(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-501814(P2020-501814A)
(43)【公表日】2020年1月23日
(54)【発明の名称】液状化粧料含浸用の3次元織物含浸材を備える化粧品
(51)【国際特許分類】
A45D 34/04 20060101AFI20191220BHJP
D03D 1/00 20060101ALI20191220BHJP
D03D 11/00 20060101ALI20191220BHJP
【FI】
A45D34/04 560
D03D1/00 Z
D03D11/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2019-533592(P2019-533592)
(86)(22)【出願日】2017年12月28日
(85)【翻訳文提出日】2019年6月20日
(86)【国際出願番号】KR2017015688
(87)【国際公開番号】WO2018203591
(87)【国際公開日】20181108
(31)【優先権主張番号】10-2017-0057005
(32)【優先日】2017年5月4日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0121054
(32)【優先日】2017年9月20日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】517039760
【氏名又は名称】コスマックス、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】パク スン ミ
(72)【発明者】
【氏名】キム ミョン スン
(72)【発明者】
【氏名】パク ミョン サム
(72)【発明者】
【氏名】ユ クウォン ジョン
【テーマコード(参考)】
4L048
【Fターム(参考)】
4L048AB06
4L048BA09
4L048CA00
4L048CA11
4L048CA15
4L048DA00
4L048EB00
(57)【要約】
本発明は、3次元織物を含浸材とする液状化粧料を含浸する化粧品に関する。本発明において、含浸材は、液状化粧料を含浸するために第1表面と第2表面とを備え、第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を含み、前記含浸材の周縁には、前記垂直階層構造が圧着されたリム部を含む。本発明によれば、高い含浸率を実現し、且つ、表面パターンの形成を容易にする液状化粧料含浸用の含浸材を提供することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧料容器本体、および
前記容器本体に搭載され、液状化粧料を含浸するために第1表面と第2表面とを備える3次元織物を含み、
前記3次元織物は、第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を備えることを特徴とする、化粧品。
【請求項2】
化粧料容器本体、および
液状化粧料を含浸するために前記容器本体に搭載され、第1表面と第2表面とを備える3次元織物含浸材を含み、
前記3次元織物含浸材は、
第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を含み、
前記含浸材の周縁には、前記垂直階層構造が圧着されたリム部を含むことを特徴とする、化粧品。
【請求項3】
前記第1表面または第2表面は外側方向に凸状の形状であることを特徴とする、請求項1または2に記載の化粧品。
【請求項4】
前記第1表面および第2表面のうち一つの表面は実質的に扁平面であることを特徴とする、請求項3に記載の化粧品。
【請求項5】
前記第1表面または第2表面は外側方向に凸状の形状であり、
前記3次元織物含浸材はリム部に近接するほど第1表面および第2表面間の距離が減少することを特徴とする、請求項2に記載の化粧品。
【請求項6】
前記複数のZ糸は前記第1表面領域と第2表面領域との間の前記ピラー領域を横断し、
前記複数のZ糸の横断角度は0〜60度の範囲にあることを特徴とする、請求項1または2に記載の化粧品。
【請求項7】
前記第1製織パターンは、局部的に互いに異なる製織密度を有するように形成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の化粧品。
【請求項8】
前記第1製織パターンは、稠密な製織密度を有する稠密部と製織されていない一つ以上の開口部とを含むことを特徴とする、請求項6に記載の化粧品。
