルに第1の方向に電流を加えて、コイルを第1の内部空洞に対して回転させる工程と、コイルに長手方向軸を連結し、結果としてコイルが回転するとき長手方向軸が回転する工程とを備える。
【0028】
[0029] 他の実施形態は機械的回転を生成する方法を含むことができ、これは、円周方向で第1の内部空洞に隣接して位置決めされた第2の内部空洞内に磁気集中状態の第2の領域を形成する工程であって、第2の内部空洞は、内部空洞に面する第5の磁極を有する第2の外側磁気円筒壁と、内部空洞に面する第6の磁極を有する第2の内側磁気円筒壁と、内部空洞に面する第7の磁極を有する第2の側面磁壁と、内部空洞に面する第8の磁極を有する第2の対向側面磁壁とによって定まり、第5および第6の磁極は、第7および第8の磁極とは反対の磁極方向にされた工程と、コイルに第1の方向に電流を加えて、コイルを第2の内部空洞に移動させる工程と、コイルが第2の内部空洞内にあるとき、コイルに第2の方向に電流を加えてコイルを第2の内部空洞から移動させる工程と、コイルに長手方向軸を連結し、結果としてコイルが第1の内部空洞から第2の内部空洞に回転するとき、長手方向軸が回転する工程とをさらに備える。
【0029】
[0030] さらに電流を生成する方法を含むことができ、これは、第1の内部空洞内に磁気集中状態の第1の領域を形成する工程であって、第1の内部空洞は、内部空洞に面する第1の磁極を有する第1の外側磁気円筒壁と、内部空洞に面する第2の磁極を有する第1の内側磁気円筒壁と、内部空洞に面する第3の磁極を有する第1の側面磁壁と、内部空洞に面する第4の磁極を有する第1の対向側面磁壁とによって定まり、第1および第2の磁極は、第3および第4の磁極とは反対の磁極方向にされた工程と、第1の内部空洞内でコイルを回転させる工程と、コイルが第1の内部空洞を通って移動するとき、コイルから第1の方向の電流を取り出す工程とを備える。
【0030】
[0031] 他の実施形態は電流を生成する方法を含むことができ、これは、第2の内部空洞内に磁気集中状態の第2の領域を形成する工程であって、第2の内部空洞は、内部空洞に面する第5の磁極を有する第2の外側磁気円筒壁と、内部空洞に面する第6の磁極を有する第2の内側磁気円筒壁と、内部空洞に面する第7の磁極を有する第2の側面磁壁と、内部空洞に面する第8の磁極を有する第2の対向側面磁壁とによって定まり、第5および第6の磁極は、第7および第8の磁極とは反対の磁極方向とされ、第1から第4の磁極は、第5から第8の磁極とは反対の磁極方向にされた工程と、第2の内部空洞内でコイルを回転させる工程と、コイルが第2の内部空洞を通って移動するとき、コイルから第2の方向の電流を取り出す工程とをさらに備える。
【0031】
[0032] これらおよび他の特徴、ならびに利点は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて参照することにより明確に理解される。
【0032】
[0033] 図面は、本発明の唯一の態様を表すことを意図しないことに留意することが重要である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本開示の一定の態様によるモータ/ジェネレータ構成部品の一実施形態の分解図である。
図2図1に示したモータ/ジェネレータ構成部品の構成部品の詳細等角図である。
図3図2に示した構成部品の分解図である。
図4A】中心コアと、コアから延びる複数の歯とを、明確化のために歯の一部を除去して示すコイル組立品の等角図である。
図4B図4Aの複数の歯のうち単一の歯の詳細斜視図である。
図4C図4Aの複数の歯のうち単一の歯の代わりの代替実施形態の詳細な斜視図である。
図4D図4Aのコイル組立品および複数のコイル巻線を、明確化のためにロータ/ステータの歯の一部を除去して示す等角図である。
図4E】複数のコイル巻線に連結された図4Aのロータ/ステータを示し、複数のロータ/ステータ歯を示す等角図である。
図5A】8つの磁気円筒区分を備えるトロイド形磁気トンネルの一実施形態を形成する複数の磁石を示す説明図である。
図5B】磁気円筒区分の一実施形態を示す詳細斜視図である。
図5C】磁気円筒区分の代替実施形態を示す詳細斜視図である。
図5D】ロータ/ステータ部分の一部が内部に位置決めされた磁気円筒区分の一実施形態において、磁気円筒区分を形成する磁石磁極の方向を示す詳細な等角図である。
図6A】長手方向軸線の周りに配置されて磁極方向が同様にされた4つの磁気円筒区分の斜視図である。
図6B】磁気円筒区分の一実施形態において、区分を形成する磁石が図5Cに示す区分の磁石とは反対の磁極性である詳細な等角図である。
図6C】4つの追加の磁気円筒区分を備える4つの磁気円筒区分を示し、4つの追加の磁気円筒区分は最初の4つの磁気円筒区分と反対の磁極方向にされた等角図である。
図7A】バック鉄回路に連結された図6Cの磁気円筒を、明確化のために側面バック鉄回路の一部を除去して示す説明図である。
図7B】完全なバック鉄回路に連結された図6Cの磁気円筒を示す説明図である。
図8】本発明の特定の実施形態と共に使用できる例示的なスイッチ回路を示す説明図である。
図9A】バック鉄回路に連結された代替磁気円筒を示す説明図である。
図9B】代替磁気円筒の組立図である。
図9C図9Bに示した磁気円筒の分解図である。
図10A】代替磁気円筒を組み込むモータ/ジェネレータの組立図である。
図10B】代替磁気円筒を組み込むモータ/ジェネレータの分解図である。
図10C】代替磁気円筒を組み込む部分的に組み立てたモータ/ジェネレータの分解図である。
図10D】代替磁気円筒を組み込み、明確化のために特定の構成部品を除去しているモータ/ジェネレータの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
[0059] 本開示を簡単にするために、以下に、構成部品、信号、メッセージ、プロトコルおよび配置の具体例が説明されている。もちろん、これらは、単なる例であり、発明を請求項に記載された発明から限定するものではない。周知の要素は、本発明が不必要な詳細で不明確にならないように、詳細な説明なしに提示している。ほとんどの部品について、本発明の完全な理解を得るために不必要な詳細事項は、そのような詳細事項が当業者の技術の範囲内にある限り省略している。本明細書で説明する特定の構成部品または要素に給電するために用いる従来の制御回路、電源または回路に関する詳細事項は、当業者の技術の範囲内にあるため省略する。
【0035】
