【実施例】
【0016】
図2は本発明に基づく多言語文字入力装置のブロック構成図であり、ソフトウェア的に選択された言語の文字音素に変換してキーに表出し、表出された文字音素が選択されて入力されるキーボード部(10)、入力された文字を画面に出力する表示部(20)、プログラムとデータを保存した保存部(30)及び前述のキーボード部、保存部及び表示部を制御する制御部(40)を含む。
【0017】
本発明においてソフトウェア的というのは各言語の文字音素をキーボードの個別キーに対応させて表出できるようにプログラムされ変換キーの操作によって制御部の命令で対応するキーに表出したり、リストや機能を登録又は削除等編集できる事前設定機能を意味する。
【0018】
図3a及び
図3bは本発明に基づくキーボード部(10)を示すものであり
図1の左側部(A)に当る。キーボード部は数字/記号キー部(110)、Fキー部(120)、Uキー部(123)、文字キー部(130)、ファンクションキー部(140)を含み、文字キー部(130)には追加キー部(131)が含まれることが可能である。
【0019】
本発明のキーはタッチスクリーン上に区切られた領域又はLCD、LED、OLED又は光ファイバーを備えて文字音素を表出するボタンになり得る。
【0020】
本発明が既存のキーボードの配列と違う特徴はFキー部(120)を文字キー部(130)と数字/記号キー部(110)の間に配置し、文字キー部(130)に複数の追加キーが含まれている追加キー部(131)を配置することである。このような配置は言語によって音素の数が異なるため各言語の文字が全て表出されるようにするためにはFキー部や追加キー部に文字や機能を追加することで各言語の音素を全て表出することができることである。
【0021】
従って本発明によると、選択された言語の文字が前述のキーボード部に全て表出されるため既存のShiftキーやAltキーのような別途のファンクションキーを押すことなく選択された言語のあらゆる文字を1回のキー操作で速やかに入力できる。本発明においてShiftキー又はAltキー等のファンクションキーは文字以外に記号や機能を入力するとき使うこともできる。
【0022】
本発明の多言語文字入力装置を「アイデアや情報を様々な形で自由に表現するための便利なキーボード」という意味のCEI(Convenient keyboard to express an idea and information diversely and freely)キーボードと称する。
【0023】
図4aは本発明の第1の実施例に基づくハングルバージョンのキーボード(100)を示す図面であり、
図4bは本発明の第2の実施例に基づく英語バージョンのキーボード(101)を示す図面であり、
図4cは本発明の第3の実施例に基づくハングル−英語バージョンのキーボード(102)を示す図面である。
【0024】
本発明のさらなる特徴は変換キー又はファンクションキーを事前設定することのできる機能である。
図5は事前設定機能の一実施例に基づく言語変換キーと言語リスト画面を示すものである。
【0025】
言語変換キーを0.2秒以上長押ししたり繰り返し打つと表示部(20)に言語リスト画面(151)が現れて、言語リスト画面にはユーザー言語リスト(152)と全世界言語リスト(153)が含まれていることが可能である。
【0026】
ユーザー言語リストに言語が登録されることはキーボードメーカで初期設定として登録しておいたりユーザーが直接言語を登録したり削除することができる。ユーザーが言語登録を行う方法は全世界言語リストからユーザーが使いたい言語名を選択し登録ボタン(154)を押してユーザー言語リストに登録することができる。またユーザー言語リストから言語名を選択し削除ボタン(155)を押すとユーザー言語リストから言語名を削除することができる。事前設定機能はユーザーがキーボード部に表出される言語を変換したとき全世界言語リストから一々探すことなく、すぐに言語を選択して簡単に変換することができる。
【0027】
ユーザー言語リストにある言語名を選択するとキーボード部に当該言語の文字音素が表出される。またユーザー言語リストに登録された言語名のうち1つ以上を選択して活性化させることができる。この場合言語変換キーを1回ずつ押す度選択された言語名に当てはまる文字が順次に変換されキーボード部に表出されることができる。
【0028】
図5を参照して説明すると、ユーザー言語リストに登録されている言語の中から韓国語、英語、中国語、ドイツ語が選択されている。この場合キーボード部に表出されている言語は韓国語であり、言語変換キーを1回押すとキーボード部には英語が表出され、言語変換キーをもう1回押すと中国語がキーボード部に表出され、言語変換キーをもう1回押すとドイツ語がキーボード部に表出され、言語変換キーをもう1回押すと再び韓国語がキーボード部に表出される。
【0029】
図5でユーザー言語リストにある韓国語−英語を選択すると
図4cに示すようにキーボード部にハングルと英語が一緒に表出されることが可能である。この例は既存のキーボードで韓国語と日本語を入力するときと同様に韓国語と英語2ヶ国語を変換させながら入力できるキーボードの例である。
【0030】
本発明はFキーや追加キーの数を増やしたり減らす事前設定機能がある。追加キー部(131)とFキー部(120)のキーの数は全世界言語を統合的に入力するのに必要な数のキーを確保することが好ましい。本発明の一実施例では六つの追加キーと既存のF1〜F12までのFキーにF13〜F16まで4つのFキーを追加で配置したキーボードを示す。このとき、F1〜F12キーは本来の機能と同様であることも可能であり、F13〜F16までは新しい機能を追加して使うことができる。追加キーとFキーの数は状況と用途に合わせて追加したり減らすことができ配列する位置も変更できる。
【0031】
Fキー部は、F+αキー(121)と複数のFキーが含まれている。F+αキーを押しておらず活性化されていないときは、複数のFキーには本来設定された機能が表出される。またF+αキーを押して複数のFキーに表出される文字や機能を連続して変換させることができる。例えばF+αキーを1回押すと、Fキーにキー部に表出される言語の変形文字、特殊文字又は記号が表出されることができ、F+αキーを2回押すと複数のFキーに第2の機能が表出されることができ、F+αキーを3回押したときはFキーにさらなる変形文字、特殊文字又は記号が表出されて入力できる。
