特表2019-532586(P2019-532586A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000004
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000005
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000006
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000007
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000008
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000009
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000010
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000011
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000012
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000013
  • 特表2019532586-測定報告方法および関連デバイス 図000014
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-532586(P2019-532586A)
(43)【公表日】2019年11月7日
(54)【発明の名称】測定報告方法および関連デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20191011BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20191011BHJP
   H04B 17/24 20150101ALI20191011BHJP
【FI】
   H04W24/10
   H04W16/28
   H04B17/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】42
(21)【出願番号】特願2019-519725(P2019-519725)
(86)(22)【出願日】2016年10月13日
(85)【翻訳文提出日】2019年6月6日
(86)【国際出願番号】CN2016101991
(87)【国際公開番号】WO2018068260
(87)【国際公開日】20180419
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、リリ
(72)【発明者】
【氏名】リー、グオロン
(72)【発明者】
【氏名】チュアン、ホンチェン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD17
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
本発明の実施形態は、測定報告方法を開示する。本発明の実施形態における方法は、第1のネットワークデバイスが、ユーザ機器UEのために第1の情報および/または第2の情報を設定する段階であって、第1の情報は第1の閾値および/または第2の閾値を含み、第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、第2の情報は、UEに、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、第1の測定結果はセル測定結果であり、第2の測定結果はビーム測定結果である、段階と、測定イベントが満たされたとき、UEが測定結果を第1のネットワークデバイスに報告するように、第1のネットワークデバイスが、第1の情報および/または第2の情報をUEへ送る段階と、第1のネットワークデバイスが、UEにより送信された測定結果を受信する段階とを備える。本発明の実施形態はさらに、ネットワークデバイスおよびユーザ機器を提供する。本発明の実施形態は、ビーム測定結果報告を満たし、高密度のネットワークにおける測定によりよく適応する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークデバイスが、ユーザ機器のために第1の情報および/または第2の情報を設定する段階であって、前記第1の情報は、第1の閾値および/または第2の閾値を含み、前記第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、前記第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、前記第2の情報は、前記ユーザ機器に、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、前記第1の測定結果は、セル測定結果であり、前記第2の測定結果は、ビーム測定結果である、段階と、
測定イベントが満たされたとき、前記ユーザ機器が測定結果を前記第1のネットワークデバイスに報告するように、前記第1のネットワークデバイスが、前記第1の情報および/または前記第2の情報を前記ユーザ機器へ送る段階と、
前記第1のネットワークデバイスが、前記ユーザ機器により送信された前記測定結果を受信する段階と
を備える
測定報告方法。
【請求項2】
前記第1のタイプは、セル変更、セル切り換え、またはセルハンドオーバーであり、前記第2のタイプは、ビーム変更またはビーム切り換えである、請求項1に記載の測定報告方法。
【請求項3】
前記第1のタイプは、一のグループのネットワークデバイス間で、具体的には、前記第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループと、第2のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループとの間で用いられる、請求項1に記載の測定報告方法。
【請求項4】
前記第2のタイプは、ネットワークデバイスグループまたはネットワークデバイス内で、具体的には、前記第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間で、または前記第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で用いられる、請求項1に記載の測定報告方法。
【請求項5】
前記第1の情報はさらに、第3の閾値を含み、前記第3の閾値は、第3のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、
前記第2のタイプは、一のグループのネットワークデバイス内で、具体的には、前記第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間で用いられ、
前記第3のタイプは、ネットワークデバイス内で、具体的には、前記第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で用いられる、
請求項1に記載の測定報告方法。
【請求項6】
前記第1のタイプの測定イベントは、第1のビームの測定結果が前記第1の閾値より劣っていること、および/または前記第2のビームの測定結果が前記第1の閾値より優れていること、および/または前記第2のビームの前記測定結果が前記第1のビームの前記測定結果より第1のオフセット値だけ優れていることであり、
前記第2のタイプの測定イベントは、前記第1のビームの前記測定結果が前記第2の閾値より劣っていること、および/または前記第3のビームの測定結果が前記第2の閾値より優れていること、および/または、前記第3のビームの前記測定結果が前記第1のビームリンクの前記測定結果より第2のオフセット値だけ優れていることである、
請求項1に記載の測定報告方法。
【請求項7】
前記第3のタイプの測定イベントは、第1のビームの測定結果が前記第3の閾値より劣っていること、および/または前記第4のビームの測定結果が前記第3の閾値より優れていること、および/または前記第4のビームの前記測定結果が前記第1のビームの前記測定結果より第3のオフセット値だけ優れていることである、請求項5に記載の測定報告方法。
【請求項8】
前記第1の情報はさらに、第1のビームの数、および/またはターゲットビームの数を含み、前記ターゲットビームは、第2のビーム、第3のビーム、または第4のビームのうち少なくとも1つである、請求項1に記載の測定報告方法。
【請求項9】
前記測定イベントはさらに、
前記第1のビームの測定結果が第4の閾値より劣っていること、および/または前記第1のネットワークデバイスにおける接続ビームの数が第5の閾値未満であること、および、
前記ターゲットビームの測定結果が第6の閾値より優れていること、および/または前記ターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと
のうち少なくとも1つを含む、
請求項8に記載の測定報告方法。
【請求項10】
前記測定イベントは具体的に、
前記第1のビームの前記測定結果が前記第4の閾値より劣っていること、および/または前記第1のビームの数が前記第5の閾値未満であること、
前記ターゲットビームの前記測定結果が、前記第1のネットワークデバイスの前記第1のビームの前記測定結果または前記第1のネットワークデバイスのセル測定結果より第4のオフセット値だけ優れていること、および/または前記ターゲットビームの数が前記第7の閾値より大きいこと、
前記ターゲットビームの前記測定結果が前記第6の閾値より優れていること、および/または前記ターゲットビームの数が前記第7の閾値より大きいこと、
前記第1のネットワークデバイスのビームまたはセル測定結果が、前記第4の閾値より劣っていること、および/または前記ターゲットビームの前記測定結果が前記第7の閾値より優れていること、および/または前記ターゲットビームの数が前記第7の閾値より大きいこと、および、
前記ターゲットビームの前記測定結果が前記第1のネットワークデバイスのセカンダリセルのビームまたはセル測定結果より第4のオフセット値だけ優れていること、および/または前記ターゲットビームの数が前記第7の閾値より大きいこと
のうち少なくとも1つを含む、
請求項8または9に記載の測定報告方法。
【請求項11】
前記ターゲットビームの前記測定結果は、前記ターゲットビームのビーム測定結果、または、前記ターゲットビームが属するネットワークデバイスのセル測定結果である、請求項8から10の何れか一項に記載の測定報告方法。
【請求項12】
前記第2の情報はさらに、前記ユーザ機器に、ビーム測定結果の、またはセル測定結果の比較を行うよう命令するために用いられる、請求項1に記載の測定報告方法。
【請求項13】
前記第2の情報はさらに、前記ユーザ機器に、第2のビームに基づき、前記第1の測定結果または前記第2の測定結果をターゲットネットワークデバイスに報告するよう命令するために用いられるか、または、前記ユーザ機器に、第1のビーム、第3のビーム、および第4のビームのうち少なくとも1つに基づき、前記第2の測定結果を報告するよう命令するか、または、前記ユーザ機器に、第1のビーム、第3のビーム、および第4のビームのうち少なくとも1つを用いることによって取得されたセル測定結果に基づき、前記第1の測定結果を報告するよう命令する、請求項1に記載の測定報告方法。
【請求項14】
前記第1のビームは、前記第1のネットワークデバイスにおける、前記ユーザ機器と通信するために用いられるビームであり、
前記第2のビームは、前記第1のネットワークデバイスに属さず、前記第2のビームが属するネットワークデバイスと、前記第1のネットワークデバイスとは、異なるネットワークデバイスグループに属し、
前記第3のビームは、第1のネットワークデバイスに属していないが、前記第3のビームが属するネットワークデバイスと、前記第1のネットワークデバイスとは、同じネットワークデバイスグループに属する、
請求項6、8、または13に記載の測定報告方法。
【請求項15】
前記第1のビームは、前記第1のネットワークデバイスにおける、前記ユーザ機器と通信するために用いられるビームであり、
前記第4のビームおよび前記第1のビームは両方とも、前記第1のネットワークデバイスに属するが、前記第4のビームは、前記第1のビームと異なる、
請求項7または8に記載の測定報告方法。
【請求項16】
前記第1の測定結果は、RRC層シグナリング物理層シグナリングまたはMAC層シグナリングを用いることによって報告され、前記第2の測定結果は、物理層シグナリングまたはMAC層シグナリングを用いることによって報告される、請求項13に記載の測定報告方法。
【請求項17】
前記ターゲットネットワークデバイスは、マクロ基地局、第1のネットワークデバイス、または、測定対象において示されているネットワークデバイスである、前記請求項13に記載の測定報告方法。
【請求項18】
前記第1のネットワークデバイスが、前記第1の情報および/または前記第2の情報を前記ユーザ機器へ送る前記段階は、
前記第1のネットワークデバイスが、物理層シグナリング、媒体アクセス制御MAC層シグナリング、または無線リソース制御RRC層シグナリングのうち少なくとも1つを用いることによって、前記第1の情報および/または前記第2の情報を送る段階を含む、
請求項1に記載の測定報告方法。
【請求項19】
前記第2の情報はさらに、測定粒度、測定オフセット、測定遅れ、異なる測定結果をフィルタリングするための方法、測定する必要があるネットワークデバイス識別子またはビーム識別子またはビームペア識別子、およびフィードバックを行うために用いられるフィードバックリソースのうち少なくとも1つを含み、前記異なる測定結果は、ビーム測定結果、またはビーム測定結果に基づいて取得されたセル測定結果である、請求項1から18の何れか一項に記載の測定報告方法。
【請求項20】
前記測定結果は、測定によって取得されたビーム信号強度、測定または推定によって取得されたセル信号強度、ネットワークデバイス識別子、ビーム識別子、およびビームペア識別子のうち少なくとも1つを含む、請求項1から18の何れか一項に記載の測定報告方法。
【請求項21】
前記セル信号強度は、レイヤ1における参照信号受信電力RSRPおよび/または参照信号受信品質RSRQであるか、または、レイヤ2またはレイヤ3でフィルタリングした後に取得されたRSRPおよび/またはRSRQである、請求項20に記載の測定報告方法。
【請求項22】
前記第2の情報はさらに、測定対象リストを含み、前記測定対象リストは、前記ユーザ機器に、前記測定リストにおける第1の測定対象を測定するよう命令するために用いられる、請求項1から21の何れか一項に記載の測定報告方法。
【請求項23】
前記測定対象は、ネットワークデバイス識別子、周波数識別子、ビーム識別子、ネットワークデバイスグループ識別子、周波数グループ識別子、ビームグループ識別子、ネットワークデバイス識別子に黙示的に対応する参照信号、またはビーム識別子に黙示的に対応する参照信号のうち少なくとも1つである、請求項22に記載の測定報告方法。
