特表2019-537483(P2019-537483A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2019-537483一体化された吸収材料を有する採血装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-537483(P2019-537483A)
(43)【公表日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】一体化された吸収材料を有する採血装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/151 20060101AFI20191129BHJP
【FI】
   A61B5/151 210
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-525904(P2019-525904)
(86)(22)【出願日】2017年11月14日
(85)【翻訳文提出日】2019年7月9日
(86)【国際出願番号】US2017061592
(87)【国際公開番号】WO2018090027
(87)【国際公開日】20180517
(31)【優先権主張番号】62/421,844
(32)【優先日】2016年11月14日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】507269175
【氏名又は名称】シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】SIEMENS HEALTHCARE DIAGNOSTICS INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100075166
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 巖
(74)【代理人】
【識別番号】100133167
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100169627
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 美奈
(72)【発明者】
【氏名】オルソン,エリック
(72)【発明者】
【氏名】ベラオファット,スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】マドセン,スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ニコルズ,コートニー
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038TA02
4C038UA05
4C038UE05
4C038UE09
(57)【要約】
採血装置は、ハウジングとインターフェースとを含む。前記採血装置は、前記インターフェースと係合する少なくとも1つの採血容器と前記インターフェースに結合される少なくとも1つのランセットとを含む。前記少なくとも1つのランセットは、インターフェースから延在しているか又はインターフェースから延在するように構成される。前記少なくとも1つのランセットは、組織に穿刺するように構成される。前記採血装置は、また、ハウジングと一体化された吸収材料を含む。前記吸収材料は、前記少なくとも1つのランセットが組織に穿刺した後に組織から放出される流体を吸収するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターフェースを有するハウジング;
前記インターフェースと係合する少なくとも1つの採血容器;
前記インターフェースに結合され、前記インターフェースから延在しているか又は延在するように構成された少なくとも1つのランセットであって、組織に穿刺するように構成された少なくとも1つのランセット;及び
前記ハウジングと一体化された吸収材料であって、前記少なくとも1つのランセットが組織に穿刺した後に組織から出る流体を吸収するように構成された吸収材料
を備える採血装置。
【請求項2】
前記ハウジングが指を受け入れるための内部空間を画定する内表面を有し、前記吸収材料が前記内表面に沿って配置される請求項1に記載の採血装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジングの内部容積内に延在するように構成される請求項2に記載の採血装置。
【請求項4】
前記ハウジングが、前記少なくとも採血容器の少なくとも一部を保持するように、寸法決めされる請求項1〜3のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項5】
前記ハウジングが皮膚接触側を画定し前記吸収材料がハウジングの皮膚接触側に配置される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項6】
前記皮膚接触側が外周を画定し前記吸収材料が少なくとも部分的に前記外周に沿って配置される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項7】
前記吸収材料が前記ハウジングの周囲にリング形状を画定する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項8】
前記吸収材料が円形状、直線形状及び多面体形状のうちの1つを有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項9】
前記吸収性材料が前記ハウジングに結合されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項10】
前記吸収材料がクランプで前記ハウジングに取り付けられている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項11】