【0032】
前述のF+αキーを0.2秒以上長押しすると表示部にFキーの設定画面(122)が現れる。Fキーの設定画面でF+αキーを押す回数を増やしたり減らすことができ、F+αキーを押す回数によって各Fキーにどの文字又は機能が表出されるかを登録したり削除することができる。Fキーの設定画面で各キーに登録する位置を選択した後、保存部に保存されているデータを呼び出して登録したり、又はユーザーがデータを直接入力できる。
【0033】
図6(a)は本発明の一実施例に基づき、Fキーの設定画面でF+αキーを押す回数と回数に応じてFキーを設定する例を示すものである。
【0034】
また、Fキー部に複数のFキーを追加することができる。このとき、追加されたFキーには文字や機能が追加されることができる。例えば、追加されたFキーを言語翻訳、言語辞書、写真撮影、動画撮影等ユーザーが頻繁に使う機能のショートカットキーとして使うことができる。又は、追加されたFキーを、色々な記号、ユーザーが登録した常套句、顔文字、スタンプ、絵文字、e-文字、キャラクター、写真、メモ等と直接リンクさせることもできる。又はユーザーフォルダを作ってユーザーの個人的なファイルを整理して保存する等、ユーザーが必要な機能に連動させて使うこともできる。
【0035】
また、Fキーの設定画面でF+αキーを押す順番を指定するとその順番通りにFキー部が活性化されて表出され、F+αキーを押す順番が指定されていないFキー部は非活性化されて表出されない。
【0036】
図6(b)は本発明の一実施例に基づきF+αキーを押す回数によってFキーが活性化される例を示すものである。もしユーザーが
図6(b)のようにF+αキーを押す回数を第1行に0、第3行に2、第4行に1を入力すれば、F+αキーを押していないときは第1行のFキーがこのFキーに表出され本来のファンクションキーとして作動し、F+αキーを1回押すと第4行のFキーが活性化されFキーに表出され、F+αキーを2回押すと第3行のFキーが活性化されFキーに表出される方式である。ここでF+αキーの第2行には数字が入力されなかったため非活性化されてF+αキーを連続して押してFキーを変換させるときFキー上に表出されなくなる。
【0037】
F+αキーを必要に応じて何回も連続して押してFキー部に表出される文字や機能を何度も変換しながら使うことができるためユーザーは1つのキーボードで多様な文字を入力することができ多様な機能を使うことができる。従って本発明のキーボードを各ユーザーの必要に応じて最適化したユーザー指向のキーボードとして活用することができる。
【0038】
また、
図3に示す複数の追加キー部(131)には当該言語の基本文字、変形文字又は特殊文字を優先して配置することができる。もしこのような文字を配置しても追加キーが残る場合は、文書作成に必要な文字や記号、符号、絵、写真又はファンクションキーのように文字を入力するとき必要な事項を配置することができる。
【0039】
また、前述の複数の追加キーに、「全体選択」、「コピー」、「保存」、「貼り付け」、「切り取り」、「元に戻す」の編集機能のうちいずれか1つを配置してCtrlキーを押すことなく前述の追加キーを押すと編集機能を実行するようにすることができる。例えば、現在多くの人々がキーボード上で「全体選択」、「コピー」、「保存」、「貼り付け」、「切り取り」、「元に戻す」等の編集機能をCtrlキーを利用してショートカットキーとして使っている。CtrlキーとAキーを共に押すと文書編集で全体選択機能が実行され、Ctrlキー+Cはコピー、Ctrlキー+Sは保存する、Ctrlキー+Vは貼り付け、Ctrlキー+Xは切り取り、Ctrlキー+Zは元に戻す機能を遂行するようになる。
【0040】
本発明においては前述の各追加キーに複数の編集機能のうちいずれか1つを設定してCtrlキーを押さずに追加キーだけ押しても文書編集に必要な機能がすぐ実行されるようにすることができる。
図4bには、本発明の一実施例に基づき追加キーに編集機能を設定していることが示されている。例えば、追加キーCtrl+a(132)は全体選択機能、追加キーCtrl+C(133)はコピー機能、追加キーCtrl+S(134)は保存機能、追加キーCtrl+V(135)は貼り付け機能、追加キーCtrl+X(136)は切り取り機能、追加キーCtrl+Z(137)は元に戻す機能をすぐ実行するようにすることができる。Ctrlキーを押すことなく編集機能がすぐ実行されるようにすることは前述で触れた追加キーだけでなく必要に応じてキーボード部の任意のキーに配置することができる。
【0041】
また、編集機能を遂行する追加キー及び任意のキーを0.2秒以上長押しするとさらなる機能が実行されることもある。
【0042】
図4aのようにCtrlキーを押すことなく編集機能がすぐ実行されるキーに文字又は記号が共に配置された場合、キーを1回押すと文字又は記号が入力されキーを0.2秒以上押すとCtrlキーを押すことなく編集機能がすぐ実行されることができる。
【0043】
本発明のさらなる特徴の1つは、固定された文字キーやファンクションキー以外にユーザー定義のキー(123)(以下、「Uキー」とする)を設定することである。
図3に示すようにFキー部にある追加されたFキーと数字/記号キー部にあるキーのうち数字が設定されていない複数のキーをUキー部(123)とし、Uキー部にユーザーが使いたいデータを登録して使うことができ、データは変更できることを特徴とする。ここでデータとは文字、記号、符号、写真、常套句、修飾、顔文字、スタンプ、絵文字、キャラクター等を含み、ユーザーがキーボードを使って入力しようとする全てのものを指すものとする。
【0044】
図7aは本発明の一実施例に基づきUキー部設定画面を示すものである。
図7aを参照するとFキー部の追加されたFキーはF13〜F16の4つのキーが追加されており、数字/記号キー部のうち数字が設定されていない3つの(−,・)、(+,=)、(÷,×)キーが配置されている。ユーザーがUキー部に記号を固定して使うよりは各ユーザーの専門的な職業やや機能に合わせて頻繁に使うデータを予めセッティングしておき必要なとき使えるようにし、ユーザーが必要に応じて色々変更できる。従って、ユーザー中心の最適化されたキーボードとして活用することができる。
