(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
車両の滑らかな動きを地図上に表示する方法は、ルートと、車両の最後のリアルタイム位置と、最後のアップロード時点を取得するステップを含むことがある。この方法は、1台または複数台の近接する車両の走行データを取得するステップと、予測生成時点の車両の予測位置を決定するステップとを含むこともある。この方法は、再議のリアルタイム位置から予測位置までの車両の滑らかな動きを地図上に表示するステップをさらに含むこともある。車両の走行経路を地図上に表示する方法は、車両の走行経路を表示することを求める要求、車両の位置情報、および走行経路に関連する光景関係情報を取得するステップを含むことがある。この方法は、光景関係情報に基づいて位置情報を検証するステップと、車両の走行経路を地図上に表示するステップとをさらに含むこともある。
少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのコンピュータ可読ストレージ媒体と、ネットワークに接続された通信プラットフォームとを有するコンピューティング・デバイスで実施される、車両の滑らかな動きを地図上に表示する方法であって、
ネットワークを介してサービス提供者と通信することによって車両のルートを取得するステップと、
前記ルート上の前記車両の最後のリアルタイム位置、および前記最後のリアルタイム位置に対応する最後のアップロード時点を取得するステップと、
前記ネットワークを介して前記サービス提供者と通信することによって前記車両に関連する1台または複数台の近接する車両の走行データを取得するステップと、
前記最後のリアルタイム位置、前記最後のアップロード時点、および前記車両に関連する1台または複数台の近接する車両の前記走行データに基づいて、予測生成時点の前記ルート上の前記車両の予測位置を決定するステップと、
前記最後のリアルタイム位置から前記予測位置までの前記車両の滑らかな動きを端末デバイスに実装された地図上に表示するステップとを含む、方法。
前記車両に関連する前記1台または複数台の近接する車両の前記走行データが、前記1台または複数台の近接する車両が前記ルートの1つまたは複数の部分を通過する持続時間を含む、請求項1に記載の方法。
前記車両に関連する前記1台または複数台の近接する車両の前記走行データが、前記1台または複数台の近接する車両が前記ルートの1つまたは複数の部分を通過する持続時間を含む、請求項8に記載のシステム。
車両の滑らかな動きを地図上に表示する命令のセットを含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令のセットが、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、
ネットワークを介してサービス提供者と通信することによって車両のルートを取得するステップと、
前記ルート上の前記車両の最後のリアルタイム位置、および前記最後のリアルタイム位置に対応する最後のアップロード時点を取得するステップと、
前記ネットワークを介して前記サービス提供者と通信することによって前記車両に関連する1台または複数台の近接する車両の走行データを取得するステップと、
前記最後のリアルタイム位置、前記最後のアップロード時点、および前記車両に関連する1台または複数台の近接する車両の前記走行データに基づいて、予測生成時点の前記ルート上の前記車両の予測位置を決定するステップと、
前記最後のリアルタイム位置から前記予測位置までの前記車両の滑らかな動きを端末デバイスに実装された地図上に表示するステップとを含む方法を実施するように前記少なくとも1つのプロセッサに指示する、非一時的コンピュータ可読媒体。
少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのコンピュータ可読ストレージ媒体と、ネットワークに接続された通信プラットフォームとを有するコンピューティング・デバイスで実施される、車両の走行経路を地図上に表示する方法であって、
車両の走行経路を表示することを求める要求を端末デバイスから取得するステップと、
前記車両の位置情報を取得するステップと、
前記車両の前記走行経路に関連する光景関係情報を取得するステップと、
前記光景関係情報に基づいて前記位置情報を検証するステップと、
前記検証した位置情報に基づいて、前記端末デバイスに実装された前記地図上に前記車両の前記走行経路を表示するステップとを含む、方法。
前記車両の前記補正した位置情報に基づいて、前記端末デバイスに実装された前記地図上に前記車両の前記走行経路を表示するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
前記検証した位置情報に基づいて前記端末デバイスに実装された地図上に前記車両の前記走行経路を表示するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記システムに、
前記車両の実際の走行経路生成スピードを取得させ、
前記車両の前記実際の走行経路生成スピードに基づいて、前記車両の前記走行経路を動的に表示させるようにさらに指示される、請求項26に記載の方法。
前記検証した位置情報に基づいて前記端末デバイスに実装された地図上に前記車両の前記走行経路を表示するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記システムに、
前記車両の前記走行経路を複数のセグメントに分割させ、
前記複数のセグメントの表示特性を決定させ、
前記複数のセグメントの前記表示特性に基づいて、前記車両の前記走行経路を前記地図上に表示させるようにさらに指示され、
少なくとも2つの近接するセグメントが、異なる表示特性を有する、請求項26に記載のシステム。
車両の走行経路を地図上に表示する命令のセットを含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令のセットが、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、
車両の走行経路を表示することを求める要求を端末デバイスから取得するステップと、
ネットワークを介してサービス提供者と通信することによって前記走行経路に関連する前記車両の位置情報を取得するステップと、
前記車両の前記走行経路に関連する光景関係情報を取得するステップと、
前記光景関係情報に基づいて前記位置情報を検証するステップと、
前記検証した位置情報に基づいて、前記端末デバイスに実装された地図上に前記車両の前記走行経路を表示するステップとを含む方法を実施するように前記少なくとも1つのプロセッサに指示する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下の説明は、当業者なら本開示を実施して使用できるようにするために提示するものであり、特定の応用例およびその要件の文脈で与えたものである。開示する実施形態の様々な修正形態は、当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義する一般的な原理は、本開示の趣旨および範囲を逸脱することなく、他の実施形態および応用例に適用することができる。したがって、本開示は、ここに示す実施形態に限定されず、特許請求の範囲による最も広範な範囲が与えられるものとする。
【0030】
本明細書で使用する用語は、単に特定の例示的な実施形態を説明するためのものに過ぎず、限定するためのものではない。本明細書で使用する単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈からそうでないことが明白でない限り、複数形を含むものとして意図されていることもある。さらに、本明細書で使用される「備える」、「備える」、および/または「備える」、ならびに「含む」、「含む」、および/または「含む」という用語は、記載される特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素が存在することを示すものであり、1つまたは複数のその他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/あるいはそれらのグループが存在すること、または追加されることを排除するものではないことは理解されるであろう。
【0031】
本開示の上記その他の特徴および特性、ならびに関係する構造要素動作方法および機能と、製造部品および製造コストの組合せとは、その全体が本開示の一部を構成する添付の図面を参照して以下の説明を考慮すればさらに明らかになる可能性がある。ただし、これらの図面は、単に例示および説明のためのものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものでないことを、明確に理解されたい。これらの図面は、一定の縮尺で描かれたものでないことも理解されたい。
【0032】
本開示で使用する流れ図は、システムが本開示のいくつかの実施形態に従って実施する動作を例示するものである。流れ図の動作は、順番通りに実施されないこともあることを、明確に理解されたい。つまり、これらの動作は、逆の順序で、または同時に実施されることもある。さらに、1つまたは複数の他の動作が、流れ図に追加されることもある。1つまたは複数の動作が、流れ図から省略されることもある。
【0033】
さらに、本開示に開示するシステムおよび方法は、主として輸送サービスを求めるサービス要求の割当てに関して説明するが、これは単なる1つの例示的な実施形態に過ぎないことも理解されたい。本開示のシステムまたは方法は、その他の任意の種類のオンライン・ツー・オフライン・サービスに適用することができる。例えば、本開示のシステムまたは方法は、陸上、海上、または上空など、あるいはそれらの任意の組合せを含む、様々な環境の輸送システムに適用することができる。輸送システムの車両は、タクシー、自家用車、ヒッチ、バス、列車、新幹線、高速鉄道、地下鉄、船舶、航空機、宇宙船、熱気球、または自動運転車両など、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。また、輸送システムは、例えば急行を送り出し、かつ/または受け入れるシステムなど、管理および/または分配を行う任意の輸送システムを含み得る。本開示のシステムまたは方法の適用例は、ウェブ・ページ、ブラウザのプラグイン、クライアント端末、カスタム・システム、内部解析システム、または人工知能ロボットなど、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0034】
本開示における「乗客」、「要求者(requester)」、「要求者(requestor)」、「サービス要求者(service requester)」、「サービス要求者(service requestor)」、および「顧客」という用語は、サービスを要求または注文する可能性がある個人、エンティティ、またはツールを指すものとして、入れ替え可能に使用されている。また、本開示における「ドライバ」、「提供者」、「サービス提供者」、および「供給者」という用語は、サービスを提供する、またはサービスの提供を容易にする可能性がある個人、エンティティ、またはツールを指すものとして、入れ替え可能に使用されている。本開示における「ユーザ」という用語は、サービスを要求する、サービスを注文する、サービスを提供する、またはサービスの提供を容易にする可能性がある個人、エンティティ、またはツールを指している可能性がある。本開示では、「要求者」という用語と「要求者端末」という用語が、入れ替え可能に使用されることもあり、「提供者」という用語と「提供者端末」という用語が、入れ替え可能に使用されることもある。
【0035】
本開示における「要求」、「サービス」、「サービス要求」、および「注文」という用語は、乗客、要求者、サービス要求者、顧客、ドライバ、提供者、サービス提供者、または供給者など、あるいはそれらの任意の組合せによって開始される可能性がある要求を指すものとして、入れ替え可能に使用されている。サービス要求は、乗客、要求者、サービス要求者、顧客、ドライバ、提供者、サービス提供者、または供給者のうちのいずれかが受け取る可能性がある。サービス要求は、有料であることも、無料であることもある。
【0036】
タクシー配車組合せサービスなどのオンライン・タクシー配車などのオンライン・ツー・オフライン・サービスは、ポスト・インターネット時代だからこそ根付く新たなサービス形態であることに留意されたい。オンライン・ツー・オフライン・サービスは、ポスト・インターネット時代でしか得られない技術的解決策をユーザおよびサービス提供者に提供する。インターネット以前の時代には、乗客が路上でタクシーに合図を送るときには、タクシーの要求と受入れは、その乗客と、その乗客を目にした1人のタクシー運転手との間でのみ行われる。乗客が電話をかけてタクシーを呼ぶ場合には、サービスの要求と受入れは、その乗客と1つのサービス提供者(例えば1つのタクシー会社または代理店)との間でのみ行われ得る。しかし、オンライン・タクシーでは、サービスのユーザは、ユーザから遠く離れた膨大な数の個々のサービス提供者(例えばタクシー)にリアルタイムで自動的にサービス要求を配信することができる。オンライン・タクシーでは、また、複数のサービス提供者が同時にリアルタイムでサービス要求に応答することもできる。したがって、インターネットによって、オンライン・オンデマンド輸送システムは、従来のインターネット以前の輸送サービス・システムでは出会うことがない可能性があるユーザおよびサービス提供者に、はるかに効率的な取引プラットフォームを提供することができる。
【0037】
1つの態様では、本開示は、端末デバイスに実装された地図上に車両の滑らかな動きを表示するシステムおよび方法を対象とする。このシステムは、所定のルート(例えばバス路線またはナビゲーション・ルート)上の車両の最後のリアルタイム位置と、その車両に関連する1台または複数台の近接する車両の走行データとを取得し、最後のリアルタイム位置、および車両に関連する1台または複数台の近接する車両の走行データに基づいて、一定間隔でルート上の車両の位置を予測することができる。車両の予測位置を、端末デバイスに伝送して、車両の滑らかな動きを表示することができる。
【0038】
別の態様では、本開示は、端末デバイスに実装された地図上に車両の走行経路を表示するシステムおよび方法を対象とする。このシステムは、位置情報と、その位置情報に関連する光景関係情報(例えば映像情報、画像情報、音声情報など)とを取得することができる。このシステムは、光景関係情報を使用して位置情報を検証することができる。例えば、プロセッサは、光景関係情報に基づいて車両の走行経路上の1つまたは複数の目標物体を識別し、走行経路に関連する車両の位置情報を補正する必要があるかどうかを決定することができる。このシステムは、検証した位置情報を端末デバイス医に伝送して、車両の走行経路を表示することができる。
【0039】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による例示的な輸送情報システムを示す概略図である。例えば、輸送情報システム100は、公共輸送サービス、またはオンライン配車サービスなどの輸送サービスを実施するために使用することができる。公共輸送サービスは、バス・サービス、シャトル・サービス、列車サービス、航空機サービス、または船舶サービスなどを含み得る。オンライン配車サービスは、タクシー配車サービス、運転手サービス、急行サービス、カープール・サービス、またはドライバ・ハイヤ・サービス、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、輸送情報システム100は、サーバ110と、管理情報システム(MIS)120と、1つまたは複数の情報収集デバイス130(例えば130−1、130−2)と、ネットワーク140とを含むことがある。
【0040】
いくつかの実施形態では、サーバ110は、単一のサーバまたはサーバ・グループであることがある。サーバ・グループは、集中型であることも、分散型であることもある(例えばサーバ110が分散型システムであることもある)。いくつかの実施形態では、サーバ110は、ローカルであることも、リモートであることもある。例えば、サーバ110は、ネットワーク140を介して、MIS120または情報収集デバイス130の情報および/またはデータにアクセスすることができる。別の例として、サーバ110は、MIS120に直接接続されて、情報および/またはデータにアクセスすることもある。いくつかの実施形態では、クラウド・プラットフォームに実装されることもある。単なる例示であるが、クラウド・プラットフォームは、プライベート・クラウド、パブリック・クラウド、ハイブリッド・クラウド、コミュニティ・クラウド、分散クラウド、インタークラウド、またはマルチクラウドなど、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、サーバ110は、
図2に示す1つまたは複数の構成要素を有するコンピューティング・デバイス200に実装されることもある。
【0041】
いくつかの実施形態では、サーバ110は、処理エンジンを含むことがある。処理エンジンは、サービス要求に関係する情報および/またはデータを処理して、本開示に記載する1つまたは複数の機能を実行することができる。例えば、処理エンジンは、車両のリアルタイム位置を取得し、車両の位置を予測することができる。処理エンジンは、このリアルタイム位置および予測位置に基づいて、車両の走行経路を生成することもできる。いくつかの実施形態では、処理エンジンは、1つまたは複数の処理エンジン(例えばシングルコア処理エンジン(1つまたは複数)あるいはマルチコア・プロセッサ(1つまたは複数))を含むことがある。処理エンジンは、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セット・プロセッサ(ASIP)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、物理処理ユニット(PPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、マイクロコントローラ・ユニット、縮小命令セット・コンピュータ(RISC)、またはマイクロプロセッサなど、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0042】
