特表2019-537823(P2019-537823A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シグニファイ ホールディング ビー ヴィの特許一覧
特表2019-537823各装置が異なるカバレッジエリアをカバーする、照明装置間で光効果を引き継ぐための方法、装置及びシステム
<>
  • 特表2019537823-各装置が異なるカバレッジエリアをカバーする、照明装置間で光効果を引き継ぐための方法、装置及びシステム 図000003
  • 特表2019537823-各装置が異なるカバレッジエリアをカバーする、照明装置間で光効果を引き継ぐための方法、装置及びシステム 図000004
  • 特表2019537823-各装置が異なるカバレッジエリアをカバーする、照明装置間で光効果を引き継ぐための方法、装置及びシステム 図000005
  • 特表2019537823-各装置が異なるカバレッジエリアをカバーする、照明装置間で光効果を引き継ぐための方法、装置及びシステム 図000006
  • 特表2019537823-各装置が異なるカバレッジエリアをカバーする、照明装置間で光効果を引き継ぐための方法、装置及びシステム 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-537823(P2019-537823A)
(43)【公表日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】各装置が異なるカバレッジエリアをカバーする、照明装置間で光効果を引き継ぐための方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H05B 37/02 20060101AFI20191129BHJP
【FI】
   H05B37/02 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2019-522378(P2019-522378)
(86)(22)【出願日】2017年10月18日
(85)【翻訳文提出日】2019年6月25日
(86)【国際出願番号】EP2017076557
(87)【国際公開番号】WO2018077685
(87)【国際公開日】20180503
(31)【優先権主張番号】16195901.0
(32)【優先日】2016年10月27日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】エンヒェレン ディルク ヴァレンティヌス レネ
(72)【発明者】
【氏名】メールベーク ベレン ヴィレム
(72)【発明者】
【氏名】ファン ゲルヴェ ヨヘン レナート
(72)【発明者】
【氏名】デッケル ティム
(72)【発明者】
【氏名】ファン デ スレイス バーテル マリヌス
(72)【発明者】
【氏名】ベルグマン アンソニー ヘンドリク
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA03
3K273PA04
3K273QA09
3K273SA10
3K273SA21
3K273SA38
3K273SA60
3K273TA46
3K273TA55
3K273TA59
3K273TA78
3K273UA22
(57)【要約】
複数の照明装置を含む照明システムの照明装置を制御する方法であって、照明装置は、ムービング光効果が照明システムのカバレッジエリア内でレンダリングされ得るよう、光効果が照明装置間で効果的にハンドオーバされるように制御される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の照明装置を含む照明システムの照明装置を制御する方法であって、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするよう構成され、前記照明システム内の前記複数の照明装置は、照明装置に関連する対応するカバレッジエリアが互いに隣接する及び/又は互いに部分的に重なり合うように設けられ、各照明装置はさらに、それ自体の観察エリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体の観察エリアを観察するよう構成されるカメラを備え、各観察エリアは、その対応するカバレッジエリアを少なくともカバーし、当該方法は、
当該照明装置の前記カメラによって、その対応する観察エリア内で、前記照明システム内の隣接する照明装置によってレンダリングされる該観察エリア内の入射光効果を検出するステップであって、前記入射光効果は、速度及び軌道を有するムービング光効果である、ステップと、
当該照明装置によって、前記入射光効果が前記カバレッジエリアの第1のエントリ位置において該照明装置の前記カバレッジエリアに入ると判断するステップと、
当該照明装置によって、前記カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることにより、当該照明装置によって、前記入射光効果を引き継ぐステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のエントリ位置は、前記第2のエントリ位置と同一である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果は、前記入射光効果とは異なる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ムービング光効果は、照明シーンである、請求項1、2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記判断するステップが、
当該照明装置によって、前記検出された入射光効果の軌道を外挿することにより前記第1のエントリ位置を決定する
ことを含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記検出するステップは、
当該照明装置の前記カメラによって、前記入射光効果の光強度、色、形状、サイズ、シーン、方向、変調及び速度のうちのいずれかを検出する
ことを含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記検出するステップは、
前記入射光効果に符号化された光コードを検出する
ことを含み、前記光コードは、光効果特性情報と関連付けられ、
前記引き継ぐステップは、
当該照明装置によって、前記カバレッジエリアの前記第2のエントリ位置に向けられる前記光効果をレンダリングすることにより、当該照明装置によって、前記入射光効果を引き継ぐ
ことを含み、該光効果は、前記光効果特性情報を使用してレンダリングされる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記引き継ぐステップは、
当該照明装置によって、前記カバレッジエリアの前記第2のエントリ位置に向けられる前記光効果をレンダリングすることにより、当該照明装置によって、前記入射光効果を引き継ぐ
