(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2019-537841(P2019-537841A)
(43)【公表日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】ダイツーダイSerDesのための分離チップ解決法
(51)【国際特許分類】
H01L 25/00 20060101AFI20191129BHJP
H01L 27/00 20060101ALI20191129BHJP
H03M 9/00 20060101ALI20191129BHJP
【FI】
H01L25/00 Z
H01L27/00 301C
H03M9/00 100
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2019-523560(P2019-523560)
(86)(22)【出願日】2017年8月30日
(85)【翻訳文提出日】2019年4月26日
(86)【国際出願番号】US2017049487
(87)【国際公開番号】WO2018057259
(87)【国際公開日】20180329
(31)【優先権主張番号】15/273,621
(32)【優先日】2016年9月22日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100184332
【弁理士】
【氏名又は名称】中丸 慶洋
(72)【発明者】
【氏名】コン、シャオファ
(72)【発明者】
【氏名】アッラーム、モハメド
(72)【発明者】
【氏名】タージオグル、イージン
(72)【発明者】
【氏名】コルレート・メナ、ホセ・ジルベルト
(57)【要約】
SoC集積回路パッケージにおけるSoCダイのためのSerDesのアナログコンポーネントがSoC集積回路パッケージにおけるSerDesインタフェースダイへと分離されるSoC集積回路パッケージが提供される。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路パッケージ内で第2の集積回路と共にパッケージ化された第1の集積回路において、前記第2の集積回路からのクロックに応答して、コントローラからの第1のデジタルワードを第1の直列化されたデータストリームに直列化することと、
前記集積回路パッケージ内の内部送信チャネルを介して前記第1の集積回路から前記第2の集積回路に前記第1の直列化されたデータストリームを送信することと、
前記第2の集積回路において前記第1の直列化されたデータストリームを第2のデジタルワードに非直列化することと、
前記クロックに応答して、前記第2の集積回路において前記第2のデジタルワードを第2の直列化されたデータストリームに直列化することと、
前記第2の直列化されたデータストリームを前記第2の集積回路から外部受信機に送信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1の集積回路がシステムオンチップ(SoC)を備え、前記方法がさらに、前記SoC中の前記コントローラにおいて前記第1のデジタルワードを生成することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
位相ロックループを使用して、前記第2の集積回路において前記クロックを生成することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のデジタルワードを直列化することが、等化を全く用いずに前記第1のデジタルワードを直列化することを備え、前記第2のデジタルワードを直列化することが、直列化を用いて前記第2のデジタルワードを直列化することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
外部集積回路からの外部シリアルデータストリームを前記第2の集積回路において第3のデジタルワードに非直列化することと、
前記クロックに応答して、前記第2の集積回路において前記第3のデジタルワードを第3の直列化されたデータストリームに直列化することと、
前記第3の直列化されたデータストリームを前記内部送信チャネルを介して前記第1の集積回路に送信することと、
前記クロックに応答して、前記第1の集積回路において前記第3の直列化されたデータストリームを前記第3のデジタルワードに戻るように非直列化することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記外部シリアルデータストリームを非直列化することが、等化を用いて前記外部シリアルデータストリームを非直列化することを備え、前記第3の直列化されたデータストリームを非直列化することが、等化を用いずに前記第3の直列化されたデータストリームを非直列化することを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
物理コーディングサブレイヤ(PCS)回路を使用して前記SoCにおいて前記第1のデジタルワードをコーディングすることをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の直列化されたデータストリームが、前記第2の直列化されたデータストリームについてのデータレートに比べてより遅いデータレートを各々が有する複数の第1の直列化されたデータストリームを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
システムオンチップ(SoC)集積回路パッケージであって、
第1のデジタルワードを生成するように構成されるコントローラと、クロックに応答して前記第1のデジタルワードを第1のシリアルデータストリームに直列化するように構成されるSoC物理層インタフェースとを含むSoCダイと、
SerDesインタフェースダイと、
前記SoCダイと前記SerDesインタフェースダイとの間で結合された内部送信チャネルと、
を備え、
ここにおいて、前記SoC物理層インタフェースが、前記第1のシリアルデータストリームを前記内部送信チャネルを通して前記SerDesインタフェースダイに送るように構成され、ここにおいて、前記SerDesインタフェースダイが、
前記内部送信チャネルから前記第1のシリアルデータストリームを受信し、前記第1のシリアルデータストリームを第2のデジタルワードに非直列化するように構成されるSerDes物理層インタフェースと、
前記クロックに応答して前記第2のデジタルワードを第2のシリアルデータストリームに直列化するように構成されるシリアライザと、
一対の差動送信端子を介して、前記シリアルデータストリームを前記SoC集積回路パッケージの外側の外部受信機に送信するように構成される差動送信機と、
前記クロックを提供するように構成されるクロックソースと、
を含む、SoC集積回路パッケージ。
【請求項10】
前記SoC集積回路パッケージがパッケージオンパッケージ(PoP)であり、前記内部送信チャネルが前記PoPにおけるボトムパッケージと前記PoPにおけるトップパッケージとの間に複数の相互接続を備える、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項11】
前記ボトムパッケージが前記SoCダイであり、前記トップパッケージが前記SerDesインタフェースダイである、請求項10に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項12】
