(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-535025(P2019-535025A)
(43)【公表日】2019年12月5日
(54)【発明の名称】声紋識別によるエージェントログイン方法、電子装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G10L 17/24 20130101AFI20191108BHJP
G10L 17/00 20130101ALI20191108BHJP
G06F 21/32 20130101ALI20191108BHJP
【FI】
G10L17/24
G10L17/00 200C
G06F21/32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2018-561019(P2018-561019)
(86)(22)【出願日】2018年2月27日
(85)【翻訳文提出日】2018年11月15日
(86)【国際出願番号】CN2018077375
(87)【国際公開番号】WO2019047487
(87)【国際公開日】20190314
(31)【優先権主張番号】201710814313.4
(32)【優先日】2017年9月11日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518407892
【氏名又は名称】ピン・アン・テクノロジー(シェンゼン)カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Ping An Technology (Shenzhen) Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(72)【発明者】
【氏名】チウ ベイ
(57)【要約】
本出願は、ログイン認証技術の分野に属し、声紋識別によるエージェントログイン方法を開示した。声紋識別によるエージェントログイン方法であって、エージェントによって開始され、エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を含むログイン要求情報を受信するステップS1と、前記ユニークな識別情報によって前記エージェントが登録エージェントであるか否かをチェックし、若し登録エージェントであれば、ステップS3を実行するステップS2と、身元照合情報をランダムに生成して前記エージェントへ提供し、更に、等速で逐語的な色の変化によって、前記エージェントに前記身元照合情報を読むことを提示するステップS3と、前記エージェントの前記身元照合情報を読んだ音声情報を受信するステップS4と、受信した前記音声情報に基づき前記エージェントに対して声紋ログインチェックを行なうステップS5と、を備える。業務システムにログインするセキュリティとチェックの正確さを確保するように、本出願は、エージェントの身元と声紋の二重チェックのログイン方法を提供し、更に等速で逐語的な色の変化によるフォローアップ提示機能を追加した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
声紋識別によるエージェントログイン方法であって、
エージェントによって開始され、エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を含むログイン要求情報を受信するステップS1と、
前記ユニークな識別情報によって前記エージェントが登録エージェントであるか否かをチェックし、若し登録エージェントであれば、ステップS3を実行するステップS2と、
前記エージェントへランダムに生成した身元照合情報を提供し、更に等速で逐語的な色の変化によって、前記エージェントに前記身元照合情報を読むことを提示するステップS3と、
前記エージェントの前記身元照合情報を読んだ音声情報を受信するステップS4と、
受信した前記音声情報に基づき前記エージェントに対して声紋ログインチェックを行ない、更にチェック結果を戻すステップS5と、を備えることを特徴とする声紋識別によるエージェントログイン方法。
【請求項2】
前記ステップS2は、具体的に、
前記ログイン要求情報における前記エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を取り出すステップS21と、
前記ユニークな識別情報を、登録エージェントデータベースで予め設定されたエージェント情報と一対一に比較するステップS22と、
若し一致するものがあれば、チェックに合格しステップS3を実行するステップS23と、を備えることを特徴とする請求項1記載の声紋識別によるエージェントログイン方法。
【請求項3】
前記ステップS5は、具体的に、
前記音声情報における声紋情報を抽出するステップS51と、
登録エージェントデータベースから前記ユニークな識別情報とマッチングしているエージェント情報に関連した声紋サンプルを探して呼び出すステップS52と、
前記声紋情報を、S52で呼び出した前記声紋サンプルとマッチングするステップS53と、
若しマッチングに成功すれば、前記エージェントがログインチェックに合格したと判断するステップS54と、を備えることを特徴とする請求項2記載の声紋識別によるエージェントログイン方法。
【請求項4】
声紋ログインチェックに失敗した後、ランダムにチェックコードを生成し、予め設定された前記エージェントのメールアドレス又は携帯電話へ送信されるステップS6と、
前記チェックコードを受信してチェックするステップS7と、
若し受信した前記チェックコードとランダムに生成したチェックコードとマッチングすれば、前記エージェントは、ログインチェックに合格したことを判定するステップS8と、をさらに備えることを特徴とする請求項2又は3記載の声紋識別によるエージェントログイン方法。
【請求項5】
前記ステップS1の前には、更に
登録エージェントデータベースを構造するステップS0と、
登録待ちのエージェントのユニークな識別情報を受信して前記ユニークな識別情報を前記登録待ちのエージェントのエージェント情報として一時保存するステップS01と、