[0060] 本開示において上部、下部、頂部、底部、時計回りまたは反時計回りのような方向を説明するとき、そのような方向は、例示した各図に関する、および図中の構成部品の向きに関する基準方向を与えるに過ぎないことを意味する。方向は、結果として得られる発明または実際の使用において使用する実際の方向を意味すると解釈すべきではない。いかなる場合でも、そのような方向は、相対的な位置決めを除いて、各請求項を制限しまたは請求項に何らかの意味を与えると解釈すべきではない。
【0036】
[0061] 図1は、バック鉄回路の第1の部分202、バック鉄回路の第2の部分204、中心ハブ300および磁気ディスク組立品400を示す、モータ/ジェネレータ構成部品100の分解斜視図である。バック鉄回路の第1の部分202は、バック鉄材料で作られた第1の円筒壁206を備えている。第1の円筒壁206は、同様にバック鉄材料で作られた平坦な側壁208に隣接して連結または位置決めすることができる。本出願の目的のために、「バック鉄」という用語は、任意のステンレス鋼のような鉄または軟磁性材料、任意の鉄化合物または合金、任意のニッケルまたはコバルト合金、軟磁性材料、あるいはそのような材料の積層シートから成る任意の積層金属などを指すことができる。
【0037】
[0062] バック鉄回路の第2の部分204も同様に、平坦な側壁212に連結または位置決めされた第2の円筒壁210を備えている。組み立てたとき、バック鉄回路の第1の部分202およびバック鉄回路の第2の部分204は、中心ハブ300および磁気ディスク組立品400を物理的に取り囲む。特定の実施形態では、円筒壁206と円筒壁210との間の空間はその中にスロット410を定め(図7B参照)、これにより制御ワイヤおよび/または電気導体が通過することが可能になる。さらに他の実施形態では、円筒壁206および円筒壁210と平坦な側壁部208および平坦な側壁部212との間に、それぞれ同様のスロットまたはすき間(図1には示さない)が存在できる(図9Aの側面スロット1410を参照)。
【0038】
[0063] 特定の実施形態では、ハブ300は、軸(図示しない)などの機械的荷重伝達装置につながるための内側ハブ302を備えている。ハブ300は、軸(図示せず)の周りに磁気ディスク組立品400を位置決めし構造的に支持する。この実施形態では、複数の半径方向アーム304が内側ハブ302を外側ハブ306に連結する。特定の実施形態では、外側ハブ306も、磁気ディスク組立品400用のバック鉄回路の一部を備えている。
【0039】
[0064] 図2は、磁気ディスク組立品400の一実施形態の詳細等角図である。図3は、磁気ディスク組立品400の分解図である。図2および図3に示す実施形態では、長手方向軸線401に関して、磁石の上面または第1の側面または半径方向の壁402が存在する。同様に、磁石の底面または第2の側面または半径方向の壁404が存在する。長手方向で磁石の第1の半径方向壁402と第2の半径方向壁404との間に、磁石の外側円筒壁または長手方向リング406が配置されている。磁石の内側円筒壁または長手方向リング408も、長手方向で、磁石の第1の半径方向壁402と磁石の第2の半径方向壁404との間に位置決めされ、横方向または半径方向で磁石の外側円筒壁406内に位置決めされている。図5Aに示すように、組み立てたとき、半径方向壁402〜404および円筒壁408〜406を形成する磁石は、トロイド形磁気円筒を形成する。
【0040】
[0065] 特定の実施形態では、本明細書で説明する半径方向壁または側壁402〜404、および長手方向壁408〜406を形成する磁石は、ネオジム、アルニコ合金、セラミック永久磁石または電磁石のような、任意の適切な磁性材料で作ることができる。磁石または電磁石の正確な数は、必要な磁界強度または機械構成に左右される。例示した実施形態は、単に、磁石を配置する一つの様式である。磁石は、特に具体的な目的のために製造されるとき、他の配置が可能である。
【0041】
[0066] コイル組立品500は、横方向で外側長手方向リングまたは円筒壁406と内側長手方向リングまたは壁408との間に位置決めされ、長手方向で第1の半径方向壁402と第2の半径方向壁404との間に位置決めされている。特定の実施形態では、コイル組立品500はステータにすることができる。さらに他の実施形態では、コイル組立品500はロータにすることができる。
【0042】
[0067] 次に図4Aに移ると、一実施形態ではロータ(またはロータ組立品)と共に使用されるステータの一部にできるコイル組立品支持体502の部分等角図が示され、ロータ(またはロータ組立品)は、上述した磁気半径方向壁402〜404と、磁気長手方向円筒状壁406〜408と、バック鉄の回路部分202および204とによって形成されている。特定の実施形態では、コイル組立品支持体502は、円筒形または輪形のコア504を含み、コア504は、長手方向軸線401に対して半径方向で輪形コアの周りに離間した複数の歯506に連結されている。明確化の目的で、図4Aでは、歯506の一部は、輪形コア504が見えるように除去されている。
【0043】
[0068] 特定の実施形態では、輪形コア504は、磁束力集線装置として作用するように、鉄またはバック鉄材料で作られる。しかしながら、機械的強度、渦電流の低減、冷却通路のようなデザイン上の検討事項を考慮すると、他のコア材料が使用できる。上述したように、バック鉄材料は、鉄、鉄合金、積層鋼鉄または軟磁性材料にすることができる。一部の実施形態では、輪形コア504は、中空にされまたは内部に通路を定めて、液体または空気を冷却することができる。
【0044】
[0069] 図4Bに、個々の歯506aおよび輪形コア504の一部分の一実施形態が例示される。歯506aは、コア504を形成する材料と同様の材料(例えば、バック鉄材料)から作ることができる。例示した実施形態では、各歯506aは、輪形コア504から半径(例えば水平)方向および長手(例えば垂直)方向に延びている。従って、各歯506aは、半径方向で長手方向軸線401(図3参照)から遠ざかって延びている外側部分510と、半径方向で長手方向軸線401に向かって延びている内側部分512と、一方の長手方向に延びる頂部514と、反対の垂直方向または長手方向に延びる底部516とを含む。輪形コア504の例示した部分は、個々の歯506aに連結されて、個々の歯506aを支持している。
【0045】
[0070] 特定の実施形態では、外側フィン520が外側垂直部分510の外縁につながり、垂直部分510から長手方向軸線401に対して両方の円周方向(または接線方向)で外側に延びている。同様に、内側部分512の内縁に内側フィン522が連結し、両方の円周方向(または接線方向)で部分512から外方に延びている。本開示で用いるように、「円周方向」という用語は、軸線401(図3B参照)のような軸線の周りの接線方向または回転方向を意味する。
【0046】