【0045】
Uキー部にデータを登録する方法は、Uキー部の任意のキーのうち2つを同時に押すと表示部にUキー部設定画面(124)が現れて、Uキー部設定画面で各キーに複数のデータを登録したり削除することができる。先ずUキー部設定画面で各キーに登録する位置を選択した後、保存部に保存されているデータを呼び出して登録したりユーザーがデータを直接入力することも可能である。各キーに登録するデータの数は10〜20程度が好ましいがさらに追加することができる。
【0046】
また、Uキー部にデータが表出されるようにする方法は、Uキー部に含まれるキーのうち、いずれか1つのキーを0.2秒以上長押しすると、キーに登録された複数のデータが所定の順番に沿って所定の時間間隔で変換される方式でキーに現れ、ユーザーがキーに使いたいデータが現れたとき指を離すと、そのデータがキーに表出されることを特徴とする。ここで所定の時間は好ましくは0.3秒から1秒以内が好ましい。
【0047】
前述のUキー部において、数字/記号キー部のキーうち数字が設定されていない複数のキーは、F+αキーが活性化されているときも、Uキー部のキーとして機能することができる。また数字/記号キー部のキーうち数字が設定されていない複数のキーには、各キーに1つのデータが登録されることもあれば、2つのデータが上下に登録されることもある。1つのキーの上下に2つのデータが設定された場合は、上に設定されたデータはShiftキーを押して入力できる。Uキーに予め登録されるデータは、全てのキーに同じデータが登録されることもあれば、場合によってはユーザーがより多くのデータを登録したり、各キーにそれぞれ異なるデータを登録することもあり得る。
【0048】
本発明の一実施例として、数字/記号キー部で0〜9まで数字と記号が上下に配置された10個の数字/記号キーは任意のキーを0.2秒以上押すと数字/記号キー部全体を対象に数字が記号に切り替わったり記号が数字に切り替わることが可能である。このようにすれば本発明の趣旨通りShiftキーやAltキー等のファンクションキーを押さずに数字や記号を1回のキー操作で直接入力できる。
【0049】
図7(b)の(1)に示すように、数字/記号キー部のキーについて、0〜9までの数字は下側に配置され、記号は上側に配置されているため、数字は、キーを押すだけで直接入力することができ、記号は入力切替キーであるShiftキーを押して入力することができる。10個の数字/記号キーのうち、任意のキーを0.2秒以上長押しすると数字と記号の上下の配置が入れ替わり、
図7bの(2)に示すように、上側に数字が配置され、下側に記号が配置されるようになる。
そうすれば記号をShiftキーやAltキー等のファンクションキーを押さずに1回のキー操作で直接入力できるようになる。
【0050】
言語によって数字/記号キー部に文字を配置する場合にも同じく数字/記号キー部を0.2秒以上押して数字と記号又は文字の位置を変えると当該数字や記号又は文字を入力するときShiftキーやAltキー等のファンクションキーを押さずに直接入力できるようになる。
【0051】
数字/記号キー部に数字や記号又は文字が固定的に印刷されている場合にも同じく適用することができる。例えば、キーボード部上側に記号又は文字、下側に数字が固定的に印刷されていても10個の数字/記号キーのうち任意のキーを0.2秒以上長押しすると数字と記号の位置が内部的に変換されShiftキー等のファンクションキーを押さずに記号を直接入力できる。再び数字/記号キーのうち任意のキーを0.2秒以上長押しすると数字を直接入力できる。
【0052】
また、数字/記号キー部に数字/記号変換キー(125)を別途配置して、数字や記号又は文字を入力するときShiftキーやAltキー等のファンクションキーを押さずに直接入力できる。
図7cの(1)のように数字/記号変換キーを押していないときは10個の数字/記号キーには上側には記号又は文字、下側には数字が並べられ数字は直接入力することができ記号又は文字はShiftキーを一緒に押して入力するようになる。
【0053】
図7cの(2)のように数字/記号変換キーを1回押すと10個の数字/記号キーに数字と記号又は文字の位置が変わり上側には数字、下側には記号又は文字が並べられ記号又は文字をShiftキーやAltキー等のファンクションキーを押さずに直接入力できる。
【0054】
本発明の一実施例におけるハングルバージョンのキーボードには、
【0055】
好ましくはキーボードの文字入力部に、
【0056】
図8は本発明に基づくハングル(訓民正音)バージョンのキーボード(103)を図示したことであり、
F+αキーを押してFキー部を連続して変換させて多様なハングルの古語が出るようにしてあらゆるハングルを効率よく入力できる。
【0057】
現在どの国の言語も全世界のあらゆる言語とあらゆる音を100%そのまま表現できる言語がない。
そうすれば「ハングル」と「韓国語」は全世界あらゆる言語のハブのような役割及び全世界の公用語としての役割果たせると思われる。
【0058】
また、本発明の一実施例におけるキーボードで英語をはじめとしたローマ字で表記する言語を入力するに当たり、キーボード部に言語のアルファベット子音と母音をQWERTY配列に配置したり、言語のアルファベット子音と母音を順次に配置したり、ユーザーが使いたいように配置する等どのような配置でも色々適用することができる。
【0059】
本発明の一実施例におけるキーボードで英語を含むローマ字で表記する言語を入力するに当たり、言語のアルファベットの子音と母音を順次に配列し、QWERTY配列に配置するときよりユーザーが文字の位置を容易に認知して効率よく入力することを好ましいとし、提案する。
【0060】
図9a乃至
図9dは本発明の一実施例におけるローマ字で表記する言語を使う各国のキーボードの図面である。
【0061】
図9aはフランス語バージョンのキーボードを示すものである。(1)フランス語バージョン1のキーボードはFキー部に変形文字を配置し、追加キー部には各編集機能を遂行できるキーを配置したものである。(2)フランス語バージョン2のキーボードは追加キー部に変形文字を一部配置し、Fキー部に残りの変形文字及び記号を配置した一例である。この2つのバージョンのキーボードは、いずれも、フランス語の各文字を入力するときShiftキーやAltキー等のファンクションキーを使うことなく、各キーを一度押すことであらゆるフランス語文字を効率よく入力できる。
