(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-501045(P2020-501045A)
(43)【公表日】2020年1月16日
(54)【発明の名称】補強エレメント
(51)【国際特許分類】
E01F 15/08 20060101AFI20191213BHJP
【FI】
E01F15/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-531291(P2019-531291)
(86)(22)【出願日】2017年11月27日
(85)【翻訳文提出日】2019年7月4日
(86)【国際出願番号】EP2017080537
(87)【国際公開番号】WO2018104094
(87)【国際公開日】20180614
(31)【優先権主張番号】A51118/2016
(32)【優先日】2016年12月7日
(33)【優先権主張国】AT
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】519204799
【氏名又は名称】キアヒドアファー フェアティヒタイルホールディング ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Kirchdorfer Fertigteilholding GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】トーマス エドル
(72)【発明者】
【氏名】フランツ シュピッツァー
【テーマコード(参考)】
2D101
【Fターム(参考)】
2D101CA07
2D101DA01
2D101EA01
2D101FA02
(57)【要約】
少なくとも1つの長手方向側面(2)にデフレクタプロファイルを有するコンクリート防護柵エレメント(3)のための補強エレメント(1)であって、この場合、長手方向補強ロッド(4)と、該長手方向補強ロッド(4)に対して横方向に延在し、該長手方向補強ロッド(4)に接続される湾曲材(5)とを有している補強エレメント(1)において、補強エレメント(1)が、少なくとも1つの第1の領域(6)を有していて、この第1の領域(6)が実質的にデフレクタプロファイルを有していることが提案される。さらに、少なくとも1つの長手方向側面(2)にデフレクタプロファイルを有するコンクリート防護柵エレメントを製造する方法が提案される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの長手方向側面(2)にデフレクタプロファイルを有するコンクリート防護柵エレメント(3)のための補強エレメント(1)であって、前記補強エレメント(1)は、長手方向補強ロッド(4)と、該長手方向補強ロッド(4)に対して横方向に延在し、該長手方向補強ロッド(4)に接続される湾曲材(5)とを有している、補強エレメント(1)において、
前記補強エレメント(1)は、少なくとも1つの第1の領域(6)を有していて、前記第1の領域(6)は実質的に前記デフレクタプロファイルを有していることを特徴とする、補強エレメント(1)。
【請求項2】
前記湾曲材(5)の互いの間隔は可変であり、特に、前記長手方向補強ロッド(4)の端部の領域では、前記長手方向補強ロッド(4)の中央領域におけるよりも前記湾曲材(5)の互いの間隔は小さい、請求項1記載の補強エレメント(1)。
【請求項3】
前記長手方向補強ロッド(4)の互いの間隔は可変であり、特に、前記デフレクタプロファイルの縁部領域では、前記デフレクタプロファイルの中央領域におけるよりも前記長手方向補強ロッド(4)の互いの間隔は小さい、請求項1または2記載の補強エレメント(1)。
【請求項4】
前記長手方向補強ロッド(4)の互いの間隔は、前記湾曲材(5)の端部の領域では、前記湾曲材(5)の中央領域におけるよりも小さい、請求項1から3までのいずれか1項記載の補強エレメント(1)。
【請求項5】
前記長手方向補強ロッド(4)は、前記湾曲材(5)とは異なる直径を有している、請求項1から4までのいずれか1項記載の補強エレメント(1)。
【請求項6】
前記補強エレメント(1)は平らである、請求項1から5までのいずれか1項記載の補強エレメント(1)。