【請求項24】
前記測定対象は、前記ユーザ機器によりフィードバックされた能力情報に基づいて設定され、前記能力情報は、前記ユーザ機器が、シングルコネクティビティ、デュアルコネクティビティ、またはマルチコネクティビティをサポートすること、または、前記ユーザ機器が単一のビームまたは複数のビームをサポートすることを示す情報である、請求項22に記載の測定報告方法。
【請求項25】
前記第1のネットワークデバイスは、第1の基地局、第1の送受信ポイントTRP、第1のセルが属する基地局、または第1のセルが属する送受信ポイントTRPであり、前記第1のセルは、エンティティセルであり、前記第1の基地局は、マクロ基地局またはスモールセル基地局である、
請求項1から24の何れか一項に記載の測定報告方法。
【請求項26】
前記ネットワークデバイスグループは、相関を有する複数のネットワークデバイス、または相関を有する複数のバーチャルセルまたはスーパーセルを含み、前記バーチャルセルまたはスーパーセルは、1または複数のTRPを含み、
前記相関は、隣接するという関係、または予め定められたルールに従って同じタイプに属するという関係である、
請求項3から5の何れか一項に記載の測定報告方法。
【請求項27】
ユーザ機器が、第1のネットワークデバイスにより送信された第1の情報および/または第2の情報を受信する段階であって、前記第1の情報は、第1の閾値および/または第2の閾値を含み、前記第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、前記第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられる、段階と、
前記ユーザ機器が、前記第1の情報および/または前記第2の情報に基づき、測定を実行する段階と、
測定イベントが満たされたとき、前記ユーザ機器が、前記第2の情報に基づき、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告する段階であって、前記第1の測定結果は、セル測定結果であり、前記第2の測定結果はビーム測定結果である、段階と
を備える
測定報告方法。
【請求項28】
前記第1のタイプは、セル変更、セル切り換え、またはセルハンドオーバーであり、前記第2のタイプは、ビーム変更またはビーム切り換えである、請求項27に記載の測定報告方法。
【請求項29】
前記第1のタイプは、一のグループのネットワークデバイス間で、具体的には、前記第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループと、第2のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループとの間で用いられる、請求項27に記載の測定報告方法。
【請求項30】
前記第2のタイプは、ネットワークデバイスグループ内で、またはネットワークデバイス内で、具体的には、前記第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間、または前記第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で用いられる、請求項27に記載の測定報告方法。
【請求項31】
前記第1の情報はさらに、第3の閾値を含み、前記第3の閾値は、第3のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、
前記第2のタイプは、一のグループのネットワークデバイス内で、具体的には、前記第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間で用いられ、
前記第3のタイプは、ネットワークデバイス内で、具体的には、前記第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で用いられる、
請求項27に記載の測定報告方法。
【請求項32】
前記第1のタイプの測定イベントは、第1のビームの測定結果が前記第1の閾値より劣っていること、および/または前記第2のビームの測定結果が前記第1の閾値より優れていること、および/または前記第2のビームの前記測定結果が前記第1のビームの前記測定結果より第1のオフセット値だけ優れていることであり、
前記第2のタイプの測定イベントは、前記第1のビームの前記測定結果が前記第2の閾値より劣っていること、および/または前記第3のビームの測定結果が前記第2の閾値より優れていること、および/または前記第3のビームの前記測定結果が前記第1のビームリンクの前記測定結果より第2のオフセット値だけ優れていることである、
請求項27に記載の測定報告方法。
【請求項33】
前記第3のタイプの測定イベントは、第1のビームの測定結果が前記第3の閾値より劣っていること、および/または前記第4のビームの測定結果が前記第3の閾値より優れていること、および/または前記第4のビームの前記測定結果が前記第1のビームの前記測定結果より第3のオフセット値だけ優れていることである、請求項31に記載の測定報告方法。
【請求項34】
前記第1の情報はさらに、第1のビームの数およびターゲットビームの数を含み、前記ターゲットビームは、第2のビーム、第3のビーム、または第4のビームのうち少なくとも1つである、請求項27に記載の測定報告方法。
【請求項35】
前記測定イベントはさらに、前記第1のビームの測定結果が第4の閾値より劣っていること、および/または前記第1のネットワークデバイスにおける接続ビームの数が第5の閾値未満であること、および、
前記ターゲットビームの測定結果が第6の閾値より優れていること、および/または前記ターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと
のうち少なくとも1つを含む、
請求項34に記載の測定報告方法。
【請求項36】
前記測定イベントは具体的に、
前記第1のビームの前記測定結果が前記第4の閾値より劣っていること、および/または前記第1のビームの数が前記第5の閾値未満であること、
前記ターゲットビームの前記測定結果が前記第1のネットワークデバイスの前記第1のビームの前記測定結果または前記第1のネットワークデバイスのセル測定結果より第4のオフセット値だけ優れていること、および/または前記ターゲットビームの数が前記第7の閾値より大きいこと、
前記ターゲットビームの前記測定結果が、前記第6の閾値より優れていること、および/または前記ターゲットビームの数が前記第7の閾値より大きいこと、
前記第1のネットワークデバイスのビームまたはセル測定結果が前記第4の閾値より劣っていること、および/または前記ターゲットビームの前記測定結果が前記第7の閾値より優れていること、および/または前記ターゲットビームの数が前記第7の閾値より大きいこと、および、
前記ターゲットビームの前記測定結果が前記第1のネットワークデバイスのセカンダリセルのビームまたはセル測定結果より第4のオフセット値だけ優れていること、および/または前記ターゲットビームの数が前記第7の閾値より大きいこと
のうち少なくとも1つを含む、
請求項34または35に記載の測定報告方法。
【請求項37】
前記ターゲットビームの前記測定結果は、前記ターゲットビームのビーム測定結果、または前記ターゲットビームに基づいて取得されたセル測定結果である、請求項34、35または36に記載の測定報告方法。
【請求項38】
前記ユーザ機器が、前記第2の情報に基づき、測定を実行する前記段階は、
前記ユーザ機器が、前記第2の情報に基づき、ビーム測定結果の、またはセル測定結果の比較を行う段階を含む、請求項27に記載の測定報告方法。
【請求項39】
前記ユーザ機器が、前記第2の情報に基づき、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告する前記段階は、
前記ユーザ機器が、前記第2の情報の設定内容に基づき、および第2のビームに基づき、前記第1の測定結果を報告する段階、および/または、第1のビーム、第3のビーム、および第4のビームのうち少なくとも1つに基づき、前記第2の測定結果を報告する段階、および/または、前記第1のビーム、前記第3のビーム、および前記第4のビームのうち少なくとも1つを用いることによって取得されたセル測定結果に基づき、前記第1の測定結果を報告する段階を含む、請求項27に記載の測定報告方法。
【請求項40】
前記第1のビームは、前記第1のネットワークデバイスにおける、前記ユーザ機器と通信するために用いられるビームであり、
前記第2のビームは、前記第1のネットワークデバイスに属さず、前記第2のビームが属するネットワークデバイスと、前記第1のネットワークデバイスとは、異なるネットワークデバイスグループに属し、
前記第3のビームは、前記第1のネットワークデバイスに属していないが、前記第3のビームが属するネットワークデバイスと、前記第1のネットワークデバイスとは、同じネットワークデバイスグループに属する、
請求項30、32または39に記載の測定報告方法。
【請求項41】
前記第1のビームは、前記第1のネットワークデバイスにおける、前記ユーザ機器と通信するために用いられるビームであり、
前記第4のビームおよび前記第1のビームは両方とも、前記第1のネットワークデバイスに属するが、前記第4のビームは、前記第1のビームと異なる、
請求項31、32または35に記載の測定報告方法。
【請求項42】
前記ユーザ機器が、前記第2の情報に基づき、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告する前記段階は、
前記ユーザ機器が、RRC層シグナリング、物理層シグナリング、またはMAC層シグナリングを用いることによって前記第1の測定結果を報告する段階と、物理層またはMAC層を用いることによって、前記第2の測定結果を報告する段階とを含む、請求項39に記載の測定報告方法。
【請求項43】
前記第2の情報はさらに、測定粒度、測定オフセット、測定遅れ、異なる測定結果をフィルタリングするための方法、測定する必要があるネットワークデバイス識別子またはビーム識別子またはビームペア識別子、およびフィードバックを行うために用いられるフィードバックリソースのうち少なくとも1つを含み、前記異なる測定結果は、ビームのタイプまたはセルのタイプに特有の測定結果である、請求項1から42の何れか一項に記載の測定報告方法。
【請求項44】
前記測定結果は、測定によって取得されたビーム信号強度、測定または推定によって取得されたセル信号強度、ネットワークデバイス識別子、ビーム識別子、およびビームペア識別子のうち少なくとも1つを含む、請求項1から42の何れか一項に記載の測定報告方法。
【請求項45】
前記セル信号強度は、レイヤ1における参照信号受信電力RSRPおよび/または参照信号受信品質RSRQ、または、レイヤ2またはレイヤ3でフィルタリングした後に取得されたRSRPおよび/またはRSRQである、請求項43に記載の測定報告方法。
【請求項46】
前記第2の情報はさらに、測定対象リストを含み、前記測定対象リストは、前記ユーザ機器に、前記測定リストにおける第1の測定対象を測定するよう命令するために用いられる、請求項27から44の何れか一項に記載の測定報告方法。
【請求項47】
前記測定対象は、ネットワークデバイス識別子、周波数識別子、ビーム識別子、ネットワークデバイスグループ識別子、周波数グループ識別子、ビームグループ識別子、ネットワークデバイス識別子に黙示的に対応する参照信号、またはビーム識別子に黙示的に対応する参照信号のうち少なくとも1つである、請求項46に記載の測定報告方法。
【請求項48】
前記測定対象は、前記ユーザ機器によりフィードバックされた能力情報に基づいて設定され、前記能力情報は、前記ユーザ機器が、シングルコネクティビティ、デュアルコネクティビティ、またはマルチコネクティビティをサポートすること、または、前記ユーザ機器が単一のビームまたは複数のビームをサポートすることを示す情報である、請求項46に記載の測定報告方法。
【請求項49】
ネットワークデバイスであって、
ユーザ機器のために第1の情報および/または第2の情報を設定するよう構成される設定モジュールであって、前記第1の情報は、第1の閾値および/または第2の閾値を含み、前記第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、前記第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、前記第2の情報は、前記ユーザ機器に、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、前記第1の測定結果は、セル測定結果であり、前記第2の測定結果は、ビーム測定結果である、設定モジュールと、
測定イベントが満たされたとき、前記ユーザ機器が測定結果を前記ネットワークデバイスに報告するように、前記設定モジュールにより設定された前記第1の情報および/または前記第2の情報を前記ユーザ機器へ送るよう構成される送信モジュールと、
前記ユーザ機器により送信された前記測定結果を受信するよう構成される受信モジュールと
を備える
ネットワークデバイス。
【請求項50】
第1のネットワークデバイスにより送信された第1の情報および/または第2の情報を受信するよう構成される受信モジュールであって、前記第1の情報は、第1の閾値および/または第2の閾値を含み、前記第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、前記第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられる、受信モジュールと、
前記受信モジュールにより受信された前記第1の情報および/または前記第2の情報に基づき、測定を実行するよう構成される測定モジュールと、
測定イベントが満たされたと前記測定モジュールが決定したとき、前記第2の情報に基づき、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告するよう構成される送信モジュールであって、前記第1の測定結果は、セル測定結果であり、前記第2の測定結果は、ビーム測定結果である、送信モジュールと
を備える
ユーザ機器。
【請求項51】
ネットワークデバイスであって、
コンピュータ実行可能なプログラムコードを記憶するよう構成されるメモリと、
トランシーバと、
前記メモリおよび前記トランシーバと結合されるプロセッサと
を備え、
前記プログラムコードは、命令を含み、前記プロセッサが前記命令を実行したとき、前記命令は、
ユーザ機器のために第1の情報および/または第2の情報を設定する動作であって、前記第1の情報は第1の閾値および/または第2の閾値を含み、前記第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、前記第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、前記第2の情報は、前記ユーザ機器に、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、前記第1の測定結果はセル測定結果であり、前記第2の測定結果はビーム測定結果である、動作と、
