(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-501445(P2020-501445A)
(43)【公表日】2020年1月16日
(54)【発明の名称】アクセス処理方法、基地局および移動通信端末
(51)【国際特許分類】
H04W 76/10 20180101AFI20191213BHJP
H04W 88/08 20090101ALI20191213BHJP
H04W 8/20 20090101ALI20191213BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W88/08
H04W8/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2019-530383(P2019-530383)
(86)(22)【出願日】2017年12月6日
(85)【翻訳文提出日】2019年6月6日
(86)【国際出願番号】CN2017114792
(87)【国際公開番号】WO2018103658
(87)【国際公開日】20180614
(31)【優先権主張番号】201611110499.7
(32)【優先日】2016年12月6日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
(71)【出願人】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼亮
(72)【発明者】
【氏名】李▲剛▼
(72)【発明者】
【氏名】徐▲曉▼▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼▲亞▼迷
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼光
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067HH22
(57)【要約】
本開示は、アクセス処理方法、基地局および移動通信端末を提供する。当該アクセス処理方法において、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信するステップと、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定するステップと、前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信するステップとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に用いられるアクセス処理方法において、
第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信するステップと、
前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定するステップと、
前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信するステップとを含むアクセス処理方法。
【請求項2】
前記目標NASメッセージに対応するネットワークと前記目標コアネットワークに対応するネットワークとは異なる場合に前記目標コアネットワークから返信されたアクセス拒否メッセージを受信するステップと、
アクセス拒否メッセージを前記移動通信端末に送信し、NASメッセージを変更して改めてアクセスフローを引き起こすように前記移動通信端末に通知するステップとをさらに含む請求項1に記載のアクセス処理方法。
【請求項3】
前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークを指示するネットワーク情報を送信することによって、前記ネットワーク情報に基づいて、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを前記目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択するように前記移動通信端末に指示するステップをさらに含む請求項1に記載のアクセス処理方法。
【請求項4】
前記アクセス要求には、前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDがさらに付帯され、
目標コアネットワークを特定するステップにおいて、
前記ネットワークIDで指示されるネットワークに対応するコアネットワークを、前記目標コアネットワークとして特定する請求項3に記載のアクセス処理方法。
【請求項5】
前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークのネットワーク情報を送信するステップにおいて、
システム情報ブロックSIBまたは無線リソース制御RRCシグナリングによって前記ネットワーク情報を付帯する請求項3に記載のアクセス処理方法。
【請求項6】
第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末に用いられるアクセス処理方法において、
前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択するステップと、
目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信するステップと、
目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信するステップとを含むアクセス処理方法。
【請求項7】
前記応答メッセージとして、目標NASメッセージに対応するネットワークと前記目標コアネットワークに対応するネットワークとは異なることを指示するアクセス拒否メッセージであると、目標NASメッセージとは異なるNASメッセージを新たな目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択し、改めてアクセスフローを引き起こすステップをさらに含む請求項6に記載のアクセス処理方法。
【請求項8】
前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークを指示するネットワーク情報を前記基地局から受信するステップをさらに含み、
目標NASメッセージを選択するステップは、具体的に、
前記ネットワーク情報に基づいて、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを前記目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択する請求項6に記載のアクセス処理方法。
【請求項9】
前記アクセス要求には、前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDがさらに付帯されることによって、前記ネットワークIDで指示されるネットワークに対応するコアネットワークを前記目標コアネットワークとして特定するように前記基地局に指示する請求項8に記載のアクセス処理方法。
【請求項10】
前記基地局から送信されたネットワーク情報を受信するステップにおいて、
システム情報ブロックSIBまたは無線リソース制御RRCシグナリングによって前記ネットワーク情報を受信する請求項8に記載のアクセス処理方法。
【請求項11】
前記目標NASメッセージは、
前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージであり、
応答メッセージに対応するネットワークに基づいて、前記目標コアネットワークを特定するステップをさらに含む請求項6に記載のアクセス処理方法。
【請求項12】
第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信することに用いられる第1受信モジュールと、
前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定することに用いられる第1選択モジュールと、
前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信することに用いられる第1送信モジュールとを含む基地局。
【請求項13】
前記目標NASメッセージに対応するネットワークと前記目標コアネットワークに対応するネットワークとは異なる場合に前記目標コアネットワークから返信されたアクセス拒否メッセージを受信することに用いられる第2受信モジュールと、
アクセス拒否メッセージを前記移動通信端末に送信し、NASメッセージを変更して改めてアクセスフローを引き起こすように前記移動通信端末に通知することに用いられる第2送信モジュールとをさらに含む請求項12に記載の基地局。
【請求項14】