[0071] 図4Cに、個々の歯506’aおよび輪形コア504の一部分の代替実施形態が例示されている。歯506’aは、頂部514および底部516から延びる水平なまたは半径方向のフィンを有する点を除いて、図4Bを参照して例示した上記歯506aと同様である。具体的には、頂部水平部分514の縁から第1のまたは頂部の水平フィン518が両方の水平円周方向に延びている。同様に、底部水平部分516の縁から第2のまたは底部の水平フィン519が両方の水平円筒方向に延びている。言い換えると、頂部水平フィン518は、歯の頂部にて、外部フィン520を内部フィン522に結合している。同様に、底部水平フィン519は、歯の底部にて、外部フィン520を内部フィン522に結合している。構造上の観点から、フィン518およびフィン519の厚さは、それぞれの水平部材514および516との結合部に近いほど厚く、フィンが結合部から遠ざかるにつれて先細になっている。
【0047】
[0072] 図4Aおよび図4Dに例示するように、コアリング504によって支持された隣接する歯506または歯506’が、コイル組立体支持構造502内に半径方向のスロット524を形成している。図4D(明確化のために歯506の一部を省略している)に、複数の個々のコイルまたはコイル巻線526が例示され、それらは、輪形コア504の周りに、半径方向で隣接する歯506の間または隣接する歯506’間に形成されたスロット524内に配置されている。対照的に、図4Eは、完全なコイル組立体500を例示し、個々のスロット524内に位置決めされた、個々の歯506および個々のコイル巻線526の全てを示す。
【0048】
[0073] コイル組立体500内の各個々のコイル526は、銅(または同様の合金)ワイヤのような導電性材料から作ることができ、本技術分野で公知の従来の巻付け技術を用いて組み立てることができる。特定の実施形態では、集中巻が使用できる。特定の実施形態では、個々のコイル526の形状は、輪形コア504の周りに巻かれる本質的に円筒形または長方形にすることができ、輪形コア504には、個々のコイル526が内部に固定できる大きさの中心開口がある。
【0049】
[0074] 歯506または歯506’によって定まるスロット524内に個々のコイル526を位置決めすることによって、コイルは、歯のより実質的なヒートシンク能力によって囲まれ、特定の実施形態では、歯は、これを形成する材料に冷却通路を直接組み込むことができる。これにより、従来のモータの配置よりもはるかに高い電流密度が得られる。さらに、複数のコイル526を、スロット524内にしかも歯506間に配置することにより、コイル間の空隙が減少する。空隙を減らすことによって、コイル組立体500は、モータまたはジェネレータによって生成される全体トルクに貢献することができる。特定の実施形態では、コイル組立体の歯506aまたは歯506’aの横方向フィン518および519(図4C参照)、円周方向フィン520および522(図4Bまたは図4C参照)は、コイル構造間の空隙を低減して、コイルに通電してコイル組立体500が磁気トンネルに対して移動し始めるとき、磁束力が一方のフィンから隣接するフィンに流れることを可能にする。こうして、コイル支持組立体502の全ての部分は、システムが発揮する全体トルクに貢献する。
【0050】
[0075] 個々のコイル526の数は、所望の容積内に物理的に収まる任意の数とし、本技術分野で公知の所望の電気出力にし、または機械出力を生成する導体の長さおよび大きさにすることができる。さらに他の実施形態では、コイル526は、本技術分野で公知のグラムリングと同様に、本質的に1本の連続コイルにすることができる。
【0051】
[0076] 図5Aは、長手方向軸線401の周りに位置決めされた円形または輪形の磁気トンネルを形成する、トロイド形磁気円筒430の一実施形態の斜視図である。前述したように、トロイド形磁気円筒430は、磁石の頂部の半径方向リングまたは側壁402(長手方向軸線401に対して)を備えている。同様に、磁石の第2のまたは底部の半径方向リングあるいは側壁404が存在する。長手方向で第1の半径方向壁402と磁石の第2の半径方向壁404との間に、磁石の外側円筒壁または長手方向リング406が位置決めされている。実施形態に応じて、磁石の外側長手方向リング406は、支持構造、冷却機構、ならびに/あるいはワイヤおよび導体を収容するために、軸方向スロット410を定めることができる。長手方向で第1の半径方向壁402と磁石の第2の半径方向磁壁404との間に、磁石の内側円筒壁または長手方向リング408も位置決めされ、軸方向で磁石の外側の長手方向リング406内に配置されている。
【0052】
[0077] 他の実施形態では、磁石の内側長手方向リング408は、軸方向スロット(図9Aに示すスロット1140と同様である)を含むことができる。さらなる実施形態では、磁石の第1の半径方向壁402または磁石の第2の半径方向壁404は、側面円形スロット(図示しない)を含むことができる。そのようなスロットは、支持構造、冷却機構および/またはワイヤまたは導体を収容するように設計されている。磁石のスロットを内側長手方向リングまたは円筒壁408内に(磁石の外側長手方向リング406とは対照的に)定めたことの1つの利点は、磁石の内側長手方向壁408により生じるトルクが、磁石の外側リング406のそれよりも小さいことである。したがって、磁石の内側長手方向リング408の全幅を使用することによって、より大きなトルクを生み出すことができる。
【0053】
[0078] 図5Aに示した実施形態では、トロイド形磁気円筒430は、8個のトロイド形磁気円筒区分(または磁気トンネル区分)を含む。他の実施形態では、2個、4個、6個、10個、12個またはそれよりも多い区分が存在できる。区分の数は、特定の用途向けの特定のデザインおよび性能特性に応じて異なる。
【0054】
[0079] 図5Bは、内部区分または「磁気トンネル」458あるいは円形経路の一部を定める、単一のトロイド形磁気円筒区分450(または磁気トンネル区分)の斜視図である。図5Cは、代替実施形態の単一のトロイド形磁気円筒区分450’の斜視図である。図示するように、トロイド形磁気円筒区分450および450’は、それぞれ外側磁壁452および452’ (上述したように、これらは外側円筒壁406の一部である)を有する。両方のトロイド形磁気円筒区分450および450’は、内側磁壁454(これは上述した内側磁気円筒壁408の一部である)を有する。部分的に円筒形の磁壁452(または452’)および454に加えて、磁性、軸方向、側方または横方向の壁460および462も存在し、それらは、図示した実施形態では、楔形の部材または磁石で作ることができる。軸方向壁460は、第1の側面または輪形の壁402の一部にすることができ、軸方向壁462は、第2の側面または輪形の壁404の一部にし、またはその逆にすることができる。