MIS120は、一種のネットワーク管理システムとすることができる。いくつかの実施形態では、MIS120は、管理者が使用することができる。管理者は、ネットワーク管理を行うことができる人間であることもある。いくつかの実施形態では、管理者は、ネットワーク管理を行うようにプログラムされた知能ロボットまたはコンピュータ実施プログラムであることもある。いくつかの実施形態では、MIS120は、管理者端末デバイスとして実装されることもある。例えば、管理者端末デバイスは、モバイル・デバイス、タブレット・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、または車両の内蔵デバイスなど、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、MIS120は、アプリケーションのプログラムを実行して、そのアプリケーションの関連する機能を実施することができる。例えば、MIS120が車両の走行経路を表示するプログラムを実行するときには、MIS120は、表示機能を実施する管理者端末デバイスとして構成することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、MIS120は、輸送情報システム100の1つまたは複数の構成要素(例えばサーバ110、および/または情報収集デバイス130)から情報を取得することができる。例えば、MIS120は、サーバ110から車両の走行経路を取得し、その走行経路を地図上に表示することができる。別の例として、MIS120は、情報収集デバイス130から画像情報、映像情報、音声情報などを取得することもできる。いくつかの実施形態では、MIS120は、車両の滑らかな動きを地図上に表示することもできる。いくつかの実施形態では、MIS120は、ネットワーク140を介してサービス提供者(
図1には図示せず)と通信することによって車両の走行データを取得することもできる。本明細書で使用する「サービス提供者」は、ドライバ、ドライバによって使用される端末デバイス、またはドライバに関連付けられた車両の内蔵デバイスなどを指す。いくつかの実施形態では、MIS120は、1台または複数台の車両を監視および管理するように構成されることがある。例えば、車両の走行データは、車両のスピード、車両が走行している方向などを含み得る。MIS120は、車両の走行データに基づいて、急制動、急旋回、速度超過挙動など、車両の走行経路上で起こった異常事象を取得することができる。MIS120は、さらに、例えば文字で、または記号を用いて、走行経路上に異常事象を表示することもできる。いくつかの実施形態では、MIS120は、異常事象について管理者に通知することもできる。いくつかの実施形態では、管理者は、MIS120を介して命令を入力し、かつ/または車両のドライバに車両に関係する情報を通知することができる。
【0044】
1つまたは複数の情報収集デバイス130(例えば130−1、130−2)は、車両に関連する情報を収集することができる。いくつかの実施形態では、情報収集デバイス130は、アプリケーションのプログラムを実行して、そのアプリケーションの関連する機能を実施することができる。例えば、車両の走行経路に関係するプログラムを実行するときには、情報収集デバイス130は、車両のリアルタイム位置、および車両の走行経路に関連する光景関係情報を収集するように構成することができる。例えば、光景関係情報は、車両の走行プロセス中に記録された画像、映像、および/または音声セグメントから認識された情報または物体を含み得る。いくつかの実施形態では、情報収集デバイス130は、車両の内蔵デバイスであることもある。いくつかの実施形態では、情報収集デバイス130は、車両のドライバに関連付けられた端末デバイスであることもある。例えば、車両のドライバに関連付けられた端末デバイスは、モバイル・デバイス、タブレット・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、または車両の内蔵デバイスなど、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。
図1に示す情報収集デバイス130−1および130−2は単なる例示のためのものであることに留意されたい。
【0045】
ネットワーク140は、情報および/またはデータの交換を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、輸送情報システム100の1つまたは複数の構成要素(例えばサーバ110、MIS120、および/または情報収集デバイス130)は、ネットワーク140をかいして輸送情報システム100の他の構成要素(1つまたは複数)に情報および/またはデータを伝送することができる。例えば、サーバ110は、ネットワーク140を介して情報収集デバイス130から画像データ、映像データ、および/または音声データを取得することができる。いくつかの実施形態では、ネットワーク140は、任意の種類の有線またはワイヤレスのネットワーク、あるいはその組合せとすることができる。単なる例示であるが、ネットワーク140は、ケーブル・ネットワーク、ワイヤライン・ネットワーク、光ファイバー・ネットワーク、電気通信ネットワーク、イントラネット、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、公衆交換電話網(PSTN)、Bluetoothネットワーク、ZigBeeネットワーク、またはニア・フィールド(NFC)通信ネットワークなど、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク140は、1つまたは複数のネットワーク・アクセス・ポイントを含むことがある。例えば、ネットワーク140は、基地局、ならびに/あるいは輸送情報システム100の1つまたは複数の構成要素をデータおよび/または情報を交換するためにネットワーク140に接続できるようにする相互接続点などの、有線またはワイヤレスのネットワーク・アクセス・ポイントを含むことがある。
【0046】
いくつかの実施形態では、輸送情報システム100は、ストレージ・デバイスをさらに含むことがある。ストレージ・デバイスは、情報および/または命令を格納することができる。いくつかの実施形態では、ストレージ・デバイスは、輸送情報システム100の1つまたは複数の構成要素(例えばサーバ110、MIS120、および/または情報収集デバイス130)から取得されるデータを格納することがある。いくつかの実施形態では、ストレージ・デバイスは、サーバ110が本開示に記載する例示的な方法を実行するために実行または使用することができるデータおよび/または命令を格納することができる。例えば、ストレージ・デバイスは、車両の走行経路を表示するためのデータおよび/または命令を格納することもできる。いくつかの実施形態では、ストレージ・デバイスは、車両に関係する位置情報を格納することができる。いくつかの実施形態では、ストレージ・デバイスは、大容量ストレージ、リムーバブル・ストレージ、揮発性読取りおよび書込みメモリ、または読取り専用メモリ(ROM)など、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。例示的な大容量ストレージは、磁気ディスク、光ディスク、ソリッドステート・ドライブなどを含み得る。例示的なリムーバブル・ストレージは、フラッシュ・ドライブ、フロッピー・ディスク、光ディスク、メモリ・カード、ジップ・ディスク、磁気テープなどを含み得る。例示的な揮発性読取りおよび書込みメモリは、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含み得る。例示的なRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブル・データ・レート同期ダイナミックRAM(DDR SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、サイリスタRAM(T−RAM)、およびゼロ・キャパシタRAM(Z−RAM)などを含み得る。例示的なROMは、マスクROM(MROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(PEROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、コンパクト・ディスクROM(CD−ROM)、およびデジタル多用途ディスクROMなどを含み得る。いくつかの実施形態では、ストレージ・デバイスは、クラウド・プラットフォームに実装されることがある。単なる例示であるが、クラウド・プラットフォームは、プライベート・クラウド、パブリック・クラウド、ハイブリッド・クラウド、コミュニティ・クラウド、分散クラウド、インタークラウド、またはマルチクラウドなど、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、ストレージ・デバイスは、ネットワーク140に接続されて、輸送情報システム100の1つまたは複数の構成要素と通信することもある。いくつかの実施形態では、ストレージ・デバイスは、輸送情報システム100の1つまたは複数の構成要素に直接接続される、またはそれらと直接通信することもある。いくつかの実施形態では、ストレージ・デバイスは、サーバ110および/またはMIS120の一部であることもある。
【0048】
輸送情報システム100の要素が動作するときには、その要素は電気信号および/または電磁気信号を介して動作することができることを、当業者なら理解するであろう。例えば、サーバ110がネットワーク140を介して情報収集デバイス130から車両のリアルタイム位置を取得するなどのタスクを処理するときには、サーバ110は、そのプロセッサ内の論理回路を動作させて、このタスクを処理することができる。サーバ110は、有線ネットワークを介して輸送情報システム100と通信することもあり、少なくとも1つの情報交換ポートが、電気信号を要求者端末130の入力ポート(例えば情報交換ポート)にさらに伝送することができるケーブルに物理的に接続されていることもある。サーバ110がワイヤレス・ネットワークを介して輸送情報システム100と通信する場合には、少なくとも1つの情報交換ポートが、電気信号を電磁気信号に変換することができる1つまたは複数のアンテナであることもある。MIS120および/またはサーバ110などの電子デバイス内で、そのプロセッサが命令を処理し、命令を送出し、かつ/またはアクションを実行するときには、その命令および/またはアクションは、電気信号を介して行われる。例えば、プロセッサがストレージ媒体(例えばストレージ・デバイス)からデータを取り出す、または保存するときには、プロセッサは、ストレージ媒体の読取り/書込みデバイスに電気信号を送出し、この読取り/書込みデバイスが、構造化データをストレージ媒体から読み出したり、ストレージ媒体に書き込んだりすることができる。構造化データは、電子デバイスのバスを介して電気信号の形態でプロセッサに伝送することができる。ここで、電気信号は、1つの電気信号、一連の電気信号、および/または複数の離散電気信号である可能性がある。
【0049】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による電子デバイスの例示的なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を示す概略図である。いくつかの実施形態では、サーバ110、MIS120、および/または情報収集デバイス130は、
図2に示す電子デバイス200に実装することができる。この特定のシステムは、機能ブロック図を使用して、1つまたは複数のユーザ・インタフェースを含むハードウェア・プラットフォームを説明することがある。いくつかの実施形態では、電子デバイス200は、一般的な機能または特定の機能を有するコンピューティング・デバイスであることがある。どちらの種類のコンピューティング・デバイスも、本開示のいくつかの実施形態による任意の特定のシステムを実装するように構成することができる。電子デバイス200は、本開示に開示する1つまたは複数の機能を実行する任意の構成要素を実装するように構成することができる。例えば、電子デバイス200は、本明細書に記載する輸送情報システム100の任意の構成要素を実装することができる。
図1から
図2には、単純に便宜上、このような輸送情報システム100を1つしか示していない。当業者なら、処理負荷を分散させるために、本明細書に記載する車両の走行経路を表示する方法に関係する機能を、いくつかの同様のプラットフォーム上で分散的に実施することもできることを理解するであろう。
【0050】
図2に示すように、
図1に示す電子デバイス200は、プロセッサ210、内部バス220、ネットワーク・ポート230、メモリ240、および不揮発性ストレージ250を含むことがある。いくつかの実施形態では、他の機能に必要な他の適当なハードウェアが電子デバイス200に含まれることもある。プロセッサ210は、不揮発性ストレージ250からコンピュータ・プログラムを読取り、このプログラムをメモリ240内で実行して、車両の走行経路を表示する表示デバイスの機能を実施することができる。もちろん、本願は、論理デバイス、またはハードウェアとソフトウェアの組合せなど、ソフトウェアの実施態様以外の実施態様を排除するものではない。換言すれば、以下のプロセスの実行主体は、論理ユニットに限定されるわけではなく、本開示のいくつかの実施形態によれば、ハードウェアまたは論理デバイスであってもよい。
【0051】
プロセッサ220は、プログラム命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ(例えば論理回路)の形態で存在することがある。例えば、プロセッサ210は、インタフェース回路および処理回路をその中に含むことがある。インタフェース回路は、内部バス220から電子信号を受信するように構成することができ、電子信号は、処理回路が処理する構造化データおよび/または命令を符号化したものである。処理回路は、論理計算を行い、次いで電子信号として符号化される結論、結果、および/または命令を決定することができる。次いで、インタフェース回路は、これらの電子信号を内部バス220を介して処理回路から送出することができる。
【0052】
不揮発性ストレージ250は、電子デバイス220によって処理および/または伝送される様々なデータ・ファイルのための、読取り専用メモリ(ROM)および/またはランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含むことがある。電子デバイス200は、プロセッサ210によって実行される、ROM、RAM、および/またはその他の種類の非一時的ストレージ媒体に格納されたプログラム命令を含むこともある。本開示の方法および/またはプロセスは、プログラム命令として実施されることもある。いくつかの実施形態では、電子デバイス200は、電子デバイス200とその他の構成要素/ユーザとの間の入出力をサポートするI/O構成要素を含むこともある。電子デバイス200は、ネットワーク通信を介してプログラムおよびデータを受信することもできる。
【0053】
図2にはプロセッサを1つしか示していないが、これは単なる例示である。複数のプロセッサ210も企図されるので、本開示に記載する1つのプロセッサによって実行される動作および/または方法ステップは、複数のプロセッサによって協働して、または別個に実行されることもある。例えば、本開示において電子デバイス200のプロセッサ210がステップAおよびステップBの両方を実行する場合には、ステップAとステップBとが、電子デバイス200内で2つの異なるプロセッサ220によって協働で、または別個に実行されることもあることを理解されたい(例えば第1のプロセッサがステップAを実行し、第2のプロセッサがステップBを実行する、または第1および第2のプロセッサが協働してステップAおよびBを実行する)。
【0054】
図3は、本開示のいくつかの実施形態によるモバイル・デバイスの例示的なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を示す概略図である。いくつかの実施形態では、MIS120、情報収集デバイス130、および/またはユーザに関連付けられた端末デバイスは、
図3に示すモバイル・デバイス300に実装されることがある。例えば、ユーザは、サービス要求者(例えば乗客)、またはサービス提供者(例えばドライバ)を含み得る。
図3に示すように、モバイル・デバイス300は、通信プラットフォーム310と、ディスプレイ320と、グラフィック処理ユニット(GPU)330と、中央処理ユニット(CPU)340と、I/O350と、メモリ360と、モバイル・オペレーティング・システム(OS)370と、ストレージ390とを含むことがある。いくつかの実施形態では、これらに限定されるわけではないがシステム・バスまたはコントローラ(図示せず)など、その他の任意の適当な構成要素が、モバイル・デバイス300に含まれることもある。
【0055】
いくつかの実施形態では、モバイル・オペレーティング・システム370(例えばiOS(登録商標)、Android(登録商標)、Windows Phone(登録商標)など)、および1つまたは複数のアプリケーション380をストレージ390からメモリ360にロードして、CPU340によって実行することもできる。アプリケーション380は、輸送情報システム100から得られる車両に関する情報またはその他の情報を受信およびレンダリングするためのブラウザ、またはその他の任意の適当なモバイル・アプリケーション・ソフトウェアを含むこともある。情報ストリームとのユーザ対話は、I/O350を介して実現し、ネットワーク140を介して輸送情報システム100の処理エンジン112および/またはその他の構成要素に提供することができる。
【0056】
図4Aは、本開示のいくつかの実施形態による例示的なデータ処理デバイスを示すブロック図である。
図4Aに示すデータ処理デバイス400は、収集モジュール410と、データ処理モジュール420と、表示処理モジュール430とを含むことがある。いくつかの実施形態では、
図4Aに示すデータ処理モジュール400は、独立したデバイスであることもあるし、あるいはサーバ110、MIS120、モバイル・デバイス300などに一体化されることもある。例えば、データ処理デバイス400は、プロセッサ210の一部であることもある。
【0057】
収集モジュール410は、輸送情報システム100の1つまたは複数の構成要素から情報を取得することができる。いくつかの実施形態では、収集モジュール410は、ネットワーク(例えばネットワーク140)を介してサービス提供者と通信することによって、車両のルートを取得することができる。いくつかの実施形態では、収集モジュール410は、車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置と、その最後のリアルタイム位置に対応する最後のアップロード時点とを取得することができる。いくつかの実施形態では、収集モジュール410は、ネットワークを介してサービス提供者と通信することによって、車両に関連する1台または複数台の近接する車両の走行データを取得することができる。例えば、この1台または複数台の近接する車両の走行データは、現在車両から所定の距離内にいる1台または複数台の近接する車両の速度、移動方向、および/または転回角度を含み得る。別の例として、この1台または複数台の車両の走行データは、この1台または複数台の車両がルートの1つまたは複数の部分を通過する持続時間を含むこともある。
【0058】
データ処理モジュール420は、車両に関係するデータを処理することができる。いくつかの実施形態では、データ処理モジュール420は、最後のリアルタイム位置、最後のアップロード時点、および車両に関連する1台または複数台の近接する車両の走行データに基づいて、予測生成時点におけるルート上の車両の予測位置を決定することができる。いくつかの実施形態では、データ処理モジュール420は、各所定の期間について予測位置を決定することができる。この所定の期間は、例えば3秒、5秒、10秒などとすることができる。
