特表2019-527407(P2019-527407A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2019-527407車両、特に商用車用のペダルユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-527407(P2019-527407A)
(43)【公表日】2019年9月26日
(54)【発明の名称】車両、特に商用車用のペダルユニット
(51)【国際特許分類】
   G05G 1/30 20080401AFI20190830BHJP
   B60K 26/02 20060101ALI20190830BHJP
   G05G 1/46 20080401ALI20190830BHJP
【FI】
   G05G1/30 E
   B60K26/02
   G05G1/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-568765(P2018-568765)
(86)(22)【出願日】2017年6月20日
(85)【翻訳文提出日】2019年1月23日
(86)【国際出願番号】EP2017065042
(87)【国際公開番号】WO2018007142
(87)【国際公開日】20180111
(31)【優先権主張番号】102016112188.6
(32)【優先日】2016年7月4日
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】597007363
【氏名又は名称】クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Knorr−Bremse Systeme fuer Nutzfahrzeuge GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ステファノ リッツィ
(72)【発明者】
【氏名】ジョルジオ アンドレエッタ
【テーマコード(参考)】
3D037
3J070
【Fターム(参考)】
3D037EA01
3D037EA06
3D037EB04
3D037EB05
3D037EC02
3D037EC03
3D037EC05
3D037EC07
3D037EC08
3J070AA32
3J070BA05
3J070BA71
3J070BA81
3J070CB02
3J070CB11
3J070CB31
3J070CC03
3J070CC12
3J070CD12
3J070DA02
(57)【要約】
本発明は、少なくとも1つのペダル軸(12)と、少なくとも1つの切り換えカム(14)と、少なくとも1つのペダル(16)と、少なくとも1つのレバーアーム(18)とを備え、ペダル(16)は、レバーアーム(18)により堅固にペダル軸(12)に取り付けられており、切り換えカム(14)も、堅固にペダル軸(12)に取り付けられている、車両、特に商用車用のペダルユニット(10)に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのペダル軸(12)と、少なくとも1つの切り換えカム(14)と、少なくとも1つのペダル(16)と、少なくとも1つのレバーアーム(18)とを備え、前記ペダル(16)は、前記レバーアーム(18)により堅固に前記ペダル軸(12)に取り付けられており、前記切り換えカム(14)も、堅固に前記ペダル軸(12)に取り付けられている、車両、特に商用車用のペダルユニット(10)。
【請求項2】
前記ペダル軸(12)の一方の端部に軸受ブシュが配置されていることを特徴とする、請求項1記載のペダルユニット(10)。
【請求項3】
前記ペダルユニット(10)は、第1の軸受部(22)と第2の軸受部(24)とを有するペダルプレート(20)をさらに備え、前記ペダル軸(12)は、前記第1および第2の軸受部(22,24)により前記ペダルプレート(20)に取り付けられている、あるいは支持されていることを特徴とする、請求項1または請求項2記載のペダルユニット(10)。
【請求項4】
前記第1の軸受部(22)は、前記ペダル軸(12)の第1のペダル軸支持部分(30)の横断面より大きい横断面を有する開口(26)を有し、前記第1のペダル軸支持部分(30)でもって前記ペダル軸(12)は、組み立て中、前記第1の軸受部(22)に導入される、あるいは導入可能であることを特徴とする、請求項3記載のペダルユニット(10)。
【請求項5】
前記開口(26)の前記横断面は、オーバルかつ/または長穴形であり、かつ/または前記ペダル軸(12)は、前記第1のペダル軸支持部分(30)において斜めに前記開口(26)に導入可能であることを特徴とする、請求項4記載のペダルユニット(10)。
【請求項6】
前記ペダル軸(12)の前記第1のペダル軸支持部分(30)は、前記ペダルユニット(10)が組み立てられた状態においてインサートブシュにより前記第1の軸受部(22)の前記開口(26)内に保持されていることを特徴とする、請求項4または請求項5記載のペダルユニット(10)。
【請求項7】
前記第2の軸受部(24)は、開口(28)を有し、前記第2の軸受部(24)の前記開口(28)は、前記ペダル軸(12)の第2のペダル軸支持部分(32)とはめあいを形成することを特徴とする、請求項4から6までのいずれか1項記載のペダルユニット(10)。