【0062】
(1)フランス語バージョン1で編集機能を遂行するためには追加キーを1回押すと編集機能が遂行され、(2)フランス語バージョン2では編集機能を遂行できる追加ボタン部に文字が配置されているため追加キーを1回押すと文字や記号が入力され追加キーを0.2秒以上長押しすると編集機能が遂行されることが可能になる。
【0063】
図9bは(1)ポルトガル語バージョン1と(2)ポルトガル語バージョン2のキーボードを示す一例であり、
図9cは(1)ドイツ語バージョン1と(2)ドイツ語バージョン2のキーボードを示す一例で、
図9dは(1)スペイン語バージョン1と(2)スペイン語バージョン2のキーボードを示すものである。各バージョンでの入力は、(1)フランス語バージョン1と(2)フランス語バージョン2キーボードでの入力と同様に行われる。
【0064】
ある国の言語を構成する文字数が多く、文字キー部とFキー部と追加キー部のキーに配置するだけでは、全ての文字を配置できず文字があまった場合は、F+αキーを押してFキー部を変換しながら残りの文字を配置ことができる。ユーザーは使用頻度の高い文字をFキー部のデフォルトページからすぐ見えるように配置し、使用頻度の低い文字はF+αキーを押したとき表出される、次のページに配置することができる。
【0065】
本発明の一実施例におけるキーボードではローマ字で表記する言語以外にキリル文字、ギリシャ文字、日本語の文字、アラブ文字等その他の言語を入力するに当たり、文字キー部に当該言語を構成する文字を、従来の順番に配置したり、当該言語を構成する文字のアルファベット順に配置したり、ユーザーの好みによって既存のQWERTY配列にことができる。
【0066】
図10a乃至
図10bは本発明の一実施例におけるキリル文字、ギリシャ文字、日本語文字等ローマ字で表記する言語以外のその他の言語のキーボードの図面である。
【0067】
図10aには(1)ロシア語バージョンキーボードと(2)ギリシャ語バージョンキーボードが図示されており、
図10bは(1)中国語ピンインバージョン(本土)キーボードと(2)中国語ピンインバージョン(台湾)キーボード及び(3)日本語バージョンキーボードの例である。
【0068】
キーボードで文字を入力する際、キーボードに慣れているユーザーは、両手をキーボードの文字入力部第2行におき、これを基本位置にして、上下左右に少しずつ移動しながら指を動かして文字を入力するようになる。また各キーボードでの文字の配置を熟知しているユーザーは、キーボードは見ずにモニターを見ながら入力することが多い。
【0069】
ピリオド「.」とコンマ「,」は各言語の文字を入力して文章を構成するとき必要になるが、既存のキーボードでピリオド「.」とコンマ「,」は右側の下段に配置されているため、これを入力するためには右手が基本位置である文字キー部の第2行から離れてキーボードの下の方に移動し、ピリオド「.」やコンマ「,」を入力してから再び第2行に戻り入力を続ける流れになる。こうする中で、多くのユーザーは、視線を一度モニターからキーボードに移して、キーボードを見てから再びモニターを見るようになるが、こうすることで入力動作の流れが途切れる。従ってピリオド「.」とコンマ「,」を第1行の中央キーに配置することで視線をキーボードに移すことなくモニターに視線を置いたままにし、手の位置も第2行から離れたところに移動させることなく、ピリオド「.」やコンマ「,」を入力できるようになるため、全体的に文字入力の流れが途切れることなく、効率よくスムーズに文字を入力できるメリットがある。
【0070】
ピリオド「.」とコンマ「,」を文字キー部第1行の中央の上下にそれぞれ配置したり、左右に並べて配置したり、1つのキーに上下又は左右に配置したり、1つのキーにピリオド「.」とコンマ「,」のうちいずれか1つだけを配置することができる。
図4aで本発明の一実施例におけるキーボードでピリオド「.」とコンマ「,」をキーボード文字入力部第1行の中央キー(160、161)に配置一例を見ることができる。
【0071】
本発明においては言語の体系上大文字と小文字がある場合大文字と小文字の変換は大文字・小文字変換キー(170)を使うことができる。ユーザーは基本的に小文字で入力をしていて大文字に変換しなければならない文字だけ大文字・小文字変換キーを押して変換すればよい。
【0072】
大文字・小文字を変換する既存の方法として、Caps Lockキーを押す方法がある。小文字で入力をしていてCaps Lockキーを押してキーボードに配置された文字を全て大文字に変換した後大文字を入力する。再び小文字を入力するためにはCaps Lockキーを押してキーボードに配置された文字を小文字に変換をさせた後入力を続ける。
【0073】
大文字・小文字を入力するもう一つの既存の方法として、Shiftキーを利用する方法がある。小文字で入力をしている途中でShiftキーを押しながら小文字のキーを押すと大文字が入力され、大文字で入力をしている途中でShiftキーを押しながら大文字のキーを押すと小文字で入力がされる。このときShiftキーを文字と同時に押さなければならないため、指がShiftキーから一瞬離れると大文字や小文字が正しく入力されないため、これを修正して入力し直さなければならず、文字入力の流れが途切れる。
【0074】
本発明においては、小文字で入力された文字や単語の後ろにカーソルがある状態で大文字・小文字変換キーを1回押すと入力された文字や単語が大文字に変換される。このとき空白が入力される前に入力された文字や単語は影響を受けず小文字のままである。また大文字で入力されたり変換された文字や単語の後ろにカーソルがある状態で大文字・小文字変換キーを1回押すと文字や単語が小文字に変換され、このときも同じく空白が入力された後に入力された文字や単語にだけ影響を受ける。
【0075】
小文字で入力した内容について文字、単語、段落、ページ等変換範囲を選択し大文字・小文字変換キーを押すと空白に関係なく変換範囲を全て大文字に変換することができ、大文字で入力されたり変換された内容について文字、単語、段落、ページ等変換範囲を選択し大文字・小文字変換キーを押すと空白に関係なく全て小文字に変換される。