測定イベントが満たされたとき、前記ユーザ機器が測定結果を前記ネットワークデバイスに報告するように、前記第1の情報および/または前記第2の情報を前記ユーザ機器へ送る動作と、
前記ユーザ機器により送信された前記測定結果を受信する動作とを前記ネットワークデバイスが実行することを可能とする、
ネットワークデバイス。
【請求項52】
ユーザ機器であって、
コンピュータ実行可能なプログラムコードを記憶するよう構成されるメモリと、
トランシーバと、
前記メモリおよび前記トランシーバに結合されるプロセッサと
を備え、前記プログラムコードは、命令を含み、前記プロセッサが前記命令を実行したとき、前記命令は、
ネットワークデバイスにより送信された第1の情報および/または第2の情報を受信する動作であって、前記第1の情報は、第1の閾値および/または第2の閾値を含み、前記第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、前記第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられる、動作と、
前記第1の情報および/または前記第2の情報に基づき、測定を実行する動作と、
測定イベントが満たされたと決定されたとき、前記第2の情報に基づき、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告する動作であって、前記第1の測定結果は、セル測定結果であり、前記第2の測定結果はビーム測定結果である、動作とを前記ユーザ機器が実行することを可能とする、
ユーザ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特に、測定報告方法および関連デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の継続的な発展に伴い、3GHz未満の周波数を有する従来のスペクトルリソースが占有されており、既存の無線アクセス技術において、伝送速度がシャノン容量に近付いてきた。したがって、現在、モバイル通信のためにミリ波の使用についての研究が行われている。ミリ波システムにおいて、重要な制限が、ミリ波伝送ポイントとUEとの間の通信リンクが移動物体によって容易に妨害されることである。これは、ミリ波の固有特徴の結果であり、「接続の脆弱性」と称される。この問題を解決するため、以下の方法が適用され得る。十分な数のミリ波送受信ポイント(Transmission and Reception Point、略してTRP)を配置し、これにより、ユーザ機器UEは、同じタイミングで複数のTRPを空間的に多重化することができ、ユーザが向きを変えた、または携帯電話の向きが変わったとき、サービングビーム間の切り換えが実行され、これにより、ミリ波の通信品質を保証する。例えば、より高い周波数では、1つのセルのエリアが、複数の高利得の狭いビームによりカバーされ得る。異なるビームの回転パターンが重複してよい。水平方向をカバーするのみならず、垂直方向もカバーする数十のビームから数百のビームが存在してよい。異なるビームの回転パターンが重複し、無線環境(例えば、反射面および散乱)が変化するので、受信機が、複数のビームのカバレッジエリアに位置し得る。
【0003】
UEが狭いビーム間で移動するので、UEの移動速度が非常に低い場合であっても、UEの可動性が異なるビームの通信リンクに対して非常に大きな影響を与え得る。UEの周りの無線環境も比較的速く変化し得て、したがって、UEは、新しいビームを用いることによって通信を実行し得て、または、いくつかの現在の通信ビームが突然妨害され得る。
【0004】
既存のLTE規格は、サービングセルおよび隣接セルの品質決定およびハンドオーバートリガなどのプロセスのために用いられる測定イベントを定義する。しかし、マルチコネクティビティのシナリオにおいて、UEは、同じTRPにおける異なるビームへのマルチリンクコネクティビティを構築する場合があり、または、UEは、異なるTPRのビームへのマルチリンクコネクティビティを構築する場合がある。したがって、従来の方法において、サービングセルおよび隣接セルの品質を決定するための方法は、UEが異なる狭いビーム間で移動するときのハンドオーバートリガなどのプロセスにおける測定を満たすことができなくなった。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、測定報告方法および関連デバイスを提供する。方法は、通信システムに適用され、通信システムは、センチ波通信システムまたはミリ波通信システムであってよい。通信システムは、複数のネットワークデバイスおよびユーザ機器を備える。ネットワークデバイスは、マクロ基地局、セルが属する基地局、セルが属する送受信ポイントTRP、ミクロ基地局、小型基地局、ピコ基地局、将来の5Gの基地局、または同様のものであってよい。ネットワークデバイスは代替的に、無線遠隔ユニット(Radio Remote Unit、略してRRU)であってよい。ユーザ機器は、アクセスユーザ機器、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、遠隔局、遠隔ユーザ機器、モバイルデバイス、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置であってよい。アクセスユーザ機器は、携帯電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol,SIP)電話、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、無線モデムに接続されるコンピューティングデバイスまたは別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワーク内のユーザ機器、または同様のものであってよい。
【0006】
第1の態様によれば、本発明の実施形態は、測定報告方法を提供し、当該測定報告方法は、第1のネットワークデバイスが、ユーザ機器UEのために第1の情報および/または第2の情報を設定する段階であって、第1の情報および/または第2の情報は、測定設定情報であり、第1の情報は、第1の閾値および/または第2の閾値を含み、第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、第2の情報は、UEに、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、第1の測定結果は、セル測定結果であり、第2の測定結果はビーム測定結果である、段階と、測定イベントが満たされたとき、UEが測定結果を第1のネットワークデバイスに報告するように、第1のネットワークデバイスが第1の情報および/または第2の情報を設定した後に、第1のネットワークデバイスが、第1の情報および/または第2の情報をUEへ送る段階とを備える。第1のネットワークデバイスは、プライマリTRPであってよく、または、セカンダリTRP、またはTRP上のプライマリセルであってよい。本発明の本実施形態において、第1のネットワークデバイスは、異なるタイプの測定イベントを設定し、異なるタイプの測定イベントに基づき、異なる閾値を設定するか、および/または、第2の情報を設定し、ここで、第2の情報は、UEに、異なるタイプの測定結果を報告するよう命令するために用いられる。これは、高密度のネットワークまたは超高密度のネットワークにおける高利得ビームカバレッジの特徴を完全に考慮し、ユーザ機器の可動性のために、ビーム測定によりよく適応し、将来の5Gネットワークにおける測定報告によりよく適応する。
【0007】
可能な実装方式において、第1のタイプは、セル変更、セル切り換え、またはセルハンドオーバーであり、第2のタイプは、ビーム変更またはビーム切り換えである。セル変更は、セカンダリセルの追加または修正を指してよい。本発明の本実施形態において、閾値が、タイプに基づき測定イベントのために設定される。ユーザ機器の可動性に対して、セル変更はマクロ的に考慮され、ビーム測定イベントの設定もミクロ的に考慮され、それにより、報告された結果の複雑性を低減する。
【0008】
可能な実装方式において、第1のタイプは一のグループのネットワークデバイス間で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループと、第2のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループとの間で用いられる。
【0009】
可能な実装方式において、第2のタイプは、ネットワークデバイスグループ内で、またはネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間で、または第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で用いられる。
【0010】
可能な実装方式において、第1の情報はさらに、第3の閾値を含み、第3の閾値は、第3のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、第2のタイプは、一のグループのネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間で用いられ、第3のタイプは、ネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で用いられる。第1のタイプは、一のグループのネットワークデバイス間で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループと第2のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループとの間で用いられる。第2のタイプは、ネットワークデバイスグループ内で、またはネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間で用いられる。第3のタイプは、ネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で用いられてよい。
【0011】
可能な実装方式において、第1のタイプの測定イベントは、第1のビームの測定結果が第1の閾値より劣っていること、および/または第2のビームの測定結果が第1の閾値より優れていること、および/または第2のビームの測定結果が第1のビームの測定結果より第1のオフセット値だけ優れていることであり、第2のタイプの測定イベントは、第1のビームの測定結果が第2の閾値より劣っていること、および/または第3のビームの測定結果が第2の閾値より優れていること、および/または第3のビームの測定結果が第1のビームリンクの測定結果より第2のオフセット値だけ優れていることである。第3のタイプの測定イベントは、第1のビームの測定結果が第3の閾値より劣っていること、および/または第4のビームの測定結果が第3の閾値より優れていること、および/または第4のビームの測定結果が第1のビームの測定結果より第3のオフセット値だけ優れていることである。第1のビームは、第1のネットワークデバイスにおける、UEと通信するために用いられるビームである。第2のビームは、第1のネットワークデバイスに属さず、第2のビームが属するネットワークデバイス、および第1のネットワークデバイスは、異なるネットワークデバイスグループに属する。第3のビームは、第1のネットワークデバイスに属していないが、第3のビームが属するネットワークデバイスと、第1のネットワークデバイスとは、同じネットワークデバイスグループに属する。第4のビームおよび第1のビームは両方とも、第1のネットワークデバイスに属するが、第4のビームは、第1のビームと異なる。第2のビーム、第3のビーム、および第4のビームのうち少なくとも1つは、ターゲットビームと称されてよい。本発明の本実施形態において、例えば、ネットワークデバイスグループ間のレイヤ1、ネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間のレイヤ2、ネットワークデバイスにおけるレイヤ3のような異なるレイヤに対して、異なるタイプの測定イベントが設定され、異なる閾値は、異なるタイプの測定イベントに基づいて設定される。したがって、UEは、異なるイベント設定に基づき、測定レポートを別々に報告してよく、ネットワークが、ビーム、ネットワークデバイス、およびネットワークデバイスグループに対して異なる動作を実行し、それにより、センチメートルレベルまたはミリ波システムまたは将来の超高密度のネットワークにおける無線リソースの管理に適応する。
【0012】
可能な実装方式において、測定イベントがセルレベルの可動性に特有であるとき、情報伝送の信頼性を保証するため、情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、略してRRC)レベルのシグナリングを用いることによって伝送される必要がある。このようにして、マルチコネクティビティの信頼性を、リンクの数を用いることによって限定することができる。したがって、第1の情報の設定はさらに、第1のビームの数および/またはターゲットビームの数を含み、ターゲットビームは、第2のビーム、第3のビーム、または第4のビームのうち少なくとも1つである。セルレベルの可動性は通常、モバイル測定およびTRPG間の報告を指す。
【0013】
可能な実装方式において、ターゲットセルにおけるマルチコネクティビティのリンクの数は、閾値より大きく設定されてよく、それにより、ターゲットセルにおいては十分な数のリンクのマルチコネクティビティが存在することが保証される。ソースセルにおけるマルチコネクティビティのリンクの数は、閾値未満となるよう設定されてよく、それにより、ソースセルにおいてはマルチコネクティビティの比較的低い信頼性が示される。測定イベントはさらに、第1のビームの測定結果が第4の閾値より劣っていること、および/または第1のネットワークデバイスにおける接続ビームの数が第5の閾値未満であること、ターゲットビームの測定結果が第6の閾値より優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいことのうち少なくとも1つを含む。
【0014】