【0059】
表示処理モジュール430は、車両の滑らかな動きに関係するデータを処理することができる。いくつかの実施形態では、表示処理モジュール430は、探索ユニットと、動的表示ユニットとを含むことがある。探索ユニットは、リアルタイム位置および予測位置を車両のルートと突き合わせることができる。例えば、探索ユニットは、ルート上の全てのトラック点から、車両のリアルタイム位置および予測位置に最も近いトラック点を決定することができる。動的表示ユニットは、決定した全てのトラック点を、時系列に地図上に表示することができる。
【0060】
図4Aのモジュール/ユニットは、有線接続またはワイヤレス接続によって互いに接続する、または互いに通信することができる。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、またはハイブリッド・ケーブルなど、あるいはそれらの組合せを含み得る。ワイヤレス接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、またはニア・フィールド通信(NFC)など、あるいはそれらの組合せを含み得る。これらのモジュールのうちの2つ以上を組み合わせて1つのモジュールにすることもできるし、これらのモジュールのうちのいずれかを2つ以上のユニットに分割することもできる。
【0061】
図4Bは、本開示のいくつかの実施形態による例示的なデータ処理デバイスを示すブロック図である。
図4Bに示すデータ処理デバイス400は、収集モジュール410と、データ処理モジュール420と、表示処理モジュール430とを含むことがある。いくつかの実施形態では、
図4Bに示すデータ処理デバイス400は、独立したデバイスであることもあるし、あるいはサーバ110、MIS120、モバイル・デバイス300などに一体化されることもある。例えば、データ処理デバイス400は、プロセッサ210の一部であることもある。
図4Aの説明に関連して、データ処理モジュール420は、第1の解析ユニット440と、第1の決定ユニット450と、第1の処理ユニット460とをさらに含むことがある。
【0062】
第1の解析ユニット440は、車両の速度を決定することができる。いくつかの実施形態では、第1の解析ユニット440は、現在車両から所定の距離内にある1台または複数台の近接する車両の速度に基づいて、車両の速度を決定することができる。いくつかの実施形態では、第1の解析ユニット440は、1台または複数台の近接する車両がルートの1つまたは複数の部分を通過する持続時間に基づいて、車両がルートの1つまたは複数の部分を通過する持続時間を決定することができる。いくつかの実施形態では、第1の解析ユニット440は、1台または複数台の近接する車両がルートの1つまたは複数の部分を通過する持続時間に基づいて、車両の速度を決定することができる。単なる例示であるが、近接する車両は、1日前、1週間前、1カ月前などにこのルートの1つまたは複数の部分を通過している可能性もある。
【0063】
第1の決定ユニット450は、車両の予測距離を決定することができる。いくつかの実施形態では、第1の決定ユニット450は、車両の速度、または車両のルートの1つまたは複数の部分を車両が通過する持続時間に基づいて、最後のアップロード時点と予測生成時点の間の時間間隔内の車両の予測距離を決定することができる。最後のアップロード時点は、車両が最後のリアルタイム位置をアップロードする時点とすることができる。予測生成時点は、所定の期間の終了時とすることができる。いくつかの実施形態では、現在の所定の期間の終了時が、次の所定の期間の開始時であることもある。
【0064】
第1の処理ユニット460は、予測生成時点における車両の予測位置を決定することができる。いくつかの実施形態では、第1の処理ユニット460は、所定の期間、最後のリアルタイム位置、最後のアップロード時点、1台または複数台の近接する車両の走行データ、および車両のルートに基づいて、予測生成時点における車両の予測位置を決定することができる。
【0065】
図4Bのモジュール/ユニットは、有線接続またはワイヤレス接続によって互いに接続する、または互いに通信することができる。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、またはハイブリッド・ケーブルなど、あるいはそれらの組合せを含み得る。ワイヤレス接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、Bluetooth、ZigBee、またはニア・フィールド通信(NFC)など、あるいはそれらの組合せを含み得る。これらのモジュールのうちの2つ以上を組み合わせて1つのモジュールにすることもできるし、これらのモジュールのうちのいずれかを2つ以上のユニットに分割することもできる。
【0066】
図4Cは、本開示のいくつかの実施形態による例示的なデータ処理デバイスを示すブロック図である。
図4Cに示すデータ処理デバイス400は、収集モジュール410と、データ処理モジュール420と、表示処理モジュール430とを含むことがある。いくつかの実施形態では、
図4Cに示すデータ処理デバイス400は、独立したデバイスであることもあるし、あるいはサーバ110、MIS120、モバイル・デバイス300などに一体化されることもある。例えば、データ処理デバイス400は、プロセッサ210の一部であることもある。
図4Aの説明に関連して、データ処理モジュール420は、第1の解析ユニット440と、第1の決定ユニット450と、第1の処理ユニット460とをさらに含むことがある。
【0067】
第2の解析ユニット470は、車両の速度を決定することができる。第2の解析ユニット470に関する詳細は、他の箇所に見ることができる(例えば、
図4Bの第1の解析ユニット440の説明に関連して見ることができる)。
【0068】
第2の決定ユニット480は、車両の予測距離を決定することができる。いくつかの実施形態では、第2の決定ユニット480は、車両の速度、および所定の期間の時間長に基づいて、所定の期間内の車両の予測距離を決定することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、一定速度の車両の動きに基づいて、車両の予測距離を決定することができる。したがって、予測距離は、車両の速度と所定の期間の時間長との積に等しいことがある。
【0069】
第2の処理ユニット490は、車両の予測位置を決定することができる。いくつかの実施形態では、第2の処理ユニット490は、最後の所定の期間における最後の予測位置、各所定の期間内の車両の予測距離、および車両のルートに基づいて、各所定の期間の終了時における車両の予測位置を決定することができる。
【0070】
図4Cのモジュール/ユニットは、有線接続またはワイヤレス接続によって互いに接続する、または互いに通信することができる。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、またはハイブリッド・ケーブルなど、あるいはそれらの組合せを含み得る。ワイヤレス接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、Bluetooth、ZigBee、またはニア・フィールド通信(NFC)など、あるいはそれらの組合せを含み得る。これらのモジュールのうちの2つ以上を組み合わせて1つのモジュールにすることもできるし、これらのモジュールのうちのいずれかを2つ以上のユニットに分割することもできる。
【0071】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による例示的なデータ処理デバイスを示すブロック図である。
図5に示すデータ処理デバイス500は、収集モジュール410と、データ処理モジュール420と、表示処理モジュール430と、検出モジュール510とを含むことがある。いくつかの実施形態では、
図5に示すデータ処理デバイス500は、独立したデバイスであることもあるし、あるいはサーバ110、MIS120、モバイル・デバイス300などに一体化されることもある。例えば、データ処理デバイス500は、プロセッサ210の一部であることもある。収集モジュール410、データ処理モジュール420、および表示処理モジュール430に関する詳細は、他の箇所に見ることができる(例えば
図4Aから
図4Cに関連して見ることができる)。
【0072】
検出モジュール510は、車両が静止しているかどうかを決定することができる。いくつかの実施形態では、車両は、停留所の付近で、または渋滞/赤信号によって停止することがある。例えば、検出モジュール510は、最後のリアルタイム位置とルート付近の停留所との間の距離がしきい値未満である場合には、車両が停留所の付近で停止すると決定することができる。別の例として、現在車両から所定の距離内にいる1台または複数台の近傍の車両の速度がゼロである場合には、検出モジュール510は、車両が現在渋滞/赤信号によって静止していると決定することができる。
【0073】
車両が静止状態である場合には、データ処理モジュール420は、車両の予測位置を決定する必要がないことがある。車両が停留所の付近にいる場合には、表示処理モジュール430は、最後のリアルタイム位置をルートに追加し、端末デバイス上に実装された地図上で、第1の持続時間にわたって、最後のリアルタイム位置と停留所との間の推定位置またはルート上の最後のリアルタイム位置に静止状態の車両を表示することができる。車両が渋滞/赤信号によって停止する場合には、表示処理モジュール430は、最後のリアルタイム位置をルートに追加し、端末デバイス上に実装された地図上で、第1の持続時間にわたって、最後の予測位置または最後のリアルタイム位置に静止状態の車両を表示することができる。
【0074】
図5のモジュール/ユニットは、有線接続またはワイヤレス接続によって互いに接続する、または互いに通信することができる。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、またはハイブリッド・ケーブルなど、あるいはそれらの組合せを含み得る。ワイヤレス接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、Bluetooth、ZigBee、またはニア・フィールド通信(NFC)など、あるいはそれらの組合せを含み得る。これらのモジュールのうちの2つ以上を組み合わせて1つのモジュールにすることもできるし、これらのモジュールのうちのいずれかを2つ以上のユニットに分割することもできる。
【0075】
図6Aは、本開示のいくつかの実施形態による例示的なデータ処理デバイスを示すブロック図である。
図6Aに示すデータ処理デバイス600は、削除モジュール620と、収集モジュール410と、データ処理モジュール420と、表示処理モジュール430とを含むことがある。いくつかの実施形態では、
図6Aに示すデータ処理デバイス600は、独立したデバイスであることもあるし、あるいはサーバ110、MIS120、モバイル・デバイス300などに一体化されることもある。例えば、データ処理デバイス600は、プロセッサ210の一部であることもある。収集モジュール410、データ処理モジュール420、および表示処理モジュール430に関する詳細は、他の箇所に見ることができる(例えば
図4Aから
図4Cに関連して見ることができる)。
【0076】
削除モジュール620は、車両の不正確なリアルタイム位置または不正確な予測位置を破棄することができる。いくつかの実施形態では、車両の現在のリアルタイム位置が車両の走行方向に沿ってルート上の最後のリアルタイム位置より後方にある場合に、削除モジュール620は、現在のリアルタイム位置を破棄することができる。いくつかの実施形態では、現在の予測位置が車両の走行方向に沿ってルート上の最後の予測位置より後方にある場合に、削除モジュール620は、現在の予測位置を破棄することができる。いくつかの実施形態では、所与のルート上の車両は、その所与のルート上を1方向に進行することがあり、したがって、削除モジュール620は、このルートに基づいて不正確なリアルタイム位置または不正確な予測位置を補正することができる。
【0077】
図6Bは、本開示のいくつかの実施形態による例示的なデータ処理デバイスを示すブロック図である。
図6Bに示すデータ処理デバイス650は、固定モジュール630と、受信モジュール640と、収集モジュール410と、データ処理モジュール420と、表示処理モジュール430とを含むことがある。いくつかの実施形態では、
図6Bに示すデータ処理デバイス650は、独立したデバイスであることもあるし、あるいはサーバ110、MIS120、モバイル・デバイス300などに一体化されることもある。例えば、データ処理デバイス650は、プロセッサ210の一部であることもある。収集モジュール410、データ処理モジュール420、および表示処理モジュール430に関する詳細は、他の箇所に見ることができる(例えば
図4Aから
図4Cに関連して見ることができる)。
【0078】
受信モジュール640は、車両に関係するデータを受信することができる。例えば、受信モジュール640は、車両の現在のリアルタイム位置を受信することがある。
【0079】
固定モジュール630は、車両の現在の表示位置を固定することができる。いくつかの実施形態では、現在の表示位置が現在のリアルタイム位置より前方にある場合には、固定モジュール630は、車両の現在の表示位置を固定することができる。現在の表示位置は、端末デバイス上に実装された地図上に現在表示されている車両の位置を指すことがある。いくつかの実施形態では、現在の表示位置は、予測位置であることもある。
【0080】
現在の表示位置が固定された場合には、表示処理モジュール430は、車両の現在のリアルタイム位置が予測位置に到達するまで、車両を静止状態で表示することができる。
【0081】
図6のモジュール/ユニットは、有線接続またはワイヤレス接続によって互いに接続する、または互いに通信することができる。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、またはハイブリッド・ケーブルなど、あるいはそれらの組合せを含み得る。ワイヤレス接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、Bluetooth、ZigBee、またはニア・フィールド通信(NFC)など、あるいはそれらの組合せを含み得る。これらのモジュールのうちの2つ以上を組み合わせて1つのモジュールにすることもできるし、これらのモジュールのうちのいずれかを2つ以上のユニットに分割することもできる。
【0082】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による車両の走行経路を表示する例示的な表示デバイスを示すブロック図である。いくつかの実施形態では、車両の走行経路を表示する表示デバイス700は、検出ユニット710と、第1の収集ユニット720と、表示ユニット730と、第2の収集ユニット740と、第3の収集ユニット750と、第4の収集ユニット760と、識別ユニット770と、補正ユニット780とを含むことがある。いくつかの実施形態では、
図7に示す走行経路を表示する表示デバイス700は、独立したデバイスであることもあるし、あるいはサーバ110、MIS120、モバイル・デバイス300などに一体化されることもある。例えば、走行経路を表示する表示デバイス700は、プロセッサ210の一部であることもある。
【0083】
検出ユニット710は、照会動作を取得することができる。いくつかの実施形態では、照会動作は、過去の期間内の、またはリアルタイムの、車両の走行経路を表示することを求める要求であることがある。
【0084】
第1の収集ユニット720は、過去の期間内の、またはリアルタイムの、車両の位置情報を収集することができる。
【0085】
表示ユニット730は、車両の走行経路を地図上に表示することができる。いくつかの実施形態では、表示ユニット730は、取得した位置情報に基づいて車両の走行経路を地図上に表示することができる。例えば、表示ユニット730は、車両の実際の走行経路生成スピードで、または実際の走行経路生成スピードを基準とする表示比率で、走行経路の生成プロセスを表示することができる。いくつかの実施形態では、表示ユニット730は、交通状況、時間情報、ドライバ情報、または走行データなど、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて、走行経路を複数のセグメントに分割することがある。これらのセグメントは、色の輝度、色の色相、および/または走行経路の太さなどの表示特性を変えて表示することができる。いくつかの実施形態では、表示ユニット730は、車両の走行経路が地図上に表示されるときに画像を表示する、または映像/音声を再生することもできる。
【0086】
第2の収集ユニット740は、車両の異常事象を取得することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、情報収集デバイス130が収集するスピード情報に基づいて、車両の運転プロセスで異常事象が起こったかどうかを決定することができる。例えば、異常事象は、急制動、急加速、急速転回、または速度超過挙動など、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、第2の収集ユニット740は、異常事象が起こった走行経路上の位置に特定のラベルを付加して、異常事象にマーキングすることができる。
【0087】
第3の収集ユニット750は、車両の走行経路に関連する光景関係情報を取得することができる。いくつかの実施形態では、光景関係情報は、車両の走行経路に沿った光景に関係する画像情報、映像情報、および/または音声情報を含み得る。
【0088】
第4の収集ユニット760は、過去の期間内の、またはリアルタイムの、光景関係情報を取得することができる。例えば、第4の収集ユニット760は、ある過去の期間内の画像情報、映像情報、および/または音声情報、あるいはある時点から開始する映像情報/音声情報を取得することができる。
【0089】
識別ユニット770は、目標物体を識別することができる。いくつかの実施形態では、識別ユニット770は、車両の走行経路に沿った光景に関係する光景関係情報に基づいて、目標物体を識別することができる。目標物体は、建築物、広場などを含み得る。
【0090】
補正ユニット780は、光景関係情報に基づいて位置情報を検証することができる。いくつかの実施形態では、補正ユニット780は、走行経路上の目標物体に基づいて、車両の位置情報を補正する必要があるかどうかを決定することができる。単なる例示であるが、ある時点に対応する車両の位置情報が示す位置が、同時に収集された光景関係情報から識別された目標物体の位置と異なる場合に、補正ユニット780は、その時点に対応する車両の位置情報を補正する必要があると決定することができる。補正ユニット780は、目標物体の位置に基づいて、車両の不正確な位置情報を補正することができる。