【0076】
大文字・小文字変換キーを繰り返し打つとカーソルが置かれている行でカーソル位置より前に入力された単語や文章全体が大文字は小文字で、小文字は大文字に変換されることができることを特徴とする。
【0077】
大文字・小文字変換キー(170)を活用すれば大文字と小文字を変換するためにCaps LockキーやShiftキーを押す必要がなく文字キー部の文字を全て大文字に一度変えてから再び全て小文字に戻す必要がない。文字を入力していく中で必要な文字や単語を、小文字を大文字に又は大文字を小文字にすぐ変えることができるため文字を入力する流れが途切れることなくとても効率よく文字を入力できる。
【0078】
図11(a)と
図11(b)は本発明の一実施例におけるキーボードで大文字・小文字変換キーを使う例を示すものである。
【0079】
図11の(a)を参照すると、「korea」という単語を入力した後単語の後ろにカーソルがある状態で大文字・小文字変換キーを1回押すと大文字「KOREA」に変換される。「APPLE」という単語を入力した後この単語の後ろにカーソルがある状態で大文字・小文字変換キーを1回押すと小文字「apple」に変換される。
【0080】
図11の(b)に示すように、「have a nice day」という文章の後ろにカーソルがある状態で大文字・小文字変換キーを繰り返し打つと「HAVE A NICE DAY」のように、カーソルが置かれている行の、カーソル位置より前に入力された単語や文章全体が大文字に変換される。大文字で入力された単語や文章などがある場合、大文字・小文字変換キーを繰り返し打つとカーソルが置かれている行でカーソル位置より前に入力された単語や文章全体が小文字に変換されることが可能である。
【0081】
既存のCaps Lockキーを利用する方法と本発明の一実施例における大文字・小文字変換キーを利用して大文字・小文字を変換させる方法を比較してみる。
【0082】
例えば「The New Science of Exercise」という文言を入力するときCaps Lockキーを利用する方法は大文字と小文字が変る度Caps Lockキーを押す必要がある。例えばCaps Lockキーを1回押して大文字入力モードに転換してから「T」を入力し再びCaps Lockキーを1回押して小文字入力モードに転換して「he」を入力する。再びCaps Lockキーを1回押して大文字入力モードに転換してから「N」を入力しCaps Lockキーを1回押して小文字入力モードに転換してから「ew」を入力する。このような方式で「S」、「E」を押す前と押した後Caps Lockキーを押す必要がある。従って上記の文言を入力するためにはCaps Lockキーを計8回押す必要がある。
【0083】
本発明の大文字・小文字変換キーを利用する方法は、小文字入力を基本とするため先ず「t」を入力し、大文字・小文字変換キーを1回押すと「T」に変換される。このときキーボード部が大文字入力モードに全て変るのではなくそのまま小文字入力モードが維持されるため別途の操作をすることなく「he」と「n」を入力する。それから大文字・小文字変換キーを1回押すと「n」が「N」に変換される。このとき大文字・小文字変換キーは空白が入力された後の文字や単語に影響し、空白が入力される前の文字や単語には影響を及ぼさずこれらは小文字のままとなる。その次は「ew」と「s」を押して大文字・小文字変換キーを1回押すと「s」が「S」に変換される。その次は「cience of」と「e」を押して大文字・小文字変換キーを1回押して「e」を「E」に変換させる。その次は「xercise」を入力すれば入力が完了する。従って上記の文言を入力するために本発明の大文字・小文字変換キーを活用すれば計4回押すことで上記の文言を完成できる。
【0084】
本発明の大文字・小文字変換キーを利用すれば既存のCaps Lockキーを押す方法を使った場合より、大文字・小文字を変換するためにキーを押す回数を半分に減らせるため効率のいい入力方法とすることができる。また、文字を入力していく過程の中で必要な文字だけ大文字に変えながら文字入力の流れが途切れることなく入力を続けることができる。また文字の数に関係なく文字や単語を一気にすぐ大文字に変換できるためより簡単に大文字・小文字を変換することができる。
【0085】
本発明のさらなる特徴は色々な括弧記号を簡単に入力する統合括弧キー(180)である。
【0086】
既存のキーボードでは始め括弧記号「(」と終わり括弧記号「)」が2つのキーに別途配置されており括弧記号「()」を入力するためにはShiftキーを押した状態で始め括弧記号「(」を入力しまたShiftキーを押した状態で終わり括弧記号「)」をそれぞれ押す必要がある。
【0087】
本発明においては始め括弧記号「(」と終わり括弧記号「)」及び色々な括弧記号を統合して第1統合括弧キー(180)に配置することでキーボード上で空間を効率よく使えるようにしてShiftキーを押すことなく括弧記号を入力できるようにする。
【0088】
第1統合括弧キー(180)を1回押すと始め括弧記号「(」が入力され括弧記号の中に入力しようとする文字を入力した後第1統合括弧キーを再び1回押すと終わり括弧記号「)」が入力され括弧記号が完成される。
【0089】
図12(a)は本発明の一実施例に基づきキーボードで第1統合括弧キーを押して括弧記号を入力する例を示すものである。
【0090】
キーボードで括弧記号を連続して入力しなければならない場合には第1統合括弧キーを1回押して始め括弧記号である「(」を入力した後、第1統合括弧キーを繰り返し打つと始め括弧記号が「((」のように連続して入力され、第1統合括弧キーを始め括弧記号を入力した回数だけ1回ずつ押すと終わり括弧記号「)」が入力され括弧記号が完成される。
【0091】
図12(b)は本発明の一実施例に基づきキーボードで第1統合括弧キーを押して括弧記号を連続して入力する例を示すものである。
【0092】
また、本発明においては色々な括弧記号を簡単に入力する方法で第2統合括弧キー(181)を使うことができる。第2統合括弧キーは「()」、「{}」、「[]」、「<>」の4つの括弧キーで構成されており、各括弧キーを1回押すと各括弧の始め括弧記号が入力され各括弧キーを再び1回押すと終わり括弧記号が入力され括弧記号が完成される。