ことを含み、該光効果は、該光効果が引き継がれていることを前記隣接する照明装置に示すための光コードで符号化される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
当該方法は、
前記複数の照明装置のうちのさらなる照明装置によって、その対応するカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするステップであって、該光効果は、前記複数の照明装置のうちの前記照明装置に対応するカバレッジエリアに向かって移動する、ステップ
を含む、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記さらなる照明装置による前記レンダリングするステップは、
当該レンダリングされる光効果の引き継ぎを検出する、及び前記さらなる照明装置によって、該レンダリングされる光効果の強度を減少させる
ことを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の照明装置のうちの前記さらなる照明装置は、携帯型照明装置である、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
複数の照明装置を含む照明システムにおいて動作するのに適した照明装置であって、 各照明装置は、それ自体のカバレッジエリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするよう構成され、前記照明システム内の前記複数の照明装置は、照明装置に関連する対応するカバレッジエリアが互いに隣接する及び/又は互いに部分的に重なり合うように設けられ、各照明装置はさらに、それ自体の観察エリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体の観察エリアを観察するよう構成されるカメラを備え、各観察エリアは、その対応するカバレッジエリアを少なくともカバーし、当該照明装置は、
前記カメラを用いて、その対応する観察エリア内で、前記照明システム内の隣接する照明装置によってレンダリングされる該観察エリア内の入射光効果を検出するよう構成される検出器であって、前記入射光効果は、速度及び軌道を有するムービング光効果である、検出器と、
前記入射光効果が前記カバレッジエリアの第1のエントリ位置において当該照明装置の前記カバレッジエリアに入ると判断するよう構成されるプロセッサモジュールと、
前記カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることによって前記入射光効果を引き継ぐよう構成されるレンダリングモジュールと
を備える、照明装置。
【請求項13】
前記第1のエントリ位置は、前記第2のエントリ位置と同一である、請求項12に記載の照明装置。
【請求項14】
前記プロセッサモジュールは、前記検出された入射光効果の軌道を外挿することによって前記第1のエントリ位置を決定するよう構成される、請求項12又は13に記載の照明装置。
【請求項15】
前記検出器は、前記入射光効果に符号化された光コードを検出するよう構成され、前記光コードは、光効果特性情報と関連付けられ、前記レンダリングモジュールは、前記カバレッジエリアの前記第2のエントリ位置に向けられる前記光効果をレンダリングすることによって前記入射光効果を引き継ぐよう構成され、該光効果は、前記光効果特性情報を使用してレンダリングされ、該光効果は、該光効果が引き継がれていることを前記隣接する照明装置に示すための光コードで符号化される、請求項12、13又は14に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広くは、照明の分野に関し、とりわけ、複数の照明装置を含む照明システムにおいて照明装置を制御する方法に関する。本発明はさらに、複数の照明装置を含む照明システム、及び斯かる照明システムを動作させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の照明装置を含む照明システムは、今日では、とりわけ、オフィス及び商業用途に使用されている。近い将来、展開される照明システムの量が増加する見込みが高い。中長期的なオフィス及び商業用の照明のために、色、明るさのレベル、ビームの指向性、ビームの形状、ビームパターン、又は動的効果の観点から、広範にわたる新規の機能をユーザに提供する新規の光源を採用することが予想される。屋内光効果(indoor light effect)を生み出す際のこの強化された機能性及び柔軟性は、照明シナリオ(lighting scenario)を設計するためのより高いレベルの自由度をもたらすであろう。
【0003】
上記で言及された照明装置の各々は、それ自体のカバレッジエリア(coverage area)と関連付けられ、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするよう構成される。典型的には、すべてのカバレッジエリアは、互いに隣接するか、部分的に互いに重なり合う。これは、照明システムの総カバレッジエリアが増加するという効果を有する。
【0004】
上述した照明システムは、典型的には、比較的低い天井を有する状況において展開される。斯かる天井が低い用途でも、隣接して配置される複数の照明装置が、典型的には、広いエリアを依然として照明することができるために必要とされる。
【0005】
上記の照明システムの不利な点の1つは、各照明装置別々の協調(collaboration)に関する。すなわち、各照明装置は、対応するカバレッジエリア上にそれ自体の照明パターンを提供するよう構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
照明装置が照明システム内の他の装置とより強力に(intensively)協調するように、照明システムの照明装置を制御する方法を達成することは有利であろう。光効果のレンダリングにおいてより多くの協調を可能にする照明システム又は単一の照明装置を達成することも望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これらの懸念の1つ又は複数により良く対処するために、本発明の第1の態様では、複数の照明装置を含む照明システムの照明装置を制御する方法であって、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするよう構成され、照明システム内の複数の照明装置は、照明装置に関連する対応するカバレッジエリアが互いに隣接する及び/又は互いに部分的に重なり合うように設けられ、各照明装置はさらに、それ自体の観察エリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体の観察エリアを観察するよう構成されるカメラを備え、各観察エリアは、その対応するカバレッジエリアを少なくともカバーし、当該方法は、