可能な実装方式において、測定イベントは具体的に、第1のビームの測定結果が第4の閾値より劣っていること、および/または第1のビームの数が第5の閾値未満であること、ターゲットビームの測定結果が、第1のネットワークデバイスの第1のビームのビーム測定結果、または第1のネットワークデバイスのセル測定結果より第4のオフセット値だけ優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと、ターゲットビームの測定結果が第6の閾値より優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと、第1のネットワークデバイスのビームまたはセル測定結果が第4の閾値より劣っていること、ターゲットビームの測定結果が第7の閾値より優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと、ターゲットビームの測定結果が第1のネットワークデバイスのセカンダリセルのビームまたはセル測定結果より第4のオフセット値だけ優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいことのうち少なくとも1つを含む。ターゲットビームの測定結果は、ターゲットビームのビーム測定結果、またはターゲットビームが属するネットワークデバイスのセル測定結果であってよい。本発明の本実施形態において、報告条件、すなわち、マルチコネクティビティのリンクの数がさらに測定イベントにおいて設定される。特にセルレベルの可動性測定において、サービングセルおよび隣接セルにおけるマルチコネクティビティのリンクの数が考慮され、測定セル品質の信頼性が向上する。これは、適さないセルへのハンドオーバー、またはピンポンハンドオーバーのリスクを著しく低減し、不適切なハンドオーバーにより引き起こされるRRCシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。
【0015】
可能な実装方式において、第2の情報はさらに、UEに、第2のビームに基づき、第1の測定結果または第2の測定結果をターゲットネットワークデバイスに報告するよう命令するために用いられ、または、第2の情報はさらに、UEに、第1のビーム、第3のビーム、および第4のビームのうち少なくとも1つに基づき、第2の測定結果を報告するよう命令するか、または、UEに、第1のビーム、第3のビーム、および第4のビームのうち少なくとも1つを用いることによって取得されたセル測定結果に基づき、第1の測定結果を報告するよう命令してよい。測定結果は、タイプに基づき、報告される。これは、ビーム測定結果を完全に考慮し、ネットワークデバイスによる報告された結果の処理の複雑性を低減する。さらに、第1の測定結果がマクロ基地局に報告されたことが設定されてよく、第1の測定結果および/または第2の測定結果は、第1のネットワークデバイスに報告され、これにより、マクロ基地局およびネットワークデバイスは別々に、異なる測定結果を処理し得て、測定結果処理効率が向上する。
【0016】
可能な実装方式において、測定によって取得されたビームの数が要求を満たす前述の信頼性設定は、第1の閾値および/または第2の閾値とともに用いられてよい。
【0017】
可能な実装方式において、第2の情報はさらに、UEに、ビーム測定結果またはセル測定結果の比較を行うよう命令してよい。
【0018】
可能な実装方式において、第2の情報はさらに、ターゲットビームと参照ビームとの間で一対一の対応する比較を行うよう命令してよく、ここで、一対一の対応する比較は、測定信号強度値の昇順または降順で対応する比較であってよい。可能な実装方式において、第2の情報はさらに、ターゲットビームを、参照ビームにおいて最良な信号強度を有する1つのビームまたはN個のビームと比較するよう命令してよく、ここで、Nは、2より大きいか、またはそれに等しい正の整数である。可能な実装方式において、第2の情報はさらに、ターゲットビームを、ルールに従って選択された参照ビームにおけるビームと比較するよう命令してよい。ルールは、ターゲットビームのビーム測定結果のフィルタリングまたは変換によって取得されたターゲットセル測定結果を、参照ビームが属するセルのセル測定結果と比較すること、または、ターゲットビームのビーム測定結果のフィルタリングまたは変換によって取得されたターゲットセル測定結果を、参照ビームのビーム測定結果と比較すること、または、ターゲットビームのビーム測定結果を参照ビームのビームまたはセル測定結果と比較すること、または同様のことであってよい。ターゲットビームが第2のビームであるとき、参照ビームは、第1のビーム、第3のビーム、および第4のビームのうち少なくとも1つであってよく、ターゲットビームが第3のビームであるとき、参照ビームは、第1のビームおよび第4のビームのうち少なくとも1つであってよく、または、ターゲットビームが第4のビームであるとき、参照ビームは第1のビームであってよい。セル測定結果は、様々な方式において実行されてよく、例えば、最良な信号強度を有するビームのビーム測定結果、または、最良な信号強度を有するN個のビームのビーム測定結果の線形または非線形平均値であってよい。
【0019】
可能な実装方式において、ネットワークデバイスは、第2の情報において、ユーザ機器が定期的にまたはイベントに基づいて測定報告をトリガすることを設定してよい。イベントに基づくトリガは、ネットワーク側において設定されたイベントに基づいて実行されるか、またはユーザ機器の要求に基づいてユーザ機器により実行されるトリガであってよい。
【0020】
可能な実装方式において、ネットワークデバイスは、ユーザ機器が第5のビーム集合を報告することを設定してよく、ネットワーク側は第6のビーム集合を決定する。第5のビーム集合は、測定イベントを満たす候補ビーム集合であり、第6のビーム集合は、通信ビーム集合、接続ビーム集合、またはサービングビーム集合である。第6のビーム集合は、第5のビーム集合のサブ集合である。第1のビームは、第6のビーム集合に属する。
【0021】
可能な実装方式において、第1の情報および/または第2の情報は、物理層シグナリング、媒体アクセス制御MAC層シグナリング、または無線リソース制御RRC層シグナリングのうち少なくとも1つを用いることによって送られる。
【0022】
可能な実装方式において、第1の測定結果は、RRC層シグナリング、物理層シグナリング、またはMAC層シグナリングを用いることによって報告され、第2の測定結果は、物理層シグナリングまたはMAC層シグナリングを用いることによって報告される。
【0023】
可能な実装方式において、ターゲットネットワークデバイスは、マクロ基地局、第1のネットワークデバイス、または、測定対象において示されているネットワークデバイスである。
【0024】
可能な実装方式において、第2の情報はさらに、測定粒度、測定オフセット、測定遅れ、異なる測定結果をフィルタリングするための方法、測定することができるネットワークデバイス識別子またはビーム識別子またはビームペア識別子、およびフィードバックを行うために用いられるフィードバックリソースのうち少なくとも1つを含み、異なる測定結果は、ビーム測定結果、またはビーム測定結果に基づいて取得されたセル測定結果である。
【0025】
可能な実装方式において、測定結果は、測定によって取得されたビーム信号強度、測定または推定によって取得されたセル信号強度、ネットワークデバイス識別子、ビーム識別子、およびビームペア識別子のうち少なくとも1つを含む。
【0026】
可能な実装方式において、セル信号強度は、レイヤ1の参照信号受信電力RSRPおよび/または参照信号受信品質RSRQ、またはレイヤ2またはレイヤ3でフィルタリングした後に取得されたRSRPおよび/またはRSRQである。
【0027】
可能な実装方式において、第2の情報はさらに、測定対象リストを含み、測定対象リストは、UEに、測定リストにおける第1の測定対象を測定するよう命令するために用いられ、第1の測定対象は、測定対象のうちの一部である。第1のネットワークデバイスは、測定対象リストを設定してよく、これにより、UEは、測定対象リストにおける測定対象を測定し、測定対象に対するブラインド検出を低減する。
【0028】
可能な実装方式において、識別子は、異なる測定タスクを区別するために用いられ、ネットワークにわたって設定される。各測定識別子は、一意な測定対象および一意な報告設定群に対応する。ネットワークが設定を実行するとき、エアインターフェースのオーバーヘッドを低減するべく、ネットワークは、測定識別子において、測定対象の具体的な内容および測定識別子に対応する報告設定を直接記述しないが、測定タスクに対応する測定対象識別子および報告設定識別子のみを与える。測定対象は、ネットワークデバイス識別子、周波数識別子、ビーム識別子、ネットワークデバイスグループ識別子、周波数グループ識別子、ビームグループ識別子、ネットワークデバイス識別子に黙示的に対応する参照信号、またはビーム識別子に黙示的に対応する参照信号のうち少なくとも1つである。
【0029】
可能な実装方式において、測定対象は、UEによりフィードバックされた能力情報に基づいて設定され、能力情報は、UEがシングルコネクティビティ、デュアルコネクティビティまたはマルチコネクティビティをサポートすること、またはUEが単一のビームまたは複数のビームをサポートすることを示す情報であり、これにより、ユーザ機器の無線リソース管理が、より多くの応用シナリオに適応する。
【0030】
可能な実装方式において、第1のネットワークデバイスは、第1の基地局、第1の送受信ポイントTRP、第1のセルが属する基地局、または第1のセルが属する送受信ポイントTRPであり、第1のセルは、エンティティセルであり、第1の基地局は、マクロ基地局またはスモールセル基地局である。
【0031】
可能な実装方式において、ネットワークデバイスグループは、相関を有する複数のネットワークデバイス、または相関を有する複数のバーチャルセルまたはスーパーセルを含み、バーチャルセルまたはスーパーセルは、1または複数のTRPを含み、相関は、隣接するという関係または予め定められたルールに従って同じタイプに属するという関係である。
【0032】
第2の態様によれば、本発明の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供し、当該コンピュータ記憶媒体は、前述のネットワークデバイスにより用いられるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成される。コンピュータソフトウェア命令は、前述の第1の態様を実行するよう設計されたプログラムを含む。
【0033】
第3の態様によれば、本発明の実施形態は、前述の方法におけるネットワークサーバにより実際に実行される機能を有するネットワークデバイスを提供する。機能は、ハードウェアにより実行され得て、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実行され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1または複数のモジュールを含む。
【0034】
第4の態様によれば、ネットワークデバイスの構造は、メモリと、トランシーバと、プロセッサとを含む。メモリは、コンピュータ実行可能なプログラムコードを記憶するよう構成され、トランシーバに結合される。プログラムコードは、命令を含み、プロセッサが命令を実行したとき、命令は、ネットワークデバイスが前述の方法における情報または命令を実行することを可能とする。
【0035】
第5の態様によれば、本発明の実施形態はさらに、測定報告方法を提供し、当該測定報告方法は、ユーザ機器が、第1のネットワークデバイスにより送信された第1の情報および/または第2の情報を受信する段階であって、第1の情報は、第1の閾値および/または第2の閾値を含み、第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられる、段階と、UEが、第1の情報および/または第2の情報に基づき、測定を実行する段階と、測定イベントが満たされたとき、UEが、第2の情報に基づき、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告する段階であって、第1の測定結果はセル測定結果であり、第2の測定結果はビーム測定結果である、段階とを備える。
【0036】
可能な実装方式において、第1のタイプは、セル変更、セル切り換え、またはセルハンドオーバーであり、第2のタイプは、ビーム変更またはビーム切り換えである。
【0037】
可能な実装方式において、第1のタイプは、一のグループのネットワークデバイス間で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループと、第2のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループとの間で用いられる。
【0038】
可能な実装方式において、第2のタイプは、ネットワークデバイスグループ内で、またはネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間で、または第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で用いられる。
【0039】
可能な実装方式において、第1の情報はさらに、第3の閾値を含み、第3の閾値は、測定イベントの第3のタイプをトリガするために用いられ、第2のタイプは、一のグループのネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間で用いられ、第3のタイプは、ネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で用いられる。
【0040】
可能な実装方式において、第1のタイプの測定イベントは、第1のビームの測定結果が第1の閾値より劣っていること、および/または第2のビームの測定結果が第1の閾値より優れていること、および/または第2のビームの測定結果が第1のビームの測定結果より第1のオフセット値だけ優れていること、第2のタイプの測定イベントは、第1のビームの測定結果が第2の閾値より劣っていること、および/または第3のビームの測定結果が第2の閾値より優れていること、および/または第3のビームの測定結果が第1のビームリンクの測定結果より第2のオフセット値だけ優れていることである。
【0041】
可能な実装方式において、第3のタイプの測定イベントは、第1のビームの測定結果が第3の閾値より劣っていること、および/または第4のビームの測定結果が第3の閾値より優れていること、および/または第4のビームの測定結果が第1のビームの測定結果より第3のオフセット値だけ優れていることである。
【0042】
可能な実装方式において、第1の情報はさらに、第1のビームの数およびターゲットビームの数を含み、ターゲットビームは、第2のビーム、第3のビーム、または第4のビームのうち少なくとも1つである。
【0043】
可能な実装方式において、測定イベントはさらに、第1のビームの測定結果が第4の閾値より劣っていること、および/または第1のネットワークデバイスにおける接続ビームの数が第5の閾値未満であること、ターゲットビームの測定結果が第6の閾値より優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいことのうち少なくとも1つを含む。
【0044】