前記吸収材料が編物、織布又は不織布材料である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項12】
前記吸収材が綿繊維、再生セルロース繊維、又は綿繊維と再生セルロース繊維とのブレンドからなる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのランセットを、前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジング内に引き込まれる後退位置と前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジングの皮膚接触側から外向きに延在する延在位置との間で、移動させるように構成されるアクチュエータを更に備える、請求項1〜12のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのランセットが2つのランセットである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの採血容器が第1の採血容器及び第2の採血容器である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項16】
前記第1の採血容器と前記第2の採血容器とが異なるものである、請求項15に記載の採血装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つの採血容器が前記キャップで前記ハウジングに結合されている、請求項1〜16のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つの採血容器が、前記キャップと共に又は前記キャップを前記ハウジングに結合されたままにして、前記ハウジングから取り外し可能である、請求項17に記載の採血装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのランセットが前記第1の採血容器に関連する第1のランセット及び前記第2の採血容器に関連する第2のランセットである、請求項16に記載の採血装置。
【請求項20】
外面、外面に対向する内表面、前記内表面によって画定される内部空間、及び皮膚接触部位を画定するインターフェースを有するハウジング;
前記インターフェースと係合する少なくとも1つの採血容器;
前記インターフェースに結合され、前記インターフェースからハウジングの内部空間内に延在するか又は延在するように構成された少なくとも1つのランセットであって、組織に穿刺するように構成された少なくとも1つのランセット;及び
前記ハウジングと一体化された吸収材料であって、前記少なくとも1つのランセットが組織に穿刺した後に組織から出る流体を吸収するように構成された吸収材料
を備える採血装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジングの内部容積内に延在するように構成される、請求項20に記載の採血装置。
【請求項22】
前記ハウジングが前記少なくとも採血容器の少なくとも一部を保持するように寸法決めされる、請求項20及び21のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項23】
前記ハウジングが前記少なくとも採血容器の少なくとも一部を保持するように寸法決めされる、請求項20及び21のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項24】
前記吸収材料が前記ハウジングの周囲にリング形状を画定する、請求項20〜23のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項25】
前記吸収性材料が前記ハウジングに接着結合されている、請求項1〜820〜24のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのランセットを、前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジング内に引き込まれる後退位置と前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジングの皮膚接触側から外向きに延在する延在位置との間で、移動させるように構成されるアクチュエータを更に備える、請求項20〜25のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項27】
前記少なくとも1つのランセットが2つのランセットである、請求項20〜26のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つの採血容器が第1の採血容器及び第2の採血容器である、請求項20〜27のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項29】
前記第1の採血容器と前記第2の採血容器とが異なるものである、請求項20〜28のいずれか一項に記載の採血装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つの採血容器が前記キャップで前記ハウジングに結合されている、請求項20〜29のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つの採血容器が、前記キャップと共に又は前記キャップを前記ハウジングに結合されたままにして、前記ハウジングから取り外し可能である、請求項30に記載の採血装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2016年11月14日に出願された米国仮出願第62/421,844号の優先権及び利益を主張し、その内容全体は、参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一体化された吸収材料を有する採血装置に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