【請求項8】
前記はめあいは、孔、特に円形の横断面を有する孔により形成されていることを特徴とする、請求項7記載のペダルユニット(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つのペダル軸と、少なくとも1つの切り換えカムと、少なくとも1つのペダルと、少なくとも1つのレバーアームとを備える、車両、特に商用車用のペダルユニットに関する。
【0002】
従来技術において、商用車のためのドライバ作業スペースとの関連で、既に車両用のペダルユニットが公知である。
【0003】
而して、例えば欧州特許出願公開第1749732号明細書(EP 1 749 732 A1)は、商用車のためのドライバ作業スペースを開示しており、ドライバ作業スペースは、複数の個別コンポーネントを有し、商用車は、モジュール開口を車両骨組みに有している。
【0004】
欧州特許出願公開第0659606号明細書(EP 0 659 606 A1)において公知の自動車用のアクセルペダル装置は、ハウジングの形態のペダルホルダに旋回可能に支持されたペダルプレートおよびペダルプレートに結合された作動装置、すなわちペダルを有している。
【0005】
独国実用新案第202014101559号明細書(DE 20 2014 101 559 U1)は、機械を操作するフットペダルを開示している。
【0006】
車両、特に商用車用のペダルユニットは、それが機械式に形成されている場合、極めて複雑な、しかも極めて嵩張る機構を有していることがあり、このような機構は、組み立てを困難にしてしまうことがある。このことは、この種のペダルユニットが比較的多くのスペースを必要とすることに至らしめることもある。
【0007】
それゆえ本発明の課題は、冒頭で挙げた形態のペダルユニットを有利な形式で発展、特にペダルユニットがより簡単に組み立て可能であるように発展させることである。
【0008】
上記課題は、本発明により、請求項1の特徴を備えるペダルユニットにより解決される。請求項1の特徴によれば、車両用のペダルユニットは、少なくとも1つのペダル軸と、少なくとも1つの切り換えカムと、少なくとも1つのペダルと、少なくとも1つのレバーアームとを備え、ペダルは、レバーアームにより堅固にペダル軸に取り付けられており、切り換えカムも、堅固にペダル軸に取り付けられている。
【0009】
本発明は、ペダルユニットが統合型の部品として形成されており、その結果、少ない手間で組み込むことが可能であるという基本思想に基づいている。このことは、構成部材としてのペダル、ペダル軸、切り換えカムおよびレバーアームが堅固にペダル軸に取り付けられることで実現される。構成部材としてのペダル、ペダル軸、切り換えカムおよびレバーアームが堅固にペダル軸に取り付けられているという状況は、ペダルユニットのこれらの部材の取り扱いを容易にする。それというのも、こうすることで、もはや多数の部材を組み立てたり、組み込んだりする必要がなくなり、今や1つの部材だけを相応に組み付ければ済むからである。
【0010】
車両は、例えば商用車、例えば貨物自動車等であり得る。
【0011】
さらにペダル軸の一方の端部に軸受ブシュが配置されているようにしてもよい。ペダル軸の手間を要する加工を回避すべく、軸受ブシュにより、ペダル軸の対応する端部は、支持、特に回転可能に支持されていることができる。而して、例えばペダル軸または対応する相手側部材に手間を要して狭い公差のはめあいを設けずに済ませることができる。それというのも、このことは、軸受ブシュ、ひいては例えば規格部材により実現され得るからである。これにより製造コストを下げることができる。
【0012】
さらにペダルユニットは、第1の軸受部と第2の軸受部とを有するペダルプレートをさらに備え、ペダル軸は、第1および第2の軸受部によりペダルプレートに取り付けられているようにしてもよい。軸受部によりペダル軸を支持することができる。特に切り換えカムの操作は、ペダルを踏むことで実施され、その結果、レバーアームおよび切り換えカムは、旋回され、具体的には、第1の軸受部および第2の軸受部内に回転可能に支持されたペダル軸の長手方向軸線回りに旋回される。
【0013】
第1の軸受部は、ペダル軸の第1のペダル軸支持部分の横断面より大きい横断面を有する開口を有し、第1のペダル軸支持部分でもってペダル軸は、組み立て中、第1の軸受部に導入されているようにしてもよい。このことは、組み終えたペダル軸の簡単な組み付けを可能にする。それというのも、これによりペダル軸が、ゼロより大きい作用角あるいは係合角で第1の軸受部の開口に挿入され得るからである。
【0014】
第1の軸受部の開口の横断面は、オーバルかつ/または長穴形であってもよい。さらに、代替的または付加的に、ペダル軸は、第1のペダル軸支持部分でもって斜めに開口に導入可能であるようにしてもよい。これにより、ペダル軸を第1の軸受部と第2の軸受部との間に入れ、ペダル軸をまず第1の軸受部の開口に導入し、次いで第1の軸受部の開口内で旋回させることにより、ペダル軸が第2の軸受部にも挿入され得るように方向付けることが可能になる。
【0015】