一連のフォローアップ情報をランダムに生成し登録待ちのエージェントへ提供するステップS02と、
少なくとも1種類の等速の逐語的な色の変化によって、前記登録待ちのエージェントに前記フォローアップ情報を少なくとも3回でフォローアップして読むことを提示し、更に
その登録待ちのエージェントの複数回のフォローアップ音声情報を一時保存するステップS03と、
複数回のフォローアップ音声情報に対してフィッティングし、フィッティングした音声情報を手に入れるステップS04と、
前記フィッティングした音声情報における声紋情報を声紋サンプルとして抽出するステップS05と、
前記声紋サンプルを一時保存した前記登録待ちのエージェントのエージェント情報に関連して保存するステップS06と、を備えることを特徴とする請求項2又は3記載の声紋識別によるエージェントログイン方法。
【請求項6】
メモリとプロセッサを備える電子装置であって、前記メモリに前記プロセッサによって実行可能で声紋識別によるエージェントログインシステムが格納され、前記声紋識別によるエージェントログインシステムは、
エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を含むエージェントのログイン要求情報を受信するための身元入力モジュールと、
前記ユニークな識別情報に基づき前記エージェントが登録エージェントであるか否かをチェックし、更にチェック結果を戻すための身元チェックモジュールと、
身元チェックに合格した後で身元照合情報をランダムに生成して表示するためのランダム情報生成モジュールと、
前記エージェントに、等速で前記身元照合情報を読むことを提示するように、表示した前記身元照合情報を等速で逐語的な色の変化をさせるためのフォローアップヒントモジュールと、
前記エージェントの前記身元照合情報を読んだ音声情報を受信するための音声入力モジュールと、
前記音声情報に基づき前記エージェントに対して声紋ログインチェックを行ない、更にチェック結果を戻すための声紋比較モジュールと、を備えることを特徴とする電子装置。
【請求項7】
前記身元チェックモジュールは、
前記ログイン要求情報に含まれている前記ユニークな識別情報を取り出すための情報取出しサブモジュールと、
前記ユニークな識別情報を登録エージェントデータベースで予め設定されたエージェント情報と一対一に比較し、更に比較結果を戻すための身元識別サブモジュールと、を備えることを特徴とする請求項6記載の電子装置。
【請求項8】
前記声紋比較モジュールは、
前記音声情報から声紋情報を抽出するための声紋抽出サブモジュールと、
登録エージェントデータベースから前記ユニークな識別情報と同じようなエージェント情報に関連した声紋サンプルを探して呼び出すための声紋呼び出しサブモジュールと、
前記声紋情報を前記呼び出した声紋サンプルと比較し、更に比較結果を戻すための声紋比較サブモジュールと、を備えることを特徴とする請求項6記載の電子装置。
【請求項9】
前記エージェントログインシステムは、更に
声紋ログインチェックに失敗した場合、ランダムにチェックコードを生成し、予め設定された前記エージェントのメールアドレスまたは携帯電話へ送信するためのチェックコード生成モジュールと、
エージェントが入力したチェックコードを受信するためのチェックコード入力モジュールと、
受信したチェックコードをチェックし、更にチェック結果を戻すためのチェックコードチェック用モジュールと、を備えることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項記載の電子装置。
【請求項10】
声紋識別によるエージェントログインシステムのためのプログラムであって、少なくとも1つのプロセッサに下記のステップを実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
エージェントによって開始され、エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を含むログイン要求情報を受信するステップS1と、
前記ユニークな識別情報によって前記エージェントが登録エージェントであるか否かをチェックし、若し登録エージェントであれば、ステップS3を実行するステップS2と、
身元照合情報をランダムに生成して前記エージェントへ提供し、更に、等速で逐語的な色の変化によって、前記エージェントに前記身元照合情報を読むことを提示するステップS3と、
前記エージェントの前記身元照合情報を読んだ音声情報を受信するステップS4と、
受信した前記音声情報に基づき前記エージェントに対して声紋ログインチェックを行ない、更にチェック結果を戻すステップS5と、を実行することを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項11】
前記ステップS2は、具体的に、
前記ログイン要求情報における前記エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を取り出すステップS21と、
前記ユニークな識別情報を、登録エージェントデータベースで予め設定されたエージェント情報と一対一に比較するステップS22と、
若し一致するものがあれば、チェックに合格しステップS3を実行するステップS23と、を備えることを特徴とする請求項10記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項12】
前記ステップS5は、具体的に、サブステップである
前記音声情報における声紋情報を抽出するステップS51と、
登録エージェントデータベースから前記ユニークな識別情報とマッチングしているエージェント情報に関連した声紋サンプルを探して呼び出すステップS52と、
前記声紋情報を、S52で呼び出した前記声紋サンプルとマッチングするステップS53と、
若しマッチングに成功すれば、前記エージェントがログインチェックに合格したと判断するステップS54と、を備えることを特徴とする請求項11記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に