前記SoC集積回路パッケージがスタックダイパッケージであり、前記内部送信チャネルが前記スタックダイパッケージにおけるボトムダイから前記スタックダイパッケージにおけるトップダイに結合する複数のスルー基板ビアを備える、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項13】
前記SoCダイが前記SerDesインタフェースダイと並んで配列され、前記内部送信チャネルが前記SerDesインタフェースダイと前記SoCダイとの間の複数の金属層相互接続を備える、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項14】
前記SerDesインタフェースダイがさらに、バンドギャップリファレンス回路および低ドロップアウト(LDO)レギュレータを含む、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項15】
前記クロックソースが位相ロックループ(PLL)である、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項16】
前記SerDesインタフェースダイがさらに、
差動シリアルデータストリームを受信し、第3のシリアルデータストリームを出力するように構成される差動受信機と、
サンプリングされた第3のシリアルデータストリームを提供するために、クロックデータ回復(CDR)回路からの回復されたクロックに応答して前記第3のシリアルデータストリームをサンプリングするように構成されるサンプラと、
前記サンプリングされた第3のシリアルデータストリームを第3のデジタルワードに非直列化するように構成されるデシリアライザと、ここにおいて、SerDes物理層インタフェースが、前記クロックに応答して前記第3のデジタルワードを第4のシリアルデータストリームに直列化し、前記内部送信チャネルを介して前記SoCダイに前記第4のシリアルデータストリームを送信するようにさらに構成される、
を含む、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項17】
システムオンチップ(SoC)集積回路パッケージであって、
第1のデジタルワードを生成するように構成されるコントローラと、クロックに応答して前記第1のデジタルワードを第1のシリアルデータストリームに直列化するように構成されるSoC物理層インタフェースとを含むSoCダイと、
内部送信チャネルと、ここにおいて、前記SoC物理層インタフェースが、前記内部送信チャネルを通して前記第1のシリアルデータストリームを送るように構成され、
SerDesインタフェースダイと、
を備え、
前記SerDesインタフェースダイが、
前記第1のシリアルデータストリームを受信するように構成されるSerDes物理層インタフェースと、
前記SerDes物理層インタフェースによって受信された前記第1のシリアルデータストリームを送信するように構成される差動送信機と、
一対の差動送信端子を介して外部受信機に前記シリアルデータストリームを送信するように構成される差動送信機と、
前記クロックを提供するように構成されるクロックソースと、
を含む、SoC集積回路パッケージ。
【請求項18】
前記SerDesインタフェースダイがさらに、バンドギャップリファレンス回路および低ドロップアウト(LDO)レギュレータを含む、請求項17に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項19】
前記クロックソースが位相ロックループ(PLL)である、請求項17に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項20】
前記SoC集積回路パッケージがパッケージオンパッケージ(PoP)であり、前記内部送信チャネルが前記PoPにおけるボトムパッケージと前記PoPにおけるトップパッケージとの間の複数の相互接続を備える、請求項17に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項21】
前記ボトムパッケージが前記SoCダイであり、前記トップパッケージが前記SerDesインタフェースダイである、請求項20に記載のSoC集積回路パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[0001] 本願は、2016年9月22日に出願された米国特許出願第15/273,621号に対する優先権を主張し、それは参照によって全てここに組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本出願は、一般に、シリライザ−デシリアライザ(SerDes)に関し、より具体的には、ダイツーダイSerDesのための分離チップ解決法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 現代のスマートフォンおよび関連するモバイルデバイスによって提供される非常に多数の機能をサポートするために、様々なシステムオンチップ(SoC)集積回路が開発されてきた。SoCは、マイクロプロセッサを組み込んだデジタルコアおよびグラフィックプロセッサのような関連要素を有することになる。加えて、SoCは、ダブルデータレート(DDR)メモリ、ユニバーサルシリアルバス(USB)、高解像度マルチメディアインタフェース(HDMI(登録商標))、またはシリアライザ−デシリアライザ(SerDes:serializer-deserializer)インタフェースのような外部デバイスへの様々なインタフェースをサポートすることを必要とすることになる。
【0004】
[0004] SoCのためのデジタルコアとは対照的に、SerDesは、デジタル/アナログ混合回路定義域に組み込まれる各種アナログコンポーネントを必要とする。SerDesインタフェース105をデジタル/アナログ回路定義域に含む例示的なSoC100が
図1に示される。コントローラ110が、データワードおよび制御信号を物理コーディングサブレイヤ(PCS)回路115に渡す。混合信号デジタル定義域120が、SerDesインタフェース105のための制御回路およびBIST(built-in-self-test)を含む。SerDesインタフェース105は、低ドロップアウトレギュレータ(LDO)、静電気放電(ESD:electrostatic discharge)回路構成、位相ロックループ(PLL)およびバンドギャップ回路(バイアス)のような複数のアナログコンポーネントを含み、これらはコントローラ110からのデータワードの直列化を(PCS回路115を介する処理後に)スレッショルド回路140、バッファ125、および差動送信機130を含む送信経路において支援する。差動送信機130は、直列化されたデータワードを一対の差動出力ピンTX+およびTX−を介して送信する。同様に、SerDesインタフェース105は、差動受信機135において一対の差動入力端子RX+およびRX−を介して外部ソースから直列化されたデータワードを受信する。信号検出器(SigDet)が、入来差動データの存在を検出するためにRX+およびRX−をモニタする。受信機135からの結果のシリアルデータは、等化器において等化され、クロックデータ回復(CDR)回路からのクロックに応答してサンプラにおいてサンプリングされる。類似の等化器が送信経路に含まれ得る。デシリアライザは、サンプラからのサンプリングされた受信データを非直列化し、受信データワードがPCS回路115を介して処理されて、受信データおよび制御ワードとしてコントローラ110に与えられ得るようにする。