前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークを指示するネットワーク情報を送信することによって、前記ネットワーク情報に基づいて、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを前記目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択するように前記移動通信端末に指示することに用いられる第3送信モジュールをさらに含む請求項12に記載の基地局。
【請求項15】
前記アクセス要求には、前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDがさらに付帯され、
前記第1選択モジュールは、具体的に、
前記ネットワークIDで指示されるネットワークに対応するコアネットワークを前記目標コアネットワークとして特定することに用いられる請求項14に記載の基地局。
【請求項16】
前記第3送信モジュールは、具体的に、
システム情報ブロックSIBまたは無線リソース制御RRCシグナリングによって前記ネットワーク情報を付帯することに用いられる請求項14に記載の基地局。
【請求項17】
第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末において、
前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択することに用いられる第2選択モジュールと、
目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信することに用いられる第4送信モジュールと、
目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信することに用いられる第3受信モジュールとを含む移動通信端末。
【請求項18】
前記応答メッセージとして、目標NASメッセージに対応するネットワークと前記目標コアネットワークに対応するネットワークとは異なることを指示するアクセス拒否メッセージであると、目標NASメッセージとは異なるNASメッセージを新たな目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択し、改めてアクセスフローを引き起こすことに用いられる再アクセスモジュールをさらに含む請求項17に記載の移動通信端末。
【請求項19】
前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークを指示するネットワーク情報を前記基地局から受信することに用いられる第4受信モジュールをさらに含み、
前記第2選択モジュールは、具体的に、
前記ネットワーク情報に基づいて、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを前記目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択することに用いられる請求項17に記載の移動通信端末。
【請求項20】
前記アクセス要求には、前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDがさらに付帯されることによって、前記ネットワークIDで指示されるネットワークに対応するコアネットワークを前記目標コアネットワークとして特定するように前記基地局に指示する請求項19に記載の移動通信端末。
【請求項21】
前記第4受信モジュールは、具体的に、
システム情報ブロックSIBまたは無線リソース制御RRCシグナリングによって前記ネットワーク情報を受信することに用いられる請求項19に記載の移動通信端末。
【請求項22】
前記目標NASメッセージは、
前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージであり、
応答メッセージに対応するネットワークに基づいて、前記目標コアネットワークを特定することに用いられる目標コアネットワーク特定モジュールをさらに含む請求項17に記載の移動通信端末。
【請求項23】
プロセッサと、トランシーバと、メモリとを含む基地局において、
前記プロセッサは、前記メモリからプログラムを読み取ることによって、
第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信するプロセスと、
前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定するプロセスと、
前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信するプロセスとを実行することに用いられ、
前記トランシーバは、データの送受信に用いられ、
前記メモリは、前記プロセッサによる操作実行に用いられるデータを保存することに用いられる基地局。
【請求項24】
プロセッサと、トランシーバと、メモリとを含む第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末において、
前記プロセッサは、前記メモリからプログラムを読み取ることによって、
前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択するプロセスと、
目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信するプロセスと、
目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信するプロセスとを実行することに用いられ、
前記トランシーバは、データの送受信に用いられ、
前記メモリは、前記プロセッサによる操作実行に用いられるデータを保存することに用いられる移動通信端末。
【請求項25】
プロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な指令が格納された非揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な指令がプロセッサによって実行されると、
前記プロセッサは、
第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信することと、
前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定することと、
前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信することとを実行する非揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項26】
プロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な指令が格納された非揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な指令がプロセッサによって実行されると、
前記プロセッサは、
前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択することと、
目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信することと、
目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信することと実行する非揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2016年12月6日に中国特許庁に提出された中国特許出願201611110499.7の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
【0002】
本開示は、移動通信アクセス技術に係り、特にアクセス処理方法、基地局および移動通信端末に係る。
【背景技術】
【0003】
人々の生活を大きく変える移動通信のより高い性能は、人々から止まることなく追い求められている。将来爆発的に増やす移動データトラフィック、大規模な機器の接続および次々と現れる各種類の新規サービスと応用シーンに対応するために、5G移動通信システムが登場する。
【0004】
国際電気通信連合ITUは、5G移動通信システムについて、3つの典型的な応用シーンを定義し、8つの重要な指標能力の要件を制定している。これらのシーンや重要能力の要件を満たすことは、通信産業界が直面する重要な問題である。要件、技術の発展傾向およびネットワークのスムーズな進化などの要素を統合的に考慮すると、5G移動通信システムにおいて、ニューエアインタフェースと4G移動通信システム進化エアインタフェースの2本のパスが同時に存在するべきである。5G移動通信システムが商業化される前に、4G移動通信システムは、日増しに増長する容量の要件を満たすべく、引き続き進化する。したがって、4G移動通信進化システムおよび5G移動通信システムは、長い期間で共存し、相互運用される。