【0093】
図12(c)は本発明の一実施例に基づきキーボードで第2統合括弧キーを押して括弧記号を入力する例を示すものである。4つの括弧記号ボタンは
図12(c)のように上下左右に配置されることもある別の形に変形され配置されることが可能である。4つの括弧キーのうち「()」が入力されることを例を挙げながら説明する。「()」キーを1回押すと始め括弧記号である「(」が入力される。始め括弧記号の後に「Good morning」という文字を入力した後「()」キーを再び押すと終わり括弧記号である「)」が入力され括弧記号が完成される。第2統合括弧キーで「{}」、「[]」、「<>」を入力する方法も同じ過程で行う。
【0094】
このようにすれば「()」、「{}」、「[]」、「<>」を入力するためにShiftキーを押すことなく2回押すだけで各括弧記号を簡単に完成することができる。
【0095】
また、キーボードで第2統合括弧キーにおいて「()」、「{}」、「[]」、「<>」の4つの括弧キーのうち任意の括弧キーを連続して入力しようとする場合、ユーザーが使いたい括弧キーを1回押して始め括弧記号を入力した後、括弧キーを繰り返し打つと始め括弧記号が連続して入力され括弧キーを1回ずつ押すと先ず入力された始め括弧記号の対称となる終わり括弧記号が入力され括弧記号が完成される。
【0096】
図12(d)は本発明の一実施例に基づきキーボードで第2統合括弧キーを押して括弧記号を連続して入力する例を示すものである。
【0097】
既存のキーボードでは「[]」、「{}」、「<>」の括弧記号がそれぞれ別々のキーに配置されている。ユーザーが「{}」、「<>」の括弧記号を入力しようとする場合にはShiftキーを押した状態で当該記号が配置されたキーを同時に押さなければならない。またキーボードに印刷されていない括弧記号の場合には文字表等から入力しようとする始め括弧記号を見つけてそれを選択して入力し文字を入力した後再び文字表等から終わり括弧記号を見つけてそれを選択して入力しなければならないためこの過程で手間が掛かるという問題点があった。
【0098】
括弧記号「()」のように、ほとんどの括弧記号は、始め括弧記号と終わり括弧記号がペアになって入力されるため、本発明においては色々な括弧記号を第1統合括弧キー(180)又は第2統合括弧キー(181)に全て統合することができる。これは、色々な括弧記号を探しやすくしShiftキーを押すことなく簡単に入力できるようにし、キーボード上の空間を効率よく使えるようにするものである。ユーザーが任意の括弧記号を入力しようとする場合、第1統合括弧キー又は第2統合括弧キーを0.2秒以上長押しすると表示部上に多様な括弧記号が並べられた括弧記号画面(182)が表出される。ここで第2統合括弧キーを押す動作は、「()」のキー、「{}」のキー、「[]」のキー、「<>」キーのうちいずれか1つを0.2秒以上長押しすることで行える。以下、第2統合括弧キーを押すということは「()」のキー、「{}」のキー、「[]」のキー、「<>」キーのうちいずれか1つを長押しすることとする 。
【0099】
前述の括弧記号画面には多様な括弧記号が始め括弧記号と終わり括弧記号が括弧記号のペアとなり並べられることができユーザーが特定の括弧記号のペアを選択すると特定の括弧記号の始め括弧記号が入力される。このとき各括弧記号のペアに番号が付されている場合には番号を入力して括弧記号のペアの始め括弧記号を入力することもできる。
【0100】
図13(a)と
図13(b)は本発明の一実施例に基づき第1統合括弧キー又は第2統合括弧キーで多様な括弧記号を入力する方法を示す図面である。
【0101】
図13(a)はユーザーが任意の括弧記号を入力するために第1統合括弧キー又は第2統合括弧キーを0.2秒以上長押しすると多様な括弧記号が並べられた括弧記号画面が表出される例を図示したものである。例えば「《》」を押すと「《》」の始め括弧記号である「《」が入力される。ユーザーが括弧記号「《》」の中に入力しようとする内容を入力した後終わり括弧記号「》」を完成するためには第1統合括弧キー又は第2統合括弧キーを押すとされる。
図13(b)は第1統合括弧キー又は第2統合括弧キーを押して終わり括弧記号「》」を完成する例を示すものである。
【0102】
このようにすれば、数多くの括弧記号を入力するために括弧記号ごとに始め括弧記号と終わり括弧記号を一々探す手間を省き、全ての括弧記号を入力するに当たり、第1統合括弧キー又は第2統合括弧キーを押して入力を完了することができる。
【0103】
本発明はユーザーが括弧記号の中にさらなる括弧記号を入力できる。先ず第1統合括弧キー又は第2統合括弧キーを0.2秒以上長押しすると表示部上に並べられた括弧記号画面が表出され、そのうちユーザーが最初に入力しようとする括弧記号のペアを1回押すとその括弧記号のペアの始め括弧記号が入力され、ユーザーが2番目に入力しようとする括弧記号のペアを1回押すとその括弧記号のペアの始め括弧記号が入力される。これと同じ方法でユーザーが任意の括弧記号のペアを1回押して始め括弧記号を入力できる。もし同じ括弧記号を連続して入力する場合には括弧記号画面に表出された括弧記号のペアを繰り返し打つ操作して始め括弧記号を連続して入力し、入力された始め括弧記号に対応する終わり括弧記号を入力しようとするときは第1統合括弧キー又は第2統合括弧キーを1回ずつ押せば後で入力した括弧記号のペアから逆順に終わり括弧記号が入力され括弧記号が完成される。
【0104】
図14(a)と
図14(b)は本発明の一実施例に基づき第1統合括弧キー又は第2統合括弧キーで多様な括弧記号を連続して入力する方法を示す図面である。
【0105】
また第1統合括弧キー又は第2統合括弧キーを0.2秒以上長押しして括弧記号画面が開くとユーザーは括弧記号画面で特定の括弧記号のペアをマウスで左クリックしたり手又は電子機器用のペン等でタッチしてその状態を維持したまま括弧記号画面外部の表示部に移動してからクリック又はタッチを解除すれば括弧記号のペアの始め括弧記号と終わり括弧記号が同時に完成され表示部に入力されることができる。
【0106】