【請求項9】
化粧料容器本体、
液状化粧料を含浸するために前記容器本体に搭載され、第1表面と第2表面とを含み、外周縁に沿ってリム部を備える3次元織物含浸材、および
前記3次元織物含浸材を前記容器本体に固定するための含浸材固定具を含むことを特徴とする、化粧品。
【請求項10】
化粧料容器本体、
液状化粧料を含浸するために前記容器本体に搭載され、第1表面と第2表面とを含み、外周縁に沿ってリム部を備える3次元織物含浸材、および
前記3次元織物含浸材を前記容器本体に固定するための含浸材固定具を含み、
前記リム部が前記含浸材固定具により前記容器本体に固定されることを特徴とする、化粧品。
【請求項11】
前記3次元織物含浸材は、
第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を含むことを特徴とする、請求項9または10に記載の化粧品。
【請求項12】
前記3次元織物含浸材は、
前記リム部は前記垂直階層構造が圧着して形成されることを特徴とする、請求項10に記載の化粧品。
【請求項13】
前記第1表面および第2表面のうち一つの表面は実質的に扁平面であることを特徴とする、請求項9または10に記載の化粧品。
【請求項14】
前記第1製織パターンまたは第2製織パターンは、稠密な製織密度を有する稠密部と製織されていない一つ以上の開口部とを含むことを特徴とする、請求項9または10に記載の化粧品。
【請求項15】
第1表面と第2表面とを備え、液状化粧料を含浸するための含浸材であって、
前記含浸材は、
第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を含み、
前記含浸材の周縁には、前記垂直階層構造が圧着されたリム部を含むことを特徴とする、3次元織物含浸材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品に関し、より詳しくは、液状化粧料を含浸する化粧品に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧料は、固体、液体などのような様々な性状で存在し、液状化粧料の場合、液漏れを防止し排出を容易にするためにチューブのような伸縮性を有する容器に収納して用いることが一般的である。
【0003】
一方、比較的に低粘度または高粘度の流動性を有する液状化粧料をポリウレタンフォームのような含浸材に含浸した後、パフのような道具を用いてポリウレタンフォームを加圧して化粧料がパフに付いて排出されるようにする方式の化粧品が用いられている。
【0004】
このような多孔性フォームは、使用過程での美感を付与するためには、露出された表面に特別なパターンを刻むなどの別の作業が求められ、例えば、加熱加圧方式などを用いて表面パターンを刻む場合、フォーム内部の気孔の形状と大きさが変形されるため、化粧料の流動チャネルに意図しない損傷をもたらすという問題がある。
【0005】
また、前述した多孔性フォームは、小さい気孔によりチャネルを形成しているため、化粧料の含浸時に化粧料を注入するのに困難がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記のような従来技術の問題を解決するために、本発明は、3次元織物を含浸材とする化粧品を提供することをその目的とする。
【0007】
また、本発明は、高い含浸率を実現し且つ表面パターンの形成が容易な含浸材を備える化粧品を提供することをその目的とする。
【0008】
なお、本発明は、含浸時に速い注入性を有する含浸材を備える化粧品を提供することをその目的とする。
【0009】
さらに、本発明は、化粧品に搭載されるのに好適な織物含浸材の外観構造を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記技術的課題を達成するために、本発明は、化粧料容器本体、および前記容器本体に搭載され、液状化粧料を含浸するために第1表面と第2表面とを備える3次元織物を含み、前記3次元織物は、第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を備えることを特徴とする化粧品を提供する。
【0011】
また、本発明は、化粧料容器本体、および液状化粧料を含浸するために前記容器本体に搭載され、第1表面と第2表面とを備える3次元織物含浸材を含み、前記3次元織物含浸材は、第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を含み、前記含浸材の周縁には前記垂直階層構造が圧着されたリム部を含むことを特徴とする化粧品を提供する。