【請求項7】
前記第1の領域(6)には第2の領域(7)が続いていて、前記第2の領域(7)は前記第1の領域(6)に対して屈曲されていて、前記コンクリート防護柵エレメント(3)の上面側(8)に配置されるようになっている、請求項1から6までのいずれか1項記載の補強エレメント(1)。
【請求項8】
前記補強エレメント(1)は、前記第1の領域(6)および前記第2の領域(7)のみを有している、請求項7記載の補強エレメント(1)。
【請求項9】
前記第2の領域(7)の、前記第1の領域(6)とは反対の側で、第3の領域(9)が前記第2の領域(7)に続いていて、前記第3の領域(9)は実質的にデフレクタプロファイルを有している、請求項7記載の補強エレメント(1)。
【請求項10】
車両用拘束システム用のコンクリート防護柵エレメント(3)であって、前記コンクリート防護柵エレメント(3)は、少なくとも1つの長手方向側面(2)にデフレクタプロファイルを有しており、前記少なくとも1つの長手方向側面(2)の領域で、請求項1から9までのいずれか1項記載の補強エレメント(1)が表面近くに配置されている、車両用拘束システム用のコンクリート防護柵エレメント(3)。
【請求項11】
前記コンクリート防護柵エレメント(3)は、デフレクタプロファイルを有する2つの長手方向側面(2)を有していて、両長手方向側面(2)にはそれぞれ1つの補強エレメント(1)が配置されている、請求項10記載のコンクリート防護柵エレメント(3)。
【請求項12】
前記両補強エレメント(1)は、前記コンクリート防護柵エレメント(3)の上面側(8)の領域で少なくとも互いに隣接しており、特にオーバラップしている、請求項10または11記載のコンクリート防護柵エレメント(3)。
【請求項13】
前記コンクリート防護柵エレメント(3)は、デフレクタプロファイルを有する2つの長手方向側面(2)を有していて、両長手方向側面(2)に1つだけの補強エレメント(1)が配置されている、請求項10記載のコンクリート防護柵エレメント(3)。
【請求項14】
少なくとも1つの長手方向側面(2)にデフレクタプロファイルを有するコンクリート防護柵エレメント(3)を製造する方法であって、長手方向補強ロッド(4)と、該長手方向補強ロッド(4)に対して横方向に延在する湾曲材(5)とを、1つの補強エレメント(1)を成すように互いに接続し、前記補強エレメント(1)は少なくとも1つの第1の領域(6)を有しており、前記第1の領域(6)は実質的にデフレクタプロファイルを有しており、前記補強エレメント(1)のうちの少なくとも1つを、前記少なくとも1つの補強エレメント(1)が、完成したコンクリート防護柵エレメント(3)において前記少なくとも1つの長手方向側面(2)の領域で表面近くに配置されているように、流し込み型内に取り付け、前記コンクリート防護柵エレメント(3)を形成するために、前記流し込み型にコンクリートを流し込む、コンクリート防護柵エレメント(3)を製造する方法。
【請求項15】
前記補強エレメント(1)を機械により製造する、請求項14記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式の補強エレメントに関する。
【0002】
このような形式の補強エレメントは、車両用拘束システムのコンクリート防護柵エレメントのために使用される。コンクリート防護柵エレメントは、まとまって1つの車両用拘束システムを形成するコンクリート製造部品であって、この車両用拘束システムは、車両が走行車線から逸脱するかまたは対向車線に進入することを阻止すべきものである。このような形式のコンクリート防護柵エレメントは、少なくとも走行車線に面した長手方向側面に、特徴的なプロファイルを有しており、このプロファイルは、斜めに衝突した車両が跳ね返されることなく、長手方向側面に平行な走行方向に変向されるように設けられている。
【0003】
コンクリート防護柵エレメントは通常、複数の個々のエレメントから接合されて成る補強材を有している。補強材の具体的な形状は、コンクリート防護柵エレメントの達成すべき防護作用に応じたものであるが、他方ではこの場合、経済的な理由から、できるだけ少ない補強材料を使用するというのが1つの目標である。