【0005】
関連技術における4G移動通信システムから5G移動通信システムへの進化を考慮し、
図1に示すように、伝統的な4G移動通信進化システムのコアネットワークEPCにアクセスするLTE eNBは、EPCと5G移動通信システムの新規コアネットワークに同時に接続する必要がある。
【0006】
しかし、進化の角度から見て、将来の移動通信端末は、EPCへのアクセスと5G新規コアネットワークへのアクセスを同時にサポートすることができるが、LTE eNBと進化後のeLTE eNBも共存状態である。したがって、EPCと5G新規コアネットワークに同時に接続可能な移動通信端末からコアネットワークへのアクセスを実現させる技術手段を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の実施例は、多種類のコアネットワークに接続可能な移動通信端末が異なるタイプの基地局によってコアネットワークにアクセスすることを可能にするアクセス処理方法、基地局および移動通信端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を実現するために、本開示の実施例は、基地局に用いられるアクセス処理方法を提供する。前記アクセス処理方法において、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1非アクセス層(Non Access Stratum:NAS)メッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信するステップと、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定するステップと、前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信するステップとを含む。
【0009】
上述した目的を実現するために、本開示の実施例は、さらに、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末に用いられるアクセス処理方法を提供する。前記アクセス処理方法において、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択するステップと、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信するステップと、目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信するステップとを含む。
【0010】
上述した目的を実現するために、本開示の実施例は、さらに基地局を提供する。前記基地局は、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信することに用いられる第1受信モジュールと、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定することに用いられる第1選択モジュールと、前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信することに用いられる第1送信モジュールとを含む。
【0011】
上述した目的を実現するために、本開示の実施例は、さらに、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末を提供する。前記移動通信端末は、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択することに用いられる第2選択モジュールと、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信することに用いられる第4送信モジュールと、目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信することに用いられる第3受信モジュールとを含む。
【0012】
本開示の実施例は、さらに、プロセッサと、トランシーバと、メモリとを含む基地局を提供する。前記プロセッサは、前記メモリからプログラムを読み取ることによって、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信するプロセスと、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定するプロセスと、前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信するプロセスとを実行することに用いられる。前記トランシーバは、データの送受信に用いられる。前記メモリは、前記プロセッサによる操作実行に用いられるデータを保存することに用いられる。
【0013】
本開示の実施例は、さらに、プロセッサと、トランシーバと、メモリとを含み、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末を提供する。前記プロセッサは、前記メモリからプログラムを読み取ることによって、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択するプロセスと、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信するプロセスと、目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信するプロセスとを実行することに用いられる。前記トランシーバは、データの送受信に用いられる。前記メモリは、前記プロセッサによる操作実行に用いられるデータを保存することに用いられる。
【0014】
本開示の実施例は、さらに、プロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な指令が格納された非揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記コンピュータ読み取り可能な指令がプロセッサによって実行されると、前記プロセッサは、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信することと、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定することと、前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信することとを実行する。
【0015】
本開示の実施例は、さらに、プロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な指令が格納された非揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記コンピュータ読み取り可能な指令がプロセッサによって実行されると、前記プロセッサは、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択することと、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信することと、目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信することと実行する。
【発明の効果】
【0016】
本開示の実施例において、第1ネットワークおよび第2ネットワークに同時に接続可能な移動通信端末から、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を送信してから、基地局は、自身の接続先の目標コアネットワークに当該目標NASメッセージを送信し、目標コアネットワークは、目標NASメッセージに基づいて、アクセスが許容されるかを決定する。したがって、本開示の実施例において、多種類のコアネットワークに接続可能な移動通信端末は、異なる基地局によってコアネットワークにアクセスしてユーザにサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】LTE eNBからeLTE eNBに進化してEPCと5G新規コアネットワークへの同時接続図である。
【
図2】本開示の一部実施例におけるアクセス処理方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の一部実施例におけるアクセス処理方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の一部実施例におけるアクセス処理方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の一部実施例におけるアクセス処理方法のフローチャートである。
