特表2019-535570(P2019-535570A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2019-535570フォニックホイール速度センサ支持構造体を備えたオートバイ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-535570(P2019-535570A)
(43)【公表日】2019年12月12日
(54)【発明の名称】フォニックホイール速度センサ支持構造体を備えたオートバイ
(51)【国際特許分類】
   B62J 99/00 20090101AFI20191115BHJP
   G01P 1/02 20060101ALI20191115BHJP
   B62L 1/00 20060101ALI20191115BHJP
   B62L 3/00 20060101ALI20191115BHJP
【FI】
   B62J99/00 J
   G01P1/02
   B62L1/00 A
   B62L3/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-523096(P2019-523096)
(86)(22)【出願日】2017年11月3日
(85)【翻訳文提出日】2019年6月18日
(86)【国際出願番号】IB2017056872
(87)【国際公開番号】WO2018083644
(87)【国際公開日】20180511
(31)【優先権主張番号】102016000111385
(32)【優先日】2016年11月4日
(33)【優先権主張国】IT
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】515217546
【氏名又は名称】ピアッジオ エ チ.ソシエタ ペル アチオニ
(74)【代理人】
【識別番号】100064388
【弁理士】
【氏名又は名称】浜野 孝雄
(74)【代理人】
【識別番号】100194113
【弁理士】
【氏名又は名称】八木田 智
(72)【発明者】
【氏名】ソアティ,ピエロ
(72)【発明者】
【氏名】アレッサンドロ ボノーラ
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト カーロ
(57)【要約】
ブレーキシステムへの補助システムを有するオートバイであって、フォニックホイール、フォニックホイール速度センサ(200)、前記速度センサ(200)の信号を伝達するためのケーブル(201)、並びにフォニックホイール速度センサ(200)及びブレーキキャリパ(300)を支持するための支持構造体を備え、前記支持構造体が、オートバイのフォークステム(F)に固定され、又は、固定可能な本体(1)と、前記本体(1)に連結され、オートバイのホイールを支持するための車輪支持部材(2)と、前記本体(1)から展開し、ブレーキキャリパ(300)用の固定装置(30)を備えた延長部(3)であって、延長部(3)が、その対向する縁部を画定する一対のリブ(33,34)と、前記一対のリブ(33,34)間で延びる補強プレート(35)とを備え、前記リブ(33,34)が、延長部(3)の補強プレート(35)に対する厚さを形成し、かつ、前記リブ(33,34)間の中間位置にある前記補強プレート(35)に画定された、フォニックホイール速度センサ(200)を収容する貫通開口(31)を有する延長部(3)と、前記ブレーキキャリパ(300)の上部に固定された固定装置(4)とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキシステムへの補助システムを有するオートバイであって、
フォニックホイール、
フォニックホイール速度センサ(200)、
前記速度センサ(200)の信号を伝達するためのケーブル(201)、
並びにフォニックホイール速度センサ(200)及びブレーキキャリパ(300)を支持するための支持構造体を備え、
前記支持構造体が、
・オートバイのフォークステム(F)に固定され、又は、固定可能な本体(1)と、
・前記本体(1)に連結され、オートバイの車輪を支持するための車輪支持部材(2)と、
・前記本体(1)から展開し、ブレーキキャリパ(300)用の固定装置(30)を備えた延長部(3)であって、延長部(3)が、その対向する縁部を画定する一対のリブ(33,34)と、前記一対のリブ(33,34)間で延びる補強プレート(35)とを備え、前記リブ(33,34)が、延長部(3)の補強プレート(35)に対する厚さを形成し、かつ、前記リブ(33,34)間の中間位置にある前記補強プレート(35)に画定された、フォニックホイール速度センサ(200)を収容する貫通開口(31)を有する延長部(3)と、
・前記ブレーキキャリパ(300)の上部に固定されたグロメット装置(4)と
を有する
ことを特徴とするオートバイ。
【請求項2】
前記一対のリブ(33,34)が、使用時に、車両支持面に向けて配置された下側リブ(33)と、下側リブと対向する上側リブ(34)とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のオートバイ。
【請求項3】