【0004】
補強材は通常、少なくとも長手方向補強ロッドを有していて、この長手方向補強ロッドは衝突の際の曲げを減じるべきであり、またはコンクリート防護柵エレメントの破壊を阻止すべきものである。長手方向補強ロッドはこの場合、しばしば中央に装着される。長手方向補強ロッドはさらに、内部の安定性を高めるためにしばしば湾曲材に接続される。コンクリート防護柵エレメントの特に頭部領域における剥離を阻止するために、さらにしばしば付加的な細かい細工の鉄筋メッシュが使用される。
【0005】
このような従来技術の欠点は、コンクリート防護柵エレメントのためのこのような形式の補強材は極めて手間がかかり、製造の際に大きな労働力を要するということにある。さらに、個々の補強部品を接続する際に誤差または偏差が生じる恐れがあり、または個々の補強部品はコンクリートの流し込み工程でずれるので、接合された補強材により、コンクリート防護柵エレメントの防護作用に変動が生じる。
【0006】
そこで本発明の課題は、上記欠点を回避することができ、僅かな手間でコンクリート防護柵エレメントを製造することができ、この場合、製造工程において向上された工程確実性のもとで信頼性の高い防護作用を有する、冒頭で述べた形式の補強エレメントを提供することである。
【0007】
本発明によればこの課題は、請求項1の特徴部により達成される。
【0008】
これにより、コンクリート防護柵エレメントを、僅かな手間で、しかしながら高い確実性で製造することができるという利点が得られる。この場合、長手方向補強ロッドと湾曲材とが既に、これらが、製造すべきコンクリート防護柵エレメントのデフレクタプロファイルを有するように成形されており、これにより、極めて安定的な補強材が、関連する表面の近傍に位置決めされるように配置され得る。これにより、危険にさらされる個所に細かい細工の鉄筋メッシュを備えた複雑な構造を省くことができる。さらなる利点として、長手方向補強ロッドと、湾曲材と、補強メッシュとの従来のオーバラップが、長手方向補強ロッドと湾曲材とのオーバラップに減じられる。したがって、このようなオーバラップ領域において補強層が著しく減じられる。さらに、補強エレメントを既に多数の部品数で予め製作し、次いでコンクリート防護柵エレメントが流し込み成形されるコンクリート工場へと移送することができる。これにより製造は、著しく経済的に、かつ僅かな製造誤差で行うことができる。
【0009】
さらに本発明は、請求項10によるコンクリート防護柵エレメントに関する。
【0010】
さらに本発明は、請求項14による、少なくとも1つの長手方向側面にデフレクタプロファイルを有するコンクリート防護柵エレメントを製造する方法に関する。
【0011】
本発明の課題はしたがってさらに、上記欠点を回避することができ、信頼性の高い防護作用を有するコンクリート防護柵エレメントを僅かな手間で製造することができる方法を提供することである。
【0012】
本発明によればこの課題は、請求項14の特徴部により達成される。
【0013】
従属請求項は、本発明のさらに有利な構成に関する。
【0014】
本明細書では、特許請求の範囲の文言を明示的に参照し、それによってこの個所の特許請求の範囲は、参照により本明細書に組み込まれ、逐語的に再現されるとみなされる。
【0015】
本発明を、好適な実施例のみを例として示した添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】補強エレメントの第1の好適な構成を備えたコンクリート防護柵エレメントを不等角投影図において示した図である。
【
図2】補強エレメントの第2の好適な構成を備えたコンクリート防護柵エレメントを不等角投影図において示した図である。
【
図4】
図2のコンクリート防護柵エレメントを分解図として示す図である。
【
図5】第2の好適な実施形態の補強エレメントの積層体を示す不等角投影図である。
【0017】
図1〜