【
図6】本開示の一部実施例におけるアクセス処理方法のフローチャートである。
【
図7】本開示の一部実施例におけるアクセス処理方法のフローチャートである。
【
図8】本開示の一部実施例におけるアクセス処理方法のフローチャートである。
【
図9】本開示の一部実施例におけるアクセス処理方法のフローチャートである。
【
図10】本開示の一部実施例におけるアクセス処理方法のフローチャートである。
【
図11】本開示の一部実施例における基地局の構造図である。
【
図12】本開示の一部実施例における移動通信端末の構造図である。
【
図13】本開示の一部実施例におけるアクセス要求にネットワーク情報が付帯されたアクセス手順である。
【
図14】本開示の一部実施例におけるアクセス要求にNASメッセージのIDおよびNASメッセージが付帯されたアクセス手順である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示の実施例において、第1ネットワークおよび第2ネットワークに同時に接続可能な移動通信端末から、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を送信してから、基地局は、自身の接続先の目標コアネットワークに当該目標NASメッセージを送信し、目標コアネットワークは、目標NASメッセージに基づいて、アクセスが許容されるかを決定する。したがって、本開示の実施例において、多種類のコアネットワークに接続可能な移動通信端末は、異なる基地局によってコアネットワークにアクセスしてユーザにサービスを提供することができる。
【0019】
本開示の一部実施例におけるアクセス処理方法は、基地局に用いられる場合、
図2に示すように、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信するステップ201と、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定するステップ202と、前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信するステップ203とを含む。
【0020】
本開示の一部実施例において、第1ネットワークおよび第2ネットワークに同時に接続可能な移動通信端末から、目標NASメッセージ(前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージであってもよく、前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージであってもよく、第1NASメッセージと第2NASメッセージを同時に含んでもよい)が付帯されたアクセス要求を送信してから、基地局は、自身の接続先の目標コアネットワークに当該目標NASメッセージを送信し、目標コアネットワークは、目標NASメッセージに基づいて、アクセスが許容されるかを決定する。上記フローによって、多種類のコアネットワークに接続可能な移動通信端末が異なる基地局によってコアネットワークに接続することができ、コアネットワークによって、アクセスが許容されるかを決定する。
【0021】
本開示の一部実施例において、前記目標NASメッセージが第1NASメッセージおよび第2NASメッセージのうちのいずれか一つまたは二つであるため、NASメッセージは、非アクセス層のメッセージであり、アクセス層に属する基地局にとって不明である。したがって、基地局によって特定された目標コアネットワークに対応するネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとは異なる可能性がある。このような場合、目標コアネットワークは、アクセスを拒否する。移動通信端末から適切なコアネットワークへアクセスできることを保証するために、本開示の一部実施例のアクセス処理方法において、当該アクセス拒否メッセージを移動通信端末に返信し、NASメッセージを変更して改めてアクセスフローを引き起こすように移動通信端末に通知する。
【0022】
図3に示すように、本開示の一部実施例のアクセス処理方法において、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信するステップ201と、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定するステップ202と、前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信するステップ203と、前記目標NASメッセージに対応するネットワークと前記目標コアネットワークに対応するネットワークとは異なる場合に前記目標コアネットワークから返信されたアクセス拒否メッセージを受信するステップ204と、アクセス拒否メッセージを前記移動通信端末に送信し、NASメッセージを変更して改めてアクセスフローを引き起こすように前記移動通信端末に通知するステップ205とを含む。
【0023】
本開示の一部実施例のアクセス処理方法において、基地局によって特定された目標コアネットワークに対応するネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとは異なる(NASがマッチングしない)場合、基地局は、目標コアネットワークから送信されたアクセス拒否メッセージを移動通信端末に転送する。移動通信端末は、新規のNASメッセージを選択して改めてアクセスフローを引き起こし、目標コアネットワークへのアクセスを実現する。
【0024】
これについて以下のように例を挙げ説明する。
【0025】
端末から送信されたアクセス要求には、第2ネットワークに対応する第2NASメッセージが付帯され、基地局によって、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークが目標コアネットワークとして選択されたとする(基地局から前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークのみに接続可能である可能性があり、基地局から第1コアネットワークと第2コアネットワークに同時に接続可能であるが、選択ポリシーに基づいて第1コアネットワークが選択された可能性もある)。この場合、基地局によって特定された目標コアネットワークに対応する第1ネットワークと、目標NASメッセージに対応する第2ネットワークとは異なるため、第1コアネットワークは、アクセスを拒否する。
【0026】
端末は、当該アクセス拒否メッセージを受信すると、第1ネットワークに対応する第1NASメッセージを、再送信したアクセス要求に付帯させる。この場合、基地局によって特定された目標コアネットワークに対応する第1ネットワークと、目標NASメッセージに対応する第1ネットワークとは同一であるため、移動通信端末は、第1コアネットワークにアクセスしてユーザにサービスを提供することができる。
【0027】
上述した実施例において、基地局によって特定された目標コアネットワークに対応するネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとは異なる場合、新規のNASメッセージを用いて改めてアクセスすることによって、移動通信端末が適切なコアネットワークにアクセスできユーザにサービスを提供することを保証する。
【0028】
本開示の一部実施例のフローにより分かるように、複数回のアクセスフローを引き起し、アクセス速度を低下させる可能性がある。アクセス失敗をもたらすケースとして、基地局から一種のコアネットワークのみにアクセスできるが、移動通信端末から送信されたNASメッセージに対応するネットワークは、ちょうど、基地局から接続可能な唯一のコアネットワークに対応するネットワークとは異なる。
【0029】
したがって、本開示の一部実施例において、上述したケースによる再アクセスを避けるために、基地局が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークのネットワーク情報を移動通信端末に知らせることによって、移動通信端末は、アクセスフローを引き起こす際に、前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを選択することができる。
【0030】