声紋ログインチェックに失敗した後、ランダムにチェックコードを生成し、予め設定された前記エージェントのメールアドレス又は携帯電話へ送信するステップS6と、
前記チェックコードを受信してチェックするステップS7と、
若し受信した前記チェックコードがランダムに生成したチェックコードとマッチングすれば、前記エージェントが、ログインチェックに合格したことを判定するステップS8と、を実行することを特徴とする請求項11又は12記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項14】
前記ステップS1の前には、更に
登録エージェントデータベースを構造するステップS0と、
登録待ちのエージェントのユニークな識別情報を受信して前記ユニークな識別情報を前記登録待ちのエージェントのエージェント情報として一時保存するステップS01と、
一連のフォローアップ情報をランダムに生成して登録待ちのエージェントへ提供するステップS02と、
少なくとも1種類の等速の逐語的な色の変化によって、前記登録待ちのエージェントに
、前記フォローアップ情報を少なくとも3回でフォローアップして読むことを提示し、更にその登録待ちのエージェントの複数回のフォローアップ音声情報を一時保存するステップS03と、
複数回のフォローアップ音声情報に対してフィッティングし、フィッティングした音声情報を手に入れるステップS04と、
前記フィッティングした音声情報における声紋情報を声紋サンプルとして抽出するステップS05と、
前記声紋サンプルを、一時保存した前記登録待ちのエージェントのエージェント情報に関連して保存するステップS06と、を備えることを特徴とする請求項11又は12記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年9月11日に出願された中国出願番号201710814313.4であり、「声紋識別によるエージェントログイン方法、電子装置及び記憶媒体」と題する中国特許出願の優先権を主張し、その全体が参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、ログイン認証技術の分野に係わり、特に声紋識別によるエージェントログイン方法、電子装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
一人のエージェントサービス員の有効な口座番号やパスワードを手に入れさえすれば、システムにログインすることができるため、既存の業務システムは、ログインしている人が、このエージェントサービス員本人であるか否かを識別できない。仮に非エージェントサービス員が不正ルートから一人のエージェントサービス員の有効な口座番号やパスワードを手に入れて業務システムにログインすると、情報漏洩が発生し易く、企業の情報セキュリティを深刻に脅かし、更に情報が漏洩した後で追及することが困難になる。
【0004】
従って、どのように業務システムにログインするセキュリティと信頼性を更に向上させるか、どのように企業の情報セキュリティを保護するかは、早急に解決すべき技術課題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願が解決しようとする技術課題は、既存の技術における業務システムにログインするセキュリティが低い技術課題を解決するために、声紋識別によるエージェントログイン方法、電子装置及び記憶媒体を提供し、エージェントの身元と声紋との二重チェック方式により業務システムにログインするセキュリティが確保された上で企業の情報セキュリティが保証されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願は、以下の技術案によって上述した技術課題を解決する。
【0007】
声紋識別によるエージェントログイン方法であって、以下のステップを含んでおり、即ち、エージェントによって開始され、エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を含むログイン要求情報を受信するステップS1と;前記ユニークな識別情報によって前記エージェントが登録エージェントであるか否かをチェックし、若し登録エージェントであれば、ステップS3を実行するステップS2と、身元照合情報をランダムに生成して前記エージェントへ提供し、更に等速で逐語的な色の変化によって、前記エージェントに前記身元照合情報を読ませるように提示するステップS3と、前記エージェントの前記身元照合情報を読んだ音声情報を受信するステップS4と、受信した前記音声情報に基づき前記エージェントに対して声紋ログインチェックを行ない、更にチェック結果を戻すステップS5と、を備える。
【0008】
メモリとプロセッサを備える電子装置であって、前記メモリに前記プロセッサによって実行可能な声紋識別によるエージェントログインシステムが格納されており、前記声紋識別によるエージェントログインシステムは、エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を含むエージェントのログイン要求情報を受信するための身元入力モジュールと、前記ユニークな識別情報に基づき前記エージェントが登録エージェントであるか否かをチ
ェックし、更にチェック結果を戻すための身元チェックモジュールと、身元チェックに合格した後で身元照合情報をランダムに生成して表示するためのランダム情報生成モジュールと、等速で前記身元照合情報を読むことを前記エージェントに提示するように、表示した前記身元照合情報を等速で逐語的な色の変化させるためのフォローアップヒントモジュールと、前記エージェントの前記身元照合情報を読んだ音声情報を受信するための音声入力モジュールと、前記音声情報に基づき前記エージェントに対して声紋ログインチェックを行ない、更にチェック結果を戻すための声紋比較モジュールと、を備える。
【0009】