【0005】
[0005] そのようなSerDesインタフェース105は従来型のものであるが、それのアナログコンポーネントの設計は進歩した技術ノードにおいて益々困難さを増している。例えば、送信機130および受信機135はノイズに敏感である。バンドギャップリファレンスおよびLDOは、進歩した技術ノードにおいて電源電圧が継続的に減少するにつれて発現する電圧ヘッドルーム問題に敏感である。PLL設計もまた、SerDesインタフェース105のエラーの無い動作のためには高精度クロックが決定的な影響を持つ点で問題をはらんでいる。また、進歩した処理ノードにおけるアナログコンポーネントは、デジタルコンポーネントに比べて相対的に大きなサイズを保持し、このため実質的なダイ面積を消費してコストを増大させる。対照的に、マイクロプロセッサ(例示されない)ばかりでなくコントローラ110を含むSoC100におけるデジタルコアの設計は、あまりノイズに敏感でなく、設計に時間消費しない。また、デジタルコンポーネントは、あまりダイスペースを消費しない。SerDesインタフェース105の設計は、このためSoC設計がより新しい技術ノードへ継続的に更新されることでボトルネックになりつつある。
【0006】
[0006] 従って、改善されたSerDesインタフェースが当該技術において必要とされる。
【発明の概要】
【0007】
[0007] SoCのようなデジタル集積回路の、新しい技術ノードへの進化を単純かつ能率化するために、SerDesインタフェースは別個のSerDesインタフェースダイへ分離される。このためPLL、等化器、送信機、LDO、および受信機のようなアナログコンポーネントは、SoCダイからSerDesインタフェースダイへ移される。このため別個のインタフェースダイのための設計がSoCに関して凍結され得るので、SoCのためのSerDesインタフェースのアナログコンポーネントを進化させるための長い開発サイクルが解決される。言い換えれば、SoCは、より新しい技術ノードへ進化することを継続し得る――例えば、SerDesインタフェースダイの再設計を何も必要としない、平面CMOS(complementary metal oxide semiconductor)ノードからFinFET(fin-shaped field effect transistor)ノードへ、およびFinFETノードからナノワイヤデバイスノードへ等の進化。簡潔さのために、「SoC」および「SoCダイ」という用語はここで同義で使用される。同様に、「SerDesインタフェースダイ」および「SerDesインタフェース」という用語もまたここで同義で使用される。
【0008】
[0008] SOCおよびSerDesインタフェースは、パッケージオンパッケージ(PoP)のような単一のパッケージに一体化される。結果との単一パッケージ(ここでは「SoCパッケージ」と表される)は次いで、スマートフォンのようなモバイルデバイスに一体化され得る。SerDesインタフェースは、SoCパッケージからの直列化されたデータストリームを、外部送信経路を介してモバイルデバイス内の別個の集積回路(または複数の回路)に送信する。同様に、SerDesインタフェースは、この外部送信経路から直列化されたデータストリームを受信する。SoCおよびSerDesインタフェースとは対照的に、SoC製造業者は、この外部送信経路の電気的特性に対する管理をしないことがある。SerDesインタフェースは、このため外部送信経路におけるこれらの不確実性に対してロバストであるように設計されなくてはならない。対照的に、SoC製造業者は、SoCパッケージにおいてSoCをSerDesインタフェースに結合する内部送信チャネルに対する直接管理をする。内部送信チャネルの電気的特性は、このため比較的小さな寄生キャパシタンスおよび寄生インダクタンスを有するように管理され得る。
【0009】
[0009] SoCは、物理(PHY)層SoCインタフェースを通じて内部送信チャネルに結合する。同様に、SerDesインタフェースは、対応するSerDesPHY層インタフェースを通じて内部送信チャネルに結合する。しかし内部送信チャネルの電気的特性に対する管理が与えられると、SoCおよびSerDesインタフェースにおけるPHYインタフェースについての許容範囲(tolerances for the PHY interfaces)が緩和される。例えば、SoC PHYインタフェースは、SoC中のコントローラからのデータワードを、SerDesインタフェースのためのPHYインタフェースに送られるシリアルデータストリームに直列化するように機能し得る。SerDesインタフェースは、位相ロックループ(PLL)のようなアナログコンポーネントを含むので、SerDesインタフェース中のPLLは、SoC PHYインタフェースがPLLクロックに応答してSoCコントローラからのデータワードを直列化し得るように、SerDesPHYインタフェースを通してPLLクロックをSoC PHYインタフェースに送信する。SoC PHYインタフェースは、それがクロック生成の負荷を免れている点で、このため「軽い」SoC PHYインタフェースと呼ばれ得る。また、内部送信チャネルの電気的特性は好適であるように管理されるので、SoC PHYインタフェースはSerDesPHYインタフェースに送られるシリアルデータストリームを等化する必要がない。代替的に、SoC PHYインタフェースは、基本的な等化を提供することのみを必要とし、それは重ねてSoC PHYインタフェースのための設計負荷を軽減する。
【0010】
[0010] SerDesPHYインタフェースもまた、内部送信チャネルの好適な電気的特性が与えられ、SoC PHYインタフェースから受信されたシリアルデータストリームに対して何も等化を使用する必要がないことから、「軽い」SerDesPHYインタフェースと呼ばれ得る。代替的に、SerDesPHYインタフェースは、これらの好適な電気的特性を考慮して基礎的な等化を提供することだけを必要とする。アナログコンポーネントがSerDesインタフェースへと分離されたことで、SoCの設計がこのため大いに単純化される。
【0011】
[0011] これらおよび付加的な利点が、以下の詳細な説明を通してより良く理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】SerDesインタフェースを含む従来のSoCの図である。
【
図2A】本開示の一態様による、SerDes物理層インタフェースを各ダイが含む、SerDesインタフェースダイおよびSoCダイの図である。
【
図2B】本開示の一態様による、
図2AのダイにおけるSerDes物理層インタフェースの図である。
【
図3】本開示の一態様による、SerDesインタフェースダイのための物理層インタフェースがSoCダイからのシリアルデータストリームを非直列化しないSerDesインタフェースダイおよびSoCダイの図である。
【
図4】本開示の一態様による、分離ダイアーキテクチャの動作の方法についてのフローチャートである。
【0013】