図4に示すように、本開示の一部実施例のアクセス処理方法において、前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークを指示するネットワーク情報を送信するステップ206と、前記移動通信端末が前記ネットワーク情報に基づいて前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択された、対応するネットワークが基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークである目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から受信するステップ201と、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定するステップ202と、前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信するステップ203とを含む。
【0031】
本開示の一部実施例において、基地局が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークのネットワーク情報を予め知らせるため、移動通信端末が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを選択することができるため、基地局から唯一に接続可能なコアネットワークに対応するネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとの相違による再アクセスフローを避け、アクセス速度を上げる。
【0032】
基地局から第1ネットワークのみに接続可能であれば、移動通信端末は、前記基地局から第1ネットワークのみに接続可能であることを知ると、第2ネットワークに対応するNASメッセージではなく、第1ネットワークに対応するNASメッセージを選択してアクセスを引き起こす。逆の場合でも同様である。
【0033】
本開示の一部実施例のフローにより分かるように、目標NASメッセージと目標コアネットワークがランダムに選択されると、再アクセスが発生する可能性がある。本開示の一部実施例は、一つのケースを解決できたが、基地局から第1コアネットワークと第2コアネットワーク同時に接続できるが、選択ポリシーに基づいて選択されたコアネットワークに対応するネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとの相違による再アクセスのケースを解決できない。
【0034】
上述した問題を解決するために、本開示の一部実施例において、移動通信端末が、前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDをアクセス要求に付帯させたため、基地局は、マッチングするコアネットワーク(すなわちコアネットワークに対応するネットワークとNASメッセージに対応するネットワークとは同一である)を選択することができ、アクセスの失敗を避ける。
【0035】
図5に示すように、本開示の一部実施例のアクセス処理方法において、前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークを指示するネットワーク情報を送信するステップ206と、前記移動通信端末が前記ネットワーク情報に基づいて前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択された、対応するネットワークが基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークである目標NASメッセージ、および前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDが付帯されたアクセス要求を、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から受信するステップ207と、前記ネットワークIDで指示されるネットワークに対応するコアネットワークを前記目標コアネットワークとして特定するステップ208と、前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信するステップ203とを含む。
【0036】
本開示の一部実施例において、基地局が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークのネットワーク情報を予め知らせるため、移動通信端末が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを選択することができるため、まず、基地局から唯一に接続可能なコアネットワークに対応するネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとの相違による再アクセスフローを避け、アクセス速度を上げる。前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDをアクセス要求に付帯させたため、基地局は、前記ネットワークIDで指示されるネットワークに対応するコアネットワークを前記目標コアネットワークとして特定することができる。したがって、基地局によって特定された目標コアネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとは同一であり、移動通信端末が一回のアクセスフローでコアネットワークへのアクセスを完成させることを保証し、アクセス速度を上げる。
【0037】
本開示の一部実施例において、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークのネットワーク情報は、システム情報ブロックSIBまたは無線リソース制御RRCシグナリングによって付帯される。
【0038】
上述した方法に対応し、本開示の実施例は、さらに、移動通信端末側に用いられるアクセス処理方法を提供する。
【0039】
図6に示すように、本開示の一部実施例のアクセス処理方法は、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末に用いられるアクセス処理方法であって、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択するステップ301と、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信するステップ302と、目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信するステップ303とを含む。
【0040】
本開示の一部実施例において、第1ネットワークおよび第2ネットワークに同時に接続可能な移動通信端末から、目標NASメッセージ(前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージであってもよく、前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージであってもよく、第1NASメッセージと第2NASメッセージを同時に含んでもよい)が付帯されたアクセス要求を送信してから、基地局は、自身の接続先の目標コアネットワークに当該目標NASメッセージを送信し、目標コアネットワークは、目標NASメッセージに基づいて、アクセスが許容されるかを決定する。上記フローによって、多種類のコアネットワークに接続可能な移動通信端末が異なる基地局によってコアネットワークに接続することができ、コアネットワークによって、アクセスが許容されるかを決定する。
【0041】
本開示の一部実施例において、前記目標NASメッセージが第1NASメッセージおよび第2NASメッセージのうちのいずれか一つまたは二つであるため、NASメッセージは、非アクセス層のメッセージであり、アクセス層に属する基地局にとって不明である。したがって、基地局によって特定された目標コアネットワークに対応するネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとは異なる可能性がある。このような場合、目標コアネットワークは、アクセスを拒否する。移動通信端末から適切なコアネットワークへアクセスできることを保証するために、本開示の一部実施例のアクセス処理方法において、移動通信端末は、当該アクセス拒否メッセージを受信してから、NASメッセージを変更して改めてアクセスフローを引き起こす。
【0042】
図7に示すように、本開示の一部実施例のアクセス処理方法において、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択するステップ301と、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信するステップ302と、目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信するステップ303と、前記応答メッセージとして、目標NASメッセージに対応するネットワークと前記目標コアネットワークに対応するネットワークとは異なることを指示するアクセス拒否メッセージであると、目標NASメッセージとは異なるNASメッセージを新たな目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択し、改めてアクセスフローを引き起こすステップ304とを含む。