可能な実装方式において、測定イベントは具体的に、第1のビームの測定結果が第4の閾値より劣っていること、および/または第1のビームの数が第5の閾値未満であること、ターゲットビームの測定結果が第1のネットワークデバイスの第1のビームの測定結果または第1のネットワークデバイスのセル測定結果より第4のオフセット値だけ優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと、ターゲットビームの測定結果が第6の閾値より優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと、第1のネットワークデバイスのビームまたはセル測定結果が第4の閾値より劣っていること、および/またはターゲットビームの測定結果が第7の閾値より優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと、ターゲットビームの測定結果が第1のネットワークデバイスのセカンダリセルのビームまたはセル測定結果より第4のオフセット値だけ優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいことのうち少なくとも1つを含む。
【0045】
可能な実装方式において、第2の情報はさらに、UEに、第2のビームに基づき、第1の測定結果をターゲットネットワークデバイスに報告するよう命令するか、または、UEに、第1のビームおよび/または第3のビームおよび/または第4のビームに基づき、第2の測定結果を報告するよう命令するか、または、UEに、第1のビームおよび/または第3のビームおよび/または第4のビームを用いることによって取得されたセル測定結果に基づき、第1の測定結果を報告するよう命令するために用いられる。
【0046】
可能な実装方式において、第1のビームは、第1のネットワークデバイスにおける、UEと通信するために用いられるビームであり、第2のビームは、第1のネットワークデバイスに属さず、第2のビームが属するネットワークデバイスと、第1のネットワークデバイスとは、異なるネットワークデバイスグループに属し、第3のビームは、第1のネットワークデバイスに属していないが、第3のビームが属するネットワークデバイスと、第1のネットワークデバイスとは、同じネットワークデバイスグループに属する。
【0047】
可能な実装方式において、第1のビームは、第1のネットワークデバイスにおける、UEと通信するために用いられるビームであり、第4のビームおよび第1のビームは両方とも、第1のネットワークデバイスに属するが、第4のビームは、第1のビームと異なる。
【0048】
可能な実装方式において、代替的に、ユーザ機器が第2の情報に基づいて測定を実行するための具体的な方法が、ユーザ機器が、第2の情報に基づいてビーム測定結果またはセル測定結果の比較を行うことであってよい。第1の測定結果は、RRC層シグナリング、物理層シグナリング、またはMAC層シグナリングを用いることによって報告され、第2の測定結果は、物理層シグナリングまたはMAC層シグナリングを用いることによって報告される。
【0049】
可能な実装方式において、第2の情報はさらに、測定粒度、測定オフセット、測定遅れ、異なる測定結果をフィルタリングするための方法、測定する必要があるネットワークデバイス識別子またはビーム識別子またはビームペア識別子、およびフィードバックを行うために用いられるフィードバックリソースのうち少なくとも1つを含み、異なる測定結果は、ビームのタイプまたはセルのタイプに特有の測定結果である。
【0050】
可能な実装方式において、測定結果は、測定によって取得されたビーム信号強度、測定または推定によって取得されたセル信号強度、ネットワークデバイス識別子、ビーム識別子、およびビームペア識別子のうち少なくとも1つを含む。
【0051】
可能な実装方式において、セル信号強度は、レイヤ1の参照信号受信電力RSRPおよび/または参照信号受信品質RSRQ、または、レイヤ2またはレイヤ3でフィルタリングした後に取得されたRSRPおよび/またはRSRQである。
【0052】
可能な実装方式において、第2の情報はさらに、測定対象リストを含み、測定対象リストは、ユーザ機器に、測定リストにおける第1の測定対象を測定するよう命令するために用いられる。
【0053】
可能な実装方式において、測定対象は、ネットワークデバイス識別子、周波数識別子、ビーム識別子、ネットワークデバイスグループ識別子、周波数グループ識別子、ビームグループ識別子、ネットワークデバイス識別子に黙示的に対応する参照信号、または、ビーム識別子に黙示的に対応する参照信号のうち少なくとも1つである。
【0054】
可能な実装方式において、測定対象は、ユーザ機器によりフィードバックされた能力情報に基づいて設定され、能力情報は、ユーザ機器がシングルコネクティビティ、デュアルコネクティビティ、またはマルチコネクティビティをサポートすること、または、ユーザ機器が単一のビームまたは複数のビームをサポートすることを示す情報である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの概略アーキテクチャ図である。
図2】本発明の一実施形態に係る、ユーザ機器と1つのネットワークデバイスとの間のビーム伝送のシナリオの概略図である。
図3】本発明の一実施形態に係る、ユーザ機器とネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイスとの間のビームコネクティビティのシナリオの概略図である。
図4】本発明の一実施形態に係る、ユーザ機器と、異なるネットワークデバイスグループに属するネットワークデバイスとの間のコネクティビティのシナリオの概略図である。
図5】本発明の一実施形態に係るユーザ機器の移動プロセスのシナリオの概略図である。
図6】本発明の一実施形態に係る測定報告方法の実施形態の概略フローチャートである。
図7】本発明の一実施形態に係る異なるタイプのビームの概略図である。
図8】本発明の一実施形態に係るネットワークデバイスの実施形態の概略構造図である。
図9】本発明の一実施形態に係るネットワークデバイスの別の実施形態の概略構造図である。
図10】本発明の一実施形態に係るユーザ機器の実施形態の概略構造図である。
図11】本発明の一実施形態に係るユーザ機器の別の実施形態の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下では、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確に、かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は単に、本発明の実施形態の一部であり、全てではない。当業者により創造的努力なく本発明の実施形態に基づいて取得される他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0057】
本発明の明細書、特許請求の範囲、および添付図面において、「第1の」、「第2の」、「第3」、「第4の」等など(存在する場合)の用語は、同様の対象を区別することを意図しており、必ずしも特定の順序またはシーケンスを示すものではない。そのように称されているデータは、適切な状況において交換可能であり、これにより、本明細書において説明されている実施形態は、本明細書において示されている、または説明されている順序と異なる他の順序で実行されることができることが、理解されるべきである。加えて、「含む(include)」、「有する(have)」という用語、およびその任意の変形は、非排他的包含を含むことを意図する。例えば、一連の段階またはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、必ずしも明示的に列挙されているそれらの段階またはユニットに限定されるものではなく、明示的に列挙されていない、またはそのような処理、方法、システム、製品、またはデバイスに固有の他の段階またはユニットを含んでよい。
【0058】
本発明の実施形態は、測定報告方法を提供する。方法は、通信システムに適用され、通信システムは、センチ波通信システムまたはミリ波通信システムであってよい。図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム100の概略アーキテクチャ図である。通信システムは、マクロ基地局110を備える。マクロ基地局110は、複数のセルを含む。各セルは、1または複数のネットワークデバイス120を含む。各セルが複数のネットワークデバイス120を含むとき、複数のネットワークデバイスは、ネットワークデバイスグループ130と称され、または、ネットワークデバイスグループ130は、複数のネットワークデバイス120を含むことが理解され得る。ネットワークデバイスグループ130の信号カバレッジエリアは、1つのセルであり、1つのネットワークデバイス120の信号カバレッジエリアは、1つのスモールセルであってよい。ネットワークデバイス120は、送受信ポイント(Transmission and Reception Point、略してTRP)、すなわち、情報を送信し、情報を受信するためのノードであってよい。TRPは、物理ノードであり、複数のアンテナユニットが物理ノードのために設定される。異なる送受信ポイントが地理的に分けられ、または、セクタに区分されてよい。ネットワークデバイスグループ130は、送受信ポイントグループ(Transmission and Reception Point Group、略してTRPG)であってよい。ネットワークデバイスは代替的に、マクロ基地局、セルが属する基地局、セルが属する送受信ポイントTRP、ミクロ基地局、小型基地局、ピコ基地局、将来の5Gの基地局、または同様のものであってよい。ネットワークデバイスは代替的に、無線遠隔ユニット(Radio Remote Unit、略してRRU)であってよい。基地局における無線周波数モジュールが、光ファイバを用いることによって遠隔無線周波数ユニットに接続され、遠隔無線周波数ユニットは、ネットワークプランニングによって決定されたステーションに配される。
【0059】
図1に示されているように、本発明の本実施形態において、ネットワークデバイスは、例としてTRPを用いることによって説明される。例えば、TRPG1、すなわち、第1のネットワークデバイスグループは、TRP1、TRP2、およびTRP3を含み、TRPG2、すなわち、第2のネットワークデバイスグループは、TRP4、TRP5、およびTRP6を含み、TRPG3、すなわち、第3のネットワークデバイスグループは、TRP7、TRP8、およびTRP9を含む。ネットワークデバイスグループは、相関を有する複数のネットワークデバイス、または相関を有する複数のバーチャルセルまたはスーパーセルを含む。バーチャルセルまたはスーパーセルは、1または複数のTRPを含む。相関は、隣接するという関係、または予め定められたルールに従って同じタイプに属するという関係である。ネットワークデバイスグループにおいて含まれるネットワークデバイスの数およびネットワークデバイスの数は、単に説明の便宜上の例であり、本発明に対する限定を構成しないことに留意されたい。
【0060】
1つのセルまたはスモールセルのエリアは、複数の高利得の狭いビーム(beam)によりカバーされ得る。異なるビームの回転パターンは、重複してよく、これにより、例えば、セルのエリア全体における共通制御チャネルに対して安定カバレッジを提供する。水平方向だけをカバーするのでなく、垂直方向もカバーする数十のビームから数百のビームが存在してよい。ユーザ機器140がセルにおいて、およびセル間において移動するとき、ユーザ機器は、少なくとも2つのビームをサポートし得る。ユーザ機器が複数の送信および受信ビームをサポートすることができるとき、ユーザ機器は、同じTRP、または同じTRPGにおける異なるTRP、または異なるTRPGに属する異なるTRPに接続されてよい。これは、図1から図4を参照して理解され得る。図2は、ユーザ機器と1つのネットワークデバイスとの間のビームコネクティビティのシナリオの概略図である。図3は、ユーザ機器と、ネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイスとの間のビームコネクティビティのシナリオの概略図である。図4は、ユーザ機器と、異なるネットワークデバイスグループに属するネットワークデバイスとの間のコネクティビティのシナリオの概略図である。留意されたいのが、ユーザ機器は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を介して1または複数のコアネットワークと通信してよく、ユーザ機器(user equipment、UE)は、アクセスユーザ機器、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、遠隔局、遠隔ユーザ機器、モバイルデバイス、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置であってよい。アクセスユーザ機器は、携帯電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、無線モデムに接続されるコンピューティングデバイスまたは別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおけるユーザ機器、または同様のものであってよい。
【0061】
ハンドオーバー処理は通常、サービングセルおよび隣接セルの測定イベントの比較によりトリガされる。複数のビームがサービングセルおよび隣接セルに対して考慮されたとき、サービングセルと隣接セルとの間の比較がより複雑となる。図5は、ユーザ機器の移動プロセスのシナリオの概略図である。ユーザ機器が位置Aから位置A1へ、および、位置A1から位置Bへ移動し、位置C1へ移動するまでのプロセスにおいて、検出される異なるビームに対して、ユーザ機器は、セル識別子およびビーム識別子を検出し得る。例えば、図5のビーム(1,1)は、ビームが第1のセルにおいて1として識別されたビームであることを示す。UEが第1のセルから第3のセルへ移動したとき、UEは、各セルにおいて4つのビームを検出し得る。複数のビームが存在する場合、複数のビームは、UEが測定を実行するとき、考慮される必要がある。
【0062】
図6を参照して、以下では、本発明において提供されている測定報告方法の実施形態を詳細に説明する。
【0063】
段階601:第1のネットワークデバイスがユーザ機器UEのために第1の情報および/または第2の情報を設定し、ここで、第1の情報は、第1の閾値および/または第2の閾値を含み、第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられる。
【0064】
第1のネットワークデバイスは、プライマリTRPであってよく、または、セカンダリTRP、もしくはTRP上のプライマリセル(primary cell)であってよい。プライマリTRPおよびセカンダリTRPは両方とも、ユーザ機器のサービスTRPである。プライマリTRPは、ユーザ機器に接続されるTRPのうち最初にユーザ機器に接続されるTRPである。
【0065】
報告設定コマンドは、測定を実行するようUEをガイドするために用いられてよい。報告設定コマンドは、特定の条件が満たされたときのみ、報告をトリガする方式で測定および報告を実行するようUEをガイドする。本発明の本実施形態において、トリガタイプは、イベントによりトリガされる報告であり、測定イベントおよび関連閾値が、イベントによりトリガされる報告に対して設定される必要がある。