【0012】
本発明において、前記含浸材の前記第1表面または第2表面は外側方向に凸状の形状であってもよい。また、前記第1表面および第2表面のうち一つの表面は実質的に扁平面であってもよい。この時、前記第1および第2表面のうち実質的に扁平面である表面が上方に露出されるように容器本体に搭載されることが好ましい。
【0013】
本発明において、前記3次元織物含浸材は、リム部に近接するほど、第1表面および第2表面間の距離が減少する。
【0014】
本発明において、前記複数のZ糸は前記第1表面領域と第2表面領域との間の前記ピラー領域を横断し、前記複数のZ糸の横断角度は0〜60度の範囲にあることが好ましい。
【0015】
また、前記第1製織パターンは局部的に互いに異なる製織密度を有するように形成されてもよく、例えば、稠密な製織密度を有する稠密部と製織されていない一つ以上の開口部とを含んでもよい。
【0016】
なお、本発明は、化粧料容器本体、液状化粧料を含浸するために前記容器本体に搭載され、第1表面と第2表面とを含み、外周縁に沿ってリム部を備える3次元織物含浸材、および前記3次元織物含浸材を前記容器本体に固定するための含浸材固定具を含むことを特徴とする化粧品を提供する。
【0017】
また、本発明は、化粧料容器本体、液状化粧料を含浸するために前記容器本体に搭載され、第1表面と第2表面とを含み、外周縁に沿ってリム部を備える3次元織物含浸材、および前記3次元織物含浸材を前記容器本体に固定するための含浸材固定具を含み、前記リム部が前記含浸材固定具により前記容器本体に固定されることを特徴とする化粧品を提供する。
【0018】
なお、前記他の技術的課題を達成するために、本発明は、第1表面と第2表面とを備え、液状化粧料を含浸するための含浸材であって、前記含浸材は、第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を含み、前記含浸材の周縁には、前記垂直階層構造が圧着されたリム部を含むことを特徴とする3次元織物含浸材を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、3次元織物を含浸材とする化粧品を提供することができる。
【0020】
また、本発明の3次元織物で構成される化粧品は、高い含浸率を実現し、且つ、表面パターンの形成が容易である。
【0021】
なお、開口部のような表面パターンを適切に設計することによって液状化粧料の含浸時に速い注入性を有し、使用時に液状化粧料の良好な排出特性を有する含浸材を備える化粧品を提供できるようになる。
【0022】
また、本発明の含浸材は、リム部を備えて化粧品に搭載されるのに好適な外観構造を有するようになる。
【0023】
なお、本発明は、織物含浸材の裁断時に屑や滓の発生を抑制し、使用時に屑や滓の排出による異物感を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施形態による化粧品を概略的に示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態による織物含浸材の外観を模式的に示す図である。
【
図3】本発明の他の実施形態による化粧品を概略的に示す図である。
【
図4】
図2の3次元織物含浸材の中央部を中心にした垂直階層構造を模式的に示す断面図である。
【
図5】本発明の実施形態による3次元織物含浸材の様々な外観形状を例示的に示す図である。
【
図6】本発明の他の実施形態による3次元織物含浸材を模式的に示す図である。
【
図7】本発明のまた他の実施形態による3次元織物含浸材を模式的に示す図である。
【
図8】
図5の3次元織物含浸材の中央部における垂直階層構造を示す例示的な断面図である。
【
図9】本発明のまた他の実施形態による3次元織物含浸材の中央部における垂直階層構造を示す断面図である。
【
図10】本発明の一実施形態による3次元織物含浸材の製造方法を説明するための模式図である。
【
図11】本発明の他の実施形態による3次元織物含浸材の製造方法を説明するための模式図である。
【
図12】本発明の一実施形態による含浸材を含む化粧品の他例を示す図である。
【
図13】(a)および(b)は裁断された含浸材を撮影した写真であって、(a)はリム部なしに裁断された含浸材、(b)はリム部を備える含浸材を撮影した写真である。
【
図14】(a)および(b)は