【0043】
本開示の一部実施例のアクセス処理方法において、基地局によって特定された目標コアネットワークに対応するネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとは異なる(またはNASがマッチングしないと称する)場合、基地局は、目標コアネットワークから送信されたアクセス拒否メッセージを移動通信端末に転送する。移動通信端末は、アクセス拒否メッセージを受信すると、新規のNASメッセージを選択して改めてアクセスフローを引き起こし、目標コアネットワークへのアクセスを実現する。
【0044】
同様に、上述した再アクセスフローを解決するために、本開示の一部実施例において、以下のように再アクセスフローを引き起こす二つのケースに対しそれぞれ改良をする。
【0045】
本開示の一部実施例のアクセス処理方法は、
図8に示すように、前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークを指示するネットワーク情報を前記基地局から受信するステップ305と、前記ネットワーク情報に基づいて、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを前記目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択するステップ306と、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信するステップ302と、目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信するステップ303とを含む。
【0046】
本開示の一部実施例において、基地局が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークのネットワーク情報を予め知らせるため、移動通信端末が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを選択することができるため、基地局から唯一に接続可能なコアネットワークに対応するネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとの相違による再アクセスフローを避け、アクセス速度を上げる。
【0047】
本開示の一部実施例のアクセス処理方法は、
図9に示すように、前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークを指示するネットワーク情報を前記基地局から受信するステップ305と、前記ネットワーク情報に基づいて、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを前記目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択するステップ306と、目標NASメッセージおよび前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記ネットワークIDで指示されるネットワークに対応するコアネットワークである目標コアネットワークに前記目標NASメッセージを前記基地局によって送信するステップ307と、目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信するステップ303とを含む。
【0048】
本開示の一部実施例において、基地局が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークのネットワーク情報を予め知らせるため、移動通信端末が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを選択することができるため、まず、基地局から唯一に接続可能なコアネットワークに対応するネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとの相違による再アクセスフローを避け、アクセス速度を上げる。前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDをアクセス要求に付帯させたため、基地局は、前記ネットワークIDで指示されるネットワークに対応するコアネットワークを前記目標コアネットワークとして特定することができる。したがって、基地局によって特定された目標コアネットワークと、目標NASメッセージに対応するネットワークとは同一であり、移動通信端末が一回のアクセスフローでコアネットワークへのアクセスを完成させることを保証し、アクセス速度を上げる。
【0049】
前記の前記基地局から送信されたネットワーク情報を受信するステップにおいて、システム情報ブロックSIBまたは無線リソース制御RRCシグナリングによって前記ネットワーク情報を受信する。
【0050】
本開示の一部実施例の方法は、再アクセスフローを回避可能な別の方法であり、前記目標NASメッセージは、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む。前記アクセス処理方法において、
図10に示すように、第1NASメッセージおよび前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを目標NASメッセージとして選択するステップ308と、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信するステップ302と、目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信するステップ303と、返信された応答メッセージのフォーマットに基づいて、アクセス先の目標コアネットワークを特定するステップ309とを含む。
【0052】
目標NASメッセージに二つ含まれる場合、その処理過程は、以下である。
移動通信端末から送信されたアクセス要求には、第1NASメッセージと第2NASメッセージを同時に付帯させる。
基地局は、アクセス要求を受信すると、目標コアネットワークをランダムに選択する。
目標コアネットワークは、自身に対応するネットワークに基づいて、第1NASメッセージと第2NASメッセージのうちの一方を選択して処理し、前記応答メッセージを端末に返信する。
端末は、返信された応答メッセージのフォーマットに基づいて、アクセス先の目標コアネットワークを特定する。
【0053】
LTE eNBについて、NASメッセージをEPCに転送しかできない。EPCは、アクセス要求メッセージを受信すると、第1NASメッセージを用いて移動通信端末とのセキュリティ認証を行う。移動通信端末は、NASメッセージを受信し、EPCフォーマットのNASメッセージであると特定すると、LTE eNBを介してEPCにアクセスし、その後にEPC NASメッセージを用いてやり取りする。
【0054】
一方、eLTE eNBについて、移動通信端末からNASメッセージをEPCに転送するか、または5G新規コアネットワークに転送するかを選択することができる。EPCまたは5G新規コアネットワークは、アクセス要求メッセージを受信すると、それぞれに対応するNASメッセージを用いて移動通信端末とのセキュリティ認証を行う。移動通信端末は、NASメッセージを受信し、EPCフォーマットのNASメッセージであると特定すると、eLTE eNBを介してEPCにアクセスし、その後にEPC NASメッセージを用いてやり取りする。一方、5G CNフォーマットのNASメッセージであると特定すると、移動通信端末が、5G CNにアクセスし、その後に5G CN NASメッセージを用いてやり取りする。
【0055】
本開示の一部実施例は、さらに基地局を提供する。
図11に示すように、当該基地局は、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末から、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージを含む目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を受信することに用いられる第1受信モジュールと、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち、前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークを特定することに用いられる第1選択モジュールと、前記目標NASメッセージを前記目標コアネットワークに送信することに用いられる第1送信モジュールとを含む。