【0066】
以下では、測定イベントおよび関連閾値の関連設定内容を別々に説明する。
【0067】
1.異なるタイプの測定イベントに対する異なる閾値の設定
第1の可能な実装方式において、第1のタイプは、セル変更、セル切り換え、またはセルハンドオーバーであり、第2のタイプは、ビーム変更またはビーム切り換えである。
【0068】
第2の可能な実装方式において、(1)第1のタイプは、一のグループのネットワークデバイス間で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループと第2のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループとの間で、例えば、理解するために図1から図5を参照して、TRPG1におけるTRP1のビームと、TRPG3におけるTRP8のビームとの間で用いられ、(2)第2のタイプは、ネットワークデバイスグループまたはネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間で、例えば、TRPG1におけるTRP1のビームとTRPG1におけるTRP2のビームとの間で、または、第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で、例えば、TRP1におけるビーム間で用いられる。
【0069】
第3の可能な実装方式において、第1の情報はさらに、第3の閾値を含み、第3の閾値は、第3のタイプの測定イベントをトリガするために用いられる。(1)第1のタイプは、一のグループのネットワークデバイス間で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループと、第2のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループとの間で用いられる。(2)第2のタイプは、ネットワークデバイスグループ内で、またはネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスが属するネットワークデバイスグループにおける異なるネットワークデバイス間で用いられる。(3)第3のタイプは、ネットワークデバイス内で、具体的には、第1のネットワークデバイスにおける異なるビーム間で用いられる。
【0070】
本発明の本実施形態において、第3の可能な実装方式は、測定イベントのタイプ毎の設定を具体的に説明するための例として用いられてよい。ユーザ機器がビームを検出したとき、4つのタイプのビームが含まれる。これは、図7を参照して理解され得る。図7は、異なるタイプのビームの概略図である。
4つのタイプのビームは、
第1のビーム711、すなわち、第1のネットワークデバイス710における、UEと通信するために用いられるビーム、
第2のビーム731、すなわち、第1のネットワークデバイス710に属していないビームであって、第2のビーム731が属するネットワークデバイス730と第1のネットワークデバイス710とは異なるネットワークデバイスグループに属する、ビーム、
第3のビーム721、すなわち、第1のネットワークデバイス710に属していないビームであって、第3のビーム721が属するネットワークデバイス720と第1のネットワークデバイスとは同じネットワークデバイスグループ700に属する、ビーム、および、
第4のビーム712であって、第4のビーム712および第1のビームは両方とも第1のネットワークデバイス710に属し、第4のビームは第1のビームと異なる、第4のビーム712である。
【0071】
第1のタイプの測定イベントは、第1のビーム711の測定結果が第1の閾値より劣っていること、および/または第2のビーム731の測定結果が第1の閾値より優れていること、および/または第2のビーム731の測定結果が第1のビーム711の測定結果より第1のオフセット値だけ優れていることである。
【0072】
第2のタイプの測定イベントは、第1のビーム711の測定結果が第2の閾値より劣っていること、および/または第3のビーム721の測定結果が第2の閾値より優れていること、および/または第3のビーム721の測定結果が第1のビーム711の測定結果より第2のオフセット値だけ優れていることである。
【0073】
第3のタイプの測定イベントは、第1のビーム711の測定結果が第3の閾値より劣っていること、および/または第4のビーム712の測定結果が第3の閾値より優れていること、および/または第4のビーム712の測定結果が第1のビーム711の測定結果より第3のオフセット値だけ優れていることである。
【0074】
好ましくは、第1の閾値は、第2の閾値より大きく、第2の閾値は、第3の閾値より大きいか、またはそれに等しい。
【0075】
本発明の本実施形態において、異なるレイヤに対して、例えば、TRPG間のレイヤ1、TRPGにおける異なるTRP間のレイヤ2、およびTRP内のレイヤ3に対して、異なるタイプの測定イベントが設定され、異なる閾値が、異なるタイプの測定イベントに対して設定される。TRPG間の(レイヤ1での)可動性測定設定については、比較的高い閾値が設定される必要がある。これは、そのようなセルレベルの可動性によってRRCシグナリングを用いた転送が必要となるからである。ここで、ビーム測定結果に加えて、セル測定結果も考慮される必要がある。TRPG内の(レイヤ2での)可動性測定設定については、比較的低い閾値が設定される必要がある。これは、そのようなビームレベルの可動性によってRRCシグナリングを用いた転送が必要とされないからである。ここで、ビーム測定結果のみが考慮され、セル測定結果は要求されない。同様に、TRP内の(レイヤ3での)可動性測定設定は、RRCシグナリングを用いた転送を要求せず、比較的低い閾値が設定されてもよい。TRP内のビーム切り換えは、TRP間のビーム切り換えより低い報告閾値を要求する。さらに、再定義された測定イベントは、以下の通りであってよい。
【0076】
TRPまたはTRPG内の隣接ビームは、プライマリセル(primary cell、PCell)におけるビームよりオフセット値(offset 1)だけ優れており、TRPG間の隣接ビームは、PCellよりオフセット値(offset 2)だけ優れている。
【0077】
TRPまたはTRPG内の隣接ビームは、セカンダリセル(Secondary cell、SCell)におけるビームよりオフセット値(offset 1')だけ優れており、TRPG間の隣接ビームは、SCellよりオフセット値(offset 2')だけ優れている。
【0078】
任意選択的に、別の可能な実施方式において、第1の情報における閾値は、第1のネットワークデバイスにより動的に調整されてよい。したがって、第1のネットワークデバイスは、UEが最良なビームもしくはビームペアのみを報告するように閾値の設定を制御してよく、または、UEが最良なN個のビームもしくは最良なN個のビームペアを報告するように閾値の設定を制御してよい。Nは、1より大きいか、またはそれに等しい正の整数である。ビームペアは、ビームの組み合わせ、すなわち、送信ビームおよび受信ビームの組み合わせとして理解されてよい。送信ビームは、TRPの送信ビームであり、受信ビームは、UEの受信ビームである。加えて、アップリンク測定が実行される場合、送信ビームは、UEの送信ビームであり、受信ビームは、TRPの受信ビームである。
【0079】
別の可能な実施方式において、第1のネットワークデバイスは、第1の情報を設定し、第1の情報は、第1のネットワークデバイスが、UEを、最良なビームもしくはビームペアを報告するよう、または最良なN個のビームもしくは最良なN個のビームペアを報告するよう直接設定することを示してよい。
【0080】
本発明の本実施形態において、異なる閾値が、異なるタイプの測定イベントに対して設定され、これにより、UEは、異なるイベント設定に基づき、測定レポートを別々に報告してよく、ネットワークは、ビーム、ネットワークデバイス、およびネットワークデバイスグループに対して、無線リソースを追加する、削除する、および切り換える動作などの異なる動作を実行し、それにより、ミリ波システムにおける無線リソースの管理に適応する。
【0081】
2.セルレベルの可動性に対する測定イベントの設定および関連閾値
測定イベントがビームレベルの可動性に特有であるとき、情報は、媒体アクセス制御(Media Access Control、略してMAC)レベルまたは物理層(physical layer、略してPHY)レベルでのシグナリングを用いることによって第1のネットワークデバイスとユーザ機器との間で伝送されてよい。測定イベントがセルレベルの可動性(例えば、異なるTRPG間のハンドオーバー)に特有であるとき、情報伝送の信頼性を保証するために、情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、略してRRC)レベルでのシグナリングを用いることによって伝送される必要がある。このようにして、マルチコネクティビティの信頼性はさらに、リンクの数を用いることによって限定されることができる。例えば、ターゲットセルにおけるマルチコネクティビティのリンクの数は、閾値より大きく設定されてよく、それにより、ターゲットセルにおいては十分な数のリンクのマルチコネクティビティが存在することが保証される。ソースセルにおけるマルチコネクティビティのリンクの数は、閾値未満であるよう設定されてよく、それにより、ソースセルにおいてはマルチコネクティビティの比較的低い信頼性が示される。
【0082】
したがって、第1の情報はさらに、第1のビームの数およびターゲットビームの数を含み、ターゲットビームは、第2のビーム、第3のビーム、または第4のビームのうち少なくとも1つである。
【0083】
例えば、測定イベントは具体的に、第1のビームの測定結果が第4の閾値より劣っていること、および/または第1のビームの数が第5の閾値未満であること、ターゲットビームの測定結果が第1のネットワークデバイスの第1のビームのセル測定結果または第1のネットワークデバイスの測定結果より第4のオフセット値だけ優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと、ターゲットビームの測定結果が第6の閾値より優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと、第1のネットワークデバイスのビームまたはセル測定結果が第4の閾値より劣っており、第7の閾値より優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいこと、ならびに、ターゲットビームの測定結果が第1のネットワークデバイスのセカンダリセルのビームまたはセル測定結果より第4のオフセット値だけ優れていること、および/またはターゲットビームの数が第7の閾値より大きいことのうち少なくとも1つを含む。
【0084】
本発明の本実施形態において、報告条件、すなわち、マルチコネクティビティのリンクの数はさらに、測定イベントにおいて設定される。特にセルレベルの可動性において、サービングセルおよび隣接セルにおけるマルチコネクティビティのリンクの数が考慮され、測定セル品質のための信頼性が向上する。これは、適さないセルへのハンドオーバー、またはピンポンハンドオーバーのリスクを著しく低減し、不適切なハンドオーバーにより引き起こされるRRCシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。
【0085】
3.測定報告のための設定
第2の情報は、測定報告のための設定情報を含む。第2の情報はさらに、UEに、第2のビームに基づき、第1の測定結果をターゲットネットワークデバイスに報告するよう命令するために用いられる。
【0086】
別の可能な実施方式において、第2の情報はさらに、UEに、第1のビームおよび/または第3のビームおよび/または第4のビームに基づき、第2の測定結果を報告するよう命令するか、または、UEに、第1のビームおよび/または第3のビームおよび/または第4のビームを用いることによって取得されるセル測定結果に基づき、第1の測定結果を報告するよう命令するために用いられる。測定結果は、タイプに基づき、報告される。これは、ビーム測定結果を完全に考慮し、報告された結果のネットワークデバイスによる処理の複雑性を低減する。容易に理解するために、前述の3つの測定結果は、表1を用いることによって比較される。表1を参照されたい。
[表1]
【表1】
【0087】
ターゲットネットワークデバイスは、マクロ基地局、第1のネットワークデバイス、または測定対象において示されているネットワークデバイスである。例えば、実際の応用において、第1の測定結果がマクロ基地局に報告され、第2の測定結果が第1のネットワークデバイスに報告されるか、または第1の測定結果および/または第2の測定結果が第1のネットワークデバイスに報告されると設定されてよく、これにより、マクロ基地局およびネットワークデバイスは別々に、異なる測定結果を処理し得て、測定結果処理効率が向上する。
【0088】
第2の情報はさらに、測定粒度、測定オフセット、測定遅れ、異なる測定結果をフィルタリングするための方法、測定する必要があるネットワークデバイス識別子またはビーム識別子またはビームペア識別子、およびフィードバックを行うために用いられるフィードバックリソースのうち少なくとも1つを含む。異なる測定結果は、ビームまたはセルのタイプに特有の測定結果である。フィードバックリソースは、時間領域、周波数領域、または空間のリソースを含む。空間のリソースは、ビーム識別子である。第2の情報はさらに、ハンドオーバーメッセージ、ビーム追加要求メッセージ、またはビーム修正要求メッセージなどのメッセージを含んでよい。メッセージは、セル識別子および/またはビーム識別子を含む。
【0089】
測定結果は、測定によって取得されたビーム信号強度、測定または推定によって取得されたセル信号強度、ネットワークデバイス識別子、ビーム識別子、およびビームペア識別子のうち少なくとも1つを含む。
【0090】
セル信号強度は、レイヤ1での参照信号受信電力(Reference Signal Received Power、略してRSRP)、および/または参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality、略してRSRQ)、または、レイヤ2またはレイヤ3でフィルタリングした後に取得されたRSRPおよび/またはRSRQである。レイヤ1は物理層であり、レイヤ2はMAC層であり、レイヤ3はRRC層である。
【0091】
さらに、第2の情報はさらに、測定対象リストを含み、測定対象リストは、UEに、測定リストにおける第1の測定対象を測定するよう命令するために用いられ、第1の測定対象は、複数の測定対象のうちのいくつかである。第1のネットワークデバイスは、測定対象リストを設定して得て、これにより、UEは、測定対象リストにおける測定対象を測定し、測定対象に対するブラインド検出を低減する。別の可能な実施方式において第1のネットワークデバイスは代替的に、ブラックリストを設定してよい(例えば、セルが非常に弱い信号または非常に高い負荷を有することが発見されたとき)。ブラックリストにおける全ての測定対象は、UE測定対象から除外されるべきである。ブラックリストの設定は、測定柔軟性を増加させる。