図11の3次元織物フォームから製造された化粧品を撮影した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明することによって本発明を詳述する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態による化粧品を概略的に示す図である。
【0027】
図示されたように、化粧品10は、液状化粧料を収容するための容器本体11を備える。前記容器本体11には、液状化粧料を含浸する3次元織物含浸材100が収容される。前記化粧品は、前記織物含浸材100からの液状化粧料の漏れを防止するための内蓋13および/または外蓋15を含むことができる。また、図面には示されていないが、前記3次元織物含浸材の離脱を防止するために、前記3次元織物含浸材を固定するための固定具がさらに備えられてもよい。それについては後ほど説明することにする。
【0028】
図2の(a)および(b)は、各々、本発明の一実施形態による織物含浸材の外観を模式的に示す斜視図および正面図である。
【0029】
図2を参照すれば、織物含浸材100は、第1表面110および第2表面120を備えている。前記織物含浸材100の第1表面110および第2表面120は、各々、上方または下方に凸状の形状を有している。一方、前記織物含浸材100の高さは、中央部から外側に行くほど減少して、前記織物含浸材100のリム付近で圧着されて前記第1表面110および第2表面120が実質的にラミネートされた状態のリム形状のリム部130を形成する。
図3は、本発明の他の実施形態による化粧品を概略的に示す図である。
【0030】
図3を参照すれば、
図1および2とは異なり、化粧品10の織物含浸材100は外郭にリム形状のリム部が形成されておらず、第1表面および第2表面が扁平な平面をなしている。
【0031】
図4は、
図2の3次元織物含浸材の中央部を中心にした断面構造を模式的に示す断面図である。一方、
図3の織物含浸材100の場合は、リム部がないため、中央部だけでなく外郭部も
図3の断面構造を示すことになる。
【0032】
本発明において、3次元織物含浸材120は、経糸(warp)、緯糸(filling)およびZ糸(Z−yarn)を含む一連のフィラメントによって製織できる。本発明において、製織に用いられるフィラメント数は特に制限されない。
【0033】
図3を参照すれば、3次元織物含浸材100は、実質的に扁平な第1表面110および第2表面120を備えている。
【0034】
また、3次元織物含浸材100は、第1表面を含む所定厚さの第1表面領域S1および第2表面を含む所定厚さの第2表面領域S2を含む表面構造と二つの表面領域の間のピラー領域Pとを含んで垂直方向に階層をなしている。図面上、第1表面領域S1および第2表面領域S2は1層の織物パターンからなるものとして示されているが、本発明はこれに限定されず、各表面領域が2以上の層からなってもよい。また、
図2には3個のフィラメントにより3次元織物含浸材が製織されたものが示されているが、それ以上、例えば、5個または7個または任意の個数のフィラメントにより製織されてもよい。
【0035】
図4において、所定厚さの第1表面領域S1および第2表面領域S2は、経糸130、緯糸140およびZ糸150により製織された製織パターンからなる。
【0036】
図面上、経糸130、緯糸140およびZ糸150の長さや太さなどの相対的な大きさは図示の便宜のためのものであって、実際のスケールを反映したものではない。また、図面上、経糸、緯糸およびZ糸は一つの繊維フィラメントに表現されているが、微細繊維が撚られたバンドル形態のフィラメントで実現されてもよい。また、図面上、製織パターンの製織方式は模式的なものであり、本発明において、製織パターンの形成には様々な可能な製織方式が適用できる。
【0037】
再び
図4を参照すれば、第1表面領域S1と第2表面領域S2との間に、Z糸250は前記第1表面領域と第2表面領域を連結しつつ延びてピラー領域(pillar region;P)を形成する。例示的には、前記ピラー領域Pは、経糸や緯糸なしにZ糸のみにより実現されてもよい。
【0038】
本発明において、前記複数のZ糸は、前記表面領域の法線に対して所定角度を持って前記ピラー領域Pを横断することができる。
【0039】