【0055】
[0080] 図示した実施形態では、磁壁の間に小さなスロット、たとえば壁454と壁460との間のスロット456を設けることができる。上述したように、特定の実施形態では、壁内にスロット、例えば実施形態450の壁452内に定まるスロット410を設けることもできる。そのようなスロット410は、支持構造、電線および/または電線管または冷却電線管のすべての通路に使用することができる。対照的に、実施形態450’では、軸方向壁460内にスロット412が定まっている。
【0056】
[0081] 磁壁452(または452’)、454、460および462内の個々の磁石はすべてそれらの磁極とされ、磁極は、トロイド形磁気円筒区分450のトンネル458の内部に向かうまたは内部から離れる方向に向いて、「閉じた」磁気トンネル区分を形成している。言い換えれば、外壁452(または外壁452’)および内壁454を形成する磁石の磁極は、半径方向で長手方向軸線401(図5A)の方向に向いている。対照的に、第1の軸方向壁460および第2の軸方向壁462を形成する磁石の磁極は、長手方向軸線401と平行に向いている。
【0057】
[0082] 本開示で用いる「閉じた磁気トンネル」という用語は、円筒区分450または円筒区分450’を形成する磁石の配置を使用することを指し、配置により磁束力は、その大部分が半径方向または軸方向に(スロットまたは他の開口部を介して)逃げることなく、円周方向でトンネルの一側から他側に「進み」または「曲がる」。従って、スロット幅は、磁束力がスロットを通って出るのを防ぐために大きさが制限される。他の実施形態では、追加の磁石がスロット内に(またはスロットに近接して)挿入されて、磁束力の大部分を所定の方向または円周方向に導き続けることができる。
【0058】
[0083] 図5Dは、コイル組立品500の一部が内部に位置決めされたトロイド形円筒区分450’の等角図である。図5Cに示した磁気の向きまたは構成は、「NSNS」磁極構成と呼ぶことができ、その理由は、2つの対向する磁石面はそれらのS極を内側に向け、他の2つの対向する磁石面はそれらのN極を内側に向けているからである。言い換えれば、頂部軸方向壁460および底部軸方向壁462を形成する磁石は、それらのN磁極がトンネル458の内部に向いている。(図面の解釈の便宜上、「N」は、軸方向壁460および軸方向壁462の縁に設置され、それらのN内部極が内側に向いていることを示す。したがって、縁または側面に位置決めされた「N」は、実際の磁極を表わさず、適切な壁のそれぞれの内面に向いた磁極の指標を表す)。対照的に、内側長手方向壁454および外側長手方向壁452’を形成する磁石は、それらのS内部極がトンネル458の内部に向いている。(したがって、長手方向壁454および長手方向壁452の縁に「S」が設置されて、それらのS内部極が内側に向いていることを示す。この場合も同様に、長手方向壁の縁に位置決めされた「S」は、実際の磁極を表していない)。
【0059】
[0084] 従来の構成では、通常磁石の対向する極同士は、長手方向に並んでいる。このように、磁束線は、磁石の表面に「接近して進み」、または密接に追従する。したがって、従来の発電/利用設備を使用するとき、すき間は、通常、これらの力線に作用できるように非常に狭くする必要がある。類似する磁極をコイル組立品500に対して半径方向に又は垂直方向に並べることによって、磁束力は、磁石の表面からコイル組立品を横切って流れる。この構成により、コイルと磁石表面との間の許容誤差をより大きくすることが可能になる。
【0060】
[0085] 従来のモータと比較してこの構成の利点の1つは、端部向き変化部(この場合はコイルの半径方向区分)が、モータ/ジェネレータの「能動区分」または力発生区分の一部であることである。従来のモータでは、通常、銅導体の軸方向長さだけが電力を生成する区分である。従来のモータでは、端部向き変化部は、不利な条件であって重量および損失を増すが電力を生成せず、その理由は、端部領域の場は、端部巻線同士を効果的に連結していないからである。しかしながら、上述したように、軸方向に磁化された側壁または軸方向の磁石のおかげで、コイル巻線全体がトルクを効果的に生成している。したがって、本質的にコイルの導体全体が能動的であり、より大きな力を生成する。
【0061】
[0086] 各コイル526の巻線は、一般的に、巻線がコイル組立品500から成る磁石同士の相対運動の方向に対して横方向または垂直方向のままであり、かつ長手方向軸線401と平行なままであるように構成されている。言い換えれば、コイル巻線は、それらの側面が長手方向軸線と平行であり、それらの端面が半径方向で長手方向軸線と垂直であるように位置決めされている。上述したように、巻線はまた、ロータの個々の磁石によってそれらの内面に生成される磁束を横断している。こうして、コイル巻線全体または複数巻線(端部向き変化部を含む)を使用して運動(モータモードの場合)または電圧(ジェネレータモードの場合)を発生させることができる。
【0062】
[0087] 図6Aは、共通の中心または長手方向軸線401の周りに円周方向に配置された4つのトロイド形磁気円筒区分450a、450b、450cおよび450dを示す。この配置により、それぞれの円筒区分間に4つの開放空間610a、610b、610c、および610dが残される。空間610a〜610dに4つの追加のトロイド形磁気円筒区分420a〜420dを挿入しまたは位置決めすれば、図6Cに示すように完全なトロイド形磁気円筒430が得られる。こうして、図6Cには完全なトロイド形磁気円筒430が示され、それは、4つのトロイド形磁気円筒区分450a〜450dと、トロイド形磁気円筒区分420a〜420dとを、長手方向軸線401の周りに交互に配置して組み合わせることによって形成されている。
【0063】
[0088] 図5Dを参照して上述したように、トロイド形磁気円筒区分450a〜450dを生成する磁石の極は、特定の幾何学的配置に向けられてNSNS磁気構成を形成している。対照的に、図6Bに示すように、磁気円筒区分420aのような隣接するトロイド形磁気円筒区分は、それらの類似する磁極を反対方向に向けて、SNSN磁気構成を形成している。
【0064】