前記本体(1)、前記車輪支持部材(2)及び前記延長部(3)が一部品で形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載のオートバイ。
【請求項4】
前記延長部(3)が、90°回転された実質的にH字形状の部分を有し、前記リブ(33,34)が、H字形状部分のアームを形成する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のオートバイ。
【請求項5】
前記リブ(33,34)が、使用時に、オートバイの車輪の回転軸線(X)に平行な方向に沿って、前記補助プレート(35)より大きく延びる拡張部を有する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のオートバイ。
【請求項6】
前記貫通開口(31)が、前記リブ(33,34)に関して延長部(3)の縁部(36)から離間した位置に形成される
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のオートバイ。
【請求項7】
前記リブ(33,34)が、前記本体(1)から離れる方向にテーパ状に形成されている
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のオートバイ。
【請求項8】
前記本体(1)が、実質的に円筒形状部分を有し、前記リブ(33,34)が、前記本体(1)の拡張部分(11,12)に接続されている
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のオートバイ。
【請求項9】
前記ブレーキキャリパ固定装置(30)が、前記リブ(33,34)から延びるネジ付き部材を有する
ことをとする請求項1〜8の何れか一項に記載のオートバイ。
【請求項10】
前記リブ(33,34)が、本体から離れる方向に相互に分岐し、前記リブ間の角度が10°から40°の範囲である
ことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載のオートバイ。
【請求項11】
補助延長部(301)を備え、前記グロメット装置(4)が前記補助延長部の位置に固定され、前記補助延長部(301)が前記ブレーキキャリパ(300)の上部に形成され、前記ブレーキキャリパ(300)のアウターケースと一体である
ことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載のオートバイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォークステムに固定され得る本体と、車輪支持部材及びブレーキキャリパ固定用延長部を備えたタイプの、フォニックホイール速度センサ及びブレーキキャリパ用支持構造体を備えたオートバイに関する。
【背景技術】
【0002】
公知のようにホイール及び関連するセンサを使用するABSシステムを備えたオートバイでは、ホイール速度を検知するために適当な位置にセンサを支持するために様々な解決手段が使用されている。
【0003】
実施可能な解決手段の一つは、速度センサホルダをブレーキキャリパブラケットに接続することである。
【0004】
例えば、米国特許7,901,013 A号には、上側アームと下側アームに分岐するキャリパ支持部材が開示されている。下側アームに、ホイール速度センサを組み立てるための組立領域が形成されている。この種の別の解決手段は、日本国特許の特開2007−78549号に開示されている。
【0005】
より正確には、キャリパの支持部材は、組立領域画定面が画定されている内側リブを外側に有し、前記リブに、フォニックホイール速度センサの支持部材が接続される。
【0006】
このような解決手段及びより一般的には他の公知の解決手段は、構造的堅牢性に関して最適ではない。
【0007】
特に、フォニックホイール速度センサの支持構造体は、車両の走行中に、移動物体によって引き起こされる打撃を受ける可能性があり、かつ、これら支持構造体は、オートバイの保守作業中、例えば、前輪を交換するために、例えば、オートバイをスタンドに載せる時に、偶発的な衝撃を被る可能性もある。
【0008】
この堅牢性の問題に加えて、支持構造体は、その製造のために複雑な機械加工を必要としないことも求められる。実際、多くの解決手段は、センサ支持構造体がフォークのステムと一体的に形成されることを必要とし、このことは、典型的には成形加工によって形成される構成要素の実現を困難にする可能性がある。
【0009】
ホイール速度センサを固定するための別の解決手段は、車軸に接続される特別な支持構造体を使用することにある。このような解決手段の一例は、日本国特許の特開2002−79974号に開示されている。
【0010】
この文献には、車軸の同軸カラーから延長するアームに設けられたホイール駆動センサが開示されている。
【0011】
この解決手段は、構成要素を簡単に実現することを可能にするが、十分に適切な位置決めを達成することができず、かつ、フォニックホイール用の速度センサの適切な保護も達成できない。
【0012】
従って、概して、公知の解決手段は、フォニックホイール速度センサの十分な堅牢性、軽量性、加工容易性及び組立容易性を保証することができない。
【発明の概要】