前記ピラー領域Pは、液状化粧料の担持のための収容空間を提供し、前記第1表面領域S1および第2表面領域S2を含む表面構造を支持する。好ましくは、前記ピラー領域Pを形成するZ糸は、適切な剛性および/または弾性を有するフィラメントで実現されて、前記第1表面領域S1と第2表面領域S2に加えられる所定範囲の圧力により発生する変形に対する復原力を有するようにすることが好ましい。また、前記Z糸としては、第1および第2表面領域S1、S2の経糸240および緯糸250とは異なる厚さのフィラメントが用いられることができる。例えば、より高い支持力を確保するために、Z糸は経糸および緯糸より大きい太さ(デニール)を有することができる。また、タッチ時の接触感を向上させるために、3次元製織に用いられる一部または全てのフィラメントは、極細糸で撚られたフィラメントで実現されることもできる。
【0040】
本発明において、液状化粧料は表面領域に吸収されたりもするが、主に前記ピラー領域Pに吸収され、含浸量は糸の太さ、密度およびピラー領域の厚さに応じて決定される。表面領域の厚さが非常に薄いことを考慮すれば、ピラー領域Pの厚さは事実上容器本体の収容空間の深さと実質的に同一であると見ることができる。本発明において、前記ピラー領域の厚さは5〜30mm、より好ましくは5〜15mmであってもよい。また、前記ピラー領域Pの厚さは、前記表面領域S1、S2の厚さより遥かに大きくなければならず、少なくとも前記表面領域の厚さ(S1またはS2)より5倍〜10倍以上であることが好ましい。
【0041】
図4には前記第1表面領域S1および第2表面領域S2は実質的に同一な製織密度を有するものとして示されているが、第1表面領域S1と第2表面領域S2は互いに異なる製織密度を有してもよい。
【0042】
また、本発明においては、一つの表面領域S1、S2においても局部的に互いに異なる製織密度を有するようにするか、互いに異なる色のフィラメントを用いるか、または互いに異なる製織方式を適用することによって所定の製織パターンが形成されることができ、それによって含浸材の表面パターンを表現できるようになる。ここで、製織密度とは、第1表面や第2表面での単位面積当たりの経糸、緯糸およびZ糸のストランド数により定義できる。
【0043】
図示された実施形態において、ピラー領域PのZ糸フィラメントは上下方に真っ直ぐに延びるものとして示されているが、前記Z糸フィラメントは自重や外力または人為的な力により曲がった形状に形成できるのは勿論である。また、ピラー領域Pを形成する複数のZ糸フィラメントが互いに実質的に平行に延びるものとして示されているが、前記複数のZ糸フィラメントは各フィラメントが互いに交差する方式で延びてもよい。
【0044】
図5は、本発明の実施形態による3次元織物含浸材を正面から見た様々な形状の例示図である。
【0045】
先ず、
図5の(a)を参照すれば、3次元織物含浸材100は、実質的に扁平な第1表面110と中央部が下方に凸状に突出した第2表面120とを含み、含浸材の外周縁に沿って前記第1表面110と前記第2表面120がほぼ接する程度に圧着されたリム部130を備えている。前記リム部130において、
図4のようなピラー領域Pは圧着崩壊して実質的な空間を占めないものとして取り扱いできる。本発明において、前記リム部130は前記含浸材の周縁に沿って連続的に延びることが好ましいが、本発明はこれに限定されず、前記リム部130は含浸材の周縁に沿って断続的に延びてもよい。
【0046】
次に、
図5の(b)を参照すれば、3次元織物含浸材100は第1表面110および第2表面120が各々上方または下方に突出するレンズ形状を有しており、含浸材のリム付近で含浸材の厚さが順次減少してリム部130を形成している。
【0047】
本発明において、前記リム部130は適切な幅wを有することが好ましい。本発明の一実施形態において、リム部130における第1表面と第2表面の結合力は、リム部130の幅により決定できる。大幅のリム部を有する含浸材は、高い結合力を提供して、含浸材の形状を構造的に安定的に維持することができる。また、後述するように、化粧品内での配置構造を考慮して、前記含浸材が化粧品容器内に不動状態で配置されるのに必要な幅を有するように設計できる。一方、このような含浸材の配置は、含浸材内に含浸されるかまたは容器内で分離された状態で存在する液状化粧料の漏れを防止するのに寄与できる。例示的には、本発明において、前記含浸材のリム部の幅は0.5mm以上、好ましくは1〜3mmである。
【0048】
図6は、本発明の他の実施形態による3次元織物含浸材を模式的に示す図である。
【0049】
図示されたように、