[0017] 本開示のこれらの態様およびそれらの利点は、続く詳細な説明を参照することによって、最良に理解される。同様の参照符号は、複数の図のうちの1つまたは複数に例示される同様の要素を識別するために使用されることが理解されるべきである。
【0014】
[0018] SoCの進化においてSerDesインタフェースによって生じる設計ボトルネックを軽減するために、SerDesインタフェースはSerDesインタフェースダイへと分離される。SoCダイは、内部送信チャネルを含むSoC集積回路パッケージ中にSerDesインタフェースダイと共にパッケージ化される。SoCダイにおけるコントローラは、内部送信チャネルを通して送信される、SerDesインタフェースダイのためのデータおよび制御信号を生成する。SerDesインタフェースダイはコントローラからのデータを直列化して、スマートフォンのようなモバイルデバイスにおいて外部送信経路を介してモバイルデバイス内の別のダイまたは集積回路パッケージに送信されるシリアルデータストリームにする。
【0015】
[0019] SoC設計者は、SoC集積回路パッケージ中のSerDesインタフェースダイおよびSoCダイの両方の設計を管理し得る。対照的に、外部送信経路はモバイルデバイスの製造業者によって管理される。外部送信経路はこのため理想的なインピーダンス、例えば50Ωに比べて、相対的に大きな量のキャパシタンスおよびインダクタンスを有し得る。しかし内部送信チャネルは、それのキャパシタンスおよびインダクタンスに関してより低い寄生を有し得る。例えば、SoC集積回路パッケージは、内部送信チャネルがボトムパッケージ(例えば、SoCダイ)からトップパッケージ(例えば、SerDesインタフェースダイ)へと結合する銅ピラーまたははんだバンプを備えるようにパッケージオンパッケージ(PoP)アーキテクチャを使用して形成され得る。こうした相互接続のキャパシタンスおよびインダクタンスは比較的小さい。代替的に、SoC集積回路パッケージは、内部送信チャネルがSoCダイからSerDesインタフェースダイへ伸びるスルー基板ビア(TSV:through substrate vias)を含むように、スタックダイアーキテクチャ(stacked-die architecture)を使用して形成され得る。そのようなTSVはまた比較的小さく、このため都合よく低いキャパシタンスおよびインダクタンスを有する。さらに別の実施形態において、SoC集積回路パッケージは、内部送信チャネルがSoCダイとSerDesダイとの間の金属層相互接続またはリードを備えることになるように2つのダイが並んで配置される、2次元または2.5次元アーキテクチャであり得る。SoC集積回路パッケージのための特定構造(construction)に関係なく、内部送信チャネルの電気的特性が2つのダイ間での高速データ送信のために好適であるように比較的きびしく管理され得ることがこのため理解されるはずである。
【0016】
[0020] 内部送信チャネルの好適な電気的特性は、内部送信チャネルとインタフェースするためのダイの各々における物理(PHY)層インタフェースのための設計複雑化を軽減する。特に、SoCダイは、SerDesインタフェースダイとの内部送信チャネルを介した入力/出力通信に対応(accommodating)するためのSoC PHYインタフェースを含む。同様に、SerDesインタフェースダイは、SoCダイとの内部送信チャネルを介した入力/出力通信に対応するためのSerDesPHYインタフェースを含む。これらPHYインタフェースの両方は、内部送信チャネルを介した通信が直列化されるように、SerDesを備え得る。外部送信経路を駆動する(drives)SerDesインタフェースダイ中のSerDesとは対照的に、各PHYインタフェースSerDesは、内部送信チャネルの好適な電気的特性に起因して比較的単純化される。例えば、各PHYインタフェースSerDesは、いくつかの実施形態において全く等化を用いずに動作し得る。他の実施形態おいて、各PHYインタフェースSerDesは、内部送信チャネルの好適な電気的特性が与えられると、基礎的な等化のみで動作し得る。
【0017】
[0021] 追加の明瞭さのために、SerDesインタフェースダイにおけるアナログSerDesコンポーネントはここで「アナログSerDes」として表され、PHYインタフェースのうちの何れかにおけるSerDesとそれを区別するようにする。前に述べたように、これらのアナログSerDesコンポーネントの設計は、技術ノードが益々進歩するにつれて益々問題をはらむものとなってきている。しかしアナログSerDesのSerDesインタフェースダイへの分離は、SoC集積回路パッケージの設計者がSoCダイのデジタル設計からアナログ設計の複雑化を切り離すことを可能にする。例えば、より古くかつより成熟した技術ノード(例えば、平面CMOS処理)がSerDesインタフェースダイを構成するために使用され得る。対照的に、SoCダイは、FinFET処理ノードまたはナノワイヤ処理ノードのようなより最新鋭の処理ノードへ進化し得る。
【0018】
[0022] アナログSerDesが位相ロックループ(PLL)のような精密クロックソースを含むことから、PHYインタフェースの設計がアナログSerDesのSerDesインタフェースダイへの分離を通じてさらに単純化される。PLLからのクロックは、PHYインタフェースのうちの何れかにおけるSerDesによって使用され得る。また、SerDesPHYインタフェースは、これのSerDesを取り除くことによってさらに単純化され得る。そのような実施形態において、SoC PHYインタフェースからの直列化されたデータストリームは、SerDesPHYインタフェースにおいて非直列化されず、代わりにSerDesPHYインタフェースを通してアナログSerDesに渡される。アナログSerDesは、このあと、こうした実施形態においてシリアライザをもはや必要としないことで単純化され得る。こうした有利な特徴は、以下の例示的な実施形態を通してより良く理解され得る。
【0019】
[0023] SoC集積回路パッケージ200が
図2Aに示され、SoCダイ205におけるSoC PHYインタフェース225とSerDesインタフェースダイ210におけるSerDesPHYインタフェース230との両方がここにある。SoCダイ205は、SerDesインタフェースダイ210のためのデータおよび制御信号を生成し、またSerDesインタフェースダイからデータおよび制御信号を受信するコントローラ215を含む。コントローラ215は、物理コーディングサブレイヤ(PCS)回路220を通してデータおよび制御信号を送信および受信する。例えば、コントローラ215は、あるクロックレートのデジタルワードをPCS回路220に与え得る。PCS回路220は、所望の物理コーディングを各デジタルワードに加え、これらをSoC PHYインタフェース225に与える。SoC PHYインタフェース225は、各コード化されたデジタルワードをシリアルデータストリームに直列化し、結果のシリアルデータストリームを、内部送信チャネル245を介してSerDesPHYインタフェース230に送る。SerDesPHYインタフェース230は次いで、内部送信チャネル245から受信されたシリアルデータストリームをデジタルワードに非直列化し得る。アナログSerDes240におけるSerDesPHYインタフェース230からのデジタルワードの直列化は、従来のSoC100(