例えば括弧記号画面で「<>」のペアをクリック又はタッチした状態で表示部に移動してからクリックを解除すれば表示部に「<>」が入力されることである。このような場合カーソルが「<|>」のように始め括弧記号「<」と終わり括弧記号「>」の間に自動的に位置するようにしてユーザーが括弧記号「<>」の中に文字を直接入力できるようにすることができる。このようにすれば括弧記号画面が開いた状態でユーザーが必要な括弧記号をまとめてに表示部に移して作業を進めることができる。
【0107】
本発明のさらなる特徴は色々な記号を効率よく入力できる。
【0108】
既存の方法で多様な記号を入力するためには記号が保存されているソフトウェアプログラムを実行させたり多様な経路で文字表等にたどり着き記号を選択して入力しなければならなかった。本発明においてはキーボードに統合記号キー(190)があり、統合記号キーを押すと表示部に記号画面(191)が表出され、記号画面には記号リスト(192)と記号リストに基づく複数の記号が並べられおり、ユーザーが使いたい記号を選択して迅速かつ簡単に入力できる。
【0109】
図15は本発明の一実施例におけるキーボードで統合記号キーを押して記号画面が表出された例を示すものである。
図15では例えば記号リストに単位記号が選択されており、それによって色々な単位が現れているためユーザーが使いたい単位をすぐ選択して入力できる。ユーザーが記号画面で記号リストを変更すればそれに基づく記号が変更されて現れるためユーザーは多様な記号を簡単に選択して入力できるようになる。このように統合記号キーを利用すれば色々な記号、特殊文字、図形、単位記号、矢印、文章符号、丸囲み文字等の記号をすぐ選択して入力できる。
【0110】
本発明は各国の通貨記号(通貨単位)を簡単に入力できる。本発明の一実施例におけるキーボードにおいて、キーボード部に統合通貨キー(200)があり、言語変換キーを押して言語を選択すると、選択された言語に関連する通貨記号が統合通貨キーに現れ、ここで統合通貨キーを1回押すと通貨記号を入力できる。統合通貨キーを0.2秒以上長押ししたり繰り返し打つと、表示部に通貨記号画面(201)が現れて全ての通貨記号が並べられる。ユーザーは、その中からユーザーが使いたい通貨記号を選択して入力できる。
【0111】
図16は本発明の一実施例におけるキーボードにおいて、通貨記号画面を示すものである。
【0112】
本発明はキーボード部に翻訳キー(210)があり、文字を入力した後単語、文章、段落、又はページ等翻訳される範囲を選択した後翻訳キーを押すと他の言語に翻訳されることができる。
【0113】
翻訳キーを長押ししたとき表示部に翻訳キー設定画面(211)が表出される。翻訳キー設定画面には現在言語、翻訳される言語、全世界言語リストが入っていることが可能である。現在言語項目には現在キーボード部に表出された言語が表示され、翻訳される言語項目には翻訳キーを押したとき翻訳される言語が表示される。ユーザーは全世界言語リストから言語名を選択して翻訳される言語項目に登録したり削除することができる。ユーザーが先ず翻訳される言語を登録しておき、その後翻訳キーを押すと現在言語から翻訳される言語に翻訳されるようになる。
【0114】
図17(a)は本発明の一実施例における翻訳キー設定画面と翻訳キーを押して翻訳が完成されることを示すものである。
【0115】
本発明は文字を入力し一度に色々な国の言語に同時に翻訳することもできる。この機能は色々な国の言語を学習する人や一度に色々な国の言語に同時に翻訳する人が活用できる。翻訳キー設定画面の翻訳される言語に複数の言語名を登録しておき、その後ユーザーが文字入力してから翻訳される範囲を指定し翻訳ボタンを押すと複数の言語に翻訳されて表示されこのとき前述の翻訳される言語に登録された順番通りに翻訳がされる。
図17(b)は翻訳キーを押して色々な言語に同時に翻訳することを示すものである。
【0116】
本発明は、キーボード部に円(○)キー(221)、方(□)キー(222)、角(△)キー(223)を配置することを特徴とする(以下「円方角キー」とする)。円方角キーのうち1つを押すとデータ画面(224)が開き、データリストとデータ名(225)、それに関連するデータ、又は機能(226)が並べられ、ユーザーが複雑な経路をたどることなくすぐ選択して入力できる。
【0117】
キーボードで文字を入力するとき言語を入力するための文字だけでなく専門的な表現を使うことが多くある。例えばキーボードユーザーが物理関連文書を作成する場合には物理公式を入力しなければならない場合があり、科学関連文書を作成する場合には科学公式を、数学関連文書を作成する場合には数学公式を入力する必要がる場合がある。このとき物理公式、科学公式、数学公式を一々入力することは、手間と時間が掛かることであるため、物理公式、科学公式、数学公式が100個であれ200個であれすでに入力されいるものの中からユーザーが入力したい公式に最も類似した公式を選択して呼び出しユーザーのニーズに合わせて修正して入力すれば入力時間短縮できる。
【0118】
公式はキーボードが製作された当初から登録されていることもあり、ユーザーが円方角キーに自分が使いたい公式を追加で登録したり削除することができる。
【0119】
又は円方角キーのうちいずれか1つに多様なデータを分野別に分類して整理したうえでデータ画面に並べることができる。例えば、円方角キーに専門的な医学用語が並べられおり医学用語を一々入力することなく選択して入力できる。又は音楽に関連する音標、記号、強弱の表示等が並べられいることも可能であり、料理に必要なレシピや科学でよく使われる周期律表が保存されておりユーザーが選択して入力できる。
【0120】
又は円方角キーにユーザーが指定した写真や動画が保存されていたり頻繁に使っている常套句が保存されることもあり、ユーザーが装着した記号、符号、図形等を配置することもできる。
【0121】
図18aは、本発明の一実施例におけるキーボードで円方角(○□△)キーのうち円(○)キーにデータを登録したり削除することのできるデータ画面を示すものである。円(○)キーを押すと、データ画面(224)が現れ、データリスト(225)とデータリストにある色々なデータ名の中から選択されたデータ名である数学公式に関連するデータがデータ画面に並べられている。ここでユーザーが入力したい公式を直接選択して入力する。各公式に番号が付されている場合はその番号を入力して公式を入力することができる。データリストから任意のデータ名を選択すると、データ画面に選択したデータ名に関連するデータが並べられる。