当該照明装置のカメラによって、その対応する観察エリア内で、照明システム内の隣接する照明装置によってレンダリングされる該観察エリア内の入射光効果(incoming light effect)を検出するステップであって、入射光効果は、速度及び軌道を有するムービング光効果(moving light effect)である、ステップと、
当該照明装置によって、前記入射光効果がカバレッジエリアの第1のエントリ位置(entry location)において該照明装置のカバレッジエリアに入ると判断するステップと、
当該照明装置によって、カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることにより、当該照明装置によって、前記入射光効果を引き継ぐステップと
を含む、方法が提供される。
【0008】
照明装置が、隣接する照明装置によってレンダリングされる光効果を自律的に引き継ぐことができる場合、照明システムにおける照明装置間のより密接な協調が得られるということが本発明者らの洞察であった。
【0009】
したがって、協調の態様(collaboration aspect)は、入射光効果の検出、そのカバレッジエリアにおいて光効果の第1のエントリ位置を決定すること、及び第2のエントリ位置において光効果をレンダリングすることに関する。
【0010】
一実施形態では、第1のエントリ位置は、第2のエントリ位置と同一である。
【0011】
したがって、協調の態様はさらに、入射光効果の検出、そのカバレッジエリアにおいて光効果の(第1の)エントリ位置を決定すること、及び同一の(第1の)エントリ位置において(第2のエントリ位置において)光効果をレンダリングすることに関する。入射光効果を引き継ぐことはシームレスに起こる。
【0012】
前述のように、典型的には、入射光効果はムービング光効果である。ムービング光効果は、ある速度でカバレッジエリアに沿って視覚的に移動する光効果として定義される。前記ムービング光効果はまた、照明シーンであってもよい。前記ムービング光効果は、照明装置のカバレッジエリア全体のうちの局所的ムービング光効果であってもよい。
【0013】
前記照明システム内の隣接する照明装置によってレンダリングされる前記観察エリア内の入射光効果はまた、トーチ(torch)等の他のタイプの装置によってレンダリングされてもよいことに留意されたい。トーチは、例えば、(ムービング)光効果を最初に作り出すための道具として使用されてもよい。
【0014】
入射光効果を検出するために、各照明装置はカメラを備えるべきである。カメラは観察エリアを有し、観察エリアは、照明装置の対応するカバレッジエリアを少なくともカバーする。したがって、各観察エリアはより大きい、すなわち、その対応するカバレッジエリアを包含する。さらに、観察エリアは、隣接する照明装置のカバレッジエリアと少なくとも部分的に重なり合うべきである。
【0015】
以上により、カメラは入射光効果を検出することができる。すなわち、ひとたび隣接する照明装置が、照明装置のカバレッジエリア外であるが、カメラの対応する観察エリア内で光効果をレンダリングすると、引き継がれるべき可能性があるとフラグが立てられてもよい。その後、照明装置は、検出された(すなわち、フラグが立てられた)光効果がそのカバレッジエリアに入るかどうかを判断すべきである。その見込みが高い場合、例えば、検出された光効果の予想される軌道を決定することによって、照明装置の前記カバレッジエリアにおけるエントリポイントが決定される。最後に、入射光効果は、当該照明装置によって、カバレッジエリアの決定されたエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることにより、該照明装置によって引き継がれる。
【0016】
上述の方法の最後のステップは、決定されたエントリ位置における光効果のレンダリングに関する。照明装置は、決定されたエントリ位置において同じ又は類似の光効果をレンダリングしてもよい。照明装置はまた、全体的な照明を増加させてもよい。すなわち、照明装置によってレンダリングされる光効果はフェードインであってもよい。さらに、照明装置によって得られる光効果が、検出された光効果と実質的に異ならないように、光効果の色、形状、シーン及び/又は速度が該照明装置によって引き継がれてもよい。
【0017】
代替形態として、照明装置はまた、決定されたエントリ位置において異なる光効果をレンダリングしてもよい。すなわち、例えば、入射光効果は照明装置によって引き継がれるが、光効果については異なる特性を有する。
【0018】
他の代替形態では、照明装置は、第1のエントリ位置以外の第2のエントリ位置で光効果をレンダリングする。結果として、入射光効果は、光効果を引き継ぐ際に不連続性を含み得る。例えば、これは、例えば緊急(照明)の場合に、好ましい方向を機能的に示すために、のこぎり歯経路における等、光効果が動きで再現される場合に有利であり得る。
【0019】
本開示によれば、光効果は、スポットライト、すなわち、対応するカバレッジエリア内の小エリアを照らすための狭ビームであってもよい。光効果は、動的に変化する光効果、又は動画若しくは動く形状等のシーンであってもよい。光効果は、ピクセル化されたLEDライトスポットの効果であってもよい。
【0020】
一実施形態では、前記判断するステップは、
当該照明装置によって、前記検出された入射光効果の軌道を外挿することにより第1のエントリ位置を決定する
ことを含む。
【0021】
上記のことは、照明装置のカメラの観察エリアが、隣接する照明装置に対応するカバレッジエリアの一部も包含することを意味する。したがって、カメラは、隣接する照明装置によってレンダリングされる光効果を検出することができる。
【0022】
この場合、照明装置は、検出された光効果が該照明装置のカバレッジエリアに入るかどうかを検出又は予測することができる。そうするために、照明装置は、検出された光効果の軌道を外挿してもよい。斯くして、軌道は、対応するカバレッジエリア内でレンダリングされる光の予想される経路と見なされることができる。斯かる軌道は、例えば、線形、放物線状(parabolic)、又は多項式(polynomial)の外挿に従ってもよい。軌道の決定は、第1の光効果が顕著な遅延なしに光効果のレンダリングを引き継ぐことができるように、リアルタイム又は準リアルタイムで行われるべきである。
【0023】
さらなる実施形態では、前記検出するステップは、
当該照明装置のカメラによって、前記入射光効果の光強度、色、形状、サイズ、シーン、方向、変調及び速度のうちのいずれかを検出する
ことを含む。
【0024】
この実施形態の利点は、レンダリングするステップが、同じ又は類似の光効果をレンダリングする場合にこれらのパラメータを考慮に入れられることである。これは、同じ照明システム内のある照明装置から別の照明装置に光効果が移行する場合に目立つ望ましくない効果が全くないか、又はほとんどないという利点を有する。
【0025】
さらなる実施形態では、前記検出するステップは、
前記入射光効果に符号化された光コード(light code)を検出する
ことを含み、光コードは、光効果特性情報(light effect property information)と関連付けられ、