臨床診断に使用するために採血する場合、医学専門家は、多くのステップを有する複雑な手順に従わなければならない。これらのステップは、採血管、針、ワイプ及びガーゼなどの多くの小型器具の手動操作を必要とするので、かなりの程度の手先の器用さが必要とされる。多数のステップがあるので、採血する人、即ち採血技術者、が過ってステップをスキップしたり、誤った順序でステップを実行したりする可能性がある。採血するのに必要なステップ数を減らすイノベーションは、エラーの可能性を減らす。これらのステップは、多くの小型器具の手動操作を必要とするので、採血技術者は、過って何かを落としたり置き忘れたりする可能性があり、これは、診断の誤り及び感染の危険性を引き起こす可能性がある。採血するために必要とされる手先の器用さの量を減らすイノベーションは、エラーの可能性を減らす。
【0004】
場合によっては、複数の採血管が必要とされる。これは、異なるタイプの分析には、血液を安定化させるために使用される異なるタイプの添加剤を含有する試料容器の使用が必要であるため、よくあることである。これらの場合、採血するための手順のいくつかのステップが繰り返され、エラーの機会を増大させる。例えば、静脈穿刺を通して(又はランセットを用いて)採血する場合、採血技術者は、同じ針を後続の採血管のために再使用することができるが、いくつかのステップが、各追加採血管のために繰り返されなければならない。更に、各採血管は、採血管内の添加剤の適切な混合を確実にするために、採血後、直ぐに逆さまにされなければならない。この反転ステップは、しばしば、次の採血管が充填されている間に並行して行なわれる。この複数業務のために、先行する採血管の反転ステップを忘れたり、一方の手で一つの採血管に充填し、もう一方の手でもう一つの採血管を反転させる間に、何かを落としたりすることが起こり得る。場合によっては、採血技術者は、採血が完了した直後に傷にガーゼを当てなければならない。ガーゼ当てステップは、しばしば、先行する採血管を反転させながら、平行して、行なわれる。この複数業務のために、先行する採血管の反転ステップを忘れたり、一方の手でガーゼを当て、もう一方の手で採血管を反転させる間に何かを落としたりすることが起こり得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態は、採血装置を含む。採血装置は、ハウジング及びインターフェースを含む。採血装置は、インターフェースに係合された少なくとも1つの採血容器とインターフェースに結合された少なくとも1つのランセットとを含む。前記少なくとも1つのランセットは、インターフェースから延在しているか、又はインターフェースから延在するように構成される。前記少なくとも1つのランセットは、組織に穿刺するように構成される。採血装置は、また、ハウジングと一体化された吸収材料を含む。吸収材料は、前記少なくとも1つのランセットが組織に穿刺した後に該組織から放出される流体を吸収するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
上記の概要及び以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むと、よりよく理解されるであろう。図面は、本開示の例示的な実施形態を示す。しかしながら、本出願は、示された正確な配置及び手段に限定されないことを理解されたい。
図1図1は、本開示の一実施形態による採血装置の正面図である。
図2図2は、図1に示された採血装置の側面部分断面図である。
図3図3は、本開示の別の実施形態による採血装置の側面部分断面図である。
図4図4は、本開示の別の実施形態による、キャップが取り外された採血装置の透視図である。
図5図5は、図4に示された採血装置の側面図である。
図6図6は、図4に示された採血装置の正面図である。
図7図7は、本開示の別の実施形態による採血装置の正面図である。
図8図8は、本開示の別の実施形態による採血装置の正面図である。
図9図9は、本開示の一実施形態による採血容器の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1を参照すると、本開示の実施形態は、採血装置10を含む。採血装置は、本出願では収集装置とも呼ばれるが、ハウジング20、少なくとも1つの採血容器40、人間の皮膚組織などの組織に穿刺するように構成された少なくとも1つのランセット50、及び、ハウジング20と一体化された吸収材料60を含む。吸収材料60は、以下で更に説明するように、ランセット50が組織に穿刺した後に組織から放出される流体を吸収するように構成される。採血装置10は、分析のために、患者から少量の血液を抽出するように構成される。この場合、採血装置10は、患者から血液の微小試料を抽出するように構成される。
【0008】
図1及び図2を参照すると、ハウジング20は、ユーザの手に人間工学的にフィットするように設計され、また、患者の指の周りにフィットするように設計されている。ハウジング20は、外表面25及び内表面26を含む外壁24を有するハウジング本体22を含む。内表面26は、皮膚接触面を画定することができる。更に、内表面26は、血液が採取されている患者の指をその中に受け入れるように寸法決めされた内部容積28を画定する。ハウジング22の外縁29は、外周Pを画定し、また、使用時に患者の皮膚に面するか又は接触するように、構成される。ハウジング20は、また、ランセット50のためのインターフェース(図示せず)及びアクチュエータ(図示せず)を含む。アクチュエータについては、以下で更に説明する。インターフェースは、採血容器40を受け入れて保持するように構成されている。インターフェースは、ランセットが皮膚に穿刺した後、皮膚から採血容器へのチャネルを通して血液を送ることによって、皮膚から採血容器への血液の流れを促進する特徴を有していてもよい。典型的なインターフェースを使用することができる。