【0122】
円方角キーにデータを登録する方法は以下の通りである。ユーザーが円方角キーのうちいずれか1つを押すとデータ画面(224)が開きデータリストとデータ名及びそれに関連するデータが並べられる。ユーザーがデータ名に関連するデータを登録するときは保存部に保存されているデータを呼び出して登録することもできれば、ユーザーが直接入力して登録することができる。
【0123】
データリストに1つ以上のデータ名がある場合活性又は非活性を区分して登録しておくことができる。この場合、円方角キーを1回ずつ押す度データリストで活性となり登録されたデータ名とそれに基づくデータが順次に現れるようになる。
【0124】
図18bでは方(□)キーを押したときデータ画面が現れることを示すものである。
図18bではデータリストで物理公式、科学公式及び周期律表が活性と登録されている。従って方(□)キーを1回押すと物理公式のデータ画面が現れて、方(□)キーをもう1回押すと科学公式のデータ画面が現れ、方(□)キーをもう1回押すとデータ画面に周期律表が現れて、方(□)キーをもう1回押すと再び物理公式が並べられたデータ画面が現れるようになる。このような方式は円キー及び角キーにおいても同様に動作する。
【0125】
また円方角キーの中から、「円(○)キー+方(□)キー」、「方(□)キー+角(△)キー」、「円(○)キー+角(△)キー」のように2つのキーを同時に押す組み合わせや、又は「円(○)キー+方(□)キー+角(△)キー」のように3つのキーを同時に押す組み合わせに、ユーザーが使いたいデータを登録したり、機能をリンクさせて使うことができる。例えば、
図18cに示すように「円(○)キー+方(□)キー」の2つのキーを同時に押すと、複数の動画がまとまっているデータ画面が現れることが可能である。
【0126】
又は、例えば円(○)キー+角(△)キーの3つのボタンを同時に押したとき音楽ファイルが集まっているデータ画面が現れることが可能である。そうすればユーザーは色々な経路をたどることなくすぐ音楽ファイルを実行させることができる。又は方(□)キー+角(△)キーを同時に押すと写真が並べられたデータ画面が現れすぐ写真を使うことができる。
【0127】
このように円方角キーを活用すれば、ユーザーそれぞれのニーズに合わせて最適化されたユーザー指向のキーボードを構成して使うことができる。
【0128】
本発明は中国語を入力するとき、
図10bの(1)と(2)に示すようにキーボード部に繁体字・簡体字変換キー(230)が備えられ、繁体字で入力された文字の後にカーソルがある状態で繁体字・簡体字変換キーを1回押すと文字が簡体字に変換され、簡体字で入力された文字の後にカーソルがある状態で繁体字・簡体字変換キーを1回押すと文字が繁体字に変換されることができる。又は繁体字・簡体字変換キーを押すと入力された内容全体が繁体字は簡体字で、簡体字は繁体字に変換されることができる。
【0129】
図19は本発明の一実施例におけるキーボードで中国語を入力するに当たり、繁体字・簡体字変換キーを示すものである。繁体字・簡体字変換キーが「繁体字」に設定していれば繁体字で入力され、繁体字・簡体字変換キーが「簡体字」に設定していれば簡体字で入力される。
【0130】
本発明の一実施例におけるキーボードで、前述のキーボード部の各キーにユーザーが自身が使いたい第2のデータや機能を予め登録しておき必要なとき各キーを長押しして直接入力したり実行させることができる。
【0131】
前述のキーボード部の各キーを1回押すと言語変換キーによって表出された音素や記号が入力されたり設定された機能が実行され、前述のキーボード部の各キーを長押しすると事前設定された第2のデータが入力されたり機能が実行される。
【0132】
図20は、本発明の一実施例に基づき前述のキーボード部の各キーに第2のデータや機能を事前に設定する図面である。先ずキーボード設定画面(240)をディスプレイする。例えばEscキーを長押しするとキーボード設定画面が表示されるようにすることもできる。第1設定は、各キーに言語変換キーによって表出された音素や記号又は機能を割り当てることである。ユーザーが設定しようとするキーを選択し、第2の設定にデータや機能を登録する。好ましくは、1つのキーに10〜20個のデータや機能を予め番号順に登録しておけばよい。キーを長押ししたときは(1)番の位置に登録されたデータが入力されたり機能が実行される。予め10個〜20個のデータや機能を設定しておけば、必要なとき一々登録することなくすでに登録されたデータや機能の中から必要なものを選び、(1)番の位置に差し替えればよい。
【0133】
図20の例を見ると
「U」キーを1回押すと「U」が入力され「U」キーを長押しすると(1)番の位置にある「※」が入力される。
【0134】
もし(1)番の位置に「01.mp3」の音楽ファイルを登録しておけば「U」キーを1回押すと「U」が入力され「U」キーを長押しすると(1)番の位置にある「01.mp3」の音楽ファイルが入力されたり登録された音楽ファイルが再生できるように設定することもできる。
【0135】
このような方法で文字、記号、絵、写真、顔文字、スタンプ、絵文字、音楽ファイル、動画等のようにユーザーが頻繁に使うデータや機能を予め登録して事前設定されたキーを長押しすることで簡単に直接入力したり、ユーザーが頻繁に使う機能を設定してすぐ使うことができる。例えば「C」キーを長押しして写真撮影をしたり、「D」キーを長押しして言語辞書を開いたり「E」キーを長押ししてインターネットにアクセスし、「M」キーを長押ししてメールを開くこともある。「P」キーを長押しして印刷作業を実行させることもでき「R」キーを長押しして音声収録をしたり、「S」字を長押ししてスキャンをしたり「V」キーを長押しして動画撮影をする等ユーザーに合わせて多様な機能を迅速に実行させることができる。
【0136】
また本発明の一実施例に基づき、前述の機能は、言語変換キーが使われておらず言語変換をせずに1つの言語に固定されているキーボードや、2つの言語だけが交互に変換されるキーボードでも活用することができる。
【0137】
本発明の実施例はタッチ方式又はホログラム方式を含む多様な方式で適用されることができる。