前記引き継ぐステップは、
当該照明装置によって、カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることにより、当該照明装置によって、前記入射光効果を引き継ぐ ことを含み、光効果は、光効果特性情報を使用してレンダリングされる。
【0026】
本開示によれば、入射光効果は、光コードで符号化されてもよい。光コードは、カメラによって復号、解釈又は逆参照され(dereferenced)、光効果特性情報が取得される。復号及び解釈は、必要な情報がすべて光コード自体に存在することを意味する。逆参照は、光効果コードが、光効果及び計画された軌道に関するよりネットワーク化された情報への参照を含むことを意味する。
【0027】
光効果特性情報は、光効果の照明特性に関する情報、照明装置が光効果をレンダリングするための動作パラメータ、照明装置が効果を供するための命令、照明装置が色、形状、速度、シーン等の特定のパラメータを有する特定の光効果を作り出すための命令等であってもよい。
【0028】
さらなる実施形態では、前記引き継ぐステップは、
当該照明装置によって、カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることにより、当該照明装置によって、前記入射光効果を引き継ぐ ことを含み、光効果は、該光効果が引き継がれていることを前記隣接する照明装置に示すための光コードで符号化される。
【0029】
上述のように、隣接して配置された2つの照明装置のカメラは、部分的に重なり合う観察エリアを有することが好ましい。これは、光効果に符号化された光コードを使用して、隣接して配置された照明装置間で通信することを可能にする。したがって、照明装置は、符号化された光コードが、光効果が引き継がれていることを(隣接する照明装置に)示すように、レンダリングされる光効果を符号化してもよい。この場合、この信号は、隣接する照明装置によって、その光効果のレンダリングをフェードアウトするために使用されてもよい。
【0030】
符号化された光コードは、特定の周波数及び/又は特定の色を使用して、例えば、可視光通信(VLC)を使用して符号化されてもよい。人間の目で検出可能な周波数をはるかに超える周波数でレンダリングされる光の点滅が、通信に使用されてもよい。無論、カメラは、斯かる高速の光の点滅を検出できるべきである。
【0031】
斯くして、符号化された光コードは、不可視光、すなわち、ユーザには見えないが照明装置のカメラによって検出され得る光を用いて符号化されてもよい。別のオプションは、隣接する照明装置間で光効果特性情報を直接通信するために無線通信を使用することである。斯かる無線通信は、Zigbee若しくはBluetooth(登録商標)プロトコル、又は同様のものに基づいてもよい。
【0032】
上記に開示された方法のステップは、制御ユニット又は他の任意のタイプの制御手段によって実行されてもよい。制御ユニットは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は同様のもの等の、任意のタイプのハードウェアであってもよい。制御ユニットは、交流(AC)電源を介して給電されてもよく、又はバッテリ等の補助電源を使用して給電されてもよい。
【0033】
本発明の第2の態様では、複数の照明装置を含む照明システムにおいて動作するのに適した照明装置であって、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするよう構成され、照明システム内の複数の照明装置は、照明装置に関連する対応するカバレッジエリアが互いに隣接する及び/又は互いに部分的に重なり合うように設けられ、各照明装置はさらに、それ自体の観察エリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体の観察エリアを観察するよう構成されるカメラを備え、各観察エリアは、その対応するカバレッジエリアを少なくともカバーし、当該照明装置は、
カメラを用いて、その対応する観察エリア内で、照明システム内の隣接する照明装置によってレンダリングされる該観察エリア内の入射光効果を検出するよう構成される検出器であって、入射光効果は、速度及び軌道を有するムービング光効果である、検出器と、
前記入射光効果がカバレッジエリアの第1のエントリ位置において当該照明装置のカバレッジエリアに入ると判断するよう構成されるプロセッサモジュールと、
カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることによって前記入射光効果を引き継ぐよう構成されるレンダリングモジュールと
を備える、照明装置が提供される。
【0034】
照明装置を制御する方法である、本発明の第1の態様の実施形態に関して開示された利点及び定義は、照明装置である、本発明の第2の態様の実施形態にも対応することに留意されたい。
【0035】
一実施形態では、第1のエントリ位置は、第2のエントリ位置と同一である。
【0036】
一実施形態では、プロセッサモジュールは、前記検出された入射光効果の軌道を外挿することによって第1のエントリ位置を決定するよう構成される。
【0037】
さらなる実施形態では、検出器は、カメラを用いて、前記入射光効果の光強度、色、形状、サイズ、シーン、方向、変調及び速度のうちのいずれかを検出するよう構成される。
【0038】
別の実施形態では、検出器は、前記入射光効果に符号化された光コードを検出するよう構成され、光コードは、光効果特性情報と関連付けられ、レンダリングモジュールは、カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることによって前記入射光効果を引き継ぐよう構成され、光効果は、光効果特性情報を使用してレンダリングされる。
【0039】
さらに別の実施形態では、レンダリングモジュールは、カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることによって前記入射光効果を引き継ぐよう構成され、光効果は、該光効果が引き継がれていることを前記隣接する照明装置に示すための光コードで符号化される。
【0040】
一実施形態では、照明装置は、2つの別々の光効果に分割される光効果をレンダリングしてもよい。前記分割は、3つ以上の他の整数によっても特徴付けられ得る。斯かる2つの別々の光効果は、例えば、同一の照明特性(例えば、両方とも円形スポット)を有するが、異なる移動経路を有してもよい。前記2つの別々の光効果はまた、例えば、異なる照明特性を有してもよく(及び異なる移動経路をたどってもよく)、例えば、斯かる光効果の一方は円形スポットとして引き継がれ、他方は正方形スポットとして引き継がれてもよい。例えば、赤色の正方形スポット(入射光効果)が第1のエントリ位置に入り、この効果が、第1のエントリ位置において、入射光効果の経路を継続する青色の円をレンダリングすることにより照明装置によって引き継がれてもよく、同時に、入射光効果は、第1のエントリ位置とは異なる第2のエントリ位置において別の青色の円をレンダリングすることにより照明装置によって引き継がれてもよい。各別々の光効果は、別々のエントリ位置を有してもよい。このような引き継ぎの分割に関する情報も、入射光効果の光効果特性内にコード化された形式で含められてもよく、コードは、例えば、「効果を引き継ぐ、効果を2つに分割、光効果の形状及び色を変更」と記述してもよい。前記効果は、複数の照明装置にわたって伝搬してもよい。