【0092】
可能な実装方式において、測定対象は、ネットワークデバイス識別子、周波数識別子、ビーム識別子、ネットワークデバイスグループ識別子、周波数グループ識別子、およびビームグループ識別子のうち少なくとも1つである。識別子は、異なる測定タスクを区別するために用いられ、ネットワークにわたって設定される。各測定識別子は、一意な測定対象および一意な報告設定群に対応する。ネットワークが設定を実行するとき、エアインターフェースのオーバーヘッドを低減するべく、ネットワークは、測定識別子において、測定識別子に対応する測定対象および報告設定の具体的な内容を直接記述せず、測定タスクに対応する測定対象識別子および報告設定識別子のみを与える。例えば、測定対象は、同一周波数内測定および異周波数間測定を含んでよい。同一周波数内測定は、UEにより測定を実行するために用いられるパイロット信号が、周波数がUEのサービングビームの周波数と同じ、またはUEのサービングセルのキャリアの周波数と同じであるキャリアから入来することを意味する。異周波数間測定は、UEにより測定を実行するために用いられるパイロット信号が、周波数がUEのサービングビームの周波数と異なる、またはUEのサービングセルのキャリアの周波数と異なるキャリアから入来することを意味する。各測定対象は、一意な測定対象識別子を有し、1つの周波数に対応する。1つの周波数は、複数のセルに対応する。測定を実行するとき、UEは、測定対象における周波数情報に基づき、測定のための周波数を決定し、次に、当該周波数でビームを測定する。
【0093】
別の可能な実施方式において、第2の情報はさらに、ターゲットビームの参照信号識別子、参照信号シーケンス、または参照信号モードを含み得て、これにより、端末は、予め定義されたマッピング関係に基づき、対応するネットワークデバイスおよび/またはビーム識別子を黙示的に推定してよい。
【0094】
測定対象は、UEによりフィードバックされた能力情報に基づいて設定され、能力情報は、UEがシングルコネクティビティ、デュアルコネクティビティ、またはマルチコネクティビティをサポートすること、またはUEが単一のビームまたは複数のビームをサポートすることを示す情報である。
【0095】
段階602:第1のネットワークデバイスは、第1の情報および/または第2の情報をUEへ送り、これにより、UEは、測定イベントが満たされたとき、測定結果を第1のネットワークデバイスに報告する。
【0096】
第1の情報および第2の情報は、物理層シグナリング、媒体アクセス制御MAC層シグナリング、または無線リソース制御RRC層シグナリングのうち少なくとも1つを用いることによって送られる。
【0097】
測定対象におけるターゲットビームが第2のビームであるとき、第1のネットワークデバイスは、RRC接続再設定メッセージをUEへ送信し、RRC接続再設定メッセージにおける情報要素が第1の情報を保持することに留意されたい。
【0098】
段階603:ユーザ機器は、第1の情報および/または第2の情報を受信し、第1の情報および/または第2のデバイスに基づき、測定を実行する。
【0099】
段階604:測定イベントが満たされたとき、ユーザ機器は、第1の測定結果および/または第2の測定結果を第1のネットワークデバイスに報告し、ここで、第1の測定結果はセル測定結果であり、第2の測定結果はビーム測定結果である。
【0100】
測定閾値が満たされたとき、ユーザ機器は、測定報告フォーマットに基づき、第1の測定結果および/または第2の測定結果を完成させる。
【0101】
ユーザ機器は、第2の情報に基づき、かつ、第2のビームに基づき、第1の測定結果をターゲットネットワークデバイスに報告する。別の可能な実施方式において、ユーザ機器は、第1のビームおよび/または第3のビームおよび/または第4のビームのうち少なくとも1つに基づき、第2の測定結果を報告するか、または第1のビーム、第3のビーム、および第4のビームのうち少なくとも1つを用いることによって取得されたセル測定結果に基づき、第1の測定結果を報告する。
【0102】
第1の測定結果は、無線リソース制御(Radio Resource Control、略してRRC)層シグナリング、物理層(physical layer、略してPHY)シグナリング、または媒体アクセス制御(Media Access Control、略してMAC)層シグナリングを用いることによって報告される。第2の測定結果は、物理層シグナリングまたはMAC層シグナリングを用いることによって報告される。
【0103】
例えば、第2の情報に基づき、ユーザ機器は、セル測定結果をマクロ基地局に報告し、ビーム測定結果を第1のネットワークデバイス、または測定対象において示されているネットワークデバイスに報告してよく、または、第1の測定結果および/または第2の測定結果を第1のネットワークデバイス、または測定対象において示されたネットワークデバイスに報告してよい。
【0104】
本発明の本実施形態において、第1のネットワークデバイスは、異なるタイプの測定イベントを設定し、異なるタイプの測定イベントに基づき、異なる閾値を設定し、および/または、第2の情報を設定し、第2の情報は、UEに、異なるタイプの測定結果を報告するよう命令するために用いられる。これは、高密度のネットワークまたは超高密度のネットワークにおける高利得ビームカバレッジの特徴を完全に考慮し、ユーザ機器の可動性に対して、ビーム測定によりよく適応し、将来の5Gネットワークにおける測定報告に適応する。
【0105】
前述では、測定報告方法を説明している。図8を参照して、以下では、方法が適用されるネットワークデバイスを具体的に説明する。本発明は、ネットワークデバイスの実施形態を提供する。ネットワークデバイス800は、ユーザ機器UEのために第1の情報および/または第2の情報を設定するよう構成される設定モジュール810であって、第1の情報は、第1の閾値および/または第2の閾値を含み、第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、第2の情報は、UEに、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、第1の測定結果はセル測定結果であり、第2の測定結果はビーム測定結果である、設定モジュール810と、測定イベントが満たされたとき、UEが測定結果をネットワークデバイスに報告するように、設定モジュール810により設定された第1の情報および/または第2の情報をUEへ送るよう構成される送信モジュール820と、UEにより送信された測定結果を受信するよう構成される受信モジュール830とを含む。
【0106】
具体的には、設定モジュール810は、図6に対応する実施形態における段階601を実行するよう構成され、送信モジュール820は、図6に対応する実施形態における段階602を実行するよう構成される。ネットワークデバイスの具体的な説明については、図6に対応する実施形態説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【0107】
さらに、図8のネットワークデバイスは機能モジュールの形態において提示される。ここで、「モジュール」は、特定用途向け集積回路(application−specific integrated circuit、ASIC)、回路、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行するプロセッサ930およびメモリ910、集積論理回路、および/または前述の機能を提供することができる別のデバイスであってよい。簡単な実施形態において、図8のネットワークデバイスは、図9に示されている形態であってよい。モジュールは、図9のプロセッサ930、トランシーバ920、およびメモリ910により実行されてよい。
【0108】
メモリ910は、コンピュータ実行可能なプログラムコードを記憶するよう構成され、アプリケーションプログラムまたはデータを記憶する1または複数の記憶媒体(例えば、1または複数の大容量記憶装置)であってよい。メモリ910および記憶媒体は、一時的メモリまたは永続メモリであってよい。記憶媒体に記憶されているプログラムは、1または複数のモジュール(不図示)を含んでよく、各モジュールは、ネットワークデバイスにおける一連の命令動作を含んでよい。
【0109】
トランシーバ920は、第1の情報および/または第2の情報をユーザ機器へ送るよう構成され、ユーザにより報告された第1の測定結果および/または第2の測定結果を受信するようさらに構成される。プロセッサ930は、メモリ910およびトランシーバ920に結合される。
【0110】
プログラムコードは、命令を含み、プロセッサ930が命令を実行したとき、命令は、ネットワークデバイスが図6に対応する実施形態のネットワークデバイスにより実際に実行される方法を実行することを可能とする。
【0111】
図10を参照して、本発明は、ユーザ機器の実施形態を提供する。ユーザ機器1000は、第1のネットワークデバイスにより送信された第1の情報および/または第2の情報を受信するよう構成される受信モジュール1010であって、第1の情報は、第1の閾値および/または第2の閾値を含み、第1の閾値は、第1のタイプの測定イベントをトリガするために用いられ、第2の閾値は、第2のタイプの測定イベントをトリガするために用いられる、受信モジュール1010と、受信モジュール1010により受信された第1の情報および/または第2の情報に基づき、測定を実行するよう構成される測定モジュール1020と、測定イベントが満たされたと測定モジュール1020が決定したとき、第2の情報に基づき、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告するよう構成される送信モジュール1030であって、第1の測定結果はセル測定結果であり、第2の測定結果はビーム測定結果である、送信モジュール103とを備える。
【0112】
具体的には、受信モジュール1010は、図6に対応する実施形態の段階603における第1の情報および/または第2の情報を受信する段階を実行するよう構成され、測定モジュール1020は、図6に対応する実施形態の段階603における第1の情報および/または第2のデバイスに基づき、測定を実行する段階を実行するよう構成され、送信モジュール1030は、図6に対応する実施形態の段階604を実行するよう構成される。ユーザ機器の具体的な説明については、図6に対応する実施形態の説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【0113】
さらに、図10におけるユーザ機器は、機能モジュールの形態で提示される。ここで、「モジュール」は、特定用途向け集積回路(application−specific integrated circuit、ASIC)、回路、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、集積論理回路、および/または前述の機能を提供することができる別のデバイスであってよい。簡単な実施形態において、図10のユーザ機器は、図11に示されている形態であってよい。
【0114】
本発明の本実施形態はさらに、別のユーザ機器1100を提供する。図11に示されているように、説明を容易にするために、本発明の実施形態に関連する部分のみが示されている。開示されていない具体的な技術詳細については、本発明の実施形態の方法部分を参照されたい。ユーザ機器は、例として携帯電話を用いることによって説明される。
【0115】
図11は、本発明の一実施形態に係る端末関連の携帯電話の部分的な構造のブロック図である。図11を参照して、携帯電話は、トランシーバ1110、メモリ1120、入力ユニット1130、表示ユニット1140、センサ1150、オーディオ回路1160、プロセッサ1180、および電源1190などの構成要素を含む。当業者は、図11に示されている携帯電話構造は携帯電話に対して限定を構成しないことを理解し得る。携帯電話は、図面に示されている構成要素より多くの、またはより少ない構成要素を含んでよく、またはいくつかの構成要素を組み合わせてよく、または異なる構成要素レイアウトを有してよい。
【0116】
以下では、図11を参照して携帯電話の組成要素を具体的に説明する。
【0117】
トランシーバ1110は、情報送信/受信または呼処理において信号を送信または受信するよう構成されてよく、特に、ネットワークデバイスからダウンリンク情報を受信し、処理のためにダウンリンク情報をプロセッサ1180へ送信し、アップリンク関連の測定結果をネットワークデバイスへ送信してよい。通常、トランシーバ1110は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、デュプレクサ、および同様のものを含むが、それらに限定されない。
【0118】
メモリ1120は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するよう構成されてよい。プロセッサ1180は、メモリ1120に記憶されているソフトウェアプログラムおよびモジュールを起動して、携帯電話の様々な機能用途およびデータ処理を実行する。メモリ1120は主に、プログラム記憶エリアおよびデータ記憶エリアを含んでよい。プログラム記憶エリアは、オペレーティングシステム、および少なくとも1つの機能により要求されるアプリケーションプログラムを記憶してよい。加えて、メモリ1120は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、または別の揮発性ソリッドステートの記憶装置のような不揮発性メモリをさらに含んでよい。
【0119】
入力ユニット1130は、入力された数字または文字情報を受信し、携帯電話のユーザ設定および機能制御に関連する鍵信号入力を生成するよう構成されてよい。具体的には、入力ユニット1130は、タッチパネル1131および別の入力デバイス1132を含んでよい。
【0120】
表示ユニット1140は、ユーザにより入力された情報、またはユーザのために提供される情報、および携帯電話の様々なメニューを表示するよう構成されてよい。表示ユニット1140は、表示パネル1141を含んでよい。図11において、タッチパネル1131および表示パネル1141は、携帯電話の入力および入力機能を実行する2つの独立した構成要素である。しかし、いくつかの実施形態において、タッチパネル1131および表示パネル1141は一体化されて、携帯電話の入力および出力機能を実行してよい。
【0121】
オーディオ回路1160、スピーカ1161、およびマイク1162は、ユーザと携帯電話との間のオーディオインターフェースを提供してよい。オーディオ回路1160は、受信されたオーディオデータから変換された電気信号をスピーカ1161へ伝送してよい。スピーカ1161は、電気信号を音声信号に変換して、音声信号を出力する。
【0122】