[0089] 図6Bには、隣接するトロイド形磁気円筒区分420が示され、これは、トロイド形磁気円筒区分420aから420dにすることができる。磁気円筒区分420は、磁極の向きが反対になっていることを除いて、上述した磁気円筒区分450と同様である。言い換えれば、磁壁460aおよび462aを形成する磁石は、それらのS極が円筒区分の内部に向かって内側に向いている(前述したように、「S」は、それらのS極が内側を向いていることを示すために、軸方向壁460aおよび軸方向壁462aの側面に設置されている)。磁気円筒壁452aおよび454aを形成する磁石は、それらのN極が磁気円筒区分の内部に向かって内側に向いている(同様に、「N」は、それらのN極が内側を向いていることを示すために、長手方向壁452aおよび長手方向壁454aの側面に設置されている)。このように、トロイド形磁気円筒区分420a〜420dは、帯磁方向の向きまたは「構成」が、トロイド形磁気円筒区分450a〜450dとは反対になっている。したがって、この磁極構成を図5Dを参照して上述したNSNS磁極構成から区別するために、図6Bに示した磁極構成は、本出願の目的のためにSNSN磁極構成と呼ばれる。
【0065】
[0090] 円筒区分420a〜420dが通電されると、トロイド形磁気円筒区分420a〜420d内に位置決めされたコイル巻線を流れる電流は、磁気円筒区分450a〜450d内に位置決めされたコイル巻線を流れる電流とは反対方向に流れ、発生する磁気力または磁気トルクの方向は、磁気円筒430全体を通して同じであることに留意されたい。
【0066】
[0091] 図6Cでは、複数磁壁のいくつかに、対面する「S」極の磁壁を表す「S」がラベル付けされ、これは、対面する「N」極の磁壁を表す「N」がラベル付けされた磁壁とは対照的である。前述したように、文字「N」および「S」は、磁壁の外面に重ね合せて、それぞれの壁の内部を形成する磁石の方向および磁極極性を示している。
【0067】
[0092] 上述したように、図6Cには8個の区分トロイド形磁気円筒430が示されるが、他の実施形態では、2個、3個、4個、6個、10個などの部分トロイド形磁気円筒を使用することができる。任意の一定の用途向けに選択された部分トロイド形磁気円筒の数は、工学デザインパラメータおよび個々の用途向けの特定の性能特性に基づくことができる。本発明の範囲は、具体的には、複数の部分トロイド形磁気円筒を含んで考慮し、それらは、隣接する部分トロイド形磁気円筒と反対の磁極性である。簡潔性および例示目的で、本明細書には8個の区分トロイド形磁気円筒が記載されている。しかしながら、このデザイン上の選択は、決して、いかなるマルチトンネル式トロイド形磁気円筒向けのトンネルの選択または数を制限することも意味しない。
【0068】
[0093] 特定の実施形態では、部分トロイド形磁気円筒450a〜450dおよび420a〜420dは、部分トロイド形磁気円筒を図6Cに示すように完全なシリンダ430に組み立てたとき、部分トロイド形磁気円筒間に半径方向すき間422が形成されるような大きさにできる。他の実施形態では、部分トロイド形磁気円筒間に半径方向のすき間は存在しない。
【0069】
[0094] 図7Aは、図6Cの8個のトンネルトロイド形磁気円筒430が、磁気円筒430を囲んで示されたバック鉄回路200の一部とともに示される。図7Bは、バック鉄回路200によって完全に囲まれた8個のトンネルトロイド形磁気円筒430を示す。上述したように、他の実施形態では、バック鉄構成部品間にスロット410が存在して、制御ワイヤおよび導体(図示しない)が通過することを可能にできる。
【0070】
[0095] 上述したように、例示的な実施形態では、ハブ300は、シャフトまたはロッド(図示しない)などの機械的荷重伝達装置につながる内側ハブ302を備えている。複数の半径方向アームまたはスポーク304が、内側ハブ302を外側ハブ306に構造的に接続している。特定の実施形態では、外側ハブ306は、バック鉄回路の一部も備えるので、バック鉄材料から形成することができる。
【0071】
[0096] 特定の実施形態では、バック鉄回路は、磁束経路の一部として使用することができる。バック鉄材料は、磁気トロイド形シリンダ430によって生成された磁束を通して(空気とは対照的に)導き、磁気回路の磁気抵抗を低減する。したがって、特定の実施形態では、トロイド形磁気円筒を形成する磁石(永久磁石を用いる場合)の量または厚さは、適切に設計されたバック鉄回路を使用すれば減らすことができる。
【0072】
[0097] 特定の実施形態では、バック鉄回路は、バック鉄材料製の「頂」面または軸方向の壁208および「底」面または軸方向の壁210を含むことができる。バック鉄回路は、円周方向のリングまたは「壁」202および204も含むことができ、両壁は、それぞれ軸方向壁208および210につながっても、つながらなくても良い。こうして、この実施形態では、図7Aおよび図7Bに示すように、バック鉄回路全体は、ハブ300の外側円筒壁306、円周方向リング202および204、ならびに軸方向壁208および210を含む。トロイド形磁気円筒430と組み合わされたバック鉄回路は、ロータ(またはモータ/ジェネレータ構成に応じてステータ)を形成することができる。トロイド形磁気円筒430は、これがロータとして使用される場合4つの副ロータを備え、それらは、トンネルの各磁壁がロータとみなされる。例えば、再び図5Dを参照すると、磁壁460は第1のロータまたは「副ロータ」にすることができ、磁壁462は第2のロータまたは「副ロータ」にすることができ、磁壁452は、第3のロータまたは「副ロータ」にすることができ、磁壁454は第4のロータまたは「副ロータ」にすることができる。
【0073】
[0098] 生成されたトルクおよび/または電力を維持するために、コイル組立品内の個々のコイル526は、スイッチングまたは制御装置(図示しない)によって選択的に通電または作動することができる。コイル組立品500内の個々のコイル526は、これらに従来の様式で選択的かつ機能的に電流を与える切換装置または制御装置に電気的、物理的および通信可能につながることができる。
【0074】
[0099] 例えば、図5Dに示すようなNSNS磁極構成を有する磁気トンネル区分内に個々のコイルがあるとき、制御装置は、個々のコイル内に電流を流すことができる。他方、同じ個々のコイルが、隣接してSNSN磁極構成にされた磁気トンネル区分内に移動すると、制御装置は、発生した磁力が同じ方向であるように、電流を個々のコイル内に図5Dに示したのとは反対の方向に流す。
【0075】
[0100] 再び図4Dを参照すると、個々のコイル526は、端部巻線なしでトロイド形巻線を使用し、いくつかの実施形態では互いに直列に接続することができる。他の実施形態では、三相巻線が使用されて、隣接するコイル同士を互いに接続して各相の分岐を形成することができる。例えば、2つの隣接するコイルはA相コイルにすることができ、次の2つの隣接するコイルはB相コイルにすることができ、次の2つの隣接するコイルはC相コイルにすることができる。この三相構成は、次に、コイル組立品内で、全ての個々のコイル526について繰り返される。一実施形態では、合計16個のA相コイルについて、8対の隣接するA相コイルがある。同様に、合計16個のB相コイルにつき8対の隣接するB相コイルがあり、合計16個のC相コイルにつき8対の隣接するC相コイルがある。したがって、そのような実施形態では、48個の個々のコイルがある。