声紋識別によるエージェントのためのプログラムであって、少なくとも1つのプロセッサに下記のステップS1〜S5を実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であってもよい。前記ステップS1〜S5は、即ち、エージェントによって開始され、エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を含むログイン要求情報を受信するステップS1と、前記ユニークな識別情報によって前記エージェントが登録エージェントであるか否かをチェックし、若し登録エージェントであれば、ステップS3を実行するステップS2と、身元照合情報をランダムに生成して前記エージェントへ提供し、更に、等速で逐語的な色の変化によって、前記エージェントに前記身元照合情報を読ませるように提示するステップS3と、前記エージェントの前記身元照合情報を読んだ音声情報を受信するステップS4と、受信した前記音声情報に基づき前記エージェントに対して声紋ログインチェックを行ない、更にチェック結果を戻すステップS5とである。
【発明の効果】
【0010】
本出願の効果は、エージェントの身元と声紋との二重チェック方式により業務システムにログインするセキュリティが確保されると共に、等速で逐語的な色の変化によってフォローアップヒント機能を追加することでエージェントが録音する度に可能な限り一致した速度でフォローアップすることが確保され、その上、声紋ログインチェックの精度を向上させる、ことにある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本出願記載の電子装置の一実施形態におけるハードウェア構成を示す模式図である。
【
図2】本出願記載の電子装置における声紋識別によるエージェントログインシステムの第1の実施形態におけるプログラムモジュールを示す模式図である。
【
図3】本出願記載の電子装置における声紋識別によるエージェントログインシステムの第2の実施形態におけるプログラムモジュールを示す模式図である。
【
図4】本出願記載の電子装置における声紋識別によるエージェントログインシステムの第3の実施形態における前記身元チェックモジュールのプログラムモジュールを示す模式図である。
【
図5】本出願記載の電子装置における声紋識別によるエージェントログインシステムの第4の実施形態における前記声紋比較モジュールのプログラムモジュールを示す模式図である。
【
図6】本出願記載の声紋識別によるエージェントログイン方法の1一実施形態を示すフローチャートである。
【
図7】本出願記載の声紋識別によるエージェントログイン方法の別の実施形態の流れを示すフローチャートである。
【
図8】本出願記載の声紋識別によるエージェントログイン方法の他の実施形態における登録エージェントデータベースの構成を示すフローチャートである。
【
図9】本出願記載の声紋識別によるエージェントログイン方法のさらに別の実施形態における登録エージェントデータベースの構成を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態によって本出願について更に説明する。然しながら、これによって本願をそれらの実施形態の範囲内に限定されるものではない。
【0013】
先ず、本出願は、電子装置を提供する。
【0014】
図1は、本出願記載の電子装置の1実施形態におけるハードウェアの構造模式図である。本実施形態では、前記電子装置は、予め設定され、或いは記憶されたコマンドに従って数値計算、及び/又は情報処理を自動的に実行できるデバイスである。例えばスマートフォン、タブレットパソコン、ノードパソコン、デスクトップコンピュータ、ラックサーバー、ブレードサーバー及びタワーサーバー又はケースサーバー(独立したサーバー又は複数のサーバーからなるサーバークラスターを含む)などでもよい。図に示されるように、前記電子装置2は、システムバスによって互いに通信接続可能なメモリ21、プロセッサ22、ネットワークインタフェース23、および声紋識別によるエージェントログインシステム20を少なくとも含むが、これらに限られない。
【0015】
そのうち、前記メモリ21は、フラッシュメモリ、ハードディスク、マルチメディアカード、カード型メモリ(例えばSD又はDXメモリなど)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的なランダムアクセスメモリ(SRAM)、読取専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能かつプログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、磁気メモリ、磁気ディスク及び光ディスクなどを含む1類のコンピュータ読取可能な記憶媒体を少なくとも備える。若干の実施形態では、前記メモリ21は、前記電子装置2の内部記憶手段、例えばこの電子装置2のハードディスク又はメインメモリであってもよい。別の若干の実施形態では、前記メモリ21も、前記電子装置2の外部記憶装置、例えばこの電子装置2に配置される挿入式ハードディスク、スマートメモリカード(Smart Media Card, SMC)、セキュアデジタルカード(Secure Digital, SD)、フラッシュカード(Flash Card)などであってもよい。明らかに、前記メモリ21は、更に前記電子装置2の内部記憶手段を含むばかりではなくその外部記憶装置も含んでもよい。本実施形態では、前記メモリ21は、通常、前記電子装置2に設けられている操作システムと各種のアプリケーションソフトウェア、例えば前記声紋識別によるエージェントログインシステム20のプログラムコードなどを格納するためのものである。それ以外、前記メモリ21は、更に出力済みまたは出力待ちの各種のデータを一時記憶するためのものであってよい。
【0016】
若干の実施形態では、前記プロセッサ22は、セントラルプロセッサ(Central
Processing Unit,CPU)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のデータ処理チップでもよい。このプロセッサ22は、通常、前記電子装置2全体の動作を制御するためであり、例えば前記電子装置2とデータインタラクション又は通信に関連した制御や処理などを実行する。本実施形態では、前記プロセッサ22は、前記メモリ21に記憶されているプログラムコードを実行したり、或いはデータ処理を行なうためのものであり、例えば前記声紋識別によるエージェントログインシステム20などを実行する。
