特表2019-528389(P2019-528389A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2019-528389軌きょうを収容かつ/または敷設する軌道工事車両
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-528389(P2019-528389A)
(43)【公表日】2019年10月10日
(54)【発明の名称】軌きょうを収容かつ/または敷設する軌道工事車両
(51)【国際特許分類】
   E01B 29/16 20060101AFI20190913BHJP
   B61D 15/00 20060101ALI20190913BHJP
【FI】
   E01B29/16
   B61D15/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-505423(P2019-505423)
(86)(22)【出願日】2017年7月6日
(85)【翻訳文提出日】2019年2月1日
(86)【国際出願番号】EP2017000797
(87)【国際公開番号】WO2018024353
(87)【国際公開日】20180208
(31)【優先権主張番号】GM195/2016
(32)【優先日】2016年8月3日
(33)【優先権主張国】AT
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】514318345
【氏名又は名称】プラッサー ウント トイラー エクスポート フォン バーンバウマシーネン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Plasser & Theurer, Export von Bahnbaumaschinen, Gesellschaft m.b.H.
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ローター シュタードラー
(72)【発明者】
【氏名】ジェラール リンツ
【テーマコード(参考)】
2D057
【Fターム(参考)】
2D057BA02
2D057BA13
(57)【要約】
本発明は、軌きょう(10)を収容かつ/または敷設する軌道工事車両(1)であって、レール走行装置(4)上に支持される車両フレーム(2)を備え、車両フレーム(2)の2つの縦材(7)が、自由開口を画定し、互いに横方向スライド可能であるため、自由開口の幅は、変更可能であり、作業位置では、軌きょうの水平投影の寸法より大きな開口寸法を有し、縦材(7)には、車両長手方向(3)で走行可能な門形クレーン(11)用のクレーンレール(8)が配置されている、軌道工事車両(1)に関する。軌道工事車両(1)において、縦材(7)の2つの自由端(12)に緩衝器(13)が配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軌きょう(10)を収容かつ/または敷設する軌道工事車両(1)であって、
レール走行装置(4)上に支持される車両フレーム(2)を備え、
前記車両フレーム(2)の2つの縦材(7)が、自由開口を画定し、互いに横方向スライド可能であるため、前記自由開口の幅は、変更可能であり、作業位置では、前記軌きょう(10)の水平投影の寸法より大きな開口寸法を有し、
前記縦材(7)には、車両長手方向(3)で走行可能な門形クレーン(11)用のクレーンレール(8)が配置されている、
軌道工事車両(1)において、
前記縦材(7)の2つの自由端(12)に緩衝器(13)が配置されていることを特徴とする、軌道工事車両(1)。
【請求項2】
前記縦材(7)の前記自由端(12)に牽引装置(22)が配置されていることを特徴とする、請求項1記載の軌道工事車両(1)。
【請求項3】
前記牽引装置(22)は、前記クレーンレール(8)用のレールブリッジ(23)として形成されていることを特徴とする、請求項2記載の軌道工事車両(1)。
【請求項4】
横方向スライド装置(19)用のスライド駆動装置(18)が、液圧式に構成されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の軌道工事車両(1)。
【請求項5】
横方向スライド装置(19)用のスライド駆動装置(18)が、電気式に構成されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の軌道工事車両(1)。
【請求項6】
前記スライド駆動装置(18)は、スピンドルドライブとして構成されていることを特徴とする、請求項4または5記載の軌道工事車両(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌きょうを収容かつ/または敷設する軌道工事車両であって、レール走行装置上に支持される車両フレームを備え、車両フレームの2つの縦材が、自由開口を画定し、互いに横方向スライド可能であるため、自由開口の幅が変更可能であり、作業位置では、軌きょうの水平投影の寸法より大きな開口寸法を有し、縦材には、車両長手方向で走行可能な門形クレーン用のクレーンレールが配置されている、軌道工事車両に関する。