図6の(a)および(b)を参照すれば、3次元織物は局部的な製織密度を異なるようにすることによって得られる表面構造を備える。3次元織物含浸材200は第1表面210およびその反対面の第2表面220を含み、前記織物含浸材200の中央部の第1表面210および第2表面220は各々上方または下方に凸状の形状を有している。一方、前記織物含浸材200の高さはリム側に行くほど次第に減少して、前記織物含浸材200のリムにおいて前記第1表面210および第2表面220が密着して外周縁に沿って延びるリム部230を形成する。
【0050】
図2と関連して説明した3次元織物含浸材とは異なり、
図6の含浸材200の第1表面210には複数の開口部Aが備えられている。前記開口部Aは、3次元織物表面において周期的にまたは不規則的に繰り返し配列されてもよい。また、第1表面の前記開口部Aは互いに分離して存在するものとして例示しているが、そのうち少なくとも一部の開口部Aは互いに連続するように連結された形態であってもよい。
【0051】
図7は、本発明のまた他の実施形態による織物含浸材を模式的に示す図である。
【0052】
図6とは異なり、
図7の織物含浸材100は外郭にリム形状のリム部が形成されておらず、第1表面および第2表面が扁平な平面をなしている。
【0053】
図8は、
図5の3次元織物含浸材の中央部における垂直階層構造を示す例示的な断面図である。以下では
図6の織物含浸材を中心に説明するが、
図7の含浸材の場合は、中央部だけでなく外郭においても同一な垂直階層構造を示す。
【0054】
図8を参照すれば、3次元織物は第1表面領域S1および第2表面領域S2を含む表面構造とその間のピラー領域Pとを含んで垂直方向に階層をなしている。
【0055】
第1表面領域S1は経糸230、緯糸240およびZ糸250により製織された製織パターンを備えている。前記第1表面領域S1の製織パターンは局部的に異なる製織密度を有する領域から構成されることができ、例示的には、稠密な製織密度を有する稠密部Dと製織されていない部分に規定される開口部Aがそれである。その反面、第2表面領域S2は平均的に均一な密度で製織されており、開口部は存在しない。
【0056】
本実施形態において、開口部Aは第1表面210を開放して化粧料の注入および/または排出を容易にするチャネルとして作用することができる。すなわち、前記開口部Aは、液状化粧料がピラー領域Pを充填することを容易にする。その一方で、前記開口部Aは、3次元織物含浸材を加圧時、内部に充填された化粧料が容易に排出されるようにする。
【0057】
本発明において、開口部Aの形状、大きさ、配置位置および/または個数を適切に組み合わせることによって美感をかき立てる表面パターンを実現できるようになる。
【0058】
また、本発明において、前記第1表面領域S1の稠密部Dの平均製織密度は、前記第2表面領域S2の平均製織密度より大きく設計されることができる。すなわち、稠密部D、開口部Aおよび第2表面領域を対比すると、各領域の平均製織密度は互いに異なる。すなわち、表面での平均製織密度において、稠密部>第2表面>開口部の関係が成立する。
【0059】
また、本実施形態において、第1表面領域S1全体と第2表面領域S2全体の平均製織密度は、同一にするかまたは異なるように設定できるのは勿論である。
【0060】
一方、
図8に示すように、本発明において、複数のZ糸は、所定の角度でピラー領域Pを横断して延びている。この時、第1表面領域または第2表面領域から前記Z糸がなす横断角度は、表面領域において表面の法線とZ糸の延長方向がなす角度に定義できる。本発明において、複数のZ糸を構成する個別のZ糸は様々な横断角度をなすことができる。好ましくは、前記複数のZ糸の横断角度は0〜60度の範囲にあることが好ましい。
【0061】
以上、
図6〜
図8を参照して説明した本発明の3次元織物含浸材200は、様々な方式により化粧品容器本体に収納できる。開口部Aが形成された第1表面210が含浸材の底面になるように化粧
品容器本体に収納されるか、またはその逆に第1表面が含浸材の露出面になるように収納されてもよい。前者の場合、3次元織物含浸材200から過度な化粧料が排出されないようにするという点で好ましい。
【0062】
図9は、本発明のまた他の実施形態による3次元織物含浸材の中央部における垂直階層構造を示す断面図である。
【0063】
図9を参照すれば、前述した3次元織物含浸材と同様に、本実施形態の3次元織物は、第1表面210を含む第1表面領域S1および第2表面を含む第2表面領域S2を含む表面構造とその間のピラー領域Pとを含んで垂直方向に階層をなしている。
【0064】
図8とは異なり、
図9の実施形態においては、前記第1表面領域S1および第2表面領域S2の全てに開口部A1、A2が形成されている。前記第1表面領域S1と第2表面領域S2の開口部A1、A2は、垂直方向に互いに対向する位置に形成されてもよいが、図示されたように互いにずれた位置に形成されてもよい。