【0017】
前記ネットワークインタフェース23は、無線ネットワークインタフェース又は有線ネットワークインタフェースを含むことができ、このネットワークインタフェース23は、通常、前記電子装置2と他の電子装置との間で通信接続を確立するためである。例えば前記ネットワークインタフェース23は、ネットワークを介して前記電子装置2を外部端末と接続するためのものであり、前記電子装置2と外部端末との間でデータ伝送経路や通信接続などを確立する。前記ネットワークは、企業イントラネット(Intranet)、インターネット(Internet)、グローバルモバイルシステム(Global System of Mobile communication,GSM(登録商標))
、広帯域符号分割多元接続(wideband Code Division Multiple Access,WCDMA(登録商標))、4Gネットワーク、5Gネットワーク、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、Wi-Fiなどの無線または有線ネットワークであってもよい。
【0018】
ここで指摘すべきことは、
図1は、アセンブリー21〜23を備える電子装置2のみを示したが理解すべきことは、必ずしも示されたアセンブリの全てを実行する必要があることではなく、代りに、より多い或いはより少ないアセンブリでの実行が可能である。
【0019】
本出願の目的を図るように、本実施形態では、メモリ21に格納されている前記声紋識別によるエージェントログインシステム20は、1つまたは複数のプログラムモジュールに分割されてよく、前記1つまたは複数のプログラムモジュールは、メモリ21に格納され、更に1つまたは複数のプロセッサ(本実施形態では、プロセッサ22である)に実行されてよい。
【0020】
図2は、前記声紋識別によるエージェントログインシステム20の第1の実施形態におけるプログラムモジュール模式図を示した。本実施形態では、前記声紋識別によるエージェントログインシステム20は、身元入力モジュール201、身元チェックモジュール202、ランダム情報生成モジュール203、フォローアップヒントモジュール204、音声入力モジュール205及び声紋比較モジュール206に分割されてよい。以下、前記プログラムモジュール201〜206の具体的な機能について、詳細に説明する。
【0021】
前記身元入力モジュール201は、エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を含むエージェントのログイン要求情報を受信するためのものである;
身元チェックモジュール202は、前記ユニークな識別情報に基づき前記エージェントが登録エージェントであるか否かをチェックし、更にチェック結果を戻すためのものである;
前記ランダム情報生成モジュール203は、身元チェックに合格した後、身元照合情報をランダムに生成して表示するためのものである;
前記フォローアップヒントモジュール204は、前記エージェントに、等速で前記身元照合情報を読むことを指示するように、表示した前記身元照合情報を等速で逐語的な色の変化をさせるためのものである;
前記音声入力モジュール205は、前記エージェントの前記身元照合情報を読んだ音声情報を受信するためのものである;
前記声紋比較モジュール206は、前記音声情報に基づき前記エージェントに対して声紋ログインチェックを行ない、更にチェック結果を戻すためのものである。
【0022】
本実施形態では、前記声紋識別によるエージェントログインシステム20の利用は、エージェントの整然とした管理に役立つ。以下、エージェントがこのシステムを利用し、エージェントシステムにログインすることについて、具体的に説明する。
【0023】
1、エージェントは業務システムをクリックする。先ず、エージェントログインシステムに入り、エージェントのユニークな識別情報を入力するための第1のログインページがポップアップされる。此処でのユニークな識別情報は、エージェントの従業者番号であってもよく、以下、何れも従業者番号を例として説明する。システムは、この従業者番号を受信した後、この従業者番号とこの従業員エージェントに固有の情報及び他の情報とからログイン要求情報を構成してから送信する。
【0024】
2、ログイン要求情報に含まれている従業者番号に基づき、この従業者番号を表すエージェントは、登録エージェントであるか否かを判定し、具体的には、この従業員番号が登
録エージェントデータベースで予め設定された従業員番号の中の1つと同じであるか否かを判定する;若し登録エージェントデータベースでこの従業員番号と同じである予め設定された従業員番号を発見すれば、このエージェントが登録エージェントであることを表す比較結果を戻す。さもないと、ログインを終了する。
【0025】
3、エージェントが登録エージェントであることを特定した比較結果に応じて、ランダムに生成した1連の身元照合情報、例えば1連の数字、字母、文字またはこの3種類の任意の組合せを表示する第2のログインページがポップアップされる。
【0026】
4、エージェントが等速の逐語的な色の変化の提示によって、表示した1連の身元照合情報を読み出しながら、システムはエージェントがフォローアップして読む音声情報を録音する。
【0027】
5、録音した音声情報からそのうちの声紋情報を抽出し、登録エージェントデータベースで予め設定されてこのエージェントの従業員番号に関連した声紋サンプルを呼び出す。
【0028】
6、声紋情報を呼び出した声紋サンプルとマッチングし、双方が一定の程度の一致に達しさえすれば、このエージェントが、入力された従業員番号で表されるエージェント本人であることを判定し、声紋ログインチェックによって、このエージェントが業務システムに入ってから引き続き操作することは許される。
【0029】
また、例えば、