図5には、少なくとも1つの長手方向側面2にデフレクタプロファイルを有するコンクリート防護柵エレメント3のための補強エレメント1の好適な実施形態の少なくとも一部が示されている。補強エレメント1は、コンクリート防護柵エレメント3内に装着するために設けられており、コンクリート防護柵エレメント3は、デフレクタプロファイルを有する少なくとも1つの長手方向側面2を有している。デフレクタプロファイルは、車両用拘束システムのコンクリート防護柵エレメント3のために特有のプロファイルであって、このプロファイルは、長手方向側面2に斜めに衝突した車両が跳ね返されることなく、長手方向側面2に平行な走行方向に変向されるように構成されている。
【0018】
補強エレメント1は、長手方向補強ロッド4と、この長手方向補強ロッド4に対して横方向に延在し、長手方向補強ロッド4に接続、好適には溶接される湾曲材5とを有している。長手方向補強ロッド4は、コンクリート防護柵エレメント3内で長手方向に延在するように設けられている。長手方向補強ロッド4は、湾曲材5によって互いに接続されている。長手方向補強ロッド4と湾曲材5とにより、好適には2次元的に曲げられた格子が構成される。湾曲材5は特に、長手方向補強ロッド4に対して垂直に延在していてよい。
図1、
図2、および
図4では、長手方向補強ロッド4と湾曲材5の一部のみに参照符号が付与されている。
【0019】
好適には、補強エレメント1は、長手方向補強ロッド4と湾曲材5とから成っている。
【0020】
さらに、補強エレメント1は少なくとも1つの第1の領域6を有していて、この第1の領域6が実質的にデフレクタプロファイルを有している。補強エレメント1はこの場合、第1の領域6だけから成っていてよく、または別の領域7,9を有していてもよい。第1の領域6は実質的に、製造すべきコンクリート防護柵エレメント3のデフレクタプロファイルを成すように成形されている。第1の領域6は特に、実質的に、コンクリート防護柵エレメント3の少なくとも1つの長手方向側面2と同様に形成されていてよい。このような形式で、補強エレメント1の第1の領域6は、コンクリート防護柵エレメント3のコンクリート体において、実質的に、コンクリート防護柵エレメント3の少なくとも1つの長手方向側面2の延在形状に従って配置されている。
【0021】
これにより、コンクリート防護柵エレメント3を、僅かな手間で、しかしながら高い確実性で製造することができるという利点が得られる。この場合、長手方向補強ロッド4と湾曲材5とが既に、これらが少なくとも所定の領域で、製造すべきコンクリート防護柵エレメント3のデフレクタプロファイルを有するように成形されており、これにより、極めて安定的な補強材が、関連する表面の近傍に位置決めされ得る。これにより、危険にさらされる個所に細かい細工の補強鉄筋メッシュを備えた複雑な構造を省くことができる。さらなる利点として、長手方向補強ロッドと、湾曲材と、補強メッシュとの従来のオーバラップが、長手方向補強ロッドと湾曲材とのオーバラップに減じられる。さらに、補強エレメント1を既に多数の部品数で予め製作し、次いでコンクリート防護柵エレメント3を流し込み成形するコンクリート工場へと移送することができる。これにより製造は、著しく経済的に、かつ僅かな製造誤差で行うことができる。
【0022】
長手方向補強ロッド4は特にまっすぐであってよい。
【0023】
長手方向補強ロッド4は特に補強鋼から成っていてよい。
【0024】
補強エレメント1の全ての長手方向補強ロッド4は特に同様に形成されていてよい。
【0025】
湾曲材5は好適には、特に予め規定可能な半径で曲げられた補強ロッドとして形成されていてよい。湾曲材は第1の領域6で特に、デフレクタプロファイルに沿うように延在するように形成されていてよい。
【0026】
湾曲材5は好適には、剛性的な補強ロッドから形成することができる。
【0027】
湾曲材5は特に、補強鋼から成っていてよい。
【0028】
補強エレメント1の全ての湾曲材5は特に同様に形成されていてよい。
【0029】
長手方向補強ロッド4と湾曲材5とは、好適には互いに溶接されていてよい。
【0030】
さらに、車両用拘束システム用のコンクリート防護柵エレメント3が設けられており、このコンクリート防護柵エレメント3は少なくとも1つの長手方向側面2にデフレクタプロファイルを有しており、少なくとも1つの長手方向側面2の領域で、補強エレメント1は表面近くに配置されている。コンクリート防護柵エレメント3は、
図1〜