図1)に関して論じられたように行われ得る。アナログSerDes240は、このためシリアライザ、回路140、バッファ125および差動送信機130を含む送信経路を含む。送信経路はまた、等化器(例示されない)を含み得ることに留意されたい。差動送信機130は次いで、バッファ125からの増幅されたシリアル出力をシリアル差動出力データストリームとして、外部送信経路(例示されない)に結合する差動対の出力端子TX+およびTX−を介して送る。同様に、アナログSerDes240は、差動受信機135、等化器、信号検出器(SigDet)、サンプラ、クロックデータ回復(CDR)回路、およびデシリアライザを含む受信経路を含む。SerDesインタフェースダイ210における混合信号デジタル回路235は、アナログSerDes240の動作を試験するためのBIST(built-in-self-test)を含む。
【0020】
[0024] 内部送信チャネル245の設計は、SoCダイ205およびSerDesインタフェースダイ210をパッケージ化してSoC集積回路パッケージ200を形成するするためのアーキテクチャに依存する。例えば、パッケージ200のためのパッケージオンパッケージ構造において、内部送信チャネル245は、ボトムダイ(例えば、SoCダイ205)からトップダイ(例えば、SerDesインタフェースダイ210)へと結合する銅ピラーまたははんだバンプを備えることになる。代替的に、内部送信チャネル245は、パッケージ200がスタックダイパッケージであれば、スルー基板ビアおよび関連した相互接続を備えることになる。また、内部送信チャネル245は、SoCダイ205およびSerDesインタフェースダイ210がパッケージ200中で並んで配置される場合、金属層相互接続(例えば、介在物(interposer)上で)を備え得る。
【0021】
[0025] 従来のSoC100に関して述べたように、アナログSerDes240はまた、ESD回路、バンドギャップリファレンス(バイアス)回路、およびLDOを含み得る。アナログSerDes240はまた、PLL250のような精密クロックソースを含む。PLL250は、精密クロックを、アナログSerDes240におけるシリアライザだけでなくPHYインタフェース230および225の各々におけるシリアライザへも提供し、それらは
図2Bにおいてより詳細に示される。SoC PHYインタフェース225およびSerDesPHYインタフェース230は、各々、シリアルデータの受信および送信の両方がここで行われる複数の双方向レーン(bi-directional lanes)を含み得る。例えば、SoC PHYインタフェース225は、これの双方向レーンを介してシリアルデータを送り得るシリアライザを含む。同様に、SoC PHYインタフェース225は、内部送信チャネル245を介してSerDesPHYインタフェース230から受信されたシリアルデータを非直列化するためのデシリアライザを含む。内部送信チャネル245は、シリアルトラフィックの複数のレーンに適応(accommodate)するために複数の送信チャネルを含む。このようにして、各データストリームの直列化のための速度要件が減らされる。例えば、20Gbpsのデータレートは、各々が4Gbpsのシリアルデータ送信をサポートする5つの双方向レーンを使用して適応(accommodated)され得る。SerDesPHYインタフェース230は、これの双方向レーンのための類似のシリアライザおよびデシリアライザを含む。アナログSerDes240は、これがこれのよりロバストなアナログ構造に起因して著しくより速いデータレートで動作し得るので、単一対の送信ピンTX+およびTX−を介して結果の複数ストリームのデータを直列化できる。
【0022】
[0026] 加えて、SoC PHYインタフェース225は、対応するシリアライザからシリアルデータストリームを受信するための一方向レーン(uni-directional lane)と、内部送信チャネル245を介して送信されるSerDesPHYインタフェース230における一方向レーンとを含み得る。PLL250は共有クロック(CLK)ジェネレータとして機能し、SerDesPHYインタフェース230からのクロックレーンを介して内部送信チャネル245における送信チャネルを介してSoC PHYインタフェース225における対応するクロックレーンに送信される。各PHYインタフェース225および230はまた、これのクロックレーンのための対応するクロックデスキューおよび分割(DIV)回路を含み得る。クロックはSerDesPHYインタフェース230から来るので、これはマスターPHYインタフェースと表わされ得、その一方でSoC PHYインタフェース225は、スレーブPHYインタフェースと表わされ得る。前に述べたように、これらPHYインタフェースの両方はまた、クロック生成が無いことおよび等化が除かれていること(または単に基礎的な等化のみであること)に起因して、「軽い」PHYインタフェースと呼ばれ得る。
【0023】
[0027] SerDesPHYインタフェース230は、これのシリアライザおよびデシリアライザを取り除くことによってさらに単純化され得る。
図3に示されるように、SoCダイ305からのシリアルデータストリームは、次いで、SoCパッケージ300においてこのように修正されたSerDesPHYインタフェース345における双方向レーンに沿って送信され得る。BISTはデジタル回路設計であるので、SerDesインタフェースダイ310におけるアナログSerDes350を試験するためのBISTを含む混合信号デジタル回路335は、SoCダイ305に移され得る。コントローラ215、PCS回路220およびSoC PHYインタフェース225は、
図2Aに関して論じられたように機能する。修正されたSerDesPHYインタフェース345のための双方向レーンにおいて受信されたシリアルデータストリームは、アナログSerDes350における送信経路がシリアライザの除外によって
図2Aに関して論じられたように修正され得るように、もはや直列化を必要としない(回路140、バッファ125、および差動送信機130から成る残りの送信経路を通して送られる単一のシリアルデータストリームに複数のシリアルデータストリームを適応するためのレート適応は必要であるだろうが。アナログSerDes350におけるPLL250は、
図2Bに関して論じられたように、SoC PHYインタフェース225と共有される。アナログSerDes350における受信経路はまた、デシリアライザが省略され得る点で
図2AのアナログSerDes240と比較して修正されている。SerDesPHYインタフェース345は、サンプラから来る単一のシリアルデータストリームを複数の双方向レーンにわたって分配される複数のシリアルデータストリームに分けるためのレート適応を行う。アナログSerDes350における残りのコンポーネントは、アナログSerDes240に関して論じられたようなものであり得る。
【0024】
[0028] SoC回路パッケージのための動作の方法が、
図4のフローチャートに関してこれから論じられる。この方法は、集積回路パッケージ内で第2の集積回路と共にパッケージ化された第1の集積回路において、第2の集積回路からのクロックに応答して、コントローラからの第1のデジタルワードを第1の直列化されたデータストリームに直列化するというアクト400を含む。SoC PHYインタフェース225における(PCS回路220によってコード化された)コントローラ110からのコード化されたデータワードの直列化がアクト400の例である。