【0091】
図7のモジュール/ユニットは、有線接続またはワイヤレス接続によって互いに接続する、または互いに通信することができる。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、またはハイブリッド・ケーブルなど、あるいはそれらの組合せを含み得る。ワイヤレス接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、Bluetooth、ZigBee、またはニア・フィールド通信(NFC)など、あるいはそれらの組合せを含み得る。これらのモジュールのうちの2つ以上を組み合わせて1つのモジュールにすることもできるし、これらのモジュールのうちのいずれかを2つ以上のユニットに分割することもできる。
【0092】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による車両の滑らかな動きを表示する例示的なプロセスを示す流れ図である。いくつかの実施形態では、
図8に示すプロセス800は、
図1に示す輸送情報システム100で実施することができる。例えば、プロセス800の少なくとも一部分を、命令の形態でストレージ媒体(例えば電子デバイス200の不揮発性ストレージ250)に格納し、サーバ110(例えば電子デバイス200のプロセッサ210、あるいは
図4から
図6に示す1つまたは複数のモジュール)が呼び出し、かつ/または実行することもできる。いくつかの実施形態では、プロセス800の一部分が、端末デバイスで実施されることもある。以下に示すこの例示するプロセス800の動作は、例示のためのものである。いくつかの実施形態では、プロセス800は、記載していない1つまたは複数の動作を追加して、かつ/あるいは記載されている動作のうちの1つまたは複数を省略して、実施することもできる。さらに、以下に述べる
図8に示すプロセス800の動作の順序は、限定のためのものではない。
図8に示すように、プロセス800は、以下の動作を含むことがある。
【0093】
802で、プロセッサ210は、車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置と、最後のリアルタイム位置に対応する最後のアップロード時点とを取得することができる。
【0094】
いくつかの実施形態では、リアルタイム位置は、地理的位置座標を含むことがある。いくつかの実施形態では、車両は、所定の時間間隔でサーバにリアルタイム位置をアップロードすることができる。例えば、車両は、30秒毎、45秒毎、60秒毎などの時間間隔でリアルタイム位置をアップロードすることがある。最後のリアルタイム位置は、車両が最も最近にアップロードした位置とすることができる。
【0095】
車両は、測位システムを備えることがある。いくつかの実施形態では、車両のドライバの端末デバイス(例えばモバイル・デバイス300)が、測位システムを有することもある。車両の現在位置は、車両またはドライバの端末デバイスの測位システムを通してリアルタイムで取得することができる。したがって、プロセッサ210は、車両が汎用パケット無線サービス(GPRS)ネットワークまたは符号分割多重アクセス(CDMA)ネットワークなどのネットワークの有効範囲内の領域にあるときには、車両のリアルタイム位置を取得することができる。いくつかの実施形態では、測位技術を実施するデバイスは、全地球測位システム(GPS)、全地球航法衛星システム(GLONASS)、コンパス・ナビゲーション・システム(COMPASS)、BeiDou航法衛星システム、Galileo測位システム、準天頂衛星システム(QZSS)などを使用することができる。いくつかの実施形態では、測位システムは、相対測位アルゴリズムに基づいて高い精度で車両の位置を決定することができる。単なる例示であるが、車両は、バスであることもある。
【0096】
804で、プロセッサ210は、所定の期間、最後のリアルタイム位置、最後のアップロード時点、1台または複数台の近接する車両の走行データ、および車両のルートに基づいて、所定の期間の終了時の車両の予測位置を決定することができる。
【0097】
本明細書で使用する「近接する車両」は、現在車両から所定の距離内にいる他の車両、またはルートの1つまたは複数の部分を以前に通過した他の車両を指す。例えば、所定の距離は、5メートル、10メートル、15メートルなどであることがある。いくつかの実施形態では、近接する車両は、1日前、1週間前、1カ月前などにルートの1つまたは複数の部分を通過していることもある。いくつかの実施形態では、1台または複数台の近接する車両の走行データは、現在車両から所定の距離内にいる1台または複数台の近接する車両の速度、移動方向、および/または転回角度を含み得る。いくつかの実施形態では、1台または複数台の車両の走行データは、この1台または複数台の車両がルートの1つまたは複数の部分を通過する持続時間を含むことがある。
【0098】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、各ルートのトラック点の座標および/または停留所情報など、地図上の様々なバスの全てのルートに関連するデータを予め取得することができる。ストレージ・デバイス(例えば不揮発性ストレージ・デバイス250)は、このデータを静的データとして格納することができる。単なる例示であるが、ここでのルートは、バス路線とすることができる。
【0099】
806で、端末デバイス(例えばユーザのモバイル・デバイス、バス停留所のディスプレイ・スクリーン)は、最後のリアルタイム位置、車両の予測位置、および所定の期間に基づいて、ルートに沿った車両の滑らかな動きを地図上に表示することができる。
【0100】
いくつかの実施形態では、車両の滑らかな動きは、独立したクライアント側デバイスまたはバックエンド・サーバなどによって生成することができる。なお、上記の動作を実行する順序は、変化することもあることに留意されたい。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、車両からアップロードされる最後のリアルタイム位置を取得した後で、予測生成時点における車両の予測位置を決定することができる。いくつかの実施形態では、所定の期間は、最後のアップロード時点から開始し、予測生成時点で終了することがある。いくつかの実施形態では、最後の所定の期間の終了時が、現在の所定の期間の開始時であることもある。例えば、プロセッサ210は、所定の期間(例えば3秒)の終了時に車両の予測位置を決定することができる。プロセッサ210は、車両からアップロードされた次のリアルタイム位置を取得した後で、1つまたは複数の予測位置および次のリアルタイム位置を車両のルートと突き合わせ、その1つまたは複数の予測位置および次のリアルタイム位置をルート上に表示して、車両の滑らかな動きを表示することができる。あるいは、プロセッサ210は、各予測位置を決定したらすぐに、その予測位置を車両のルートと突き合わせ、その各予測位置をルート上に表示することもできる。例えば、端末デバイスは、最後のリアルタイム位置から予測位置までの車両の滑らかな動きを、端末デバイス上に実装された地図上に表示することができる。上記の動作を実行する順序は、本開示では限定されない。
【0101】
いくつかの実施形態では、車両からアップロードされるリアルタイム位置に基づいて車両の滑らかな動きをリアルタイムに表示するために、車両に設置されたデバイスは、高速のデータ収集、データ処理、およびデータ・アップロードに対応する必要があることがある。車両が位置情報をアップロードする期間は、例えば3秒から5秒など、短く設定されることがある。端末デバイスは、その期間内にアップロードされる車両のリアルタイム位置と、例えば測位システムまたは端末デバイスによって予め設定される車両のルートとに基づいて、車両の滑らかな動きを表示することができる。ただし、3秒から5秒では短すぎることもあり、車両に設置されたデバイスは、このような短い期間では、正確な測位および車両の位置アップロードに対応できないこともある。例えば、車両は、30秒でリアルタイム位置を決定し、アップロードすることもある。この場合には、車両からアップロードされるリアルタイム位置に基づく車両の滑らかな動きを実現することができない。端末デバイスが車両からアップロードされたリアルタイム位置をルート上に表示する場合には、車両の移動中に多数の一時停止がある可能性がある。その結果として、地図上の車両の動きが、ある位置から別の位置に突然移行する可能性がある。したがって、ユーザ(例えば乗客)が、このような短い時間で車両が特定の停留所に到着するかどうか分からない可能性もある。
【0102】
したがって、プロセッサ210は、車両が次のリアルタイム位置をアップロードする前に、最後のアップロード時点に車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置に基づいて、所定の期間(例えば3秒、5秒)の終了時の予測位置を決定することができる。端末デバイスは、車両のこの予測位置および最後のリアルタイム位置に基づいて、地図上にルートに沿った車両の滑らかな動きを表示することができる。いくつかの実施形態では、リア路リアルタイム位置が車両からアップロードされる頻度が予め設定された頻度を満たさないときに、802から806の動作がトリガされることもある。
【0103】
いくつかの実施形態では、車両の滑らかな動きを表示する端末デバイスは、車両のドライバ、車両に乗っている乗客、車両を待っている乗客、管理者などに関連付けられる可能性がある。いくつかの実施形態では、管理者に関連付けられた端末デバイスは、MIS120であることがある。いくつかの実施形態では、プロセッサ210および/または端末デバイスは、ネットワーク(例えばネットワーク140)を介してサービス提供者と通信することによって、車両のルートを取得することができる。車両のルートは、バス路線またはナビゲーション・ルートなど、所定のルートを含むことがある。ルートは、ナビゲーション・ルートであることもある。
【0104】
いくつかの実施形態では、車両は、リアルタイム位置をアップロードするときに、車両のルートに関係する識別情報をアップロードすることもある。識別情報は、例えばバス路線102またはバス路線84などの車両のルートを識別するために使用することができる。バス路線84のバスを例にとると、バスが識別情報をアップロードする方法が複数存在することがある。例えば、バスは、車両識別情報(例えば車両のナンバープレート番号Jing P TT069)およびバス路線(バス路線84)を一緒にアップロードすることもある。別の例として、バスは、車両識別情報(例えばJing P TT069)のみをアップロードすることもある。サーバ110および電子デバイス200などの電子デバイスは、同じバス路線を走っている他のバスのスケジュールに基づいてバスのルートを決定することができる。例えば、スケジュールがバス「Jing P TT069」がバス路線102上にいると示している場合には、端末デバイスは、バス路線102に対応するルートに基づいて車両のリアルタイムの滑らかな動きを表示することができる。
【0105】
いくつかの実施形態では、所定の期間は、実際の必要に応じて決定することができる。例えば、プロセッサ210は、データ処理能力、処理効率、および滑らかな動きの表示などの要因に基づいて、所定の期間を決定することができる。したがって、プロセッサ210は、車両の予測位置の数を決定することができる。単なる例示であるが、所定の期間は、5秒であることもある。バス路線102上のバスが3:00:00に最後のリアルタイム位置をアップロードした場合には、最後のアップロード時点を3:00:00とすることができ、端末デバイスは、バス路線102のルート上のこの最後のリアルタイム位置に車両識別情報を表示することができる。本明細書における車両識別情報は、地図上の車両の位置をマーキングするために使用することができる。例えば、車両識別情報を、車両の形状を有するアイコンの形態で提示して、車両の現在位置を視覚的に示すこともできる。車両が次のリアルタイム位置をアップロードしない、あるいはアップロードされたリアルタイム位置が5秒後に変化しない場合には、プロセッサ210は、車両の予測位置を決定することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置および1台または複数台の近接する車両の走行状況に基づいて、3:00:05に車両の予測位置を決定することができる。同様に、プロセッサ210は、3:00:10、3:00:15、および3:00:20にもそれぞれ車両の予測位置を決定することができる。プロセッサ210は、車両からアップロードされたリアルタイム位置および予測位置を地図上でバス路線102と突き合わせ、次いで、このリアルタイム位置および予測位置を、地図上のルート上に時系列に表示することができる。このように、車両の滑らかな動きを端末デバイス上に表示することができる。
【0106】
異なるケースでは、端末デバイスは、端末デバイス上に実装された地図上のルートに基づいて、リアルタイム位置または予測位置を表示することもある。データ・アップロードまたは測位で生じ得る様々な誤りにより、車両からアップロードされるリアルタイム位置または予測位置は、ルートに正確に収まらないこともあり、その場合には、端末デバイスは、そのような位置を予め設定されたルートと突き合わせる(例えばそれらの位置を予め設定されたルート上に投影する)ことによって、それらの位置を表示する必要があることもある。いくつかの実施形態では、プロセッサ210(または端末デバイス)は、806で、所定の期間の終了時(すなわち予測生成時点)におけるルート上の全てのトラック点から、ルート上のリアルタイム位置および車両の予測位置に最も近いトラック点をさらに決定することがある。端末デバイスは、決定した全てのトラック点を地図上に時系列に表示することができる。
【0107】
いくつかの実施形態では、地図上の走行経路に沿った車両の滑らかな動きの表示は、予測位置およびアップロードされたリアルタイム位置を車両のルートに投影することによって実現することができる。いくつかの実施形態では、アニメーション表示技術を利用して、車両の滑らかな動きを表示することもできる。
【0108】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、タクシーまたはバスなどの1台または複数台の近接する車両の走行データの統計解析を実行することによって、車両の走行データを取得することができる。プロセッサ210は、1台または複数台の近接する車両の走行データを使用して、所定の期間後の車両の予測位置を推定することができる。単なる例示であるが、近接する車両の走行データは、それらの近接する車両の速度を含むことがある。いくつかの実施形態では、1台または複数台の近接する車両の走行データに基づいて決定された車両の予測位置は、車両のリアルタイム位置をより正確に反映することができ、したがって、端末デバイスに表示される滑らかな動きの精度および信頼性を効果的に改善することができる。
【0109】
いくつかの実施形態では、車両に関連する1台または複数台の近接する車両の走行データは、その1台または複数台の近接する車両がルートの1つまたは複数の部分を通過する持続時間を含むことがある。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、1台または複数台の近接する車両がルートの1つまたは複数の部分を通過する持続時間に基づいて、車両が最後のアップロード時点から予測生成時点までに進行する予測距離を決定することができる。プロセッサ210は、この予測距離および最後のリアルタイム位置に基づいて、予測生成時点におけるルート上の車両の予測位置を決定することができる。
【0110】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、予測モデルに基づいて、車両の最後のアップロード時点から予測生成時点までの予測距離を決定することもできる。例えば、プロセッサ210は、ルートの様々な部分に関係する過去データを含む訓練セットを取得することができる。過去データは、車両のルートの様々な部分を通過する1台または複数台の車両の過去の持続時間を含むことがある。過去データは、さらに、例えば過去の時点、過去の気象条件、または過去の道路状況(例えば渋滞している、もしくは渋滞していない)、あるいはそれらの任意の組合せを含むことがある。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、機械学習アルゴリズムに従って訓練セットを使用して予測モデルを訓練することができる。機械学習アルゴリズムは、線形回帰アルゴリズム、回帰決定木アルゴリズム、反復決定木アルゴリズム、またはランダム・フォレスト・アルゴリズム、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。車両の予測位置の決定に関する詳細は、例えば
図9から
図13およびそれらの説明など、本開示の他の箇所に見ることができる。
【0111】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0112】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による車両の滑らかな動きを表示する例示的なプロセスを示す流れ図である。いくつかの実施形態では、
図9に示すプロセス900は、
図1に示す輸送情報システム100で実施することができる。例えば、プロセス900の少なくとも一部分を、命令の形態でストレージ媒体(例えば電子デバイス200の不揮発性ストレージ250)に格納し、サーバ110(例えば電子デバイス200のプロセッサ210、あるいは
図4から
図6に示す1つまたは複数のモジュール)が呼び出し、かつ/または実行することもできる。いくつかの実施形態では、プロセス900の一部分が、端末デバイスで実施されることもある。以下に示すこの例示するプロセス900の動作は、例示のためのものである。いくつかの実施形態では、プロセス900は、記載していない1つまたは複数の動作を追加して、かつ/あるいは記載されている動作のうちの1つまたは複数を省略して、実施することもできる。さらに、以下に述べる
図9に示すプロセス900の動作の順序は、限定のためのものではない。実施可能な方法では、プロセッサ210は、走行データ、最後のアップロード時点と最後の所定の期間の終了時との間の時間間隔、および車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置に基づいて、所定の期間の終了時(例えば予測生成時点)における車両の予測位置を決定することができる。いくつかの実施形態では、動作902および910は、それぞれ
図8の動作802および806と同様に実施することができる。
【0113】
904で、プロセッサ210は、1台または複数台の近接する車両の速度に基づいて、車両の速度を決定することができる。