プロセッサ1180は、携帯電話の制御センタであり、様々なインターフェースおよび回線を用いることによって携帯電話全体の様々な部分を接続し、メモリ1120に記憶されているソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを起動または実行し、メモリ1120に記憶されているデータを呼び出すことにより、携帯電話の様々な機能およびデータ処理を実行し、これにより、携帯電話に対して全体的なモニタリングを実行する。携帯電話はさらに、様々な構成要素に電力を供給する電源1190(バッテリなど)を含む。好ましくは、電源は、電源管理システムを用いることによって論理的にプロセッサ1180に接続されてよく、これにより、電源管理システムを用いることによって、充電管理、放電管理、および電力消費管理などの機能を実行する。
【0123】
本発明の本実施形態において、ユーザ機器に含まれるプロセッサ1180はさらに、ユーザ機器が図6に対応する実施形態のユーザ機器により実際に実行される方法を実行することを可能とする機能を有する。
【0124】
本発明の実施形態はさらに、図8および図9に示されているネットワークデバイス、または図10および図11に示されているユーザ機器により用いられるコンピュータソフトウェア命令を記憶するよう構成されるコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータソフトウェア命令は、前述の方法実施形態を実行するように設計されたプログラムを含む。リソースは、記憶されているプログラムを実行することによって取得されることができる。
【0125】
当業者は、本出願の主題の全てまたは一部が、ハードウェアおよび/またはファームウェアと組み合わせたソフトウェアにおいて実行され得ることを理解するべきである。例えば、本明細書において説明されている主題は、1または複数のプロセッサにより実行されるソフトウェアにおいて実行され得る。実装方式の例において、本明細書において説明されている主題は、コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を用いることによって実行され得る。コンピュータのプロセッサがコンピュータ実行可能命令を実行するとき、命令は、コンピュータを制御して段階を実行させる。本明細書において説明されている主題の実装方式に適用可能なコンピュータ可読媒体の例は、磁気ディスク記憶装置、チップ記憶装置、プログラマブル論理デバイス、または特定用途向け集積回路などの非一時的コンピュータ可読媒体を含む。加えて、本明細書において説明されている主題を実行するコンピュータ可読媒体は、単一のデバイスまたはコンピューティングプラットフォーム上に位置してよく、または複数のデバイスまたはコンピューティングプラットフォーム上に分散されてよい。
【0126】
最後に、前述の実施形態は単に、本発明の技術的解決手段を説明することを意図しており、本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明は前述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は、彼らがさらに、本発明の実施形態の技術的解決手段の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において説明されている技術的解決手段に対して変更を行い得て、または、それらのいくつかの技術特徴に対して均等な置換えを施し得ることを理解するべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2019年6月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークデバイスが、ユーザ機器のために2の情報を設定する段階であって、記第2の情報は、前記ユーザ機器に、2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、記第2の測定結果は、ビーム測定結果である、段階と、
記ユーザ機器が前記第2の測定結果を前記第1のネットワークデバイスに報告するように、前記第1のネットワークデバイスが、記第2の情報を前記ユーザ機器へ送る段階と、
前記第1のネットワークデバイスが、前記ユーザ機器により送信された前記第2の測定結果を受信する段階と
を備える
測定報告方法。
【請求項2】
前記第1のネットワークデバイスが、第1の情報を前記ユーザ機器に対して設定する段階であって、前記第1の情報は、最良なビームもしくはビームペアを報告するか、または最良なN個のビームもしくは最良なN個のビームペアを報告するように前記ユーザ機器を設定するよう前記第1のネットワークデバイスに命令するために用いられる、段階
をさらに備える請求項1に記載の測定報告方法。
【請求項3】
前記第2の情報はさらに、測定粒度、測定オフセット、測定遅れ、異なる測定結果をフィルタリングするための方法、測定する必要があるネットワークデバイス識別子またはビーム識別子またはビームペア識別子、およびフィードバックを行うために用いられるフィードバックリソースのうち少なくとも1つを含み、前記異なる測定結果は、ビーム測定結果、またはビーム測定結果に基づいて取得されたセル測定結果である、請求項1または2に記載の測定報告方法。
【請求項4】
前記測定結果は、測定によって取得されたビーム信号強度、測定または推定によって取得されたセル信号強度、ネットワークデバイス識別子、ビーム識別子、およびビームペア識別子のうち少なくとも1つを含み、前記測定結果は、最良な信号強度を有するビームのビーム測定結果、または最良な信号強度を有する前記N個のビームのビーム測定結果の線形もしくは非線形平均である、請求項1から3の何れか一項に記載の測定報告方法。
【請求項5】
ユーザ機器が最良なビームもしくはビームペアのみを報告するように、または、前記ユーザ機器が最良なN個のビームもしくは最良なN個のビームペアを報告するように、第1のネットワークデバイスが、第1の情報に含まれる閾値を設定する段階であって、Nは1より大きいか、またはそれに等しい整数である、段階と、
前記ユーザ機器が測定結果を報告するように、前記第1のネットワークデバイスが、前記第1の情報を前記ユーザ機器へ送信する段階と、
前記第1のネットワークデバイスが、前記ユーザ機器により送信された前記測定結果を受信する段階と
を備える
測定報告方法。
【請求項6】
前記第1のネットワークデバイスが、第2の情報を前記ユーザ機器に対して設定する段階であって、前記第2の情報は、前記ユーザ機器に、第2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、前記第2の測定結果は、ビーム測定結果である、段階
をさらに備える請求項5に記載の測定報告方法。
【請求項7】
前記測定結果は、測定によって取得されたビーム信号強度、測定または推定によって取得されたセル信号強度、ネットワークデバイス識別子、ビーム識別子、およびビームペア識別子のうち少なくとも1つを含み、前記セル信号強度は、レイヤ1における参照信号受信電力RSRPおよび/または参照信号受信品質RSRQであるか、または、レイヤ2またはレイヤ3でフィルタリングした後に取得されたRSRPおよび/またはRSRQである、請求項5に記載の測定報告方法。
【請求項8】
ユーザ機器が、第1のネットワークデバイスにより送信された第2の情報を受信する段階であって、第2の情報は、前記ユーザ機器に、第2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、前記第2の測定結果は、ビーム測定結果である、段階と、 前記ユーザ機器が、前記第2の情報に基づき、前記第2の測定結果を報告する段階と
を備える
測定報告方法。
【請求項9】
前記ユーザ機器が、前記第1のネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信する段階であって、前記第1の情報は、最良なビームもしくは最良なビームペアを報告するか、または最良なN個のビームもしくは最良なN個のビームペアを報告するように前記ユーザ機器を設定するよう、前記第1のネットワークデバイスに命令するために用いられる、段階
をさらに備える請求項8に記載の測定報告方法。
【請求項10】
前記第2の情報はさらに、測定粒度、測定オフセット、測定遅れ、異なる測定結果をフィルタリングするための方法、測定する必要があるネットワークデバイス識別子またはビーム識別子またはビームペア識別子、およびフィードバックを行うために用いられるフィードバックリソースのうち少なくとも1つを含み、前記異なる測定結果は、ビームのタイプまたはセルのタイプに特有の測定結果である、請求項8または9に記載の測定報告方法。
【請求項11】
前記測定結果は、測定によって取得されたビーム信号強度、測定または推定によって取得されたセル信号強度、ネットワークデバイス識別子、ビーム識別子、およびビームペア識別子のうち少なくとも1つを含み、前記測定結果は、最良な信号強度を有するビームのビーム測定結果、または最良な信号強度を有するN個のビームのビーム測定結果の線形もしくは非線形平均である、請求項8または9に記載の測定報告方法。
【請求項12】
前記測定結果は、測定によって取得されたビーム信号強度、測定または推定によって取得されたセル信号強度、ネットワークデバイス識別子、ビーム識別子、およびビームペア識別子のうち少なくとも1つを含み、前記セル信号強度は、レイヤ1における参照信号受信電力RSRPおよび/または参照信号受信品質RSRQ、または、レイヤ2またはレイヤ3でフィルタリングした後に取得されたRSRPおよび/またはRSRQである、請求項10に記載の測定報告方法。
【請求項13】
ユーザ機器が、第1のネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信する段階であって、前記第1の情報は、最良なビームもしくは最良なビームペアを報告するか、または最良なN個のビームもしくは最良なN個のビームペアを報告するように前記ユーザ機器を設定するよう、前記第1のネットワークデバイスに命令するために用いられる、段階と、
前記ユーザ機器が、前記第1の情報に従って、測定結果を報告する段階と
を備える
測定報告方法。
【請求項14】
前記ユーザ機器が、第2の情報を受信する段階であって、前記第2の情報は、前記ユーザ機器に、第2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、前記第2の測定結果は、ビーム測定結果である、段階
をさらに備える請求項13に記載の測定報告方法。
【請求項15】
前記ユーザ機器が、前記第1の情報に従って、測定結果を報告する前記段階は、
前記ユーザ機器が、前記第1の情報に従って、最良なN個のビームまたは最良のN個のビームペアを報告する段階であって、Nは1より大きいか、またはそれに等しい整数である、段階を含む、請求項14に記載の測定報告方法。
【請求項16】
ネットワークデバイスであって、
ユーザ機器のために第2の情報を設定するよう構成される設定モジュールであって、前記第2の情報は、前記ユーザ機器に、第2の測定結果を報告するよう命令するために用いられ、前記第2の測定結果は、ビーム測定結果である、設定モジュールと、
前記ユーザ機器が前記第2の情報に従って、測定結果を報告するように、前記設定モジュールにより設定された前記第2の情報を前記ユーザ機器へ送るよう構成される送信モジュールと、
前記ユーザ機器により送信された前記第2の測定結果を受信するよう構成される受信モジュールと
を備える
ネットワークデバイス。
【請求項17】
第1のネットワークデバイスにより送信された第2の情報を受信するよう構成される受信モジュールと、
前記受信モジュールにより受信された前記第2の情報に基づき、測定を実行するよう構成される測定モジュールと、
測定イベントが満たされたと前記測定モジュールが決定したとき、前記第2の情報に基づき、第1の測定結果および/または第2の測定結果を報告するよう構成される送信モジュールであって、前記第1の測定結果は、セル測定結果であり、前記第2の測定結果は、ビーム測定結果である、送信モジュールと
を備える
ユーザ機器。
【請求項18】
ネットワークデバイスであって、
前記ネットワークデバイスは、請求項8から12の何れか一項に記載の方法を実行するよう構成される、
ネットワークデバイス。
【請求項19】
ユーザ機器であって、
前記ユーザ機器は、請求項13から15の何れか一項に記載の方法を実行するよう構成される、
ユーザ機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0098】
段階603:ユーザ機器は、第1の情報および/または第2の情報を受信し、第1の情報および/または第2の情報に基づき、測定を実行する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0112
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0112】
具体的には、受信モジュール1010は、図6に対応する実施形態の段階603における第1の情報および/または第2の情報を受信する段階を実行するよう構成され、測定モジュール1020は、図6に対応する実施形態の段階603における第1の情報および/または第2の情報に基づき、測定を実行する段階を実行するよう構成され、送信モジュール1030は、図6に対応する実施形態の段階604を実行するよう構成される。ユーザ機器の具体的な説明については、図6に対応する実施形態の説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0118】
メモリ1120は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するよう構成されてよい。プロセッサ1180は、メモリ1120に記憶されているソフトウェアプログラムおよびモジュールを起動して、携帯電話の様々な機能用途およびデータ処理を実行する。メモリ1120は主に、プログラム記憶エリアおよびデータ記憶エリアを含んでよい。プログラム記憶エリアは、オペレーティングシステム、および少なくとも1つの機能により要求されるアプリケーションプログラムを記憶してよい。加えて、メモリ1120は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、または別の揮発性ソリッドステートの記憶装置のような不揮発性メモリをさらに含んでよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0120】
表示ユニット1140は、ユーザにより入力された情報、またはユーザのために提供される情報、および携帯電話の様々なメニューを表示するよう構成されてよい。表示ユニット1140は、表示パネル1141を含んでよい。図11において、タッチパネル1131および表示パネル1141は、携帯電話の入力および出力機能を実行する2つの独立した構成要素である。しかし、いくつかの実施形態において、タッチパネル1131および表示パネル1141は一体化されて、携帯電話の入力および出力機能を実行してよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
図6
【国際調査報告】