【0013】
本発明の根底にある技術的課題は、引用した従来技術に関する上記した制限の一つ又は複数を解決するために本質的及び機能的に考えられたフォニックホイール速度センサ支持構造体を備えたオートバイを提供することにある。
【0014】
上述の課題の範囲内で、本発明の主たる目的は、打撃に対する適切な保護を可能にし、それにより、走行中及び保守作業中の両方で、衝撃及び偶発的破損の危険を低減することができるフォニックホイール支持構造体用ホイール速度センサを開発することにある。
【0015】
本発明の別の目的は、センサの高い信頼性を保証するフォニックホイール速度センサ用支持構造体を備えたオートバイを提供することにある。
【0016】
本発明のさらに別の目的は、製造が簡単で、かつ、複雑な機械加工を必要としないフォニックホイール速度センサ用支持構造体を備えたオートバイを提供することにある。
【0017】
本発明の別の目的は、ホイール速度センサの簡単で正確な組み立てを可能にすることにある。
【0018】
この課題は、請求項1に従って実現したフォニックホイール速度センサ及びブレーキキャリパ用支持構造体を備えたオートバイを通して、本発明により解決される。
【0019】
本発明の好ましい特徴は、従属項において定義されている。
【0020】
本発明による支持構造体を備えたオートバイは、走行中と、保守作業のためにオートバイをスタンドに置く時との両方で、高いレベルのフォニックホイール速度センサの保護を得ることを可能にする。
【0021】
さらに、前記構造体は、複雑な機械加工を必要とせず、簡単な成形工程を通して実現され得る。
【0022】
加えて、本発明に係る支持構造体は、フォニックホイール速度センサを正確な位置に支持することを可能にし、同時に、簡単な組み立てを可能にする。
【0023】
本発明の好ましい特徴によれば、本発明は、また、軽量化及び全体的なサイズの小型化にも拘わらず、ブレーキキャリパを支持するための高い堅牢性及び剛性を提供することを可能にする。
【0024】
他の特徴によれば、本発明は、また、付加的な構成要素を必要とすることなく、簡単な方法で、ブレーキキャリパを支持することを可能にする。
【0025】
本発明の特徴及び利点は、添付図面を参照して、非限定的な実施例のみを説明した二つの実施例の詳細な説明からより明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明に係る支持構造体を外側から見た側面図である。
図2図1の支持構造体の内側から見た斜視図である。
図3】オートバイのフォークで組み立てられた図1の支持構造体の側面図である。
図4】本発明の支持構造体を備えたオートバイの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
始めに図1を参照すると、符号100は、本発明に従って形成された、ソニックホイール速度センサ200及びブレーキキャリパ300用の支持構造体全体を示している。
【0028】
好ましい実施例によれば、支持構造体100は、所謂、フォークステム、即ち、車両の車軸が固定され得る末端フォークの一部を画定している。
【0029】
この実施例では、支持構造体は、図1に概略的に示されたフォークステムFに固定され得、好ましくは、ステム末端の一部が適切なシートに収容できるような形状に形成されている。
【0030】
しかし、支持構造体は、より一般的には、フォークステムと一体部品として形成して、フォークステムに固定することもできることは明らかである。
【0031】
また、本発明に係る支持構造体は、通常、好ましくは、一つ又は二つの前輪を有し、ABSシステムのようなブレーキ補助システムを装備したオートバイに使用することが意図されている。好ましい実施例では、本発明に係る支持構造体は、前輪車軸、補助システムを備えた制動システムのブレーキキャリパ及びABSシステムで使用されるフォニックホイールのセンサを支持するために一つ又は複数の前輪に適用される。
【0032】
図1及び図3を参照すると、本発明に係る支持構造体100は本体1を備え、この本体1は、フォークステムFに固定されることを意図したものであり、フォークステムFには、車輪支持部材2が連結され、車輪の支持は公知の方法に従って、行われる。一実施例では、車輪支持部材2は、オートバイの車輪の回転軸線Xに従って展開する円筒状ハウジングを画定するように形成されている。
【0033】
本体1から延長部3が突出しており、延長部3は、ブレーキキャリパ300を支持し、その組み立てのために使用される。
【0034】
好ましい実施例では、本体1、車輪支持部材2及び延長部3は、一部品で形成されている。
【0035】
好ましくは、延長部3は、ブレーキキャリパ300の固定装置30を備え、好ましい実施例では、固定装置30は、不図示のネジ付き部材を有する。実施例では、ブレーキキャリパ300は、二つの円筒状シートを有し得、これらのシートに、前記ネジ付き部材を画定する各ネジ付きシートと係合するためにネジが挿入される。
【0036】
好ましい実施例によれば、延長部3は、一対のリブ33,34を有する。好ましくは、延長部3は、使用時に、車両の支持面に向けて配置される下側リブ33と、下側リブと対向する上側リブ34を有する。言い換えれば、リブ33,34は、延長部3の対向する縁部を画定し、延長部を横方向に囲む。