図4に透視図で示されたコンクリート体を有していて、このコンクリート体内に補強エレメント1が配置されている。表面近くの配置とは特に、補強エレメント1が、コンクリート体の表面に対して最大10cmの深さに配置されていることを意味している。
【0031】
コンクリート防護柵エレメント3は特に、2つの長手方向側面2と、2つの端面側10と、1つの上面側8と、1つの設置面とを有していてよい。
【0032】
長手方向側面2の少なくとも一方は、デフレクタプロファイルを有している。
【0033】
好適には、
図1〜
図4の好適な実施形態に例として示したように、両長手方向側面2がデフレクタプロファイルを有していてもよい。
【0034】
長手方向補強ロッド4の長さは特に、実質的に、コンクリート防護柵エレメント3の長さに相当してよい。
【0035】
湾曲材は、好適には実質的に、設置面から、少なくとも実質的に上面側8まで延びていてよい。
【0036】
コンクリート防護柵エレメント3はさらに、複数のコンクリート防護柵エレメント3を端面側で連結するために端面側に配置された、図面には示されていない連結装置を有していてよい。両端面側10における連結装置は、特に、補強エレメント1に、かつ/または付加的な固定部材に接続されていてよい。
【0037】
さらに、少なくとも1つの長手方向側面2にデフレクタプロファイルを有するコンクリート防護柵エレメント3を製造する方法が設けられており、この方法では、長手方向補強ロッド4と、この長手方向補強ロッド4に対して横方向に延在する湾曲材5とを、補強エレメント1を成すように互いに接続し、この補強エレメント1は少なくとも1つの第1の領域6を有しており、この第1の領域6は実質的にデフレクタプロファイルを有しており、補強エレメント1のうちの少なくとも1つを、この少なくとも1つの補強エレメント1が、完成したコンクリート防護柵エレメント3において少なくとも1つの長手方向側面2の領域で表面近くに配置されるように、流し込み型内に取り付け、コンクリート防護柵エレメント3を形成するための流し込み型にコンクリートを流し込む。
【0038】
長手方向補強ロッド4と湾曲材5との接続は、好適には溶接によって行われる。
【0039】
特に、長手方向補強ロッド4と湾曲材5とを互いに溶接することができ、湾曲材5を次いで、デフレクタプロファイルの形状に曲げることができる。
【0040】
選択的に、湾曲材5をまず曲げてから、長手方向補強ロッド4に溶接することもできる。
【0041】
好適には、補強エレメント1を少なくとも部分的に、好適には完全に、機械により製造することができる。特に、湾曲材5の曲げと溶接とは1つの装置で行うことができる。選択的に、補強エレメント1を、機械溶接と手動溶接とを組み合わせて形成することができる。
【0042】
特に好適には、デフレクタプロファイルは、ニュージャージー型プロファイルまたはステッププロファイルであることが想定され得る。
図1〜
図4に示した好適な実施形態では、デフレクタプロファイルはニュージャージー型プロファイルである。ニュージャージー型プロファイルは、設置面近くでは衝突面を有しており、この衝突面が、勾配のあるデフレクタ面に移行している。ニュージャージー型プロファイルは、コンクリート防護柵エレメント3において極めて頻繁に使用されるデフレクタプロファイルである。ステッププロファイルは、小さな段によって互いにずらされている互いに平行に延在する2つの領域を有している。特に、湾曲材5は第1の領域6でニュージャージー型プロファイルまたはステッププロファイルの延在形状に従って形成することができる。
【0043】
好適には、長手方向補強ロッド4は、湾曲材5とは異なる直径を有することができる。特に、全ての長手方向補強ロッド4が第1の直径を有していて、全ての湾曲材5が第2の直径を有しており、第1の直径が第2の直径と同じではないことが想定されていてよい。この場合、第1の直径と第2の直径とを、これらの直径が防護要件に適合されていて、湾曲材5では、曲げ個所における脆弱個所が補償され得るように選択することができる。
【0044】