【0041】
本発明の第1の態様を再び参照すると、複数の照明装置のうちのさらなる照明装置によって、その対応するカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするステップであって、該光効果は、複数の照明装置のうちの前記照明装置に対応するカバレッジエリアに向かって移動する、ステップ
をさらに含む、本発明の第1の態様による方法が提供される。
【0042】
一実施形態では、さらなる照明装置による前記レンダリングするステップは、
当該レンダリングされる光効果の引き継ぎを検出する、及びさらなる照明装置によって、該レンダリングされる光効果の強度を減少させる
ことを含む。
【0043】
一実施形態では、複数の照明装置のうちのさらなる照明装置は、携帯型照明装置である。例えば、光効果、例えば、複数の光源のうちの光源によって引き継がれるべき初期光効果を投影するためのトーチであってもよい。
【0044】
照明装置を制御する方法である、本発明の第1の態様の先の実施形態及び照明装置自体である、本発明の第2の態様の先の実施形態に関して開示された利点及び定義は、さらなる照明装置に関して述べられた本発明の第1の態様の実施形態にも対応することに留意されたい。
【0045】
本発明の第3の態様では、複数の照明装置を含む照明システムを動作させる方法であって、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするよう構成され、照明システム内の複数の照明装置は、照明装置に関連する対応するカバレッジエリアが互いに隣接する及び/又は互いに部分的に重なり合うように設けられ、各照明装置はさらに、それ自体の観察エリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体の観察エリアを観察するよう構成されるカメラを備え、各観察エリアは、その対応するカバレッジエリアを少なくともカバーし、当該方法は、
複数の照明装置のうちの第2の照明装置によって、その対応するカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするステップであって、光効果は、複数の照明装置のうちの第1の照明装置に対応するカバレッジエリアに向かって移動する、ステップと、
第1の照明装置のカメラによって、その対応する観察エリア内で、第2の照明装置によってレンダリングされる該観察エリア内の入射光効果を検出するステップと、
第1の照明装置によって、前記入射光効果がカバレッジエリアのエントリ位置において該第1の照明装置のカバレッジエリアに入ると判断するステップと、
第1の照明装置によって、カバレッジエリアの前記エントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることにより、第1の照明装置によって、前記入射光効果を引き継ぐステップと
を含む、方法が提供される。
【0046】
第1の照明装置を制御する方法である、本発明の第1の態様の実施形態及び第1の照明装置自体である、本発明の第2の態様の実施形態に関して開示された利点及び定義は、照明システムを動作させる方法である、本発明の第3の態様の実施形態にも対応することに留意されたい。
【0047】
一実施形態では、前記判断するステップは、
第1の照明装置によって、前記検出された入射光効果の軌道を外挿することにより前記エントリ位置を決定する
ことを含む。
【0048】
一実施形態では、前記検出するステップは、
第1の照明装置のカメラによって、前記入射光効果の光強度、色、形状、サイズ、シーン、方向、変調及び速度のうちのいずれかを検出する
ことを含む。
【0049】
さらなる実施形態では、前記検出するステップは、
前記入射光効果に符号化された光コードを検出する
ことを含み、光コードは、光効果特性情報と関連付けられ、
前記引き継ぐステップは、
第1の照明装置によって、カバレッジエリアの前記エントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることにより、第1の照明装置によって、前記入射光効果を引き継ぐ
ことを含み、光効果は、光効果特性情報を使用してレンダリングされる。
【0050】
別の実施形態では、 前記引き継ぐステップは、
第1の照明装置によって、カバレッジエリアの前記エントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることにより、第1の照明装置によって、前記入射光効果を引き継ぐ
ことを含み、光効果は、該光効果が引き継がれていることを前記隣接する照明装置に示すための光コードで符号化される。
【0051】
別の実施形態では、第2の照明装置による前記レンダリングするステップは、
前記光効果内の前記光コードを検出する、及び第2の照明装置によって、レンダリングされる光効果の強度を減少させる
ことを含む。
【0052】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に述べられる実施形態を参照して明らかになり、詳述されるであろう。
【0053】
照明装置を制御する方法である、本発明の第1の態様の先の実施形態及び照明装置自体である、本発明の第2の態様の先の実施形態に関して開示された利点及び定義は、さらなる照明装置に関して述べられた実施形態にも対応することに留意されたい。
【0054】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に述べられる実施形態を参照して明らかになり、詳述されるであろう。
【0055】
本発明の代替的な態様では、複数の照明装置を含む照明システムの第1の照明装置を制御する方法であって、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするよう構成され、照明システム内の複数の照明装置は、照明装置に関連する対応するカバレッジエリアが互いに隣接する及び/又は互いに部分的に重なり合うように設けられ、照明システムは、観察エリアを観察し、観察データを伝達するためのカメラを備え、各照明装置は、観察データを受信するための通信インターフェースを備え、観察エリアは、第1の照明装置のカバレッジエリアを少なくともカバーし、当該方法は、
カメラによって、観察エリア内で、照明システム内の第1の照明装置に隣接する照明システム内の第2の照明装置によってレンダリングされる該観察エリア内の入射光効果を検出するステップであって、入射光効果は、速度及び軌道を有するムービング光効果である、ステップと、