【0056】
もちろん、アクセスを保証するために、本開示の一部実施例を基に、本開示の一部実施例の基地局は、前記目標NASメッセージに対応するネットワークと前記目標コアネットワークに対応するネットワークとは異なる場合に前記目標コアネットワークから返信されたアクセス拒否メッセージを受信することに用いられる第2受信モジュールと、アクセス拒否メッセージを前記移動通信端末に送信し、NASメッセージを変更して改めてアクセスフローを引き起こすよう前記移動通信端末に通知することに用いられる第2送信モジュールとをさらに含んでもよい。
【0057】
再アクセスが引き起こされることを避けるために、本開示の一部実施例は、さらに基地局を提供し、本開示の一部実施例を基に、前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークを指示するネットワーク情報を送信することによって、前記ネットワーク情報に基づいて、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを前記目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択するように前記移動通信端末に指示することに用いられる第3送信モジュールをさらに含む。
【0058】
本開示の一部実施例を基に、さらに再アクセスを避けるために、本開示の一部実施例において、前記アクセス要求には、前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDがさら付帯され、前記第1選択モジュールは、具体的に、前記ネットワークIDで指示されるネットワークに対応するコアネットワークを前記目標コアネットワークとして特定することに用いられる。
【0059】
前記第3送信モジュールは、具体的に、システム情報ブロックSIBまたは無線リソース制御RRCシグナリングによって前記ネットワーク情報を付帯することに用いられる。
【0060】
本開示の一部実施例は、さらに、第1ネットワークおよび第2ネットワークに接続可能な移動通信端末を提供する。
図12に示すように、前記移動通信端末は、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび/または前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージである目標NASメッセージを選択することに用いられる第2選択モジュールと、目標NASメッセージが付帯されたアクセス要求を基地局に送信することによって、前記基地局から前記目標NASメッセージを、前記第1ネットワークに対応する第1コアネットワークおよび前記第2ネットワークに対応する第2コアネットワークのうち前記基地局から接続可能なコアネットワークである目標コアネットワークに送信することに用いられる第4送信モジュールと、目標コアネットワークから返信された応答メッセージを前記基地局によって受信することに用いられる第3受信モジュールとを含む。
【0061】
もちろん、アクセスを保証するために、本開示の一部実施例を基に、本開示の一部実施例の移動通信端末は、前記応答メッセージとして、目標NASメッセージに対応するネットワークと前記目標コアネットワークに対応するネットワークとは異なることを指示するアクセス拒否メッセージであると、目標NASメッセージとは異なるNASメッセージを新たな目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択し、改めてアクセスフローを引き起こすことに用いられる再アクセスモジュールをさらに含む。
【0062】
再アクセスが引き起こされることを避けるために、本開示の一部実施例を基に、本開示の一部実施例の移動通信端末は、前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークを指示するネットワーク情報を前記基地局から受信することに用いられる第4受信モジュールをさらに含み、前記第2選択モジュールは、具体的に、前記ネットワーク情報に基づいて、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを前記目標NASメッセージとして前記第1NASメッセージおよび第2NASメッセージから選択することに用いられる。
【0063】
本開示の一部実施例を基に、さらに再アクセスを避けるために、本開示の一部実施例の移動通信端末において、前記アクセス要求には、前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDがさらに付帯されることによって、前記ネットワークIDで指示されるネットワークに対応するコアネットワークを前記目標コアネットワークとして特定するように前記基地局に指示する。
【0064】
上述した移動通信端末において、前記第4受信モジュールは、具体的に、システム情報ブロックSIBまたは無線リソース制御RRCシグナリングによって前記ネットワーク情報を受信することに用いられる。
【0065】
本開示の一部実施例を基に、再アクセスを避けるために、本開示の一部実施例の移動通信端末において、前記目標NASメッセージは、前記第1ネットワークに対応する第1NASメッセージおよび前記第2ネットワークに対応する第2NASメッセージであり、前記移動通信端末は、応答メッセージに対応するネットワークに基づいて、前記目標コアネットワークを特定することに用いられる目標コアネットワーク特定モジュールをさらに含む。
【0066】
以下、第1ネットワークが4G移動通信ネットワークであり、第2ネットワークが5G移動通信ネットワークであることを例として、本開示の一部実施例の解決策を以下のように説明する。
【0067】
目標NASメッセージにひとつしかない場合、以下の複数のケースに係る。
1.目標NASメッセージは、4G移動通信ネットワークに対応するNASメッセージであり、基地局は、4G移動通信ネットワークにおけるLTE eNBであり、目標コアネットワークは、4G移動通信ネットワークに対応するEPCである。
2.目標NASメッセージは、4G移動通信ネットワークに対応するNASメッセージであり、基地局は、5G移動通信ネットワークにおけるeLTE eNBであり、目標コアネットワークは、4G移動通信ネットワークに対応するEPCである。
3.目標NASメッセージは、4G移動通信ネットワークに対応するNASメッセージであり、基地局は、5G移動通信ネットワークにおけるeLTE eNBであり、目標コアネットワークは、5G移動通信ネットワークに対応するコアネットワーク5G CNである。
4.目標NASメッセージは、5G移動通信ネットワークに対応するNASメッセージであり、基地局は、4G移動通信ネットワークにおけるLTE eNBであり、目標コアネットワークは、4G移動通信ネットワークに対応するEPCである。
5.目標NASメッセージは、5G移動通信ネットワークに対応するNASメッセージであり、基地局は、5G移動通信ネットワークにおけるeLTE eNBであり、目標コアネットワークは、4G移動通信ネットワークに対応するEPCである。
6.目標NASメッセージは、5G移動通信ネットワークに対応するNASメッセージであり、基地局は、5G移動通信ネットワークにおけるeLTE eNBであり、目標コアネットワークは、5G移動通信ネットワークに対応するコアネットワーク5G CNである。
【0068】
上述した6つのケースは、目標NASメッセージと目標コアネットワークがともにランダムに選択される場合のすべてのありうる組み合わせである。
【0069】
ケース1、2、6について、目標NASメッセージに対応するネットワークと、目標コアネットワークに対応するネットワークとは同一であるため、移動通信端末は、最終的にアクセスを実現することができる。
【0070】
ケース3、4、5について、目標NASメッセージに対応するネットワークと、目標コアネットワークに対応するネットワークとは異なるため、移動通信端末は、一回目のアクセスではアクセスできないが、NASメッセージを変更した後に、新規の目標NASメッセージに対応するネットワークと、目標コアネットワークに対応するネットワークとは同一であるため、最終的にアクセスを実現することができる。
【0071】
基地局が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークのネットワーク情報を移動通信端末に知らせ、移動通信端末が、アクセスフローを引き起こす際に、前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを選択することができる場合、上述した6つのケースは、5つのケースに簡単化され、すなわち、再アクセスフローを引き起こす必要のある上述したケース4が存在しなくなる。