【0065】
また、
図9において、第1表面領域S1の開口部A1と第2表面領域S2の開口部A2の平均直径に定義される開口部の大きさは互いに同一であるかまたは異なってもよい。前述したように、開口部の大きさは、粘度を有する液状化粧料の注入および排出と関連する。例えば、大きさの大きい開口部は液状化粧料の注入を容易にし、大きさの小さい開口部は液状化粧料の意図しない流出を抑制するのが容易である。したがって、例えば、第1表面には大きさの小さい開口部を配列し、第2表面には相対的に大きさの大きい開口部を配列して、第2表面によっては液状化粧料の注入を容易にし、第1表面によっては液状化粧料の液漏れを防止する目的で使用できる。
【0066】
また、第1表面と第2表面の開口部A1、A2の個数は互いに異なってもよい。小さい平均直径を有する複数の開口部A1、A2は、表面に均一に液状化粧料が排出されるようにするのに有利である。
【0067】
本発明において、前述した3次元織物含浸材は、3次元製織により製造された3次元織物反物を容器本体の大きさに合わせて裁断し、リム部位にリム部を形成することによって製造されることができる。以下では、
図8を参照して3次元含浸材のリム部130、230の形成方法の一例について説明する。
【0068】
図10は、本発明の一実施形態による3次元織物含浸材の製造方法を説明するための模式図である。
【0069】
先ず、
図10の(a)を参照すれば、裁断しようとする含浸材の外形に対応する上下の切断金型310、320が準備されている。例えば、前記切断金型は、円周方向に延びる円筒形の金型であってもよい。
図8に示すように、上部金型310には、下端にカッタ312と係止鍔314が備えられている。
【0070】
含浸材反物100’が図示された切断金型310、320の間に供給されると、上部の切断金型が下方に移動して反物を切断する。
図8の(b)に示すように、この構造は、含浸材反物100’を所定の大きさに切断すると同時に切断端部の第1表面および第2表面を圧着することができるようにする。切断時、上部金型を加熱することによって前記上部金型の係止鍔214は含浸材反物を加熱加圧し、反物は溶融または軟化して圧着され、対応部位にリム部を形成するようになる。この時、反物の加熱加圧により垂直階層構造をなしていた第1表面領域、ピラー領域および第2表面は崩壊して圧着される。この方式は、
図6の(a)に示されたような形状の3次元織物含浸材の製造が可能となる。
【0071】
一方、
図11は、本発明の他の実施形態による3次元織物含浸材の製造方法を説明するための模式図である。
【0072】
図11の上下部切断金型310、320のうち下部金型320は上部金型に対応する円筒形の形状を有し、それにより、切断された含浸材は上下に凸状の含浸材の製造が可能となる。
【0073】
図12は、本発明の一実施形態による含浸材を含む化粧品の一例を示す図である。
図12の(a)は化粧品の分解状態の模式図であり、
図12の(b)は組み立て状態の模式図である。
【0074】
図12を参照すれば、含浸材を収容する容器本体11上に3次元織物含浸材100が収容される。前記3次元織物含浸材100上には中央部に開口19を有する含浸材固定具17が取り付けられて、織物含浸材の離脱を防止する。
【0075】
前述した本発明の含浸材のリム部は、内部のピラー領域を外部から保護することによって、織物含浸材の裁断時または化粧料の使用時に発生するフィラメント屑の排出を抑制できるようになる。
【0076】
図13の(a)および(b)は裁断された含浸材を撮影した写真であって、(a)はリム部なしに裁断された含浸材、(b)はリム部を備えた含浸材を撮影した写真である。
【0077】
先ず、
図13の(a)の上下写真を参照すれば、3次元織物フォームは互いに異なる表面構造を有し、裁断により発生した糸屑や屑により粗いリムを有することが分かる。しかし、
図13の(b)のように裁断される含浸材のリムに沿って圧着リム部を形成することにより、裁断された含浸材は切断部位のフィラメントの屑や糸屑の発生なしに整ったリムを有することが分かる。
【0078】
図14の(a)および(b)は、
図11の3次元織物フォームから製造された化粧品を撮影した写真である。
【0079】
図14の(a)は粗大な開口部を含む織物パターン表面が上部に露出されるようにし、(b)は微細な開口部を有する織物表面が上部に露出されるようにして、容器本体に収納された様子を示している。
【0080】