【0009】
図1及び図2を参照すると、図示の装置は、組織に穿刺するように構成されたランセット50を含む。ランセット50は、ハウジング20内のインターフェースに結合されてもよい。ランセット50は、また、アクチュエータの動作を介して皮膚接触面26から内部容積28内に延在していてもよく、又は延在するように構成されてもよい。この点に関して、ランセット50は、組織に穿刺するように設計された尖った先端を有する鋭利な器具である。代替の実施形態では、図2に示される採血装置110及び図3〜7に示される採血装置に図示されるように、2つ以上のランセットが含まれてもよい。図示及び説明を明確にするために、図2及び3に示される採血装置10及び110は、図1〜2に示される採血装置10と共通のエレメントを識別するために、同様の参照符号を有する。図3において、採血装置110は、採血装置10の内部容積28から延在するか又はその中に延在することができる一対のランセット150a及び150bを含む。2つのランセットを有する実施形態が示されているが、本明細書で使用される採血装置は、2を超えるランセットを含んでもよい。例えば、3つのランセット、4つのランセット、及びそれ以上を使用することができる。更に、図4〜6に示される採血装置210、図7に示される採血装置310及び図8に示される採血装置410は、以下で更に説明されるように、一対のランセットを含んでもよい
【0010】
図1〜2を参照すると、採血装置10は、また、ランセット50の位置を制御するように構成されたアクチュエータ(図示せず)を含む。一例では、アクチュエータは、少なくとも1つのランセット50を、少なくとも1つのランセット50がハウジング20内に引き込まれる後退位置と少なくとも1つのランセット50がハウジング20の内部容積28内に延在する延出位置との間を、移動させるように構成される。後退位置から延出位置に進んだ後、ランセット50は、後退位置に戻り、その結果、穿刺の危険性はない。アクチュエータは、押しボタン、レバー、スイッチ、又はアクチュエータにランセット50を所望の配置の間で移動させるために使用され得る回転可能なノブを介して操作され得る。ランセット50の延出配置と後退配置との間の制御された移動を可能にする任意の適切なアクチュエータ又は機構が使用されてよい。
【0011】
図1〜2に続き、採血装置10は、ハウジング20に連結された少なくとも1つの採血容器40を含む。ハウジング20は、インターフェースと連通する血液試料収集容器40を保持するように適合する。採血容器40は、ランセット50が組織に穿刺すると血液試料を保持するように寸法決めされる。図9を参照すると、採血容器40は、血液試料を保持し、本明細書に記載される採血装置のインターフェースに係合するように構成される。採血容器40は、下端42と、上端44と、下端42から上端44まで延びる側壁46と、を有する。採血容器40は、中心軸Cに沿って延在し、下端42から上端44まで中心軸Cに沿って延在する高さHを有する。採血容器40は、血液試料を保持する内部容積を画定する。上述のように、一例では、内部容積は、0.5〜1,000μLの血液を保持するのに十分である。一例では、前記容積は300〜600μLである。別の例では、前記容積は200〜300μLである。例えば、試料容器90は、微小試料を保持するような大きさである。しかしながら、他の実施形態では、採血容器40は、より大量の血液を保持するようなサイズにされる。図示のように、採血容器40は、採血容器40の上端44を閉鎖し、インターフェース(図示せず)で採血装置10と係合することができるキャップ48を含む。採血容器40は、キャップ48でハウジングに結合されてもよい。一例では、採血容器40は、キャップ48と共にインターフェースから取り外し可能である。或いは、採血容器40は、キャップ48なしで取り外し可能であり、それによって、キャップをハウジング内に残す。採血容器30は、少なくとも部分的に透明であってもよい。一例では、採血容器40は、ガラスで形成することができる。別の例では、採血容器40は、ポリマー材料である。
【0012】
図3に戻ると、代替実施形態による採血装置110は、一対の採血容器40を有するものとして示されている。例えば、採血装置は、第1の採血容器40a及び第2の採血容器40bを保持することができ、第1の採血容器は、第1のタイプの試験に適合し、第2の採血容器は、第2のタイプの試験に適合する。言い換えれば、第1の採血容器と第2の採血容器とは異なる。参照符号40、40a及び40bは、本出願では互換的に使用することができる。場合によっては、第1及び第2の採血容器40a及び40bは、凝固又はそこに含まれる血液試料の分析を支援する血液試料中の他のメカニズムを開始する異なる添加剤又は他の試薬を有していてもよい。しかしながら、他の実施形態では、採血装置10は、単一の採血容器を有していてもよい。更に他の実施形態(図示せず)では、採血装置10は、2を超える採血容器を有することができる。採血装置10は、1又は2を超える採血容器を含むことができるが、インターフェースは、必要に応じて一度に1つの採血容器のみを使用することができるように設計される。
【0013】
図1〜2に戻ると、採血装置10は、ハウジング20の内表面26に沿って吸収材料60を含む。図示のように、吸収材料60は、ハウジング20の外縁29に沿ってハウジングと一体化されている。吸収材料60は、また、ハウジング20の内部容積28内にあるように、実質的に内面26上に配置される。図示のように、吸収材料は、ハウジング20の外縁29の全周に延びるリング形状である。しかしながら、吸収材料60は、その外縁29に沿ってハウジング20の内面26の一部の周りに延びるように構成することができる。或いは、吸収材料60は、外縁29から離れて、ハウジング20内へと配置することができる。図示の実施例では、吸収材料はハウジング20に接着結合されている。しかしながら、他の構成では、吸収材料は、ハウジング20に機械的に取り付けられてもよい。吸収材料60は、流体を吸収するように設計されている。この点に関して、吸収性材料は、任意の吸収性構成要素又は構造から形成されてよい。一例では、吸収材料は、編物、織物、不織布材料、又はそれらの組合せである。更に、吸収材料60は、綿繊維、再生セルロース繊維、又は綿繊維と再生セルロース繊維とのブレンドを含む。吸収材料60の位置により、患者が指をハウジング20に挿入することが可能になる。ランセット50は、組織に穿刺するように作動され、その後、引き込まれる。患者がその指をハウジング20から離すと、吸収材料60は、放出された血液及び他の流体を吸収する。これは、掃除を助け、採血プロセスの複雑さを低減する。