図3は、前記声紋識別によるエージェントログインシステム20の第2の実施形態におけるプログラムモジュール模式図である。本実施形態では、前記声紋識別によるエージェントログインシステム20は、更に身元入力モジュール201、身元チェックモジュール202、ランダム情報生成モジュール203、フォローアップヒントモジュール204、音声入力モジュール205、声紋比較モジュール206、チェックコード生成モジュール207、チェックコード入力モジュール208及びチェックコードチェック用モジュール209に分割される。
【0030】
前記プログラムモジュール201〜206が果たした機能は、前述した第1の実施形態と同じであるため、此処で詳しく説明しない。それ以外、前記プログラムモジュール207-209が果たした機能は、下記の通りであり、即ち、
前記チェックコード生成モジュール207は、声紋ログインチェックに失敗した場合に、ランダムにチェックコードを生成し、予め設定された前記エージェントのメールアドレスまたは携帯電話へ送信するためのものである;
前記チェックコード入力モジュール208は、エージェントが入力したチェックコードを受信するためのものである;
前記チェックコードチェック用モジュール209は、受信したチェックコードをチェックし、更にチェック結果を戻すためのものである。
【0031】
以下、特に、エージェントがこのシステムを利用し、エージェントシステムにログインして失敗した後のことについて、具体的に説明する。
【0032】
前述した1-6に続き、
7、声紋ログインチェックに失敗した後、システムは、自動的かつランダムにチェックコードを生成し、登録エージェントデータベースで予め設定されてこのエージェントの従業員番号に関連したメールアドレスまたは携帯電話へ送信する;
【0033】
8、エージェントがその受信したチェックコードを入力した場合、システムはその受信したチェックコードとこのエージェントへ送信されたチェックコードを比較し、若し完全
に一致すれば、チェックコードがチェックに成功したことを表し、このエージェントが業務システムに入って引き続き操作することは、許されるが、若しシステムの受信したチェックコードがこのエージェントへ送信されたチェックコードと不一致であれば、チェックコードがチェックに失敗したことを表し、ログインは終了する。
【0034】
また、例えば、
図4は、前記声紋識別によるエージェントログインシステム20の第3の実施形態における身元チェックモジュール202のプログラムモジュール模式図である。本実施形態では、前記第2の実施形態をもとに、前記声紋識別によるエージェントログインシステム20は、身元チェックモジュール202を情報取出しサブモジュール2021と身元識別サブモジュール2022に更に分割する。
【0035】
プログラムモジュール2021〜2022によって実現された機能は、下記の通りであり、即ち、
前記情報取出しサブモジュール2021は、前記ログイン要求情報に含まれている前記ユニークな識別情報を取り出すためのものである;
前記身元識別サブモジュール2022は、前記ユニークな識別情報を登録エージェントデータベースで予め設定されたエージェント情報と一対一に比較し、更に比較結果を戻すためのものである。
【0036】
図5は、前記声紋識別によるエージェントログインシステム20の第3の実施形態における声紋比較モジュール206のプログラムモジュール模式図である。本実施形態では、前記第2の実施形態をもとに、前記声紋識別によるエージェントログインシステム20は、更に声紋比較モジュール206を声紋抽出サブモジュール2061、声紋呼び出しサブモジュール2062及び声紋比較サブモジュール2063に分割する。
【0037】
プログラムモジュール2061〜2063によって実現された機能は、下記の通りであり、即ち、
前記声紋抽出サブモジュール2061は、前記音声情報から声紋情報を抽出するためのものである;
前記声紋呼び出しサブモジュール2062は、登録エージェントデータベースから前記ユニークな識別情報と同じエージェント情報に関連した声紋サンプルを探して呼び出すためのものである;
前記声紋比較サブモジュール2063は、前記声紋情報を呼び出した前記声紋サンプルと比較し、更に比較結果を戻すためのものである。
【0038】
次は、本出願は、声紋識別によるエージェントログイン方法を提供する。
【0039】
一実施形態では、
図6に示されるように、前記声紋識別によるエージェントログイン方法は、下記のステップを含んでおり、即ち:
エージェントによって開始されたログイン要求情報を受信するステップS1。前記ログイン要求情報は、エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を含む。
【0040】
例を挙げて説明する。本出願の実施形態における声紋識別によるエージェントログイン方法を業務ログインシステムに応用し、エージェントが業務システムを開いてからログインしようとするとき、業務システムのエージェント側で口座番号を入力する必要があり、この口座番号は、ログイン要求情報に変換されてから業務ログインシステムへ送信される。変換ルールに応じて、前記口座番号がログイン要求情報に変換された後のログイン要求情報における固定位置の一部の情報は、エージェントの身元を識別するためのユニークな識別情報である。此処で、ログイン要求情報の第5ビットから第10ビットまでからなる文字列は、ユニークな識別情報であると仮定できる。
【0041】
前記ユニークな識別情報によって前記エージェントが登録エージェントであるか否かをチェックし、若し登録エージェントであれば、ステップS3を実行するステップS2。
【0042】
具体的には、登録エージェントであるか否かをチェックすることは、下記のステップを含んでおり、即ち:
前記ログイン要求情報における前記エージェントの身元を識別するユニークな識別情報を取り出すステップS21。
【0043】
前述した例に続き、ログイン要求情報における第5ビットから第10ビットまでからなる長さ6ビットの文字列を取り出す。
【0044】
前記ユニークな識別情報を登録エージェントデータベースで予め設定されたエージェント情報と一対一に比較するステップS22。
【0045】