さらに、湾曲材5の互いの間隔は可変であってよく、特に、長手方向補強ロッド4の端部の領域では、長手方向補強ロッド4の中央領域におけるよりも湾曲材5の互いの間隔は小さくてよい。これにより、損傷と剥離の危険が比較的高い、端面側10近傍にはより多くの補強材料が配置されることになる。
【0045】
特に、長手方向補強ロッド4の互いの間隔は可変であってよく、特に、デフレクタプロファイルの縁部領域では、デフレクタプロファイルの中央領域におけるよりも長手方向補強ロッド4の互いの間隔は小さくてよい。これにより、損傷と剥離の危険が比較的高い、デフレクタプロファイルの縁部に配置された上面側8および設置面近傍にはより多くの補強材料が配置されることになる。
【0046】
さらに、長手方向補強ロッド4の互いの間隔は、湾曲材5の端部の領域では、湾曲材5の中央領域におけるよりも小さくてよい。これにより、荷重が比較的大きい可能性がある、湾曲材の自由端部でより強固な補強が得られる。
【0047】
さらに、長手方向補強ロッド4の互いの間隔は可変であってよく、特に、第1の領域6の縁部では、第1の領域6の中央領域におけるよりも長手方向補強ロッド4の互いの間隔は小さくてよい。これにより、損傷と剥離の危険が比較的高い、設置面および上面側8の近傍にはより多くの補強材料が配置されることになる。
【0048】
好適には、補強エレメント1は平らであってもよい。この場合、補強エレメント1は実質的に、湾曲された面のように成形されていてよい。これにより、補強エレメント1を簡単に積み重ねることができ、これにより省スペースで搬送できるという利点が得られる。第2の好適な実施形態の補強エレメント1の積層体は
図5に例として図示されている。
【0049】
少なくとも1つの補強エレメント1により形成される、コンクリート防護柵エレメント3の補強材は端面側10で開かれていてよい。
【0050】
補強エレメント1は第1の領域6だけから成っていてもよい。
【0051】
さらに、第1の領域6には第2の領域7が続いていてよく、第2の領域7は第1の領域6に対して屈曲されていて、コンクリート防護柵エレメント3の上面側8に配置されていてよい。第2の領域7は、少なくとも上面側8の領域の半分にわたって延在していてよい。これにより、上面側8も補強することができる。
【0052】
特に、第2の領域7の、第1の領域6とは反対の側で、第3の領域9が第2の領域7に接続されていてよく、第3の領域9は実質的にデフレクタプロファイルを有していることが想定できる。この場合、第1の領域6、第2の領域7、および第3の領域9は、実質的に、両長手方向側面2のプロファイルと、製造すべきコンクリート防護柵エレメント3の上面側8とを形成している。コンクリート防護柵エレメント3では、コンクリート防護柵エレメント3が、デフレクタプロファイルを有する2つの長手方向側面2を有していて、両長手方向側面2に唯1つの補強エレメント1が配置されている。特に、コンクリート防護柵エレメント3は唯1つの補強エレメント1を有していてもよい。これにより、実質的に唯1つの予め製造された補強エレメント1によって、コンクリート防護柵エレメント3の露出面の全体の補強が達成される。このような形式のコンクリート防護柵エレメント3は、例えば
図1に示されている。
【0053】
選択的に、複数の領域6,7から成る補強エレメント1では、第1の領域6のみがデフレクタプロファイルを有していてよい。
【0054】
好適には、補強エレメント1は第1の領域6および第2の領域7のみを有していてもよい。
【0055】
特に、コンクリート防護柵エレメント3は、デフレクタプロファイルを有する2つの長手方向側面2を有していてよく、両長手方向側面2にそれぞれ1つの補強エレメント1が配置されていてもよい。
【0056】
コンクリート防護柵エレメント3はこの場合、好適には2つの、特に実質的に同一に形成されている補強エレメント1を有していてよく、この場合、特に好適には、補強エレメント1のそれぞれ1つが長手方向側面2の1つに配置されている。補強材をこのように複数の部分から構成することにより、補強エレメント1の取り扱いを簡単にすることができる。さらに、積層可能性が改善される。付加的に、このような形式の補強エレメント1は、デフレクタプロファイルを備えた1つだけの長手方向側面2を有するコンクリート防護柵エレメント3のもとでも使用することができる。このように形成された補強エレメント1は例えば