【背景技術】
【0002】
公知の軌道改修法では、複数の軌道工事車両が、列車に編成されて門形クレーンを用いて軌道区間を交換するために用いられる。
【0003】
例えばオーストリア国特許発明第324388号明細書では、調節可能な車両フレームを備える軌道工事車両が使用される。それぞれの車両フレームは、横方向スライド装置を有し、横方向スライド装置により、2つの縦材が、レール走行装置上に載置された横材に対して横方向スライド可能である。これにより、軌きょうを積み卸しできるように、縦材間の開口が拡張される。
【0004】
この公知の解決手段では、緩衝器および牽引フックが横材に配置されている。このことは、引張力および圧縮力が列車内で或る軌道工事車両から隣接車両に伝達される際に、横方向スライド装置のガイドおよび駆動装置に望ましくないせん断力およびモーメントを引き起こしてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の根底にある課題は、冒頭で挙げた形態の軌道工事車両のために、従来技術に対する改良を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明により、上記課題は、請求項1記載の軌道工事車両によって解決される。従属請求項は、本発明の有利な構成に関する。
【0007】
本発明によれば、縦材の2つの自由端に緩衝器が配置されている。このことは、列車内でせん断力が横方向スライド装置に伝達されないという利点を有している。これにより、横方向スライド用の駆動装置を、これに応じて小型に寸法設定することができる。
【0008】
本発明の有利な発展形では、縦材の自由端に牽引装置が配置されている。これにより、引張力が列車内で伝達されても、せん断力は、横方向スライド装置に作用しない。
【0009】
その際、牽引装置は、クレーンレール用のレールブリッジとして形成されていると、好適である。これにより、カーブ走行のための長さ補償部を有する列車内で引張力を伝達する他、軌道工事車両間のクレーンレール間隙も埋められる。
【0010】
本発明の別の有利な細目は、横方向スライド装置用の駆動装置が、液圧式に構成されていることにある。これにより、空間規定への最適な構造的な適合と、スライドさせなければならない縦材の等速度運動とが得られる。
【0011】
これに代えて、それぞれの横方向スライド装置に電気式の駆動装置が設けられていても、有利であり得る。これにより、液圧系の必要性がなくなる。
【0012】
横方向スライド装置にスピンドルドライブが設けられていても、有利である。これにより、横方向スライド装置の正確な平行性のみならず、高い作動精度も得られる。
【0013】
本発明の別の利点は、図面の説明から看取可能である。
【0014】
以下に本発明について例示的に添付の図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】門形クレーンを備える軌道工事車両の概略側面図である。
図2】輸送位置にある軌道工事車両の概略平面図である。
図3】作業位置にある軌道工事車両の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に看取可能な軌道工事車両1は、桁状の車両フレーム2を備え、車両フレーム2は、車両長手方向3で延在し、端部側でレール走行装置4上に支持されており、あるいはレール走行装置4により軌道5上を走行可能である。車両フレーム2は、車両フレーム2の、軌道横方向6でスライド可能な縦材7上に、軌きょう10をつかむ把持装置9を装備した門形クレーン11を走行させるクレーンレール8を有している。縦材7の両側の自由端12には、緩衝器13が配置されている。
【0017】
図2には、軌道工事車両1を、引き渡し走行中の輸送位置で示してある。このために縦材7は、横材14上を軌道中央15に向かってスライドされている。縦材7に対して垂直に配置される横材14は、鉛直の軸線16回りに回転可能に、ボギー17として形成されるレール走行装置4上に配置されている。横材14上には、スライド駆動装置18とガイドとを装備した横方向スライド装置19が配置されている。横方向スライド装置19により、縦材7相互の位置が横方向調節可能になっている。
【0018】
図3には、軌道工事車両1の作業位置が看取可能である。この位置では、縦材7が横方向スライド装置19によって横材14のそれぞれのストッパ20に向かってスライドされている。
【0019】
図2および3に示した単純な構成では、牽引フック21が横材14の中央に配置されている。
【0020】
これに代えて、破線で示した変形形態では、牽引装置22が縦材7の端部側で緩衝器13の隣に存在している。この場合は、カーブ走行用の長さ補償部が設けられていなければならない。このような牽引装置22は、列車内で複数のクレーンレールを結合するレールブリッジ23として組み合わされた構造形式で構成されていてもよい。
図1
図2
図3
【国際調査報告】