【0014】
図4を参照すると、採血装置210の代替実施形態が示されている。図示及び説明を明確にするために、図4〜6に示される採血装置210は、図1〜2に示される採血装置10と共通する要素を識別するために、同様の参照符号を有する。図示のように、採血装置200は、ハウジング220、少なくとも1つの採血容器40、人間の皮膚組織などの組織に穿刺するように構成された少なくとも1つのランセット250、及び、ハウジング220と一体化された吸収材料60を含む。吸収材料60は、以下で更に説明するように、ランセット50が組織に穿刺した後に組織から放出される流体を吸収するように、構成される。採血装置210は、所望ならば、ランセット領域及び吸収材料を覆うためのキャップ280を含むことができる。採血装置210は、分析のために、患者から少量の血液を抽出するように構成される。この場合、採血装置210は、患者から血液の微小試料を抽出するように構成される。
【0015】
図4及び図5を参照すると、ハウジング220は、ユーザの手に人間工学的に適合するように設計されている。ハウジングは、外壁224と皮膚接触側226とを有するハウジング本体222を含む。皮膚接触側226は、外周Pを画定し、また、使用中に患者の皮膚に面するか又は接触するように構成される。ハウジング220は、ランセット50のためのインターフェース(図示せず)及びアクチュエータ(図示せず)を含む内部空間(符号なし)を画定する。アクチュエータは、装置10で使用される上述のアクチュエータと同様である。インターフェースは、採血容器40を受け入れて保持するように構成され、また、装置10に関して上述したインターフェースと同様である。この実施形態では、ハウジング220は、皮膚接触側226が使用のために露出されるように、ユーザの腕、腹又は脚に対して位置するように設計される。
【0016】
図4及び図6に示すように、収集装置210は、単一のランセットを含む。代替の実施形態では、図7に示される採血装置310に示されるように、1を超えるランセットが含まれてもよい。図7に示される採血装置310は、図示及び説明を明確にするために、図1〜2に示される採血装置10及び図4〜6に示される採血装置210と共通の要素を識別するために、同様の参照符号を有する。図7では、採血装置310は、採血装置310の皮膚接触側226から延在しているか又はそこから延在可能である一対のランセット350a及び350bを含む。2つのランセットを有する実施形態が示されているが、本明細書で使用される採血装置は、2を超えるランセットを含んでもよい。
【0017】
図4〜6に戻って参照すると、上述したように、採血装置210は、また、ランセット50の位置を制御するように構成されたアクチュエータを含む。一例では、アクチュエータは、少なくとも1つのランセット50を、この少なくとも1つのランセット50がハウジング220内に引き込まれる後退位置とこの少なくとも1つのランセット50がハウジング220の皮膚接触側226から外向きに延在する延出位置との間を、移動させるように構成される。後退位置から延出位置に移動した後、ランセットは、突刺の危険がないように、直ちに後退位置に戻らなければならない。上述したように、ランセット50の延出配置と後退配置との間の制御された移動を可能にする任意の適切なアクチュエータ又は機構を使用することができる。例えば、アクチュエータは、押しボタン、レバー、スイッチ、又は回転可能なノブを介して操作され得る。
【0018】
図4〜6を参照すると、採血装置210は、一対の採血容器40を有するものとして示されている。例えば、採血装置は、第1の採血容器40a及び第2の採血容器40bを保持することができ、第1の採血容器は第1のタイプの試験に適合し、第2の採血容器は第2のタイプの試験に適合する。従って、本明細書に記載の採血装置の他の実施形態と同様に、第1の採血容器及び第2の採血容器は、互いに異なる。例えば、第1及び第2の採血容器40a及び40bは、凝固又はそこに含まれる血液試料の分析を支援する血液試料中の他のメカニズムを開始する、異なる添加剤又は他の試薬を有していてもよい。しかしながら、他の実施形態では、採血装置10は、単一の採血容器を有することができる。更に他の実施形態(図示せず)では、採血装置10は、2を超える採血容器を有することができる。採血装置10は、1つ又は2を超える採血容器を含むことができるが、インターフェースは、必要に応じて一度に1つの採血容器のみを使用することができるように設計される。
【0019】
図4〜6に戻ると、採血装置210は、ハウジング220の皮膚接触側226に吸収材料260を含む。図4〜6に示すように、吸収材料60は、クランプ270及び固定プレート272によってハウジング20に取り付けられる。固定プレート272は、ランセット50が貫通する開口274を有する。吸収材料60は、皮膚接触面26上に延在することができ、クランプ270は、ハウジングにねじ留めされるか又はハウジング220に機械的に固定される。固定プレート272は、ランセット50が開口274と整列するようにハウジング20に取り付けられる。固定プレート272は、ハウジング20にねじ止めされてもよく又はハウジング20に機械的に固定されてもよい。この構成では、吸収材料60は、ランセット50の周りにリング形状を画定し、また、採血装置10の周囲Pに沿って延在する。ハウジング20、クランプ270及びプレート272は、吸収材料60が採血装置10上に他の形状を画定するように、他の構成を有してもよい。例えば、図8に示す別の実施形態に従って、採血装置410は、直線形状を有する吸収材料460を有することができる。採血装置410は、採血装置210と同様であり、2者の間で共通の採血装置の要素を示すために同じ参照符号が使用される。多面体形状などの他の形状を使用してもよいことを理解されたい。更に、採血装置10は、吸収材料60をハウジング20に固定するために、クランプ270又はプレート272のいずれかを使用してもよい。更に他の実施形態では、吸収材料は、ハウジング20に接着結合される。