【0114】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、ネットワーク(例えばネットワーク140)を介して1つまたは複数のサービス提供者と通信することによって、1台または複数台の近接する車両の速度などの走行データを取得することができる。単なる例示であるが、プロセッサ210は、1台または複数台の近接する車両の速度に基づいて平均速度を決定し、この平均速度を車両の速度として指定することもできる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、各所定の期間について(例えば各所定の期間の開始時に)車両の速度を決定することもできる。
【0115】
906で、各所定の期間について、プロセッサ210は、最後のアップロード時点と各所定の期間の終了時との間の時間間隔内の車両の予測距離を、車両の速度と各所定の期間に対応する時間間隔とに基づいて、決定することができる。
【0116】
例えば、バスが3:00:00に最後のリアルタイム位置をアップロードし、所定の期間が5秒である場合には、現在の所定の期間は、3:00:05に終了することがあり、次の所定の期間は、3:00:10に終了することがある。最後のアップロード時点から現在の所定の期間の終了時(すなわち予測生成時点)までの時間間隔は、5秒であることがある(3:00:00から3:00:05まで)。最後のアップロード時点から次の所定の期間の終了時までの時間間隔は、10秒であることがある(3:00:00から3:00:10まで)。プロセッサ210は、車両の速度に基づいて、最後のアップロード時点から各所定の期間の終了時(すなわち予測生成時点)までの時間間隔内の車両の予測距離を決定することができる。
【0117】
908で、プロセッサ210は、最後のリアルタイム位置、最後のアップロード時点から各所定の期間の終了時までの時間間隔内の車両の予測距離、および車両のルートに基づいて、各所定の期間の終了時(すなわち予測生成時点)の車両の予測位置を決定することができる。
【0118】
単なる例示であるが、プロセッサ210は、最後のアップロード時点に車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置を取得した後で、その最後のリアルタイム位置に基づいて車両に関連する1台または複数台の近接する車両の速度を取得し、車両の速度を決定することができる。各所定の期間について、プロセッサ210は、車両の速度、および最後のアップロード時点と各所定の期間の終了時との間の時間間隔に基づいて、最後のアップロード時点と各所定の期間の終了時(すなわち予測生成時点)との間の時間間隔内の車両の予測距離を決定することができる。プロセッサ210は、車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置と、予測距離とに基づいて、予測生成時点に車両が位置している可能性がある位置(すなわち予測位置)を決定することができる。いくつかの実施形態では、所定の期間は、最後のアップロード時点から開始し、予測生成時点に終了することがある。いくつかの実施形態では、最後の所定の期間の終了時が、現在の所定の期間の開始時であることもある。
【0119】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0120】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による車両の滑らかな動きを表示する例示的なプロセスを示す流れ図である。いくつかの実施形態では、
図10に示すプロセス1000は、
図1に示す輸送情報システム100で実施することができる。例えば、プロセス1000の少なくとも一部分を、命令の形態でストレージ媒体(例えば電子デバイス200の不揮発性ストレージ250)に格納し、サーバ110(例えば電子デバイス200のプロセッサ210、あるいは
図4から
図6に示す1つまたは複数のモジュール)が呼び出し、かつ/または実行することもできる。いくつかの実施形態では、プロセス1000の一部分が、端末デバイスで実施されることもある。以下に示すこの例示するプロセス1000の動作は、例示のためのものである。いくつかの実施形態では、プロセス1000は、記載していない1つまたは複数の動作を追加して、かつ/あるいは記載されている動作のうちの1つまたは複数を省略して、実施することもできる。さらに、以下に述べる
図10に示すプロセス1000の動作の順序は、限定のためのものではない。実施可能な方法では、プロセッサ210は、走行データ、所定の期間の時間長、車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置に基づいて、所定の期間の終了時における車両の予測位置を決定することができる。いくつかの実施形態では、
図10に示すように、動作1002、1004、および1010は、それぞれ
図9の動作902、904、および910と同様に実施することができる。
【0121】
1006で、プロセッサ210は、車両の速度、および所定の期間の時間長に基づいて、各所定の期間内の車両の予測距離を決定することができる。
【0122】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、一定速度の車両の動きに基づいて、車両の予測距離を決定することができる。したがって、予測距離は、車両の速度と、所定の期間の時間長との積に等しいことがある。
【0123】
1008で、プロセッサ210は、最後の所定の期間内の最後の予測位置、各所定の期間内の車両の予測距離、および車両のルートに基づいて、各所定の期間の終了時の車両の予測位置を決定することができる。
【0124】
単なる例示であるが、所定の期間が5秒であり、プロセッサ210が3:00:05に所定の期間の終了時の最後の予測位置を決定した場合には、プロセッサ210は、現在の予測位置を3:00:10に決定することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、3:00:05の最後の予測位置、各所定の期間内の車両の予測距離、および車両のルートに基づいて、3:00:10に現在の予測位置を決定することができる。
【0125】
単なる例示であるが、最後のアップロード時点に車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置を取得した後で、プロセッサ210は、最後のリアルタイム位置に基づいて車両に関連する1台または複数台の近接する車両の速度を取得し、車両の速度を決定することができる。プロセッサ210は、車両の速度、および所定の期間に基づいて、各所定の期間内の車両の予測距離を決定することができる。所定の期間について、プロセッサ210は、最後の所定の期間の終了時の車両の予測位置に基づいて、予測生成時点に車両が位置している可能性がある位置(すなわち予測位置)を決定することができる。予測生成時点は、現在の所定の期間の終了時であることもある。
【0126】
図9および
図10に示す実施形態によれば、プロセッサ210は、車両の1つまたは複数の予測位置を決定することができ、端末デバイスは、車両の滑らかな動きを表示することができる。これにより、ユーザは、車両のリアルタイム位置および/または走行状態を視覚的に知ることができる可能性がある。ユーザは、潜在的な乗客、車両を監視および/または管理する管理者などを含み得る。さらに、いくつかの実施形態では、予測位置が時間ずれとともに変化することがあるので、予測位置に誤りがあることがある。例えば、3:00:16における車両の予測位置が、3:00:13における車両の予測位置より後方になることがある。この誤りは、
図10に示す動作を実施することによって回避することができる。いくつかの実施形態では、プロセス1000で、プロセッサ210は、最後の所定の期間内の最後の予測位置に基づいて各所定の期間の予測位置を決定して、時間ずれによる誤りを回避できるようにすることができる。さらに、地図は、特定の粒度で複数のグリッドに分割されることもある。プロセッサ210は、地図のグリッド内のアイコン(例えば車両の形状を有するアイコン)の位置を取得し、最後の所定の期間のグリッド内の車両の最後の予測位置に基づいて各所定の期間のアイコンの予測位置を決定することができる。このように、プロセッサ210は、各所定の期間のアイコンの予測位置が最後の所定の期間の最後の予測位置より後方になることを保証することができる。
【0127】
本開示によって提供される車両の滑らかな動きを表示する方法によれば、車両のリアルタイム位置のアップロード頻度が所定の頻度を満たさないときに、プロセッサ210は、1台または複数台の近接する車両に基づいて車両の走行状態を決定することができる。プロセッサ210は、各所定の期間の予測位置を決定することができる。端末デバイスは、車両のリアルタイム位置および走行経路を地図上の車両のルート上に表示することができる。いくつかの実施形態では、端末デバイスは、車両の滑らかな動きをルート上にアニメーションの形態で表示し、それによりユーザが車両の現在の位置および走行状態を視覚的にすることができるようにすることができる。これにより、待っている間のユーザの不安を効果的に軽減することができる。ユーザは、車両の到着時刻を予測し、それに応じて自分の時間を使うことができる。
【0128】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0129】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による車両の滑らかな動きを表示する例示的なプロセスを示す流れ図である。いくつかの実施形態では、
図11に示すプロセス1100は、
図1に示す輸送情報システム100で実施することができる。例えば、プロセス1100の少なくとも一部分を、命令の形態でストレージ媒体(例えば電子デバイス200の不揮発性ストレージ250)に格納し、サーバ110(例えば電子デバイス200のプロセッサ210、あるいは
図4から
図6に示す1つまたは複数のモジュール)が呼び出し、かつ/または実行することもできる。いくつかの実施形態では、プロセス1100の一部分が、端末デバイスで実施されることもある。以下に示すこの例示するプロセス1100の動作は、例示のためのものである。いくつかの実施形態では、プロセス1100は、記載していない1つまたは複数の動作を追加して、かつ/あるいは記載されている動作のうちの1つまたは複数を省略して、実施することもできる。さらに、以下に述べる
図11に示すプロセス1100の動作の順序は、限定のためのものではない。実際のシナリオでは、車両が渋滞した道路セグメントを移動しなかったり、あるいは(例えば停留所の付近で、または赤信号で)停止したりして、それにより予測位置を決定する必要がない場合があることもある。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、ルートの様々な部分の渋滞状況、および車両の地理的位置に基づいて、車両の走行状態を決定することができる。いくつかの実施形態では、
図11に示すように、動作1102および1110は、それぞれ
図8の動作802および806と同様に実施することができる。
【0130】
1104で、プロセッサ210は、最後のリアルタイム位置が車両のルート上の停留所の付近であるかどうかを決定することができる。
【0131】
1106で、最後のリアルタイム位置が車両のルート上の停留所の付近である場合には、プロセッサ210は、最後のリアルタイム位置をルートに追加することができ、端末デバイスは、端末デバイスに実装された地図上で、第1の持続時間にわたって、最後のリアルタイム位置と停留所の間の推定位置またはルート上の最後のリアルタイム位置に車両を静止状態で表示することができる。
【0132】
1108で、リアルタイム位置が車両のルート上で停留所の付近でない場合には、プロセッサ210は、最後のリアルタイム位置、最後のアップロード時点、1台または複数台の近接する車両の走行データ、および車両のルートに基づいて、予測生成時点の車両の予測位置を決定することができる。
【0133】
単なる例示であるが、プロセッサ210は、最後のアップロード時点に車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置を取得した後で、リアルタイム位置が車両のルート上で停留所の付近であるかどうかを決定することができる。リアルタイム位置が車両のルート上で停留所の付近である場合には、それは、車両が停留所で停止する可能性があり、予測位置を決定する必要がないことを示している可能性がある。端末デバイスは、端末デバイスに実装された地図上に最後のリアルタイム位置を直接表示し、車両を静止状態で表示することができる。リアルタイム位置が車両のルート上で停留所の付近でない場合には、プロセッサ210は、所定の期間の終了時に車両の予測位置を決定することができる。端末デバイスは、車両の最後のリアルタイム位置から予測位置までの地図上のルートに沿った車両の滑らかな動きを表示することができる。
【0134】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、最後のリアルタイム位置とルート付近の停留所との間の距離を決定することができる。プロセッサ210は、この距離が距離しきい値より短いかどうかを決定することができる。この距離が距離しきい値より短いという決定に応答して、端末デバイスは、車両を静止状態で地図上に表示することができる。いくつかの実施形態では、端末デバイスは、地図上で、第1の持続時間にわたって、最後のリアルタイム位置、または最後のリアルタイム位置と停留所の間の推定位置に車両を表示することができる。いくつかの実施形態では、距離しきい値は、例えば5メートル、10メートル、20メートル、25メートルなどであることがある。いくつかの実施形態では、第1の持続時間は、最後のリアルタイム位置(または予測位置)と停留所の間の距離が距離しきい値より短い時点から開始し、現在のリアルタイム位置と停留所の間の距離が距離しきい値以上になる時点に終了することがある。いくつかの実施形態では、第1の持続時間は、30秒、45秒など、予め設定された期間であることがある。
【0135】
上記の実施形態によれば、プロセッサ210は、車両からアップロードされる最後のリアルタイム位置が現在車両のルート上で停留所の付近であるときに、車両が停留所で停止すると決定することができる。さらに、プロセッサ210は、1台または複数台の近接する車両に基づいて、車両が静止しているかどうかを決定することができる。例えば、1台または複数台の近接する車両も静止しているとプロセッサ210が決定した場合には、車両も、渋滞または赤信号によって静止状態にある可能性がある。車両が渋滞または赤信号によって静止状態である場合には、プロセッサ210は、最後のリアルタイム位置をルートに追加し、端末デバイスに実装された地図上で、第1の持続時間にわたって、最後のリアルタイム位置と停留所の間の推定位置またはルート上の最後のリアルタイム位置に車両を表示することができる。これらの場合には、プロセッサ210は、車両の予測位置を決定する必要がないことがある。端末デバイスは、端末デバイスに実装された地図のルート上に車両を静止状態で表示することができる。
【0136】
さらに、車両のルートは例えば輸送情報システム100の管理者によって予め決定されているので、プロセッサ210は、
図12のいくつかの実施形態によれば、車両からアップロードされるリアルタイム位置または予測位置をルートに基づいて補正することもできる。例えば、プロセッサ210は、所定のバス・ルートに基づいて、車両からアップロードされるリアルタイム位置または予測位置を補正することもできる。
【0137】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0138】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による車両の滑らかな動きを表示する例示的なプロセスを示す流れ図である。いくつかの実施形態では、
図12に示すプロセス1200は、
図1に示す輸送情報システム100で実施することができる。例えば、プロセス1200の少なくとも一部分を、命令の形態でストレージ媒体(例えば電子デバイス200の不揮発性ストレージ250)に格納し、サーバ110(例えば電子デバイス200のプロセッサ210、あるいは
図4から
図6に示す1つまたは複数のモジュール)が呼び出し、かつ/または実行することもできる。いくつかの実施形態では、プロセス1200の一部分が、端末デバイスで実施されることもある。以下に示すこの例示するプロセス1200の動作は、例示のためのものである。いくつかの実施形態では、プロセス1200は、記載していない1つまたは複数の動作を追加して、かつ/あるいは記載されている動作のうちの1つまたは複数を省略して、実施することもできる。さらに、以下に述べる
図12に示すプロセス1200の動作の順序は、限定のためのものではない。いくつかの実施形態では、車両のリアルタイム位置が不正確であることもある。例えば、車両からアップロードされた現在のリアルタイム位置が、車両の走行方向に沿ってルート上の最後にアップロードされたリアルタイム位置より後方にあり、偽のUターンになることがある。いくつかの実施形態では、
図12の動作1202、1206、および1208は、それぞれ
図8の動作802、804、および806と同様に実施することができる。
【0139】
1204で、車両からアップロードされる全てのリアルタイム位置について、今回アップロードされたリアルタイム位置(「現在のリアルタイム位置」とも呼ぶ)が車両の走行方向に沿ってルート上の最後にアップロードされたリアルタイム位置(「最後のリアルタイム位置」とも呼ぶ)より後方にある場合には、プロセッサ210は、今回アップロードされたリアルタイム位置を破棄することができる。
【0140】
本明細書で使用する「前方」および「後方」は、車両の移動方向に従って決定することができる。車両の移動方向は「前方」であり、車両の移動方向とは反対の方向が「後方」である。いくつかの実施形態では、特定のバス路線上のバスは、ルートに沿って1方向に進行することができるので、プロセッサ210は、ルートに基づいて不正確なリアルタイム位置を補正することができる。例えば、不正確なリアルタイム位置を破棄することができる。上述の実施形態によれば、プロセッサ210は、取得したリアルタイム位置を予めフィルタリングすることができ、したがって端末デバイス上の車両の滑らかな動きの表示の制度を改善することができる。いくつかの実施形態では、現在の予測位置が車両の走行方向に沿ってルート上の最後の予測位置より後方にある場合には、プロセッサ210は、現在の予測位置を破棄することができる。
【0141】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0142】
図13は、本開示のいくつかの実施形態による車両の滑らかな動きを表示する例示的なプロセスを示す流れ図である。いくつかの実施形態では、
図13に示すプロセス1300は、
図1に示す輸送情報システム100で実施することができる。例えば、プロセス1300の少なくとも一部分を、命令の形態でストレージ媒体(例えば電子デバイス200の不揮発性ストレージ250)に格納し、サーバ110(例えば電子デバイス200のプロセッサ210、あるいは
図4から