前述したユニークな識別情報を表す長さ6ビットの文字列を登録エージェントデータベースで予め設定されたエージェント情報と一対一に比較する。此処での前記エージェント情報の長さは、前記ユニークな識別情報の長さと一致する。本実施形態では、仮にユニークな識別情報は長さが6ビットの文字列であると仮定すると、前記エージェント情報の長さも必ず6ビットであると仮定する。
【0046】
若し一致するものがあれば、チェックに合格し、ステップS3を実行するステップS23。
【0047】
前記比較結果は2つあり、即ち、ユニークな識別情報が登録エージェントデータベースにおける何れか1エージェント情報と完全に一致する場合、エージェントの身元チェックに合格したことを表す文字を戻す。此処で、1であると仮定して比較を止める;ユニークな識別情報を登録エージェントデータベースにおける全てのエージェント情報と一対一に比較した後でも、このユニークな識別情報と完全に一致するエージェント情報を相変わらず見つからない場合、エージェントの身元チェックに合格しないことを表す文字を戻し、此処で、0であると仮定する。ステップS3は、比較結果が1である場合にのみ実行され、比較結果が0である場合には、ログインを終了する。
【0048】
身元照合情報をランダムに生成して前記エージェントへ提供し、更に等速の逐語的な色の変化によって、前記エージェントに、前記身元照合情報を読むことを提示するステップS3;
前述した例に続き、戻り結果が0である場合、エージェントの身元チェックに不合格したことを表し、即ち、このエージェントが本業務システムの非登録エージェントであり、本業務システムの使用権限を持たないことを表し、ログインを直接終了し、
戻り結果が1である場合、エージェントの身元チェックに合格したことを表し、即ち、このエージェントは、本業務システムの登録エージェントであり、本業務システムの使用権限を持っていることを表すが、更に声紋識別によってログインチェックをする必要がある。前述したように、エージェントの身元チェックに合格したが、実際には、業務システムにログインするエージェントは、非登録エージェントである可能性があり、ただこの非登録エージェントが不正ルートから一つの登録エージェントの有効な口座番号を手に入れただけであり、パスワード入力チェックによって業務システムに直接ログインする場合、企業情報が漏洩する可能性がある。従って、ログインしているエージェントが登録エージェントであることをチェックした後、エージェントのログインチェックのために、システムは、前記エージェントへランダムに生成した身元照合情報を提供する。
【0049】
前記身元照合情報は、若干の文字、若干の数字、或いはそれらの若干の文字と若干の数字とのランダムな組合せであってもよい。以下、具体的に例を挙げて説明する。この身元照合情報は、例えば「業務システムへようこそ」などの幾つかの漢字であってもよいし、又は「23059487」などの幾つかの数字であってもよいし、更に「おはよう5768」などの幾つかの漢字と幾つかの数字との組合せであってもよい。此処での文字は漢字であってもよいし、更に英語の字母などであってもよい。
【0050】
身元照合情報が表示された後、前記身元照合情報を色の変化の速度に従い、等速で逐語的に読むことを提示するように、暫くすると、システムは、自動的に一定の速度がある等速で前記身元照合情報を逐語的に色を変化させる。エージェントが読む音声をより安定させ、後続の声紋情報の比較が便利になるように、等速の逐語的な色の変化によって、有効にエージェントに文字の色の変化速度を以て等速でフォローアップすることを提示することができる。此処での逐語的な色の変化の開始時間も、エージェント自身に制御させるように設計されてもよく、例えば身元照合情報が表示された位置周辺でスタートボタンを設置し、エージェントが準備完了した後、スタートボタンをクリックすると、身元照合情報は再び逐語的に色が変化し始まる。
【0051】
前記エージェントが前記身元照合情報を読んだ音声情報を受信するステップS4。
【0052】
前述した例に続き、逐語的な色の変化によってフォローアップにヒントを与えたため、此処での音声情報を受信する終了時間は、システム内で予め設定でき、例えば身元照合情報の最後の1文字が変色した後の3秒目に音声情報を受信終了し、音声情報の受信を自動的に止める。明らかに、音声情報の受信が終了するか否かも、エージェント自身に決められ、前述されたように、終了ボタンを設置してもよい。
【0053】
受信した前記音声情報に基づき前記エージェントに対して声紋ログインチェックを行なうステップS5。
【0054】
前記声紋ログインチェックは、下記のステップを含んでおり、即ち:
前記音声情報における声紋情報を抽出するステップS51
具体的に言えば、前記声紋情報というのは、一人の特性を反映し特徴付けることができる。従って、此処での声紋情報を抽出することというのは、受信した音声情報から前記身元照合情報を読むエージェントの特性を反映する特徴を受信することである。
【0055】
登録エージェントデータベースから前記ユニークな識別情報とマッチングしているエージェント情報に関連した声紋サンプルを探して呼び出すステップS52。
【0056】
此処での前記声紋サンプルというのは、登録エージェントデータベースで予め設定された登録エージェントの声紋情報を指し、1声紋サンプルが1ユニークなエージェント情報に関連した後で登録エージェントデータベースに保存される。
【0057】
前記声紋情報をS52で呼び出した前記声紋サンプルとマッチングするステップS53。
【0058】
具体的に言えば、現在まで手に入れた声紋情報で1声紋サンプルとマッチングし、この声紋サンプルは、ユニークな識別情報と同じエージェント情報に代表されたエージェントの身元に特有の声紋情報に属する。
【0059】
若しマッチに成功すれば、前記エージェントはログインチェックに合格したと判断するステップS54。
【0060】
前述した例に続き、呼び出した声紋サンプルが、ユニークな識別情報と同じエージェント情報に代表されたエージェントの身元に特有のことに属するため、声紋情報と呼びだした声紋サンプルとマッチングしている場合、業務システムに今回ログインしているエージェントは、確かに前記ユニークな識別情報に代表されたエージェント自身であり、更にログインチェックに合格し、このエージェントが業務システムに入り、引き続き操作することは許される。