【0025】
[0029] この方法はまた、集積回路パッケージ内の内部送信チャネルを介して第1の集積回路から第2の集積回路に第1の直列化されたデータストリームを送信するというアクト405を含む。SoC PHYインタフェース225における双方向レーンを介しての内部送信チャネル245における対応する送信チャネルを通じた直列化されたデータのSerDeSインタフェース回路210(または310)への送信がアクト405の例である。
【0026】
[0030] この方法はさらに、第2の集積回路において第1の直列化されたデータストリームを第2のデジタルワードに非直列化するというアクト410を含む。SerDesPHYインタフェース230における内部送信チャネル245からのシリアルデータストリームの非直列化がアクト410の例である。この方法はまた、クロックに応答して、第2の集積回路において第2のデジタルワードを第2の直列化されたデータストリームに直列化するというアクト415を含む。アナログSerDes240における送信経路における直列化がアクト415の例である。アクト400および415における直列化は、両方ともクロックに応答したものであるが、アクト400における直列化は、内部送信チャネルにおける複数のレーンの使用に起因してより遅いレートであり得ることに留意されたい。アクト400における直列化は、このためクロックの一つおきのサイクル、またはクロックの2つおきのサイクル等に応答したものであり得る。対照的に、アクト415における直列化は、それはより速いレートで生じるので、クロックの全てのサイクルに応答したものであり得る。
【0027】
[0031] 最後に、この方法は、第2の直列化されたデータストリームを第2の集積回路から外部受信機に送信するというアクト420を含む。アナログSerDes240における差動送信機130による送信がアクト420の例である。
【0028】
[0032] これより当業者が認識することになるように、そして間近の特定用途に応じて、多くの修正、置換え、およびバリエーションが、本開示のデバイスの素材、装置、構成、および使用方法において、およびそれらに対して、その範囲から逸脱することなく、為され得る。この点から、ここに例示および説明された特定の実施形態は本開示の単なるいくつかの例であるので、本開示の範囲はそれらの範囲に限定されるべきではなく、むしろ、以下に添付される特許請求の範囲およびそれらの機能的な同等物の適用範囲(the scope)全体に相応するべきである。
【手続補正書】
【提出日】2019年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路パッケージ内で第2の集積回路と共にパッケージ化された第1の集積回路において、前記第2の集積回路からのクロックに応答して、コントローラからの第1のデジタルワードを第1の直列化されたデータストリームに直列化することと、
前記集積回路パッケージ内の内部送信チャネルを介して前記第1の集積回路から前記第2の集積回路に前記第1の直列化されたデータストリームを送信することと、
前記第2の集積回路において前記第1の直列化されたデータストリームを第2のデジタルワードに非直列化することと、
前記クロックに応答して、前記第2の集積回路において前記第2のデジタルワードを第2の直列化されたデータストリームに直列化することと、
前記第2の直列化されたデータストリームを前記第2の集積回路から外部受信機に送信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1の集積回路がシステムオンチップ(SoC)を備え、前記方法がさらに、前記SoC中の前記コントローラにおいて前記第1のデジタルワードを生成することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
位相ロックループを使用して、前記第2の集積回路において前記クロックを生成することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
物理コーディングサブレイヤ(PCS)回路を使用して前記SoCにおいて前記第1のデジタルワードをコーディングすることをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のデジタルワードを直列化することが、等化を全く用いずに前記第1のデジタルワードを直列化することを備え、前記第2のデジタルワードを直列化することが、等化を用いて前記第2のデジタルワードを直列化することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
外部集積回路からの外部シリアルデータストリームを前記第2の集積回路において第3のデジタルワードに非直列化することと、
前記クロックに応答して、前記第2の集積回路において前記第3のデジタルワードを第3の直列化されたデータストリームに直列化することと、
前記第3の直列化されたデータストリームを前記内部送信チャネルを介して前記第1の集積回路に送信することと、
前記クロックに応答して、前記第1の集積回路において前記第3の直列化されたデータストリームを前記第3のデジタルワードに戻るように非直列化することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記外部シリアルデータストリームを非直列化することが、等化を用いて前記外部シリアルデータストリームを非直列化することを備え、前記第3の直列化されたデータストリームを非直列化することが、等化を用いずに前記第3の直列化されたデータストリームを非直列化することを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の直列化されたデータストリームが、前記第2の直列化されたデータストリームについてのデータレートに比べてより遅いデータレートを各々が有する複数の第1の直列化されたデータストリームを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
システムオンチップ(SoC)集積回路パッケージであって、
第1のデジタルワードを生成するように構成されるコントローラと、クロックに応答して前記第1のデジタルワードを第1のシリアルデータストリームに直列化するように構成されるSoC物理層インタフェースとを含むSoCダイと、
SerDesインタフェースダイと、
前記SoCダイと前記SerDesインタフェースダイとの間で結合された内部送信チャネルと、
を備え、
ここにおいて、前記SoC物理層インタフェースが、前記第1のシリアルデータストリームを前記内部送信チャネルを通して前記SerDesインタフェースダイに送るように構成され、ここにおいて、前記SerDesインタフェースダイが、
前記内部送信チャネルから前記第1のシリアルデータストリームを受信し、前記第1のシリアルデータストリームを第2のデジタルワードに非直列化するように構成されるSerDes物理層インタフェースと、
前記クロックに応答して前記第2のデジタルワードを第2のシリアルデータストリームに直列化するように構成されるシリアライザと、
一対の差動送信端子を介して、前記第2のシリアルデータストリームを前記SoC集積回路パッケージの外側の外部受信機に送信するように構成される差動送信機と、
前記クロックを提供するように構成されるクロックソースと、