【0020】
図1〜3に示す採血装置10及び110を使用する際には、ハウジング20の内部容積28内に指が入るように、採血装置10、110を患者の指の上に挿入する。1つ又は複数のランセット50は、組織に穿刺するように組織内に延在するように作動され、次いで、再び後退される。インターフェースは、それぞれの採血容器40内の血液を引き込み及び/又は案内する。次に、採血装置10、110が指から取り外され、吸収材料が、穿刺領域から血液及び流体を拭き取る。かくして、採血装置10、110自体を使用して、従来の採血装置とは対照的に、穿刺部位付近の任意の血液を吸収することができる。
【0021】
図3図8に示される代替実施形態、採血装置210、310、410によれば、採血技術者は、患者の標的部位の近くに採血装置210、310、410を保持することができる。1つ又は複数のランセット50は、組織に穿刺するように組織内に延在するように作動され、次いで、再び後退される。インターフェースは、それぞれの採血容器40内の血液を引き込み及び/又は案内する。次に、採血装置210、310、410を穿刺上に引きずり、流体を吸収する。かくして、採血装置210、310、410自体を使用して、従来の採血装置とは対照的に、穿刺部位付近の任意の血液を吸収することができる。
【0022】
従来の採血技術では、それ自体の無菌包装に含まれた別個のガーゼパッドが使用される。吸収材料を上述の採血装置に一体化することによって、採血するステップが低減され、簡略化される。従来の装置及び方法では、上述の複数業務問題に対する1つの一般的な解決策は、患者に採血プロセスを手助けするように求めることである。採血技術者は、しばしば、採血技術者が最終採血管の反転を完了する間に、患者に自分自身でガーゼを当てるように求める。本明細書に記載される採血装置は、採血が完了した後に、使用者が吸収材料を患者に適用することを可能にする。この場合、使用者は、同じ手を使用して、採血することとランセットから穿刺部位を一掃することとの両方を行うことができる。
【0023】
本開示は、限られた数の実施形態を使用して本明細書に記載されるが、これらの特定の実施形態は、本明細書に記載され特許請求される開示の範囲を限定することを意図するものではない。説明された実施形態からの修飾及び変形が存在する。本発明が実施例に記載された特定の詳細に限定されないことを理解すべきである。
【符号の説明】
【0024】
10 :採血装置
20 :ハウジング
22 :ハウジング本体
24 :外壁24
25 :外表面
26 :内表面
28 :内部容積
29 :外縁
30 :採血容器
40 :採血容器
40a:第1の採血容器
40b:第2の採血容器
42 :下端
44 :上端
46 :側壁
48 :キャップ
50 :ランセット
60 :吸収材料
110 :採血装置
150a:ランセット
150b:ランセット
200 :採血装置
210 :採血装置
220 :ハウジング
222 :ハウジング本体
224 :外壁
226 :皮膚接触側
250 :ランセット
260 :吸収材料
270 :クランプ
272 :固定プレート
274 :開口
280 :キャップ
310 :採血装置
410 :採血装置
460 :吸収材料
P :外周
H :高さ
C :中心軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2019年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターフェースを有するハウジング;
前記インターフェースと係合する少なくとも1つの採血容器;
前記インターフェースに結合され、前記インターフェースから延在しているか又は延在するように構成された少なくとも1つのランセットであって、組織に穿刺するように構成された少なくとも1つのランセット;及び
前記ハウジングと一体化された吸収材料であって、前記少なくとも1つのランセットが組織に穿刺した後に組織から出る流体を吸収するように構成された吸収材料
を備える採血装置。
【請求項2】
前記ハウジングが指を受け入れるための内部空間を画定する内表面を有し、前記吸収材料が前記内表面に沿って配置される請求項1に記載の採血装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジングの内部容積内に延在するように構成される請求項2に記載の採血装置。
【請求項4】
前記ハウジングが、前記少なくとも1つの採血容器の少なくとも一部を保持するように、寸法決めされる請求項1〜3のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項5】
前記ハウジングが皮膚接触側を画定し前記吸収材料がハウジングの皮膚接触側に配置される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項6】
前記皮膚接触側が外周を画定し前記吸収材料が少なくとも部分的に前記外周に沿って配置される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項7】
前記吸収材料が前記ハウジングの周囲にリング形状を画定する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項8】
前記吸収材料が円形状、直線形状及び多面体形状のうちの1つを有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項9】