【0076】
[0101] コイルが通電されると、三相巻線は、コイル組立品の周りの空隙に回転磁界を発生させることができる。回転磁界は、トロイド形磁気トンネルによって生成された磁界と相互作用して、コイル組立品とトロイド形磁気トンネルとの間にトルクおよび相対運動を生成する。
【0077】
[0102] そのような実施形態では、個々のコイル526は、ブラシレスモータ制御装置(図示しない)につながって、当技術分野で公知の様式で作動することができる。各相について、制御装置は、順方向電流、逆方向電流を加え、または電流を加えないことができる。動作時、制御装置は、複数位相にトルクを連続的に加える所定のシーケンスで電流を加え、モータモードにおいて磁気トロイド形トンネルを所望の方向に(コイル組立品に対して)向きを変える。特定の実施形態では、制御装置は、位置センサからの信号に基づきロータ位置を復号可能であり、または各相によって引き出される電流に基づいてロータ位置を推測可能である。
【0078】
[0103] さらに他の実施形態では、ブラシ付きモータ/ジェネレータが使用できる。そのような実施形態では、1つまたは複数の整流子(図示しない)が使用されて、たとえばハブ300内に位置決めすることができる。特定の実施形態では、使用するブラシの数は、特定のモータ/ジェネレータのデザインで使用するトロイド形磁気区分の数に等しくできる。例えば、4つのトロイド形磁気区分を用いる場合、4つのブラシが使用できる。コイル組立品内の個々のコイル526は、直列に接続されてトロイド形巻線を有することができる。モータモードにおけるブラシレスデザインでは、コイルがそれぞれのトロイド形磁気区分に出入りするので、電流方向を切り換えるために必要なのは、図8に示すような単純化された切換回路800だけである。図8に示すように、電源802は、4つのトロイド形磁気区分の電流を切り換えるために、当技術分野で公知の4対のトランジスタ806a〜806dおよびダイオード808a〜808dを介して、ブラシレスモータ804に電気的に連結されている。
モータ/ジェネレータの実施形態
【0079】
[0104] 図9Aは、バック鉄回路1200によって囲まれた磁気ディスク組立品1400(図1および図2の磁気ディスク組立品400と同様である)を示す。バック鉄回路1200は、上述したバック鉄回路200と同様である。図7Aおよび図7Bを参照して上述した実施形態では、第1の円筒壁206とバック鉄回路200の第2の円筒壁210との間に円周方向スロット410が定まっているのとは対照的に、トロイド形磁気円筒1400は、第1の側面または頂部壁1208と、バック鉄回路1200の第1の円筒壁1206との間に定まる側面スロット1410を有する。側面スロット1410は、制御ワイヤおよび導体の通過に加えて、側面の構造的支持体(例えば、延長リング)を可能にするために使用できる。簡潔性および明確性のために、上記各図に示した実施形態に関連して説明したのと同一または類似の部品および構成部品の説明は、ここでは繰り返さない。代替実施形態を完全に理解するためには、前述の段落を以下の説明と共に参照されたい。
【0080】
[0105] 図9Bは、磁気ディスク組立品1400を示し、明確化のためにバック鉄回路1200を除去している。図9Bには8個の磁気トンネル区分1450が示されるが、トロイド形磁気円筒1400は、トロイド形磁気円筒430を参照して上述したように、任意の数の磁気トンネル区分から作ることができる。
【0081】
[0106] 図9Cは、バック鉄回路1200と、トロイド形磁気円筒1430(上述したトロイド形磁気円筒430と同様である)を形成する磁石との分解等角図である。この実施形態では、バック鉄回路1200は、第1の部分1202および第2の部分1204を含む。バック鉄回路1200の第1の部分は、側壁または頂壁1208、第1の周方向外壁またはリング1206、および第1の内壁またはリング1207を含む。バック鉄回路1200の第2の部分1204は、側壁または底壁1212、第2の周方向外壁またはリング1210、および第2の内壁またはリング1211を含む。
【0082】
[0107] トロイド形磁気円筒1430は、第1の半径方向壁または側壁1402、第2の軸方向または対向リングまたは側壁1404、磁石の外側円筒壁または長手方向リング1406、磁石の内側円筒壁または長手方向リング1408によって形成される。組み立てると、外側円筒壁1406および内側円筒壁1408は、長手方向で、磁石の第1の半径方向壁1402と磁石の第2の半径方向壁1404との間に位置決めされる。さらに、横方向で、内側円筒壁1408は、磁石の外側長手方向リング1406内に位置決めされている。図9Cに示した実施形態では、外側円筒壁1406は、2つの部分または「リング」、すなわち第1の外側リング1406aおよび第2の外側リング1406bから成っている。同様に、内側円筒壁1408は、2つの部分または内側リング、すなわち第1のリング1408aおよび第2のリング1408bを備えることができる。
【0083】
[0108] 先の実施形態で述べたように、各外側リング1406aおよび1406bは、複数の湾曲した磁石を備えることができる。この実施形態では、バック鉄回路1200の第1の外側円筒壁1206の内面1242aの周りに複数の内側長手方向溝1240aが定まり、これから半径方向に離間している。外側磁壁1406の第1の部分1406aを形成する複数の外側磁石は、複数の内側長手方向溝1240a内に嵌合するような大きさにされている。同様に、第2の外側円筒壁1210の内側面1242bの周りに複数の内側長手方向溝1240bが定まり、これから半径方向に離間している。外側磁壁1406の第2の部分1406bを形成する複数の外側磁石は、複数の内側長手方向溝1240b内に嵌合するような大きさにされている。
【0084】
[0109] 各内側磁気リングまたは壁部分1408aおよび1408bも、複数の湾曲した磁石を備えている。バック鉄回路1200の第1の内側円筒壁1207の外側面1246aの周りに複数の外側長手方向溝1244aが定まり、これから半径方向に離間している。内側磁壁1408の第1の部分1408aを形成する複数の内側磁石は、複数の外側長手方向溝1244a内に嵌合するような大きさにされている。同様に、第2の内側円筒壁1211の外側面1246bの周りに複数の外側長手方向溝1244bが定まり、これから半径方向に離間している。内側磁壁1408の第2の部分1408bを形成する複数の内側磁石は、複数の外側長手方向溝1244b内に嵌合するような大きさにされている。