を含む、SoC集積回路パッケージ。
【請求項10】
前記SoC集積回路パッケージがパッケージオンパッケージ(PoP)であり、前記内部送信チャネルが前記PoPにおけるボトムパッケージと前記PoPにおけるトップパッケージとの間に複数の相互接続を備える、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項11】
前記ボトムパッケージが前記SoCダイであり、前記トップパッケージが前記SerDesインタフェースダイである、請求項10に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項12】
前記SoC集積回路パッケージがスタックダイパッケージであり、前記内部送信チャネルが前記スタックダイパッケージにおけるボトムダイから前記スタックダイパッケージにおけるトップダイに結合する複数のスルー基板ビアを備える、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項13】
前記SoCダイが前記SerDesインタフェースダイと並んで配列され、前記内部送信チャネルが前記SerDesインタフェースダイと前記SoCダイとの間の複数の金属層相互接続を備える、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項14】
前記SerDesインタフェースダイがさらに、バンドギャップリファレンス回路および低ドロップアウト(LDO)レギュレータを含む、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項15】
前記クロックソースが位相ロックループ(PLL)である、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項16】
前記SerDesインタフェースダイがさらに、
差動シリアルデータストリームを受信し、第3のシリアルデータストリームを出力するように構成される差動受信機と、
サンプリングされた第3のシリアルデータストリームを提供するために、クロックデータ回復(CDR)回路からの回復されたクロックに応答して前記第3のシリアルデータストリームをサンプリングするように構成されるサンプラと、
前記サンプリングされた第3のシリアルデータストリームを第3のデジタルワードに非直列化するように構成されるデシリアライザと、ここにおいて、SerDes物理層インタフェースが、前記クロックに応答して前記第3のデジタルワードを第4のシリアルデータストリームに直列化し、前記内部送信チャネルを介して前記SoCダイに前記第4のシリアルデータストリームを送信するようにさらに構成される、
を含む、請求項9に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項17】
システムオンチップ(SoC)集積回路パッケージであって、
第1のデジタルワードを生成するように構成されるコントローラと、クロックに応答して前記第1のデジタルワードを第1のシリアルデータストリームに直列化するように構成されるSoC物理層インタフェースとを含むSoCダイと、
内部送信チャネルと、ここにおいて、前記SoC物理層インタフェースが、前記内部送信チャネルを通して前記第1のシリアルデータストリームを送るように構成され、
インタフェースダイと、
を備え、
前記インタフェースダイが、
前記第1のシリアルデータストリームを受信し、前記第1のシリアルデータストリームを第2のシリアルデータストリームに変換するように構成される物理層インタフェースと、
一対の差動送信端子を介して外部受信機に前記第2のシリアルデータストリームを送信するように構成される差動送信機と、
差動シリアルデータストリームを受信し、第3のシリアルデータストリームを出力するように構成される差動受信機と、
前記第3のシリアルデータストリームを等化されたシリアルデータストリームに等化するように構成される等化器と、
クロックデータ回復(CDR)回路と、
サンプリングされた第3のシリアルデータストリームを提供するために前記CDR回路からの回復されたクロックに応答して前記等化されたシリアルデータストリームをサンプリングするように構成されるサンプラと、ここにおいて、前記物理層インタフェースは、前記サンプリングされた第3のシリアルデータストリームを前記内部送信チャネルを通して前記SOCダイに送るようにさらに構成される、
前記クロックを提供するように構成されるクロックソースと、
を含む、SoC集積回路パッケージ。
【請求項18】
前記インタフェースダイがさらに、バンドギャップリファレンス回路および低ドロップアウト(LDO)レギュレータを含む、請求項17に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項19】
前記クロックソースが位相ロックループ(PLL)である、請求項17に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項20】
前記SoC集積回路パッケージがパッケージオンパッケージ(PoP)であり、前記内部送信チャネルが前記PoPにおけるボトムパッケージと前記PoPにおけるトップパッケージとの間の複数の相互接続を備える、請求項17に記載のSoC集積回路パッケージ。
【請求項21】
前記ボトムパッケージが前記SoCダイであり、前記トップパッケージが前記インタフェースである、請求項20に記載のSoC集積回路パッケージ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
[0032] これより当業者が認識することになるように、そして間近の特定用途に応じて、多くの修正、置換え、およびバリエーションが、本開示のデバイスの素材、装置、構成、および使用方法において、およびそれらに対して、その範囲から逸脱することなく、為され得る。この点から、ここに例示および説明された特定の実施形態は本開示の単なるいくつかの例であるので、本開示の範囲はそれらの範囲に限定されるべきではなく、むしろ、以下に添付される特許請求の範囲およびそれらの機能的な同等物の適用範囲(the scope)全体に相応するべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] 集積回路パッケージ内で第2の集積回路と共にパッケージ化された第1の集積回路において、前記第2の集積回路からのクロックに応答して、コントローラからの第1のデジタルワードを第1の直列化されたデータストリームに直列化することと、
前記集積回路パッケージ内の内部送信チャネルを介して前記第1の集積回路から前記第2の集積回路に前記第1の直列化されたデータストリームを送信することと、
前記第2の集積回路において前記第1の直列化されたデータストリームを第2のデジタルワードに非直列化することと、
前記クロックに応答して、前記第2の集積回路において前記第2のデジタルワードを第2の直列化されたデータストリームに直列化することと、
前記第2の直列化されたデータストリームを前記第2の集積回路から外部受信機に送信することと、
を備える、方法。
[C2] 前記第1の集積回路がシステムオンチップ(SoC)を備え、前記方法がさらに、前記SoC中の前記コントローラにおいて前記第1のデジタルワードを生成することを備える、C1に記載の方法。