図6に示す1つまたは複数のモジュール)が呼び出し、かつ/または実行することもできる。いくつかの実施形態では、プロセス1300の一部分が、端末デバイスで実施されることもある。以下に示すこの例示するプロセス1300の動作は、例示のためのものである。いくつかの実施形態では、プロセス1300は、記載していない1つまたは複数の動作を追加して、かつ/あるいは記載されている動作のうちの1つまたは複数を省略して、実施することもできる。さらに、以下に述べる
図13に示すプロセス1300の動作の順序は、限定のためのものではない。いくつかの実施形態では、車両の予測位置に誤りがあることもある。例えば、予測位置は所定の期間および車両の走行データに基づいて決定されるので、車両の予測位置と車両のリアルタイム位置との間に誤差があることもある。単なる例示であるが、車両からアップロードされる現在のリアルタイム位置が、最後の予測位置より後方にあることもある。いくつかの実施形態では、
図13に示すように、動作1308および1310は、それぞれ
図8の動作806および808と同様に実施することができる。
【0143】
1302で、プロセッサ210は、車両からアップロードされる現在のリアルタイム位置を受信することができる。「現在のリアルタイム位置」は、現在の時点にアップロードされるリアルタイム位置を指すことがある。
【0144】
1304で、現在表示されている位置が、車両の走行方向に沿ってルート上で現在のリアルタイム位置より前方にある場合には、プロセッサ210は、車両の現在のリアルタイム位置が予測位置に到達するまで、現在表示されている位置を固定し、車両を静止状態で表示することができる。「現在表示されている位置」は、端末デバイスに実装された地図上に現在表示されている車両の位置を指すことがある。いくつかの実施形態では、現在表示されている位置は、予測位置であることもある。いくつかの実施形態では、現在表示されている位置は、車両からアップロードされた最後のリアルタイム位置であることもある。
【0145】
1306で、現在表示されている位置が固定解除された場合には、プロセッサ210は、車両からアップロードされる現在のリアルタイム位置と、その現在のリアルタイム位置に対応する現在の時点とを取得することができる。
【0146】
例えば、バスが3:00:10にリアルタイム位置(すなわち最後のリアルタイム位置)をアップロードした場合には、プロセッサ210は、5秒後のバスの予測位置を決定することができる。ただし、3:00:15にバスからアップロードされるリアルタイム位置(すなわち現在のリアルタイム位置)は、3:00:15の予測位置より後方にあることがあり、これは、バスが3:00:15に予測位置に到着していないからである可能性がある。いくつかの実施形態では、予測位置は、端末デバイスに表示される。この場合には、端末デバイスは、車両の現在のリアルタイム位置が現在表示されている位置(例えば予測位置)に到達するまで、車両を静止状態で表示することができる。例えば、車両の現在のリアルタイム位置が予測位置に到達するまで、端末デバイスに実装された地図上の車両を表すアイコンが、静止していることもある。その後、端末デバイスは、上述のプロセス(例えばプロセス900、および/またはプロセス1000)に従って車両の滑らかな動きの表示を継続することができる。このように、地図上で車両がジグザグに移動すること、または前後に移動することを回避することができる。
【0147】
プロセス1300に記載する実施形態によれば、車両が特定の時点に予測位置に到達しないときに、端末デバイスは、車両のリアルタイム位置が予測位置に到達するまで車両を静止状態で表示することができる。端末デバイスは、車両の滑らかな動きを表示し続けることができる。このように、引き返すことなく車両の滑らかな動きを実現することができる。
【0148】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、車両の走行経路に関連する光景関係情報に基づいて、車両からアップロードされるリアルタイム位置(例えば最後のリアルタイム位置および/または現在のリアルタイム位置)、あるいはプロセッサ210によって決定された予測位置を検証することができる。例えば、情報収集デバイス130は、画像、映像、音声などから光景関係情報を取得することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、画像、映像、および/または音声から目標物体を識別し、その目標物体の地図上での位置を決定することができる。目標物体は、ショッピング・センター、レストラン、町の彫像、街路名および街路番号を含み得る。プロセッサ210は、決定した目標物体の位置に基づいて、リアルタイム位置および/または予測位置を補正することができる。車両の位置および/または走行経路の補正に関する詳細については、
図21に関連して説明する。
【0149】
なお、上記のプロセス1200および1300は、別々に実行することもできるし、一緒に実行することもできることに留意されたい。いくつかの実施形態では、車両が道路の曲がり角で転回しているとき、または交差点を通過しているときに、プロセッサ210は、所与のルートに基づいて、転回プロセス中の車両の1つまたは複数の屈曲点の座標を決定することができる。本明細書で使用する「屈曲点」は、地図上のルートの曲がり角または交差点に沿った転回点であることがある。いくつかの実施形態では、異なる屈曲点の間の車両の転回角度は、異なることがある。したがって、端末デバイスは、真っ直ぐな移動線の代わりに、車両の滑らかな転回極線を表示することができる。上記の実施形態のいずれかに基づいて、車両の滑らかな動きを表示する方法は、ルートの曲がり角または交差点に関係する車両の1つまたは複数の屈曲点を決定するステップをさらに含むことがある。いくつかの実施形態では、屈曲点補足解決策を採用して、転回経路をさらに平滑化することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、所与のルートに基づいて屈曲点補足解決策を実行する必要があることがあり、端末デバイスは、その所与のルート上に補足した屈曲点を表示することがある。このようにして、端末デバイスに実装された地図上の任意のルートに沿った車両のより滑らかな動き(例えば直線および転回を含む)を実現することができるので、ユーザは、車両の走行状態を直感的に正確に知ることができる。
【0150】
単なる例示であるが、バックエンド・サーバ(例えばサーバ110)は、1つまたは複数の所定の期間の間隔で、車両からアップロードされるリアルタイム位置を取得することもできる。各所定の期間中にリアルタイム位置をアップロードすることができる車両については、端末デバイスは、その車両のルートに基づいて車両の1つまたは複数のリアルタイム位置を表示して、滑らかな移動を実施することができる。現在の時点でアップロードされた現在のリアルタイム位置が最後のリアルタイム位置より後方にあるときには、サーバ110は、現在のリアルタイム位置を補正することができる。例えば、端末デバイスは、最後のリアルタイム位置に車両を静止状態で表示することもできる。各所定期間中にリアルタイム位置をアップロードすることができない車両については、端末デバイスは、ルートに基づいて、最後のアップロード時点(例えば所定の期間の開始時点)に最後のリアルタイム位置を地図上に表示し、予測生成時点(例えば所定の期間の終了時点)に予測位置を地図上に表示して、車両の滑らかな動きを表示することができる。いくつかの実施形態では、サーバ110は、1台または複数台の近接する車両の走行データに基づいて、予測生成時点の車両の予測位置を決定することができる。車両が転回する場合には、端末デバイスは、ルート上の車両のリアルタイム位置(または予測位置)および屈曲点の座標に基づいて、車両の滑らかな動きを表示することができる。例えば、車両を表すアイコンが、ルート上の曲がり角または交差点に沿って滑らかな転回曲線を示すこともできる。
【0151】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0152】
図14は、本開示のいくつかの実施形態による車両の走行経路を表示する例示的なプロセスを示す流れ図である。いくつかの実施形態では、
図14に示すプロセス1400は、
図1に示す輸送情報システム100で実施することができる。例えば、プロセス1400の少なくとも一部分を、命令の形態でストレージ媒体(例えば電子デバイス200の不揮発性ストレージ250)に格納し、サーバ110(例えば電子デバイス200のプロセッサ210、あるいは
図7に示す1つまたは複数のモジュール)が呼び出し、かつ/または実行することもできる。いくつかの実施形態では、プロセス1400の一部分が、端末デバイスで実施されることもある。以下に示すこの例示するプロセス1400の動作は、例示のためのものである。いくつかの実施形態では、プロセス1400は、記載していない1つまたは複数の動作を追加して、かつ/あるいは記載されている動作のうちの1つまたは複数を省略して、実施することもできる。さらに、以下に述べる
図14に示すプロセス1400の動作の順序は、限定のためのものではない。
【0153】
1402で、プロセッサ210は、端末デバイスから車両の走行経路を表示することを求める要求を取得することができる。
【0154】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、過去の期間内の車両の走行経路を表示する照会動作を受信することもある。
【0155】
いくつかの実施形態では、照会動作は、車両の走行経路をリアルタイムで表示することを求める要求であることもある。車両の走行経路は、車両を待っている乗客や管理者などのユーザに関連付けられた端末デバイス上に表示することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、所定の時間間隔で車両のリアルタイム位置を取得することができ、端末デバイスは、車両のリアルタイム位置に基づいて車両の走行経路を表示することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、車両のリアルタイム位置、車両の速度、および車両の所与のルートに基づいて、1つまたは複数の所定の期間の終了時の車両の予測位置をさらに決定することができる。プロセッサ210は、車両の予測位置およびリアルタイム位置をルートと突き合わせ(例えば車両の予測位置およびリアルタイム位置をルートに投影する)、走行経路を生成することができる。端末デバイスは、走行経路に基づく車両の滑らかな動きを地図上に表示することができる。走行経路のリアルタイムの表示に関するさらなる詳細は、例えば
図8から
図13およびそれらの説明など、他の箇所に見ることができる。例示を目的として、過去の期間内の走行経路を表示する照会動作を受信する例として、プロセス1400について説明する。
【0156】
1404で、プロセッサ210は、ネットワークを介してサービス提供者と通信することによって、走行経路に関連する過去の期間内の車両の位置情報を取得することができる。
【0157】
いくつかの実施形態では、位置情報は、車両の情報収集デバイス130によって収集することができる。位置情報は、他の任意の方法で取得することもでき、この点は本願では限定されない。いくつかの実施形態では、位置情報は、情報収集デバイス130から独立した測位デバイスによって収集することができる。測位デバイスは、ユーザのモバイル・フォン、タブレット・コンピュータ、またはラップトップ・コンピュータなど、内蔵測位モジュールを備えた任意の電子デバイスを含むことがある。
【0158】
位置情報は、例えば、過去の期間内の車両の1つまたは複数の位置を含むことがある。いくつかの実施形態では、位置情報は、車両の1つまたは複数の位置が記録された1つまたは複数の時点をさらに含むこともある。
【0159】
1406で、端末デバイスは、取得した位置情報に基づいて、地図(例えば端末デバイスに実装される)上に車両の走行経路を表示することができる。
【0160】
いくつかの実施形態では、端末デバイスは、車両の実際の走行経路生成スピードで、または実際の走行経路生成スピードを基準とする表示比率で、走行経路の生成プロセスを動的に表示することができる。例えば、車両を表すアイコンが、地図上を動的に移動し、連続的な走行経路を形成することもある。表示比率は、実際の条件に応じて設定し、調節することができる。例えば、表示比率が1未満であるときには、走行経路は、走行経路生成スピードよりゆっくりしたスピードで表示される。別の例として、表示比率が1より大きいときには、走行経路は、走行経路生成スピードより速いスピードで表示される。表示比率は、予め規定することもできるし、あるいは車両の走行経路の実際の表示プロセス中にユーザによって例えばデフォルトの設定または調節に従って動的に調節することもできる。
【0161】
過去の期間内の車両の走行プロセス中には様々な状況が存在する可能性があるので、プロセッサ210は、車両の走行経路を複数のセグメントに分割することができる。端末デバイスは、分割したセグメントを、その複数のセグメントの異なる表示特性で表示することができる。例えば、異なる表示特性を、少なくとも2つの近接するセグメントに適用して、ユーザ(例えば管理者)がその表示特性によって迅速かつ正確に異なるセグメントを識別または区別することができるようにすることもできる。これにより、車両の走行経路の視認効率を向上させることができる。表示特性は、色の輝度、色の色相、または走行経路の太さなど、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。
【0162】
いくつかの実施形態では、車両の走行経路を複数のセグメントに分割する方法は、交通状況、時間情報、ドライバ情報、または走行データ、あるいはそれらの任意の組合せに基づいて走行経路を複数のセグメントに分割するステップを含むことがある。
【0163】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、予め設定された単位時間内に車両が進行する距離に従って、走行経路を複数のセグメントに分割することができる。例えば、単位時間は、2時間であることがある。プロセッサ210は、8:00から16:00までの過去の期間内の車両の走行経路を表示することを求める要求を受信した場合には、この過去の期間内の車両の走行経路を、8:00から16:00までに2時間毎に車両が順次進行した距離をそれぞれ有する4つのセグメントに分割することができる。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの近接するセグメントは、異なる表示特性を有することがある。いくつかの実施形態では、各セグメントが異なる表示特性を有して、異なる時間セグメント(例えば各単位時間)に対応するセグメントを効果的に区別することができるようにすることができる。したがって、これは、管理者が端末デバイスを介して地図上の異なるセグメントを見、かつ/または管理するのに好都合である可能性がある。
【0164】
いくつかの実施形態では、複数のドライバが過去の期間内の異なる時間セグメントで同じ車両を運転していることもある。例えば、車両は、この過去の期間において複数のドライバが貸借した共用車であることもある。別の例として、バス会社が、特定のバス路線を複数のドライバに担当させ、それらのドライバがバス路線に沿った任意の停留所で交代することもある。プロセッサ210は、異なるドライバに応じて走行経路をセグメントに分割することができる。例えば、複数のルート・セグメントのそれぞれが、ドライバのうちの1人に対応していることもある。例えば、プロセッサ210は、8:00から16:00までの過去の期間内の車両の走行経路を表示することを求める要求を取得することがある。プロセッサ210は、8:00から12:00まではドライバAが車両を運転し、12:00から16:00まではドライバBが車両を運転すると決定することがある。例えば、これらのドライバは、車両の情報収集デバイス130が取得する画像または映像に基づいて識別することができる。別の例として、既知の識別を有するドライバが、所定の時間シーケンス(または時間スケジュール)に従って車両を運転することもある。プロセッサ210は、走行経路を、8:00から12:00までドライバAが車両を運転する第1のセグメントと、12:00から16:00までドライバBが車両を運転するセグメントとに分割することができる。いくつかの実施形態では、異なる表示特性を、少なくとも2つの近接するセグメントに適用することもできる。いくつかの実施形態では、各セグメントが、他のセグメントとは異なる特定の表示特性を有して、異なるドライバに対応するセグメントを効果的に区別することができるようにすることもできる。したがって、これは、管理者が端末デバイスを介して地図上の異なるセグメントを見、かつ/または管理するのに好都合である可能性がある。
【0165】
いくつかの実施形態では、車両の走行プロセス中に、交通状況が変化することがある。したがって、プロセッサ210は、車両の走行プロセス中に交通状況に応じて走行経路を複数のセグメントに分割することもできる。例えば、プロセッサ210は、道路状況データを収集して蓄積する第3者から交通状況に関係する情報を取得することができる。この第3者は、国または町の運輸局であることがある。例えば、プロセッサ210は、6:00から12:00までの過去の期間内の車両の走行経路を表示することを求める要求を取得することがある。6:00から8:00までの走行プロセス中の交通状況は、渋滞していないことがある。8:00から10:00までの走行プロセス中の交通状況は、渋滞していることがある。10:00から12:00までの走行プロセス中の交通状況は、大渋滞していることがある。プロセッサ210は、この3つの時間セグメントの交通状況に対応する3つのセグメントに走行経路を分割することができる。いくつかの実施形態では、言葉または記号を使用して、交通状況を記述することもできる。例えば、この3つのセグメントが、「6:00から8:00までの交通状況は渋滞なし」、「8:00から10:00までの交通状況は渋滞」、および「6:00から8:00の交通状況は大渋滞」にそれぞれ対応することもある。いくつかの実施形態では、異なる表示特性を、少なくとも2つの近接するセグメントに適用することもできる。いくつかの実施形態では、各セグメントが異なる表示特性を有して、異なる交通状況に対応するセグメントを効果的に区別することができるようにすることもできる。したがって、これは、管理者が異なるセグメントを見、かつ/または管理するのに好都合である可能性がある。
【0166】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、車両の走行データに基づいて走行経路を複数のセグメントに分割することができる。いくつかの実施形態では、走行データは、車両の速度、車両の加速した速度などを含むことがある。例えば、プロセッサ210は、0〜20km/h、20〜40km/h、40〜60km/hなど、複数の速度範囲に基づいて走行経路を分割することもできる。ユーザ(例えば管理者、または車両のドライバ)は、走行データに基づいて決定された複数のセグメントに従って、走行経路に沿った車両の走行状態に関係するさらなる詳細を知るようになることもある。なお、走行経路は、他の種類の走行データに基づいて複数のセグメントに分割することもでき、この点は本開示では限定されないことに留意されたい。