【0085】
[0110] こうして、複数の溝1240a、1240b、1244aおよび1244bは、外側円筒磁壁1406および内側円筒磁壁1408を形成する複数の磁石を位置決めし、構造的に支持するように設計されている。
【0086】
[0111] 図10Aは、磁気ディスク組立品1400(見えない)およびバック鉄回路1200(図9Aから図9C)を用いるシステム900の等角組立図である。対照的に、図10Bは、システム900の分解等角図である。以下において図10Aおよび図10Bの両方を参照すると、磁気ディスク組立品1400は、システム900内の構成部品として使用されている。磁気ディスク組立品1400は、コイル組立品1500(これは上述したコイル組立品500と同様である)を含む。構成に応じて、システム900は、電気モータまたは電気ジェネレータの何れかになることができる。
【0087】
[0112] 特定の実施形態では、システム900は、ステータ側端板902と、コイル組立品1500をステータ側端板902に固定的に連結する延長または支持リング904とを含む。ステータ側端板902は、円形に配置された一連の開口903を含む。同様に、支持リング904も円形構成で定まる一連の開口905を有し、開口905は、システム900を組み立てたとき、ステータ側端板902の開口903と並ぶような大きさとされてこれから離間している。開口903および905のいくつかを通ってねじ、ボルトまたは他の締結具が延びて、ステータ側端板902をコイル組立品1500に固定することができる。
【0088】
[0113] 組み立てたとき、図10Aに示すように、ロータ軸1302の端部1303は、ステータ側端板902を通って延びている。ロータ軸1302にロータハブ1300がつながり、バック鉄回路1200を支持し、バック鉄回路1200は、次にトロイド形磁気円筒430(図10Aおよび図10Bでは見えない)を支持している。ロータ軸1302の反対端部1304は、ロータ側端板908によって支持されている。組立状態では、この実施形態では、一対の側板910および912が、図10Aに示すように、ステータ側端板902をロータ側端板908に連結する。さらに、他の実施形態では、端板同士を一緒に固定するためにケーシングを使用することができ、または端板をケーシングに一体化することができる。さらに他の実施形態では、バック鉄回路は、ケーシングを形成することができる。当技術分野で公知であるように、ロータ軸1302は機械的荷重伝達装置であり、伝達装置は、ジェネレータモードではシステムに機械的回転力を入力し、またはシステムがモータモードのとき、機械的回転力を生成する。
【0089】
[0114] 図10Cは、システム900の別の分解図であり、ステータまたはコイル組立品1500は、延長リング904を介してステータ端板902に連結されて支持されて示されている。したがって、端板902および908、延長リング904、ならびにコイル組立品1500(ステータ)は、この構成では静止している。対照的に、ロータハブ1300は、トロイド形磁気円筒1430(図10Cには示さない)を支持して位置決めするバック鉄回路1200に固定的に連結されている。ロータ軸1302は、ステータ端板902およびロータ端板904によって構造的に支持することができる。ロータ軸1302の両端部と両端板との間に軸受ユニット912および914が配置されて、端板に対してロータ軸が回転することを可能にしている。したがって、図10Cに示すように、コイル組立品1500(またはステータ)は、端板902にしっかりと連結されている。対照的に、トロイド形磁気ディスク1430およびバック鉄回路1200(またはローター)は、端板908に回転可能に連結されている。端板902および908は、機械構成全体を固定して回転部品の完全性を確実にすることになる。
【0090】
[0115] 特定の実施形態では、ワイヤおよび冷却媒体は、専用端板902から延長リング904を介して、それぞれ開口903および905を介して、コイル組立品1500に入ることができる。対照的に、回転構成部品同士(トロイド形磁気ディスク1430およびバック鉄回路1200)は一緒に連結して、ロータハブ1300と縦一列につながることができ、ロータハブ1300は、次に軸1302に固定的に連結されている。
【0091】
[0116] 図10Dは、ロータハブ1300に関するいくつかの詳細を示す部分分解図である。図10Dでは、明確化のために、バック鉄回路のコイル組立品1500および外壁1206および1210は除去されている。ロータハブ1300は、軸1302の長さに沿って長手方向に位置決めされた複数の支持肩部を含む。第1の軸受支持肩部1320は、軸受ユニット912に係合してこれを支持している。第1のセンタリング肩部1322は、バック鉄回路1200の第1の側壁1208につながりこれを支持している。中心肩部1324は、バック鉄回路1200の内側円筒壁部1207および1211に係合してそれらを支持している。第2のセンタリング肩部1326は、バック鉄回路1200の第2の側壁1212を支持している。第2の軸受支持肩部1328は、第2の軸受ユニット914に係合してこれを支持するように設計されている。特定の実施形態では、ロータ軸1302の何れかの端部にキー溝1330(図10B参照)を定めることができる。
【0092】
[0117] 図10Aから図10Dに示した実施形態では、コイル組立品1500はステータである。他の構成では、コイル組立品1500はロータですることができる。さらに、図示した実施形態は、コイル組立品1500を構成して支持するほんの一例に過ぎない。他の実施形態では、コイル組立品1500は支持リングによって支持することができ、支持リングは、コイル組立品から外側ケーシング又はハウジングまで、外側円筒壁206と210との間の中心スロット410を通って延びている(図7Aおよび図7B)。さらに他の実施形態では、コイル組立品500がロータとして機能しているとき、コイル組立品は支持リングによって支持することができ、支持リングは、内側円筒壁208と218との間の中心スロットを通ってコイル組立品から軸まで延びている。正確な構成は、コイル組立品がステータであるかロータであるかというデザイン上の選択に左右される。
特定の実施形態の利点
【0093】