図2〜
図5に示されており、この場合、
図2には、両補強エレメント1が接合されて示されており、
図4では一方の補強エレメント1が、コンクリート体の内側に、他方の補強エレメント1がコンクリート体の外側に示されている。
【0057】
好適には、両補強エレメント1は、コンクリート防護柵エレメント3の上面側8の領域で互いに隣接してもよく、特にオーバラップしていてもよい。これにより、両補強エレメント1を、上面側8の領域で簡単に互いに接続することができる。この場合、両補強エレメント1の湾曲材5は、この湾曲材5が第2の領域7で互いに隣接して配置されているように互いに幾分ずらされていてよい。
【手続補正書】
【提出日】2018年4月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
補強材は通常、少なくとも長手方向補強ロッドを有していて、この長手方向補強ロッドは衝突の際の曲げを減じるべきであり、またはコンクリート防護柵エレメントの破壊を阻止すべきものである。長手方向補強ロッドはこの場合、しばしば中央に装着される。長手方向補強ロッドはさらに、内部の安定性を高めるためにしばしば湾曲材に接続される。コンクリート防護柵エレメントの特に頭部領域における剥離を阻止するために、さらにしばしば付加的な細かい細工の鉄筋メッシュが使用される。
米国特許第5651635号明細書(US 5 651 635 A)により、接合されたまたは溶接された補強メッシュを備えたコンクリート防護柵エレメントが公知である。この場合、湾曲材は完全に周囲を取り囲むように配置されていて、この湾曲材がデフレクタプロファイルを形成するように曲げられている。
仏国特許出願公開第2862674号明細書(FR 2 863 674 A1)により、完成部品として形成されたコンクリート防護柵エレメントが公知である。この補強材は、湾曲材によって複数の長手方向ロッドを接続することにより形成され、この場合、補強材のプロファイルは、2つのL字型の湾曲材および1つのU字型の湾曲材によって形成される。
欧州特許出願公開第1063357号明細書(EP 1 063 357 A1)により、U字型プロファイルを有した補強材を備えたコンクリート防護柵エレメントが公知である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
さらに本発明は、請求項
9によるコンクリート防護柵エレメントに関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
さらに本発明は、請求項
13による、少なくとも1つの長手方向側面にデフレクタプロファイルを有するコンクリート防護柵エレメントを製造する方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明によればこの課題は、請求項
13の特徴部により達成される。
【手続補正書】
【提出日】2018年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの長手方向側面(2)にデフレクタプロファイルを有するコンクリート防護柵エレメント(3)のための補強エレメント(1)であって、前記デフレクタプロファイルはニュージャージー型プロファイルまたはステッププロファイルであり、前記補強エレメント(1)は、長手方向補強ロッド(4)と、該長手方向補強ロッド(4)に対して横方向に延在し、該長手方向補強ロッド(4)に接続される湾曲材(5)とを有しており、前記補強エレメント(1)は、少なくとも1つの第1の領域(6)を有していて、前記第1の領域(6)は実質的に、製造すべき前記コンクリート防護柵エレメント(3)の前記デフレクタプロファイルを成すように成形されている補強エレメント(1)において、
前記長手方向補強ロッド(4)と前記湾曲材(5)とは、2次元的に曲げられた格子を形成しており、前記補強エレメント(1)は実質的に湾曲された面のように成形されていることを特徴とする、補強エレメント(1)。
【請求項2】
前記湾曲材(5)の互いの間隔は可変であり、特に、前記長手方向補強ロッド(4)の端部の領域では、前記長手方向補強ロッド(4)の中央領域におけるよりも前記湾曲材(5)の互いの間隔は小さい、請求項1記載の補強エレメント(1)。