第1の照明装置によって、カメラによって伝達される観察データを受信するステップであって、観察データは、観察エリア内の前記検出された入射光効果を示す、ステップと、
第1の照明装置によって、前記入射光効果がカバレッジエリアの第1のエントリ位置において第1の照明装置のカバレッジエリアに入ると判断するステップと、
第1の照明装置によって、カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることにより、第1の照明装置によって、前記入射光効果を引き継ぐステップと
を含む、方法が提供される。
【0056】
したがって、協調の態様は、入射光効果の検出、そのカバレッジエリアにおいて光効果の第1のエントリ位置を決定すること、及び第2のエントリ位置において光効果をレンダリングすることに関する。
【0057】
前記カメラは、少なくとも1つのカメラであってもよい。少なくとも1つのカメラによって提供される観測データは、少なくとも1つのカメラが各照明装置から独立して動作するため、複数の照明装置を制御するために有利に使用され得る。これは、複数の照明装置のうちのすべての照明装置がカメラを必要とするわけではないので有利である(複数の照明装置のすべての照明装置がカメラを備えることは、照明システムに複雑さ及び費用を追加する可能性がある)。
【0058】
したがって、本発明のこの代替的な態様では、少なくとも1つのカメラの提供/伝達される観測データは、第1の照明装置への入力であるが、入射光効果の引き継ぎを制御するインテリジェンスは、照明装置に依然として維持され得る。
【0059】
本発明の第1の態様に適用される実施形態は、本明細書に記載の本発明の代替的な態様に必要な変更を加えて適用してもよい。
【0060】
さらに、本発明の代替的な態様では、複数の照明装置を含む照明システムにおいて動作するのに適した照明装置であって、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするよう構成され、照明システム内の複数の照明装置は、照明装置に関連する対応するカバレッジエリアが互いに隣接する及び/又は互いに部分的に重なり合うように設けられ、照明システムは、観察エリアを観察し、観察データを伝達するためのカメラを備え、観察エリアは、第1の照明装置のカバレッジエリアを少なくともカバーし、当該第1の照明装置は、
観察データを受信するための通信インターフェースであって、観察データは、照明システム内の第1の照明装置に隣接する照明システム内の第2の照明装置によってレンダリングされる観察エリア内の入射光効果を示し、入射光効果は、速度及び軌道を有するムービング光効果である、通信インターフェースと、
前記入射光効果がカバレッジエリアの第1のエントリ位置において第1の照明装置のカバレッジエリアに入ると判断するよう構成されるプロセッサモジュールと、
カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることによって前記入射光効果を引き継ぐよう構成されるレンダリングモジュールと
を備える、照明装置が提供される。
【0061】
前記通信インターフェースは、有線インターフェース(例えば、光学的)又は無線インターフェース、例えば、Wi−Fi、ZigBee、IR、RF、Bluetooth(登録商標)等であってもよい。
【0062】
前記カメラは、少なくとも1つのカメラであってもよい。観察データを伝達することは、例えば、カメラコントローラ又は照明システムの中央サーバを介して行われてもよい。
【0063】
本発明の第1の態様に適用される実施形態は、本明細書に記載の本発明の代替的な態様に必要な変更を加えて適用してもよい。
【0064】
さらに、本発明の代替的な態様では、本発明による照明装置とカメラとを備える照明システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0065】
図1】本発明の基本概念の一例を示す。
図2】各照明システムの座標系が較正される概念の一例を示す。
図3】トーチが照明装置と相互作用する一例を示す。
図4】隣接して配置された2つの照明装置間でギャップが埋められる一例を示す。
図5】本開示による照明装置の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0066】
本開示の基礎をなす概念の基本的な実施形態が、図1に示されている。図1は、本発明による単純化された照明システムを表す。左側、すなわち、参照番号1で示されているのは、ムービング光効果2がレンダリングされているエリアの上面図を表す。このエリアは12個の等しい大きさの正方形に分割され、これらの正方形は、参照番号6、7、8で示されている。単一の照明装置が、各正方形の中心点に設置されている。
【0067】
右側、すなわち、参照番号9で示されているのは、照明装置の各カメラの観察エリア及びカバレッジエリアを示している前記エリアの上面図を表す。
【0068】
本状況では、スポットライト効果2が、参照番号5で示される軌道によって与えられるエリア全体にわたって移動する光効果である。軌道5は、線、放物線、又は円等の特定の関数によって与えられてもよい。最初に、スポットライト効果2は、単一の照明装置、すなわち、参照番号6で示される正方形に対応する照明装置によってレンダリングされる。
【0069】
右側9に示されるように、各カメラは、対応する照明装置の対応するカバレッジエリア11よりも大きい、すなわち、該カバレッジエリア11を包含する観察エリア10に結合されている。これは、各照明装置に当てはまる。図1の右側9は、円形のカバレッジエリア11と円形の観察エリア10を示しており、両方の円は実質的に同じ中点を有し、該中点は対応する正方形の中点である。観察エリア10の円の直径は、カバレッジエリア11の円の直径と比較して大きい。
【0070】
さらに、図1の右側9に示されるように、各観察エリア10はまた、隣接する、すなわち、隣の照明装置のカバレッジエリアの一部と重なる。したがって、単一の照明装置に含まれるカメラは、隣の照明装置によってレンダリングされる光影響を検出することができる。
【0071】
本開示によれば、照明装置は、複数のビームを生成することができる、多数の個々に制御可能な発光ダイオード(LED)を含んでもよい。異なるLEDの集まりを駆動することによって、これらの光源は、他の場所に移動する又は形状が変化するように見える複数の光効果を生み出すことができる。機能性は、ゴボを装備した1つ以上のムービングヘッドと比較されることができるが、本例では、機械的な動き又は遮光要素を有さない。斯くして、照明装置は、例えば、ピクセル化された光スポットであってもよい。しかしながら、本発明は、これらのタイプの機械的照明システムにも適用可能であることに留意されたい。
【0072】
図1に示される概念に従って、照明装置、すなわち、参照番号12で示される正方形に対応する照明装置のカメラは、隣接する照明装置、すなわち、照明システム内の正方形6に対応する照明装置によってレンダリングされるその観察エリア内の入射光効果を検出することができる。すなわち、図示の軌道によれば、スポットライト効果2は、参照番号12で示される正方形に対応するカメラの観察エリアに向かって下方に移動している。右側9に示されるように、参照番号12で示される正方形に対応するカメラの観察エリアは、参照番号6で示される正方形に対応する照明装置のカバレッジエリア11と重なる。