【0037】
一実施例では、リブ33,34は、本体1から相互に離れる方向に分岐している。好ましくは、リブ間の角度は10°から40°である。
【0038】
図1に示すように、延長部3は、補強プレート35を備え、この補強プレート35は、好ましくは、一対のリブ33,34間で延びている。
【0039】
ここで図2を参照すると、この構造によれば、延長部3には、好ましくは、90°回転された実質的にH字形状の部分が設けられ、ここで、H字形状のアームはリブ33及び34によって画定されている。より一般的には、このような構造を形成するために、リブ33,34は、ホイールの回転軸線Xと平行な方向に沿った前記補強プレート35より大きい突出部を有し得る。このアプローチにより、有利には、ホイール軸線に平行な方向に最大剛性を得ることができる。
【0040】
本発明の別の特徴によれば、延長部の厚さを形成するリブ33,34は、好ましくは、本体1から離れる方向にテーパ状に形成されている。言い換えれば、延長部3は、そのリブ33,34の位置が、補強プレート35より厚い。この厚さの差は、本体1に近接する部分で最大であり、ブレーキキャリパ300に隣接する延長部3の反対側の端部で最小であるようにされ得る。
【0041】
上記した特徴により、本体1のブレーキキャリパ300の固定装置30への最適な連結を可能にする。
【0042】
この実施例では、特に有利には、ブレーキキャリパ300への固定装置30は、一対のネジ付き部材311,312を備え、ここで、上記したように各ネジ付き部材は、前記一対のリブ33,34の各リブに接続されている。
【0043】
また、好ましい実施例によれば、本体1は、実質的に円筒形の形状を有し、リブ33及び34は、本体1自身の幅広部分11及び12に接続されている。従って、このような特徴が、リブの幾何学的形状と相俟って、引張領域の蓄積の存在を制限することを可能にすることは明らかである。
【0044】
上述した構成により、構造的な簡単さと軽量性を保証しながら、延長部3に堅牢性を与えることを可能にする。
【0045】
好ましい実施例によれば、本体10は、構造的特徴が有利になるように、別の拡張中間部13を有し得る。
【0046】
ここで再び図1を参照すると、延長部3には、フォニックホイールのセンサ200を収容するための貫通開口31が形成されている。
【0047】
言い換えれば、支持構造体100は、ブレーキ補助システムを装備するオートバイで使用され、センサ200は、貫通開口31の内側に配置される。
【0048】
貫通開口31は、リブ33,34の間の中間位置にある補強プレート35の範囲内に形成され、従って、リブ33,34に影響を与えない。
【0049】
従って、このような構造により、高いセンサ保護を得ることが可能になり、下側リブ33の存在によって、センサの構造に影響を与えるあらゆる衝撃を防止することが可能になる。
【0050】
同時に、上側リブ34が、構造全体に十分な堅牢性を保証する。
【0051】
好ましくは、貫通開口31は、前記二つのリブ33,34を接続する延長部3の縁部36から離間した位置に形成され、開口31の存在が、支持構造体を過度に弱くすることを避ける。
【0052】
再び図2を参照すると、好ましい実施例によれば、センサ200は、固定部分202及び動作部分203を有する。好ましくは、固定部分202は、前記貫通開口31より大きい拡張部を備え、前記拡張部は、延長部3の外面3bの上に載るように配置されるよう形成される。
【0053】
一実施例では、センサ200は、前記動作部分203及び前記固定部分202の一方が延長部3の内面3aに、他方が延長部3の外面に配置されるように形成される。この解決手段は、有利には、センサの位置決めの高い精度を確保しながら、組立工程を簡単化することを可能にする。センサ100の位置決めを容易にし、かつ、組立を簡単化するために、対応するネジを通してセンサを固定するための付加的ネジ付き孔が延長部3に設けられ得る。
【0054】
好ましい実施例によれば、ケーブル201の位置決めを容易にするために、支持構造体100は、例えば、クランプ、スリーブ又は成形凹部によって実現されるグロメット装置4を備え、前記グロメット装置4は、好ましくは、ブレーキキャリパ300に固定される。
【0055】
この特徴により、有利には、ケーブル201を支持構造体100の変位方向に向けることを可能にし、従って、ケーブル201がブレーキ補助システムの他の構成要素と干渉することを防止する。
【0056】
一実施例では、グロメット装置4は、ブレーキキャリパ300の上部に固定され、この目的のために、ブレーキキャリパ300は、その上部に形成された補助延長部301を有し得る。好ましくは、補助延長部301は、ブレーキキャリパ300のアウターケーシングに一体的に形成される。
【0057】
別の特徴によれば、支持構造体100は、オートバイのフェンダの取り付けを可能にする固定アーム5を備える。
【0058】
本発明の特徴により、支持構造体100は、フォニックホイール速度センサ200の正確な組み立てを可能にし、同時に、センサ200の高い保護を保証する。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】