前記吸収材料が前記ハウジングに結合されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項10】
前記吸収材料がクランプで前記ハウジングに取り付けられている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項11】
前記吸収材料が編物、織布又は不織布材料である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項12】
前記吸収材が綿繊維、再生セルロース繊維、又は綿繊維と再生セルロース繊維とのブレンドからなる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのランセットを、前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジング内に引き込まれる後退位置と前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジングの皮膚接触側から外向きに延在する延在位置との間で、移動させるように構成されるアクチュエータを更に備える、請求項1〜12のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのランセットが2つのランセットである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの採血容器が第1の採血容器及び第2の採血容器である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項16】
前記第1の採血容器と前記第2の採血容器とが異なるものである、請求項15に記載の採血装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つの採血容器が前記キャップで前記ハウジングに結合されている、請求項1〜16のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つの採血容器が、前記キャップと共に又は前記キャップを前記ハウジングに結合されたままにして、前記ハウジングから取り外し可能である、請求項17に記載の採血装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのランセットが前記第1の採血容器に関連する第1のランセット及び前記第2の採血容器に関連する第2のランセットである、請求項16に記載の採血装置。
【請求項20】
外面、外面に対向する内表面、前記内表面によって画定される内部空間、及び皮膚接触部位を画定するインターフェースを有するハウジング;
前記インターフェースと係合する少なくとも1つの採血容器;
前記インターフェースに結合され、前記インターフェースからハウジングの内部空間内に延在するか又は延在するように構成された少なくとも1つのランセットであって、組織に穿刺するように構成された少なくとも1つのランセット;及び
前記ハウジングと一体化された吸収材料であって、前記少なくとも1つのランセットが組織に穿刺した後に組織から出る流体を吸収するように構成された吸収材料
を備える採血装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジングの内部容積内に延在するように構成される、請求項20に記載の採血装置。
【請求項22】
前記ハウジングが前記少なくとも1つの採血容器の少なくとも一部を保持するように寸法決めされる、請求項20及び21のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項23】
前記ハウジングが外周を画定し、前記吸収材料が前記外周に少なくとも部分的に沿って配置されている、請求項20〜22のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項24】
前記吸収材料が前記ハウジングの周囲にリング形状を画定する、請求項20〜23のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項25】
前記吸収材料が前記ハウジングに接着結合されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのランセットを、前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジング内に引き込まれる後退位置と前記少なくとも1つのランセットが前記ハウジングの皮膚接触側から外向きに延在する延在位置との間で、移動させるように構成されるアクチュエータを更に備える、請求項20〜25のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項27】
前記少なくとも1つのランセットが2つのランセットである、請求項20〜26のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つの採血容器が第1の採血容器及び第2の採血容器である、請求項20〜27のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項29】
前記第1の採血容器と前記第2の採血容器とが異なるものである、請求項20〜28のいずれか一項に記載の採血装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つの採血容器が前記キャップで前記ハウジングに結合されている、請求項20〜29のいずれか1項に記載の採血装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つの採血容器が、前記キャップと共に又は前記キャップを前記ハウジングに結合されたままにして、前記ハウジングから取り外し可能である、請求項30に記載の採血装置。
【国際調査報告】