【0073】
ひとたびスポットライト2が検出されると、照明装置は、前記光効果が該照明装置のカバレッジエリア11に入るべきエントリ位置13を決定する。当該位置13は、光効果2の移動ルートを外挿することによって決定されてもよい。
【0074】
最後に、照明装置は、そのカバレッジエリアのエントリ位置13に向けられる光効果をレンダリングする。典型的には、同じ又は類似の光効果、すなわち、カメラによって検出された光効果と同じ強度、同じ形状、同じ色及び同じ速度を有する光効果がレンダリングされる。これは、参照番号6によって参照される第1の正方形から、第2の正方形、すなわち、参照番号12によって参照される正方形への光効果の移行を滑らかにする。
【0075】
代替的に、照明装置は、第1のエントリ位置13に対して反時計回りに90度回転した位置である、第2のエントリ位置19に向けられる光効果をレンダリングする。斯くして、光効果は、不連続的に引き継がれてもよい。
【0076】
代替的に、照明装置は、2つの別々の光効果(図示せず)に分割される光効果をレンダリングする。2つの別々の光効果は、特性は同じであるが、異なる移動経路を有してもよい。前記2つの別々の光効果は、特性が異なり、異なる経路をたどってもよい。例えば、赤色の正方形スポット(入射光効果)が第1のエントリ位置に入り、この効果が、第1のエントリ位置において、入射光効果の経路を継続する青色の円をレンダリングすることにより照明装置によって引き継がれてもよく、同時に、入射光効果は、第1のエントリ位置とは異なる第2のエントリ位置において別の青色の円をレンダリングすることにより照明装置によって引き継がれてもよい。前記引継ぎは、入射光効果の光効果特性内にコード化された形式で含められてもよく、コードは、「効果を引き継ぐ、効果を2つに分割、光効果の形状及び色を変更」と記述してもよい。
【0077】
図2は、各照明システムの座標系が較正される概念の一例21を示す。
【0078】
本開示によれば、照明システムは、非集中型(decentralized)、集中型又は分散型アプローチで動作されてもよい。
【0079】
非集中型アプローチにおいて、各カバレッジエリアは、その対応する観測エリアと比較して小さい。これにより、カメラは、それ自体の座標系において光効果の動きを検出及び予測することができる。このような非集中型システムは、照明装置間の通信がなくても可能である。しかしながら、例えば光コードを使用する通信は、より多くのデータ及び/又はイベントを交換するために依然として有用であり得る。
【0080】
座標系は、接続された照明装置のネットワーク(network of connected lighting devices)内の中央コントローラによって導出されることも可能である。この場合、コントローラは、座標系25、26の原点を単一の照明装置22に割り当ててもよい。この照明装置は、その届く範囲の境界23、27にある光効果28をレンダリングしてもよく、光効果28は、他の照明装置24のカメラによってピックアップされることができる。光効果と共に、絶対座標が、各照明装置に伝達される。隣接する照明装置のカメラは、それら自体の座標系における効果及び位置が分かる。絶対座標の知識と共に、これらカメラは、絶対座標系に対するそれらの座標系の並進及び回転を再計算することができる。斯かる集中的なアプローチにおいて、光効果の軌道は、絶対座標系で記述されることができる。
【0081】
集中型アプローチを使用すると、ある特定の時間にわたって効果をレンダリングするために好ましい照明装置を選択することがより簡単である。例えば、複数の照明装置が、特定の場所で重り合うカバレッジエリアを有してもよいが、単一の照明装置は、短期間効果をレンダリングすることができる一方、他の照明装置は、より長期間にわたり光効果を延ばすことができる。
【0082】
ひとたび絶対及び相対座標系が決定されると、中央コントローラがレンダリングされるべき光効果の概観(overview)を持ち、個々の照明装置各々に別々に指示することができるので、カメラはもはや不要である。
【0083】
したがって、本開示はまた、複数の照明装置、及び該複数の照明装置の各々と通信する中央制御(central controlling)を含む照明システムの照明装置を制御する方法であって、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするよう構成され、照明システム内の複数の照明装置は、照明装置に関連する対応するカバレッジエリアが互いに隣接する及び/又は互いに部分的に重なり合うように設けられ、当該方法は、
前記中央制御によって、当該照明装置に隣接する照明装置によりレンダリングされる光効果が該照明装置のカバレッジエリアに入ると判断するステップと、
前記中央制御によって、入射光効果がカバレッジエリアの第1のエントリ位置で当該照明装置のカバレッジエリアに入ると判断するステップと、
当該照明装置によって、カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることにより、 該照明装置が前記光効果を引き継ぐよう、前記中央制御によって制御するステップと
を含む、方法に関する。
【0084】
本開示によれば、カメラは、その対応するカバレッジエリアと比較して大きい観察エリアを有する。これにより、カメラは、その対応するカバレッジエリアの周囲の光効果を観察することができる。
【0085】
カメラは、光効果の光強度、方向及び速度を測定してもよい。観察された光効果の軌道から、予想される軌道が決定されてもよい。光効果はまた、光効果特性情報が取得されるような、カメラによって復号、解釈又は逆参照される光コードを含んでもよい。復号及び解釈は、必要な情報がすべて光コード自体に存在することを意味する。逆参照は、光効果コードが、光効果及び計画された軌道に関するよりネットワーク化された情報への参照を含むことを意味する。
【0086】
図3は、トーチが照明装置と相互作用する一例51を示す。
【0087】
参照番号55で示される円は、当該照明装置のみが光効果をレンダリングすることができる該照明装置のカバレッジエリアを表す。参照番号54で示される円は、当該照明装置が光効果をレンダリングすることができるが、他の照明装置も光効果をレンダリングすることができるカバレッジエリアを表す。したがって、参照番号54で示される円は、光効果が、隣接する照明装置にハンドオーバされることができるエリアを表す。
【0088】
トーチ装置52は、初期光効果を生み出すために使用されてもよい。いくつかの可能性がある。
【0089】
第1に、トーチ52は、単純なトーチ52である。これは、光効果56が生成され、同じ位置に保持されることを意味する。照明装置のカメラは、トーチ52によってレンダリングされる光効果がその観察エリア53内でレンダリングされると、光効果を検出し、対応する照明装置は、光効果56のレンダリングを引き継いでもよい。