ペダル軸の第1のペダル軸支持部分は、ペダルユニットが組み立てられた状態においてインサートブシュにより第1の軸受部の開口内に保持されていてもよい。これにより、第1の軸受部の開口と、ペダル軸の第1のペダル軸支持部分との異なる横断面を相応に補償し、その結果、ペダル軸が第1の軸受部内に合目的に回転可能に支持されていることが簡単に可能となる。
【0016】
さらに第2の軸受部は、開口を有し、第2の軸受部の開口は、ペダル軸の第2のペダル軸支持部分とはめあいを形成するようにしてもよい。ここに軸受ブシュが挿入され得るようにはめあいが形成されていることも可能である。しかし、基本的には、第2の軸受部の開口に軸受ブシュがまったく挿入されず、その代りにペダル軸が直接開口内で回転することも可能である。
【0017】
特にはめあいは、孔、特に円形の横断面を有する孔により形成されているようにしてもよい。これにより簡単な製造と同時に、合目的な組み立てと所望の機能性とが提供される。
【0018】
而るに本発明のさらなる詳細および利点について、図面に詳しく示す実施例を基に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】車両用の本発明に係るペダルユニットの一実施例の斜視図である。
図2図1に示したペダルユニットの組み立て工程の斜視図である。
図3図1に示したペダルユニットの組み立て工程の別の斜視図である。
図4図1に示したペダルユニットの組み立て工程の別の斜視図である。
図5図1に示したペダルユニットの組み立て工程の別の斜視図である。
図6図1に示したペダルユニットの組み立て工程の別の斜視図である。
【0020】
図1は、斜視図で車両、ここでは商用車用の本発明に係るペダルユニット10の一実施例を示している。
【0021】
ペダルユニット10は、ペダル軸12と、切り換えカム14と、ペダル16(図2参照)と、レバーアーム18とを備えている。
【0022】
さらにペダルユニット10は、ペダルプレート20を備え、ペダルプレート20は、第1の軸受部22と第2の軸受部24とを有している。
【0023】
第1の軸受部22は、第1の開口26を有し、第2の軸受部24は、第2の開口28を有している。
【0024】
ペダル軸12には、ペダル16がレバーアーム18により堅固に取り付けられている。切り換えカム14は、堅固にペダル軸12に取り付けられている。
【0025】
ペダル16は、レバーアーム18における好適な堅固な結合部、例えばねじ結合部、差し込み結合部等により、レバーアーム18に取り付けられている。
【0026】
レバーアーム18は、ペダル軸12に外嵌され、その後、取り付け箇所において片側で溶接されている。両側の溶接シームも可能である。代替的には、ねじ結合部、ろう接結合部等も可能である。
【0027】
切り換えカム14は、レバーアーム18に類似した形でペダル軸12に取り付けられている。ここでも切り換えカム14は、取り付け箇所において片側の溶接シームにより片側でペダル軸12に溶接されている。両側の溶接シームも可能である。代替的には、ねじ結合部、ろう接結合部等も可能である。
【0028】
ペダル軸12には、両端部にそれぞれ、第1のペダル軸支持部分30あるいは第2のペダル軸支持部分32が設けられている。
【0029】
第1のペダル軸支持部分30は、第1の軸受部22の開口26に挿入するために設けられている。
【0030】
第2のペダル軸支持部分32は、第2の軸受部24の開口28に挿入するために設けられている。
【0031】
さらに戻し要素34が設けられており、戻し要素34によりペダルユニットは、ペダル16にもはや力が加えられていないとき、中立位置へ戻し案内され得る。
【0032】
戻し要素34は、戻しばね36を有している。
【0033】
戻しばね36は、一方では、ペダルプレート20に作用し、他方では、切り換えカム14に作用している。
【0034】
図2ないし6には、ペダル軸12と、ペダル軸12に堅固に取り付けられる要素としての切り換えカム14ならびにペダル16およびレバーアーム18とを組み付ける様子を示してある。
【0035】
まずペダル軸12を斜めに第1の軸受部22の開口26に、すなわち、ゼロより大きい作用角でもって、かつ具体的には、ペダル軸12の第1のペダル軸支持部分30の反対側の端部に設けられたペダル軸12の第2のペダル軸支持部分32が第1の軸受部22と第2の軸受部24との間に来るまで、導入する。
【0036】
次いで第2のペダル軸支持部分32を第2の軸受部24の開口28に導入する。
【0037】
第1のペダル軸支持部分30と第2のペダル軸支持部分32とを、次いで軸受ブシュによりそれぞれ開口26および28内に回転可能に支持された状態に取り付ける。
【0038】
その際、第1のペダル軸支持部分30と第1の軸受部22の開口26とに用いられる軸受ブシュの外側輪郭は、第1の軸受部22の開口26の内側横断面に適合されているので、そこでもペダル軸支持部分30は、相応に規定通り回転可能に支持されている。
【符号の説明】
【0039】
10 ペダルユニット
12 ペダル軸
14 切り換えカム
16 ペダル
18 レバーアーム
20 ペダルプレート
22 第1の軸受部
24 第2の軸受部
26 第1の開口
28 第2の開口
30 第1のペダル軸支持部分
32 第2のペダル軸支持部分
34 戻し要素
36 戻しばね
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】