【0167】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、過去の期間内の車両の異常事象を取得し、対応する異常事象をマーキングする特定のラベルを、走行経路上の異常事象が起こった位置に付加することができる。例えば、異常事象は、急制動、急加速、急転回、または速度超過など、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。走行経路上の走行プロセス中に車両の異常事象をマーキングすることにより、ドライバ、乗客、または管理者が、異常事象をより直観的に便利に視認できるようになる可能性がある。
【0168】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、過去の期間内に情報収集デバイス130によって収集された車両に関連する光景関係情報を取得することができる。光景関係情報は、車両の走行経路に沿った光景に関係する画像情報、車両の走行経路に沿った光景に関係する映像情報、または車両の走行経路に沿った光景に関係する音声情報、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。プロセッサ210は、過去の期間内の特定の時点の選択動作を取得したときに、その時点に対応する画像を表示する、またはその時点から開始する映像または音声を再生することができる。これに加えて、または別法として、プロセッサ210は、過去の期間内のサブ期間(例えば過去の期間AM8:00からAM12:00内のサブ期間AM9:00からAM9:30)の選択動作を取得したときに、そのサブ期間に対応する映像または音声を再生することができる。走行経路と、車両の走行プロセス中の画像または音声などの光景関係情報とを組み合わせることにより、管理者が、より便利に走行経路および光景関係情報を視認できるようにすることができる。したがって、車両を管理する効率を改善することができる。
【0169】
いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、光景関係情報に基づいて位置情報を検証することができる。プロセッサ210は、光景関係情報に基づいて車両の走行経路上の1つまたは複数の目標物体を識別して、その走行経路上の目標物体に基づいて車両の位置情報を補正する必要があるかどうかを決定することができる。例えば、ある時点に対応する車両の位置情報によって示される位置が、同時に収集された光景関係情報から識別または推測される目標物体の位置と異なる場合には、プロセッサ210は、その時点に対応する車両の位置情報を補正する必要があると決定することができる。走行経路に関連する車両の位置情報を補正する必要がある場合には、プロセッサ210は、目標物体の位置に基づいて、その時点に対応する車両の位置情報を補正することができる。
【0170】
いくつかの実施形態では、表示される走行経路の制度を改善するために、プロセッサ210は、収集した画像情報、映像情報、および/または音声情報に基づいて、走行経路に関係する位置情報を補正することができる。単なる例示であるが、プロセッサ210は、画像または映像中に取り込まれた目標物体を識別して、その目標物体に対応する地理的位置情報(例えば地理的位置の座標)を決定することができる。例えば、プロセッサ210は、画像識別技術を使用して、目標対象の地理的位置情報を決定することができる。プロセッサ210は、決定した目標物体の地理的位置情報に従って、走行経路に関係する位置情報を補正することができる。本開示によれば、アップロードされた位置情報に基づく走行経路の表示制度を改善することができる。車両の位置情報の補正に関する詳細も、
図21に関連して説明する。
【0171】
いくつかの実施形態では、情報収集デバイス130の画像収集モジュールが、画像データおよび/または映像データから画像情報を収集することがある。情報収集デバイス130の音声収集モジュールが、映像データおよび/または音声データから音声情報を収集することもある。測位モジュールと、画像収集モジュールと、音声収集モジュールとが、デバイスの同じクロック信号を共用して、画像データ、音声データ、および/または映像データが記録されたときに時間情報を決定することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、この共用クロック情報に基づいて、収集したデータ/情報(例えば位置情報、画像データ、映像データ、または音声データ、あるいはそれらの任意の組合せ)を処理する(すなわち突き合わせ、分類、グループ化、保存などを行う)ことができる。
【0172】
いくつかの実施形態では、画像データ、映像データ、および音声データは、情報収集デバイス130から独立した電子デバイス(例えば車両の窓を通して景色を連続的に記録するデジタル・ビデオ・レコーダ(DVR))によって収集することもできる。この電子デバイスと情報収集デバイス130とは、同じクロック(例えばネットワーク・クロック)を使用してもよいし、あるいは異なるデバイスによって収集された位置情報、画像データ、映像データ、および音声データが同期するように電子デバイスと情報収集デバイス130とについて同じ時間を有するように較正された異なるクロックを使用してもよい。
【0173】
いくつかの実施形態では、位置情報は、情報収集デバイス130から独立した測位デバイスによって収集することもでき、測位デバイスは、ユーザのモバイル・フォンまたはタブレットなど、内蔵測位モジュールを備えた任意の電子デバイスを含み得る。測位デバイスと情報収集デバイス130とは、同じクロック(例えばネットワーク・クロック)を使用してもよいし、あるいは異なるデバイスによって収集された位置情報、画像データ、映像データ、および音声データが同期するように電子デバイスと情報収集デバイス130とについて同じ時間を有するように較正された異なるクロックを使用してもよい。
【0174】
本開示によれば、車両の情報収集デバイス130は、過去の期間内の位置情報を収集することができる。端末デバイスは、走行経路を動的に地図上に表示することができる。したがって、管理者は、過去の期間内の車両の走行経路を迅速に見ることができる。走行経路と、走行経路に関連する光景関係情報とは、組み合わされている。光景関係情報は、車両の走行プロセス中に記録された時間、画像、音声、スピードなどを含むことがある。このような組合せは、光景関係情報と連続的に変化する車両の地理的位置との間の関係を反映することができる。したがって、これは、管理者が端末デバイスを介して地図上の走行経路を見、かつ/または管理するのに好都合である可能性がある。単なる例示であるが、プロセッサ210は、端末デバイスから車両の走行経路を表示することを求める要求を取得することができる。プロセッサ210は、ネットワークを介してサービス提供者と通信することによって、走行経路に関連する車両の位置情報を取得することができる。プロセッサ210は、車両の走行経路に関連する光景関係情報を取得し、光景関係情報に基づいて位置情報を検証し、端末デバイスに実装された地図上に、検証した位置情報に基づいて車両の走行経路を表示することができる。
【0175】
いくつかの実施形態では、端末デバイスは、端末デバイスに実装された地図上に、リアルタイム走行経路と、その走行経路に関連するリアルタイム光景関係情報とを表示することができる。例えば、端末デバイスは、情報収集デバイス130によってリアルタイムで収集された画像、映像、および/または音声を表示することができる。走行経路は、車両の滑らかな動きの形態で動的に表示することができ、車両は、地図上の走行経路上にアイコンとして表示することができる。
【0176】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0177】
図15は、本開示のいくつかの実施形態による車両の走行経路を表示する例示的なプロセスを示す流れ図である。いくつかの実施形態では、
図15に示すプロセス1500は、
図1に示す輸送情報システム100で実施することができる。例えば、プロセス1500の少なくとも一部分を、命令の形態でストレージ媒体(例えば電子デバイス200の不揮発性ストレージ250)に格納し、サーバ110(例えば電子デバイス200のプロセッサ210、あるいは
図7に示す1つまたは複数のモジュール)が呼び出し、かつ/または実行することもできる。いくつかの実施形態では、プロセス1500の一部分が、端末デバイスで実施されることもある。以下に示すこの例示するプロセス1500の動作は、例示のためのものである。いくつかの実施形態では、プロセス1500は、記載していない1つまたは複数の動作を追加して、かつ/あるいは記載されている動作のうちの1つまたは複数を省略して、実施することもできる。さらに、以下に述べる
図15に示すプロセス1500の動作の順序は、限定のためのものではない。本願の実施態様では、サーバ(例えばサーバ110)、ネットワーク管理システム(例えばMIS120)、および1つまたは複数の情報収集デバイス130(例えば情報収集デバイス130−1、130−2)の間のデータ対話が含まれることもあることが分かる。以下、車両の走行経路を表示するプロセス1500について、データ対話の観点から説明する。
【0178】
1502で、情報収集デバイス130は、収集したデータをアップロードすることができる。
【0179】
いくつかの実施形態では、情報収集デバイス130によってアップロードされるデータは、位置情報、画像データ、映像データ、音声データ、および/またはスピード情報を含むことがある。スピード情報は、角速度情報、および直線速度情報を含むことがある。情報収集デバイス130は、収集したデータを予め設定された間隔でリアルタイムでアップロードすることができる。いくつかの実施形態では、情報収集デバイス130は、収集したデータの一部分をリアルタイムでアップロードし、収集したデータの残りの部分を予め設定された間隔でアップロードすることもできる。例えば、情報収集デバイス130は、位置情報をリアルタイムでアップロードし、画像データ、映像データ、音声データ、およびスピード情報は予め設定された間隔でアップロードすることもできる。上記の例は例示を目的としたものであり、本開示は限定するためのものではないことを理解されたい。例えば、本開示では、他のアップロード方式を採用することもできる。
【0180】
1504で、サーバ110は、情報収集デバイス130によって収集された受信したデータを格納することができる。
【0181】
1506で、MIS120は、過去の期間内の車両の走行経路の照会動作を取得することができる。
【0182】
いくつかの実施形態では、照会動作は、過去の期間内の、またはリアルタイムの、車両の走行経路を端末デバイス上に表示することを求める要求であることがある。この要求は、車両を待っている乗客や管理者などのユーザによって行われることもある。MIS120は、端末デバイス上に実装されることもあり、過去の期間内の、またはリアルタイムの車両の走行経路および光景関係情報を表示することができる。例示を目的として、過去の期間内の走行経路の照会動作を受信する場合のプロセス1500について説明する。
【0183】
いくつかの実施形態では、ユーザ(例えば管理者)が過去の期間内の車両の走行経路を表示する必要があるときに、プロセッサ210は、管理者の照会動作を取得し、車両に備え付けられた情報収集デバイス130によって収集された過去の期間内の位置情報を取得することができる。MIS120は、サーバ110から返送された位置情報に従って地図上に走行経路を表示することができる。
【0184】
1508で、MIS120は、過去の期間内に情報収集デバイス130によって収集されたデータを要求することができる。
【0185】
1510で、サーバ110は、要求されたデータをMIS120に返送することができる。
【0186】
いくつかの実施形態では、サーバ110は、過去の期間内に情報収集デバイス130によって収集された位置情報のみをMISに返送することができる。あるいは、サーバ110は、位置情報と、過去の期間内に情報収集デバイス130によって収集された画像データ、映像データ、音声データ、またはスピード情報のうちの少なくとも1つとを返送することもでき、これについては後続の動作で詳細に述べる。
【0187】
1512で、MIS120は、収集した位置情報に従って、過去の期間内の車両の走行経路を地図上に表示することができる。
【0188】
いくつかの実施形態では、MIS120は、走行経路の実際の走行経路生成スピードで、または実際の走行経路生成スピードを基準とする表示比率で、地図上に動的に走行経路を表示することができる。例えば、車両を表すアイコンが、地図上を動的に移動し、連続的な走行経路を形成することもある。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、走行経路を複数のセグメントに分割することもできる。異なる表示特性(色の輝度、色の色相、および/または走行経路の太さなど)を、少なくとも2つの近接するセグメントに適用することもできる。走行経路を複数のセグメントに分割して、それらのセグメントを地図上に表示するプロセスについては、以下で
図16から
図19に関連して詳細に説明する。
【0189】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0190】
図16は、本開示のいくつかの実施形態による単位時間に基づいて分割された例示的なセグメントを示す概略図である。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、単位時間に従って走行経路を複数のセグメントに分割することができる。例えば、管理者は、8:00から11:00までの過去の期間内の車両の走行経路を見る必要があり、単位時間が1時間に設定されていることがある。
図16に示すように、ドライバは、開始時点(8:00)から終了時点(11:00)までの過去の期間内に位置Aから位置Bまで車両を運転することができる。プロセッサ210は、この過去の期間内の車両の走行経路を、1時間で車両が進行する距離に従って3つのセグメントに分割することができる。各セグメントについて「次第に変化する輝度」を使用して、走行経路の生成プロセスを動的に表示することができる。
図16に示すように、実際の走行経路生成スピード(例えば各セグメントの実際の形成スピード)または実際の走行経路生成スピードを基準とする表示比率に従って、これらのルート・セグメントを異なる輝度で別個に表示して、AからBまでの車両の走行経路を動的に表示する。
【0191】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0192】
図17は、本開示のいくつかの実施形態による単位時間に基づいて分割された例示的なセグメントを示す概略図である。位置Aから走り始めて位置Bに到着する車両では、開始時点(8:00)から終了時点(11:00)まで、車両の走行経路を
図17に示すように形成することができる。車両の走行経路は、セグメント1、セグメント2、およびセグメント3を含むことがある。セグメント1は、8:00から9:00までの車両の走行経路に対応する。セグメント2は、9:00から10:00までの車両の走行経路に対応する。セグメント3は、10:00から11:00までの車両の走行経路に対応する。異なる期間(各単位時間)に対応するセグメントは、「次第に変化する輝度」を使用して効果的に区別することができる。したがって、これは、管理者が端末デバイスを介して地図上の異なるセグメントを見、かつ/または管理するのに好都合である可能性がある。いくつかの実施形態では、色相(例えば「次第に変化する色相」)や走行経路の太さなど、他の表示特性を使用して各セグメントを表示することもでき、この点は本開示では限定されない。
【0193】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0194】
図18は、本開示のいくつかの実施形態によるドライバに基づいて分割された例示的なセグメントを示す概略図である。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、ドライバに応じて走行経路を複数のセグメントに分割することができる。単なる例示であるが、位置Aから走り始めて位置Bに到着する車両について、8:00から11:00までの過去の期間内の車両の走行経路を
図18に示すことがある。車両の走行経路は、セグメント1、セグメント2、およびセグメント3を含むことがある。ドライバxが、セグメント1で8:00から9:00まで車両を運転し、ドライバyが、セグメント2で9:00から10:00まで車両を運転し、ドライバzが、セグメント3で10:00から11:00まで車両を運転する。いくつかの実施形態では、「次第に変化する色相」表示方法を各セグメントについて使用して、走行経路の生成プロセスを動的に表示することができる。
図18に示すように、車両が位置Aから位置Bまで走行することによって形成される走行経路において、ドライバxが車両を運転するセグメント1は、黄色で表示され、ドライバyが車両を運転するセグメント2は、橙色で表示され、ドライバzが車両を運転するセグメント3は、赤色で表示される。異なるドライバに対応するルート・セグメントは、「次第に変化する色相」表示方法によって効果的に区別することができる。したがって、これは、管理者が端末デバイスを介して地図上の異なるセグメントを見、かつ/または管理するのに好都合である可能性がある。上記の例は例示を目的としたものであり、本開示は限定するためのものではないことを理解されたい。例えば、他の表示特性を使用して各セグメントを表示することもできる。
【0195】
いくつかの実施形態では、各セグメントを動的に表示するプロセス(例えば、そのプロセスの間に車両がAからBまで進行するプロセス)において、各セグメントの表示スピード(実際の走行経路生成スピード、または実際の走行経路生成スピードを基準とする表示比率)を、車両が通過する距離と関連付けることもできる。例えば、より長い距離を進行するドライバに対応するセグメントの生成プロセスを、実際の走行経路生成スピードのより高い表示比率(例えば1超)で表示することもできる。より短い距離を進行するドライバに対応するセグメントの生成プロセスは、低い表示比率(例えば1未満)で表示することができる。いくつかの実施形態では、各セグメントの表示スピードは、車両が通過する地域(例えば都市部または地方)と関連付けられるように設定することもできる。例えば、都市部のセグメントの生成プロセスを、高い表示比率で表示し、郊外部のセグメントの生成プロセスを、低い表示比率で表示することもできる。あるいは、都市部のセグメントの生成プロセスを、低い表示比率で表示し、郊外部のセグメントの生成プロセスを、高い表示比率で表示することもできる。
【0196】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0197】