【0090】
第2に、トーチ52は、単純な可動トーチ52である。これは、光効果56が生成され、カバレッジエリア55、54に沿って動かされることを意味する。カメラは、レンダリングされた光効果を検出し、対応する照明装置は、動く効果を決定又は検出し、所望の軌道を推定し、外挿された、すなわち、所望の軌道と共に光効果のレンダリングを引き継いでもよい。光効果が、隣接する照明装置、すなわち、参照番号55で示される円の外側で、参照番号54で示される円の外側境界に向かって移動すると、該光効果は、本開示の請求項1に記載のように該隣接する照明装置によって引き継がれてもよい。
【0091】
第3に、トーチ52は、集中型データベースを有するシステムにおける単純なトーチである。ここで、ユーザは、集中型データベースに効果の光特性を入力してもよい。その後、光効果56が生成され、カメラによって検出される。照明装置は、データベースに最近入力された光特性の特性を要求し、これらの特性を使用して光効果56のレンダリングを開始する。
【0092】
第4に、トーチ52は、ユーザから光効果の光特性を受けることができるという意味でスマートトーチである。この場合、トーチ52は、光コードが埋め込まれた光効果56をレンダリングする。この光効果及びコード化された情報は、カメラによって検出され、対応する照明装置は、その中に埋め込まれた光コードと共に光効果を引き継ぐ。
【0093】
第5に、トーチ52は、いわゆるネットワークトーチ(networked torch)52である。ここで、ユーザは、集中型データベースに光効果の光特性を入力してもよく、データベースエントリへの参照がトーチ52に返され、該参照がトーチ52によってレンダリングされる光効果に光コードとして埋め込まれる。参照はカメラによって検出され、関連する照明装置によってレンダリングされる必要がある光効果の特性を取得するために使用される。
【0094】
代替的なアプローチでは、トーチ52の代わりに、ユーザは、所望の光効果を表すオンスクリーンビジュアライゼーション(onscreen visualization)を示す、スマートフォン又はタブレットをカバレッジエリアに置くことができる。これは、特定のスポットライト効果を表す識別コード(例えば、QRコード(登録商標))等の抽象的なビジュアル識別子(abstract visual identifier)であってもよいが、カメラによって検出される所望の光効果のオンスクリーングラフィック画像又はアニメーションを示してもよい。
【0095】
図4は、隣接して配置された2つの照明装置間でギャップが埋められる一例71を示す。
【0096】
本開示によれば、いくつかの位置は、照明装置のいずれによっても到達できない可能性がある。すなわち、照明装置のカバレッジエリアは交差する必要がない、すなわち、互いに直に隣接する必要がない。さらに、照明システムが故障した動作中の照明装置のカバレッジエリアを照明することができないように、照明装置が故障して動作している可能性がある。
【0097】
集中制御のシステムにおいて、コントローラは、照明装置の仮想位置を追跡し、効果の位置に再度到達できるときに照明装置に指示する。所望であれば、システムは、この万一の事態において、光効果76、77が瞬間的にギャップを「横切る」、すなわち、光効果が照明装置の光範囲(light range)から消えると、光効果が直ちに第2の照明装置のカバレッジエリア74、75に生成されるように指示されることができる。これは、光効果76、77が消える状況を回避するために望ましいであろう。
【0098】
非集中型ではあるが接続された(connected)照明システムにおいて、カメラは、より大きな観察エリア72、73を有し、接触していない隣の照明装置の境界における光効果を見ることが可能である。すなわち、隣接して配置された2つの照明装置のカバレッジエリアは、互いに遊離している。この場合、検出カメラは、関連する照明装置にフェードインするよう指示し、隣の照明装置にフェードアウトするよう指示することによって、通信ネットワークを介してハンドオーバを開始する。
【0099】
図5は、本開示による照明装置81の一例を示す。
【0100】
照明装置81は、複数の照明装置を含む照明システムにおいて動作するのに適した照明装置であって、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体のカバレッジエリア内で光効果をレンダリングするよう構成され、照明システム内の複数の照明装置は、照明装置に関連する対応するカバレッジエリアが互いに隣接する及び/又は互いに部分的に重なり合うように設けられる。
【0101】
ここで、各照明装置はさらに、それ自体の観察エリアと関連付けられ、各照明装置は、それ自体の観察エリアを観察するよう構成されるカメラを備え、各観察エリアは、その対応するカバレッジエリアを少なくともカバーする。
【0102】
照明装置81は、
カメラ87を用いて、その対応する観察エリア内で、照明システム内の隣接する照明装置によってレンダリングされる該観察エリア内の入射光効果を検出するよう構成される検出器86と、
前記入射光効果がカバレッジエリアの第1のエントリ位置において当該照明装置のカバレッジエリアに入ると判断するよう構成されるプロセッサモジュール83と、
カバレッジエリアの第2のエントリ位置に向けられる光効果をレンダリングすることによって前記入射光効果を引き継ぐよう構成されるレンダリングモジュール82と を備える。
【0103】
制御ユニット85が設けられてもよく、制御ユニット85は、プロセッサモジュール83、レンダリングモジュール82、検出器86及びメモリ84に接続される。制御ユニット85は、これらの異なる手段の動作を制御するよう構成されてもよい。
【0104】
開示された実施形態に対する他の変更は、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲の研究から、クレームされた発明を実施する際に当業者によって理解され、達成され得る。特許請求の範囲において、「含む(comprising)」という単語は他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数を除外しない。単一のプロセッサ又は他のユニットが、請求項に列挙されたいくつかの項目の機能を果たすことができる。特定の手段が互いに異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示すものではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと一緒に又は他のハードウェアの一部として供給される光学記憶媒体又は固体媒体等の適切な媒体上に記憶/分配され得るが、インターネット又は他の有線又は無線の電気通信システム等の他の形態で分配されてもよい。請求項中の如何なる参照符号もその範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】