【0061】
別の実施形態では、
図7に示されるように、前述した方法をもとに、前記声紋識別によるエージェントログイン方法は、更に声紋ログインチェックに失敗した後のチェックコードでログインチェックするステップも含んでおり、その具体的なステップは、下記の通りであり、即ち:
声紋ログインチェックに失敗した後、ランダムにチェックコードを生成し、予め設定された前記エージェントのメールアドレス又は携帯電話へ送信するステップS6。
【0062】
録音における声紋情報を抽出することで個人身元情報を識別するたびに一定の誤差があり、この誤差が録音環境または個人自身の音声変化などからであるから、声紋ログインチェックの場合、声紋情報が声紋サンプルと完全にマッチングする必要はなく、通常、一定の程度のマッチング値に達しさえすればよい。更にいうと、マッチング値がプリセット値に達していない場合、現在ログインするエージェントも前記ユニークな識別情報と同じようなエージェント情報に代表されたエージェントであるかもしれない。従って、声紋ログインチェックに失敗した後、チェックコードを増加してログインチェックを行なうことで声紋ログインチェックするときに現れる異常を補う。
【0063】
チェックコードログインチェックは、声紋ログインチェックに対する補足である。従って、声紋ログインチェックステップに入ってチェックに失敗した後にのみ開始される。声紋サンプルのほか、登録エージェント情報データベースにおけるエージェント情報に関連した情報は、更にこの登録エージェントの携帯電話番号またはメールアドレスまたはその両方に関連付けられる。声紋ログインチェックステップに入ると、このエージェントが登録エージェントであるとユニークな識別情報によって特定されたことを表す。一旦声紋ログインチェックに失敗すると、チェックコードをランダムに直接生成して前記ユニークな識別情報と同じようなエージェント情報に関連したメールアドレスまたは携帯電話へ送信する。此処で説明が必要なのは、チェックコードをランダムに生成するタイミングは、声紋ログインチェックに一回失敗した後に行ってもよいし、更に声紋ログインチェックに3回失敗した後に行ってもよく、即ち、エージェントに3回の声紋チェックのチャンスを与える。此処でのチェックコードの生成は、エージェントに制御されることもでき、更にエージェントに、チェックコードを生成して送信する必要があるか否かを選択させる。
【0064】
前記チェックコードを受信してチェックするステップS7。
【0065】
若し受信した前記チェックコードがランダムに生成したチェックコードとマッチングすれば、前記エージェントは、ログインチェックに合格したことを判定するステップS8。
【0066】
具体的には、受信したチェックコードをこの前にランダムに生成したチェックコードと比較することによって、完全に一致すると、チェックに合格し、このエージェントが業務システムに入り、引き続き操作を行なうことは許される。さもないと、ログインを終了する。
【0067】
別の実施形態では、
図8に示されるように、前述した一実施形態に記載の方法をもとに、前記声紋識別によるエージェントログイン方法は、更にログインチェックに入る前の登
録エージェントデータベースを確立するステップも含んでおり、詳細は、下記の通りであり、即ち、
登録待ちのエージェントのユニークな識別情報を受信して前記ユニークな識別情報を前記登録待ちのエージェントのエージェント情報として一時保存するステップS01と、
一連のフォローアップ情報をランダムに生成して登録待ちのエージェントへ提供するステップS02と、
少なくとも1種類の等速の逐語的な色の変化によって、前記登録待ちのエージェントに前記フォローアップ情報を少なくとも3回でフォローアップして読むことを提示し、更にその登録待ちのエージェントの複数回のフォローアップ音声情報を一時保存するステップS03と、
複数回のフォローアップ音声情報に対してフィットし、フィッティングした音声情報を手に入れるステップS04と、
前記フィッティングした音声情報における声紋情報を声紋サンプルとして抽出するステップS05と、
前記声紋サンプルを、一時保存した前記登録待ちのエージェントのエージェント情報に関連して保存するステップS06と、である。
【0068】
声紋ログインチェックに失敗した後、更にチェックコードログインチェックによって補うこともできるために、前述した別の実施形態をもとに、さらなる実施形態を提供した。
図9に示されるように、前記声紋識別によるエージェントログイン方法は、登録エージェントデータベースを確立した場合、更にエージェント情報をエージェントの携帯電話番号、及び/又はメールアドレスに関連するステップを含んでおり、詳細は、下記の通りであり、即ち、
前述した別の実態形態と同じであるS01〜S04と;
前記フィッティングした音声情報における声紋情報を声紋サンプルとして抽出するステップS05と、
登録待ちのエージェントの携帯電話番号、及び/又はメールアドレスを受信するステップS06と、
前記声紋サンプルと携帯電話番号、及び/又はメールアドレスを、一時保存した前記登録待ちのエージェントのエージェント情報と関連付けて保存するステップS07と、である。
【0069】
なお、本出願は、声紋識別によるエージェントログインシステム20を格納しているコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記声紋識別によるエージェントログインシステム20が1つまたは複数のプロセッサによって実行される場合、前記声識別によるエージェントログイン方法または電子装置の動作が実現される。
【0070】
前記内容は、本出願の具体的な実施形態を説明した。然しながら、当業者が理解すべきであり、これは、ただ例を挙げて説明するだけである。本発明の保護請求する範囲は、添付された請求の範囲に限られる。当業者は、本出願の原理と実質から逸脱することない前提で、これらの実施形態に対して様々な変更または補正を加えることができるが、これらの変更及び補正は、何れも本出願の範囲内に含まれる。
【国際調査報告】