[0118] 要するに、開示された特定の実施形態には、従来のモータおよびジェネレータと比較していくつかの利点がある。上述したように、コイルを磁石で囲むとより多くの磁束密度が発生し、力はすべて運動方向に存在し、それにより力がコイルを運動の方向でなく、下方に引っ張りまたは上方に押そうとする(極性に応じて)従来のモータと比較して、より強いトルクが生成され、振動が最小限に抑えられ、騒音が最小限に抑えられる。上述したように、発生する磁界の大部分は運動方向に存在するので、無駄な磁界構造は、あったとしてもほんの少ししかない。したがって、連続トルクおよび連続電力が大幅に増加する。さらに、従来の電気モータと比較して、連続トルク密度、連続体積密度および連続重量密度も増加する。
【0094】
[0119] 特定の実施形態では、等価全トルクは、始動時に、固定されたロータ電流損失が全くないか最小限である場合に得られる。永久磁石構成により、始動時の突入電流が減少した。
【0095】
[0120] 特定の実施形態では、コイル組立品を小型にできながら、コイルは、効果的なヒートシンクによって囲まれているので容易に冷却される。コイル巻線同士の重なりがほとんどまたは全くないので、不要な磁界誘導は、あったとしてもほんの少ししかなく、これによってもより効率的な設計がもたらされる。従来のモータに比較したこの構成の利点の1つは、端部向き変化部(この場合はコイルの半径方向区分)が本発明の「能動部分」の一部であることである。従来のモータでは、銅導体の軸方向の長さが、電力を生成する区分である。端部向き変化部は不利な条件であり、重量と損失を増加させるが電力を生成せず、その理由は、端部領域場は端部巻線同士を効果的に連結していないためである。しかしながら、以上で開示した実施形態では、軸方向に磁化された側壁または軸方向磁石のおかげで、コイル巻線全体がトルクを発生させるために効果的に使用され、銅巻線を効率的に利用している。
【0096】
[0121] 上述したように、コイルを磁石で上述したように囲むと、より多い磁束密度が生み出され、力は全て運動方向に存在し、それによりコイルを運動の方向ではなく極性に応じて下向きに引っ張りまたは上向きに押す従来のモータと比較して、大きなトルクが発生し、振動が最小になり、騒音が最小になる。
【0097】
[0122] したがって、連続トルクおよび連続電力が大幅に増加する。さらに、連続トルク密度、連続体積密度および連続重量密度も、従来の電気モータと比較して増加する。
【0098】
[0123] 「直流」構成では、モータは、電力線周波数または製造時周波数とは無関係に動作することができ、高価なパルス幅変調駆動制御装置または同様の制御装置の必要性を低減する。
【0099】
[0124] 本発明の実施形態の前述した説明は、例示および説明を目的として提示されている。網羅的であること、または本発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。上記教示に照らして、多くの組み合わせ、修正および変形が可能である。例えば、特定の実施形態では、上述した構成部品および特徴のそれぞれは、他の構成部品または特徴と個別にまたは順次に組み合わせることができながら、依然として本発明の範囲内にある。交換された構成部品を有する説明していない実施形態は、依然として本発明の範囲内にある。本発明の範囲は、この詳細な説明によってではなく、むしろ特許請求の範囲または本開示によって支持される将来の特許請求の範囲によって限定されることを意図している。
【0100】
[0125] 例えば、いくつかの実施形態では、回転モータ/ジェネレータが含まれ、回転モータ/ジェネレータは、半径方向で軸方向線の周りに配置されて円形経路を形成し、少なくとも1つの第1の磁気トンネル区分を備えるトロイド形磁気円筒を備え、第1の磁気トンネル区分は、ほぼ第1の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第1の磁壁と、第1の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされ、第1の磁壁から所定の距離に位置決めされた第1の対向磁壁と、ほぼ第1の磁壁と第1の対向磁壁との間にわたり、ほぼ第1の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第1の内側磁壁と、ほぼ第1の磁壁と第1の対向磁壁との間にわたり、第1の内側磁壁から半径方向に離れて位置決めされ、ほぼ第1の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第1の外側磁壁とを含み、第1の磁壁を形成する磁石および第1の対向磁壁を形成する磁石の似ている磁極は、第1の内側磁壁を形成する磁石および第1の外側磁壁を形成する磁石の似ている磁極とは反対の磁極方向であり、結果として第1の磁気トンネルはNSNS磁極構成とされており、回転モータ/ジェネレータは、円形経路内に位置決めされたコイル組立品を備える。
【0101】
[0126] 上記回転モータ/ジェネレータにおいて、トロイド形磁気円筒は、半径方向で軸方向軸線の周りに配置されて第1の磁気トンネル区分に隣接して位置決めされた第2の磁気トンネル区分をさらに備え、第2の磁気トンネル区分は、ほぼ第2の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第2のロータ構成部品と、ほぼ第2の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向とされ、第2のロータ構成部品から所定の距離に位置決めされた第2の対向ロータ構成部品と、ほぼ第2のロータ構成部品と第2の対向ロータ構成部品との間にわたり、ほぼ第2の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第2の内側ロータ構成部品と、ほぼ第2のロータ構成部品と第2の対向ロータ構成部品との間にわたり、第2の内側ロータ構成部品から半径方向に離れて位置決めされ、ほぼ第2の磁気トンネル区分の内部の方向に向く磁極方向にされた第2の外側ロータ構成部品とを含み、第2のロータ構成部品を形成する磁石および第2の対向ロータ構成部品を形成する磁石の似ている磁極は、第2の内側ロータ構成部品を形成する磁石および第2の外側ロータ構成部品を形成する磁石の似ている磁極とは反対の磁極方向であり、第2の磁気トンネル区分を形成する磁石の似ている磁極は、第1の磁気トンネル区分を形成する磁石の似ている磁極と反対方向に向けられ、結果として第2の磁気トンネル区分はSNSN磁極構成とされている。
【符号の説明】
【0102】
100 モータ/ジェネレータ構成部品
202 バック鉄回路の第1の部分
204 バック鉄回路の第2の部分
206 第1の円筒壁
208 軸方向壁
210 第2の円筒壁
212 平坦な側壁
300 中心ハブ
302 内側ハブ
304 アーム
306 外側ハブ
400 磁気ディスク組立品
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図10D
【国際調査報告】