【0072】
上述ネットワーク情報の送信は、
図13に示すアクセスフローによって実現され、例えば、
図12の初期アクセス時に基地局から送信されたRRCシグナリング又はRRC接続確立シグナリングで端末に知らせてもよく、SIBメッセージによって送信してもよい。
【0073】
基地局が、基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークのネットワーク情報を移動通信端末に知らせ、移動通信端末が、アクセスフローを引き起こす際に、前記基地局から接続可能なコアネットワークに対応するネットワークに対応するNASメッセージを選択することができ、移動通信端末が、前記目標NASメッセージに対応するネットワークのネットワークIDをアクセス要求に付帯させた場合、上述した6つのケースは、5つのケースに簡単化され、すなわち、再アクセスフローを引き起こす必要のある上述したケース3、4、5が存在しなくなる。
【0074】
上述した各ケースにおいて、移動通信端末は、RRC接続確立完成メッセージに付帯されたアタッチ要求メッセージにNASメッセージを直接付帯してもよく、
図14に示すように、NASメッセージのIDも当該メッセージに付帯されてもよい。一方、無線アクセスネットワークのネットエレメント(たとえば基地局)は、NASメッセージのIDに基づいて、対応するコアネットワークを選択することができる。
【0075】
目標NASメッセージに二つ含まれる場合、その処理過程は、以下である。
移動通信端末から送信されたアクセス要求には、第1NASメッセージと第2NASメッセージを同時に付帯させる。
基地局は、アクセス要求を受信すると、目標コアネットワークをランダムに選択する。
目標コアネットワークは、自身に対応するネットワークに基づいて、第1NASメッセージと第2NASメッセージのうちの一方を選択して処理し、対応するフォーマットのNASメッセージを端末に返信する。
移動通信端末は、返信されたNASメッセージのフォーマットに基づいて、アクセス先の目標コアネットワークを特定する。
【0076】
LTE eNBについて、NASメッセージをEPCに転送しかできない。EPCは、アクセス要求メッセージを受信すると、第1NASメッセージを用いて移動通信端末とのセキュリティ認証を行う。移動通信端末は、NASメッセージを受信し、EPCフォーマットのNASメッセージであると特定すると、LTE eNBを介してEPCにアクセスし、その後にEPC NASメッセージを用いてやり取りする。
【0077】
一方、eLTE eNBについて、移動通信端末からNASメッセージをEPCに転送するか、または5G新規コアネットワークに転送するかを選択することができる。EPCまたは5G新規コアネットワークは、アクセス要求メッセージを受信すると、それぞれに対応するNASメッセージを用いて移動通信端末とのセキュリティ認証を行う。移動通信端末は、NASメッセージを受信し、EPCフォーマットのNASメッセージであると特定すると、eLTE eNBを介してEPCにアクセスし、その後にEPC NASメッセージを用いてやり取りする。一方、5G CNフォーマットのNASメッセージであると特定すると、移動通信端末が、5G CNにアクセスし、その後に5G CN NASメッセージを用いてやり取りする。
【0078】
なお、本文において、「含む」や「含有する」またはそれ以外のあらゆる変形用語は、非排他的に含むことを意味する。よって、一連の要素を含むプロセス、方法、モノまたは装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確に列挙されていない他の要素をさらに含み、またはこのようなプロセス、方法、モノまたは装置に固有の要素をさらに含む。特に限定されない限り、「…を1つ含む」の表現によって限定される要素について、当該要素を含むプロセス、方法、モノまたは装置に他の同一要素の存在を除外しない。
【0079】
上述した本開示の実施例の番号は、単に記載用のものであり、実施例の優劣を代表しない。
【0080】
上述した実施例の方法として、ソフトウェアと必須の汎用ハードウェアプラットフォームを介した形態で実現され、もちろんハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合前者が好適な実施形態であることは、以上の実施形態の記載から、当業者が明確に理解することができる。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的または従来技術に貢献した部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体(たとえばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、本開示の各実施例に記載した方法を端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコンディショナー又はネットワークデバイスなど)に実行させるいくつかの指令を含む。
【0081】
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示された方法および装置は、他の方式で実施され得ることを理解されたい。以上記載した装置実施例は、単に例示的なものである。例えば、記載したユニットの区分は、単に論理機能の区分であり、実際に実現する際に別の区分方式がある。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、組み合わせてもよく、別のシステムに一体化されてもよく、または、一部の特徴は、無視されてもよく、または実行されなくてもよい。また、示されておりまたは議論されている各構成部分の相互間の結合や直接結合や通信接続は、インタフェース、装置またはユニットを介した間接結合や通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形式であってもよい。
【0082】
また、本開示の各実施例における各機能的ユニットは、全て1つの処理ユニットに一体化されていてもよいし、別々に1つのユニットとしてもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに一体化されてもよい。上述した一体化ユニットは、ハードウェアの形態、またはハードウェアとソフトウェア機能ユニットの形態で実施することができる。
【0083】
本開示は、本開示の実施例による方法、デバイス(システム)及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート及び/又はブロック図を参照にして記載されている。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドにより実現されうると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラムコマンドを汎用コンピュータ、専用コンピュータ、嵌め込み式プロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供して1つの機器を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される指令により、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するための装置を形成する。
【0084】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方式で動作させるを導けるコンピュータ読み出し可能なメモリに格納されてもよく、当該コンピュータ読み出し可能なメモリに格納されるコマンドにより、コマンド装置を含むプロダクトを形成する。当該コマンド装置は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現する。
【0085】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで一連の操作工程を実行することにより、コンピュータで実現される処理を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで実行されるコマンドにより、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0086】
以上の記載は、本開示の好適な実施例に過ぎず、本開示の限定に用いられない。本開示の精神および原則内に為したあらゆる変更、同等代替、改良などは、いずれも本開示の保護範囲に含まれるべきである。
【国際調査報告】