【請求項3】
前記長手方向補強ロッド(4)の互いの間隔は可変であり、特に、前記デフレクタプロファイルの縁部領域では、前記デフレクタプロファイルの中央領域におけるよりも前記長手方向補強ロッド(4)の互いの間隔は小さい、請求項1または2記載の補強エレメント(1)。
【請求項4】
前記長手方向補強ロッド(4)の互いの間隔は、前記湾曲材(5)の端部の領域では、前記湾曲材(5)の中央領域におけるよりも小さい、請求項1から3までのいずれか1項記載の補強エレメント(1)。
【請求項5】
前記長手方向補強ロッド(4)は、前記湾曲材(5)とは異なる直径を有している、請求項1から4までのいずれか1項記載の補強エレメント(1)。
【請求項6】
前記第1の領域(6)には第2の領域(7)が続いていて、前記第2の領域(7)は前記第1の領域(6)に対して屈曲されていて、前記コンクリート防護柵エレメント(3)の上面側(8)に配置されるようになっている、請求項1から5までのいずれか1項記載の補強エレメント(1)。
【請求項7】
前記補強エレメント(1)は、前記第1の領域(6)および前記第2の領域(7)のみを有している、請求項6記載の補強エレメント(1)。
【請求項8】
前記第2の領域(7)の、前記第1の領域(6)とは反対の側で、第3の領域(9)が前記第2の領域(7)に続いていて、前記第3の領域(9)は実質的にデフレクタプロファイルを有している、請求項6記載の補強エレメント(1)。
【請求項9】
車両用拘束システム用のコンクリート防護柵エレメント(3)であって、前記コンクリート防護柵エレメント(3)は、少なくとも1つの長手方向側面(2)にデフレクタプロファイルを有しており、前記少なくとも1つの長手方向側面(2)の領域で、請求項1から8までのいずれか1項記載の補強エレメント(1)が表面近くに配置されている、車両用拘束システム用のコンクリート防護柵エレメント(3)。
【請求項10】
前記コンクリート防護柵エレメント(3)は、デフレクタプロファイルを有する2つの長手方向側面(2)を有していて、両長手方向側面(2)にはそれぞれ1つの補強エレメント(1)が配置されている、請求項9記載のコンクリート防護柵エレメント(3)。
【請求項11】
前記両補強エレメント(1)は、前記コンクリート防護柵エレメント(3)の上面側(8)の領域で少なくとも互いに隣接しており、特にオーバラップしている、請求項9または10記載のコンクリート防護柵エレメント(3)。
【請求項12】
前記コンクリート防護柵エレメント(3)は、デフレクタプロファイルを有する2つの長手方向側面(2)を有していて、両長手方向側面(2)に1つだけの補強エレメント(1)が配置されている、請求項9記載のコンクリート防護柵エレメント(3)。
【請求項13】
少なくとも1つの長手方向側面(2)にデフレクタプロファイルを有するコンクリート防護柵エレメント(3)を製造する方法であって、前記デフレクタプロファイルはニュージャージー型プロファイルまたはステッププロファイルであり、長手方向補強ロッド(4)と、該長手方向補強ロッド(4)に対して横方向に延在する湾曲材(5)とを、1つの補強エレメント(1)を成すように互いに接続し、前記補強エレメント(1)は少なくとも1つの第1の領域(6)を有していて、前記第1の領域(6)は実質的に、製造すべき前記コンクリート防護柵エレメント(3)の前記デフレクタプロファイルを成すように成形されており、前記長手方向補強ロッド(4)と前記湾曲材(5)とにより、2次元的に曲げられた格子を形成し、前記補強エレメント(1)を実質的に湾曲された面のように成形し、前記補強エレメント(1)のうちの少なくとも1つを、前記少なくとも1つの補強エレメント(1)が、完成したコンクリート防護柵エレメント(3)において前記少なくとも1つの長手方向側面(2)の領域で表面近くに配置されているように、流し込み型内に取り付け、前記コンクリート防護柵エレメント(3)を形成するために、前記流し込み型にコンクリートを流し込む、コンクリート防護柵エレメント(3)を製造する方法。
【請求項14】
前記補強エレメント(1)を機械により製造する、請求項13記載の方法。
【国際調査報告】