以上、本発明の実施形態を通じて本発明を詳述したが、以上の説明は本発明を例示したものであって、本発明がこれに限定されるものではない。添付された請求範囲と本発明の要旨を逸脱せずに、当該発明が属する分野で通常の知識を有した者であれば誰もが様々な変更実施が可能な範囲まで本発明の範囲に属するものとして見なさなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、液状化粧料を含浸する化粧品に適用可能である。
【手続補正書】
【提出日】2019年6月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧料容器本体、および
前記容器本体に搭載され、液状化粧料を含浸するために第1表面と第2表面とを備える3次元織物を含み、
前記3次元織物は、第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を備えることを特徴とする、化粧品。
【請求項2】
化粧料容器本体、および
液状化粧料を含浸するために前記容器本体に搭載され、第1表面と第2表面とを備える3次元織物含浸材を含み、
前記3次元織物含浸材は、
第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を含み、
前記含浸材の周縁には、前記垂直階層構造が圧着されたリム部を含むことを特徴とする、化粧品。
【請求項3】
前記第1表面または第2表面は外側方向に凸状の形状であることを特徴とする、請求項1または2に記載の化粧品。
【請求項4】
前記第1表面および第2表面のうち一つの表面は実質的に扁平面であることを特徴とする、請求項3に記載の化粧品。
【請求項5】
前記第1表面または第2表面は外側方向に凸状の形状であり、
前記3次元織物含浸材はリム部に近接するほど第1表面および第2表面間の距離が減少することを特徴とする、請求項2に記載の化粧品。
【請求項6】
前記複数のZ糸は前記第1表面領域と第2表面領域との間の前記ピラー領域を横断し、
前記複数のZ糸の横断角度は0〜60度の範囲にあることを特徴とする、請求項1または2に記載の化粧品。
【請求項7】
前記第1製織パターンは、局部的に互いに異なる製織密度を有するように形成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の化粧品。
【請求項8】
前記第1製織パターンは、稠密な製織密度を有する稠密部と製織されていない一つ以上の開口部とを含むことを特徴とする、請求項6に記載の化粧品。
【請求項9】
化粧料容器本体、
液状化粧料を含浸するために前記容器本体に搭載され、第1表面と第2表面とを含み、外周縁に沿ってリム部を備える3次元織物含浸材、および
前記3次元織物含浸材を前記容器本体に固定するための含浸材固定具を含むことを特徴とする、化粧品。
【請求項10】
化粧料容器本体、
液状化粧料を含浸するために前記容器本体に搭載され、第1表面と第2表面とを含み、外周縁に沿ってリム部を備える3次元織物含浸材、および
前記3次元織物含浸材を前記容器本体に固定するための含浸材固定具を含み、
前記リム部が前記含浸材固定具により前記容器本体に固定されることを特徴とする、化粧品。
【請求項11】
前記3次元織物含浸材は、
第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を含むことを特徴とする、請求項9または10に記載の化粧品。
【請求項12】
前記3次元織物含浸材は、
前記リム部は前記垂直階層構造が圧着して形成されることを特徴とする、請求項11に記載の化粧品。
【請求項13】
前記第1表面および第2表面のうち一つの表面は実質的に扁平面であることを特徴とする、請求項9または10に記載の化粧品。
【請求項14】
前記第1製織パターンまたは第2製織パターンは、稠密な製織密度を有する稠密部と製織されていない一つ以上の開口部とを含むことを特徴とする、請求項11に記載の化粧品。
【請求項15】
第1表面と第2表面とを備え、液状化粧料を含浸するための含浸材であって、
前記含浸材は、
第1製織パターンを有する第1表面領域、第2製織パターンを有する第2表面領域、および前記第1表面領域と第2表面領域との間に前記第1表面領域および第2表面領域を連結する複数のZ糸により形成されるピラー領域を含む垂直階層構造を含み、
前記含浸材の周縁には、前記垂直階層構造が圧着されたリム部を含むことを特徴とする、3次元織物含浸材。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】