[C3] 位相ロックループを使用して、前記第2の集積回路において前記クロックを生成することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C4] 前記第1のデジタルワードを直列化することが、等化を全く用いずに前記第1のデジタルワードを直列化することを備え、前記第2のデジタルワードを直列化することが、直列化を用いて前記第2のデジタルワードを直列化することを備える、C1に記載の方法。
[C5] 外部集積回路からの外部シリアルデータストリームを前記第2の集積回路において第3のデジタルワードに非直列化することと、
前記クロックに応答して、前記第2の集積回路において前記第3のデジタルワードを第3の直列化されたデータストリームに直列化することと、
前記第3の直列化されたデータストリームを前記内部送信チャネルを介して前記第1の集積回路に送信することと、
前記クロックに応答して、前記第1の集積回路において前記第3の直列化されたデータストリームを前記第3のデジタルワードに戻るように非直列化することと、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C6] 前記外部シリアルデータストリームを非直列化することが、等化を用いて前記外部シリアルデータストリームを非直列化することを備え、前記第3の直列化されたデータストリームを非直列化することが、等化を用いずに前記第3の直列化されたデータストリームを非直列化することを備える、C5に記載の方法。
[C7] 物理コーディングサブレイヤ(PCS)回路を使用して前記SoCにおいて前記第1のデジタルワードをコーディングすることをさらに備える、C2に記載の方法。
[C8] 前記第1の直列化されたデータストリームが、前記第2の直列化されたデータストリームについてのデータレートに比べてより遅いデータレートを各々が有する複数の第1の直列化されたデータストリームを備える、C1に記載の方法。
[C9] システムオンチップ(SoC)集積回路パッケージであって、
第1のデジタルワードを生成するように構成されるコントローラと、クロックに応答して前記第1のデジタルワードを第1のシリアルデータストリームに直列化するように構成されるSoC物理層インタフェースとを含むSoCダイと、
SerDesインタフェースダイと、
前記SoCダイと前記SerDesインタフェースダイとの間で結合された内部送信チャネルと、
を備え、
ここにおいて、前記SoC物理層インタフェースが、前記第1のシリアルデータストリームを前記内部送信チャネルを通して前記SerDesインタフェースダイに送るように構成され、ここにおいて、前記SerDesインタフェースダイが、
前記内部送信チャネルから前記第1のシリアルデータストリームを受信し、前記第1のシリアルデータストリームを第2のデジタルワードに非直列化するように構成されるSerDes物理層インタフェースと、
前記クロックに応答して前記第2のデジタルワードを第2のシリアルデータストリームに直列化するように構成されるシリアライザと、
一対の差動送信端子を介して、前記シリアルデータストリームを前記SoC集積回路パッケージの外側の外部受信機に送信するように構成される差動送信機と、
前記クロックを提供するように構成されるクロックソースと、
を含む、SoC集積回路パッケージ。
[C10] 前記SoC集積回路パッケージがパッケージオンパッケージ(PoP)であり、前記内部送信チャネルが前記PoPにおけるボトムパッケージと前記PoPにおけるトップパッケージとの間に複数の相互接続を備える、C9に記載のSoC集積回路パッケージ。
[C11] 前記ボトムパッケージが前記SoCダイであり、前記トップパッケージが前記SerDesインタフェースダイである、C10に記載のSoC集積回路パッケージ。
[C12] 前記SoC集積回路パッケージがスタックダイパッケージであり、前記内部送信チャネルが前記スタックダイパッケージにおけるボトムダイから前記スタックダイパッケージにおけるトップダイに結合する複数のスルー基板ビアを備える、C9に記載のSoC集積回路パッケージ。
[C13] 前記SoCダイが前記SerDesインタフェースダイと並んで配列され、前記内部送信チャネルが前記SerDesインタフェースダイと前記SoCダイとの間の複数の金属層相互接続を備える、C9に記載のSoC集積回路パッケージ。
[C14] 前記SerDesインタフェースダイがさらに、バンドギャップリファレンス回路および低ドロップアウト(LDO)レギュレータを含む、C9に記載のSoC集積回路パッケージ。
[C15] 前記クロックソースが位相ロックループ(PLL)である、C9に記載のSoC集積回路パッケージ。
[C16] 前記SerDesインタフェースダイがさらに、
差動シリアルデータストリームを受信し、第3のシリアルデータストリームを出力するように構成される差動受信機と、
サンプリングされた第3のシリアルデータストリームを提供するために、クロックデータ回復(CDR)回路からの回復されたクロックに応答して前記第3のシリアルデータストリームをサンプリングするように構成されるサンプラと、
前記サンプリングされた第3のシリアルデータストリームを第3のデジタルワードに非直列化するように構成されるデシリアライザと、ここにおいて、SerDes物理層インタフェースが、前記クロックに応答して前記第3のデジタルワードを第4のシリアルデータストリームに直列化し、前記内部送信チャネルを介して前記SoCダイに前記第4のシリアルデータストリームを送信するようにさらに構成される、
を含む、C9に記載のSoC集積回路パッケージ。
[C17] システムオンチップ(SoC)集積回路パッケージであって、
第1のデジタルワードを生成するように構成されるコントローラと、クロックに応答して前記第1のデジタルワードを第1のシリアルデータストリームに直列化するように構成されるSoC物理層インタフェースとを含むSoCダイと、
内部送信チャネルと、ここにおいて、前記SoC物理層インタフェースが、前記内部送信チャネルを通して前記第1のシリアルデータストリームを送るように構成され、
SerDesインタフェースダイと、
を備え、
前記SerDesインタフェースダイが、
前記第1のシリアルデータストリームを受信するように構成されるSerDes物理層インタフェースと、
前記SerDes物理層インタフェースによって受信された前記第1のシリアルデータストリームを送信するように構成される差動送信機と、
一対の差動送信端子を介して外部受信機に前記シリアルデータストリームを送信するように構成される差動送信機と、
前記クロックを提供するように構成されるクロックソースと、
を含む、SoC集積回路パッケージ。
[C18] 前記SerDesインタフェースダイがさらに、バンドギャップリファレンス回路および低ドロップアウト(LDO)レギュレータを含む、C17に記載のSoC集積回路パッケージ。
[C19] 前記クロックソースが位相ロックループ(PLL)である、C17に記載のSoC集積回路パッケージ。
[C20] 前記SoC集積回路パッケージがパッケージオンパッケージ(PoP)であり、前記内部送信チャネルが前記PoPにおけるボトムパッケージと前記PoPにおけるトップパッケージとの間の複数の相互接続を備える、C17に記載のSoC集積回路パッケージ。
[C21] 前記ボトムパッケージが前記SoCダイであり、前記トップパッケージが前記SerDesインタフェースダイである、C20に記載のSoC集積回路パッケージ。
【国際調査報告】