図19は、本開示のいくつかの実施形態による交通状況に基づいて分割された例示的なセグメントを示す概略図である。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、交通状況に応じて走行経路を複数のセグメントに分割することができる。位置Aから走り始めて位置Bに到着する車両について、8:00から11:00までの過去の期間内の車両の走行経路を
図19に示すことがある。車両は、この過去の期間内に、道路セグメント1、道路セグメント2、および道路セグメント3を含む3つの道路セグメントを進行していることがある。道路セグメント1は、渋滞がなく、道路セグメント2は、渋滞しており、道路セグメント3は、大渋滞している。走行経路は、道路セグメント1から3に対応する交通状況に応じて、走行経路を3つのセグメント(すなわちセグメント1、セグメント2、およびセグメント3)に分割することができる。いくつかの実施形態では、これらの交通状況に対応するセグメントを、異なる太さを有する線を用いて地図上に表示することができる。
図19に示すように、位置Aから位置Bまで進行する車両によって動的に形成される走行経路において、渋滞なしの交通状況のセグメントは、細い線で表示される。交通状況の渋滞が酷くなるほど、ルート・セグメントを表示する線が太くなる。線の太さを使用して道路セグメントの渋滞の程度を表示して、異なる交通状況に対応するセグメントを効果的に区別することができるようにする。したがって、これは、管理者が端末デバイスを介して地図上の異なるセグメントを見、かつ/または管理するのに好都合である可能性がある。上記の例は例示を目的としたものであり、本開示は限定するためのものではないことを理解されたい。例えば、他の表示特性を使用して各セグメントを表示することもできる。
【0198】
各セグメントを動的に表示するプロセス(例えば、そのプロセスの間に車両が位置Aから位置Bまで進行するプロセス)において、各セグメントの表示スピードは、実際の走行経路生成スピード、または実際の走行経路生成スピードを基準とする表示比率であることがある。表示スピードは、本開示では限定されない。
【0199】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0200】
図20は、本開示のいくつかの実施形態によるラベル表示された異常事象を有する例示的なセグメントを示す概略図である。いくつかの実施形態では、プロセッサ210は、情報収集デバイス130によって収集されたスピード情報に基づいて、車両を運転するプロセスで異常事象が起こったかどうかを決定することができる。例えば、異常事象は、急制動、急加速、急転回、または速度超過挙動、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。プロセッサ210は、異常事象が起こった走行経路上の位置に、異常事象をマーキングする特定のラベルを付加することができる。例えば、
図20に示すように、車両は、走行経路において(セグメント1で)8:35に急制動を行い、(セグメント3で)10:35に急転回を行ったものとする。これらの異常事象が起こった位置に、ラベル「急制動」および「急転回」を付加することができる。したがって、ドライバ、乗客、または管理者は、走行プロセス中に車両に関連する異常事象をより便利に見ることができる。この動作を簡略化して、車両管理の効率を改善することもできる。いくつかの実施形態では、情報収集デバイス130は、収集したスピード情報をサーバ110にアップロードすることができる。MIS120は、サーバ110からスピード情報を取得し、異常事象があるかどうかをスピード情報に従って決定することができる。いくつかの実施形態では、情報収集デバイス130は、スピード情報が収集された後で異常事象があるかどうかを決定することができ、この決定の結果をサーバ110にアップロードすることができる。その後、MIS120は、サーバ110からこの決定の結果を取得することができる。なお、上記のプロセスでは、MISがサーバ110に位置情報を要求するときには、サーバ110は、位置情報とともに異常事象に関連するデータ(スピード情報または異常事象の決定結果)をMIS120に返送することもできることに留意されたい(サーバ110は、位置情報と異常事象に関連するデータとを同時にMIS120に返送することもできる)。あるいは、MIS120が、異常事象に関連するデータのみをサーバ110に要求し、それによりサーバ110が、異常事象に関連するデータのみをMIS120に返送することもある。
【0201】
車両の走行プロセス中に異常事象を決定するために、サーバ110、MIS120、または情報収集デバイス130は、急制動、急加速、急転回、または速度超過挙動などの様々な異常事象についてしきい値を設定することもある。以下の表1に示すように、走行プロセス中の車両のスピードまたは加速スピードが、特定のスピードしきい値または加速スピードしきい値を超える場合に、プロセッサ210は、対応する異常事象がその車両で起こっていると決定することができる。
【0203】
図15に戻ると、1514で、MIS120は、過去の期間内の時点の選択動作を取得することができる。
【0204】
1516で、MIS120は、その時点に対応する画像を表示する、あるいはその時点から開始する映像または音声を再生することができる。
【0205】
1518で、MIS120は、過去の期間内のサブ期間の選択動作を取得することができる。
【0206】
1520で、MIS120は、このサブ期間に対応する映像または音声を再生することができる。
【0207】
いくつかの実施形態では、MISがサーバ110に位置情報を要求するときには、サーバ110は、位置情報とともに光景関係情報をMIS120に返送することもできる(サーバ110は、位置情報と光景関係情報とを同時にMIS120に返送することもできる)。光景関係情報は、画像データ、映像データ、または映像データ、あるいはそれらの任意の組合せなど、情報収集デバイス130によって収集されたデータに基づいて決定することができる。あるいは、MIS120は、光景関係情報のみをサーバ110に要求し、それによりサーバ110が、光景関係情報をMIS120に返送することもある。サーバ110と、MIS120と、情報収集デバイス130との間の情報交換は、本開示では限定されない。走行経路と車両の走行プロセス中の光景関係情報(例えば画像および/または音声)とを組み合わせることにより、管理者は、車両に関する情報をより迅速に、より便利に取得することができる可能性がある。したがって、車両管理の効率を改善することができる。
【0208】
プロセッサ210は、収集した画像データ、音声データ、または映像データに基づいて走行経路を補正/検証することができる。例えば、プロセッサ210は、画像データまたは映像データ中で目標物体を識別して、その目標物体に対応する地理的位置情報を決定することができる。いくつかの実施形態では、目標対象の地理的位置情報は、画像識別技術を使用して決定することができる。プロセッサ210は、決定した地理的位置情報に従って、車両の位置情報および/または走行経路を補正/検証することができる。したがって、車両の走行経路の表示精度を改善することができる。
【0209】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0210】
図21は、本開示のいくつかの実施形態による車両の走行経路の例示的な補正を示す概略図である。
図21に示すように、MIS120は、収集した位置情報に従って「当初経路」を決定することができる。「当初経路」は、収集された車両の位置情報に基づいて決定される走行経路を指すことがある。例えば、当初経路では、車両は街路1を走行することがある。MIS120は、収集した画像データ、音声データ、および/または映像データ中に「市民センター」を識別し、「市民センター」が街路2の片側に位置していると決定することがある。したがって、MIS120は、「当初経路」の一部分、すなわち街路1の一部分を補正して、補正ルート、すなわち街路2の一部分にすることができる。このようにして、補正走行経路(例えば
図21の車両の位置Aから位置Bまでの暗色の走行経路)を得ることができる。
【0211】
いくつかの実施形態では、情報収集デバイス130の様々なモジュールが、位置情報、画像データ、映像データ、音声データ、またはスピード・データなどをそれぞれ収集することができる。これらのモジュールは、同じクロック(例えばネットワーク・クロック)を使用してもよいし、あるいは異なるデバイスによって収集された位置情報、画像データ、映像データ、音声データ、および/またはスピード・データが同期するように電子デバイスと情報収集デバイス130とについて同じ時間を有するように較正された異なるクロックを使用してもよい。したがって、MISは、選択した時点またはサブ期間に対応する画像を表示する、あるいは選択した時点またはサブ期間に対応する映像または音声を再生することができる。MISは、画像データまたは映像データに従って位置情報を補正することもできる。
【0212】
本開示の上記の実施形態によれば、MIS120は、車両に備え付けられた情報収集デバイス130によって過去の期間に収集された位置情報を取得することができる。MIS120は、車両の走行経路を動的に形成される走行経路の形態で表示することができるので、管理者は、過去の期間内の車両の走行経路を迅速に見ることができる。いくつかの実施形態では、MIS120は、走行経路と、車両の走行プロセス中に収集された光景関係情報とを表示することができ、これにより、管理者は、車両に関する情報をより迅速に、より便利に取得することができる可能性がある。光景関係情報は、画像、映像、または音声など、あるいはそれらの組合せを含み得る。したがって、車両管理の効率を改善することができる。
【0213】
なお、上記の説明は、単に例示を目的として与えたものに過ぎず、本開示の範囲を限定するためのものではないことに留意されたい。当業者なら、本開示の教示があれば、多数の変形および修正を加えることができる。ただし、それらの変形および修正は、本開示の範囲を逸脱しない。
【0214】
以上のように基本的な概念について説明したが、上記の詳細な開示が、例示のみを目的として与えられたものであり、限定的なものではないことは、この詳細な開示を読んだ当業者には明らかであろう。本明細書に明示していなくても、様々な改変、改良、および修正を、当業者なら思いつくことができ、それらの様々な改変、改良、および修正は、当業者に対して意図されている。これらの改変、改良、および修正は、本開示によって示唆されるように意図されており、本開示の例示的な実施形態の趣旨および範囲に含まれる。
【0215】
さらに、特定の用語を使用して、本開示の実施形態を説明した。例えば、「1実施形態」、「実施形態」、および/または「いくつかの実施形態」という用語は、その実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味している。したがって、本明細書の様々な部分において「実施形態」、「1実施形態」、または「代替の実施形態」に2回以上言及している場合も、必ずしもそれら全てが同じ実施形態のことを指しているとは限らないことを理解されたく、ここに強調しておく。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、本開示の1つまたは複数の実施形態において適宜組み合わせることができる。
【0216】
さらに、本開示の態様は、本明細書では、任意の新規および有用なプロセス、機械、製造、または組成物、あるいはそれらの新規および有用な改良形態を含むいくつかの特許性のある種別または文脈のいずれかで例示して説明することがある。したがって、本開示の態様は、完全にハードウェアで実施することも、完全にソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなども含む)で実施することも、あるいはソフトウェアとハードウェアの組合せで実施することもでき、これらは全て、本明細書では一般に「ユニット」、「モジュール」、または「システム」と呼ばれていることがある。さらに、本開示の態様は、コンピュータ可読プログラム・コードが実装された1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に実装されたコンピュータ・プログラム製品の形態を取ることもできる。
【0217】
コンピュータ可読信号媒体は、例えばベースバンドに、または搬送波の一部として、コンピュータ可読プログラム・コードが実装された、伝搬データ信号を含み得る。このような伝搬信号は、電磁気的形態、または光学的形態など、あるいはそれらの任意の適当な組合せなど、様々な形態のいずれを取ることもできる。コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用される、またはそれらと関連して使用されるプログラムを通信、伝播、またはトランスポートすることができる、コンピュータ可読ストレージ媒体ではない任意のコンピュータ可読媒体であってよい。コンピュータ可読信号媒体に実装されたプログラム・コードは、ワイヤレス、ワイヤライン、光ファイバー・ケーブル、またはRFなど、あるいはそれらの任意の適当な組合せなど、任意の適当な媒体を使用して伝送することができる。
【0218】
本開示の態様の動作を実行するコンピュータ・プログラム・コードは、Java(登録商標)、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、C#、VB.NET、またはPythonなどのオブジェクト指向プログラミング言語、「C」プログラミング言語、Visual Basic、Fortran 2003、Perl、COBOL 2002、PHP、ABAPなどの従来の手続き型プログラミング言語、Python、Ruby、およびGroovyなどのダイナミック・プログラミング言語、あるいはその他のプログラム言語など、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで記述することができる。このプログラム・コードは、全体をユーザのコンピュータ上で実行することも、一部をユーザのコンピュータ上で実行することも、スタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして実行することも、一部をユーザのコンピュータ上で実行し、一部をリモート・コンピュータ上で実行することも、あるいは全体をリモート・コンピュータまたはサーバ上で実行することもできる。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)またはワイド・エリア・ネットワーク(WAN)など任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することもできるが、あるいは、この接続は、(例えばインターネット・サービス・プロバイダを用いてインターネットを介して)外部コンピュータに対して行うことも、クラウド・コンピューティング環境で行うこともできるし、またはサービスとしてのソフトウェア(SaaS:software as a service)などのサービスとして提供することもできる。
【0219】
さらに、処理要素またはシーケンスの記載されている順序、あるいは数字、文字、またはその他の符号の使用も、したがって、特許請求の範囲に指定されている場合を除けば、請求対象のプロセスおよび方法をいかなる順序にも限定するものではない。上記の開示では、本開示の様々な有用な実施形態と現在考えられているものを様々な例を通して説明しているが、このような詳細が、単に説明のためのものに過ぎないこと、および添付の特許請求の範囲が、開示した実施形態に限定されず、むしろ開示した実施形態の趣旨および範囲内となる様々な修正形態および等価な構成をカバーするものと意図されていることを理解されたい。例えば、上述の様々な構成要素の実施態様は、ハードウェア・デバイスで実施することができるが、例えば既存のサーバまたはモバイル・デバイスへのインストールなど、ソフトウェアのみの解決策として実施することもできる。
【0220】
同様に、上記の本開示の実施形態の説明では、本開示を簡素化して様々な実施形態の1つまたは複数の理解を助けるために、様々な特徴が1つの実施形態、図面、またはそれらの説明にまとめられていることがあることも理解されたい。しかし、この開示する方法は、請求対象の主題が各請求項に明示的に記載されているよりも多くの特徴を必要としているという意図を反映したものとして理解されるべきではない。むしろ、請求対象の主題は、上記に開示した1つの実施形態の特徴のうちの一部のみにあることもある。
少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのコンピュータ可読ストレージ媒体と、ネットワークに接続された通信プラットフォームとを有するコンピューティング・デバイスで実施される、車両の走行経路を地図上に表示する方法であって、
車両の走行経路を表示することを求める要求を端末デバイスから取得するステップと、
前記車両の位置情報を取得するステップと、
前記車両の前記走行経路に関連する光景関係情報を取得するステップと、
前記光景関係情報に基づいて前記位置情報を検証するステップと、
前記検証した位置情報に基づいて、前記端末デバイスに実装された前記地図上に前記車両の前記走行経路を表示するステップと、を含む、方法。
前記検証した位置情報に基づいて前記端末デバイスに実装された地図上に前記車両の前記走行経路を表示するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記システムに、
前記車両の実際の走行経路生成スピードを取得させ、
前記車両の前記実際の走行経路生成スピードに基づいて、前記車両の前記走行経路を動的に表示させるようにさらに指示される、請求項5から9のいずれか一項に記載のシステム。
前記検証した位置情報に基づいて前記端末デバイスに実装された地図上に前記車両の前記走行経路を表示するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記システムに、
前記車両の前記走行経路を複数のセグメントに分割させ、
前記複数のセグメントの表示特性を決定させ、
前記複数のセグメントの前記表示特性に基づいて、前記車両の前記走行経路を前記地図上に表示させるようにさらに指示され、
少なくとも2つの近接するセグメントが、異なる表示特性を有する、請求項5から10のいずれか一項に記載のシステム。
車両の走行経路を地図上に表示する命令のセットを含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令のセットが、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、
車両の走行経路を表示することを求める要求を端末デバイスから取得するステップと、
ネットワークを介してサービス提供者と通信することによって前記走行経路に関連する前記車両の位置情報を取得するステップと、
前記車両の前記走行経路に関連する光景関係情報を取得するステップと、
前記光景関係情報に基づいて前記位置情報を検証するステップと、
前記検証した位置情報に基づいて、前記端末デバイスに実装された地図上に前記車両の前記走行経路を表示するステップと、
を含む方法を実施するように前記少なくとも1つのプロセッサに指示する、非一時的コンピュータ可読媒体。